山西省旅行記2015
太原→大同
08:00頃、宿をチェックアウトする。5分ほど歩いて太原駅に到着し、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。既に改札口には列ができている。08:15頃、自動改札機の列に並ぶ。
太原駅の改札口は青の磁気切符の乗客は自動改札機に並んで、赤切符の乗客は有人改札口に並ぶ方式だ。自動改札機の方は一応列で並んでいるのだが、有人改札の方は列というか群れが形成されている。
今回乗車する列車は、09:05発、太原→大同のK7804次だ。席は硬座、運賃は43.5元だ。
08:37頃、改札が始まるが2人前の農民工のおっちゃんがイベントを起こしてくれた。切符を自動改札機に通すまではよいのだが、まっすぐ進まずに何故か隙間を通り右隣の改札機を通り抜ける。・・・。アホや・・・。
おかげで隣の自動改札機は本来通るはずの乗客はゲートが閉まり通れず大渋滞が発生!
そして、こちらの自動改札機には農民工のおっちゃんの切符が取り残され自動改札機の警告音が鳴り響く。このままでは通れないので、透かさず自分がおっちゃんの切符を抜き取り自動改札機の上に放置!
前の兄ちゃんを進ませ自動改札機を通過する。兄ちゃんがおっちゃんの切符を回収していたが、農民工のおっちゃんは切符がないので自動改札機の前でさまよっていた。乗車バトル中なのでおっちゃんがどうなったかは知らん。おそらく兄ちゃんが切符を渡していると思うが・・・。
08:39に一番乗りで乗車する。まだ誰もいないので余裕で荷物の置き場所を確保する。程なくして乗客が次々と乗車してきて満席になる。
09:05に定刻通り列車が発車する。列車内は平和であるが通路には足が投げ出されている。相変わらずの中国であった。
09:30頃、乗務員と乗警が「三品検査」とかいいながら携帯式のスキャナーで危険物の検査を始める。ここまでいつもの光景なのだが乗警の装備を見て変化に気づく。乗警が拳銃を携帯しているではないか!今まで乗警が拳銃を携帯していたことはなかったのだが・・・。どうやら治安状況に変化があるようだ。
大同
12:47に大同到着。ちょうど目の前に東風7型(DF7)が停車していたので撮影。
まずは路線バスを確認して、13:10頃、70路のバスに乗車する。運賃は1元、大同市委のバス停で59路のバスに乗り換える。運賃は1元、終点の鼓楼で下車する。
大同子鼠丑牛国际青年旅舍
大同古城内を5分ほど歩いて、14:00頃、関帝廟の斜め向かいにある大同子鼠丑牛国际青年旅舍(Datong Bravo Youth Hostel)に到着する。eLongで予約しておいたので登記は問題なし。Booking.comにも掲載されている宿だ。
1泊30元(eLongで先払い)で4泊する。建物は古民家を改造してユースホステルにしている。部屋は10人ドミトリーで思ったより部屋が広い。Wi-Fiの電波は良好でネットは問題なし。
共同のトイレ・シャワーは別々になっているのでシャワー使われても緊急事態時でも大丈夫だ。部屋の広さや設備、立地条件などを考えると久しぶりに当たりのユースホステルに巡り会えた。国慶節の避難先に予約しようと確認したが既に埋まっとるではないか!
やはりこちらが狙っている所は他人も狙っているということか。
夕方になり夕飯を食べに出かける。斜め前が関帝廟なのである意味で最高の立地条件だ。
牛肉麺
夕飯は近くの食堂で牛肉麺(9元/約180円)を食べる。トッピングで鶏蛋を付けてもらう。日本で言えば味玉付きといった所かな。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
合計 | 16元 |
世界遺産 雲崗石窟
06:45頃、古城内の散歩に出る。関帝廟の前では地元のおっちゃんが痰を吐いている。朝からいつもの中国である。
07:30頃、四牌楼のバス停から38路のバスに乗車。運賃は1元、途中で3路のバスに乗り換えて雲崗へ向かう。運賃は1元、08:15頃、雲崗に到着。5分ほど歩いて雲崗石窟の入場券売場に到着。既に金持ち中国人の団体客で溢れかえっている。入場料はボッタクリの125元だ。
08:30頃、開門したばかりのゲートを通り雲崗石窟へ。雲崗石窟には2007年に訪れているが大きく変貌している。霊巌寺が新しく再建されており全く別の場所になっている。こんなに新しく寺を再建したりするから入場料がボッタクリになるのだろう。
そして、以前は外から見るだけというのができたが、現在は入口がかなり離れた場所にあり入場券を買わないと見られないように貧乏人対策がされている。
開門してすぐの入場なので先頭集団を追い抜いて石窟へ向かう。早く石窟まで行かないと金持ち中国人の観光客がイナゴの如く静かな石窟へ押し寄せてくるからだ。
08:40頃、雲崗石窟へ一番乗りする。観光客はおらず警備員と掃除のおばちゃんぐらいしかいない。おそらく静かに撮影できるのは残り15分ぐらいであろう。
この貴重な時間を有効に利用しなければならないので手早く撮影をしていく。もう、説明とかは読まずに後回しです。あとは中国人観光客が新しい寺に気を取られて石窟への到着が遅れるのを祈るだけです。
撮影をしていくと主要な石窟が半分ほど修復工事で閉鎖されて見られなくなっている。これで125元取るというのは完全にボッタクリだよ。09:00頃、中国人観光客の姿が見え始めた。静かな石窟を撮影できるのはここまでである。
雲崗石窟は大同の西16kmの武州山南麓に位置しており、石窟は山を開削しており東西1kmにおよぶ。現存する石窟は大小254になり、仏像は59000余りになる。元は霊巌寺と呼び北魏の和平元年(460)頃に石窟の造営が始まり、その後の王朝では楼閣の建築や修復が行われていく。2001年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
とりあえず静かな環境での撮影ができたので、朝食に昨日買っておいた饅頭を食べる。
既に周辺は平日にも関わらず金持ち中国人観光客で混雑している。
そして、いつものことであるがおっさんたちが痰を吐いている。雲崗石窟が世界遺産でも文明旅游はできないようだ。ほとんどの観光客は文明人として文明旅游をしているが、一部におサルさんが紛れ込んでおり痰吐きの音が世界遺産で響く。
世界遺産に抱きつく中国人観光客
雲崗石窟は見終わったので出口へ向かうが、途中で再建された霊巌寺を見物するが建物巨大で仏像新しすぎる。
仏像は金ピカではないのだがデカイので金も手間もかかっているのだろう。これを作るために入場料がボッタクリなのか?
そして、霊巌寺は再建されているが修行している僧侶は一人も見かけなかった。宗教活動は行われていないようだ。これは「仏作って魂入れず」のような気がするのは気のせいか?昼頃、雲崗石窟を出る。昼食に饅頭を食べて、12:30頃、3路のバスに乗車する。運賃は1元、観音堂で下車する。
観音堂
観音堂は遼の重煕年間(1032-1056)に創建されるが、金による大同侵攻による戦火で消失する。明代、清代に修復が繰り返され、現存する建物は清の順治8年(1651)に再建されたものである。
入場料は10元だが入場券売場が見当たらないので中にある管理人の住居になっていそうな建物へ行き聞いてみる。ちょうど爺ちゃんたちが麻雀の真っ最中であったが婆ちゃんが観音堂の鍵を開けてくれた。で、入場料10元だが門票は無しだ。10元は婆ちゃんの懐か?
観音堂は名前の通り観音像が安置されているが、この観音像などが遼代の仏像で貴重なので柵で保護されている。柵がないと仏像が落書きに遭ったり、盗まれてしまうのだろう。なので、境内には監視カメラが設置されている。
南バスターミナルの新南汽車站
13:20頃、旅游1号線のバスに乗車する。運賃は2元、市内へ戻り11路のバスに乗り換え南バスターミナルの新南汽車站へ向かう。運賃は1元、14:50頃、新南汽車站に到着。
新南汽車站は主に南へのバスが出ているが北京行きのバスもある。
大同汽車站
15:00頃、28路のバスに乗車、運賃は1元で体育場で下車する。大同体育館の隣に大同汽車站がある。
東バスターミナルの東関汽車站
15:40頃、11路のバスに乗車する。運賃は1元、和陽南門で下車して徒歩10分ほどで東関汽車站に到着。
刀削麺
夕飯はバスターミナル近くの食堂で刀削麺(7元/約140円)を食べる。刀削麺は山西省名物の麺料理で大同が本場とも言われている。やはり本場の刀削麺は美味い!まあ、普通の刀削麺だけど大同で食べるから本場の味だ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 7元 | |
バス | 8元 | 路線バス |
雲崗石窟 | 125元 | |
観音堂 | 10元 | |
合計 | 150元 |
中国人の方への差別心がすごいですね…