鉄道で大理へ
警備の厳しい昆明駅へ
07:00頃、雨の音で目が覚める。今日は大理へ移動するのに天気が悪い。準備を整えてKunming Cloudland International Youth Hostel(昆明大脚氏国际青年旅舍)をチェックアウトする。
07:30頃、近くの雲南日報社のバス停から64路のバスに乗車して昆明駅へ向かう。朝の通勤時間帯だったが珍しく渋滞がなく、07:50過ぎに昆明駅に到着する。昆明駅では雨は止んでおり、まずは一安心だが駅の広場の入口は手荷物のX線検査とボディチェックで混雑している。
手荷物のX線検査とボディチェックを済ませて待合室(候车室)へ向かうが駅舎の入口には切符と身分証の確認で再び行列ができている。切符と身分証の次はさらに手荷物のX線検査とボディチェックが待っていた。3月のテロ事件の影響なのだろうか?警備が厳重だ!
08:10頃、待合室(候车室)に到着する。09:45発の麗江行きのK9618次で大理へ向かうのだが、ちょうど1本前の08:35発、大理行きK9640次の改札が始まっていた。すんなり待合室(候车室)までたどり着けるようならK9640次の切符を買っておいてもよかったかな?
待合室(候车室)で約1時間待つことになるが、改札口の先頭を陣取っておく。これで割り込みのおサルさんの心配がなくなる。同じ待合室(候车室)で成都行きの改札が始まるが、さすが成都行きの列車で大混雑している。
成都行きの改札が終わる頃になって駆け込んでくる乗客が結構いる。理由は分からないが改札口で駅員に大声でわめき散らしているのがいたりして、「またかよ!」みたいな感じだ。大体改札口が閉まる時間に駆け込んで間に合わなかったりして騒ぐのがいる。
鉄道で昆明→大理
09:15頃、改札が始まる。先頭を確保していたので問題なく改札を通過する。
後方では、おサルさんによる割り込みが当然発生しているというか、真後ろに先ほどまでいなかった婆さんが並んでいる。いや、並んだのではなく割り込んだのだな。まあ、いつもの中国だな。
09:45発車のはずだが1分早く発車する。大理には15:48到着で約6時間の列車の旅だ。車内の状況はタバコを吸うおサルさんはいないが、後方で痰を吐く音がする。どうやら、おサルさんが紛れ込んでいるようだ。おサルさんが少なくとも1匹いるが、それ以外は特に問題はない。
昼前に日本で言う弁当というか、ぶっかけ飯の盒飯(盒饭)の車内販売があったが、1個20元でボッタクリだ。ぶっかけ飯のそれで20元は酷くないか?自分の前に座っている夫婦が盒飯(盒饭)を食べているが残しやがった。食べ残しなんかするなよ!一般的な中国人だから食べ残しするのだろう。食べ残しは中国五千年の伝統だが中国人の悪習でもある。
中国政府と共産党は、この中国人の悪習を正そうと宣伝活動をしたりするが効果はないようだ。将来予想される世界的な食糧危機を中国政府と共産党は警戒して食糧の浪費を抑えようとしているのだと思うが、長年の愚民化政策の効果で末端の中国人は世界の食糧事情を理解せず食糧の浪費中のようだ。
中国政府と共産党には、もっと頑張ってもらいたいものだ。日本も食料の無駄が多いのであまり他人の事は言えないが・・・。
14:00過ぎになり大理まで約2時間になった。隣のおばちゃんがスマートホンでドラマを見始める。スマホでドラマや映画を見るのは中国では一般的なのだが、イヤホンせずに見ているのでうるさい。中国では周囲のことを考えずにイヤホンせずに大音量でドラマや映画を見るのは当たり前のようだ。まあ、おサルさんでは静かな環境では過ごせないのだろう。
大理に到着
大理駅に25分遅れの16:13に到着する。しかし、大理駅のホームには16:08到着と表示されている。到着時間を5分ごまかしている。頭の中を「チャイナクオリティ」という言葉が駆け巡った。20分以上遅れているのに、今更何故5分ごまかす必要があるのだろうか?
バスで大理古城へ
ロンリー・プラネットや地球の歩き方には1.5元と書いてあったのだが大理にも物価上昇の波が押し寄せている。今まで大理に来た時は8路のバスを利用しているので、今回も8路バスで大理古城へ向かう。バス停は列車の乗客で混雑しているので空くのを待つことにする。
気分的には袋叩きにしてバスの外へ放り出したいのだが、おサルさんに「小日本のくせに生意気だぞ!」と逆にボコボコにされる確率が高いので、おサルさんが早く降りることを願ってタバコの煙を我慢する。
17:10頃、大理古城の東の風花雪月酒店(风花雪月酒店)のバス停に到着するが、8路のバスの路線が変更されており、今まで大理古城内を通って西門まで行っていたのが、大理古城内を通らず大理古城の外を通り北門近くの六十医院が終点になっていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 30元 | |
食費 | 17元 | |
バス | 2.9元 | 路線バス |
合計 | 49.9元 |
下痢ピーピー&熱出して大理で寝込む
調子悪いけど11:00頃に大理古城風鈴青年旅舍 (大理古城风铃青年旅舍) (Dali Ancient City Campanula Hostel)をチェックアウトして大理老謝車馬店(大理老谢车马店)(Dali Lao Shay Hostel)へ移動する。
10人ドミトリーで1泊25元(会員料金)だ。
ちょっと考えてみたら大理老謝車馬店(大理老谢车马店)(Dali Lao Shay Hostel)は、あまり宣伝していないことに気がついた。YHA China等のウェブサイトに載せていないのだ。
せめてhihostels.comやBooking.comに乗せていないと欧米人が来ないだろう。
ホステルワールドには載っていたけど、欧米人がいないよ!
まあ、おかげで10人ドミトリーを1人で占領することができた。しかし、ここで問題が発生する。荷物をバックパックから出していたら、荷物が濡れている。何と缶ビールに穴が開いてビールが漏れていたのだ!
これは緊急事態だ!すぐにノートPCを確認する。ノートPCは無事であったが、ズボンとバックパックがビールまみれになっていた。バックパックの中にあった鍋に当って穴が開いたようだ。
到着早々洗濯をする羽目になった。洗濯を終えて一息ついたが、腹の調子が悪い。完全に下痢ピーピーだ。おまけに歩くのも結構つらい。夕方になると熱が出てきたのか寒い。
下痢ピーピーの中で完全に寝こむ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 75元 | 1泊25元(会員料金)×3 |
食費 | 15.9元 | |
合計 | 90.9元 |
大理古城
6年ぶりの大理古城
09:30頃、大理古城内の散歩に出かける。今日は朝から天気が良く観光には条件が良い。
ただし、標高が2000mの高地でも半袖でないと暑い。大理古城を6年ぶりに散歩してみたが大きく変わっている。ホテルや土産物屋などが至る所にできている。10:00頃、大理古城の南門へやって来た。
大理古城の微妙な日本語標識
そのまま漢字を変換するだけで十分だろうが!この変な日本語表示は、恐らく百度で翻訳して、そのまま使用したようだ。百度で「五华楼」を日本語変換すると「五華のビル」と表示される。せっかく標識を設置するなら金と手間を惜しまずしっかり作れよ!
素食の安食堂
一然堂素食館は素食の店、つまり肉を使わないベジタリアンの店だ。自分で食材を選ぶビュッフェ方式になっている。格安で食べられるので開店直後から行列ができている。地元民はお碗持参で食べに来ている。
支払う5元は店員に渡すのではなく、目の前においてある壺に入れていく方式だ。食事代でなくお布施ということなのか?
営業時間外は読書ができるそうだが置いてある本は仏教の本ばかり、それに仏像もあるし、経営者は仏教関係者かな?
洱海の才村碼頭
並ぶことを知らない中国人
6年前は、まだ観光開発がそれほど進んでいない農村だったのだが、今は観光客が多くなり、すっかり観光地となっている。欧米人がノーヘルでスクーターに乗っている姿も見られた。ただし、免許は大丈夫かという疑問が出てきたが・・・。
これではいつまでたっても乗れるわけがない。このおサルさんたちの光景を欧米人観光客に見られているのだが、大理のイメージダウンは確実だろう。
大理市の共産党幹部は、このおサルさんたちを欧米人に見られても恥ずかしくない文明人に教育するか、見られないように隔離するしか選択しはないが、賄賂をもらうので忙しいとかで放置は勘弁して欲しいところだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 3元 | ネット予約 麗江在路上国際青年旅舍 (丽江在路上国际青年旅舍) (On tde Road International Youtd Hostel) |
食費 | 5元 | |
切符 | 34元 | 大理→麗江 |
バス | 1.5元 | 路線バス |
合計 | 43.5元 |
雲南省旅行記2014夏
大理駅で自動券売機を試してみる
大理にはバスターミナルがいくつかあるようだが、大理駅近くの大理汽車客運站は大理の東にあるので東站(东站)とも呼ばれている。主に弥渡、賓川(宾川)、南澗(南涧)、海東(海东)方面のバスがある。
09:45頃、大理駅に戻る。麗江行きの切符は昨晩インターネットの中国鉄路客戸服務中心で予約購入してあるので窓口で切符を受け取るだけなのだが、それでだけではつまらないので昆明駅で購入できなかった自動券売機での切符購入を再び試してみる。
結果は同じというのは分かっているが、もう一度試してみる。自動券売機での切符購入には中国人が携帯を義務付けられている二代身分証(二代身份证)と呼ばれるICチップ内蔵型の身分証が必要だ。外国人には二代身分証は発給されないので、自動券売機は使用できず窓口で購入することしかできない。
しかし、この自動券売機は外国人利用不可にもかかわらず英語メニューでの切符購入が出来るようになっている。将来的にはパスポートのICチップが読み取れるようになると期待したいのだが・・・。今回パスポートのICチップが読み取れるようになっているか、自動券売機で麗江行きの切符購入を試してみたが、やはり二代身分証しか読み取れないので購入できませんでした。
大人しく窓口で予約番号(订单号码)をメモした紙とパスポートを出して、ネットで予約購入した麗江行きの切符を受け取りました。
元世祖平雲南碑
大理に自生する大麻
でも、道端に生えているからといって抜いたりするのはやめておいた方がいいでしょう。麻薬類は所持しているだけで死刑になりますから!
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 3.5元 | ネット予約 麗江陌上花開青年旅舍 (丽江陌上花开青年旅舍) (Memory of March International Youtd Hostel) |
宿泊費 | 27元 | ネット予約 麗江北門苑国際青年旅舍 (丽江北门苑国际青年旅舍) (Nortd Garden International Youtd Hostel Lijiang) |
宿泊費 | 5元 | ネット予約 麗江古城国際青年旅舍 (丽江古城国际青年旅舍) (LIJIANG Ancient Town International Youtd Hostel) |
食費 | 5元 | |
バス | 4元 | 路線バス |
合計 | 44.5元 |
鉄道で麗江へ
大理古城から大理駅へ
08:00頃、大理中心部の下関(下关)に入るが渋滞が激しい。渋滞の原因は交通ルールを無視した運転だ。赤信号でも車が交差点に進入するので、交差点が塞がれて渋滞が発生するのだ。よくこんな運転で免許が取得できるものだ。
まあ、中国なので賄賂払っていれば免許取得なんて楽勝なのだろう。交差点が塞がれて左折できないバスの運ちゃんは切れて文句言っているが、交差点を塞いでいるのは同じ路線バスではないか!バス会社で研修を実施した方がいいと思うぞ!
郷に入れば郷に従えで、改札口で乗車バトルを開始する。後ろから割り込もうとするおサルさんたちをバックパックを振って阻止する。バックパックの直撃を受けるおサルさんは文句言っているが、ちゃんと並んでいればこんな面倒なことをせずにすむのだ。
鉄道で大理→麗江
麗江駅から路線バスで麗江古城へ
部屋は問題なかったが、シャワーが問題だ。3つあるシャワーのうち1つはシャワーヘッドが壊れて使えない。もう一つは建物がナシ族の古民家なので立て付け悪くて扉が閉まらず使用不可。使えるのがトイレ兼シャワーの1つだけという状態であった。
麗江古城の路地に面している入口で、こちらの入口が表口のようだ。2路のバス停の石油公司近くの入口は裏口であった。
散歩しながら麗江古城の南にある忠義市場でマンゴーを購入する。5斤(2.5kg)で10元(約170円)の処分品だが、日本で高いマンゴーを買えない自分には貴重だ。
素食の準備ができて、ようやく食事となる。ビュッフェ方式で食べ放題になっており、これはかなりお得だ。客の中国人が「古城で食べる高くて不味い炒飯より良い!」というような話をしており、麗江古城には酷いレストランがあるようだ。
中国人に不味いと言わせる炒飯は相当酷い。それに比べ阿媽素食館の素食は美味い!これで食べ放題は凄い!でも、もちろん食べ残し厳禁です。食べ終わったら食器は自分で片付ける方式だ。それと、老板は台湾人のようだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 27元 | |
食費 | 20元 | |
バス | 4元 | 路線バス |
合計 | 51元 |
麗江古城でユースホステルを移動
移動途中に雨が降ってきたので大変であったが、昨日、忠義市場へ行く時に場所を確認しておいたので雨以外は問題なく、11:30頃、麗江陌上花開青年旅舍(丽江陌上花开青年旅舍)(Memory of March Youth Hostel)に到着する。YHA Chinaで予約しておいたので残金の31.5元を支払う。部屋は6人ドミトリーだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 31.5元 | |
食費 | 20元 | |
合計 | 51.5元 |
麗江の黒龍潭
麗江北門苑国際青年旅舍の場所は既に分かっているので、まずは麗江古城の入口にある大水車へ向かう。大水車から10-15分歩いて、10:30頃、麗江北門苑国際青年旅舍に到着する。部屋は8人ドミトリーで1泊27元(会員料金)だ。
まあ、これはマイナス評価というわけではない。ユースホステルは麗江古城の外にあるのだが立地条件も悪くなく、大水車まで10-15分だ。路地に入った所にあるので静かだが、レストランやスーパー、鉄道切符の代理販売所は徒歩圏内だ。
ユースホステル自体の設備も悪くなく麗江古城の外にありながら大水車に近く、レストランやスーパーも徒歩圏内というのは結構凄い。おまけに宿泊客少ないので狙い目である。
ユースホステルへ戻り夜になると客が少しづつ増え始める。昼間は宿泊客がほとんどいなかったが、どうやらここは夜に増える傾向のようだ。8人ドミトリーも昼間は自分一人であったが、夜になり4人なった。
ドミトリーで中国人バックパッカーのA先生とB先生と話をするが、A先生が「チベットへは行かないの?」と聞いてきたので「外国人は入藏証ないと入れないよ」と答えると、B先生が「チベットの文化と自然保護で外国人は制限されているんだよ」というような中国政府の建前を説明していた。
建前というのを知っていて説明しているならいいのだが、本気で説明しているなら忠実な操り人形だ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 20元 | |
合計 | 20元 |
中国最強32人ドミトリー
麗江古城国際青年旅舎
場所は調査済みなので迷わずに、10:20頃、麗江古城国際青年旅舎に到着する。部屋は中国最強の32人ドミトリーで1泊25元(会員料金)だ。YHA Chinaで2泊予約したので残金45元を支払う。32人ドミトリーなので予想通りの上級者向けのカオス状態だ。
ただし、レセプションのオバちゃんはユースホステルのスタッフというよりも、招待所のオバちゃんといった感じだ。チェックイン時は会員証はちゃんと確認していたがパスポートは中身は見るが伝票にパスポート番号とか記入せずに返してきた。オンラインでパスポート情報を入力しておらず登記無しの宿泊だ。
獅子山周辺は比較的人が少ないので静かに麗江の街並みの中を歩くことが出来る。麗江古城はテーマパークと化しているが、少し外れた所を歩くとテレビで見る静かな麗江が残っている。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 45元 | 1泊25元×2 (ネットで予約金5元支払済) |
食費 | 30元 | |
合計 | 75元 |
世界文化遺産 束河古鎮
麗江五大寺院 玉峰寺
バス停の白沙郷人民政府(白沙乡人民政府)が白沙古鎮の白沙壁画の前であり、ここで一気に乗客がいなくなる。12:50頃、玉峰寺に到着する。
入場券は25元だが、古城維持費の領収書の確認があった。領収書の有効期限は1週間と言われているが日付は8月15日で1週間以上過ぎていても黒龍潭と同様で特に何も言われず・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 19元 | |
バス | 4元 | 路線バス |
玉峰寺 | 25元 | |
合計 | 48元 |
麗江五大寺院 福国寺と白沙古鎮
08:20頃、福慧市場のバス停から8路のバスに乗車して象山市場で下車する。象山市場から6路Bのバスに乗車して白沙古鎮へ向かう。ここでちょっと説明しておくが6路のバスはA線(A线)とB線(B线)の2種類がある。これから乗車するのは内回りの6路Bのバスだ。
でも、ここは白沙古鎮だから捨てたのはナシ族かな?こんな光景を外国人に見られたら中国政府や共産党の面子丸つぶれだな!海外に「美麗中国」とか宣伝しても、これじゃダメだな!愛国教育より道徳教育が先だよな。いずれにせよ中国の恥部が田舎で見られた。
麗江五大寺院 福国寺
案内表示の2kmは大嘘であった。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
宿泊費 | 25元 | |
食費 | 23元 | |
バス | 4元 | 路線バス |
合計 | 52元 |