フフホト東→薩拉斉
06:25頃、農業大学北門のバス停から83路のバスで終点のフフホト東駅へ向かう。06:55頃、フフホト東駅に到着し駅の入口で身分証確認を受けてから切符売場へ移動。いつもの通りに列に並び待っていると2つ隣の窓口で朝青龍似のおっちゃんと駅員のおばちゃんのバトルが発生。原因はどうやらおっちゃんが日付を間違えて切符を購入して改札口で追い返され乗車できずにブチ切れているようだ。待合室に入る前に切符と身分証の確認があるはずなのだが?
で、日付間違えておいてブチ切れているのだが、因縁付けられたおばちゃんはたまったものではない。応援のおばちゃん2人がさらに参戦して長期戦の気配が・・・。後ろの並んでいる利用客は迷惑そうにしている。
そして、バトルの場所がなぜか自分の並んでいる窓口に移ってくる。窓口の電光掲示板には「党員示範窓口」と表示されており、どうやら党員のおばちゃんがこの時間帯の責任者っぽい。というか、ここでバトルされると切符受け取れないのだが・・・。行列が長くなってきて党員のおばちゃんが隣の閉めている窓口で応対、こちらの窓口は別の駅員により販売業務再開。
07:30頃、約30分並んで12306.cnで予約しておいた薩拉斉と銀川行きの切符を受け取る。切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ移動と思ったら、手荷物のX線検査はいつも通りあったが、切符と身分証確認が切符だけの確認というか駅員は切符をちゃんと確認してしない。これでは日付が違っていても改札口まで行けてしまうな。
かなりいい加減な業務のフフホト東駅だが新しい駅なので大きい。
これから乗車する列車は09:10発、臨汾→包頭の2461次だ。席は硬座、運賃は16.5元、薩拉斉までの113kmを1時間18分で移動する。待ち時間の間にctripで美岱召の入場券を予約、支払いを済ましておく。30元の入場券だがネットでは25元で5元の節約である。
09:10に列車が発車し乗り鉄が始まる。包頭が終点なので乗車率はかなり低く3列シート占領で寝ている乗客が多い。10:30頃、薩拉斉駅に到着する。駅前通りを右(西)へ進み南北へ延びる大通りに出る。10:40頃、ここで北へ向かう6路のバスに乗車して美岱召へ。運賃は8元で、11:20頃、国道沿いの美岱召の牌坊に到着する。
美岱召
2007年に訪れたことがあるが田舎の村が駐車場と広場に変わっている!それにこんな立派な牌坊は無かったような・・・。美岱召にも物凄い開発の波が押し寄せていた。牌坊から10分ほど歩いて入場券売場に到着。入場料は30元だがctripで25元にて予約済みで予約のショートメッセージを窓口のおばちゃんに見せて入場券を受け取るはずだったのだが、ネット予約の観光客が訪れていないようで話がかみ合わない。
そして、おばちゃんがどこかへ電話して、そのまま入口へ行ってくれとなる。続いて入口の警備員にショートメッセージを見せるが、ここでも話がかみ合わず・・・。おばちゃんに入口へ行くように言われた事を伝えると警備員は面倒臭くなったようで、そのまま行っていいよになる。
まあ、何とか入場できたが、おばちゃんや警備員は予約番号を控えていない。弱肉強食の中国、騙す奴より騙される奴が悪い中国、やった者勝ち何でもありの中国、このままキャンセルされたらどうするんや?自分はそこまでやらないけど。
美岱召はモンゴル族のアルタン・ハーンにより明の嘉靖40年(1565)に大板升城として築城され隆慶6年(1572年)に大板升城にチベット仏教ゲルグ派の寺院である霊覚寺が建立されたのが美岱召の始まりである。
美岱召の特徴は寺院でありながら高さ5mの城壁に囲まれている点であり、寺院と城の機能を併せ持っている。
ちなみに「召」という文字は内モンゴル自治区では寺院を意味している。
美岱召は金国都城、明代城寺、蒙古草原第一寺とかの肩書でも売り出している。
城内というか境内には太后廟、ダライ廟、八角廟、西方仏殿などがある。
12:55頃、美岱召の裏山に見える白塔へ向かう。ロンリープラネット内蒙古によれば裏山の白塔はアルタン・ハーンの霊塔らしい。13:25頃、階段を登りきり霊塔に到着。
でも、やたらと新しいというか、まだ整備中だ。説明の看板は見当たらず、これがアルタン・ハーンの霊塔なのかは不明だ。
体力は消耗するがタルチョが風にはためいており一見の価値ありだ。14:00頃、国道沿いの牌坊へ戻り、14:20頃、6路のバスに乗車して薩拉斉へ向かう。運賃は8元で、15:00頃に薩拉斉到着。
刀削麺
少し遅めの昼食でイスラム食堂で刀削麺(6元/約120円)を食べる。
中国のテーブルマナー
ここまではいつもと同じなのだが今日は違った。先客のおっちゃんたちが帰った後の光景が凄かった。テーブルの上には大量の残された料理とビール瓶。そして、床には食べカスが散乱し酒瓶もある。
このような食べ方は日本では批判の対象になるのだが、中国では伝統で出された料理を残すという習慣があり、このような豪快な食べ方になるのだ。
でも、最近は共産党が料理を残す食べ方をやめるように宣伝しているが、この状態では効果はないようだ。
薩拉斉→フフホト
15:40頃、薩拉斉駅でフフホト行きの切符購入で列に並ぶが混雑している。16:15頃、ようやく切符が買え待合室へ。帰りの列車は17:58発、→フフホト東のK7910次だ。席は硬座、運賃は16.5元、所要時間は約1時間だ。
17:45頃、改札が始まるが誰も並んでいないので空いてからホームへ移動するが、ホームで「シーシー」という声が聞こえてきた。条件反射で声の方を見るとガキがババアに抱えられ線路へ放尿中であった。これ以上は何も言いますまい・・・。
まだ列車は到着していなかったので撮り鉄準備をするが逆光で条件が悪いので今回は練習という感じだ。
定刻通り17:58に列車が発車する。終点がフフホト東であったがほぼ満席だ。列車内は平和が保たれている。
19:10頃、フフホトに到着する。19:20頃、34路のバスに乗車して師範大学で下車、ユースホステルへ戻る。
青椒肉絲蓋飯と青菜拉麺
20:00頃、夕飯はイスラム食堂で青椒肉絲蓋飯(11元/約220円)と青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 23元 | |
鉄道 | 16.5元 | 硬座 薩拉斉→フフホト |
バス | 18元 | 路線バス |
美岱召 | 25元 | |
合計 | 82.5元 |
内蒙古博物院
08:30頃、師範大学のバス停から66路のバスに乗車する。運賃は1元で博物院まで移動。09:10頃、内蒙古博物院に到着。入場料無料、09:00開館であるが、夏休み中の土曜日なので既に入場券配布所には行列が・・・。人多過ぎなので身分証確認無しで入場券を配布しており予想より早く入館できた。しかし、1Fの人口密度がやたらと高い。まあ、幸いあまり興味のない恐竜、宇宙開発、天然資源の展示に人が集まっていた。宇宙開発は国威発揚で重要な展示のようで力が入っている様子だ。
玉器や青銅器などの展示や遊牧民の紹介があり、この辺は見る価値ありだ。
この辺は人形での展示。
あと、いつものことですが赤い展示もあって共産党大活躍で解放後に民主改革しているそうです。ツッコミ所があるかは実際に展示内容を見てください。
牛肉麺
10:30頃、博物院を出て近くの万達広場のイスラム食堂で牛肉麺(9元/約180円)を食べる。
包頭の地ビール・雪鹿ビール
食後はスーパーマーケットでビールと非常食を調達する。包頭産の雪鹿ビール330ml(1.6元/約32円)
油菜蓋麺
夕飯は油菜蓋麺(10元/約200円)と蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 40.6元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
合計 | 42.6元 |