景洪→打洛
0850頃、宿を出て景洪汽車客運站で打洛行きのバスに乗車する。バスは0930発なのでまだ時間があるのでバスターミナルを見物していると公安の懸賞通告を見つける。浙江省で起きた事件の懸賞通告だが情報提供を呼びかける為に被害者の遺体の写真も掲載されている。
日本だと似顔絵とか公開するが中国では似顔絵なんて面倒な事はせずに写真をそのまま掲載して情報提供を呼びかけている。ちょっと過激だがこのほうが情報が集まるのだろう。日本だと苦情殺到だろうけど・・・。
0930頃、景洪汽車客運站を出発して西へと走ると茶畑を良く見かけるようになる。どうやら勐海に入ったようだ。勐海は日本ではあまり知られ ていないが茶馬古道の経路のひとつらしい。茶馬古道は普洱を起点とした茶と馬の交易路なのだが茶馬古道というと中国では普洱~大理~麗江~ラサの経路が有 名だ。因みにビザ切り替えでラオスへ出国する為に勐腊へ明日移動する予定だが勐腊もラオスへ抜ける茶馬古道の経路のひとつだ。
1050頃、勐海客運站に到 着する。勐海客運站で半分ぐらいの乗客が入れ替わり1100頃に出発する。勐海の街はそこそこの規模で高そうな宿も何件か見受けられる。勐海を出ると道路状況は悪くなり工事中の区間を走り1300頃、打洛汽車站に到着する。
打洛は宿が少ない
打洛汽車站は打洛鎮の入口にあり道なりに更に歩くと宿が何件かあったので打洛旅行社賓館に1泊することにする。打洛は小さな町なのでバスターミナルから数百mもあるけば町外れになってしまうほどで食堂は数件しかない。
地図を見る限り打洛口岸まで道なりに真っ直ぐ行けば良いみたいだ.
田舎なので衛生環境は最悪だ!蝿が大量発生しており食堂、市場などでは蝿捕り紙が真っ黒になっていた。蝿を媒介とする伝染病が発生すれば打洛は全滅するのは確実だ。
打洛口岸
1330頃、打洛口岸へ徒歩で向かう。バイクタクシーや乗合タクシーを利用しても良いのだが距離が分からないのでまずは歩くことにする。バスターミナルに あった地図を参考に道なりに進んでいくと賓館の看板がいくつか見えてきた。
そして、前方に中国農業銀行が見える。こんなド田舎に中国農業銀行があるのは非常に不自然だ!更に近づくと左手に打洛口岸が見えてきた。
1415頃、打洛口岸に到着する。打洛口岸はひっそりと静まり返っているが武警がおり国境はちゃんと開いているようだ。でも、行き来する人はおらず観光客や国境貿易で賑わっているとの予想は外れた。確か、ミャンマー側の勐拉はミャンマーであるが人民 元が流通してカジノがあって中国人観光客で賑わっている筈なのだが・・・。それにド田舎の打洛口岸に中国農業銀行があるのは金持ちがカジノの軍資金を引き出す為に存在しているのだと思うのだが・・・。
打洛口岸の奥には寺院が見えるので、あちらはミャンマー領なのだろう。打洛口岸からは外国人は出入国できない様なので、これ以上いても意味が無いので立ち去る。
150mほどミャンマーへ密入国していた
打洛口岸から来た道を戻るがまだ時間もあることだしミャンマーとの国境線ギリギリの所まで行くことにする。国境線には柵とかがあるはずだからこの国境線を撮りに行くのだ。南に見える山を越えるとミャンマーのようなので山へ入っていく道を探すと独樹成林公園へ行く道を進むとT字路に成っており右へ行くと独樹成林公園で左へ行くと民家への道が続くので民家の方へ歩くと山の方へ行く道があるので、右へ曲がり山の方へ進む。
とりあえず独樹成林公園とは反対側へ進みます。後ろへ行くと独樹成林公園です。
山道へ入り山を登っていくと前方に検問所が見えてきたが誰もおらずそのまま進む。検問所は窓ガラスが割れていたりしているので長期間放置されているようだ。検問所を超えたのでこの道も国境線まで行けば柵とかで封鎖されているのだろう。
山道を登りきり下り坂に差し掛かると前方に村が見えてきた。まだ、村があったようだが道の脇に看板があったので何が書いてあるか見てみると「注意:距国境线150米(国境線まで150m)」とある。
この標識から150m先が 国境線ということなのだが、この標識はミャンマー側からの通行人に見えるように建てられている。ということは、自分は既に国境線を越えてミャンマーに入っ ていることになる。1440頃、予定に無かったがミャンマーへ150mほど密入国していた。
本当に国境線を越えていたのか疑問に思って前方の建物の様子を伺うが「緬甸撣邦東部第四特区聯検站」という表示があるので、あれはミャンマー側の検問所のようで本当に国境を越えてしまった。これ以上進むのは危険なので速やかに中国へ戻ることにする。
前方の建物の様子を伺うが「緬甸撣邦東部第四特区聯検站」と表示されている。
しかし、国境線を示す表示がどこにも無かったが何時国境を越えたのだろうか?中国へ戻るついでにGPSで距離を測りながら国境線を探してみることにする。標識から150m先が国境線なのだが150m進むと中国側の検問所まで戻っていたのだが石碑とか国境線を示すものは見当たらない。ちょっと考えてみると道路上に車が通行できないように障害物があり、どうやらこれ が国境線のようだ。国境線は柵とかで自由に通れないようなっているのが普通だと思っていたがここは何も無いようだ。
そして、検問所にいる間に地元民がバイ クでミャンマーへと抜けていった。しかも、1台ではない3台以上だ。地元民は内緒でというか普通にミャンマーへ出かけているようだ。外国人や中国人観光客 もバイクタクシーの運ちゃんに頼めばミャンマー側の勐拉へ裏道から日帰り観光できるらしい。1500頃、中国へ戻り徒歩で打洛鎮へ向かう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 11元 | |
宿泊費 | 40元 | |
合計 | 51元 |
打洛→景洪
0900頃、宿を出てバスターミナルへ向かう。景洪行きの切符を購入してバスに荷物を載せて発車まで外で待つ。
田舎の小さいバスターミナルだが景洪行きのバスは大体20分間隔で運行されているようだ。
0920頃、打洛汽車站を出発して景洪へ向かうが悪路にもかかわらずバスはスピードを出して爆走していくので後ろに座っていた子供がゲロを吐いていた。そして、1本前のバスに追いつき追い越していく。こうして1130頃、勐海客運站に到着し新たに客を乗せ出発 する。勐海からは道は良いので順調に走り1300頃、版納客運站に到着する。
景洪→勐腊
勐腊行きの切符を購入するがバスは1350発なので少し時間があるので待合室で待つことにする。
1330頃、バスに乗車すると乗客が全員揃い予定より早く 1340頃に出発する。
山道を通り1530頃、勐侖汽車站に到着して10分ほど休憩する。勐侖汽車站を出発すると再び山道を走り1800頃、勐腊汽車站に到着するが勐腊汽車站にはラオスへ向かう観光客を狙ったバイクタクシーや自転車タクシー、両替屋が待ち構えていた。
因みに両替は国境のイミグレーション前にいるおば ちゃんたちの方がレートが良いらしい。今回は前回の事もあり彼奴らは無視して宿を探す事にするがバスターミナル近くの旺角楼酒店がそこそこの部屋だったので泊まることにする。シャワーのお湯がちゃんと熱かったので昆明を出て以来ようやく体を洗うことが出来た。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 8.5元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 40元 | 打洛→景洪 |
バス | 35元 | 景洪→勐腊 |
合計 | 113.5元 |
勐腊→磨憨
0800頃、勐腊北站へバスの運行状況を確認しに行くと白人バックパッカーが自転車タクシー兼両替屋のおっさんと話しているのを見つける。自分は去年この自転車タクシー兼両替屋のおっさんから5元ぼったくられているので白人バックパッカーもカモになるのかと様子を伺う。
白人バックパッカーが荷台に荷物を置いたので勐腊南站へ移動するようだ。ここは予定を変更して勐腊南站へ向かい、この白人バックパッカーが無事にラオスへ抜けられるか陰ながら見守ることにす る。悪く言えばストーカーかな?徒歩で勐腊南站へ行き白人バックパッカーが到着するのを待つ。自転車タクシーは少ししてから到着して白人バックパッカーが切符売場へ行くのかなと思ったら、既に発車して出口で停車していた磨憨行きのバスに乗車したので自分も運賃を聞いて急いで同じバスに乗車する。
今回は切符を買わずに磨憨へ行くことになった。白人バックパッカーが運ちゃんに料金を聞いており運ちゃんが「15元」とか自分が聞いた時と違う金額を言うので、思わず自分は「14元だろ」とか文句を言ったら運ちゃんは「1元は保険だ」とか言うので「保険はいらない」と言い返して、自分は運ちゃんに14元を払うが運ちゃんは白人バックパッカーからは15元徴収していた。
バスは磨憨へ向け走るが去年工事中だった高速道路はまだ未完成のままだった。
白人バックパッカーに話しかけてみたら少し中国語が話せるようでスペイン人ということが分かった。0945頃、磨憨口岸に到着する。
ラオス・ボーテンを散歩
磨憨口岸で出国手続きを済ませスペイン人とラオスへ徒歩で向かう。スペイン人はルアンパバンへ行くようで「ボーテンでバスを探す」と話してきた。
1015頃、ラオスの入国管理所に到着、スペイン人はビザが必要なようで窓口でビザを申請している。自分は入国カードに必要事項を記入して1030頃、ラオスに入国する。ボーテンにはバスターミナルは無いのでスペイン人はその辺に停車していたバスの運ちゃんにルアンパバン行きかを確認してバスに乗車して出発して行った。
ボーテンにはチャイナモバイルの販売店がある。更によく見ると「住宿」も文字が・・・。ボーテンには宿もある。
自分はボーテンを散歩兼調査するがボーテンにはチャイナモバイルの販売店があるのだが、これは去年訪れたときに分かっていることで、新たに宿と網吧が1件あるのを確認して1100頃、ラオスを出国する。
磨憨口岸は新しくなるようだ
中国へ戻る途中で工事中の建物の工程概況をみると、これが磨憨口岸になるようで将来は中国らしく立派な口岸が完成するようだ。
1145頃、入国手続きを済まして無事に中国に入国して勐腊行きのバスというかタクシーに乗車する。
勐腊のバスターミナル
勐腊南站は通りから見るとどこにも看板が無いので非常に分かり難いのだが隣に中国人民銀行があるのでこれが目印になる。
1430頃、勐腊北站でバスの運行状況の調査と明日の行き先を決める。このまま景洪へ戻るのではつまらないので江城へ行こうと考えたが寧洱行きがあったので寧洱行きの切符を購入する。
切符を購入して宿へ戻る途中で白人バックパッカーがあの自転車タクシー兼両替屋のおっさんの餌食になりそうになっているではないか!遠くから見守っていると白人バックパッカーはおっさんをやり過ごし勐腊南站の方へ進んでいった。勐腊ではこの自転車タクシー兼両替屋のおっさんには要注意だ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 11元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 14元 | 勐腊→磨憨 |
バス | 14元 | 磨憨→勐腊 |
バス | 68元 | 勐腊→寧洱 |
合計 | 137元 |