霊宝 秦函谷関遺址

銀川駅へ

銀川駅10:30頃、イスラム食堂で朝食兼昼食で拉麺(5元/約100円)をたべる。食後は信義市場で饅頭10個(5元/約100円)を列車内の食料に購入する。昼前にユースホステルをチェックアウトして、12:15頃、玉皇閣(南)のバス停から45路のバスに乗車する。運賃は1元で13:15頃、銀川駅に到着する。

武装警察銀川駅の新駅舎は巨大で駅前広場も無駄に広い。まずは駅舎を撮影しながら警備に当たる武警も撮影しておく。銀川駅は武警が警備しないといけないほど治安が悪いのか?

銀川→霊宝

13:30頃、切符売場で12306.cnで予約しておいた霊宝までの切符を受け取らなければならないのだが窓口は混雑している。自動券売機は空いているのだが・・・。この窓口に並んでいる利用客はほぼ100%で二代身分証をもっているので自動券売機で切符を購入できるはずなのだが・・・。やはり自動券売機の使い方が分からない、自分一人で目的地までの列車が調べられないという人たちなのだろうか?

待合室30分ほど並んで霊宝までの切符を受け取り待合室へ。今回は切符と身分証の照合を珍しく駅員がちゃんとやっている。銀川駅はかなりしっかりしている印象だ。手荷物のX線検査を済ませて待合室で待機となる。

待合室の片隅にはケンタッキーがあるが客はあまり入っていない様子だ。隣にはトイレと給湯器があり民工のおっちゃんがカップ麺を食べていた。ケンタッキーの客と民工のおっちゃんを見て格差社会を感じてしまうのは自分だけだろうか?

K359次の切符これから乗車する列車は20:30発、銀川→上海のK359次で霊宝までの移動だ。座席は硬座、運賃は128.5元、霊宝は秦代の関所で難攻不落の秦函谷関がある。

待合室約6時間の待ち時間になるが比較的平和に過ごせる。昼間でも4人分の椅子を占領して寝ている利用客が結構いたりする。

16:00過ぎになると待合室が混雑してきた。17:00発、西安行きのK1307次、17:20発、杭州行きのK1805次などの発車時間が近づいてきたからだ。見る限り改札口は混雑しているので、これだと乗車バトルは避けられないだろう。

18:35頃、いつもより早く改札口の先頭を陣取り乗車バトルに備える。改札口に陣取るとおばちゃんたちが後ろに荷物を置いて場所取りをする。やはり改札口の場所取りは重要なようで既に静かなバトルが展開されているようだ。

19:00頃、農民工の4人組のおっちゃんたちが改札口前に陣取るが並ばずバラバラに荷物を置いている。それでは並んでるとは言わず屯しているだろ。おまけに1匹が床に唾吐くし・・・。おっちゃんたちは存在していないことにしておこうと思ったら、おっちゃんたちの会話が耳に入ってくる。そして、隣の兄ちゃんに西寧の場所を聞いている・・・。おい!おい!西寧の場所が分からないってどういうことだよ?これは東京都民の中に鳥取の場所が分からない奴がいるとかのレベルと解釈していいのだろうか?

カオス度上昇中の改札口19:40頃、改札口周辺が混雑してきた。そして、ハゲのおっちゃんが自分の後ろに割り込んだ。後方は一見すると並んでいるように見えるが実際は割り込みが発生しており列でなく群が形成されつつある。

改札口19:54頃、改札が始まりホームへ向かう。先頭を陣取っていたので乗車バトルは回避でき無事に乗車する。後方がどうなっているかは知らん!

K359次の行先票まずは行先票を撮影。

詔山型電気機関車SS7C

SS7C発車まで時間があるので先頭の機関車撮影へ向かう。今回の機関車は詔山型電気機関車のSS7Cだ。最近は活躍の舞台が少なくなりつつある機関車だが、銀川では活躍中のようだ。

HXD3Dそして、その隣にいる赤い奴・・・。詔山型を駆逐している和諧型電気機関車のHXD3Dだ。強力なパワーと省エネで詔山型を圧倒している。どこの世界でも赤い機体は特別なのか?

HXD3Dで、HXD3Dはちょうど連結だか切り離しの真っ最中であった。

20:30発のはずが3分早く20:27にK359次が発車する。列車内は満席だがカオス度は低いと思ったら右斜め前方のおっちゃんがゲップをする。やっぱりカオス度は高そうだ。買い込んでおいた饅頭を食べて寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 1元 路線バス
合計 11元

カオス度臨界点

列車内真夜中になってもカオス度が高くて眠れず起きてしまう。周囲は寝ているのか死んでいるのか分からないが静かだ。

06:15頃、席を巡るトラブルでおばちゃんとおっちゃんのバトルが発生。詳細は不明だがおばちゃんブチ切れている。そして、乗務員の兄ちゃんがやってきて静かになった。

09:30頃、乾県を過ぎ西安にかなり近づいてきた。朝食に饅頭を食べてトイレへ行くが列車内のカオス度が非常に高くなっていた。

通路には無座の客があふれ、連結部には農民工のおっちゃんたちがタバコを吸っていたり寝ていたりと大阪の西成警察署周辺を上回る世界に・・・。洗面台は荷物置き場と化し農民工のおっちゃんがカップ麺を食べていた。乗車時にはこのような光景にはなっていなかったのだが寝ている間に農民工列車に変貌していた。

10:54頃、西安に到着し、ここで乗客の半分以上が入れ替わるが連結部の農民工のおっちゃんたちは変われずというか増殖してカオス度さらに上昇。全員が上海行きか?

霊宝

霊宝駅13:50頃、霊宝に到着。まずは宿探しだが霊宝は田舎なので外国人お断りの可能性が非常に高い。

宏偉快捷賓館とりあえず駅前の賓館を聞いていってみるがどこも外国人お断りだ。料金は1泊70元前後で部屋はまあまあだったのだが・・・。で、ボロい招待所レベルの宏偉快捷賓館を試しに聞いてみたら1泊50元でOKというか登記していない。まあ、売上重視の内緒でということか・・・。

宏偉快捷賓館部屋は寝るだけの環境でエアコンあるけど使えない、テレビあるけどほとんどのチャンネル映らない、トイレ壊れている、シャワーまともにお湯出ない、Wi-Fi繋がらないとある意味最強レベルだ。

秦函谷関へ

旅游服務中心14:15頃、駅前から1路のバスに乗車して旅游服務中心へ向かう。運賃は2元、バスターミナルの霊宝汽車站、霊宝長途汽車站を経由して、14:40頃、旅游服務中心に到着。

旅游服務中心バス停ここで函谷関行きの1路区間に乗り換えだが1時間に1本で次は15:30発になる。

関帝廟待ち時間を利用して途中にあった関帝廟へ向かう。10分ほど歩いて関帝廟の看板のある村の入口から山道を登るが関帝廟がない!他の廟はあるのだが・・・。どうも山の上に見える亭が怪しい。あそこまで登る時間はないので、15:05頃引き返す。

15:15頃、旅游服務中心に戻り1路区間のバスの前で待機。15:30にバスが発車し函谷関へ向かう。運賃は2元、乗客は9人だけで函谷関へ向かい、15:40頃、終点の函谷関景区に到着。

キングダム遺跡・秦函谷関

函谷関の入場料は80元だが陝西旅游年票を使い無料で見物。函谷関は現在2つ存在しており、1つは河南省新安県の漢代に建てられた漢函谷関(新安函谷関とも呼ばれる)と河南省霊宝市にある秦函谷関だ。

漢函谷関は漢代の函谷関が残っており2014年にシルクロード遺跡として世界文化遺産に登録されている。秦函谷関は秦代の函谷関があった場所に観光用に再建された関所なので新しい。

巨大老子像観光地として整備されており景区内は函谷関以外にも道教寺院や巨大老子像があったりする。

道教寺院道教寺院は道士がいるのだが油断しているとお布施を巻き上げられそうなので要注意だ。

で、今回なんで函谷関に来たかというと、最近日本ではキングダム芸人とかでキングダムが流行りつつあるらしい。そこで戦国時代の秦関連の主要遺跡である函谷関に来てみた。観光用に再建されたものといっても一応はキングダム遺跡といってもよいだろう。

秦函谷関でも、実際の函谷関は高さ66mあったらしい。再建された函谷関はでかいのだが、本物と比べるとミニチュアサイズといってもいいだろう。完全復元でないのでちょっと残念だ。予算の都合か法令で建築制限があるのか分からないが完全復元してほしかった。
2000年以上前に高層ビルに匹敵する巨大建造物がこの地には存在していたのだ。日本は竪穴式住居で精一杯の時代でだ。古代中国スゴすぎだ!

函谷関石碑函谷関以外には函関古道や函谷関の石碑がある。

函谷関古道こちらが函関古道で秦の都の咸陽へと続く。現在の古道は観光用なので途中で終わっています。

秦函谷関函谷関の西側にはもうひとつ関があり函関古道へと繋がっている。

函谷関古道函関古道は関の西へと伸びる古道で中原から秦へと繋がっているということになる。秦軍が古道を通り函谷関を突破したということかな?

17:20頃、函谷関の入口に戻りバスを待つ。18:00頃、1路区間のバスに乗車。運賃は2元、18:10頃、旅游服務中心に到着し1路のバスに乗り換え市内へ戻る。

霊宝長途汽車站

霊宝長途汽車站霊宝長途汽車站でバスの状況を確認する。

霊宝長途汽車站時刻表

霊宝長途汽車站運賃表省外へのバスは西安行きはあったが運城など山西省方面のバスはなく、三門峡へ移動する必要があるようで、あまり利用価値はなさそうだ。

19:00頃、霊宝駅で明日の運城行きの切符購入で並ぶが窓口でバトルが発生。しかも、駅員と利用客の両方がおばちゃんなのでバトルが激しい。原因は割り込みなのでどちらが悪いかが明らかなのだが・・・。窓口がこの1カ所しか開いてないのでバトルが終わるのを待つしかない。19:45頃、ようやく切符が買えた。

駅近くの市場に屋台が出ていたので丁度良い店がないか探すが、周辺はおサルさんの巣窟で痰吐き音が酷い。霊宝は人より服を着たサルの方が多いのだろうか?とりあえず市場はやめたほうが良さそうだ。

青菜拉麺と青椒土豆絲蓋飯

青菜拉麺20:10頃、イスラム食堂で夕飯に青菜拉麺(7元/約140円)と青椒土豆絲蓋飯(9元/約180円)を食べる。

青椒土豆絲蓋飯よほどの田舎でない限りは、どこにでもイスラム食堂があるので助かる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 50元
バス 8元 路線バス
鉄道 32.5元 硬座 霊宝→運城
合計 106.5元

銀川 西夏王陵・南関清真大寺・承天寺塔

鉄道でフフホト東→銀川

06:20頃、ユースホステルをチェックアウトして農業大学北門のバス停から83路のバスに乗車する。終点のフフホト東駅まで運賃は1元だ。

フフホト東駅07:05頃、フフホト東駅に到着し、まずは駅舎の入口で身分証確認。といっても、駅員はパスポートの中身を確認せず。続いて待合室入口で切符だけ確認、一昨日はほぼスルー状態だったが、今日は切符の2次元バーコードを読み込んでいた。でも、身分証との照合は無し・・・。実名制の意味あるのか?手荷物のX線検査を済ませて待合室で待機となる。

K885次の切符今日は内モンゴル自治区から寧夏回族自治区へ移動する。乗車する列車は08:35発、天津→西寧のK885次で銀川までの684kmの乗り鉄だ。席は硬座、運賃は93元、所要時間は約9時間だ。

K885次の行先票席の確保できてはいるが途中駅からの乗車なので荷物置き場の確保が問題である。07:55頃、列車到着前に先に改札が始まり、乗車バトルは激しくはならずにすみそうだ。08:05頃、K885次が到着して乗車する。荷物置き場は確保でき一安心である。

HXD3C停車時間が長いので機関車の撮影へ向かうと機関車を切り離しており交換するようだ。和諧型電気機関車のHXD3Cから詔山型電気機関車のSS7Eへ交換となる。

SS7E08:40頃、5分遅れで列車が発車する。自分のいる車両は乗車率9割ぐらいで表面上は平和であったが隣の車両は無座の乗客が通路や連結部に溢れる民工列車仕様になっていた。一体どうなっているのだ?まあ、無座の乗客がこちらの車両へ流れてこないのでよいが・・・。

08:50頃、車内検札があるが乗務員6人で車内検札である。日本なら通常は1人、多くても2人だろうが、中国の場合は1人の時もあるが基本的に人数が多い。しかも、態度が横柄・・・。こんなにも人数必要ないだろとツッコミを入れたい。

14:00頃、いつの間にか天気が晴れから曇りに変わり砂埃が舞っている。砂漠の近くを走っているのだろう。これだと銀川も砂埃がひどいのだろうか?

烏海を過ぎるとイベントが発生。烏海で乗車してきたと思われる乗客のおっちゃんが乗務員の目を盗んでカップ麺やビールの販売を始める。もちろん列車内で勝手に商売するのは御法度であろう。以前、列車内で勝手に物品販売というのは貴州省で目撃したことがあるが、久しぶりにこのような勝手に商売というのに遭遇した。何でもありの中国、商魂たくましい。

寧夏回族自治区銀川

銀川駅17:50頃、銀川駅に到着する。8年ぶりの銀川駅は全く違う駅に変わっていた。ボロかった駅舎が新しい巨大な駅舎に変貌し駅前広場は綺麗に整備されている。でも、iPhoneとかの携帯電話売りの怪しげなおっちゃんたちが多数いた。

銀川駅バス停

銀川駅バス停まずは鼓楼近くの予約しておいたユースホステルへ移動しないと行けないので39路、45路、301路のいづれかのバスに乗車する。とらえず空いていた39路のバスに乗車、18:05頃、バスが発車する。

新城東バス停運賃は1元、18:20頃、新城東で下車して11路のバスへ乗り換える。18:30頃、11路のバスに乗車、運賃は1元で鼓楼で下車する。

銀川浮游国際青年旅舍

銀川浮游国際青年旅舍19:20頃、鼓楼のバス停から公園を突き抜けて徒歩1分ほどで銀川浮游国際青年旅舍(银川浮游国际青年旅舍/Flow Youth Hostel)に到着する。

銀川浮游国際青年旅舍1泊50元(会員料金)で6人ドミトリーで3泊する。部屋はエアコン無いけど各ベッドに扇風機がある。Wi-Fiの電波は良好だが回線自体は遅め。客層は欧米人が多めであった。

銀川は牛肉麺の店が多い

牛肉麺の店夕飯はもちろん牛肉麺だ。そこら中に回族の店があるので探すのは困らない。

牛肉麺銀川での牛肉麺は6元が相場のようだ。

牛肉麺で、牛肉麺一杯では足りないので別の店でもう一杯。それでも足りないので餅を買って夜食にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.6元
宿泊費 90元 1泊50元×3ネット(予約残金)
バス 3元 路線バス
合計 108.6元

旅游バスで西夏王陵へ

公交旅游総站07:30頃、玉皇閣北のバス停から28路のバスに乗車。運賃は1元で、07:40頃、新月広場で下車。新月広場の隅に公交旅游総站があり、ここから游1の西夏王陵、游6の賀蘭山岩画行きなどのバスが出ており朝から観光客が集まっている。

しかし、観光客の集まる所には白タクの運ちゃんが獲物を狙って待ち伏せている。はっきり言ってしつこい。

西夏王陵行きの游1バス08:00頃、西夏王陵行きの游1のバスが到着。自分と近くの爺ちゃんがバスの到着に気付いていち早く乗車する。そして、他の観光客たちが5秒ぐらい遅れてバスに気付き、いつもの乗車バトルが発生する。誰も並ばず我先に・・・。乗客が運ちゃんにバスの運行時間を確認していたが、西夏王陵行きバスは08:30、09:30の2本、帰りは13:00、14:00の2本ということであった。

西夏王陵まで運賃8元08:30にバスが発車して西夏王陵へ向かう。運賃は8元だが、乗車率100%越えでラッシュ時の混雑だ。車内では車掌のおばちゃんが西夏王陵の入場券も販売していた。

西夏王陵

西夏王陵入場料10:00頃、西夏王陵に到着し入場券売場が大混雑しているので空いてくるのを待つ。入場料は75元、観光車20元の合計95元だが陝西旅游年票を使い割引の80元になる。

西夏博物館まずは観光車で西夏博物館へ移動。

西夏博物館西夏博物館を見物するが人多すぎで人口密度が高い。少しだけ見て3号陵へ向かう。

戦闘機上空を戦闘機が訓練で飛んでいるのでうるさい。西夏王陵の北隣は飛行場になっており訓練が行われている。

西夏王陵3号陵は西夏王陵で一番の見所になる陵墓だ。なので、観光客が多い。夏休み期間中だから特に多いのだろう。来る時期を間違えたようだ。

西夏王陵続いて観光車で1号陵と2号陵へ向かう。こちらはかなり離れた所にあるので観光客は少ない。

西夏王陵一緒に専用車で乗ってきた観光客ぐらいしかおらず比較的静かだ。

西夏王陵それに柵で囲われているので撮影時に人が映りこみにくい。

西夏王陵3号陵よりは1号陵と2号陵の方が雰囲気的には良い。

西夏王陵上空の戦闘機

中国軍戦闘機昼頃、駐車場に戻りバスの前で待機する。待っている間に上空を飛んでいる戦闘機を撮影する。

中国軍戦闘機本当は撮影禁止なのだろうけど、外国人が訪れる西夏王陵の隣に滑走路がある時点で国外向けにアピールするために戦闘機の訓練をしているのだろう。

中国軍戦闘機最新鋭機とか極秘の機体はこんな所では飛ばさないだろう。ここはどうでもいい旧型機が飛んでいるのだろう。

中国軍戦闘機まあ、遠慮なく撮影させてもらう。

12:45頃、游1のバスに乗車して発車を待つ。13:00頃、バスが発車して銀川市内へ向かう。運賃は8元。14:10頃、新月広場に戻り徒歩でユースホステルへ戻る。

牛肉麺

牛肉麺14:50頃、遅めの昼食に牛肉麺(6元/約120円)を食べるが具に豆腐が入っている。豆腐が入っているなんて珍しい!

銀川の地ビール・西夏ビール

西夏ビール食後はスーパーマーケットで西夏ビール600ml(2.5元/約50円)と饅頭2個(1.5元/約30円)を購入。

烩揪麺

烩揪麺夕飯は烩揪麺(10元/約200円)を食べる。烩麺の仲間だと思うがほぼ四角の短い麺に野菜の具と唐辛子の効いたスープが組み合わさっていた。スープの辛さが効いてなかなか美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 90元 1泊50元×3ネット(予約残金)
バス 1元 路線バス
バス 16元 旅游バス
西夏王陵 80元
合計 207元

南門

南門07:30頃、ユースホステルを出て周辺の探検に出かける。銀川の朝は涼しく行動にはちょうどよい。07:40頃、南門に到着。銀川の南門は天安門を模しており毛沢東の肖像画が掲げられている。07:50頃、南門から銀川南関清真大寺へ向かう。

銀川南関清真大寺

銀川南関清真大寺入場券08:05頃、銀川南関清真大寺に到着。入場料は10元。

銀川南関清真大寺銀川南関清真大寺は明朝末期に創建され400年近くの歴史を持つイスラム教のモスクである。文化大革命で破壊され、現在のモスクは1981年に再建され寧夏回族自治区最大規模のモスクである。

銀川南関清真大寺朝から観光客が訪れており銀川の主要観光地の一つになっているようである。観光客以外にもイスラム教徒の回族の巡礼者も訪れて記念撮影をしていた。巡礼者というより観光客に近い感じである。08:40頃、銀川南関清真大寺を離れる。

牛肉麺

牛肉麺08:45頃、イスラム食堂で牛肉麺(6元/約120円)を食べる。

承天寺

承天寺09:15頃、承天寺に到着する。入場料は20元、公園だけなら5元だ。塔には登らないので公園の入場券だけ購入。

承天寺塔承天寺は西夏王国の時代に創建されるが現在は承天寺塔が残るだけで公園となっている。承天寺塔は西塔とも呼ばれ、涼州(武威)護国寺、甘州(張掖)臥佛寺と共に西夏三大仏教勝地と称されている。

承天寺塔元々は西夏時代の古塔であったが1739年の地震で破損し1820年に修復されているが、基本的には西夏時代の風格が留められている。塔は11階建て八角形のレンガ塔、高さは64.5mになる。10:10頃、承天寺を離れる。

銀川汽車站

銀川汽車站11:15頃、銀川汽車站を訪れる。寧夏回族自治区の各都市と西安、蘭州、烏海などの長距離バスが出ている。バスターミナルの外では武警の装甲車が配置され、バスターミナル内は公安が警備に当たっており一見すると平和そうだが警備体制から推察すると何かがありそうだ。なので、時刻表とかの撮影はできそうもない。

銀川旅游汽車站

銀川旅游汽車站12:00頃、銀川旅游汽車站に到着。こちらは主に銀川近郊の路線が主体になっており、名称の通り周辺観光地へのバスもある。で、こちらも雰囲気的に撮影はできなかった。

拉麺

拉麺12:45頃、イスラム食堂で拉麺(5元/約100円)を食べる。今回は牛肉が入っていないので牛肉麺ではない。代わりに具には大根と豆腐が入っていた。

茄子拌麺

茄子拌麺夕飯はイスラム食堂で茄子拌麺(10元/約200円)を食べる。具材に茄子や青椒が使われ麺の上に乗っている。スパゲッティの親戚と言ったところか?食後は玉皇閣の北にある信義市場で饅頭4個(2元/約40円)を購入。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
バス 2元 路線バス
銀川南関清真大寺 10元
承天寺 5元 公園のみ
合計 40元

シルクロード鉄道旅行記~蘭州・銀川編

1540次で深圳→鄭州へ

sichouzhilu001今日は深圳から鄭州へ移動するのだが、シルクロードの旅なら西安を目指すのが基本でK446/K447次に乗車して深圳→西安が一番楽な経路なのだが、どうしても1540次は乗りたかったのだ。理由は1540次が深圳発の列車で唯一の空調普快だからだ。即ち深圳発で最も等級の低い列車なのだ。それでも空調はしっかり付いているので料金は高い。ユースホステルを出る前に食糧を買い込み0830過ぎに地下鉄で羅湖へ向かう。

sichouzhilu0020900頃、羅湖に到着。地上に出れば深圳駅だ。深圳駅から初めて列車に乗車するが今までで最も綺麗で近代的な駅だった。さすが中国で最も発展している深圳だ。

sichouzhilu003改札が始まりホームへ降りて急 いで乗車する。何とか荷物の置き場所は確保できた。

1540次は客のマナーも良く快適

sichouzhilu0040945発だが3分遅れで発車する。途中で隣の線路からCRHが追い越していく。

sichouzhilu005空調が効きすぎて少し寒いがまあ快適に鄭州へ移動できそうだ。

sichouzhilu006深圳からの乗客は文明人が多いようで車内も綺麗で痰を吐くような奴もいない。のんびりと外の風景を眺めていたいところだが明日に備えて十分寝ることにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
地下鉄 5元
合計 15元

原始人が乗車する1101次 硬座で鄭州→蘭州へ

sichouzhilu0070950過ぎに鄭州到着。まあ、ここまでは快適な旅であったが鄭州から乗車する1101次は硬座で蘭州まで移動だ。夜間の硬座での移動は久しぶりだ。まあ、どんな状況かは経験上好ましくない事態になりそうだが今回はどうだろうか?

sichouzhilu008昼頃になると待合室はかなり込んできた。1415発でまだ時間があるが硬座なので改札に並ぶことにする。早めに並ばなければ荷物の置き場所が確保できない可能性があるからだ。おまけに硬座だとスリ置引きに遭う確率が高そうなので写真撮影は控えることにした。

sichouzhilu0091345頃に改札が始まるが表示の出ていない改札口から改札が始まり周辺は大混乱。改札を通過するのに手間取り乗車したときには車内はかなり混雑していた。自分の座席から少し離れた場所に荷物を置いて後は発車を待つのみだが既に始発の鄭州で無座の乗客が溢れていた。定刻から2分遅れで発車するが車内放送で「2人がけは3人、3人がけは4人で協力して座ってください」などとなめた事を言っている。

こちらとしては「どうしてこちらは座席指定なのにわざわざ無座の客まで座らせてやる必要があるんだ」という心境である。時間が経つにつれ無座の客が座席に割り込み始めた。今回自分は通路側なので無座の客の為に席を詰める寛大な心は持ち合わせていない。既に3人がけの席を3人で座って蘭州まで行くことが目的になっている。

夜になり爺さんが座席の端に座ってきたので「不是你的座位(あんたの席ではない)」と言って追い出す。まあ、何か文句言っていたが無座の爺さんを無視する。爺さんは何度か席に座ろうと試みるがことごとく追い出し何とか諦めてくれて床に座り込んでくれた。まあ、孫娘は床で寝ているからちょうど良いだろう。このようにほとんど眠れず無座の客との戦いが続いた。

しかし、無座の客だけが敵ではなかった。後ろの席ではおっさんたちが酒盛りを始めるが窓からゴミを投げ捨て挙句の果てにはビール瓶まで投げ捨てていた。人民の中にもこれほどの原始人がいるとは予想外だった。しかも、おっさんたちだけでなく乗客全てが原始人だった。ペットボトル、カップ麺の容器を床に捨て、禁煙の車内でタバコを吸い、痰を吐く。1101次は今までの中で最低の人民、いや現代人の姿をした原始人が乗車していた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
合計 5元

不快指数100で蘭州到着

sichouzhilu010ほとんど眠れずこの原始人どもの中に日本人1人はある意味拷問だ。朝になっても席の端に座ろうとするおっさんがおり追い出すが「这个年轻人太小气(この若造はケチだ)」とか言っているが、こちらは心の中で「原始人に座らせる席は無い」と叫ぶ。0710頃に蘭州到着。

sichouzhilu011時刻表に書かれていた時間より早く到着した。7月になってダイヤが変更になったのだろうか?とにかく列車を降り原始人の群れから解放された。きっと中国で最も文明人である深圳市民もこんな列車には乗りたくないだろうな。

sichouzhilu012さて、蘭州での寝床を探さねばならないのだが蘭州にはユースホステルが1軒あるので向かう。1路のバスで公交集団下車して徒歩3分ほどで到着。ドミトリーは1泊20元で安くて、まあ綺麗に掃除されていたが、トイレを見てやはり中国だった。糞が詰まったままで強烈な臭気を漂わせていた。シャワーはお湯が出ないし水量も少ない。以前白人がチャイニーズスタンダードという言葉を言っていたのを思い出した。これがチャイニーズスタンダードなのだと。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.5元
宿泊費 20元
バス 1元 路線バス
合計 27.5元

五泉山公園へ行く

sichouzhilu013まずは蘭州駅で銀川行きの切符を購入をしなければならない。切符売り場は空いていたので3分ほど並んで明後日の銀川行きの切符を購入する。0830頃、駅前から302路のバスで五泉山へ向かう。五泉山下車後は南に見える五泉山へ向かい10分ほど歩くと広場に到着。

sichouzhilu014広場の奥に五泉山公園の入口があった。五泉山公園は名前の通り5つの泉がある山なのだが、ここは前漢の武帝の頃に驃騎将軍の霍去病が匈奴遠征で駐屯した際に水不足に陥り剣を地面に突いたところ水が湧き出したという伝説が残っている。公園に入ると霍去病の銅像が出迎えてくれます。記念撮影をする人も多く霍去病の人気の高さが伺えます。

sichouzhilu015入場料は6元で安いのだが微妙な料金設定だ。公園といっても遊園地と寺があり蘭州市民の憩いの場になっている。

sichouzhilu016山全体が公園になっているようで各地で工事が行われており今後も拡張されそうだ。山を登っているとロープウェイが見え、どうやら麓の広場から山頂へ行ける 様だ。さすが中国、公園といっても規模は半端じゃない。

sichouzhilu017五泉のひとつで最も美味い水といわれる甘露泉。だけど、飲めるような状態ではなかった。他も泉も含めて飲んだら確実に腹を壊します。

sichouzhilu0181時間ほど公園を散歩と言うよりも山歩きをして1000頃、18路のバスでバス停の公交集団へ向かう。1030頃、宿に戻り今日と明日の宿泊費を支払う。

中山橋、白塔山公園

sichouzhilu0191130頃、中山橋を訪れる。初めて黄河を見た。

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sichouzhilu021中山橋は黄河第一橋とも称され黄河で初めて架けられた鉄橋である。元々は明代に船を並べて浮橋としていたようだが清の光緒年間に鉄橋が架けられ現在に至っている。

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sichouzhilu023清の宣統元年に建立された石碑

sichouzhilu024蘭州の有名観光地のようで観光客で賑わっている。黄河を見ながら橋を渡り白塔山公園へ向かう。白塔山公園も入場料6元だったが、こちらは記念はがきになっていた。五泉山公園は7元で記念はがきの入場券を売っていたが白塔山公園は良心的だ。

sichouzhilu025白塔山公園はチンギス・ハンに謁見するためにチベットから派遣されたチベット僧が蘭州で病死したためにこの地に寺院が建立された。明の正統年間に再建され、清の康熙54年(1715)に拡張された。

sichouzhilu026山頂の寺院には白塔があるのだが長年風雨に晒されている為に茶色になっている。

sichouzhilu027山頂からは黄河と蘭州の街が一望できる。

蘭州はあまり暑くない

sichouzhilu028深圳→鄭州→蘭州と移動してきたが蘭州は深圳より暑くない。暑くないと言うより蒸していないので過ごしやすい。実際に来る前は蘭州は既にシルクロードの灼熱の世界だと思い込んでいたが全く違っていた。

だけど思い込んでいた通りのこともあった。イスラム風建築の建物が目立つようになった事とイスラム教徒のレストランである清真食堂がたくさんあることだ。もちろん、清真食堂で蘭州名物の牛肉拉麺は昨日の夕食で食べている。蘭州は漢民族の中華文化圏ではなく回族 などのイスラム文化圏になっている。

蘭州では久しぶりに悪い意味だが乞食が多いと感じた。甘粛省は中国でも有数の貧困地域といわれるがそれに伴い乞食も多いのだろうか?だいたい乞食は地元で物乞いをするのでなく沿海部の大都市に乞食の出稼ぎに行くと思っていたが沿海部までの交通費すらないのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.2元
宿泊費 40元 1泊20元×2
鉄道 34元 硬座 蘭州→銀川
バス 5元 路線バス
五泉山公園 6元
白塔山公園 6元
理髪 5元
合計 115.2元

踏み切りで撮り鉄

sichouzhilu029今日はのんびりと寛ぎながら明日の準備をする。昼頃に昼食と散歩に出かける。近くの市場を見物していたら何やら踏み切りの音がするので音のするほうへ行くと踏切が閉まっているではないか!これは良い撮影の機会と判断して撮影を開始する。

sichouzhilu030踏切の番をしているおばちゃんは「変な奴がいるなぁ」と思っているだろう。撮影をして今回の旅で初めて踏切を渡る。

sichouzhilu031近くの清真食堂で牛肉拉麺を食べて再び踏切で撮影だ。今度はラサ行きの列車が通過した。鉄分補給をした後は市 場でライチを1斤(500g)2元で購入して帰る。蘭州でもライチがこれほど安いとは驚きだ。深圳では5元近くしていたのに・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.3元
日夜品 11.4元 トイレットペーパー
合計 29.7元

2636次で蘭州→銀川

sichouzhilu032今日は蘭州から銀川へ移動する日だ。朝のうちに近くで包子を買い込んで食糧の準備をしておく。0840頃に宿を出て127路のバスで蘭州駅へ向かう。 0915頃に蘭州駅到着。

sichouzhilu033ちょうど2636次の改札案内の放送があったので急いで待合室へ行き改札を通過する。

sichouzhilu034駅員さんは特に切符の確認もしておらず蘭州といえども田舎の駅だと実感する。そういえば、身分証確認も珍しくやっていなかった。

sichouzhilu035乗車して荷物を置いて後は発車を待つだけになる。0950に定刻どおり発車する。途中で黄河を渡り北へと進む。

sichouzhilu036車窓も大きく変わり乾燥地域の風景が見えてくる。だんだんシルクロードらしくなってきた。

sichouzhilu037砂漠も見えてきて風に巻き上げられた砂が車内に入ってくることもあった。目の前に砂漠があるといっても車内は灼熱地獄でもない。風が入ってくると心地よく非空調車でも十分である。

sichouzhilu038砂漠があったと思ったら水田がありました。黄河の水を灌漑用水に利用しているのでしょうか?

sichouzhilu039銀川には約20分遅れの1900前に到着。

sichouzhilu040駅前には信号は無く車も少ない。これでも寧夏回族自治区の中心地なのだろうか?予想以上の田舎だが銀川での拠点 にする宿を探す。安宿の相場は10~30元ぐらいのようだ。駅前の凌波招待所に2人部屋を1泊30元で泊まることにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
宿泊費 30元
バス 1元 路線バス
合計 59.5元

旅游汽車站へ行ってみるが・・・

sichouzhilu0410530頃に起床する。銀川は北京よりかなり西に位置しているために外はまだ暗い。0630頃、駅前から11路のバスで旅游汽車站へ向かう。旅游汽車站はバスターミナルだが「旅游」と名前が付くので西夏王陵行きのバスがあるかもしれないので確認してみようと思う。

事前に調べた限りだと西夏王陵への直通バスは無いようでツアーに参加するかタクシーで行くしか方法がないらしい。0715頃、旅游汽車站に到着。バスの運行状況を調べてみると西夏王陵行きのバスは無かった。旅游汽車站は周辺の田舎へ行くバスが発着しているだけだった。ここにいても仕方ないので一旦宿へ戻る。

中国銀行で香港ドルの預金に行く

0830過ぎに駅前の中国銀行へ手持ちの香港ドルを預金する為に行く。窓口でキャッシュカードと6500香港ドル、パスポートを提出する。すると、行員に通帳は無いか聞かれ「持ってきていない」と答える。外貨預金はどうやら通帳がないと駄目なようだ。仮に通帳を持ってきても開設地以外の省などだと通帳は使えないはずだ。更に何処の口座かも聞かれ「上海の口座です」と答える。

自分も行員も困っていると横から警備員が「人民元に両替して預金するのは駄目なの?」と聞いたので「両替して預金します」と返答する。これで何とか手続き開始。書類に必要事項を記入している間に何人かの行員で紙幣を確認している。まあ、銀川のような地方都市に香港ドルを預金や両替に来る人は滅多にいないだろう。当然、行員も香港ドルを見たことがあるかも疑問である。

しかし、行員たち は香港上海銀行の紙幣は透かしを見るとかしているが何故かスタンダードチャータード銀行の紙幣だけは更に紙幣の両端をくっつけて確認している。さすが中国銀行!田舎の行員でも香港ドルの確認方法を知っているようだ。確認と手続きで30分ほどで両替と預金が完了した。

西夏王陵は遠い

sichouzhilu0420900過ぎに2路のバスで終点の軍区へ行く。西夏王陵への直通バスは無いが2路バスの終点が西夏王陵に最も近いとの情報で軍区に来てみたが実際は人民解放軍の施設があるだけで違っていた。ここで諦めてはいけないのでGPSを頼りに西夏王陵のある南西へ歩いていく。距離は16kmもある。ただ西へ向かってバスが走っているのが見えたので他にも近くへ向かうバスがありそうだ。

sichouzhilu0431000頃に北京西路まで来たがこの時点で持ってきた水がなくなったので近くのスーパーで水を買い込む。近くのバス停でとりあえず一番遠くに行きそうな路線を探してみる。17路のバスが停車するバス停が多いので乗車する。1030頃、終点の園林場に到着。西に見える山の麓に西夏王陵があるので少し近づいたようだ。北京西路をひたすら西へ向かう。

sichouzhilu044歩いていると緑色のバスが通り過ぎていくがよく見ると「2」と表示されている。これも2路のバスのようだが?この時、気付いた。これは2路でも中巴2路だ。「2路のバスの終点が西夏王陵に近い」というのは「2路」ではなく「中巴2路」のことだった。これで中巴2路に乗れば良いのだが恐らく終点が近いような気がする。中巴2路に乗らずもう少し歩いてみると目の前を飛行機が横切るのが見えた。

さっきから上空を戦闘機が飛んでいる理由が分かったのと飛行場の近くまで来ているのが確認できた。Google Earthだと飛行場の脇を西夏王陵へ向かう道路が通っていたので道が正しいことが確認できた。飛行場の近くまで来るとバス停があるので確認すると「西夏 広場」と表示されている。これが一番近いバス停のようだ。

sichouzhilu045近くには西夏王陵の看板もある。但し、あと7.2kmもある。周囲にはバイクタクシーもおらず歩くしかなさそうだ。仮にバイクタクシーがいても平気で100元とか要求しそうなので乗らないけど・・・。1100に西夏広場から110国道を徒歩で南下する。上空を低空で戦闘機が飛んでいるので爆音を楽しみながら歩く。しばらくすると遠くに西夏王陵が見えてきた。

sichouzhilu046国道をはずれ荒地を少し歩いてみるとテレビや本で見たことのある盛り土がいくつも見える。周囲は荒地で自由に出入りできそうな感じだ。一応は有刺鉄線で柵があるけど破れており逃票可能な状態だ。柵を越えて少し歩いてみるが荒地の中を車が通っている。 何も無い荒地だと遠くからでも見つかってしまいそうなので逃票が発覚した時にどんな目に遭うか心配だ。やはり、入口から入るのがよさそうだ。

sichouzhilu047逃票を断念して国道へ戻り再び南下すると今度は対空レーダーが見えてきた。飛行場があるからレーダー施設があるのは当然だが西夏王陵の上空を戦闘機が飛んでいるとは観光客は予想していなかっただろうな。自分も戦闘機が飛んでいるとは思っていなかったし。レーダー施設を過ぎるとようやく西夏王陵の標識が見えてきた。

sichouzhilu0481230頃、西夏王陵の入口に到着する。西夏広場から徒歩で90分ほどかかった。

sichouzhilu049駐車場には観光バスとタクシーが停まっており客はいるようだ。

sichouzhilu050入場券を買うときに気付いたのだが入場券が必要なのは3号陵遺址、西夏博物館、西夏史話芸術館、西夏碑林だけで他の陵墓は自由に見られるようで逃票では無かった。入場券を買って西夏王陵風景区へ入る。

西夏王陵

sichouzhilu051まずは西夏博物館と西夏史話芸術館を見学する。次に3号陵遺址を見学する。

sichouzhilu052博物館は観光客がそこそこいたが3号陵遺址は誰もいなかった。おかげで写真撮影は自由にできて十分楽しめた。

sichouzhilu053周辺には他にも陵墓があるのだが遠すぎて歩いていくのは無理がある。見学は3号陵だけにして帰ることにする。
国道に出れば巴音→銀川の長距離バスが通っているのでヒッチハイクすれば銀川まで楽に帰れる。1400頃、110国道を北上するが、やはり他の陵墓も見たいので国土をはずれて畑を横切り荒地を進む。周囲は何も無いので陵墓へ真っ直ぐ進む。

sichouzhilu0541500頃に陵墓に到着。どの陵墓かは案内の看板も無いので分からないが西夏王陵の真っ只中にいることは確かだ。道路に出て歩くと1510頃、6号陵に到着。ここは規模が大きいのでしっかりと見ていく。再び道路に出て北上する途中で軍のトラック1台が通り過ぎるぐらいで他の車は通らず道の真ん中を歩く。

sichouzhilu055

sichouzhilu056
少しすると飛行場の柵で立ち入り禁止になっている。しかたがないので柵に沿って国道を目指す。この時あることに気が付いた。西夏王陵に行くときに超えた柵は西夏王陵の柵ではなく飛行場の柵であったことだ。戦闘機が離着陸する飛行場ということは軍の施設であることは間違いない。どうやら、軍の施設に勝手に入っていたようだ。あのまま進んで狙撃や逮捕されても文句は言えないだろう。引き返して良かったのと「柵はちゃんと直しておけ!」と言いたい。

戦闘機を撮影

sichouzhilu057戦闘機が離着陸訓練をしているので危険だが写真撮影をする。ただ、良い写真はなかなか撮れないが上空を戦闘機が旋回しているのを見ながら国道へ向かう。

sichouzhilu058途中で飛行場との境界にある盛り土に身を隠しながら撮影したりと明らかに不審者の行動をしている。

sichouzhilu059別にスパイ活動をしているわけではないが見つかると厄介なのでそういう行動をしてしまう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11.6元
宿泊費 30元
鉄道 126元 硬臥 銀川→嘉峪関
バス 7元 路線バス
西夏王陵 40元
切手 2元
両替・預金手数料 31.2元
合計 237.8元

鼓楼、玉皇閣、南門

sichouzhilu060昨日、西夏王陵を見てきたので銀川では他にこれといった観光地は思い浮かばない。とりあえず、市内を少し見物してみようと思い1030頃に宿を出る。銀川は主に2つの区域に分けられて東を旧城区、西を新城区と呼んでいるようだ。

sichouzhilu061銀川駅は新城区にあり西夏王陵は銀川郊外の南西30㎞ほどの所に位置している。観光地は旧城区周辺に多いらしいが特にこれといったものは無さそうなので旧城区の中心にある鼓楼と玉皇閣を見物していく。

sichouzhilu062その後、天安門を真似た南門を見物する。

南関清真寺

sichouzhilu063銀川に滞在しているのに鼓楼など中華文明の建物しか見ていないような気がする。ここは寧夏回族自治区だ。一応はイスラム世界と言っても良いはずだ。清真食堂はよく見るのだがイスラム文化の観光地は見ていない。

ということで、昼頃に南門近くの南関清真寺を訪れてみる。南関清真寺は明代末期に建立されたモスクで400年以上の歴史がある由緒あるモスクだ。入場券を買うのだが入場券売り場に人がいない。近くの回族のおっちゃんたちに聞くと「知らない。あそこにいるおばちゃんに聞いてみて!」というので入場券売り場の隣の食堂のおばちゃんに聞くと入口で入場券を買えばよいことが判明する。入口で入場券を購入するが入場料は12元のはずが20元出してお釣りが10元だった。値下げしたのだろうか?

sichouzhilu064中に入ると外とは雰囲気が違いイスラム世界の雰囲気満点だ。まずは展庁を見学するのだが共産党や海外のイスラム教関係者の偉い人たちが訪問した写真ばかりでモスクの歴史やイスラム教に関する資料は少ない。

sichouzhilu065唯一メッカの模型ぐらいが目を引くぐらいだ。それにしても共産党のお偉いさんたちの写真やサイン色紙がやたらと目立つ。何か深い意味でもあるのだろうか?

sichouzhilu066展庁を見学し終わると管理人のおばちゃんが「礼拝堂は見たのか?」など色々聞いてくるので「まだ見ていません」と答えると案内してくれた。もちろん、免費 (無料)だ。平日に観光客が来るので珍しいのだろうか礼拝堂に関して色々説明してくれる。聞いている自分は3割ぐらいしか理解していないけど・・・。

sichouzhilu0671日5回の礼拝があり、ちょうど2回目の礼拝の時間でモスクの中はお祈りをする回族が多数いる。おばちゃんは「モスク内の撮影はいいけど、中に入っちゃだめだよ!」と言って戻っていった。モスク内を撮影するが、その間にも回族が礼拝に訪れている。だけど、礼拝の時間は過ぎているのだけど・・・。礼拝に遅刻するのは大丈夫らしい。戒律に厳しいはずのイスラム教だが、ここではアラーは大目に見てくれるようだ。

sichouzhilu068南関清真寺を見学した後は清真食堂で牛肉拉麺を食べる。蘭州と銀川を訪れて気付いたのだがイスラム文化圏になると牛肉拉麺は3元前後で安いのだが炒飯や刀削麺などの中華料理は最低でも4~5元と高くなっている。食後は南門広場にあるスーパーの北京华联で明日の移動に備えて水を買い込む。ちょっと食費がオーバーしてしまうが仕方ないか。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22元
宿泊費 30元
バス 3元 路線バス
清真寺 10元
切手 24元
合計 89元