雲南省旅行記2014夏1

四川省稲城→雲南省シャングリラをバスで移動

05:00頃、ユースホステルをチェックアウトして稲城汽車站へ向かう。稲城汽車站は、既にシャングリラ、成都行きの客やタクシーの運ちゃんたちがいた。

05:30に各バスへの乗車が始まったが、切符売り場ではキャンセルになったシャングリラ行きの切符が1枚だけ売り出された。明日の成都行きの切符を買いに来ていた客もいたが、窓口のおばちゃんに「9時半から販売」と言われていた。シャングリラ行きのバスは荷物が多すぎて積み込みに時間がかかり、06:15過ぎに出発する。

まずは郷城へ向けて山道を登っていく。道路状況は舗装はされているが補修はされていないようで状態はよくない。それでも、順調に進んでいき4699mの峠を越えて進んでいくとチベット人の集落に「共産党万歳」とか斜面に描かれている。ああしないと焼き討ちにあってしまうのだろうか?

09:00過ぎに郷城に到着する。
しかし、町には入らずシャングリラへ向かう。

最大高低差2017mの移動

郷城を過ぎた所で標高が一番低く2682mになる。峠との標高差は2000mを超える。

そして、山道を登るが未舗装の悪路になる。途中に落石の跡があったり道が一部崩れていたりする。峠を越えて四川省から雲南省になり道を下っていく。

12:30頃、舗装道路になり集落に入り昼休憩で停車する。トイレに行くがド田舎のニーハオトイレなのでウンコ山盛りの地獄絵図であった。隣の女子トイレからは姉ちゃんたちの文句と悲鳴が聞こえてきたので、恐らくウンコ山盛りの似たような状態なのだろう。

昼食はチベット人の食堂なのだが、これがぼったくりだ。肉のおかずが20元、野菜のおかずが15元、ご飯3元で完全に足元を見ている。ご飯だけにしようかなと思ったが、ハエがたかっていたのでやめておいた。どうして中国はハエがこんなにも多いのだろうか?よく伝染病が発生しないなと感心してしまう。

13:15頃、再びバスが走り出す。

ここからは一部が舗装区間で大部分が未舗装または工事区間の悪路だ。落石やがけ崩れが発生しており道路状況はかなり悪い。

17:20頃、シャングリラに到着する。

シャングリラの宿は香格里拉国際青年旅舎

今日の宿は旅行人ノート チベット第4版にも掲載されている香格里拉国際青年旅舎(香格里拉国际青年旅舍)(SHANGRI-LA INTERNATLONAL YOUTH HOSTEL)だ。

場所は分かりにくいが8人ドミトリーで1泊30元(会員料金)だ。設備は30元の価値は十分ある。

しかし、ユースホステルなのにニーハオトイレなのはどうなのだろうか?これはド田舎のウンコ山盛りのニーハオトイレに慣れるための訓練施設という位置づけなのだろうか?

18:30頃、夕飯を食べに行くが頭が痛い。高山病の兆候だろう。高低差の激しい移動をしたせいだろうか?今日はもう大人しく寝ていよう。

四川省稲城→雲南省シャングリラのバスのまとめ
  • 稲城汽車站を06:00出発。
    05:30までには稲城汽車站へ行く。
  • 道路状況
    稲城-郷城(乡城)は稲城、郷城、理塘の三叉路までの省道216号は路面良好。
    三叉路から先の省道217号は舗装されているが補修されておらず凸凹道。
    最高地点の4699mの峠を越える。
    郷城(乡城)-シャングリラ(香格里拉)は、ほとんどが未舗装区間か工事区間で悪路。
    最低地点の2682mを通り3500m以上の山道を通る。
    郷城(乡城)の町を過ぎて温泉のある然烏郷(然烏乡)から山道を登り始めて本格的な悪路になる。
  • 峡谷を通るので景色は絶景だが、ほとんどがガードレール無しなので落ちたら谷底へ
  • 所要時間は11-12時間
  • シャングリラ(香格里拉)には、17:20頃に到着
四川省稲城→雲南省シャングリラのGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

稲城汽車站
N 29°02’31.29″
E100°17’45.77″
理塘、稲城、郷城の三叉路
N 29°11’40.72″
E100°06’26.99″
峠4699m
N 29°08’18.50″
E100°02’35.81″
共産党万歳のチベット人の集落
N 29°06’47.23″
E100°01’56.35″
郷城
N 28°55’22.26″
E099°48’23.09″
峠4307m(大雪山) 四川省と雲南省の境界?
N 28°34’37.74″
E099°49’35.94″
昼休憩の場所
N 28°28’40.76″
E099°48’40.18″
峠3869m
N 28°19’10.42″
E099°45’28.63″
香格里拉客運站
N 27°50’22.01″
E099°42’35.78″
SHANGRI-LA INTERNATLONAL YOUTH HOSTEL
(香格里拉国际青年旅舍)
N 27°49’37.27″
E099°42’56.30″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元 1泊30元×2
食費 15元
合計 75元

シャングリラ旧市街

最近流行りのチャリダー型乞食

11:00頃、独克宗古城の亀山公園を訪れる。ここには世界最大と言われるマニ車がある。独克宗古城のシンボルとも言える。

しかし、この観光地にも奴がいた!乞食だ!乞食と言っても最近流行りのチャリダータイプの乞食だ。乞食をしている割にはMERIDAのチャリとか結構いい装備をしている。乞食する前に、その装備を売って家に帰れよと言いたい。でも、職業乞食だから、そのチャリも商売道具なのだろう。

雲南省シャングリラ 大火災後の独克宗古城

独克宗古城は2014年1月11日に242棟を消失する大火災が起きたのだが、現在でもその焼け跡が残っている。独克宗古城の中心地といえる四方街周辺が焼け野原となっていた。

大火災後の独克宗古城

しかし、復興に向けて既に工事が行われている。来年の夏には新しい建物が建てられて今より多くの観光客が訪れるだろう。

被害に遭っていない所は通常営業

大火災と言っても独克宗古城が全て消失したわけではない。火災の被害を免れた区域もあり、しっかり営業しており観光客も来ている。ただ大火災のニュースが中国だけでなく世界中に知れ渡ってしまっているので、古城内の客桟やホテルは空室があり観光客は少なめだ。

亀山公園の前にある月光広場の停車場にナパ海行きのバスが停まっていた。発車時間や本数は不明だが、ぼったくりタクシーを使わなくて済むようになる。

スーパーで大理ビール(2.8元 470ml)と傷んで特売コーナーに追いやられたマンゴー(900g 1.8元)を購入する。
数年ぶりにマンゴーを食べることができた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.6元
バス 2元 路線バス
合計 18.6元

独克宗古城のユースホステルに移動

藏地国际青年旅舍

今日は独克宗古城のユースホステルへと移動する。10:00頃、独克宗古城の藏地国际青年旅舍に到着するが、部屋の掃除が終わっていないのでチェックイン(登記)は1時間後ということになった。それまで共有スペースにてネットで情報収集をしながら時間が過ぎるのを待つ。11:30過ぎに、そろそろチェックイン(登記)できるだろうとレセプションへ行くと老板たちは昼食中だった。チェックイン(登記)できるか聞くと昼食後すぐということだった。

老板たちの昼食が終わりチェックイン(登記)するが、部屋は5人ドミトリーで1泊40元なのだが、掃除がまだ終わっていなかった。掃除が終わっていないからチェックイン(登記)できなかったのでは?
それと、掃除が終わっていないのに昼食?日本だと食事中でも接客対応が優先されるが、宿泊客を待たせるのは世界標準なのだろうか?それとも中国標準?

ユースホステルの隣は2014年1月11日の大火災の焼け跡で復旧工事が行われている。
すぐ隣まで火が迫っていたが、難を逃れたようだ。

スーパーで鍋とか購入

午後になりスーパーで水筒、鍋、茶葉を購入する。水筒は茶葉を入れてお茶が飲めるタイプだ。

そして、一番重要なのが鍋だ!鍋があればカップ麺でなく袋のインスタントラーメンで食事ができる。インスタントラーメンの方がカップ麺より1元くらい安いし、鍋なら厨房が借りられればご飯も炊ける。鍋があると色々と便利だ。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 80元 1泊40元×2
食費 35.7元
バス 1元 路線バス
雑貨 68.6元 水筒、鍋
合計 185.3元

雲南省シャングリラ 路線バスでナパ海へ

路線バスでナパ海へ

09:00頃、独克宗古城の巨大マニ車のある亀山公園へ向かう。今日はナパ海(纳帕海)へ行こうと思う。亀山公園の前にある月光広場の駐車場からナパ海(纳帕海)行きのバスが出ているのだ。

しかし、月光広場に着くと雨が降ってきた。今日のナパ海(纳帕海)行きは諦めてバスターミナルの香格里拉客運站へ向かい明日の奔子欄(奔子栏)行きのバスの切符を買おうとするが、窓口のおばちゃんに「奔子欄(奔子栏)行きは無いよ」と言われてしまう。

待合室の電光掲示板に奔子欄(奔子栏)14:00発と出ているのにどういう事ですか?よく聞いてみるとバスターミナルからは奔子欄(奔子栏)行きは出ておらず、近くの飛馬彫像のロータリー(飞马雕塑转盘路)から14:00に奔子欄(奔子栏)行きが出発しているという

そのバスなら昨日見たので知っている。とりあえず問題は解決した。バスターミナルを出ると雨は止んでおり7路のバスで独克宗古城へ再び向かう。

雨が止んだので諦めていたナパ海(纳帕海)を実行する。シャングリラのシンボルである巨大マニ車のある亀山公園の前の月光広場の駐車場でナパ海(纳帕海)行きのバスに乗る。ナパ海(纳帕海)までは5元だ。

運賃の5元は、何故か運賃箱へ入れずに運ちゃんに渡す。5元は運ちゃんの懐かな?運ちゃんにバスの運行状況を確認すると、08:00から約1時間に1本運行しているという。

ナパ海(纳帕海)から独克宗古城へ戻る最終バスは17:30ぐらいとの事だ。まあ、最終バスの時間は運ちゃんの気分次第で変わりそうだから、16:00ぐらいに戻るつもりでないと危ないな。

11:30頃に独克宗古城を出発する。乗客は自分一人だ。途中で客を2人乗せるが地元民なのでナパ海(纳帕海)の手前で降りてしまう。貸切状態の中、30分ほどでナパ海(纳帕海)に到着する。入場料は60元だ。

雲南省シャングリラ ナパ海

夏のナパ海(纳帕海)は放牧が行われておりヤク、羊、馬と言った家畜が草を食べている。

ナパ海(纳帕海)を歩いているとヤクの喧嘩に遭遇した。


ヤクが喧嘩していたが、草を食べるのに忙しいようで喧嘩はなくなり平和なナパ海(纳帕海)に戻る。

ナパ海(纳帕海)は湖なのだが草地の所にも水があり湿地帯になっている。馬に乗ってナパ海(纳帕海)を見物することもできるが料金が高い。

ナパ海(纳帕海)を歩くだけでなく山の上から全景を見るのもいいだろう。16:30頃、バスに乗車して、17:00頃、独克宗古城に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.5元
バス 2元 路線バス
バス 10元 独克宗古城↔ナパ海(纳帕海)
ナパ海(纳帕海) 60元
合計 86.5元