中国・アジア安宿ホテル情報

バックパッカーにとって重要な中国・アジアの安宿情報を紹介。
世界中からやってくるバックパッカーたちの定番宿ユースホステルから賓館、招待所、旅社、客桟などの各種宿まで実際に宿泊して独断と偏見により評価しております。

中国の宿について

バックパッカーにとって宿の確保は重要です。
インターネットの普及のおかげで予約サイトでも田舎のホテルが予約できる時代になりました。
それでも中国は広くネットでの宿の確保が難しい場所もあります。
そうなると、現地に到着してから自分で探さなければなりません。ここでは中国の宿の種類、泊まり方などを簡単に紹介していきます。

宿の種類

中国には色々な宿の種類がありますので分かる範囲内で紹介します。

宿の種類
種類 説明
賓館
(宾馆)
ホテルなので基本的に高いので貧乏旅行者にはあまり縁が無い。しかし、田舎に行くとドミトリーがあったりして安く泊まれ たりすることもある。まあ、中には看板だけで実際は招待所と同じ設備という場合もある。基本的には外国人は賓館に宿泊することになっているようだが外国人 お断りの賓館もある。
飯店
(饭店)
上記同様
酒店
(酒店)
上記同様
大酒店
(大酒店)
上記同様
招待所
(招待所)
中国で安宿といえば「招待所」と言われるぐらいで安宿の代名詞である。企業や個人経営の宿泊施設が多いのだが、人民解放軍、武警、公安、地方政府が経営する招待所もある。駅前には鉄路局運営の招待所もあったりする。
旅社
(旅社)
招待所よりしょぼい感じがする。主に個人経営の宿らしい。
旅業
(旅业)
宿としては旅社と変わらない。広東省など南方でよく見かけた。
旅館
(旅馆)
読んだとおり「旅館」です。
旅店
(旅店)
宿としては旅社と変わらない。東北部、内モンゴルでよく見かける。
客桟
(客栈)
辞書で引くと意味は「木賃宿」。本来は民宿の意味合いが強かったが観光地や都市部のホテルも客桟の看板を掲げていたりして本来の意味から変わっているようだ。
国際青年旅舎
(国际青年旅舍)
ユースホステルは漢字では「青年旅舎」と表記され国際ユースホステル連盟傘下のユースホステルは「国際青年旅舎」と表記される。バックパッカーにとってはユースホステルは切っても切れない存在だ。

部屋の種類

部屋の種類も色々あるが下記の様な感じだ。

部屋の種類
種類 説明
標準間
(標准间)
部屋のランクを意味しておりテレビ・トイレ・シャワー付きの基本的な設備の部屋。
普通間
(普通间)
部屋のランクを意味しておりほとんどがトイレ・シャワー共同の部屋なので安い。
商務間
(商务间)
ビジネス用の部屋ということだが標準間と大きな差はなさそう。
単人間
(单人间)
1人部屋。表記方法は例えば1人部屋の標準間だと「単人標準間」というような具合で表記されたりする。
「単間」と省略して言う場合もある。
双人間
(双人间)
2人部屋
三人間
(三人间)
3人部屋
多人間
(多人间)
1ベットの料金なので安い。ドミトリーという奴で見知らぬ人民たちと同じ部屋に宿泊する。一番安く上がるが朝起きたら荷物が無くなっている可能性も十分ある。
夫妻間
(夫妻间)
読んだとおりで夫婦用の部屋らしい。どういう部屋かは利用したことが無いので不明。
鐘点房
(钟点房)
宿泊でなく時間単位で借りる部屋。ラブホテルの休憩みたいな奴か?
電脳房
(电脑房)
PCがありネットが出来るようになっている部屋。
高確率で最新PCではなくXPマシンの確率が高い。
セキュリティ上の問題でネットバンキングとかはしてはいけない!

パスポートの提示は必須

中国では宿に宿泊する場合は中国人、外国人問わずに身分証を提示して宿泊しなければなりません。
日本のように偽名で宿泊なんて事は当然駄目です。
宿帳に名前、パスポート番号などを記入して内容は公安に届けられます。
「面倒臭いな」と思うかもしれませんが身元がはっきりすることで安全性は高まります。

因みに招待所とかがどうやって公安に届けているかというと鉄観音で有名な福建省安渓県ではインターネットを使ってオンラインで届出できるようになっていました。
でも、地域によっては公安が厳しくなくて身分証確認をしないかなりいい加減な地域もあります。
宿がいい加減なのかもしれませんが・・・。

場所によっては外国人宿泊拒否もある

北京などの大都市はあまり関係ないのですが田舎へ行くと公安の指示で外国人が宿泊できない宿があります。
そういう所だと町で一番高いホテルとかバスターミナルにある交通賓館とかに宿泊するしかありません。

でも、本当は外国人を泊める事が出来ない宿でも泊めてくれる所もあります。
その場合はパスポートを提示しても宿帳に記入しないので宿泊記録は残りませんので「朝出てってくれ」とか言われます。
公安に見つかると宿が罰金を払うことになりますので危険を冒しているのですが売上の方が大事なようです。

パーミットが必要なチベットを除くと外国人が自由に旅行ができる地域だと新疆ウイグル自治区は宿の難易度が高いです。
まあ大人の事情で外国人に来て欲しくないのはわかりますが、外国人お断りの宿が非常に多いです。
ホータン(和田)なんかは特に厳しいようで高そうな賓館でも外国人お断りで宿泊できる賓館はホータン賓館などごく僅かです。
自分は金がなかったのでボッタクリ交通賓館に宿泊して虫にやられました。

ビザがあると何かと便利

公安が厳しい所だと招待所や旅社は確実に宿泊拒否で賓館に泊まるように言われ、招待所など普段は外国人が泊まらないような宿だとパスポートを提示してもいまいち信用されません。
ほとんどの宿のおばちゃんたちはパスポートなんて見たことが無いようで「見方が分からない」などと言われて宿泊拒否になりそうな事がありますが、そんな時にビザがあると状況が一気に変わります。
おばちゃんたちに「中国のビザがある」と言って見せるとおばちゃんたちは中国のビザを見たことが無くても信用してくれます。

しかも、宿帳にパスポート番号を記入せずにビザの番号だけ記入するということもあります。
どうやら、日本のパスポートよりも中国のビザの方が信用度が高いようです。

民族大移動の時期は要注意

中国では春節(旧正月)、労働節(5/1のメーデー)、国慶節(10/1の建国記念日)、清明節(4/5ごろ)が民族大移動の時期で各地で宿泊料が2倍、3倍のぼったくり料金の宿が出現します。

可能なら宿泊料が上がる2,3日前に安宿に転がり込んで1週間ぐらい滞在して嵐が去るのを待ったほうが良いでしょう。
バックパッカーにとってはこの時期は非常に過ごしにくいです。
観光地も人で溢れていたりするので静かな環境が好きな方は田舎に逃げるというのも考慮しても良いでしょう。
但し、何も無い田舎で1週間滞在はつらいかも?

因みに2008年の春節を雲南省河口で迎えましたが宿泊していた宿も春節期間中はぼったくり料金でした。
宿のおばちゃんと客の値段交渉を聞いていて40元の部屋が100元になっていたりとぼったくり料金でした。
しかも、宿のおばちゃんは客を見て料金を決めているようで80元だったり150元だったり、かなりいい加減な料金設定でした。
勿論ぶち切れている客もいたが宿泊している客もいた。
自分は広さ2畳ほどの10元部屋で春節を過ごした。

そして、2008年から正式な祝日となった清明節で「大丈夫だろう」と甘く見ていた自分は黄山、南京で見事にユースホステル満室に遭遇しました。

中国安宿・ホテル情報

評価方法は5段階です。
5・・・満足
4・・・やや満足
3・・・可もなく不可もなく
2・・・やや不満
1・・・不満

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