重慶旅行記~国慶節

朝起きたら・・・

07:45頃に起床するが昨日ベットが1つ増やされて7人ドミトリーになったと思っていたら増やされたベットに女性が2人寝ていた。どうやら、7人ドミトリーでなく8人ドミトリーになっていた。まあ、ダブルベットだから2人で寝るのも大丈夫だろうが兄貴が2人寝ていたら鳥肌が立つだろうな。

国慶節の磁器口

chongqing104今日は国慶節で今日から10/7までどこの観光地も大混雑になるのだが磁器口も朝から観光客が押し寄せている。まだ開店していない店が多いのにカメラを 持ったいかにも観光客という団体が磁器口を練り歩いている。そういう自分も朝の涼しい時間帯に磁器口を見物しておこうとうろついているのだが・・・。

chongqing105マナー向上を訴えかけていますが痰吐きは磁器口でも見られます。

chongqing106磁器口は路地が複雑に入り組んでいるのだが、とりあえずまだ人の少ない磁器口横街を歩いてみる。まずは宝輪寺の山門が見えてきた。

chongqing107宝輪寺は磁器口で唯一の寺のようなのだが拝観料は5元になっている。外から見た限り建物が新しいような気がしてどうも5元払う価値があるようには思えなかったので素通りする。

chongqing108宝輪寺を通り過ぎ入り組んだ路地を突き進むと磁器口を抜けてしまった。他に入口がないか歩いていると磁器口の牌坊のある通りに辿り着いた。

chongqing109再び磁器口へ入り磁器口正街を歩いてユースホステルに戻る。

chongqing11015:00頃、再び磁器口を散歩するが観光客で大混雑しており、この混雑が恐らく1週間続くのだろう。土産物屋や飲食店は稼ぎ時なので売込みにも気合が入った様子だ。一昨日、麻花を買った陳麻花の前を通りがかると凄いお客の数だ。隣の古鎮陳麻花も賑わっており国慶節だと普段は客の少ない店も大賑わいのようだ。

chongqing111そして、やはり今日も外国人観光客の団体に遭遇した。今日はご丁寧に国旗を目印に行動していたのでカナダ人だと分かった。これなら逸れる確率も低く て国旗は非常に便利だろう。でも、日の丸は駄目なんだろうな!ついでに晴天白日満地紅旗も駄目だろうな!

chongqing112大混雑の磁器口を散歩していると今日もいました! 張飛牛肉の店先に張飛がいます。張飛牛肉は特に重慶の特産ではないのだが磁器口では店先に張飛がいるほど気合が入っています。

床屋で坊主にする

散歩のついでに床屋に寄って坊主にする。重慶が暑いので完全に頭を丸めただけで別に出家したわけではない。これで半年近くは床屋に行く必要は無いだろう。そして、坊主になってユースホステルに戻ると予想通りのスタッフの反応があった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
理髪 10元
合計 19元

重慶のカルフールは店員が屑だ

chongqing113国慶節の民族大移動で磁器口は連日の賑わいというか人が多すぎて外に出る気が無くなるほどだ。15:00過ぎになり沙坪壩のカルフールへ行く。沙坪壩火車站の近くで降りると沙坪壩汽車站を見つける。とりあえず路線の確認をすると重慶近郊の路線が多い。おそらくバックパッカーは利用する機会が無いだろう。

そして、カルフールへ行き何か食料品で安いものは無いか探してみるがパン売場で驚くべき光景を目撃してしまう。店員が売り物のパンをつまみ食いしているではないか!フランス大手スーパーといっても中国ではこの程度の店員しかいないのだろうか?店員がつまみ食いしているのだから客も素手でパンを触っている。重 慶のカルフールは今までのカルフールとはちょっと違った。それとも中国のカルフールはどこも同じだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.4元
バス 2元 路線バス
合計 11.4元

重慶歌楽山革命紀念館(中美合作所)は大混雑

chongqing11409:00頃、宿を出て重慶歌楽山革命紀念館へ徒歩で向かう。重慶歌楽山革命紀念館は対日戦で米国と共同で暗号解読、気象観測、宣伝活動などをしていた特 務機関というべき中美合作所である。国民政府の政治犯収容所、陳列館などが公開されている。

chongqing11509:20頃、重慶歌楽山革命紀念館に到着するが人が多い・・・。やはり、国慶節は侮ってはいけなかった。共産党関連の観光地は普段は空いているのに国慶節になると人民の忠誠度は急上昇するようだ。でも、ここまで来たのに帰る訳には行かない。
chongqing116重慶歌楽山革命紀念館には西安事件で張学良と共に首謀者とされる楊虎城が殺害され葬られた場所があるからだ。ということで、人民の海に飛び込むことを決意して入場券を購入する。重慶歌楽山革命紀念館は各景点ごとに料金が設定されているがセット券を40元で購入するが国慶節 だからなのか係員に他の客と一緒に誘導されて陳列館近くの駐車場からバスに乗車する。

渣滓洞監獄

chongqing117係員の説明を聞いているとバスは一番奥にある景区の渣滓洞監獄へ向かうことが分かった。
chongqing118更に説明を聞いているとセット券購入者だけがバスで移動することが出来ることも分かった。渣滓洞監獄は国民政府の政治犯収容所でここに数多くの革命烈士が収容されていた。

chongqing119渣滓洞監獄

chongqing120監獄と言っても敷地はあまり広くは無いのだが建物はしっかり保存されている。同時の拷問道具などの資料展示もあり部屋も再現されて公開されている。

chongqing121観光客多すぎ

chongqing122普段はこんなに客が訪れているのだろうか?

梅園、白公館

chongqing123渣滓洞監獄の次はバスで梅園へ移動する。梅園は古い建物に資料展示があるだけであまり見る必要性は感じられなかった。

chongqing124梅園に続きバスで白公館へ移動する。

chongqing125白公館も監獄であり1943年には中美合作所第三招待所と改名された。ここも政治犯収容所として機能していた。

松林坡

chongqing126白公館の近くには松林坡があり、ここが西安事件で張学良と共に首謀者の一人とされる楊虎城将軍が蒋介石の密命により妻子と共に殺害され遺体が葬られた場所である。

chongqing127松林坡

狼犬室

chongqing128松林坡を見物し終わってバスで陳列館近くの駐車場に戻ってきた。徒歩で3分ほどの所にある狼犬室を訪れる。

chongqing129ここでは当時、100匹以上の警察犬を飼育していた。現在は一部が保存されている。

chongqing130狼犬室

国慶節に観光はしてはいけない

ちょうど昼に重慶歌楽山革命紀念館の見物が終わったが人が多すぎる。やはり、民族大移動の時期に観光はしてはいけない。今まで共産党関連の観光地は空いて いてのんびり見物できたのだが今日は違っていた。人民の波に飲み込まれ写真撮影をするにしても人民がうろついているので邪魔だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.3元
重慶歌楽山革命紀念館 40元
日用品 1.2元 石鹸
合計 49.5元

外に出ずに籠もる

昨日の重慶歌楽山革命紀念館で懲りたので国慶節の間は外出を最小限に控え人民の大移動が終わるのを待つことにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5.5元
合計 5.5元

宿泊者の行動を観察

今日も外出せずにいたのだがネタがない訳ではない。昨日の夜から同じドミの中国人宿泊者の行動を観察してみたのだ。昨日の夜は自分が最初に寝ていたのだが 中国人たちが22:00過ぎだと思うが順次部屋に戻ってくる。一人寝ているので初めは静かだったが会話が始まれば先に寝ている人がいてもお構い無しだ。まあ、こちらも彼らの話を狸寝入りで聞くことにする。

成都、武漢、西安、深圳、南京と各地から来ていることが分かり、深圳から来た人は仕事が休みで来たようで、残りも会社員や大学生だった。で、どんな話をしていたかというと「重慶の路線バスは良い」「昆明の路線バスの方が便利だったぞ!」「どこの大学だ?」 「成都の青年旅舎はどこが良い?」「成都は龍堂が安くていいぞ!」「あの寝ている奴は日本人だぞ!」とか情報交換をしている。

まあ、聞き取れた範囲内では普通の会話だった。07:00前に起床するが窓の無い部屋なので真っ暗で当然時計が無ければ朝になっていることにも気付かないので、まだ皆寝ていた。

いきなり中国国歌を歌いだす

昼頃、部屋に戻ると1人いたのだが昼食の饅頭を食べているといきなり中国国歌の義勇軍行進曲を歌い始める。これは、遠回しに「小日本出て行け」という意味だろうか?これが日本のユースホステルのドミで中国人宿泊客の前でいきなり君が代を歌い始めたらどうなるだろうか?

恐らくというよりも確実に中国人だけでなく日本人からも「こいつ頭狂ってるよ!」「危ねえ奴だ」と思われるだろう。中国の場合は人前でいきなり国歌を歌っても大丈夫なのだろう。多分・・・。自信ないけど・・・。

昼は義勇軍行進曲を歌う中国人がいたが夕方は別の中国人が興味深い行動をしてくれた。窓の無い部屋なのでエアコンが稼動していたがエアコンに一番近いベットで寝ていた中国人がこちらに「そこのベットは誰かいるの?」と聞くので「多分いないと思う」と返答すると空いていたベットで寝てしま う。どうやらエアコンに近いので寝冷えしたようだ。でも、何故空いているベットに移動するのだろうか?

エアコンを止めれば問題は解決すると思うのだが・・・。それに勝手に空きベットで寝ていると新たに来た宿泊客とトラブルになると思うし、勝手に使ったベットはちゃんと片付けるのだろうか?答えはもちろん片付けていなかった!中国人の行動は色々な意味で自分にとっては不思議で面白い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
合計 6元

今日も宿に引籠もる

今日も当然ながら溢れかえる人民を避けるべく宿に引籠もる。朝に成都から来た中国人が「いつもインターネットやっているけど重慶でどこか行ったの?」と聞いてきたので「紅岩村や白公館とか見てきましたよ」と答える。そこから会話が始まりお互いの自己紹介をして名前を知る。この中国人は名前を郭寧と名乗った。三国志遺跡を巡ったりする自分は「郭嘉と甘寧を合わせた名前だ」と心の中で呟く。

郭寧さんは今日、成都に帰るということで成都の話で盛り上がり明蜀王陵を見に行ったことを話したら驚いていた。郭寧さん曰く「明蜀王陵は何も無いから成都に住んでいる人でも行かないよ」とのこと。確かに地下宮殿以外は何も無いに等しい。まあ、郭寧さんとは記念写真を撮ったりした。因みに郭寧さんはSONYのデジカメを使っていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.5元
合計 8.5元

今日も引籠もり

chongqing131今日も引籠もるが国慶節の民族大移動は今日までだ。明日は重慶を離れて西安へ向かう。日記がこれだけだと面白くない無いので宿の対面にあるレストランの看板から話題を1つ。

中国のレストランでは水槽の中を泳ぐ魚を自分で選んで料理してもらうのは良く知られているが、宿の対面にあるレストランの看板には「现杀:活鸡活兔每斤/20元」という表記がある。勘の良い人はすぐに分かるだろう。鶏や兔をその場で絞めて料理してくれるということだ。直訳すれば「現場で殺す:活きた鶏、活きた兔、各500g/20元」という感じだ。日本人なら魚をその場でさばいてくれるのは大丈夫だろうが、鶏や兔をその場で絞めて料理されるのはどうだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元