雲南省旅行記2014夏4

チベット行き失敗!

飛来寺→チベット自治区マルカム(芒康)行きに挑戦

07:00頃に起床するが雨が降っていて天気が悪い。飛来寺を離れるか迷う。08:30頃、雨がやんでいたので飛来寺を離れることにする。行き先はチベット自治区マルカム(芒康)だ。入境証は持っていないがチベット行きに挑戦だ。

08:45頃、ユースホステルをチェックアウトして飛来寺景区の入口へ向かう。ここにはチベット、麗江、シャングリラ、西当温泉など各地へ行くタクシーが集結している。7時台が一番車が多く客が集まりやすい時間帯のようだが、9時前でも車が多い。

飛来寺景区の入口に着くと、すぐに運ちゃんたちが声をかけてきた。マルカムへ行くことを告げると、マルカム行きの車に連れて行かれる。運賃は100元だ。徳欽のバスターミナルである徳欽汽車站からのバスだと89元なのだが、外国人にはバスの切符を売ってくれない可能性があるので、高くても乗り合いタクシーでバレないように行く事を決める。

運ちゃんたちに連れてこられたが、車のオーナーは別にいるようで、どこからか本当の運ちゃんを連れてきた。車に乗り込むと運ちゃんが仲間の運ちゃんに20元支払った。どうやら客引き手数料という事のようだ。

運ちゃんにどこから来たか聞かれ、日本から来たことを告げると、ちょっと驚いていた。そして、運ちゃんはチベットのチャムド(昌都)出身ということだ。日本人だと降ろされるかなと思ったが大丈夫であった。運ちゃんは外国人が入境証なしでチベットに行けないことを知らないのか、知ってて乗せているのかは不明だ。10:00頃、客が集まり飛来寺を出発する。乗客は自分を入れて8人だ。

チベット自治区の手前の雲南省佛山

11:00頃、チベット自治区の手前の雲南省の佛山に到着する。ガソリンスタンドで給油とトイレ休憩になる。

佛山の検問所で追い返される

11:15頃、佛山の外れにある徳欽公安局佛山警務站に到着する。ここがチベット行きの最大の難関である検問所だ。ここで運ちゃんが全員の身分証を回収して登記に行くが、予想通りというかお約束の展開で公安に自分だけ呼ばれる。

他に書類は持っていないか聞かれるが、当然のことだが入境証なんて持っていないので、何も事情を知らない旅行客のフリするが、公安に入境証のコピーを見せられて細かく説明を受けて、入境証を持っていないのでチベットへは入れないと告げられる。

運ちゃんが公安に交渉してくれたが、やはりダメで、逆に公安から入境証を持っていない外国人はチベットに入れない事の説明を受ける。運ちゃんには半額の50元を支払い佛山警務站で下車する。

そして、公安から同じように入境証を持たない日本人が、ここにいることを告げられる。目の前には初老の男性がいる。家族連れのようだが日本人?中国人だと思っていたが日本語が通じるではないか!

A先生の奥さんが中国人で娘夫婦と孫を連れて車でチベットへ行こうとして入境証を持っていなかったので引き返すところであった。ここでA先生の車に便乗させてもらいシャングリラまで戻ることになる。A先生に会わなければ佛山警務站で1日がかりのヒッチハイクという展開になるところであった。

A先生は中国に長年住んでいるそうだが入境証の事を知らずに来ていた。ここで日本人に遭遇したのも驚きだが、入境証を知らずに来たという方がもっと驚きであった。

11:35頃、佛山警務站を離れシャングリラへと出発する。公安には手を振って別れを告げ、公安も手を振って答えてくれた。佛山警務站の公安は結構親切でした。まあ、こちらが中国語を話せたからな?やはり中国語は重要だな!

13:00頃、徳欽で昼食休憩となる。ここでA先生から鍋料理をご馳走になる。

13:55頃、徳欽を出発して、18:00頃、シャングリラに到着する。A先生たちは、このまま麗江へ行かれるそうで、ここでお別れとなる。チベットへは行けなかったが、思いがけずにシャングリラまで戻ることができた。今日の宿は香格里拉国際青年旅舎だ。8人ドミトリーで1泊30元(会員料金)だ。

夕飯は通りの食堂で回鍋肉炒飯を食べる。

チベット自治区マルカム(芒康)行きのまとめ
  • 飛来寺(飞来寺)→マルカム(芒康)は乗り合いタクシーで1人100元。
    佛山の検問所で降ろされた場合は半額の50元。
  • 入境証の事を知らない運ちゃんなら外国人でも乗せてくれる。
  • 検問所があるのは雲南省側の佛山。
    佛山の町外れに検問所の徳欽公安局佛山警務站がある。
  • 入境証持っていないと当然だが追い返される。
  • 検問所で降ろされたら自力で徳欽へ戻る。
検問所までのGPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

徳欽汽車站
N 28°29’15.02″
E099°54’52.65″
飛来寺景区
N 28°26’30.35″
E098°52’35.04″
飛来寺の宿
飛来寺覚色滇郷青年旅舍
(飞来寺觉色滇乡青年旅舍)
(Deqin Feilai Temple youth hostel)
N 28°26’42.38″
E099°52’24.41″
検問所(入境証チェックポイント)
徳欽公安局佛山警務站
N 28°43’34.36″
E098°41’06.85″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元 1泊30元×2
食費 15元
乗り合いタクシー 50元 飛来寺→マルカム(芒康)
100元だったけど、佛山警務站で下車となり50元。
バス 1元 路線バス
合計 126元

シャングリラのマツタケ

雲南省シャングリラ(香格里拉) 松茸市場へ行く

09:20頃、シャングリラにある松茸市場のShangri-La matsutake Park(香格里拉松茸园区)を見物する。シャングリラ(香格里拉)は松茸の産地としても有名で日本で売られている中国産松茸のほとんどはシャングリラ(香格里拉)周辺で採れたものだとか。

で、その松茸市場に潜入してみました。松茸市場の隣には検疫所や税関の建物があり地元政府がどれだけ松茸を輸出品として重要視しているのかが分かる。

まだ、本格的なシーズンになっていないようで、松茸市場は人が少ない。しかし、大量の松茸が無造作にカゴに入れられていたり、おばちゃんたちが松茸を選別していたりする。もちろん、松茸を採ってきたチベット族の松茸ハンターのおばちゃんたちと仲買人のおっちゃんとの値段交渉バトルも発生している。


この松茸市場で松茸の相場はどれくらいなのか調べてみると、1kg75元~160元であった。日本のスーパーで売られているような大きさと形の良い松茸は1kg160元、小さかったり、大きくなりすぎた松茸が安くなっていた。

そして、大きさや形に関係なくシャングリラ(香格里拉)の松茸は香りがない。どの仲買人の松茸も香りがないのだ。今まで日本で売られていた中国産松茸は検疫の関係で洗浄されるから香りがないものだと思っていたが、中国産松茸は元々香りがなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
合計 20元

世界遺産・麗江古城

雲南省シャングリラ(香格里拉)→麗江

08:30頃、ユースホステルをチェックアウトして建塘路と香巴拉大道の交差点近くのバス停から7路のバスに乗車してバスターミナルの香格里拉客運站へ向かう。今日は麗江へ移動するのだが天気は雨だ。

香格里拉客運站で麗江行きのバスのチケットを購入するが窓口には割り込みをするおサルさんがいる。バスは10:00出発で1時間ほど待ち時間がある。待合室で大人しく待っていると隣のおサルさんがタバコを吸っている。「禁止吸烟」という禁煙の文字が読めないのだろうか?サルだから読めないのだろうな。

09:40頃に麗江行きのバスに乗車するが腹の調子が悪くなってきた。ウンコ漏らすわけにもいかないので、有料のニーハオトイレに行く。ニーハオトイレの入口にいるババアに0.5元を払う。

ニーハオトイレは予想通りウンコ山盛りで流れていない。桶に水はあるのだが田舎の中国人がウンコ流すわけ無いよな。既にウンコ山盛りなのに、中国人がさらにウンコをしている。自分は山盛りのウンコを流してからウンコをする。

中国人ウンコ流せよ!というか、入口のババアは金取るなら掃除しろよ!欧米人が来るシャングリラのバスターミナルのトイレがウンコ山盛りなんてLonely Planetにも載っていない情報だ。

シャングリラでウンコ山盛りという思い出を作り麗江行きのバスに乗車する。09:55頃、乗客が早く集まったので、5分早くバスが出発する。

12:00頃、トイレ休憩で停車する。ここのトイレは1元の有料トイレで入口でジジイが料金徴収している。自分はトイレには行かなかったが中がどうなっているか気になる。自分の考える掃除された有料トイレなら許せるが、中国のウンコ山盛りニーハオトイレなら怒り心頭だろう。

13:30頃、バスターミナルの麗江客運站に到着する。今日の宿はInternational Youth Hostel Lijiang(丽江国际青年旅舍)に決めており、麗江客運站から8路のバスに乗車してで明珍広場(明珍广场)で下車する。

路地に入りInternational Youth Hostel Lijiang(丽江国际青年旅舍)に到着する。それほど距離はなく麗江客運站から北へ10-15分歩くだけの距離であった。バス使わなくても良かったな。

さて、宿泊する部屋は4人ドミトリーで1泊30元(会員料金)だ。さらに古城維持費80元を徴収される。

テーマパーク麗江古城

15:00頃、麗江古城へ行ってみるが人が多すぎる。夏休み中なので人で溢れている。天気は曇りで、あまり写真撮影には向かない条件だ。これじゃあ麗江に来た意味が無いな。

麗江に来るのは晴れの多い冬がいいのかな?今日は特に古城の中を歩く気もないので入口付近だけ見て回る。麗江古城にマクドナルドなんかあると雰囲気ぶち壊しだな。

さらにケンタッキーとピザハットまである。ケンタッキーは24時間営業になっている。ケンタッキーは以前から水車の前に店舗を構えていたのが完全に古城内に進出している。

まあ、需要があるから古城内に店舗を構えているのだろう。もう、昔の麗江古城は存在しない。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元 1泊30元×2
食費 26元
バス 66元 香格里拉→麗江
バス 1元 路線バス
トイレ 0.5元 香格里拉客運站のウンコ山盛りニーハオトイレ
古城維持費 80元
切符 89元 麗江→昆明
合計 322.5元

昆明行き準備1

麗江駅で昆明行きの切符を買う

08:30頃、ユースホステルから徒歩3分ほどの所にある白龍広場(白龙广场)から18路のバスで麗江駅へ向かう。昨日インターネットで予約した昆明行きの切符を受け取るためだ。

09:10頃、麗江駅に到着して切符売場へ向かう。列車の本数が少ない駅にしては窓口に客が多く並んでいる。

窓口に列ができているのとは対照的に自動券売機には列ができていない。中国人は二代身分証を持っているので自動券売機を利用したほうが早く切符を買えるのになぜか利用していない。わざわざ混んでいる窓口に並んでいる。

恐らく使い方が分からないから窓口に並んでいるのだろう。はっきり言って馬鹿である。さらに自動券売機はパスポート読取り機能がないので外国人は利用することができないのだが、何故か画面には「English」の項目があり英語表示可能になっている。

将来的にはパスポート読取り機能が搭載されることを見越してあるのだろうか?外国人が利用できないことを分かっていて見栄で英語表示をしているようなら、馬鹿と言わざる負えない。

30分ほど列に並んで切符を受け取るのだが、自分の前のおばちゃんが昆明までの6人分の切符を購入している。しかも、寝台の切符で上段、中段、下段と一人づつ指定で、さらに子供の切符まで購入で窓口の兄ちゃんが何度も確認している。

はっきり言ってこのおばちゃんは愚民である。あらかじめインターネットで予約するかリストを作っておけば窓口の兄ちゃんは端末叩くだけで簡単に発券できる。どうして中国人は事前準備をせずに行き当たりばったりなのだろうか?

おばちゃんの次は自分の番だが、ここでおっちゃんが「10:00発の大理行きの切符を2枚買わないといけない。発車10分前で切符の販売が終わってしまうので先に番を譲って欲しい。」と頼んできた。普通の中国人なら何も言わずに割り込みなのだが、このおっちゃんはわざわざ事情を説明して頼んできた。

こういう場合はいくら性格のひねくれた自分でも譲ってやる。でも、後ろのババアが騒いでいる。ババアの事は無視して切符の受け取りをする。パスポートと予約番号を書いた紙を窓口の兄ちゃんに渡す。

窓口の兄ちゃんが端末を叩いて発券する。30秒ほどで切符を受け取った。やはりインターネットで予約しておくのが早く済む。自動券売機で受け取れるようになれば、もっと楽になるのだが。

麗江古城は人多すぎ

麗江古城に行ってみるが人が多すぎる。見物する意味が無いので麗江古城を出る。

スーパーで買物

麗江客運站の近くにある麗客隆超市で買い物をする。麗江の中でも規模の大きいスーパーなので物価がどの程度か調査してみる。コカ・コーラ500mlは2.9元、大理ビールは575mlで2.8元、米は500gで2.9元といった具合だ。

麗江の交通マナー


麗江古城の近くの交差点で地元民の交通マナーを観察してみた。日本と比べると大阪のおばちゃんを上回る凄さなのだが、中国の中では、かなり上品な交通マナーだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 32.1元
バス 2元 路線バス
合計 34.1元

昆明行き準備2

忠義市場

今日は朝から天気は晴れだ。でも、晴れと言っても雲が多いので撮影日和ではない。明日、列車で昆明へ移動するのでユースホステルに1泊延長の手続きをしておく。

夕方に麗江古城の南にある忠義市場へ行ってみる。個人的には麗江古城よりも忠義市場のほうが格段に面白い。少し綺麗に整備された部分はあるが、まだまだ混沌とした部分が残っており見て回るのが面白い。

インターネットでユースホステルを予約

忠義市場からユースホステルに戻り、インターネットで昆明で滞在するユースホステルを予約する。

わざわざ麗江まで来て麗江古城や玉龍雪山をまともに見ずに、さらに大理まで飛ばして昆明へ行くのは沈没しに行くのかと思うかもしれないが、そうではない!昆明のユースホステルとバスターミナルの調査をするためだ。ここ数年で昆明は大きく変わっているので改めて昆明の情報収集を行うのだ。

予約したユースホステルはThe Hump Youth Hostel(昆明驼峰国际青年旅舍)とKunming upland youth hostel(昆明倾城国际青年旅舍)の2軒だ。他のユースホステルは恐らく飛び込みでも大丈夫だろう。

The Hump Youth Hostel(昆明驼峰国际青年旅舍)は、特に欧米人に人気の宿なので予約は早めにしておかないと難しいだろう。YHA Chinaの公式サイトから予約をする。宿泊費の10%が予約金としてクレジットカードか中国国内の銀行口座から支払いとなる。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 30元
宿泊費 3元 ネット予約
tde Hump Youtd Hostel
(昆明驼峰国际青年旅舍)
宿泊費 3.5元 ネット予約
Kunming upland youtd hostel
(昆明倾城国际青年旅舍)
食費 26元
合計 62.5元