河南省登封 五岳嵩山と世界遺産 嵩陽書院・会善寺・中岳廟・太室闕・観星台

河南省旅行記2015秋

朝から精神的打撃が大きい

05:30頃に起床し荷物をまとめて出発の準備を始める。07:00頃になると宿泊客たちが起き洗面台が混雑しているというか痰吐きの音が鳴り響く。チェックアウト前にウンコしにトイレへ行くが、洗面台で黒ブリーフ一丁の兄ちゃんが歯を磨いている。寒くないのか?ここは農民工専用の招待所か?朝から精神的打撃が大きい。設備はそこそこ良い宿なのだが客層が・・・。

南陽→登封

08:00頃、宿をチェックアウトして南陽汽車站(南陽西站)へ移動。

08:05頃、待合室でバスを待つが改札口が開きっぱなしなので乗客たちは目的地へのバスを見つけて乗車していく。なので自分も登封行きのバスを探す。

08:15頃、登封行きのバスに乗車する。今日は少林寺のある登封へ移動する。
08:40頃、バスが発車する。登封には13:00過ぎ到着予定だ。
09:10頃、南陽の北東にある大庄汽車站で客を乗せる。
09:25頃、高速の料金所手前の港湾汽車站に寄る。
09:30頃、高速道路に入るのかと思ったら料金所を通り過ぎて省道を走っていく。

10:20頃、方城汽車站に到着。
10:40頃、蘭南高速に入り爆走していく。許昌から南陽へ移動した時の高速道路だ。
11:05頃、旧県で高速を降りる。
11:30頃、叶県で再び高速に乗る。
昼頃、蘭南高速から永登高速に入る。

登封

13:25頃、バスターミナルの登封汽車客運総站に到着するがボリタクの運ちゃんしつこい。

運賃1元で3路のバスに乗車し崇高路崇福路口で下車し崇福路を北へ歩き大禹路を西へ。

登封藏経閣国際青年旅舎

15分ほど歩いて、14:00頃、予約しておいたユースホステルの登封藏経閣国際青年旅舎に到着。1泊35元(会員料金)で4泊する。yhachina.comでの予約時に予約金を支払っているので残金124元を支払うが、1泊40元(会員料金)で予約し残金144元のはずなのでレセプションの兄ちゃんに予約確認書を見せたのだが1泊35元(会員料金)で処理される。まあ、高くなるわけではないのでいいのかな?

部屋は2Fの4人ドミトリーで各ベッドにコンセントと照明あり。ロッカーも人数分ある。WiーFiは電波弱めで部屋では使い物にならない。共同のトイレ・シャワーはシャワーの方は問題ないがトイレが2Fには2つしかないのだが1つは鍵が壊れていて小の方しかできない。大は踏ん張っている最中に開けられてしまう危険性がある。

肉絲麺

少し遅めの昼食を沙県小吃で食べる。沙県小吃はイスラム食堂と同じように中国各地で見かける食堂だ。福建省沙県が発祥の地らしい。安食堂なのだが麺類は手打ちでないので正直言って味はイスラム食堂より劣る。

で、食べたのが肉絲麺(6元/約120円)だが麺がインスタントなので美味しくない。

15:30頃、西バスターミナルの汽車西站を訪れる。汽車西站からは少林寺や鄭州行きのバスがある。その他は周辺の農村へのバスもある。路線バスだと石油公司のバス停が最寄りになり1路と9路のバスが停車する。

スーパーマーケットを見つけて特売品で牛歌ビール純生325ml缶(0.9元/約18円)を購入。ちなみにコカ・コーラ500mlは2.5元だったので絶対ビールが買いだ。ビール滅茶安だ。

青菜蓋飯

夕飯は四川料理の食堂で青菜蓋飯(10元/約200円)を食べる。シンプルに青菜と唐辛子の炒め物がご飯に乗っている。夜はネットで嵩陽景区の入場券を購入しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26.9元
宿泊費 124元 1泊35元(会員料金)×4
バス 1元 路線バス
嵩陽景区 65元
合計 216.9元

嵩陽景区

06:00頃、起床し準備を整える。
07:00頃、ユースホステルを出て嵩陽景区へ向かう。

嵩陽景区の入場料は嵩陽書院30元、太室山景区50元になる。合計80元だが昨晩qunar.comで入場券は購入済みでネットでの価格は65元だ。本当はctripで購入したかったのだが二代身分証がないと購入できないようになっていたので、仕方なくqunar.comで購入。

入場券売場で発券し景区内へ。まずは08:00に一番乗りで嵩陽書院へ入る。

世界遺産 嵩陽書院

嵩陽書院は江西省廬山の白鹿洞書院、湖南省長沙の岳麓書院、河南省商丘の応天府書院と共に中国四大書院のひとつに数えられる。

嵩陽書院は元は嵩陽寺と呼ばれ創建は北魏の太和8年(484)になり、隋代に嵩陽観と呼ばれ、宋の景祐2年(1035)に修復され嵩陽書院の院額を下賜される。2010年8月に世界文化遺産に登録される。

嵩陽書院一番の記念撮影スポットである大唐碑は修復工事中であった。

これは将軍柏。前漢の元封元年(紀元前110)に武帝から将軍柏に封じられ樹齢4500年以上になる。08:25頃、嵩陽書院を出て嵩岳寺塔と法王寺へ向かう。

08:50頃 、分かれ道の牌坊に到着。

世界遺産 嵩岳寺塔

09:00頃、嵩岳寺塔に到着する。

嵩岳寺塔は北魏の正光4年(523)に建立され、中国に現存する最古のレンガ塔になり「華夏第一塔」とも称される。塔の高さ36.8m、直径10.6mになり塔身は12角形になり外側には石灰で塗り固められている。2010年8月に世界文化遺産に登録される。

嵩岳寺塔の西側には嵩岳寺遺址があり、嵩岳寺は北魏の永平2年(509)に創建される。元々は北魏の宣武帝と孝明帝の離宮であったが北魏は仏教を深く信仰しており離宮を寺院へと変えた。現在は古木が残るだけとなっている。10:00頃、嵩岳寺塔を離れ法王寺へ向かう。

法王寺

10:15頃、法王寺に到着する。

法王寺は登封市北西5kmの太室山南麓の玉柱峰下に位置している。創建は後漢の明帝の永平14年(71)になり中国でも最も早い時期の仏教寺院のひとつであり、洛陽の白馬寺の創建から3年後となり、少林寺の創建より424年早い。

現存する建築物は山門、未来佛殿、天王殿、大雄宝殿、地蔵殿、西方聖人殿、臥佛殿七進院落になる。寺の裏山には隋の文帝の仁寿2年(602)に建立された十五層正方形舎利塔があり、他にも唐代のレンガ塔が3つある。

奥の方では少林拳の修行が行われていた。

よく見ると欧米人も修行に参加している。

修行に参加しているのは子供が多い。寺の僧侶ではなさそうなので近隣の武術学校の生徒か?

これが裏山にある隋の文帝の仁寿2年(602)に建立された十五層正方形舎利塔。修復されているので年数の割には綺麗である。

11:25頃、法王寺を離れ登山道の入口を目指す。

五岳嵩山

12:15頃、太室山の入口に到着。今日一番の目的である嵩山の太室山へ登る。頂上まで距離がありそうなので結構大変な登山になりそうだ。

12:30頃、老君洞の無極殿に到着。

13:00頃、峻極宮に到着。既に足がガクガクだ。

13:20頃、中岳行宮に到着。

13:45頃、休憩。昨日買っておいた焼餅を食べて体力回復である。頂上は標高1492mで現在は1115mまで登ってきた。まだ300m以上登らないと行けない。
14:00頃、再び登山開始。

14:50頃、五岳・崇山の太室山の主峰である峻極峰に到着。ここが五岳・崇山の頂上である。
石碑には標高1491.73mとある。15:05頃、山を下る。

ここから山を下るのだが来た道を戻るのではなく盧崖瀑布景区へ抜ける東山麓への登山道を進む。

15:30頃、盧崖瀑布まで6.5kmの地点まで来た。日没まで残り2時間だがたどり着けるか?

16:35頃、老母殿に到着する。ここで休憩し焼餅を食べて体力回復、16:50頃、老母殿を離れる。

一線天

盧崖瀑布景区に入るが一線天と呼ばれる高さ約100m、長さ約170mの崖の隙間に道幅約1mの階段が有る。この崖の隙間の細い階段を降りていく。

かなりの絶景とも言えるし伏兵置かれたら絶対に逃げられない地形だ。山を降りて行くが景区内でボリタク運ちゃんたちが下山してくる登山客を狙って待ち構えていた。ボリタクなんて使う気無いので無視。

盧崖瀑布に到着するが滝なのに水がほとんど流れておらず。これで入場料取るのは詐欺ではないか!17:34が今日の日没時間だ。盧崖瀑布景区を出る前に日没時間を迎えてしまった。17:55頃、景区を出るが辺りは暗くなり街灯すらない。ひたすら道なりに歩いて2路のバスが通る少林大道を目指す。

18:26頃、中岳廟の東にある林業局のバス停に到着。

2路の秋期の最終バスは18:30なので何とか間に合った。18:32頃、2路のバスに乗車するが、18:40頃、市区の入口で運転打ち切りやがった。他の乗客と一緒に降ろされる。最終バスなのに途中で運行打ち切りってどうなっているんだ?チャイナクオリティ全開である。市区まで来たので歩けば何とかなるのでとりあえず歩く。

で、昨日のスーパーマーケットで特売の牛歌ビール325ml(0.9元/約18円)と不夜城ビール325ml(1元/約20円)を5本づつ購入。缶ビール10本でも9.9元(約198円)だ。コカ・コーラは500mlが2.5元、330mlが2.2元なので、これはビールを買えということだな。20:00頃、ユースホステルに戻ってきた。ビール飲んで寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.7元
バス 1元 路線バス
合計 17.8元

永泰寺

08:10頃、西バスターミナルへやって来た。少林寺行きのバスに乗車して発車を待つ。今日は少林寺へ行くが入口だけ見物で少林景区内は明後日から見物というか滞在する。08:15頃、バスが発車する。運賃は3.5元だ。

08:30頃、永泰寺路口で下車。牌坊をくぐり寺へ向かう。2012年に一度訪れているのだがもう一度訪れてみる。

08:45頃、永泰寺に到着する。寺の規模の割に入場料60元でボッタクリなのだが歴史的にはかなり重要な千年古刹の尼寺だ。

永泰寺は元の名称は転運庵と呼び北魏の文帝の娘である転運公主が修練していた。南朝時期に梁の武帝の娘である蕭明練により拡張され明練寺と改名する。北魏の正光2年(521)、孝明帝の妹である永泰公主が出家してからは永泰寺と改名する。

永泰寺は太室山西麓の子晋峰下にあり、転運公主、明練公主、永泰公主の3人がこの寺で出家し修行しており嵩山唯一の尼寺であり中国でもっとも古い尼寺とされる。

寺の規模は小さいのだが入場料ボッタクリなので駐車場とかがある程度は整備されている。

少林寺から3-4kmほどの場所にあるのだが観光客は少なめで静かだ。09:50頃、永泰寺を離れ少林寺の停車場へ向かう。

少林寺の入口

10:20頃、少林景区の停車場に到着。まず入口の武僧像を見物。

入口の牌坊では観光客が記念撮影中。入場料は100元で相変わらず高い。少林景区は1日の入場者数が60000人に設定されており10時現在の入場者数は1086人となっていたので意外と少ない。閑散期の平日だからこの程度で済んでいるのだろう。

10:45頃、登封へのバスに乗車。運賃3元、11:00頃、会善寺路口の交差点で下車する。

世界遺産 少室闕

11:05頃、少室闕に到着。2012年に一度訪れているのだが当時は非公開で外から保護しているボロい小屋を眺めるだけであった。今回は建物が新しくなって無料で公開されていた。

少室闕は漢の延光2年(123)に建立され、中岳漢三闕のひとつである。壁画と銘文の歴史的価値は高く、2010年8月には世界文化遺産に登録されている。建物内は撮影禁止なので眺めるだけである。

団体の観光客がいたがすぐに自分一人の貸し切り状態になる。建物には管理人のおっちゃんが常駐しており落書きされないように目を光らせていた。11:25頃、少室闕を離れ会善寺へ向かう。

世界遺産 会善寺

11:55頃、会善寺に到着。入場料40元になっているが入場券売場のおっちゃんに昨日の嵩陽景区の入場券を見せて使えるか聞いたら「入っていいよ」という事で見物。本当は入場券は当日限りの有効だが2日目でもOKだった。

ちょうど団体客がいたがすぐにいなくなり会善寺も自分一人だけになり貸し切り状態。会善寺は世界遺産だが見物できるのが大雄宝殿と乾隆御碑などの石碑ぐらいしかなく入場料は高い。

会善寺は太室山南麓の積翠峰下にあり、元は北魏の孝文帝の離宮であった。隋の開皇年間に会善寺の名を賜る。少林寺、法王寺、嵩岳寺と共に嵩山四大寺院と称され、道安、普寂、浄藏らの高僧が修行をしている。唐の則天武后は会善寺を訪れ道安禅師を国師に任命している。13:00頃、会善寺を離れる。

世界遺産 啓母闕

14:20頃、啓母闕に到着する。啓母闕は中岳漢三闕のひとつであり世界文化遺産である。少室闕みたいに公開されているかなと期待していたが扉は閉まっており非公開のままだ。と、思ったら建物内から人の声が聞こえる。扉の南京錠に鍵が差してあるので掃除かなんかしているのかな。

建物を回り裏側に来たら裏口の扉が開いている。明らかに観光客とガイドのおばちゃんだ。で、おばちゃんに見物していいか聞いたら説明が終わったら閉めるからそれまでOKということで啓母闕を見物。普段は非公開なので大収穫だ。そして、他のおっちゃんたちも便乗して見物。

外へ出てしばらくすると扉は再び閉じられ非公開となる。普段非公開でも旅行会社で手配すれば見物できるのかもしれない。14:50頃、啓母闕を出てユースホステルへ戻る。

熱乾麺

夕飯は熱乾麺(6元/約120円)を食べる。具材にネギとモヤシ、胡麻ダレが掛かっており混ぜて食べる。

食べ足りないので別の店でも熱乾麺(6元/約120円)を食べる。こちらは具材がネギと漬物になっている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
バス 3.5元 登封→永泰寺路口
バス 3元 少林寺→会善寺路口
永泰寺 60元
合計 82.5元

中岳景区

07:00頃、qunar.comで中岳景区の入場券を購入。65元を支付宝で支払っておく。

07:30頃、嵩山路の党校のバス停から2路のバスに乗車。運賃1元、中岳廟で下車する。今日の天気は雨のようだがまだ雨は降っておらず青空が見える。雨が降る前に中岳廟と観星台を見物しなければ。

世界遺産 太室闕

08:00頃、中岳廟の南に位置する太室闕に到着する。

太室闕は後漢の元初5年(118)に建立され、中国で最も古い闕のひとつである。2010年8月には世界文化遺産に登録されている。太室闕は管理小屋があり管理人が住んでいるのだが番犬が3匹いて吠えられる。

肝心の太室闕は扉が閉ざされ非公開になっているが窓に穴が開いており覗けるようになっている。

窓に開けられた穴から除くと太室闕の約1900年前の壁画が見える。これで中岳漢三闕を全て見ることが出来た。

08:30頃、中岳廟にやってきたが天気悪く雨が降りそうだ。視界も悪く近くでも靄がかかった状態だ。これで中岳廟を見物するのは勿体ないので少林景区から戻ったら改めて見物しよう。入場券は年末まで有効なのでまだ発券する必要もないな。

08:45頃、中岳廟を離れ歩いて市区へ戻るが市区東の入口にある迎仙公園の山に登る。

09:15頃、頂上の迎仙閣に到着。

頂上から登封市内が一望できるはずなのだが天気が悪いのと大気汚染の影響で市内は真っ白だ。

早く雨降って汚染物質を洗い流して欲しいものだ。

熱乾麺

夕飯は今日も熱乾麺(6元/約120円)だ。胡麻ダレがいい感じで美味い。「毎日熱乾麺で飽きねーのかよ!」とツッコミが入りそうだが値段が牛肉麺や刀削麺より安いし味に関しても問題ないので熱乾麺がこれからの主食になりそうだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 1元 路線バス
中岳景区 65元
合計 74元

旅行家青年旅舎

昨晩から雨が降っていたが朝になっても天気が悪い。11:30頃、登封藏経閣国際青年旅舎をチェックアウトして次の宿へ徒歩で移動する。雨は止んでいたがいつ降り出すかわからない状況だ。

11:55頃、eLongで予約しておいた旅行家青年旅舎に到着するが閉まっている。このパターンだと昼食に出掛けているか買い出しだな。待っていればそのうち帰って来るだろう。ということでユースホステルの前で少し待つ。5分ほど待っていたらお姉ちゃんが帰ってきた。やはり昼食の買い出しであった。

で、登記の方は問題なし。部屋は1泊30元の10人ドミトリーに3泊します。10人ドミトリーだが部屋は広めだがベッドにはコンセントが有ったり無かったりでロッカー無しだ。Wi-Fiは問題なくつながり使える。共同のトイレ・シャワーに関してトイレは招待所レベル、シャワーはお湯の温度低いということで空いていた個室のシャワーを利用する。

熱乾麺

昼食は近くの食堂で熱乾麺(6元/約120円)を食べるが御碗にビニール袋が被せてある。農民工仕様ということか?

砂鍋雑烩

夕飯は砂鍋雑烩(8元/約160円)を食べる。砂鍋は土鍋料理で小さな土鍋で色々な料理が作られる。定番の中華料理で冬に寒い時期には欠かせないだろう。今回は雑烩なので「雑」とあるから色々入っているのだろうと予想していたが具材には昆布、キクラゲ、青菜、油揚げ、シイタケ、豆腐干絲、卵などが入っていた。タコ焼きのタコ無しみたいなのも入っていた。何やら具材が多く入っていたが結構美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 90元 1泊30元×3(eLong)
合計 105元

世界遺産 中岳廟

朝から天気は曇りだが昨日の雨で汚染物質は洗い流されたようで視界は良好だ。08:30頃、中岳廟にやってきた。入場料は30元だが入場券売場で一昨日ネットで購入しておいた中岳景区セット券を発券する。

セット券は65元だが、中岳廟、観星台、盧崖瀑布が見られる。盧崖瀑布は嵩山を下山する時に通っているので特に見る必要はない。もっとも滝の水がないので見る価値が無い。

中岳廟は太室山南麓に位置しており、東周元年(770)に周の平王が鎬京(陝西省西安)から洛邑(河南省洛陽)へ遷都し嵩山を中岳に封じ太室祠を建立する。北魏は太室祠を嵩岳廟に改め道教寺院とする。

唐の玄宗皇帝の治世で中岳廟に改められ現在に至る。中岳廟は歴代帝王たちの中岳嵩山での祭祀を行う場所であり歴代王朝により大規模な修復が行われてきた。現存する建築物は明清時期の建立された物になる。

これは宋代鉄人、北宋の治平元年(1064)に鋳造され、高さ3m、重量3tになる。芸術珍品とされ中岳嵩山の鎮山之宝とも称される。

東岳殿、西岳殿、南岳殿、北岳殿がありそれぞれの神像が安置されている。大抵は東岳廟とかで独立してるので東岳殿から北岳殿まで揃っているのは珍しく中岳廟の格を物語っている。

それぞれの殿内には壁画がある。

これは境内にある瓢箪。

休日の土曜日であるにもかかわらず観光客は少なめだ。天気は曇りだが観光シーズンが過ぎているので静かに見物できる。

規模の大きい道教寺院なので神像の並ぶ回廊がある。

登封→観星台

10:00頃、中岳廟を出て2路のバスで市内へ戻り、バスターミナルの登封汽車客運総站の向かいにある登封市城郷客運総站へ移動。

次の目的地である観星台へは徐庄行きのバスに乗車する。

観星台(告成鎮)まで運賃は3.5元、10:35頃、バスが発車する。10:53頃、観星台の脇で下車する。

世界遺産 観星台

11:00頃、観星台に到着する。入場料は40元。

観星台は河南省登封市の南東7.5kmにある告成鎮に位置している。北に嵩山、南に箕山という場所にあり、古代陽城の所在地でもある。観星台は世界最古の天文台であり照壁、山門、垂花門、周公測景台、大殿、観星台、螽斯殿などからなる。

元の天文学者である郭守敬が元の至元13年(1276)に建設、当時、中国各地の北緯15度-65度の間に27の観測所が設けられ観星台は観測の中心地であった。郭守敬、王恂らの観測により至元18年(1280)、当時としては最も正確な暦である「授時暦」が使用された。現在使用されている「グレゴリオ暦」とは1太陽年が同じ365.2425日であるが授時暦の方が300年以上早く制定されている。2010年8月に世界文化遺産に登録されている。

これは周公測影台で周の文王の四男である周公が洛陽を建設した時に、この場所で太陽の影を観測し四季の変化を調べたとされる。唐の玄宗の開元11年(723年)に太史監の南宮悦がこの地に測影台を建てて今も残っている。11:10頃、観星台を離れ安食堂を探す。

土豆絲拌麺

昼食はイスラム食堂で土豆絲拌麺(12元/約240円)を食べる。麺の大盛り(加面)が無料だったので大盛りで注文。珍しく麺と具材が別々で出てきた。さらにこの後に大盛りの分の麺が追加で来た。初めから麺は一緒でいいのでは?具材はジャガイモ、ピーマン、玉葱の炒めものだ。

12:50頃、登封行きのバスに乗車。運賃は3.5元。13:07頃、登封市城郷客運総站に到着。向かいの登封汽車客運総站から1路のバスに乗車。運賃1元、双渓園(双渓园)で下車してユースホステルへ戻る。

熱乾麺

夕飯は熱乾麺(6元/約120円)を食べる。

1元ビール

近くのスーパーマーケットで特売の金小麦ビール320ml(1元/約20円)とパンを買って夜食とする。金小麦ビールは山東省平原県のビール会社が製造している。平原県と言えば劉備だな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 3元 路線バス
バス 3.5元 登封→観星台
バス 3.5元 観星台→登封
合計 30元

城隍廟

11:00頃、城隍廟を訪れる。城隍廟は明代初期に創建された道教寺院である。

参拝客は殆どおらずかなり寂れているといった感じだ。

建物も結構傷んでいる。歴史はあるのだろうが特にこれといったものはない。

牛肉炒飯

昼食はイスラム食堂で牛肉炒飯(8元/約160円)を食べるが牛肉ほとんど入っていない。

メインの具材はピーマンと人参、これなら青椒炒飯とかではないか?で、炒飯を食べるのだが客に服を着たおサルさんが紛れ込んでおり牛肉麺喰いながら床に痰を吐いている。しかも、痰吐きの回数は2回3回では済まなかった。まあ、少林寺があるとはいえ中国の田舎なのでこういったおサルさんが生息していても不思議ではない。

紙くずの人民元

今日は城隍廟だけでなのでネタをひとつ紹介。これは中国の紙幣なのだがメチャ汚いしボロボロの紙くずになっても紙幣として流通しているのだ。日本ではありえへん状況だ。中国人民銀行は紙くずを回収する気はないのだろう。これがチャイナクオリティというやつだな。

でも、一番恐ろしいのはウンコしても手を洗わないおサルさんたちの手を介して流通していることだ。大腸菌とかの数は物凄いのだろう。紙幣であるがある意味で細菌兵器とも呼べるだろう。

排骨砂鍋麺

夕飯は排骨砂鍋麺(8元/約160円)を食べる。骨付き豚肉と麺の土鍋という感じかな。

1元ビール

食後は近くのスーパーマーケットで百奥ビール320ml(1元/約20円)を購入。明日から少林寺なので一応非常食も購入しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 29.8元
合計 29.8元

河北省石家荘 三国志遺跡 趙雲廟・中山靖王 劉勝金縷玉衣

石家荘旅行記2015

地下鉄で北京西駅へ

今日は朝から小雨が降っている。06:00頃、北京雍和国際青年旅舎をチェックアウト、06:05頃、北新橋から地下鉄5号線に乗車、磁器口で7号線に乗り換える。

地下鉄車内にある液晶モニターには抗日戦争勝利の軍事パレードが放送中。先月の軍事パレードを未だに地下鉄では繰り返し放送しているのだ。「同志們好!」「同志們辛苦了!」の掛け声が車内に響く。北京市民は軍事パレードがかなり好きらしい。

06:45頃、北京西駅に到着、運賃は5元だ。切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ移動。

北京西→石家荘

まだ早い時間帯なので待合室は空いているが改札口の先頭を確保しておく。まだ誰も並んでいないが北京西駅なので乗車バトルは厳しい展開が予想される。自分が先頭を陣取ると他の乗客も並び始める。そして、後ろの農民工のおっちゃんたちは朝食のカップ麺を準備し始める。

今日は08:55発、北京西→昆明のZ53次で石家荘まで移動する。281kmを走り昼前には石家荘に到着だ。

08:15頃、改札が始まりホームへ移動。乗車する車両は後方なのでホームをひたすら歩く。

途中で行先票を撮影しながら後方へ。

車内はまだ空いており荷物置き場を無事確保。これで石家荘までの移動は安心だ。Z列車で客車は25Tなので比較的きれいだ。

08:54に定刻より1分早く発車する。列車内は満席だが平和だ。11:30頃、石家荘に到着。

河北省石家荘

出口へ向かうが通路にバケツが置いてある。雨漏りしている・・・。2012年12月20日から運用開始して3年経っていないのに既に雨漏りしている。立派な駅舎なのに中身はチャイナクオリティなのか。西口から西広場へ出るがボリタクの客引きが激しい。無視してeLongで予約しておいた宿へ向かう。

石家荘等風来青年旅舎

石家荘駅の北西にある住宅地の水晶郦城の3号楼3単元602号室にある。入口を通り3号楼を探すが1号楼しか建物の表示が出ていないので住民への通知の貼り紙を見て3号楼を見つけだす。というか、初めから入口で聞いておいた方が早かったな。

3号楼を見つけ3単元の入口へ。看板がないのでインターホン越しに「青年旅舎ですか?」と聞くと扉開けてくれてエレベーターで6Fへ。11:50頃、石家荘等風来青年旅舎(石家庄等风来青年旅舍/Dengfenglai Hostel)に到着。eLongで予約しているがBooking.comでも予約可能だ。登記は台帳記入ですぐに完了。1泊35元で4泊する。

部屋は8人ドミトリーで広さは問題なし。コンセントはOAタップがあり電源の確保は大丈夫だ。Wi-Fiの電波は良好で速度も問題なしだ。トイレ・シャワーはいつもの一体型だがまあ許容範囲内だ。

13:00頃、石家荘駅東広場へ向かうが雨が降ってきた。西広場と東広場の連絡通路があったので移動は楽だ。中国の場合は連絡通路がないとか、未完成で工事中とかいう罠が仕掛けられていることがあり注意が必要であるが石家荘は大丈夫であった。

河北博物院

13:30頃、東広場にあるバス乗り場から42路のバスに乗車し省博物館で下車する。運賃は1元、14:20頃、河北博物院に到着する。入場料無料でパスポート必須だ。

まず曲陽石彫の展示から見ていく。館内は見学者が少なく静かに見物ができる。

石像や彫刻画が多数展示されている。五代の王処直墓出土の白玉浮彫の彩絵奉侍浮彫は侍女たちが見事に彫られている。同じ王処直墓出土の彩絵散楽浮彫も見事であり一見の価値有りだ。

しかし、これは序の口だ。2Fの大漢絶唱-満城漢墓が本命だ。中山靖王劉勝の陵墓からの出土品が展示されている。中山靖王劉勝といえば劉備の御先祖様である。かなり間接的だが三国志関連だな。

中山靖王劉勝金縷玉衣

そして、劉勝の遺体を覆っていた劉勝金縷玉衣で河北博物院の一番の目玉である。

隣には王妃の竇氏の玉衣も展示されている。更にすぐ側では掃除のおばちゃんが常駐で待機しており、おサルさんがガラスケースを汚い手でベタベタ触った後にすぐに掃除して清潔な状態を保っている。武警も配置して汚れる前におサルさんを追い払った方がよいと思うのだが。掃除のおばちゃんも大変である。

おサルさんたちは美術の授業で美術館とかでの見学の仕方を習っていないのか?いや、中国に美術の授業はあるのか?16:20頃、河北博物院を出て42路のバスで石家荘駅へ戻る。

牛肉麺と牛肉炒飯

夕飯は近くのイスラム食堂で牛肉麺(7元/約160円)と牛肉炒飯(9元/約180円)を食べる。

宿へ戻るがここである事に気がつく。となりのおっさんたちがおサルさんであったのだ。2号はゴミ箱に痰吐いてるし、屁もブーブー音立ててしているし・・・。人数いる部屋でブーブー音立てられても困るのだが・・・。しかも、1回でなく3回も。せめて人のいない所で痰吐くなり放屁するなりしてくれ。

8号はリンゴの芯を床に投げ捨てているし・・・。掃除する老板の身にもなって欲しいなー。おサルさんたちとは目を合わさないようにしよう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 140元 1泊35元×4(eLong)
地下鉄 5元
バス 2元 路線バス
合計 163元

石家荘駅

昨日に引き続き朝から雨だ。天気が悪いので趙雲故里のある正定県は明日以降に延期だ。とりあえず25日の許昌行きの切符を12306.cnで購入、qunar.comで宿の予約をしておく。11:00頃、石家荘駅にやって来た。小雨が降っており切符売場へまっすぐ避難する。

切符売場は多数の窓口が開いており行列は短い。10分ほど並んで許昌行きの切符を受け取る。

カルフール

11:30頃、カルフールでビールとバナナを購入。

ビールの旨い夏は過ぎてしまったが中普ビール330ml(1.5元/約30円)と金百利ビール330ml(1.4元/約28円)が安かったので購入。

麻辣豆腐蓋飯

夕飯は麻辣豆腐蓋飯(12元/約240円)を食べる。今回は唐辛子少なめ目なので口の中が火事にならずに済む。

洋葱炒牛肉蓋麺

イスラム食堂で洋葱炒牛肉蓋麺(13元/約260円)を食べる。蓋麺は中華版スパゲッティで具材は玉葱、牛肉、ピーマンの炒め物になる。これをイタリアンレストランで黙って出したら日本人は中華料理とは気づかないだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35.1元
鉄道 72元 硬座 石家荘→許昌
合計 107.1元

趙雲の故郷 正定県へ

05:30頃に起床して今日の計画を練る。06:00頃、同じドミの4号がトイレへ行くが水流さずに出てきて再び寝る。朝から最悪や。仕方ないので水流しておく。

その後、8号が起きてトイレへ行くが水流さず出てきて再び夢の中へ。何でおサルさんがいるのだ?仕方ないので再び水流しに行くが8号は的を大きく外して小便が飛散している。シャワーで便器周辺を掃除しておく。何でおサルさんの後始末をせなあかんの?

08:00頃、石家荘駅東広場のバス乗り場にやってきた。08:10頃、運賃2元で148路のバスに乗車する。

乗車時に運賃箱へ2元投入するが、この時に運ちゃんからチケットをもらう。市内運賃は1元でチケットは必要ないが、市外へ行く場合はチケットが必要になる。09:15頃、市区の境界になる大正駕校で運ちゃんがチケットを回収、持っていない場合は運賃箱へ1元投入。

09:25頃、正定汽車站で下車する。バスターミナルから趙雲廟へのバスがあると思ったらないので、とりあえず東へ歩く。

途中で常山路で趙雲廟への143路のバス停を発見する。09:53頃、成徳常山路口のバス停から143路のバスに乗車する。運賃1元で趙雲廟(赵云庙)で下車。趙雲廟までの道は舗装が剥がれ泥濘んでいる。(趙雲廟で下車するよりも手前の乒乓球基地で下車した方が近くて道が良い)

趙雲廟

10:20頃、趙雲廟(趙雲故里)に到着する。

山門の門前には阿斗を抱えた趙雲像がある。入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

正定県は趙雲の故郷で趙雲廟が故郷とされる場所である。三国志遺跡であり趙雲ファンにとっては一生に一度は聖地巡礼に訪れなければならない場所ともいえる。趙雲廟は1997年に再建されたようで比較的新しい。

平日にも関わらず観光客も結構訪れており趙雲の人気の高さが伺える。君臣殿では劉備、関羽、張飛、諸葛亮、趙雲の像が巡礼者をお出迎え。

廟内の碑亭には大清同治元年8月の漢順平侯趙雲故里の石碑がある。でも、やたらと新しい感じがする。

趙雲廟自体はそれほど大きくないが君臣殿、四義殿、五虎殿、順平侯殿があり、劉備や諸葛亮たちの像が祀られている。

順平侯殿には趙雲像が祀られているが道士らしきおっちゃんたちがいるのでお布施を巻き上げられないように要注意だ。

殿内には先ほどの漢順平侯趙雲故里の石碑がありかなり傷んでいる。こちらが本物で碑亭にある石碑は複製品のようだ。11:10頃、趙雲廟を出る。

隆興寺

11:30頃、隆興寺に到着。入場料は隆興寺だけだと50元だが天寧寺と開元寺とのセット券が60元だったのでセット券を購入。

隆興寺は正定隆興寺、大仏寺とも呼ばれ、隋の開皇6年(586)に創建され、創建当時の名称は龍蔵寺であり、唐代に龍興寺、清代に隆興寺となる。正定県を代表する千年古刹である。境内は結構広く観光客もそこそこいる。

境内には北宋から清代までの建築物があり、北宋の皇祐4年(1052)創建の摩尼殿には宋代の釈迦牟尼塑像などがあり一見の価値有りである。ただし殿内は撮影禁止でおばちゃんたちの厳しい監視の目がある。

殿内は撮影禁止でも境内は撮影できるので清の康熙帝の御碑や乾隆帝の御碑を撮影。各殿はかなり大きいので隆興寺の影響力が伺いしれる。13:00頃、隆興寺を離れる。

天寧寺・凌霄塔

13:10頃、天寧寺に到着する。入場料は15元。天寧寺は唐の代宗の治世に創建され、北宋の大観2年(1108)に勅命により天寧禅寺に改称する。

現在は寺はなく凌霄塔が残るだけになり、高さ40.98mのレンガと木を組み合わせた八角形の楼閣式9層の塔になる。13:45頃、天寧寺を離れる。

開元寺

13:50頃、開元寺に到着。入場料は20元。

開元寺は東魏の興和2年(540)に創建され、元の名称は浄観寺であり、隋の開皇10年(591)に解慧寺、唐の開元26年(738)に奉勅により開元寺となる。現存するのは三門楼、天王殿、须弥塔、鐘楼、法船殿遺址である。宗教活動は行われておらず博物館として運営されているようだ。14:20頃、開元寺を離れる。

臨済宗発祥の地・臨済寺

14:30頃、臨済寺に到着。臨済寺は臨済禅寺とも呼ばれ臨済宗発祥の地・祖庭であり仏教聖地である。臨済寺は元の名は臨済院と呼び、唐代に義玄禅師がこの寺で臨済宗を開いた。

境内には読経が聞こえ臨済宗発祥の地という雰囲気が伝わってくる。

14:56頃、目の前で坊さんが痰を吐いた。自分の中で臨済宗のイメージが崩壊した。千年の間に一体何があったのだ。まあ、原因はだいたい某党がらみと察しがつくが。これ以上は何も言いますまい。15:00頃、臨済寺を離れる。

15:10頃、広恵寺に到着。入場料15元だが外から見た感じだと華塔しかなさそうなので入場せず。15:15頃、広恵寺を離れる。

趙雲像

15:40頃、子龍広場に到着。県政府の前にある広場だが名前の通り広場には趙雲像がある。

やはり正定では趙雲は特別な存在のようだ。15:50頃、子龍広場を離れる。

16:15頃、正定汽車站のバス停に到着。16:30頃、148路のバスに乗車する。運賃2元で、行きと同じように運ちゃんからチケットをもらう。市区の境界になる大正駕校で運ちゃんがチケットを回収。17:30頃、石家荘駅へ戻る。

西紅柿鶏蛋麺

夕飯は西紅柿鶏蛋麺(8元/約160円)を食べるが物足りない。

白菜牛肉蓋麺

更にイスラム食堂で白菜牛肉蓋麺(12元/約240円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 5元 路線バス
隆興寺・天寧寺・開元寺 60元
合計 85元

滋補烩麺

10:25頃、石家荘駅東広場のバス乗り場から42路のバスに乗車、運賃1元、11:00頃、科技館で下車する。今日は河北博物院を再び訪れる。といっても、目的は劉備の御先祖様の中山靖王劉勝の玉衣である。

その前に昼食である。羊湯烩麺の店があったので寄ってみる。

滋補烩麺(12元/約240円)を食べるが、羊湯(ヒツジスープ)だと思っていたが店内にあった滋補烩麺の説明には山羊骨を使い当帰、黄芪などの30種類以上の漢方薬を使用したスープとあった。羊でなく山羊であった。これはトンコツに対抗してヤギコツということか?

スープはトンコツスープのように白濁しており味はけっこう旨い。で、具材は羊肉、ウズラの卵、キクラゲ、豆腐絲、薬味にネギ、香草が入っていた。

河北博物院

11:30頃、河北博物院を見物。

土曜日なのでけっこう見学者がいる。

中山靖王劉勝の玉衣周辺は人口密度やや高めだ。

やはり玉衣は一番人気のようだ。12:30頃、河北博物院の1本南の通りにある科技大厦のバス停から55路のバスで石家荘駅へ戻る。

韮菜鶏蛋水餃

夕飯は韮菜鶏蛋水餃(14元/約280円)を食べる。入った店でおばちゃんが餃子を包んでいたので注文してしまった。ニラと玉子が具材の水餃子、黒酢はお好みで!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
バス 2元 路線バス
合計 28元

三国志遺跡 涿州&万里の長城 雲蒙山長城

北京旅行記2015

天安門広場・国旗掲揚式

安全検査04:20頃、天安門広場にやってきた。昨日に引き続き国旗掲揚式を見物だ。この時間でも既に安全検査には行列ができている。05:30頃に広場が開放されるのでそれまで待機となる。天気は晴れで気温は9度のようだ。空を見れば北京の星空が見える。隣ではおっちゃんがカップ麺を食べている。お湯はどこから調達したのだ?

05:05頃、爺さん2人が割り込みしようとするが、後ろに並ぶよう日本語で注意してあげる。「中国人が中国で割り込みしようと勝手だろ!」「小日本のくせに生意気だぞ!」と逆ギレされる恐れがあったが自分の前に並んでいたおっさんたちが参戦してきて「こいつの言葉はわからんが何いっちょるかは分かるぞ!」「わいらは3時半から並んどるんじゃ!」と爺さんたちを追い払う。

朝からというか日の出前からおサルさんたちとの割り込みバトルが発生するとは。天安門広場で文明旅游ができないってどういうこと?

05:20頃、検査場が開くが自分の左隣の列は実は入口ではなく保安に後ろへ並ぶように言われ観光客たちが騒ぎ始める。一方自分の右側は誰も並んでおらず入口ではないと思っていたのだが実は入口で保安が一声かけると遅れて並んでいた後ろの観光客たちが雪崩れ込む。遅れて来たのに得をして、早くから並んで大損する。夜明け前から興味深い光景だ。

天安門広場05:30頃、安全検査が始まり天安門広場へ。昨日よりは良い場所を確保できたがあと1mか2m移動したいところだ。明日もう一度かな。

国旗掲揚式06:18頃、天安門から国旗を持った衛兵が出てきた。

国旗掲揚式日の出の時刻である06:22に義勇軍進行曲が流れ国旗掲揚が始まるが一斉に中国国歌の大合唱にはならなかった。周囲では誰も歌っておらず撮影に大忙しだ。そして、厳重な警備をよく見ると警備の兄ちゃんの足元に消火器がある。これはテロというよりもチベット仏教の僧侶たちによる焼身自殺を警戒しているのだろうか?

三国志聖地 涿州遠征

838路のバス停06:45頃、前門のバス停から59路のバスに乗車。運賃1元、友誼医院で下車、3分ほど歩いて、06:55頃、天橋汽車站のバス停に到着。838路のバスで河北省涿州へ向かう。8年ぶりに涿州を訪れるが路線バスも変わり涿州行きは917路から838路に変わっていた。07:03頃、838路のバスに乗車して涿州へ向かう。運賃は通常は15元だが、もちろん838路も公交ICカードが使えるので割引で7.8元だ。

涿州駅08:50頃、涿州に到着。涿州駅近くの東方物理公司で下車して、まずは涿州駅へ。ここが路線バスの起点になっている。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)

09:00頃、涿州駅から4路のバスに乗車。運賃3元、盧家場村(卢家场村)にて下車。2007年以来になるが范陽盧氏宗祠の裏に片側4車線の道路が通っており物凄い変貌ぶりだ。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)09:40頃、范陽盧氏宗祠(盧植墓)に到着。ここは范陽盧氏の故郷になるが、劉備や公孫瓚の師匠である盧植先生の故郷でもあり盧植墓でもある。2007年訪問時は扉が閉まっていたが今回はちょうど地元民がトウモロコシを天日干ししており扉が開いていた。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)中に入ると爺ちゃんたちが井戸端会議や卓球をしていた。どうも廟というより集会所になっている感じだ。少し荒れ気味の范陽盧氏宗祠の奥へ進むと盧植墓がある。どうも手入れはされていない感じだ。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)それでも貴重な三国志遺跡である。8年前は中へ入れなかったが今回は扉が空いており盧植墓を見物でき満足である。

涿州の路線バス10:00頃、離れ再び4路のバスに乗車して涿州駅へ戻る。運賃は3元だ。10:30頃、涿州駅に到着、駅前には劉備故里がある大樹楼桑村への3路と張飛廟と三義宮への7路のバスが停車している。
3路のバスに乗車する。大樹楼桑村までの運賃は4元だ。

劉備の故郷・楼桑村

玄徳路11:15頃、大樹楼桑村で下車する。降りた通りが玄徳路でまさに三国志聖地にふさわしい名称だ。

漢昭烈皇帝劉備故里碑以前記録しておいたGPSデータを頼りに漢昭烈皇帝劉備故里碑へ向かうが石碑がない。どうも誤差が発生していたようで周辺を探すが見当たらず地元民のおばちゃんに道を聞いて、11:45頃、漢昭烈皇帝劉備故里碑に到着。村の東西へ貫く玄徳路の北側に石碑はあった。

漢昭烈皇帝劉備故里碑以前のデータは600mも誤差が発生していたが今回は正確な座標を記録しておいたので次回以降は迷わないだろう。昼頃、大樹楼桑村を離れる。

「桃園の誓い」の舞台・三義宮

次の三義宮は直線距離で3.6kmの場所になるが3路のバスで涿州駅へ戻って7路のバスで行くか、徒歩で三義宮へ向かうか迷うが歩きながらバスを待っていたが3路のバスは来ずにそのまま徒歩で三義宮へ。

三義宮13:00頃、三義宮に到着する。入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

三義宮ここが三国志聖地の三義宮で、「桃園の誓い」の舞台になった場所だ。現在は道教寺院になっており劉備、関羽、張飛が祀られている。

三義宮他にも諸葛孔明たちの像もあり蜀の武将勢揃いと言った感じだ。

結義亭三義宮の片隅には桃園三結義の石碑があるのだが2007年に訪れた際は石碑だけだったのが今回は結義亭と命名された亭が出来ている。

張飛廟

張飛廟13:40頃、三義宮を出て張飛廟へ向かう。国道107号に出て、途中で線路を潜り、14:10頃、張飛廟に到着する。入場料は20元。

張飛廟ここは張飛の故郷とされており張飛廟があるのだが、更にここも「桃園の誓い」の場所とされている。まずは張飛廟を見物。

張飛墓廟には道士がいるので撮影できず。というか、長時間滞在しているとお布施を巻き上げられそうなので、裏の張飛墓へ移動。

張飛像殿内には張飛像が安置されている。

桃園三結義故里続いて張飛廟の向かい側が「桃園の誓い」が行われたとされる桃園三結義故里。

漢昭烈皇帝結盟故里入口には清の咸豊6年に建立された漢昭烈皇帝結盟故里の石碑がある。
「桃園の誓い」は三義宮と桃園三結義故里のどちらが本物だ?

結義亭で、ここには「桃園の誓い」を再現した劉備、関羽、張飛の像があるのだが、2007年当時は野ざらしだったのだが、今回は結義亭と名された亭が出来ていた。

張飛古井こちらは張飛が肉を隠していたとされる張飛古井。14:40頃、張飛廟を出て、14:55頃、国道に戻ってきた。15:00頃、7路のバスに乗車。運賃3元で涿州の市区へ戻る。

涿州にもカルフール

カルフール15:20頃、カルフールで食料の調達をする。何と涿州にもカルフールがあるのだ。田舎だと思っていた涿州だがかなり都会になっている。

鉄道で涿州→北京

15:45頃、涿州駅で北京西への切符を購入するため切符売場に並ぶが2人前のおっさんが何故か欧米人のパスポート2冊もって北京南ー上海虹橋のG列車の切符を往復で購入している。

旅行会社のパシリのようだが窓口まで来ておいて最終的な列車が決まっておらず電話で確認したりして後ろに行列が・・・。この場合ネットで予約して窓口で受け取ればよいのに・・・。予約の仕方知らないのか?というか、なぜ北京でなく涿州で欧米人の切符を購入するんだ?

K472次の切符16:10頃、ようやく切符を購入、手荷物検査でカルフールで購入したペプシを一口飲んで待合室へ。今回の列車は16:31発、昆明→北京西のK472次だ。席は硬座、運賃は12.5元だ。

涿州16:15頃、改札が始まりホームへ移動し列車の到着を待つ。

HXD3D16:27に列車が到着。客車を牽引する機関車はHXD3Dだ。

K472次の行先票16:31に定刻通り列車が発車する。

北京西駅17:26に北京西駅到着。階段が混雑しているので空いてくるまでホームに居座る。地下鉄7号線に乗車して虎坊橋下車し宿へ戻る。運賃は3元。

茄子肉丁麺

茄子肉丁麺夕飯は宿の近くで茄子肉丁麺(10元/約200円)を食べる。刀削麺に四角に切られた茄子と豚肉に炒め物と醤がかけられている。醤がスープ代わりで味は赤味噌に近い感じだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.69元
鉄道 12.5元 硬座 涿州→北京西
バス 17.8元 路線バス
地下鉄 3元
張飛廟 20元
合計 72.99元

朝4時に天安門広場

03:30に起床するが同じドミの中国人の姉ちゃんたちも起きて準備している。姉ちゃんたちに一緒に行こうと誘われるが断って部屋を出る。一緒に行くの面倒だし。

天安門広場の検査場04:00頃、今日も天安門広場にやってきた。既に国旗掲揚式見物の行列ができているが、左の列は通れないので昨日同様、保安に並び直すように言われトラブルになるだろう。

誰も並んでいないで、自分は誰も並んでいない右側の場所を陣取る。ここがこの安全検査場の2カ所ある入口の1カ所である。もう1カ所は昨日並んでいた真ん中の場所で既に行列だ。

このまま約1時間半待機となるが物売りのおっちゃんが国旗の小旗を売っていたりと夜明け前から商売熱心だ。それと行列の中ではおっちゃんが痰吐いたりといつもの光景が・・・。文明旅游はどうなった?

誰も並んでおらずで、行列がかなり長くなったが自分の後ろには誰もいない。こちらも入口なのだが特に教える必要もないだろう。「小日本の言うことなんか信じられるか!ボケ!」と言われるのがオチだし。

誰も並んでおらず05:10頃、行列の最後尾がどの辺りかは確認できないが50m以上はあるだろう。でも、自分の後ろには誰もいない。

誰も並んでおらず05:20過ぎても後ろには誰もいない。代わりに行列に並んでいる観光客の視線が。どうやら一人で突っ立っているので不審に思われているようだ。

行列で、入口でない左側には4列ぐらいで行列が続いている。このあと絶対にトラブルになるよ。何で保安は事前に誘導しないのだろうか?それに先頭狙うなら前日の夕方とかに確認しておけば並ぶ場所間違わないだろうに。

後ろに行列ができた05:25頃、安全検査場が開いて自分の後ろに行列ができる。予想通りの展開。

そして、予想通り保安と左端に並んでいた観光客たちのトラブルが発生。大きな国旗持って来たりと気合いが入っているのに保安に後ろへ並ぶように言われている。もちろん大人しく言うことを聞く人たちではありませんから騒ぎます。

何で「ここ通れません」みたいな看板置かないのだろうか?ここの警備は雑踏警備の一種だろうから、ちゃんと導線確保しないとダメだと思うが。勤務時間外の事はどうでもいいという事かな。

公安が出てきて隣の入口に交互に通るということで騒ぎを収めていたが交互に順番守るかは怪しい。2日連続で同じトラブルが発生しているので毎日発生していそう。
案内看板立てた方がいいと思うのだが。

天安門広場05:30頃、安全検査が始まり天安門広場へ。天安門広場を走って場所取りへ向かうが、05:38頃、今日は何とか良い場所を確保できた。この夜明け前の時間帯しか天安門広場を走ることはできないだろう。昼間走ったら公安や武警に捕まるだろう。警備についている武警の側には消火器が置かれている。やはりテロかラマ僧の焼身自殺を警戒か?

今日の日の出は06:23だ。このまま待機になるが何やら天安門が霞んで見える。上を見上げると明けの明星とか星空見えず空が曇っている。これは撮影条件が悪い、やる気半減だ。まあ、今更帰るわけにもいかないし見物はしていく。待機していると最前列の見物客だけ公安の身分証確認が始まりパスポート提示。ビザ欄だけ確認して何事もなかったかのように返却。小日本には用はなかったようだ。

国旗掲揚式06:20頃、天安門から衛兵が出てきた。

国旗掲揚式06:23に中国国歌の義勇軍進行曲が流れ国旗が掲揚される。昨日同様で周囲に国歌を歌っている観光客はおらず。撮影している観光客は多数いる。

天安門広場国旗掲揚式が終わり引き上げるが天安門広場は既に観光客で大混雑だ。

地下鉄2号線09:50頃、上林国際青年旅舎をチェックアウトして前門から地下鉄2号線で鼓楼大街へ移動する。

北京爬梯国際青年旅舍

北京爬梯国際青年旅舍運賃は4元、10:35頃、鼓楼大街から20分ほど歩いて、10:55頃、北京爬梯国際青年旅舍(北京爬梯国际青年旅舍/Beijing Party Youth Hostel)に到着する。
Booking.comで予約しておいたので予約確認書みせて登記は問題なし。1泊49.6元で2泊する。

北京爬梯国際青年旅舍部屋は10人ドミトリーでトイレ・シャワー付きだ。トイレ・シャワーは共同でいいから別々の方が使い勝手がよいのだが。Wi-Fiは電波良好でネットの速度は問題なさそうだ。

一見すると普通のユースホステルかと思ったのだがこの後重大な事実に驚く。トイレ・シャワーのドアノブ壊れていたのだ。鍵かからずドアノブ回さず少し押すだけで扉全開です。これではウンコ中に誰か入ってくるというか、もうヤバイです。落ち着いて踏ん張れません。おまけにトイレ壊れておりタンクの蓋外されています。これではユースホステルというか農民工用の招待所じゃないか。はっきり言って失敗だ。

刀削麺

刀削麺昼食は近くの食堂で刀削麺(9元/約180円)を食べる。北京では炸醤麺を扱っている店が多いが刀削麺も多い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
宿泊費 99.6元 1泊49.8元×2
地下鉄 4元
合計 117.1元

密雲県へ

04:30頃、起床して地下鉄の鼓楼大街駅へ向かう。空を見ると星が見えるので天気は晴れのようだ。外は少し肌寒いが天気予報だと昼間は気温が25度の夏日だ。この時期の北京は寒暖の差が激しい。

今日は北京の北西に位置する密雲県の雲蒙山長城公園を目指す。雲蒙山長城は万里の長城の一部で北京周辺の長城の中ではマイナーな部類に入るだろう。一般的には八達嶺長城、水関長城、居庸関、司馬台長城、金山嶺長城あたりが外国人が訪れる所であろう。

鼓楼大街駅05:30頃、地下鉄2号線に乗車、運賃は3元、東直門駅で下車する。東直門は路線バスターミナルの東直門枢紐站もありかなり重要な駅である。

980路快

980路東直門から密雲県まで移動だが980路と980路快のバスで行ける。

北京のおサルさんで、980路快は停車するバス停が少なく速いのだが、ご覧の通りバスには並べないおサルさんが群がってカオス度MAXだ。ここは中国の首都北京だよね?これどういうこと?永楽帝、乾隆帝ら明清の歴代皇帝たちはこの光景を見れば悲しむだろうな。おサルさんの群れに入る勇気はないので空いている980路のバスに乗車して密雲県へ向かう。運賃は公交ICカードで7元だ。

05:50頃、バスが発車する。いくつかのバス停に停車すると満席、通路に乗客が溢れるが、隣のおっさんがタバコ臭い。さらに後方では痰吐きと手鼻の音がする。北京の路線バスはここまでカオス度は高くなかったのだが北京は一体どうなってしまったんだ?

密51路08:00頃、密雲鼓楼で下車する。密雲鼓楼のバス停からは司馬台長城へ行く密51路のバスを確認する。この情報は後日役立つな。

バス停車場50-100mほど道を戻り交差点近くの停車場で西口外行きの密68路のバスに乗車、密雲県でも北京の公交ICカードが使えるようになっており支払いが楽だ。雲蒙山長城へのバスは本数が少なく他には密60、密65でも行ける。

09:00にバスが発車する。09:35頃、雲蒙山長城ちかくの栗林山庄で下車する。運賃は公交ICカードで2.5元だ。

万里の長城・雲蒙山長城

雲蒙山長城バス停からというか、バス停はなく降りたところから100mほど戻り雲蒙山長城公園(雲蒙山長城風景区)に到着する。入場料は25元だが陝西旅游年票を使い無料で見物なのだが入場券売場に誰もいない。冬季休業は11月からのはずだが?まあ、誰もいないのでは仕方ないのでそのまま奥へ行く。そのうち公園のおばちゃんとかに遭遇するだろう。

雲蒙山長城雲蒙山長城風景区は密雲水庫(ダム湖)の西、雲蒙山森林公園の東に位置しており、現存する万里の長城は北斉の天保2年(552)、天保6年(555)に建設され、明の朱元璋により修復、永楽帝も訪れている。

雲蒙山長城雲蒙山長城を登っていくが勾配がきつくかなり険しい。手摺りとかはないので落ちたら崖下へ直行というような感じだ。長城の上を歩けるが幅が狭いので注意して歩く。

雲蒙山長城11:05頃、四方楼に到着。

密雲水庫四方楼を登ると遠くに密雲水庫が見える。

雲蒙山長城四方楼には誰もいないので貸し切り状態で見物だ。ここから更に長城を登ると烽火台があるのだが、長城が険しくなっているので引き返すことにする。11:50頃、長城を降り始める。

12:40頃、密雲県へ戻る省道へ戻ってきた。北京の東直門までは直線距離で約73kmだ。ここで県城へ戻るバスを待つ。13:00頃、密60路のバスに乗車、終点の大劇院まで2.5元だ。

13:35頃、終点の大劇院で下車するというか、密雲鼓楼のバス停と同じ場所なので、すぐに東直門へ戻る980路快が来るが混んでるよ。乗車せずに次のバスを待つが1分もしないうちに980路が来た。停車するバス停が多いので乗客は少なく空いている。時間はかかるが空いているので乗車する。運賃7元で15:50頃、東直門枢紐站に到着。

回鍋肉蓋飯

回鍋肉蓋飯東直門からは地下鉄2号線で鼓楼大街移動しユースホステルへ戻る。夕飯は近くの食堂で回鍋肉蓋飯(14元/約280円)を食べる。日本では回鍋肉炒飯を食べたことがあるのだが、ここの回鍋肉は唐辛子が多く使われており激辛風味になっていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 19元 路線バス
地下鉄 6元
合計 39元

北京炮局工廠青年旅舍

北京炮局工廠青年旅舍10:30頃、北京爬梯国際青年旅舍をチェックアウトして鼓楼大街駅から地下鉄2号線で雍和宮駅へ移動。運賃は3元。雍和宮駅B出口から10分ほど歩いて、11:00頃、予約しておいた北京炮局工廠青年旅舍(北京炮局工厂青年旅舍/Beijing P.LOFT Youth Hostel)に到着する。2012年に宿泊しており3年ぶりになる。部屋は6人ドミトリー、1泊60元(会員料金)で2泊する。予約時に予約金を支払っているので残金108元支払う。

北京炮局工廠青年旅舍6人ドミトリーは少し狭めだ。各ベッドにはコンセントはあるが照明は無し、人数分の小型ロッカーがあるが鍵は掛けられないので歯ブラシや髭剃りの置き場所として利用かな。

北京炮局工廠青年旅舍で、床には洗面器や洗剤などが置いてあるので長期宿泊者・・・。いや、宿泊者ではなく住民が住んでいるいるようだ。Wi-Fiに関しては電波弱くて部屋では使えない。レセプション周辺の共有スペースでネットは使える。

西紅柿鶏蛋蓋飯

西紅柿鶏蛋蓋飯12:30頃、近くの食堂で西紅柿鶏蛋蓋飯(10元/約200円)を食べる。トマトと卵焼きがご飯に乗っている中国の家庭料理だ。

北京の交通マナー

横断歩道に駐車するカムリ食後に徒歩10-15分ぐらいの所にある北京孔廟と国子監へ向かうが、国子監街の入口の交差点で中国ならでは光景に遭遇する。交差点内でトヨタのカムリが路駐しているのだ。交差点内で更に横断歩道の上だ。首都の北京でも交通ルールは意味が無いようだ。いや、そもそも中国の法律では交差点や横断歩道上での路駐はOKなのかもしれない。日本では完全に取り締まり対象だ。

タクシーは客待ちで路駐しかし、よく見るとカムリの向こう側ではタクシーが路駐してトランク開けて運ちゃんが車磨いて客待ち中。交差点内に2台も路駐とは。タクシーの運ちゃんも何で交差点内で車磨くんだよ?渋滞になろうが関係ないということのようだ。

大気汚染酷い

北京孔廟13:45頃、北京孔廟に到着。入場料30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

北京孔廟北京孔廟は「先師廟」「宣聖廟」とも称され、孔子を祀る廟で元、明、清の歴代王朝により祭祀が行われてきた。創建は元の大徳6年(1302)、大徳10年(1306)に完成する。明、清では増築、修復が行われ現在に至る。

このまま孔廟と国子監を見物と思ったが何やら建物が霞んでいる。今日は大気汚染がひどくAQI指数は280を超えて重度汚染になっている。大人しくユースホステルへ引き上げる。

猫耳炒め

炒猫耳朵夕飯は炒猫耳朵(15元/約300円)を食べる。耳朵は耳を意味しており直訳すると猫耳炒めとなるが、残念ながら本物の猫耳ではない。猫耳朵は漢民族の伝統麺料理の一種で麺の形が猫耳のようになっているので猫耳朵と呼ばれている。店によって具材は変わるが今回は猫耳朵、青菜、トマトの炒め物だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
宿泊費 108元 1泊60元(会員料金)×2
合計 125元

北京 天安門広場・国旗掲揚式

北京旅行記2015

鄭州駅

鄭州駅08:45頃、ユースホステルをチェックアウトする。カルフール前にある農業路関虎屯のバス停から2路のバスに乗車する。運賃は1元だが、鄭州駅の手前で運ちゃんが運転をやめてどこかへ。緊急のウンコタイムに突入したのでしばらく待たないといけないようだ。GPSだと鄭州駅まで800mぐらいなのでバスを降りて徒歩で駅へ向かう。10:00頃、鄭州駅に到着。

鄭州駅切符売場まずは切符売場へ行きネットで予約しておいた北京西行きの切符を受け取らなければならない。窓口に並び30分待ちを予想していたが、鄭州駅にはネット予約の受取窓口があったため奇跡的に待ち時間なしで切符を受け取る。

鄭州→北京

鄭州駅待合室いつもの切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。待合室はカオス度が高く改札口には先客がいる。今回は先頭は陣取れなかったが3番手を確保、まあ乗車バトルは大丈夫そうだ。

T290次の切符今回乗車するのは11:00発、T290次、南寧→北京西で終点の北京西へ移動だ。席は硬座、運賃は93元、距離は689km、所要時間6時間53分で17:53到着予定だ。

列車遅れる

列車遅延10:46に晩点(列車遅延)の放送が流れる。1時間38分の遅延なのだが列車到着6分前に晩点の放送とは。これだと1時間以上前には遅延することを予想できたと思うが分かっていても放置していたのだろう。列車遅延の原因についての説明はなく今日もいつものチャイナクオリティだ。

列車遅延ただ1時間半の遅れはまだマシな方だ。Z36次、Z98次は3時間以上の遅れになっており、Z列車で3時間以上の遅れは相当深刻だ。どこかで事故でも起こしたか?

鄭州駅改札口12:40過ぎになるが相変わらず列車は遅れたままだ。3番手で陣取っていた改札口は自分が先頭になり乗車バトルの準備は万端だ。

鄭州駅ホーム12:55頃、放送がありT290次の改札がもうじき始まりそうだ。駅員のおばちゃんたちが配置について改札が始まりホームへ移動。

北京西-南寧 T290次の行先票いつもの行先票を撮影して乗車する。

T290次の車内13:00頃、乗車して荷物棚を無事確保。これでクソガキが通路で小便しても大丈夫だ。荷物が汚染水にやられる危険性がなくなった。いや通路で小便すること事態がダメだな。

13:08に2時間8分遅れで列車が鄭州駅を発車する。車両が25Kで最高速度140km/hだから北京西駅到着までに遅れをどこまで取り戻せる?列車内は満席で連結部だけでなく通路にも無座の乗客が溢れており少しカオス度高めだ。河南省から河北省に入り石家荘を通過していくが遅れが2時間20分まで拡大して保定到着時には既に日は暮れて夜になる。

18:45頃、小便しにトイレへ行くが無座の乗客が通路に溢れているのでトイレへ行くだけでも一苦労。おまけにトイレの前には農民工のおっちゃんの肥料袋が積まれていて邪魔だし。で、トイレは地獄絵図であった。水切れで流れないし手も洗えないので最悪だ。さすがチャイナクオリティ!

北京西駅到着

北京西駅19:45、1時間52分遅れで北京西駅に到着する。ここから予約しておいた宿へ向かわなければいけない。

北京地下鉄1号線地下鉄で移動なのだが公交ICカードの有効期限が切れていたので窓口で10元チャージして復活させる。地下鉄9号線に乗車し軍事博物館で1号線に乗り換えて天安門東で下車する。運賃は4元だ。

非凡国際青年酒店

非凡国際青年酒店15分ほど歩いて、20:55頃、故宮東側にある非凡国際青年酒店(非凡国际青年酒店/Feelinn Hostel)に到着。Booking.comで予約しておいたので登記は問題なし。1泊50元で2泊する。部屋は6人ドミトリーで少し狭い。一応窓があるから外の空気が入るが今回は失敗か?先客は全員欧米人で英語の話せない自分は肩身が狭い。

北京の物価は高い

蛋炒飯夜食を食べに出かける。周辺にはレストランやコンビニがあるので便利そうだ。イスラム食堂があったので蛋炒飯(15元/約300円)を食べる。値段が四川省の甘孜や理塘のように滅茶苦茶高い。北京の物価はこれほど高くなっているのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 100元 1泊50元×2
バス 1元 路線バス
地下鉄 4元
合計 120元

国旗掲揚式

安全検査の列05:50頃、天安門広場への行列に並ぶが警備が厳重で安全検査の列が長い。3年ぐらいに訪れた時はここまで厳しくなかったのだがテロを警戒しているようだ。天安門広場名物の国旗掲揚式を見物しようと来てみたがこれでは良い場所は確保できないだろう。安全検査では身分証と手荷物のX線検査があるが人が多いのにゲートがひとつだけで公安が端末で身分証を読み込んでいたが混乱のどさくさに紛れて身分証検査は素通りする。

天安門広場天安門広場到着時には既に観光客でいっぱいだ。今日は状況確認だけだな。日の出は06:18で数分間待機となる。

国旗掲揚式日の出の時刻になり天安門から衛兵が出てきて国旗掲揚式が始まる。時代が変わり自撮り棒で撮影している観光客が多い。

天安門広場のバカップル

彼女を肩車しているバカップルそして、彼女を肩車しているバカップルもいる。で、義勇軍進行曲が流れて大合唱が始まる。・・・。いや、大合唱していなかった。撮影で大合唱どころではないらしい。日頃の愛国主義教育の成果を示す絶好の機会ではないのか?

天安門と武警06:21頃、国旗掲揚式が終了、観光客たちが一斉に帰り始めたり記念撮影をしたりしている。とりあえず天安門と武警を撮影。

消火器多い

天安門広場の消火器で、国旗掲揚台周辺には消火器が大量配備中だ。これは自爆テロを恐れているのか?それともチベット仏教の僧侶が焼身自殺するのを恐れているのだろうか?とりあえず自分もユースホステルへ戻る。

09:25頃、天安門東のバス停へ行くが公安に呼び止められて身分証確認。でも、パスポート出したら中身確認せずに「行っていいよ!」になる。田舎者いびりで職務質問しようとしたら「何だよ!小日本かよ。面倒くせーなー!」になったようだ。

ICキャッシュカード作成

中国工商銀行北京分行営業部1路のバスに乗車して復興門内で下車して5分ほど歩いて、09:45頃、中国工商銀行北京分行営業部にやってきた。現在使っている磁気キャッシュカードをICキャッシュカードに交換してもらう。インフォメーションの兄ちゃんに「キャッシュカード交換してーなー」とお願いして番号札をもらう。あとは番号を呼ばれるのを根気よく待つ。

順番が来て番号札、磁気キャッシュカード、パスポートを提出して交換の手続き開始。窓口の兄ちゃんが「今のキャッシュカードで給与振込や支払いに使っていますか?」との質問があり、「支付宝(アリペイ)で使ってる」と返答したら「支付宝でカード番号変更しておいて」ということになった。

キャッシュカードとかでも、今回は磁気キャッシュカードは残しておいて新たに普通預金口座を開設してICキャッシュカード発行というふうになった。で、インターネットバンキングの方もICキャッシュカードと紐付けして磁気とIC両方の口座を操作できるようにしてもらう。

これで支付宝とかに登録している磁気キャッシュカードの番号をICキャッシュカードの番号に変更したり、預金を磁気→ICの口座に移してから磁気の口座を解約する。一気に全預金を磁気→ICというのも出来るのだろうけど、自動引き落としに使っていて番号の変更を忘れているとトラブルのもとになるから番号変更をしてから磁気キャッシュカードは改めて解約という流れだ。

手続きはICキャッシュカードの暗証番号2回入力して設定。磁気キャッシュカードの暗証番号1回入力、ICキャッシュカードの暗証番号1回入力。書類は4枚にパスポートと同じ署名とローマ字表記でも名前を記入。ICキャッシュカード、通帳、書類4枚と今まで使っていた磁気キャッシュカードを受け取る。10:45頃、手続き完了。

羊肉烩麺

羊肉烩麺昼頃、イスラム食堂で羊肉烩麺(15元/約300円)を食べるが高い。やはり北京の物価は高くなっているのか?でも、美味かった。羊肉もちゃんと入っており、具材に青菜、キクラゲ、ニンニク、白滝、トマトが入っている。スープが他のイスラム食堂とは少し違い薄口醤油っぽい味になっていた。

食堂街13:00頃、前門大街にやってきた。ここは金持ち用の店が並んでいるが、通りの西側の大柵欄商業街には安宿や食堂が多くある。ちょっと炒飯や麺類の相場を確認してみると10元ぐらいからあるではないか!

このあたりは観光客が多く、競合店が多いので競争原理が働いているようだ。でも、安いところはその場で麺を打ったり切ったりしていないので要注意だ。故宮周辺だと前門大街の西側の大柵欄以外は安食堂は壊滅状態のようだ。

ジャージャー麺

炸醤麺試しに安食堂で炸醤麺(10元/約200円)を食べる。醤の味が赤味噌を濃くした感じでいい感じだ。でも、高級店はもっと美味いのだろうな。

天安門広場の巨大モニュメント

天安門広場14:00頃、再び天安門広場にやって来た。天安門広場には国慶節で用意していた花瓶の巨大モニュメントが置かれていたりする。

天安門広場他にも花や植木で作った万里の長城もある。天安門の前で武警と毛沢東の肖像画を撮影。今日の北京は風が強いので青空だ。汚染物質は飛ばされてしまっているようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 32元
バス 2元 路線バス
合計 34元

京一食賓館

京一食賓館10:10頃、非凡国際青年酒店をチェックアウトして近くの東華門(东华门)のバス停から2路のバスに乗車。運賃は1元、大柵欄(大栅栏)のバス停で下車して5分ほど歩く。
10:45頃、Booking.comで予約しておいた京一食賓館(京一食宾馆/Three Legged Frog Hostel)に到着する。登記は問題なく1泊55元で2泊する。

京一食賓館部屋は10人ドミトリー、トイレ・シャワー付きだ。でも、トイレ・シャワーは広いのだが一体型のやつだ。別々にすれば使い勝手は良いのだが。おまけにドアノブ壊れているし、換気扇も壊れている。

ベッドには照明が有ったり無かったりでコンセントはOAタップがあるだけ。使い勝手が悪い。ロッカーは大きめでバックパックが収納可能だ。

今日もジャージャー麺

炸醤麺昼頃、前門大街近くの食堂で炸醤麺(10元/約200円)を食べる。

前門大街食後は前門大街を散歩して天安門広場へ。

中国国家博物館

中国国家博物館12:45頃、天安門広場の西側にある中国国家博物館にやってきた。入場料は無料だ。展示内容は主に常設展示の古代中国と復興之路になり、あとは臨時展示になる。

中国国家博物館復興之路の内容はアヘン戦争あたりからの欧米列強の植民地化、抗日戦争、改革開放となるが大躍進、文化大革命、天安門事件は大人の事情で無かったことになっている。プロパガンダ色が強くはっきり言って物足りない内容です。

呉王闔閭と呉王夫差の青銅剣古代中国の展示は見る価値有りだ。春秋戦国時代の展示では呉王闔閭と呉王夫差の青銅剣が展示されている。

青瓷羊形燭台三国時代の出土品は清涼山からの出土品が多数展示されている。清涼山といえば諸葛孔明が孫権との同盟のために建業を訪れた際に馬を停めた駐馬坡がある場所だ。これは青瓷羊形燭台。

陶案他にも曹植墓から出土品が展示されている。これは陶案。

中国国家博物館古代中国の部分だけでもじっくり見ると軽く2時間以上は掛かるだろう。14:45頃、天安門広場を通り前門近くの宿へ戻る。

土豆絲蓋麺

土豆絲蓋麺夕飯は土豆絲蓋麺(10元/約200円)を食べる。麺の上に唐辛子、青菜、千切りのジャガイモ、ピーマンとニンニクのみじん切りの炒め物が乗っている。一般的な麺料理といったところかな。

中普ビール

中普ビール食後に近くのスーパーで中普ビール500ml(3.5元/約75円)を購入。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.5元
宿泊費 110元 1泊55元×2
バス 1元 路線バス
合計 124.5元

天安門広場にはゴミがないと思ったが

天安門広場08:00頃、天安門広場にやってきた。今日は日曜日なので観光客が滅茶苦茶多い。見た感じだと半分以上が団体客のようで旗を持ったガイドが先導している。

タバコの吸い殻そして、天安門広場の地面にはタバコの吸い殻。

吐きたての痰吐きたての痰。

ポイ捨てされたペットボトルポイ捨てされたペットボトル。これは一体どういうことだ。厳重な警備でネズミ一匹も通さないはずなのにおサルさんは多数進入しているようだ。これはある意味でテロ行為だろう。

天安門広場は愛国心を鼓舞するための神聖な場所のはずだが、この状況からして中国の愛国心とは一体どういう物なのだろうか。というか、天安門広場で痰吐きを目撃してしまうのは色々な意味で衝撃である。

北京駅

北京駅08:45頃、天安門東のバス停から1路のバスに乗車。運賃は1元で北京站口東で下車。北京駅へ向かう。久しぶりの北京駅だが相変わらず人が多い。

09:40頃、再び1路のバスに乗車。運賃1元で、09:55頃、終点の四惠枢紐站で下車。路線バスと長距離バスターミナルが一緒になっているので外へ出るだけでも時間がかかる。外へ出て東へ15分ほど歩く。

晋商博物館

晋商博物館10:15頃、晋商博物館に到着。入場料50元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

晋商博物館晋商(山西省の商人)専門の博物館で主に晋商の活躍した明、清、民国初期にかけての展示物が多い。実際に使用されていた看板、算盤などが収蔵されている。

晋商博物館展示スペース自体はそれほど大きくはないが内容は太原の晋商博物館のように充実している。見学者は5人ぐらいしかいなかったので静かに見物可能だ。10:40頃、晋商博物館を出て四惠枢紐站に戻り、11:10頃、58路のバスに乗車する。運賃は1.5元、終点の故宮で下車する。

油麦菜蓋飯

食堂昼頃、故宮と中南海の間を通る北長街の食堂に寄る。中南海の隣にあり、ある意味で最高の立地条件ともいえる。日本で言えば首相官邸の隣にあるということだ。

油麦菜蓋飯昼食に油麦菜蓋飯(15元/約300円)を食べる。油麦とニンニクの炒め物がご飯の上に乗っている。値段は高いが他の店も同じで炸醤麺、炒飯、刀削麺も15元だ。故宮周辺は15元からが相場になっている。安く食べる場合は天安門広場の南にある前門大街の西側の大柵欄周辺の食堂まで行かないと10元では食べられないようだ。

中山公園

中山公園入場券12:30頃、天安門の西隣にある中山公園を訪れる。入場料は3元で中国では珍しく低料金だ。これなら無料でも良いのではと思ってしまうが、まあ安いので良しとしよう。中山公園は北京市民の憩いの場であるがおっちゃんが痰吐いたり手鼻噛んだりしている。ここは北京の公園のはずだが?きちんと整備されているのに、なぜ利用者が田舎の公園と同じなのだ?

中山公園公園を散歩しているとおっちゃんやおばちゃんたちが紙を置いて座り込んでいる区画に行き着く。

中山公園これはテレビでやっていた子供の結婚相手を捜すと言う奴ではないか!

中山公園紙に息子や娘の年齢、身長、体重、学歴、職業、年収などが記載されており、親たちが子供の結婚相手を捜しているのだ。

中山堂ここは中山堂で孫文の遺体が安置されていた場所で一番の見所なのだが整備のため閉鎖中であった。

孫文像これは孫文像で中山公園のシンボルと言っても良いだろう。

午門中山公園を出て故宮博物院の正面入口である午門にやって来た。観光客が滅茶苦茶多い。入場料は60元、1日8万人の入場制限が敷かれ残り9千人になっていた。人多過ぎなので宿へ戻る。故宮を見物するなら水、食料を準備して朝一番から見物しないと勿体無い。

香菇麺

香菇麺夕飯は食堂で香菇麺(10元/約200円)を注文するが、老板が外へ出かけたと思ったらシイタケ買って帰ってきた。シイタケ在庫切れだったようだ。名前の通りシイタケ(香菇)、青菜が具材に入った麺で一般的な麺料理だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30.5元
バス 3.5元 路線バス
中山公園 3元
合計 37元

今日も国旗掲揚式

天安門広場への行列05:20頃、天安門広場にやってきたが、まだ広場は閉鎖されており安全検査の列に並ぶ。2007年に国旗掲揚式を見物した時は時間に関係なく出入り自由だったと思うのだが・・・。で、この早い時間帯に人が集まっているので物売りのおばちゃんやおっちゃんたちも営業中だ。天安門広場での売れ筋商品は1元の国旗の小旗だ。愛国心を巧みに商売につなげているのには、ある意味で感心させられる。

天安門広場05:30に安全検査が始まりようやく広場に入れるようになる。05:40頃、空いている所を陣取る。さすがに正面は空いていないので端の方になる。今日の日の出は06:20で30分ほど待機になる。

天安門広場06:18頃、天安門から衛兵が出てきた。

天安門広場国旗掲揚式06:21に国歌が流れ五星紅旗が掲揚される。

五星紅旗国旗掲揚式が終わると観光客たちは記念撮影をしたり次の場所へ移動したりと様々だ。そして、天安門広場には捨てられた1元の五星紅旗の小旗が・・・。これは少々問題やな。どこの国でも国旗の小旗をポイ捨てというのはダメだろう。しかも、公安と武警だらけの天安門広場でポイ捨てというのはある意味命知らずと言ってもよい。まあこれは興味深い光景である。国旗掲揚式を見物したので宿へ戻る。

朝食はジャージャー麺

炸醤麺朝食は近くの食堂で炸醤麺(8元/約160円)を食べる。

上林国際青年旅舎

上林国際青年旅舎10:00頃、京一食賓館をチェックアウトして、徒歩3分ほどの上林国際青年旅舎(上林国际青年旅舍/Beijing Leo Courtyard)へ移動。Booking.comで予約しておいたので登記は問題なし。レセプションの兄ちゃんは愛想がよい。欧米人に知られているLeo Hostelの系列店なので欧米人多めだ。

上林国際青年旅舎部屋はトイレ・シャワー付きの10人ドミトリーだ。各ベッドには照明有り。小型ロッカーも人数分有りだ。トイレ・シャワーは一体型だが広い。これなら分けて欲しいところだが。

上林国際青年旅舎建物は清朝に建てられ築300年になり、かなり年季が入っており雰囲気はなかなか良い。元は妓楼か何かの建物か?でも、それなりに傷んでもいる。

田義墓

田義墓(北京宦官文化陳列館)10:50頃、前門西のバス停から337路に乗車。運賃は2.5元、12:05頃、終点の石景山で下車する。道なりに北へ1kmほど歩き路地に入り田義墓(北京宦官文化陳列館)に到着。入場料は8元だが陝西旅游年票を使い無料で見物なのだが誰もいないので勝手に見物。

田義墓(北京宦官文化陳列館)田義(1534-1605)は明の嘉靖帝、隆慶帝、万暦帝に仕え司礼監太監を務めた宦官である。

田義墓(北京宦官文化陳列館)田義の他に4人の太監が埋葬されており5人の宦官墓園になっている。墓は民国初期に盗掘に遭っているが墓室の保存状態は良好だ。2007年に訪れた際は工事途中で荒れていたが今回はきれいに整備されている。それでも工事箇所があるのでまだ整備途中のようだ。13:00頃、田義墓を離れる。

老干媽炒飯

老干媽炒飯通りに戻り見つけた食堂で昼食に老干媽炒飯(9元/約180円)を食べる。
老干媽は貴州省特産の調味料だ。ニンニクの芽と老干媽でピリ辛に味付けされている。

13:45頃、金安橋のバス停から快速公交4号線に乗車。運賃2元で、14:25頃、終点の阜成門で下車する。今まで知らなかったが北京にもBRTが運行されていた。

14:45頃、歴代帝王廟に到着するが休みであった。月曜日だから怪しいなと思っていたが見事に休みであった。仕方がないのでユースホステルへ引き上げる。

肥腸麺

肥腸麺夕飯は肥腸麺(12元/約240円)を食べる。肥腸麺は四川省の麺料理で具材に肥腸(豚の大腸)、ひき肉、青菜が使われている。四川料理でもホルモン系麺料理ということだろうか。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 29元
宿泊費 110元 1泊55元×2
バス 5.5元 路線バス
合計 144.5元

河南省鄭州 三国志遺跡 虎牢関&北宋皇帝陵

鄭州旅行記2015

河南省鄭州到着

06:25頃、18分遅れで鄭州駅に到着する。鄭州駅前は相変わらず人が多い。

07:00頃、2路のバスに乗車する。運賃は1元で農業路の関虎屯(关虎屯)のバス停で下車するはずだったのだが、農業路が陸橋工事で封鎖されており別のバス停で下車となってしまう。鄭州市動物園の脇を通りデニスへ向かう。

8090潘多拉青年旅舎

錦綉正弘国際公寓デニスの隣にある錦綉正弘国際公寓(锦绣正弘国际公寓)に予約しておいたユースホステルの8090潘多拉青年旅舎(8090潘多拉青年旅舍/8090 Pandora Youth Hostel)がある。正面の門が閉まっているので脇(東)へ行くと車の出入口があるので保安に聞いてみたら「そこの階段上がったところ」ということで階段を上り、08:10、鄭州8090潘多拉青年旅舎に到着。

8090潘多拉青年旅舎1泊45元で8泊する。Booking.comにも掲載されているユースホステルだ。eLongで予約時に支払いは済ませてあるので登記のみだが、パスポートの写真欄だけ確認してビザや入国日は確認せず。
鄭州の公安は結構緩いようだ。

鄭州8090潘多拉青年旅舎部屋は10人ドミトリーで狭めだ。各ベッドにコンセント有りで照明は有ったり無かったり。Wi-Fiの電波は問題なしだ。共同のトイレ・シャワーは一体型の奴だけど広いからまだマシだな。

デニス立地条件は最強に近い。隣がデニスなので食糧補給は全く問題無しだ。カルフールも5分圏内にあるし。

武漢名物の熱乾麺

熱乾麺の店通りがかった食堂で遅めの朝食に熱乾麺(6元/約120円)を食べる。

熱乾麺熱乾麺は今まで食べたことのなかった麺料理だ。いつも牛肉麺ばかりだったので今回は新規開拓である。熱乾麺は湖北省武漢の名物麺料理だ。麺の上に乗っている芝麻醤、ネギなどをかき混ぜてから食べる。タレの芝麻醤が美味い。

河南博物院

河南博物院13:50頃、河南博物院を訪れるが本館が改修工事中で別の建物で展示が行われていた。

河南博物院商代の青銅器の展示が中心であるが、漢、隋、唐、宋の展示もある。

河南博物院内容は中原の王朝に力を入れているが、本館の展示物と比べると序の口程度の内容だろう。博物院前の農業路が陸橋工事中なのでそれに併せて本館の改修工事を行っているのだろう。

デニスで会員カード作る

デニス14:40頃、デニスで買い物をしていくといってもユースホステルの隣のデニスではない。ユースホステルの隣にあるデニスは丹尼斯百貨でデパートの方になる。もちろんデパ地下がある。それとは別に徒歩5分ぐらいの所にもう1軒デニスがあるのだ。こちらはスーパーマーケットになっている。

デニス会員カード丹尼斯百貨はデパートなので地下の食料品売り場にしか用はないが、スーパーマーケットの方は重要度が高い。デニスは河南省ではウォルマートやカルフールを凌ぐ人気を誇る台湾資本のスーパーマーケットだ。全国展開せずに河南省に特化しているので台湾資本だけど地場スーパー化している。値段品揃え共に文句無しで自分もいつも利用している。

で、今回会員カードを作ってみた。カードの発行には身分証が必要、あと携帯の電話番号もだ。もちろん中国のだ。服務台のおねえちゃんは日本のパスポートなんか出されたので面倒臭そうにしてたけど無事に発行。

これで特売品が会員価格で購入できる。今までは会計時に後ろに並んでいるおばちゃんのカードを借りて読み込ませて誤魔化してたけど、河南省ではいつも利用しているので発行してもらった。

米酒とビール今回購入したのは米酒218ml(1元/約20円)とサントリービール特爽330ml(1.9元/約38円)だ。デニスは日系メーカーのビールが安い。青島とかは高いけど。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.7元
バス 1元 路線バス
合計 16.7元

キャッシュカードの暗証番号間違える

蛋炒飯13:15頃、近くの中国工商銀行のATMで現金を引き出そうとするが暗証番号間違えてカードが使えなくなる。とりあえずイスラム食堂で昼食に蛋炒飯(9元/約180円)を食べてから再び銀行へ。

中国工商銀行国慶節の連休中でも銀行は営業しており運良く窓口は空いていた。おばちゃんにキャッシュカードとパスポートを渡して端末を叩いてもらう。暗証番号を再設定して15分ほどで手続きが完了する。

国慶節は動くべからず

デニス14:45頃、デニスでサントリービール超純500ml(3元/約60円)、公爵黒ビール500ml(2.2元/約44円)とバナナを購入。

サントリービール超純、公爵黒ビール国慶節でどこも人だらけなのでユースホステルへ戻り酒盛り。完全にダメ人間である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.8元
ATM手数料 12.5元
合計 37.3元

鄭州→虎牢関

08:10頃、30路のバスに乗車して西バスターミナルへ向かう。
国慶節の大型連休中だが今日は三国志遺跡の虎牢関へ向かう。虎牢関なら一般人にとってはマイナー観光地だろうから空いているだろう。

鄭州→上街のチケットバスの運賃は1元で08:50頃、鄭州西バスターミナルの汽車西站に到着。ちょうどバス停に上街行きの鄭上1路のバスが来たので乗車する。上街までの運賃は6元だ。8年前の2007年に虎牢関を訪れたことがあるのだが路線バスなんてあったかな?まあ、路線バスで上街へ向かう。

09:35頃、途中の滎陽で汜水行きのバスに連絡していたので、滎陽で汜水行きのバスに乗り換えてもよいだろう。

上街汽車站09:50頃、上街汽車站に到着。

上街汽車站時刻表とりあえず時刻表を撮影しておく。

上街→汜水のチケットここで滎陽から来る汜水行きの102路のバスに乗り換える。運賃は2元、10:25頃、汜水鎮に到着する。ここから道なりに西へと歩く。

三国志遺跡 虎牢関

虎牢関石碑10:40頃、虎牢関に到着する。三国志遺跡の虎牢関は洛陽の東を守る要衝で関羽が華雄を斬った場所であり、劉備、関羽、張飛が呂布と戦った場所でもある。

虎牢関石碑虎牢関はきれいに整備され広場となっている。2007年当時は碑亭があったのだが、碑亭はなくなりガラスで保護されている。おサルさんたちが落書きしたりするので仕方がないだろう。それでも清の雍正9年の石碑なのでこれぐらい厳重にしていてもよいだろう。

関聖殿(三義廟)虎牢関には石碑の他に関聖殿がある。関帝廟であり三義廟でもある。しかし、殿内には関羽、関平、周倉の像だけでふつうの関帝廟だ。劉備や張飛の像は見当たらない。連休中なので虎牢関のようなマイナー観光地にも観光客が来ておりやかましい。

黄河うるさいのは嫌なので11:10頃、虎牢関の西にある呂布城と点将台を目指す。といっても、事前に正確な場所を確認しておくのを忘れたので、とりあえず西へ行ける道を進む。昼頃、黄河の畔までやってきた。近くまで来ているはずなのだが石碑とかがないので分からず。歩いて汜水へ引き返す。

汜水→上街のチケット12:40頃、汜水鎮で102路の上街行きのバスに乗車する。運賃は2元、13:00頃、上街汽車站に到着。

熱乾麺

熱乾麺昼食に近くの食堂で熱乾麺(6元/約120円)を食べる。武漢名物の熱乾麺は北京の炸醤麺、山西省の刀削麺、河南省の烩麺、四川省の担担麺とともに中国五大麺料理とされている。今回の熱乾麺は胡麻ダレが麺と絡み合って美味い。

鄭州行きチケット13:20頃、上街汽車站で鄭州行きのチケットを購入し鄭上1路のバスに乗車。

鄭上1路のバス運賃は6元でチケット買わずに乗車後の精算でもOKだった。

汽車西站14:25頃、汽車西站に到着、30路のバスに乗り換える。運賃は1元、関虎屯のバス停へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.1元
バス 18元 路線バス
合計 35.1元

鄭州→鞏義

鄭州汽車西站時刻表07:45頃、30路のバスで西バスターミナルの汽車西站へ向かう。運賃は1元、08:30頃に汽車西站到着。まずはバスの時刻表を確認。今日は鄭州の西に位置する鞏義市の北宋皇帝陵が目的地だ。と言っても、市内にある2つの陵墓だけ見て郊外の陵墓は情報不足で今回は見送る。

鄭州→鞏義のチケット鞏義(巩义)までの運賃は26元、チケット購入時にパスポート必須だ。バスに乗車して発車を待つ。09:00に発車して高速道路を爆走していく。

鞏義汽車站10:40頃、鞏義汽車站に到着、バスの情報を確認しようと思ったが時刻表は鄭州行きのみで他は見当たらず。

鞏義の路線バス近くのバス停で路線バスの確認をしておく。

鞏義博物館

鞏義博物館西へ歩くと鞏義博物館があったので何かないか念のために見物していく。北宋の皇帝陵についての資料展示に力を入れている感じだが出土品の展示は少ない。
11:15頃、鞏義博物館を出る。

北宋皇帝陵・永昭陵

永昭陵11:20頃、永昭陵に到着する。永昭陵は北宋の第4代皇帝である仁宗の趙禎の陵墓である。有名な伝説の狸猫換太子に出てくる太子である。包青天を見ている人にはお馴染みの話だ。

永昭陵公園として整備されており地元民の憩いの場となっているようだ。

永昭陵永昭陵の神道は開放されていたが奥の門は閉ざされ見物できないようになっていた。隙間から覗くとゴミが散乱しているのが見えるので内部に入れる日もあるようだ。11:50頃、永昭陵を離れる。

北宋皇帝陵・永厚陵

永厚陵12:10頃、永厚陵に到着する。北宋の第5代皇帝である英宗の趙曙の陵墓である。永厚陵は整備されておらず市内に位置しているにも関わらず林になっている。夜になると変質者とかが出そうな雰囲気だ。

永厚陵林の中に神道があり奥へ進む。

永厚陵永厚陵はほぼ手つかずで整備されていない。いや、地元民が畑を作っており農地にもなっている様子だ。12:25頃、永厚陵の宝頂に登る。周囲は林で市内に位置しているにも関わらず静かだ。

法輪大法好石像を見ていると文官像であるものを発見する。文官像の背中にスプレーで落書きがあり消えかかっているが「法輪大法好」と落書きされている。これは共産党が邪教として弾圧している法輪功ではないか!弾圧されても地下で活動しているようだ。
これは興味深い。13:00頃、永厚陵を離れる。

石窟寺

13:15頃、永昭陵の公園南門のバス停から南河渡と表示された旅游専線のバスに乗車する。念のため運転手のお姉ちゃんに石窟寺へ行くか聞いたら通ると言うことで大丈夫そうだ。運賃は1元、13:45頃、お姉ちゃんにここで下車と言われ石窟寺の標識の方向へ歩く。新しい道路を通っていたのでバスの経路が少し変わっていた。

石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)14:00頃、石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)に到着、入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)は北魏の孝文帝の治世に創建され、東魏、西魏、北斉、隋、唐、宋の歴代王朝により開削されてきた。創建当時は希玄寺と呼び、隋、唐では浄土寺、後に石窟寺と改名された。現存する石窟は5つで各種塑像が7700体余り保存されている。

石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)洛陽の龍門石窟と比較すると規模は非常に小さいが、マイナー観光地なので穴場ともいえる。

石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)石窟の保存状態はあまりよくなくほとんどが破損している。顔の部分まで残っている仏像は数える程度しかない。

石窟寺(鞏県石窟、北魏石窟)連休中なので観光客が少しいるが比較的マナーがよいようでやかましくない。14:40頃、石窟寺を離れバス停標識の無いバス停へ戻る。地元民が集まっているので、そこがバス停だと分かる。15:00頃、バスに乗車、運賃は1元、15:20頃、交通賓館のバス停で下車して鞏義駅へ移動。

鉄道で鞏義→鄭州

鞏義駅15:25頃、鞏義駅に到着、切符売場で鄭州行きの切符を購入。

K870次の切符15:36発、成都→鄭州のK870次だ。席は無座、運賃は12.5元だ。無座の立ち席だが1時間くらいの乗り鉄なので大したことはないだろう。発車時刻が迫っているので切符と身分証確認、手荷物検査を済ませて待合室に入る。改札口では既に乗車バトルが始まろうとしていた。

成都→鄭州のK870次列車が遅れており15:43に改札が始まる。K870次が到着して乗車バトルが始まる。

成都→鄭州 K870次の行先票自分はバトルに参戦する気はないので行先票を撮影して群れの後ろで待機。

15:54頃、乗車し、15:56に列車が発車する。車内は通路に無座の客が溢れカオス度が高い。

16:15頃、車内検札があるが乗務員8人で車内検札だよ。ものすごい非効率なような気がするが切符を持たない暴れん坊のおサルさんが紛れているかもしれないので大人数なのだろう。たぶん・・・。

16:52に鄭州駅到着、17:10頃、29路のバスに乗車。運賃は1元で花園路豊産路(花园路丰产路)で下車してユースホステルへ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.5元
バス 4元 路線バス
バス 26元 鄭州→鞏義
鉄道 12.5元 無座 鞏義→鄭州
合計 42.5元

熱乾麺

熱乾麺今日は朝から引き籠りだ。昼頃に近くの食堂で熱乾麺(6元/約120円)を食べる。最近は蘭州名物の牛肉麺でなく武漢名物の熱乾麺にハマっている。今日の店はタレが醤油系、具材が大根の漬物、モヤシ、薬味にネギとなっていた。食後はデニスで饅頭買い込んで宿に籠もる。夕方に北京での宿をネットで予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.5元
宿泊費 12元 予約:北京炮局工廠青年旅舍
宿泊費 50元 予約:北京富山国際青年旅舍
合計 72.5元

熱乾麺にハマってます

熱乾麺昼頃に近くの食堂で熱乾麺(6元/約120円)を食べる。この店は醤油系スープ多めで、モヤシ、ネギ、漬物が乗っており胡麻ダレがかけてある。

熱乾麺具材と麺を混ぜて食べます。

熱乾麺夕飯も熱乾麺(6元/約120円)を食べる。醤油系スープに具材はモヤシ、ネギ、漬物が乗っており胡麻ダレがかけてある。

小籠包熱乾麺だけでは物足りないので別の店で小籠包(5元/約100円)を食べる。黒酢を付けて食べる定番の小吃だ。でも、量は少な目なので包子屋で肉包を買ったほうが多いだろう。鄭州は意外と物価が高いかも。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
合計 17元

お椀にビニール袋

熱乾麺(民工仕様?)今日も昼食は熱乾麺(6元/約120円)だ。ただし、今日の店はお椀にビニール袋が被せられている。洗うのが面倒だから袋が被せられているのだが、そのビニール袋が食品用なのかという疑問がある。

熱乾麺で、夕飯も熱乾麺(6元/約120円)だ。こっちは行きつけの一番美味い店。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.5元
合計 17.5元

今日も熱乾麺

食堂今日も昼食は熱乾麺(6元/約120円)だが食べ足りない。たまには新規開拓で別の店に寄ってみる。で、地元民用の食堂に立ち寄る。

メニュー表メニュー表を確認して、たまには熱乾麺以外も食べてみる。

鶏蛋麺今回は鶏蛋麺(7元/約140円)を食べる。具材に玉子とトマト、香草が入っている。普通の麺料理だ。

熱乾麺夕飯はまた熱乾麺(6元/約120円)だ。ちょっと遠出して違う食堂で食べてみたがお椀にビニール袋が被せてあるよ。一番下のランクの食堂に入ってしまったようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22元
合計 22元

山西省太原 晋祠・浄因寺(土堂大仏)・太原文廟

山西省旅行記2015

大同→太原

大同駅09:40頃、大同青年旅舎をチェックアウトする。華厳寺のバス停から大同駅までバスを乗り継いで行こうと思ったが、乗り換えのバス停が2つ先だったのでそのまま歩いて大同古城の外へ出る。古城の西側にある二医院のバス停から30路のバスに乗車。運賃は1元で10:15頃、大同駅に到着。

切符売場で予約しておいた太原行きの切符を受け取る。窓口が5つ開いていたので10分ほど並ぶだけで済んだが、前の姉ちゃんが朝の太原行きの切符を払い戻している。それは最初に狙っていた切符なのだが・・・。

いつもの切符と身分証の確認は珍しく駅員のおばちゃんがパスポートを確認している。手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。改札口には肥料袋が並んでおり乗車バトルの気配が立ちこめる。自分もまだ誰も並んでいない改札口の先頭を陣取って乗車バトルに備える。

太原行き切符今日は11:55発、大同→杭州のK891次に乗車し太原まで移動する。席は硬座、運賃は43.5元だ。

大同駅11:25頃、乗車バトルが始まる直前にイベントが発生する。改札が始まる前に老人や赤ん坊連れの乗客は先に乗車できるのだが、老人2人組が8月26日の切符で乗車しようとしていた。今日は9月26日、1ヶ月違うじゃないか!駅員が列車長呼んでその場で精算して乗車していたが日付を間違えて購入していたようだ。中秋節前だから早めに購入したつもりが実際は間違えていたようだ。どこまで乗車するかは知らないが年寄りに無座は耐えられるか?

大同駅改札が始まり先頭なので余裕でホームへ。後方の状況は確認していないが大体いつもの通りだろう。

大同→杭州 K891次の行先票行先票を撮影して乗車する。

列車内余裕で荷物置き場を確保して発車を待つ。杭州行きなので農民工のおっちゃんたちや無座の乗客が多くカオス度はやや高めだ。定刻より2分早く11:53に列車が発車する。太原までは約4時間の乗り鉄だ。

発車後間もなくして乗務員たちが乗客の荷物検査を始める。車内検札でなく荷物検査だ。乗客の荷物を勝手に開けて確認していくが、こちらの荷物まで勝手に開けようとする。何しとんねん!

日本なら問題になるが中国では乗客の荷物を勝手に開けるのは問題ないようだ。勝手に開けられるのは気分が悪いので自分で開けて中身を見せる。乗務員はポメラが気になったようで「これ何?」と聞いてくるので「電脳」と答えておくが値段まで聞いてきた。値段は関係無いやろが!

中国の鉄道は乗務員が乗客の荷物を勝手に開けなければならないほど治安上の問題があるのか?乗警は今回も拳銃を装備していた。表面上はいつもの中国だが8年前と比較すると明らかに治安に変化があるようだ。

太原の手前になるとカオス度急上昇でお盆や年末の帰省ラッシュのような混雑になる。通路の無座の乗客が溢れ、おまけに荷物棚に置けない荷物まで通路を塞いでいる。もう人多すぎでトイレにも行けません。

太原駅15:47、太原に到着して今回の宿も駅近くの晋舎青年旅舎へ。

晋舎青年旅舎

晋舎青年旅舎駅から10分の高層アパートの25Fにあり場所が分かり難いが一度覚えれば楽勝でたどり着ける。駅近くなので交通の便が非常に便利だ。16:15頃、晋舎青年旅舎に到着。

宿からの眺め今回は3泊で1泊40元、宿代はeLongで予約時に支払い済みだ。前回宿泊時に登記しているので登記は省略となった。太原の街を見ながら明日の計画を練っておく。

太原駅切符売場17:00頃、太原駅で鄭州行きの切符を受け取りに窓口に並ぶ。既に民族大移動が始まっているようで長蛇の列だ。で、15分ほどで順番が来たが自分が並んだ窓口は電光掲示板には「退票・售票窗口」と表示されているのに窓口のおっさんは「只能退票」(払戻だけ可)とかほざきやがる。退票だけなら電光掲示板の表示直せよ!

15分無駄にして隣の窓口に並び直す。30分並んでようやく鄭州行きの切符を受け取るが、隣の窓口は表示を直さないので窓口のおっさんはオウムのように「只能退票」を繰り返し言うだけだ。ある意味で典型的なチャイナクオリティとでも言うべきか?

西紅柿鶏蛋麺

西紅柿鶏蛋麺夕飯は西紅柿鶏蛋麺(7元/約140円)を食べる。麺の具材にトマトと卵焼きが乗っかっている。スープにもトマトが使われているようで赤っぽい。

磨菇油菜蓋飯

磨菇油菜蓋飯別の店で更に磨菇油菜蓋飯(8元/約160円)を食べる。キノコと油菜の炒め物がご飯の上に乗っかっている。キノコの食感と油菜が美味い。

夜に12306.cnで国慶節の大型連休明け10月8日の鄭州→北京西の切符を確保する。一昨日辺りから鄭州→北京西の切符の状況を確認していたが完売状態でキャンセルが出ても僅かの差で購入できず完売になっていた。切符の状況を確認していたら運良く6枚キャンセルが出て直ぐに購入。その後切符の状況を確認していたが8分後には再び完売になった。ネット上でも民族大移動の切符争奪戦が展開されていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1元 路線バス
鉄道 93元 硬座 鄭州→北京西
合計 93元

無料開放の晋祠

太原駅バス発車場所地図06:05頃、宿を出て太原駅へ。まずは発車場所を確認する。今日は世界旅游日で太原では晋祠(80元)、中国媒炭博物館(60元)が無料開放される。この機会は逃せないので太原駅前で308路のバスに乗車し晋祠へ向かう。運賃は2.5元だが公交ICカードで1.25元、06:20頃、308路のバスが発車する。程なくして車内は晋祠公園への観光客で混雑する。07:15頃、終点の晋祠公園の駐車場に到着。

晋祠博物館既に公園内は観光客だらけで民族大移動が始まっている。公園内の見物は後回しで、07:40頃、奥にある晋祠博物館に到着する。無料開放なので入場券売場には入場券受け取りの行列ができている。

晋祠の保安そして、晋祠博物館には警棒と盾を装備した調教師(保安)のお兄さんたちが警備に集まってきました。一般の観光客には関係ないのですが、ここまで重装備にしていないと一部のおサルさんたちを調教できません。おサルさんたちが暴れてどうやって調教されるのか見てみたい気もしますが平穏無事に晋祠を見物するのが最優先です。

晋祠博物館入場券08:00に開館し晋祠博物館の見物開始。既に観光客で溢れて大混雑だ。

晋祠博物館晋祠は西周の諸侯国である晋国の始祖・唐叔虞を記念して建立されている。創建は北魏より以前になるが、北斉、隋、唐、宋で拡張されてきた。中国で現存する古典園林の中で最も早く建設された皇家祭祀園林である。

晋祠博物館古代祭祀建築、園林、彫塑、壁画、碑刻芸術が一体となり三晋文化の集大成とも言われる。晋祠景区は晋祠公園と晋祠博物館に別れ晋祠公園は無料、晋祠博物館は入場料80元になる。

晋祠博物館一番の見所は聖母殿になり北宋の太平興国9年(984)に創建される。

晋祠博物館聖母殿とかは混雑しているので観光客の少ないところを中心に見物していく。

晋祠博物館世界旅游日の無料開放と中秋節、日曜日が重なり観光客が滅茶苦茶多い。各所に保安や特警が警備についており不測の事態(おサルさんたちの喧嘩)に備えているこの警備体制はこのまま国慶節の大型連休最終日の10月7日まで維持されるのであろう。
民族大移動は恐ろしい。

李世民たちの像晋祠博物館を出て駐車場へ向かう。途中に李世民たちの像を撮影。10:50頃、駐車場に戻り乗車バトルの群れに参戦し308路のバスに乗車。文明旅游どころではないのでいつもの我先にの乗車だ。

交通事故

交通事故太原市区に戻ると渋滞が起き始める。そして、前方で三輪バイクが乗用車2台に挟まれた事故だ。中国は交通事故が多い。

中国媒炭博物館の行列11:45頃、迎澤橋西で下車し道路向かいの中国媒炭博物館へ向かう。11:50頃、行列に並ぶが滅茶苦茶長い。普段は入場料60元だが今日は無料開放なので観光客が押し寄せている。12:05頃、行列が長いので諦めて碑林公園へ向かう。

碑林公園汾河の対岸へ渡り12:30頃、碑林公園に到着する。碑林があるけど特に興味を引かれる物は無し。

太原晋商博物館

太原晋商博物館13:00頃、碑林公園を出て迎澤公園にある太原晋商博物館へ向かう。途中、美特好(スパー)で食糧補給をして、13:45頃、太原晋商博物館に到着。入場料は無料だ。

太原晋商博物館太原晋商博物館は晋商(山西省の商人)専門の博物館だ。建物は晋商の邸宅である大院をイメージした作りで金が掛かっていそうだ。

太原晋商博物館館内は入口で山西省運城出身の関羽像がお出迎え。商売の神様としても崇められているので博物館の展示物でも賽銭があり人気は絶大だ。

太原晋商博物館展示物は晋商が使っていた物が多数展示されている。明や清の商業を知るには興味深い内容だ。14:30頃、太原晋商博物館を出て宿へ向かう。

宮爆鶏丁蓋飯

宮爆鶏丁蓋飯夕飯は宮爆鶏丁蓋飯(10元/約200円)を食べる。宮爆鶏丁は四川料理で中華料理の定番メニューのひとつである。ピーナッツ、唐辛子と四角に切った鶏肉、キュウリ、人参を炒めてご飯の上に乗せている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 3元 路線バス
合計 17元

浄因寺(土堂大仏)

06:45頃、太原駅前から615路のバスに乗車。運賃は0.5元、07:10頃、勝利橋東で下車し、3分ほど歩いて835支路のバスに乗り換える。終点の中北大学まで運賃は1元。

08:00頃、中北大学に到着し来た道を少し戻り脇を流れる汾河の橋を渡り南へ歩く。
土堂村に入り右手(西)に寺らしき建物が見える。あれが浄因寺であろう。

浄因寺小さな案内標識があり土堂村の中を歩いて、08:30頃、浄因寺に到着する。入場料は18元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

土堂大仏浄因寺の創建は北斉になり金、明で幾度も修復がされてきた。寺は山の崖下に位置しており外観が殿で内部が大きなヤオトンには高さ9mの大仏様が鎮座している。この大仏様は金の泰和5年(1205)に作られ晋陽第一土仏(土堂土仏、土堂大仏)と呼ばれている。

浄因寺他の殿内にはかなりの年代物の塑像が安置されており間近で見ることができる。

浄因寺奥の本殿と思われる建物には柵で保護された仏像がある。厳重な保護が施されているので金か明の仏像と思われる。

浄因寺崖の上へ石段が続いているが防災工事中で通行禁止になっていた。崖の上にも何かあるのか?

09:15頃、浄因寺を離れ中北大学へ向かう。09:45頃、中北大学のバス停から835支路のバスに乗車。運賃は1元、終点の勝利橋東で615路に乗り換え宿へ戻る。

尖椒豆芽蓋飯

尖椒豆芽蓋飯昼食は尖椒豆芽蓋飯(9元/約180円)を食べる。尖椒(青唐辛子を大きくしたような野菜)と豆芽(もやし)の炒め物をご飯に乗せている。

牛筋麺

牛筋麺夕飯は牛筋麺(5元/約100円)を食べる。牛筋麺と言っても「牛すじ」が入っている訳ではありません。
牛筋麺は中国中西部の漢族の麺料理で、きしめんぐらいの幅広麺になっており表面に泡の跡があり柔らかい食感が特徴だ。辣油、胡麻ダレなどをかけて混ぜてから食べる。3種類のタレが入っており甘めで美味い。やわらかい麺の食感もなかなか良い。牛すじが入っているのだと思っていたのだが実は違っていた。中華料理は奥が深い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 3元 路線バス
合計 22元

山西省民俗博物館(太原文廟)

太原文廟朝から天気が悪く小雨が降ったり止んだりだ。09:50頃、太原駅近くの太原文廟を訪れる。山西省民俗博物館になっており入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

太原文廟太原文廟の創建は北宋の太平興国7年(982)になり、元は太原府城西の水西関街にあった。金代、明代で修復と拡張が行われたが、清の光緒8年(1882)に汾河の氾濫により被害を受け、清の同治年間に火災で焼失した崇善寺の跡地である現在の場所に移された。境内の照壁と晋王府鉄獅子は明代の物になる。

太原文廟文廟なので孔子を祀る大成殿があるが内部には孔子に関する資料館になっており正面に孔子像がある。

太原文廟他の建物は山西省の気候風土や生活習慣などの資料展示になっている。境内には各地から収蔵した石像などが保管されており文物収蔵に力が入っているようだ。

太原文廟ただ通路にも古鐘が置かれていたりと手狭になってきている気配がする。

臨県小拉麺

臨県小拉麺10:30頃、早めの昼食に臨県小拉麺(8元/約160円)を食べる。臨県は太原の西に位置しており、そこの名物麺料理のようだ。具材に鍋で煮込まれた豚肉、ジャガイモ、豆腐干、タマネギ、白菜、ニラ、唐辛子、インゲン、生姜が入っている。この具材のスープが麺のスープになっている。日本の料理で例えると麺の具材に肉じゃがを使用しているような感じだ。具材が煮込まれて味が染みているので美味い。

今日は鄭州まで移動するので食料に饅頭を購入しておく。宿に戻り夕方まで待機させてもらう。

太原→鄭州

太原駅17:50頃、チェックアウトして太原駅へ移動。

武警駅前は自動小銃を装備した武警が警備中。

太原駅待合室18:00頃、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。自動改札機の前に農民工のおっちゃんが既に1人陣取っている。自分も先頭を陣取って乗車バトルに備える。椅子に座って待っているおっちゃんたちは痰吐いたり、手鼻噛んだりといつもの光景だ。いや、中国で痰吐きや手鼻がいつもの光景では困る。孔子や孟子たちが築いた中国のイメージを壊す行為はやめなければならないだろう。

1551次の切符今回の列車は19:30発、太原→連運港東の1551次で鄭州まで乗り鉄だ。席は硬座、運賃は69元、距離は577km、移動時間10時間37分だ。乗車距離は577kmで、日本で例えると東海道新幹線の東京-新大阪552.6kmより少し長いぐらいだが中国では短距離になる。18:25頃、一番乗りで並んでいた農民工のおっちゃんが何故かこちらの後ろに並んできた。先頭を陣取っていたのに何故後ろに並ぶ?これは自動改札機の使い方知らないとか?

自動改札機を研究中

自動改札機を研究中で、空いた自動改札機には別の農民工のおっちゃんたちが陣取って自動改札機の使い方を研究中。使ったこと無いようだ。

隣は誰も並んでいない18:45頃、駅員が改札口にやってきてまもなく乗車バトルが始まるが、何故か隣の自動改札機には誰も並んでいない。

自動改札機の前に誰もいないこの誰も並んでいない自動改札機も使えるのだが後ろの乗客たちは気付いていない。駅員に何故隣の自動改札機に誰も並んでいないのか聞いたら「俺も知らん」との返答。そして、駅員が隣の自動改札機も使えると言った途端に雪崩が発生。いつもの我先にか。

1551次の行先票18:50頃、乗車バトルが始まり先頭で自動改札機を通過。まずは列車の行先票を撮影しておく。

太原駅18:55頃、乗車し荷物の置き場を確保して準備万端だ。今回は3列シートの通路側なのでお湯の補給や深夜にウンコしにトイレへ行くのに都合がよい。程なくして列車内は混雑してくる。

19:30に定刻通り列車が発車する。列車内の状況は満席で無座の乗客が連結部に屯している。駅に停車するたびに混雑が酷くなりカオス度が上昇する。連結部だけでなく通路にも無座の乗客が溢れてカオス度MAXだ。夜食に饅頭を食べて寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

山西省大同 大同古城壁・華厳寺

山西省旅行記2015

大同青年旅舎

大同青年旅舎11:20頃、ユースホステルの大同子鼠丑牛国际青年旅舍をチェックアウトして、華厳寺の歩行街にある大同青年旅舎へ向かう。15分ほど歩いて、11:35頃、Booking.comで予約しておいた大同青年旅舎に到着する。

大同青年旅舎建物の3Fがユースホステルなのだが子供服店の入口に看板が出ている。店に入り進むと左手に階段があり3Fへ行けるようになっている。階段を上がるとレセプションだ。1泊35元で6泊する。登記は問題無しというかパスポート確認していない。大同は規制がかなり緩いようだ。

大同青年旅舎部屋は6人ドミトリーで各ベッドには照明やコンセントは無し。中型ロッカー(要南京錠)がある。部屋は狭めだ。部屋にトイレ・シャワーがあるが換気扇は付いていない。Wi-Fiの電波は良好でネットは問題なし。まあ、悪くはないが大同子鼠丑牛国际青年旅舍の方が広いし古民家を利用していたので良かったな。

大同古城昼過ぎに古城南門(永泰門)から2kmほど南にあるウォルマートへ買い出しへ出かける。大同古城内には鼓楼近くにコンビニはあるがスーパーマーケットは見当たらないのでウォルマートまで行かなければないらない。

ウォルマート

ウォルマートウォルマートで非常食を購入しておくがレジに並んでいるとイベントが発生する。隣のレジに並んでいるおっさんが会計が終わっていないので飲み食いしている。中国のウォルマートでは金払う前に商品の飲み食いというのがOKのようだ。

圧豆麺

圧豆麺ウォルマートで買い出しを済ませて、近くの食堂で圧豆麺(7元/約140円)を食べる。圧豆麺は大豆を麺の材料に使用しておりイスラム食堂とかで見る麺より黄色い。どちらかというと日本のラーメン屋で使われている太麺に近い感じだ。

渾源涼粉

渾源涼粉夕飯は渾源涼粉(6元/約120円)を食べる。涼粉は夏の食材で緑豆を使用したトコロテンのような食品で醤油、酢、辣油がかけられ豆、香草、豆腐干、ネギが乗っている。涼粉は各地で食べられている料理であるが渾源涼粉は大同の隣にある渾源の名物料理である。渾源は昨日登った恒山のある県である。腹一杯にはならないのでおやつ程度で食べておく感じだ。

獅舞盛世紅葡萄酒食後にウォルマートで安物ワインの獅舞盛世紅葡萄酒を購入する。1Lで12.5元だが砂糖は使われていないので一応本物か?売り場のおばちゃんに甘いやつを聞いたらこれを勧めてきたが確かに甘く飲みやすかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 61.6元
宿泊費 210元 1泊35元×6
合計 271.6元

華厳寺

華厳寺07:50頃、ユースホステルを出てすぐ近くの華厳寺へ行ってみる。入場料は65元のボッタクリ設定になっているし・・・。

華厳寺華厳寺は遼の重熙7年(1038)に創建され、寺の名称は仏教教典「華厳経」から来ている。寺にある菩薩像は東洋のビーナスとも称されており華厳寺最大の見所である。おまけに寺の門前は広場になってきれいに整備されている。おそらく多くの住民が立ち退きをしていると思うのだが・・・。

九龍壁

九龍壁入場券08:20頃、九龍壁を訪れる。入場料は10元で良心的料金設定だ。

九龍壁九龍壁は明の洪武25年(1392)に明の初代皇帝朱元璋の子である朱桂の邸宅(代王府)に造られた照壁であり、北京の故宮にある九龍壁よりも25年早い。

九龍壁代王府は戦火により焼失してしまい九龍壁が代王府の遺物として残っている。現在、代王府の跡地で観光用に代王府の再建工事が行われている。

九龍壁九龍壁の全長は45.5m、高さ8m、厚さ2.02mになり、中国で最も早く最大規模を誇る瑠璃照壁である。九龍壁の特長は王府の九龍壁であるため龍の指は4本になっている。故宮の九龍壁は皇帝を表すので5本指の龍である。

代王府09:05頃、九龍壁を出て四牌楼から北へ向かう。九龍壁の北側では代王府の再建工事が進められており数年以内には観光用の巨大な代王府が完成するだろう。規模からして入場料は華厳寺を上回る100元コースか?

魁星楼09:15頃、魁星楼に到着。

五龍壁

五龍壁魁星楼の西にあるのが五龍壁で龍壁が残っている。

法華寺

法華寺09:40頃、東門(和陽門)近くの法華寺に到着。入場料は40元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

法華寺法華寺は名称の通り仏教教典「妙法法華経」から由来している。境内には明代の建てられた高さ18mの白色インド式仏塔があり、仏塔は微妙に傾いている。

法華寺境内の建築物はほとんどが新しく再建されたもので仏像や壁画など全てが新しい。

法華寺仏塔も修復されているので古建築目当てでの見物には向かない。

和陽門10:45頃、法華寺の東隣にある和陽門に到着。

東関華厳寺

東関華厳寺11:00頃、和陽門近くの東関華厳寺(小華厳寺、下華厳寺とも呼ばれる)を訪れる。創建は遼代の1062年になり900年以上の歴史を持つ古刹である。

東関華厳寺2009年に再建され建物は新しくなっている。以前は住民に占拠され住居、倉庫、豚小屋などとして利用されていた。再開発により寺として復活できたということだ。

打鹵麺

打鹵麺11:30頃、少し早目の昼食で打鹵麺(7元/約140円)を食べる。醤油系スープに具材がシイタケ、キクラゲ、卵焼き、トマトが入っている。具材が多く醤油系スープの味が良い。

大同古城壁

大同古城壁食後は再び東門(和陽門)へ戻り城壁にそって南門(永和門)へ向かう。2007年に大同を訪れた際はこのような立派な城壁はなく公園などもなかった。

大同古城壁大同古城は再開発により田舎から観光都市へ変貌しようとしているようだ。現在も古城内は再開発中で各所で古い住居は取り壊され新しい明清古建築の建物が次々と建設されている。この城壁もまだ完成しておらず城壁の西側ではまだ工事の真っ最中だ。

永和門12:30頃、南門(永和門)に到着する。この南門は門というより城塞になっている。幾つかの門があり中核になる門は永泰門であり地図だと南門は永泰門と表記されている。南京の中華門のような感じだ。13:00頃、ユースホステルへ戻る。

刀削麺

刀削麺18:30頃、夕飯は南門(永泰門)の近くにある麺屋で刀削麺(8元/約160円)を食べる。麺は当然美味いが醤油系スープの味が染み込んだ豚肉も美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
九龍壁 10元
合計 25元

雨の大同

大同古城朝から雨が降り始めて今日の大同古城の散歩は出来そうもない。

丸子豆麺

丸子豆麺09:30頃、古城内の食堂で丸子豆麺(10元/約200円)を食べる。大豆を使用した麺に肉団子(丸子)が乗っている。スープは醤油系だ。午後になり雨が止んで天気が回復してきた。

純陽宮

純陽宮14:00頃、華厳寺近くの純陽宮を訪れる。入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

純陽宮純陽宮は八仙の呂洞賓の号である純陽子から名称が来ている。創建は金末期から元初期になり、明の洪武4年に再建されており大同に現存する唯一の道教の一派である全真教の道教寺院である。

純陽宮建物は新しく2010年以降に再建されたようである。

善化寺

善化寺14:30頃、善化寺を訪れる。中には入らず外から見るだけにする。

善化寺の創建は唐の開元年間になり、創建当時の名称は開元寺であったが後晋の時期に大普恩寺に改名する。遼の保大2年(1122)に兵火により破壊され、金の天会から皇統年間にかけて再建される。明の正統10年(1445)に修復され善化寺の名称になる。

善化寺山門前には五龍壁がある。

圧豆麺

圧豆麺夕飯は圧豆麺(7元/約140円)を食べる。豆麺と同じ麺料理で濃口醤油スープと麺がいい感じで美味い。

ウォルマートでワイン

ウォルマート食後はウォルマートで食料調達だ。

赤霞珠干紅葡萄酒赤霞珠干紅葡萄酒750ml(12.5元/約250円)を購入する。

赤霞珠干紅葡萄酒アルコール度数は11.5%、生産地は山東省煙台だ。味は甘めのワインになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 33元
合計 33元

大同古城壁

大同古城壁入場券08:10頃、南門(永泰門)にやってきた。今日は大同古城壁を散策する。入場料は30元だ。

大同古城壁現存する大同古城壁は明の洪武5年(1372)に遼、金の城壁の基礎上に増築された。城壁の長さは7270m、高さ14m、4つの城門楼、4つの角楼、48の望楼があり特に北西角の乾楼が最も雄壮である。

大同古城壁現在の城壁は修復された城壁というか、新しく再建された城壁で元々あった明代の城壁は住民たちが城壁を破壊して煉瓦を自宅の資材に流用したり、土塁の部分に勝手にヤオトンを掘ったりと中国らしくやりたい放題であった。

大同古城2008年に市長が交代して就任した新市長により石炭開発一辺倒の政策から観光開発への転換が始まり城壁や古城内の寺院などの再建が始まる。城壁には10億元が投資されている。

大同古城壁きれいに再建された古城壁だが観光客は少ない。西安城壁は観光客が多いのだが、大同は城壁自体が有名ではないので観光客が訪れないのだろう。

大同古城壁しかし、城壁が復元され観光客が少なく貸し切り状態に近いので穴場ともいえる。

大同古城壁城壁を歩いて一周しようと思ったら西側の城壁がまだ建設中であった。あと1年ぐらいは工事だろうか?11:20頃、城壁を降りる。

大同のシューマイ屋

福兴斋烧麦11:45頃、昼食に焼売を食べるために古城南西にある福兴斋烧麦を訪れる。福兴斋烧麦はロンリープラネット山西に掲載されている焼売屋で古城内では一番有名らしい。地元民向けの店なので店内には価格表はなく直接聞く方式だ。

羊肉焼売今回は羊肉焼売(10元/約200円)を食べる。蒸籠に蒸したての8個の薄皮の焼売があり黒酢を付けて食べるが羊肉は美味い!

兎頭

兎頭夕飯は兎頭(6元/約120円)を食べる。漢字の通りでウサギの頭で原型を留めたまま出てきます。でも、何も言われなければ何かの動物の頭というところまでは分かるがウサギとは判別できない。大きさからして仔ウサギの頭でしょうか?小型の品種でしょうか?胴体は別の料理になるのかな?

兎頭は四川省、山西省、浙江省で食べられる漢族の料理だ。山西省では大同兎頭が有名のようだ。ウサギの頭を唐辛子、八角、桂皮、生姜などと一緒に数時間煮込む。

味は香辛料の味で肉の味はよくわからない。殆どが骨なので肉の部分は少なく食べられるのは頬肉、舌、脳みそ、眼球ぐらいになる。量の割に値段が高いので1回話のネタに食べれば十分という感じだ。

世界中にいる自称動物愛護団体や環境保護団体の活動家たちに狙われそうな料理だ。でも、ウサギじゃ寄付金集まらずビジネスにならないから、「ウサギはクジラではない」とか言ってスルーかな?

麻婆豆腐拌麺

麻婆豆腐拌麺兎頭では腹の足しにはならないのでイスラム食堂で麻婆豆腐拌麺(10元/約200円)を食べる。拌麺はスパゲッティの親戚みたいな麺料理だ。麺の上の具材が麻婆豆腐になっており、中華料理らしいスパゲッティと言ったところかな。夜は太原での宿をeLongで予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
宿泊費 120元 予約:1泊40元×3
古城壁 30元
合計 176元

大同市博物館

09:05頃、大同古城の中心にある四牌楼近くのバス停から38路のバスに乗車。運賃は1元で終点の大同大学で下車する。今日は大同大学の東にある大同市博物館へ向かう。

大同市博物館バス停から10分ほど歩いて、09:30頃、大同市博物館に到着。入場料無料でパスポートを提示して入場券を受け取る。

大同市博物館大同市博物館は元々は華厳寺にあったのだが移転して2014年に新館が開館した。はっきり言ってかなりの金をかけているようで大きい。

大同市博物館展示内容は恐竜の化石とかがあるのだが、やはり北魏に重点を置いた内容でかなり力が入っている。

大同市博物館北魏の展示物が多く見応えありだ。特に北魏の司馬金龍墓の出土品は一見の価値有りだ。

大同市博物館北魏以外には遼や金の展示品も多い。見学者は少なく静かに展示品を見ることができる。大同市内の穴場の観光地と言ってもよいだろう。11:15頃、大同市博物館を出て大同古城へ戻る。

羊雑麺

羊雑麺昼食は食堂で羊雑麺(9元/約180円)を食べる。麺の上に羊雑(羊ホルモン)が乗っており、このホルモンの食感が癖になりそう。北方地域の名物麺料理と言っても良いだろう。

什錦素麺

什錦素麺夕飯は什錦素麺(8元/約160円)を食べる。什錦とは色々な具材が入っているという意味になり、麺の具材にシイタケ、エノキ、生姜、ネギ、八角などが入っていた。醤油系スープで煮込んであり美味い!おまけで付いてくるキャベツの泡菜も美味い。泡菜といっても浅漬ぐらいの漬け込みになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
路線バス 2元 路線バス
合計 19元

華厳寺

華厳寺09:45頃、華厳寺にやってきた。昨晩雨が降ったので天気は快晴、青空で撮影には好条件だ。

華厳寺入場券入場料は65元でめちゃ高い。見物するか迷っていたけど見物することに。明後日は世界旅游日で華厳寺は無料開放されるのだが自分は太原へ移動するので無料開放の恩恵は受けない。

華厳寺華厳寺は大同古城内西部に位置しており、創建は遼の重熙7年(1038)になり遼代末期に兵火で焼け金代に再建される。明の宣徳、景泰年間、清の康熙年間に修復が行われている。

華厳寺2008年から2年2ヶ月の歳月と4億1000万元の費用をかけて修復工事が行われ荒れ寺から巨大寺院へと復活する。

華厳寺大雄宝殿などの古い建築物も残っているのだが境内には鼓楼、鐘楼などが再建されるが全て新しい建築物だ。

華厳寺境内は入場料が高いので観光客は少なく静かに見物ができる。

華厳寺簿伽教藏にやってきた。簿伽教藏は遼の重熙7年(1038)に建立され殿内には31体の遼代の塑像が安置されている。遼代彫塑之精品と称され特に合掌露歯脇侍菩薩が有名で東方のビーナスとして知られている。

大同古城スラム街華厳寺の隣には昔ながらの大同の街並みが残っているが屋根がビニールシートで覆われていたりとスラム街と化している。

大同古城スラム街大同古城は城壁が再建されたりと観光開発の真っ最中なのでここの住民たちはいずれ追い出されるのだろう。現在の大同古城は観光地化された部分とスラム街に別れて、ある意味で超格差社会である中国の縮図かもしれない。数年後には商業街に変貌している可能性ありだ。12:30頃、華厳寺を出る。

刀削麺

刀削麺昼食は刀削麺(8元/約160円)を食べる。醤油系スープが具材の豚肉に染み込んでいて美味い。

大同古城南門夕飯に饅頭を買いに出かけるが南門へ行くと何やらイベントの準備をしており内部から音が聞こえてくる。どうやら間近に迫った中秋節、国慶節の大型連休に備えてのイベント準備のようだ。民族大移動の足音が間近に迫ってきている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.9元
華厳寺 65元
合計 81.9元

山西省大同 懸空寺・恒山

山西省旅行記2015

大同→懸空寺

06:45頃、ユースホステルを出て東関汽車站へ向かう。朝から地元のおっちゃんたちが各所で痰を吐いている。朝から中国は絶好調である。

大同→懸空寺のチケット07:10頃、東関汽車站に到着し懸空寺行きのバスチケットを購入。
07:10発で運賃は30元だ。

今日は渾源の懸空寺へ向かう。当初の計画では渾源に宿泊というのを考えたのだがネットで予約できる外国人OK宿は最低でも1泊150元コースになってしまう。渾源に突撃して探せば安宿は有ると思うのだがウンコ山盛り共同トイレとか設備面が期待できないので、それなら早起きして大同からバスで懸空寺へ行くのがよいと判断した。

大同→懸空寺バスに乗車して発車を待つが、既に発車時刻を過ぎている。中国なので時刻表通りの運行ではなく客が集まり次第の発車だ。

07:20頃、バスが発車する。早速後ろのおっさんが窓を開け大きな音を立てて痰を吐いている。中国人だと思っていたが服を着たおサルさんが紛れ込んでいる。北魏の都だった大同におサルさんがいるとは雲崗石窟を造営してきた北魏の皇帝たちが悲しんでいるだろう。

途中で客が乗車してくるが通路に折りたたみの椅子に座るというパターンだ。要するに定員オーバーだ。交通法規無視もいつもの中国だ。渾源の手前で道路脇でトラックがひっくり返っている。運ちゃんわざわざ速度落として見物する。中国はこういった事故が多い。08:40頃、渾源の県城に到着し客を降ろしながら懸空寺へ向かうが工事渋滞にはまる。

懸空寺行きタクシー08:55頃、渾源県汽車站に到着し、ここで懸空寺行きの客は待機していたタクシーに乗り換える。工事渋滞の影響なのか不明だがバスは懸空寺まで行けないということであった。09:07にタクシーが客を乗せ次々に出発。客は自分とおばちゃん2人の合計3人だ。

懸空寺

懸空寺料金表09:20頃、懸空寺に到着する。入場料は125元でボッタクリだ。

懸空寺入場券しかも、125元の入場料の内訳が25元が入場券。

入場券100元が寺に登る代金らしい。入場料二重取りか?

懸空寺懸空寺は恒山の翠屏峰の崖にあり、創建は北魏の太和15年(491)になり1500年以上の歴史がある。崖に張り付くように寺が建立されており、唐代の詩人である李白が「壮観」と称え、明代の旅行家である徐霞客は「天下巨観」と賛している。寺は仏教、道教、儒教が一体になっており現存する寺院では中国で最も早い「三教合一」の寺院である。

懸空寺懸空寺を見物するが人多い。既に団体の金持ち中国人観光客が押し寄せている。寺の中を見るにも渋滞が発生しており並んで少しづつ進む。

懸空寺崖にへばりつくように建てられた寺にこんなに観光客がいて崩壊しないか心配である。これは入場制限しなくても大丈夫なのか?

懸空寺観光客多すぎでゆっくり撮影ができない。おばちゃんたち邪魔だし。

懸空寺一周して出入口へ戻ってきたが、いつのまにか渋滞がなくなり人が少なくなっている。これは撮影の機会到来だ。

懸空寺もう一周してゆっくり撮影する。

懸空寺

懸空寺人が少ないと急ぐ必要がないで色々と見ながら撮影ができる。

北魏桟道一通り見物して寺を出る。続いて景区内にある北魏桟道にやってきた。桟道といっても石碑があるだけで何もない。

霞客亭景区出口への途中で碑亭があり霞客亭とあり霞客遺跡の石碑がある。新しい碑亭であるが徐霞客を記念して建立されている。徐霞客は明代の旅行家、地理学者として知られている人物で懸空寺も訪れている。

懸空寺の壁懸空寺の前は省道203号が通っているのだが道路から懸空寺が見えないように壁で隠されている。

懸空寺の壁これは運ちゃんたちが懸空寺に気を取られて事故らないようにするためだろうか?昼頃、懸空寺を離れ徒歩で渾源の県城へ向かう。懸空寺から8路の路線バスで県城へ戻れるのだが工事渋滞でバスが来る気配がしない。省道203号を歩いて山を下るが途中で8路のバスに追い越される。やっちまったよ!まあ仕方ないのでひたすら歩く。

12:50頃、渾源の中心にある永安街と恒山路の交差点にある恒山国際酒店近くのバス停の薬剤公司に到着。8路のバスが停車している。ここから懸空寺と恒山へ行くことが可能だ。恒山への交通手段は確認したので大同へ戻ることにする。

刀削麺

刀削麺13:30頃、昼食に刀削麺(6元/約120円)を食べる。

渾源県汽車站

渾源県汽車站14:20頃、バスターミナルの渾源県汽車站に戻ってきた。

大同行きチケット大同行きのバスチケットを購入してバスが来るのを待つ。14:50発、運賃は25元だ。

渾源県汽車站時刻表まだ時間があるのでバスの時刻表を撮影しておく。14:35頃、大同行きのバスが来て乗車する。乗客10人乗車してすぐに発車。時刻表よりかなり早くの発車だ。発車して大同に向かうと思ったら別の大同行きのバスに乗り換えとなる。客をまとめて効率よくのようだが、時刻表でないのでいい加減ともいう。

ひっくり返ったトラック14:58頃、朝見かけたひっくり返ったトラックがまだ撤去されずに残っていた。

関帝廟

関帝廟16:10頃、大同古城の東で下車し徒歩で古城へ戻る。16:25頃、関帝廟を見物していく。入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物していく。

関帝廟大同古城の関帝廟は明代創建のようで廟内には清の光緒年間の石碑がある。清代の建築物を修復しているが新しい建築物もありきれいに整備されている。関帝廟再建の際に発掘された明代の仏像は大同市博物館で展示されている。

関帝廟関帝廟ではあるが名将祠や結義堂、武侯祠があり蜀の武将たちの像があり三国志に関連づけられた内容になっている。これは張飛と趙雲。

関帝廟これは武侯祠の孔明。

関帝廟壁画殿内の壁画は関羽以外の武将たちの故事も多くかなり力が入っているというか出来映えからして金がかかっていそうだ。これは三顧の礼。

パイナップル味の炭酸飲料夕飯は鶏蛋炒飯(7元/約140円)を食べて、食後はコンビニで燕京ビールのパイナップル味の炭酸飲料500ml(2元/約40円)を購入。アルコールが入っていないただの炭酸飲料なのだが酒の棚においてある。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 30元 大同→懸空寺
バス 25元 渾源→大同
懸空寺 125元
合計 195元

大同→渾源

06:30頃、老板娘に門を開けてもらい東バスターミナルの東関汽車站へ向かう。今日は五岳の一つである恒山へ向かう。天気は快晴で風も弱く登山には最適だ。06:50頃、東関汽車站に到着するが停電で窓口発券できず乗車して運賃を支払う。渾源までは25元だ。

バスが昨日と同じだったので運ちゃんがこちらのことを覚えており「昨日、渾源へ行って今日も行くのか?」と言ってくる。こちらは「今日は山登り」と返答。客が集まったので06:58にバスが発車する。

渾源8路のバス08:20頃、渾源の県城に到着。バスターミナルまで行くと8路のバス停が遠くなるので街中で下車。ボリタクが待機しているので無視して恒山国際酒店の方へ向かう。途中で食料に饅頭を購入して、08:35頃、恒山国際酒店近くの薬剤公司のバス停で8路のバスに乗車する。

渾源8路のバス乗客は観光客より地元民が多い感じだ。運賃は3元で、08:50頃、バスが発車する。

北岳恒山

恒山料金表09:20頃、恒山の南側の山門に到着。まずは入場券売場へ。入場料は47元(入山料17元+廟群30元)だ。ボリタク多数待機しているが無視。ロープウェイは上り90元であるがボッタクリなので利用せず。

恒山入場券なぜ入場券は入山料と廟群の2枚に分けているのだ?1枚のほうが管理が楽だと思うのだが。

恒山山門09:25頃、山門を通り北岳恒山への登山開始。廟群の入口まで5kmほど歩く。ボリタクだと廟群入口の停車場まで行ってくれる。

恒山10:25頃、廟群の停車場に到着。ここからが本当の恒山と言ってもよいだろう。停車場の近くには真武廟があるが、まだ廟群の中ではない。

恒山山道を登って行くと徐々に廟群が近づいてくる。10:50頃、廟群の白虚観に到着。ここから廟群の中だ。

恒山恒山は五岳のひとつで道教聖地でもある。明代、清代の建築物が険しい恒山の地形に残されており明や清の建築技術の高さが伺いしれる。

恒山恒山には小さな関帝廟があるのだが案内には創建時期の説明は無し。

恒山恒山は道教聖地でもあるが軍事上の要所でもあり、三国志関連では後漢の初平4年(193)に袁紹と黒山賊の張燕が恒山で戦っている。
でも、関帝廟以外に三国志に関連しそうな遺跡はなし。

恒山五岳のひとつであるので観光客がかなり多い。道教聖山で静かな山だと思っていたがうるさい。そして、各所で痰吐き、手鼻の音が鳴り響く。文明旅游中の金持ち中国人観光客の中に服を着たおサルさんが紛れ込んでいた。

恒山日本の日光あたりだと人とサルは見た目で区別が付くが、中国では服を着たおサルさんが中国語を話しているので文明人の中国人との判別がほぼ不可能である。

恒山おサルさんたちにとっては痰吐き、手鼻が文明旅游のようだ。ただし、痰吐き、手鼻は序の口で一番困るのは登山道に落ちているタバコの吸い殻だ。タバコのポイ捨てで山火事になったらどうするんだよ。中国人にとっての聖地で痰吐きや手鼻、タバコのポイ捨てなんて信じられん!恒山にも武警を配備して害獣駆除をした方がいいような気がする・・・。

恒山頂上石碑12:40頃、標高2016mの恒山頂上に到着。頂上には石碑があり標高2016.1mとある。これで五岳のひとつを制覇した。昼食に饅頭を食べて下山準備する。ここから恒山の裏道を通り山を下りていく。

恒山13:00頃、下山開始。ロンリープラネット山西によると裏側の登山道は道が険しいとあったが、急な階段であるが整備されており観光客はおらず静かである。

恒山裏側は入場券売場がないのでタダで見物する観光客は早朝に裏道から登山を開始していくらしい。

恒山14:00頃、白龍王堂に到着。これで道のりの半分くらいを歩いたようだ。

恒山白龍王堂からさらに山を下りていくと階段がやたらと急で狭くなる。整備されていると言ってもほとんどの区間は柵無しなので簡単に谷底に落ちてしまう。これは本当に危険だ。

恒山しかし、この険しい地形が作り出す風景は絶景である。危険だが恒山の裏側を歩く価値は有りだな。

恒山山門が見えてくると落石注意や通行禁止の標識が見え始める。標識を見るかぎり落石で死人が出ているようだ。通行禁止になっているようだが山頂には標識がなかったぞ。

恒山山門14:50頃、恒山の裏側(北)の山門に到着する。山門を下ったところにある后山照壁のバス停から2路のバスで県城へ戻れるのだがバスが来る気配がないので徒歩でバスターミナルへ向かう。

渾源→大同

大同行きチケット15:55頃、渾源県汽車站に戻ってきた。大同行きのチケットを購入、16:50発、運賃は25元だ。昨日と同じで時間は当てにならないので待っていると予想通りバスが来て乗車する。

16:12にバスが発車する。昨日と同じでロータリーで乗り換えなのだろう。で、ロータリーで待機していた大同行きのバスに乗り換える。客が集まり次第の発車なので待機となり、16:25頃、バスが出発する。17:30頃、大同の手前で渋滞にはまる。中国なので交通マナー最悪で渋滞でも我先にと対向車線へ突っ込み渋滞を更に悪化させている。はっきりいってアホである。

事故現場そして、我先にと走るので交差点で乗用車とトレーラーが接触事故を起こす。今日も中国は絶好調である。

羊雑麺

羊雑麺18:10頃、大同古城の東側で全員降ろされる。近くの食堂で夕飯に羊雑麺(9元/約180円)を食べる。羊雑は羊のホルモンの事で、羊ホルモン麺ということになる。麺の上に羊のホルモンが乗っかっており、これがなかなか美味い!臓物系が好きな人にはこれはおすすめだ。

夜は洗濯機借りて汚れたズボンなどを洗っておく。洗濯機使用料は5元。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
バス 25元 大同→渾源
バス 25元 渾源→大同
バス 3元 路線バス
恒山 47元
洗濯 5元
合計 117元

山西省大同 世界遺産 雲崗石窟

山西省旅行記2015

太原→大同

08:00頃、宿をチェックアウトする。5分ほど歩いて太原駅に到着し、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。既に改札口には列ができている。08:15頃、自動改札機の列に並ぶ。

太原駅改札口太原駅の改札口は青の磁気切符の乗客は自動改札機に並んで、赤切符の乗客は有人改札口に並ぶ方式だ。自動改札機の方は一応列で並んでいるのだが、有人改札の方は列というか群れが形成されている。

K7804次の切符今回乗車する列車は、09:05発、太原→大同のK7804次だ。席は硬座、運賃は43.5元だ。

08:37頃、改札が始まるが2人前の農民工のおっちゃんがイベントを起こしてくれた。切符を自動改札機に通すまではよいのだが、まっすぐ進まずに何故か隙間を通り右隣の改札機を通り抜ける。・・・。アホや・・・。

おかげで隣の自動改札機は本来通るはずの乗客はゲートが閉まり通れず大渋滞が発生!
そして、こちらの自動改札機には農民工のおっちゃんの切符が取り残され自動改札機の警告音が鳴り響く。このままでは通れないので、透かさず自分がおっちゃんの切符を抜き取り自動改札機の上に放置!

前の兄ちゃんを進ませ自動改札機を通過する。兄ちゃんがおっちゃんの切符を回収していたが、農民工のおっちゃんは切符がないので自動改札機の前でさまよっていた。乗車バトル中なのでおっちゃんがどうなったかは知らん。おそらく兄ちゃんが切符を渡していると思うが・・・。

K7804次の行先票ホームで行先票を撮影して乗車する14号車へ。

列車内08:39に一番乗りで乗車する。まだ誰もいないので余裕で荷物の置き場所を確保する。程なくして乗客が次々と乗車してきて満席になる。

09:05に定刻通り列車が発車する。列車内は平和であるが通路には足が投げ出されている。相変わらずの中国であった。

09:30頃、乗務員と乗警が「三品検査」とかいいながら携帯式のスキャナーで危険物の検査を始める。ここまでいつもの光景なのだが乗警の装備を見て変化に気づく。乗警が拳銃を携帯しているではないか!今まで乗警が拳銃を携帯していたことはなかったのだが・・・。どうやら治安状況に変化があるようだ。

大同

東風7型(DF7)12:47に大同到着。ちょうど目の前に東風7型(DF7)が停車していたので撮影。

大同駅大同駅前はボリタクと宿の客引きのおばちゃんが多い。

バス停まずは路線バスを確認して、13:10頃、70路のバスに乗車する。運賃は1元、大同市委のバス停で59路のバスに乗り換える。運賃は1元、終点の鼓楼で下車する。

大同子鼠丑牛国际青年旅舍

大同子鼠丑牛国际青年旅舍大同古城内を5分ほど歩いて、14:00頃、関帝廟の斜め向かいにある大同子鼠丑牛国际青年旅舍(Datong Bravo Youth Hostel)に到着する。eLongで予約しておいたので登記は問題なし。Booking.comにも掲載されている宿だ。

大同子鼠丑牛国际青年旅舍1泊30元(eLongで先払い)で4泊する。建物は古民家を改造してユースホステルにしている。部屋は10人ドミトリーで思ったより部屋が広い。Wi-Fiの電波は良好でネットは問題なし。

共同のトイレ・シャワーは別々になっているのでシャワー使われても緊急事態時でも大丈夫だ。部屋の広さや設備、立地条件などを考えると久しぶりに当たりのユースホステルに巡り会えた。国慶節の避難先に予約しようと確認したが既に埋まっとるではないか!
やはりこちらが狙っている所は他人も狙っているということか。

関帝廟夕方になり夕飯を食べに出かける。斜め前が関帝廟なのである意味で最高の立地条件だ。

牛肉麺

牛肉麺夕飯は近くの食堂で牛肉麺(9元/約180円)を食べる。トッピングで鶏蛋を付けてもらう。日本で言えば味玉付きといった所かな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 2元 路線バス
合計 16元

世界遺産 雲崗石窟

06:45頃、古城内の散歩に出る。関帝廟の前では地元のおっちゃんが痰を吐いている。朝からいつもの中国である。

雲崗石窟入場券07:30頃、四牌楼のバス停から38路のバスに乗車。運賃は1元、途中で3路のバスに乗り換えて雲崗へ向かう。運賃は1元、08:15頃、雲崗に到着。5分ほど歩いて雲崗石窟の入場券売場に到着。既に金持ち中国人の団体客で溢れかえっている。入場料はボッタクリの125元だ。

霊巌寺08:30頃、開門したばかりのゲートを通り雲崗石窟へ。雲崗石窟には2007年に訪れているが大きく変貌している。霊巌寺が新しく再建されており全く別の場所になっている。こんなに新しく寺を再建したりするから入場料がボッタクリになるのだろう。

霊巌寺そして、以前は外から見るだけというのができたが、現在は入口がかなり離れた場所にあり入場券を買わないと見られないように貧乏人対策がされている。

雲崗石窟開門してすぐの入場なので先頭集団を追い抜いて石窟へ向かう。早く石窟まで行かないと金持ち中国人の観光客がイナゴの如く静かな石窟へ押し寄せてくるからだ。

雲崗石窟08:40頃、雲崗石窟へ一番乗りする。観光客はおらず警備員と掃除のおばちゃんぐらいしかいない。おそらく静かに撮影できるのは残り15分ぐらいであろう。

雲崗石窟この貴重な時間を有効に利用しなければならないので手早く撮影をしていく。もう、説明とかは読まずに後回しです。あとは中国人観光客が新しい寺に気を取られて石窟への到着が遅れるのを祈るだけです。

雲崗石窟撮影をしていくと主要な石窟が半分ほど修復工事で閉鎖されて見られなくなっている。これで125元取るというのは完全にボッタクリだよ。09:00頃、中国人観光客の姿が見え始めた。静かな石窟を撮影できるのはここまでである。

雲崗石窟雲崗石窟は大同の西16kmの武州山南麓に位置しており、石窟は山を開削しており東西1kmにおよぶ。現存する石窟は大小254になり、仏像は59000余りになる。元は霊巌寺と呼び北魏の和平元年(460)頃に石窟の造営が始まり、その後の王朝では楼閣の建築や修復が行われていく。2001年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

とりあえず静かな環境での撮影ができたので、朝食に昨日買っておいた饅頭を食べる。
既に周辺は平日にも関わらず金持ち中国人観光客で混雑している。

そして、いつものことであるがおっさんたちが痰を吐いている。雲崗石窟が世界遺産でも文明旅游はできないようだ。ほとんどの観光客は文明人として文明旅游をしているが、一部におサルさんが紛れ込んでおり痰吐きの音が世界遺産で響く。

世界遺産に抱きつく中国人観光客

石仏に抱きつく中国人観光客他にも石仏に抱きついて撮影とかも見られる。

石仏に抱きつく中国人観光客世界遺産に抱きついて撮影はOKなのか?

霊巌寺雲崗石窟は見終わったので出口へ向かうが、途中で再建された霊巌寺を見物するが建物巨大で仏像新しすぎる。

霊巌寺仏像は金ピカではないのだがデカイので金も手間もかかっているのだろう。これを作るために入場料がボッタクリなのか?

霊巌寺そして、霊巌寺は再建されているが修行している僧侶は一人も見かけなかった。宗教活動は行われていないようだ。これは「仏作って魂入れず」のような気がするのは気のせいか?昼頃、雲崗石窟を出る。昼食に饅頭を食べて、12:30頃、3路のバスに乗車する。運賃は1元、観音堂で下車する。

観音堂

観音堂観音堂は遼の重煕年間(1032-1056)に創建されるが、金による大同侵攻による戦火で消失する。明代、清代に修復が繰り返され、現存する建物は清の順治8年(1651)に再建されたものである。

観音堂入場料は10元だが入場券売場が見当たらないので中にある管理人の住居になっていそうな建物へ行き聞いてみる。ちょうど爺ちゃんたちが麻雀の真っ最中であったが婆ちゃんが観音堂の鍵を開けてくれた。で、入場料10元だが門票は無しだ。10元は婆ちゃんの懐か?

観音堂観音堂は名前の通り観音像が安置されているが、この観音像などが遼代の仏像で貴重なので柵で保護されている。柵がないと仏像が落書きに遭ったり、盗まれてしまうのだろう。なので、境内には監視カメラが設置されている。

観音堂龍壁

観音堂龍壁観音堂には龍壁があり明代の物になる。

南バスターミナルの新南汽車站

新南汽車站13:20頃、旅游1号線のバスに乗車する。運賃は2元、市内へ戻り11路のバスに乗り換え南バスターミナルの新南汽車站へ向かう。運賃は1元、14:50頃、新南汽車站に到着。

新南汽車站時刻表新南汽車站は主に南へのバスが出ているが北京行きのバスもある。

大同汽車站

大同汽車站15:00頃、28路のバスに乗車、運賃は1元で体育場で下車する。大同体育館の隣に大同汽車站がある。

大同汽車站時刻表

大同汽車站時刻表

大同汽車站時刻表まずは時刻表を撮影しておく。

東バスターミナルの東関汽車站

東関汽車站15:40頃、11路のバスに乗車する。運賃は1元、和陽南門で下車して徒歩10分ほどで東関汽車站に到着。

東関汽車站時刻表

東関汽車站時刻表バス情報を確認しておく。懸空寺行きのバスが運行されている。

刀削麺

刀削麺夕飯はバスターミナル近くの食堂で刀削麺(7元/約140円)を食べる。刀削麺は山西省名物の麺料理で大同が本場とも言われている。やはり本場の刀削麺は美味い!まあ、普通の刀削麺だけど大同で食べるから本場の味だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス 8元 路線バス
雲崗石窟 125元
観音堂 10元
合計 150元

山西省太原 崇善寺・万里の長城 娘子関

山西省旅行記2015

晋舎青年旅舎

09:30頃、宿をチェックアウトして許坦西街のバス停から812路のバスで太原駅へ向かう。運賃は公交ICカードで半額なので0.5元だ。

高層アパート百融居10:10頃、太原駅で下車する。eLongで予約しておいた晋舎青年旅舎(Jin Youth Hostel)へ向かう。Booking.comにも掲載されている宿だ。34F建て高層アパートの25Fにあるが一昨日場所を確認しておいたので迷わずに高層アパートの百融居の入口に到着。画像を見てもらうと分かるが看板とか出ておらず、通り沿いの手前の低層アパート脇にあるゲートを通り奥の高層アパート百融居2号楼へ行く。

グーグルマップで場所を表示しておいた。

高層アパート百融居エレベーターで25Fまで行き、10:20頃に到着。1泊40元で2泊するが宿代はeLongでためておいたキャッシュバックを使用しているので、今回も実質0元だ。

晋舎青年旅舎部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント有り。少し小さいがロッカーもある。部屋の鍵は無しなので出入りは自由だ。共同のトイレ・シャワーは高層アパートのゲストハウスなのでトイレ・シャワー一体型だよ。洗濯機も一緒にあるよ。これは籠もられたりすると緊急事態時に困る。まあ、これは仕方ないな。でも、ちゃんと老板娘が掃除しているので衛生状態は大丈夫だ。これなら国慶節の避難先には使えそうだ。

まだ開業したばかりのようで客は少なく静かだ。25Fにあるので共有スペースからは太原の街が一望でき眺めは良好だ。徒歩10分圏内に太原駅、太原バスターミナル、スーパーマーケットの美特好(SPAR)から地元民用の食堂まで揃っているので長期滞在には非常に便利な立地だ。

太原文廟

太原文廟11:30頃、太原駅近くの太原文廟を訪れる。山西省民俗博物館にもなっており入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物と思ったら、今日は月曜日で休館であった。

太原文廟の壁で立ち小便仕方がないので北隣にある崇善寺へ向かうが、おっさんが文廟の壁で立ち小便している。これは一大事である!中国人が尊敬する孔子を祀る文廟でこの様なことが起きるとは・・・。こういったおサルさんは太原駅前にいる武警に駆除してもらうしかないな。古代中国ではこの様なことは起きなかったはずだが、一体誰がこんな中国にしたのだ?

崇善寺

崇善寺11:50頃、崇善寺に到着、入場料は無料。

崇善寺崇善寺は宋代に創建され元の名称は宋延寿寺、明代に拡張され崇善寺と改称し皇家寺院となる。清の同治年間に火災で大部分が焼失し大悲殿のみが現存する。

崇善寺大悲殿は明代に建立され殿内には3体の菩薩像が安置されている。中央に千手千眼観音、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩があり明代の貴重な仏教芸術作品になる。しかし、大悲殿は撮影禁止である。

崇善寺

関羽像そして、境内には伽藍殿が有り関羽、関平、周倉の像が安置されている。

関羽関連の壁画伽藍殿や像は新しいのだが、殿内の壁に関羽に関する故事が描かれており一見の価値ありだ。境内は参拝客が途切れることはないが静かである。喧噪に包まれた太原駅が近いにも関わらず幽静である。13:00頃、崇善寺を離れる。

太原駅

太原駅13:15頃、太原駅にやってきた。ネットで予約しておいた明日の娘子関と明後日の大同行きの切符を受け取るため窓口に並ぶ。

太原駅切符売場混雑しているが切符売場では駅員のおばちゃんが目を光らせているのでおサルさんによる割り込みはなく平和だと思ったが、後ろのおっさんが密着してきて首に鼻息が・・・。割り込み防止か男同志なのかは知らないが密着は止めてほしい。13:35頃、切符を受け取る。

打鹵麺

打鹵麺宿へ戻る前に昼食に打鹵麺(8元/約160円)を食べる。打鹵麺は山西省の名物麺料理であんかけそばみたいな感じだ。手打ちの平麺にニラ、ネギ、卵などの具材が乗っている。スープは醤油系の薄口だろうか?これは美味い!

茄子肉絲麺

茄子肉絲麺夕飯は近くの食堂で茄子肉絲麺(8元/約160円)を食べる。注文を受けてから製麺機で麺を作り鍋へ麺を投入。細麺の上にナスと豚肉の細切りが乗っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 0.5元 路線バス
合計 19.5元

太原→娘子関

太原駅06:05頃、太原駅にやってきた。今日は万里の長城の関の一つである娘子関を訪れる。いつもの切符とパスポートの確認、手荷物のX線検査を済ませ待合室へ。

太原駅既に改札が始まっており自動改札機を通りホームへ移動。

6034次の行先票まずは行先票を撮影して乗車する。

6034次の切符今回の列車は06:30発、太原→石家荘北の6034次だ。席は硬座、運賃は9.5元だ。娘子関まで約4時間の乗り鉄である。定刻より1分早く列車が発車して乗り鉄が始まる。車両はエアコン無しの扇風機車両だが太原の朝は冷え込むので窓は閉まっている。乗車率は9割以上でほぼ満席だ。利用客は地元民が中心になっている様子だ。

09:30頃、陽泉に到着し、ほとんどの乗客が下車する。陽泉は太原の東に位置しており山西省中部の晋中で比較的大きな街だ。陽泉を過ぎると列車内は空いており3列シートを占領して寝ている乗客が現れる。

娘子関駅10:50頃、娘子関駅に到着する。駅を出るとボリタクが待機しているが駅前通りを東へ進む。ボリタクで固関長城へ行くことも可能だ。平日でも観光客がおり、とりあえず観光客について行けば娘子関に到着するだろう。

万里の長城・娘子関

娘子関入場券5分ほど歩いて万里の長城・娘子関に到着する。意外にも駅のすぐ近くであった。入場料は20元だ。

娘子関娘子関は山西省平定県の北東45kmの河北省との境界にある娘子関鎮に位置している。

娘子関北斉の天宝6年(555)に建設され、唐の太宗の妹である平陽公主が女性で構成された軍「娘子軍」を率いてこの地に駐屯したために娘子関と呼ばれるようになった。

娘子関現存するのは2つの大門と長さ650mの城壁になり、南門の額には「京畿藩屏」の四字が記されている。

平陽公主の像城楼には「天下第九関」の額があり、娘子関を守っていた平陽公主の像が安置されているが時代は不明だ。

娘子関関帝廟そして、娘子関には関帝廟があるのだが、金持ち中国人たちのガイドの説明を盗み聞きしていたら他の関帝廟と同じということであった。

娘子関関帝廟殿内には関羽、関平、周倉の像が安置されている。

娘子関関帝廟天井に玄天大帝の額があり光緒26年7月と記されているので清朝末期には関帝廟が有ることになる。で、関帝廟には抗日戦争のパネル展示があり、娘子関は百団大戦の主戦場であり日本軍により娘子関は陥落している。でも、百団大戦は勝利だそうだ。

娘子関続いて長城を登るのだがかなり急になっている。

娘子関足下に注意しながら登っていくが下を見るとほぼ真下に城楼が見えるほどの急な階段になっている。

娘子関途中で勾配が緩くなるというか長城の脇を農道が通っている。これだと遠回りすると入場券買わずに長城を歩けるようだ。どうも、長城は観光用に作られた感が強い。湖南省鳳凰の南方長城みたいな感じだ。

娘子関長城は途中で終わっており山道が続いているが立ち入り禁止になっている。ここからは下に見える娘子関が一望できる。

娘子関12:30頃、長城を下りて、もう一つの大門へ行く。

娘子関こちらには額に「娘子関」と記されている。

千年古樹大門の近くには樹齢1200年のエンジュの古木がある。

西紅柿鶏蛋刀削麺

西紅柿鶏蛋刀削麺13:20頃、娘子関を離れて、13:50頃、駅前通りの食堂で西紅柿鶏蛋刀削麺(6元/約120円)を食べる。今回はいつもの刀削麺とは少し違い麺の上に卵焼きとトマトが乗っている。西紅柿鶏蛋湯に麺が入っているという表現の方が適切かもしれない。で、値段の割に麺の量が多い。田舎だから物価が安いのか?

食後は駅周辺を探検。駅の西側が娘子関鎮の中心部で小さな街になっており食堂や商店があるので物資補給が可能だ。他には何もないので14:50頃、駅前に戻る。待合室は16:00から開くので1時間ほど駅前で待機となる。駅が開くのを待っていると太原や石家荘へ戻る観光客たちが駅に戻ってくるが駅が閉まっているので街の方へ暇つぶしに去っていく。

娘子関→太原

15:55頃、駅が開いたので窓口に並ぶ。利用客の少ない駅なので割り込みはなくバトルも発生せずに平和だ。16:00頃、窓口が開きネットで予約しておいた太原行きの切符を受け取る。

詔山4型(SS4)16:40頃、改札が始まりホームへ移動する。ちょうど詔山4型(SS4)が牽引する貨物列車が通過していく。この区間ではまだまだ詔山型が現役で活躍している。

和諧型電気機関車HXD3C16:44に6033次が入線してきた。客車を牽引しているのは和諧型電気機関車HXD3Cだ。この区間でも韶山型が消えつつあるのか。

6033次の切符16:51発、石家荘北→太原、6033次に乗車する。席は硬座、運賃は9.5元だ。定刻より2分早い16:49に列車が発車する。太原到着は21:16の予定だ。

6033次の行先票朝乗車した6034次が6033次になって太原へ戻るので行先票は朝と同じだ。

扇風機車両乗車率は1割ぐらいなので3列シート占領で昼寝中の乗客が見られる。乗務員も足を伸ばしてくつろいでいる。おそらくこの先の陽泉で太原行きの乗客が一気に乗車してくるのだろうが。まあ、それまでは平和ということだな。

18:04頃、陽泉に到着する。予想通り乗車率急上昇で混雑してくる。18:10に陽泉を発車する。乗車率は8割ぐらいで表面上は平和である。

太原駅21:16頃、太原に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
娘子関 20元
合計 34元