モンゴル旅行記 国際列車でモンゴルから中国へ

モンゴル旅行記2016

ウランバートル駅

07:00頃、ゲストハウスのDanista Nomadsをチェックアウトしてウランバートル駅へ向かう。07:25頃、ウランバートル駅に到着。

ホームに列車が停車していたが、これは回送列車。

行先票見ても文盲なので解らず。

ホームにはベンチがあり待合室の代わりにもなっている。

こちらは駅舎。

駅舎内部を見物してみるが待合室にシャンデリアがあり豪華だ。待合室の奥には両替所があり既に営業中。切符売場だけでなく、駅舎の方にも両替所がある。レートは銀行より良い。

再びホームへ移動すると回送列車が出て行くところであった。

国際列車でモンゴル→中国

今回は08:30発、ウランバートル(Улаанбаатар)→北京(Пекин)の24列車で集寧南(Жинин)駅まで乗車する。4人コンパートメント寝台(КУПЕ)の9号車29番、運賃216650トゥグリク(約11456円/約722元)になる。

切符には「Jining」と印字されているが実際の停車駅は集寧南駅になる。

07:45頃、ウランバートル→北京の24列車が入線してきた。

食堂車はモンゴルの車両だが・・・。

その後ろに連結されているのは中国側の車両だよ。25Gで窓開けられん!最悪だ!風景の撮影不適だ。(後で気づいたが時刻表や切符にあるKJDが中国、RJDがロシア、MTZがモンゴルの車両を意味していた。)

昨日がモンゴル側の車両だったのだろう。おそらく窓開けられただろうな。高額の切符買ってこれか・・・。やってもうた!国境越えと台車交換しか楽しめん!

とりあえず行先票の撮影。

列車に乗車するが乗車口にはモンゴル側の駅員がおり切符を提示して乗車。車内に中国側乗務員がおり切符を渡す。中国国内とは違い換票証はもらえず。

乗車する車両はYW25Gなのだが普通の硬臥ではない。4人コンパートメント寝台で軟臥に近い仕様だ。同じコンパートメントはカナダ人2人と同室だが、英語ペラペラだが見た目はアジア人だ。

YW25Gだが定員36人というのは珍しいだろう。定員36人はかなり少ない。

コンパートメントにはAC220Vのコンセントが2つある。これで携帯などの充電が可能だ。

発車時間までに車内の設備を確認しておく。洗面台。

給湯器。

トイレは洋式でタンクに溜める方式で停車中も使用可能。

緑のボタンを押せば水が流れます。

あと時刻表もあるがモンゴル時間はサマータイムではない。設備は新しく良いとは思うが窓開けられないのは最大の欠点だな。中国国内仕様でゴミのポイ捨てをさせないためなのだろう。

08:30に定刻通り列車が発車する。08:45頃、寝台のシーツなどが配られる。中国国内のようにシーツなどはセットされておらず、自分で準備をする。

曇りだった天気が雨に変わり窓越しの風景撮影もダメになりつつある。急カーブが連続して最高の撮り鉄になりそうなのだがダメだな。

草原には放牧中の牛や馬たちもいるが、この天気では・・・。天気悪いし一眠りする。13:00頃、目が覚める。雨が止んで青空が見える。地平線まで草原か山だ。

13:00頃、モンゴルの食堂車へ行ってみる。途中で超金持ち専用の定員12名のRW25Gを通過。

メニュー表を一通り見てみるがボーズやホーショールといった定番モンゴル料理がない。で、牛肉の料理(15800トゥグリク)を注文。

実際に出てきたのがこれで牛肉を焼いたやつ。

あとはご飯と野菜。美味しいとは思うのだが値段が高い。ホーショールセット3人分注文できるな。食堂車は利用しなくて良さそうだな。

自分の車両へ戻る途中に軟臥の車両を通るのだが軟臥のコンパートメントは売れ残りがあるようで乗務員たちの世間話に利用されていた。他の硬臥でも乗務員がコンパートメントを利用している。自分の硬臥の方も4人用なのに3人だし国際列車は夏の観光シーズンでも人気はないのか?15:00頃になると青空と草原が地平線まで広がる。

ただ草原が広がるだけだ。

何もせずに外を見ているのではつまらない。コンパートメント寝台にはコンセントがあるのでノートパソコンを起動させて旅行記を作成する。同じコンパートメントのカナダ人2人はノートパソコンで映画見ながら爆笑中!コメディ映画か?

18:30頃、乗務員がモンゴルの出国カードと中国の入国カードと税関申告書を配りにきた。ザミンウードまであと少しのようだ。

ザミンウード駅モンゴル出国

19:45頃、国境のザミンウード駅に到着。ここでモンゴルの機関車と食堂車を切り離しになる。車両脇を迷彩服を来たモンゴルの軍人さんたちが歩いている。

19:55頃、2人の係官がやってきた。こちらは迷彩服ではない。プレートに「IMMIGRATION」とあるので入管職員だ。パスポートを回収していくが、そのうち職員が増えて6人の職員が1両の客車でお仕事中。パスポートを回収して次の車両へ移動していった。

外は軍人さんが巡回中。女性の軍人さんも警備に当たっている。もちろん、いかにも強そうな野郎も警備中。

20:10頃、「CUSTOM」と表記されたプレートをつけた税関職員が出国カードを回収。荷物を確認して中身は見ずに終了。
20:15頃、今度は肩に階級章を付けた兄ちゃんがやってきた。警察かな?
こちらも荷物を確認するが中身は見ずに終了。
20:40頃、車両が少し動いたので機関車の交換が完了したのだろう。

20:50頃、出国スタンプの押されたパスポートが返ってきた。あとは中国エレンホトへ移動だがなかなか発車しない。携帯の電源入れてみるとチャイナユニコムのGSMがアンテナ1本だが使える状態になっている。ウランバートルへ移動したときは列車内では圏外であったが、今回は使える状態だ。
21:33頃、列車が発車する。

モンゴル旅行終了

今回は初モンゴルでウランバートルだけであったが総括するとモンゴル旅行はおすすめだ。
良い点、悪い点に分けるとこんな感じだ

嬉しいモンゴル

  • 全体的にマナー良好で精神衛生上安心
  • モンゴル料理美味い!
  • ビール美味い!安い!
  • 野郎は朝青龍に見えてしまう
  • ゴミのポイ捨て少ない
  • ウランバートル市内でもゲルの住居がある
  • 首都でも青空と草原がある

残念モンゴル

  • 一部で唾吐きがあったが西成よりはマシ
  • マンホールの蓋がなかったりする
  • 雨降るとそこら中が水たまり
  • 英語表記少ない
  • 路線バス難易度高い
  • 歩行者の赤信号無視がちらほら
  • 西成でもよく見かけるが飲兵衛のおっさんが道端で寝ている

何といっても精神衛生上安心して旅行できる点が大きいだろう。

エレンホトから中国入国

ここからはモンゴル時間(サマータイム)から1時間遅れの中国時間へ切り替える。
東京、ウランバートルが12:00の時、北京が11:00ということになる。

20:52(モンゴル時間21:52)にエレンホト駅に到着。外は武警でいっぱいだよ。
20:57頃、まず検疫で体温測定から始まり、立て続けに税関職員の税関申告書回収、検疫官の質問、21:00に武警がパスポート回収。武警に行き先を聞かれるだけで荷物検査はなし。この時カナダ人2人組が中国語が少し話せることが判明。中国系カナダ人かなと思っていたがやっぱりそうだった。でも、中国でよく感じるオーラが全く無かったので、かなり前の世代に移住のようだ。

21:28に武警が多数乗車してきて担当車両へ移動。パスポート返却のようだ。
21:30頃、パスポート返却、エレンホトの入国スタンプが押され中国入国。入国審査は厳しくなく荷物検査すら無く行き先を聞かれただけであった。モンゴル出国の方が検査は厳しいな。

無事中国入国で一安心。カナダ人2人組も少し中国語が話せるということで中国語で会話。去年は日本へ行ったそうで、パスポートのスタンプ見せてもらったら大阪から入って福岡から出ていた。

21:33に台車交換で移動。モンゴルと中国は線路の幅が違うのでエレンホトで台車交換が必要になり乗客はそのまま缶詰だ。車庫を何度も行ったり来たりして車両を切り離していく。そして、ジャッキアップされた客車が見えてくる。

客車の下を台車が移動していく。乗客は缶詰で乗車したままだ。

22:00頃、イベント発生。欧米人の兄ちゃんたちが乗務員にトイレ使わせるように言っている。1人緊急事態のようだ。タンク式トイレの25Gは台車交換中は照明のみの電源になりトイレが使えない。これは便乗して外へ出る絶好の機会と思ったら、乗務員のおっちゃんが黒のゴミ袋を欧米人の兄ちゃんに渡してトイレへ連れて行く。何てこった!そうきたか!仲間の欧米人たちは苦笑いだ。外に出られると思ったが完全に缶詰にして一歩も外へ出さないようだ。

23:00頃、ジャッキアップの音が聞こえなくなり乗客のイビキぐらいしか聞こえなくなった。台車交換が終わり連結する準備に入ったのだろう。
23:30頃、連結作業が始まる。
23:53に客車が連結される。
23:58に連結作業が終わり車庫を出る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15800トゥグリク
合計 15800トゥグリク

エレンホト駅

00:07に再びエレンホト駅に戻ってきた。発車時間は01:20になる。ほとんどの乗客は寝ているが欧米人の一部がホームに降りて撮影中だ。駅の売店も営業しているのでビールを買いに行く乗客もいる。この停車時間中に各客車のケーブルを接続して電源を回復させる。
01:20に定刻通りエレンホトを発車する。集寧南駅まで一眠りだ。集寧南駅で下車なのだが中国の寝台の場合は下車駅が近くなると乗務員が換票証を回収しに来て乗客を叩き起こして換票証を切符に交換して下車できる。寝過ごさないためのシステムがあるのだが、国際列車の場合はそれがない。エレンホトの2つ先が集寧南駅だが、エレンホトを発車してすぐに乗務員が切符を返しに来てシーツなどを回収していった。国際列車は寝過ごす危険性が意外と高そうだ。

集寧南駅

05:00頃に起床する。外は明るくなり始めている。集寧南まであと1時間ほどだ。定刻より8分早く06:00に集寧南駅到着。下車したのは自分を含めて4人で全員外人だ。

ウランバートルからの国際列車とはここでお別れだ。最後に行先票を撮影。

外へ出ると早朝でもボリタクや宿の客引きが待ちかまえている。自分は切符売場へ直行するが集寧南駅は切符売場へ入るのにも身分証が必要になっている。

そして、切符売場の外や窓口には列車運休のお知らせが。洪水で運休のようだ。窓口に10分ほど並びフフホト東までの切符を受け取る。

集寧南→フフホト東

続いて切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ移動だ。待合室は早朝なので空いている。

早朝なので就寝中というのもある。

今回は10:35発、大同→包頭の6055次で集寧南→フフホト東を乗車する。エアコンなしの非空調列車、席は無座、運賃9.5元になる。もっと早い時間帯にフフホト東やフフホト行きの列車があるのだが、6055次は貴重なエアコンなしの非空調列車で窓が開けられる。おまけに運賃も安い!

集寧南駅では約4時間の待機となるが後ろでおサルさんがでかい音を立ててゴミ箱へ痰を吐いている。今日も中国アクセル全開だ!

10:10頃、改札口に並ぶというか群れになっているので群れの後ろにつく。10:20頃、改札が始まりホームへ移動。

ちょうどHXD3Cに牽引された列車が入線してきた。車両の状態からいかにも旧式車両というのがわかる。型式の確認は乗車バトルのため後で確認だ。

そして、多数の乗客が下車するが乗車バトルの主戦場となった乗降口には誰も並ばず群れができている。乗務員が「先下、后上」と叫ぶが馬の耳に念仏。アクセル全開だ!乗務員がブチ切れて怒鳴り声になりようやくおサルさんたちが言うことを聞くようになる。乗務員の近くにいた自分は後から群れに飛び込んだのに運良く早く乗車できた。

ようやく乗車するが車内は空いていた。席を確保して荷物置き場も確保する。全員座れるほどで乗車バトルの必要性はなかった。全員座れるのになぜ乗客同士で罵りあいをして乗車するのだ?

エアコンなしの非空調列車なので扇風機が現役。もちろん窓も開けられる。定刻通り10:35に発車する。乗客は地元民で車内に平和な時間が流れる。床はゴミだらけだけどね。ついでに開いている窓から器用に痰を吐いている猛者もいる。なかなかの上級者向けの列車だ。11:50頃、車内検札が行われ途中駅から乗車してきた地元民たちが車内精算をしている。文句言いながら嫌々払っているのだが。

13:18頃、フフホト東駅に到着。6055次の行先票。

車両はYZ25Bであった。なかなかお目にかかれない車両だ。

フフホト東駅

フフホト東駅から乗り換えになるので切符売場へ。窓口は空いており10分ほどで切符を受け取る。

13:30頃、切符を受け取り待合室へ。切符と身分証確認、手荷物検査は駅の規模の割に空いており待ち時間なし。待合室が大きいので駅舎の中を鳩が飛んでいる。

フフホト東駅にはマクドナルドが入っている。最近の中国では愛国心とかいう訳の分からない物のためにケンタッキーフライドチキンで営業妨害するのが流行っているらしい。米国への嫌がらせのひとつのようだがフフホト東駅ではマクドナルドが通常通り営業中で金持ちたちがお食事中だ。なぜデモが起きないのだ?駅には不特定多数が大勢集まってくるのでデモや抗議活動の効果覿面だろうに。

フフホト東→蘭州西

これから乗車する列車は15:45発、フフホト東→蘭州西の2635次だ。席は硬座、運賃130.5元になる。この列車は普快なのだが終点が蘭州駅ではなく、蘭州西駅というのが重要になってくる。蘭州西駅は新しくできた高速鉄道駅になるのだが普快の2635次の終点になっている。これは蘭州西駅で高速鉄道への乗り継ぎのために終点となっているのか?

15:05頃、改札口の先頭を陣取る。先頭を陣取ると後ろに荷物が置かれ乗車バトルの準備が始まる。既にホームには2635次が入線しており改札が始まるのを待つだけだ。

15:25頃、改札が始まり一番乗りでホームへ。

まずは行先票の撮影。

客車はYZ25Gで普通だな。

車内はまだ誰もいないがすぐに大混雑かな?定刻通り15:45に列車が発車する。蘭州西駅まで約17時間の乗り鉄になる。乗車率は4割ぐらいだがフフホト駅で満席になるのだろう。

そして、予想通りフフホト駅では人民の大軍が待ち受けていた。しかも並んでいないし。

カオス度急上昇!

金持ちから農民工まであらゆる客層が乗車してくる。銀川を経由して蘭州へ抜ける列車なので短距離から長距離まで幅広く需要があるのだろう。

フフホト駅で満席になり通路に無座の乗客があふれる。

8209次 包頭東→包頭東

17:55頃、包頭東駅に到着。向かい側のホームに時刻表には載っていない通勤列車の8209次、包頭東→包頭東が停車している。おまけにDF4Dが客車を牽引だ。

わずかな停車時間を利用して8209次の行先票を撮影。包頭東から包頭を一周して包頭東へ戻る列車だ。

通勤列車なので一般客は利用不可らしいが交渉次第では乗れるかも?

晩点約590分

思わぬ収穫があり列車に戻る。そして、更に収穫が・・・。広州→包頭のK597次が590分遅れの表示だ。あと10分で10時間遅れか・・・。恐ろしい遅れだ!乱闘騒ぎが起きても不思議がない遅れである。

包頭東、包頭と過ぎていくと下車する乗客が増えて乗車率が下がると思ったが間違えであった。到着する駅ごとに車内の状態が悪くなっていく。ホームには肥料袋とか持った集団がいたりと出稼ぎ列車確定である。

人多すぎである。

車内は無座切符の乗客であふれる。

夕飯時になると車内販売で盒飯が売られているが前の親子が15元の盒飯を購入していたが、ガキの方がこんな感じで残している。中国ではガキの頃から残すことを学習するのでおっさんになってからはもっと豪快に残すようになる。

21:30頃、自分も盒飯(15元/約255円)を食べるが猫の餌ですね。味を楽しむとかでなく、ただ食べるだけである。

食後は一眠りの前にトイレへ行くが既にウンコ山盛り。さすが中国!モンゴルの鉄道とは大違いで上級者向けだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

モンゴル旅行記 鉄道で中国からモンゴル・ウランバートルへ

モンゴル旅行記2016

朝になっても断水

昨日からの断水がまだ続いている。中国は停電、断水が多すぎるよ。エレホト糞、中国糞。

06:50頃、バスターミナルでモンゴル・ザミンウード行きチケットを購入しようとするが、窓口のおばちゃんが「担当がまだ来ていないから10:00から販売開始だよ!」と・・・。出直しか。

トゥグリクの両替をしている中国銀行

08:40頃、バスターミナルから徒歩15分ほどの所にある中国銀行二連浩特市分行にやって来た。エレンホトの中国銀行では人民元からモンゴルの通貨トゥグリクへの両替業務を行っている。

トゥグリクは中国語では「图格里克」「蒙图」と表記される。

土日も営業しているようだ。で、両替しようと並ぶが窓口は2つ開いているだけ、おまけに番号札の発行はないので並ぶしかない。しかし、並んでも割り込まれるので並ぶ意味がほとんどない。

気長に待つのだが窓口ではほとんどの客が札束の預け入れなのだが、引き出しの客には「没有现金」とか言って追い返している。さっき行員の後ろにあるトランクに札束仕舞っていたのに「現金無い」とかどういうことだ?ATMで降ろせということか?それに「没有现金」なんて言ったら取り付け騒ぎを引き起こしそうな気もするが・・・。中国銀行だから大丈夫なのだろう。

ようやく順番が回ってきたが窓口の兄ちゃんは凄い嫌そうに応対。両替したくないらしいようだ。こちらも無理に両替しなくても良いと思い、とりあえず両替レートだけ確認しておく。人民元とトゥグリクの両替レートは100元→28000トゥグリクであった。ネットでは100元で29000-30000トゥグリクとなっていたので、予想より少し低めだな。まあ、このレートを基準に考えよう。09:00頃、中国銀行を出てバスターミナルへ向かう。

国際バスでエレンホト→ザミンウード

09:15頃、バスターミナルに戻ってきた。

とりあえず、窓口を覗いてみると朝閉まっていた5番窓口におばちゃんがいたのでザミンウード(扎门乌德)行きチケットを聞いてみたら購入できた。13:30発車で運賃は50元。

座席の番号が21番だったので09:00頃には窓口が開いていたようだ。10:00から販売開始と言われていたが、5番窓口のおばちゃんが出勤次第販売開始のようだ。ちなみバスターミナル周辺のボリタクだと1人80元だったり、100元だったりバラバラ。

あとは昼まで宿で待機なのだが、まだ断水している。糞だな!11:45頃、ボロ宿をチェックアウトする。5秒でエレンホトのバスターミナルに到着というか同じ建物なので。

待合室はおそらくモンゴル人だけで、モンゴル語しか聞こえない。外には中国ナンバーの国際バスが10台ぐらい待機中。

ザミンウード行きのモンゴルナンバーのバスが6台待機中。モンゴルナンバーのバスは10時台バスターミナルへ入るのを見たので午後に戻るということのようだ。

国際バスの発車時間は13:30なのでしばらく待機になるのだが、断水の影響でバスターミナルで意外なイベントが発生中であった。トイレが閉鎖されて多数の利用客が緊急事態に陥っていた。バスターミナルから数百mの所に公衆トイレがあるのだが、そこまでたどり着けるか?まあ、断水していない隣の区画へ行けば何とかなるだろう。


12:30頃、二連浩特の長距離バス情報を確認しておく。フフホト、集寧、北京へのバスが多いようだ。



国際バスは表示はされていないがザミンウード行きが13:30に運行だが、電光掲示板にはウランバートル(乌兰巴托)行きが表示されている。ウランバートル行きは10:00発、13:00発の2本あり運賃210元だ。今日はウランバートル行きがなかったので毎日ではなさそうだ。

13:20頃、乗車開始で大量の荷物が積み込まれていく。特にモンゴルでは穫れないバナナや果物が箱で積まれていくのが目立つ。ザミンウード行きのバスはモンゴルナンバーでなく中国ナンバーの2台になるが乗車するバスは自由。乗客はほとんどがモンゴル人のようで車内の標準言語はモンゴル語だ。13:34頃、自分が乗ったバスが先に発車する。ようやくエレンホトからザミンウードへ移動である。

13:42頃、イミグレーションの二連浩特口岸に到着。ゲートでバスが停車して武警が乗車してパスポートを確認するが所持しているかの確認だけなので中身の確認は誰も無し。すぐに中国を出国かと思ったらゲートで足止め。隣を国境越えのジープが通過していく。

14:03頃、ようやくバスが動きだしイミグレーションに到着。

荷物を一度全て降ろして全員荷物を持って建物内へ。イミグレーション内は団体客がおり混雑している。列に並び順番を待つが3人前の中国人のおっちゃんが武警に連れられて別室へ。パスポートに問題があったようだ。

自分の番が来て武警にパスポートと出国カードを提出。いつもならすぐにスタンプを押されて出国完了なのだが、今日は写真を何度も見て確認している。とりあえず問題なかったようでスタンプ押されて出国手続き完了。この後はそのまま外に出るか、右へ行って中国側最後のトイレへ行くか、左の免税店かだ。まあ、しばらくトイレへ行かなくても漏らさなくて済みそうなのでそのまま外へ出る。

14:20頃、中国側エレンホトのイミグレーションである二連浩特口岸から出国。外には既に国際バスが待機しており荷物を載せて出発を待つ。

バス以外にもジープ軍団も待機中だ。待機している間にモンゴルナンバーの国際バスが通過していく。バスターミナル以外からもバスが出ている雰囲気が漂う。空車で回送か?中国製品満載か?

14:30頃、バスが発車し中国からモンゴルへ移動。ゲートで武警がバスに乗車してきて全員のパスポートの出国スタンプの確認をする。問題なく確認が終わりバスがモンゴルへと向かう。

モンゴル陸路入国

ここからはモンゴル時間で表記する。中国とモンゴルの時差はモンゴルがサマータイム中なので1時間早い。要するに東京、ウランバートルが12:00の時に北京は11:00ということだ。このサマータイムは2015年から復活している。

2ー3分でモンゴル側ザミンウードのイミグレーションのゲートに到着。モンゴル時間15:37(中国時間14:37)頃、モンゴル到着だがゲートで順番待ち。15:40頃、ゲートを通過してイミグレーションへ。

再び全員荷物を持って建物内へ入るが団体客が先に来ており混雑している。で、まずは入国カードを記入しないといけないのだが入国カードは用意されておらず係官から直接もらい記入する。

列に並び自分の番が来て係官にパスポートと入国カードを提出。入国は問題なしだが係官が斜め前方の部屋を指さしているので部屋へ行くと先客がパスポートを提出して金を払っている。入国税か?で、自分もパスポートを提出すると係官はパスポート確認して、何もなしでそのまま返却。日本人は関係なかったようだ。

続いて税関で荷物のX線検査で係官に呼び止められて、バックパックを開けるがパスポート確認したら荷物確認せずに「行っていいよ!」になる。全検査かと思ったら日本のパスポートだとそのままOKのようだ。

イミグレーションを出ると外ではバスが待機している。そして、出口には両替のおばちゃんがおりレートを確認すると100元→30600トゥグリクということだ。中国銀行よりレートがよいので、とりあえず切符代の確保で200元両替する。
200元→61200トゥグリク

両替を終えてバスへ行くとバスが動き始めたので走って追いつき何とか乗車。危うく置き去りになるところであった。16:05頃、ザミンウードのイミグレーションを出発。

モンゴル・ザミンウード駅

16:15頃、ザミンウード駅に到着。ホームを歩いて駅舎へ向かう。

人の流れを観察しながら歩いていくと人がどんどん入っていく建物がある。切符売場があるのだろうと思い入ると携帯のSIMカードの販売店が入っている。

ロンリープラネット蒙古によれば2Fに切符売場があるという事で2Fへ。人口密度の高い場所があり切符売場に到着。列に並び窓口のおばちゃんにキリル文字と英語でウランバートルと書いたメモを見せると、おばちゃんが電卓たたいて35550トゥグリクと。あと、パスポートとのことで、現金とパスポートを出して16:26頃、ウランバートル行きの切符を何とか購入。

列車番号275、18:15発、ザミンウード→ウランバートル、距離は709km、コンパートメント寝台だ。

発車時間まで1時間半ほどあるので周辺を歩いてみる。まず2Fの切符売場から地下へ行くとATMが3台ある。

続いて駅前周辺を探検。切符売場は正面の駅舎の左隣の黒い建物になる。駅前周辺にはホテル、銀行、スーパーマーケットが入っている。

ホームへ行き列車の行先票を撮影。

先頭の機関車も撮影だが線路内には入れないので横から撮影だ。

17:30頃、駅前のハーン銀行のATMで100000トゥグリク引き出しておく。ATMに銀聯マークが付いていたので中国工商銀行のキャッシュカードで試してみた。中国語表示はなくモンゴル語と英語のみ。ラオスのATMは中国語表示があったな。手数料かかるとかの表示はなかったが後で確認だな。

*翌日確認して以下の内訳になった。
両替金額 333.26元
手数料 12元
345.26元→100000トゥグリク
レートは100元→28963元になる。

ザミンウード→ウランバートル

17:40頃、ザミンウード駅に戻ると乗車が始まっていた。どうやら17:30頃から乗車が始まったようだ。切符には4-35と印字されている4号車35番という意味だろう。

4号車へ行き乗車口で乗務員のおばちゃんに切符を提示、すると切符はここで回収して、35を指さして教えてくれる。やはり4号車35番で合っていた。中国みたいに換票証とかはなく、そのまま乗車して寝台へ。

4人コンパートメント寝台には先客がおり全員モンゴル人だ。モンゴルだから当たり前だな。このまま発車時間まで待機となるがエアコン無いので車内はサウナ状態。発車するまでの辛抱だ。

携帯はザミンウード駅のホームでもチャイナユニコムのGSMならつながっているが列車内では圏外になってしまう。ちょうど電波の届く限界の場所のようだ。これだとホームでも雨が降ったら圏外とかになりそうな気配だ。

定刻通り18:15に発車する。19:00頃、乗務員がお湯とインスタントコーヒーを配っていく。ウェルカムドリンクらしい。

外は地平線まで大草原が広がりイメージ通りのモンゴルだ。

たまに遊牧民のゲルが見えたりする。もちろん放牧中の羊や馬たちが遠くにも見える。

両替
モンゴル側イミグレーション出口のおばちゃん
200元→61200トゥグリク
ATM
345.26元→100000トゥグリク

レートはおばちゃんが100元→30600トゥグリク、ATMが100元→28963元なのでおばちゃんに両替してもらうのが良い。ただし、バスに置き去りにされないよう注意。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 35550トゥグリク 4人用コンパートメント寝台
ザミンウード→ウランバートル
合計 35550トゥグリク

ウランバートル駅到着

06:30頃、起床する。ウランバートル駅まで約80kmの場所までやってきた。とりあえず、まずはトイレへ。モンゴルの列車のトイレは男女別になっているので確認してから入らないといけない。

で、肝心のトイレだが便器は洋式で紙は基本的にないようだ。だが中国よりは状態は良くウンコやり逃げなどせずにマナー良く使用しているようだ。流すときは便器の根本にあるペダルを踏むと便器の底が開いて水が流れ線路へ投下される。

手を洗う洗面台の水は蛇口をひねるのでなく、こんな感じで下から押すと水が出る。この方式の蛇口は初めて遭遇したので最初使い方が分からず2分ぐらい考え込んでしまった。

07:30頃、乗務員のおばちゃんが切符を返却にやってきた。ウランバートルの近くまで来たようだ。続いて07:45頃、枕カバー、シーツなどの回収が始まる。

ウランバートル手前のホンホル(Хонхор)付近は急カーブが連続する撮影ポイントだ。カーブで最後尾車両が見えたりとかなりの急カーブだ。

そして、草原には移動式住居のゲルや放牧中の羊、牛、馬たちが見られる。

モンゴルの鉄道は絶景が見られて凄い。

ウランバートル駅に近づくと草原からビルが見える都市の風景へと変わっていく。

08:55頃、ウランバートル駅に到着。

ホームには蒸気機関車が展示されている。

駅を出てホステルワールドで予約しておいたLG Guesthouseへ向かう。

LG Guesthouse

09:15頃、LG Guesthouseに到着する。

だが表通りに面した入口はレストランの入口も兼ねており朝なのでまだ閉まっている。
「裏に回ってちょ!」と案内が出ていたので。

裏へ回ると外にちょうどゲストハウスのおっちゃんがいたのですんなりと中へ。宿泊客はほとんど欧米人のようだ。

1泊7ドルの6人ドミトリーを予約しておいたのだが4人ドミトリーになる。どうも6人ドミトリーと10人ドミトリーは別の場所にあるようで予約確認書にあった住所に来たのだが間違っていたようだ。

予約確認書には↓の住所。
Bayangol district, Teeverchdiin Street, Ulaanbaatar, Mongolia

そして、E-mailの方には↓の一文が。
Thank you very much for your reservation. We have confirmed your booking at LG which is in front of the State Department Store Building-44, entrance-3, door-24. Please see the map at our website.

LG GuesthouseはState Department Storeの近くにもう一軒あるようだ。まあ、寝床は確保できたので良しとしよう。共用スペースにはテレビもあるので大相撲中継が見られる。

ウランバートル駅

ウランバートル駅の国内列車の切符売場を訪れる。駅舎の隣の建物が切符売場になる。

続いて国際列車の切符売場を訪れるが閉まっていた。昼食か?日曜で休みか?*国際列車の切符売場は駅舎の隣の国内列車の切符売場の建物に統合されていた。1Fが国内、2Fが国際となっていた。

ウランバートル市内散歩

鉄道の後はバスターミナルへ行きバスの調査をしようとするが路線バスの運賃は500トゥグリクや1000トゥグリクで西バスターミナルへ行く37番バスは500トゥグリクなのだが、あいにく小銭がない。買い物して小銭を確保しないといけないな。バスは明日にしてウランバートル市内を散歩してみる。ウランバートルは多くはないがビルがそこそこある。

ハーン銀行にやってきたがATMは使えるが日曜なので窓口は閉まっている。

State Department Storeの前にやってきた。

ゲストハウス近くのGRAND PLAZAにやってきた。ビルには色々な店が入っておりショッピングモールみたいになっている。もちろんスーパーマーケットがある。

モンゴルでの物価調査だがコカ・コーラ500ml 1000トゥグリク、2L 2400トゥグリクになっている。1元=300トゥグリクなので中国よりコカ・コーラが高い。中国だと500ml 2.7~3元、2Lなら6元くらいかな。それでも日本よりは安いかな。とりあえずコカ・コーラ2L(2400トゥグリク/約127円)を購入。モンゴルのコカ・コーラの味は、やはりコカ・コーラの味であった。

ホーショールとツォイワン

夕飯は駅前の食堂へ行く。モンゴル語が読めないのでどの店が食堂かよくわからない。「Restaurant」と表記しているところはレストランだとわかるが高そうな気がするので入れない。その中で見た目で食堂だとわかる所があったので入る。表に料理の写真が出ていると助かる。

で、中国のプラスチック製イスの上級者向け駅前食堂を想像していたのだが、内部は普通の食堂でメニューもあるがモンゴル語や・・・。読めないよ!

とりあえず覚えたばかりの餃子のボーズ(Бууз)を頼むが売り切れで、おばちゃんが勧める奴を注文する。

メニューを見る限り料理は多そうだ。

まず1品目がホーショール(хуушуур)(1000トゥグリク/約52円)で安かったので2個注文。ホーショールは平べったいジャンボ揚げ餃子で中身は羊の肉。ラム肉多いですというか具材はラム肉のみ!中国では一度にこれほどのまとまった肉は食べたことがないぞ!さすがモンゴル!羊は基本ですね!

2品目のツォイワン(цуйван)(3800トゥグリク/約200円)は麺の炒め物だが麺よりうどんに近い。具材は人参とラム肉で、ちゃんと肉が入っている。ここでも羊は基本だ。モンゴル料理凄いぞ!勘定は5800トゥグリク(約303円)で約19.5元になる。中国のモンゴル料理の店だと倍以上の40元、50元はするだろうな。

ゲストハウスに戻るが21:00ぐらいまで外は明るい。ウランバートルの昼間は長い。そして今日一日大苦戦した。モンゴルではモンゴル語が読めないと大苦戦だ。キリル文字全く読めず文盲なので大変だ。

しかし、苦戦はしたがモンゴルでは痰吐きの音を聞かずに一日が終わった。マンホールの蓋がない所はあったけど。モンゴルは凄く期待できそうだ。モンゴル人には「あれと比較するな!」と苦情が来そうだが。それぐらい「あれ」の痰吐きは凄いのだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8200トゥグリク
合計 8200トゥグリク

Gana’s Guest Houseへ移動

06:30頃に起床。ウランバートルの天気は快晴。08:30頃、同じドミの白人さんがチェックアウトしていった。09:00頃、LG Guesthouseをチェックアウト。まだ宿代払っていなかったので久しぶりにチェックアウト時の支払いになる。残金6.16ドルで13600トゥグリク。

次の宿の場所はわかっているので通りを歩いて行く。横断歩道で信号待ちしていると赤信号無視する歩行者が・・・。ちょっと残念な光景だな。

通りを歩いてガンダン寺近くを過ぎる。しばらくすると高台に移動式住居のゲルが見えてきた。

通りから未舗装の坂を登っていく。この先にゲストハウスがあるとは考えにくいけど・・・。

09:35頃、Booking.comで予約しておいたGana’s Guest Houseに到着。一応看板出ているけど、もう少し予算かけた方がいいと思うが・・・。第一印象が肝心ですよ!チェックインは問題なく1泊7ドルで3泊、トゥグリクに換算して1泊14000トゥグリクで合計42000トゥグリク支払う。

あれ?さっきチェックアウトしたLG Guesthouseの為替レート悪いぞ!ボッてるやん!まあ、6人ドミを4人ドミにしてもらっているので文句言えないけど。

さて、部屋の方だが屋上にある遊牧民の移動式住居ゲルになる。めっちゃモンゴルらしい!

ゲルの5人ドミトリーで設備は最低限で照明、共用コンセント2個だ。冬はストーブ使用可になる。エアコン、扇風機なんて物はないがゲルの中は意外にも涼しい。Wi-Fiはゲルの中でも使用可能だ。客層は欧米人がメインのようだ。

共用のトイレ・シャワーはトイレがちょっとショボいが許容範囲内かな。あとウランバートルの水道水はかなり冷たい。長時間手を洗っていると手がかなり冷えてくる。

ハーン銀行で両替

10:00頃、ハーン銀行へ向かう。10:20頃、ハーン銀行に到着。番号札の発券機を見つけるが文盲の自分にはモンゴル語はさっぱり・・・。行員の兄ちゃんに聞いて番号札をもらうが窓口8個全部開いていて40人待ちだよ。ハーン銀行大繁盛だ。気長に待とう。

待っている間にレート表を見つけて確認すると両替レートは100元→30000トゥグリクのようだ。ちなみに日本円は1円→18.91トゥグリクになっていた。ハーン銀行のWEBサイトでも為替レートは確認可能だ。

ようやく自分の順番が回ってきて600元を両替しておく。600元→180000トゥグリク特にパスポートは必要なく書類にローマ字表記の名前と日付と署名を記入して手続自体は3分ほどだ。10:53頃、両替完了

中国行き切符購入

グーグルマップやロンリープラネット蒙古に出ているウランバートル駅の国際列車の切符売場にやって来たが門が閉まっており入れない。まだ昼休みではないはずだが・・・。まさか国内切符売場に引越か?

11:20頃、駅舎の隣にある切符売場へ行ってみるが1Fは時刻表や運賃表を見る限り国内切符だけの取扱のようだ。そして、2Fへ行く客を見かける。怪しいので2Fへ行ってみると、階段登って右側の部屋が切符売り場になっている。

ちょっと覗いてみると国際列車の時刻表がある。2Fが国際列車の切符売場になっていた。どうやら国際列車の切符売場が国内列車の切符売場の2Fに引っ越したようだ。

で、周囲の人の動きを観察すると発券機で番号札を取って順番を待っている。自分も番号札を取り順番を待つ。順番が来て窓口のおばちゃんに、列車番号とモンゴル語、英語、中国語で「ウランバートル→集寧南」と書いた紙を渡して購入を試みる。

モンゴル国鉄のWEBサイトにある時刻表だと24列車は木曜日(Бямба)運行ということだが、おばちゃんがカレンダー指差して金曜(Баасан)にもあることを教えてくれた。おまけに金曜日の午前は北京(Пекин)行きの24列車、午後はフフホト(Хухэхаут)行きの34列車が集寧に停車だよと教えてくれる。

24列車は木曜日が定期運行で金曜日は時刻表にはSummer Time Train。金曜日は夏の臨時列車だな。そうすると臨時列車に乗車しなくては!

ということで2016/07/22の08:30発、ウランバートル(Улаанбаатар)→北京(Пекин)の24列車の切符を中国・集寧南(Жинин)まで購入。距離は1074km、4人コンパートメント寝台(КУПЕ)で運賃216650トゥグリク(約11456円/約722元)になる。ちなみに木曜日の24列車は運賃220000トゥグリクくらいで少し高い。車両が違うのか?

切符は5枚綴りになっており、これは2枚目。

これは3枚目。

これは4枚目で5枚目は注意書きみたいな奴。

国際列車なのでウランバートル(Улаанбаатар)→集寧(Жинин)で運賃216650トゥグリク(約11456円/約722元)は凄く高い!国内列車、国境越えだけ国際列車で乗り継げばかなり安くなるし国境越えだけをバスにすればもう少し安くなる。

列車だけの場合(参考金額で乗り継ぎなどダイヤは考慮していません)
ウランバートル(Улаанбаатар)→ザミンウード(Замын-Үүд) 35550トゥグリク(約1880円/118.5元)
ザミンウード(扎门乌德)→エレンホト(二连浩特) 66元?
エレンホト(二连浩特)→集寧(集宁) 69.5元
合計254元で国際列車の24列車は3倍近く高い!

人民元で考えると722元もあればどの辺りまで行けるかというと。似たようなグレードの4人コンパートメント寝台の軟臥だと
K41次 北京西→敦煌 734.5元
Z307次 北京西→アモイ 640元

グレード落として6人寝台の硬臥だと
T204次 上海→伊寧 728.5元
Z21次 北京西→ラサ 720元

平気で2泊3日の乗り鉄が楽しめます。T204次なんて4000km以上を52時間37分の乗り鉄で上海からカザフスタン国境近くまで行ってしまいます。

チンギスハーン広場

12:10頃、市中心部を循環する37番バスに乗車、運賃500トゥグリク(約26円)だが渋滞にハマる。乗客たちがバス停でない所で次々と途中下車。車内は空になる。12:45頃、チンギスハーン広場に到着。歩いたほうが早かったかも。

チンギスハーン広場はウランバートル中心部にある定番の観光地だ。元々はスフバートル広場と呼ばれていたがチンギスハーン広場に改名された。ウランバートルの空は青空で観光には絶好の機会だ。

ここにチンギス・ハーン像が鎮座している。

モンゴルの英雄チンギス・ハーンですが像の作りも力が入っており立派で威厳を感じさせます。台湾の中正記念堂や忠烈祠みたいに衛兵の交代とかがあれば観光客ウケすると思うのですが。まあ、人が集まり過ぎるより静かな方がいいのかな。

騎兵の像もかっこいいです!

広場の中央にあるのはスフバートル像ですがチンギス・ハーンに比べると小さめだ。

チンギスハーン広場から徒歩でウランバートル駅へ向かう。途中でガソリンスタンドを見かける。

ガソリン1Lでオクタン価95号が1730トゥグリク(約91円)、92号が1530トゥグリク(約81円)となっている。95号がハイオク、92号がレギュラーかな?日本よりガソリンは安いようだ。

ウランバートル駅で両替

14:10頃、再びウランバートル駅にやって来た。

切符売場の1Fにある両替所で人民元を両替する。
両替レートは100元→30400トゥグリク。
300元→91200トゥグリク
銀行より少しだけレートが良く、何と言っても待ち時間なし。銀行で両替するんじゃなかった!

マハとボーズ

両替を終えたので昨日の食堂で遅めの昼食。何かのマハ(Нарийн мах)(4800トゥグリク/約253円)とボーズ(бууз)(600トゥグリク/約31円)を注文。マハ(мах)は肉、ボーズは肉まんの意味を意味する。出てきたのがこれで羊肉の炒め物と人参、キュウリ、ご飯、別注文のボーズが載っかっている。モンゴル版定食?

モンゴルのビール

ゲストハウスから5-10分ほどの所にあるのがMAX MALL。ちょうどGRAND PLAZAの斜め向かいにある。MAX MALLはショッピングモールになっておりキャンプ用品やスポーツ用品の店もある。そして、地下にスーパーマーケットがある。

で、モンゴルに来たからにはビールを購入。ゴールデンゴビ(Алтан Говь)500ml(1820トゥグリク/約96円)はアルコール度数5%。

ニースレル(Нийслэл)500ml(1540トゥグリク/約81円)はアルコール度数5%。

ビール飲んでゲルのドミトリーで寝る。

両替
ハーン銀行
600元→180000トゥグリク
レートは100元→30000トゥグリク

ウランバートル駅切符売場の両替所
300元→91200トゥグリク
レートは100元→30400トゥグリク

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8760トゥグリク
宿泊費 13600トゥグリク LG Guesthouse 1泊7ドルの残金6.16ドル
宿泊費 42000トゥグリク Gana’s Guest House
1泊7ドル×3(14000トゥグリク×3)
鉄道 216650トゥグリク コンパートメント寝台
ウランバートル→集寧
バス 500トゥグリク 路線バス
合計 281510トゥグリク

ウランバートルの朝

今日もウランバートルは朝から青空だ。

Gana’s Guest Houseの隣家はゲルになっている。ウランバートル市内でもゲルで暮らしている住民がそこそこいる。家建てるとなるとお金もかかるし、ゲルなら引っ越しがすぐできたりと便利なのだろう。ゲストハウスは朝食付きで欧米人の宿泊客たちがパン食べている。自分はビスケットだけ食べて、08:45頃に外へ出かける。

ドラゴンバスターミナル

09:00頃、MAX MALL近くのバス停からトロリーバスのT2に乗車する。運賃は300トゥグリクで西バスターミナルのソンギノハイルハンバスターミナル(ドラゴンバスターミナル)へ向かう。

で、乗車したら隣の乗客が地球の歩き方を見ている。日本人旅行者であった。偶然知り合ったM先生はバスターミナルからハラホリン(カラコルム)へ行くそうだ。とりあえずGPSで距離を確認しながら進んでいく。

09:35頃、乗務員のおばちゃんが教えてくれてバスを下車。バスが駐車場に複数停車しているのでバスターミナル近くというのは何となく分かるのだが、英語での案内標識が出ていないので少し手間取る。09:40頃、DRAGON CENTERの隣りにあるソンギノハイルハンバスターミナル(ドラゴンバスターミナル)に到着。建物の屋上に「DRAGON BUS TERMINAL」と看板出ているので何とかわかった。できれば、バス停に英語の標識が出ていると助かるな。

バスターミナル内はこんな感じで結構綺麗です。


バスの運賃・時刻表はA4用紙に印刷されて掲示されていた。



ただし、モンゴル語なので読めないよ!АВТОТЭЭВРИЙН ҮНДЭСНИЙ ТӨВでもバス情報は確認できるというかネットで予約できるようだ。それでもバスの情報は手に入ったのでモンゴル西部へのルートは開けただろう。

モンゴル西部の布尔干(Bulgan)から中国新疆ウイグル自治区の塔克什肯口岸を通りウルムチへ抜けるにはホブド(科布多/Khovd)経由になる。ホブド行きのバスは13:00発、運賃68000トゥグリク、距離は1556kmになる。

M先生はハラホリン行きのチケットを無事購入!ハラホリン(カラコルム)行きは11:00発になる。で、M先生はハラホリンでのゲストハウスの勧誘を受けていた。ドラゴンバスターミナルは旅行客が多いようでゲストハウスの勧誘が多いのだろうか?自分はバスの情報が手に入ったので、ここでM先生とお別れで東バスターミナルのバヤンズルフバスターミナルへ向かう。

バヤンズルフバスターミナル

10:15頃、ドラゴンセンター近くのバス停からT2のトロリーバスに乗車。運賃300トゥグリク、とりあえず終点まで行ってみる。トロリーバスはひたすら東へと進みGRAND PLAZAとMAX MALLを通過して、更にチンギスハーン広場も通過して11:25頃、トロリーバスの終点に到着。ここはウランバートル駅から出ているT4のトロリーバスの終点にもなっていた。

どうもバスターミナルは通りすぎてしまったようで来た道を歩いて戻っていく。800mほど戻るとавтовокзалと表記された看板の出ている建物を発見。東バスターミナルのバヤンズルフバスターミナルに到着。

西バスターミナルのドラゴンバスターミナルと比べるとかなりボロい。おまけにバスターミナルの入口は建物の隅っこにある扉だ。どう考えても外国人はほとんど利用していないというのが予想できる。

一応時刻表と運賃表らしきものは掲示されていた。これが運賃表。

こちらは時刻表。

12:05頃、バスターミナルから西へ200mほど行った所にあるバス停からT4のトロリーバスに乗車。運賃は300トゥグリク、チンギスハーン広場、MAX MALLとGRAND PLAZAを通過して終点のウランバートルで下車。

これでウランバートル市内の移動手段は何となくわかった。大体こんな感じだ。

トロリーバスのT2
西バスターミナルのソンギノハイルハンバスターミナル(ドラゴンバスターミナル)-MAX MALLとGRAND PLAZA-チンギスハーン広場-東バスターミナルのバヤンズルフバスターミナル

トロリーバスのT4
ウランバートル駅-MAX MALLとGRAND PLAZA-チンギスハーン広場-東バスターミナルのバヤンズルフバスターミナル

このトロリーバスの2路線を抑えておけば駅、バスターミナルとチンギスハーン広場の移動は大丈夫だろう。

モンゴルの定食?

昼食は駅前の食堂へ。今日は昨日の食堂の隣りを試してみる。ボーズやホーショールは売り切れだったのでおばちゃんが勧めるГульяш4200トゥグリクにしてみる。あとミネラルウォーター500ml(600トゥグリク/約31円)も頼む。

これがメニュー表。

相変わらず文盲なので読めません。

ульяш(4200トゥグリク/約222円)は煮込んだ羊肉か牛肉に野菜炒めとご飯が付いています。煮込んだ肉はめっちゃ柔らかくて美味い!モンゴルの定食と言ったところか?

モンゴルビール三昧

食後はMAX MALLの地下にあるスーパーマーケットでビールを購入。СЭРҮҮН500ml(1530トゥグリク/約80円)でアルコール度数は4.8%。アルコール度数4.8%はモンゴルのビールの中ではアルコール度数は低い。ゲストハウスへ戻りビールを飲んで一眠り。

眠りから覚めて再びMAX MALLへ行きビール購入。JALAM KHAR GOLD500ml(1480トゥグリク/約78円)はアルコール度数5.2%。

Боргио500ml(1470トゥグリク/約77円)はアルコール度数5.5%。昼間から完全に呑んだくれて西成警察署周辺に住んでいるおっちゃんたちといい勝負かも?ウランバートルにも昼間から呑んだくれて道端で寝ているおっちゃんを見かけるが怖くて近づけていない。中国なら平気なのだが。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9280トゥグリク
バス 900トゥグリク 路線バス
合計 10180トゥグリク

ザイサン・トルゴイ

08:00頃、無料の朝食を食べてエネルギー補充。

08:30頃、チンギスハーン広場へ移動。途中のバス停で昨日乗車したトロリーバスのT2とT4の路線図を撮影。

T4の「ВОЗАЛ」が駅という以外はわからず。

09:00頃、チンギスハーン広場に到着。ザイサン・トルゴイへは7番バスで近くまで行けるようだがバス停が見つからない。チンギスハーン広場のすぐ南のバス停に7番バスが停車するが、これは逆方向の北行きなので違う。

広場から通りを南へ歩きケンタッキーを過ぎた所のバス停は南へ向かう7番バスに乗車できる。09:30頃、7番バスに乗車。運賃500トゥグリク、バスに乗ったが最寄りのバス停は次のバス停であったがを通り過ぎる。

ボグド・ハーン宮殿博物館(Богд хааны ордон музей)とキャラバン隊の像が見える交差点で西へとバスが進路を変える。とりあえず、どこまで行くかそのまま乗車するが西へバスは走り、草原が広がる風景へと変わる。

10:00頃、バスを下車して引き返す。再び7番バスに乗車、運賃500トゥグリク。10:30頃、ボグド・ハーン宮殿博物館とキャラバン隊の像が見えたところで下車。

ボグド・ハーン宮殿博物館は有料のようだ。

入場料8000トゥグリクになっている。

博物館は宮殿というより寺院の雰囲気が強い。

通りを南へ歩いていくと丘の上にザイサン・トルゴイのモニュメントが見えてきた。

丘の下にあるBuddha Gardenの前を通る。この大きな仏像もザイサン・トルゴイへの目印になる。

Buddha Gardenを通り過ぎるとT-34のモニュメントに到着。ここから階段を上っていく。

11:00頃、ザイサン・トルゴイに到着。第二次世界大戦の戦勝記念碑とソ連とモンゴルのつながりを表すモニュメントだ。

壁画のデザインがいかにも社会主義といった感じだ。

これが踏まれた旭日旗で第二次世界大戦の戦勝記念を表している。

こちらはナチス。ただ旭日旗やナチス旗は自分にとっては重要ではない。

ザイサン・トルゴイの壁画で一番重要なのは「CCCP」と表記されている部分だ!「CCCP」とはソビエト社会主義共和国連邦(Союз Советских Социалистических Республик)の略称だ。ザイサン・トルゴイにはソ連が生きているのだ!ただし、壁画の痛みが激しいようでタイルが剥がれ落ちている。

ザイサン・トルゴイからはウランバートルが一望できる。大都会が広がっているのだが。

見る方向を変えると草原と山が広がっている。

ザイサン・トルゴイの周辺には山の斜面にチンギス・ハーンの顔が描かれていたりする。

ザイサン・トルゴイからバス停へ戻って行くと8、36、42、45、55のバスがザイサン・トルゴイ最寄りのバス停に停車していた。この中で8番バスが市中心部のチンギスハーン広場とState Department Store(ノミンデパート)の間の通りを通っている。13:15頃、8番のバスに乗車。運賃500トゥグリク、市中心部で下車する。

モンゴルのファストフード店

昼過ぎになり腹が減ってきたので食堂を探す。ウランバートル中心部なので高そうなレストランはすぐに見つかるが、いかにも安食堂というのは見つからず。14:00頃、食堂ではなさそうだが食い物屋を発見!店の中へ入る。

店内の様子からしてファストフード店のようだ。お姉ちゃんにメニュー表を見せてもらいホーショールセット(ХУУШУУР СЭТ)(4500トゥグリク/約237円)を注文。この一番高いセットはホーショール4枚のようだ。

これがホーショールセット(ХУУШУУР СЭТ)になり、平べったいジャンボ揚げ餃子みたいなホーショールが4枚、豚汁の羊肉版、香辛料が付いたキャベツの漬物?、お茶という内容だ。

味の方は美味い!マクドナルドのハンバーガーより格段に美味い!ホーショールは平べったいがしっかりと羊肉が入っています。脂分が多いので見た目よりボリュームがある。年寄りには胃がもたれるかも。

豚汁の羊肉版も煮込んであるので肉が柔らかい!九州じゃんがららあめんの角肉に匹敵する柔らかさだ。モンゴルのファストフード店は凄い!

モンゴルの馬乳酒

食後はGRAND PLAZAのスーパーマーケットでビールとヨーグルトを調達。

LEGEND500ml(1850トゥグリク/約97円)アルコール度数は5.2%。

ヨーグルトと思って購入したのがズーヒー(Зөөхий)350g(2800トゥグリク/約148円)という乳製品であった。味はヨーグルトよりかなり濃い。

夕方になりMAX MALLでミネラルウォーターと馬乳酒を購入。ミネラルウォーター1.5L(940トゥグリク/約50円)で中国の1.5倍くらいの価格だ。中国なら1.5Lが2.2元(約37円)くらいだ。

アイラグ(айраг)1L(5700トゥグリク/約301円)になる。このアイラグが馬乳酒になるのだが結構高い。味の方なのだがチーズの味がして、発酵しているので炭酸も入っている。この味は自分には合わなかった。馬乳酒は街中で遊牧民が量り売りしているので、そちらの方が良いのかもしれない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13790トゥグリク
バス 1500トゥグリク 路線バス
合計 15290トゥグリク

Danista Nomads

06:30頃に欧米人の兄ちゃんが1人出ていった。バスか鉄道で移動か?今日の天気は曇りで涼しい。ウランバートルは標高1200mくらいの高原にあるのだが晴れていると日差しが強く結構暑い。07:30頃、無料の朝食を食べてエネルギー補充。

10:25頃、Gana’s Guest Houseをチェックアウトして次の宿へ移動。15分ほど歩くと通りから建物と看板が見えるので路地へ入る。

10:40頃、Booking.comで予約しておいたDanista Nomadsに到着。レセプションは人が不在だったので、そのまま待っていると10分くらいでオーナーが帰ってきた。で、部屋を準備するからということで20分ほど待機。その間にパンとコーヒーを頂く。

今回の部屋は1泊8ドル(16000トゥグリク)の6人ドミトリーだ。ドミトリーは隣の建物の2Fになる。野郎6人ドミを予約したのだが実際は12人混合ドミであった。部屋にトイレ・シャワーが付いておりかなりきれいだ。ベッドに照明とコンセントがないのは痛いがWi-Fiの電波は良好でネットは問題なし。宿泊客は欧米人が多いが中国、韓国もいる。

このゲストハウスはドミトリーの建物の1Fが自動車修理工場になっている。自動車修理工場も経営するゲストハウスか?その逆かな?

ガンダン寺

10:40頃、宿から5分ほどの所にあるガンダン寺を訪れる。入場料は4000トゥグリクなのだが入口の入場券売場には誰もいない。というか、地元民はそのまま素通りだ。

誰もいないのかと周囲を見回すと兄ちゃんが気付いて走ってきた。世間話中だったようだ。入場券を購入して境内へ。

本殿へ行く前にお経の聞こえる建物へ。内部は撮影禁止だが僧侶たちがお経を唱えており雰囲気は最高と言っても良い。僧侶たちだけでなく地元民も一緒にお経を唱えているというのも重要だな。モンゴルでチベット仏教がどれだけ重要かがよく分かる。

外にはお馴染みのマニ車があり地元民がコルラしている。

ここが本殿になる。清の第5代皇帝である雍正帝により創建されたチベット仏教ゲルク派の寺院だ。ここにも入場券売場があるが僧侶たちは入場券の確認しておらず、地元民だけでなく観光客も出入り自由。本殿内部の撮影は7000トゥグリクの別料金だ。

本殿の周りにはチョルテンがいくつかあるのだが、珍しく白色でないチョルテンもある。オレンジチョルテンがあったり。

ブルーチョルテンがあったりする。何か特別な意味があるのか?

ホーショール

夕飯は昨日のホーショールのファストフード店へ。またホーショールセット(ХУУШУУР СЭТ)(4500トゥグリク/約237円)を食べる。やはりホーショール美味い!

食後はMAX MALLでヨーグルト(тараг)500ml(1410トゥグリク)とパンを購入。ヨーグルトは固形でなく飲むヨーグルトである。パンは明日の国際列車での食料だ。

夜は明後日の中国での切符をネット予約しておく。明日の国際列車の切符が物凄く高かったので集寧南→フフホト東→蘭州西の切符は無座と硬座になる。切符代は国際列車の2割以下になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9600トゥグリク
宿泊費 16000トゥグリク
ガンタン寺 4000トゥグリク
合計 29600トゥグリク
項目 金額 備考
鉄道 9.5元 無座 集寧南→フフホト東
鉄道 130.5元 硬座 フフホト東→蘭州西
合計 140元

モンゴル旅行記 鉄道で北京・エレンホトからモンゴル・ウランバートルへ

モンゴル旅行記2016

高速鉄道で天津→北京南

09:15頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:30頃、地下鉄の営口道駅に到着。運賃2元で地下鉄3号線に乗車し天津駅に向かう。

09:45頃、天津駅に到着。天津駅は地上に出ずにそのまま高速鉄道の地下待合室へ入れるようになっている。まずは安全検査で手荷物のX線検査を受ける。

安全検査を通過すると地下切符売場があるが朝から長蛇の列で1時間コース確定だな。

切符は前もって購入済みなので続いて切符と身分証の確認だ。パスポートと切符を出すが駅員のお姉ちゃんはパスポートの中身確認せずに返却。いつもの事だが外人には用はないらしい。

09:53頃、待合室に入る。待合室は広いが少し暗い。

今回は11:05発、天津→北京南のC2028次に乗車する。座席は二等座、運賃は54.5元になる。

10:50頃、改札が始まりホームへ移動。高速鉄道なので荷物置き場は問題なく確保して発車時刻まで撮り鉄。今回の車両は最高速度350km/hのCRH3Cだ。

11:05に定刻通り天津駅を発車する。

都市の街並みが広がっていたが徐々に田舎の風景へと変わっていく。

10分も走れば外は田舎の風景に変貌。

北京南駅までの運行時間はC2028次は最短の35分に設定されているので速度は300km/hまでは出すと思っていたが実際は270km/h程度までしか出さず、やられた感が漂う。京津城際鉄路の設計速度は350km/hなのに・・・。

最短運行時間なのに、なぜ300km/h運転していないのだ?2009年に乗車した時は330km/hまで出していたのだが。後で調べたのだが2009年当時は北京南-天津を30分で結んでいたが、今回は35分だ。最速の列車で35分なので、どうも減速して300km/hでの営業運転はやっていないようだ。最高速度は270km/hに落としているのか・・・。色々と問題を抱えているのか?

定刻通り11:40に北京南駅到着。

そのまま地下鉄の改札口へ向かい地下鉄4号線に乗車して西四駅で下車。

いつもの北京青年酒店

12:15頃、定番の北京青年酒店(金榜縁賓館) (北京青年酒店(金榜缘宾馆)/Beijing Sunrise Youth Hostel Beihai Branch)に到着。
Booking.comで予約しており1泊54元だ。レセプションの兄ちゃんに「3回目でしょ!」と言われ完全に覚えられている。部屋はいつものWi-Fi激遅の10人ドミトリーだ。

寝床は確保したので昼食食べてモンゴルまでの食料確保のためにスーパーマーケットの順天府超市に買い出しに出かける。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 32.86元
宿泊費 54元 1泊54元
地下鉄 2元
合計 88.86元

北京駅

今日は鉄道でエレンホトまで移動する。朝の内に明後日のモンゴル・ウランバートルの宿をホステルワールドで予約しておく。とりあえずウランバートル駅近くのLG Guesthouse & Hostelを予約。デポジットは0.84ドル。

09:00頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:15頃、西安門のバス停から103路のトロリーバスに乗車して終点の北京站西のバス停へ移動。運賃1元、09:45頃に北京站西で下車して北京駅へ。

駅前は相変わらず人多すぎる。入口の両脇ではサングラス掛けた武警が自動小銃持って警戒中だ。北京駅は自動小銃を持って警備しないといけないほど治安が悪いらしい。スリや置き引きの類が集まるだけではないようだ。

まずはいつもの切符と身分証の確認を済ます。今回は駅員のやる気があるようでパスポートの中身を確認している。続いて手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

中央のエントランスで待合室の確認をする。

電光掲示板を見てK3次を探す。待合室は一楼第一候車室になっている。まあ、国際列車なので第一候車室だろうというのは予想通りだ。

待合室は既に乗客がいるがカオス度は低い。白人さんも少数ながら見られるので国際列車の雰囲気が出ている。そして、待合室が豪華だ。2階の待合室のように13億人でサバイバル真っ最中という雰囲気は全くない。

国際列車で北京→エレンホト

今回乗車する列車は11:22発、北京→ウランバートル→モスクワのK3次だ。席はコンパートメント寝台の包廂硬臥、運賃は130元だ。

国際列車でウランバートルまで行くと高額なのでモンゴル国境の町になるエレンホト(二連浩特)まで乗車する。それとバスで国境越えもやってみたいので!

改札口の扉が開いたので一番乗りで改札口に並ぶがほとんどの乗客は並ばずのんびりしている。10:40頃、改札が始まるが乗車バトルは全くなく皆のんびりと改札口へ向かい始める。客層が全く違う!

のんびりと乗車して寝台へ。包廂硬臥なので4人用コンパートメント寝台になる。RW22の軟臥をグレードダウンした感じかな?

あとは発車時間まで撮影だ。まずは行先票の撮影だ。エレンホトまでの車両は「北京-二連」と表記されている。

そして、ウランバートル、モスクワまでの国際列車の行先票は「北京-乌兰巴托-莫斯科」となっている。

行先票の上には国章が付いているのも特徴だ。行き先がモスクワになっているのでシベリア超特急、シベ超に乗車だ!でも、旧南満洲鉄道をで瀋陽へ行かないと本物のシベリア超特急ではないな。

この行先票の特徴は列車番号がないことだ。代わりに別の場所に列車番号は表示されている。




今回のK3次の客車はRW18、RW19、YW18、食堂車がCA18になる。

客車を牽引する機関車はHXD3Cだ。

ホームでは乗客たちが記念撮影している。国際列車となると皆やることは決まっているようだ。

今回のK3次の最大の特徴は非空調ということだ。ようするにエアコン無しで扇風機で窓が開けられるということだ。そして、外の撮影に最適ともいえる。

定刻通り11:22にK3次がモスクワに向け発車する。同じコンパートメント寝台の乗客は中国人の家族で爺ちゃん、婆ちゃん、娘、孫の構成だ。爺ちゃん、婆ちゃんは発車後に昼寝し始める。とりあえず害はなさそうだ。

この同じコンパートメント寝台になる客は運に天を任せるしかないので、どんなのに当たるかはその時のお楽しみである。欧米人のお姉ちゃんかもしれないし、腹出し族や裸族のおっちゃんかも知れない。

エレンホトまでの車両にも欧米人が乗車しているので、エレンホトからバスかタクシーをチャーターしてモンゴルのザミンウードへ抜けて再び列車に乗車してウランバートルへ向かうのだろう。国際列車は高いからな。

まずは車内探検でお約束のトイレへ。何と洋式トイレではないか!しかも、トイレットペーパーが付いている。奇跡だ!しかし、お世辞にも綺麗とはいえない。

洋式トイレだけど線路へ垂れ流しの方式なので便器脇のペダルを踏むと水が流れて便器の底が開いて線路へ。エレンホト到着までには更に汚くなるのだろう。

こちらは電気給湯器でよく見る角張った奴ではなく丸い奴です。石炭の方なら丸いのはよく見るのだが電気給湯器で丸いのは初めて見ます。

列車は北京を出ると山岳地帯を走り集寧南駅へと走っていく。すれ違う列車を撮り鉄しながら風景も撮影する。

天気がよいので外は青空が広がっている。

河北省に入り、14:35頃、張家口南駅に到着。

内モンゴル自治区に入り、16:50頃、集寧南駅に到着。停車時間を利用してホームへ降りる。

駅の電光掲示板を見ると、16:56到着、17:08発車になっており、6分ほど早着のようだ。行き先がモスクワになっているのも重要な部分だな!停車時間が長いので機関車の交換をしているのだろう。集寧南を出ると単線の非電化区間に変わる。機関車をDF4Dあたりに交換しているのだろう。

19:17頃、同じコンパートメント寝台のガキがペットボトルに小便をするが、通路にはペットボトルをチンコに装着するのが遅れた跡が・・・。あと5秒ぐらい早ければ通路への汚染水漏れは防げただろう。まあ東電も汚染水漏れ起こしているしな・・・。

19:29頃、朱日和駅に到着。中国人家族が下車して自分のコンパートメント寝台は1人になった。

モンゴル国境エレンホト

定刻より13分早く21:35頃、エレンホトに到着するが雨が降っているではないか!

とりあえず駅の外へ移動。

永恒商務賓館

傘差して予約しておいた宿へ向け移動開始。バスターミナルの斜め向かいに宿があるので場所はわかりやすい。21:50頃、Qunar.comで予約しておいた永恒商務賓館に到着。追い出されず外人OKで登記完了。

部屋は建物の裏へ出て隣の入口からアパートの階段を6Fまで上がり部屋へ。部屋は1泊69元の1人部屋で結構広め。

だがエアコン無しでサウナ状態で、おまけにトイレ・シャワーの照明つかねーよ!文句言いに下まで降りるのは面倒やな・・・。まあ、部屋の照明で何とかなるから・・・。とっとと寝よう。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 69元
バス 1元 路線バス
合計 70元
項目 金額 備考
宿泊費 0.84ドル 予約:LG Guesthouse & Hostel
合計 0.84ドル

エレンホト国境閉鎖中

08:00頃、バスターミナルの二連国際汽車站へ行く。窓口でモンゴル・ザミンウード行きチケットを購入しようとするが窓口のおばちゃんから「今日は国境閉鎖でバス無いよ」の一言。バスは明後日あるという。

バスがないなら鉄道ということで二連駅へ行く。駅前は昨晩からの雨で道路は冠水。雨の少ない地域なので排水設備は整備されていないようだ。見た目は立派な街なのだが見えない所が・・・。

08:20頃、二連駅に到着。でも、今日は北京やフフホトからの国際列車はないんだが、確率は低いが国境の駅だと駅で公示されていない列車が運行されていることもある。ようするに時刻表に載っていない列車だ。ということで開いている国内窓口でおばちゃんに聞いてみたら「今日は国際列車ないよ」と撃沈。

これで予定が狂ってしエレンホトで足止めだ。宿へ戻り予約していたウランバートルの宿へキャンセルのメールを送る。で、このまま同じ宿に宿泊してもつまらないので他の宿を予約しておく。

ナーダムで国境閉鎖

10:00頃、モンゴル国境の二連浩特口岸へ向かう。エレンホトの街から1路のバスで行けるが歩いて行く。1路のバスだと終点の公路口岸がイミグレーションの二連浩特口岸になる。エレンホトは路線バスが5路線あるようだ。

街からは1本道で遠くに見える虹を目指していく。

10:40頃、イミグレーションの二連浩特口岸に到着。ゲートを警備していた武警の兄ちゃんに聞いてみたら「中国側は問題ないけどモンゴル側がナーダムで14日、15日は国境閉鎖」とのこと。通常は毎日国境は開いているということであった。一応政府系サイトでは国境閉鎖情報が出ているのだがナーダムの国境閉鎖は出ていなかった。

鉄蒙賓館

11:40頃、賓館をチェックアウトして次の宿へ。昼頃にQunar.comで予約しておいた駅近くの鉄蒙賓館に到着。外人OKで追い出されず1泊60元で1泊する。

部屋は一人部屋だが設備古くて招待所レベル。

テレビがブラウン管で映らないよ!おまけにエアコン付いてるけどリモコン無いので動かない。

極め付きはトイレ汚い。タンクの蓋外されているし。これで60元はボッタクリだ。

エレンホトの街並み

エレンホトの街を散歩してみるが、まずは路線バスの確認。5路線あるがモンゴル国境(公路口岸)、バスターミナル(长途汽车站)、駅(火车站)へは1路と2路を組み合わせれば問題ない。

エレンホトの街は中心部は交通量の割に道路が広い。

人の数の割にはでかい商業施設があったりする。

そして、ケンタッキーも進出している。

刀削麺

昼食は久しぶりにイスラム食堂を利用。

刀削麺(8元/約136円)を食べます。スープは薄味のあっさり系で漬物が付いています。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.7元
宿泊費 60元
合計 77.7元

遠順賓館

11:00頃、ボロ宿をチェックアウトしてバスターミナルへ移動。しかし、今日もモンゴルへの国境は閉鎖されておりエレンホトで足止めだ。明日には国境が開くのであと1日の辛抱だ。

11:30頃、バスターミナルの二連浩特国際汽車站に併設された遠順賓館(远顺宾馆)に到着。Qunar.comで予約しておいた1泊80元の部屋に宿泊。

2人部屋で広さは普通かな。

だが設備はボロくてエアコン壊れている。

トイレ・シャワーもボロい。おまけに断水中だよ。これで80元はボッタクリだ。Wi-Fiだけが繋がるのが唯一の救いだろうか。

モンゴル領事館

14:00頃、バスターミナルから徒歩5分ほどの所にあるモンゴル領事館へ行ってみる。モンゴル国旗が目印なのですぐに分かる。

だがモンゴル領事館はナーダムで7月11日から18日まで休館の貼り紙が。これでは国境が閉鎖されるのも仕方ないかな。

通常は月曜から金曜に開いているようだ。午前が09:00-12:00、午後が15:00-17:00になっている。

とりあえず宿に戻るが相変わらず断水したままだ。1泊80元もしてこれではやられたとしか言いようが無い。15:00頃、断水が復旧するが水が濁っているので水道を流したままにする。

烩揪麺

夕飯はイスラム食堂で烩揪麺(12元/約204円)を食べる。ちぎった麺なので麺片に近い感じだ。

宿に戻るが再び断水している。エレンホト糞だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 80元
合計 92元

内モンゴル自治区赤峰 契丹の慶州白塔

北京・内モンゴル旅行記2016

深夜特急(農民工専用)

01:30頃に目が醒めるのだが座席の下から足ではなく手が出ている。体力の限界で燃え尽きた乗客が座席下で寝ている。

隣のボックシートにも燃え尽きた乗客が。Z列車なのだが農民工専用のサバイバル列車になっている。まあ、自分も朝まで寝よう。

05:10に目が覚める。05:45頃、安陽駅を通過する。ちょうど河南省を北へと走っている。
ウンコしにトイレへ行き扉を開けるとおっさんが脱糞中・・・。なぜ鍵を掛けないのだ?どうして朝からおっさんの脱糞を見せられなきゃいけないのだ?おっさんはあわてて扉閉めているが、初めから鍵掛けろよ。こちらはおっさんの脱糞を見るようなハイレベルな趣味は持っていない。

他の車両のトイレへ行くがどこも塞がっている。並んで10分ほど待つ。ようやく空いたと思ったら、出てきた爺さんはウンコ流してねえし。爺さん捕まえてウンコ流すように言ってやるが、爺さんはウンコの流し方を知らなかった。

25Tのトイレはタンク式なので緑のボタンを押して流すんだよ!おサルさんが乗車していると朝から大変だ。何で小日本が中国人に25Tでのウンコの流し方を説明しなきゃいけないんだよ?普通は中国人が外国人に設備の使用方法を教えるのではないのか?

通路には燃え尽きて寝ているおっちゃんいるし、カオス度が高い。朝からおっさんの脱糞中の姿や爺さんの出したてのウンコ見せられたりと今日も中国は絶好調だ。ウンコして顔も洗ったし自分の車両へ戻るが、他の車両も通路に足出して寝ているおっちゃんがいたりカオス度高めだな。席へ戻るが農民工のおっちゃんは床に痰吐いているし・・・。Z列車で一応最新の客車である25Tの編成でも客層がおサルさんだと農民工列車に成り下がってしまう。

06:45頃、自分のボックスシート周辺のおっちゃんたちが車内販売でカップ麺、二鍋頭、燕京ビールを購入して、カップ麺食べながら酒盛り開始。朝からカップ麺食べながらの酒は美味しいのか?

07:30頃、石家荘駅に到着。河北省まで北上してきた。

北京西駅到着

定刻では10:10到着だが、10:07頃、北京西駅に到着。今までで一番ハイレベルなZ列車であった。北京の天気は晴れで青空が見えるほど天気がよい。一気に北京まで来て正解であったな。北京西駅からは地下鉄で西直門へ移動する。西直門が北京北駅のある場所になる。で、地下鉄に乗車するのにも手荷物のX線検査が待っており行列が酷い。

手荷物検査をようやく終えて地下鉄9号線に乗車する。西直門まで運賃は4元だ。10:33に終点の国家図書館で下車して地下鉄4号線に乗り換える。

10:43に西直門で下車して北京北駅へ移動。まずは切符売場で赤峰行きの切符を受け取る。列車は夜発車なので余った時間を利用して八達嶺まで乗り鉄だ。地下待合室の手荷物預かり所にバックパックを預ける。料金は7時間以内で15元。ちょうど11:00なので18:00までに戻ればよい。

で、S2線に乗り鉄と思ったら次の延慶行きは13:14だ。このまま待つのは時間が勿体ないのでS2線はやめて、首都博物館へ行くことにする。まずは西直門駅から地下鉄を乗り継いで木樨地駅を目指す。

11:24頃、運賃は3元で西直門駅から地下鉄2号線に乗車し復興門駅で地下鉄1号線に乗り換えて、11:35頃、木樨地駅で下車する。

首都博物館

C1出口から5分ほどで首都博物館に到着。入場料無料だがパスポートがないと入場券がもらえないので要注意だ。

展示内容は北京の歴史が中心になっている。日曜日ということもあり混雑している。

軍事博物館

13:45頃、中国人民革命軍事博物館に到着。パスポート提示して入場券をもらうが、手荷物のX線検査で十徳ナイフ持ち込み禁止ということで預ける。ここは2012年から改修工事をしているのだが、まだ工事が終わっていない。
いつ工事が終わるのだろうか?

展示物は戦車とかの屋外展示になり数は少ない。それでも、日曜日なので家族連れが多く訪れて賑わっている。

日本の自称平和団体の方々にもこの光景見せてあげたいな。

きっと「子供たちを戦場へ送るのか!」と激怒してくれることでしょう。

97式戦車の功臣号も展示されています。ただこの辺の兵器は錆で傷みが激しい感じだ。修繕せずに放置なのか?預けていた十徳ナイフを回収して、14:15頃、軍事博物館を出る。運賃1元で1路のバスに乗車して天安門西で下車する。

香菇油菜蓋飯

15:00頃、前門大街の裏の食堂で香菇油菜蓋飯(12元/約204円)を食べる。

食後は前門大街を散歩。北京の一等地なのに空きテナントが多く寂しくなってきている。家賃高騰でテナントが逃げているのか?観光用の路面電車は運行されていた。

15:50頃、運賃1元、前門東のバス停から44路のバスに乗車するが、バスには保安が乗車している。さっきのバスにも保安がいたな。これは天安門事件の6月4日が近いからか?それとも通常の警備か?16:15頃、西直門南のバス停で下車する。

北京北→赤峰

北京北駅が見えているが道路は横断できないので地下道で迂回して、16:30頃、北京北駅に戻ってきた。

北京北駅の隣にある凱徳MALLの地下スーパーで明朝までの食料に饅頭と燕京ビール600ml(2.7元/約46円)を購入しておく。北京に来たので燕京ビールは購入すべきであろう。ちゃんと北京産というのを忘れず確認だ。燕京ビールは中国全土で販売されているメジャーブランドで本物だけど北京産でないのもあるので要注意だ。17:10頃、北京北駅の待合室へ移動。預けておいた荷物を回収して改札を待つ。

で、待っている間にこんな物を見つけた。携帯の無料充電コーナー。こんな感じでスマホやモバイルバッテリーが充電中です。

一応防犯カメラはあるのだが充電中は皆充電コーナーに張り付いています。iPhoneなんて真っ先に狙われますから・・・。

さて、これから乗車する列車は、20:21発、フフホト→通遼の1457次で赤峰まで約9時間乗車、席は硬座、運賃は61元になる。

1457次は20:05着なので、19:30頃に改札口の先頭を陣取っておく。今回は途中駅からの乗車なので乗車バトルで荷物の置き場所を確実に確保しないといけない。北京北駅なので下車する乗客が多ければよいのだが・・・。

20:00頃、1457次が早く到着して改札が始まりホームへ移動。まずは行先票を撮影と思ったら客車を牽引している機関車が東風4型ではないか!今や絶滅危惧種と化している東風4型の牽引とは運がよい。

続いていつもの行先票を撮影。

1457次は蒙古王号の名称が付いている。何やら強そうな名称だ。

北京北駅では下車する乗客が多かったので車内は空いており荷物置き場の確保は問題なかった。しかし、北京北駅からは乗客が多く満席となり無座切符の乗客も通路にあふれる。

定刻通り20:21に列車が発車する。今回は客層が比較的若く平和に移動できそうだ。まさかの農民工列車だったZ4次とは全く違う。赤峰には05:33到着予定だ。赤峰からは巴林右旗の大板鎮へバスで移動だ。大板鎮へは通遼経由で鉄道でも行けるが大きく迂回するので時間と金が余計にかかる。

22:00頃、懐柔北駅に到着。ここでかなりの乗客が下車して客層が若年から中高年の普段の民工列車に変わる。饅頭を食べながら燕京ビールを飲んで寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24.3元
地下鉄 7元
バス 3元 路線バス
荷物預け 15元
合計 49.3元

夜行列車は燃え尽きる

03:00頃に目が覚める。ここでもう一度寝ると寝過ごす可能性があるので起きていることにする。燃え尽きている乗客もおりカオス度はある程度あるが酒盛りもなく車内は静かなので平和だ。03:30頃になると空が明るくなり始める。もう夜明けが近い。

04:50頃、乗客のほとんどが起きて朝のトイレ争奪戦が始まっている。あと少しで赤峰に到着だ。そして、今日も一日が始まり車内で痰吐きの音が聞こえ始める。おサルさんたちの一日も始まったようだ。

内モンゴル自治区赤峰

05:33頃、赤峰駅に到着。ここで蒙古王号ともお別れだ。

外へ出ると赤峰駅の立派な駅舎がお出迎えだ。

05:50頃、35路のバスに乗車。運賃1元、長途汽車站(长途汽车站)で下車する。

赤峰→大板

06:10頃、バスターミナルの赤峰汽車站に到着。

大板行きのチケットを購入。06:40発、運賃57元、林東(林东)行きのバスに乗車して大板で途中下車になる。

06:30に改札が始まりバスに乗車。06:40にバスが発車する。

大板鎮汽車站

09:30頃、バスターミナルの大板汽車站に到着。大板鎮は巴林右旗で一番大きな街になる。

まずはバス情報を確認しておく。去年訪れた時は時刻表がなかったのだが、今回は電光掲示板での表示がある。

白塔子行きは東回りの東線と西回りの西線の2経路がある。

友誼商務賓館

09:35頃、eLongで予約しておいたバスターミナル隣にある友誼商務賓館へ。去年、大板での宿確保に失敗したときに友誼商務賓館が外国人OK宿というのを確認しておいた。公安の気分が変わっていなければ大丈夫なはずだ。

レセプションでチェックイン手続きで登記するがパスポート提示しても追い出されずに大丈夫であった。で、老板が派出所へ行ってこないといけないということでパスポートは一時預かりとなる。PCにパスポート情報を入力していたのでオンライン登記できるようだが派出所にも行ってこないといけないという部分で、やはりこの地域は外国人にはあまり来て欲しくないようだ。

今回は1泊117元の2人部屋で、飛び込みだと料金表では168元となっていた。正直言って部屋広すぎです。テレビ、エアコン、電気ケトル、電話があるし、Wi-Fiは問題なく利用可能だ。

トイレ・シャワーもちゃんとしています。この設備でこの料金なら妥当です。まだ本格的な観光シーズンには入っていないから、この料金なのだろう。7月からは高くなるだろうな。

11:00頃、大板汽車站で白塔子行きチケットを購入。白塔子行きは2路線あり同時刻の08:30出発になる。今回は西回りの白塔子(西線)で運賃23元だ。東回りは24元になる。

荟福寺

11:20頃、運賃1元で1路のバスに乗車。白塔は明日の見物なので今日は大板の町で数少ない観光地を見物する。まずは荟福寺を目指す。街中で寺が見えたので最寄りのバス停で下車。

昼頃、荟福寺に到着するが山門は閉まっている。ロンリー・プラネット内蒙古で紹介されていたから見物できると思ったらそうではないようだ。

荟福寺はチベット仏教寺院で清の康煕帝の娘である固倫栄憲公主により康煕45年(1706)に建立された巴林右旗で数少ない清代初期の古建築である。文化大革命では激しく破壊されたが後に再建されている。

大板巴林王府

続いて荟福寺から徒歩5分ほどの所にあるのが大板巴林王府だが、ここも門が閉まっている。月曜だから閉まっているのか?

次は荟福寺の隣にある広場の向かいにある大板の中心部でおそらく一番大きなスーパーマーケットの帝客隆超市で内モンゴルのビールでもあるかと探してみたが、地ビールはなく馬乳酒があった。でも、アルコール度数40度とかは高過ぎなのでだめだ。

代わりに内モンゴルのジュースを購入。これは野山杏仁飲料235ml(3元/約54円)で赤峰が生産地になる。

沙果果汁飲料310ml(3.5元/約63円)は沙果の産地が内モンゴル東部の扎兰屯になる。生産地は赤峰の林西県になる。

酸奶麺条

13:15頃、モンゴル料理の店で酸奶麺条(10元/約170円)を食べる。直訳すればヨーグルト麺ということだが出て来たのは、スープがヨーグルトというよりバター茶のラーメンだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.5元
宿泊費 117元 1泊117元×1
バス 2元 路線バス
バス 57元 赤峰→大板
バス 23元 白塔子→大板
合計 215.5元

ポメラ壊れて帰国準備

ポメラDM100が壊れた。10日ほど前からSDカードを認識しなくなったが、ついにUSB接続してもポメラ本体をドライブとしても認識しなくなった。おかげでQRコードで日記を回収することになるが、今後起動すらしなくなるのも時間の問題だ。これでは日記が書けないので日本へ帰るか・・・。

この時期にまさかの帰国になるとは・・・。春秋航空の上海→茨城の航空券を購入しておく。本当は大阪に戻れればよかったのだが関空行きは高く茨城になってしまった。あの土田舎の茨城か、まあ百里基地だから良しとしよう。

内モンゴルまで来たと思ったら上海へ戻らないといけない。北京→上海の切符も購入と宿の予約をしておく。

朝食

07:00頃、朝食を食べる。今回の賓館は朝食付きだ。

簡単な朝食であるが自分にとっては非常にありがたい。とりあえず2皿食べて夜までのエネルギー確保だ。

08:15頃、賓館をチェックアウトする。バックパックを夕方まで預かってもらい隣のバスターミナルの大板汽車站へ移動。

大板→白塔子

08:20頃、バスに乗車する。今回のバスは08:30発、金山電廠(金山电厂)行きで西回りの白塔子へ行く白塔子(西線)になる。運賃は23元、途中の白塔子で下車となる。

08:30頃、バスが発車する。08:40頃、大板の街中で客が一気に乗り込んで満席。定員オーバーにはさせないようで乗れない客は置き去りだ。大板は公安がちゃんと仕事しているようだ。

バスは大板を出て郷道218号を北へと走る。契丹の慶州白塔がある白塔子までは約100kmの道のりだ。途中で少しづつ客を降ろしながら走っていく。2時間で着くかな?

契丹の慶州白塔

10:30頃、慶州白塔が見えてきて白塔子に到着。運ちゃんに大板に戻るバスの時間を聞くと11:15頃にあるということで急いで慶州白塔へ向かう。

町を出ると目の前に草原と慶州白塔が見える。10:35頃、慶州白塔に到着。入場料は10元だが入場券はないということでもらえず。そのまま10元は管理人のおっちゃんの懐行きか?

慶州白塔は内モンゴル自治区巴林右旗大板鎮の北80kmほどに位置する索博日嘎鎮に位置しており、町外れに遼慶州城遺址があり慶州城の北西に慶州白塔が残っている。この慶州白塔は遼を建国した契丹族に建てられ千年の歴史を持つ石塔だ。

慶州城は遼により建設された奉陵邑になり周辺には遼の皇帝陵墓になる慶陵があり、この慶陵のために置かれたのが慶州城になる。

慶州白塔は遼の重熙16年(1047)に建設が開始され重熙18年(1049)に完成した八角七層の仏塔になる。建設には遼の第7代皇帝興宗の生母である章聖皇太后が特に尽力している。

ここは世界ふしぎ発見でも紹介されていた遺跡なので訪れてみた。2015年に一度訪問に挑戦したが大板鎮で外人OK宿の確保に失敗して断念していたが、今回ようやく目的を達成した。

白塔子→大板→赤峰

11:10頃、ちょうど大板-白塔子(東線)のバスが停車していたので乗車する。このバスも大板を08:30に出発しており、白塔子を11:20に出発して大板へ戻るそうだ。待ち時間の間にeLongで今夜の赤峰→北京北の列車の切符を予約しておく。運賃は61元だ。

11:20頃、バスが発車する。乗務員のおっちゃんが運賃回収を始め、大板までは10元で行きの半分以下の運賃であった。なぜ安いのかは不明だ。羊の放牧や牛の放牧が見られ内モンゴルの風景が広がる。

行きが西線で帰りが東線なので行きと帰りで風景が違う。といっても、山と畑と草原ばかりだ。

13:20頃、バスターミナルの大板汽車站に到着する。賓館で預けておいた荷物を回収するがチェックアウトの時間が14:00だったので、これなら朝チェックアウトしなくても大丈夫だったな。再び隣のバスターミナルへ行き赤峰行きチケットを購入する。14:00発の赤峰行きで運賃57元だ。

13:50頃、改札が始まりバスに乗車。14:00頃、バスが発車する。大板の街で客を乗せて高速道路に入る。赤峰までは何もなければ2時間半ぐらいで到着するだろう。

高速を爆走して、16:35頃、バスターミナルの赤峰汽車站に到着。赤峰→北京のバスを確認してみると、17:00発のバスがあるが運賃は150元。鉄道の2倍以上の運賃か・・・。まあ今日中に北京へ行きたい人にとっては利用価値ありだな。

赤峰駅

16:40頃、長途汽車站のバス停から運賃1元で36路のバスに乗車して赤峰駅へ移動。17:20頃、火車站で下車して赤峰駅に到着。遊牧民の壁画が特徴で内モンゴルらしさが出ているのが赤峰駅だ。まずは切符売場で切符の受け取りだが入口で公安が身分証確認を行っている。天安門事件の6月4日が近いから警備強化か?

自分は身分証持っていないので、そのまま知らん顔して切符売場に入ろうとするが、やっぱ呼び止められた。パスポート出すと公安はとりあえず中身確認して何もなかったことに・・・。何事もなかったかのように切符売場に並んで予約しておいた北京北行きの切符を受け取る。

羊雑麺

列車の発車時刻まで時間があるので駅前の食堂で羊雑麺(15元/約270円)を食べる。内モンゴルにいるので羊ということで。羊雑なので具材に羊のホルモンを使っている。このホルモンの食感がよい!

赤峰→北京北

18:00頃、赤峰駅の待合室へ。入口でいつもの身分証と切符の照合があるが駅員はパスポートの中身確認せずにそのまま返却で見なかったことに・・・。あまり関わりたくないようだ。

今回の列車は19:40発、赤峰→北京北の2622次、席は硬座、運賃は61元である。終点が北京北駅になるのである意味重要度が高い列車だ。

待合室は田舎の駅にしては広めで新しくきれいだ。田舎といっても日本の広島や静岡なんかより大都市で赤峰市全体では人口400万以上、都市部だけでも人口100万の大都市だ。案内の放送は中国語とモンゴル語で内モンゴルらしさが出ている。

改札口の先頭を陣取って時間まで待機になる。18:40頃、公安4人で身分証確認が始まる。次々と身分証を端末で読み込んでいく。やっぱり天安門事件の6月4日が近いから気合いが入っているのか? ここでパスポート出したらどうなるかな・・・。

18:44に公安が来たよ。パスポート出したら中身確認せずに見なかったことにされた。外人には用はないようだ。で、周りの乗客は「1人だけなぜスルーなんだよ?」と不思議そうにこちらを見ている。

19:00頃、待合室がかなり混雑してきた。肥料袋やバケツなどが多く見られるので、今回の乗車バトルは激しそうな雰囲気だ。荷物置き場は速やかに確保せねば。

19:20頃、改札が始まる。いつもの行先票を撮影。丹東-赤峰-北京北を結ぶ編成のようで丹東-赤峰が快速、赤峰-北京北が普快なので、丹東-赤峰がメインのようだ。車両は25Gの編成だ。

乗車して荷物置き場は無事に確保完了。

すぐに車内は満席ではないが混雑してくる。荷物棚には少し余裕があるので今回の乗車バトルは楽な方であったな。

19:40に定刻通り赤峰を発車し北京北駅へと向かう。列車内は平和で隣のボックスシートではおっさんが床に痰を吐いている。いつもの平和な中国だな。誰も痰を吐かないという緊急事態は起きそうもないな。斜め前のおっさんは足を投げ出しているし。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
鉄道 61元 硬座 赤峰→北京北
バス 1元 路線バス
バス 10元 白塔子→大板
バス 57元 大板→赤峰
慶州白塔 10元
合計 154元
項目 金額 備考
航空券 16700円 上海→茨城
合計 16700円

銀川 西夏王陵・南関清真大寺・承天寺塔

鉄道でフフホト東→銀川

06:20頃、ユースホステルをチェックアウトして農業大学北門のバス停から83路のバスに乗車する。終点のフフホト東駅まで運賃は1元だ。

フフホト東駅07:05頃、フフホト東駅に到着し、まずは駅舎の入口で身分証確認。といっても、駅員はパスポートの中身を確認せず。続いて待合室入口で切符だけ確認、一昨日はほぼスルー状態だったが、今日は切符の2次元バーコードを読み込んでいた。でも、身分証との照合は無し・・・。実名制の意味あるのか?手荷物のX線検査を済ませて待合室で待機となる。

K885次の切符今日は内モンゴル自治区から寧夏回族自治区へ移動する。乗車する列車は08:35発、天津→西寧のK885次で銀川までの684kmの乗り鉄だ。席は硬座、運賃は93元、所要時間は約9時間だ。

K885次の行先票席の確保できてはいるが途中駅からの乗車なので荷物置き場の確保が問題である。07:55頃、列車到着前に先に改札が始まり、乗車バトルは激しくはならずにすみそうだ。08:05頃、K885次が到着して乗車する。荷物置き場は確保でき一安心である。

HXD3C停車時間が長いので機関車の撮影へ向かうと機関車を切り離しており交換するようだ。和諧型電気機関車のHXD3Cから詔山型電気機関車のSS7Eへ交換となる。

SS7E08:40頃、5分遅れで列車が発車する。自分のいる車両は乗車率9割ぐらいで表面上は平和であったが隣の車両は無座の乗客が通路や連結部に溢れる民工列車仕様になっていた。一体どうなっているのだ?まあ、無座の乗客がこちらの車両へ流れてこないのでよいが・・・。

08:50頃、車内検札があるが乗務員6人で車内検札である。日本なら通常は1人、多くても2人だろうが、中国の場合は1人の時もあるが基本的に人数が多い。しかも、態度が横柄・・・。こんなにも人数必要ないだろとツッコミを入れたい。

14:00頃、いつの間にか天気が晴れから曇りに変わり砂埃が舞っている。砂漠の近くを走っているのだろう。これだと銀川も砂埃がひどいのだろうか?

烏海を過ぎるとイベントが発生。烏海で乗車してきたと思われる乗客のおっちゃんが乗務員の目を盗んでカップ麺やビールの販売を始める。もちろん列車内で勝手に商売するのは御法度であろう。以前、列車内で勝手に物品販売というのは貴州省で目撃したことがあるが、久しぶりにこのような勝手に商売というのに遭遇した。何でもありの中国、商魂たくましい。

寧夏回族自治区銀川

銀川駅17:50頃、銀川駅に到着する。8年ぶりの銀川駅は全く違う駅に変わっていた。ボロかった駅舎が新しい巨大な駅舎に変貌し駅前広場は綺麗に整備されている。でも、iPhoneとかの携帯電話売りの怪しげなおっちゃんたちが多数いた。

銀川駅バス停

銀川駅バス停まずは鼓楼近くの予約しておいたユースホステルへ移動しないと行けないので39路、45路、301路のいづれかのバスに乗車する。とらえず空いていた39路のバスに乗車、18:05頃、バスが発車する。

新城東バス停運賃は1元、18:20頃、新城東で下車して11路のバスへ乗り換える。18:30頃、11路のバスに乗車、運賃は1元で鼓楼で下車する。

銀川浮游国際青年旅舍

銀川浮游国際青年旅舍19:20頃、鼓楼のバス停から公園を突き抜けて徒歩1分ほどで銀川浮游国際青年旅舍(银川浮游国际青年旅舍/Flow Youth Hostel)に到着する。

銀川浮游国際青年旅舍1泊50元(会員料金)で6人ドミトリーで3泊する。部屋はエアコン無いけど各ベッドに扇風機がある。Wi-Fiの電波は良好だが回線自体は遅め。客層は欧米人が多めであった。

銀川は牛肉麺の店が多い

牛肉麺の店夕飯はもちろん牛肉麺だ。そこら中に回族の店があるので探すのは困らない。

牛肉麺銀川での牛肉麺は6元が相場のようだ。

牛肉麺で、牛肉麺一杯では足りないので別の店でもう一杯。それでも足りないので餅を買って夜食にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.6元
宿泊費 90元 1泊50元×3ネット(予約残金)
バス 3元 路線バス
合計 108.6元

旅游バスで西夏王陵へ

公交旅游総站07:30頃、玉皇閣北のバス停から28路のバスに乗車。運賃は1元で、07:40頃、新月広場で下車。新月広場の隅に公交旅游総站があり、ここから游1の西夏王陵、游6の賀蘭山岩画行きなどのバスが出ており朝から観光客が集まっている。

しかし、観光客の集まる所には白タクの運ちゃんが獲物を狙って待ち伏せている。はっきり言ってしつこい。

西夏王陵行きの游1バス08:00頃、西夏王陵行きの游1のバスが到着。自分と近くの爺ちゃんがバスの到着に気付いていち早く乗車する。そして、他の観光客たちが5秒ぐらい遅れてバスに気付き、いつもの乗車バトルが発生する。誰も並ばず我先に・・・。乗客が運ちゃんにバスの運行時間を確認していたが、西夏王陵行きバスは08:30、09:30の2本、帰りは13:00、14:00の2本ということであった。

西夏王陵まで運賃8元08:30にバスが発車して西夏王陵へ向かう。運賃は8元だが、乗車率100%越えでラッシュ時の混雑だ。車内では車掌のおばちゃんが西夏王陵の入場券も販売していた。

西夏王陵

西夏王陵入場料10:00頃、西夏王陵に到着し入場券売場が大混雑しているので空いてくるのを待つ。入場料は75元、観光車20元の合計95元だが陝西旅游年票を使い割引の80元になる。

西夏博物館まずは観光車で西夏博物館へ移動。

西夏博物館西夏博物館を見物するが人多すぎで人口密度が高い。少しだけ見て3号陵へ向かう。

戦闘機上空を戦闘機が訓練で飛んでいるのでうるさい。西夏王陵の北隣は飛行場になっており訓練が行われている。

西夏王陵3号陵は西夏王陵で一番の見所になる陵墓だ。なので、観光客が多い。夏休み期間中だから特に多いのだろう。来る時期を間違えたようだ。

西夏王陵続いて観光車で1号陵と2号陵へ向かう。こちらはかなり離れた所にあるので観光客は少ない。

西夏王陵一緒に専用車で乗ってきた観光客ぐらいしかおらず比較的静かだ。

西夏王陵それに柵で囲われているので撮影時に人が映りこみにくい。

西夏王陵3号陵よりは1号陵と2号陵の方が雰囲気的には良い。

西夏王陵上空の戦闘機

中国軍戦闘機昼頃、駐車場に戻りバスの前で待機する。待っている間に上空を飛んでいる戦闘機を撮影する。

中国軍戦闘機本当は撮影禁止なのだろうけど、外国人が訪れる西夏王陵の隣に滑走路がある時点で国外向けにアピールするために戦闘機の訓練をしているのだろう。

中国軍戦闘機最新鋭機とか極秘の機体はこんな所では飛ばさないだろう。ここはどうでもいい旧型機が飛んでいるのだろう。

中国軍戦闘機まあ、遠慮なく撮影させてもらう。

12:45頃、游1のバスに乗車して発車を待つ。13:00頃、バスが発車して銀川市内へ向かう。運賃は8元。14:10頃、新月広場に戻り徒歩でユースホステルへ戻る。

牛肉麺

牛肉麺14:50頃、遅めの昼食に牛肉麺(6元/約120円)を食べるが具に豆腐が入っている。豆腐が入っているなんて珍しい!

銀川の地ビール・西夏ビール

西夏ビール食後はスーパーマーケットで西夏ビール600ml(2.5元/約50円)と饅頭2個(1.5元/約30円)を購入。

烩揪麺

烩揪麺夕飯は烩揪麺(10元/約200円)を食べる。烩麺の仲間だと思うがほぼ四角の短い麺に野菜の具と唐辛子の効いたスープが組み合わさっていた。スープの辛さが効いてなかなか美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 90元 1泊50元×3ネット(予約残金)
バス 1元 路線バス
バス 16元 旅游バス
西夏王陵 80元
合計 207元

南門

南門07:30頃、ユースホステルを出て周辺の探検に出かける。銀川の朝は涼しく行動にはちょうどよい。07:40頃、南門に到着。銀川の南門は天安門を模しており毛沢東の肖像画が掲げられている。07:50頃、南門から銀川南関清真大寺へ向かう。

銀川南関清真大寺

銀川南関清真大寺入場券08:05頃、銀川南関清真大寺に到着。入場料は10元。

銀川南関清真大寺銀川南関清真大寺は明朝末期に創建され400年近くの歴史を持つイスラム教のモスクである。文化大革命で破壊され、現在のモスクは1981年に再建され寧夏回族自治区最大規模のモスクである。

銀川南関清真大寺朝から観光客が訪れており銀川の主要観光地の一つになっているようである。観光客以外にもイスラム教徒の回族の巡礼者も訪れて記念撮影をしていた。巡礼者というより観光客に近い感じである。08:40頃、銀川南関清真大寺を離れる。

牛肉麺

牛肉麺08:45頃、イスラム食堂で牛肉麺(6元/約120円)を食べる。

承天寺

承天寺09:15頃、承天寺に到着する。入場料は20元、公園だけなら5元だ。塔には登らないので公園の入場券だけ購入。

承天寺塔承天寺は西夏王国の時代に創建されるが現在は承天寺塔が残るだけで公園となっている。承天寺塔は西塔とも呼ばれ、涼州(武威)護国寺、甘州(張掖)臥佛寺と共に西夏三大仏教勝地と称されている。

承天寺塔元々は西夏時代の古塔であったが1739年の地震で破損し1820年に修復されているが、基本的には西夏時代の風格が留められている。塔は11階建て八角形のレンガ塔、高さは64.5mになる。10:10頃、承天寺を離れる。

銀川汽車站

銀川汽車站11:15頃、銀川汽車站を訪れる。寧夏回族自治区の各都市と西安、蘭州、烏海などの長距離バスが出ている。バスターミナルの外では武警の装甲車が配置され、バスターミナル内は公安が警備に当たっており一見すると平和そうだが警備体制から推察すると何かがありそうだ。なので、時刻表とかの撮影はできそうもない。

銀川旅游汽車站

銀川旅游汽車站12:00頃、銀川旅游汽車站に到着。こちらは主に銀川近郊の路線が主体になっており、名称の通り周辺観光地へのバスもある。で、こちらも雰囲気的に撮影はできなかった。

拉麺

拉麺12:45頃、イスラム食堂で拉麺(5元/約100円)を食べる。今回は牛肉が入っていないので牛肉麺ではない。代わりに具には大根と豆腐が入っていた。

茄子拌麺

茄子拌麺夕飯はイスラム食堂で茄子拌麺(10元/約200円)を食べる。具材に茄子や青椒が使われ麺の上に乗っている。スパゲッティの親戚と言ったところか?食後は玉皇閣の北にある信義市場で饅頭4個(2元/約40円)を購入。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
バス 2元 路線バス
銀川南関清真大寺 10元
承天寺 5元 公園のみ
合計 40元

内モンゴル・フフホトからアルタン・ハーンの美岱召へ

フフホト東→薩拉斉

06:25頃、農業大学北門のバス停から83路のバスで終点のフフホト東駅へ向かう。06:55頃、フフホト東駅に到着し駅の入口で身分証確認を受けてから切符売場へ移動。いつもの通りに列に並び待っていると2つ隣の窓口で朝青龍似のおっちゃんと駅員のおばちゃんのバトルが発生。原因はどうやらおっちゃんが日付を間違えて切符を購入して改札口で追い返され乗車できずにブチ切れているようだ。待合室に入る前に切符と身分証の確認があるはずなのだが?

で、日付間違えておいてブチ切れているのだが、因縁付けられたおばちゃんはたまったものではない。応援のおばちゃん2人がさらに参戦して長期戦の気配が・・・。後ろの並んでいる利用客は迷惑そうにしている。

そして、バトルの場所がなぜか自分の並んでいる窓口に移ってくる。窓口の電光掲示板には「党員示範窓口」と表示されており、どうやら党員のおばちゃんがこの時間帯の責任者っぽい。というか、ここでバトルされると切符受け取れないのだが・・・。行列が長くなってきて党員のおばちゃんが隣の閉めている窓口で応対、こちらの窓口は別の駅員により販売業務再開。

07:30頃、約30分並んで12306.cnで予約しておいた薩拉斉と銀川行きの切符を受け取る。切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ移動と思ったら、手荷物のX線検査はいつも通りあったが、切符と身分証確認が切符だけの確認というか駅員は切符をちゃんと確認してしない。これでは日付が違っていても改札口まで行けてしまうな。

フフホト東駅かなりいい加減な業務のフフホト東駅だが新しい駅なので大きい。

マクドナルド

美国加洲牛肉面王待合室にはマクドナルドや美国加洲牛肉面王がある。

2461次の切符これから乗車する列車は09:10発、臨汾→包頭の2461次だ。席は硬座、運賃は16.5元、薩拉斉までの113kmを1時間18分で移動する。待ち時間の間にctripで美岱召の入場券を予約、支払いを済ましておく。30元の入場券だがネットでは25元で5元の節約である。

2461次の行先票09:00頃、改札が始まり列車に乗車する。

3列シート09:10に列車が発車し乗り鉄が始まる。包頭が終点なので乗車率はかなり低く3列シート占領で寝ている乗客が多い。10:30頃、薩拉斉駅に到着する。駅前通りを右(西)へ進み南北へ延びる大通りに出る。10:40頃、ここで北へ向かう6路のバスに乗車して美岱召へ。運賃は8元で、11:20頃、国道沿いの美岱召の牌坊に到着する。

美岱召

2007年に訪れたことがあるが田舎の村が駐車場と広場に変わっている!それにこんな立派な牌坊は無かったような・・・。美岱召にも物凄い開発の波が押し寄せていた。牌坊から10分ほど歩いて入場券売場に到着。入場料は30元だがctripで25元にて予約済みで予約のショートメッセージを窓口のおばちゃんに見せて入場券を受け取るはずだったのだが、ネット予約の観光客が訪れていないようで話がかみ合わない。

そして、おばちゃんがどこかへ電話して、そのまま入口へ行ってくれとなる。続いて入口の警備員にショートメッセージを見せるが、ここでも話がかみ合わず・・・。おばちゃんに入口へ行くように言われた事を伝えると警備員は面倒臭くなったようで、そのまま行っていいよになる。

美岱召まあ、何とか入場できたが、おばちゃんや警備員は予約番号を控えていない。弱肉強食の中国、騙す奴より騙される奴が悪い中国、やった者勝ち何でもありの中国、このままキャンセルされたらどうするんや?自分はそこまでやらないけど。

美岱召美岱召はモンゴル族のアルタン・ハーンにより明の嘉靖40年(1565)に大板升城として築城され隆慶6年(1572年)に大板升城にチベット仏教ゲルグ派の寺院である霊覚寺が建立されたのが美岱召の始まりである。

美岱召美岱召の特徴は寺院でありながら高さ5mの城壁に囲まれている点であり、寺院と城の機能を併せ持っている。

美岱召ちなみに「召」という文字は内モンゴル自治区では寺院を意味している。

美岱召美岱召は金国都城、明代城寺、蒙古草原第一寺とかの肩書でも売り出している。

美岱召城内というか境内には太后廟、ダライ廟、八角廟、西方仏殿などがある。

マニ車チベット仏教寺院なのでマニ車もある。

美岱召結構怖い仏像もあります。

美岱召こちらが城壁です。

白塔12:55頃、美岱召の裏山に見える白塔へ向かう。ロンリープラネット内蒙古によれば裏山の白塔はアルタン・ハーンの霊塔らしい。13:25頃、階段を登りきり霊塔に到着。

白塔でも、やたらと新しいというか、まだ整備中だ。説明の看板は見当たらず、これがアルタン・ハーンの霊塔なのかは不明だ。

白塔体力は消耗するがタルチョが風にはためいており一見の価値ありだ。14:00頃、国道沿いの牌坊へ戻り、14:20頃、6路のバスに乗車して薩拉斉へ向かう。運賃は8元で、15:00頃に薩拉斉到着。

刀削麺

刀削麺少し遅めの昼食でイスラム食堂で刀削麺(6元/約120円)を食べる。

中国のテーブルマナー

中国のテーブルマナーここまではいつもと同じなのだが今日は違った。先客のおっちゃんたちが帰った後の光景が凄かった。テーブルの上には大量の残された料理とビール瓶。そして、床には食べカスが散乱し酒瓶もある。

中国のテーブルマナーこのような食べ方は日本では批判の対象になるのだが、中国では伝統で出された料理を残すという習慣があり、このような豪快な食べ方になるのだ。

中国のテーブルマナーでも、最近は共産党が料理を残す食べ方をやめるように宣伝しているが、この状態では効果はないようだ。

薩拉斉→フフホト

K7910次の切符15:40頃、薩拉斉駅でフフホト行きの切符購入で列に並ぶが混雑している。16:15頃、ようやく切符が買え待合室へ。帰りの列車は17:58発、→フフホト東のK7910次だ。席は硬座、運賃は16.5元、所要時間は約1時間だ。

17:45頃、改札が始まるが誰も並んでいないので空いてからホームへ移動するが、ホームで「シーシー」という声が聞こえてきた。条件反射で声の方を見るとガキがババアに抱えられ線路へ放尿中であった。これ以上は何も言いますまい・・・。

K7910次まだ列車は到着していなかったので撮り鉄準備をするが逆光で条件が悪いので今回は練習という感じだ。

K7910次の行先票定刻通り17:58に列車が発車する。終点がフフホト東であったがほぼ満席だ。列車内は平和が保たれている。

フフホト駅19:10頃、フフホトに到着する。19:20頃、34路のバスに乗車して師範大学で下車、ユースホステルへ戻る。

青椒肉絲蓋飯と青菜拉麺

青椒肉絲蓋飯と青菜拉麺20:00頃、夕飯はイスラム食堂で青椒肉絲蓋飯(11元/約220円)と青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
鉄道 16.5元 硬座 薩拉斉→フフホト
バス 18元 路線バス
美岱召 25元
合計 82.5元

内蒙古博物院

内蒙古博物院08:30頃、師範大学のバス停から66路のバスに乗車する。運賃は1元で博物院まで移動。09:10頃、内蒙古博物院に到着。入場料無料、09:00開館であるが、夏休み中の土曜日なので既に入場券配布所には行列が・・・。人多過ぎなので身分証確認無しで入場券を配布しており予想より早く入館できた。しかし、1Fの人口密度がやたらと高い。まあ、幸いあまり興味のない恐竜、宇宙開発、天然資源の展示に人が集まっていた。宇宙開発は国威発揚で重要な展示のようで力が入っている様子だ。

内蒙古博物院2Fと3Fは人口密度が少し下がり見物しやすくなる。

内蒙古博物院玉器や青銅器などの展示や遊牧民の紹介があり、この辺は見る価値ありだ。
この辺は人形での展示。

内蒙古博物院青銅器の展示。

内蒙古博物院大ハーンの乗り物だったかな?

内蒙古博物院あと、いつものことですが赤い展示もあって共産党大活躍で解放後に民主改革しているそうです。ツッコミ所があるかは実際に展示内容を見てください。

牛肉麺

牛肉麺10:30頃、博物院を出て近くの万達広場のイスラム食堂で牛肉麺(9元/約180円)を食べる。

包頭の地ビール・雪鹿ビール

包頭産ビール食後はスーパーマーケットでビールと非常食を調達する。包頭産の雪鹿ビール330ml(1.6元/約32円)

内蒙古特産の奶酥内蒙古特産の奶酥400g(12.6元/約252円)

油菜蓋麺

油菜蓋麺夕飯は油菜蓋麺(10元/約200円)と蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 40.6元
バス 2元 路線バス
合計 42.6元

フフホト 席力図召・五塔寺・大召

包頭東→フフホト

包頭東駅08:00頃、宿をチェックアウトして包頭東駅へ移動する。まず、駅の外で身分証確認があり駅舎へ。身分証がなければ切符売場へすら入れない警備体制だ。続いて駅舎へ入り切符と身分証の確認、手荷物のX線検査がある。

改札口待合室へ入ると改札口に駅員2人がおり改札が始まるところであった。でも、乗客たちは2列に並んでいない。ある部分は4列、別の部分は5列、6列・・・。いや、列になっていないな。いつもの群になっている。

群の中に飛び込む勇気はないので群の隅に一応並ぶ。自分では並んでいるつもりだが、おサルさんたちからすると?なぜ並べないのだ?今では慣れてしまったこの光景だが学校でこんな中国は習った覚えはないのだが・・・。四大文明のひとつとして習い、優れた政治制度と文化を日本は中国から遣隋使と遣唐使で学んだのだが、これは一体どういうことだ?ある意味で「広告に偽りあり」じゃないか?

6056次の切符今回乗車する列車は08:33発、包頭→大同の6056次でフフホト(呼和浩特)へ移動する。席は硬座、運賃は9.5元、149kmの距離を3時間で走る。

6056次改札が始まりホームへ移動し包頭からの列車到着をカメラを構えて待つ。

6056次の行先票列車が到着して乗車しようとするが誰も並んでいないよ。カオス度が高いので行先票を撮影して乗車口のカオス度が下がるのを待つ。

扇風機車両カオス度が下がり乗車すると、そこは貴重な扇風機車両であった。08:33に定刻通り列車が発車しフフホトへ向かう。乗車率は8割ぐらいで荷物棚はほとんど空いている。完全に地元民用の足として運行されている様子だ。

列車内は一見平和そうに見えるがおサルさんが紛れ込んでおり通路へのゴミのポイ捨てが多い。唯一の救いは窓が少ししか開けられないのでスープの入ったカップ麺の容器を窓からポイ捨てというのができないということかな?でも、ペットボトルは窓からポイ捨てされているけど・・・。

HXD3D11:33に定刻通りフフホト駅に到着する。フフホト駅は改修工事が行われておりホームが2面3線だけが使用され他は閉鎖されていた。だからフフホト発着の列車が少なかったわけだ。フフホト駅の工事が完了するまではフフホト東駅がフフホトの玄関口ということか。

HXD3Cホームを歩きながら通過する列車や停車中の列車を撮影する。これは予想外の撮影天国だ。

T6307次の行先票同じホームにはフフホト→烏海西のT6307次が停車中。行先票を撮影しておく。

賓悦国際青年旅舍フフホト駅からは34路のバスに乗車して師範大学(师范大学)で下車し、12:40頃、賓悦国際青年旅舍(宾悦国际青年旅舍/International Binyue Youth Hostel)に到着する。2008年に宿泊して以来の7年ぶりの宿泊になる。

賓悦大酒店ここはユースホステルと言っても4つ星ホテルの賓悦大酒店の敷地内にある。
賓悦大酒店の副楼がユースホステルなのだ。だから服務員のお姉ちゃんたちも4つ星ホテルの従業員なので応対がしっかりしている。

賓悦国際青年旅舍予約しておいた1泊50元(会員料金)の4人ドミトリーに4泊する。中国のユースホステルでは老舗の部類に入るで設備は結構古くなっている。

賓悦国際青年旅舍テレビが未だにブラウン管なのには驚いたし、細かい所でガタが来ている感じだ。ドアノブのネジが緩んでいたのでドライバーで締め直しておく。なぜ客の自分が設備の修繕をしているんだ?部屋にはWi-FiとLANコンセントがあるのでネット環境は問題なし。

賓悦国際青年旅舍部屋にあるトイレ・シャワーは元が4つ星ホテルなのでユースホステルには珍しくタオルとかが置いてある。基本的にはフフホトへ来たら迷わずここに宿泊するのが上策であろう。

イスラム食堂

イスラム食堂13:30頃、昼食を食べに近くのイスラム食堂へ行く。ここのイスラム食堂も7年前と変わらずに健在だ。老板は変わっているかもしれないけど。

蛋炒飯昼食には蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。ここの蛋炒飯は油少なめなので食べやすい。

蛋炒飯と青菜拉麺夕飯もイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約160円)と青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。やたらと腹が減って1日の食費を20元までと目標を立てているのだが空腹には勝てない。夜は12306.cnで16日の銀川行きの切符と明後日の薩拉斉行きの切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
宿泊費 180元 1泊50元×4 ネット予約の残金
バス 1元 路線バス
鉄道 16.5元 フフホト→薩拉斉
鉄道 93元 フフホト→銀川
合計 313.5元

席力図召

席力図召入場券今日はフフホトの主要観光地を廻る。08:00頃、赛罕区医院のバス停から38路のバスに乗車して大召で下車する。08:30頃、席力図召(延寿寺)を訪れる。入場料は30元。

席力図召席力図召は明の万歴13年(1585)に建立されたチベット仏教ゲルグ派の寺院である。「席力図」は「法座」を意味しており席力図召はダライ・ラマ3世とダライ・ラマ4世の法座である。清の康煕帝は「延寿寺」の名や経典などを下賜している。

席力図召(康煕帝御碑)境内には現在も康煕帝の御碑が保存されている。

席力図召入場券を買って見物を始めるが、ctripで安く買えたのではと思い確認したら、ctripでは28元で購入できた。この後に五塔寺と大召を見物するのでctripで入場券を購入しておく。これで牛肉麺1杯分の7元節約である。

席力図召席力図召は朝から団体観光客が賑わっており一部やかましい。境内はそこそこ広いのだが綺麗に開発された感がある。

席力図召しかし、殿内は古い状態が保たれており歴史が感じられる。やはり仏像は一見の価値ありだ。

席力図召で、どこかに内緒でダライ・ラマの写真でも飾っていないかなと思い探してみるが、やっぱり無かった。四川省のガンゼやリタンと違い取り締まりが厳しいのか?10:00頃、席力図召を離れて五塔寺へ向かう。

五塔寺

10:15頃、五塔寺に到着する。入場料は35元だが先ほどctripにて31元で購入しておいたのでレシート受け取って入場。

五塔寺五塔寺は正式名称を慈灯寺と呼び、境内にある金剛座舎利宝塔が五塔と呼ばれるため五塔寺の通称で呼ばれるている。五塔寺(慈灯寺)は1727年に建立され1732年に乾隆帝より「慈灯寺」の名を下賜されている。

五塔(金剛座舎利宝塔)は清の乾隆年間に建立され、高さ16.5m、レンガ造りの塔である。チベット仏教の寺院であるが僧侶はおらず博物館に近い感じで運営されているようだ。観光客はそこそこいるが団体客で溢れるということはなく比較的静かな観光地である。五塔寺は仏像が多いのだが、一般的なチベット仏教寺院のように暗い殿内に安置ということはなく、比較的明るい殿内に安置されている。
11:30頃、五塔寺を離れ大召寺へ向かう。

大召

アルタン・ハーン像大召は席力図召の近くなので道を戻るだけだ。11:45頃、大召に到着する。大召の前にはアルタン・ハーン像がある。

アルタン・ハーン像アルタン・ハーンは明代のモンゴルの英雄でフフホトを中心に一大勢力を築いている。

大召大召の入場料は35元だがctripだと32元だ。入場券売場でレシートを受け取り入場。

大召大召は漢名を「無量寺」と呼び、意味は「大きな寺」である。大召は明の万歴7年(1579)に建立され、明代は「弘慈寺」と呼ばれ、清の崇徳5年(1640)の修復後に「無量寺」の名が定められ現在に至る。大召はフフホトに建立された最初のチベット仏教寺院で内モンゴルでのチベット仏教の中心地となっている。

大召席力図召と並ぶフフホトを代表する観光地なので観光客が多く線香の煙が途切れることはない。

財神廟

財神廟13:10頃、大召を離れ南にある財神廟を訪れる。入場料無料である。

財神廟財神廟は清の雍正2年(1724)に建立されている。廟の規模は小さいが建物は古く歴史を感じさせる。

財神廟(関羽像)本殿には財神の比干の他に関羽の像も安置されている。

観音寺

観音寺13:30頃、さらに南の観音寺に到着する。入場料は無料。観音寺は清の嘉慶年間に建立され約200年の歴史を持つ。

観音寺200年の歴史を持つ寺であるが仏像から建物まで新しく巨大である。巨大仏像マニアは十分満足できる規模である。でも、撮影禁止である。境内には参拝客がそこそこおり、時折読経が聞こえてくる。

刀削麺

イスラム食堂14:00頃、観音寺を離れ寺近くのイスラム食堂で昼食に刀削麺(8元/約160円)を食べる。

刀削麺ここの刀削麺は珍しく細めに切られている。うどんみたいな感じだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
席力図召 30元
五塔寺 31元
大召 32元
合計 103元

世界遺産 元上都遺址

赤峰→正藍旗

赤峰→正藍旗のバスチケット07:25頃、賓館をチェックアウトしてバスターミナルの赤峰汽車站へ向かう。今日は世界遺産の元上都遺址のある正藍旗へ移動する。バスのチケットは昨日購入しており08:00発の宝昌行きのバスで正藍旗にて下車、運賃は100元だ。10分ほど待合室で待機するが朝から乞食にたかられる。ほとんどの利用客は乞食を無視していたが一部が金をあげていた。

赤峰→正藍旗のバス07:45頃、乗車開始となる。今回はチケットを早めに購入しておいたので最前列の席になった。眺めは良好で事故時にはフロントガラスへ突っ込む特等席だ。

道路08:00にバスが発車と思ったら3分早く出発する。乗車率は9割ぐらいで空席が若干あるが途中で客を拾うのだろう。バスはエアコンが利いておりなかなか良く、これから赤峰→多倫→正藍旗→宝昌へと西へ走っていく。正藍旗までは直線距離で約240kmだ。

さて、正藍旗に到着後に宿が確保できるかの問題がある。正藍旗で分かっている外国人OKの宿はロンリープラネットChinaにも掲載されていた正藍旗で一番高いと思われる元上都夏宮大酒店だけだ。eLongで確認すると1泊300元以上でとても泊まれない。世界遺産があるので外国人OKの宿が多ければよいのだが・・・。

09:20頃、老府鎮近くで公安の進京検査站で検問。公安と武警による身分証確認があるがパスポートの中身を確認するだけで登記は無し。数名の乗客の身分証だけ1度回収され少し待つが問題はなく、09:30頃にバスが発車する。進京検査站とあったので北京へ行く人間の監視か?

河北省へ入り渋滞

渋滞内モンゴル自治区から河北省へ入り、10:30頃、囲場を通り内モンゴル自治区の多倫への省道351号で渋滞にはまる。渋滞の原因は不明だが延々と渋滞が続く。青空が広がり周辺の景色はよいのだが、おサルさんの乗る車が多いようでペットボトルからタバコの吸い殻までのポイ捨てを何度も目撃する。こうして中国の道路はゴミだらけになるようだ。

15:10頃、康煕帝の像がある御道口を過ぎると渋滞を抜けた。周辺には草原とかの観光地があり、渋滞の原因は観光客が草原へ押し寄せたからか?

国道15:20頃、内モンゴル自治区へ再び入る。道路は省道から国道510号の2車線になり順調にバスは走る。

15:50頃、多倫車站に到着する。多倫から正藍旗までは国道520号を西へと走る。途中、元上都遺址の南を通り正藍旗へ入る。

正藍旗

正藍旗汽車客運站16:30頃、正藍旗汽車客運站に到着。バスターミナルは町の南東の外れにある。とりあえず宿探しでバスターミナル隣の区画にある賓館をあたっていく。今回は苦戦が予想されたが1件目で宿が確保できた。1泊100元で高いが2泊することにする。で、登記は今までパスポートの登記をしたことがないので後でということになった。

正藍旗汽車客運站時刻表宿は確保したので正藍旗汽車客運站でバスの情報を確認する。

正藍旗汽車客運站運賃表フフホトとシリンホト以外には北京、天津、張家口、赤峰が主な路線のようだ。本数が少ないのでチケットは早めの確保が良いだろう。

フビライ・ハーン像

マルコポーロ像正藍旗の西には元上都博物館があり、その隣には外国人OKで高い元上都夏宮大酒店がある。道を挟んだ東側にはフビライ広場がありフビライ・ハーンとマルコポーロの像がある。

イスラム食堂

イスラム食堂18:00頃、イスラム食堂を発見!こんな田舎でもイスラム食堂がある。

酸辣白菜蓋飯酸辣白菜蓋飯(10元/約200円)を夕飯に食べる。モンゴル族の居住地域でもイスラム食堂があるので、いつもと同じように食事ができる。でも、モンゴル料理も食べたいが予算が・・・。

宿追い出される

宿へ戻ると老板娘が公安に因縁付けられたようで外人宿泊不可だと・・・。パスポートの登記をしたことがないという時点で怪しいなとは思っていたが、やっぱりダメであったか・・・。で、老板娘が外国人OKの上都賓館と匯力商務賓館を教えてくれたのだが、バスターミナルから離れていて1泊300元とかで高いよ。完全に外人からボッタクる気満々だよ。このままボラれるのは嫌なので考える。

188賓館大体バスターミナル近くに必ず外人OKの宿があるはずなので、ちょっと高そうな隣の188賓館に外人OKか聞きに行ってみる。で、レセプションのお姉ちゃんに聞いてみたら外国人OK、1番安い部屋は188元とのこと。もう、ここしかないな。ということで、188賓館に宿泊することになる。お姉ちゃんに色々と確認して朝チェックアウトして夕方まで荷物預かってくれるというので予定変更で正藍旗は1泊だけで廻る。

188賓館宿代は高いが田舎の賓館では上のレベルだろう。でも、部屋が無駄に広すぎる。半分の広さでも広いくらいだ。夜遅くにyhachina.comでフフホトにあるユースホステルの賓悦国際青年旅舍を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 188元
宿泊費 20元 予約金:賓悦国際青年旅舍
合計 219元

バスチケット購入

正藍旗→桑根達来のバスチケット07:00頃、正藍旗汽車客運站で14:30発の桑根達来行きのチケットを購入する。運賃は25元だ。チケットには藍旗と表記されており、正藍旗は藍旗とも省略されている。正藍旗汽車客運站は田舎の小さなバスターミナルだが売店があり荷物預かりもしている。早朝に到着して14:30発の錫林浩特行きのバスなどを確保すれば、午前中に元上都遺址を見物して午後には正藍旗を離れることも可能だ。

188賓館07:30頃、188連鎖賓館をチェックアウトして荷物を午後まで預かってもらい、12306.cnで桑根達来→包頭東の切符を予約しておく。

タクシー半日チャーター

とりあえず、バスターミナル近くでその辺を走っているタクシーを止めて運ちゃんのおばちゃんに元上都遺址まで昼までの半日チャーターで交渉すると行きたがらない。代わりに仲間の運ちゃんたちに連絡して元上都遺址まで半日チャーターで行ってくれる運ちゃんを探してもらう。

元上都遺址まで行ってくれる運ちゃんは見つかったが半日チャーターは150元とのこと。ロンプラの記事だと包車100元とあるので、繁忙期でも少し下げてほしい。おばちゃんにロンリープラネット内蒙古を見せて100元で何とかならないか聞いてもらうが、片道60元と待ち時間があるから下げられないということで、泣く泣く150元で運ちゃん手配。

08:00頃、手配したタクシーが到着して元上都遺址へ向かう。運ちゃんにこの辺りのタクシーは元上都遺址へは行きたがらないのか聞いてみたら、待ち時間が無駄で街中を流していた方が稼げるらしいそうだ。

世界遺産 元上都遺址

元上都遺址入場券08:25頃、元上都遺址に到着し、駐車場代5元は運ちゃん負担。運ちゃんに11:30までに戻ると伝えて入口へ。入場料は50元に値上げされていた。

元上都遺址入口から遺跡までは1kmぐらいあり10元の電動カートが走っているが、広大な遺跡内部は徒歩になってしまう。

レンタル自転車しかし、ここでは自転車のレンタルがある。一番安いチャリで10元だ。遺跡内部も自転車で見て廻れるので自転車が断然便利だ。自転車を借りて元上都遺址を廻る。

金蓮川草原元上都遺址は正藍旗上都鎮の北東約17kmの金蓮川草原に位置している。元上都は元朝の二大首都(大都と上都)のひとつになり、フビライ・ハーンが元朝を建てた地である。

元上都遺址元朝では6人の皇帝が上都で即位し、歴代皇帝は毎年初春から秋まで上都で過ごした。現在の元上都遺址は宮殿、宮城、皇城、外城などの遺跡が残っており、保存状態は中国国内で最高の草原都城遺址となり、2012年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

元上都遺址遺跡は予想を遙かに上回る広さだ。というか、地平線まで草原が広がっている。この草原の中に世界の中心があったというのには驚きだ。

元上都遺址夏の間は上都が首都になっていたのは避暑地としていたからだそうだが、実際暑さはそれほどひどくなく朝は涼しく過ごしやすい。昼間は日差しが強いが風が吹けば暑さは和らぎ日陰は涼しい。

元上都遺址途中で赤峰で非常食に購入しておいたチーズっぽい乳製品菓子を食べながら体力回復をする。

元上都遺址自転車で行けるところまで行ってみるが途中で道が無くなっているところもあるが、広すぎて草原の中を走る気が無くなってくる。見渡す限り草原でどこが遺跡の隅なのか分からない。

元上都遺址この広大な金蓮川草原だが観光客が滅茶苦茶多い。ツアーバスや自家用車で中国人観光客が押し寄せているのだ。

元上都遺址中国人の旅行熱はすごい。相変わらずポーズを決めて記念撮影しているが・・・。

フビライ像入口付近にはフビライ像とかがある。

タクシー11:30頃、駐車場へ戻るとちょうど運ちゃんが待っていてくれた。駐車場には数台のタクシーがおり少数だが包車(チャーター)で来ている観光客もいるようだ。正藍旗へ戻り、昼ちょうどに元上都博物館の前で降ろしてもらう。150元を払い運ちゃんは上機嫌で走り去った。こちらは半泣き状態だ。

正藍旗のフビライ広場へ

フビライ・ハーン像元上都博物館は見物せずにフビライ広場へ。博物館はちょうど昼休みで閉館だし。

フビライ・ハーン像立派なフビライ・ハーン像を見ながら広場を散歩。13:50頃、188連鎖賓館に戻るが老板や服務員のお姉ちゃんは外出中で不在。とりあえず戻ってくるまでの待ち時間中に明後日の包頭東→フフホト(呼和浩特)の切符を12306.cnで予約しておく。14:10になっても老板たち帰ってこないので、勝手に預けていたバックパックを回収して、隣の正藍旗汽車客運站へ移動。

正藍旗→桑根達来

シリンホト行きバス14:20頃、改札が始まり錫林郭勒盟シリンホト(錫林浩特)行きのバスに乗車するが、なぜか自分の席におばちゃんが座っている。まあ、この手の事態はよくあることなのでおばちゃんに退くようにいうが予想通り嫌がっている。「最前列に座りたいから朝早くにチケット買ったんや」と言ったら、隣で最前列2席占領していたお姉ちゃんが荷物どかして、この空いた最前列席に座ることで一応解決する。

国道14:30、シリンホト(錫林浩特)行きのバスが発車、省道308号を北上しながら桑根達来へ向かう。草原の中を走り抜け省道から国道207号へ入る。

16:05頃、桑根達来鎮に到着し国道上で降ろされる。GPSを確認すると駅まで直線距離で1kmほど離れている。街中で降ろしてくれるのはよいのだが、駅の場所が分かっていないとボリタクの餌食になる可能性が高い。GPSを頼りに歩いていくと鉄道の信号機が見えてきた。線路沿いに来たようで駅に近づいているようだ。

桑根達来駅前16:35頃、桑根達来駅に到着、街からかなり離れており駅前に宿兼商店が4軒あるだけで、100mも歩けば草原と放牧中の牛がいるという土田舎だ。でも、ボリタクは待機していた。

桑根達来→包頭東

切符売場でネットで予約しておいた切符を受け取り、駅前で草原を見ながら待機。ちなみに集寧南から通遼は集通鉄路という地方鉄路会社の運営になっている。

K898次の切符これから乗車する列車は21:35発、通遼→包頭のK898次で包頭東まで移動する。席は硬座、運賃は91元、包頭東までの距離657km、所要時間10時間18分の乗り鉄だ。

不味い麺19:00頃、腹が減ったので駅前の店で8元の麺を食べる。駅前の店は基本的に美味くないのだが、今回も美味くなかった。手打ちでなく乾麺なので美味くないのは当然だが、なぜか塩分多めで塩辛い。

20:00頃、外が冷えてきたので待合室で待機するが小さい田舎の駅なので待合室の人口密度が高い。そういえば入口での切符と身分証の確認はなかった。田舎では実名制は意味無しか?人口密度は高いがとりあえず座れた。

21:00頃、公安の身分証確認があるが外人のパスポートには用はないので中身は確認するがすぐに返却され何もなかったことに・・・。隣の兄ちゃんがこちらが日本人だと知ると「中国人は好きか?」と聞いてくるので「もちろん好き」と答えておく。古代中国人限定ですけどね。目の前の現代中国人の痰吐きのおっちゃんを好きになれというのは無理な話だ。

で、この兄ちゃんはやたらと「恨」を使い日本に対して色々と文句があるようだ。正直言ってこちらに言われてもね・・・。文句あるなら首相官邸へ行って来れ。デモするなら警視庁警備部警備一課に問い合わせてねと言いたいけど聞き流しておく。

K898次21:45頃、K898次が入線して改札が始まる。元上都遺址へ行ってきた旅行客が多く寝台車の利用客が多い。硬座は満席にはなっておらず3列シートを占領して寝ている乗客がいるほどだ。まあ、いつもの田舎の夜行列車の光景だ。

K898次の行先票17分遅れの21:52に列車が発車する。列車内はカオス度が低く平和で静かだ。これなら一眠りできそうだ。明朝に包頭東に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
鉄道 91元 硬座 桑根達来→包頭東
鉄道 9.5元 硬座 包頭東→呼和浩特
バス 25元 正藍旗→桑根達来
タクシー 150元 半日チャーター
元上都遺址 50元
自転車 10元
合計 293.5元

包頭東

05:26にフフホト東駅に到着する。列車内は乗客が少なく途中駅でかなり下車しており乗車率は3割以下のようだ。

包頭東駅07:53頃、包頭東駅に到着し下車する。

偽賓館に引っかかる

偽賓館宿探しだがeLongで予約しておいた駅前の宜居商務酒店へ向かい看板出ていたので入るがレセプションには誰もいない。おっちゃんが声をかけてきたのでeLongの予約確認書を見せるとここだという。

偽賓館の部屋で、おっちゃんに案内されてビルの3Fに行き登記するが部屋がeLongでの写真とかなり違いボロい。今時ブラウン管テレビって・・・。商務酒店というより民工用の招待所じゃないか?保証金100元払い登記完了だが、何か失敗した感が・・・。

財神廟

財神廟09:00頃、駅前通りを北へ道なりに歩いたところにある財神廟に到着。財神廟は清の嘉慶10年(1805)に建立されている。

財神廟財神廟の本殿には財神の比干と共に関羽が祀られている。こんな所にも関羽がと思ったが、よくよく考えてみたら比干の方は封神演義にも出てくる人物だ。

関羽像こちらはお馴染みの関羽像。

官井梁天主教堂09:15頃、官井梁天主教堂を訪れる。1934年に建てられた比較的新しい教会だが包頭市文物保護単位に登録されている。

妙法禅寺(呂祖廟)

妙法禅寺(呂祖廟)教会の隣にあるのが妙法禅寺で呂祖廟とも呼ばれている。2007年に訪れたことがあるのだが、比較的大きな寺になっており境内にはレンガなどの建設資材が大量に置かれており、まだ開発途中のようだ。有料かと思ったが入場券売場はなく無料であった。

妙法禅寺(呂祖廟)妙法禅寺は清の咸豊11年(1861)に五台山の臨済宗の続洲大師により建立され、その後も拡張され内モンゴル最大規模の寺となるが文化大革命で破壊され、その後再建される。呂祖殿は1991年に修復され呂洞賓が祀られている。

関羽、関平、周倉像伽藍殿には関羽、関平、周倉が祀られており関帝廟になっていた。

関羽像こちらもお馴染みの関羽像。

刀削麺

刀削麺10:30頃、イスラム食堂で遅めの朝食兼昼食に刀削麺(8元/約160円)を食べる。この店はスープが濃い目なのが特徴。内モンゴル自治区は牛肉麺や刀削麺は8元ぐらいで食べられるが、ご飯類は比較的高く蓋飯は12元以上、炒飯は8元の店もあるが、ほとんどが10元以上なので麺類中心の食事になりそうだ。

包頭長途客運総站11:00頃、包頭東駅から西へ約2kmの所にあるバスターミナルの包頭長途客運総站を訪れる。駅前のバスターミナルは廃止され、長距離バスはこの新バスターミナルからの運行になっている。

時刻表を撮影しておこうと思ったが近くにバスターミナルのおばちゃんがいるので因縁付けられそうなのでダメだというか、武警まで常駐しているので無理であった。包頭はバスターミナルに武警が警備しなければならないほど治安上の問題があるのか?

偽賓館から銭取り戻す

宜居商務酒店昼頃、宿へ戻ろうとするがeLongの写真とかなり違い何かおかしい気がするので周辺をちょっと調べてみると、宜居商務酒店がもう1軒あるではないか!これはかなりおかしいので中に入ってみると、ちゃんとしたレセプションがありお姉ちゃんがいる。

おねえちゃんにeLongの予約確認書を見せて聞いたら「ここだよ」とのこと。同じ建物に同じ名前の賓館があるけどと聞いたら、「うちはここだけ」との答えが、このパターンは・・・。どうやら騙されたようだ。

同じ建物に偽の賓館があり、そちらに引っかかってしまったようだ。日本で言うと歌舞伎町で目的の嬢のいる店へ行こうとして客引きに別の店へ連れて行かれて引っかかってしまうというのに近いな。

これはマズい。銭を取り戻さなければ!とりあえず、本物の賓館のお姉ちゃんに偽の賓館があることを伝え偽物の方へ戻る。ちょうどエレベーターにジジイがいたので文句言って100元の退銭を要求。ジジイが応対できないようでボスのババアが登場。

ババアにeLongの予約確認書見せて、ジジイが予約確認書見てここだと答えていたが実際は違うことを伝え100元の退銭を要求。ババアは朝来てもう昼だから50元まで返すと言うが、こちらとしては何言うとんねんなので、しつこく100元の退銭を要求。

ババアは上のランクの部屋に交換とかいって部屋を見せるが30元レベルの部屋はいらないので、しつこく退銭を言っていたら80元返金すると言ってきた。でも、こちらは100元返してもらわないと・・・。100元の返金言ってたらババアは切れ気味になってきた。でも、外人相手にトラブルが長引くと面倒なのは分かっているようだ。最終的には嫌々100元返金してきた。

宜居商務酒店100元取り戻し同じ建物の本物の宜居商務酒店へ移動。1泊88元の部屋に宿泊。偽の方と建物が同じなので間取りは同じであったがテレビはブラウン管から液晶に変わる。それと扇風機がエアコンになっている。

設備が全く違い、本物の方が格上だ。でも、商務賓館の割に設備は古め。しかも、Wi-Fi無いし、LANコンセントが代わりにあったけど・・・。偽物が多い中国だが同じ建物に偽の賓館があるとは・・・。精神的消耗が大きかったが勉強にはなった。中国は何でもありだ。13:00頃、包頭東駅で12306.cnで予約しておいたフフホト行きの切符を受け取る。

蛋炒飯

蛋炒飯夕飯はイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 88元
合計 104元

内モンゴル赤峰・遼中京遺址大明塔

日本からポメラDM100到着

09:20頃、郵便局の配達員から電話がありEMSを取りに行く。日本で注文したポメラDM100がようやく到着だ。18Fから1Fの入口まで行くと大悦城のマンション住民が小包の受け取りに集まっている。日本だと宅配便とかは高層マンションでも玄関まで配達だが、中国の場合は配達員が入口に到着すると受取人へ電話して取りに来てもらう方式だ。

日本からの荷物自分も伝票にサインにして配達員から日本からのEMSを受け取るが箱がでかい。過剰梱包なのだが箱が結構傷めつけられているので中国へ送る場合はちょうどいいようだ。8月1日に大阪から発送して8月6日に瀋陽到着なので、まあ1週間以内でEMSが到着だ。

ポメラDM100早速開封の儀で箱を開ける。外箱は傷めつけられているが緩衝材でポメラは無傷である。動作も今のところは問題なしだがDM100はでかい。今まで使っていたDM5は折りたたみ式で持ち運びに便利だったが、キーボードのフレキシブルケーブル辺りに構造上の問題があるようでキーボードが故障。しかも、DM5は同じ故障で2台目の廃棄だ。DM100はでかいがキーボードの故障なく長期間使用できると期待している。頼むから、もう故障しないでくれ!

遼寧省から内蒙古自治区へ

日本から補給物資を受け取ったので瀋陽から次の内モンゴル自治区へ移動できる。早速移動の準備で12306.cnで今日の瀋陽北→通遼、明日の通遼→大板の切符を購入する。

続いてウォルマートで買い出しだ。今回はバックパック(179元/約3580円)を新しく購入する。2009年に北京のカルフールで購入したバックパックに穴が空いたので交換である。6年使ったが十分元はとれただろう。宿に戻り昼前に出発の準備を整えて先にチェックアウトだけしておく。列車は夕方発車なので15:00頃まで居座らせてもらう。

瀋陽北駅15:10頃、宿を出て中街から地下鉄1号線に乗車して青年大街で2号線に乗り換え、15:55頃、瀋陽北駅に到着。切符売場で15分ほど並び12306.cnで予約した通遼行きの切符を受け取る。いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ入るが、今日も駅員はパスポートの中身を確認せずにスルーだ。

吉野家とかやたらとでかい待合室で待機となるが、待合室といっても、瀋陽北駅の待合室には売店、土産物屋からマクドナルド、ケンタッキー、吉野家まである。

美国加州牛肉面大王それとアメリカには店舗がないけどおそらく中国で一番有名な牛肉麺チェーン店の美国加州牛肉面大王(California beefnoodle king U.S.A)もある。待合室といっても日本でいうエキナカに相当する。

瀋陽北→通遼

自動改札機18:00頃、乗車バトルに備え自動改札機の前に陣取る。ただし自動改札機だと乗車バトルより自動改札機の反応が遅いのと自動改札機を使ったことのない乗客により渋滞が発生する方が面倒である。

K5078次の切符これから乗車する列車は18:43発、瀋陽北→霍林郭勒のK5078次で通遼まで移動する。席は硬座で運賃は46.5元だ。このK5078次は8月中の増発列車で観光用だろうか?

瀋陽北駅18:27頃、駅員の合図で改札が始まり競馬場のゲートのように各馬一斉にスタートとはいかず、自分はスタートダッシュに成功したが隣のおばちゃんたちは自動改札に慣れておらずピーピー警告音鳴らせて渋滞だ。自分は空いているホームへ移動し乗車する。

行先票荷物置き場は問題なく確保して発車を待つ。18:43に定刻通り瀋陽北を発車する。乗車率は2割ぐらいで空いていたが、すぐ瀋陽で一気にほぼ満席となるが無座の乗客はいないので需給の均衡がとれている列車のようだ。荷物棚の方は空きスペースがあるので比較的難易度は低い方だろう。

瀋陽を出てからは停車駅ごとに乗客が少なくなり遼寧省から内モンゴル自治区へ入ると乗車率はかなり下がり3列シートを占領して寝ている乗客が出現し始める。どうやら田舎を走る夜行列車のようだ。まあ幸い今回の列車は痰吐きのおサルさんがいないのでかなり平和な方だ。

内蒙古自治区通遼へ

通陵駅16分遅れで23:36に通遼到着。出口を出たらそのまま切符売場へ行き12306.cnで予約しておいた明日の大板行きの切符を受け取る。次の目的地は大阪ではなく大板だ。この大板鎮は巴林右旗にあり、この巴林右旗の北にある白塔子鎮には遼慶州白塔と呼ばれる遼代の白塔がある。この塔が目的地だ。なぜこの塔を目指すかは後々分かります。

通陵駅切符を受け取ったので、次は宿探しではなく、そのまま待合室へ行き必殺の駅寝だ。軍資金不足なので駅寝です。この先も外国人が訪れそうもない田舎へ行くので外国人お断りの宿に遭遇する確率が高く安宿に泊まれそうもないので高い賓館に宿泊することを想定して節約です。

ちなみに通遼は交通の要衝になっており深夜でも列車の本数が多く利用客も多い。駅前にもバスターミナルの通遼汽車站があり、賓館や旅店などの宿も多く揃っている。まさに交通の要衝と言っていいだろう。でも、観光地は市内に博物館があるぐらいだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.1元
鉄道 46.5元 硬座 瀋陽北→通遼
鉄道 21.5元 通遼→大板
地下鉄 2元
日用品 211.5元
合計 312.6元

通遼で駅寝

待合室日付が変わりウォルマートで買い込んでおいた饅頭を夜食に食べて過ごす。01:30頃になると待合室は人が少なくなり静かになってくる。代わりに痰吐きの音が良く響くが・・・。

待合室そして、駅寝の達人たちが既に駅寝中だ。今日はこの辺で駅寝することにする。04:30頃、夜が明けてきた。待合室は徐々に混雑してきてカオス状態になる。

通遼→大板

6035次の切符今日乗車するのは09:30発、通遼→シリンホト(錫林浩特)の6035次だ。席は硬座、大板まで運賃は21.5元、距離は347km、4時間51分の乗り鉄だ。瀋陽→大板まで直通列車があるのだが、6035次は貴重な非空調なので乗車する。

行先票08:30頃、改札口の先頭を陣取り乗車に備える。通遼駅の利用客にはおサルさんが紛れ込んでおり他の列車の改札では割り込みが頻発している。今、08:52発、満洲里→フフホトのK276次の改札をやっているが目の前をおサルさんが一匹通過して列へ割り込んでいった。

09:15頃、改札が始まり列車に乗車。荷物置き場を確保して機関車のDF4Dの撮影へ向かうが駅員に因縁付けられて撮影禁止であった。通遼では撮影されると都合が悪いらしい。まあ、他でもいくらでも撮影できるから問題ないけど。列車に乗車して窓を開けようとしたら全開にできないように改造されている。やられたよ!これは大きな問題だ。ゴミのポイ捨て防止で少ししか開けられないようになっている。この列車はおサルさんの乗車率が高いようだ。

09:29に定刻より1分早く列車が発車する。乗車率は5割ぐらいで今のところは平和だ。列車内は中国語以外の言語も聞こえるので、おそらくモンゴル語だろう。内モンゴル自治区の徐々に出てきた感じだ。

トウモロコシ畑外の風景は主にトウモロコシ畑が続くが草原や荒れ地も出てくる。停車駅ごとに乗客の入れ替わりが多く乗車率は下がり3列シートを占領して昼寝という光景が各所で見受けられる。田舎の平和な列車だ。

大板駅14:20頃、大板に到着する。ここは内モンゴル自治区赤峰市巴林右旗大板鎮。で、何でこんなド田舎の大板で下車したのかというと契丹の慶州白塔へ行くためだ。2012年に日本で契丹の文物展があり、TBSの世界ふしぎ発見でも契丹が取り上げられており、その番組内で慶州白塔が紹介されていた。

まあテレビに影響されてやって来たというところかな。この慶州白塔は何もない草原の中にポツンと千年近くも立っている。これはかなり重要度が高い。

大板汽車站駅前の通りを街の方へ少し歩くとバスターミナルの大板汽車站に到着。昨日、eLongで汽車站賓館を予約してあり、とりあえず1泊100元で2泊する。さすがにバスターミナル併設の賓館なら外国人お断りというのはないので安心だと思ったら外国人お断りであった。バスターミナルに併設された賓館で外国人お断りは初めてである。

老板娘が派出所に外人が泊まれる賓館を聞いてくれてバスターミナル脇の友誼商務賓館と人民政府近くの巴林賓館が宿泊可能とのことだが、友誼商務賓館に乗り込んだら満室で巴林賓館はネットで確認した時点で1泊300元とかなので問題外である。進退窮まる。ちなみにバスターミナル前を1路のバスが通っており街の中心へ移動できる。

大板→赤峰行きバスチケット遼慶州白塔はあきらめて赤峰へ向かうことにする。次の目標は赤峰の南の寧城県にある大明塔(遼中京城遺址)だ。なので、そのままバスターミナルで赤峰行きのチケットを購入。16:00発で67元だ。

チケット購入時に前のおっちゃんが慶州白塔のある白塔子行きのバスを聞いていて、08:30にバスがあることが分かる。待合室へ移動して出発を待つが待合室に手荷物預かり所がある。これなら早朝に大板に到着して荷物を預けて白塔子へ行くという戦法が使えるではないか!赤峰とか他地域へ行くバスがある時間までに戻ってこれるかという問題は残るが・・・。機会があれば遼慶州白塔へは再挑戦しよう。

赤峰行きバス16:00になりバスが赤峰へ向かう。高速を飛ばして、18:35頃、バスターミナルの赤峰汽車站に到着する。

君安賓館さて、問題の宿探しだがバスターミナル周辺に賓館が多くあるので手当たり次第突撃する戦法をとるが、1軒目の君安賓館であっさり宿泊OKであった。1泊78元の部屋だが70元でいいよということで2泊する。

君安賓館部屋はトイレ・シャワー付き、それとテレビ、エアコンもある。何より窓付きなのがよい。窓からは線路が見え列車の通過音が聞こえる。WiーFiの電波も良好だが回線自体が少し遅い。

赤峰バスターミナルバスターミナルでバスの状況を確認するが北京、フフホト、天津などから各地へのバスが頻繁に出ているようだ。まあ、バス情報はbus365.comで確認すればよいだろう。

バス停それと赤峰汽車站と赤峰駅の移動は35路など路線バスで可能だ。

鶏蛋炒飯

青菜拉麺夕飯はイスラム食堂で青菜拉麺(8元/約160円)と蛋炒飯(9元/約180円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
宿泊費 140元 1泊70元×2
バス 67元 大板→赤峰
合計 224元

赤峰駅

06:00頃、赤峰汽車站で明日の正藍旗行きのチケットを購入する。バスが08:00と09:20の2本あり08:00発のバスにしておく。正藍旗までの運賃は100元だ。続いて36路のバスで赤峰駅へ向かう。

赤峰駅06:50頃、赤峰駅に到着し切符売場で天義行きの切符を購入。赤峰駅は駅舎が新しく立派だ。

赤峰駅の壁画駅舎の外壁には赤峰周辺の史跡を描いた巨大壁画がありデザインに力が入っている。待合室へはいつもの切符と身分証確認、手荷物のX線検査があるが、パスポートは中身を確認せずというかパスポートなのかも確認していなかった。実名制意味なし・・・。

赤峰→天義

K7384次の切符今回乗車する列車は07:32発、赤峰→山海関のK7384次だ。天義までの移動で席は硬座、運賃は8.5元、天義までの109kmを2時間13分で走る。

既に改札が始まっており改札口に並ぶが2つの改札口のうち、なぜか片方だけ切符と身分証確認をしている。で、自分は運悪く身分証確認の方に並んでしまい待つことに・・・。他の乗客たちは文句言っているけど駅員は真面目に業務を遂行しているだけだ。ただし、もう片方の改札口は身分証確認していないので意味ないような・・・。

K7384次の行先票07:20頃、ホームへ降りて行先票の撮影をして列車に乗車する。

列車内車両はエアコン無しで非空調の扇風機車両だ。窓は全開まではできないが半分開けられるようになっている。K列車なのに非空調というのは珍しい。

07:32に定刻通り発車する。乗車率は8割ぐらいで3列シート占領して寝いているおばちゃんがいる。荷物棚は2割ぐらいしか埋まっていないので利用客は地元民中心のようだ。今日の赤峰の天気は晴れだが朝はかなり涼しく扇風機は非稼働、窓もほとんど開いていない。田舎の平和な列車だ。

08:45頃、気温が上がってきて扇風機が稼働し始め窓も開き始める。そして、1元アイスの車内販売も始まる。

天義駅09:55頃、約10分遅れで天義に到着。

遼中京城遺址大明塔

3路バスロンリープラネット内蒙古によれば、駅前から3路のバスで大明塔へ行けるので、3路のバスに乗車して発車を待つ。10:25頃、バスが発車しておばちゃんが運賃回収を始める。大明塔までの運賃は4元だ。途中でバスターミナルの寧城汽車站を経由して大明塔へ。

大明塔県城を出てしばらく走ると塔が見えてきた。11:05頃、大明塔の前で下車する。この時間になると真夏の暑さでかなり暑い。湿度が低い分まだマシな方だが・・・。

大明塔大明塔は遼の最盛期に建立された塔で高さ80.22mのレンガ造りの塔であり、高さは中国第3位、体積は中国第1位を誇っている。大明塔周辺が遼中京城遺址になっており、遼の都である中京があった場所である。

大明塔中京が造営されたのは1007年で、契丹と遼の五京のひとつになる。中京は北宋の開封を参考に造営されており、都城は外城、内城、宮城の三重城になっている。

大明塔金代には北京路大定府、元代には大寧路、明代には大寧衛が設置されたが、明の永楽元年(1403)に廃止され徐々に廃墟へと変わっていった。大明塔には伝説では地下宮殿があるそうで、もし地下宮殿の存在が確認されれば経典などの宝物が発見される可能性が高い。発見されれば北京の雲居寺を上回る規模かもしれない。今後の調査に期待だ。

大明塔今では周辺はトウモロコシ畑の広がる田舎であるが、大明塔と城壁の跡が当時ここが遼の政治と経済の中心であったことを示している。

大明塔大明塔はとにかくでかい。トウモロコシ畑が広がる田舎にこのような塔があること事態驚きである。塔は外から見るだけで登ることはできないが敷地内には遼中京遺址博物館がある。でも、閉館中であった。正門が工事中なので博物館も工事中か?

城壁跡観光客は田舎にも関わらず家族連れが車で来ていた。そこそこ有名な観光地のようだ。12:30頃、3路のバスに乗車して県城へ向かう。運賃は4元で、13:10頃、天義駅に到着し切符売場で赤峰への切符を購入する。

天義へ戻る

契丹街牌坊14:59発なのでまだ時間があるので駅周辺を散歩してみる。通りの名前に契丹街や中京街の名称があり土地柄を表している。

イスラム食堂昼食をどこかで食べようと食堂を探しているとイスラム食堂を発見。

青菜拉麺イスラム食堂で青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。

天義→赤峰

駅へ戻り待合室へ入るが、いつもの切符と身分証があると思って駅員のおばちゃんに切符とパスポートを出したら払い戻しの退票のハンコを押される。何かおかしい。天義駅では切符と身分証の確認をしていなかった。おばちゃんに退票だと思われてハンコ押されていた。切符売場は身分証必須なのに待合室は昔のままで手荷物のX線検査だけであった。こんな平和な駅は初めてである。

K7383次の切符赤峰への列車は14:59発、山海関→赤峰のK7383次だ。席は硬座で運賃は8.5元、赤峰までの109kmを2時間7分で移動する。

14:59発であったが30分ほど遅延が発生して改札が始まるが、ここで問題が発生する。天義では切符と身分証の確認をしておらず、てっきりやっていると思って切符とパスポートを駅員のおばちゃんに渡したら退票だと思われて間違えて退票のハンコを押されており、改札口で駅員のおっちゃんが通してくれない。おばちゃんに助けを求め、おばちゃんの天の声でおっちゃんを黙らせて改札口フリーパスだ。やはり、どこの国でもおばちゃんは最強である。

東風4型列車が入線してくるが乗車口のカオス度が高い。少し待って乗車して15:41に天義を発車する。

行先票車両はエアコン無しの非空調の扇風機車両だ。開いている窓からの風が心地よい。17:55頃、約50分遅れで赤峰に到着する。

交通事故現場そして、駅前の通りでは交通事故の現場検証が行われていた。乗用車とスクーターの事故だ。でも、道路に血の跡がないので大した事故ではなさそうだ。中国は交通事故が多すぎる。

18:15頃、駅前から35路のバスに乗車する。運賃は1元だ。18:35頃、赤峰汽車站に到着し宿へ戻る。

特売ビールバスターミナルの東区画の地下に中規模スーパーマーケットがあり特売のビールを購入。330mlで1元(約20円)、500mlで2元(約40円)だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.7元
鉄道 8.5元 硬座 赤峰→天義
鉄道 8.5元 硬座 天義→赤峰
バス 100元 赤峰→正藍旗
バス 10元 路線バス
ATM手数料 7.5元
合計 154.2元

東北三省旅行記~内モンゴル撮り鉄

6240次 硬座で塔尔气→ハイラル(海拉尔)

dongbei_19205:30頃に起床する。07:30頃、宿を出て駅へ向かう。切符を購入して乗車するが乗車率は半分以下で地元民しか乗車していない様子だ。定刻通り 0827に発車してハイラル(海拉尔)へ向かう。ハイラルには夕方着なので車内で寝て過ごすが石門子のスイッチバックまで寝たまま通過してしまった。

dongbei_19317:17頃、ハイラルに到着する。

dongbei_194時刻表だと17:19着なのだが、まあ早く到着するのなら文句は無い。

dongbei_195

dongbei_196出口を出てまずは切符売場へ行ってみると予想通り今日も伊図里河(伊图里河)-満帰(满归)が運休になっている。今回は満帰へ行くのは無理だな。復旧の目処が立っていないようだし・・・。

宿探しが面倒

dongbei_197さて、宿探しをしなければならないのだがハルピンを出発して以来、15日間も体を洗っていないし洗濯もしていない。既に乞食の世界にかなり近づいているような気がするのだが、まずはシャワーつきの宿を探さなければならない。1軒目は駅前の海鉄招待所へ行ってみるがシャワー付きの部屋は260元、シャワー共 同で80元とかぼったくりだったのでやめておく。

そして、旅店や招待所を5軒ほど部屋を見せてもらうがトイレ付きの部屋はあるがシャワー付きの部屋は1軒もなかった。どうやら、東北部や内モンゴルだとシャワー付きの部屋は賓館でないとないようだ。南方なら安宿でもシャワー付きの部屋があるのだが東北部や内モンゴルだと冬になると水道管が凍結して破裂したりするからシャワー付きの部屋はないのだろう。

それとも、シャワーを使う習慣が無いのか?シャワー付きの 部屋は諦めて宿を探す事にするがドミトリーは10元ですぐに見つかるが窓無しの汚いドミに民工たちがおり朝まで荷物があるか怪しい雰囲気だ。そして、数軒見比べて振海招待所に宿泊する事にする。

dongbei_198ここは4人ドミだが1ベット15元でちょっと高めだが窓があってちゃんと掃除されている。高めの料金だが宿泊客は 民工の一つ上の階層のようだ。しかし、人民たちと同じ部屋で寝るのでバックパックはパックセーフで暖房用の配管に括り付けて防犯対策をする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
宿泊費 45元 1泊15元×3
鉄道 22元 硬座 塔尔气→ハイラル
合計 78元

ハイラルを散歩

dongbei_19907:40頃、宿を出て市内へ向かう。ハイラル駅は市内の北にあるので駅の西(駅の出口を出て左方向)にある歩道橋を渡ると路線バスの乗り場がある。路線バスを確認すると1路のバスが市公安局に行くので利用価値がありそうだ。後で分かったのだが、1路のバスは友誼大厦など市中心部を走るのでやはり1路のバスが1番使えそうだ。

dongbei_200でも、ハイラルはあまり大きくないのでバスは使わずに歩いてみる。今回ハイラルに来たのはビザ延長をする為だ。そこで、ホロンバイル市公安局まで歩いていくが駅の南側は綺麗に整備されており高そうな賓館とかがある。もちろん、旅店や招待所もある。金に余裕がある場合は駅前で宿を探すよりも駅の南側で探した方が良いだろう。

スーパーの粉ミルクと牛乳売場

昼前にビールでも買おうとスーパー2軒に寄ると粉ミルク売場はメラミン混入の毒ミルク事件の影響で買い物客が慎重に商品を選んでいる。棚には企業リストとか貼られていたり、売場に店員も3人以上配置されていたりとニュースで見たとおり深刻な事態になっているようだ。でも、棚に置かれている安全とされる粉ミルクは本当に安全だろうか?メラミン以外のおまけ付きかもしれないし・・・。

そして、牛乳売場は客がいなかった。今までスーパーの牛乳売場は客で賑わっている光景はよく見たのだが、牛乳でもメラミン汚染が発覚してここまで客がいないというのは凄い!中国人は中国産の食品が危ないというのを承知で食べていた筈だが、その中国人が危ないと判断したのだからメラミン汚染は本当に深刻なのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.3元
合計 15.3元

ホロンバイル市公安局でビザ延長

dongbei_20108:00頃、宿を出てビザ延長の為にホロンバイル市公安局(呼伦贝尔市公安局)へ向かう。そういえば、説明していなかったがハイラルはホロンバイル市の区のひとつでありホロンバイル市の中心地であるのだ。更に付け加えるとホロンバイル市の名称は観光地にもなっているホロン湖(呼伦湖)とバイル湖(贝尔湖)から由来している。

0845頃、ホロンバイル市公安局に到着する。公安局の1階にホロンバイル市公安局出入境接待大庁がありここでビザ延長の手続ができる。早速中へ入りビザの窓口でビザ延長を申し出ておばちゃん係官にパスポートを提出する。係官が入国日やビザを確認するが自分のパスポートはいくつもの中国ビザが貼られており、おまけに中国と香港の出入国のスタンプだらけだったのでこれが原因でややこしい事になる。

係官2人が最終入国日のスタンプと最新のビザを確認して何やら相談していて返ってきた答えが「既に2回ビザ延長しているからできない」と言われてしまう。自分はハルピンで1回しか延長していないので説明すると成都で発給されたビザが有効期限が8/16までになっており8/15にLビザで雲南省河口から再入国しているという事だった。

でも、成都で発給されたビザはゼロビザ(零次)だし、例えシングルビザでも残り1日ならこの場合は日本人ならノービザで入国するということを説明したら係官が勘違いしていた事に気づいてくれた。そこで、まだ再延長ができることを言ったら電話でお偉いさんに確認を取ってくれて延長できる事になった。

公安局と招待所を行き来する

dongbei_202しかし、ここで面倒な事態になるというかお約束の展開が待っていた。係官から宿泊している宿について質問され駅前の振海招待所にに宿泊していることを告げ收据(レシート)を提出すると境外人員臨時住宿登記表(境外人员临时住宿登记表)を渡され「これに記入して宿のハンコ貰って来て」との事。

そして、ビザ申請書(外国人签证、居留许可申请表)も貰う。どうやら1度宿に戻らないといけないようだ。そして、更に滞在費の証明に延長日数1日当たり100米ドル相当の現金を提示しなければならない。まあ、滞在費の証明はいつもの事だから「キャッシュカードでもいいですか?」と聞くと係官に「キャッシュカードの残高がここでは確認できないから預金証明書を貰ってきて」と言われてしまう。

そこで「国際キャッシュカードだから中国で預金証明書の発行は無理です。」と粘ると 「ATMで残高確認して明細書に残高が表示されていれば明細書でもいいよ」との事。うーん、ATMの明細書でも認めてくれて係官は少しは融通が利くような のだが今回はキャッシュカードで乗り切る戦法は使えないようだ。

10:30頃、とりあえず宿に戻り老板娘に宿代払って境外人員臨時住宿登記表にハンコを押 してもらう。そして、有り金全部持って再び公安局へ向かう。1130過ぎに再び公安局に到着するが昼休みになっている予感がしながら窓口へ行くと予想通り昼休みになっていた。しかし、おばちゃん係官が書類の確認と滞在費の証明に持ってきた現金の確認だけしてくれたのだが実は30日延長に必要な3000米ドル相当の現金は持っていない。

今まで滞在費の確認といっても現金をちゃんと数えられた事が無いので水増し申告で乗り切る戦法で試みたが、おばちゃん係官は手強かった。ちゃんと機械で人民元を数えて確認を始める。因みに人民元は5300元しかない。

今回は30日延長が出来ない雰囲気が漂ってきたが日本円を見せたら「いくらあるの?」と聞いてきたので「20万円あります」とかなり水増し申告したが日本円を数えられる事は無く「それならいいよ。午後にもう一度来て、確認の現金は持ってこなくていいよ。」との事。申告した金額でも3000米ドルに満たないのだが何とか滞在費証明も乗り切った。午後は2時半から業務 開始という事を確認して昼食を食べに外へ出る。

ビザは2日後受け取り

昼食は清真寺(モスク)の近くのイスラム食堂で拉麺の仲間でうどんに近い抻麺(抻面)を食べる。ハイラルは内蒙古の東北部なのだが意外にもイスラム食堂が多く清真や回民といった看板をよく見かける。どうやらイスラム教徒が多いようだ。

食後に宿に戻り14:10過ぎに公安局へ向かう。14:45頃、公安局に到着して窓口へ行くとビザの申請書に貼った顔写真は駄目でビザ代160元の支払い時に写真代42元も払いバーコード付きの顔写真を撮影する事に・・・。 ぼったくりだ!

写真撮影を終えるといつの間にか窓口が混雑している。モンゴル人留学生たちとロシア人のおばちゃんがいる。自分はモンゴル人留学生たちを中国人だと思っていたがパスポートと学校の入学通知書を見てモンゴル人留学生たちと気づいた。わざわざモンゴルから中国語を勉強しに来るのだからお坊ちゃんやお嬢様なのだろう。服装も明らかに自分より遥かに高級だ。でも、朝青龍や白鵬みたいなのはいなかったな。

30分ほどモンゴル人留学生たちのビザ手続が終わるのを待って、ようやく自分の番だ。書類は全て揃っているのですぐに端末に入力開始なのだが係官から「ビザは今日から30日延長で明後日の受取りになるよ」と告げられる。田舎でビザ延長だと申請日から30日延長というのは覚悟していたがここもか・・・。

ここで、ちょっと考える。このままビザ延長をするか、一旦ビザ延長を中断して満洲里へ行き中国の蒸気機関車の聖地であるジャライノール観光をしてからビザ期限の9/29前に延長手続をするかを考えた。ビザが切れる9/29は月曜でこの日に申請すると2日後は10/1の国慶節だ。これだと国慶節の期間中の10/1-10/5まで公安局も休みでビザの受取りが出来なくなり無駄にハイラルに滞在することになってしまう。

その前に申請するにしても土日は休みなのでハイラルで無駄に過ごす事になる。これだと、このままビザ申請をした方が良さそうだ。16:00頃、ビザ延長手続を終える。受取りは明後日の朝だ。因みに田舎なので預り証とかは発行されていない。今回は30日延長なのだが申請日からの延長なので実質23日の延長になってしまった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 15元
バス 4元 路線バス
ビザ 160元
写真 42元
コピー 1.5元
合計 234.5元

4185次 硬座でハイラル→ジャライノール

dongbei_203昨日ビザ延長の手続をして明日受取りで今日は暇だ。

dongbei_204そこで、急遽ジャライノール(扎赉诺尔)へ行く事にして08:30過ぎに駅で切符を購入して4185次に乗車する。

dongbei_20509:30に発車してジャライノールまでは約2時間の道程で11:32頃、ジャライノールに到着する。駅の利用者はほとんどおらず田舎の駅であった。

蒸気機関車の聖地・ジャライノール炭鉱

dongbei_206そして、GPSを片手に駅前の通りを西へと歩いていく。今日の目的地のジャライノール炭鉱は中国最後の蒸気機関車の聖地と称され露天掘りの炭鉱で20両以上の蒸気機関車が石炭を輸送しているそうだ。このジャライノール炭鉱は2010年には石炭の採掘を終了してジャライノール国家鉱山公園になるらしい。

つまり、蒸気機関車が見られなくなってしまうということだ。恐らく自分にとって今回が最初で最後のジャライノールでの蒸気機関車見物になりそうだ。11:50 頃、目の前に引込み線が見えてきた。

dongbei_207そして、その向こうから汽笛が聞こえてくるではないか!どうやら炭鉱のすぐ近くまで来ているようだ。引込み線の線路上を歩いていくと蒸気機関車が見えてきた。しかも、ちゃんと動いている。

dongbei_208あちこちで蒸気機関車が石炭輸送の為に動いており鉄にとっては至福の時である。

dongbei_209引込み線を降りて近づける所まで近づいて撮影開始である。

dongbei_210今回は時間の都合で炭鉱を1周しながら撮り鉄というのが出来ないので迅速に撮影場所を選ぶ。

dongbei_211天気は晴れていたのだが風が強く5倍ズームとかだと手ぶれが酷くて撮影が難しい。

dongbei_212この雄姿を見られただけでも幸せである。

dongbei_213それでも何とか30分ほど撮影して12:30頃、ジャライノール西駅へ向かう。

1302次 無座でジャライノール西→ハイラル

dongbei_21413:35頃、ジャライノール西駅に到着する。ジャライノールは西駅の方が開発されておりこちらが中心駅のようだ。

dongbei_215切符売場でハイラル行きの切符を買おうと列に並ぶがお約束の人民割り込みに遭遇するが屈折した心の自分は素早く100元札を窓口に突っ込み割り込みを阻止する。そして、切符を買い終わりるが非常に陰湿な性格の自分は割り込みして来た人民に故意に肩をぶつけて窓口から追い出そうとすると人民が怒り出して何かを言っているが無視する。

dongbei_21613:51頃、1302次が到着するがプレート(车牌)を見ると朝乗車した4185次と同じ編成だった。

dongbei_217人民の辞書には「排队(並ぶ)」という単語は無いようです。

dongbei_21815:40頃、ハイラルに到着する。1302次は北京行きなので肥料袋を持った民工が多数乗車しようとしているが、相変わらず乗降口では誰も並んでいない。人民の辞書には「排队(並ぶ)」という単語は無いようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
鉄道 14元 硬座 ハイラル→ジャライノール
鉄道 20元 無座 ジャライノール西→ハイラル
鉄道 17元 硬座 ハイラル→満洲里
合計 58元

公安局でビザを受取る

dongbei_21907:25頃、宿を出て公安局へ向かう。今日は一昨日申請したビザの受取日だ。08:00頃、公安局に到着するがまだ開いていない。外に人民が数人待っているので一緒に待っていると中から「8時半からだよ」という声が聞こえてきた。そのまま外で待つがかなり寒い。今日のホロンバイル市の予想最高気温は11度になっているが既に秋は終わり冬に入っているようだ。

08:20頃、入口の扉が開いて中で待つ。0830になり窓口へ行くと既に係官がビザを確認して待っていてくれた。まあ、ここに日本人が来るなんて滅多に無いだろうから係官も覚えていたようだ。新しく発給したビザを確認して係官にお礼を言って外へ出 る。1路のバスに乗車して駅へ向かう。

4185次 硬座でハイラル→満洲里

dongbei_22008:45頃、宿に戻り荷物をまとめて08:50過ぎに駅へ向かう。

dongbei_221今日も昨日と同じ4185次に乗車するが目的地は中露国境の満洲里だ。

dongbei_222駅に到着すると改札が既に始まっておりそのまま列車に乗車して発車を待つが09:30発の筈だったが09:28に発車していた。まあ、中国だから2分早く発車しても問題ないのだろう。車内は比較的空いており快適である。

そして、如何にも金持ちの旅行客という人民たちが乗車している。この旅行客が地元民から色々と見所を聞いているようなので盗み聞きをすると、この旅行客たちは広州人で定年退職して各地を旅行しているようだ。各地を旅行しているという事はかなりの金持ちなのだろう。

服装や行動を見ていてもその辺の人民とは全く違い仮に東京観光させても中国人とは分からないほどだ。逆にその辺の人民を東京に連れて行ったらすぐに日本人ではないと分かるだろう。久しぶりに文明人の中国人を目撃した。12:13に満洲里に到着する。定刻より2分早くの到着だ。

満洲里

dongbei_223駅を出て宿を探すが満洲里駅は出入口が市の南側にあり市の中心は北側にあるのだ。おかげで駅前は人気があまり無いのだが招待所や旅店はたくさんある。

dongbei_224今回は満鉄招待所に1泊20元で宿泊する。ここは設備というより宿の名前で泊まる事にした。宿に荷物を置いて駅で明日の綏芬河行きの切符を購入してから駅の西(駅の出口を出て右方向)にある歩道橋から市の中心へ向かう。それにしても、市街地が駅の北側にあるのなら駅の出入口を南でなく北に作った方が便利だと思 うのだが?

dongbei_225駅の北側は区画整理されておりロシア風の建物が数多く並んで街中ロシア語だらけです。

dongbei_226そして、賓館から招待所、旅社、旅店まで揃っている。それに数も駅前をはるかに超えている。

dongbei_227市街地の店にはロシア語が表記されておりあちらこちらにロシア人がいる。もう完全にロシアの雰囲気が漂っている。

中露国境・満洲里の国門

dongbei_228市内から6路のバスに乗車して13:10頃、国門に到着する。運賃は2元。目的は中露国境の国門を見物する事なのだが目の前の広場に解放型蒸気機関車があるではないか!まずは解放型の撮影である。

dongbei_229そして、ロシアの貨物列車が停車しているのを見つけてついでに撮影。

dongbei_230線路の向こうには中国側の監視塔が見える。観光地といってもここは国境地帯で警備は厳重ということのようだ。

dongbei_231国門景区の入場料は30元なのだが正直言って払う気は無い。それにフェンス越しに国門が見えるし・・・。これが国門。奥に見えるのはロシア側の国門

dongbei_232国門景区の入口。

dongbei_233国門の撮影をしていると停車していたロシアの貨物列車がロシアへと走り出した。13:40頃、6路のバスで満洲里市内へ戻る。

シャワー無しの旅で最終手段に・・・

9/5にハルピンを出発して以来シャワー付きの部屋に泊まっていない。つまり体を洗っていないのだ。既に乞食にかなり近づいており何とかしなければならないのだが、内蒙古や東北部はシャワー付きの安宿が南方と比べてほとんど無い。おかげで頭が痒くてどうしようもないので最終手段として床屋で坊主にしてもらう。

床屋で「坊主にしてくれ」と頼んだらおばちゃんに「本当にいいの?」聞かれたがバッサリと坊主にしてもらうが髪を切ってくれたのはおばちゃんの娘だと思われる姉ちゃんでやたらと嬉しそうにバリカンで刈ってくれた。人の髪をバッサリと全部刈ってしまうので面白いのだろう。で、床屋代は3元だった。さっぱりして無事に坊さんと同じになってしまったが別に出家した訳ではない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.5元
20
鉄道 88元 硬座 満洲里→綏芬河
バス 5元 路線バス
理髪 3元
合計 137.5元

4192次 硬座で満洲里→綏芬河

dongbei_23404:00頃に起床する。黒河で寝坊して早朝の列車に乗り遅れたが今回はちゃんと起きて準備万端で05:20頃、宿を出る。

dongbei_235駅に到着するとちょうど改札が始まり待ち時間無しで列車に乗車する。今日は内蒙古の満洲里から黒龍江省の中露国境の都市である綏芬河を目指す。内蒙古から黒龍江省に入り一気に黒龍江省を横断するのだ。

dongbei_236列車は05:45に定刻通り発車して綏芬河へ向けて走り始める。牙克石を過ぎると9月なのに雪が降り始める。黒龍江省を移動している時からかなり冷え込んでいたが内モンゴルは既に冬に入っていた。

乗車率100%以上で車内はかなり混雑しているのだが外で雪が降っている天気なので車内は当然冷蔵庫だ。非空調でも暖房は付いているのだが暖房は稼動していない。寒さに耐えながらの移動で20:20頃、ハルピンに到着する。乗客のほとんどがここで 降りて乗車率は2割程度まで下がり横になって寝る乗客が現れ始める。自分も遠慮せずに3列シートを占領して横になるが寒いのであまり寝られない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元