湖南省長沙 毛沢東の故郷・詔山へ

湖南省長沙

06:32頃、長沙駅に到着。定刻だと06:22到着だが10分遅れの到着になる。成都東駅から長沙駅まで2014kmの乗り鉄が完了した。湖南省長沙までやってきたが天気はあいにくの小雨で冷え込んでいる。晩秋の気候になっているようだ。

まずは切符売場の場所だけ確認しておく。長沙駅からは135路のバスで高速鉄道の長沙南駅へ行けるようだ。

これが135路の路線図だが終点まで乗っていれば高速鉄道の長沙南駅へ行けるということだな。

切符売場は早朝だと混雑はひどくなく空いている。自動券売機を見てみると・・・。

なんとパスポート読み取り機が付いているではないか!しかも、珠海、広州などでみる読取機とは違う。どうやら最新機器のようだ。で、パスポートで切符が購入できるのかと思ったら二代身分証しか使えなかった。ハードウェアではパスポートに対応しているのだが、ソフトウェアの方でパスポートが選択できないのだ。何のためにパスポート読み取り機を付けてんだよ!早くソフトウェアアップデートしろよ!

長沙書院国際青年旅舍

07:30頃、長沙駅前から1路のバスに乗車。運賃2元、08:00頃、杏花園のバス停で下車する。目の前に予約しておいたユースホステルが書院路の向かいに見えるが朝の通勤時間帯なので交通量が多く道路横断は危険が伴う。

長沙で宿泊するのは長沙書院国際青年旅舍(长沙书院国际青年旅舍/Changsha Academy International Youth Hostel)になり、Qunar.comの先払いの特価1泊25元で4泊する。

部屋は10人ドミトリーだが結構広めで窓もちゃんとある。Wi-Fiは速度が少し遅いがちゃんと繋がる。共用のトイレ・シャワーに関してはトイレは許容範囲内だがちょっと微妙。シャワーの方はお湯がしっかり出るので文句なし。

紅焼牛肉麺

朝食は近くの食堂で紅焼牛肉麺(8元/約136円)を食べる。

馬王堆漢墓

杏花園のバス停から122路のバスで馬王堆医院へ移動。

運賃2元、10:00頃にバスを降りて湖南省人民医院の門を通り50mほど中へ。病院の敷地内に馬王堆漢墓がある。

表示が出ているので階段を登り奥へ進んでいくと管理所というか入場券売場がある。

10:15頃、馬王堆漢墓に到着。馬王堆漢墓は前漢初期の長沙国丞相の利蒼と妻子の墓になる。1972ー1974に1号、2号、3号墓が発掘され女性のミイラと三千以上の文物が出土した。3号墓が公開されており入場料は2元。

3号墓は長沙国丞相の利蒼の息子の墓になる。

マイナー観光地だと思っていたのだが意外にも入場料2元でも見物客が多い。規模は小さいので滞留する観光客は少なく回転率は高い。しょぼいボッタクリテーマパークより客が多いかもしれない。

ここは1号墓になり利蒼の妻・辛追の墓になる。ここからは女性のミイラが発掘され湖南省博物館で展示されている。ミイラは利蒼の妻・辛追の遺体である。

こちらが2号墓で利蒼の墓になる。

墓と言っても内部には入れず山になっている墓の上を歩くだけである。11:00頃、馬王堆漢墓を離れて再び122路のバスに乗車して来た道を戻る。長沙市内は渋滞がひどくバスがなかなか進まない。代わりにクラクションが頻繁に鳴っている。

長沙簡牘博物館

昼頃、長沙簡牘博物館に到着。入場料は無料でパスポートを提示して入場券を受け取る。

長沙は三国時代に呉の領土であったため、長沙からは当時の竹簡、木簡が多数出土している。

呉の紀年簡、職官簡、軍事地理簡、賦税簡、戸籍簡が展示されている。

思いがけない所で呉の出土物に遭遇。

玉泉寺

13:00頃、122路のバスに乗車。
13:10頃、玉泉寺のバス停で下車。
13:15頃、玉泉寺に到着。

古い寺かと思って来てみたが建物がやたらと新しく大きい。大雄宝殿には地蔵菩薩が鎮座しており非常に立派だ。

大雄宝殿の2階にも大きな仏像があり、かなり力が入った様子だ。

紅焼牛雑

昼食に米粉屋で紅焼牛雑粉(8元/約136円)を食べる。米粉に牛のホルモンが具材に載っているのだが米粉は満腹にならないので昼食というよりおやつだな。

白沙古井

14:30頃、白沙古井を訪れる。白沙古井は明代に掘られた井戸になり廻龍山の西麓に位置し、長年枯れることなく泉が湧きだしており多くの詩に白沙古井が詠われている。明、清の頃に亭や牌坊が作られたが兵火で失われた。

現在でも泉は絶えることなく湧きだしており地元民が水汲みに訪れている。

牛肉干拌麺

夕飯はイスラム食堂で牛肉干拌麺(12元/約204円)を食べる。麺の量も多いし、やはり米粉より麺の方が食べた気になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35.1元
バス 8元 路線バス
馬王堆漢墓 2元
合計 45.1元

靖港古鎮

朝から霧雨で天気が悪い。07:35頃、杏花園のバス停から804路のバスに乗車。運賃2元、司門口のバス停で下車。08:00頃、運賃2元で18路のバスに乗り換え玉蘭路のバス停で下車。

08:25頃、運賃2元で918路のバスに乗り換え終点の望城汽車站まで乗車。

09:25頃、運賃2元で望城汽車站にてW104路のバスに乗り換え靖港古鎮へ移動。

10:00頃、靖港古鎮に到着、入場料は78元でボッタクリ。

外から見る限りだと建物は新しく古さは感じられない。どうも見物すると後悔しそうな気配がする。これは帰った方がいいな。10:30頃、W104路、918路のバスを乗り継いで長沙市内へ向かう。

橘子洲

昼頃、918路のバスの終点になる長沙汽車西站で下車して、隣の地下鉄2号線の望城坡駅から橘子洲へ向かう。運賃2元で12:15頃、橘子洲駅に到着。橘子洲は長沙市内を南北に流れる湘江の中洲になり観光地になっている。とりあえず橘子洲にある江神廟を訪れてみる。

由来は不明だが名前からして湘江に関連した神を祀る廟であると思われる。

建物は新しく観光客が結構訪れている。

橘子洲大橋を渡り長沙市内へと向かう。

湘江はかなり大きな川で行き交う船も割と大きい。

太平老街

13:00頃、太平老街にやって来た。太平老街は長沙市内に残る古い街並みになる。

観光街になっており小吃の店が並び観光客で賑わっている。

建物は新しく古さは感じられない。古い街並みが残るというより再現したと言ったほうが正しいかもしれない。

大都市の観光街である。

賈誼故居

観光街の太平老街の一角に賈誼故居がある。賈誼は前漢の政治家で文才に秀でていた人物である。長沙王の太傅として長沙に3年間赴任している。

太平老街の一角が賈誼の邸宅があったとされる場所になり、長年に渡り賈誼を祀る祠となっていた。

現在は祠というより記念館のような位置づけのようである。入場料は無料だ。

蛋炒飯

昼食はイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約136円)を食べる。蛋炒飯は貧乏旅行の基本といってもいいだろう。

蘑菇炒牛肉蓋麺

夕飯は近くのイスラム食堂で蘑菇炒牛肉蓋麺(13元/約221円)を食べる。麺の上に薄切りのキノコと牛肉の炒め物が載った中華スパゲッティになる。キノコはエリンギのように歯応えがある。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24元
地下鉄 2元
バス 12元 路線バス
合計 38元

長沙→詔山

05:30頃、1路のバスで終点の長沙火車站へ向かう。運賃は2元、朝一番のバスで乗客は少ない。今日の長沙の天気は午前中にわか雨で午後は曇りのようだ。だが精度の低い天気予報なのであてにならないが。05:55頃、長沙駅に到着。

まずは切符売場で詔山行きの切符を購入。今日は毛沢東の故郷である詔山へ向かう。

06:10頃、切符と身分証の確認、手荷物検査を済ませて待合室に到着。

改札はまだ始まっておらず待合室で待機になる。

今回乗車する列車は06:30発、長沙→詔山の5365次で席は硬座、運賃9.5元、距離は128kmになる。切符の印字がかすれているので少々不満だ。

06:15頃、改札が始まりホームへ移動。

いつもの行先票を撮影。

車両は25Bで年季が入っている。

エアコン無しの非空調車両になり窓は開けられるが扇風機は付いていない。

この列車の最大の特徴は毛沢東の故郷である詔山へ乗り入れているので車内の装飾が赤の特別仕様ということだ。天井は赤に星。

荷物棚には詔山の名所の写真が掲げられている。完全に毛沢東の故郷へ向かう為の聖地巡礼特別仕様である。13分遅れの06:43に列車が発車する。早朝の列車なので乗車率は2割ぐらいで空いている。一般的には詔山への聖地巡礼は高速鉄道の詔山南駅やバスを利用するようで普快の5365次での聖地巡礼者は少ないようだ。

毛沢東の故郷・韶山

09:43頃、詔山駅に到着。

ホームが低いのでDF4Dがしっかり撮影できる。中国を代表するディーゼル機関車の東風4型が間近で撮影できる貴重な時間だ。

観光客はホームで記念撮影。

駅舎には毛沢東の肖像画が掲げられており、韶山駅は田舎の駅とはいえ他の駅とは扱いが違う。毛沢東の故郷は特別であることがわかる。駅前では列車の到着に合わせて毛沢東故居へのバスが待機していた。もちろんボリタクも待機中だ。

韶山汽車站

10:00頃、韶山駅から徒歩5分ほどの所にあるバスターミナルの韶山汽車站にやって来た。

時刻表を確認すると長沙と株洲行きのバスが主要路線のようだ。

10:20頃、駅前のバス停で路線バスを確認。毛沢東故居へのバスがあるかと思ったが見当たらない。韶峰というのがあるので毛沢東故居近くの山へ行くのだと思い2路のバスに乗車。運賃2元、韶峰へ向かうが間違いであった。韶峰風景区でなく韶峰村であった。

そのまま終点まで行ってみることにする。11:10頃、終点の棠佳閣に到着。とりあえず1路のバスが来るまで周辺を散歩すると、毛主席外婆故里の看板を見つける。どうやら棠佳閣は毛沢東の母方の祖母が住んでいたようだ。

田舎の道を歩いていくと案内表示が見えてきた。

どうやら観光開発して村おこしか?

かなりの資金を投資して開発する計画のようだ。

で、肝心の毛主席外婆故里を見物しようと探してみるが見つからず。村人の爺ちゃんに聞いてみるが会話が成立せず断念。

11:30頃、1路のバスに乗車。運賃2元で韶山へ向かう。

11:55頃、韶山に戻ってきて徒歩で毛沢東故居へ向かう。以前、毛沢東故居を訪れた時にGPSで座標を記録してあるので場所は分かる。山道を歩いていくが景区には地元民の車と観光バスしか入れず、観光客が自家用車で乗り入れできないようになっていた。12:40頃、案内標識が見えてきた。近くまで来ているようだ。

毛沢東広場

13:00頃、毛沢東広場に到着。

小雨が降る中でも観光客で賑わっており毛沢東像には多くの献花がある。観光客たちは記念撮影に励んでおり共産党の聖地であるが一大観光地でもある。

こちらは毛氏宗祠。毛一族が祀られている廟である。

毛沢東同志紀念館

毛沢東同志紀念館は、そのまま記念館ですね。

毛沢東の活動が紹介されており館内はかなり予算をかけて整備されている。

ショボい博物館とは扱いが全く違い特別だというのが感じられる。

他の赤い博物館と同じように日本軍との戦いの展示が多いかと思っていたのだが、意外にも少なく国共内戦の方が多い。日本の事をかまっているほど暇ではないということか?で、大躍進運動や文化大革命に関して展示内容は無く完全無視、無かった事になっていた。

毛沢東同志故居

13:40頃、紀念館近くの毛沢東同志故居へ向かう。標識がありトンネルを通っていくようだ。

これがトンネル。

トンネルを抜けると農村の風景が広がっていた。

毛沢東の生家である毛沢東同志故居にやってきた。物凄い人の多さだ。

手荷物は持ち込み不可で無料のロッカーに預けて列に並ぶが割り込みがひどい。ある意味で衝撃の光景だ。天安門広場の毛主席紀念堂では観光客が行儀よく並んでいるのに毛沢東同志故居では割り込み当たり前。

前のハゲザル割り込みするなよ!この割り込みしている観光客たちは共産党員ではないのであろう。共産党員は模範的な行動をするらしいからな。割り込みしているのはおサルさんだな。おまけに痰まで吐いている。共産党の聖地でこれはあり得ない。

ようやく毛沢東同志故居の入口まで到達。あと少しで内部に入れる。内部は撮影禁止なのが観光客は頑張って撮影中。自分は人混みが嫌と言うか、おっさんたちに密着されるのが嫌でさっさと外へ出る。外から撮影するだけで十分であった。

毛沢東父母墓

毛沢東同志故居の近くには毛沢東の両親の墓があり見物していくことにする。墓のある山の入口には立派な牌坊があり階段が山の上へと続いている。

階段を登っていくと地元民のおばちゃんたちが献花用の花や土産物を売っている。毛沢東父母墓は毛沢東の父・毛貽昌、母・文素勤の墓になる。墓には多くの花が供えられているが時間が経つと地元民のおばちゃんたちが回収して再販売するのだろう。毛沢東父母墓も毛沢東関連史跡として地元経済に大きく貢献しているようだ。

毛沢東父母墓から毛沢東同志故居に戻るが相変わらずすごい混雑ぶりだ。

14:30頃、毛沢東同志故居から韶山市内へ向かうが、農村の中にホテルやレストラン、土産物屋が立ち並んでおり毛沢東の故郷というだけで一大観光地となっている。地元民は農民だろうが家族が何らかの形で観光業に関連した仕事をしているのは確実だろう。毛沢東の地元経済への貢献度は絶大だ。

牛肉干拌麺

韶山市内へ戻り15:30頃、遅めの昼食にバスターミナル近くのイスラム食堂で牛肉干拌麺(9元/約153円)を食べる。牛肉はかけらが載っているだけの細麺の干拌麺だ。麺は多めなので文句はないが、これなら素干拌麺で出した方がいいのでは?

詔山→長沙南

16:00頃、バスターミナルの詔山汽車站で長沙南行きのチケットを購入。

16:20発車で運賃は31元。18:00頃、長沙南バスターミナルの長沙汽車南站に到着。
17路、134路のバスを乗り継いでユースホステルへ戻る。

葱爆牛肉蓋麺

晩御飯はイスラム食堂で葱爆牛肉蓋麺(15元/約255円)を食べる。
ネギ、牛肉、唐辛子の炒め物を載せた中華スパゲッティだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24元
鉄道 9.5元 硬座 長沙→詔山
バス 31元 詔山→長沙南
バス 10元 路線バス
合計 74.5元

毛沢東像

09:25頃、杏花園のバス停から225路のバスに乗車。運賃2元、09:40頃、岳麓南路口のバス停で下車。岳麓書院へ向かう途中、10:00頃、湖南大学近くの広場で毛沢東像を背景に観光客が記念撮影しているのを見つける。この毛沢東像は長沙の定番観光地のようだ。

岳麓書院

10:10頃、岳麓書院に到着、入場料は50元。

団体の観光客で混雑しているので岳麓書院の空いているところから見物していくことにする。まずは文廟から見物で入口には孔子像がある。

文廟は孔子を祀っているのだが、岳麓書院の初期の頃に文廟は創建されており、初めは礼殿として講堂の前に建てられ、礼殿内には先師十哲の塑像、七十二賢の画があった。明の正徳2年(1507)に現在の場所に移され、天啓4年(1624)に修復され文廟に改称している。

大成殿には孔子の画が飾られているが少々寂しい。孔子や弟子たちの立派な塑像が並んでいるのかと思ったが意外にも質素であった。

続いて観光客で賑わう岳麓書院へ。

岳麓書院は中国四大書院のひとつになり、宋の開宝9年(976)に潭洲太守の朱洞により創建される。元、明代を経て清の光緒29年(1903)に湖南高等学堂に改められ、1926年に湖南大学となる。宋の祥符8年(1015)に真宗皇帝より「岳麓書院」の扁額を下賜される。張栻、朱熹、王陽明などの思想家が岳麓書院で講義を行っている。

観光客で賑わっている岳麓書院だが元々は学問を学ぶ場所であり、現在の湖南大学の前身になる学問所である。

場所によっては静かな所もあり書院と呼ばれるに相応しい雰囲気が漂っている。

中国四大書院に数えられるだけのことはあり建物は立派だ。

庭園になっている部分もある。11:45頃、岳麓書院を出て裏の岳麓山へ。

麓山寺

12:00頃、岳麓山の麓山寺に到着。麓山寺は古麓山寺、岳麓寺、慧光寺、鹿苑、万寿寺とも呼ばれる。創建は西晋の武帝の頃、泰始4年(268)になり湖南へ初めて仏教を伝えた竺法崇により建立され1700年以上の歴史を持ち湖南省最初の仏教寺院である。

現在の麓山寺の本殿は1980年代に再建された建物になる。

比較的新しい建物であるが千年古刹に相応しい雰囲気だ。

辛亥革命の英雄・黄興墓

12:45頃、黄興墓に到着。黄興は孫文と並ぶ辛亥革命の重要人物である。1905年に孫文と共に東京で中国同盟会に参加、1907年から欽州、広州、防城などで武装蜂起を起こす。1911年に武昌起義で辛亥革命が勃発すると軍の総司令として活躍する。2011年公開の映画「1911」ではジャッキー・チェンが黄興を演じている。

黄興墓には花と横断幕があり扱いは特別だ。岳麓山には黄興以外にも偉人の墓が複数あるのだが、これほど手厚い待遇を受けている墓は見当たらない。13:10頃、黄興墓を離れる。

牛肉蓋飯

14:20頃、イスラム食堂で牛肉蓋飯(12元/約204円)を食べる。牛肉、玉ねぎ、ピーマンなどを炒めてご飯に載せている。

中国にナチスが浸透中

食後に路地を歩いていると色々と問題になりそうな車を見かける。ハーケンクロイツの車が停まっている。

でも、鉤十字の向きが逆で卍だな。

と思ったら、ドアの方は完全に鍵十字だよ!取り締まりを受けていないということは中国ではナチスはOKのようだ。

三国志遺跡・韓玄墓は非公開

14:45頃、韓玄墓のある長郡中学にやって来た。長沙にある貴重な三国志遺跡の韓玄墓だが中学の敷地内にあるので非公開だ。警備員のおっちゃんの気分次第というのもあるが今日は平日で学校がやっているので無理だ。賄賂を渡せば休日なら見せてくれるかな?

韓玄墓周辺は商業街があったりしてかなり発展している。徒歩3分ほどの所には地下鉄の南門口駅があったりして都会である。

青椒土豆絲蓋麺

夕飯はイスラム食堂で青椒土豆絲蓋麺(13元/約221円)を食べる。
ピーマンとジャガイモの炒め物を麺の上に載せた定番の中華スパゲッティだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.5元
バス 4元 路線バス
岳麓書院 50元
合計 85.5元

鉄道で長沙→広州

05:20頃、ユースホステルをチェックアウトする。05:30頃、朝一番の1路のバスで長沙火車站へ移動。05:55頃、長沙駅に到着し切符売場へ。

広州行きの切符を購入し、そのまま切符と身分証確認、手荷物検査を済ませて待合室へ移動。
今回の列車は08:19発、済南→広州のT179次だ。席は硬座、運賃は98元、距離707kmになる。当初の予定だと岳陽へ行こうと思っていたのだが天気がどうも悪く、このまま岳陽へ行っても天気の悪い中で後悔しそうなので予定を早めて広州へ向かう。

待合室は禁煙、乞食禁止なのだが足無しの乞食が営業中。駅員に追い出されないので顔なじみで長沙駅を独占的な縄張りにしているようだ。

列車が遅れて08:55頃、改札が始まりホームへ移動。

途中駅からの乗車なので荷物置き場の確保が最重要課題になり、いつもの行先票の撮影は終点の広州駅到着後にする。ホームを走り乗車する車両へ向かう。

列車に乗車するが予想通りの混雑だ。荷物棚の空きを探し何とか置き場所を確保。中国の鉄道では乗客が床に痰を吐いたり、ガキが通路で放尿したりして床が汚染されているので床に荷物をおくのは避けておきたい。

09:06に43分遅れで長沙駅を発車する。
17:48頃、1時間34分遅れで広州駅に到着。

ここでようやく行先票を撮影する。

夕暮れの広州駅前を歩いて地下鉄駅へ向かう。

広州IM青年驛站

地下鉄2号線に乗車して昌崗駅で下車。

19:00頃、Qunar.comで予約しておいた広州IM青年驛站(广州IM青年驿站/IM Youth Hostel)に到着。Booking.comにも掲載されている宿だ。1泊53元の先払いの特価で部屋は8人ドミトリーを予約しておいたのだが実際は6人ドミトリーに変更。部屋は少し狭めだが大きめのロッカーが人数分ある。Wi-Fiは問題なくつながりネットの速度は速めだ。共用のトイレ・シャワーはシャワーは特に文句ないが、トイレの方が少々汚い。

梅菜肉餅飯

晩御飯は近くの食堂で食べる。広東省だと広東料理になるのでメニューに表記されている料理がかなり変わってくる。

今回は梅菜肉餅飯(11元/約187円)を食べる。いつもの炒飯や蓋飯みたいなのを予想していたら定食みたいなので出てきた。ご飯に梅菜肉餅、青菜、鶏肉のスープが付いた定食だ。どうやら蒸籠飯と呼ばれるセイロで蒸した料理で広東省でよく見られる調理方法のようだ。梅菜肉餅は広東料理で客家の人たちの伝統料理になり梅菜と豚肉で作った肉餅をセイロで蒸して調理する。この定食はかなり美味い!広東料理は凄い!

魯肉飯

定食だけでは物足りないので別の店で魯肉飯(15元/約255円)を食べる。煮込んだ豚肉の魯肉と豆腐だか油揚げみたいな具材がご飯に載っており豚肉の脂身が美味い。台湾で食べた魯肉飯は濃い目の味付けであったが、この店は薄味であった。広州は薄味なのか?

珠江ビール

食後は珠江ビール330ml(2.8元/約48円)を飲む。広東省の地ビールといえば珠江ビールだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.8元
宿泊費 53元
鉄道 98元 硬座 長沙→広州
地下鉄 3元
バス 2元 路線バス
合計 184.8元

猪油捞麺

10:00頃、昨日の食堂へ朝食を食べに行く。定食でも食べようかと思ったらご飯がまだ炊けていないということで猪油捞麺(8元/約156円)を食べる。猪油捞麺は広東省の麺料理のひとつになり豚油と醤油が絡めてあり拌麺に近い感じかな。一緒に付いていたスープは魚系の味であっさりしている。

10:45頃、宿をチェックアウトして地下鉄の昌崗駅近くにある礼崗のバス停から551路のバスに乗車して梅花村のバス停で下車する。5分ほど歩いて11:30頃、広州東山梓園青年旅舍に到着するが、ここは中国のユースホステルにしては珍しくチェックインは14:00からということで待つことになる。

梅菜肉餅飯

ユースホステルのチェックインは14:00からということなので昼食を食べに出かける。近くに地元民用の食堂があったので、ここで昼食を食べる。今回も昨日に引き続き梅菜肉餅飯(13元/約221円)を食べる。
ご飯に梅菜肉餅、白菜が付いた定食だ。ここの食堂はご飯が多めで、ちょうど昼時なのでご飯が炊きたてで美味い。

広州東山梓園青年旅舍

食後は広州東山梓園青年旅舍(广州东山梓园青年旅舍/Guangzhou Catalpa Garden Youth Hostel)に戻りネットをしながら時間を潰す。ネットが速いので海外サイトの閲覧が快適だ。14:00になりチェックイン手続きをする。1泊70元(会員料金)の6人ドミトリーに2泊、YHA Chinaに加盟しているユースホステルなので会員割引だ。予約時に宿泊費は支払い済みでチェックインは問題なし。

部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセントあり。人数分のロッカーもある。窓もあるので外の空気が入り換気は良さそうだ。

部屋にはトイレ・シャワーがあるのだがとりあえず別々になっておりトイレはこんな感じで許容範囲内。

シャワーの方は扉はなくカーテンで仕切る方式だ。あかんわー。

香菇瘦肉飯

夕飯は近くの食堂で香菇瘦肉飯(12元/約204円)を食べる。セイロで料理を加熱する蒸籠飯なので蒸したてで温かい豚肉、シイタケ、白菜、ニンジンが食欲を掻き立てます。シイタケと豚肉が美味く炒飯よりはるかに味は上だ。

冬菇肉餅飯

広州の食堂はめちゃくちゃ美味いのでもう一軒寄っていく。次は冬菇肉餅飯(13元/約221円)を食べる。こちらも蒸籠飯だが定食みたいになっており、冬菇肉餅、ご飯、レタスといった内容だ。

冬菇肉餅は冬菇と豚肉で作られており、冬菇はキノコでシイタケらしいが詳細はわからず。蒸籠で冬菇肉餅を蒸しており器の中に肉汁が溜まっている。冬菇肉餅も美味いが肉汁も忘れてはいけない。

広州には何度か訪れているが今頃になって広東料理の食堂が美味いという事に気がついた。物価の高い広州なので値段も高いが美味い。いつも食べている炒飯とかは猫の餌と同等である。広東料理は凄すぎだ!

夜は明日の広州南-珠海の切符を往復で予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 49.5元
鉄道 70元 二等座 広州南→珠海
鉄道 70元 二等座 珠海→広州南
バス 2元 路線バス
合計 191.5元

鉄道で広州南→珠海

05:45頃、ユースホステルを出て地下鉄楊箕駅へ移動。今日は珠海まで乗り鉄をしてマカオへ向かう。3分ほど歩くと駅のF出口で、まだ列車の運行前で警備員はおらず出入り自由だ。06:05頃、楊箕駅から地下鉄1号線に乗車、公園前駅で地下鉄2号線に乗り換え広州南駅まで運賃は6元だ。

06:45頃、広州南駅に到着し、まずは自動券売機へ。広州南駅なら自動券売機がパスポート対応のはずなので試さないと勿体ない。

予想通りパスポートの読み取りに対応した最新型だ。そして、ちゃんとネット予約の切符も発券可能になっている。ということは、ラサ行きの切符も発券可能だ。

パスポートを読み込ませて予約番号を入力して切符を発券するが、1時間以上待ち時間があるので窓口で前の列車に変更することにする。

切符売場へ移動して窓口へ。まだ早朝なので窓口は空いており待ち時間無しで切符を変更。
無座だが一番早い列車にしてもらう。今回の列車は07:25発、広州南→珠海のC7065次、席は無座、運賃は70元になる。C列車なので城際高速鉄路になるが250km/h運転はやっていないだろうな。

切符とパスポートの確認、手荷物検査を済ませて待合室へ移動。高速鉄道の専用駅なので待合室は空港のように巨大だ。改札口へ移動するとちょうど改札が始まるところであった。

車両はCRH1Aで8両編成。

07:25に定刻通り広州南駅を発車し珠海まで1時間ほどの乗車になる。速度は195km/hまで出るのだが結構横に揺れている。線路の問題?車両の問題?この揺れはC列車ではダメであろう。08:40頃、珠海駅に到着。

珠海から出国

08:57頃、イミグレーションの出国の列に並ぶ。09:07に中国出国。中国・マカオの通路にある両替屋のレートは悪い。09:10にマカオ入国の列に並ぶ。イミグレーションの係官の兄ちゃん雑談しながら端末操作。

マカオへ

09:15頃、マカオ入国。

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 6元
合計 6元

広東省開平 世界遺産 開平望楼

広東省・香港・マカオ旅行記2015

珠海→開平

09:15頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:35頃、拱北通大汽車客運站に到着。

手荷物のX線検査を済ませ待合室へ。

既にバスが待機しており、09:40頃、開平行きバスに乗車する。09:45にバスが発車、24人乗りで乗車率は5割ぐらいで予想外にも空いている。

開平までは約100kmの道のりになる。今回のバスは運賃62元、開平義祠汽車站行きだ。開平市内にはバスターミナルが2つあり開平市客運総站(義祠汽車站)が長距離バスと路線バスの両方が発着しており世界遺産の自力村や立園行きのバスも出ており開平観光の要所になる。

開平路線バス

12:00頃、開平市客運総站(義祠汽車站)に到着。ここからもう一つのバスターミナルになる開平汽車総站(長沙汽車站)へ移動する。2007年以来の開平なのでかなり変わっているというか記憶もないので、まずは路線バスを確認する。

世界遺産の開平楼閣と村落へ行くには4路、13路、17路あたりが重要だろう。

12:30頃、13路のバスで汽車站へ向かう。運賃は2元、開平の路線バスは運賃が距離制で市区内は2元、郊外は行き先により運賃が変わってくる。乗車時に運ちゃんに行き先を伝えて運賃箱に小銭を投入する方式だ。12:40頃、汽車站のバス停で下車する。目の前が開平のもう一つのバスターミナルである開平汽車総站(長沙汽車站)だ。

君怡酒店

バスターミナルから対面のケンタッキーとマクドナルドのある通りを歩いて行き、12:45頃、eLongで予約しておいた君怡酒店に到着。ここは外国人OK宿なので登記は問題なし。でも、レセプションのお姉ちゃんは笑顔のひとつもなく無愛想。

部屋は1泊90元(約1800円)で4泊する。レセプションの料金表には168元とあるので飛び込みはボラれるようだ。

部屋は広めでテレビ、エアコン、電気ケトルがある。Wi-Fiは問題なく使え速度も快適だ。

トイレ・シャワーはちゃんと掃除してあり広めだ。料金高いだけの事はある。

世界遺産 迎龍楼

13:30頃、開平汽車総站(長沙車站)のバス停から4路のバスに乗車、運賃3元で三門里(三门里)へ向かう。13:50頃、三門里で下車する。

三門里には世界遺産 開平望楼の迎龍楼があるのだが場所がよく分からない。とりあえず村の中を歩くが放し飼いの犬がやたらと多く、吠えられ追いかけられる。犬から逃げて村の中をさまようが迎龍楼の文字がある望楼が見える。

細い路地を通り抜けて楼閣へ向かう。

14:20頃、迎龍楼に到着。迎龍楼は明の嘉靖年間(1522ー1566)に関聖徒夫妻により建てられた3階建ての望楼だ。1階と2階が明代建築になり、3階部分は民国9年(1920)に増築された。440年以上の歴史を持ち開平に現存する最古の望楼である。

現在は誰も住んでおらず扉は閉ざされている。14:40頃、三門里を離れ加拿大村へ向かう。

加拿大村へ行こうとするが

国道を挟んだ三門里の向かい側のに加拿大村があるそうなのだが標識を見つけて田んぼ道を歩いて行くがどこが加拿大村なのか分からない。高徳地図にも加拿大村は出ていないので、行政単位の名称ではなく通称ということか?

しかし、水田の中にも誰も住まなくなった望楼が点在している。

こういった望楼の方が観光地化されているところより歴史を感じさせるのかもしれない。加拿大村の近くまでは来ていると思うのだがグーグル先生で確認してからもう一度訪れよう。16:10頃、三門里から17路のバスに乗車、運賃3元で開平市区へ戻る。

牛肉炒飯

夕飯はイスラム食堂で牛肉炒飯(8元/約160円)を食べる。

メニュー表を見ると麺類は8元からになっている。

炒飯も8元からだ。徐々に物価が上がっているな。

珠江ビール

食後はスーパーマーケットで珠江ビール600ml(3.2元/約64円)を購入。

陽江で生産されており広東省の地ビールだ。コカ・コーラ500mlが2.8元なので、これは米国企業のコーラより中国企業のビールを買えという中国政府の政策だろうと勝手に解釈する。

で、これは夜食のインスタントラーメンだ。いやインスタント米粉もあるな。夜に深圳のユースホステルを予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 27.6元
宿泊費 360元 1泊90元(eLong)×4
宿泊費 7元 予約金:深圳僑城旅友国際青年旅舍
バス 8元 路線バス
合計 402.6元

世界遺産 自力村

09:30頃、開平汽車総站(長沙汽車站)の北にある端近くにある金僑城のバス停から17路のバスに乗車、運賃6元、自力村路口へ向かう。10:00頃、自力村路口で下車する。

まずは村の入口近くの丘にある方氏灯楼から見ていく。方氏灯楼は元の名は古渓楼と呼び、民国9年(1920)に建てられた5階立ての楼閣であり楼内には発電機やサーチライトなどが配備され匪賊から村を守るための監視塔としての役割を持っていた。

10:40頃、自力村に到着。入場料は80元になっている。2007年に訪れた時は30元だったのだが、2012年に値上げされている。

今回は立園、自力村、赤坎影視城、馬降龍古村落、錦江里望楼群、南楼、開元塔のセット券になる一票通を180元にて購入。

自力村は清の道光17年(1837)に立村され、安和里、合安里、永安里の3つの方姓による自然村(行政区画にはない通称の村)で構成されている。新中国建国初期から3つの村を合わせて自力村と呼ばれるようになり、その名称は「自力更正」の意味から来ている。

村には63世帯、175人が住み、華僑、香港、マカオの同胞248人がおり華僑為替が村の主要生活源となっている。村には92軒の住宅があり三間両廊の伝統民居は77軒、望楼9軒、廬式別荘6軒で構成されている。2007年に世界文化遺産に登録されている。

田園地帯にある自力村だが2007年に訪れた際は観光客はほとんどおらずアヒルの鳴き声が響く観光地であったが、今回は金持ち中国人の大声が響く観光地へと変貌していた。それでも麗江などと比べれば観光客は遙かに少ない。

観光地化はゆっくり進んでいるようで土産物屋が増えて農家楽とかのレストランもできていた。

立園

12:00発のシャトルバスに乗車して立園へ向かう。セット券を持っている観光客は自力村、立園、赤坎古鎮、馬降龍を結ぶ無料シャトルバスを利用できる。12:08頃、立園に到着。

入場料は100元で2007年に訪れた時は60元で2011年に値上げされボッタクリに磨きがかかっている。

立園は広東省開平市塘口鎮庚華村に位置しており、アメリカへ渡った華僑の謝維により民国15年(1926)から建設が始まり民国25年(1936)に完成した園林である。西洋建築と江南水郷の特色を融合しており中国の園林の中でも非常に珍しい園林である。

立園は別荘区、大花園、小花園の3区域に別れ人工河により隔てられている。

赤坎古鎮

13:38頃、シャトルバスに乗車して赤坎へ向かう。13:46頃、赤坎古鎮に到着。赤坎古鎮は清の順治年間に司徒氏と関氏により築かれ発展してきた古鎮であり350年以上の歴史を持つ。

古鎮であるのだが1920年代に華僑たちにより西洋建築の街が形成され現在に至る。

赤坎影視城

14:00頃、赤坎影視城を見物。入場料は40元、2013年に値上げされている。

赤坎古鎮の中にある映画やドラマのロケ現場になっており、それを一般に公開している。古鎮と同じように1920年代の雰囲気が漂う。本来は予定では馬降龍へ行くはずであったが途中の百合大橋が通行止めでシャトルバスの運行が中止になっている。馬降龍古村落までは赤坎古鎮から赤坎江南大橋を通り迂回するしかないので、迂回経路を調べて明日訪れることにしよう。明日は10kmくらい歩きかな?

南楼

14:30頃、6路のバスに乗車、南楼まで3元だ。14:50頃、南楼で下車する。入場料10元だが入口には誰もおらず、そのまま勝手に見物。

南楼は南楼七烈士が日本軍との戦いで立て籠もった楼閣である。

楼閣には砲撃の痕が残っている。15:05頃、6路のバスに乗車、運賃3元で開平市区へ戻る。

火龍果(ドラゴンフルーツ)

スーパーマーケットの華潤萬家でベトナム産火龍果(ドラゴンフルーツ)500g(3.08元)を約1.9kg(11.93元/約238円)を購入。華北だと5元とかで見かけたのだが、広東省だと安く売られていた。いつが旬なのか分からないが購入してみた。

葱爆牛肉蓋飯

夕飯はイスラム食堂で葱爆牛肉蓋飯(13元/約260円)を食べる。具材はネギ、赤ピーマン、牛肉の炒め物だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24.93元
バス 12元 路線バス
一票通 180元 立園・自力村・赤坎影視城・馬降龍古村落
錦江里望楼群・南楼・開元塔
合計 216.93元

開平→錦江里

08:00頃、開平汽車総站(長沙汽車站)のバス停にやってきたが、ボリタクの運ちゃんがしつこい。関西弁で応対すると日本人と分かってようで却ってしつこくなる。日本人観光客が多いのか抗日ドラマで日本語を覚えているのかは知らないが開平のボリタクは要注意だ。

08:05頃、バスターミナルから出てきた東山、赤水行きのバスがバス停で停車。バスには蜆岡とも表記されているので運ちゃんに蜆岡へ行くか聞いたら行くということで乗車。しかも、外観は長距離バスのようだったが運賃箱とICカードリーダーがあり路線バスと同じだ。乗客は行き先を言って普通に公交ICカードを通している。

錦江里望楼群のある蜆岡まで運賃7元、赤坎と馬降龍路口を通り過ぎて、08:50頃、蜆岡で下車する。目の前に案内標識があったので歩いて行く。高徳地図では蜆岡から1.5km位先で下車すると歩くのが少なさそうだったのだが、蜆岡の街を抜けて田園地帯を歩いて行く。周辺には望楼が見えるので歩くのも悪くはない。

世界遺産 錦江里望楼群

街から30分ほど歩いて、09:20頃、錦江里望楼群に到着。入場料は50元、昨日購入した一票通は2日間有効なので継続して見物できる。

錦江里望楼群は清の光緒年間(1875-1908)に黄氏により村が作られ民国年間に望楼の建築が始まり昇峰楼、錦江楼、瑞石楼の3つが建てられた。

昇峰楼の屋上からの風景。手前が錦江楼、奥が瑞石楼。

屋上からの風景。

こちらは瑞石楼。錦江里にある3つの望楼で最も豪華なのが瑞石楼。

瑞石楼に登るのは別料金になっており管理人がいれば見物可能だ。今回は扉が閉まっており管理人不在であった。10:15頃、錦江里望楼群を離れる。

赤坎→馬降龍

11:10頃、蜆岡に戻りバスに乗車、赤坎へ向かう。運賃4元、11:25頃、赤坎に到着。

赤坎から江南大橋を渡り馬降龍古村落へ向かう。標識を見ながら歩くが馬降龍まで6kmの道のりのようだ。

地図もあったので赤坎と馬降龍の位置関係はこんな感じ。

12:15頃、三圭村までやって来た。村に望楼がひとつあり外からちょっと見物。昇平楼という名称のようだが説明とかの看板はないので詳細不明。

観光客がほとんど訪れない場所に残る望楼にたどり着き赤坎から歩いて来た甲斐があったかな。

世界遺産 馬降龍古村落

12:45頃、馬降龍古村落に到着。入場料60元、2011年に値上げされている。百合大橋が通行止めで自力村、赤坎からのシャトルバスが運行中止になっていたので赤坎から迂回して歩いてきたがバイクや徒歩では通行可能であった。別に迂回しなくてもよかったな。

馬降龍古村落は潭江東岸の沖積平野に位置しており開平市百合鎮の管轄になる。黄氏の永安、南安と関氏の慶臨、河東、龍江の5つの自然村から構成され、永安村が最も早くでき清の乾隆年間(1736ー1795)に建村された。

黄、関の両氏は海外に親類が多く主にアメリカ、カナダ、メキシコ、オーストラリアに居住している。村の7つの望楼と8つの別荘は20世紀初頭に建てられている。2007年に馬降龍は世界文化遺産に登録されている。

馬降龍の望楼は竹林の中にあるのだが、この竹林が隠れ蓑になっているようだ。外からは望楼が殆ど見えない。

こちらは信廬は馬降龍で最も美しい別荘で1940年代に建設された。

15:05頃、馬降龍を出て百合大橋を渡るが標識を見ると橋に船が接触事故し破損して通行禁止になったようだ。

通行禁止となっても塞いでいた壁が破壊され地元民が通行している。

地元民に紛れて橋を渡る。橋の隣には新橋が建設中だ。15:15頃、馬降龍路口に戻ってきた。15:20頃、13路のバスに乗車、6元だ。16:00頃、開平市内へ戻る。

青瓜炒牛肉蓋飯

夕飯はイスラム食堂で青瓜炒牛肉蓋飯(13元/約260円)を食べる。青瓜が何か分からなかったが出てきた蓋飯にはキュウリが・・・。具材はキュウリ、タマネギ、赤ピーマン、牛肉だ。キュウリは嫌いなのだが仕方ないので食べる。

食後はスーパーマーケットで食料の買い出し。インスタントラーメンと米粉を購入。一昨日も購入したのだがラーメンの方は不味いのだが米粉は予想外にうまかった。

あと処分品のヨーグルト(1.7元/約34円)を購入。2個セットで1個はおまけだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 29.5元
バス 17元 路線バス
合計 46.5元

加拿大村

09:05頃、開平汽車総站(長沙汽車站)のバス停から13路のバスに乗車、運賃3元で三門里へ向かう。09:25頃、三門里で下車し、田んぼのあぜ道を通り近道して加拿大村へ向かう。今回はグーグルで場所を調べておいたので問題ない。

09:35頃、加拿大村に到着。先日訪れようとして途中で引き返していたが村の入口まで来ていたことが分かった。そのまま真っ直ぐ行けば加拿大村であった。

加拿大村は名前の通りカナダへ渡った華僑たちにより望楼などが建てられたことに由来する。

建物の中にはカナダ国旗に使われているサトウカエデのデザインがあり加拿大村というのが分かる。

村の奥にあるのが望楼の四豪楼だ。

この四豪楼が加拿大村唯一の望楼だ。

加拿大村は人が住んでいる建物は2軒くらいしかなさそうだ。ひとつはカナダのマークがある建物、もう一つは村の入口にある犬のいる建物だ。

村の前に畑があるので住民はいるようだ。その他の建物は鍵が掛かっており人の気配がない。

村の中は静寂に包まれており、まさ鬼城とも言える。いや鬼村かな?10:40頃、加拿大村を離れる。11:00頃、三門里のバス停から13路のバスに乗車して、運賃3元で開平市区へ戻る。明後日の深圳北→泉州の切符と泉州でのユースホステルの予約をしておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 2.7元
宿泊費 3元 予約金:泉州巷里国際青年旅舍
宿泊費 3.5元 予約金:泉州衆山小国際青年旅舍
鉄道 171.5元 二等座 深圳北→泉州
バス 6元 路線バス
合計 186.7元

開平→深圳

07:40頃、宿をチェックアウトしてバスターミナルの開平汽車総站(長沙汽車站)へ向かう。徒歩5分くらいの距離なのですぐに到着。

07:50頃、深圳行きのチケットを購入、08:15発、運賃98元だ。2007年に深圳から開平へ移動したときは80元ぐらいだったので結構な値上がり具合だ。

08:05頃に乗車して発車を待つ。08:15頃にバスが発車して深圳の羅湖汽車站へ向かう。深圳駅から鉄道に乗車したり、羅湖口岸から香港へ徒歩で出境する場合は羅湖汽車站は重要な場所になる。深圳駅と羅湖口岸は羅湖汽車站に隣接している。

08:35頃、開平市水口客運站で客を乗せる。開平市水口客運站は開平郊外にあるバスターミナルで旅行客には用のないところだ。

10:50頃、深圳市区の入口に当たる深圳経済特区同楽検査站で公安の身分証確認がある。
公安がバスに乗り込んで乗客の身分証を端末に読み込んでいく。自分はパスポートを提示するが忙しい公安は外人には用がないようで中身確認せず。

羅湖汽車站

11:20頃、羅湖汽車站に到着。

まずバスターミナルの時刻表を確認。

駅前のバスターミナルなので当然各地へのバスがある。

本数もあるので便利。

香港から来てすぐに移動の場合は便利だ。

外へ出ると小雨が降っている。足早に羅湖口岸の前を通過。

続いて深圳駅で自動券売機を確認。広深線の切符売場には自動券売機があり現金購入はパスポートの読み取りには対応しているが、ネットで購入していた場合はパスポートの読み取り機能が使えないのでネットで購入して発券するというのができない。珠海駅とはソフトフェアの設定が違うようだ。長距離の切符売場は自動券売機はなくパスポート読み取り機能のない発券機のみが設置されている。

11:45頃、101路のバスに乗車、11:50に発車する。康佳集団まで運賃2元だ。途中、車内でイベント発生、乗客の兄ちゃんがガムを床に吐きやがった。真横にはゴミ箱があるのにガムをわざわざ床に吐いている。ガム踏んだら面倒だから、ある意味で地雷を仕掛けられた。12:30頃、康佳集団で下車。

深圳僑城旅友国際青年旅舎

10分ほど歩いて深圳僑城旅友国際青年旅舎(深圳侨城旅友国际青年旅舍/Shenzhen LOFT Youth Hostel)に到着。ここは中国では老舗の部類に入るユースホステルで2008年以来7年ぶりの宿泊になる。予約しておいたので登記は問題なく完了し、1泊70元(会員料金)の宿泊費の残金63元を支払う。

部屋は3人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント有りだ。ただ今回の部屋は客層がおサルさんだったようで部屋は散らかっている。WiーFiはつながるが回線速度は遅めだ。共同のトイレ・シャワーは別々になっているので問題なし。

福田口岸から香港へ

13:45頃、ユースホステルから10分ほど歩いて、僑城東駅(侨城东)から地下鉄1号線に乗車、運賃3元、会展中心で4号線に乗り換え福田口岸で下車する。14:20頃、イミグレーションで出境の列に並び5分ほどで中国を出境。

徒歩で橋を渡り香港側へ。14:30頃、入国カードを記入して香港側イミグレーション落馬洲で入境の列に並ぶ。

落馬洲から深圳へ

8分ほどで香港への入境手続きが完了してバス乗り場へ向かう。入国スタンプは無しで入境標識がスタンプ代わりになる。

階段を降りるとバス乗り場からは元朗行きのバスとかあるけど乗車せずに階段の裏手へ移動。裏側には中国側への階段があるので階段を上ってイミグレーションで出境の列に並ぶ。

14:55頃、香港を出境し橋を渡り中国側イミグレーション福田口岸へ。30分弱の香港滞在となった。

中国側イミグレーションで入国カードを記入しなければならないのだが、入国カードは用意されているがボールペンが一本もない。とりあえず近くの公安にボールペン借りる。何で入国カードがあってボールペンがないのだ?たぶん無いだろうなとは思っていたけど本当に無いとは・・・。チャイナクオリティは凄い。

深圳の電脳街

15:10頃、入境手続きを済ませ中国側へ戻る。福田口岸から運賃3元で地下鉄4号線と1号線を乗り継いで、15:40頃、華強路(华强路)で下車する。

華強路は深圳の電脳街で秋葉原みたいな所だ。電脳城や電子城といったビルがあり多数の店が入っておりパソコンから電子部品まで何でも揃うといった感じでカオス度は滅茶苦茶高い。今回は駅から近い賽格電子市場に寄ってみる。使っているマウスが壊れたので新たに調達する必要がある。ビルの中を見て回り数軒で値段を聞いて相場を確認。まあ、マウスなので相場を確認する必要はないけど、10元(約200円)のマウスを購入。10元なので1年使えればいいかな?

ユースホステルへ戻り、近くのスーパーマーケットで饅頭と処分品のパンを購入。これが今日の夕飯だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.8元
宿泊費 63元 1泊70元(会員料金)
地下鉄 9元
バス 2元 路線バス
バス 98元 開平→深圳
マウス 10元
合計 195.8元

マカオ 徒歩で世界遺産巡り

広東省・香港・マカオ旅行記2015

朝からベンツの救急車

07:30頃、ユースホステルを出る。07:40頃、イミグレーションの拱北口岸に到着するが救急車の周辺に人が集まっている。いつもの交通事故か?近づいてみると救急車がベンツではないか!やっぱ中国は金持っているね。でも、中国製のベンツだと思うが・・・。

で、けが人が1人いるが車や電動スクーターが見当たらないので交通事故ではなさそうだ。でも、公安がいるので事故や事件だと思うが詳細不明だ。

珠海→マカオ

07:50頃、出国カードを記入して出境の列に並ぶ。出境手続きを済ませ、続いて税関検査だが誰も手荷物のX線検査を受けずにスルーしている。一応自分は手荷物をX線検査に通すが何もなし。税関意味なし。08:02頃、中国側出境。

08:05頃、マカオ関閘側イミグレーションに並ぶ。入国カードは不要で、08:10頃、マカオ入境、入国スタンプ、税関検査は無し。代わりに入境申報表をもらう。この入境申報表が入国スタンプと入国カードの代わりのようで規則では出国まで持っていないといけない。

蓮峯廟

08:30頃、蓮峯廟に到着。蓮峯廟はマカオ三大古刹のひとつで、創建は明の万歴年間(1602)になり400年の歴史を持つ。

蓮峯廟は創建時は天妃廟と呼ばれ、その後は慈護宮、新廟と呼ばれ、ポルトガル人は関閘廟、蓮峯禅院とも呼んでいた。

廟には武帝殿があり関羽が祀られており関帝廟になっている。林則徐日記によれば林則徐がマカオを訪れた際に武帝殿にも立ち寄っている。

殿内には関羽、関平、周倉、赤兎馬の像が安置されている。

09:05頃、蓮峯廟を離れ、隣のマカオ林則徐紀念館の外だけ見物。入場料は5パタカ。

09:10頃、林則徐紀念館を離れる。

包公廟

09:45頃、包公廟に到着。

創建時期などの説明は見当たらず詳細は不明、北宋の名判官 包拯を祀る廟である。

09:50頃、包公廟を離れる。

09:55頃、聖ポール天主堂跡の脇で法輪功が活動中。中国人観光客たちが足を止めてパネルを見ている。興味深い光景だ。

マカオ世界遺産巡り

10:00頃、世界遺産 聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊, Ruinas da Antiga Catedral de Sao Paulo)に到着。おそらくマカオの世界遺産で最も観光客が集まる場所であろう。10:15頃、聖ポール天主堂跡を離れる。

10:20頃、世界遺産 モンテの砦(大炮台, Fortaleza do Monte)に到着。

10:40頃、モンテの砦を離れる。

10:50頃、世界遺産 聖アントニオ教会(聖安多尼教堂, 花王堂, Igreja de Santo Antonio)に到着。

10:55頃、聖アントニオ教会を離れる。

11:00頃、ナーチャ廟(哪吒廟, Templo de Na Tcha, junto as Ruinas de Sao Paulo)と旧城壁(舊城牆遺址, Troco das Antigas Muralhas de Defesa)に到着。聖ポール天主堂跡の横にあった。聖アントニオ教会の前に行くべきであった。ナーチャ廟はナタ廟の事で封神演義でおなじみのナタを祀っている。

ナタ廟の隣にあるのが旧城壁だ。11:15頃、ナーチャ廟を離れる。

11:20頃、世界遺産 カモンエス広場(白鴿巢前地, 賈梅士前地, Praca de Luis de Camoes)に到着。

広場に隣接するのが世界遺産 プロテスタント墓地(舊基督教墳場, Cemiterio Protestante)。

ここは宣教師たちの墓地になるが観光客はほとんど訪れないので静かである。

続いて広場に隣接する世界遺産 カーザ庭園(東方基金會會址, Casa Garden)を訪れるが閉まっている。月曜閉館とあるが今日は日曜日なのだが・・・。外から見るだけになる。11:55頃、カモンエス広場を離れる。

12:10頃、世界遺産 聖ドミンゴ広場(板樟堂前地, Largo do Sao Domingos)に到着。

広場に隣接するのが世界遺産 聖ドミンゴ教会(玫瑰堂, 板樟堂, Igreja de Sao Domingos)である。

内部は静かでキリストなどの像があり見応えがある。

礼拝堂は静かで外とは雰囲気が全く違う。

他にも宝物を公開しており、こちらも見応え十分だ。ここは絶対に訪れるべきである。

続いて100mほど離れた所にある世界遺産 セナド広場(議事亭前地, Largo do Senado)に到着。

広場には世界遺産 仁慈堂(仁慈堂大樓, Santa Casa da Misericordia)と民政総署(民政總署大樓, Edificio do Leal Senado)がある。

13:05頃、セナド広場を離れ50mほど離れた所にある世界遺産 三街会館(三街會館, 關帝廟, Pagode Sam Cai Vu Cun)を訪れる。

三街会館は清の雍正年間(1723ー1795)に創建されマカオ商人たちが集まる会館であった。会館内には関羽が祀られていたので関帝廟とも呼ばれていた。1920年代になると会館としての機能は失われ関帝廟として残った。

廟内には関羽、関平、周倉の像が安置され線香が供えられていた。13:25頃、三街会館を離れる。

13:30頃、世界遺産 聖オーガスティン広場(聖奧斯定前地崗頂前地, Largo de Santo Agostinho)に到着。広場周辺に世界遺産の建物が点在している。

まずは世界遺産 ドン・ペドロ5世劇場(崗頂劇院, 伯多祿五世劇院, Teatro de Pedro V)である。

建物は大きいようだが劇場は思ったよりも小さい。

続いて世界遺産 聖オーガスティン教会(聖奧斯定教堂, Igreja de Santo Agostinho)である。

教会内のキリストなどの像は見応えありだ。

聖ヨゼフ修道院及び聖堂(聖若瑟修院大樓及聖堂, Seminario e Igreja de Sao Jose)を訪れるが、これも世界遺産なのだが神学院は非公開で聖堂が公開されている。

聖堂の入口は350m離れているので、先に隣にある世界遺産 ロバート・ホー・トン図書館(何東圖書館, Biblioteca Sir Robert Ho Tung)を見物。

14:15頃、聖ローレンス教会(聖老楞佐教堂, 風順堂, Igreja de Sao Lourenco)に到着。礼拝中だったので外から見るだけにして、14:20頃、退散する。

14:25頃、聖ヨゼフ修道院及び聖堂(聖若瑟修院大樓及聖堂, Seminario e Igreja de Sao Jose)にやってきたが礼拝中だったので中に入らず外だけ見物。14:35頃、聖堂を離れる。

14:40頃、世界遺産 リラウ広場(阿婆井前地, Largo do Lilau)に到着。何の変哲もない広場に見えるが世界遺産である。

14:45頃、リラウ広場から50mほどの所にある世界遺産 鄭家屋敷(Casa da Cheang, 旧文華大屋, Casa do Mandarim)を訪れる。

ここは鄭氏の邸宅になる。

ポルトガルの影響が強い中で中国式の邸宅も残っている。
15:10頃、鄭家屋敷を離れ次の世界遺産へ向かう。

3分ほどで港務局(港務局大樓, Quartel dos Mouros)に到着。

現在も使用されている建物ようで奥は立入禁止であった。15:20頃、港務局(港務局大樓, Quartel dos Mouros)を離れる。

15:25頃、バラ広場(媽閣廟前地, Largo do Pagode da Barra)に到着。この広場も世界遺産である。

広場に隣接するのがマカオの語源とも言われる媽閣廟(Templo de A-Ma)である。媽閣廟も世界遺産である。

参拝客は多く賑わっており線香が絶えない。

媽祖は航海・漁業の神として信仰されている。16:00頃、媽閣廟を離れる。

16:30頃、大堂広場(大堂前地, 大廟頂, Largo da Se)に到着。この広場も世界遺産。

広場に隣接するのが大堂(大堂, 聖母聖誕堂, Catedral Igreja da Se)だ。

続いて広場から坂を下り盧家屋敷(金玉堂, Casa de Lou Kau)に到着。16:50頃、盧家屋敷を離れる。

16:55頃、聖ポール天主堂跡の前にあるイエズス会紀念広場(耶穌會紀念廣場, Largo da Companhia de Jesus)に到着。スタート地点に戻ってきた。今日の世界遺産巡りはここまでだ。残りはギア要塞だけになる。明日のんびりと見物しよう。17:00頃、関閘へ向かう。

マカオから珠海へ戻る

17:35頃、関閘に到着。イミグレーションに並ぶ。一番混雑する時間帯なので気長に待つ。17:42頃、予想外の10分足らずでマカオ出境手続き完了。パスポート提出するだけで出国カードとかは無し。入境時にもらった入国スタンプ代わりの入境申報表も必要なかった。中国側拱北口岸へ入り入国カードに記入する。

17:50頃、入国の列に並ぶ。こちらは気長に待つことになった。18:28頃、中国入境。税関検査で手荷物のX線検査を受けて、18:30頃、拱北口岸を出る。

夕飯は木桶飯の食堂で油豆腐肉沫飯(11元/約220円)を食べる。食後はスーパーマーケットで海珠ビール600ml(3.5元/約70円)と非常食を購入しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25.64元
合計 25.64元

珠海駅

拱北口岸の西隣にある珠海駅を訪れる。切符を買うわけではないが自動券売機がパスポート読み取りに対応しているか確認する。珠海駅の券売機にも読み取り機が付いておりパスポート対応になっている。でも、パスポート対応とかの表示は特にしておらず外国人にはわかりづらい。

で、試しにパスポート対応か切符の購入操作をしてみる。広州南行きのD列車で試してみると二代身分証と通行証の選択画面が出てきたので通行証を選択。読み取り機にパスポートを通すが精度が悪いのか何度も読み取りに失敗する。ようやく読み取りが完了して支払いの画面になった。珠海駅の自動券売機はパスポートでも購入可能だ。

ここであることに気が付いた。この自動券売機は珠海発の切符しか購入できないのだが到着駅は広州南だけでなく北京西、桂林北などが選択できるようになっている。

これはもしかしたら・・・。ということで、北京西行きのD列車を選択してみる。ちなみにこの北京西行きのD列車は动卧と呼ばれる寝台列車だ。パスポートを読み取ると支払画面になった。外国人でも珠海から北京西までの切符が自動券売機で購入可能だ!

念の為に桂林北行きの切符も試してみる。

「港、澳、台居民来往内地通行证或护照」を選択する。

パスポートを読取機に通すように催促される。

読取りに成功すると支払画面になった。桂林北もOKだ。どうやら珠海発の切符なら外国人でも自動券売機で購入可能だ!

今日もマカオへ

10:15頃、拱北口岸の出境の列に並ぶ。10:30頃、出境してマカオへ向かう。

10:33頃、マカオ入境の列に並ぶ。10:40頃、マカオ入境。

入国スタンプ代わりに入境申報表を受け取る。

普濟禅院

11:10頃、普濟禅院(観音堂)に到着。

澳門三大古刹のひとつで観音堂とも呼ばれ創建時期は不明であるが堂内にある鐘に「崇禎五年」と刻まれており明代末期には寺があったことが伺える。清の嘉慶23年(1818)、咸豊8年(1858)の2度にわたり修復拡張工事が行われ現在の規模になっている。庭園内の石亭はアメリカと清朝が結んだ通商条約「モンハ条約」(望厦条約)締結の場所である。

参拝客は少ないが堂内の線香は絶えることなく供えられている。11:50頃、普濟禅院を離れる。

ギア要塞

12:10頃、世界遺産 ギア要塞(東望洋炮台, Fortaleza da Guia)に到着。

ここは1976年までポルトガル軍が駐留していた要塞で、現在は灯台と聖堂が残されている。

大砲もあるが昔からある奴か?それとも観光用に設置されたのか?

で、ギア要塞から見えるこのビルは・・・。

人民解放軍のビルですね。これでマカオの世界遺産を徒歩で全制覇である。13:00頃、ギア要塞を離れる。

国父紀念館

13:30頃、国父紀念館に到着。

ここは孫文が住んでいた洋館が記念館となっている。13:50頃、国父紀念館を離れる。

珠海へ戻る

14:20頃、関閘拱門に到着、今日は混雑する前に珠海へ戻る。14:30頃、イミグレーションで出境の列に並ぶ。14:37頃、マカオを出境して中国珠海へ移動。中国側イミグレーションの拱北口岸で入国カードを記入して、14:47頃、入境の列に並ぶ。昨日よりは空いているが窓口で足止めされる外国人が多く時間がかかる。そんなに不審人物が多いのか?15:23頃、入国し税関で手荷物のX線検査を済ませて外へ出る。

八宝撈飯

遅めの昼食に南昌料理の食堂で八宝撈飯(12元/約240円)を食べる。タマネギ、人参、コーンが入っており野菜炒飯といった感じだ。

食後はスーパーマーケットで海珠ビール600ml(3.5元/70円)を購入。

コカ・コーラやペプシの500mlが2.6元、0.9元(約18円)の差しかないのではビールを選んでしまう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.5元
合計 21.5元

自動券売機で発券

昨日は珠海駅でパスポートでも自動券売機が利用可能というのが確認できたので、ネットで購入した切符が受け取れるかも試してみる。12306.cnで牡丹江→海寧の切符を購入する。硬座の切符で運賃は2元だ。

09:25頃、拱北口岸の西隣にある珠海駅にやってきた。パスポート読み取り機がある自動券売機でネットで購入した切符が発券できるか試してみる。

3Mの読み取り機は精度が低いのかタイムアウトや読み取り失敗が頻発する。10回以上試してようやく読み取りに成功し予約番号を入力する。確認を押すと無事に発券された。しかも、窓口だと出発駅以外での発券だと1枚につき発券手数料5元を取られるのだが券売機での発券だと手数料を取られない。珠海駅ではネットで購入した切符を券売機でも発券可能だ。これはかなり貴重だ。他の駅も珠海みたいなら楽なのに。

今日もマカオへ

09:45頃、イミグレーションの拱北口岸で出境の列に並ぶ。
09:52頃、中国出境。
09:55頃、マカオ関閘のイミグレーションで入境の列に並ぶ。
10:02頃、マカオ入境。

モンハ条約締結地

10:30頃、普濟禅院(観音堂)に到着。昨日、訪れているのだがモンハ条約締結地を見物するのを忘れていた。

モンハ条約は1844年2月、イギリスと同等の通商待遇を受けるためアメリカ特使キャレブ・カッシングがマカオを来訪し北京での条約締結を清朝に要求したが、拒否され清朝の欽差大臣、両広総督の耆英と澳門望厦村で会談を行う。1844年7月3日、この石造りのテーブルで米中五港貿易条約に調印する。この条約は34項目から成り、米中の通商、外交などにおいてアメリカが清朝からイギリスと同等の権利を獲得した。条約調印の地名から中美望厦条約とも呼ばれる。11:00頃、普濟禅院(観音堂)を離れる。

観音古廟

11:10頃、観音古廟に到着。廟内の碑誌に「道光初年牧童所建」とあるので1821年以降の創建になる。元は小さな廟であったが同治6年(1867)に拡張され現在の規模となる。

観音古廟には城隍廟もあり、これはマカオ唯一の城隍廟で光緒34年(1908)に建立されている。11:20頃、観音古廟を離れる。

珠海へ戻る

12:19頃、関閘のイミグレーションでマカオ出境の列に並ぶ。12:22頃、マカオ出境。中国側イミグレーションへ移動し入国カードを記入して、12:29頃、中国入境の列に並ぶ。列は少なく静かだが後ろのハングル話すおっさんが大声出して携帯で通話中。マカオに住む金正男ではなかった。

昼の時間帯で空いており足止めされる外国人も少なく順調に列が進む。12:38に順番がきてパスポートと入国カードを提出。12:39中国入境、税関検査を通過して、12:40珠海へ戻る。順番さえくれば窓口から建物の外まで所要時間2分だが、なぜかここで足止めされる外国人が多い。なぜ足止めするのだろうか?どう考えても出入国履歴からして自分が足止めされる確率が高いと思うのだが、小日本は眼中にはないようだ。

珠海駅で古蓮→漠河の切符を発券

マカオから帰ってきたので明日の開平行きの準備をするだけなのだが、駅の券売機の撮影をもう一度試みる。ということで、ネットで古蓮→漠河の切符を購入。席は硬座で運賃1元、おそらくこれが中国の初乗り運賃か?

珠海駅の自動券売機で発券してみたが、昼間は画面の映り込みが酷いのでダメだ。とりあえず、これがパスポートの読取機。

発券されたところ。

これが古蓮→漠河の切符。漠河は黒龍江省にある中国最北端の駅だ。古蓮は隣の終着駅となる。はっきり言って土田舎路線である。この切符を見て何とも思わない人は一般人。中国最北端路線、運賃1元、発券がマカオの隣の珠海というのを理解して「なんじゃこりゃ!」と反応してしまう人は鉄ちゃんである。

13:20頃、拱北口岸の北隣りにあるバスターミナルの拱北通大汽車客運站で明日の開平行きチケットを購入するが列に並んでいるとおっさんに割り込まれる。ここは弱肉強食の野生の王国なのでサバンナのルールしか通用しない。列に並ぶとかの文明社会のルールは無意味である。でも、ここはサバンナではないな。

雪里紅肉沫飯

13:50頃、昼食に湖南料理の食堂で木桶飯の雪里紅肉沫飯(12元/約240円)を食べる。具材は雪里紅(セリホン)とひき肉の炒め物。

チベット・ラサ行きの切符を入手

19:30頃、ある事に気が付く。珠海駅ならチベットのラサ行きの切符が買えるのでは?ラサ行きの切符は通常外国人は購入不可だ。しかし、珠海駅の券売機なら・・・。早速ネットでラサ行きの切符を購入する。Z917次、蘭州→ラサ、席は硬座で運賃は240元だ。購入時に警告が表示されたけど構わず支付宝で決済して購入。

問題はこの先だ。外国人は窓口で切符を発券して受け取るのだが、ラサ行きの切符はパーミットを持っていないと発券してくれず、窓口のおばちゃんに追い返される。とりあえず珠海駅へ向かう。夜の拱北口岸の前を通りすぎる。

珠海駅へやって来た。

自動券売機で発券できるか試してみた。

パスポートを読み取らせて予約番号を入力すると発券された!ラサ行きの切符が入手出来ました!おそらく外国人でもパーミット無しでラサ行きの切符が発券できるのは珠海駅の自動券売機だけだろう。

しかし、切符の入手ができてもパーミットがないと乗車できないし、仮に乗車できてもラサ駅を出る際にもパーミットの確認があるようなのでチベットへの道のりは険しい。このままラサへ突撃しても追い返されるだけなので、窓口で払い戻しをする。発車まで16日以上前の切符なら払戻手数料無しだ。支付宝で決済しているので払い戻しも支付宝経由になるので窓口では端末操作だけで終了。レシートの類は一切無し、携帯のショートメッセージに払い戻しの通知が来た。

酸蘿蔔海带絲飯

夜食に湖南料理の食堂で酸蘿蔔海带絲飯(11元/約220円)を食べる。お馴染みの木桶飯で具材は大根、昆布の千切り、モヤシの炒め物だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31元
鉄道 2元 硬座 牡丹江→海寧
鉄道 1元 硬座 古蓮→漠河
バス 62元 珠海→開平
合計 96元

香港 ランタオ島・昂坪・大澳

広東省・香港・マカオ旅行記2015

大美督→香港島

10:25頃、ユースホステルをチェックアウトする。今日は香港島のユースホステルへ移動する。10:35頃、大美督のバス停から75K線のバスに乗車。運賃5.8香港ドル、11:10頃、大埔墟駅に到着。

11:40頃大埔墟駅からMTR東鉄線に乗車して、運賃11.8香港ドルで尖沙咀駅へ向かう。九龍塘駅で観塘線に乗り換えるが、ここから尖沙咀や中環へ行くなら油麻地方面へ乗車するのが普通だが、今日は大回りして調景嶺方面への列車に乗車する。

12:15頃、油塘駅で将軍澳線に乗り換える。12:22頃、北角駅に到着、港島線に乗り換える。金鐘駅で茶湾線に乗り換え、12:38頃、尖沙咀駅で下車。

12:50頃、フェリー乗り場の天星碼頭に到着。今日は法輪功の人たちが活動中だ。

スターフェリーで中環碼頭へ移動。

今日は日曜日なので運賃2.8香港ドルだ。13:10頃、中環碼頭に到着。埠頭から徒歩10分くらいの所にあるマカオ行きのフェリーなどが出ている上環新徳中心からユースホステルの送迎バスがあるのだが、次のバスは14:45なのでかなり時間がある。

とりあえず中環碼頭でスターフェリーを見ながら時間をつぶす。

14:15頃、ぼちぼち移動開始、14:30頃、上環新徳中心の送迎バス乗り場に到着。場所がセブン-イレブンの斜め前なので分かりやすい。14:35頃、バスが到着し乗車し、14:45頃に出発。乗客は自分1人だけだ。

賽馬會摩星嶺青年旅舍

域多利路から香港島の西にある摩星嶺を登りイギリス軍の摩星嶺砲台跡を通過して、15:05頃、賽馬會摩星嶺青年旅舍(赛马会摩星岭青年旅舍/Jockey Club Mt. Davis Youth Hostel)に到着。

予約しておいたのでレセプションで予約確認書を見せて登記する。ネット予約でカード決済した分を差し引いた残金331.2香港ドルを支払う。YHA会員カードはデポジット代わりに回収でパスポートの確認はなかった。会員カードからパスポートの情報が分かっているのだろう。それにカードでも決済しているし。

部屋は4人ドミトリーでエアコン・扇風機付きだ。各ベッドには照明・コンセント有りだ。人数分のロッカーも有り。(鍵は自分で用意)Wi-Fiは電波良好でネットは問題なし。共同のトイレ・シャワーは問題なし。

厨房もあって自炊可能だ。厨房設備はかなり良い。摩星嶺にあるので目の前に海や九龍半島が見え眺めは良い。2008年5月に4泊しているのだが、この時は香港最強の28人ドミトリーだったのだが、7年の間に改修されバックパッカー初心者でも快適に泊まれるユースホステルに変わっていた。まあ、28人ドミトリーでは管理が大変だろうから改修したのだろう。

16:00頃、夕飯の支度を始める。といっても、ご飯を炊くだけだが・・・。

夜になるとこんな夜景が見えます。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 331.2香港ドル 1泊180香港ドル(会員料金)×2
鉄道 11.8香港ドル
バス 5.8香港ドル 路線バス
フェリー 2.8香港ドル
合計 351.6香港ドル

香港島のトラム

08:45頃、ぼちぼち朝の送迎バスを予約しようと思っていたら、バスが故障でレセプションの兄ちゃんの車でMTRの堅尼地城駅まで送ってくれるという事になる。幸い宿泊客少なかったので自分と中国人のおばちゃん2人、ドイツ人の兄ちゃん1人を乗せて、09:00頃、ユースホステルを出発。宿泊客多かったら混雑して大変だっただろう。バスは昼までには復活するようだから帰りの足は大丈夫だろう。

09:10頃、MTRの堅尼地城駅に到着。運賃6.5香港ドル、港島線に乗車して、09:27頃、銅鑼湾駅で下車する。

09:50頃、トラムに乗車。運賃2.3香港ドル、とりあえず東へ向かう。

で、途中で引き返して、11:00頃、北角にやってきた。この辺りはトラムが肉屋や八百屋が並ぶ路地を走っているので面白い。

11:25頃、トラムに乗車して中環まで移動して中環碼頭へ移動する。

スターフェリー

スターフェリーで中環碼頭から尖沙咀の天星碼頭へ移動。
運賃2香港ドル、10分ほどの船旅だ。

12:45頃、重慶マンションにやってきた。両替なのだが両替屋を一通り確認するが、先日両替したREAL FOREX&REMITTANCESで両替する。両替レートは1元→1.198香港ドル、700元が836.8香港ドルになる。

13:25頃、天星碼頭からスターフェリーで湾仔碼頭へ移動。運賃2.5香港ドル、15分ほどで到着。

香港島の乾物屋街

14:00頃、トラムに乗車。上環まで移動する。

14:30頃、乾物屋街を歩いてみる。

海産物の干物が品ぞろえ豊富だ。

海産物以外ではキノコ類もある。

爬虫類の干物もあるな。

15:45頃、上環でスーパーマーケットの恵康により米国産ジャガイモ1kg(8.9香港ドル/約143円)や咖哩醬230g(11.5香港ドル/約184円)、処分品のフィリピン産バナナ1.1kg(7香港ドル/約112円)の合計27.4香港ドルを購入。支払いはICカードのオクトパス(八達通)で小銭のやり取りなしで楽。16:40頃、ユースホステルの送迎バスに乗車。17:05頃、ユースホステルに到着。

夕飯の準備にとりかかる。購入した食材で夕飯を作るのだがジャガイモの皮を向いて米と一緒に炊くぐらいだが・・・。バナナは明日の朝食だ。

ご飯が炊けて咖哩醬と一緒に食べるが、日本のカレー程度の辛さだと思ったら本場のインドカレー並みの辛さであった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 27.4香港ドル
鉄道 6.5香港ドル
フェリー 4.5香港ドル
トラム 9.2香港ドル
合計 47.6香港ドル

摩星嶺砲台跡

07:30頃、摩星嶺の頂上へ登る。ユースホステル前の階段を3分ほど登ると頂上だ。頂上からはユースホステルと海が見える。

頂上は公園になっており周辺にはイギリス軍の摩星嶺砲台跡が残っている。第二次世界大戦時に日本軍とイギリス軍の攻防戦があり、イギリス軍は降伏直前に砲台を破壊している。この円形の部分に砲台が設置されていたのだろう。この砲台により香港島の南岸は守られていた。

こちら火薬庫や兵舎になる。

周囲には誰もいないので風の音しか聞こえない。何ともいえない雰囲気である。

深水埗へ

08:30頃、チェックアウトして送迎バスが来るのを待つ。08:55頃、バスに乗車、09:00頃に出発。09:25頃、上環の上環新徳中心に到着。MTRで上環駅から深水埗駅へ移動するのが一番楽なのだが中環碼頭へ向かう。やはり香港ではスターフェリーに乗船しなければ!

09:40頃、中環碼頭からスターフェリーに乗船。運賃2香港ドル、香港島を離れ九龍半島の天星碼頭へ移動。09:50頃、天星碼頭に到着。

YHA美荷樓青年旅舍

10:05頃、尖沙咀駅からMTR茶湾線に乗車。運賃6.5香港ドル、10:15頃、深水埗駅で下車する。D2出口を出て道なりにまっすぐ5分ほど歩く。通りに出るとユースホステルが見えてきた。

10:30頃、ユースホステルのYHA美荷樓青年旅舍(YHA美荷楼青年旅舍/YHA Mei Ho House Youth Hostel)に到着。1泊200香港ドル(会員料金)でネットでの予約時に16香港ドル支払っているので残金184香港ドルを支払う。

部屋は掃除中で夕方4時以降に部屋は利用可能ということでバックパックを荷物置き場に預けて部屋の鍵(ICカード)を受け取り出かける。

まずはユースホステルに併設されている美荷楼生活館から見物だ。美荷楼は1950年代初頭に建設された公共房屋で、日本の公営住宅のような建物で香港市民の住宅であった。それを2013年にユースホステルと住宅だった頃の美荷楼を紹介する美荷楼生活館に改装された。

これが1950年代の部屋で香港といえどもまだまだ豊かでない様子が伺える。

住宅といっても地上部分には店舗もあり、こちらは古き良き香港といった印象を受ける。

こういった店構えは今でも外国人には受けそうな気がする。

トイレは香港でも扉なしのニーハオトイレであった。

1970年代の部屋になるとテレビや冷蔵庫がありかなり豊かになった印象を受ける。トイレはニーハオトイレから部屋に洋式トイレが設置されかなりの発展ぶりが伺える。

李鄭屋漢墓博物館

12:10頃、ユースホステルから直線距離で約600m離れた李鄭屋漢墓博物館を訪れる。

1955年8月に発見された後漢の頃に造営された墓で墓主が誰なのかは分かっておらず謎が多い古代墓である。

墓室は発見当時の状態を保っており内部に入ることはできない。ガラス越しに墓室を見ることができ保存状態は非常によい。

深水埗の電脳街

12:50頃、新高登電脳広場にやってきた。深水埗と言えば駅周辺の電脳街だ。多くのPCパーツ店が入っており秋葉原のラジオデパートに近い感じだ。でも、客が少なく空き店舗が目立ち寂れている感じだ。

13:30頃、黄金電脳商場にやってきた。おそらく深水埗で一番有名な電脳街のビルだろう。

こちらは客が多く人口密度が高く店舗も多くかなり賑わっている。ここならPCパーツは一通り揃えられる。

夕飯は近くにあるスーパーマーケットの百佳超級市場でパンと処分品のバナナを購入。これで24.9香港ドル(約399円)だ。物価が高いので味より量である。

ユースホステルへ戻り部屋へ。今回の部屋は8人ドミトリーだ。各ベッドに照明はあるがコンセントは無いが近くにコンセントがあるので電源は何とか確保できた。ロッカーは60Lのバックパック収容可能だ。(鍵は自分で用意)Wi-Fiは問題なしで速度快適。

部屋にトイレ・シャワーがあるのだが何と1部屋に2つあった。これで緊急事態でも下へ降りずに済む。築数十年の住宅だったのが改装して、ここまで綺麗になるというのは驚きである。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24.9香港ドル
宿泊費 184香港ドル 1泊184香港ドル(会員料金)
鉄道 6.5香港ドル
フェリー 2香港ドル
合計 217.4香港ドル

港式早餐

朝から天気は雨だ。07:50頃、グランドフロアのカフェで朝食を食べる。朝食は洋食、中華、香港の3種類があり、香港にいるのだから港式早餐を注文。

港式早餐はトースト、目玉焼き、マカロニとキノコのスープ、紅茶になる。

今日はランタオ島のユースホステルへ移動する。山の中にあるようで食料を持参しないといけないようだ。08:20頃、食料買い出しに出かける。

08:30頃、百佳超級市場で買い物をする。PB品のスパゲッティ1kg(14.9香港ドル/約239円)、マカロニ1kg(14.9香港ドル/約239円)、トマトケチャップ(13.9香港ドル/約223円)、タマネギ6個(11香港ドル/約176円)を購入する。合計54.7香港ドルだ。

ユースホステルへ戻ると下段ベッドの中国語を話す兄ちゃんがチェックアウトしていたがベッドはご覧の状態。片づけもせずゴミは散乱しているしひどい状況だ。

10:55頃、ユースホステルのYHA美荷樓青年旅舍をチェックアウトする。11:10頃、MTR茶湾線の深水埗駅に到着。運賃13.9香港ドル、11:25頃、荔景駅で東涌線に乗り換え、11:40頃、ランタオ島にある終点の東涌駅で下車する。ここからはバスでの移動になるが少し休憩。

12:30頃、駅から5分ほどの所にあるバス乗り場にやってきた。ここから23線のバスで昴平へ移動する。次のバスは12:50になるので20分ほど待機となる。運賃17.2香港ドル、12:50頃にバスが発車し昴平へ向かう。

13:25頃、終点の昂坪總站(昂坪巴士總站)に到着する。昂坪はランタオ島の山の上なのだが雲の中で雨が強く視界が悪い。終点の手前でユースホステルの標識が見えたので来た道を戻り標識の所から林道へと入っていく。標識には徒歩20分とあったが雨が降る山の中なので人の気配がない。

14:43頃、新たな標識が見え徒歩6分の所まで来ているようだ。そして、人もいるし車も通った。道は間違っていないようだ。

13:45頃、新たな標識が見え徒歩4分のようだ。

YHA昂坪戴維斯青年旅舍

そして、スロープを上って、13:48頃、ユースホステルのYHA昂坪戴維斯青年旅舍(YHA昂坪戴维斯青年旅舍/YHA Ngong Ping SG Davis Youth Hostel)に到着。まずはレセプションへ行く。3泊で350香港ドル(会員料金)でネットでの予約時に28香港ドル支払っているので残金322香港ドルを支払う。

現時点では予約していた8人ドミトリーは予約しているのが自分一人なので、このままだと8人ドミトリーを3泊1人で占領になるようだ。閑散期で天気悪いからなあ・・・。宿泊客には欧米人もいるようだ。

部屋は8人ドミトリーで部屋の鍵は無し、各ベッドにはコンセントや照明は無い。なので、コンセントに一番近いベッドを占領して電源を確保。
Wi-Fiの電波は弱いがネットは問題なし。共同のトイレ・シャワーは少し古いけど許容範囲内だ。

厨房があるので夕飯の準備にとりかかる。

厨房には炊飯器や鍋など一通り道具が揃っているので自炊可能だ。自炊できないとここでの宿泊はかなりきつい。バス乗り場まで戻らないと店はないし・・・。

これが今日の夕飯。ご飯とジャガイモを一緒に炊いて、咖哩醬を付けて3杯食べます。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 54.7香港ドル
宿泊費 332香港ドル 1泊110香港ドル(会員料金)×2
1泊130香港ドル(会員料金・繁忙期)×1
鉄道 13.9香港ドル
バス 17.2香港ドル 路線バス
合計 417.8香港ドル

昴坪市集

09:40頃、ユースホステルを出てバス乗り場へ向かう。09:50頃、昴坪市集にやってきた。昨日は気づかなかったが土産物屋街の昴坪市集を中心に天壇大仏、寶蓮寺、ロープウェイの昴坪360、バス乗り場があり昴坪の中心部になる。

ここで重大な事に気がついた。昨日通ったユースホステルへの道は遠回りであった。昨日はバスを降りて道を戻り林道を通ったが、実はバスを降りてそのまま牌坊を通りまっすぐ天壇大仏と寶蓮寺の間へ進めば10分ほどでユースホステルに到着する。しかも、案内の標識も細かく配置されていた。

まずは昴坪市集を歩いてみる。実はここにはセブン-イレブンがある。さすがに24時間営業ではないが貴重な物資補給地点になる。セブン-イレブンがあるなら食料を大量に持ち込まなくても良かったな。他にもスターバックスやSUBWAYもある。

ここはロープウェイの昴坪360。霧でほとんど見えないというか山の上で雲の中だ。

大澳

10:30頃、21線のバスに乗車して大澳へ向かう。運賃6.6香港ドル、乗客は自分を含め3人だけだ。

10:50頃、大澳に到着。バスを降りると目の前は港だ。

まずは大澳街市街を歩いていく。

昔ながらの漁村の雰囲気が保たれており中国のような商業観光地の臭いはしない。

一応土産物屋で乾物屋があるがそれほど土産物屋の雰囲気はしない。

関帝古廟

11:00頃、関帝古廟に到着。

関帝古廟は三国志の関羽を祀る関帝廟であり、創建は明の弘治年間(1488-1505)になる。

関羽像の前には関平と周倉がいるのだが、他にも2人いる。説明がないので誰かは不明。

大澳の街中にあるので観光客結構いるが廟内は静かである。欧米人観光客が1人いた。

楊侯古廟

11:30頃、楊侯古廟に到着。

修復工事中で御神体だけ臨時神壇に移され参拝できるようになっていた。

洪聖古廟

11:50頃、洪聖古廟に到着。清の乾隆年間に創建され海神の洪聖を祀る廟だ。

参拝客はおらず欧米人の観光客が1人だけいた。

大澳の水上家屋

続いて水上家屋を見物してく。水上家屋は棚屋と呼ばれ漁師たちの住居となっている。

この棚屋が大澳目玉のひとつである。

12:30頃、再び大澳街市街を歩く。

乾物を見て回るがどういう風に調理するのだ?

12:45頃、バス乗り場に戻ってきた。

13:00発、昴坪行きバスに乗車する。運賃6.6香港ドル、乗客は自分含めて5人だけだ。13:15頃、昴坪に到着。

昴坪

この時間だと観光客で賑わっている。天気は晴れてきて霧が途切れると天壇大仏が見える。

天壇大仏へ行ってみることにする。まずは階段を上っていくのだが観光客多い。天壇大仏は世界第2位の高さ誇る34mの屋外大仏で有名らしく欧米人が多い。

入口の所に素食レストランの食券売場があり、食券を買うと大仏内部を見物できる。食券は98香港ドル(約1564円)でマクドナルドでセットが2つ注文できる値段だ。

外から眺めるだけなら、そのまま階段を上って見物になる。階段を上りきるが大仏は霧でよく見えない。霧が途切れると巨大な大仏が姿を現す。

周辺はかなりの賑わいだ。

寶蓮寺

14:05頃、大仏の向かいにある寶蓮寺を見物。

寶蓮寺は1924年に開山した禅寺である。
建物は新しくかなり立派だ。

参拝客は線香を供えている。14:30頃、寶蓮寺を離れユースホステルへ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 13.2香港ドル 路線バス
合計 13.2香港ドル

天壇大仏

08:00頃、ユースホステルを出て林道を歩いて、08:10頃、天壇大仏を訪れる。

今日の天気は晴れで少し雲が出ているが山の下からでも大仏が見える。

08:20頃、土産物屋街の昴坪市集へ行くがセブン-イレブンがまだ閉まったままだ。夜は人のいない観光地だから24時間営業ではないというのは分かっていたけど7時開店でもないのにセブン-イレブンというのは・・・。

この昴坪は野良犬が多い。首輪をしている犬もいるのだが、ほとんどは首輪なしだ。でも、吠えたり襲ってきたりはしない。ただ道ばたで寝ているだけだ。寶蓮寺の門前だから殺生禁止ということで保健所も手を出さないのか?犬たちは寺や土産物屋からエサをもらっているのだろうか?

ちなみにランタオ島には野良犬だけでなく野牛や水牛も生息しており、昴坪でも野牛や水牛が出没する。で、道ばたには牛糞が落ちているのだ。大都会の香港とは大きく異なる田舎の香港だ。

09:40頃、再び天壇大仏を訪れる。青空が広がり大仏がよく見える。観光客はまだ少ない。

大仏は10:00から開放なので門前で待機する。門前では犬が寝ている。

人に慣れているようで近づいても全く動かない。

毎日観光客が押し寄せてくるが犬たちには日常の一コマとなっているようだ。

09:57に開門となり一番乗りで階段を上り大仏へ向かう。

10:00に大仏に到着。

大仏からは海が見える。

それとロープウェイの昂坪360も見える。

10:15頃になると青空だったのが雲に覆われ始める。10:30頃になると観光客が増え始め賑やかになってくる。

法門古道

11:00頃、大仏を離れユースホステルへ続く林道から法門古道へ入る。

この法門古道は東涌の市街地へ続いている。

11:30頃、法門古道を歩き市街地の東涌方面へ向かう途中で香港国際空港が見えてきた。昴坪は山の中だけど少し歩くと山の下に市街地や空港が見えたりして意外と都会に近い田舎である。このまま東涌まで行くと帰りは山を登ることになるし、バスで昂坪へ戻るのも勿体無いので途中で引き返してユースホステルへ戻る。

昴坪→梅窩碼頭

10:05頃、ユースホステルをチェックアウトする。今日は香港を離れ中国広東省珠海へ向かう。10:15頃、昴坪大仏の前を通過。今日も観光客が多い。

続いて土産物屋街の昴坪市集を通る。7時に開店しないセブン-イレブンはこの時間はさすがに営業している。

土産物屋街もロープウェイの昴坪360から降りてきた観光客が結構いる。

10:20頃、バス乗り場に到着。21線のバスに乗車して大澳へ向かう。昴坪からも梅窩碼頭行きのバスがあるのだが、12:30発なので大澳へ行き梅窩碼頭行きのバスに乗車する。運賃は0.1香港ドル高くなるけど。一昨日バスに乗車したときはほとんど乗客がいなかったが土曜日だと20人以上乗客がおりそこそこ需要はあるようだ。10:35にバスが発車する。

10:50頃、大澳に到着。バス停で梅窩碼頭行きの1線のバスを待つ。

11:05頃、大澳から1線のバスに乗車して発車を待つ。運賃10.7香港ドル、11:10に発車し梅窩碼頭へ移動する。

ランタオ島→香港島

11:58に梅窩碼頭到着。バスを降りた目の前がフェリー乗り場だ。

12:10発、中環行き高速フェリーに乗船。運賃29.9香港ドル、ランタオ島梅窩から香港島中環の6號碼頭まで約30分の船旅だ。

船の速度は45km/hほどでスターフェリーより格段に速度が出ている。12:42頃、中環の6號碼頭に到着。隣はスターフェリーの中環碼頭だ。

香港→広東省珠海

6號碼頭から東へ歩いて、13:00頃、上環の信徳中心に到着。まずはビルの3Fへ行き珠海客運の窓口で14:30発、珠海行きのチケットを購入。港澳碼頭→珠海九洲港の運賃は220香港ドルだ。

13:05頃、東橋(EAST BRIDGE)からイミグレーションへ向かうが、まだ珠海行きのゲートが開いておらずしばらく待機となる。

13:50頃、今度は珠海行きのゲートが開いておりチェックインしてイミグレーションで出国手続きを済ませて待合室へ。

14:05頃、待合室で待機となる。

乗客のほとんどは中国人のようだ。

14:25頃、乗船が始まり、14:30頃、定刻通り出港する。

香港を離れ中国広東省珠海まで約70分の船旅である。今回は7年ぶりの香港になったが、やはり香港は中国とは違った。香港は道路がしっかり整備されているので、中国みたいにマンホールの蓋がないとか壊れているというのがない。
それに歩道もボコボコになっていない。香港はバス停では乗客がちゃんと並んで乗車するので乗車バトルは発生しなかった。

香港人は広東語、中国語、英語が話せるので凄い。大陸人とはオーラが全く違う。建物の作りも香港はきっちりしている。大陸だと外壁はがれてレンガむき出しとかあるけど、香港は建築工法が違うのかレンガを積み上げている工事現場を見なかった。香港は中国であって中国ではなかった。

広東省珠海

港澳碼頭を出港して船は西へと進む。速度は55km/hほどで高速だが揺れは少ない。15:45頃、広東省珠海の九洲港に到着。船を降りてイミグレーションで中国への入国手続きになる。入国カードを書いて、そのまま窓口へ。カードを記入している間に中国人はほとんど入国しており窓口はガラ空き、待ち時間無しで入国となる。

続いて税関検査で荷物のX線検査があるがここで係官に中身を開けるように言われるが、係官が確認したかったのは書籍であった。書籍がロンリープラネット2冊であるのを確認すると「行っていいよ!」と1分ほどで検査終わり。どうやら禁書狩りのようだ。香港から持ち込まれる中国政府にとって都合の悪い本を水際で没収しているようだ。GPSとかはスルーであった。個人的には禁書の有無よりGPS持ち歩いている方が怪しいと思うのだが・・・。

16:00頃、九洲港を出て予約しておいたユースホステルへ向かわないといけない。とりあえずマカオとの境界の拱北口岸へ向かう。

九洲港からは拱北口岸まで99路のバスで行けるのだが徒歩で向かう。

珠海十号别墅青年旅舍

高徳地図で場所を確認して向かうがバスで拱北口岸まで行ったほうが楽だったかも・・・。1時間近く歩いてユースホステルの近くまで来た。住所からして花園みたいに入口に保安がいると思うのだが、それっぽい所がある。保安のおっちゃんに聞いてみたら「ここだよ~」ということで中へ突入。

17:05頃、eLongで予約しておいた珠海十号别墅青年旅舍(Zhuhai No.10 Youth Hostel)に到着。レセプションで登記なのだが姉ちゃんが老板に電話で確認している。Booking.comでも予約できるので外国人OKの宿というのは分かっているのだが満室のオチか?しばらく話をして大丈夫だったようで登記する。パスポートはコピーを取らないといけないので一時預かりとなる。

で、案内された部屋は2人ドミトリーだ。あれ?予約したのは12人ドミトリーなのだが・・・。これは予約をとり過ぎたのか?設備に関してはOAタップがあるので電源の確保は問題ない。Wi-Fiは電波弱く激遅で使い物にならず。

夕飯食べに外へ出かけるが、そこら中でお姉ちゃんに声をかけられる。珠海なので分かってはいたが、ここまであからさまにお姉ちゃんたちが営業しているとは・・・。東莞は壊滅状態と聞いているが珠海はそうでもないようだ。まあ、お姉ちゃんたちには関わらないのが懸命だ。大体こういうのはお取り込みの最中に公安に踏み込まれて銭を巻き上げられるというのがオチだろう。

牛肉乾拌麺

18:30頃、イスラム食堂で夕飯に牛肉乾拌麺(12元/約240円)を食べる。珠海は物価が高いようで牛肉麺ですら9元になっていた。

食後はユースホステルの近くにあったスーパーマーケットの華潤万家に寄る。

海珠ビール

キリンの海珠ビール330ml(2.99元/約60円)を購入する。珠海で生産されている地ビールだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.99元
宿泊費 260元
合計 280.99元
本日の出費
項目 金額 備考
バス 17.3香港ドル 路線バス
フェリー 29.9香港ドル 梅窩碼頭→中環碼頭
フェリー 220香港ドル 港澳碼頭→珠海九洲港
合計 267.2香港ドル

香港 重慶マンション・大美督・元朗のライトレール

広東省・香港・マカオ旅行記2015

国際列車で広州東→香港

07:35頃、広州江畔国際青年旅舎をチェックアウトする。今日は香港へ鉄道で移動する。07:50頃、芳村から地下鉄1号線に乗車。運賃5元、広州東駅へ向かうのだが朝の通勤時間帯で混雑しているので、逆方向の西朗行きに乗車、3駅先の終点の西朗から広州東行きに乗り換える。

08:00頃、西朗に到着、列車が折り返しの広州東行きだったので、そのまま乗車して08:02頃、西朗を発車する。これで座って広州東駅まで移動できる。08:20頃、公園前に到着。1号線で最も混雑する駅のようで両側のドアが開く。混雑が半端ではないので乗客たちがアメフトの様に乗り込んでくる。乗り切れない乗客も多数おり次の列車を待つことになる。

08:40頃、広州東駅に到着。まずは入口で手荷物のX線検査を受けるが混雑がひどい。検査が厳しいようでX線検査で十徳ナイフが見つかる。ウルムチ南駅で見つかって以来で、没収かと思ったが登記するだけで持ち込みOKであった。広州東駅は登記すれば持ち込みOKなのか?そうれとも外国人だけOKなのか?

手荷物検査の次は香港行きの切符売場へ移動。5分ほど並んで九龍(紅磡)行きの切符を購入するがパスポートの中身は確認せず。香港行きの切符はパスポート不要なのか?窓口には香港ドル専用の窓口もある。切符には九龍と印字されるが紅磡駅の事である。

広州東駅では乗り換え無しの直通で運行される九龍(紅磡)行きの列車(広九直通車)がある。通常は深圳駅から香港の羅湖駅まで徒歩で境界越えと出入国手続き(正確には香港も中国なので出入国ではないが)をして紅磡へ移動する。直通列車だと広州東駅のイミグレーションで出国手続きをして乗り換え無しで九龍(紅磡)へ移動して入国手続きをする。直通列車は移動が楽なのだが一等席なので運賃が172元(210香港ドル)で高い。

09:55発、Z813次の切符がまだ販売されていたが、10:37発、Z823次の切符にしておく。席は一番安い一等席で172元だ。このZ823次は1日3往復あるKTTのロゴが入った香港の2階建て車両なので鉄っちゃんなら乗車しておかなければ!ちなみに他の列車は25Tの編成になる。

待合室へ移動して改札が始まるのを待つ。

10:00頃、改札が始まりイミグレーションへ移動。10:10頃、出国手続きを済ませる。

税関で手荷物のX線検査を済ませて、免税店付きの待合室へ。

10:25頃、乗車が始まりホームへ移動し乗車する

今回は車両に行先票が無いのでKTTのロゴを撮影。

10:35頃、2分早く列車が発車し香港・九龍へと向かう。発車後すぐに入国カードの配布が始まり、カードをもらい記入しておく。乗車100%だが無座切符は販売されていないので乗客全員が座れ肥料袋や天秤棒も見当たらず車内は平和だ。中国を走る列車とは思えん。ちょうど12:00に深圳と香港の境界を越える。

香港到着

12:45頃、紅磡駅に到着、乗り換え無しなので楽である。

12:50頃、イミグレーションの列に並ぶ。12:58頃、香港へ入境するがパスポートにはスタンプ押されず、代わりに入境標籤が発行される。香港では2013年にパスポートへの押印から入境標籤の発行に変更されている。この入境標籤には氏名、パスポート番号、入国日、滞在期限が印字されており出国時まで所持していないといけない。

無事に香港到着だが、ここから予約した宿がある重慶マンション(重慶大厦)へ徒歩で向かう。香港は中国と違い道路の混雑状況が違う。中国なら秩序なく割り込みやクラクションが鳴りカオス状態なのだが、香港は渋滞でも整然としている。

バックパッカーの聖地・重慶マンション

13:40頃、重慶マンション(重慶大厦)に到着。ここはチョンキンマンションとも呼ばれ香港を代表する大型雑居ビルでG階~2階が商業施設になっており、特にG階は両替商、土産物屋からインド料理屋までカオス度が非常に高い。そして、3階以上はゲストハウスが多数ありバックパッカーの聖地として知られ世界中から旅行者が集まってくる。

で、予約しておいたゲストハウスへ向かうのだが、まだ香港ドルを持っていないので両替だ!2007年に滞在した際に利用した堅成找換のレートを基準に数件確認して、堅成找換で300元を両替をする。

レートは1元→1.195香港ドル、300元が358.5香港ドルに両替される。

香港背包客栈

13:50頃、続いてA座のエレベーターでBooking.comで予約しておいたA座3階の香港背包客栈(HK Downtown Backpackers)へ移動。エレベーターを降りて右へ進むと宿の名前は出ていないがレセプションがある。ここは台湾酒店を筆頭にしたHOSTELHK Groupの宿が8軒入っており、ここが総合窓口になる。

で、ここでチェックインなのだが中国人宿泊客2人と宿が戦闘中だ。料金トラブルのようだ。とりあえずバトルが終わるのを待っているとレセプションのお姉ちゃんが気付いてくれてチェックイン手続きをする。

109香港ドルで1泊する。10人ドミトリーの予約であったが部屋は8人ドミトリーでベッドの幅は激狭、照明は無し。コンセントは有ったり無かったりだ。

部屋にあるトイレ・シャワーはレベルが高い。トイレの便座がないのだ。これでは洋式トイレにする意味ないだろ!WiーFiは電波良好、100Mの光回線なので速度は中国本土と比べて激速だ。

14:30頃、尖沙咀駅の客服中心でICカードのオクトパス(八達通)に100香港ドルをチャージしておく。2008年に使用して以来なので窓口のおばちゃんは履歴を見て驚いていた。

15:00頃、再び重慶マンションへ。中国のカオス度と違い色々な人種がいるので別の意味でカオス度が高い。

スターフェリー

15:20頃、天星碼頭からスターフェリーと香港島を見物。

天気が曇りなので香港島が霞んでいる。

15:40頃、重慶マンションで当座の資金に1000元を香港ドルへ両替する。また同じ堅成找換ではつまらないので両替屋を見ていくと隣のREAL FOREX&REMITTANCESの方が微妙にレートが良かったので両替する。レートは1元→1.198香港ドルで1000元が1198香港ドルに両替された。

16:40頃、東尖駅のP3出口の脇にあるスーパーマーケットの恵康にやってきた。

処分品のフィリピン産バナナ1kg(5香港ドル/約80円)と食パン(9.6香港ドル/約153円)を購入。支払いはICカードのオクトパスで小銭のやりとり無しで楽だ。近くの広場で食べるが、これが今日唯一の食事だ。朝から非常食の氷砂糖だけで乗り切ってきたが香港の物価は高い。

広州の市場で海南島産バナナ500g(1.3元/約26円)と安かったので、中国の方が物価が遥かに安い。コカ・コーラ500ml(7.2香港ドル/約115円)も中国の2倍くらいの価格だ。

両替
300元→358.5香港ドル
1000元→1198香港ドル

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 172元 広州東→九龍(紅磡)
地下鉄 5元
合計 177元
項目 金額 備考
食費 14.6香港ドル
宿泊費 109香港ドル
合計 123.6香港ドル

香港島のトラム

08:00頃、天星碼頭からスターフェリーで中環へ向かう。
運賃2香港ドル、10分ほどで中環に到着。中環を散歩しながら香港名物の道路にはみ出て看板を見物。

09:05頃、トラムに乗車、運賃は2.3香港ドル。

09:40頃、跑馬地行きトラムを乗り換える。

09:55頃、終点の跑馬地で堅尼地城行きに乗り換える。

スターフェリー

10:30頃、中環碼頭に戻ってきた。ここでスターフェリーに乗船して尖沙咀へ戻る。運賃2香港ドル、10分ほどで尖沙咀に到着。

尖沙咀→大美督

重慶マンションのゲストハウスへ戻る。11:20頃、ゲストハウスをチェックアウトして、11:30頃、尖東からMTR西鉄線に乗車して紅磡で東鉄線に乗り換える。運賃11.8香港ドル、12:05頃、大埔墟(タイポーマーケット)で下車する。

駅を出てバス乗り場へ向かう。途中に大きな看板が出ているので分かりやすい。

予約してあるユースホステルがあるのは大美督なのでバスは進智公交20C線もしくは九龍巴士75K線で行ける。
(中国本土だとバスの番号は「○○路」というように「路」をつけているのだが、香港では「路」ではなく「線」で呼んでいる。これも香港と中国本土の違いのようだ。)

12:10頃、バス乗り場にやってきた。12:20頃、75K線の2階建てバスに乗車して終点の大美督へ向かう。75K線の方は少し運賃が安いのだが、20C線の方は高い代わりにミニバスで途中のバス停が少ないので速い。運賃5.8香港ドル、12:55頃、大美督に到着する。

バス停にユースホステルの標識が出ていたので歩いて行く。

白普理賽馬會青年旅舍

10分ほどで白普理賽馬會青年旅舍(白普理赛马会青年旅舍/Bradbury Jockey Club Youth Hostel)に到着。まあ、看板出てなくても南へ歩けばすぐに見つかるので迷うことはないな。

レセプションのお姉ちゃんに予約確認書を見せてチェックイン手続きをする。1泊110香港ドル(会員料金)で3泊する。ネットでの予約時に33元支払っているので残金297香港ドルを支払うが更に2泊できるか聞いてみる。で、ドミトリーに空きがあるので延泊可能ということであったが、金曜日と土曜日は繁忙期の料金で1泊130香港ドル(会員料金)になる。まあ、この繁忙期料金は知っていたので260香港ドル支払って2泊延泊する。

部屋は8人ドミトリーで結構広い。部屋の鍵はないので出入りは自由だ。既に先客が1人いるようだが他のベッドは空いており宿泊客は少ない感じだ。各ベッドにコンセントや照明は無しだが電源はOAタップがあるので電源確保は大丈夫だ。人数分のロッカーがある。(鍵は自分で用意)エアコンと扇風機が部屋にあるのだが天井に扇風機が4台も付いている。香港の夏は相当厳しいようだ。Wi-Fiの電波は良好でネットの速度は快適。共同のトイレ・シャワーは掃除してあるので大丈夫そうだ。

ここの特徴は厨房があり自分で料理を作れるのでありがたい。しかも厨房が広く冷蔵庫4台もある。これなら宿泊客多くても大丈夫だ。一応門限が23:00になっているが、それ以降は入口で暗証番号入力して門を開ける方式なので事実上門限なしかな。バスも深夜まで運行されているので郊外でもそれほど交通の便は悪くない。

ユースホステルの屋上からは海が見えます。香港の新界地区に位置しており香港の中では田舎になり目の前にはのどかな漁村が広がっています。ユースホステルのある大美督は客家の村でもある。

大埔墟

14:25頃、75K線のバスで大埔墟駅へ向かう。運賃5.8香港ドル、15:00頃、大埔墟駅に到着。

ショッピングモールの新達広場にあるスーパーマーケットの百佳超級市場でベトナム米5kg(35.9香港ドル/約575円)を購入する。15:25頃、大埔墟駅のバス乗り場から75K線のバスに乗車。運賃5.8香港ドルで、16:00頃、大美督に到着。ユースホステルに戻り夕飯を作る。

で、買ってきた米を開封しようとしたのだが、近くにあった「免費食物」と書かれた所に米袋がある。以前の宿泊客が放棄していった食品が無料提供されていた。これならまだ米買わなくても良かったな。先に無料の米から消費していくことにする。

17:00頃、ご飯が炊きあがり、これが今日の夕飯だ。おかずは広州で購入しておいた老干媽と泡菜だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35.9香港ドル
宿泊費 557香港ドル 1泊110香港ドル(会員料金)×3
1泊130香港ドル(会員料金)×2
鉄道 11.8香港ドル
バス 17.4香港ドル 路線バス
フェリー 4香港ドル
トラム 6.9香港ドル
合計 633香港ドル

香港島へ

06:45頃に起床する。
8人ドミトリーは自分を含め3人だけだ。他の客は見当たらないので予約無しで乗り込んでも余裕だったかな?ネットで予約するときは満室表示が多かったのだが・・・。

朝はまず4合くらいご飯を炊く。朝食をしっかり食べてから出かける。でも、4合は炊き過ぎだったが完食。これで夕方まで何も食べなければ物価の高い香港で何とか節約できる。

08:40頃、75K線のバスで大埔墟(タイポーマーケット)へ向かう。2階建てバスなので2階の最前列を陣取る。眺めは良く山や海が見える。

ちなみに前を走る緑のミニバスが同じ大埔墟へ行く20C線のバスだ。75K線と20C線は競合路線なので見た限りでは同じバス停では乗りたいバスが来たら手を挙げて止めないとスルーされるようだ。朝の時間帯なので結構乗客が多く混雑してきた。でも、中国の路線バスとは違い平和だ。乗客のオーラが全く違う。バス停で乗車バトルなんて全く発生していないし、でかい話し声もない。

09:20頃、大埔墟駅に到着しMTRの東鉄線に乗車する。09:50頃、紅磡駅で西鉄線に乗り換え尖東駅へ向かう。運賃11.8香港ドル、09:55頃、尖東駅に到着。

10:10頃、フェリー乗り場の天星碼頭からスターフェリーに乗船。運賃2香港ドル、10分ほどで中環碼頭に到着。

孫中山紀念館

10:50頃、孫中山紀念館に到着。この時間になるとかなり暑くなってくる。入場料は10香港ドルだが、毎週水曜日は無料開放で今日はちょうど水曜日だ。孫中山紀念館は1914年に建てられた洋館を修復して孫文に関する資料館になっている。

紀念館の前には香港で暮らしていた頃の孫文の銅像がある。教科書とかに載っている孫文の写真とは随分違い若い。

一番の特徴は辮髪姿の孫文像である点だ。中国各地で見かける孫文像は背広姿なので辮髪姿の孫文はかなり新鮮だ。11:30頃、孫中山紀念館を離れる。

12:05頃、フェリー乗り場の中環碼頭に戻ってきた。運賃2香港ドルでスターフェリーに乗船。海風が心地よい。12:15頃、天星碼頭に到着。

埠頭では共産党寄りの団体が反法輪功の宣伝をしていた。これは香港で初めて見た。今までは法輪功が反共産党の宣伝をしていたのだが、香港の共産化が進んでいるのか?12:30頃、尖沙咀から西鉄線に乗車。運賃4.4香港ドル、12:35頃、油麻地で下車する。

天后廟

駅を出て5分ほどで天后廟に到着。油麻地の天后廟は1800年頃に建立され、1864年に拡張されたが1876年に現在の場所に移された。

天后廟自体は小さいが隣には城隍廟と観音廟がある。廟内は線香が焚かれ周辺をビルに囲まれていても雰囲気が違う。12月でも暑くて半袖でも汗が噴き出る。13:20頃、天后廟を離れる。

大美督

13:50頃、油麻地から乗車。運賃11.2香港ドル、14:25頃、九龍塘で東鉄線に乗り換え大埔墟で下車する。

14:40頃、運賃5.8香港ドルで75K線のバスに乗車して大美督で下車する。目の前は海なのだが埠頭では釣り客が数人いる。魚釣れるのかな?

ユースホステルへ戻るには時間が早いので裏山の遊歩道を散歩する。大美督は世界ジオパークへの近くなるので、香港でもこんな山道になる。

遊歩道を歩いて行くと展望ポイントがいくつかある。ここは海と人工の淡水湖が一望できる。中央の堤防から右が海で、左が船湾淡水湖になる。堤防はサイクリングロードになっており大美督周辺から大埔墟(タイポーマーケット)までサイクリングロードが繋がっている。なので、大美督はチャリダーやレンタルサイクル屋がかなり多い。

湾内に停泊する船も見えます。1時間ほど散歩して16:00頃、ユースホステルへ戻る。部屋へ戻ると宿泊客が2人に増えている。でも、2人とも香港人のお爺ちゃんだよ。しかし、お爺ちゃんと言っても広東語、中国語、英語が話せるので日本のお爺ちゃんとは格が違う。香港人は3種類の言語が使えるので凄い!ただこのドミトリーの客層は中高年だけでユースがいない!

本日の出費
項目 金額 備考
バス 11.6香港ドル 路線バス
鉄道 27.4香港ドル
フェリー 2香港ドル
合計 41香港ドル

元朗

06:30頃に起床し朝食の準備を始める。3合くらい米を炊いて老干媽をおかずに食べる。同じドミトリーの香港人のお爺ちゃんに大埔墟(タイポーマーケット)で野菜買って食べるように言われてしまう。

08:55頃、75K線のバスに乗車して大埔墟駅へ移動。運賃5.8香港ドル、大美督が始発なので終点まで座ったままの移動で乗り過ごしが無く楽だ。今日の天気は曇りだが雨が降るようだ。夕方まで降らなければよいが・・・。09:30頃、大埔墟駅に到着。

大埔墟駅から64K線のバスに乗り換えて元朗(西)へ向かう。運賃8.4香港ドル、10:40頃、終点の元朗(西)に到着。バスターミナルの場所は朗屏駅から約200mの所であった。

ライトレールに乗り鉄&撮り鉄

この元朗にはライトレール(軽鉄)が走っている。香港島のトラムは路線が車と共用になっているが、元朗のライトレールは専用軌道になっている。しかも、路線網が複雑なので乗り鉄するのがかなり面白い。

まずは撮影を少ししておく。ライトレールは1両通過したと思ったらすぐ後ろに次のが走っていたりして「ATSは?」「閉塞は?」といった光景が見られたりして、ある意味で見応えがある。

このライトレールの乗車方法だが駅は基本無人駅でICカードのオクトパス(八達通)だと備え付けの読取機にタッチする。

乗車時はホームにあるオレンジの読取機にカードをタッチする。これで改札の時刻が記録される。

下車時にホームにある緑の読取機にタッチして精算となる。

現金の場合は券売機で切符を購入する。

11:25頃、康楽路駅から610線の屯門碼頭行きに乗車。運賃5.4香港ドル、11:45頃、大興(南)駅で下車する。

周辺で撮り鉄を行う。12:40頃、銀圍駅で再び610線の屯門碼頭行きに乗車。運賃4.7香港ドル、13:10頃、屯門碼頭駅に到着。

ここでも駅周辺で撮り鉄。13:30頃、614線の元朗行きに乗車。運賃6.8香港ドル、14:15頃、元朗駅に到着。

元朗駅近くで撮り鉄するが雲が厚くすでにこの時間でもう暗い。ISO感度上げないとだめだ。

14:50頃、元朗(西)から64K線のバスに乗車する。運賃8.4香港ドル、16:00頃、大埔墟駅に到着。75K線のバスに乗り換え大美督へ戻る。運賃5.8香港ドル、この時間になると雨が降り出す。16:45頃、大美督に到着、ユースホステルへ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 28.4香港ドル 路線バス
ライトレール 16.9香港ドル
トラム 6.9香港ドル
合計 23.5香港ドル

文武廟

今日も朝食を自炊してから出かける。昨日雨が降ったので湾の対岸がよく見える。

08:35頃、75K線のバスで大埔墟駅へ移動する。運賃5.8香港ドル、09:10頃、大埔墟駅に到着する。

09:35頃、文武廟に到着する。文武廟は1891年に大埔富善街に太和市(現在のタイポマーケット)の中心地として創建される。廟内には文昌帝と関聖帝君(関羽)が祀られている。

廟内の天井には螺旋状の巨大線香が所狭しと焚かれている。

蚊取り線香の親戚か?

殿内には神像がいくつもあるが関羽像が見当たらない。一応中央に本尊らしい神像はあるが関羽ではない。関羽像は奥にあるのか?

代わりに関聖帝君宝座と彫られた椅子がある。ここに関羽が降臨するのか?地元民の参拝者が線香や果物を供えており、周辺の市場とは雰囲気は全く違っていた。

香港鉄路博物館

10:25頃、文武廟を離れ、10:30頃、香港鉄路博物館に到着。香港鉄路博物館は九広鉄路の旧大埔墟駅を博物館として開放している。駅舎は改装中で見物できなかったが敷地内には機関車や客車が屋外展示されている。

これは1955年から97年まで運用されていた51号ディーゼル機関車のSir Alexander。

こちらは1924年から1928年まで使用されていた軌道が狭軌の0-4-4T型蒸気機関車。退役後はフィリピンのサトウキビ畑で1990年代まで使用され、1995年に香港へ戻り修復され展示されている。

続いてこちらは客車。

1974年の普通客車の座席だ。

1964年の一等車は座席がかなり豪華だ。

1911年の三等車は座席が木製だ。11:20頃、香港鉄路博物館を離れる。

大埔墟(タイポマーケット)

大埔墟(タイポマーケット)周辺の店を見ながら少し散歩。

乾物系の店が結構ある。

こういった乾物類は高級食材なのかな?

船湾三宮廟

11:45頃、近くのバス停から75K線のバスに乗車。運賃5.8香港ドル、12:05頃、船灣で下車するが次の䃟頭角で下車しても良かった。

12:20頃、船湾三宮廟に到着。協天宮に関羽、孔聖宮に孔子、天后宮に天后が祀られている。廟自体は新しいようだがいつ頃に創建されたかは不明だ。

協天宮には関羽が祀られており関帝廟のようだ。

こちらはちゃんと関羽像があるが、関平と周倉がいない。

ヘリコプター

13:00頃、䃟頭角のバス停から乗車し13:10頃、大美督に到着。船湾淡水湖へ行ってみるが警察により道が塞がれている。どうやらヘリコプターが来るらしい。交通規制により観光客足止めで滞留する。

しばらくするとヘリコプター近づいてきた。

そして、人を乗せているが訓練かな?

13:30頃、ヘリコプターが飛び去り交通規制が解除される。海と船湾淡水湖を隔てる堤防を観光客がチャリで通ったりしている。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 17.4香港ドル 路線バス
合計 633香港ドル

八仙嶺へトレッキング

09:00頃、ユースホステルを出発。海辺から山へと向かう。

今日は八仙嶺へ登山だ。海から見えるあの山が目的地だ。八仙嶺は名前の通り8の峰があり道教の八仙の名が付けられている。
何仙姑(仙姑峰511m)、韓湘子(湘子峰513m)、藍采和(采和峰489m)、曹國舅(曹舅峰508m)、鐵拐李(拐李峰522m)、張果老(果老峰543m)、漢鍾離(鍾離峰529m)、呂洞賓(純陽峰590m)

ただ、この八仙嶺では1996年に山火事で5人が焼死する事故が起きている。

09:20頃、八仙嶺の入口にやってきた。

10:00頃、八仙嶺と新娘潭の分かれ道に到着。

ここから一気に階段を上っていく。

10:20頃、標高511mの仙姑峰に到着。

峰からは海が見えるが、あいにく天気は悪く視界は悪い。

10:50頃、4つ目の峰になる曹舅峰に到着。

まだまだ登山道は続く。

11:20頃、八仙嶺の最高峰になる純陽峰に到着。

標高は590mになる。で、頂上は雲の中で周辺は何も見えず。天気が良ければ絶景が見られるのだろうが・・・。さて、ここから登山道を下っていく。

八仙嶺から下山

昼頃、八仙嶺の西にある黄嶺に到着。標識を確認して鶴藪方面へ向かう。12:30頃になると雨が降り始める。まだ霧雨だから大したことはないが山を下りきる前に本降りになると危険だ。少し急がなくては。

この天気の悪い中でも登山客が結構多くかなりの人数とすれ違っている。大美督以外にもいくつか登山口があるようなのだがどこからが定番コースなのだろうか?

13:00頃、鶴藪と平山仔の分岐点に到着。ここから南東の平山仔へ向かい南の通りを目指す。。

何とか下山

13:30頃、民家のある所まで下りてきた。どうやら沙螺洞村に出たようだ。これでひとまず安心であろう。ここからは登山道から道路になり南の鳳園村へ向かう。

村の道路には何やら横断幕が掲げられている。

村でトラブルが起きているようだ。

13:45頃、山道からマンションとかが見えてきた。あの辺りが鳳園村だと思うので、もう少しでバス停のある道路まで出られるだろう。この頃には雨が本降りになる。登山道から出る前に本降りになっていたら危なかった。途中ですれ違った登山客は八仙嶺で本降りだろう。大丈夫かな?

14:10頃、75K線のバスが通る汀角路に出てきた。ちょうど日清食品がある工業団地のすぐ近くだ。14:20頃、大埔大發街のバス停から75Kのバスに乗車。運賃5.8香港ドル、並行する自転車道ではチャリダーが雨の中を走っている。バス停で雨宿りしているチャリダーもいるが雨止むのか?

14:45頃、大美督に到着、ユースホステルへ戻る。夕飯はベトナム米を炊いて食べるが同じドミトリーのお爺ちゃんに野菜も食べるように言われる。で、いつチェックアウトするか聞かれ明日と返答するとちゃんと御飯食べるようにと100香港ドル紙幣2枚渡される。2回断ったけど結局もらってしまった。どうやら相当な栄養不良に見えたようだ。この200香港ドルで野菜を調達できる。感謝である。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 5.8香港ドル 路線バス
合計 5.8香港ドル

広東省広州 越秀公園・佛山祖廟・黄飛鴻紀念館

広東省・香港・マカオ旅行記2015

広東省に入る

06:15頃に目が覚める。外は夜が明け始めている。

車内はご覧通り通路に足が出てほとんどの乗客は寝ている。自分のいる車両は乗客が15人ぐらいしかおらず乗車率は2割以下だ。

08:30頃、東莞の常平を過ぎたところで「シーシー」という、例の掛け声が聞こえてきた。通路でガキの放尿かと覚悟したが、トイレで父親がガキを抱えて放尿させていた。今回は汚染水の心配はなかったがトイレの扉全開のまま放尿だ。扉ぐらい閉めて欲しい。

広州

09:16頃、広州東駅に到着する。

深圳東-南寧の快速が停車していたので行先票を撮影。

パスポート対応自動券売機

そのまま地下鉄へ移動といきたいところだが自動券売機を確認する。

やはり広州東駅の広深線の自動券売機はパスポート読み取り対応になっていた。実際にパスポートが読み取れるか試してみたが反応は悪いが3回ほど通してみたら読み取れて支払い画面までいけた。ただし、この自動券売機は広深線専用なので深圳までのC列車の切符しか購入できない。北京や上海などの切符は窓口で購入になる。

09:50頃、地下鉄の広州東駅に到着。北京や上海などの地下鉄だと手荷物のX線検査があるのだが広州では保安はいるがX線検査はなかった。広州はテロの脅威はないのか?

まず券売機で切符を購入。切符といっても広州ではIC乗車券(トークン)になっている。

地下鉄1号線に乗車し芳村へ移動。運賃は5元、10:20頃、芳村に到着。

広州江畔国際青年旅舎

10分ほど歩いて予約しておいたユースホステルの広州江畔国際青年旅舎(广州江畔国际青年旅舍/Guangzhou RiverSide Youth Hostel)に到着。1泊55元(会員料金)の6人ドミトリーに4泊する。予約時の残金の198元を支払う。

6人ドミトリーは各ベッドにコンセント、照明、小物を置く台あり。部屋にトイレ・シャワーがあり広め。WiーFiの電波状況は良好だが回線速度激遅でただつながるだけだ。

広州駅

12:25頃、芳村から地下鉄1号線に乗車、公園前で2号線に乗り換える。運賃は4元、12:45頃、広州駅に到着。

まずは切符売場へ。切符売場は大混雑で外にまで列がはみ出している。

自動券売機も行列ができていたが広深線専用の券売機のみ空いていた。

この広深線専用の券売機4台のみパスポート読み取り対応になっている。北京、上海などの切符は行列に並ばなければならない。でも、広州駅が初めてでなければ地下鉄やバスは高いから近くの販売所で1枚につき手数料5元払って購入した方が楽だろう。

広州の職業乞食

続いて広州駅から西漢南越王博物館へ向かうが途中の歩道橋に何かいます。

乞食が営業中でした。ここの乞食はどうやら病人という設定のようです。

本物の病人ではないので夜になると帰宅します。広州は稼げるようなので職業乞食をよく見かけます。しかも、駅周辺は短時間で・・・。

西漢南越王博物館

14:00頃、西漢南越王博物館に到着。入場料12元だが、中山紀念堂、鎮海楼とのセット券が25元だったので購入。

前漢の南越国第2代王である文王 趙眜の墓が博物館となっている。

出土文物は金、玉、水晶、青銅器、象牙などがあり絲褛玉衣が一番の目玉である。14:30頃、西漢南越王博物館を離れる。

三元宮

14:40頃、三元宮に到着。入場料は1元で格安。

東晋の南海太守鮑静によって創建され広州の著名な道教観である。

道教寺院だが雰囲気が中国各地の道教寺院とは異なる。香港の道教寺院の雰囲気に非常に似ている。

参拝者が多く非常に賑わっている。ただし入口では乞食が多数営業中だ。

中山紀念堂

15:15頃、中山紀念堂に到着。中山紀念堂は名前の通り孫中山(孫文)を記念して建てられた堂である。終戦時には広東省に展開していた日本軍の降伏文書の調印式が行われた場所でもある。

紀念堂の前には孫文の銅像があり撮影スポットになっている。

入場料は10元だがセット券で見物。紀念堂の外だけなら無料なのだが内部を見物の場合は有料だ。

越秀公園

15:45頃、中山紀念堂の北隣の越秀公園を訪れる。16:00頃、公園内の広州博物館鎮海楼を見物。入場料は10元だがセット券で見物。

続いて越秀公園で一番の撮影スポットである五羊石像を見物。観光客で賑わっている。16:40頃、地下鉄2号線の越秀公園駅から乗車。運賃3元、公園前で1号線に乗り換え芳村で下車しユースホステルへ戻る。

咖哩炒飯

夕飯はユースホステルの近くでイスラム食堂を見つけたのでカレー炒飯(10元/約200円)を食べる。

広州は物価が高いので牛肉麺が10元とかになっている。蓋飯や蓋麺は12元くらいからで他の地域より2元くらい高い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 198元 1泊55元(会員料金)×4
地下鉄 12元
セット券 25元 西漢南越王博物館・中山紀念堂・広州博物館
三元宮 1元
合計 246元

ロンプラ注文

06:45頃に起床してアマゾン中国でロンリープラネット広東、福建、香港・マカオの3冊を注文しておく。新華書店とかだと定価販売なので合計180元になるがアマゾンだと126.8元で明日到着予定だ。ボコボコになって到着する可能性もあるけど・・・。

地下鉄で仏山へ

08:45頃、芳村から地下鉄1号線で終点の西朗へ向かう。運賃2元、09:00頃、西朗に到着。地下鉄広仏線に乗り換えて仏山市へ向かうのだが、切符を西朗までしか買っていなかった。改札を一度出て祖廟までの切符を購入。広州市から隣の仏山市へは地下鉄でつながっており広州から仏山への観光が便利になった。運賃5元で祖廟で下車する。

09:30頃、祖廟で下車して祖廟路のバス停へ移動。
10:15頃、旅游城巴1線のバスに乗車。運ちゃんに「黄飛鴻武術館までいくら?」と聞いたら6元ということで運賃箱に6元投入。12:00頃、黄飛鴻武術館で下車する。

黄飛鴻獅芸武術館

黄飛鴻獅芸武術館の入場料は35元なのだが次の表演が14:30ということであった。まだ2時間半もあるのだが他に行く所もないし、とりあえず中で時間をつぶすことにする。

これなら先に祖廟と黄飛鴻紀念館へ行けば時間的にちょうど良かったかもしれない。表演は09:30、10:30、14:30、15:30にあるので、これに合わせて訪れないと足止めを食らうことになる。

黄飛鴻獅芸武術館は清末期から民国初期に活躍した武術家である黄飛鴻の故郷 仏山市南海区西樵鎮に位置している。

まず館内入口には黄飛鴻の銅像と獅子がある。

やはり地元の英雄なので銅像の作りにも気合が入っているようだ。

ここが表演の舞台で武術館は黄氏宗祠になっており舞台奥には黄氏の位牌がある。

これが黄氏の位牌。

ギネスワールドレコードに登録されている世界一大きい獅子もある。14:00頃になると団体の観光客が押し寄せてきた。聞こえてくるのは広東語で香港人なのか中国人なのか判別不能だ。ここでの標準語は広東語だ。つい30分前までは客は数人だけだったのが確実に100人以上になっている。もの凄い混雑ぶりというか変貌ぶりだ。

14:30に表演が始まる。

で、おなじみの獅子舞が演じられます。日本の獅子舞とは違い中国の獅子舞はレベルが違います。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズの獅子舞が見られます。でも、刀で戦ったり火を噴いたりはしません。

高い所も軽々と飛んでいきます。

獅子舞は凄いのですが正直資料館がイマイチ・・・。高徳地図に黄氏宗祠が表示されていたので黄飛鴻の位牌とかがあるのかと期待していたのだが全然違った。故郷だからファンが喜ぶような展示物があるかと思ったら獅子舞の獅子ぐらいしかなかった。

武術表演がメインだったので資料とかはあまり力を入れていないようだった。武術ショー目当ての人は楽しめると思うが史跡とか目当ての人はがっかりするだろう。15:05頃、旅游城巴1線のバスに乗車。16:30頃、運賃6元、祖廟で下車する。

黒木耳肉絲木桶飯

広州へ戻る前に湖南料理の食堂で黒木耳肉絲木桶飯(10元/約200円)を食べる。具材に黒キクラゲ、セロリ、豚肉の炒め物が乗っている。

メニュー表の写真を撮っておいたので仏山の安食堂がどのくらいの相場が参考になるだろう。

10元でも食べられるようになってはいるが量は少ない。17:10頃、広仏線の祖廟駅から乗車。運賃6元、17:35頃、西朗で1号線に乗り換える。17:50頃、芳村に到着。

牛肉炒刀削

夕飯はイスラム食堂で牛肉炒刀削(11元/約220円)を食べる。刀削麺を炒めた麺料理で焼きそばの親戚かな?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21元
地下鉄 13元
バス 12元 路線バス
黄飛鴻獅芸武術館 35元
ロンリープラネット 126.8元 広東、福建、香港・マカオ
合計 207.8元

アマゾンからロンプラ届く

10:00頃、昨日アマゾン中国で注文しておいたロンリープラネット3冊が届いた。いつもの通り配送業者のおっちゃんから「取りに来てー!」と電話があったのでレセプションへ行くと兄ちゃんから「荷物預かってるよー」とロンプラを渡される。

早速開封して中身を確認。ちゃんと福建、広東、香港・マカオの3冊だ。毛沢東語録とかでなくひとまず安心。

10:45頃、芳村駅から地下鉄1号線に乗車、西朗で広仏線に乗り換る。運賃6元、11:30頃、祖廟駅で下車する。

韮菜鶏蛋木桶飯

昼食は昨日の湖南料理の食堂で韮菜鶏蛋木桶飯(9元/約180円)を食べる。具材はニラと玉子の炒め物だ。

仏山祖廟

12:15頃、祖廟に到着。入場料は20元だが11月30日まで優待料金で18元になっていた。

祖廟は仏山祖廟とも呼ばれ、正式名称は仏山市祖廟博物館になる。

祖廟、孔廟、黄飛鴻紀念館などで構成されており、祖廟は北宋の元豊年間に創建され道教の北方真武玄天上帝を祀っている。

参拝者が多く賑わっているのだが屋根の当たりを見ると細かい装飾が施されている。

本殿では参拝者がお祈りしております。

祖廟には古い武器も展示されている。

仏山祖廟のハーケンクロイツ

でも、よく見るとナチスのハーケンクロイツによく似たデザインがある。日本なら叩かれるだろうが中国だから問題ないのだろう。

黄飛鴻紀念館

黄飛鴻紀念館は仏山出身の武術家である黄飛鴻の記念館である。

黄飛鴻ファンの巡礼地といっても良いだろう。

紀念館の入口には黄飛鴻の銅像があり撮影ポイントになっている。紀念館の展示内容は映画中心の内容だ。

戯曲

13:30から万福台で戯曲が行われるので行ってみる。
運良く最前列の席を確保。

戯曲を見物するが広東語で演じられている。まあ普通話で演じられても分からないので自分には関係ない。

日曜日なので観客多数で席は埋まっており周辺でも地元民が鑑賞中だ。

獅子舞

14:15から黄飛鴻紀念館の前で獅子舞があるので行ってみると既に観客でいっぱいで席はない。とりあえず邪魔にならない場所から見物だ。

太鼓が鳴り獅子舞の表演が始まる。

まずは獅子が客席を回りお捻りと記念品を交換する。記念品は1個20元です。金持ちが多いようで獅子はお捻り回収に回ります。

このお捻り回収時間が結構長い。景気減速、株価暴落なんて全く影響がないようです。まだまだ中国はバブリーです。獅子舞は昨日の黄飛鴻獅芸武術館より正直言って面白い。でも、映画のように火を噴いたり戦ったりはしません。

派手に飛んだりはします。

最後のお捻りタイムは100元になっており記念品も豪華です。魔除けや縁起物としてもらうのでしょうか?

武術表演

15:15頃、今度は紀念館の中で武術表演が始まります。

こちらも観客多いです。

武術ショーは色々と型を披露してくれます。観客も結構拍手してくれます。

再び獅子舞

武術表演が終わるとすぐに紀念館の前で獅子舞が始まります。なので、急いで移動です。

内容は先ほどとほぼ同じです。

孔廟

獅子舞を見終わって、最後に孔廟を見物していく。

孔廟は清の宣統3年(1911)に創建された。朝から祖廟にいたら獅子舞とか見るために一日中張り付いていただろうし、昨日、祖廟へ行っていたら黄飛鴻獅芸武術館は今日行くことになっていたな。仏山では黄飛鴻獅芸武術館は省略しても問題なしで祖廟で獅子舞とかが十分に見物できる。

16:25頃、祖廟駅から広仏線に乗車して広州へ戻る。運賃6元、芳村で下車してユースホステルへ戻る。

猪血豆腐肉絲木桶飯

夕飯は近くの湖南料理の食堂で猪血豆腐肉絲木桶飯(10元/約200円)を食べる。

具材は豆腐みたいに固めた豚の血と豆腐、ニラの炒め物だ。

珠江ビール

食後に珠江ビール330ml(2.9元/約58円)を購入。600ml瓶だと3.8元だったのだが飲み過ぎは良くないので今回は缶で抑えておく。広州で生産されたビールで銘柄からしても広東省の地ビールと言ってもよいだろう。アルコール度数は4.3%でやや高めだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.9元
地下鉄 12元
祖廟 18元
合計 51.9元

陳家祠

08:05頃、芳村から地下鉄1号線で陳家祠駅へ移動。運賃2元、08:15頃、陳家祠駅に到着。駅を出ると目の前が陳家祠だ。入場料は10元。

陳家祠は陳氏書院、陳家祠堂とも呼び広東72県の陳姓の合族祠、書院である。清の光緒16年(1890)に創建された広東省の著名な宗祠建築である。

特徴は屋根に施された装飾だ。

こういった彫刻、壁画の類が数多く施されている。

これは三国志の桃園結義。

こちらは竹林七賢。09:25頃、陳家祠を出る。

仁威祖廟

09:40頃、仁威祖廟に到着。

仁威祖廟は北宋の皇祐4年(1052)に創建され900年以上の歴史を持つ道教寺院である。

柱の彫刻が特徴で人物が細かく彫られている。10:10頃、仁威祖廟を離れる。

華林寺

10:40頃、華林寺に到着。寺の入口では乞食が営業中。乞食と言っても職業乞食で酒代を稼いでいるのだろう。視点を変えれば参拝者の功徳を積ませるために乞食をしている。

華林寺は元々は西来庵と呼ばれ南梁の普通年間(521-526)に達磨大師がこの地に上陸し北上し禅宗を開いた。後の人々はこの地を「西来初地」と呼び、大通元年(527)に西来庵が建てられた。清の順治12年(1655)に華林禅寺の名を下賜される。

達磨大師を祀り1400年の歴史を持つ広州を代表する名刹である。

一番の見所は五百羅漢堂だ。五百羅漢堂は清の道光29年(1849)に住職の祇園大師が杭州の浄慈寺で五百羅漢像を書き写し、それを元に塑像の制作が始まり、咸豊元年(1851)に完成する。

華林寺の五百羅漢の特徴はマルコ・ポーロ像があることであり広州の海洋宗教文化の特色を表している。しかし、文化大革命により五百羅漢は破壊され、1990年代に新たに作り直された。

五百羅漢堂でマルコ・ポーロ像を探してみたが見あたらない。というか、羅漢像に名称がない。他の寺だと羅漢像に名称が出ていて分かるようになっているのだが、ここはどの羅漢像が何という名称かが分からない。作り直された羅漢像にはマルコ・ポーロは入っていないのか?11:30頃、華林寺を離れる。

石室天主堂

12:05頃、石室天主堂に到着。門前では自撮り棒の売人、撮影業者のおっちゃんたちがいるが乞食たちも営業中だ。

石室天主堂は1863年に建設が始まり1888年に完成。教会内部は見物できるのだが撮影禁止で更に入口にお布施の箱が置いてある。御布施しない奴お断りみたいだ。12:20頃、石室天主堂を離れる。

大元帥府

12:50頃、大元帥府に到着。孫文が大元帥府を置いていた場所で記念館として公開されている。

ここの孫文像は軍服姿になっている。

ここは会議室で孫文たちが集まって議論をしていた場所。

孫文の執務室が再現されている。

広州のフェリー

13:30頃、大元帥府を離れ大元帥府埠頭からフェリーで芳村へ戻る。

広州は黄沙周辺でフェリーが運行されており観光用、地元民の足として利用されている。

運賃は2元、13:40頃、フェリーに乗船する。

天宇、西堤、黄沙を経由して、14:15頃、芳村埠頭に到着する。約35分の船旅であった。

埠頭にはファミリーマートが併設されており利便性は高い。そして、徒歩30秒で斜め向かいにあるユースホステルに到着。

蘭州炒飯

少し遅めの昼食にイスラム食堂で蘭州炒飯(11元/約220円)を食べる。揚州炒飯は日本でも知られているが蘭州炒飯も存在する。具材は牛肉、人参、卵だ。

近くの小型スーパーマーケットで調味料を購入する。
老干媽肉絲豆鼓辣椒210g(8.5元/170円)
吉香居風味豆鼓(9.9元/約198円)

牛肉刀削麺

夕飯は牛肉刀削麺(9元/約180円)を食べる。

牛肉少ないけど、これでもまだある方だ。夜は香港のユースホステルを予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 41.9元
宿泊費 33元 予約金:白普理賽馬會青年旅舍
地下鉄 2元
フェリー 2元
陳家祠 10元
合計 88.9元
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 28.8香港ドル 予約金:賽馬會摩星嶺青年旅舍
宿泊費 16香港ドル 予約金:美荷樓青年旅舍
宿泊費 28香港ドル 予約金:昂坪戴維斯青年旅舍
合計 72.8香港ドル

貴州省旅行記~準備

深圳到着

guizhou_00105:13定刻どおり深圳に到着する。3152キ㎞の長旅にも関わらずに時間通り到着というのは中国では奇跡に近いと言って良いくらいだ。それとも、やはり特快だとその辺の普快と違いダイヤの優先度が高く当たり前なのか?まあ、どちらにせよ無事に深圳に到着した。

福田口岸から出境してすぐに入境

guizhou_00206:30過ぎに地下鉄の運転が始まり皇崗まで移動して福田口岸から香港へ入境するのだが中国側のイミグレで「ビザが切れてる」とか言われるので5/30 の入国スタンプを指差してノービザで入った事を告げるとあっさり出国スタンプを押してくれて問題なし。まあ、中国と香港のスタンプばかりだから分かり難いのだろうな。でも、端末に最終入国日は表示されていないのかな?

中国を出て香港へ入り再び中国へ戻るのだが、以前ならMTRで羅湖へ移動して中国へ再入境するのだが今回は新たな経路を見つけることに成功した。新たな経路は香港のイミグレを出て左のバス乗り場へ降りると香港出境のイミグレカウンターへつながる階段があるのだ。前回、香港宿泊の時にこのバス乗り場を発見して「路線バスもあるんだ」と思っていたのだが、もしかしたらここからそのまま出境カウンターへ行けるのではないかと思い今回調べてみたら予想通りそのまま抜けられる事が分かった。

guizhou_003これで、今まで羅湖や皇崗から香港へ入っても一度MTRやバス で上水へ行かなければならなかったのが福田口岸だと香港へ入境してすぐに中国へ戻る事ができるのだ。

賽格電子市場

今回も深圳僑城旅友国際青年旅舎に宿泊することにして夕方に華強北路の賽格電子市場や賽格数碼広場などへ行ってみた。賽格電子市場などが集まる華強北路は秋葉原みたいな電脳街となっている。夕方に訪れた為に既に閉店している店舗も明日出直す事にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.2元
宿泊費 100元 1泊50元×2
地下鉄 13元
合計 121.2元

深圳の電脳街「華強北路」

guizhou_00510:05頃、地下鉄1号線で僑城東から華強路へ向かう。華強路駅に到着後はA出口を出ると電脳街の華強北路だ。香港で購入したオリンパスのFE-310があまりにも使い物にならない糞デジカメだったので代わりのデジカメを探すのだ。

で、この深圳の電脳街である華強北路周辺は他の電脳街と比べてどの程度なのかというとビル1棟で香港の高登電脳商場の規模を既に超えています。電子部品を扱う業者が入る電子城もいくつかあるのですが、電子城1つで秋葉原のラジオセンターとラジオデパートの数倍の規模を誇っています。はっきり言って規模に関しては半端じゃありません!但し、秋葉原のようにラオックスやソフマップみたいな大規模店舗は皆無で個人商店規模のPCパーツ店、携帯電話屋とかが多数あります。この辺は日本とは事情が違うようです。

guizhou_006そして、品揃えに関しては さすがに秋葉原には劣ります。まあ、これは個人商店規模の店ばかりなので売れ筋重視で品揃え重視というのができないという事なのでしょうか?まあ、品揃え に関しては北京の中関村や瀋陽の三好街も似たような感じですね。

それと、中古市場に関してはPCパーツの中古品は充実しているのですがデジカメの中古市場に関しては数件あるだけで発展途上といったところでしょう。さて、自分はデジカメを探すのだがソニーやキャノンはどこの店でも扱っているのだが意外な事に松下が少ないという事が分かってきた。これは中古デジカメでも共通しておりソニー、キャノンは種類が豊富だった。

guizhou_004さらに色々と調べているうちに携帯電話やデジカメの修理屋もかなりあることが分かってきた。日本なら壊れたらメーカー送りや買い替えだが、中国の場合は保証期間が過ぎていたり中古品とかは修理 屋に持ち込むようだ。さらに修理屋は二個一の携帯電話やデジカメも作っているので腕は確かなようだ。こうして、情報収集をしながらオリンパスの糞デジカメ FE-310を売却して松下のDMC-LZ8を購入した。因みにDMC-LZ8は中国製で日本未発売の型のようだ。

両替
JTBグローバルキャッシュ(HSBCで引き出す) 49453円→3000元 1元=16.48円

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 6元
デジカメ 1680元 松下 DMC-LZ8
メディア 125元 SDHC4GB
合計 1811元

中国では車酔いする人民が多い

05:00頃に起床してビザが切れる27日までの予定を組み始める。深圳を出発する当日の朝に行動予定を立てるという我ながらかなり無茶な事をやっている。08:30頃、近くのスーパーで今日と明日の食料を調達して09:10頃、ユースホステルを出て234路のバスで深圳西駅へ向かうのだがバスの中で姉ちゃんがゲロを吐き始める。

どうも中国だとバスの中でゲロを吐く人民がやたらと多いのだが最近になって理由が分かってきた。理由はごく簡単なものだった。車に乗る 機会が少ないから簡単に酔って吐くというものだ。日本は車社会だから幼い頃から車に乗って車酔いとかに強くなっているから大人はそう簡単には酔わないのだが、中国はようやく車社会に入ったと言っても田舎では牛、馬、ロバが現役で車に乗る機会なんて滅多にない状態だ。

そんな田舎から深圳なんて大都会にやってきた人民では路線バスでも酔ってしまうのだ。田舎でもバスの中で吐いている人民はいつも見かけるし窓から頭出して吐く人民もいる。しかも、窓から頭出して吐かれると風圧で後ろの席にゲロが飛んでくるという二次災害も発生するのだ。自分も二次災害に巻き込まれた事が何度かある。もし、バスで吐いている人民を見かけたら確実にその人民は普段車に乗る機会のない田舎者だということを頭の片隅に覚えておこう。

K586次 硬座で深圳西→重慶北

guizhou_00710:10頃、深圳西駅に到着する。

guizhou_008ユースホステルを出るのが遅くなってしまったので10:38発の列車に乗るのに1010頃に到着ははっきり言ってかなり危険な状態だ。改札は始まっているだろうし荷物棚は確保できないだろう。荷物検査を終えて待合室へ入ると改札は既に始まっており乗客がホームへ向かっている。

自分も急いでホームへ向かい乗車するが予想通り荷物棚は一杯であり何処に荷物を置くか迷っていると乗務員が座席の下にバックパックの置き場所を確保してくれて何とか荷物は置けたが座席下、即ち床に置いているので重慶北までバックパックが無傷かという問題が残った。

guizhou_009そして、6分遅れの10:44に列車が重慶北 へ向けて発車する。今回、乗車した列車はK586次なのだが深圳西発なので民工御用達列車だと思っていたが少なくとも自分の乗車している10号車には天秤棒や尿素と書かれた肥料袋は見当たらなかった。

発車後暫くすると乗警(乘警)2人が乗客に対して挨拶をしている。そして、乗務員も床にゴミのポイ捨てをし ないようにとか、タバコは連結部でとか注意事項を説明している。何やらいつもと違い乗警と乗務員の士気が高い。この士気の高さを裏付けるように乗務員はこ まめに掃除をしたり、ちゃんと駅到着前に大声でお知らせをしている。乗警もちゃんと巡回をしていた。でも、内陸へ向かう列車だったので夜に身分証確認はなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 2元 路線バス
合計 12元

党員先鋒崗は伊達じゃない

guizhou_01005:00頃、桂林の西にある三江に到着した頃に目が覚める。トイレへ行って用足しを済ませ、顔を洗うが車内はあまり汚れていない。これは奇跡に近い!いつもならゴミ捨て場のようになるのだが綺麗なままだ。でも、1人で3列シート占領して寝ていたり、足を通路に出している人民はいた。

そして、朝食にパンを 食べている時に気づいたのだが車内に「党員先鋒崗」とかいう旗が飾られている。どうやらこの列車の乗務員は共産党員のようだ。人民の模範となる共産党員として日夜勤務しているようだ。道理で士気が高いわけだ。共産党は腐敗が酷いようだが、ここはまだまだしっかりと人民の模範となっている。

でも、この列車の 乗務員たちは既にパンダ並の絶滅危惧種なのかもしれない。今までは「青年文明号」とかのプレートがついている列車は乗務員の士気が高いと認識していたのだが「党員先鋒崗」も同様に士気が高い事を学べた。こうして、「中国にはまだ人民の模範になる共産党員がいるんだ」と思いながらパンを食べる。

パンを食べ終わって糞がしたくなったのでトイレへ行くのだがトイレのドアを開けたら人民が脱糞中であった。「鍵掛けろよ!」と思ったが既に脱糞中の人民を見てしまった。気分は下降気味になりながら別のトイレへ向かう。

08:30頃、湖南省懐化に到着。あと11時間の乗り鉄だ。昼を過ぎた頃、新たな珍事件が発生した。斜め前の席のガキがトイレへ行きたくなったようだが生憎停車駅が近づき既にトイレに鍵がかけられていた。そこで、ガキの母ちゃんがペットボトルを手に取り小便をさせ始める。この光景に隣と向かいの席の姉ちゃんたちは何故か大喜びしている。で、幸いガキのチンコはペットボトルの口径より小さかったので飛び散ることなく無事に小便はペットボトルに回収されちゃんと処分された。

guizhou_01119:01に重慶北駅到着。深圳西から2041㎞の乗り鉄は終了した。

重慶国際青年旅舎

guizhou_012重慶北駅から141路のバスに乗車して朝天門へ向かう。因みに重慶を訪れる人は重慶北駅は龍頭寺火車站(龙头寺火车站)、重慶駅は菜園壩火車站(菜园坝火车站)と呼ばれているので覚えておくと便利だ。20:15頃、朝天門に到着する。バスターミナルの朝天門汽車総站(朝天门汽车总站)から西へ5分ほど歩くと重慶国際青年旅舎に到着する。

ここは5/1に正式開業したばかりのユースホステルなのでどんな物か調査の為に宿泊する事にする。立地条件は三峡下りの起点になる重慶港まで徒歩で15分ほどの場所でバスターミナルは徒歩5分でまずまずだ。とりあえず6人ドミトリーに3泊する事にして重慶での拠点を確保する。

既に夜になっており夕飯を食べに出かける。夕飯に鶏蛋炒飯を食べて帰りに古くなって叩き売られていたライチが500g2.5元だったので2元分購入する。ユースホステルに戻り今年最初のライチを食べる。22:00頃、ドミに白人さんが1名やって来たが英語で何か言っている。「yangshuo(陽朔)」とか言っておりよく考えたら陽朔で同じドミだった白人さんだった。こちらは全く覚えていなかったが向こうは覚えていた。まあ、こういう事もあるんだな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
宿泊費 90元 1泊30元×3
バス 1元 路線バス
合計 197元

バスターミナルでスリの捕り物劇


09:30頃、ユースホステルを出てバスターミナルの朝天門汽車総站へ行ってみる。ここは長距離バスターミナルだが路線バスのターミナルにもなっている。今日は重慶中国三峡博物館と桂園でも見物しようと路線バスに乗ろうとするのだがここで事件が発生する。

前方から男2人が走ってくる。前を走る男が何かをやらかして 逃げているようで追いかけてくる男がバスの車掌のようだ。「これは追いかけるしかない!」と判断して追跡を開始すると、周辺の住民も一斉に追跡を開始して事の顛末を見物しようとする。

そして、男に追いついた時には既に乗務員が手錠をかけて取り押さえていた。野次馬の人民が何事かと集まり様子を伺っていると女性がやって来てバックの中を確認したりしているのでどうやらスリが捕まったようだ。スリは乗務員に顔を叩かれているが袋叩きにはならずに近くの治安亭(交番みたいな所)に連行される。

それにしても、バスの乗務員でも手錠を持っているというのは驚きだ。でも、スリは多いからそれぐらいの装備がないと捕まえても逃げられてしまうから当然の装備なのだろうな。まあ、現金輸送車の警備員がショットガンを装備している国だから何でもありなのだろう。

桂園、曽家岩50号

guizhou_01310:30頃、朝天門からバスで上清寺へ移動する。何路のバスかは忘れたが、恐らく104路とかだと思うが・・・。上清寺で下車して徒歩5分ほどで桂園に到着する。

桂園は国共内戦が勃発する前に蒋介石と毛沢東が2回会談した場所である。去年訪れた時は有料だったのだが今年の3/26から無料になったのだ。無料化はここだけでなく共産党大会で博物館や紀念館を無料化しようという宣言を受けて三峡博物館や紅岩村革命紀念館など重慶の主だった博物館、紀念館も一斉に無料化されたのだ。おかげでインフレの激しい昨今、貧乏旅行者にはありがたい無料化だ。

こういう時だけは「やはり共産党が中国を統治するのが一番だな!」と思ってしまうが冷静に考えると「インフレ止めろ!」「資源の浪費をやめろ!」「環境破壊をやめろ!」という言葉が浮かんでくる。博物館無料化で人民の目を逸らさせる事はできるのか?でも、重慶では革命関連の観光地が14ヶ所無料化になっているのはありがたい。

guizhou_014周恩来弁公室。ここで重慶談判の間に周恩来は執務を執っていた。

guizhou_015入場券

guizhou_016桂園は見物した事があるので10分ほど見物して曽家岩50号へ向かう。11:05頃に曽家岩50号に到着する。ここは周公館と呼ばれた場所で日中戦争時に周恩来が執務を執っていた場所である。

重慶中国三峡博物館

guizhou_01711:30頃、大礼堂の対面にある重慶中国三峡博物館を訪れる。ここは通称「三峡博物館」として重慶の定番観光地となっている。ここも無料化されありがたく見物する。以前は入場料40元だったのでここの無料化はかなり凄い。

まずは入場券を貰わなければならないのだが窓口のおばちゃんに「身分証!」といわれ てパスポートを提示するがおばちゃん分かっていなかったので「パスポートですよ。これ見て!」といって期限切れだけどビザを見せるとすんなり入場券をくれた。

何時の時代かは分からないが関羽像が展示されている。

guizhou_018重慶周辺の出土物が展示されている。

guizhou_019古代の合葬墓も展示されている。

guizhou_020西南地方の少数民族についても展示がある。

guizhou_021これは風雨橋で有名な侗族。

guizhou_022さていよいよ見物だが重慶周辺の歴史と三峡について知る事ができるので三峡下りの前には是非見物しておきたい場所なのだが自分が三峡下りの時はまだ有料だった。石器、青銅器から三峡、西南地方の少数民族、抗日戦争まで幅広い展示内容になっている。

guizhou_023そして、重慶といえば重慶爆撃だ。抗日戦争の展示では日本軍の非道と如何にして勝利したかの展示がある中でどこぞの日本人が重慶まで慰霊に訪れたというパネルが展示されており、パネルの前にはメッセージノートが置かれていたの覗いてみると地震やオリンピックに関する模範的な書き込みが大多数であったが・・・。

guizhou_024これがメッセージノート。

guizhou_025

guizhou_026「杀死日本人(日本人殺す)」だそうです。

guizhou_027「中国万岁!日本右翼去死!(中国万歳!日本の右翼死ね!)」だそうです。

guizhou_028やはり、ありました。日本人に対する書き込みが・・・。「杀死日本人(日本人殺す)」「中国万岁!日本右翼去死!(中国万歳!日本の右翼死ね!)」「日本人该死!!!打死日本人(日本人は死ぬべき!!!日本人を殺せ)」だそうで、ご丁寧に挿絵付で日本人は豚になっている。

まあ、「日本の右翼死ね」は右翼限定なら日中国交回復時に毛沢東が「日本人民も被害者」というのと同じように一般国民と分けているから構わないが、「日本人殺す」は考えがかなり貧弱だ。まあ、実際に日本で暮らして酷い目にあったとかいうのなら分からなくもないが、日本に行った事もないような人民の書き込みだと井の中の蛙としかいいようがない。

極めつけは挿絵付の書き込みだが日本人は豚だそうだ。中国は豚の生産量、消費量世界一の豚大好き国家の筈だが・・・。大嫌いな日本人を大好きな豚に例えるのはどういう事なんだ?

guizhou_029もしかしたら、回族の書き込みか?それなら、イスラム教で豚は不浄の動物だから納得するが・・・。

特園中国民主党派歴史陳列館

guizhou_030あと忘れていたが桂園と曽家岩50号へ行く前に特園を訪れていた。特園は重慶談判の間に毛沢東が3度訪れ民主党派と会談を行っており、修復され5/12に対外開放された施設で中国民主党派歴史陳列館となっている。

中国は共産党の一党独裁なのだが実は民主党派と呼ばれている8政党があるのだ。でも、民主党派といっても共産党との関係は親分と子分の関係である。まあ、珍しいので見物しようと思ったが入場料は無料だが館内土足禁止で靴のカバーが5角になっていた。「おいおい、入場料無料と言っておいてそりゃないだろ!」と思いつつ外から見物するだけで終了となる。

guizhou_031特園は重慶談判の間に毛沢東が3度訪れ民主党派と会談を行っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.9元
バス 3元 路線バス
合計 18.9元

貴陽行きの切符を購入

guizhou_03210:00過ぎに朝天門のバスターミナルから503路のバスで重慶駅へ向かう。今日は明日の貴陽行きの切符を調達しなければならない。もちろん狙う切符は非空調の普快で条件に合うのは2301次の重慶-湛江だ。

guizhou_033列に並び10分ほどで切符を購入する。貴陽までは34元だ。切符は買えたのだが重慶駅はダフ屋が多すぎるというか窓口の目の前で「乌鲁木齐!乌鲁木齐!(ウルムチ!ウルムチ!)」と堂々と叫んでいる。重慶の公安はやる気無しのようでダフ屋は野放し だ。

カルフールでマンゴーを買う

guizhou_034昼頃に503路のバスで朝天門に戻り一旦ユースホステルで休んでからカルフールまで買い物に出かける。この時気づいたのだが重慶国際青年旅舎は入口が2ヶ所あり大通りの長濱路は裏口だったのだ。道理で見つけ時に「分かりにくい入口だなぁ」と思ったわけだ。で、正面の入口は古い街並みを再現した路地に面しているのだが、まだ開発途上で逆にこちらが裏通りではと思ってしまうぐらいだ。
guizhou_035正面から出てカルフールへ向かうが朝天門の周辺は路地が入り組んでいて自分がどの辺にいるのか把握しにくい。何とかカルフールに到着して食料調達を開始する。果物コーナーでは茘枝(ライチ)が500g3.98元、芒果(マンゴー)は 500g2.48元だ。今回はマンゴーを買う事にする。

マンゴーを買ってユースホステルへ戻り早速食べてみる。今までマンゴーなんて食べた事なかったのだが、甘いし食感もよいではないか!マンゴーがこんなに美味いものだとは知らなかった。恐らくもっと南の産地へ行けば安くて更に甘いマンゴーが食べられるのだろう。

マンゴーを食べていると老板が「あなたを見かけた事がある。磁器口に泊まった事あるでしょ?」と聞いてくるので何で知っているのかと思ったら磁器口のユースホステルの姉ちゃんだった。まあ、去年の国慶節の期間中住み着いていたし、その後も泊まりに行ったので変な日本人だと覚えていたのだろう。磁器口とこのユースホステルは何か関係がありそうというか老板が同一人物っぽい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.7元
鉄道 34元 硬座 重慶→貴陽
バス 2元 路線バス
合計 45.7元

江西省旅行記~深圳・香港

深圳西に到着

jiangxi_0010430頃に車内が蒸し風呂状態なので目が覚めるが車内は床で寝ている人民が多数おり民工車にふさわしい状況になっている。暑いので当然窓を開けるが自分が涼しくなればよいので全開にはせずに人民たちには蒸し風呂を味わってもらうことにする。本当に暑ければ人民自ら窓を開けるだろうし・・・。夜が明け人民たちが起き始め車内が五月蝿くなってくる。


そして、隣のボックス席のガキが新たな伝説を作ってくれた。糞を漏らして糞まみれの服が通路に脱ぎ捨てられた。家族の人民たちが新しい服を着せるが糞まみれの服は片付けずに通路に放置される。おかげで車内には糞の臭いが漂うのだが自分は窓際の席に座って窓も開いており悪臭から逃れる。0810頃、広州駅に到着すると乗客のほとんどが下車して車内には大量のゴミが残され乗務員がゴミを黙々と片付けている。

広州駅のホームに降りて写真撮影していると公安が「ここは撮影禁止だ。お前どこから来た?」とか聞いてくるので「日本から来た。どうして駄目なんだ?」と答えてやると公安はどこかの田舎者だと思っていたようで「お前日本人なのか?」とか言っている。結局はホームでの撮影は駄目だったので車内に戻る。

jiangxi_0021100頃、深圳西駅に到着する。立派な深圳駅と比べると相当見劣りして民工専用駅としての地位を不動の物にしているようだ。まずは切符売場で4/2の南昌行きの切符を購入してバス停へ向かう。バスの路線を確認すると深圳西駅は「南头火车西站(南頭火車西站)」と呼ばれているようだ。

jiangxi_003234路のバスに乗車してユースホステルのある「康佳集团(康佳集団)」へ向か う。

3ヶ月ビザが発給停止になっていた

深圳僑城旅友国際青年旅舎に到着して洗濯などをしてからインターネットでビザの状況を確認したら3ヶ月ビザが発給停止になっていた。1年、半年、3ヶ月が 発給停止になり発給しているのは1ヶ月の観光ビザだけになってしまった。しかも、昨日までは3ヶ月ビザの申請を受け付けており1日の差で苦しい状況に追い込まれてしまった。

ビザ発給停止はオリンピックを控えているので一時的な措置らしいがチベット騒乱の影が見え隠れするのは気のせいか?いずれにせよ1ヶ月ビザでは行動範囲が限られてしまうので旅の計画は大きく変更することになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.5元
宿泊費 200元 50元×4
バス 2元 路線バス
合計 214.5元

宋少帝陵

jiangxi_0040800頃、204路のバスと226路のバスを乗り継いで赤湾へ向かう。赤湾には南宋最後の皇帝である少帝の陵墓がある。0900頃、終点の赤湾に到着するが1駅手前の南山公司で降りた方が宋少帝陵に近かった。といっても、徒歩で3分ぐらいの距離しか違わないが・・・。0910頃、宋少帝陵に到着する。

jiangxi_005入口には少帝が陸秀夫に背負われた像がある。陵墓は1906年に発見され元々は小さかったが香港の富豪たちが資金を出して1984年に現在のように整備され たとか。まさか深圳に皇帝の陵墓があるとは最近まで知らなかったので自分としてはかなり満足だ。それに無料だし。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 4元 路線バス
合計 17元

香港外交部へビザ申請しに行くが・・・

jiangxi_0060700頃、YHAを出て地下鉄に乗車して福田口岸から香港へ入境する。今日はビザを申請するのだが羅湖口岸には香港→中国へ抜ける際に緩衝地帯の中に旅行会社2社ほどありここで代理でビザを申請してくれるのだ。しかも、料金は高いけど1時間ぐらいで取れるとか?試しに羅湖口岸で日本人には関係なくなったが深圳経済特区限定の特区ビザを発給しているイミグレの2階へ行くと特区ビザを申請する外国人が集まっており、ビザを代行してくれる旅行会社もある。

0900になりビザの申請窓口が開くが旅行会社は閉まったままだ。今日は月曜日で営業の筈だが・・・。10分ほど待ったが営業する気配というか人の気配が無いので深圳へ入り再び香港へ入り香港外交部を目指す。1000頃、スターフェリーでいつものようにセントラル(中環)へ向かうが実はセントラル行きでなく湾仔行きのスターフェリーに乗るべきであった。おかげでトラムで湾仔へ移動して後に道に迷い香港外交部に到着したのは1155頃で既に並んでいる列は午後申請の列であった。

jiangxi_007予定では午前中に特急申請して1500以降にビザ受取の筈だったが、これで明日の1000以降受取になってしまった。そして、このま ま列に並び香港での宿の確保をせずに1500頃にビザ申請を済ます。これで、香港での野宿が決定となった。

コンビニ弁当食べて香港で野宿

jiangxi_008ビザ申請が終わったのでセブンイレブンでコンビニ弁当を買って湾仔公園で食べる。

jiangxi_009この後は明日の0900まで時間を潰さなければならないので湾仔公園、湾仔駅、香港外交部の周辺を彷徨いながら過ごす。

両替
400元→446香港ドル 1元=1.115香港ドル

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 3元
合計 3元
項目 金額 備考
食費 27.9香港ドル
鉄道 42.6香港ドル
フェリー 1.7香港ドル
合計 90.4香港ドル

湾仔駅の入口で野宿

MTRの運行が終わり湾仔駅のシャッターが下りるが暖気が漏れて来るので入口で野宿することにするが色々な意味で危険なのでほとんど眠れずに朝を迎える。

香港外交部でビザを受取る

jiangxi_0100700頃、香港外交部へ行くと既に白人と東洋人が5人並んでいたので自分は6番目に並ぶ。受付開始の0900になると既に列の最後尾は見えなくなっていた。0945頃、ビザの受取りが予定よりは早く始まる。ビザを受取り料金を払い外へ出る。今回は1ヶ月Lビザが発給された。

現在はオリンピック前で3ヶ月 や半年ビザは発給停止になっているのだが旅行目的で半年ビザを申請している華人がいたが大丈夫だろうか?華人は別扱いかな?帰りは香港外交部から徒歩5分ほどのところにある湾仔のスターフェリー乗り場から尖沙咀行きのスターフェリーに乗船して九龍半島へ戻り、尖東駅からMTRで羅湖へ向かう。

食糧調達

深圳に戻りウォルマートで数日分のインスタントラーメンと快餐用の容器を購入する。最近気付いたのだが物価上昇が激しくカップラーメンを購入するより袋入りのインスタントラーメンの方がちょっと安く上がることが分かった。でも、容器を洗う必要があるけど・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35.7元
バス 2元 路線バス
日用品 19.8元
合計 57.5元
項目 金額 備考
鉄道 34.8香港ドル
フェリー 2.2香港ドル スターフェリー
ビザ 400香港ドル
合計 437香港ドル

海南島旅行記~三亜

部屋が臭くて目が覚める

01:30過ぎに目が覚める。臭い・・・。同じドミの宿泊客Aの口臭だ。窓が閉まっていたのですぐに開けるが外では白人の姉ちゃんたちが大爆笑しながら雑談している。まあ、この場合は五月蝿いのは大した問題ではない。臭くて眠れない。しばらく眠るための努力をするが駄目だった。しかし、外の状況は変わっていた。白人の姉ちゃんたちの話し声が五月蝿いようで隣の部屋から女性の苦情の声が聞こえてきた。

英語で話していたので何と言っていたかは分からないが、恐らく「うるせー、メス豚!」「糞して寝ろ!」とかまでは言っていないと思う。白人の姉ちゃんたちは静かになったので既に害は無い。代わりに新たな脅威が出現する。昨日新たにやって来た上のベットに寝ている宿泊客Cだ。やたらと屁を連発している。たまにガス以外にも放出されているような音もするがこの脅威は短時間で去った。

しかし、相変わらず部屋は臭い。宿泊客Aは口を開けていびきをかいている。結局何時に眠れたかは覚えていない。それにしても宿泊客Aが長期滞在とは・・・。

D720次 二等座で深圳→広州

hainan2_01312:00前にユースホステルを出て13:00頃、深圳駅に到着する。CRHは長距離列車とは別の専用改札口があるのでそちらへ向かうと自動改札があるではないか!ICタグ内蔵の切符だから大体予想はしていたけど・・・。suicaと同じ要領でタッチ&ゴーで改札を通過するがD720次は14:57発なので、このまま候车室で待っているのではつまらない。

hainan2_014そこで、自動改札を通過する人達の様子を観察することにした。観察してみると中国で最先端を行く深圳といえども自動改札に戸惑う人が見受けられる。回りの様子を見て同じようにして通過する人。切符が通らずに動揺している人。駅員に聞く人、強行突破する人など様々だ。そして、困った光景も目に入ってきた。それは、自動改札を塞いで見送る人と見送られる人が会話していることだ。自動改札を塞いで会話とは・・・。さすが中国!日本とは違う。

hainan2_015日本だとさすがに自動改札塞いでまで長話はしないのだが中国では他人の事はお構い無しで平気で塞ぐようだ。こちらも自動改札を塞いで会話中。

そして、自動改札がまだ珍しい中国だからなのか左手に切符を持った乗客が、そのまま隣の自動改札に切符を通す光景が見られ自分が通る自動改札が開かず隣の乗客が通過していた。極めつけは長距離列車の乗客が迷い込み紙の切符を自動改札に当てていたことだ。普通の紙の切符では自動改札はもちろん通れずに駅員に長距離列車の入口を教えてもらっていた。

こうして笑える光景を見ていたが笑えない光景も目撃することになる。若い姉ちゃんが子供料金で乗車しようとした事が見事に発覚するのだ。日本の自動改札と同じように子供料金の切符は点灯するランプの色が違うので駅員に見つかり切符を没収された上に説教されていた。

hainan2_016自動改札の観察を終えて候车室を見回してみると水呑場があるのを発見する。さすが深圳駅のCRHの候车室にもなるとこういう設備まであるようだ。

hainan2_01714:45頃、ホームに出て乗車するのだが上海で乗車したCRH2と比べて汚い。汚れが目立つCRH1。上海のCRH2と比べてあまり掃除されていないようだ。

hainan2_018中国の面子かけた筈のCRHだが、どうも広深鉄路ではやる気が感じられない。

hainan2_019深圳駅

hainan2_02014:57に定刻どおり発車するが揺れが酷く乗り心地は悪いの一言だ。おまけに最高速度は180㎞/hだった。CRH1は200㎞/hまで出せる筈なのだが一体どうなっているんだ。これでは高速鉄道とは到底呼べない。高い運賃払っているのに・・・。詐欺だ!

hainan2_021この時、切符に印刷された「新空調二等軟座準高 速」という意味を理解することが出来た。確かに最高速度180㎞/hなら準高速だろうが運賃はしっかりぼったくっている。不満が残るまま広州に到着する。

省汽車客運站と市汽車站

hainan2_022広州に到着したが広州→三亜のK407次は21:25発なのであと5時間もあるので広州駅近くの2つの長距離バスターミナルを調査してみることにする。

hainan2_023省汽車客運站と市汽車站(広州汽車客運站)は道路を隔ててあるのだが両方とも近距離から長距離までの路線があり特に大きな差は見られないような気がする。

広州駅は既に春節の気配が・・・

hainan2_024バスターミナルの調査を終えて広州駅に戻ってきたが既に去年の春節を思い起こさせるような状態に近くなっている。

hainan2_025駅前広場に座り込む人民たちに巡回する公安。一部の農民工は帰省が始まっているのだろう。

hainan2_026そうすると、スリ、置き引き、引ったくりで最後の一稼ぎという輩もいるだろう。広州駅前は既に警戒態勢だろう。

hainan2_027春節になれば武警も動員されて厳戒態勢になるのだろう。

hainan2_02818:00頃、候车室へ向かい改札を待つことになるがここの乗客たちは猿ばかりであった。所構わず 痰、唾を吐き、手鼻を噛む。そして今回は駅の候车室という場所のために夕食のカップめんを食べたあとに床にスープを捨てていた。もちろん、空の容器もポイ捨てだ。さすがは優秀な中華民族だ!小日本には真似できない事をやってくれる。
おかげで不快指数が急上昇だが視点を変えてこの猿たちの行動を見ることにした。ここは候车室でなく動物園のサル山と考えて猿たちの行動を観察することにした。観察を始めて最初に発見したことは中国の猿の特徴は服を着ており中国語を話すのだ。中国の猿たちは所構わず痰、唾を吐き、片付けることを調教されていない。こうしてサル山を観察しつつ改札が始まるのを待つ。

K407次 硬座で広州→三亜

hainan2_02920:50頃に改札が始まるが先頭に並んでいたので余裕で荷物を置いて発車を待つことになる。

hainan2_030夜だとシャッタースピード遅いのですぐぶれる。

hainan2_03121:25定刻どおりに発車し海南省三亜を目指す。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 2元 路線バス
雑貨 38.8元 電池
合計 53.8元

三亜に到着

hainan2_03206:00頃、外は真っ暗だがどうやらフェリーへ車両を積み込んでいるようだ。積み込みが終わったら列車を降りてフェリー内を見て回れるのかと思っていたらそのまま缶詰状態で海口到着。海を見ることが出来なかっただけでなくフェリーに搭載された車両の撮影も出来ずじまいで、かろうじてフェリーから降ろされ るところを撮影できただけだった。切り離された車両が連結され再び走り出すがすぐに海口駅に到着する。乗客のほとんどは海口で下車したので満席だった車内は一気に乗車率3割以下になる。

hainan2_033海口を過ぎてサトウキビ畑とバナナ畑が続き南国気分を味わいながら三亜へ向かうのだが小便がしたくなったのでトイレへ行くが扉を開けるとおっさんが脱糞中だった。・・・。南国気分はどこかへ消え去ってしまった。トイレには鍵が付いているのだが海南島ではトイレの鍵をかける習慣が無いのだろうか?

hainan2_03412:40頃、三亜に到着して列車を降りる。暑い!想像以上の暖かさ・・・。いや、暑さだ。

三亜雍和国際青年旅舎へ向かう

hainan2_035三亜駅から4路のバスに乗車して夏威夷大酒店で下車しすぐに三亜雍和国際青年旅舎に到着してドミトリーに1泊30元で1週間滞在することにする。

hainan2_036三亜での拠点は確保できたがリゾート地の三亜は物価が高いので今後どう過ごすかが課題だ。

大東海

hainan2_037何とか三亜に来たのでまずは海岸へ行くことにする。リゾート地の三亜は1月でも海で泳ぐことが出来るのだ。

hainan2_038そこで近くの大東海へ行ってみると、外人たちが泳いでいる。中国なのにここは別世界だ。自分は泳ぐ気は無いので海岸の様子を撮影する。念の為に言っておくが自分は湘南に現れるカメラ小僧のように盗撮する為に来たのではない。リゾート地のビーチという奴を撮影しに来たのだ。

hainan2_039しかし、白人が多すぎる。その辺を歩いていても白人がやたらといる。そして、ここにはロシア人も多いようでロシア語の看板が非常に目立つ。まあ、ロシア語の看板は明日のネタにとっておくことにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 210元 1泊30元×7
バス 1元 路線バス
合計 221元

バスターミナルの調査

hainan2_040昼頃、2路のバスで西站へ行ってみる。どんなバスターミナルかと思っていたら南島と立才への2路線しかないバスターミナルというか駐車場だった。どうやら自分にとってはここは利用価値はなさそうだ。

hainan2_041次は4路のバスで東站へ向かうが途中にある汽車総站に寄る事も考えたがバスの空調で十分涼む為に先に東站へ向かう。13:45頃、東站に到着するがここもバスターミナルというより駐車場に近かった。一応は候车室があったが利用価値ははっきり言ってない。

hainan2_0422路のバスで14:10頃、汽車総站に到着する。三亜車站は市中心部にある長距離バスターミナルだ。ここは海南島各地へのバスは勿論の事、南寧、成都、広州、福 州、鄭州、深圳などへのバスもある。変わった所だと香港への路線もある。

三亜は物価が高い

三亜車站を調査後は近くのスーパーに数件寄ってみるがどうも値段が高い。純浄水やミネラルウォーターが500mlで最低でも1元だった。1.5Lだと 2.5元だ。今まで1.5Lだと安ければ2元ぐらいであったのだが三亜は違っていた。他にも500mlのペットボトルのジュースも2.6元とか2.7元とかで微妙に高い。やはりリゾート地は物価が高い。

三亜市農副産品総合批発市場

hainan2_043三亜車站やスーパーを見た後はイスラム食堂で遅めの昼食を食べて散歩していると市場を発見する。三亜市農副産品総合批発市場と呼ぶようだ。

hainan2_044市場で売られている果物の相場を確認しておけば三亜でぼったくられる確率を下げられるのでどんな様子か伺うことにする。見た事のない果物がたくさんあるがとりあえずバナナと椰子の実の相場を確認するとバナナは 500gで1.5元だ。バナナの産地にしてはまだ高いような・・・。

hainan2_045日本で見た事のない皇帝バナナとかは価格が倍以上した。椰子の実は1個3元でまあ普通だが、去年、海口へ行った時に2元で買ったような・・・。

三亜はロシア人が多いようだ

hainan2_046三亜のリゾート地である大東海周辺にはロシア語の表記が目立つのだがどうやら三亜はロシアのお金持ちたちに大人気のようだ。

hainan2_047そこら中で白人を見かけるのでロシア人もかなりいるのだろう。

hainan2_048それにしても三亜は白人さんが多い。北京並みに白人さんに遭遇する確率が高い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 4元 路線バス
合計 17元

日本人バックパッカーがやって来た

今日は部屋に籠っていたが午後になってからドミトリーに新たに日本人バックパッカーA氏がやって来た。韓国経由でやって来て中国には4ヶ月滞在しているそうでこの後はベトナムに抜けるそうだ。韓国経由でやって来るとはなかなかの猛者のようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
合計 16元

三亜市内を散歩

hainan2_049昼頃にA氏と昼食を食べに行く。ユースホステル周辺はリゾート地で高そうな店ばかりなので市内の地元民たちの地区へ徒歩で向かう。イスラム食堂で昼食を食べてA氏と共に周辺を歩いてみると線路を発見する。以前は列車が通っていたようだが現在は使われておらず放置されていた。三亜市内で線路を発見するとは思わぬ収穫だ。

hainan2_050その後は海岸を歩き国際客運碼頭へ行ってみるが一応は埠頭があったがフェリーが停泊している気配は全く無かった。

hainan2_051その後は市場に立ち寄りユースホステルへ戻る。戻る途中に三亜で初めて目撃したサイドカー型のバイクタクシーを撮影する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.5元
合計 19.5元

アニオタ中国人登場

今日は午前中にA氏が海口へ旅立って行った。そして、夜になりPCで某アニメ(エロアニメではない)を見ていたら中国人L先生が日本語で話しかけてきた。 L先生はガンダム00を見ているようなのだが、自分は生憎ガンダム00を見ていないのとこの1年は「らきすた」が流行ったぐらいしか知らない状態なのでL先生の話についていけなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

籠る

HP作成で籠る

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

郵便局へ行く

hainan2_05214:00過ぎに郵便局へ向かう。今日は今まで溜まっていた各地の入場券や切符などを日本へ送るのだ。もちろん一番安い船便だ。それでも、709gで119元(箱代込)もかかってしまった。

同じドミのおっちゃんのげっぷが酷い

一昨日から同じドミに泊まるおっちゃんが人前で平気でげっぷをして困っている。朝起きるといきなりげっぷをして不快にさせてくれる。何も食べていないのにげっぷを出すのも不思議だが食前、食後問わずに人前で堂々とげっぷをしている。

このおっちゃんは湖南省長沙から家族で三亜に遊びに来ており話をしている限りは陽気なおっちゃんなのだが、何故か人前で平気でげっぷをしている。三亜に遊びに来るのだから当然金持ちの部類に入るのだがマナーに関してはその辺の農民工と変わらない。人前で堂々とげっぷをするのは世界の常識なのかな?

例えばロンドンやパリで人前で堂々とげっぷをすると周辺の反応はどうなんだろうか? 自分みたいに嫌悪感を覚えるのだろうか?それともロンドン市民やパリ市民も中国と同じで何とも無いのかな?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
郵便小包 119元
合計 132.5元

マカオ旅行記

K635次、硬座で龍岩→深圳

macao0010530頃に起床する。0630に宿を出て目の前の龍岩駅へ移動。入口の荷物検査を終えて侯車室へ移動するが深圳行きのK635次が発車した後は昼過ぎまで列車が無いことを知る。

macao002龍岩はそこそこの規模の街なのだが田舎ということに変わりは無かった。

macao003深圳行きの後は昼過ぎまで列車が無い。ある意味で凄いダイヤ。

macao0040700頃に改札が始まるが自分が先頭でホームへ向かう。ここの乗客たちは少しのんびりしているようで発車時刻が近づいてきても並んでいなかった。ホームで並んで待つが最後尾車両の列に並んだので列車の入線時に撮影が出来たがデジカメで撮影していると後ろから人民たちが覗いている。

デジカメがそんなにも珍しいのだろうか?いくら龍岩が田舎でも龍岩にだってデジカメ専門店があったぞ!ソニー、松下、キャノンのデジカメも置いていて一通りの品揃えのある店だ。でも、デジカメ買うのは金持ちなんだろうな。やはり、収入格差が皇帝と農民ぐらいの差なのかな?

macao005さて、列車に乗車すると車内に液晶テレビが付いているではないか!なんか凄いぞ!

macao006しかも、発車すると次の停車駅の案内が表示されている。深圳へ乗り入れる列車となると設備も他の地域とは違う。ある意味で地域格差 という奴だろうか?

深圳到着

macao0071500過ぎに深圳到着。

macao008ホームには大きな荷物を担いだ農民工の姿が見える。あと1ヶ月ちょっとで春節のこの時期に一攫千金を求めて深圳にまでやって来たのだろうか?

macao009出口を出てまずは三亜行きの切符を買いに行こうと思ったら出口で駅員に捕まっている人民がいる。補票という単語が聞こえてきたので、キセルをしようとして捕まったようだ。どうして、中国はキセルが多いのだろうか?

三亜行きの切符を購入

深圳に到着してまずは售票厅で広州→三亜の切符を購入する。ビザを取得したら海南省へ行くので前もって1/5のK407次の広州→三亜、T870次の深圳→広州の切符を購入するのだ。深圳駅の長距離列車用の售票厅でK407次の広州→三亜、T870次の深圳→広州の2枚を購入しようとするがT870次は深圳⇔広州の専用窓口で購入するように言われる。

まずは三亜行きのK407次の切符は買えた。残るT870次の切符を購入するために100mほど離れた専用窓口へ行く。深圳⇔広州の専用窓口に到着するがCRH専用の窓口しか開いていないので、とりあえず聞いてみると深圳⇔広州の専用窓口は翌日までの切符しか扱っていない事が判明する。これでは仕方ないのでビザ取得の時に切符を購入することにする。深圳⇔広州ではなるべく運賃の高いD列車には乗車したくないのでT列車は自分にとって重要度が高い。

しかも、深圳⇔広州ではD列車とT列車の所要時間にほとんど差が無いのだ。つまり、D列車は200㎞/hで運転されていないということだ。因みにT列車は160㎞/h。時間に差が無いならT列車で十分なのだ。今日は三亜行きの切符だけ購入して深圳での拠点となる深圳僑 城旅友国際青年旅舎へ向かうがバスの運賃が安くなっていた。以前は4元だったのが2元になっていた。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 400元 1泊50元×8
鉄道 209元 硬座 広州→三亜
バス 2元 路線バス
発券手数料 5元
合計 616元

HP作成で籠もる

深圳では見るような所が無いのでユースホステルに籠もる。まあ、見るような所があっても深圳では入場料が滅茶苦茶高いのは確実だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
合計 13元

マカオ行きを計画

今日はマカオへ行くことにする。経路としては以下のような感じだ。

深圳蛇口港-フェリー→澳門粤通碼頭-徒歩→澳門拱北口岸-徒歩→珠海九州港-フェリー→深圳蛇口港

フェリーでマカオへ渡り、徒歩で中国側の珠海へ抜けてフェリーで深圳へ戻るというのだ。マカオを徒歩で抜けるのでパタカや香港ドルを一切使わないので両替の必要も無い。マカオの世界遺産も見ないだろう。これだと「マカオ観光じゃないだろっ!」と突っ込みを入れられそうだが、観光やギャンブルの為にマカオへ 行くのではない。中国とマカオの境界を徒歩で渡りパスポートにスタンプを押して貰うために行くのだ。

蛇口港→粤通碼頭

macao0100800頃、ユースホステルの近くのスーパーの包子屋で高粱饅頭を買って食べながらバス停「康佳集団」へ向かう。前回の深圳滞在から深圳での主食は高粱饅頭となっている。105路のバスに乗車して0910頃、終点の蛇口港で下車し少し歩くと蛇口港(蛇口客運碼頭)に到着する

macao011蛇口港でまずはフェリーの運行状況を確認するがマカオ行きは0945に粤通碼頭行きがあるので切符を購入するがマカオまで120元は高い。切符を購入したら次は出国手続、いや、出境手続をするのだが窓口に香港へ行く韓国人の団体観光客の長蛇の列が・・・。ブランド品を買い漁りに行くのだろうか?出港時間が迫っているのだが韓国人の後ろに並んで待っていると係官がパスポートの色が一人だけ違う自分を見つけて先に隣の窓口で出境手続をさせてくれた。

おかげで、遅れずにフェリーに乗船できた。0945に定刻どおり出港してマカオへ向かうが船がかなり揺れる。船内は中国人と韓国人の団体観光客で埋まっている。他にも香港やマカオの人たちもいるだろう。中国人はマカオへはギャンブルをしに行くのが定番だが、韓国人もギャンブルかな?ここの中国人たちは見るからに「自分たちは観光客です」という服装をしている。

macao012まあ、ギャンブルでマカオへ行くのだから相当の金持ちなのだろう。そう思っていると隣のおばちゃんが床に唾を吐きやがった。服装もしっかりしていて、見た目は金持ち、いや、実際金持ちなのだろう。中国では上流階級に属する人間が床に唾を吐きやがった。金持ちでも中身は民度が低いままであった。1115頃、マカオの粤通碼頭に到着する。

粤通碼頭

macao013澳門⇔江門の時刻表

macao014粤通碼頭⇔珠海湾仔の時刻表

macao015入境審査の列に並んでいるとフェリーの運航表があったので見ていると粤通碼頭→珠海湾仔のフェリーがある。香港の湾仔なら聞いたことはあるが珠海の湾仔は知らない。粤通碼頭からは深圳以外にも珠海へのフェリーがあるようだ。しかも、所要時間5分なので対岸へ渡るようだ。これは試してみる価値がありそうだ。

色々考えているうちに順番が回ってきて入境審査はすぐに終了してマカオ入境完了!目の前にフェリーの切符売場があったので運賃を確認すると粤通碼頭→珠海 湾仔は12香港ドル(12.5パタカ)だった。手持ちの香港ドルは70香港セントしかない。オクトパスには十分香港ドルは残っているのだがここではオクトパスは使えない。

このまま、關閘へ向かうか両替屋を探すか迷う。因みに粤通碼頭には両替屋は無かった。いや探し方が悪かったのだろう。とりあえず判断を保留して粤通碼頭周辺の調査を開始 する。粤通碼頭を出るがここから深圳行きのフェリーが出ているとは思えないぐらい粤通碼頭はボロイ建物で外から見ただけではフェリーターミナルとは分からないほどだ。

macao016バス停の漢字が繁体字になっているので簡体字に慣れてしまっている自分にはちょっと辛い。

macao017バス停はポルトガル語での表記もあります。

macao018粤通碼頭の近くにはバス停があったのでちょっと確認してみると3Aのバスは關閘總站から出ているのでバスで關閘→粤通碼頭への移動は可能だ。但し、復路のバスは粤通碼頭には停車しないので粤通碼頭→關閘總站のバスは無いので注意が必要だ。

バス停で調査をしていると中国人観光客たちが道を尋ねてきたが、あいにくマカオは初めてなので道が分からないのと中国人で無いことを言うとおっちゃんが「どこの人間だ?中国語分かるのか?」と聞くので「日本人だよ」と答えると驚いている。まあ、こんな所で日本人に遭遇するとは思っていなかっただろう。それより、仲間のおばちゃんたちの反応の方が凄かった。「中国語話せるのか?英語は分かるか?」とか一方的に質問してくる。おばちゃんたち凄すぎだ。

中国人観光客が立ち去り再び調査再開!粤通碼頭周辺を歩いてみるのと珠海湾仔へ行ってみることにしたので両替屋を探してみることにした。粤通碼頭から5分ほど歩くと両替屋が数件見つかりレートを確認して94.7元を100香港ドルに両替する。粤通碼頭へ戻り珠海湾仔への切符を買おうとした時に往復切符を販売していることに気付く。

しかも、往復切符は人民元での支払いも大丈夫だっ た。往復切符は人民元だと20元、香港ドルは20香港ドル、パタカは21パタカだ。初めから気付いていれば人民元で購入しても良かったかな?でも、香港ドルに両替して往復切符を購入するからが実質安く済んでいるし、やはり香港ドルでの購入が良いのかな?

macao019粤通碼頭⇔珠海湾仔の切符を購入して出境手続と1300出港のフェリーを待つ事にする。ただ待っているだけではつまらないので正面にある入境審査の窓口を撮影してみる。当然ここは撮影禁止で係官は拳銃を携帯していたのだが粤通碼頭には全く緊張感が無い。こんなにも簡単に撮影できるとは・・・。

macao020これが粤通碼頭のイミグレ。本当は撮影禁止。係官は拳銃を携帯していたけど緊張感全く無し。平和すぎる。

macao021出境する団体客。粤通碼頭は両替所が無くても免税品店はある。

粤通碼頭→珠海湾仔

macao0221245頃、出境手続が始まり1250頃に乗船する。この時に日本人旅行客が2人いるのを発見する。粤通碼頭⇔珠海湾仔のフェリーを知っているとはかなりの猛者のようだ。

macao0231300に粤通碼頭を出港する。5分で対岸の珠海湾仔に到着するのだが5分もかからずに到着する。香港のスターフェリーより短いのに運賃はぼったくりの片道12香港ドルだ。スターフェリーは1.7香港ドルだった。

中国への入境審査の列に並び順番を待つ、待っている間に窓口に話に聞いていた 係官の評価用ボタンがあるではないか。入境手続きを終えてボタンが点滅している間に係官を評価するという奴だ。因みに評価は4段階で上から非常満意、満 意、時間太長、不満意となっている。1320頃、無事に入境する。

珠海湾仔をちょっと散歩

macao024湾仔口岸を出ると何も無い辺鄙な所のようだ。

macao025湾仔口岸前の通り。

macao026まずは周辺の調査をしてみることにする。正面の通りを左(南)へ行くとバス停を発見!いくつかの路線が走っており確認すると5,14,60,61,62路のバスが停車している。湾仔口岸を利用する際にはかなり重要な路線だ。

macao027この時、あることに気が付いた。14路のバスが横琴口岸にも停車している。横琴口岸は蓮花大橋からマカオに入境する際に通過する口岸だ。

macao028バスの経路表

macao029バス停での情報収集を終えてちょっと散歩するが他にはこれといったものが発見できなかったので湾仔口岸に戻り出境手続きを済まして1400出港のフェリーを待つが異様に人が多い。どうやら団体客に遭遇してしまったようだ。

粤通碼頭からフェリーが到着してまずは下船客がイミグレに向かうが外国人は検疫カードを提出しなければ ならないのだが白人の姉ちゃんが検疫カードを提出せずにそのまま通過しようとして係官に止められるが係官は白人の姉ちゃんの色気に負けてそのまま通してしまう。係官ちゃんと仕事しろよ!

まあ、自分も中国人の振りして検疫カード出さずに通過したりすることあるけど・・・。うーん、検疫カードは意味あるのか? マカオの粤通碼頭へ戻るが団体客がいるためのイミグレは大混雑だ。中国人の団体と台湾人の団体がおり15分ほど待つことになる。

關閘→拱北口岸→關閘→拱北口岸

macao030マカオに戻り次は關閘から中国へ入境してみることにする。粤通碼頭から關閘までは約3㎞離れており1430頃に粤通碼頭を出発してマカオの街を見物しながら歩いていく。

macao031途中でカジノを見かけるが遊ぶ金は無いのでそのまま素通り。

macao032マカオのマクドナルド

macao0331500頃、關閘に到着する。一番混むイミグレと聞いていたが確かに人が多い。

macao034マカオ側イミグレ(關閘)の出境手続の窓口に並ぶがここは比較的早く通過するが中国側イミグレ(拱北口岸)の入境手続の窓口はちょっと混雑している。大人しく並んで出境手続です。ここはもちろん撮影禁止。

macao035マカオ側イミグレ(關閘)から中国側イミグレ(拱北口岸)へ移動します。ここはちょうど境界付近。もちろんここも撮影禁止。

macao0361545頃、珠海に到着するがマカオ→中国への出入境に45分かかった。次はマカオへ戻ってみることにするが中国側イミグレ(拱北口岸)の出境手続は早く 通過できたがマカオ側イミグレ(關閘)が大混雑しており今迄の経験で一番の混雑だ。

macao037ここは外国人と中国人の窓口が一緒のようで関係なく並んでいる。ちょっと後悔しつつも列に並び待つが時折大きなどよめきが聞こえてくる。どうやら係官の誘導で一部の人達が空いているマカオ居民の窓口へ並んでいるようだ。マカオ入境に時間がかかり1635頃、マカオに到着したがマカオ側イミグレ(關閘)は投げ銭ならぬ投げパスポートで返却してくる。

macao038中国側イミグレ(拱北口岸) はちゃんと返却するのにマカオのイミグレはどうなっているんだ。

macao039で、すぐにイミグレに並んで中国へ入境する。混雑するイミグレで一体何しているんだと思ってしまうが、これで關閘⇔拱北口岸の状況は把握できた。マカオ側イミグレ(關閘)。マカオを出ます。撮影禁止だけど構わず撮影。

macao040中国側イミグレ(拱北口岸)。中国側は警備が厳しくてこれしか撮影できなかった。

macao0411700に拱北口岸を抜けて九洲港へ向かう。

九洲港→深圳蛇口港

macao042拱北口岸から九洲港までは約5㎞離れている。徒歩で九洲港へ向かうが既に夕方で予定ではとっくに深圳に戻っている筈だったが珠海湾仔へ行ったり、關閘⇔拱北口岸で時間がかかったので遅くなってしまった。早く九洲港へ行き深圳蛇口港行きのフェリーに乗船しなくては!

macao043因みに珠海では観光はしません。見る所なさそうだし。もちろん、珠海に来たからといっても女を買うこともしません!1750頃、九洲港に到着。

macao044九洲港は九洲港客運站となっておりフェリー乗り場と長距離バスターミナルが併設されているのだが、次の深圳蛇口港行きのフェリーが1800出港になっておりバスターミナルの調査は断念する。乗船券を買い乗船するとすぐに出港した。何とかこれで深圳に戻ることが出来る。1915頃、深圳蛇口港に到着する。
両替
94.7元→100香港ドル

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.9元
バス 4元 路線バス
フェリー 120元 深圳蛇口港→粤通碼頭
フェリー 85元 九洲港→深圳蛇口港
合計 216.9元
項目 金額 備考
フェリー 20香港ドル 粤通碼頭⇔珠海湾仔
合計 20香港ドル