東北三省旅行記~内モンゴル特別編

N93次 硬座で加格達奇→伊図里河

dongbei_16201:30頃、加格達奇に到着して伊図里河行きの切符を購入して待合室で約4時間半待つ事になる。幸い待合室は外よりは暖かいので凍死せずに朝を迎えられた。

dongbei_16306:10頃にN93次が到着して乗車する。混雑していると予想したが意外にも空いていた。

dongbei_164列車は管内快速のN列車なのだが切符には「硬座快慢」と表示されている。これは快速なのか鈍行なのか?N93次も謎の列車だ。11:30頃、伊図里河に到着する。

4182次が運休でバスで根河へ

dongbei_165伊図里河で4182次に乗り換えるはずだったが切符を買いに窓口へ行くと「今日は運休」と言われてしまう。公告を見ると列車が大幅に遅れて今日1日運休のようだ。タイミングが悪すぎる・・・。伊図里河は田舎で駅前に宿が3軒あるだけだ。

dongbei_166ここで少し考えて伊図里河周辺で中心の街になっている根河へ移動する事にする。駅前に根河行きのバスが停車していたので乗車する。

dongbei_16713:30頃、バスが発車して14:30頃、根河に到着する。とりあえず駅前を通り過ぎてバスターミナルまで行く。今日はバスターミナル近くの宿に宿泊する事にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 20元
鉄道 15元 硬座 加格達奇→伊図里河
バス 6元 伊図里河→根河
合計 56元

6269次 無座で根河→莫爾道嘎

dongbei_16806:30頃、宿を出て根河駅へ向かう。30分ほど歩いて07:00頃、根河駅に到着する。

dongbei_169莫爾道嘎行きの6269次の切符を購入して改札を待っていると中国人旅行客が「莫爾道嘎に行くんでしょ?」とか話しかけてきた。話を聞くと莫爾道嘎の奥に自然保護区があるようでそこまで一緒にタクシーをチャーターしようという事だった。しかし、生憎自分は乗り鉄目的で莫爾道嘎へ行くので「我是铁路迷」とか説明したら納得していた。

dongbei_17007:34頃、列車が到着する。

dongbei_171列車に乗車するが車内はやたらと蝿が多い。それも半端な数ではない!牛糞に集る蝿を超える数だ。殺虫スプレーで・・・、いや違う。この場合はバルサンでも使った方がいいだろう。中国の鉄道は定期的に消毒とかしているのだろうか?消毒なんて面倒でやっていないだろうな。それに、車両の消毒よりも人民の消毒が先だろうな。

dongbei_17210:30頃、莫爾道嘎に到着する。

dongbei_173予想はしていたが駅前には何も無かった。

莫爾道嘎を散歩

dongbei_174折り返しの6270次は17:13発で6時間半ほど時間がある。駅前にタクシーが集結していたので莫爾道嘎鎮の中心まで行ってみる事にする。莫爾道嘎鎮の中心からのんびり駅まで散歩する。

dongbei_175途中線路脇に馬が放牧されていたりとのんびりした光景が続く。

dongbei_176駅に近づくと四駆の乗合タクシーのおっちゃんが「旅行か?黒龍江省の漠河へは行かないか?」とか声をかけてきた。どうやら客を探しているようだ。車内には武警の兄ちゃんもいたりして、見たところあと1人で出発のようだ。生憎自分は漠河へは既に行ったというか通り過ぎたので用は無くおっちゃんたちと別れた。

6270次 硬座で莫爾道嘎→牙克石

dongbei_17711:45頃、莫爾道嘎駅に戻ってきた。発車時刻というか切符の販売開始まで外で待つしかないのだが柱に貼られた公告を見つけ確認してみると昨日に続いて 伊図里河(伊图里河)-満帰(满归)が運休になっている。これだと、根河に戻っても明日の満帰行きの列車が復旧しているか怪しい。ここは予定を変更して牙克石へ移動して、先に塔爾气へ行く事にする。

dongbei_17815:30頃、牙克石行きの切符を購入して人民たちに紛れて勝手に列車に乗車して発車を待つ。

dongbei_179定刻通り17:13に列車が発車して牙克石へ向かう。車内は暖房が効いていたが相変わらず蝿が多い。そして、途中の駅で民工たちが乗り込んできた。民工どもは所構わずに床に唾を吐いている。蝿の次は民工である。この時ばかりは暖房なんか止めて民工を冷蔵なり冷凍して産地直送でハルピンでも北京にでも出荷してしまえと思った。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 7元 無座 根河→莫爾道嘎
鉄道 22元 硬座 莫爾道嘎→牙克石
タクシー 5元 路線バス
合計 34元

牙克石に到着

dongbei_18003:30過ぎ牙克石に到着する。深夜という事もあり外は寒い。晩秋というより冬である。切符売場で塔爾气行きの切符を購入して待合室で夜明けを待つ。

牙克石の蒸気機関車

dongbei_181夜が明けて08:30頃、駅前の上游型蒸気機関車の撮影を開始する。

dongbei_182牙克石は日本の新橋のように駅前に蒸気機関車が置かれているのだ。これだけでも鉄分補給ができる。

dongbei_183撮影を終えて再び待合室へ行くが公告欄に今日も伊図里河(伊图里河)-満帰(满归)が運休になっている。復旧の目処が立たないなら「1日運休(停运一天)」という表記をやめて「暫く運休(暂时停运)」にした方がいいだろう。

6238次 無座で牙克石→塔爾气

dongbei_184待合室へ戻り民工たちを撮影するが民工の必須アイテム肥料袋がやたらと多い。あの肥料袋の中には布団、茶碗、洗面器などの生活用品一式が詰め込まれており 民工の全財産といっても良いだろう。しかし、民工と金持ちはどうしてあれほど見た目で差があるのだろうか?民工は一目で分かるほど行動、服装、持ち物が全国共通と言ってよいほど似ている。

dongbei_1856238次 牙克石→塔尔气の切符

dongbei_18609:30頃、6238次が到着する。

dongbei_187列車に乗り込み塔爾气へ向かう。

dongbei_188

dongbei_189塔爾气までは草原と林が広がり牛、羊、馬、山羊が放牧されている。そして、石門子に到着して方向転換して走り出したと思ったら坂を上り始めているではないか!そう、ここにはスイッチバックがあったのだ。予想外の鉄分補給になったが車内の状態は酷かった。

dongbei_190車内禁煙の筈なのだが人民どもがタバコを吸っている。おまけに吸殻を消さずに草原に投げ捨てている。どうやら、人民どもは草原火災や山火事は何とも無いようだ。さすが中国、少しくらいの火事は気にしないようだ。というより、タバコ吸っている人民ども死ねっ!共産党もこういう輩を廃棄処分にして草原の肥やしにでもしてくれ!

dongbei_19117:30頃、塔爾气に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
宿泊費 20元
鉄道 18元 無座 牙克石→塔爾气
合計 46元

東北三省旅行記~準備

市場で食料調達

09:00頃、厨房で朝食兼昼食を作り始めて10:00頃に完成する。11:00頃、市場へ出かけて成都、フフホトまでの食料を調達する。今日は夕方に列 車で成都へ向かうのだが成都でフフホト行きの切符が購入できれば一気にフフホトまで移動することになる。そうすると4日間の乗り鉄で移動する事になる。14:00前に昆明茶花国際青年旅舎を出て63路のバスで昆明駅へ向かう。

2640次 硬座で昆明→成都

dongbei_00114:30頃、昆明駅に到着する。2640次は17:13発なので、まだ2時間以上待合室で待つ事になる。

dongbei_00215:00頃、改札の先頭に陣取って待つ。 16:30頃に改札が始まり乗車する。17:13に定刻通り発車して成都へ向かうが隣のガキたちが五月蝿い。夕飯に買っておいた豆沙包と肉包を食べて寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4.4元
バス 1元 路線バス
日用品 0.5元
合計 5.9元

六盤水で降ろされる

隣のガキたちがトランプをして騒いでいるので五月蝿くて眠れず腹が立つが、何やら気分が悪くなってきた。とりあえず連結部で横になってと思ったら事態が逼迫していたようで連結部へ行く前に倒れそうなので、民工の様になりふり構わず通路のど真ん中で横になって寝る。寝ていると乗務員に起こされてしまい、次は自分の座席下へ潜り込んで寝る事にする。座席下は民工が寝ている事が多いのだが案外ここは暗いので寝るのにちょうど良い。

しかし、再び乗務員に起こされて席に座るが体調はまだ回復していないので、また座席下で寝るが寝ていると乗務員にまた起こされる。

乗務員が切符と身分証の提示を求めてきたのだが、正直言ってここでパスポートを提示すると乗務員は非常に面倒な事になるのだが・・・。まあ、「後でどうなっても知らないよ」というような感じで仕方なく切符とパスポートを提示すると予想通り乗務員驚くというか周りの人民どもの反応の方が大きかった。「日本鬼子!日本鬼子!」「あの日本人中国語が分かるぞ!」とか言っているのだがこんな所に日本人がいるとは思わないだろう。というか、人民どもよ!小日本が1匹いるぐらいでそんなに驚く事かよ!

外国人ぐらいは出稼ぎで都会に行った時に1度は見たことあるだろ?人民どもが騒いでいる中で乗務員はその辺の人民が気分悪くて寝ているなら放っといても問題ないのだろうが、 小日本が座席下なんかで寝ているのでは見なかった事にとはいかない様だ。そして、乗務員に荷物を持って食堂車(餐车)に来るように言われ食堂車へ。食堂車へ移動する間に他の車両でも通路で寝ていたりする人民が多数いるのだが、どうやら乗務員には自分は通路で寝ている人民とは違うようで目に付くようだ。

で、 食堂車に連れてこられたのだが、次の六盤水で降りて病院に行くように言われる。こんな所で降ろされて病院送りは困るのだが状況はこちらに不利であり仕方な く六盤水で下車する事になる。01:00頃、六盤水に到着して身柄を駅員に引き渡されるが途中下車になるので切符を明日の成都行きの2004次の変更(中转)して病院へは行かずに宿を探す。

宿を追い出される

とりあえず、駅の隣にある賓館で1泊する事にするが寝ていると服務員のドアを叩く音がする。何かと思えば実は外国人お断りの宿で「出て行ってくれ」の催促だった。深夜に賓館を追い出されて近くのボロ旅社に1泊20元で宿泊することにするが、老板娘が「小姐は要らないか?」とか聞いてくるので断って寝る事にする。

2004次 硬座で六盤水→成都

dongbei_003昼頃にボロ旅社を出て駅の待合室で5時間半ほど待つことになる。

dongbei_00417:40頃、改札が始まりホームで列車の到着を待つのだが六盤水では乗客が多くかなり混雑している。本当は到着時の列車を撮り鉄したかったが人民多すぎで断念する。列車が到着して乗客が降りてくるが脳みそが詰まっていない人民たちは下車する乗客がいても乗車しようとするので駅員、乗務員、公安に怒鳴られるが人民どもは全く理解していない。

当然だが誰も並んでいないので自分も強行突破で乗車するが乗車時に後ろの人民に蹴りを入れてストレス解消をする。そして、素早く荷物棚にバックパックを置いて席を確保する。今回は途中駅だったが座席指定になっていたので成都まで快適に行けそうだ。でも、無座の人民もかなりいる。

dongbei_005列車が発車して暫くすると窓からカップ麺の容器やペットボトル、ビール瓶など色々と投げ捨てられる。百歩譲ってバナナの皮とか自然分解されるゴミは許しても、ペットボトルやビール瓶といった再生資源を投げ捨てる事は許せない。それに石油製品は自然分解されないのに・・・。人民どもは学校で石油製品が自然分解されない事を習わなかったのか?

でも、中国の教育水準が低すぎて環境問題とか授業ではやらないのかな?やはり文明人になれない様なこういう人民を片っ端から処分すれば一人っ子政策をせずに人口抑制が出来るだろうに・・・。まあ、 9割以上の人民が処分対象になりそうだが・・・。

21:00過ぎに昭通に到着するが、ここで一気に乗車率が急上昇して埼京線の混雑を超えてしまう。3列席 には4人、2列席には3人が座り、トイレの中にも人民が陣取っている。当然、自分の座っている2列席も3人座っているのだが、中国で歪んだ性格になった自分は席を詰めずに逆に広く陣取る。こうして、ほとんど身動きが取れなくなった状態で列車は成都へと向かう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

成都到着

dongbei_00608:25過ぎに成都に到着する。実は成都に何時到着するのか知らなかったのだが朝到着だったとは・・・。成都は生憎の雨だが涼しい。出口を出て切符売場 へ向かう。次の目的地のフフホトへの切符を買うのだ。

dongbei_007切符の販売状況を確認すると今日の22:30発の1718次の切符がまだ残っている。でも、これを買うと12時間以上も成都駅で列車待ちになってしまう。そこで、考えた結果は明日の1718次の切符を購入して、まだ宿泊したことの無い成都夢之旅国際青年旅舎へ行ってみる事する。予定が決まった所で窓口の列に並んで順番を待つ。10人ほどの列なのだが切符購入に30分かかった。

まあ、30分なら早い方だが大多数の人民は切符を買う時に「今日の北京西行き硬座1枚」「明日の昆明行き硬臥1枚」とかしか言わない。おかげで窓口のおばちゃんが「朝の列車?昼の列車?」とか聞いたりするので人民が「朝発は何時到着だ?」とか聞いたりと余計に時間がかかる。勘の良い人は分かっているだろうが、大多数の人民たちは時刻表を調べずに切符を買いに来ているのだ!

列車番号を調べて第1候補から第3候補まで決めていればもっと切符を早く効率的に買えるのだが大多数の人民たちはそこまで進化していないのだ。共産党にはもっと頑張ってもらって人民たちを教育してもらわないと街中が猿や原始人で溢れてしまう。あっ!とっくに溢れているか!

成都夢之旅国際青年旅舎

dongbei_008駅前から57路のバスに乗車して武侯祠で下車する。道路を横断して成都夢之旅国際青年旅舎に到着する。ここは武侯祠の目と鼻の先で孔明ファンにとっては最適の宿泊場所と言っても良いだろう。

dongbei_009で、1泊25元で10人ドミに宿泊する事にするのだが登記の際にユースの姉ちゃんに「パスポートにビザが無い」とか言われて「日本人は15日間ノービザだから公安局に問い合わせて」と返答して公安局に電話させる場面もあった・・・。どうやら、ここには日本人は来ない様だ。やはり、日本人はシムズに集結しているのだな。

体を洗ってついでに洗濯をしてから周辺の偵察へ出かける。武侯祠は1度見物しているので今回は無視して、ユースの裏の通りへ行ってみるとチベット仏教の店やチベタンレストランが目立つ。おまけにチベット仏教の坊さんもそこそこいるのでどうやらこの辺りは チベット族が多いようだ。

中国人は浪費の天才

夕飯を食べて21:00過ぎに寝ようかと思って10人ドミに戻って来たのだが、エアコンが稼動しながら窓が開いている・・・。さすが中国人だとしか言いようが無い。全国共通で電力浪費は当たり前のようだ。寒くなったらエアコンを停止させるという発想は無くて窓を開けるのだ。これでは毎年夏の電力供給が逼迫する訳だ。

胡錦濤国家主席や温家宝首相が節約を呼びかけても所詮人民どもは聞く耳を持たないようだ。日本で同じことをやったら東京電力管内ならでんこちゃんに叱られるだろう!改革開放で経済発展しても人民どもの意識発展はしていない。共産党は人民どもを甘やかせず電力浪費しないように徹底的に教育しろっ! 教育しても駄目な人民は地球温暖化防止の為なので1億でも2億でも処刑しても構わないぞ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 25元
鉄道 124元 硬座 成都→フフホト
バス 1元 路線バス
合計 168元

夜までユースで時間を潰す

昼にユースをチェックアウトするがフフホト行きの1718次は2230発なので夜までユースで過ごす。

1718次 硬座で成都→フフホト

dongbei_01019:30過ぎに荷物をまとめてユースを出て57路のバスで成都駅へと向かう。

dongbei_011夜の成都駅は昼間と同様で人民で溢れており待合室は大混雑だ。こういう状況だと先頭に並んでいないと割り込みの得意な人民どもに先を越されてしまうので改札口の先頭をしっかり確保して待つ。

dongbei_01222:00頃に改札が始まり乗車するが既に民工(出稼ぎ労働者)どもがいる。どうやら無座切符だから荷物の場所だけでも確保する為に10元という大金を払って茶座(サロン)から改札が始まる前に優先入場したようだ。

そして、発車時間が近づくに連れて車内は完全な民工車へと変貌していく。1718次はエアコン無しの非空調列車なので車内はサウナ状態で既に裸族が多数生息しているというか定員120人ちょっとの車両で20人以上の裸族が生息するという、ある意味での移動動物園になっている。

列車が 発車してから車内探検に出かけるが通路で寝ている民工がいるのだが、車内は乗車率70%ぐらいで収まっているので1人で3列シートを占領して寝ている民工もいる。民工の世界も弱肉強食の世界のようだ。でも、裸族多すぎだ。それに乗客の9割以上が見た目で民工と分かる非常に分かり易い人民ばかりだ。おかげで盗難を警戒して車内撮影出来ず・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 2元 路線バス
合計 22元

無座切符乱発するな!

dongbei_013朝起きると目の前の民工が3列シートを1人で占領して寝ていやがる。この状況に自分は朝からご機嫌斜めである。ここで民工に嫌がらせをする事にしてサンダ ルを蹴り飛ばして座席下に隠しておく。かなり低レベルで陰湿な嫌がらせだが、こうなったのも日頃から人を騙そうとする中国人たちの中で過ごしているので自分の捻くれた性格にも更に磨きがかかっているのだ。

昼過ぎに宝鶏に到着して乗車率100%を超えるがまだ許容範囲内であったのだが、天水以降では人民たちが次々と乗車して身動きが取れなくなるが19:30過ぎ蘭州に到着して多少混雑が緩和されるがそれでも通路に人民が溢れている。こうして、移動2日目が終わる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費
合計 0元

民工車がフフホト到着

dongbei_01403:40頃、寧夏回族自治区銀川に到着時に目が覚める。外はかなり涼しいというか寒い。車内は民工で溢れて床で寝ていたりするが、自分の3列シートに民工が3人座っている。そう3列シートに4人座っている事になるのだ。こちらはちゃんと指定席なのでしっかり1人分の空間を確保して民工には情けをかけない。

内モンゴル自治区に入り臨河(临河)の手前で蒸気機関車が10両近く放置されているされているのを発見する。これは鉄にとっては非常に貴重な場所だ。 しかし、朽ち果てており蒸気機関車の墓場と化していた。

dongbei_015臨河駅手前で蒸気機関車が10両以上放置されている。

dongbei_016蒸気機関車の墓場と化している。

dongbei_01711:30頃、包頭に到着して民工たちが下車していく。恐らくほとんどが炭鉱や製鉄所で働くのだろうか?13:40頃、約20分遅れでフフホトに到着する。

dongbei_018成都→フフホト2316kmの移動がようやく終わった。フフホトは日差しは強いが涼しい風が吹いており季節は秋へと変わろうとしている様だ。

内蒙古賓悦国際青年旅舎

駅を出て切符売場で明日の1816次のハルピン行きの切符を購入しようとするが無座しか残っていない・・・。ハルピン行きの1816次は隔日運行なのでそ の次の25日なら硬座の切符はまだある。今回は無座を避けて25日の硬座の切符を購入して34路のバスに乗車して内蒙古師範大学で下車して内蒙古賓悦国際青年旅舎へ向かう。

今回は3泊する事になるのだが、何と生憎ドミは予約が一杯で1泊しかできないという事で1泊だけする事にする。ということで、フフホト駅へ戻り切符を明日のハルピン行きの無座に変更する。どうやら鉄の神は「無座でハルピンまで乗り鉄しろっ!」と試練を与えたようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
宿泊費 40元
鉄道 107元 無座 フフホト→ハルピン
バス 3元 路線バス
合計 163.5元

1816次 無座でフフホト→ハルピン

dongbei_019最初は25日の切符を買ったのだが・・・。

dongbei_020明日の1816次に変更することに・・・。しかも無座だ。

dongbei_02108:50頃、内蒙古賓悦国際青年旅舎をチェックアウトして34路のバスでフフホト駅へ向かう。駅の待合室は既に混雑しているのだがフフホト駅の待合室にはオリンピック中でテロ警戒で武警が常駐していた。そういえば、去年来た時も武警がいたのだがフフホト駅はオリンピック関係無しで平時でも武警が常駐なのか?

10:00過ぎに改札が始まりホームへ降りて列に並び列車の到着を待つ。今回はフフホト→ハルピンの1935kmを無座で移動なので荷物置き場だけは絶対に確保しなければならない!列車が到着して並ばされていた人民の列が一気に崩れて無法地帯と化す。混乱の中を何とか乗車して荷物置き場を確保する事が出来た。

列車が発車してハルピンへと走り出す。実は去年の10月にチチハルまで1816次に乗車しているのだが、この時は夕方辺りにかなり乗車率が下がったのを覚えている。今回は途中で空いてくるのだろうか?

12:30過ぎに集寧南に到着する。下車する乗客多かったので席が空いてきた。すかさず空いた席に座ると隣の姉ちゃんと婆さんが「有人!有人!」(人いるよ)とかほざいているが目の前で席が空いたののを見ているので無視して座る。人民はいつも席が空いていても「有人!有人!」とか席に誰かがいるような事を言って誰も座らせない様にする習性があるので人民の言葉は無視するに限る。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 1元 路線バス
合計 1元

内モンゴル旅行記~硬座・無座鉄道強行軍編

1814次、硬座でチチハル→包頭

neimenggu161昼に陽光招待所を出てチチハル駅へ向かう。列車は1742発なので約5時間半も侯車室で待つことになる。1730頃に改札が始まり列車に乗り込む。

neimenggu162チチハルで降りた乗客が多かったようなので車内は比較的空いていたが硬座なのですぐに乗車率100%になる。1742に定刻どおり発車して包頭までの1808㎞の旅路が始まる。今回の列車もフフホト→チチハルで乗車した1816次と同じように乗務員が次の駅を案内している。

これなら1816次と同様に1814次も乗務員の質は期待できそうだ。トイレに用足しに行くと乗務員に声をかけられる。よく見ると1816次に乗車した時の乗務員ではないか!どうやら、こちらのことを覚えていたようだ。特に日本人ということを伝えていなかったが、停車時間の長い駅でホームをうろついて撮影をしていたり、真夜中でもホーム降りたりしていたので「鉄が乗車しているよ!」というような感じで覚えていたのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

包頭到着

neimenggu163夜が明けて内モンゴルの草原、砂漠を走り続けるが外は雪化粧している。砂漠に入ると風で巻き上げられた砂が窓の隙間から入ってくる。おかげで車内は砂埃だらけになる。1600過ぎ、集寧南に到着するが包頭までは残り323㎞ある。集寧南は発車するとすぐに日が落ちて夜になる。1900前にフフホトに到着、 ここでほとんどの乗客は降りて車内は比較的空いてくる。2050過ぎ、終点の包頭に到着する。

neimenggu164すぐに今日の宿探しを始めるが客引きは無視して相場を確認すると駅前は一人部屋で35元前後のようだ。既に夜なのでゆっくりと探すことは出来ないので包頭鉄路賓館でまずは部屋を確認すると4人ドミトリーで1泊18 元だったので宿泊することにする。

ドミには先客がいたがこの中国人は「どこから来た?」「何をしている」とかしつこく質問してくる。こちらが「日本人だ」 と答えても通じずに内モンゴルのどこからか来たのだと思い込んで「モンゴル族か」とか更に聞いてくる。こちらの素性をあまり話しすぎると翌朝に荷物が丸ごと無くなっていそうなので聞こえない振りをして無視をする。バックパックはパックセーフを使って防犯対策をしてから食事に出かける。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 18元
合計 30元

包頭駅へ

neimenggu1650600頃に起床する。まだ、ドミにいる中国人3人は寝ている。幸い荷物は無くなっておらず早々に出発準備を整えて包頭鉄路賓館をチェックアウトする。

neimenggu166包頭駅ではまずは神木北行きの切符を購入するが始発→終点でも無座切符だった。

neimenggu167今回の包頭→神木北の距離は207㎞。

neimenggu168侯車室で改札を待ち、駅員が0800に改札を始めるというので並んで待っていると後ろのおっさんが「成吉思汗陵へ行くのか?」と聞いてくるので「もう見て きた」と答えたら、おっさんが「自分もこれから成吉思汗陵へ行くんだ。東勝で降りればいいのか?」とか「どこからバスに乗ればいいんだ」とか聞いてくるので教えるが自分の中国語力が不足しているためにうまく通じず。

neimenggu169しかし、前で聞いていた地元民が話に加わり説明してくれ無事解決。おっさんは「あんた韓国人か?」と聞いてくるので「日本人です」と答えると一斉に周辺の注目を浴びる。ここでは日本人は相当珍しいようで、ほとんど珍獣扱いである。改札が始まり乗車してすぐにホームに降りる。

neimenggu170先頭車両を撮影して後は発車を待つだけである。

4695次で包頭→神木北

neimenggu1710815に定刻どおり発車し黄河を渡り1020頃、東勝に到着する。

neimenggu172列車は少し遅れているようだが神木北には1246定刻どおり到着する。ついに内モンゴ ル自治区を抜けて陝西省へ入った。改札を出ると予想通りタクシーとバスが待機していた。神木北駅→神木駅へ移動しなければならないのでバスとタクシーを探すがタクシーの運ちゃんたちが寄って来るので「神木駅までいくらだ?」と聞くと「こっちだ!こっちだ!黑车(白タク)に乗りな」という。

「神木駅までいくらだ?」と再度聞いても「荷物置いて!」とか明確に答えない。さらに「神木駅までいくらだ?」と聞いてようやく「40元」と、ぼり料金を提示してくる。初めに聞いた時点で「黑车(白タク)に乗りな」と近くに公安がいるのにそのままいう時点で無視するべきだった。他の運ちゃんたちも白タクだがおばちゃんが 「10元」というのでこの白タクに乗る。客が4人集まり出発する。

神木駅

1330頃、神木駅に到着する。10元を払うが駅では自分だけが降りた。すぐに售票処へ行くが既に今日の切符の販売は終了していたが入口で站台票(入場 券)を買って乗車後に補票(精算)するようにといわれる。ダフ屋を無視して入口で站台票を買おうとするが1400から販売だから並んで待つように言われる。

すでに侯車室は満杯で大混雑だ。切符の販売が早く終了してしまうのなら包頭で購入しておくべきだったと後悔しても後の祭りであった。改札が始まり暫くするとようやく站台票の販売が始まる。站台票を購入して改札を通るが站台票は回収されてしまう。せっかくの記念品が・・・。

4903次、無座で神木→西安

neimenggu173ホームに出て、まずは補票をするために12号車へ向かう。

neimenggu17412号車で補票をして加3に乗車する。加3というのは通常の編成に更に増結された車両を意味しており3両目の増結車両ということだ。

neimenggu175補票をする時点で既に座って西安へ行くことを諦めていたが奇跡的に席がまだ少し空いていた。こうして無座にもかかわらず西安まで座っていくことが可能になった。西安までは773㎞の道程だ。

キセル乗車の農民が捕まる

席を確保していつの間にか列車は発車していたが車内は大混雑だ。そして、4903次の乗客の質は酷く、ほとんどが猿もしくは原始人であった。床に痰、唾を 吐き、禁煙でもダバコを吸う。乗務員が注意というか説教しても内容が理解できないようでタバコを吸っている。ゴミも床に散乱して乗務員が清掃するそばから ゴミを床に捨てている。明らかに意図的なポイ捨てだ。このような光景を目撃すると中国人がますます嫌いになってしまう。(深圳市民は除く)

普段なら車内を撮影したいところなのだが、この混雑と乗客の質の悪さから撮影した場合、翌朝までに荷物が丸ごと無くなっていそうな雰囲気なので断念する。こうして気分が 落ち込んで西安へ向かうが突如として状況が変わる。乗務員たちが検札をしていると1人の農民だか民工だかのおっさんが乗務員に引きずられてきた。よく見る と乗務員の手には破れた切符が・・・。話を聞いているとどうやら古い切符で潜り込んだらしい。

農民は乗務員たちに囲まれ緊迫した雰囲気が辺りを漂い始める。何やら面白そうなことになってきた。乗務員たちの説教と「60元」という金額が車内に響き渡り農民が嫌々ながら60元を支払う。60元を支払い農民は解放されるが不機嫌そうな表情で去っていった。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 40元 無座 包頭→神木北
鉄道 85元 無座 神木→西安
站台票 1元
タクシー 10元
合計 136元

西安到着

neimenggu176結局、農民や民工たちに荷物が盗まれないか心配で一睡も出来なかった。0550頃、西安に到着する。西安はまだ夜が明けずに真っ暗だった。

neimenggu177こんな早朝なのに、この大混雑とは・・・。

neimenggu1780600になっても西安は夜が明けず。

neimenggu179早朝はまだ空いています。

neimenggu180この時間にユースホステルに行っても今日の宿泊の扱いにしてくれるかも疑わしいので、まずは明日の重慶行きの切符を購入しに售票厅へ向かう。切符は5分も掛からずに購入できたが0645まで駅前で時間を潰すが夜明け前なのに右手の無い障害者の乞食にたかられるが603路バスで南門へ移動する。

それにしても 夜明け前から乞食が活動しているとは・・・。0700過ぎ、西安書院国際青年旅舎に到着する。ここで10/20以来のシャワー兼洗濯をする。きっと周囲には異臭を放っていたのだろうな。

ドミトリーには就職活動中の中国人大学生が・・・

今回宿泊した部屋は前回同様の4人ドミトリーだ。既に3人宿泊客がおり1人が日本人バックパッカー、2人が中国人大学生だ。日本人バックパッカーはラサ経由でネパール、インドへ抜けるようだが、チベットは既に冬でヒマラヤの国境越えは出来るのか?大学生2人は就職活動で西安に来ており新聞やニュース(参考1,2,3) で知った中国人大学生の就職活動の様子が実際に見ることが出来た。

朝、夕の食事は1.6元のインスタントラーメンだけで過ごしており経費節減の為に本当に 激貧生活を送りながら就職活動をしていた。中国では上の階層に属する大学生でも厳しい生活をしながら就職活動をしているとは・・・。一昔前とは全く状況が 変わってしまっている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.78元
宿泊費 20元
鉄道 53元 硬座 西安→重慶
バス 1元 路線バス
合計 87.78元

内モンゴル旅行記 ~ジャラントン・NHK中国鉄道大紀行編

嫦娥1号の中継特番を見る

ジャラントンでは特に観光をしないので部屋に籠もってテレビを見るが今日は中国の月探査衛星の嫦娥1号の打ち上げ特番を見て過ごす。中国は国威発揚の意味もあるようで特番にも力が入っている。日本はこういった特番がはっきり言ってない。たまにNHKが打ち上げの中継をするけど、見ている人がいるかは・・・。

まあ、中国にとっては月探査衛星の打ち上げなんて大した事は無いだろう。元々ロケットはICBM(大陸間弾道ミサイル)で培った技術があるので信頼性は高いのだろう。それに比べ日本のH2Aの信頼性は・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.9元
合計

関口さんの到着を見物に行くが・・・

neimenggu146中国鉄道大紀行のジャラントンでの中継は10/28なのだが関口さんがジャラントンに到着すると予想して1324着の6236次と1529着の4192次に乗っていると予想をしてジャラントン駅へ行ってみるが予想は外れてしまった。大体中継地には木曜には到着していたがどうも違うようだ。番組HPを確認すると10/23にはジャグダチ(加格達奇)に2052に到着しているので、乗換駅の牙克石へ行くには10/24の0637発のN96次に乗るはずだ。ジャ グダチ(加格達奇)→牙克石へはこの1本しかないからだ。牙克石→ジャラントンは何本か列車はあるが昼間の到着は先ほどに2本だ。

neimenggu147残りは夜と深夜なので考えにくいのだが・・・。強行軍で既に深夜到着なのだろうか?

関口さんは到着していた

2145頃、NHKの番組HPを確認すると関口さんは既にジャラントンに到着していた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.5元
合計 7.5元

ジャラントンでは既に雪が降る

neimenggu148昼食後に扎蘭屯大橋へ行ってみるが何と雪が降ってきた。まだ10月なのに雪が降るとは・・・。でも、この寒さと風だと雪が降っても不思議ではない。雪は15分ぐらいで止んだが冬だという事を実感させられた。早く南方の暖かい地域に移動したい。

neimenggu149雅魯河。

neimenggu150内モンゴルは既に雪が降る季節。

関口さんは1302次で到着していた

夕方にNHKのHPを確認してみると関口さんは昨日1302次で2112にジャラントンへ到着していることが分かった。昼間到着との予想が外れたが、ここでも木曜到着だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

中国鉄道大紀行の中継場所を探すが

昼食を食べた後にジャラントン駅へ行ってみるが、駅前広場はいつもと変わらず中継の準備は行われていなかった。1630頃、夕飯を食べに出かけた際にも駅前広場は何もなし。商業地も歩いてみたが特に中継の準備は見当たらず、西安では前日にパラボラを設置していたがジャラントンは駅前ではなく別の場所からの中継のようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

中継の見物失敗

neimenggu1510800頃、チチハル行きの切符を買いに行くが駅前の様子はいつもと変わらず。

neimenggu152せっかく予定変更して重慶→陝西省→内モンゴル→黒龍江省→ジャラントンへと移動してきたのだが・・・。

neimenggu153まあ、重慶に戻って長江沿いに旅を続けよう。それにしても、どこで中継しているんだ?

6236次でジャラントン→チチハル

neimenggu154昼過ぎに藍天招待所を出て駅の侯車室で待つ。改札が始まりホームに出て列車の到着を待っているとカメラとマイクを持つ集団がいるではないか!近寄って見ると日本人のようなので日本語で話しかけてみたら、やはりNHKの人たちだ。関口さんはどこにいるか聞いてみるとまだ駅の中のようだ。

スタッフの方に「無座 でどうして必ず座れるんですか?」とある意味で禁止事項の質問してみたら、やはり中国側の協力があることが確認できた。更に話を聞くと旅には鉄道部、公安 部も同行で日中のスタッフで10人ぐらいで台本も無い様で関口さんが自由に行く所を追いかけているようだ。

neimenggu155それを表すかのように列車が到着して乗客が乗り降りする混乱の中で関口さんが空いている前のほうの車両へいくとスタッフもそれを追いかけていく。もちろん、自分も一緒に追いかけます。列車に乗車してデッキから関口さんの様子を伺う。

neimenggu1561328頃、チチハルへ向けて列車は発車する。暫くして自分は隣の車両に座って様子を見る。この列車は空いていたので発車後も余裕で席を確保できた。スタッフの方たちもこの車両におりスタッフの一人と話をしながら過ごす。

neimenggu157話をしていると色々舞台裏を知ることが出来た。例えば、スタッフの半分は番組終了までずっと同行で半分はテープを日本へ持ち帰り編集する関係で交代しながら同行している。中継地には木曜着で翌日は休憩と打ち合わせにあてている。木曜までに中継地に到着するようにしており乗車する列車は特に決まっていないということだ。

トルファン→カシュガルは管内快速と普通慢車しかないので、どちらを利用するか聞いたがそれを表すかのようで決まっていないとのことだった。 撮影中ということで関口さん本人には話しかけられなかったがスタッフの方に色々と話を伺うことが出来た。

neimenggu158関口さん一行は碾子山で下車するようで「何故チチハルまで行かないのか?」とスタッフの方に聞くと昼間のうちに撮影するということだった。(後にチチハルはルートから外れていたことに気付く)確かに夜は撮影が出来ない。こんなド田舎で下車するとは色々と大変なようだ。

neimenggu159碾子山で関口さん一行が下車していく。関口さんはお婆ちゃんと話をしながら出口を出て行く。自分はこのままチチハルへ向かう。まあ、中継は見物は失敗したが、撮影現場を見ることが出来たのでジャラントン滞在の目的はほぼ達成かな?

再びチチハル

neimenggu1601800過ぎ、チチハルに到着する。チチハルは既に真っ暗ですぐに宿を探すことにする。とりあえず試しに建物が立派で近寄り難い駅前の白鶴賓館へ行ってみるが一番安い1人部屋が1泊88元だった。どうも、自分にとっては高級ホテルの部類だ。5人ドミトリーも1人28元であったが既に満室であった。

既に夜なので前回宿泊した陽光招待所へ行くと老板たちは自分のことを覚えていた。まあ、日本人の宿泊客なんて珍しいから覚えていたのだろう。30元部屋は空いてい たので泊まることにする。今回は登記無し、保証金無しで宿泊費30元だけで済んだ。

HP作成するがデジカメのデータ吹っ飛び大ピンチ

夕食を食べた後に早速HP作成をするのだが、何とSDカードの画像ファイルが消えている。関口さんの写真が吹っ飛んでいるではないか!これではHPに関口さん目撃の証拠をUPできない・・・。大ピンチだ!

しかし、こんなこともあろうかと某ファイル復旧ソフトを準備してある。すぐにファイルを復旧できるか試してみるとちゃんと復旧できた。危ないところだった。今回のような問題はフフホトで既に起こる前兆があった。

それは、デジカメの電源を入れると液晶画面の表示がおかしく、勝手に望遠になったりと異常動作が頻発していた。まあ、今までに日中40度を越すトル ファンや砂漠で使用していたり、既に冬の内モンゴルで使用したりとかなり酷使しているのでもうじき壊れるのだろう。いつまで使えることか・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 30元
鉄道 12元 無座 ジャラントン→チチハル
合計 57元

内モンゴル旅行記~フフホト編

妙法禅寺へ行ってみるが

neimenggu0920630頃に起床する。今日はフフホトへ移動するのだが朝のうちに妙法禅寺へ行ってみることにする。0800頃、宿を出て駅前通りの南門外大街を北へひた すら歩く、途中で和平路に変わるが更に進むとだんだん商業地から田舎の光景に近づいてくると財神廟に辿り着くがここは無視して更に進むと左手に教会と寺らしき建物が見えてきた。寺に向かうとやはり妙法禅寺だった。駅から徒歩20分ほどの距離だった。

neimenggu093妙法禅寺は呂洞賓を祀った廟で簡単に言えば各地にある呂祖廟だ。しかし、各所で工事中のようで入場券売場も見当たらない。勝手に入って見物するが敷地は広いが建物はどれも新しい。どうやら見る価値はなさそうだ。

neimenggu094工事が終わり完成すると金を取り始めるのだろうか?

1718次で包頭東→フフホトへ

neimenggu0951030過ぎに宿を出て包頭東駅へ向かう。フフホト行きの切符を購入して侯車室へ向かうが入口には武警が2人おり切符の確認をしている。

neimenggu096駅員でもないのに何故切符の確認をするんだ?武警なら身分証の確認だろう!ちょっと疑問に思いつつ侯車室へ。大きな駅だと壁画とかがあるけど包頭東駅は王召君を題材にしているようだ。

neimenggu0971100頃、改札が始まりホームで列車の到着を待つ。

neimenggu0981718次が到着して乗車するのだが1718次の終点がフフホトなので既にほとんどの乗客が降りている。おかげで車内は空いておりいつものように我先に乗車する必要が無いので乗客は比較的並んでいる。
neimenggu099しかし、車内の汚れ具合は物凄くどういった乗客が利用していたかはすぐに理解できた。列車は定刻どおり1135に発車する。

neimenggu100すぐに外は田舎の景色に変わるが、この景色がなかなか綺麗で乗客の中にも外を眺めている者がいる。

neimenggu1011323にフフホトに到着する。

neimenggu102フフホトでの拠点は内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎に決めているので出口を出て34路のバスに乗車する。

内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎は凄い

neimenggu10334路のバスに乗車したのは良かったが駅前の渋滞が酷くバスはなかなか進まない。渋滞を抜けてフフホトの中心部を抜けて内蒙古師範大学で下車するがバス停が農業大学になっていた。間違えたかと思ったら目の前に内蒙古師範大学と内蒙古農業大学があった。バス停の表示が違っていたが降りる場所は間違っていなかった。

目的地の内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎を目指すが既に目の前に賓悦大酒店と看板のある大きな建物がある。ユースホステルを目指しているはずが自分が近寄ることが出来ない高級ホテルを目指して歩いている。恐る恐る近づくと内蒙古賓悦大酒店の隣に見慣れたユースホステルのロゴが付いた建物がある。内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎に到着だ。左が内蒙古賓悦大酒店で右の小さな建物が内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎です。

neimenggu104内蒙古賓悦大酒店は4星級の高級ホテルで自分のような貧乏人は近づくことも出来ないのだがユースホステルの方には近づける。宿泊する部屋は4人ドミトリーで1泊40元(非会員50元)だ。フロントの服務員は目の前の客が日本人とは気付かずパスポートを見てようやく気付いた。雑談をしながら登記をするが「今日は寒いでしょう。もう少し早めに来れば良かったのに。」と言われる。確かにあと1ヶ月ほど早く来るべきだったと思った。とりあえず3泊する。

ICカードを受け取り部屋へ向かう。肝心の部屋なのだが一応は4人ドミトリーなのだがテレビ、シャワー、トイレが付いている。おまけにLANコンセントが付いていてノートPCさえあればネットにつなげる。あと電話もあった。もちろん部屋自体清潔だ。さすが4星級ホテルのユースホステルだ。これで1泊40元は凄い。

今まで1泊40元だと汚い個室で ニーハオトイレという宿もあり、この差に改めて驚く。これだと招待所や旅社はぼったくり宿に思えてくる。部屋には既に白人さんが一人宿泊していたがまだ外出したままだった。まあ、ちょうど外出していたので自分は約1週間ぶりにシャワーと洗濯をする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
宿泊費 120元 1泊40元×3
鉄道 12元 無座 包頭東→フフホト
バス 1元 路線バス
合計 144元

席力図召と大召の外だけ見物

neimenggu1050700頃に起床する。メール確認と今日はどこに行くか情報収集をする。0920頃、内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎の南にあるバス停「賽罕区医院」から38路のバスに乗車して大召で下車する。まずは席力図召と大召を見物する。

neimenggu1060945頃、席力図召から見物することにする。席力図召は明の万暦13年(1585)に創建され清の康熙年間に拡張されフフホト最大のチベット仏教寺院となる。その後も清の雍正、咸豊、光緒年間にも拡張されている。400年以上の歴史があるチベット仏教寺院なのだがフフホトの市街地にあるために建物が綺麗に整備されている。

neimenggu107入場料は20元なのだが、入口から中を見る限り見物しても後悔しそうな雰囲気が漂ってくる。内部も古臭い建物が見当たらず綺麗になっている。これなら入口から覗いて終わりにするだけで十分なようだ。

neimenggu108続いて通りの反対側にある大召へ行くがこちらも観光地として綺麗に整備されている。

neimenggu109大召は明の万暦7年(1579)に創建され、フフホトで最も古いチベッ ト仏教寺院である。

neimenggu110大召の入場料は30元でこちらもちょっと高い。特に中を見なくてもよさそうな雰囲気なので外から見物するだけにする。

neimenggu111大召周辺は綺麗に整備されています。

neimenggu112大召周辺は観光開発の最中のようで工事中の建物が目立つが古い街並みが残る塞上老街もあり観光地観光地開発に力を入れているようだ。

neimenggu113塞上老街

将軍衛署

neimenggu114昼頃に将軍衛署を訪れる。

neimenggu115将軍衛署は清の乾隆2年(1737)に創建されフフホト周辺の辺境防衛の任を負う綏遠将軍の公務と生活の場である。乾隆2年から民国6年まで歴代74人の綏遠将軍が任に就いている。

neimenggu116将軍衛署

チチハル行き切符を購入

neimenggu1171230頃、フフホト駅に到着。11月上旬までフフホトに滞在しようと思ったが予定を変更してジャラントン(扎兰屯)へ行くことにして21日の1816次のチチハルまでの切符を購入しようとするが售票厅の電光掲示板を見るとチチハルは売り切れになっているがハルビン東は切符がまだある。

チチハルとハルビン東の料金の差は12元なのでハルビン東まで買ってハルビンまで行くかチチハルで降りるか判断に迷う。一旦ユースホステルに戻り時刻表を再度確認することにする。

1600頃、再びフフホト駅を訪れハルビン東まで切符を買うことにする。念のため窓口でチチハルまでの切符があるか確認すると何とあるではないか! 迷わずチチハルまでの切符を購入する。電光掲示板では売り切れなのにどうして窓口で聞くとあるんだ?今回の経験で電光掲示板で売り切れと表示されていても 試しに聞いてみるというのを学んだ。

内蒙古賓悦大酒店国際青年旅舎は本当に凄い

切符を買う前に一度ユースホステル戻った際の事だが部屋がきちんと掃除されていた。ただ掃除されていたのなら特に何も感じないのだが、ベットのシーツが取り替えられ、昨日紅茶をこぼした所は綺麗に掃除されて、一人だからと使いっ放しの電気ポットも綺麗に元の位置に戻されテレビのリモコンまで所定の位置に戻してあった。

今まで宿泊したユースホステルは3日~10日ぐらいはシーツをそのまま使っていたが一日で交換されるとは思ってもいなかった。まあ、前日に白人さんが出て行ったからついでに交換してくれたようだが4星級ホテル運営のユースホステルだと掃除も徹底しているようだ。本当に驚かされる。これが中国の標準 ならどれだけ良いか・・・。その辺の招待所ではいい加減な掃除で、同じ中国の宿泊施設でもこの差は大きい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.8元
鉄道 95元 硬座 フフホト→チチハル
バス 6元 路線バス
合計 120.8元

今日は籠って休む

フフホトでの観光は昨日の一日だけにしておく。他にも見るような所はあるのだが軍資金が少なくなってきているので節約のために行くのをやめる。行っても入場料が高いだろうし。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.8元
合計 14.8元

内モンゴル旅行記~成吉思汗陵編

内モンゴルに到達!包頭東へ

neimenggu0280530過ぎ、目が覚めるとちょうど山西省大同を過ぎたところだった。大同からは列車番号も1673次に変更になる。これは今まで北京方面へ向かっていたので偶数の列車番号だったが大同からは北京から離れて行くので奇数の列車番号に変更となる。ついでに大同では進行方向が逆になるので機関車の交換が行われ1両だったのが大同からは2両になり重連運転で内モンゴルへ向かう。

neimenggu029それにしても、車内が寒い。外もかなり寒そうだ。フフホトの手前の卓資山を過ぎた頃には山が雪化粧していた。標高の高いところを通過しているとはいえ、10月中旬で雪が降っているとなると内モンゴルは既に秋から冬に変わっているということだ。どうやら、訪れる時期を間違えたようだ。

1030頃、フフホトに到着する。今日はこのまま包頭東へ向かうのでフフホトでは下車せずに素通りする。フフホトは後日訪れることにする。1230頃、包頭東駅に到着する。

10月の内モンゴルは既に冬

包頭東駅に到着したのは良いのだが寒さで体中がガタガタ震える。既に内モンゴルは秋を過ぎ冬になっていた。駅を出ると東勝行きのバスの客引きが待ち構えていたが、無視して駅の售票厅へ向かう。 事前の調査では時刻表には載っていない東勝行きの列車があるはずだったが無かった。代わりに48011次など別の時刻表に載っていない列車を見つけた。

でも、包頭駅からは東勝への列車が出ているようなので、とりあえずは今日は包頭に泊まり明日の朝に包頭駅へ行き東勝へ向かうことにする。予定を決めたので次は寝床の確保だ。包頭東駅の周辺が包頭では一番賑わっているらしいので近くの招待所で1泊20元で宿泊する。

冬の服装に変えて周辺を散歩と昼食を食べる。 昼食に牛肉麺を食べるがこの時にスープで3日ぶりに水分を摂る。3日間、水を飲まずに饅頭だけで過ごしてきたが、まあ大丈夫だった。この寒さでは水を飲む必要は無いだろう。夕方になり宿に戻り久しぶりにテレビを見るが天気予報は包頭の最低気温を1度と報じていた。やはり内モンゴルは既に冬だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.05元
宿泊費 20元
バス 2元 路線バス
合計 62.05元

包頭駅へ移動

neimenggu0300615頃に起床する。すぐに出発の準備をして0650頃に招待所を出る。招待所のすぐ近くにバスの停留所があり133路のバスに乗車して包頭駅へ向かう。路線バスなので包頭駅まで客を拾いながらゆっくりと走る。おまけに外は冷え込んでおり霜柱が立っている。

neimenggu0311時間ほど掛かり0750頃、包頭駅に到着する。售票厅へ向かい東勝行きの列車を確認するが時刻表は見当たらなかったが、東勝、神木北行きの窓口があった。東勝行きの切符を買いすぐに待合室へ向かう。

4695次に乗車する

neimenggu032改札口では既に改札が始まっており地元民が列を成していた。

neimenggu033地元民に混じりバックパックを背負い明らかに旅行中と分かる日本人が乗車する。

neimenggu034切符は始めから無座なので席は諦めていたが予想に反してあっさりと席が確保できてしまった。しかも、車両は25DTなので空調付きで豪華だ。

neimenggu035時刻表に載っていない路線なので22Bあたりだと思っていたがなにやら凄い。

neimenggu036乗務員の態度もなにやら丁寧な気がする。0819に4分遅れで包頭を発車して神木北へ4695次が走り始める。

包神鉄路で包頭→東勝

neimenggu037時刻表に乗っていない路線なので、どれだけ古い車両に乗車できるのかなと思っていましたが予想外の空調付き車両で東勝へ向かう。空調付きなので窓が開けら れず景色を撮るのには不利なのが問題だ。途中で黄河を越えて目的地の東勝まではいくつかの駅があるのだが、観光客が利用しそうなのは响沙湾だろう。响沙湾は中国人には有名な観光地のようで、簡単に言えば敦煌の鳴沙山のように砂漠を見物することが出来る。但し、停車する列車は朝と夕方の2本しかないし、駅と言っても「响沙湾旅客乗降所」と表示されている。

neimenggu038まあ、ここに来る観光客はツアーかタクシーをチャーターして訪れるのが一般的だろう。响沙湾を発車するとすぐにロープウェイらしき施設が見えたので観光開発は進められているようだ。

neimenggu039この列車に乗車していて気付いたのだが、ちゃんと駅に停車する前に乗務員がトイレの鍵を掛けている。大体この手の田舎の路線はトイレの鍵なんて掛けないのだが、これは車両が良いと乗務員の質も高いのだろうか?そういえば乗務員は女性ばかりだった。

neimenggu0401020頃、東勝に到着する。

neimenggu041駅舎は大きく田舎のボロイ駅を予想していた自分にとっては少々驚きだ。さて、いつもなら駅前で寝床を探すのだが安宿は少ない ように感じられる。高そうな所はあるのだが・・・。まあ、明日はチンギス・ハン陵(成吉思汗陵)へ行くので東勝汽車站まで歩きながら宿を探すことにする。

東勝汽車站と東勝駅

neimenggu043利用客の数の割りにやたらと豪華な東勝駅。

neimenggu044東勝駅前。田舎だと思っていたら立派な都市になっていました。

neimenggu042東勝といってもほとんどの人は「聞いたこと無い」と思うでしょう。東勝というのはオルドス市東勝区の事を指している。オルドスなら聞いた事のある人は少しぐらいいるだろう。まあ、東勝はオルドスの市街地と考えておくと良いだろう。オルドスでも決して駅を出たら大草原なんて事はありませんので!駅前から1路のバスで東勝汽車站へ行けるのだが徒歩で東勝汽車站へ向かう。途中で道を間違えたが何とか到着する。

やはり、バスターミナル周辺の方が宿が多い。早速寝床を探すが30元ぐらいが相場のようだ。何件かは40元とか提示してきたので他を探すがようやく30元の宿を見つける。部屋を確認して寝るだけなら十分な設備なので2泊することにする。

寝床を確保して次は東勝汽車站でチンギス・ハン陵を通過する烏審旗行きのバスを確認し、再び東勝駅で情報収集をする為に1路 のバスに乗車する。再び東勝駅を訪れ售票厅へ向かう。售票厅で神木北と包頭行きの列車を確認して東勝駅を後にして1路のバスに乗車する。

オルドスは都会になっていた

neimenggu045東勝駅から1路のバスで市中心部に戻ってきたが、立派な商業施設がありケンタッキーもちゃんとある。

neimenggu046しっかりと都市化しています。

neimenggu047これだけ発展していればもはや田舎ではなくなっている。大草原は一体どこへ行ってしまったのだろうか?

馬乳酒と内モンゴルのビール

neimenggu048まあ、都市化していてもきっと郊外は草原が広がっているのだろう。明日、チンギス・ハン陵へ行く途中で本来のオルドスの風景が見られるはずだ。今日はこれ で調査は終わりにしてスーパーで馬乳酒と内モンゴルのビールを購入する。やはり内モンゴルまで来たのだから内モンゴル特産の馬乳酒を飲まなければ!ビール は他のビールと同じだろうけど馬乳酒は飲んだことが無いのでちょっと楽しみだ。

因みにビールは2.5元、馬乳酒は9.8元だ。宿に戻り早速、馬乳酒を飲むがこれが美味い!一番安い馬乳酒を買ってきたが高いのはもっと美味いのだろう。でも、この味ならビール並みに安ければ毎日飲むのだが・・・。夕飯はバス ターミナル近くの餐厅で食べるがメニュー表に蒙餐(モンゴル料理)があり蒙古餃子というのが10元であったので奮発して食べてみたが普通の水餃子だった。 蒙古の「も」の字も感じられなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25.8元
宿泊費 60元 1泊30元×2
鉄道 21元 硬座 包頭→東勝
バス 4元 路線バス
合計 110.8元

成吉思汗陵へ向かう

neimenggu0490630頃に起床する。0730頃、東勝汽車站で成吉思汗陵(チンギス・ハン陵)行きの切符を購入しようとするが窓口では販売しておらずバスに乗車してから切符を購入することになる。烏審旗行きのバスが成吉思汗陵へ行くと聞いていたが、售票処で伊旗行きに乗車するように言われる。

ここで解説しておくが伊旗とは伊金霍洛旗の略である。地元民は皆、伊金霍洛旗を伊旗と呼んでいる。伊金霍洛旗だと長くて言い辛いからだろう。それと同じように伊旗の中心地である阿 勒騰席熱鎮も阿鎮と省略されるが、伊旗行きのバスは阿鎮が終点なので伊旗=阿鎮と考えた方がよさそうだ。

neimenggu050成吉思汗陵までの運賃は20元で0830頃にバスが発車する。オルドス市内を出ると草原が広がっていた。何とか内モンゴルらしい風景にめぐり合えた。0930頃、阿鎮汽車站に到着するがここが終点の伊旗のようで、ここから先に行く乗客はバスターミナル内に停車していた別のバスに乗り換えさせられる。

neimenggu051伊旗から成吉思汗陵までは10元なのだが東勝から伊旗までは8元だ。単純に合計は18元のはずだが、東勝でバスに乗車した時は20元だったぞ!紅碱淖行きのバスに乗り換えて0940頃にバスが出発する。草原の中をひたすら走り1030頃、ロータリーでバスが停車する。成吉思汗陵がある伊金霍洛鎮に到着だ。到着と言ってもここから3㎞ほど歩くことになる。ロータリーにはタクシーの運ちゃんたちが待ち構えていたのだが無視して案内標識を頼りに歩いていく。

成吉思汗陵に到着

neimenggu052成吉思汗陵の入口である伊金霍洛鎮のロータリー周辺は一応観光開発がされ無駄に広い道路と新しい建物が目立つ。いづれは一大観光地にしようとする計画なの だろう。

neimenggu053道路標識には成吉思汗陵旅游区と成吉思汗陵園の表示があるが成吉思汗陵園が成吉思汗陵です。旅游区は巨大なオブジェとかがあって何か胡散臭いので行きませんでした。

neimenggu054それでも、成吉思汗陵へ向かってちょっと歩くと草原というか荒野が広がっている。遠くには成吉思汗陵が見える。これなら迷うことも無いだろう。 1110頃、成吉思汗陵に到着するが相当の田舎にもかかわらず駐車場にはそこそこ車が停車しており観光客もいる。

平日でもこれだけ観光客がいるのは凄い。田舎の観光地だと何時潰れてもおかしくないほどの惨状を目にするのだがここは違った。成吉思汗の名前はそれだけ凄いのだろう。でも、入場料80元は高いが ここまで来てしまったので見物していくことにする。

成吉思汗陵は新しすぎる

neimenggu055牌楼

neimenggu056牌楼をくぐるとまずは成吉思汗の銅像が出迎えてくれる。

neimenggu057さらに階段を上がっていくと成吉思汗陵宮に到着する。これが成吉思汗の霊廟なのだが新しく綺麗だ。

neimenggu058成吉思汗陵宮には蒙古包の祭壇がある。

neimenggu059北京の天壇のような蘇勒徳祭壇もある。

neimenggu060中を見物すると成吉思汗像があり成吉思汗の生涯が紹介されていた。霊廟なので資料展示とかは少ないがかなりお金を掛けたつくりで装飾が立派である。但し、撮影禁止になっておりモンゴル族のおっちゃんたちが厳重に警備している。成吉思汗陵宮の見物後は周辺の祭壇などを見物するがこの時に成吉思汗陵が新しい理由が分かった。

neimenggu061成吉思汗陵の入場券は何故か2枚だ。1枚は入場券でもう1枚は草原建設保護費と明記されている。1枚にしたほうがコスト削減できるような・・・。

neimenggu062成吉思汗陵は清代初期にこの地に移されてきた。抗日戦争中は甘粛省や青海省のタール寺に移された。1954年にこの地に戻されたが文化大革命で破壊され、 1977年から再建が始まった。こういった理由で成吉思汗陵は新しいようだ。他にも観光開発で次々と新しく建設したりしているのだろう。はっきり言って古 い建物は無かった。

東勝へ戻る

neimenggu063成吉思汗陵を出て伊金霍洛鎮のロータリーへ徒歩で戻り1400頃、ロータリーに到着する。ここで東勝行きのバスを待つことにするが、タクシーの運ちゃんが声を掛けてきた。伊旗まで10元ということなので利用することにする。乗合タクシーなので運ちゃんが客を4人集めて伊金霍洛鎮を出発する。

1435頃、阿鎮汽車站に到着する。ここで東勝行きのバスに乗るが発車して阿鎮汽車站の前で見てはいけない光景を見てしまった。バスターミナル前で地元民と一緒に公安がトランプをしているではないか!ここの公安は腐っているようだ。
neimenggu0641540頃、東勝汽車站の近くで降ろされる。このまま宿に戻っても良いのだが馬乳酒を買い に鄂尔多斯购物中心へ向かう。オルドスにもケンタッキーがあるのは昨日確認したが、そういえば看板にモンゴル文字が併記されていた。こういうのを見るとこ こは中国でもモンゴル族の土地なのだと感じる。ついでにオルドスは田舎といっても東勝区の人口は約43万人だ。田舎といっても中国は規模がでかい。

今日も馬乳酒を飲むが・・・

neimenggu065鄂尔多斯购物中心で昨日に続き馬乳酒を購入する。

neimenggu066今日はアルコール度数36度の馬乳酒も購入してみたが、これが滅茶苦茶辛い。これはさすがに一晩で飲み切れない。とりあえず瓶が割れると厄介なので水筒に入れ替えて10日ぐらいかけて飲もうかな?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35.3元
バス 20元 東勝→成吉思汗陵
バス 10元 成吉思汗陵→伊旗
バス 8元 伊旗→東勝
成吉思汗陵 80元
合計 153.3元