騰衝→六庫
0730頃に起床する。出発準備を整えて0900頃、宿を出る。和順古鎮の入口へ行くとタクシーが数台停まっておりちょうどあと1人客待ちをしていたタクシーに乗り出発する。人民政府前で下車して2路のバスで旅游客運站へ行っても良いのだが1元節約で歩いていく。0940頃、騰衝旅游客運站に到着して六庫行きを買うことにする。無ければ保山行きの切符を買うことして窓口で聞いてみると六庫行きがあったので1000発の切符を購入する。
バスに乗車して待つが先に乗車していた姉ちゃんがヒマワリの種を食い散らかしており既に車内はゴミが散らかっていた。1010頃にバスが発車するが乗車率は8割ぐらいで予想外に空いていた。
山道を進んでいくが途中で地元民を乗せるのだがおっさんがビール瓶片手に乗り込んできた。そして、暫くすると空のビール瓶が床を転がっている。発車前から車内はゴミ捨て場と化していたが更に凄いことになってきた。
検問所に2度停車
バスが怒江に沿って走り始めると六庫と保山の分岐点に孟海公安検査站があり武警が乗り込んできて身分証確認が行われる。武警にパスポートを見せると中身をちょっと確認しただけで特に何も無く検問を通過する。
1600頃、六庫の手前でも邊防検査站があり武警の身分証確認が行われる。武警にパスポートを見せると登記の為に武警がバスを降りるが運ちゃんがドアを閉めて発車するので武警が4人ぐらいで止めに入る。その中には自動小銃を装備した武警もいた。ここでも自動小銃を装備している武警がいるということは危険人物が出入しようとしているということだろうか?
この辺りは毒品(麻薬、覚醒剤)根絶を目指すスローガンが目立つので麻薬、覚醒剤の取締りなのだろう。それと野生の蘭を不法に採取して国外に売り飛ばす輩もいるそうでその取締りも兼ねているのだろうか?登記が行われている間に荷物検査が行われる。
まあ、荷物検査は登記のついでとこんな所に日本人が現れたということで行われたのだろう。特に問題になるものは無いので荷物検査はすぐに終了する。登記も終わり無事に六庫へ向けてバスは出発するが乗客から「あいつ何者だ?」というような視線を浴びる。
六庫に到着
1625頃、六庫の瀘水客運站に到着する。宿を迅速に決めて明日の目的地を決める為に瀘水客運站へ再び赴く。運賃表を見ると怒江、瀾滄江(メコン川)を越えて東にある蘭坪へ向かうバスがあった。六庫だと怒江沿いに北にある福貢、貢山か南の保山に行くしかないと思っていたが東の蘭坪へのバスがあるとはこちらにとっては都合が良い。蘭坪行きの切符を購入して明日の準備は万端だ。
切符を買ったことだし怒江を見物しながら六庫の街を歩くのだが犬3匹に吠えられる。 六庫は世界自然遺産の三江併流への玄関口ともいえる街でここから北へ進むと怒江上流部の険しい峡谷に入るのだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 47元 | 騰衝→六庫 |
バス | 50元 | 六庫→蘭坪 |
合計 | 145元 |
六庫→蘭坪
0630頃に起床する。出発準備を整えて0745頃に宿を出る。坂を下りすぐに瀘水客運站に到着。
蘭坪行きのバスは0820発だがまだ来ていなかったので少し待つことになる。ほどなくしてバスが到着して乗車する。0825頃、バスが発車して怒江を渡り六庫を出る。
六庫を出るとすぐに邊防検査站があり武警の身分証確認が行われる。パスポートの登記が終わりパスポートが返却されるのだが今回は自動小銃を持った武警がパスポートを返却に持って来てくれた。わざわざ自動小銃を持った武警がパスポートを持って来てくれるなんて何やら今日は良い日になりそうだ。そういえば、瑞麗を出てからの検問には必ず女性の武警が1人いたな。男女平等の社会主義国家というような感じだ。
峠を越えると瀾滄江(メコン川)が見えてきた。GPSで標高を測ると2300m以上の峠を越えていたようだだった。
瀾滄江に沿ってバスは進み途中の村で地元民を乗せたり降ろしたりしながら進む。
1235頃、瀾滄江を越える。地図を見るとあと10㎞ほどで瀾滄江ともお別れのようだ。
橋を渡ると道路状況は悪くなり落石や道路が崩れている部分が目立つようになる。かなりの奥地を走っているようだ。
1300頃、瀾滄江を離れバスは東へ向かうが道路が崩れていたりと相変わらず道路状況は悪い。山道を登っていくが所々に雪が残っている。この辺りまで来ると気温も下がっている。GPSで標高を測っていると標高は3000mを越えている。1430頃、峠を越えるが標高は3060mになっていた。
蘭坪
1510頃、蘭坪客運站に到着する。まずはバスの状況を確認するが次の目的地の剣川行きのバスは1500発が最終バスであった。もう少し早く到着すれば今日中に剣川に行けたかもしれなかった。仕方が無いので宿を決めて明日の剣川行きの切符を購入するが意外にもシャングリラ(香格里拉)行きのバスで剣川へ行くことになった。時刻表には無かったが蘭坪からもシャングリラ行きのバスが出ていた。
バスの切符を購入したので蘭坪の街を散歩してみる。蘭坪は正式名称を 蘭坪ペー族プミ族自治県と呼ぶのだが市場とかを覗いても誰がペー族だかプミ族だか自分には分からない。漢族ではないというのしか判断できない。蘭坪は小さな町だが町の規模の割りに道路だけは広く整備されている。県の中心だから面子だけでしっかり整備したのだろうか?
公安のお部屋訪問
2200前に寝るが2330頃に服務員がドアを叩く音で目が覚める。今までの経験上ではこういう場合は怪しげな姉ちゃんがいたりするので無視するが何時まで経ってもドアを叩くのでガツンと「不要小姐」とでも言ってやろうと思ったら服務員は公安を5人も連れて来ていた。
見たところ制服には番号も付いているので本物の公安のようなので質問される前にパスポートを提示するが蘭坪の公安は礼儀をわきまえているようでパスポート確認の前に警察手帳?を提示してちゃんと自分たちが公安だということを知らせてからパスポートを確認し始める。
そして、公安が「どこから来た?」「明日はどこへ行く?」とか質問してきたので 「今日、六庫から来ました」「明日は麗江へ行きます」と無難な答えで済ます。パスポートの確認が終わり公安がいくつか注意事項を説明するが全部は理解できなかったが「外国人は賓館に宿泊しないといけません」「夜は出歩かないでください」「何かあったら110番ですよ」「鍵はちゃんと閉めてください」のような感じだ。
本当は蘭坪では外国人は賓館でないと泊まれないようだが特に何も無く公安のお部屋訪問は終了する。そういえば公安がわざわざ部屋にまで身分証確認に来たのは初めてだな。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 29元 | 蘭坪→剣川 |
合計 | 95元 |
蘭坪→剣川
0600頃に起床する。バスは0820発なのでのんびりと準備をして0745頃に宿を出る。
蘭坪客運站でバスに乗車して発車を待つがシャングリラ行きのバスには見た目で明らかに金持ちの中国人が乗車してくる。そして、見た目で地元民と分かる中国人も乗車してくる。同じバスに同じ中国人が乗車しているのだが見た目が全く違う。例えるなら皇帝と農民が乗車しているといった感じだ。
中国の格差社会を見せられながら0820頃、バスが発車する。バスは東へ進み山道を越えていく。1120頃、剣川客運站に到着する。
宿探しに苦労する
剣川に到着したのでまずは宿探しだが近くの賓館で相場を確認してみると大体50元ぐらいが最低料金のようだ。50元だと高いので招待所や旅社を探すことにするが予想通り「外国人お断り」の宿に遭遇するが何とか東門旅社に泊まることが出来た。といっても、パスポートを見せた時に老板娘が考え込んでいたので追い出される前にビザを見せて何とか追い出されずに済んだ。やはりパスポートだけでなくビザがあると信用度が上がり内緒で泊めてくれるようだ。で、もちろん登記は無しだ。久しぶりの人民レベルの宿で共同トイレは色々な意味で上級者向けの屋外ニーハオトイレだ。
茶馬古道・沙渓古鎮
1200頃、剣川客運站で明日の麗江行きの切符を購入してバスターミナル前に集結しているタクシーから沙渓行きを探し出し乗車する。剣川での目的は茶馬古道のある沙渓古鎮を見物することであり乗合タクシーで1時間ほど山道を走っていく。途中で剣川で沙渓古鎮と並ぶ観光地の石宝山石窟の近くを通り過ぎ る。1315頃、沙渓古鎮に到着する。
まずは明の永楽13年(1415)に建立された興教寺を見物するのだが入場券売場が無いので無料化と思って山門をくぐると収費許可証が貼られているのを見つける。確認すると興教寺の入場料は20元だったので奥へは進まず早々に退散する。
沙渓古鎮を散歩してみるが観光地として売り出し中の古鎮の筈だったのだが観光客はほとんどいないというか一眼レフのデジカメを持って歩いている休暇中の武警しかいなかった。でも、観光客がおらず地元民しかいないので撮影するには都合が良かった。まあ、数年もすれば沙渓古鎮も立派な観光地となって賑わうだろう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 11元 | |
宿泊費 | 15元 | |
バス | 15元 | 剣川→麗江 |
タクシー | 16元 | 剣川⇔沙渓 |
合計 | 57元 |