宿の老板娘が保証金を返さないので
今日は河口を離れるのだが0820頃、宿を出る際に老板娘が「春節期間中は本当は20元だ」とかほざいて保証金10元を返そうとしないので強気に対応したら10元返してきた。最初に春節期間中は高くなるとか言っていれば良かったのに婆が後から金を巻き上げようとする態度に腹が立った。目先の金に目がくらんで春節期間中の料金を考慮していなかった婆が悪い。
河口→箇旧
河口客運站で元陽行きの切符を購入しようとするが今日は元陽行きのバスが運休だった。本当は金平へ行こうと思い昨日切符を買いに行った時も「没有」で元陽行きも「当日じゃないと分からない」見たいな事を言っていたが結局運休だった。元陽行きは諦めるしかないかと思ったが緑春行きのバスに乗れば途 中で元陽を通過するので緑春行きに乗ることも考えたが元陽の天気が悪そうな気がするので、とりあえず箇旧へ行くことにする。
0930発のバスに乗車するが 発車時にエンジンがかからずに白煙を上げている。どうやらちゃんと整備していないようでやっとの事でエンジンが動き出す。河口を出発して山道を進むが1130頃、バスが白煙を上げて停車する。故障だ!運ちゃんが直るかどうか試すが駄目なようで新街まで業者を呼びに行ったが乗務員は勤務中なのに酒を飲んでいる。
運ちゃんが業者を連れてきたが直らないようで再び新街まで代わりの車を手配しに行くが乗務員は酒を飲んでおり既に酩酊状態で、このどうしようもない車 掌に乗客の姉ちゃんがぶち切れた。どこかへ電話して抗議している。話を聞いていると交通局に文句を言っているらしい。車掌はでかい声で姉ちゃんに何か言っているが周りの乗客も何を言っているか分からないようだ。
1545頃、運ちゃんがタクシーを2台引き連れて戻ってきた。約4時間立ち往生したがようやく乗客は2台に分乗して出発する。新街の邊防検査站に到着すると武警が全員の身分証の提示を求めてきたので自分だけパスポートを提示すると「登記するので待つように」と運ちゃんに指示する。周りの乗客は「こいつ一体何者だ?」というような視線を送ってくる。
待っている間に外の様子を伺うがここは武警が3人か4人で警備しているようで1人が防弾チョッキとヘルメットを着用しておりかなり物々しい。それだけの危険人物が突破しようとしているのだろうか?それにしても、武警はどこに行っても真面目に職務に当たっている姿しか見かけない。それに比べて公安は・・・。
内モンゴルに行った時は人民とトランプに興じて いる姿を見たなぁ。5分ほどするとパスポートが返却され箇旧へ向けて出発するが何故か建設中の高速道路を走っている。日本ではありえないことだ。中国では建設中でも通るのが当たり前らしい。
蛮耗に到着して金平と箇旧、元陽方面への分かれ道で手配されていた箇旧行きのバスに乗車する。紅河沿いに走るが天気が曇りのままだったので元陽に行っても霧の中でまだ棚田は見られないだろう。1900頃、ようやく箇旧汽車客運中心に到着する。長い道程だった。
宿探しに苦労する
今日はこれ以上先へは進めないので箇旧で1泊する事にするが箇旧の公安は厳しいようで招待所や賓館で5件ほど宿泊拒否に遭う。日も沈み辺りは真っ暗になる が嘉和住宿部で奇跡的に泊まることが出来た。
しかも、期待していなかったが部屋がちゃんと掃除されていた。今日は宿を出るときから災難続きだったが何とか寝床を確保できた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 6.9元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 44元 | 河口→箇旧 |
合計 | 80.9元 |
箇旧→石屏
0900前に宿を出てバスターミナルへ向かう。石屏行きの切符を買いバスに乗車するとすぐに発車する。
1045頃、建水汽車客運站に到着。1100発という事のなので建水からのバスの運行状況を調べようとするが運賃表と時刻表が見当たらない。去年来た時は運賃表はあったのだが・・・。まあ、無いものは仕方ないので代わりにバスターミナルに停車しているバスを確認すると元陽行きのバスが数台停車している。しかも、南沙止まりは少ない。元陽へ行く場合は箇旧より建水からの方が便利なようだ。
1100に建水を出発して高速を西へと走る。1200頃、石屏汽車客運站に到着するが、ここから西へのバスは少ないようで一気に進むことは出来ないようだ。
石屏→元江
とりあえず、元江行きの切符を購入するが1430発になっており何故か時刻表には無いバスだ。切符を良く見ると「加班」の文字が・・・。春節期間中だから臨時のバスのようだ。
石屏で2時間半の乗継待ちをして1430頃、石屏を出発する。今回のバスはやたらと農村の雰囲気が漂っておりバスには鶏と子犬も乗車している。勿論ここで撮影をしたかったのだがバスの乗客を見る限り撮影できる雰囲気ではない。
乗客の中で明らかに自分だけよそ者というのが分かる。元江までは129㎞離れており3時間ぐらいの道程だ。石屏を出ると山道に入り道路は舗装されているものの道路状況はかなり悪い。しかも、山の中で地元民を次々と乗せるのだが席は無い。これは完全に交通違反のような気がするのだが・・・。
1800頃、元江汽車客運站に到着する。今日はこれ以上は進めないので元江で1泊だ。
旅館の姉ちゃん騒ぎすぎ
さて、元江で寝床を確保しなければならないのだが、昨日は5件ほど宿泊拒否に遭っているので今日はどうかと思っていたが1件目の雅佳旅館であっさり宿泊できた。しかし、旅館の姉ちゃんはパスポートを見ても「見ても分からない」とか言うのでビザの部分を見せるが今度は「名前はどれ?」とか言うのでパスポート の署名部分を見せて「これが漢字の名前」と答える。
宿帳に記入をし始めるが姉ちゃんが「どこから来たの?」とかいうので「日本から来た」と答えるがうまく 伝わらず。パスポートの「日本国」の文字を見てようやく日本人ということに気付くと急に驚いて周りの姉ちゃんを呼んで騒ぎながら宿帳に記入する。確かに元江に日本人が訪れるのは珍しいだろう。収据と鍵を受け取り部屋に戻るが今度は宿の兄ちゃんを呼んで日本人が来たことを話している。姉ちゃん騒ぎすぎだ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 7元 | |
宿泊費 | 20元 | |
バス | 30元 | 箇旧→石屏 |
バス | 32元 | 石屏→元江 |
合計 | 99元 |
元江→墨江
今日はどこまで行けるか分からないが0815頃、元江汽車客運站で墨江行きの切符を買うが共産党の教育が行き届いていない田舎の人民が割り込みしてくるの で「並べ!」と言って追い払う。切符購入後は速やかにバスに乗車する。
バスは0850発だったが切符には滚动发车(客が集まり次第発車)と表示されていた。徐々に客が集まってくるが地元民ばかりなので発車前からタバコを吸うし、痰を吐き始めるし、この後が大変な事になると予想できてしまった。0850頃、時刻表通りにバスが発車する。車内はタバコの煙だらけで不快指数が急上昇する中で1015頃、墨江客運站に到着する。
墨江→普洱
墨江客運站は田舎の長距離バスターミナルにしてはそこそこの規模だが春節期間中だったので通常の普洱行きや景洪行きの切符が全て売り切れだったが臨時便が 出ておりとりあえず普洱行きのバスに乗車するが運賃が60元もするぼったくりバスだった。通常のバスなら42元なのだが春節期間中の臨時バスとなると当然ながら足元を見るという事のようだ。
周りの乗客は文句を言わずに60元を払っていたが、自分は中国を旅するうちに心が荒んできた為に10元札だけ出してとぼけていたが、やっぱり駄目だった。1130頃、バスが発車するのだが行き先はガソリンスタンド・・・。やはり、人民レベルの服務なのであらかじめ給油して準備を整えておくという考えは無いらしい。
給油を終えてようやく高速を走り始める。高速を降りると寧洱県を走っていることに気付く。寧洱県は以前、普洱県の名称だったが2007年4月に思芧市が普洱市に名称変更したときに寧洱県となっている。つまり、寧洱県は普洱茶の本場なのだ。寧洱県に滞在も考えたが今日はこのまま素通りすることにする。1420頃、普洱客運站に到着する。
普洱→景洪
普洱の天気は晴れでほぼ1週間ぶりにお天道様を拝むことが出来た。ここまで南に来ると少し暖かくようやく雲南に来たと実感できる。ここ最近の大雪とかの影響で河口にいた時は天気は悪く寒く雲南の気候とは思えないほどだった。
さて、ここからは景洪を目指すのだがここでも通常の景洪行きのバスの切符は全て売り切れだったが臨時バスの切符が購入できた。しかも、料金は通常のバスと同じ35元だった。
1620頃にバスが発車し高速を南へと走る。1810頃、景洪汽車客運站に到着する。
宿探しに一苦労
景洪に到着して宿を探すが何件か当たってみるがどこも設備が最低で汚く料金が高い。極めつけはやる気の無い従業員だ。「部屋を見せてくれ」と言っても 「あっち」とか言うだけでやる気が無い。いくら田舎でもここまでやる気の無い宿が多いのには驚かされる。といっても、こういう駄目な宿は古い建物で入口が怪しいという共通点がある。
そこそこの宿は入口が綺麗だし部屋を見たいことを言えばちゃんと案内してくれるが、料金が高いので泊まれない。景洪の街を彷徨った末に何とか1泊30元でトイレ・シャワー付きの部屋を見つける。但し、シャワーは太陽熱で沸かすので晴れていないと使えない。
人民の衛生感覚は糞
夕飯を食べに外へ出るのだが安食堂で炒飯と水餃子を食べていたのだが安食堂の老板娘がフライパンを洗った際に水道水で濯がずに洗物の入った桶の汚れた水で濯いだ後に調理を始めた。自分の食べた炒飯もちゃんと洗っていないこのフライパンを使ったのか!
優秀な中華民族は「研究衛生」とか言ってもこれでは全く意味が無いし高級ホテルの厨房とかも怪しく思えてしまう。中国人の衛生感覚は日本人と比べると相当違うようだ。まあ、蝿が大量発生している店でも衛生許可証があったりするから監督指導する衛生局にも問題があるのだろう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 13.9元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 16元 | 元江→墨江 |
バス | 60元 | 墨江→普洱 |
バス | 35元 | 普洱→景洪 |
合計 | 174.9元 |
景洪港
0930頃、宿を出て景洪港へ向かう。西版納大橋を渡り道を左へ曲がると景洪港に到着した。
景洪港には欧米人2人がいたが他には誰もおらず。一応乗船券の販売カウンターはあるようだが今日は運行していないのだろうか?
まあ、これ以上長居する必要も無いので誰もいないイミグレーションを撮影して景江市内へ戻る。因みに景洪港からはタイの清盛港までの高速船が運航されている。参考
バスターミナルを調査
1045頃、景洪市内の南にある景洪客運南站を訪れる。景洪客運南站は昆明、大理、麗江などの長距離から勐腊、打洛など景洪近郊へのバスが出ている。景洪の南のはずれにあるので版納客運站と景洪汽車客運站の補助として存在している感じだ。
続いて1115頃、版納客運站を訪れる。ここは一応は大理、保山への バスがあるが主力は勐腊、打洛など景洪近郊へのバスだ。運行間隔も路線によっては20分に1本と本数も十分ある。景洪周辺の観光ではここが起点となるだろう。
最後に1145頃、景洪汽車客運站を訪れる。景洪汽車客運站は昆明、大理、麗江などの長距離から勐腊、打洛など景洪近郊が出ている。昆明行きのバスは 夕方から夜に集中している。
勐罕を探検
景洪市内は特に見たいような観光地が無いので景洪から約30㎞程離れた勐罕へ行ってみる事にする。勐罕は去年勐腊へ行く際に通ったのだがタイ族の建物がそこそこ見えたので機会があれば調査してみようと思っていた場所だ。1245頃、景洪汽車客運站 を出発して1330頃、勐罕に到着する。
勐罕は小さな街で観光地としては期待できないので、まずは澜沦江(メコン川)を見に行くと渡し場があるのを見つける。
ここは勐罕渡口と呼ぶようで渡し舟で対岸まで人と車を運んでいる。
勐罕農貿市場
1430頃、勐罕農貿市場を訪れるがアーケード商店街のように縦長の市場に成っており、更に高低差があるので高い所から見るとなかなかの眺めだ。
渡し舟でメコン川を渡る
対岸へ渡ると道の脇でゴムの木が栽培されているのを見つける。この辺りでは天然ゴムも採取しているようだ。
そして、本命のタイ族の高床式住居がいくつか見えてきた。勐罕の街でもタイ族の住居は見ることが出来るのだが街の中にあるので雰囲気としてはちょっと物足りないのだ。
しかし、ここでは畑の中にもタイ族の住居があるので雰囲気としてはまあまあだ。
勐罕汽車客運站
勐罕汽車客運站へ向かう途中でパイナップルを3元で購入するが日本で売られているパイナップルよりも2回りぐらい大きい。今まで中国ではあらかじめ切り売 りされていたパイナップルを買って食べたが見事に中り酷い下痢になっていたが今回はそのまま買って自分で切る事にする。1540頃、勐罕汽車客運站でバス に乗車して景洪へ戻る。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16元 | |
宿泊費 | 30元 | |
バス | 8元 | 景洪→勐罕 |
バス | 8元 | 勐罕→景洪 |
バス | 40元 | 景洪→打洛 |
フェリー | 2元 | |
合計 | 104元 |