重慶 豊都鬼城

重慶旅行記2016春

真武山道観

06:30頃、起床するが雨が降っている。これだと洛表行きはダメかな・・・。代わりに重慶への途中にある瀘州を目指そうかな。

08:30頃、雨が止んだので裏山の翠屏公園へ行く。翠屏山と真武山で構成された公園で真武山の方へ向かう。09:00頃、真武山道観にやってきた。川南第一道観と称され四川省南部を代表する道教寺院である。明代から清代の建築物が残されている。

09:10頃、雨が降ってきたので山を下りる。この天気では洛表、瀘州どころではないな。さっさと重慶へ移動だな。09:35頃、宿に戻る。

10:00頃、速8酒店をチェックアウトする。10:09頃、人民広場のバス停から高客站行き4路のバスに乗車。エアコン無しのボロバスで運賃1元。宜賓は一方通行の道路が多いので路線バスは往路と復路で停車するバス停が違うので要注意だ。

宜賓→重慶

10:25頃、終点の高客站に到着。バスターミナルの宜賓高速公路客運站から重慶へ移動だ。まずは手荷物のX線検査を済ませる。

チケット売場は列ができているので誰もいない自動券売機へ。この券売機は現金、支付宝には非対応でキャッシュカードのみ対応だ。券売機が空いているのはありがたいが支払い手段がバスターミナルによって違うというのは少々不便だ。

重慶行きチケットを購入しようとするがピンインで重慶(ChongQing)のCを入力しても空港の重慶機場しか表示されない。もしかして重(Chong)でなく重(Zhong)なのかとZを入力したら重慶が表示された。

重慶のピンインが間違って登録されているではないか!これは大阪(おおさか)を大阪(だいさか)と登録しているようなものだ。チャイナクオリティの罠が仕掛けられていたが何とか回避だ。

キャッシュカードを入れて暗証番号を入力。

支払いが完了して発券中。

無事に発券される。

10:40発車、宜賓→重慶のチケットを何とか購入。運賃は111元だ。

5分後には発車なので、そのまま改札を通過してバスに乗車。10:45頃に5分遅れで発車する。

高速道路の出入口近くなので、すぐに高速に入り爆走体制に入る。

12:30頃、白鹿服務区でトイレ休憩になる。雨は降ったままなので重慶も天気は雨なのだろう。休憩でトイレへ行く者もいればタバコを吸う者もいるがおサルさんが多いようで吸い殻はその辺にポイ捨てになる。

12:58頃、バスが発車し再び高速を爆走する。13:03頃、四川省と重慶市の境界を越える。重慶市に入ったが外は田舎の風景で市内はまだまだ先だ。

13:50頃、高速のジャンクションで渋滞にはまる。この先で事故のようで封鎖になり、次のジャンクションまで走ることになる。高速を降りる前だったのですぐに本線へ戻れたが降りていたら完全に身動きがとれなくなっていただろう。

14:25頃、高速を降りて重慶市内へと入っていく。14:40頃、バスターミナルの重慶汽車站の脇の道路で降ろされる。重慶汽車站の隣は重慶駅になり、さらに近くには重慶長途汽車站もあり交通の要衝になる。

重慶駅は菜園壩火車站(菜园坝火车站)とも呼ばれている。鉄道駅、バスターミナルが集まった交通の要衝であるのだが重慶駅は盲腸線の終点になっており高速鉄道への対応もされず、重慶の玄関口の地位を重慶北駅に譲り列車の本数や利用客はかなり減少した。

15:13頃、重慶駅前の路線バス乗り場から503路のバスに乗車して朝天門へ移動する。公交ICカードを使い運賃1.8元。15:20頃、終点の朝天門で下車する。まずは宿の確保が必要なので重慶瓦舍·玺院青年旅舍を目指す。ここは8年前の2008年に宿泊したことがあるので大体の場所は覚えている。当時は重慶国際青年旅舎の看板で営業していたが名称が変わっている。経営者でも変わったのか?

で、行ってみたら平日でも満室だった。三峡下りの重慶港にも近く、8年も同じ場所で営業しており中国では老舗の部類に入りつつあるので人気店と化しているようだ。今回は読みが甘かった。

重慶尚悦明清国際青年旅舍

野宿はできないのでQunar.comで近くの外人OK宿を探すと徒歩5分ほどの所に重慶尚悦明清国際青年旅舍があるではないか!そのまま予約と支払いを済ませてドミトリーを確保して移動開始。湖広会館の前を通り奥へ進む。そして、会館脇の路地を歩いて行くと看板が見えてきた。

16:05頃、重慶尚悦明清国際青年旅舍(重庆尚悦明清国际青年旅舍/Sunrise Ming Qing International youth Hostel)に到着。Booking.comにも掲載されている宿だ。登記は問題なく完了し今日の寝床は確保できた。建物は明清古建築で300年以上の歴史を持つ四合院になり雰囲気は良好である、

部屋は1泊40元の6人ドミトリーになる。各ベッドにコンセント、照明あり。Wi-Fiも問題なく使える。共用のトイレ・シャワーは1箇所しかなくボロイので要注意だ。

重慶港

16:35頃、重慶港へ調査へ向かう。重慶港周辺は朝天門と呼ばれる地域で結構カオス度が高い。どれぐらいカオス度が高いかというと半露天状態の食堂が軒を連ねていたりするほどである。

16:45頃、重慶港のチケット売場に到着するが場所が以前とは違っている。重慶港周辺は朝天門で再開発が始まっており仮説のチケット売場になっている。おまけに「2016年1月1日から乗船券は実名制やで!」の横断幕まであるよ。三峡下りも実名制か・・・。まあ、普通はフェリーでは乗客名簿を作成するから実名制というのは当たり前なのだが、ここで言う実名制は政府や共産党が個人の行動を監視するという意味である。

とりあえず三峡下りの出港時間と料金表を確認しておく。フェリーは21:00に4号埠頭から出港のようだ。

運賃の方は宜昌まで三等室下段ベッドで330元か・・・。このチケット売場以外にも周辺には旅行会社が多数あり三峡下りの乗船券を扱っている。で、値段も違うし、船も違うし、出発時刻、立ち寄る観光地の数や時間も違ってくる。この辺は問い合わせて調べるしかない。当然ながら外国人用の船はランクが上がるので高い。

埠頭はこんな感じで三峡下りの船から成金や土豪のためのナイトクルーズの船が待機していたりする。

露天ではライチが売られていたりする。本格的にライチの季節に入ってきたようだ。

重慶港周辺の朝天門は再開発でご覧のとおり。朝天門の再開発は大規模なのでバスターミナルの朝天門汽車站が跡形もなく消え去っていた。あるのは高層ビルができそうな工事現場だ。

重慶長途汽車站

17:40頃、朝天門から503路のバスで重慶駅へ移動。18:00頃、重慶駅の斜め向かいにある重慶長途汽車站で明日の豊都行きチケットを購入する。自動券売機で購入しようとしたら重慶の券売機は二代身分証がないと購入できないようになっていた。重慶は規制が厳しいようだ。

仕方ないので窓口で購入するが、窓口では身分証確認なしであった。何で窓口は身分証確認無しなんだ?重慶→豊都の運賃は55元。で、購入後に「そういえば高速鉄道でも豊都へ行けたな・・・」と思った。まあ、長江沿いをバスで下っていくか。18:15頃、重慶駅から503路のバスに乗車するが逆方向のバスに乗ってしまい途中で乗り換える。

麻婆豆腐

19:00頃、夕飯は麻婆豆腐(12元/約216円)と米飯(1元/約18円)を食べる。あの半露天状態の食堂を利用してみた。ちょうど夕飯時なので工事現場から帰る民工のおっちゃんたちで食堂は賑わっている。今回は定番の中華料理なのだが唐辛子は少なめなので辛くない麻婆豆腐だ。山椒が入っており痺れるけど・・・。ご飯は食べ放題なので2回お代わりして満腹だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 40元 1泊40元×1
バス 8.2元 路線バス
バス 111元 宜賓→重慶
バス 55元 重慶→豊都
合計 227.2元

豊都→豊都のはずが

今日も朝から雨が降ったままだ。07:20頃、ユースホステルをチェックアウトする。07:30頃、朝天門から503路のバスに乗車。07:40頃、バスが発車、運賃1.8元、07:50頃、重慶駅のバス停になる菜園壩火車站(菜园坝火车站)で下車する。

斜め向かいのバスターミナルの重慶長途汽車站から08:30発、豊都行きバスに乗車する。豊都までの運賃は55元だ。

大型バスだけどオンボロで車内のカオス度が高い。客層は完全に地元民だけだ。08:30頃、バスが発車する。乗車率は5割ぐらいだ。高速鉄道の方が便利なのでバスの利用客は少ないようだ。

重慶からは高速道路を走っていくが、10:30頃に高速を降りて田舎の山道を走っていく。まだ豊都まで50km以上あるので、この様子だと13:00頃に到着か?高速鉄道なら1時間で到着だが、バスは遅いし、値段高いし、カオス度高いし、危険と4拍子も揃っている。おまけに天気悪すぎだし・・・。

昼を過ぎてもバスは山道を走っている。乗客たちは途中の集落で少しづつ下車していく。もう完全に農村を走る地元民用バスだ。

12:30頃、イベント発生!豊都まで行くはずのバスが豊都の約20km手前の社壇(社坛)という町で終点になってしまった。運ちゃんに豊都までのチケット買っている事をいうと、豊都行きのバスに乗り換えになるということで運ちゃんに連れられ町の中心へ。どうやら豊都行きのバスは実際は社壇が終点で豊都への客は運ちゃんが社壇→豊都のバスまで連れて行くという方式のようだ。

で、運ちゃんにどこから来たか聞いてくるので「日本」と答えると「宜賓から旅行にきたのか」と変換されてしまった。まあ、経験上よくあることだ。日本人と言っているのに宜賓人にされてしまうのは・・・。経験上は広東省とかの南方人はよくあるのだが、宜賓人にされてしまうのもある。四川訛りの発音ではないはずなのだが・・・。

町の中心で社壇→豊都のバスに乗車。運ちゃんが知り合いのバスのおばちゃんに10元払う。何とか乗り換えできてバスの発車を待つ。

12:40頃、バスが発車。豊都へ向かう道中でQunar.comで宿を予約して支付宝で支払いも済ましておく。バスが田舎を走り長江に架かる橋を渡り豊都の県城へ入る。

豊都汽車客運站

13:40頃、バスターミナルの豊都汽車客運站に到着。時刻表とかは出ておらず収穫無し。予約しておいた宿へ向かう。

IU酒店

13:50頃、予約しておいた豊都の中心街あるIU酒店に到着。Booking.comだと外人お断りで、Qunar.comだと外人OKになっているのだが追い出されず外人OKであった。豊都の貴重な外国人OK宿?なのだが、登記の際に複合機の調子が悪くパスポートのコピーを取るのに失敗しているのに登記完了に・・・。どうも老板が派出所へ行ってくるのが面倒なようで内緒にするようだ。面倒でも外人OK宿になっているのだから、なぜ内緒にする?

ちなみIU酒店7天酒店の铂涛集团の新ブランドである。
中国各地で見かけるビジネスホテルの7天酒店の系列ということだな。

部屋は1泊129元の1人部屋で広め。

テレビも付いている。設備面は大手ビジネスホテルチェーンというだけあって文句なし。

トイレ・シャワーは新しく問題なし。

シャワーは湯量良好。Wi-Fiも快適にネットに繋がる。料金高いけど料金分の設備は十分に有ります。

豊都鬼城

14:25頃、豊都鬼城へ移動開始。豊都の県城から対岸の鬼城へは路線バスで移動可能だ。14:35頃、峡南溪のバス停から109路のバスに乗車。109路のバスは名山景区と名山政府の2種類の行き先があり名山景区に豊都鬼城がある。乗車時に運ちゃんに確認しておかないと途中で降ろされることになるので要注意だ。

14:40頃、バスが発車、運賃2元で名山景区へ向かうが雨が降ってきた。このタイミングで雨が降るとは・・・。高速鉄道の豊都駅への分かれ道で数人の乗客が降りていく。歩いて駅まで行けるようだな。

15:05頃、終点の名山景区に到着するが小雨が降っている。とりあえず長江を見ながら散歩する。長江には新しい橋が建設中で完成すれば豊都の県城から鬼城まで遠回りせずに来ることができる。

埠頭にはクルーズ船が停泊している。観光客が鬼城を見物しているのだろう。

対岸には豊都の県城が見える。田舎なのだがビルもあり町外れは建設ラッシュなのでバブルの気配が・・・。鬼城の対岸に鬼城が完成なんて事になりそうな・・・。

雨が止んだので鬼城を見物していくことにする。

当然のことだが土産物屋とかが並んでおりボッタクリ価格で営業中だ。鬼城は鬼たちのいるあの世ということなのだが、この土産物屋街は観光客にとっての鬼たちが住んでいる。

ここで観光客は銭を巻き上げられていくのだ。

ここは游客中心で入場券売場になる。こんな立派な建物があるので完全に高そうな観光地の気配が漂っている。

入場料はボッタクリの100元だ。地獄の沙汰も金次第ということか・・・。

鬼城の階段を登って行くとドイツ人の団体が山から降りてくる。人数の多さからして長江に停泊しているクルーズ船の一行だろう。他にも中国人の団体もいくつか見かける。こちらはバスのツアーだな。

この鬼城は2000年以上の歴史があるそうだが建物が新しい。建物の土台は明代などの歴史があるのだが、上物は1980年代や2008年に建て直されたりしている。

名山の頂上にある天子殿が鬼城の最後の見せ場で地獄の様子が再現されている。

再現されているが、この辺も新しい物ばかりだ。

で、こんな感じで地獄の様子が再現されている。

地獄というのは分かるのだが・・・。

何かガッカリ感が漂っているのは気のせいか?

どう考えても100元の価値はなく、30元で十分だろう。

テレビでも紹介されている観光地だから期待していたのだが、話に聞くのと見るのでは全然違う。16:30頃、鬼城を出る。16:55頃、運賃2元で豊都県城へ戻る109路のバスに乗車。17:20頃、終点の峡南溪のバス停で下車する。7分ほど歩いて宿に戻ってきた。

糖醋白菜

夕飯は近くの食堂で糖醋白菜(10元/約170円)と米飯(1元/約17元)を食べる。名前の通り砂糖と黒酢を使った白菜の炒め物だ。といっても、洋白菜を使っているのでキャベツの炒め物だな。

食後は近くのスーパーマーケットで重慶ビール468ml(4元/約68円)を購入。重慶にいるのだから地ビールの重慶ビールは飲んでおかないと。夜は明日の列車の切符をQunar.comで購入しておく。豊都→宜昌東の二等座は本来は123元だがQunar.comのクーポンを使って5元割引の118元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21元
宿泊費 129元 1泊129元×1
バス 5.8元 路線バス
鉄道 118元 二等座 豊都→宜昌東
鬼城 100元
合計 373.8元

豊都→宜昌東

07:00にeLongで今日の宜昌東→北京西の切符を予約しておく。次の目的地は決まった。一気に内モンゴル自治区巴林右旗の慶州白塔を目指す。ここは去年しくじっているので再挑戦だ。

07:30頃、酒店をチェックアウトして、バス停へ向かうがちょうど火車站行きのバスが通り過ぎる。バス停でしばらく待つことになるがボリタクの運ちゃんたちが声をかけてくる。どうやらカモに見えるようだ。

07:57頃、峡南溪のバス停というか交差点でバスに乗車。豊都駅まで運賃は2元だ。08:05頃、豊都駅に到着。

まずは切符売場で宜昌東への切符を受け取るが窓口1つしか開いていないので行列が・・・。自動券売機は空いているのに・・・。20分ほど並んで切符を受け取り待合室へ。

入口でいつも身分証と切符の照合、手荷物のX線検査を済ませる。あとは改札が始まるまで待合室で待つだけだ。高速鉄道の駅なので駅舎は新しいのだが利用客の方は・・・。痰吐き、手鼻とお約束の行動が見受けられ、利用客におサルさんが紛れ込んでいる。せっかくの最新設備の駅がこれでは勿体ない。

今日は09:17発、重慶北→北京西のG310次、運賃123元、席は二等座で宜昌東へ移動する。昨晩、Qunar.comでの購入時にクーポン使って実際の運賃は5元引きの118元になる。重慶市から湖北省宜昌市への移動で宜昌は三峡下りの終点になる都市だ。

09:07頃に改札が始まりホームへ移動し、しばらくすると列車が到着。今回の編成はCRH380Aで8両編成だ。

09:17に定刻通り発車して、宜昌東までは約3時間の乗り鉄だ。速度は190km/h程度になりCRH380Aの本来の性能は全く出ておらず宝の持ち腐れになっている。

宜昌東まではトンネル区間が多く山の中を走っていく。こんな山の中に高速鉄道を通して採算とれるのか気になるが乗客はそこそこいる。湖北省に入り恩施駅に到着すると緑皮車が停車している。やはり在来線と併用であったか。途中から速度が160km/h以下だし、スラブ軌道ではないし、線路脇に信号機があったので怪しいと思っていたが・・・。

湖北省宜昌

12:33に宜昌東駅に到着。湖北省宜昌までやって来た。駅の外へ出て、まずは宜昌東駅の駅舎を撮影。最新の駅舎なのでとにかく巨大だ。

続いて切符売場へ行き列に並んで北京西行きの切符を受け取る。列車の発車時間は夜なのでかなり待ち時間がある。待ち時間を利用して三游洞か三国志遺跡の夷陵古戦場へ行くという選択肢もあるが天気が悪いので途中で雨が降ってくると困る。それに2カ所とも入場料の高い観光地だし・・・。

今回は宜昌博物館の見物にしておく。博物館は入場料無料で屋内なので天気が悪くても問題ない。三国志関連の文物もあるかもしれないし。駅の手荷物預かり所でバックパックを預ける。預かり料は10元で18:00頃に戻るとおばちゃんに伝えて宜昌観光開始。

13:25頃、宜昌東駅の隣にあるバスターミナルの宜昌汽車客運中心站を訪れる。時刻表は出ていないが白帝城の豊節、張飛廟の雲陽、長坂坡の当陽、荊州などのバスが複数出ており、各地の三国志遺跡への中継地に使える。自動券売機は身分証無しでも購入可能なので窓口でおサルさんたちの割り込みの確率も低い。

駅前の路線バスターミナルからはB37路のバスで夷陵古戦場へ行ける。下車するバス停は猇亭古战场になる。この場所は劉備が陣営を構えていた場所で陸遜に焼き討ちに遭った場所だ。

13:50頃、B9路のバスに乗車する。運賃は2元、頭にBが付くバスはBRT方式で運行されている。宜昌がBRTを導入するような都市になっているとは!14:20頃、果園二路のバス停で下車する。

近くに宜昌長途汽車客運站があったので調査してみるが市内にあって便利だと思うが周辺の渋滞がな・・・。自動券売機は身分証無しでも購入可能だ。

宜昌博物館

14:35頃、宜昌博物館を見物。

三国志関連の出土品を期待していたがなかった。建物は古く展示内容も物足りない。土家族の展示には力が入っているようだが。

郊外に新館を建設中でネットニュースだと外観は完成したようで2016年末に内部も完成予定のようだ。15:00頃、宜昌博物館を出る。

熱干麺

15:20頃、遅めの昼食に熱干麺(4元/約68円)を食べる。武漢名物だが湖北省に来たので熱干麺を食べておこう。スープ無しの麺では乾拌麺と並ぶ美味さだと思う。ハズレの店はダメだが・・・。

食後は長江沿いを散歩する。

三峡游客中心

16:00頃、三峡游客中心に到着。ここは宜昌港になり重慶へのクルーズ船の出発地にもなる。下流の宜昌から上流の重慶へ向かうので三峡上りになる。

宜昌港の斜め向かいにはウォルマートがある。宜昌もウォルマートが進出するような都市のようだ。

宜昌東→北京西

16:20頃、運賃2元でB1路のバスに乗車。17:00頃、宜昌東駅に戻ってきた。預けておいたバックパックを回収して待合室へ向かう。入口で身分証と切符の照合、手荷物のX線検査を済ませて待合室で改札が始まるのを待つ。待ち時間の間に明日の北京北→赤峰の硬座の切符をeLongで予約しておく。北京北→赤峰まで運賃は61元だ。

これから乗車するのは20:49発、宜昌東→北京西のZ4次、席は硬座、運賃は177.5元だがeLongのクーポンを使い実際の支払額は2元割引で175.5元だ。約13時間かけて宜昌東から北京へ向かう。始発駅から終点までの乗車なので寝過ごしの心配なく寝たまま移動できる。

19:10頃、19:24発、恩施→北京西、T50次の改札が始まる。田舎者の農民工のおっちゃんから都会人まで客層が幅広い。出稼ぎ列車でもあり北京へ帰る列車でもある。

で、改札口を観察していると改札が渋滞している。農民工のおっちゃんたちが扉が開かないので改札機叩いているし・・・。改札機から出てきた切符を回収しないと扉は開かないのだが。自動改札機は普及してきているようだが使用方法は依然普及していないようだ。

20:00頃、改札口の先頭を陣取り乗車バトルに備える。始発駅なので心配する必要はそれほど無いのだが念のためだ。

ほどなくして後方はご覧の通りのカオス状態。なぜ列を作って並ばない?

20:25過ぎに磁気切符でない紅票の方が先に改札が始まる。磁気切符の方はシステム上、設定された時間にならないと自動改札機の扉が開かないようになっている。予想される設定時刻は発車前30分、20分、15分、10分と思われる。個々の列車により多少の差はあるだろうが。

そして、おそらくこういった事情を知らずに隣で割り込み体制に入っているバアサンたちが騒いでいる。バアサンたちは無視して改札機の画面表示された時刻を見る。20:29ちょうどになると自動改札機が開くようになった。宜昌東が始発だと20分前が改札開始に設定されているようだ。

自動改札機は先頭を切っていったが、既に紅票の乗客たち多数がホームへ向かっている。ホームではいつもの行先票を撮影して乗車車両へ。Z列車なので客車は25Tでの編成になっている。25Tなら160km/h運転可能だ。

20:35頃、列車に乗車して荷物の置き場所を確保して発車を待つ。車内はすぐに農民工のおっちゃんたちが肥料袋やバケツを持って乗車してくる。約1時間前に見た北京西行きT50次の改札で薄々気づいていたが、Z列車と言っても硬座は出稼ぎ列車であった。本物のZ列車は寝台の硬臥と軟臥だけのようだ。

定刻通り20:49に列車が発車するが、車内の空調効いているのに腹出し族が出現したりカオス度が高い。自分のボックスシートと隣のボックスシートは左隣の兄ちゃん以外は農民工のおっちゃんばかりで固められている。前後のボックスシートもほとんどが農民工のおっちゃんたちだ。無事に北京西駅に到着できるか?ヒマワリの種やカップ麺とかでゴミ溜めと化すのか?

21:30頃に寝る。農民工のおっちゃんたちの酒盛りで目が覚める。完全に農民工列車だ。Z列車に乗車したはずが・・・。酒盛りの盛り上がり具合からすれば西成警察署の隣に住んでいるおっちゃんたちとは意気投合するだろうな。

23:10頃、漢口駅に到着。これで武漢まで移動してきた。この先は湖北省から河南省へ入る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
鉄道 175.5元 硬座 宜昌東→北京西
鉄道 61元 硬座 北京北→赤峰
バス 6元 路線バス
荷物預け 10元
合計 248.5元

鉄道で重慶から成都へ 三国志遺跡・蜀漢広生宮

四川省旅行記2016春

成田→重慶

07:00頃、京成線で空港第2ビル駅に到着。成田空港第2ターミナルから歩いて成田空港第3ターミナルへ移動する。今日は中国重慶へ移動で再び貧乏旅行の開始である。

今回利用する航空会社は以下の通りだ。
春秋航空日本
IJ1021便
クラス:ラッキースプリング

運賃内訳
航空券金額:6000円
空港施設使用料:1020円
燃油サーチャージ:1500円
受託手荷物(10kg):4500円
旅客保安サービス料:520円
合計金額:13540円
(別途カード支払手数料:430円)

使用機材:B738

東京(成田)
成田国際空港10:00出発
重慶
江北国際空港14:15到着
所要時間:5時間15分

07:10頃、第3ターミナルに到着、既に春秋航空日本の重慶行きの飛行機を待つ金持ち中国人の団体が長蛇の列を作っている。重慶行きのIJ1021便は10:00出発で搭乗手続きは出発2時間前からになるが、金持ち中国人の団体襲来で07:40頃から搭乗手続きが始まる。爆買いした大量の荷物を早くさばいて定刻通り出発させるのだろうか?

目の前にはLAOXで購入された温水便座が並んでいる。新聞とかで報道されているとおり金持ち中国人が炊飯器や温水便座を買い込んでいる。中国人の購買意欲は依然として高いようだ。

今日は中国では二十四節気の清明節になり家族で墓参りへ行く日本でいうお盆のような時期になり連休になる。連休なので旅行へ行く中国人も当然多い。東京は桜が満開なのでこの時期に訪れた中国人は一番良い時期に旅行したと言っても過言ではないだろう。

07:50頃、順番が来て搭乗手続きを済ますが座席が非常口座席になっている。緊急時に客室乗務員の補助をするということか・・・。何で非常口座席なんだ?中国人だと勝手に非常口開けるからとかいうオチか?ちなみに今日は満席ということであった。まあ、中国では下記のような事件が起きているしな。

07:55頃、セキュリティチェックに並び5分ほど並んで通過。08:06頃、イミグレーション出国手続き完了。免税店を少し見物する。

08:15頃、150Aゲートに到着するが、まだ誰もいない。金持ち中国人たちは免税店で最後の爆買いだろうか?外は天気が悪く雨が降っている。09:00頃になり徐々に混雑してた。

09:20頃に搭乗開始となるが係員のお姉ちゃんの誘導が後手後手になり列が崩壊している。ちゃんと誘導しないと百戦錬磨の中国のおばちゃんたちは並ばないぞ!

成田空港第3ターミナルはLCC専用ターミナルなのでボーディングブリッジはなくバスに乗車して飛行機まで移動する。

09:45頃、機内に入るが混雑しており座席まで5分ほどかかる。

今回は非常口座席なので通常の座席より前の座席との間隔が少し広くなっている。しばらくすると客室乗務員から緊急時の非常口使用方法について説明がある。自分の隣は中国人の兄ちゃんであったが英語で説明を受けていた。英語わかるとは凄い!

席がどんどん埋まっていくが両手に荷物を持ったおばちゃんやお姉ちゃんが多く荷物の収納が終わらない。免税店で最後の爆買いをしてきたようだ。

09:55頃に扉が閉まり、10:00ちょうどに滑走路へと向かう。長い誘導路を15分走り10:15頃に離陸、雨雲を抜けると青空が広がっており重慶まで約5時間の空の旅となる。

中国国内へ入り時刻は日本時間から1時間遅れの北京時間に変わる。

春秋航空日本なので春秋航空みたいに機内で体操とか、実演販売みたいな売る気満々の機内販売があるかと思っていたら、春秋航空日本は体操無し、機内販売はいたって普通だ。同じ企業グループでも春秋航空と春秋航空日本ではやり方が違うようだ。それに客室乗務員も日本人が多いようで機内放送は日本語が先になっている。乗客の割合からして中国語と英語だけで十分じゃないか?

重慶

14:20頃、江北国際空港に到着、国際線の第1ターミナルへ入る。重慶の天気は晴れ、気温26度で初夏の陽気だ。イミグレーションは武警が担当しており自分が並んだところは珍しく武警のおばちゃんであった。いつもは武警といったら兄ちゃんなのだがおばちゃんもいるのか。

14:40頃、入国手続き完了。税関検査を済ませて到着ロビーへ出てATMを探すが中国農業銀行とハルビン銀行しか見あたらない。重慶なのになぜハルビン銀行のATMがあるのだ?

外へ出て国内線の第2ターミナルへ歩いて向かう。第1ターミナルとの連絡バスがあるのだがバスを待つより歩いた方が早いし、ほとんどの利用客も歩いている。

実際10分ほどで第2ターミナルに到着しATMを探す。15:05頃、第2ターミナルの2Fにあった中国工商銀行のATMから現金を引き出す。ここは工商銀行、農業銀行、建設銀行がまとまってあるので便利だ。中国銀行が見あたらなかったがどこかに設置してあるのだろう。

続いて第2ターミナルにある江北機場駅へ移動。窓口で公交ICカードを購入、カードは25元、75元をチャージしておく。15:30頃、軌道交通3号線に乗車するが車内はすぐに殺人的な混雑になる。

16:30頃、両路口で1号線に乗り換えるが目的地の磁器口とは反対の小什字行きに乗車する。両路口も混雑が酷くとても座って移動はできないので3駅先の小什字が終点なので、小什字で乗り換えて座って磁器口へ向かう。

16:45頃、小什字で乗り換えて座って移動、車内は空いており無事に座れ作戦成功である。しかし、すぐに通勤ラッシュなみの混雑になる。

磁器口

17:20頃、磁器口で下車する。運賃は7元のところが公交ICカードで1割引の6.3元になる。

磁器口は磁器口古鎮があり重慶の有名観光地である。9年ほど前の2007年に訪れており再びやってきたが清明節なので観光客であふれている。今日の宿は以前宿泊したユースホステルの磁器口純真年代国際青年旅舎だ。

磁器口純真年代国際青年旅舎

人であふれて芋洗い状態の磁器口古鎮に突入してユースホステルへ向かう。17:30頃、磁器口純真年代青年旅舎に到着。ドミトリーを予約しており1泊40元で2泊する。

部屋は7人ドミトリーで広さは問題なし。各ベッドにはコンセントがあり電源の確保可能だが、照明がない。エアコン、電気ケトル、50Lぐらいのバックパックが収容可能なロッカーがある。設備は許容範囲内だが問題がひとつある。磁器口古鎮の中にあるので夜になっても賑やかで結構うるさい。うるさいのだが雰囲気はよいので一長一短だな。

鋪蓋麺

18:00頃、夕飯に古鎮の外にある食堂で鋪蓋麺(10元/約170円)を食べる。鋪蓋麺は重慶や四川省でよく見かける名物麺料理で麺が四角に伸ばされているのが特徴だ。見た目は麺料理ではないのだが、これも麺料理になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 80元 1泊40元×2
軌道交通 6.3元
公交ICカード 25元
合計 124.3元

磁器口古鎮

08:30頃から磁器口古鎮を散歩する。清明節の連休は終わったが朝から観光客が多く訪れている。

磁器口古鎮は北宋の咸平年間に作られ、明代以前は山の上に白い巨石があることから白岩鎮と呼ばれていた。その後は明の第二代皇帝の建文帝が叔父である燕王朱隷に敗れ出家した建文帝がこの地にあった宝輪寺へ逃れ隠棲したという伝説から龍隠鎮とも呼ばれる。古鎮の奥にある文昌宮の近くには建文帝の像がある。清朝の康熙年間になると磁器口周辺では陶器の生産が盛んになり港として発展し磁器口と呼ばれるようになった。

ちなみにこれも古鎮にある銅像で母親がガキを抱えて小便させるというものだ。中国の日常を紹介した銅像のようだが銅像にしなくても中国ではよく遭遇する光景だ。

そして、宝輪寺の門前では盲目の乞食のおっちゃんたちが既に営業準備中だ。弱肉強食の13億のサバイバルが始まっている。学校では社会主義は平等と習ったのだが。これはどういうこと?

それに乞食のおっちゃんたちは個人営業なのだろうか?どこぞの組織に所属して営業しているのだろうか?

ここはおそらく磁器口古鎮で一番繁盛しているお菓子屋の陳麻花だ。

看板の通りで麻花を売っており、この麻花が重慶の特産で観光客が行列を作って購入している。

混雑してきた古鎮を歩いていく。

こんな感じで兎頭(ウサギの頭)とかも売られています。離れているとよくわからないのだが近くで見るとちゃんと原型を留めているのが分かる。

龍頭寺長途汽車南站

10:30頃、磁器口から202路のバス(運賃1.8元)に乗車して龍頭寺長途汽車南站へ向かう。

11:45頃、龍頭寺長途汽車南站(龙头寺长途汽车南站)に到着。龍頭寺長途汽車南站は重慶北駅の近くにあるバスターミナルになり重慶郊外、四川省など各地へのバスが出ている。

自動券売機が30台稼働しており窓口に並ぶ必要がないと思ったら重慶は色々と大人の事情があるようで二代身分証が必要で外国人にとってはただの箱であった。外人は窓口に並ぶのか・・・。ちなみに世界遺産の大足石刻がある大足行きのバスは43元であった。重慶北駅からD列車だと46.5元で運賃の差は少ないがバスの方が大足市街地に行くからバスの方が便利だろう。

重慶北駅南広場

12:30頃、バスターミナルから徒歩5分ほどのところにある重慶北駅南広場にやってきた。

切符売場で12306.cnで予約購入しておいた明日の成都東行きの切符を受け取る。窓口のおばちゃんは投げパスポート、投げ切符の中国独自の服務で対応してくれた。ちなみ重慶北駅は北広場と南広場に分かれており、北広場にG列車、D列車と一部のZ列車、K列車の改札口があり、その他の列車は南広場の改札口からの乗車になるので注意が必要だ。

13:05頃、重慶北駅南広場の路線バスターミナルから202路のバス(運賃1.8元)に乗車して磁器口へ向かうが途中でおっちゃんが床に痰を吐きやがった。まあ、痰吐きは昨日の中国入国直後から遭遇しておりいつもの正常運転の中国なのだが、いつになったら痰吐きのない中国になるのだか・・・。重慶大学近くのウォルマートで石鹸や歯磨き粉を購入して、220路のバス(運賃0.9元)で磁器口へ戻る。

磁器口は平日にも関わらず観光客で賑わっている。そして、片足のない乞食が営業活動を行っている。

ユースホステルの近くでは盲目の乞食が営業中だ。日本で同じ事をやったら110番や役所へ通報されてしまうだろう。しかし、中国では乞食の取り締まりが少なく公安も見て見ぬ振りで、かなり自由に乞食の営業ができる。でも、社会主義国なのだから障害者年金とか出ないのか?

雑醤鋪蓋麺

昼食兼夕飯は古鎮の外にある食堂で雑醤鋪蓋麺(12元/約204円)を食べる。昨日の鋪蓋麺から少しだけ豪華になった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.4元
バス 4.5元 路線バス
日用品 22.7元
合計 41.6元

重慶→成都

06:00頃に起床するが朝から天気は小雨だ。ウンコして顔洗って部屋に戻ると物凄い口臭が漂っている。暗くて部屋の様子は分からないが口を開けて寝ている奴がいるようだ。とりあえずドア開けて空気の入れ換えをしつつ出発準備を整える。

07:15頃、ユースホステルをチェックアウトして磁器口古鎮を出る。202路のバスに乗車して終点の重慶北駅へ向かう。運賃1.8元、渋滞が酷く約2時間の道のりになる。

09:20頃、終点の重慶北駅に到着。南広場で降ろされ50mほど移動して重慶北駅北広場行きの663路のバスに乗車。運賃1.8元、客が集まり次第の発車で約15分の移動となる。重慶北駅は南広場と北広場の連絡通路が未完成のようでバスでの移動となる。ちなみに軌道交通3号線だと南広場は重慶北駅、北広場は龍頭寺で下車となる。

09:30過ぎに客が集まり発車、09:50頃、重慶北駅北広場に到着する。おなじみの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ移動。

高速鉄道用の駅舎なので待合室は北京南駅のように広く最新設備になっている。ただし、一部の乗客が旧式なので床に痰が吐かれている。

今日は重慶から四川省成都へ移動する。乗車する列車は11:04発、D5131次、重慶北→成都東、席は二等座、運賃96.5元になる。

10:40頃、自動改札機の先頭を陣取る。

10:49に改札が始まり先頭でホームへ移動。荷物の置き場を確保して発車までの10分ほどの時間を利用して車両の撮影開始。

今回の編成はCRH380Dの16両編成(8+8)になる。D列車なので最高速度250km/hなのだが車両は380km/hまで対応になる。かなりオーバースペックのような気がする。

定刻通り11:04に発車する。D列車なので250km/hまで速度を上げると思っていたら198km/hまでしか速度を出していない。何か速度を出せない事情があるのだろうか?

途中駅の合川を過ぎて、11:45頃、車内検札があるがD列車やG列車の乗務員は基本お姉ちゃんなので穏やかに車内検札が行われる。これがK列車や数字だけの普快だと、おばちゃんやおっちゃんたちによる高圧的な中国独自の服務による車内検札になる。

合川から先は160km/h以下での走行が続き紅皮車を追い抜いて行くので在来線と併用になっているようだ。だから速度が上がらないのか?CRH380Dなのにこの速度はもったいない感じだ。12:20頃になると速度が上がり197km/hでの走行になるが、それでも本来の性能の半分程度だ。

四川省成都

13:11頃、成都東駅に到着する。まずは公交ICカードを購入しようと思ったが地下鉄の窓口は切符の販売だけのようだ。百度で調べてみると成都駅の公交站で売っているようなので成都駅へ向かうことにする。

13:50頃、2路のバスに乗車して終点の火車北站公交站へ向かう。運賃2元、約1時間かけて、14:50頃、火車北站公交站に到着。

「公交卡加值」の看板があるパチンコ屋の景品交換所みたいな窓口で公交ICカードを購入。100元札を出して、おばちゃんに全部チャージでお願いしたらお釣り6元で返ってきた。レシート見たらデポジット20元、チャージ70元になっていた。残り4元はどうやらカードケースのようだ。続いて15:00頃、34路のバスに乗車して運賃1.8元で一環路北四段で下車する。

老宋国際青年旅舎

15:20頃、Qunar.comで予約しておいたユースホステルの老宋国際青年旅舎に到着。ここは昔の老沈青年旅舎で前経営者の奥さんが日本人でロンリープラネットに紹介されていた外国人定番の宿だ。日本人旅行者にはシムズと呼ばれていた宿だ。今回は1泊45元の8人ドミトリーに2泊するが、ドミトリーは中国人ドミ、外国人ドミ、日本人ドミに分かれているようだ。

で、割り当てられた8人ドミには欧米人と韓国人がいたので外人ドミになったようだ。部屋については各ベッドに照明、コンセントや小物置き場があり使い勝手がよい。ベッドの下はロッカーになっておりバックパックを収納できるようになっている。ただし、南京錠を持参しておかないといけない。

他にはエアコン、扇風機、電気ケトルがあり、部屋にはトイレとシャワーが別々でついているが、部屋に湿気が籠っている。Wi-Fiは部屋でもつながるのでまあまあかな。しかし、今は中国人宿でシムズほどの快適さはない。シムさん&マキさんの頃が一番だな。特に文殊院近くの頃ね。

怪味麺

夕飯は近くの食堂で怪味麺(10元/約170円)を食べる。名前からして怪しいのだが怪味麺は成都の名物麺料理になる。具材はタケノコ、椎茸、青菜、挽き肉でスープは醤油系や色々な調味料を配合しているみたいだが四川省という土地柄でスープの表面は唐辛子で真っ赤っかだよ。味は濃い口で唐辛子がきいているが、これはかなり美味い!

食後はユースホステルの近くにあるスーパーマーケットの人人楽でビールと水筒を購入しておく。

ビール500ml(2.5元/約44円)がコカコーラ500ml(3元/約51円)より安かったので自然とビールを選んでしまう。でも、中国のスーパーマーケットなので冷えていないビールです。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.5元
宿泊費 90元 1泊45元×2
バス 7.4元 路線バス
公交ICカード 25元
日用品 19.9元
合計 158.8元

成都の古刹・文殊院

09:00頃、ユースホステルを出て文殊院へ向かう。途中で北門汽車站の様子を確認して歩いていくがボリタクの運ちゃんがしつこい。成都はボリタクでも公安を心配せず商売が自由できるようだ。公安はお茶を飲んだり世間話で忙しいのか?

09:40頃、文殊院に到着。入場料無料だが小山門の門前には大量の乞食たちが営業中でカオス度がかなり高い。

見た目健康で五体満足の乞食から手足が欠損、変形している五体不満足の乞食までいる。小山門の壁にはお椀を地べたに置いて乞食たちが臨戦態勢に入っている。文殊院は凄すぎる。

文殊院は隋の大業年間(605ー617)に創建され、創建当初は信相と呼ばれ、唐、五代、宋、元、明の歴代王朝で興廃を繰り返し清の康熙36年(1697)に慈篤海月禅師により再建された。

ある夜に夜空に光が現れ人々が光を追うと慈篤海月禅師が修行している場所で文殊菩薩が現れたことから文殊院と呼ばれるようになった。清の康熙40年(1701)には康熙帝から「空林」の額を賜り文殊院は空林堂とも呼ばれている。

文殊院は成都の有名古刹なので参拝客で溢れかえり熱心にお祈りをしている。

山門から出ると門前には大勢の観光客を狙って乞食が営業中だ。欧米人の観光客もいるのだが、この光景は中国のイメージダウンになるので見られたくないのでは?

壁沿いには乞食たちが観光客に声をかけている。カオス度が高すぎる。

三国志遺跡・蜀漢広生宮古娘娘廟

10:55頃、文殊院裏手にある蜀漢広生宮古娘娘廟を訪れる。古娘娘廟は元の名は広生宮と呼び三国時代に創建され1800年以上の歴史を持つ道教寺院であり三国志遺跡でもある。

221年に劉備が蜀へ入り蜀漢を建国し諸葛亮が宗廟を建立場所を選ぶ。諸葛亮は古代蜀の王妃墓東のこの地に宗廟を建立する。これが現在の西馬道街の古娘娘廟である。

宗廟は蜀漢皇家の祭祀を執り行っていたが263年に魏が蜀へ侵攻すると蜀が降伏。この廟が劉禅の第五子である北地王劉諶が魏への降伏を拒み妻子と共に殉国した場所で伝統戯劇「殺家告廟」の舞台である。そして、宗廟は道観へと変わり、現在は古娘娘廟として残っている。

実はこの古娘娘廟の存在自体は2007年に文殊院近くにあった日本人宿のシムズに宿泊した時に見つけて知っていたが、初心者だった自分は入口にビビって入れず約9年が経過してしまった。今回ようやく内部を見物できたが普通の古い道教寺院で茶館があり地元民がお茶を注文して世間話をしており、地元民の憩いの場のようだ。

11:30頃、文殊院に戻るが牌坊から山門、小山門へと歩きながら乞食の数を数えてみるが36人まで数えたがそれ以降は多すぎて測定不能であった。

少なくても40人以上の乞食が文殊院の門前で営業しているようだ。弱肉強食の超格差社会が文殊院に凝縮され中国の姿が目の当たりにできる。

新南門汽車站

11:50頃、万福橋站から55路のバスに乗車して新南路站で下車する。運賃1.8元、12:20頃、新南門汽車站に到着。

新南門汽車站には成都旅游集散中心があり四川省内の観光地へのバスが出ている。

とりあえずバス時刻表と運賃表を確認しておく。バスターミナル前は地下鉄の工事をしており少し歩くのに不便だが地下鉄が開通するまでの辛抱だ。しかし、地下鉄ができる割にはバスターミナルの建物がかなり老朽化しており屋根に草が生えている。

昭覚寺汽車站

12:50頃、新南路站から49路のバスに乗車、運賃1.8元で終点の昭覚寺公交站で下車する。

13:20頃、昭覚寺汽車站でバス情報を確認しておく。

昭覚寺

13:30頃、昭覚寺に到着。昭覚寺は唐の貞観年間に創建され、創建時は建元寺と呼ばれ、唐の僖宗の治世で正覚寺と改名し、宋代には「川西第一禅林」と称された。

明末期に寺は荒廃し清の康熙年間に再建されるが文化大革命で再び破壊され、1987年に再建された。

入場料無料で参拝客が多く賑わっている。境内はかなり広く成都で一番の規模かもしれない。

広い境内では線香が絶えることなく常に参拝客が線香を供えている。

奥の方にはチベット仏教の建物があったりしてチベット族の参拝客もみられる。14:50頃、昭覚寺公交站から49路のバスに乗車し、運賃1.8元、15:10頃、ユースホステルに近い府青路一環路立交橋站で下車する。

見つけた食堂で昼食兼夕食に咖喱炒飯(9元/約153円)を食べる。値段が安いので具材はほとんどなしだ。夜は今後の宿を数軒予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.2元
宿泊費 27元 予約:成都驢友記青年旅舍
バス 5.4元 路線バス
合計 44.6元

貴州省旅行記~準備

深圳到着

guizhou_00105:13定刻どおり深圳に到着する。3152キ㎞の長旅にも関わらずに時間通り到着というのは中国では奇跡に近いと言って良いくらいだ。それとも、やはり特快だとその辺の普快と違いダイヤの優先度が高く当たり前なのか?まあ、どちらにせよ無事に深圳に到着した。

福田口岸から出境してすぐに入境

guizhou_00206:30過ぎに地下鉄の運転が始まり皇崗まで移動して福田口岸から香港へ入境するのだが中国側のイミグレで「ビザが切れてる」とか言われるので5/30 の入国スタンプを指差してノービザで入った事を告げるとあっさり出国スタンプを押してくれて問題なし。まあ、中国と香港のスタンプばかりだから分かり難いのだろうな。でも、端末に最終入国日は表示されていないのかな?

中国を出て香港へ入り再び中国へ戻るのだが、以前ならMTRで羅湖へ移動して中国へ再入境するのだが今回は新たな経路を見つけることに成功した。新たな経路は香港のイミグレを出て左のバス乗り場へ降りると香港出境のイミグレカウンターへつながる階段があるのだ。前回、香港宿泊の時にこのバス乗り場を発見して「路線バスもあるんだ」と思っていたのだが、もしかしたらここからそのまま出境カウンターへ行けるのではないかと思い今回調べてみたら予想通りそのまま抜けられる事が分かった。

guizhou_003これで、今まで羅湖や皇崗から香港へ入っても一度MTRやバス で上水へ行かなければならなかったのが福田口岸だと香港へ入境してすぐに中国へ戻る事ができるのだ。

賽格電子市場

今回も深圳僑城旅友国際青年旅舎に宿泊することにして夕方に華強北路の賽格電子市場や賽格数碼広場などへ行ってみた。賽格電子市場などが集まる華強北路は秋葉原みたいな電脳街となっている。夕方に訪れた為に既に閉店している店舗も明日出直す事にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.2元
宿泊費 100元 1泊50元×2
地下鉄 13元
合計 121.2元

深圳の電脳街「華強北路」

guizhou_00510:05頃、地下鉄1号線で僑城東から華強路へ向かう。華強路駅に到着後はA出口を出ると電脳街の華強北路だ。香港で購入したオリンパスのFE-310があまりにも使い物にならない糞デジカメだったので代わりのデジカメを探すのだ。

で、この深圳の電脳街である華強北路周辺は他の電脳街と比べてどの程度なのかというとビル1棟で香港の高登電脳商場の規模を既に超えています。電子部品を扱う業者が入る電子城もいくつかあるのですが、電子城1つで秋葉原のラジオセンターとラジオデパートの数倍の規模を誇っています。はっきり言って規模に関しては半端じゃありません!但し、秋葉原のようにラオックスやソフマップみたいな大規模店舗は皆無で個人商店規模のPCパーツ店、携帯電話屋とかが多数あります。この辺は日本とは事情が違うようです。

guizhou_006そして、品揃えに関しては さすがに秋葉原には劣ります。まあ、これは個人商店規模の店ばかりなので売れ筋重視で品揃え重視というのができないという事なのでしょうか?まあ、品揃え に関しては北京の中関村や瀋陽の三好街も似たような感じですね。

それと、中古市場に関してはPCパーツの中古品は充実しているのですがデジカメの中古市場に関しては数件あるだけで発展途上といったところでしょう。さて、自分はデジカメを探すのだがソニーやキャノンはどこの店でも扱っているのだが意外な事に松下が少ないという事が分かってきた。これは中古デジカメでも共通しておりソニー、キャノンは種類が豊富だった。

guizhou_004さらに色々と調べているうちに携帯電話やデジカメの修理屋もかなりあることが分かってきた。日本なら壊れたらメーカー送りや買い替えだが、中国の場合は保証期間が過ぎていたり中古品とかは修理 屋に持ち込むようだ。さらに修理屋は二個一の携帯電話やデジカメも作っているので腕は確かなようだ。こうして、情報収集をしながらオリンパスの糞デジカメ FE-310を売却して松下のDMC-LZ8を購入した。因みにDMC-LZ8は中国製で日本未発売の型のようだ。

両替
JTBグローバルキャッシュ(HSBCで引き出す) 49453円→3000元 1元=16.48円

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 6元
デジカメ 1680元 松下 DMC-LZ8
メディア 125元 SDHC4GB
合計 1811元

中国では車酔いする人民が多い

05:00頃に起床してビザが切れる27日までの予定を組み始める。深圳を出発する当日の朝に行動予定を立てるという我ながらかなり無茶な事をやっている。08:30頃、近くのスーパーで今日と明日の食料を調達して09:10頃、ユースホステルを出て234路のバスで深圳西駅へ向かうのだがバスの中で姉ちゃんがゲロを吐き始める。

どうも中国だとバスの中でゲロを吐く人民がやたらと多いのだが最近になって理由が分かってきた。理由はごく簡単なものだった。車に乗る 機会が少ないから簡単に酔って吐くというものだ。日本は車社会だから幼い頃から車に乗って車酔いとかに強くなっているから大人はそう簡単には酔わないのだが、中国はようやく車社会に入ったと言っても田舎では牛、馬、ロバが現役で車に乗る機会なんて滅多にない状態だ。

そんな田舎から深圳なんて大都会にやってきた人民では路線バスでも酔ってしまうのだ。田舎でもバスの中で吐いている人民はいつも見かけるし窓から頭出して吐く人民もいる。しかも、窓から頭出して吐かれると風圧で後ろの席にゲロが飛んでくるという二次災害も発生するのだ。自分も二次災害に巻き込まれた事が何度かある。もし、バスで吐いている人民を見かけたら確実にその人民は普段車に乗る機会のない田舎者だということを頭の片隅に覚えておこう。

K586次 硬座で深圳西→重慶北

guizhou_00710:10頃、深圳西駅に到着する。

guizhou_008ユースホステルを出るのが遅くなってしまったので10:38発の列車に乗るのに1010頃に到着ははっきり言ってかなり危険な状態だ。改札は始まっているだろうし荷物棚は確保できないだろう。荷物検査を終えて待合室へ入ると改札は既に始まっており乗客がホームへ向かっている。

自分も急いでホームへ向かい乗車するが予想通り荷物棚は一杯であり何処に荷物を置くか迷っていると乗務員が座席の下にバックパックの置き場所を確保してくれて何とか荷物は置けたが座席下、即ち床に置いているので重慶北までバックパックが無傷かという問題が残った。

guizhou_009そして、6分遅れの10:44に列車が重慶北 へ向けて発車する。今回、乗車した列車はK586次なのだが深圳西発なので民工御用達列車だと思っていたが少なくとも自分の乗車している10号車には天秤棒や尿素と書かれた肥料袋は見当たらなかった。

発車後暫くすると乗警(乘警)2人が乗客に対して挨拶をしている。そして、乗務員も床にゴミのポイ捨てをし ないようにとか、タバコは連結部でとか注意事項を説明している。何やらいつもと違い乗警と乗務員の士気が高い。この士気の高さを裏付けるように乗務員はこ まめに掃除をしたり、ちゃんと駅到着前に大声でお知らせをしている。乗警もちゃんと巡回をしていた。でも、内陸へ向かう列車だったので夜に身分証確認はなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 2元 路線バス
合計 12元

党員先鋒崗は伊達じゃない

guizhou_01005:00頃、桂林の西にある三江に到着した頃に目が覚める。トイレへ行って用足しを済ませ、顔を洗うが車内はあまり汚れていない。これは奇跡に近い!いつもならゴミ捨て場のようになるのだが綺麗なままだ。でも、1人で3列シート占領して寝ていたり、足を通路に出している人民はいた。

そして、朝食にパンを 食べている時に気づいたのだが車内に「党員先鋒崗」とかいう旗が飾られている。どうやらこの列車の乗務員は共産党員のようだ。人民の模範となる共産党員として日夜勤務しているようだ。道理で士気が高いわけだ。共産党は腐敗が酷いようだが、ここはまだまだしっかりと人民の模範となっている。

でも、この列車の 乗務員たちは既にパンダ並の絶滅危惧種なのかもしれない。今までは「青年文明号」とかのプレートがついている列車は乗務員の士気が高いと認識していたのだが「党員先鋒崗」も同様に士気が高い事を学べた。こうして、「中国にはまだ人民の模範になる共産党員がいるんだ」と思いながらパンを食べる。

パンを食べ終わって糞がしたくなったのでトイレへ行くのだがトイレのドアを開けたら人民が脱糞中であった。「鍵掛けろよ!」と思ったが既に脱糞中の人民を見てしまった。気分は下降気味になりながら別のトイレへ向かう。

08:30頃、湖南省懐化に到着。あと11時間の乗り鉄だ。昼を過ぎた頃、新たな珍事件が発生した。斜め前の席のガキがトイレへ行きたくなったようだが生憎停車駅が近づき既にトイレに鍵がかけられていた。そこで、ガキの母ちゃんがペットボトルを手に取り小便をさせ始める。この光景に隣と向かいの席の姉ちゃんたちは何故か大喜びしている。で、幸いガキのチンコはペットボトルの口径より小さかったので飛び散ることなく無事に小便はペットボトルに回収されちゃんと処分された。

guizhou_01119:01に重慶北駅到着。深圳西から2041㎞の乗り鉄は終了した。

重慶国際青年旅舎

guizhou_012重慶北駅から141路のバスに乗車して朝天門へ向かう。因みに重慶を訪れる人は重慶北駅は龍頭寺火車站(龙头寺火车站)、重慶駅は菜園壩火車站(菜园坝火车站)と呼ばれているので覚えておくと便利だ。20:15頃、朝天門に到着する。バスターミナルの朝天門汽車総站(朝天门汽车总站)から西へ5分ほど歩くと重慶国際青年旅舎に到着する。

ここは5/1に正式開業したばかりのユースホステルなのでどんな物か調査の為に宿泊する事にする。立地条件は三峡下りの起点になる重慶港まで徒歩で15分ほどの場所でバスターミナルは徒歩5分でまずまずだ。とりあえず6人ドミトリーに3泊する事にして重慶での拠点を確保する。

既に夜になっており夕飯を食べに出かける。夕飯に鶏蛋炒飯を食べて帰りに古くなって叩き売られていたライチが500g2.5元だったので2元分購入する。ユースホステルに戻り今年最初のライチを食べる。22:00頃、ドミに白人さんが1名やって来たが英語で何か言っている。「yangshuo(陽朔)」とか言っておりよく考えたら陽朔で同じドミだった白人さんだった。こちらは全く覚えていなかったが向こうは覚えていた。まあ、こういう事もあるんだな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
宿泊費 90元 1泊30元×3
バス 1元 路線バス
合計 197元

バスターミナルでスリの捕り物劇


09:30頃、ユースホステルを出てバスターミナルの朝天門汽車総站へ行ってみる。ここは長距離バスターミナルだが路線バスのターミナルにもなっている。今日は重慶中国三峡博物館と桂園でも見物しようと路線バスに乗ろうとするのだがここで事件が発生する。

前方から男2人が走ってくる。前を走る男が何かをやらかして 逃げているようで追いかけてくる男がバスの車掌のようだ。「これは追いかけるしかない!」と判断して追跡を開始すると、周辺の住民も一斉に追跡を開始して事の顛末を見物しようとする。

そして、男に追いついた時には既に乗務員が手錠をかけて取り押さえていた。野次馬の人民が何事かと集まり様子を伺っていると女性がやって来てバックの中を確認したりしているのでどうやらスリが捕まったようだ。スリは乗務員に顔を叩かれているが袋叩きにはならずに近くの治安亭(交番みたいな所)に連行される。

それにしても、バスの乗務員でも手錠を持っているというのは驚きだ。でも、スリは多いからそれぐらいの装備がないと捕まえても逃げられてしまうから当然の装備なのだろうな。まあ、現金輸送車の警備員がショットガンを装備している国だから何でもありなのだろう。

桂園、曽家岩50号

guizhou_01310:30頃、朝天門からバスで上清寺へ移動する。何路のバスかは忘れたが、恐らく104路とかだと思うが・・・。上清寺で下車して徒歩5分ほどで桂園に到着する。

桂園は国共内戦が勃発する前に蒋介石と毛沢東が2回会談した場所である。去年訪れた時は有料だったのだが今年の3/26から無料になったのだ。無料化はここだけでなく共産党大会で博物館や紀念館を無料化しようという宣言を受けて三峡博物館や紅岩村革命紀念館など重慶の主だった博物館、紀念館も一斉に無料化されたのだ。おかげでインフレの激しい昨今、貧乏旅行者にはありがたい無料化だ。

こういう時だけは「やはり共産党が中国を統治するのが一番だな!」と思ってしまうが冷静に考えると「インフレ止めろ!」「資源の浪費をやめろ!」「環境破壊をやめろ!」という言葉が浮かんでくる。博物館無料化で人民の目を逸らさせる事はできるのか?でも、重慶では革命関連の観光地が14ヶ所無料化になっているのはありがたい。

guizhou_014周恩来弁公室。ここで重慶談判の間に周恩来は執務を執っていた。

guizhou_015入場券

guizhou_016桂園は見物した事があるので10分ほど見物して曽家岩50号へ向かう。11:05頃に曽家岩50号に到着する。ここは周公館と呼ばれた場所で日中戦争時に周恩来が執務を執っていた場所である。

重慶中国三峡博物館

guizhou_01711:30頃、大礼堂の対面にある重慶中国三峡博物館を訪れる。ここは通称「三峡博物館」として重慶の定番観光地となっている。ここも無料化されありがたく見物する。以前は入場料40元だったのでここの無料化はかなり凄い。

まずは入場券を貰わなければならないのだが窓口のおばちゃんに「身分証!」といわれ てパスポートを提示するがおばちゃん分かっていなかったので「パスポートですよ。これ見て!」といって期限切れだけどビザを見せるとすんなり入場券をくれた。

何時の時代かは分からないが関羽像が展示されている。

guizhou_018重慶周辺の出土物が展示されている。

guizhou_019古代の合葬墓も展示されている。

guizhou_020西南地方の少数民族についても展示がある。

guizhou_021これは風雨橋で有名な侗族。

guizhou_022さていよいよ見物だが重慶周辺の歴史と三峡について知る事ができるので三峡下りの前には是非見物しておきたい場所なのだが自分が三峡下りの時はまだ有料だった。石器、青銅器から三峡、西南地方の少数民族、抗日戦争まで幅広い展示内容になっている。

guizhou_023そして、重慶といえば重慶爆撃だ。抗日戦争の展示では日本軍の非道と如何にして勝利したかの展示がある中でどこぞの日本人が重慶まで慰霊に訪れたというパネルが展示されており、パネルの前にはメッセージノートが置かれていたの覗いてみると地震やオリンピックに関する模範的な書き込みが大多数であったが・・・。

guizhou_024これがメッセージノート。

guizhou_025

guizhou_026「杀死日本人(日本人殺す)」だそうです。

guizhou_027「中国万岁!日本右翼去死!(中国万歳!日本の右翼死ね!)」だそうです。

guizhou_028やはり、ありました。日本人に対する書き込みが・・・。「杀死日本人(日本人殺す)」「中国万岁!日本右翼去死!(中国万歳!日本の右翼死ね!)」「日本人该死!!!打死日本人(日本人は死ぬべき!!!日本人を殺せ)」だそうで、ご丁寧に挿絵付で日本人は豚になっている。

まあ、「日本の右翼死ね」は右翼限定なら日中国交回復時に毛沢東が「日本人民も被害者」というのと同じように一般国民と分けているから構わないが、「日本人殺す」は考えがかなり貧弱だ。まあ、実際に日本で暮らして酷い目にあったとかいうのなら分からなくもないが、日本に行った事もないような人民の書き込みだと井の中の蛙としかいいようがない。

極めつけは挿絵付の書き込みだが日本人は豚だそうだ。中国は豚の生産量、消費量世界一の豚大好き国家の筈だが・・・。大嫌いな日本人を大好きな豚に例えるのはどういう事なんだ?

guizhou_029もしかしたら、回族の書き込みか?それなら、イスラム教で豚は不浄の動物だから納得するが・・・。

特園中国民主党派歴史陳列館

guizhou_030あと忘れていたが桂園と曽家岩50号へ行く前に特園を訪れていた。特園は重慶談判の間に毛沢東が3度訪れ民主党派と会談を行っており、修復され5/12に対外開放された施設で中国民主党派歴史陳列館となっている。

中国は共産党の一党独裁なのだが実は民主党派と呼ばれている8政党があるのだ。でも、民主党派といっても共産党との関係は親分と子分の関係である。まあ、珍しいので見物しようと思ったが入場料は無料だが館内土足禁止で靴のカバーが5角になっていた。「おいおい、入場料無料と言っておいてそりゃないだろ!」と思いつつ外から見物するだけで終了となる。

guizhou_031特園は重慶談判の間に毛沢東が3度訪れ民主党派と会談を行っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.9元
バス 3元 路線バス
合計 18.9元

貴陽行きの切符を購入

guizhou_03210:00過ぎに朝天門のバスターミナルから503路のバスで重慶駅へ向かう。今日は明日の貴陽行きの切符を調達しなければならない。もちろん狙う切符は非空調の普快で条件に合うのは2301次の重慶-湛江だ。

guizhou_033列に並び10分ほどで切符を購入する。貴陽までは34元だ。切符は買えたのだが重慶駅はダフ屋が多すぎるというか窓口の目の前で「乌鲁木齐!乌鲁木齐!(ウルムチ!ウルムチ!)」と堂々と叫んでいる。重慶の公安はやる気無しのようでダフ屋は野放し だ。

カルフールでマンゴーを買う

guizhou_034昼頃に503路のバスで朝天門に戻り一旦ユースホステルで休んでからカルフールまで買い物に出かける。この時気づいたのだが重慶国際青年旅舎は入口が2ヶ所あり大通りの長濱路は裏口だったのだ。道理で見つけ時に「分かりにくい入口だなぁ」と思ったわけだ。で、正面の入口は古い街並みを再現した路地に面しているのだが、まだ開発途上で逆にこちらが裏通りではと思ってしまうぐらいだ。
guizhou_035正面から出てカルフールへ向かうが朝天門の周辺は路地が入り組んでいて自分がどの辺にいるのか把握しにくい。何とかカルフールに到着して食料調達を開始する。果物コーナーでは茘枝(ライチ)が500g3.98元、芒果(マンゴー)は 500g2.48元だ。今回はマンゴーを買う事にする。

マンゴーを買ってユースホステルへ戻り早速食べてみる。今までマンゴーなんて食べた事なかったのだが、甘いし食感もよいではないか!マンゴーがこんなに美味いものだとは知らなかった。恐らくもっと南の産地へ行けば安くて更に甘いマンゴーが食べられるのだろう。

マンゴーを食べていると老板が「あなたを見かけた事がある。磁器口に泊まった事あるでしょ?」と聞いてくるので何で知っているのかと思ったら磁器口のユースホステルの姉ちゃんだった。まあ、去年の国慶節の期間中住み着いていたし、その後も泊まりに行ったので変な日本人だと覚えていたのだろう。磁器口とこのユースホステルは何か関係がありそうというか老板が同一人物っぽい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.7元
鉄道 34元 硬座 重慶→貴陽
バス 2元 路線バス
合計 45.7元

長江三峡下り旅行記~三峡下り

重慶港へ

3xia01818:00前に重慶南濱国際青年旅舎を出て南坪の路線バスターミナルから382路のバスで朝天門へ向かう。19:00前、朝天門に到着する。降ろされた終点のバス停から重慶港までは徒歩10分ほどだ。重慶港に到着して3号码头(埠頭)へ行かなければならないのだが乗客たちは重慶港の售票大厅からケーブルカーで埠頭へ下りて行くが、このケーブルカーは有料で2元もする。

自分は金が勿体無いので歩いて行くことにするが徒歩ではどこから下りていけばよいか分からないので、とりあえず、荷物の検査を受けてそのままケーブルカーの方へ進むが予想通り切符を買っていないので係員から追い出される。係員に「歩いて埠頭へはどう行けばよいのですか?」と聞くが無視される。無視されて機嫌が悪くなったので改札口をわざと塞ぎ乗客が通れないようにして再び聞くが「切符を買え」「2元だ」とか言って教えてくれない。

後ろの乗客たちには悪いが改札口を塞いだままでしつこく聞くとようやく「4号埠頭から行け」と横柄な態度で返答。後ろの乗客たちは「韓国人だ!」とか騒いでいる。残念ながら韓国人ではなく小日本が目の前にいるのだが・・・。まあ、歩いて下りるので十分です。係員の態度も貧乏人には横柄だし。

3xia019售票大厅を出て朝天門広場へ向かうと 「4・5・6号码头」と書かれた表示を発見する。暗い階段を下りて行き途中の乞食を無視して進むと埠頭が見えてきた。ケーブルカーが降りていく所が3号埠頭なので周囲を確認して4号埠頭から3号埠頭へ行けそうな道を見つける。

3xia0204号埠頭を通り3号埠頭へ何とか辿り着き江山10号に乗船する。

江山10号で重慶港を出港

3xia021江山10号に乗船してフロントで部屋の割り当てを受けて部屋へ行く。宿泊する部屋は8人部屋でテレビ・トイレ・シャワー付きなのだがドアノブが壊れており、ついでにトイレのドアには鍵がない。4星級と言っても3等室だと星無しの扱いだ。

3xia022おまけに1番眺めが良さそうな最上階の5階は景観台(观景台)になっており60元払わなければ立ち入ることが出来ないし、3階の船首は喫茶店になっている。4階は操舵室、2階は乗客立ち入り禁止で船首から三峡を見ることは出来ない。遠まわしに「金のない貧乏人には用はない。客でなく荷物扱いだ。」と言われているようだ。旅游船と唄っているので金持ちには優しく貧乏人には厳しそうだ。

船内には白人旅行客も数人確認できたが1等室とかの乗客なのだろう。フロントで日程を確認すると11/6 23:00重慶発、11/10 02:30宜昌着となっている。真夜中に宜昌着とは・・・。それと、食料はカップ麺3個しかない。3等室で見かける乗客はカップ麺を1箱とかお菓子を大量 に買い込んでいる。船内や上陸地点では食料は高いから事前に準備しているのだろう。自分もカップ麺を1箱とか買い込んでおけばよかった。でも、中国のカッ プ麺は唐辛子をやたらと使っているので辛いだけで美味しくないから・・・。

3xia02322:00頃、部屋にいた乗客たちが寝始めたので自分も寝ることにする。明日は 06:30に豊都鬼城着となっているので皆早寝のようだ。寝ていると警笛が鳴るのでGPSで時間を確認すると23:00だった。出港したようだ。明日起きたら豊都鬼城だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 1元 路線バス
合計 21元

豊都鬼城

3xia02405:30頃に起床する。外はまだ夜が明けていないが乗客たちは既に起きている。06:30を過ぎても豊都鬼城には到着しておらず結局到着したの07:00頃だった。

3xia025豊都鬼城は09:30までに乗船、10:00出港でそれまでは自由行動だ。自分は徒歩で豊都鬼城へ向かうが乗客は電動カートで移動していく。豊都鬼城は伝説によれば人は死ぬと皆この地に帰ると言い伝えられており仏教と道教を合わせて地獄を表現している。まあ、日本の恐山のような所だ。

3xia02607:20過ぎ、豊都鬼城の入口に到着するが入場料は80元なので予定通り船へ引き返すことにする。分かっているが入場料高すぎだ!途中で朝食にワンタン麺(馄饨面)を5元で食べる。やはり観光地での食事は高い。通常は3元前後だろう。でも、カップ麺よりはましだろうか?悩むところだ。

3xia027五雲楼

3xia028江山10号

3xia02908:00頃、船に戻るがほとんど乗客はおらず静かだった。10:00になり出港の時間なのだが遅れているようで10:15頃に豊都鬼城を出港する。次の青龍瀑布は16:00到着になっている。それまでは、長江の景色を見て過ごすことになりそうだ。

青龍瀑布はバスで・・・

3xia03016:00頃、青龍瀑布埠頭(庆龙瀑布码头)に到着するがフェリーに乗船しているガイドに聞くと青龍瀑布まではここから更にバスで40分、見学は40分ということだった。

3xia031見学40分では青龍瀑布だけで甘寧墓までは見ることは出来ないだろう。それに入場料80元は高すぎる。青龍瀑布は止めておくことにしよう。船は青龍瀑布へ行く乗客を降ろすとすぐに出港する。先に進んで19:00頃に青龍瀑布へ行った乗客と万州で合流するということだった。

万州に寄港

18:30頃、万州に寄港する。ここで青龍瀑布から戻ってくる乗客を待つのだが下船することは出来ない。でも、埠頭の売店とかを利用するのは大丈夫だが外へは出られなくなっていた。19:00頃、青龍瀑布から乗客が戻ってきて19:30頃出港する。

予定より少し遅れているが22:00頃、次の張飛廟到着と知らされる。それまでは船内でくつろぐのだが、この江山10号の乗客の質は、まあ、はっきり言って凄い。そこらじゅうで優秀な中華民族が痰を吐く音を奏でている。同じ部屋の乗客も、あの「かー、ぺっ!」と音を出して痰を吐いている。やはり中国人が利用する観光フェリーということだ。乗客は皆、旅行客だから収入が高くてマナーもしっかりしていると思ったが、その辺の農民と同じだった。

張飛廟

3xia03222:00頃、張飛廟に到着する。下船して張飛廟まで歩いていくが入場料が40元なので入口を見て終わりにする。船に乗船しているガイドが「張飛廟見る の?」と聞くので「入口だけ」と答える。このガイドは船会社のガイドらしく乗船時に部屋の割り当てとかをしてくれた。それに、こちらが日本人ということも 知っている。各旅游景点で下船するたびに「見るの?」とか言って入場券の売り込みもしっかりしている。まあ、小日本がうろちょろしているので目に付くのだ ろう。

3xia033張飛廟は18:00には閉まってしまうのだが夜に三峡下りのフェリーが寄港するので実際はフェリーが来る限りは入れるようだ。張飛廟は見物するか迷ったがお金が勿体無いので張飛廟の入口だけ見物して船へ戻る。途中、食堂で素麺を4元で食べるが張飛廟から戻ってきた乗客達が「張飛廟は小さな廟だった」と話しているのが聞こえた。どうやら40元払って見物するほどの物ではなさそうだ。

3xia034船に戻り23:00頃、就寝する。明日は06:30頃、白帝城到着だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

白帝城到着と思ったら

3xia03506:30頃、白帝城に到着したと思ったら手前の奉節に到着していた。白帝城へ行く乗客はここから小型船に乗換えて向かうことになっていた。小型船は白帝城の入場券(90元)を買った乗客しか乗れないので自分は埠頭を散歩するしか出来なかった。

3xia036奉節の埠頭

3xia037三峡ダムの175m水位標識

3xia03810:00過ぎに白帝城から乗客が戻って来たが2隻の小型フェリーを繋げて戻ってきた。

3xia039連環の計をやっているようだ。風向きもちょうど良いので火舟を突入させたらと考えてしまう。

3xia04010:30に奉節を出港するが予定では10:00出港だったのだが・・・。

白帝城と瞿塘峡では痰、唾が降る

3xia041奉節を離れて10分ほどで白帝城を通過するが、ただの小島で三峡ダムのせいで想像とかなり違っていた。

3xia042白帝城を通過する頃から風景もいよいよ三峡らしくなってきた。瞿塘峡を通過するようだ。

3xia043瞿塘峡に入ると金持ちの中国人たちは5階と3階の船首から三峡下りを満喫するのだが、金のない貧乏人の小日本は2階の船首近くで瞿塘峡を見物する。でも、 前方に広がる瞿塘峡をすべて見ることは出来ない。今更60元払って5階の景観台から見物しようにも場所はないだろう。

3xia044まあ、貧乏人らしく通路から瞿塘峡を 見物するのだが、上から頻繁に痰、唾が降ってくる。白帝城を通過する頃からだ。そう、3階と5階にいる金持ちの中国人たちが吐いた痰、唾だ。痰、唾だけで はなく、ついでにゴミも降ってくる。さすが5000年の歴史を持つ中国だ。三峡下りでも痰吐き、ゴミのポイ捨ては健在だ。上から痰やゴミが降ってくる中で瞿塘峡の撮影を撮影をする。

3xia045瞿塘峡の景色は良いのだが上から絶えず痰が降ってくる。優秀な中華民族は三峡下りでも痰吐きは忘れないようだ。自分のような小日本にはとても真似出来ない。一等国の中国の人民たちの行動は三等国の小日本には理解することが出来ないだろう。小日本も優秀な中華民族に見習い三峡下りで痰を吐くようにしなければならないのだろうか?

中国政府は「痰を吐くな、ゴミのポイ捨てするな」と宣伝しているが、三峡は「痰吐き、ゴミのポイ捨て」が常識のようで中国政府の統治が行き届いていないようだ。

巫山から小三峡

3xia04612:15頃、巫山港に寄港する。ここから小三峡へ小型船で向かうのだがお金のない自分は小三峡の入場料210元が払えないので埠頭で小三峡へ向かう小型船とお金持ち中国人たちを見送る。もちろん、白人も数人いた。

3xia047巫山港は明日の05:00出港予定なのでそれまで自由行動なのだが、港から巫山の街まで登る気は起きないので港の食堂で4元の炒飯を食べるが三峡下りでようやくそこそこ量のある食事ができた。

3xia048今までは量が少ない餛飩や素麺とかだったが巫山で値段と量がまあまあ妥当な店があった。18:45頃、小三峡から乗客が戻ってきた。恐らく小三峡の景色は絶景だったのだろう。まあ、貧乏人の小日本には訪れることの出来ない場所だ。

ぼったくり食堂に遭遇

夕飯を食べに下船して港にある食堂で夕飯を食べるが、ここはぼったくり食堂だった。土豆丝と米饭を3杯で会計時にご飯が1杯3元とか老板がほざくので、文句を言うとメニュー表を老板が持ってきて「1杯3元だろ」とか言うがメニュー表には「米饭3元/人」と書いてある。「1人3元じゃないか」と言って8元払うが老板は「お前韓国人だろ」とか言うが無視する。

どうやら漢字が読めないと思って騙そうとしたようだ。韓国人でも漢字は読めると思うのだが・・・。どうして優秀な中華民族は騙して商売しようとするのだろうか?騙して商売するのは中華民族の伝統なのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

巫峡

3xia04906:00頃、巫山港を出港する。予定だと05:00出港だったのだが遅れての出港だ。恐らく夜明け前なので明るくなってから巫峡を通過するように調整したのだろう。06:30頃に夜が明けてきた。

3xia050早朝ということもあり外は結構寒い。

3xia051巫峡。

3xia05207:00頃、船内放送で女神峰を通過していることを知る。左舷には旅行客が溢れており皆撮影をしている。近くで団体客がガイドの説明を聞いており一緒に 説明を聞く。女神峰を見てすぐに船内へ戻る。さすがに長時間外にいるのは寒くて辛い。

3xia053船内に戻り07:30頃、重慶市から湖北省へ入る。
3xia054巫峡

巴東を過ぎて屈原故里へ

3xia055湖北省へ入り巴東を通過する。10:20頃、梯帰の屈原故里に到着する。

3xia056屈原は春秋戦国時代の楚国の政治家、詩人である。屈原故里は入場料が90元なので当然ながら見物しない。

3xia057旅游区に入るだけでも2元取られるので埠頭から屈原故里を見るだけにする。

西陵峡

3xia05813:00頃、西陵峡を通過する。

3xia059西陵峡が三峡下り最後の峡谷のようで一番の見せ場らしい。

3xia060トラックを積んだ船を追い越します。

3xia061西陵峡は三峡ダムを通過したあたりまであるようだ。

3xia062西陵峡を眺めながら過ごす。

三峡ダム

3xia06314:15頃、三峡ダムに到着する。ここで三峡ダム近くの太平渓港に寄港して三峡ダムを見物する乗客が下船していく。更に宜昌へ行かずに武漢へ行く団体? の乗客は荷物を持って下船し、三峡ダム見学後にそのままバスで武漢へ向かう。ここで気付いたのだが、この船には白人が16人乗船していることが分かった。 まあ、恐らくもっといるかもしれない。
3xia064自分は当然のことながらお金がないので太平渓港を見物して船に戻る。予定では17:00出港なので、それまでHP作成で過ごすことにする。

三峡下り最大の失敗

17:00頃、三峡ダムから乗客たちが見物から戻ってきた。船内放送では夕食の案内を放送しており、最後の食事だからと2階の餐厅へ行く。ここで什锦炒饭 (10元)と青椒土豆丝(8元)を食べるが、何とご飯が食べ放題だった。この時、三峡下り最大の失敗に気付く。ご飯が食べ放題ならわざわざカップ麺を食べたり、港や観光地の高い食堂を利用する必要はなかった。

1日2食、青椒土豆丝だけで十分乗り切れたのだ。ご飯1杯1元と換算しても4,5杯は十分食べられ るので余裕で元は取れるではないか!反省しながら什锦炒饭と青椒土豆丝を食べるが少しでも元を取るべく、更にご飯を3杯食べるが、ここで追い討ちをかけるように緊急事態発生!ご飯のお代わりに行っている間にテーブルの青椒土豆丝が片付けられているではないか!すぐに服務員に言ったが既に時遅しで青椒土豆丝は処分されていたが、代わりに麻婆茄子(10元位)を持ってきてくれた。

まあ、炒飯食べて更にご飯を食べている客なんて普通はいないから片付けられても不思議はない。でも、代わりに麻婆茄子とは・・・。茄子は嫌いなのだが・・・。しかし文句は言っていられない。麻婆茄子もしっかり食べて満腹の状態で餐厅を後にする。大食いで米さえ食べられれば良い人にとっては江山10号はある意味で天国だ。自分は天国を見つけるのが遅すぎた。

三峡ダムを通過

3xia065ちょうど餐厅で食事をしているときに江山10号が太平渓港を出港して三峡ダムへ向かう。

3xia066三峡ダムのロック式ゲートを通過するのだが、このゲートがやたらとでかい。ゲート内には既に何隻かの船がいます。さすが中国が誇る三峡ダムだ。18:45頃、ゲートへ突入する。

3xia067水位は156m前後です。

3xia068最初のゲートが閉まりました。

3xia069水位が徐々に下がります。

3xia070ゲート内の水位が下がり、次のゲートへ向かうのだが、この間に1時間近くの時間が掛かる。

3xia071船が次の区画に移動するとゲートが閉まります。

3xia072乗客も撮影に夢中です。

3xia073巨大な扉が閉まると放水が始まり水位が下がり次の区画へ進みます。初めは乗客たちと一緒に写真撮影をしていたのだが徐々に食後の眠気が・・・。部屋に戻り寝ることにする。ゲート通過後に三峡ダムを撮影しようと思ったが夜ではほとんど見えない可能性があるので宜昌まで寝ることにする。宜昌には明日の02:00到着予定だ。

三峡下りを振り返る

今回の三峡下りを振り返ってみるが江山10号については不満が多い。船首部分から三峡の風景を楽しむには5階の展望台と3階の喫茶店からしか見ることが出来ない。5階の展望台は60元を払わなければ立ち入ることはできないし、3階の喫茶店は当然利用することもない。これは金のない客の締め出しで金持ちしか利用できない。

貧乏人は船尾から三峡の全景を見ることができるが船首から見るのと比べれば見劣りするだろう。船室はドアノブが壊れているしトイレの鍵はない。シャワーはあるがトイレとシャワーが一体になっているので鍵無しで使うのは・・・。

乗客についてはほとんどは中国人で常に痰吐きの音を聞いたり、長江に痰を吐いたりゴミを捨てる光景が目撃できる。白人の乗客もいるが白人は一等室とかだろうからあまり不快な思いはしてはいないだろう。餐厅はご飯が食べ放題だから大食いにとっては非常に助かる。まあ、総合的に考えれば今回の三峡下りは料金の割にはあまり良いとはいえなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
合計 18元

長江三峡下り旅行記~乗船券購入

2334次、硬座で西安→重慶

3xia001昼前に西安書院国際青年旅舎をチェックアウトして603路のバスで西安駅へ向かう。西安駅で15:00まで侯車室で待機するが人が多すぎる。どうやら、2334次はかなり厳しい旅路になりそうだ。「痰を吐いてはいけません」って、こんな表示がある中国って・・・。

3xia002改札が始まり久しぶりに将棋倒しになりそうなほどの大混雑で改札を突破する。こんな大混乱の中では駅員も切符に鋏を入れることはせずに切符を確認するだけにしている。

3xia003列車に乗車して荷物を置いて後は発車を待つだけという所で隣のホームにCRHが入線してくるでは ないか!いつもならすぐに撮影と行きたいところだがあいにく大混雑の硬座なので席を離れた隙に荷物が消えることもありえそうなので眺めているだけになって しまった。

3xia00415:45になり定刻どおり発車する。久しぶりに大混雑の列車での移動になった。西安発車直後でこの状況なのでこの後の停車駅でも乗客は乗ってきて中国で 埼京線並みの混雑を体験することになる。荷物の量は埼京線以上だが・・・。この酷さは紹興→寧波以来だ。でも、痰吐きやゴミのポイ捨ては無い様なのでまだ耐えられる。

しかし、夜になると状況は変わってしまった。上記画像の赤帽子のおっさんが痰を吐き、周りの乗客はヒマワリの種を食い散らかし始める。自分の両隣の乗客も痰を吐き、ゴミを床に捨て始める。この列車の乗客も民度の低い連中ばかりのようだ。

18:50過ぎ、旬陽北に到着するがここでおばちゃん2人が降り損ねるという珍事に遭遇する。ちゃんと日本人の自分でも車内放送を聞き取れたのに、どうしておばちゃん2人は降り損ねたのだろう。しかも気付いた時はまだ発車しておらず降りられるかなと思ったが無常にも列車は動き始める。その後はおばちゃんたちと乗務員の口論が聞こえてきた。恐らく「どうしてドアを 開けないんだ」とか「次の安康まで補票しろ」とか言っているのだろう。暫くすると口論も聞こえなくなり問題は解決したようだ?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11.1元
バス 1元 路線バス
合計 12.1元

トイレも大変

日付も変わり重慶へひたすら走り続ける列車だが自分は大混雑の車内で荷物が無くならない様に一睡も出来ずにいた。もちろん車内を公安が巡回しており事件が起きないように寝ている乗客を片っ端から叩き起こしている。しかも、この公安はやる気満々のようで巡回の頻度が高く、眠っている乗客を叩き起こすだけでなく次の停車駅を案内したりもしている。

こうして、重慶に近づいていき05:00過ぎに小便をしにトイレへ向かうがトイレへ行く乗客が群れを成していたので自分も群れに加わる。待ち人数は10人以上だがここであることに気付いてしまった。トイレから出てくる乗客は手を洗っていないではないか!トイレの脇には洗面台があり水もちゃんと出るのだが何故か手を洗わず戻っていく。どうして手を洗わないのだろうか?これが優秀な中華民族の伝統なのだろうか?

自分はトイ レから出てたら必ず手を洗っている。洗面台の水が出ない場合は水が出る車両まで移動して手を洗っているのだが・・・。トイレの順番が近づきあと少しというところで更に珍事が発生。小学生くらいの男子が鍵をかけずに糞をしているではないか!しかも、扉が閉まらず半開きになったりするので脱糞中の光景を見た乗客たちの笑いを誘っていた。ちゃんと鍵かけろよ!

ようやく自分の番が来て昨日の昼以来だから17時間ぶりに小便をするのだが前の乗客たちの糞が残っている。トイレが壊れており水が流れないのだ。最悪のトイレを体験することになるとは・・・。

再び重慶到着

3xia00506:20頃、重慶に到着する。出口を出て872路のバスで南坪へ向かうがここで大きな間違いを犯してしまう。宿を重慶南濱国際青年旅舎にしようとしていたが降りるバス停を間違ってしまう。南坪で降りてしまったが海棠暁月で降りなければな成らなかった。
3xia006住所は分かっていたが地図をしっかり覚えていなかった ので2時間ほど彷徨った挙句に諦めて前回宿泊した重慶純真年代国際青年旅舎へ向かう。

重慶純真年代国際青年旅舎へ

3xia007磁器口は相変わらず賑わっていた。

3xia008陳麻花は朝からこの行列で凄い。隣の古鎮陳麻花にも行列が出来ていた。

3xia00909:30頃、磁器口に到着する。今日は土曜日だったので磁器口には観光客がそこそこおり賑わっている。磁器口を歩いていくと陳麻花は相変わらず行列が出 来ており、やはりここは本当の人気店だ。重慶純真年代国際青年旅舎に到着するとスタッフは自分のことを覚えてくれていた。

まあ、国慶節の期間中に居座って いたのだから覚えているだろう。今回は前回の国慶節の滞在から1ヶ月経っていないのだが大きく設備が改善されていた。階段には手すりが無かったので転落防 止の格子が付けられ、部屋の各ベットに照明、コンセントと小物を置く台が追加されていた。但し2階のPCが撤去されインターネットが出来なくなっていた。

理由は大体見当がつく。インターネットは1時間1元の有料だったのだが誰でも自由に使える状態だったので、ほとんどの客は勝手に使っていた。恐らく管理が 面倒なのと客が勝手に使うので片付けてしまったのだろう。でも、代わりにテレビが設置されていた。設備の改善に努力をしており徐々に快適なユースホステル に近づいているようだ。

重慶南濱国際青年旅舎の場所を確認してくる

昼過ぎに重慶港へ行きフェリーの情報を集めた後に再び重慶南濱国際青年旅舎の場所を確認しに行くが今回は地図を確認していたのであっさりと到着してしまった。朝に探したときには残り500mの地点まで来ていた事も分かり、もう少し探していれば到着していた可能性がある。明日は重慶南濱国際青年旅舎へ移動して実際にどのようなユースホステルか確認してみよう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.3元
宿泊費 20元
バス 15元 路線バス
合計 51.3元

重慶南濱国際青年旅舎へ移動

3xia010昼前に重慶純真年代国際青年旅舎を出て808路のバスで重慶駅へ向かう。重慶駅で872路のバスに乗り換えて海棠暁月で下車する。徒歩5分ほどでユースホ ステルの看板が見えてきたが、ここにも872路のバスが停車しているではないか!バス停の標識は無いが海棠暁月生活館というバス停のようだ。

ここから既に 重慶南濱国際青年旅舎が見えている。徒歩2分ほどで重慶南濱国際青年旅舎に到着する。とりあえずドミトリーに3泊することにするが三峡下りの船は夜出発が 多いようなので実質2泊かもしれない。

中国で牛乳を飲んでみた

3xia01113:00頃、昼食を食べた後に近くのスーパーでビールと牛乳を買う。中国の牛乳がどんな物か試しに購入してみたが、中国だと牛乳は2種類あり今回は鮮牛乳(鲜牛奶)を購入。鮮牛乳は日本の牛乳と同じであり冷蔵で消費期限が7日前後だ。因みにもう一種類は純牛乳(纯牛奶)と呼び、こちらは常温で90日前後の保存が出来る。

中国で牛乳というと一般的には純牛乳を指すようで日本の牛乳と同じ鮮牛乳は大都市で見かけるが消費期限が短いので日本のように田舎まで流 通は出来ないので広大な国土にくまなく牛乳を流通させるには長持ちする純牛乳で無ければ不可能だろう。ここで疑問がひとつ出てくる。鮮牛乳と純牛乳は保存期間が違うというのは知っていたが、肝心の製造工程や品質がどう違うかという所は未だに分からない。

更に日本と違い商品名に牛乳とあっても砂糖や水が混ぜられていたりと日本では明らかに問題のある表示の商品が中国では平気で出回っている。例外なのはヨーグルトぐらいだ。中国語でヨーグルトは酸牛乳(酸牛奶)と表記する。

まあ、とにかく牛乳を買って飲んでみた。日本と変わらない普通の牛乳だった。因みに今回買った天友乳業の牛乳は1Lで5.5元で安い部類だ。高いのは10元以上の牛乳もあった。日本の牛乳に比べればまだ安いが、どちらにせよ中国の物価から言えば牛乳はまだ高級品の部類に入りそうだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.8元
バス 4元 路線バス
合計 18.8元

三峡下りの乗船券を買いに行く

3xia01208:30頃、三峡下りの乗船券を買いに出かける。重慶港には09:30頃到着する。

3xia013重慶港周辺には旅行社が多数あるので、とりあえず料金を確認するがど こも横並びの料金設定になっている。ツアーの内容をしっかり確認したい人は旅行社で申し込むのが無難なようだが、自分は入場料の高い白帝城、豊都鬼城など に船が立ち寄っても上陸するだけで入口の見物で終わるので、とりあえず三峡下りが出来ればよい。

それにインターネットで情報収集をしていたら重庆航运网という重慶市港航管理局のHPに船の運行日程が あり船名と立ち寄る観光地まで出ていたので、わざわざ旅行社に問い合わせる必要も無い。

3xia014そうすると普通に重慶港で乗船券を購入するので十分なので重慶港の 售票大厅で運行状況と料金を確認する。三峡下りの船は毎日運行されているが、旅游船と普客船の2種類がある。旅游船は名前の通り観光用で普客船は通常の定 期便に相当するようだ。宜昌までの料金も旅游船は3等上段で317元、普客船は3等上段で305元になっている。更に普客船は4等室まである。設備にも差 があり普客船はトイレが共同になっているようだ。

3xia015購入する乗船券は11/6のなので船は江山10号か汾河で立ち寄る観光地も重庆航运网を見て分かっている。まあ、どちらの船でも構わないので明日の宜昌行 き乗船券を購入するが今日の乗船券もまだ残っていた。今日は東方之珠が運行になっているのだが当日でも三峡下りの乗船券が余っているとは、既に閑散期なのかと認識する。

3xia016購入時に旅游船と普客船のどちらか聞かれたので旅游船と答える。3等上段で317元だが保険料2元が加わり実際は319元だった。船は江山10号になっていたが乗船券には何故か「旅游」ではなく「普客」と印刷されていた。江山10号は4星級の旅游船のはずなのだが・・・。まあ、4星級といっても4星級なのは特等と1等だけで3等ではほとんど関係ないだろう。

出港時間は2300と表示されていたが何時から乗船できるか表示されていなかったので窓口で聞くと19:30乗船開始と分かる。これで乗船券の購入は済んだので後は明日までのんびり過ごすだけだ。江山10号については重庆长航江山游船公司に船の情報とかが出ているので参考になるかも?

牛乳飲料を買ってみた

3xia017昨日は牛乳を買ってみたが今日は落花生と胡桃を使った牛乳飲料を買ってみた。まあ、日本で言えば加工乳という類の商品だろう。価格は1Lで3.9元。コ カ・コーラの350ml缶で1.9元ぐらいなのでまあまあ安い。味は落花生の味がする牛乳とそのまんまだった。ただ原材料に浄化水の表記がある。水で薄めているようだ。まあ、値段が安いからこんなものだろう。

両替
JTBグローバルキャッシュ(中国建設銀行で降ろす) 2500元(1元=16.1628円)

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.4元
バス 2元 路線バス
フェリー 319元 重慶→宜昌
合計 336.4元

重慶旅行記~国慶節

朝起きたら・・・

07:45頃に起床するが昨日ベットが1つ増やされて7人ドミトリーになったと思っていたら増やされたベットに女性が2人寝ていた。どうやら、7人ドミトリーでなく8人ドミトリーになっていた。まあ、ダブルベットだから2人で寝るのも大丈夫だろうが兄貴が2人寝ていたら鳥肌が立つだろうな。

国慶節の磁器口

chongqing104今日は国慶節で今日から10/7までどこの観光地も大混雑になるのだが磁器口も朝から観光客が押し寄せている。まだ開店していない店が多いのにカメラを 持ったいかにも観光客という団体が磁器口を練り歩いている。そういう自分も朝の涼しい時間帯に磁器口を見物しておこうとうろついているのだが・・・。

chongqing105マナー向上を訴えかけていますが痰吐きは磁器口でも見られます。

chongqing106磁器口は路地が複雑に入り組んでいるのだが、とりあえずまだ人の少ない磁器口横街を歩いてみる。まずは宝輪寺の山門が見えてきた。

chongqing107宝輪寺は磁器口で唯一の寺のようなのだが拝観料は5元になっている。外から見た限り建物が新しいような気がしてどうも5元払う価値があるようには思えなかったので素通りする。

chongqing108宝輪寺を通り過ぎ入り組んだ路地を突き進むと磁器口を抜けてしまった。他に入口がないか歩いていると磁器口の牌坊のある通りに辿り着いた。

chongqing109再び磁器口へ入り磁器口正街を歩いてユースホステルに戻る。

chongqing11015:00頃、再び磁器口を散歩するが観光客で大混雑しており、この混雑が恐らく1週間続くのだろう。土産物屋や飲食店は稼ぎ時なので売込みにも気合が入った様子だ。一昨日、麻花を買った陳麻花の前を通りがかると凄いお客の数だ。隣の古鎮陳麻花も賑わっており国慶節だと普段は客の少ない店も大賑わいのようだ。

chongqing111そして、やはり今日も外国人観光客の団体に遭遇した。今日はご丁寧に国旗を目印に行動していたのでカナダ人だと分かった。これなら逸れる確率も低く て国旗は非常に便利だろう。でも、日の丸は駄目なんだろうな!ついでに晴天白日満地紅旗も駄目だろうな!

chongqing112大混雑の磁器口を散歩していると今日もいました! 張飛牛肉の店先に張飛がいます。張飛牛肉は特に重慶の特産ではないのだが磁器口では店先に張飛がいるほど気合が入っています。

床屋で坊主にする

散歩のついでに床屋に寄って坊主にする。重慶が暑いので完全に頭を丸めただけで別に出家したわけではない。これで半年近くは床屋に行く必要は無いだろう。そして、坊主になってユースホステルに戻ると予想通りのスタッフの反応があった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
理髪 10元
合計 19元

重慶のカルフールは店員が屑だ

chongqing113国慶節の民族大移動で磁器口は連日の賑わいというか人が多すぎて外に出る気が無くなるほどだ。15:00過ぎになり沙坪壩のカルフールへ行く。沙坪壩火車站の近くで降りると沙坪壩汽車站を見つける。とりあえず路線の確認をすると重慶近郊の路線が多い。おそらくバックパッカーは利用する機会が無いだろう。

そして、カルフールへ行き何か食料品で安いものは無いか探してみるがパン売場で驚くべき光景を目撃してしまう。店員が売り物のパンをつまみ食いしているではないか!フランス大手スーパーといっても中国ではこの程度の店員しかいないのだろうか?店員がつまみ食いしているのだから客も素手でパンを触っている。重 慶のカルフールは今までのカルフールとはちょっと違った。それとも中国のカルフールはどこも同じだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.4元
バス 2元 路線バス
合計 11.4元

重慶歌楽山革命紀念館(中美合作所)は大混雑

chongqing11409:00頃、宿を出て重慶歌楽山革命紀念館へ徒歩で向かう。重慶歌楽山革命紀念館は対日戦で米国と共同で暗号解読、気象観測、宣伝活動などをしていた特 務機関というべき中美合作所である。国民政府の政治犯収容所、陳列館などが公開されている。

chongqing11509:20頃、重慶歌楽山革命紀念館に到着するが人が多い・・・。やはり、国慶節は侮ってはいけなかった。共産党関連の観光地は普段は空いているのに国慶節になると人民の忠誠度は急上昇するようだ。でも、ここまで来たのに帰る訳には行かない。
chongqing116重慶歌楽山革命紀念館には西安事件で張学良と共に首謀者とされる楊虎城が殺害され葬られた場所があるからだ。ということで、人民の海に飛び込むことを決意して入場券を購入する。重慶歌楽山革命紀念館は各景点ごとに料金が設定されているがセット券を40元で購入するが国慶節 だからなのか係員に他の客と一緒に誘導されて陳列館近くの駐車場からバスに乗車する。

渣滓洞監獄

chongqing117係員の説明を聞いているとバスは一番奥にある景区の渣滓洞監獄へ向かうことが分かった。
chongqing118更に説明を聞いているとセット券購入者だけがバスで移動することが出来ることも分かった。渣滓洞監獄は国民政府の政治犯収容所でここに数多くの革命烈士が収容されていた。

chongqing119渣滓洞監獄

chongqing120監獄と言っても敷地はあまり広くは無いのだが建物はしっかり保存されている。同時の拷問道具などの資料展示もあり部屋も再現されて公開されている。

chongqing121観光客多すぎ

chongqing122普段はこんなに客が訪れているのだろうか?

梅園、白公館

chongqing123渣滓洞監獄の次はバスで梅園へ移動する。梅園は古い建物に資料展示があるだけであまり見る必要性は感じられなかった。

chongqing124梅園に続きバスで白公館へ移動する。

chongqing125白公館も監獄であり1943年には中美合作所第三招待所と改名された。ここも政治犯収容所として機能していた。

松林坡

chongqing126白公館の近くには松林坡があり、ここが西安事件で張学良と共に首謀者の一人とされる楊虎城将軍が蒋介石の密命により妻子と共に殺害され遺体が葬られた場所である。

chongqing127松林坡

狼犬室

chongqing128松林坡を見物し終わってバスで陳列館近くの駐車場に戻ってきた。徒歩で3分ほどの所にある狼犬室を訪れる。

chongqing129ここでは当時、100匹以上の警察犬を飼育していた。現在は一部が保存されている。

chongqing130狼犬室

国慶節に観光はしてはいけない

ちょうど昼に重慶歌楽山革命紀念館の見物が終わったが人が多すぎる。やはり、民族大移動の時期に観光はしてはいけない。今まで共産党関連の観光地は空いて いてのんびり見物できたのだが今日は違っていた。人民の波に飲み込まれ写真撮影をするにしても人民がうろついているので邪魔だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.3元
重慶歌楽山革命紀念館 40元
日用品 1.2元 石鹸
合計 49.5元

外に出ずに籠もる

昨日の重慶歌楽山革命紀念館で懲りたので国慶節の間は外出を最小限に控え人民の大移動が終わるのを待つことにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5.5元
合計 5.5元

宿泊者の行動を観察

今日も外出せずにいたのだがネタがない訳ではない。昨日の夜から同じドミの中国人宿泊者の行動を観察してみたのだ。昨日の夜は自分が最初に寝ていたのだが 中国人たちが22:00過ぎだと思うが順次部屋に戻ってくる。一人寝ているので初めは静かだったが会話が始まれば先に寝ている人がいてもお構い無しだ。まあ、こちらも彼らの話を狸寝入りで聞くことにする。

成都、武漢、西安、深圳、南京と各地から来ていることが分かり、深圳から来た人は仕事が休みで来たようで、残りも会社員や大学生だった。で、どんな話をしていたかというと「重慶の路線バスは良い」「昆明の路線バスの方が便利だったぞ!」「どこの大学だ?」 「成都の青年旅舎はどこが良い?」「成都は龍堂が安くていいぞ!」「あの寝ている奴は日本人だぞ!」とか情報交換をしている。

まあ、聞き取れた範囲内では普通の会話だった。07:00前に起床するが窓の無い部屋なので真っ暗で当然時計が無ければ朝になっていることにも気付かないので、まだ皆寝ていた。

いきなり中国国歌を歌いだす

昼頃、部屋に戻ると1人いたのだが昼食の饅頭を食べているといきなり中国国歌の義勇軍行進曲を歌い始める。これは、遠回しに「小日本出て行け」という意味だろうか?これが日本のユースホステルのドミで中国人宿泊客の前でいきなり君が代を歌い始めたらどうなるだろうか?

恐らくというよりも確実に中国人だけでなく日本人からも「こいつ頭狂ってるよ!」「危ねえ奴だ」と思われるだろう。中国の場合は人前でいきなり国歌を歌っても大丈夫なのだろう。多分・・・。自信ないけど・・・。

昼は義勇軍行進曲を歌う中国人がいたが夕方は別の中国人が興味深い行動をしてくれた。窓の無い部屋なのでエアコンが稼動していたがエアコンに一番近いベットで寝ていた中国人がこちらに「そこのベットは誰かいるの?」と聞くので「多分いないと思う」と返答すると空いていたベットで寝てしま う。どうやらエアコンに近いので寝冷えしたようだ。でも、何故空いているベットに移動するのだろうか?

エアコンを止めれば問題は解決すると思うのだが・・・。それに勝手に空きベットで寝ていると新たに来た宿泊客とトラブルになると思うし、勝手に使ったベットはちゃんと片付けるのだろうか?答えはもちろん片付けていなかった!中国人の行動は色々な意味で自分にとっては不思議で面白い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
合計 6元

今日も宿に引籠もる

今日も当然ながら溢れかえる人民を避けるべく宿に引籠もる。朝に成都から来た中国人が「いつもインターネットやっているけど重慶でどこか行ったの?」と聞いてきたので「紅岩村や白公館とか見てきましたよ」と答える。そこから会話が始まりお互いの自己紹介をして名前を知る。この中国人は名前を郭寧と名乗った。三国志遺跡を巡ったりする自分は「郭嘉と甘寧を合わせた名前だ」と心の中で呟く。

郭寧さんは今日、成都に帰るということで成都の話で盛り上がり明蜀王陵を見に行ったことを話したら驚いていた。郭寧さん曰く「明蜀王陵は何も無いから成都に住んでいる人でも行かないよ」とのこと。確かに地下宮殿以外は何も無いに等しい。まあ、郭寧さんとは記念写真を撮ったりした。因みに郭寧さんはSONYのデジカメを使っていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
合計 8.5元

今日も引籠もり

chongqing131今日も引籠もるが国慶節の民族大移動は今日までだ。明日は重慶を離れて西安へ向かう。日記がこれだけだと面白くない無いので宿の対面にあるレストランの看板から話題を1つ。

中国のレストランでは水槽の中を泳ぐ魚を自分で選んで料理してもらうのは良く知られているが、宿の対面にあるレストランの看板には「现杀:活鸡活兔每斤/20元」という表記がある。勘の良い人はすぐに分かるだろう。鶏や兔をその場で絞めて料理してくれるということだ。直訳すれば「現場で殺す:活きた鶏、活きた兔、各500g/20元」という感じだ。日本人なら魚をその場でさばいてくれるのは大丈夫だろうが、鶏や兔をその場で絞めて料理されるのはどうだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

重慶旅行記~革命遺址

7411次で大足→重慶

chongqing05606:00頃に起床する。今日は大足→重慶へ鉄道で移動するので11:00前に宿を出ればちょうど間に合うだろう。10:00ぐらいまでインターネットで情報収集をした後に11:00頃、宿を出る。重慶大足汽車站で郵亭行きのバスに乗ろうとしたがちょうどこの時間帯はバスが無いといわれる。でも、その辺の通りを郵亭行きのバスが走っているのでヒッチハイク形式で郵亭行きのバスの乗車する。

地元民で大混雑のバスで郵亭に向かうが途中で公安のパトカーを見つけると立っている乗客たちが一斉にしゃがんで身を隠す。どうやら、定員オーバーで検挙される可能性があるようだ。席に座っている自分からすると一斉にしゃがんで身を隠す行動にかなり笑えた。
12:15頃、郵亭に到着する。大足駅前の通りで下車して駅まで3分ほど歩く。切符売場で切符を買おうとしたが窓口は閉まっている。窓口には昼から切符を販売するという内容の紙が張られていたので窓口のガラスを叩くが反応なし。どうやら乗車してから清算するようだ。

12:30頃、列車が到着して乗客が一斉にホームへ移動するが到着時刻が早すぎる。列車を良く見ると大足には停車しない昆明→重慶の2650次が対向列車の通過待ちで停車しているだけだった。このままホームで7411次を待っていたが中国人は待っているでは終わらなかった。駅員が連絡事項でもあるのか2650次に乗込んで乗務員話をしていたが乗込む際に開いたドアから7411次の乗客が2650次に乗車している。

本来は乗車できないので乗務員が追い払 おうとするが強引に乗車していた。逆に窓から下車している乗客もいた。明らかに乗客たちは2650次が大足に停車することを知っているようだ。これらの行動に驚くのと民度がやはり低いと再認識した。

chongqing05712:50頃、7411次が大足に到着する。乗車して車内精算をしていると一昨日乗車した7411次で知り合った乗務員と再会する。今日の7411次は一昨日と同じ乗務員のようだ。面識のある乗務員が他の乗務員にわざわざ「彼は日本人だよ。大足石刻を見に行ってきたんだよ。」と教えるので予想通り乗車率の低い車両では乗務員たちが暇つぶしに話しかけてくる。

chongqing058そして、今回は「日本円は持っていないのか?」と聞いてくるので10円硬貨を見せてあげる。更に乗務員たちが「日本円を人民元と交換しよう」とか言ってくるので、さすがに「紙幣は持っていない。全部人民元に両替してある」と答えて断る。銀行以外での両替は胡散臭いし人民元は十分持っている。

それに彼らは円相場が乱高下する可能性を知らないのだろうか?でも、記念なのか投資なのかは知らないが乗務員まで外貨を欲しがるとは・・・。それに今日の乗務員は何故か日本語で「よーし!」と連呼する。いつもなら中国人は 「飯」を日本語で「ミシ、ミシ」と間違った発音で言うのだが、今日は質問して答えを聞くと「よーし!」を使っている。これも抗日ドラマで覚えた日本語なのだろう。

chongqing059車内に乗客がほとんどいない7411次だったが永川で状況が一変した。永川で乗車率は7割以上に急上昇し、その後の停車駅でも乗客が増えてくる。重慶に近づくにつれ混雑してきた。18:28に重慶駅到着。

chongqing060ようやく重慶に到着した。

重慶純真年代国際青年旅舎に宿泊

重慶では10/1~10/7の国慶節の民族大移動をやり過ごすために10/7ぐらいまで滞在しようと思うのだが、まずは滞在拠点を決めなければならない。 幸い重慶にも国際青年旅舎が2件開業したのでそのうちの1件、重慶純真年代国際青年旅舎を拠点にすることにする。重慶駅から808路のバスで終点の磁器口まで移動するが道路工事の渋滞で20:00頃、磁器口に到着する。

磁器口は昔の港で現在は当時の雰囲気を再現した観光地になっている。磁器口の牌坊をくぐり再現された古い街並みの中を進み階段を下り埠頭のすぐ近くまで歩くと重慶純真年代国際青年旅舎を発見する。1泊20元のドミトリーに宿泊することにして、まずは食事に出かけるが観光地の真っ只中ということでどこも高い店ばかりだ。

少し離れた所に食堂があったのでそこで今日初めての食事を食べることにする。食事を終えて21:00過ぎに重慶純真年代国際青年旅舎へ戻り、6日ぶりに体と服を洗う。部屋に戻るとエアコンが稼動しており同じ部屋の中国人たちは重慶の蒸し暑さには耐えられないようだ。

エアコンが稼動して涼しいのだが外の声がはっきり聞こえるのでカーテンを開けると窓が開けっ放しになっている。窓を閉めると静かになったのだが、こういう浪費をする中国人は地球温暖化や資源の効率的利用を考えたことは無いのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
宿泊費 20元
鉄道 15元 無座 大足→重慶
バス 3元 路線バス
バス 6元 大足→郵亭
合計 53元

磁器口を散歩

chongqing06107:40頃に起床するが重慶は朝から蒸し暑い。今日は今まで滞っていたHP作成に取り掛かる。途中で食事を兼ねて磁器口を散歩する。

chongqing062磁器口は古鎮として紹介されているようだが実際は観光用に古い街並みが再現されているだけだが成都の洛帯よりは遥かに雰囲気は良い。

chongqing063多くの土産物屋や飲食店が立ち並んでいるが観光客も多く賑わっている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.5元
宿泊費 235元 9/28-9/30 20元×3 10/1-10/7 25元×7
合計 242.5元

重慶駅で切符を購入

chongqing06411:00過ぎ、国慶節の後に備えて重慶駅で切符を購入しようとするがやはり混雑していた。まずは窓口に並ぶ前に臨時列車などの公告を確認しようするが公告が見当たらない。いつもなら切符売場の片隅にあったりするのだが重慶駅では見つけられなかった。

でも、電光掲示板に臨時列車の運行情報が出ておりL208次が国慶節の期間中は隔日で重慶⇔西安を運行することを知る。ちゃんと出発予定の10/8にも運行されるので、まずはL208次を第一候補とする。駄目な場合は1726次で崋山の手前の渭南まで行き西安行きの列車に乗換える計画だ。窓口は混雑していたが珍しく早く順番が回ってきた。

係員に L208次の切符を頼むと重慶訛りなのかでよく聞き取れなかったが「停運」が聞き取れ運行停止というのを理解する。確かに端末で確認してもらっても表示されなかった。電光掲示板には運行情報が出ていたのだが予想外にも運行停止だった。やはり人民鉄路は日本の旧国鉄以下なのだろうか?仕方ないので10/8の1726次、渭南までの硬臥の切符を購入する。切符を購入したので10/8までは重慶で観光をしながら過ごす事になる。

重慶朝天門汽車站、重慶港

chongqing065昼頃、重慶駅から120路のバスで朝天門へ向かう。朝天門には重慶朝天門汽車站と重慶港がある。

chongqing066重慶朝天門汽車站は長距離バスターミナルで特に今回はそれほど重要視していないが、重慶港は重要である。

chongqing067朝天門は長江と嘉陵江の合流地点です。左が嘉陵江、右が長江上流、正面が長江下流です。合流地点なので境目では川の水の色が分かれています。

chongqing068重慶港からは三峡下りのフェリーが出港する港であり、観光用の航路もあれば旅客用の航路もある。船で長江を下ってみたいので、この重慶港からの船の運行状 況を調べる。朝天門に到着してまずは重慶朝天門汽車站を調べるが予想通り成都、宜賓、豊都、宜昌など各方面のバスが発着していた。

chongqing069重慶朝天門汽車站から徒歩で5~10分ほど離れたところに重慶港があり、船の運行状況を確認する。三峡下りの船は観光用と旅客用があったが宜昌まで旅客用の4等上段で249元と鉄道よりかなり高い。

桂園

chongqing070桂園の入場券(表)

chongqing071桂園の入場券(裏)

chongqing072重慶港から重慶朝天門汽車站に戻り602路のバスに乗車して上清寺で下車する。5分ほど歩いて13:15過ぎ、桂園に到着する。

chongqing073桂園は国民政府軍事委員会政治部部長であった張治中の公館であり、敷地内に桂花樹があった為に桂園と呼ばれるようになった。

chongqing074会客室。中国共産党の代表団と各界に有識者たちが会談した場所。1945年10月10日に国民政府と中国共産党との間で「双十協定」の署名が行われた場所でもある。

chongqing0751945年8-10月に毛沢東、周恩来らが桂園に滞在し国民政府と交渉した重慶談判の場所でもある。建物自体は綺麗に整備され毛沢東、周恩来が滞在した部屋は当時の様子が再現されている。

chongqing076周恩来執務室

chongqing077桂園

chongqing078入場料も2元と格安で貧乏人から金持ちまで見物できるようになっており共産党関連の観光地にふさわしい料金設定だ。でも、観光客は少なめで中にまで入って見物する観光客がおらず貸切状態で見物する。

曽家岩50号

chongqing080曽家岩50号の入場券(表)

chongqing081曽家岩50号の入場券(裏)

chongqing082桂園から更に徒歩5分ほどの所にある曽家岩50号に13:40頃到着する。曽家岩50号は正式名称を「八路軍重慶弁事処旧址-曽家岩50号-」と呼び日中 戦争時に八路軍重慶弁事処が置かれ周恩来が執務を執っていたために周公館と呼ばれるようになった場所である。

chongqing083入口には周恩来の銅像があり、いかにも革命遺址の雰囲気がある。ここも入場料は2元と格安である。保存状態もよく周恩来、董必武の執務室も再現され保存されている。

chongqing084曽家岩50号

chongqing085過庁。曽家岩50号(周公館)の秘書官や副官が寝泊りした場所。

紅岩村革命紀念館

chongqing08614:00頃、曽家岩50号を離れ紅岩村革命紀念館へ向かうために上清寺のバス停で紅岩村行き143路のバスを待つが来る気配が全く無い。143路のバス を諦め別ルートで行けないか他のバス停を探し彷徨うと1500前、重慶中国三峡博物館と人民大礼堂の前に来てしまった。

chongqing087重慶中国三峡博物館は有名な観光地のようで白人が記念写真を撮っていた。人民大礼堂の近くのバス停から紅岩村行きのバスがあったので乗車する。

chongqing088紅岩村革命紀念館の入場券(表)

chongqing089紅岩村革命紀念館の入場券(裏)

chongqing09015:30頃、紅岩村に到着する。紅岩村は日中戦争時に中国共産党中央南方局と八路軍重慶弁事処が置かれ毛沢東も滞在した場所である。
chongqing091紅岩革命紀念館

chongqing092紅岩革命紀念館

chongqing093重慶の革命遺址の中心的な場所であり広い敷地に当時の建物が紀念館として保存されている。

陳麻花

chongqing09416:30頃、紅岩村を離れ808路のバスで磁器口へ戻る。17:00頃、磁器口に戻ってきが昨日、見つけた行列の出来ている麻花(小麦粉を練ってねじって油で揚げたお菓子)の店を通りかかるが相変わらず行列が出来ている。

chongqing095雰囲気から午前中から行列は途切れていない様子だ。この店の名は陳麻花と呼ぶのだ が、隣や周辺にも同じ名前の陳麻花があり紛らわしいのだがこの店は陳建平の陳麻花だ。

chongqing096日本で同じ名称の店が隣接していたら裁判沙汰になりそうだが中国ではそういうことはお構いなしのようだ。

chongqing097陳建平の陳麻花

chongqing098ちなみに隣は同姓の陳さんが経営する古鎮陳麻花なので知らなければ間違える可能性ありだ。行列が出来ている人気店なので陳建平の陳麻花に並ぶ。30分ほどして麻花を一斤(500g)7元で購入する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.1元
鉄道 113元 硬臥 重慶→渭南
バス 10元 路線バス
桂園 2元
曽家岩50号 2元
紅岩村 15元
合計 155.1元

沙坪壩駅とカルフールへ行く

chongqing09913:00過ぎにバスで15分ほどの沙坪壩へ向かう。ここには沙坪壩駅とカルフールがあるのだが沙坪壩駅はかなり傷んでいる駅なのだが駅の外はフランス系スーパーマーケットのカルフールがあったりと商業地として発展している。

chongqing101しかし、沙坪壩駅の上には陸橋が架かっており撮り鉄には使える場所の可能性もある。

chongqing102カルフールでは久しぶりにビールを買ってみた。もちろん、地ビールは外せないので山城啤酒を購入する。山城啤酒と言っても京都の山城ではない。重慶には山城という別名があるので山城啤酒なのだ。

chongqing103ついでにカルフールのプライベートブランドの醇和啤酒も買ってみた。

ドミトリーにベットが増やされていた

夕飯を食べて部屋に戻るとベットが1つ増えていた。どうやら、6人ドミから7人ドミに変更になったようだ。明日から国慶節の民族大移動の期間に突入するの でどこの宿も繁盛するからこういったことは当然だろう。夜は2階の上網区でいつもHP作成をしているのだが今日は宿泊客のおっさんに服務員と間違われて 「部屋のシャワーが冷たい」などと文句を言われる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.2元
バス 2.5元 路線バス
合計 15.7元

重慶旅行記~世界遺産 大足石刻

7411次で内江→大足

chongqing00109:05頃に宿を出て内江駅へ向かう。

chongqing002駅ではちょうど改札が始まり待ち時間無しで乗車するが車内は空席が目立つ。乗客は自由に席に座っており乗車率は2割になるかどうかという程度だ。

chongqing003やはり普通慢車は地元民しか利用しないのと重慶方面へ行くならバスのほうが圧倒的に速いのでこれだけ空いているのだろう。

chongqing004車両編成は22Bと22Cを使用した混成だ。おり09:40に定刻どおり発車する。駅のホームには音楽が流され、いかにも社会主義っぽい演出がされてい る。

chongqing005こちらは22Cです。それにしても窓枠の錆が酷い。

chongqing006自分は最後尾の1号車3番の座席に座っていたので乗務員Aが「どこから来たの?」「どこまで行くの?」のと聞くので「大足まで行きます。日本人で す。」と答えるが乗務員Aは行き先は理解したが日本人と言うのは理解できず日本と発音の似た宜宾と解釈して「宜宾人か?」と聞いてくるので四川話で「日本人です。」と再度答えるが理解してもらえなかったが、少しして「日本人か!」と驚いた口調で気付いてくれた。

気付いた後は質問攻めで「石刻を見に行くのか?」とか色々聞かれる。普段地元民しか利用しない列車に日本人なんかが乗車しているとちょっとした騒ぎになるようで1号車にくる乗務員たちに乗務員Aが 「日本人が乗車しているぞ!少し中国語が話せるぞ!」とわざわざ教えるので乗務員たちから何度も似たような質問をされる。おかげでGPSで停車駅の座標を記録する暇を与えられず外の景色も眺めることができない。しかし、次第に話題が無くなってくるとようやく外を眺める余裕が出てきた。

chongqing007大足が近づいてくると乗務員Aが「次が大足だよ」と教えてくれ余裕を持って下車の準備をする。

chongqing00812:45頃、大足に到着する。大足駅は大足の中心部から南に30㎞ほど離れているので駅前で大足行きのバスに乗車する。運賃は6元。途中で客を乗せながら走るが龍川汽車站で別の大足行きのバスに乗り換えさせら 14:00頃、重慶大足汽車站に到着する。

chongqing009バスターミナル前の旅社に1泊する事にしてすぐに石刻の見物に出かける。大足周辺の地図はこちらを参考にすると分かりやすい。

北山石刻

chongqing011まずは徒歩で北山石刻へ向かうことにする。大足から徒歩で行けるのは北山石刻と南山石刻の2ヶ所で距離は1.5~2㎞ぐらいだ。北山石刻には約30分ほどかかって14:45頃到着。

chongqing010まずは世界遺産ではないがすぐ近くにある無料で見物できる多宝塔を見物する。多宝塔の後に北山石刻を見物する。

chongqing012北山石刻

chongqing013釈迦牟尼佛龕

chongqing014唐の景福元年(892)に彫られた釈迦牟尼佛龕の天井部分にはまだ鮮やかに色彩が残っています。

chongqing015北山石刻を見物するが意外にも観光客は少なく世界遺産にしては寂しい。以前訪れた北京の周口店と同じ状況だ。

chongqing016古文孝経碑と趙懿簡公神道碑。南宋の孝宗年間(1183-1189)の物です。

chongqing017北山石刻

chongqing018石刻はしっかりと残っており中には色の残った石刻もある。

chongqing019北山石刻

chongqing020北山石刻

chongqing021見物をしていると白人の観光客を3人発見する。

chongqing022北山石刻

chongqing023北山石刻

chongqing024観光客が少なく寂しいと言ってもやはり世界遺産だ。外国人も訪れていた。

南山石刻へ行くが・・・

chongqing02515:30過ぎに北山石刻を離れ南山石刻へ行こうとしたが途中で大足にもうひとつあるバスターミナルの大足汽車客運中心を探すがなかなか見つからず小さな大足の街を彷徨ってしまうが16:30頃に大足汽車客運中心を発見する。バスの発着状況を確認すると宝頂山石刻へはここからバスが出ていた。

chongqing026石篆山石刻の三駆鎮には重慶大足汽車站、石門山石刻の石馬鎮には大足汽車客運中心からバスが出ていた。大足汽車客運中心で調査を終えて南山石刻へ向かうがすぐに重慶大足汽車站に到着する。2つのバスターミナルがすぐ近くにあることを知り時間を無駄にしたことを悔やみつつ南山石刻へ向かう。

chongqing02717:00過ぎ南山石刻に到着 するが入口で警備員に「今日は終わりだよ」と言われるが「どこから来たの?」と聞かれ「日本人です」と答えると気を利かせてくれて入れるかどうか連絡を取ってくれたが駄目だった。南山石刻は明朝に見物することにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.5元
宿泊費 30元
バス 6元 路線バス
大足石刻 120元 北山、宝頂山
合計 175.5元

南山石刻

chongqing028昨日、訪れる時間が遅かった南山石刻へ08:00頃に再び訪れるが開園は08:30でまだ閉まったままだったが掃除をしていた管理人が気を利かせてくれて早く開けてくれた。おかげで世界遺産を貸し切り状態で見物することができた。

chongqing029南宋の紹興年間(1132-1162)に彫られた三清古洞。

chongqing030三清古洞。

chongqing031南山石刻

chongqing032南山石刻はそれほど石刻は無いのだが一番の見所は南宋時代に彫られた石龍だ。

chongqing033石龍

chongqing034石刻の数が少なくても世界遺産で入場料5元というのはかなり安いし観光客が訪れている様子も無い。といっても開園前に見物しているので観光客がいないのは当然だな。

chongqing035南山石刻の入場券(表)

chongqing036南山石刻の入場券(裏)

宝頂山石刻

chongqing03708:30頃に南山石刻を離れ09:00頃、大足汽車客運中心に到着する。ここで宝頂山行きのバスに乗車して09:30に出発するが北環東路のバスが集結 している所で別のバスに乗り換えさせられる。どうやら、ここもバスターミナルのような機能を持っているようで地元民が次々の乗車してくる。席が客で埋まるとようやく宝頂山石刻へ出発する。

chongqing03810:30頃、宝頂山石刻に到着する。ここからは徒歩で約10分ほどかけて宝頂山石刻まで行くが、途中でバイクタクシーなどが待ち構えているが無視をする。

chongqing039北山石刻と宝頂山石刻の聯票(裏)

chongqing040ようやく宝頂山石刻に到着するが外からでも一部の石刻が見える状態になっていた。

chongqing041節約観光ならこれで帰るのも良いかもしれないが北山石刻、宝頂山石刻の聯票を購入しているので中に入り見物していくことにする。

chongqing042宝頂山石刻

chongqing043宝頂山石刻は入場料が80元と高額なのだが確かにそれに値する石刻が見られる。

chongqing044牧牛図

chongqing045護法神龕

chongqing046六道輪回図

chongqing047華厳三聖像

chongqing048北山石刻、南山石刻とも比べ物にならない数と大きさの石刻が残っている。

chongqing049巨大な釈迦の石刻もあります。

chongqing050宝頂山石刻

chongqing051大足の一番の観光地なので観光客も最も多いがそれでも世界遺産にしてはまだ少ない。

chongqing052千年近く経っていても石刻に色が残っているのには驚かされます。

chongqing053外国人も数人見かけた程度でまだまだ知名度は低いようだ。
chongqing054でも、知名度が低いほうが観光客が少なくゆっくり見物や撮影ができる。九寨溝のようになったら観光どころではなくなるだろうな。

石馬山石刻、石篆山石刻は断念

chongqing05511:10頃、宝頂山石刻を離れ11:30頃、北環東路のバスが集結している所に戻ってきた。バスは大足汽車客運中心まで戻らないようで乗客は全員ここで降ろされる。仕方ないので徒歩で大足汽車客運中心まで戻り銅梁行きのバスに乗車して12:00に出発する。銅梁行きが石馬を経由しているので石馬山石刻へ は銅梁行きのバスを利用するのが良い。途中で客を乗せながら走り12:30頃、石馬に到着する。

石馬から石馬山石刻へは北へ4㎞ほど離れておりここからは バイクタクシーを利用するしかない。しかし、バイクタクシーと言ってもボリタクしかいなかった。4㎞しか離れていないのに20元は観光客から搾り取ることしか考えていないようだ。正確な場所が分かっていれば徒歩圏内なのだが暑さでやる気もなくなってきたので大足へ戻ることにする。

それと、石篆山石刻の見物もやめることにした。大足は宝頂山石刻から石馬山石刻、石篆山石刻まで世界遺産登録部分を全て見る場合は金があれば重慶の旅行会社に手配を依頼するのが無難なようだ。貧乏人が個人で訪れる場合は宝頂山石刻、北山石刻、南山石刻の3ヶ所が無難なようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.3元
宿泊費 30元
バス 7元 大足⇔宝頂山
バス 5.5元 大足⇔石馬
合計 63.8元