雲南省旅行記2014夏6

鉄道で大理へ

警備の厳しい昆明駅へ

07:00頃、雨の音で目が覚める。今日は大理へ移動するのに天気が悪い。準備を整えてKunming Cloudland International Youth Hostel(昆明大脚氏国际青年旅舍)をチェックアウトする。

07:30頃、近くの雲南日報社のバス停から64路のバスに乗車して昆明駅へ向かう。朝の通勤時間帯だったが珍しく渋滞がなく、07:50過ぎに昆明駅に到着する。昆明駅では雨は止んでおり、まずは一安心だが駅の広場の入口は手荷物のX線検査とボディチェックで混雑している。

手荷物のX線検査とボディチェックを済ませて待合室(候车室)へ向かうが駅舎の入口には切符と身分証の確認で再び行列ができている。切符と身分証の次はさらに手荷物のX線検査とボディチェックが待っていた。3月のテロ事件の影響なのだろうか?警備が厳重だ!

08:10頃、待合室(候车室)に到着する。09:45発の麗江行きのK9618次で大理へ向かうのだが、ちょうど1本前の08:35発、大理行きK9640次の改札が始まっていた。すんなり待合室(候车室)までたどり着けるようならK9640次の切符を買っておいてもよかったかな?

待合室(候车室)で約1時間待つことになるが、改札口の先頭を陣取っておく。これで割り込みのおサルさんの心配がなくなる。同じ待合室(候车室)で成都行きの改札が始まるが、さすが成都行きの列車で大混雑している。
成都行きの改札が終わる頃になって駆け込んでくる乗客が結構いる。理由は分からないが改札口で駅員に大声でわめき散らしているのがいたりして、「またかよ!」みたいな感じだ。大体改札口が閉まる時間に駆け込んで間に合わなかったりして騒ぐのがいる。

鉄道で昆明→大理

09:15頃、改札が始まる。先頭を確保していたので問題なく改札を通過する。

後方では、おサルさんによる割り込みが当然発生しているというか、真後ろに先ほどまでいなかった婆さんが並んでいる。いや、並んだのではなく割り込んだのだな。まあ、いつもの中国だな。

09:45発車のはずだが1分早く発車する。大理には15:48到着で約6時間の列車の旅だ。車内の状況はタバコを吸うおサルさんはいないが、後方で痰を吐く音がする。どうやら、おサルさんが紛れ込んでいるようだ。おサルさんが少なくとも1匹いるが、それ以外は特に問題はない。

昼前に日本で言う弁当というか、ぶっかけ飯の盒飯(盒饭)の車内販売があったが、1個20元でボッタクリだ。ぶっかけ飯のそれで20元は酷くないか?自分の前に座っている夫婦が盒飯(盒饭)を食べているが残しやがった。食べ残しなんかするなよ!一般的な中国人だから食べ残しするのだろう。食べ残しは中国五千年の伝統だが中国人の悪習でもある。

中国政府と共産党は、この中国人の悪習を正そうと宣伝活動をしたりするが効果はないようだ。将来予想される世界的な食糧危機を中国政府と共産党は警戒して食糧の浪費を抑えようとしているのだと思うが、長年の愚民化政策の効果で末端の中国人は世界の食糧事情を理解せず食糧の浪費中のようだ。

中国政府と共産党には、もっと頑張ってもらいたいものだ。日本も食料の無駄が多いのであまり他人の事は言えないが・・・。

14:00過ぎになり大理まで約2時間になった。隣のおばちゃんがスマートホンでドラマを見始める。スマホでドラマや映画を見るのは中国では一般的なのだが、イヤホンせずに見ているのでうるさい。中国では周囲のことを考えずにイヤホンせずに大音量でドラマや映画を見るのは当たり前のようだ。まあ、おサルさんでは静かな環境では過ごせないのだろう。

大理に到着

大理駅に25分遅れの16:13に到着する。しかし、大理駅のホームには16:08到着と表示されている。到着時間を5分ごまかしている。頭の中を「チャイナクオリティ」という言葉が駆け巡った。20分以上遅れているのに、今更何故5分ごまかす必要があるのだろうか?

バスで大理古城へ

大理駅を出ると宿の客引きのおばちゃんとかが待ち構えていたが、そのままバス停へ向かう。大理駅から大理古城までは8路と崇聖寺三塔専線(崇圣寺三塔专线)で行けるのだが運賃が2元になっている。

ロンリー・プラネットや地球の歩き方には1.5元と書いてあったのだが大理にも物価上昇の波が押し寄せている。今まで大理に来た時は8路のバスを利用しているので、今回も8路バスで大理古城へ向かう。バス停は列車の乗客で混雑しているので空くのを待つことにする。

しかし、8路のバスは並ぶことを知らないおサルさんたちで混雑している。並べよ!おサルさんたちがいなくなりバス停が空いてきたので8路のバスに乗車して大理古城へ向かう。ところが、おサルさんが一匹紛れ込んでおり自分の隣でタバコを吸っている。目の前に禁煙のシールが張ってあるのだが、おサルさんは漢字が読めないようだ。

気分的には袋叩きにしてバスの外へ放り出したいのだが、おサルさんに「小日本のくせに生意気だぞ!」と逆にボコボコにされる確率が高いので、おサルさんが早く降りることを願ってタバコの煙を我慢する。

17:10頃、大理古城の東の風花雪月酒店(风花雪月酒店)のバス停に到着するが、8路のバスの路線が変更されており、今まで大理古城内を通って西門まで行っていたのが、大理古城内を通らず大理古城の外を通り北門近くの六十医院が終点になっていた。

とりあえず、大理古城の東の入口の風花雪月酒店(风花雪月酒店)のバス停で下車する。大理古城の案内図があったので確認すると、以前8路のバスが走っていた区間は観光用の電動カートが走るようになっていた。

今日の宿であるがBooking.comで大理古城内の北東にある大理古城風鈴青年旅舍 (大理古城风铃青年旅舍) (Dali Ancient City Campanula Hostel)を予約しておいたので向かう。

路地に位置しているが近くに目印になる劇場があるので問題はない。10人ドミトリーで1泊30元だ。すでに夕飯の時間帯になっていたので、近くの食堂で炒飯を食べる。明日は大理にもある老謝車馬店へ移動する。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 30元
食費 17元
バス 2.9元 路線バス
合計 49.9元

下痢ピーピー&熱出して大理で寝込む

朝から何やら腹の調子が悪い。昨日の夕飯に食べた炒飯にあたったようだ。でも、炒飯は火が通っているのになぜあたるのだ?可能性としては油だろうな。恐らく下水油(地沟油)を使っていたのだろう。

調子悪いけど11:00頃に大理古城風鈴青年旅舍 (大理古城风铃青年旅舍) (Dali Ancient City Campanula Hostel)をチェックアウトして大理老謝車馬店(大理老谢车马店)(Dali Lao Shay Hostel)へ移動する。
10人ドミトリーで1泊25元(会員料金)だ。

老謝車馬店は麗江やシャングリラにも店舗を構える人気店だから10人ドミトリーは一杯だろうと思っていたら、何と自分一人だけであった!大理古城内にあるのになぜ宿泊客がいないのだ?徒歩5分圏内には市場やスーパー(四方街超市)があるという好立地なのに・・・。

ちょっと考えてみたら大理老謝車馬店(大理老谢车马店)(Dali Lao Shay Hostel)は、あまり宣伝していないことに気がついた。YHA China等のウェブサイトに載せていないのだ。

せめてhihostels.comやBooking.comに乗せていないと欧米人が来ないだろう。
ホステルワールドには載っていたけど、欧米人がいないよ!

まあ、おかげで10人ドミトリーを1人で占領することができた。しかし、ここで問題が発生する。荷物をバックパックから出していたら、荷物が濡れている。何と缶ビールに穴が開いてビールが漏れていたのだ!

これは緊急事態だ!すぐにノートPCを確認する。ノートPCは無事であったが、ズボンとバックパックがビールまみれになっていた。バックパックの中にあった鍋に当って穴が開いたようだ。

到着早々洗濯をする羽目になった。洗濯を終えて一息ついたが、腹の調子が悪い。完全に下痢ピーピーだ。おまけに歩くのも結構つらい。夕方になると熱が出てきたのか寒い。
下痢ピーピーの中で完全に寝こむ。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 75元 1泊25元(会員料金)×3
食費 15.9元
合計 90.9元

大理古城

6年ぶりの大理古城

08:30頃に目が覚める。十分に睡眠をとったので熱も下がり体力も回復してきた。まだ本調子とはいえないが外に出られるようになった。

09:30頃、大理古城内の散歩に出かける。今日は朝から天気が良く観光には条件が良い。
ただし、標高が2000mの高地でも半袖でないと暑い。大理古城を6年ぶりに散歩してみたが大きく変わっている。ホテルや土産物屋などが至る所にできている。10:00頃、大理古城の南門へやって来た。
この辺りは6年前とさほど変わった様子はないようだ。と思ったら、城壁に登るのが無料になっていた。以前は2元の入場料を取っていたのが無料化されていた。無料化されたので遠慮せずに城壁に登る。


城壁を歩き大理古城を見ていると、あることに気がつく。それは屋根に温水のタンクが多すぎる。中国の家庭だと家の屋根に太陽熱で暖めた温水を貯めておくタンクがあるのだが、大理古城のような観光地だと景観上の問題で雰囲気台無しである。

大理古城の微妙な日本語標識

大理古城を歩いていると変な日本語表示が目につく。言いたい事は大体分かるのだが、「五华楼」を「五華のビル」、「博爱路」を「愛の道」と訳す必要はないだろう。

そのまま漢字を変換するだけで十分だろうが!この変な日本語表示は、恐らく百度で翻訳して、そのまま使用したようだ。百度で「五华楼」を日本語変換すると「五華のビル」と表示される。せっかく標識を設置するなら金と手間を惜しまずしっかり作れよ!

予算がなければ昆明にいる日本人留学生や大理に長期滞在している日本人バックパッカーに長期ビザを餌にして作らせればいいだろうに・・・。自分なら長期ビザという餌に目が眩んで、出来る範囲内で翻訳するぞ!日本語表示がおかしいので、そうなると英語も怪しい。

11:00頃、大理古城の外にある一塔を訪れる。大理は三塔が有名だが一塔は人がいないので雰囲気的には、こちらの方が良い。

しかし、一塔は開放されておらず入口は閉ざされている。どこぞの会社の敷地になっているようだが、大理で6年以上も観光開発の手から逃れているというのは不思議だ。大体中国の場合、こういった観光開発されても不思議のない場所は地元政府がチンピラを雇ったりしてあの手この手の嫌がらせで追い出すのだが・・・。

素食の安食堂

11:30過ぎに大理古城の博愛路(博爱路)と紅龍井路(红龙井路)の十字路から少し南の路地にある一然堂素食館(一然堂素食馆)で昼食を食べる。一然堂素食館はロンリー・プラネット雲南に掲載されていた店だが、何と言っても値段が安い。5元(約85円)で食事できるのだ。

6年前に大理に滞在した時は、ご飯おかわりし放題の快餐(快餐)があったりしたのだが、今回その場所へ行ってみたら快餐(快餐)が無くなっていた。貧乏バックパッカーのための店が消えて行く中で一然堂素食館は貴重である。

一然堂素食館は素食の店、つまり肉を使わないベジタリアンの店だ。自分で食材を選ぶビュッフェ方式になっている。格安で食べられるので開店直後から行列ができている。地元民はお碗持参で食べに来ている。

支払う5元は店員に渡すのではなく、目の前においてある壺に入れていく方式だ。食事代でなくお布施ということなのか?

素食の店なので流れている音楽はお経で寺の雰囲気が漂っている。
営業時間外は読書ができるそうだが置いてある本は仏教の本ばかり、それに仏像もあるし、経営者は仏教関係者かな?

お碗にご飯とおかずを山盛りにしたが病み上がりなので、いつもなら楽勝のはずの量が8割ぐらいでお腹いっぱいになってしまった。一然堂素食館は食べ放題ではないが残し厳禁の店なので頑張って全部食べる。食べ終えた頃には欧米人の客とかもいた。

洱海の才村碼頭

13:00頃、大理古城の北門から2路(C2路とも呼ばれる)のバスで才村碼頭(才村码头)へ向かう。運賃は1.5元。

才村碼頭は洱海観光の拠点になっており遊覧船の港がある。遊覧船は180元でかなり高額だ。遊覧船に乗らなくても洱海は見ることが出来る。

並ぶことを知らない中国人

才村碼頭周辺は田園風景が広がっているが、6年前と違うのは宿泊施設の客桟が乱立していることだ。

6年前は、まだ観光開発がそれほど進んでいない農村だったのだが、今は観光客が多くなり、すっかり観光地となっている。欧米人がノーヘルでスクーターに乗っている姿も見られた。ただし、免許は大丈夫かという疑問が出てきたが・・・。

そんな国内外から観光客が訪れる才村碼頭だが、バス停の状況は酷い。バスの乗り降りで並ばないのは中国標準でいつもの事で呆れるが、才村碼頭ではさらに降車口から乗客が降りているのに乗車しようとするおサルさんがいることである。

これではいつまでたっても乗れるわけがない。このおサルさんたちの光景を欧米人観光客に見られているのだが、大理のイメージダウンは確実だろう。

大理市の共産党幹部は、このおサルさんたちを欧米人に見られても恥ずかしくない文明人に教育するか、見られないように隔離するしか選択しはないが、賄賂をもらうので忙しいとかで放置は勘弁して欲しいところだ。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 3元 ネット予約
麗江在路上国際青年旅舍
(丽江在路上国际青年旅舍)
(On tde Road International Youtd Hostel)
食費 5元
切符 34元 大理→麗江
バス 1.5元 路線バス
合計 43.5元

雲南省旅行記2014夏

大理駅で自動券売機を試してみる

08:00頃に大理古城西側の通りを通る路線バスの崇聖寺三塔専線(崇圣寺三塔专线)に乗車して大理駅へ向かう。運賃は2元。車内は空いており楽勝で座れた。

09:10頃、大理駅に到着する。大理駅で明日の麗江行きの切符を確保するのが目的だが、先に300mほど東にあるバスターミナルの大理汽車客運站へ向かう。

大理にはバスターミナルがいくつかあるようだが、大理駅近くの大理汽車客運站は大理の東にあるので東站(东站)とも呼ばれている。主に弥渡、賓川(宾川)、南澗(南涧)、海東(海东)方面のバスがある。


09:45頃、大理駅に戻る。麗江行きの切符は昨晩インターネットの中国鉄路客戸服務中心で予約購入してあるので窓口で切符を受け取るだけなのだが、それでだけではつまらないので昆明駅で購入できなかった自動券売機での切符購入を再び試してみる。

結果は同じというのは分かっているが、もう一度試してみる。自動券売機での切符購入には中国人が携帯を義務付けられている二代身分証(二代身份证)と呼ばれるICチップ内蔵型の身分証が必要だ。外国人には二代身分証は発給されないので、自動券売機は使用できず窓口で購入することしかできない。

しかし、この自動券売機は外国人利用不可にもかかわらず英語メニューでの切符購入が出来るようになっている。将来的にはパスポートのICチップが読み取れるようになると期待したいのだが・・・。今回パスポートのICチップが読み取れるようになっているか、自動券売機で麗江行きの切符購入を試してみたが、やはり二代身分証しか読み取れないので購入できませんでした。

大人しく窓口で予約番号(订单号码)をメモした紙とパスポートを出して、ネットで予約購入した麗江行きの切符を受け取りました。

8路のバスで大理古城へ戻り、11:30過ぎに昨日昼食を食べた一然堂素食館(一然堂素食馆)へ行く。

5元で満腹になる量なのでコストパフォーマンスは最高だ。店内で流れている仏教のDVDを見ながら昼食を食べる。日本でこういった店があると新興宗教の店とか思われて客は入らないだろう。中国だから商売可能なのだろうな。

元世祖平雲南碑

12:30頃、大理古城の西にある三月街を訪れる。ここにはモンゴル帝国のクビライに大理国が滅ぼされた後に建立された石碑が残っている。

三月街は6年前と比べると店が結構開いている。しかも、KTVが数軒あるではないか!KTVがあるということは、いかがわしいサービスをする店がある確率が高い!大理も大きく変わったものだ。12:40頃、元世祖平雲南碑に到着する。

元世祖平雲南碑は元の大徳8年(1304)に建立された石碑で、1253-1254年に起こったモンゴル帝国の雲南・大理遠征について書かれているようだ。

元世祖平雲南碑は修復されているようで、現在は壁に囲まれて扉は閉ざされ見物することができない。しかし、扉の一部に覗き穴が有り遠くから石碑を見ることが出来る。

大理に自生する大麻

近くで見られなかったが元世祖平雲南碑を見物したのでユースホステルへ戻るが、三月街を通らず脇道を通る。この時期になると道端には大麻が生えているのだが・・・。やっぱり大麻が生えていました。

日本だと北海道で自生していますが、日本で大麻を見つけた場合は警察や保健所に通報しないといけませんが、中国では誰もそんな事しません。そのまま放置されています。中国では麻薬を所持しているだけで死刑になるのですが、なぜか自生する大麻はほったらかしです。大麻の除去が面倒なのでしょうか?

でも、道端に生えているからといって抜いたりするのはやめておいた方がいいでしょう。麻薬類は所持しているだけで死刑になりますから!

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 3.5元 ネット予約
麗江陌上花開青年旅舍
(丽江陌上花开青年旅舍)
(Memory of March International Youtd Hostel)
宿泊費 27元 ネット予約
麗江北門苑国際青年旅舍
(丽江北门苑国际青年旅舍)
(Nortd Garden International Youtd Hostel Lijiang)
宿泊費 5元 ネット予約
麗江古城国際青年旅舍
(丽江古城国际青年旅舍)
(LIJIANG Ancient Town International Youtd Hostel)
食費 5元
バス 4元 路線バス
合計 44.5元

鉄道で麗江へ

大理古城から大理駅へ

07:25頃、大理老謝車馬店をチェックアウトして、07:30頃、路線バスの崇聖寺三塔専線(崇圣寺三塔专线)のバスに乗車する。乗車時は空いていたが、一塔路口のバス停を過ぎて大理古城を離れる頃には満員になる。

08:00頃、大理中心部の下関(下关)に入るが渋滞が激しい。渋滞の原因は交通ルールを無視した運転だ。赤信号でも車が交差点に進入するので、交差点が塞がれて渋滞が発生するのだ。よくこんな運転で免許が取得できるものだ。

まあ、中国なので賄賂払っていれば免許取得なんて楽勝なのだろう。交差点が塞がれて左折できないバスの運ちゃんは切れて文句言っているが、交差点を塞いでいるのは同じ路線バスではないか!バス会社で研修を実施した方がいいと思うぞ!

08:40頃、大理駅に到着する。

今日は09:15発の麗江行きK9627次に乗車する。大理駅では、まずは切符と身分証の確認、次に手荷物のX線検査とボディチェックがあった。6年前は手荷物のX線検査だけだったので、かなり警備が強化されている。それでも昆明駅と比べれば警備は緩い方である。

改札口に並び10分ほどで改札が始まるが、おサルさんたちの割り込みで並んでいた意味がなくなる。

郷に入れば郷に従えで、改札口で乗車バトルを開始する。後ろから割り込もうとするおサルさんたちをバックパックを振って阻止する。バックパックの直撃を受けるおサルさんは文句言っているが、ちゃんと並んでいればこんな面倒なことをせずにすむのだ。

鉄道で大理→麗江

改札口を通過してカオス状態がなくなり、無事の乗車できた。K9627次は大理駅が始発駅なので改札が始まるのが早く、まだ発車まで時間がある。

この時間を利用して先頭の機関車を撮影に行く。今回、客車を牽引する機関車は韶山7型だ。韶山7型でもSS7Cで、しかも初めて見る黄色の塗装だ。

09:15に定刻通り発車する。今回の座席は硬臥代座で寝台の硬臥を座席の硬座として使用している。運賃は硬座として使用しているので硬座と同じである。11:35頃、麗江駅に到着する。

麗江駅から路線バスで麗江古城へ

麗江駅からは18路のバスで麗江古城へ向かうのだが、列車を降りた乗客でバス停が混雑しているので30分ほど待って、昼頃に18路のバスに乗車する。乗客がほとんどいないので余裕で座れた。

終点の白龍広場(白龙广场)で2路のバスに乗り換えて、13:00頃、石油公司で下車する。バス停近くのガソリンスタンドの斜め向かいに、今日の宿の麗江在路上国際青年旅舎(丽江在路上国际青年旅舍)(On The Road International Youth Hostel)がある。

路線バスが通る通り沿いにあるユースホステルなのだが、入口が3階になっており、レセプションが1階にあった。麗江在路上国際青年旅舎は予約しておいたのでチェックインはすぐに完了。部屋は10人ドミトリーで1泊30元(会員料金)だ。

ネットで予約した時に予約金を払ってあるので残金の27元を支払う。10人ドミトリーは綺麗に掃除してあり、ベッドにはコンセントと照明がある。ロッカーは自分で南京錠とかの鍵を用意しないといけないが80Lぐらいの大きめのバックパックをしまえる。

部屋は問題なかったが、シャワーが問題だ。3つあるシャワーのうち1つはシャワーヘッドが壊れて使えない。もう一つは建物がナシ族の古民家なので立て付け悪くて扉が閉まらず使用不可。使えるのがトイレ兼シャワーの1つだけという状態であった。

建物はナシ族の古民家で改造してユースホステルとして使用している点は雰囲気的には良いのだが、壊れた部分を放置しているのが惜しい。13:45頃、麗江古城の散歩に出かけるが、ユースホステルに入口がもう一つあるのを見つける。

麗江古城の路地に面している入口で、こちらの入口が表口のようだ。2路のバス停の石油公司近くの入口は裏口であった。

麗江古城の中心部の四方街からは離れているのだがユースホステルを出るとすぐに麗江古城の路地が広がっている。周辺には宿の客桟や観光地価格のレストランとかが並んでいる。

中心部の四方街から離れているので観光客が少なく静かに散歩ができる。麗江古城の路地は迷路のようになっているので、ユースホステルから5分ほど歩いただけで自分がどこを歩いているのか分からなくなってしまう。地図があったほうが良さそうだ。

散歩しながら麗江古城の南にある忠義市場でマンゴーを購入する。5斤(2.5kg)で10元(約170円)の処分品だが、日本で高いマンゴーを買えない自分には貴重だ。

17:30頃、麗江古城の大水車の北東にある阿媽素食館(阿妈素食馆)を訪れる。ここはロンリー・プラネット雲南に紹介されていた素食の店だ。営業時間は平日11:30-13:00、17:30-19:00で短いのだが1人10元(約170円)で素食が食べられる。

ちょうど訪れた時は、まだ準備中だったが他の客と一緒に本読んだり、老板の話を聞きながら待つ。店内はお経とか流れていないけど、寺の賽銭箱の功徳箱みたいな箱に食事代を入れる方式で店の雰囲気や老板の話から仏教系の素食店だ。

素食の準備ができて、ようやく食事となる。ビュッフェ方式で食べ放題になっており、これはかなりお得だ。客の中国人が「古城で食べる高くて不味い炒飯より良い!」というような話をしており、麗江古城には酷いレストランがあるようだ。

中国人に不味いと言わせる炒飯は相当酷い。それに比べ阿媽素食館の素食は美味い!これで食べ放題は凄い!でも、もちろん食べ残し厳禁です。食べ終わったら食器は自分で片付ける方式だ。それと、老板は台湾人のようだ。

ユースホステルに戻り食後のデザートではないが忠義市場で買ったマンゴーを食べる。5斤(2.5kg)で10元(約170円)の処分品でも十分美味い。マンゴーの季節は終わりなので来年にならないと市場には出回らないだろうな。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 27元
食費 20元
バス 4元 路線バス
合計 51元

麗江古城でユースホステルを移動

11:00頃、麗江在路上国際青年旅舎(丽江在路上国际青年旅舍)(On The Road International Youth Hostel)をチェックアウトして、麗江古城内の別のユースホステルへ移動する。

移動途中に雨が降ってきたので大変であったが、昨日、忠義市場へ行く時に場所を確認しておいたので雨以外は問題なく、11:30頃、麗江陌上花開青年旅舍(丽江陌上花开青年旅舍)(Memory of March Youth Hostel)に到着する。YHA Chinaで予約しておいたので残金の31.5元を支払う。部屋は6人ドミトリーだ。

12:00頃、昼食を食べに昨日の素食の店へ向かうが、麗江の天気は雨が降ったりして悪い。今日は外を出歩かないほうが良いかもしれない。素食の店で食べ放題の10元(約170円)素食を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 31.5元
食費 20元
合計 51.5元

麗江の黒龍潭

10:00頃に麗江陌上花開青年旅舍(丽江陌上花开青年旅舍)(Memory of March Youth Hostel)をチェックアウトして、次のユースホステルの麗江北門苑国際青年旅舍(丽江北门苑国际青年旅舍)(North Garden International Youth Hostel Lijiang)へ向かう。

麗江北門苑国際青年旅舍の場所は既に分かっているので、まずは麗江古城の入口にある大水車へ向かう。大水車から10-15分歩いて、10:30頃、麗江北門苑国際青年旅舍に到着する。部屋は8人ドミトリーで1泊27元(会員料金)だ。

YHA Chinaで予約時に宿泊費を支払っているので保証金(押金)100元だけになる。8人ドミトリーは基本的に問題ないのだが、元々は客桟だったようでトイレ兼シャワーがユースホステルの設備と微妙にグレードが違う。シャワーが中国のホテルとかで見かけるガラス張りタイプなのだ。

まあ、これはマイナス評価というわけではない。ユースホステルは麗江古城の外にあるのだが立地条件も悪くなく、大水車まで10-15分だ。路地に入った所にあるので静かだが、レストランやスーパー、鉄道切符の代理販売所は徒歩圏内だ。

ユースホステル自体の設備も悪くなく麗江古城の外にありながら大水車に近く、レストランやスーパーも徒歩圏内というのは結構凄い。おまけに宿泊客少ないので狙い目である。

12:00頃、今日も阿媽素食館(阿妈素食馆)で昼食を食べる。13:30頃、麗江古城の北にある黒龍潭(黑龙潭)を訪れる。以前は入場料を取っていたが、現在は古城維持費80元の領収書があれば無料で見物できる。

古城維持費80元の領収書は7日間有効とか言われていたが、自分の古城維持費80元の領収書の日付は8/15だったが、南門の入口でスタンプ押してもらって、そのまま入場できた。

黒龍潭は玉泉公園とも呼ばれており、麗江古城の北に位置しています。玉龍雪山の湧き水が溜まり池となり、池の水が麗江古城の水路へと流れています。ナシ族の聖地でもあり、麗江の水源にもなっています。

無料とはいえ古城維持費の領収書を持っていないと入場できないので実質有料ですが、古城維持費を払っていない観光客は入れないので内部は、それほど混雑はしておらず、しっかり整備されています。でも、逃票出来る場所はあるけど・・・。

18:00頃に素食の店で夕飯を食べる。いつもより遅めに行ったら今日に限って客が多い。台湾人の老板は片付けで忙しそう、ナシ族のオバちゃんは追加の料理を作っている。
残り少なくなっていた料理を皿に盛り食べる。おかわり自由なのに、これで10元(約170円)は麗江では激安だ。いや、麗江じゃなくても激安である。

ユースホステルへ戻り夜になると客が少しづつ増え始める。昼間は宿泊客がほとんどいなかったが、どうやらここは夜に増える傾向のようだ。8人ドミトリーも昼間は自分一人であったが、夜になり4人なった。

ドミトリーで中国人バックパッカーのA先生とB先生と話をするが、A先生が「チベットへは行かないの?」と聞いてきたので「外国人は入藏証ないと入れないよ」と答えると、B先生が「チベットの文化と自然保護で外国人は制限されているんだよ」というような中国政府の建前を説明していた。

建前というのを知っていて説明しているならいいのだが、本気で説明しているなら忠実な操り人形だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

中国最強32人ドミトリー

麗江古城国際青年旅舎

10:00頃、麗江北門苑国際青年旅舍(丽江北门苑国际青年旅舍)(North Garden International Youth Hostel Lijiang)をチェックアウトする。麗江古城の大水車近くを通り四方街近くにあるユースホステルの麗江古城国際青年旅舎(丽江古城国际青年旅舍)(LIJIANG Ancient Town International Youth Hostel)へ向かう。

場所は調査済みなので迷わずに、10:20頃、麗江古城国際青年旅舎に到着する。部屋は中国最強の32人ドミトリーで1泊25元(会員料金)だ。YHA Chinaで2泊予約したので残金45元を支払う。32人ドミトリーなので予想通りの上級者向けのカオス状態だ。

でも、埋まっているベッドは2割から3割なので、まだ大したことはない。ドミトリーにシャワーとトイレが有るのだが、意外にもシャワーは壊れていないし、トイレはウンコ山盛りではなかった。設備は意外にも普通だ。

ただし、レセプションのオバちゃんはユースホステルのスタッフというよりも、招待所のオバちゃんといった感じだ。チェックイン時は会員証はちゃんと確認していたがパスポートは中身は見るが伝票にパスポート番号とか記入せずに返してきた。オンラインでパスポート情報を入力しておらず登記無しの宿泊だ。

11:30頃、今日も素食の店へ行く。一番乗りかなと思ったら、毎日来ているオバちゃんが既にいた。そういう自分も毎日来ているけど・・・。毎日来ていてもおかずが毎回違うので飽きない。

午後は麗江古城を散策してみる。四方街周辺は人が多すぎるので獅子山付近を歩く。上り坂がきついのだが麗江古城の街並みが一望できる。



獅子山周辺は比較的人が少ないので静かに麗江の街並みの中を歩くことが出来る。麗江古城はテーマパークと化しているが、少し外れた所を歩くとテレビで見る静かな麗江が残っている。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 45元 1泊25元×2
(ネットで予約金5元支払済)
食費 30元
合計 75元

世界文化遺産 束河古鎮

今日は朝から曇で天気が悪い玉龍雪山へ行くのを計画していたが予定変更で麗江古城の北西にある束河古鎮へ行くことにする。行き方はよく調べていなかったので11路のバスの乗車して束河路口で下車する。

束河路口には6路Bのバスも停車するのだが、この6路Bは白沙古鎮や玉峰寺へ行く路線であった。束河古鎮を見物したら6路Bのバスで束河路口から玉峰寺へ行くことにする。09:10頃、束河路口のバス停から束河古鎮へ向かう。他の観光客の後を付いて行って、09:30頃、束河古鎮に到着する。


束河古鎮は麗江古城とともに世界文化遺産に登録されている古鎮だ。茶馬古道の要衝であり、昔は馬幇が茶葉を馬でチベットへと運んでいたが、現在は観光客を馬に乗せてガイドをしている。

束河古鎮は麗江古城ほど観光客は多くないものの観光開発が進みテーマパーク化が著しい。

麗江五大寺院 玉峰寺

昼頃に束河路口のバス停から6路Bのバスに乗車して玉峰寺へ向かう。途中で白沙古鎮にも停車するので既にバスは満員状態だ。白沙古鎮に宿泊する場合は大きな荷物を持ってバスに乗るのは要注意だ。

バス停の白沙郷人民政府(白沙乡人民政府)が白沙古鎮の白沙壁画の前であり、ここで一気に乗客がいなくなる。12:50頃、玉峰寺に到着する。

寺の山門にはナシ族のおばあちゃんたちが歓迎の歌と踊りで出迎えてくれたが、この場合は後から金を請求されるので見ざる聞かざるで素通りする。他の観光客たちも素通りであった。

入場券は25元だが、古城維持費の領収書の確認があった。領収書の有効期限は1週間と言われているが日付は8月15日で1週間以上過ぎていても黒龍潭と同様で特に何も言われず・・・。

玉峰寺は清の康煕年間に建立されたチベット仏教の寺院で麗江五大寺院(残りは文峰寺、指雲寺、普済寺、福国寺)として知られる。

玉峰寺の建築物は本堂の大殿院、万朵茶花院、十里香院の3つで構成されている。寺自体はそれほどの規模はないのだが欧米人観光客が見受けられるので意外と有名っぽい。

万朵山茶は明の成化年間(1465-1487)に植えられ樹齢500年以上の椿で「世界山茶之王」とも称される。玉峰寺が建立される100年以上前に植えられている。玉峰寺の本堂の大殿院よりも椿の万朵山茶の方が価値がありそうな感じだ。

再び6路のバスで麗江市内へ戻るのだが、6路のバスはA線(A线)とB線(B线)の2種類がある。基本的に停車するバス停は同じなのだが、白沙郷人民政府(白沙乡人民政府)から麗江市内のバス停は環状線扱いなので行きは通っても帰りは通らないという方式だ。A線が外回りでB線が内回りになっている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 4元 路線バス
玉峰寺 25元
合計 48元

麗江五大寺院 福国寺と白沙古鎮

07:30頃に起床して麗江古城を散歩する。天気が曇っているので玉龍雪山は諦めて白沙古鎮へ行くことにする。とりあえず麗江古城を出て8路か11路のバス停を探す。大通りの香格里大道を歩いていると束河古鎮乗車点(束河古镇乘车点)という看板を見つける。

麗江の地場系スーパーの麗客隆超市の前に専用の駐車場がある。

駐車場をよく見ると束河古鎮まで1人3元の看板があるのを見つける。3元は微妙な金額だ。客が集まらないと出発しないから・・・。5路のバスに乗車すれば1元で入口まで行けるし・・・。

それに50mぐらい離れた所にある福慧市場のバス停から11路のバスに乗って束河路口で下車すれば徒歩20分で束河古鎮の入口に着くし、11路のバスも1元だし・・・。あまり利用価値はなさそうだ。

08:20頃、福慧市場のバス停から8路のバスに乗車して象山市場で下車する。象山市場から6路Bのバスに乗車して白沙古鎮へ向かう。ここでちょっと説明しておくが6路のバスはA線(A线)とB線(B线)の2種類がある。これから乗車するのは内回りの6路Bのバスだ。

08:50頃、新文村で下車する。福国寺の看板が出ているので、その方向へ進む。福国寺までは2kmと出ているが中国の案内表示はあてにならないので、2倍の4kmと予想して歩いて行く。

途中の道端に月餅の空き箱が捨てられていた。中秋節が近いので中国人は月餅を買い込むのだが、道端に月餅の空き箱を捨てるというのは孔子や孟子もビックリのモラルだ。

でも、ここは白沙古鎮だから捨てたのはナシ族かな?こんな光景を外国人に見られたら中国政府や共産党の面子丸つぶれだな!海外に「美麗中国」とか宣伝しても、これじゃダメだな!愛国教育より道徳教育が先だよな。いずれにせよ中国の恥部が田舎で見られた。

麗江五大寺院 福国寺

福国寺までは案内表示には2kmとあったが予想通り2km以上歩いても到着しない。直線距離で2kmなのだろう。山道に入りひたすら上り坂を登っていく。途中でチャリダーたちに追い抜かれていく。この道はチャリダーたちのサイクリングロードにもなっているようだ。

09:55頃、約1時間かけて福国寺に到着する。GPSを確認する5km歩いていた。
案内表示の2kmは大嘘であった。

福国寺はチベット仏教の寺院で明の万暦29年(1601)に木氏により安楽寺の名称で建立される。後に明の天啓帝より福国寺の名称を賜わり現在の名称となる。麗江古城の北にある黒龍潭公園の五鳳楼は福国寺から移築されたものである。

福国寺は麗江五大寺院に数えられるが建物は新しく建設ラッシュの真っ最中であった。入場料は取られなかったが観光開発が完了すると怪しい。

11:30頃、白沙古鎮に到着するが、下水道工事の真っ最中で観光できる状態ではなかった。工事が終わらない限りまともな観光はできないだろう。白沙古鎮は次の機会があれば再び訪れることにして、昼過ぎに6路Bのバスで麗江市内へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 25元
食費 23元
バス 4元 路線バス
合計 52元