雲南省旅行記2014夏7

濾沽湖行き準備

朝の麗江古城

07:30頃、麗江古城を散歩する。テーマパーク化された世界遺産の麗江古城だが朝は人が殆どおらず静かな世界遺産になる。

これが麗江のあるべき姿だと思うが商売も大事なので10時を過ぎると店が開いて人が多くなる。

こういう静かな麗江古城は本当に貴重だ。早起きした甲斐があった。

麗江老謝車馬店青年旅舍へ移動

08:55頃、中国最強32人ドミトリーの麗江古城国際青年旅舎をチェックアウトする。四方街と木府を通り抜けて、09:10頃、麗江老謝車馬店青年旅舍(丽江老谢车马店青年旅舍)(Lao Shay Youth Hostel Lijiang)に到着する。6年ほど前に宿泊した時は四方街の近くにあったのだが、いつの間にか麗江古城の南にある白馬龍潭のある通りへ移転していた。

「地球の歩き方 D06 成都 九寨溝 麗江 2014~2015年版」の地図は昔の位置を掲載たままだ。「地球の迷い方」と言われるのもうなずける。

予約はしていなかったが6人ドミトリーが空いていた。1泊50元(会員料金)で6人ドミトリーに宿泊する。ナシ族の古民家を改造しており雰囲気はとても良い。

しかし、ドミトリーにあるトイレ・シャワーなのだが扉は付いているのだが、扉の上が壁なしで筒抜けになっている。それにトイレ・シャワーの区画とベッドの区画には扉がない。これではウンコした時に爆音が部屋中に響くではないか!何やら構造的に問題のあるドミトリーのようだ。

濾沽湖行きバスのチケットを購入する

10:00頃、バスターミナルの麗江客運站で明日の濾沽湖行きのバスのチケットを購入する。08:30出発で運賃は100元だ。

バスのチケットを購入したのでユースホステルへ戻り濾沽湖行きの準備をする。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 50元
食費 25元
バス 100元 麗江→濾沽湖
バス 3元 路線バス
合計 178元

麗江→濾沽湖

麗江客運站から濾沽湖行きバスに乗車

真夜中に同じドミトリーの中国人宿泊客が返ってきた。シャワーを使っておりうるさい。トイレ・シャワーの区画とベッドの区画を区切る扉がないのでシャワーの音が部屋中に響き渡る。うるさくて眠れない。

時刻を確認すると、00:30になっていた。このドミトリーは失敗であった。今更騒いでも仕方ないので寝ることにする。

07:00に起床して濾沽湖行き準備をする。シーツや枕カバーを片づけていると、中国人宿泊客がトイレへ行った。朝から他人がウンコをブリブリする音を聞くのか思ったが、自分もウンコをブリブリしているので文句は言えない。

やっぱり、トイレ・シャワーとドミトリーを区切る扉がついていない、このドミトリーは音がそのまま漏れる構造欠陥を抱えているよな。中国人宿泊客がウンコしているのかと思ったら小便であった。中国人宿泊客がトイレから出てきた。

ここまでは特に文句はなかったが、水を流す音がしない。何てことだユースホステルにおサルさんが宿泊していた。小便のやり逃げせずに水流せよ!何で水流さないんだよ!

07:30にユースホステルの老謝車馬店をチェックアウトしてバスターミナルの麗江客運站へ向かう。20分ほど歩いて、07:50頃、麗江客運站に到着する。

08:10頃、濾沽湖行きのバスに乗車する。バスは08:30出発なので、まだ少し時間がある。大人しく出発を待っていると自分の右斜め前方の2番の席のおっさんが痰を吐きやがった。

しかも、床に直接吐きやがった。おまけに出発までに5回も吐きやがった。朝から最悪だ。他の乗客はほとんど観光客で上品にしており、孔子や孟子の中国という感じだ。

バスの車内は孔子や孟子の中国とサル山の2つの中国があった。ある意味で一国二制度だ。自分としては孔子や孟子の中国だけにして欲しい。

08:30に運ちゃんから濾沽湖までの道のりの説明があり、大型バスは濾沽湖に入れないので途中で乗り換えがあるという説明があった。出発前に運ちゃんから道のりの事前説明があるというのは非常に珍しい。この運ちゃんはかなり親切だ。

08:35にバスターミナルの麗江客運站を出発する。10:45頃、トイレ休憩で停車する。山道の土産物屋みたいなところだが、トイレは有料で1元だ。11:00に濾沽湖へ向けてバスが出発する。

バスを2回乗り換え濾沽湖へ

11:30頃、バスの乗り換えと昼休憩で停車する。濾沽湖は21人以上乗車の大型車は通行禁止なので19人乗りの中型バス2台に分かれて乗車することになる。

昼休憩で食堂へ行く乗客もいるが1人20元のボッタクリ料金なので自分を含めて11人が昼食抜きで過ごす。

12:00頃、バスが出発する。道路状況が悪くなりかなり揺れる。舗装はしてあるが穴だらけだ。

13:40頃、2回目のバスの乗り換えとトイレ休憩で停車する。ここがどこなのかよく分からなかったが寧蒗イ族自治県(宁蒗彝族自治县)の戦河郷(战河乡)という場所だ。

13:55頃、バスが出発する。寧蒗(宁蒗)の県城を過ぎると道路状況が一気に改善されバスが爆走していく。

濾沽湖風景区に到着

17:00頃、濾沽湖風景区入口のチケット売り場に到着して運ちゃんが100元徴収して入場券をまとめ買いしてくる。

チケット売り場から濾沽湖客運站へ向けてバスが出発するが、途中で撮影のために停車する。

17:15頃、濾沽湖客運站に到着する。麗江から約9時間のバスの旅であった。

濾沽湖客運站は小さなバスターミナルで時刻表をみると麗江と西昌行きぐらいしか使えそうなバスがない。西昌行きは時刻が表示されていないが毎朝バスがあるようだ。まあ、西昌行きのバスの切符は明日もう一度聞いてみてバスがあれば切符を購入しよう。

時刻表の他には落水村から里格、左所(濾沽湖鎮)などへのタクシーのチャーター運賃表があった。一応チャーターだけど4人まで乗車できるので人数を集めれば安くなる。濾沽湖客運站で情報を集めたので濾沽湖の湖畔へ向かう。

濾沽湖客運站の時刻表

濾沽湖の湖畔へ出て歩き、17:30頃、今日の宿のユースホステルの麗江濾沽湖思茶屋国際青年旅舍(丽江泸沽湖湖思茶屋国际青年旅舍)(Hu Si Tea House International Youth Hostel)に到着する。

予約はしていなかったが6人ドミトリーが空いており1泊30元(会員料金)で2泊することにする。昨日まで中秋節の3連休だったので、空きがあるか怪しかったけど大丈夫であった。

麗江濾沽湖思茶屋国際青年旅舍は濾沽湖の湖畔にあり立地条件は最高だ。

夕飯は併設されているレストランで麻婆豆腐(15元)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元 1泊30元(会員料金)×2
食費 17元
濾沽湖 100元
合計 177元

雲南省と四川省の境界・濾沽湖

濾沽湖 大洛水を散歩

07:00頃に起床する。濾沽湖の湖畔沿いに大洛水を散歩する。

そして、朝から痰吐きの音が聞こえる。中国では毎日どこかで痰吐きの音に遭遇している。目の前に大自然が広がる濾沽湖も例外ではなかった。

昨日は夕方に到着したので周辺の調査をしていなかったが散歩して気がついたのがATMが1台しか見当たらない。しかも農村信用社のATMなのでVISAやMASTERなどは使えない。使えるのは中国国内の銀聯カードだけっぽい。

大洛水を散歩していると停車場に乗り合いタクシーが集結しているのを見つける。濾沽湖周辺への移動で重要な交通手段だ。

ひと通り歩いたのでユースホステルの麗江濾沽湖思茶屋国際青年旅舍に戻る。裏口があったので、そちらから戻り、併設されているレストランで朝食に鶏蛋炒飯(鸡蛋炒饭)を食べる。12元(約204円)で麗江より高いけど、この辺境地域では仕方がない。

10:00頃、ユースホステルの近くで自転車を借りる。レンタルサイクルは1日30元だ。ジャイアントのチャリを試乗して自転車を選びパスポートを預けて30元支払う。伝票と鍵を受け取り濾沽湖1周へ出発する。

湖畔沿いにレンタルサイクル屋が数軒あるが自転車の他に電動スクーターやスクーターもレンタルしている。レンタルサイクル屋の営業時間は08:00-18:00なので、もう少し早く借りておけば良かった。

濾沽湖を反時計回りで1周に挑戦する。約60kmの道のりだ。

濾沽湖は雲南省と四川省の境界にあるので、まずは四川省側にある左所とも呼ばれる濾沽湖鎮(泸沽湖镇)を目指す。道はほとんど平坦で順調に進んでいく。

四川省側の濾沽湖風景区入口に到着

11:45頃、四川省側の濾沽湖風景区の入口に到着する。案内図を確認して、ここからさらに濾沽湖鎮(泸沽湖镇)を目指す。

天気は晴れていて良いのだが日差しが強く標高3000mの高地でも暑い。半袖のTシャツでも汗が出てくる。濾沽湖は昼間は暑くても朝晩は涼しくて過ごしやすい。

12:10頃、濾沽湖鎮(泸沽湖镇)に到着する。広場前に塩源(盐源)行きバスが停まっているのを見つける。

塩源(盐源)は濾沽湖と西昌の中継点になる場所だ。さら塩源(盐源)は木里への中継点でもある。木里といえばテレビ東京の世界秘境全集でムーリ高地が登場する。

塩源(盐源)行きバスが停車している広場前のスーパーには西昌行き、攀枝花行きの看板が出ている。ロンリープラネット四川・重慶だと、ここでバスのチケットを買えるということだ。詳しくはスーパーの人に聞いてみないと分からないが・・・。

濾沽湖鎮(泸沽湖镇)は宿はそこそこあるのだが、濾沽湖から離れているので観光客は見当たらない。四川省側からの観光客は濾沽湖鎮(泸沽湖镇)に泊まらず湖周辺の村や雲南省側の大洛水へ移動するのだろう。

13:00頃、祭神台に到着。
濾沽湖が見渡せる場所で観光客が多い。それと地元のオバちゃんやおっちゃんが屋台を開いていて、ちょうど昼食を食べている観光客もいる。

祭神台から濾沽湖をみて女神湾へ行こうとしたら、屋台のおっちゃんが酒瓶を崖に投げ捨てやがった!どうしてポイ捨てするんだよ!ガラス瓶は回収して再資源化するって学校で習ったり、親に教えられているだろ!それは日本の話だった。

中国人も当然学校なり家で習っているだろ!それに濾沽湖にどうして観光客が来るか分かっているだろ!目の前にある大自然目当てだろ。濾沽湖がゴミだらけになったら観光客が来なくなるだろ。

そうなれば観光客相手に商売している自分たちの生活が成り立たなくなるだろ!それぐらい分かっているよな?おっちゃん自分の手で濾沽湖の自然を壊すなよ。

13:30頃、濾沽湖の女神湾に到着する。女神湾から先には道がなかったので山越えの遊歩道をチャリを押して進む。山を越えて再び濾沽湖鎮(泸沽湖镇)を通り進んでいく。

濾沽湖鎮(泸沽湖镇)からは小洛水や里格などの村を通るのだが、上り坂と下り坂が続き起伏が激しい。かなり疲れてきたが、16:00頃、四川省と雲南省の境界に到着する。ようやく雲南省へ戻って来た。

18:00までにチャリを返却しないといけなので、とにかく前へ進む。17:15頃、濾沽湖に虹が架かっているのを見つける。ちょっと休憩して再び進む。


17:45頃、大洛水の濾沽湖客運站に到着する。ここで明日の四川省の西昌行きのバスの切符を購入しようとするが、西昌行きのバスは07:30に出発だそうだが切符は売っておらず、乗車時に購入とのことであった。

西湘行きのバスの情報が手に入ったので湖畔のレンタルサイクル屋へ向かう。17:50頃、自転車を返却する。ちょうど老板が店じまい片付けを始めるところであった。自転車での濾沽湖1周は何とか完了した。

濾沽湖1周は余裕を持って朝一番で自転車を借りたほうがいいだろう。濾沽湖は1周60kmのはずであったが山の遊歩道を通ったりしていたのでGPSを確認すると約70kmの道のりになっていた。

ユースホステルへ戻りレストランで夕飯に糖醋白菜(15元)を食べる。今日は疲れた。明日は早朝に出ていくので先にチェックアウトの手続きをしておく。

濾沽湖のまとめ
  • バスターミナルは雲南省側の大洛水にある濾沽湖客運站。
    麗江からのバスは濾沽湖客運站が終点。
  • 四川省側からのバスは濾沽湖鎮(泸沽湖镇)が終点。
  • 入場料は雲南省側が100元、四川省側が80元。
  • 宿泊施設やレンタルサイクル屋が一番整っているのは濾沽湖客運站のある大洛水。
  • レンタルサイクルは1日30元が相場。
    電動スクーターとか1日100元ぐらい。
  • チャリで濾沽湖1周するなら朝一番で借りたほうが良い。
  • 標高3000mの高地でも昼間は暑い
濾沽湖のGPSデータ

あくまで参考データです。

実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

濾沽湖客運站
N 27°40’54.70″
E100°46’02.01″
濾沽湖の宿
麗江濾沽湖思茶屋国際青年旅舍
(丽江泸沽湖湖思茶屋国际青年旅舍)
(Hu Si Tea House International Youth Hostel)
N 27°41’00.10″
E100°46’13.98″
濾沽湖風景区入口(雲南省側)
N 27°39’23.84″
E100°48’25.96″
濾沽湖鎮(泸沽湖镇)
N 27°43’44.16″
E100°51’22.43″
祭神台
N 27°42’39.58″
E100°48’26.82″
女神湾
N 27°42’16.76″
E100°48’20.30″
乗り合いタクシー乗車場所
N 27°40’53.82″
E100°46’16.19″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 29元
レンタルサイクル 30元
合計 59元