中国の銀行口座を開設する「中国銀行2014年」編

中国に長期滞在する場合、銀行口座があったほうが何かと便利です。
例えば生活費をまとめて中国の銀行口座に預金しておくとかです。
2014年はアベノミクスの影響で円安が進んでいたので、その都度、日本円を両替したり、国際キャッシュカードでATMから人民元を引き出したりしている と、毎回円安元高で両替やATMから引き出すたびに人民元が少なくなるという事態でしたので、円安が進む前にまとめて人民元に両替して銀行口座に預金して おいたほうが少しだけ得するというわけです。
2016年は円高ですけど・・・。
そこで、今回は中国銀行で口座開設をちょっと解説!

中国銀行上海市分行営業部で口座開設


に上海の外灘にある中国銀行上海市分行営業部を訪れました。
黄浦江沿いのバンドと呼ばれる上海の主要観光地にある中国銀行上海市分行は上海地区の本店とも言える店舗です。

外国人も多数訪れているようなので案内で英語も通じます。
英語や中国語が分からない場合は筆談になるでしょう。
その場合は紙に次のように書いておくといいでしょう。

我要开户(口座開設したい)
要开通网上银行(インターネットバンキング使えるようにしたい)
要存钱(預金したい)
活期50元、定期三个月 100元(普通預金50元、3ヶ月定期100元)

大体これで案内の係員に通じるので、係員がパスポートと運転免許証持ってるか確認してきますので持っていれば申込用紙(中国银行股份有限公司个人账户开户及综合服务申请表)をくれますので記入していきます。
定期預金はネットバンキングでもできるので普通預金口座の開設だけでも大丈夫です。

申込用紙の記入方法


口座開設の申込書(中国银行股份有限公司个人账户开户及综合服务申请表)の記入の仕方は上記画像のような感じになります。

姓名
パスポート表記の名前(ローマ字)
国籍
日本と記入する
证件类型
「护照(パスポート)」にチェック
证件号码
パスポート番号を記入
发证机关
発行機関なので日本と記入
证件到期日
パスポートの有効期限を記入
家庭地址
ホテルとかの滞在先住所を記入
邮政编码
郵便番号
手机号码
中国の携帯電話番号
长城电子借记卡
通常のキャッシュカード
活期一本通
普通預金
定期一本通
定期預金
网上银行
インターネットバンキングの事で「开通」をチェック
认证工具选择
ネットバンキングのセキュリティツールの選択で、「E-TOKEN+手机交易吗(携帯の認証)」もしくは「USBKey证书」をチェック。
とりあえず中国の携帯持っていたら両方にチェックでも良し。
短信通知
ATMでの引き出しとか取引のたびに携帯にSMSで知らせるサービス。
不正引き出しとかがすぐに分かるが有料サービス。
利用料は毎月3元、年払いなら30元、必要ならチェックを入れておく。
申请人(代办人)签字
署名と申請日を記入

口座開設条件が厳しくなっている

2006年に上海、2009年に北京の中国銀行で口座開設した際にはパスポートのみで口座開設できたのですが、2014年はパスポート以外にも運転免許証が必要になっていました。
口座開設の規制が強くなっているようでパスポートのみでは口座開設はできなくなっていました。

これは マネーロンダリングやテロ資金を警戒しているのだろうか?
中国の銀行では「洗钱(マネーロンダリング)」「恐怖分子(テロリスト)」といった単語をよく見かけます。

運転免許証は日本の運転免許証でも大丈夫ですが、係員は白人さんには「International License」とか説明していた。
この免許証が必要なのは上海地区の店舗だけなのか、上海市分行営業部だけなのか、担当者の気分なのかは不明。

口座開設手続きは30分ぐらい


申込用紙(中国银行股份有限公司个人账户开户及综合服务申请表)は分かる所だけ記入して係員に確認してもらい問題なければ受付の番号札をもらえますので呼ばれるまで待機となります。

順番が来たら窓口へ行き申込用紙(中国银行股份有限公司个人账户开户及综合服务申请表)、パスポート、メモを書いた紙と預金する現金を出せば口座開設の手続きをしてくれます。

ただし、ここで日本の運転免許証を見たことがない窓口のお姉ちゃんだと「これ何?」と聞かれるので「日本国内的汽车驾驶证(日本国内の運転免許証)」と説明しないといけません。

窓口のお姉ちゃんが奥の行員に確認をとって手続きを進めますが日本の運転免許証の有効期限が元号表記なので「有効期限西暦で何年?」とか聞かれるのでこれも答えないといけませんが、自分の場合は窓口のお姉ちゃんがスマホでも検索して確認してくれました。


申込内容によりますが最低2枚?の書類(普通預金口座、USBKey)に署名しながら、窓口にあるテンキーと液晶一体型の端末に、最初にキャッシュカードの暗証番号6桁の数字を2回入力して、画面に口座情報が表示されたら確認ボタンを押す。

次にインターネットバンキングの暗証番号6桁の数字を2回入力して画面にネットバンキングの情報が表示されたら確認ボタンを押す。


これで口座が開設され、キャッシュカードの発行手数料10元引かれて預金され、パスポート、キャッシュカード、USBKey、書類を受け取り手続完了です。
ちなみに通帳はありません。
口座の維持費は年10元らしい。

受け取った書類の「个人账户及综合服务签约确认单」にある「用户名」がインターネットバンキングの初期設定のユーザー名なので忘れないように!


USBKeyは本来は手数料30元必要ですが、無料キャンペーンをやっていたので手数料なしであった。
口座開設自体は30分ほどでできるが筆談とかだとさらに時間がかかるだろう。

今回の口座開設で用意した物

  • パスポート
  • 日本の運転免許証
  • 中国の携帯電話

中国の携帯電話は必須ではないが持っていたほうが絶対に便利。
中国の携帯電話のSIMカード契約方法はこちらを参考に!

「中国の銀行口座を開設する「中国銀行2014年」編」への25件のフィードバック

  1. USBKeyが期限切れになりましたが、更新は現地に行かなければだめですか?

  2. 中国連通のページに書き込みしたハゲたけです。自分は7年前に福建省の銀行口座を開設してあって(ほかに江西省の中国農業銀行と中国銀行の口座も持ってますが、動かしてないから抹消されてるかも)、今回、パスポートの更新で番号が変更されてしまったのと、携帯番号も新しく買ったので、手続きしに行きました。ネットで調べたら福建省で開設した口座は、その省に行かないと証件変更も電話番号の変更もできないと。そのためわざわざ福建省まで来ました(笑)続く

  3. 紐付けエラーですが、やはり姓名じゃないでしょうか。英語名で姓名の順番、さらにあいだにスペースいれるなら携帯買うときにちゃんと伝えた方がいいです。携帯での実名と銀行口座の実名が必ず一致しないといけないと思います。
    余談ですが、携帯と銀行クリアして微信使えるようにしたんですが、道端の自転車乗ろうとしたら、証件が身分証じゃないからダメって。不能認証…。福建省の自転車は乗れませんでした…。

  4. 最初の目的だった日本円での人民元の購入ですが、これも厄介でした。まず手機銀行を開設、自分は以前開設してたので登録情報をパスポート番号から電話番号から住所まで変更してもらって手機銀行を激活、そして理財の画面で外貨売買として日本円を人民元に換える、と。手続き全部やるのに1時間以上かかりましたよ~。
    上記全て中国建設銀行での話です。
    いやほんとに身分証がないと何もできない外国人に優しくない国になってますよ❗

  5. 皆さん書き込みされているように、本当に難しくなっています。自分は日本円を持って建設銀行に行って人民元を買いたいと言ったんですが、銀行カードを持ってても、中国の手機番号がないとそれすらできないと。中国銀行ならできるはずと言ってました。
    携帯番号ゲットしてから再度行き、証件(パスポート)番号の変更、登録携帯番号の変更、さらに登録住所の変更を行いました。住所は必ず中国の現住所が必要です。自分は宿の住所にしました。さらに出生地の住所、これはおぼえてないのでだいたいの日本の住所。さらに納税者番号を書けと!なんじゃそれは、とあせりましたが、自分は念のため住基カードを持ってたのでこの番号を書きました…。続く

  6. 流浪小侠 様
    もう10年近くHPを読ませていただいています。
    微信支付の取引制限解除のために中国に行くたびに銀行を回っているのですが、2017年になってさらに銀行口座開設が厳しくなっているようで苦労しています。
    2017年9月に大連の華夏銀行で開設できました。微信への紐付けも問題なし。
    2017年11月は深センの銀行をあたりました。中国銀行、建設銀行、招商、工商は長期滞在でないとうけつけてくれず、ようやく平安銀行でパスポートと免許証提示で応じてもらえました。日本のタックスナンバーも必要と言われましたが、免許証の番号がそれだと言い切って押し通しました。ただしこの平安銀行の口座、微信・支付宝ともに紐付けエラーがでます。姓名の配置やスペースは問題ありません。行員さんに手伝ってもらって微信のサポートに問い合わせましたが、銀行に確認するようにと返事が返ってきてたらい回し状態です。
    今月は黒竜江省にいくので、そちらの銀行を開拓したいと思っています。

    1. 条件厳しくなっていますね。近年は利率も低いので口座開設の魅力がなくなってきていますが、微信・支付宝を使うとなると必要ですね。

  7. 流浪小侠さん、今晩は。
    早速の返信ありがとうございます。
    そうですか。では、9月に昆明に行く予定なので、そこのICBC支店でまた聞いてみることにします。
    異地售票手数料不要の件ですが、お世話になっている流浪小侠さんだけに特別にお教えします(笑)。
    虹橋火車駅の西北角の售票窓口(109-118号)の一番右窓口(109号)は、「售三日内全国各站票」と書かれていて、ここで発券したところ、手数料免費でした(勿論 発券したチケットの乗車駅、下車駅とも虹橋火車駅ではありません)。あまり見かけない希少な窓口かもしれません。
    何かのお役に立てば何よりです。
    ではまた。

  8. 流浪小侠 様
    ありがとうございます。
    本土の友人を通じて確かめてみますね。

  9. 今日は。
    先日中国旅行をした際、口座開設したので、お知らせします;
    ・平遥 建設銀行:支店では手続きが出来ないので、本店へ行って欲しい、とのことで不可。
    ・太原 工商銀行:いわゆる本店に相当するところへ行き、外為窓口にて英語でe-bank口座開設。
    必要だった物は、①パスポート②携帯電話、でした。(②にP/W(4桁)を送信し、窓口の端末にその番号を入力。)
    (中国一人旅さんの記事のお蔭で、とても助かりました。)
    ところで、中国一人旅さんは、日本から中国の口座への入金はどのようにされているのでしょうか。
    教えて頂けると幸甚です。

    1. 失礼しました。お名前が、流浪小侠さん、ですね。
      申し訳ありません。
      尚、ICBC の手数料は免費でした。
      中国口座への入金方法の件、宜しくご教授ください。

      1. 日本からの送金はSBIレミットを使ってマネーグラムで工商銀行の口座に米ドルで送金したことがあります。
        北京首都国際空港の工商銀行の支店で受け取りをしたのですが手続きに結構時間がかかりました。
        米ドルからそのまま人民元への両替はすぐできましたけど。

        送金は窓口に出向かないといけないので少々面倒ですね。
        国際キャッシュカードでATMから引き出して、そのままATMから中国の銀行口座へ預入のほうが楽ですね。
        もちろん強盗対策で個室タイプのATMを利用するのが最優先事項ですね。

        1. 早速 ご教授頂き、有難うございます。
          SBIレミットを使われたことがあるのですね。私も使ってみようかと思い、申請書類を取り寄せてみましたが、「マイナンバー」の登録が必要そうなので、二の足を踏んでいます(万一流出した場合のリスクが大きいので)。
          ATMでの入金が確実かつ現実的、ということで納得しました。ただ、私の場合には頻繁に中国へ出掛ける訳ではないので、日本から送金する方法をもう少し試してみようと思います。
          たいした情報にはならないと思いますが、何か分かった事が有ればお知らせします。
          気長にお待ち頂ければ幸いです。

          1. 流浪小侠さん、今日は。
            先週中国(洛陽)へ行ってきましたので、中国口座入金について、続きをお知らせします。
            日本から送金する方法として、日本で開設した中国銀行口座から中国内ICBC口座へ口座間振替ができるかを尋ねたところ、できない、とのことでした。
            そこで、中国へ行った際、洛陽のICBC支店にて、行員に入金をしてもらいました(機械にカードの口座番号を打って入金していました;パスワード不要)。
            ただし、洛陽へ向かう途中の上海空港にてATMから入金を試みたところ、パスワード入力に失敗してしまい、ロックがかかってしまいました(涙)。
            洛陽支店にてロックを解除する場合、手続きに7日間かかり、解除後に店頭に出向く必要がある、とのこと。あいにく毎回1週間の旅で訪れているので、そんなに長く待てません。
            そこで思い出したのは、確か流浪小侠さんも同様にパスワード・ロックが掛った際、直ぐに支店で解除できた、と書かれていたように思いますが、いかがでしょうか。良い手立てが有ると幸甚です。
            蛇足ですが、上海火車駅の或る窓口では、洛陽ー開封、開封ー上海の切符を買った際、異地售票手数料、が不要でした(初めての経験)。
            宜しくお願い致します。

          2. 自分は鄭州のATMで暗証番号の入力に失敗してロックがかかってしまい、近くの中国工商銀行の支店で解除してもらいました。
            この時は窓口のテンキーに暗証番号を入力して解除してもらいました。
            洛陽で解除に7日かかるというのは長いですよね。
            なぜ7日もかかるのでしょう?
            これは中国お得意の全国統一サービスという概念無しで店舗によって出来たり出来なかったりとか、口座開設の店舗によって違うとかでしょうか?

            異地售票手数料不要というのはちょっと気になりますね。

        2. こんにちは。

          SBIレミットにて中国→日本の送金はされたことがありますでしょうか?

          SBIレミットに聞いたら、「直接マネーグラム社に聞いてください」ということで、中国語・英語・日本語案内があるという話で電話しましたが、中国語のアナウンスだけで繋がらないという形で未だに分かりません。

          マネーグラム社と提携をしている中国本土の各銀行支店のMAPまでは見ることができたので、具体的な送金方法や送金限度額など情報があれば知りたいです。

          1. 中国からの送金はやったことがないので自分には分からないです。
            申し訳ないです。

  10. 2016年1月3日に上海で銀行口座開設をしようとしたら…

    ・工商銀行:労働証明書がないとダメ
    ・中国銀行:就労ビザがないとダメ

    つまり旅行者では無理とのことでした。
    (上海在住の日本人に電話通訳で交渉したが)

    2015年に銀行口座開設の条件が変わったとのことですが、まろすけさんのコメントから見ると、中国特有のローカルルールかもしれませんね。

    月末から行くハルビンで今度は交通銀行などで再トライしてみます。

    1. これはローカルルールや担当者の気分とかありそうですね。
      次のハルビンで何とか口座開設できるといいですね。

    2. こんにちは。

      あれからハルビンの方正県へ行った時に、現地の方へ頼んでみたら「友達で工商銀行で働いている人がいるよ!」ということで、手続きをしてみました。

      最初は、よゐこの有野にそっくりな行員が対応してくれましたが、なかなか進まずに、「僕IT系得意です」的な行員が登場し、やってみたら有野の手続き入力ミスが発覚…

      それがわかった瞬間にその場で濱口のように「あり〜の〜」と叫ぶと、偶然に有野がこっちをニコニコ振り向き、本物の有野の写真をネットから引き出して、「あなたは日本で有名なお笑い芸人にそっくりだ」と言ったら、本人も納得して、その場で反応した工商銀行のお客さんや警備員まで寄ってきて「彼は日本のお笑い芸人にそっくりだ」と皆納得していました(笑)

      結果、現地の方の住所の後に私の住所が書かれている不思議な申込控えをもらい、無事に口座開設です。

      帰国後には、U盾(USBのワンタイムパスワード)の設定をして、PCからもインターネットバンキングが可能になり、更にタクシーアプリ「滴滴出行」の設定や微信支付で携帯料金チャージなど、ようやく本土中国人並みなリソースを獲得しました。

        1. ありがとうございます!
          C-STUDYという中国情報ブログを見ると、華夏銀行では20分で口座開設ができたという情報があるので、予備口座開設して、今度中国へ行く時に試してみたいと思います。

  11. 河南省南陽市で口座開設しました。中国銀行・民生銀行はだいたい同じ流れで出来ました。手数料は無し、中国銀行は1元でも良いから入金してくれ・・・民生銀行は最初は外国人不可だったのが粘ったらたらい回しのあげく開設できました。 最悪は光大銀行手数料が安いので作ろうと思ったら3支店たらい回しのあげく上司がいない、パスポートをチェックできない・・・etcで結局不可。 やはり、外国人が少ない土地柄なんでしょうかね?

    1. 南陽で口座開設とは凄いところを選んできましたね。
      中国銀行なら国有銀行ですから一番楽でしょうね。
      光大銀行が一番手強いようですが、やはり北京や上海だったら状況は違うでしょうね。
      これは田舎だからということで理解するしかなさそうですね。

  12. 2015年9月に中国銀行深セン分行で預金口座開設しました。
    概ね上記の通りでしたが手数料関係は合計で5元でした。
    運転免許証は不要でした。
    中国国内の携帯電話は持っていないため日本の携帯電話で登録しました。
    所要時間は1時間。英語の通じる行員は限られているので口座開設の際は大きな支店の方がスムーズに手続きできると思われます。

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