テロ発生の昆明へ
今日は成都→昆明へ移動なのだが「この時期に昆明へ行くのは危ないのでは?」という人もいるだろう。バス連続爆破事件が起こったとなると自分が予想するに欧米人旅行客が地震で成都から怯えて逃げている前例があるのでテロに怯えて昆明から脱出しているのもいるはずだ。
そうすると、テロ発生→旅行客が昆明脱出→宿が空いている→そこそこ静か→避暑地に最適となるのだ。ついでにバスの利用客も減っており空いているらしい。今回のテロはトルキスタン・イスラム党が犯行声明を出しているがオリンピック直前で中国政府は真っ青だろうな。
K113次 硬座で成都→昆明
いつもながら面倒な手荷物検査を通過するが、今回はいつもと違い駅構内に小銃を携帯した保安を発見する。
オリンピック前 だからか?それとも、昆明のバス連続爆破事件の影響か?何れにせよ平常時ではないという事が窺える。でも、小銃の弾丸はテロリストを殺さないように模擬弾とかかな?違うだろうな。実弾でテロリストはその場で射殺だろうな。
待合室へ到着すると既に人民で溢れている。K113次は1320発だが嫌な予感がするのでそのまま改札口に1番乗りで陣取る。
1300頃、改札が始まり余裕でホームへ降りて乗車する。今回は久しぶりの空調付きだ。当然、車両はYZ25Gなので硬座でもそこそこの座り心地だ。荷物棚にバックパックを置いて発車を待つが続々と人民たちが乗り込んでくる。おまけに荷物が半端な量じゃない。中国は毎日が年末年始やお盆の帰省ラッシュだ。いや、日本の帰省ラッシュなんかは足元にも及ばない。
乗車率100%以上で1320に成都を発車する。連結部は無座とタバコを吸う人民で溢れているが車内は何とか秩序が保たれてい る。しかし、時間が経つに連れて3列シートに4人座っていたりといった御馴染みの嫌な光景が見え始める。何やら民工車へ近づいているような・・・。そして、夜になると人民たちは本性を現し始めた。1人で3列シートを占領して寝たり、通路に足出して寝たりといつもの人民の姿が見えるのだ。まあ、いつもの事だから文明人になれない猿だと思って観察する。
夜も遅くなり寝る前に糞をしにトイレへ行くがトイレから出ようとすると人民の爺さんがトイレへ入ろうとする。爺さんがいるおかげで出るのに邪魔で腹が立ったので足を踏んでやる。どうして、人民は所構わず自分が先に入ろうとして出る人を後回しにするのだろうか?はっきり言って効率悪いし頭悪い。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 3元 | |
バス | 1元 | 路線バス |
合計 | 4元 |
昆明は厳戒態勢
0800頃、昆明に到着するが成都とは違い昆明は涼しかった。予定では昆明に1泊して大理へ移動なのだが午前中に列車があり切符があれば、そのまま大理へ行こうと思い切符売場へ向かうが昆明駅は物々しい雰囲気に包まれていた。武警が巡回しているし切符売場では公安と武警が金属探知機を持って検査をしている。これはオリンピック前というよりバス連続爆破事件の影響と言った方が良いのだろうか?
こういった厳戒態勢の中で窓口に並んで順番を気長に待つが前のおばはんが曲者だった。おばはんが向塘(江西省)までの切符を大人2枚、子供3枚買うのだが、金額や何時到着するかとかやたらと窓口のおばちゃんに質問して時間がかかり自分の番が来た時に交代の時間のようで0830から15分間窓口を閉められてしまった。
他のほとんどの窓口も閉められており自分と人民は15分間ほったらかしになってしまった。0845に窓口が再開して0930発の大理行きの切符を購入する。
N818次 硬臥代座で昆明→大理
毎回の事だが入口で手荷物はX線検査を受けるが没収品が入った籠があったので覗いてみると携帯用酸素ボンベから果物ナイフまであったのだが、他にも明らか 刃渡り30cm以上で刀剣類と言っていいような物まである。こんな物を車内に持ち込むのは明らかに駄目だろ!
0900頃、改札が始まりホームへ降りて乗車する。今回は硬座なのだがちょっと変わった座席で硬臥を硬座として利用する硬臥代座で車両は硬臥なのだが1段目のベットに4人座って2段目が荷物置き場、3段目は使用禁止になっている。
0930に発車して大理へと向かうが昆明-大理は列車よりバスの方がはるかに速いのだ。なので、のんびりと大理へと向かう事になる。
列車は遅いのだが景色は十分楽しめる。途中の田園風景は田舎ののんびりした雰囲気が伝わってきて平和そのものだ。しかし、乗客の人民はほとんどが猿であった。ゴミやカップ麺の空容器を窓から投げ捨て、荷物置き場としか利用してはいけない2段目のベットで寝ている。当然だが乗務員に見つかり説教を喰らうが、こういう猿どもを窓から投げ捨てた方が中国の為になるだろう。
1800過ぎ大理に到着する。8路のバスに乗車して大理古城へ向かう。
復活した四季客桟へ
古城内の歩行街になっている復興路(复兴路)の近くで下車して復興路を人民路のある南へ歩いていく。途中で客引きが声をかけてくるが当然無視である。洋人街を通過して人民路を東(左)へと歩く。ひたすら歩く。そして、日本人の溜まり場になっているという太陽島Cafeを通過するが、まだ到着ではない。叶榆路を通り過ぎようやく四季客桟を見つける。
古城で一番外人で賑わっている洋人街からかなり離れている。というよりも、東門が近い。で、復活した四季客桟に宿泊するが3人ドミで30元になっていた。まあ、移転費用とか色々あるから以前のようにドミ15元は無理なようだ。半年ほど休業して移転しているので今までの白人客はかなり少なくなっており静かな宿になっていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 11.9元 | |
宿泊費 | 60元 | 1泊30元×2 |
鉄道 | 35元 | 硬臥代硬座 昆明→大理 |
バス | 1.5元 | 路線バス |
合計 | 158.4元 |
古城を散歩
0900頃に古城内を散歩してみるが既に観光客で溢れている。冬はこんなに観光客がいなかったので撮影するのに観光客は邪魔だ。散歩のついでに博愛路の四季客桟の跡地がどうなったか見に行ってみたが、建物はまだ残っていたがすぐ隣は武廟を建立して新たな観光地を作るようで建設ラッシュになっていた。どうやら、この武廟が四季客桟が追い出された原因のようだ。
ちょうど夏休みで観光客が押し寄せる大理は観光シーズン真っ只中である。避暑地であるので涼しくて長袖のTシャツで十分である。しかし、裸族がいないと思ったら腹出しの半裸族がいた。
古城の南門は観光客が記念撮影に勤しんでいるが白族の姉ちゃんたちはやる気が今ひとつのようで椅子に座って休んでいる。まだ昼にもなっていないのにこの状態とは・・・。しっかり、営業活動をした方が良いと思うのだが・・・。
洱海を見物に行く
1000頃、博愛路から2路のバスで才村埠頭(才村码头)へ向かう。1015頃、埠頭に到着するが対岸へ行くつもりはないので、その辺の路地を歩いて洱海の見える場所を探す。
路地を歩いていると数回ほど白人たちがチャリで通り過ぎていく。どうやら、この辺りはサイクリングコースと化しているようだ。路地を抜けて洱海へ出るがホテイアオイの様な水草が大量発生しており水質があまりよくないようだ。洱海の汚染も徐々に進んでいるという事か?
大麻を探す
そして、今回大理へ来た目的は大麻を探す事だ。そう、マリファナ、ハッパ、ガンジャ、ハシッシとか呼ばれている麻薬の大麻だ。大理では大麻がそこらじゅうで自生しているそうで夏のこの時期なら大麻を見つけられると思い来てみたのだ。
で、実際に才村埠頭周辺を歩いてみると道端に生えていた。噂には聞いていたが本当に大理で大麻が生えていたとは・・・。驚きである。
大麻の所持、吸引はもちろん中国でも重罪であるのだが大理では大麻が自生している。でも、地元民は大麻を吸引するのではなく種を食用としているのだ。外国人は種でなく葉と茎が目的のようだが・・・。
道端に大麻が生えているなんて、ある種の人にとっては天国なのだろうな。
この様に大麻が道端に生えているので、ある種の人々が夏から秋にかけて海外から大量に大理へやってくるそうだ。で、大麻撲滅の為にボランティアで大麻を刈り取り掃除をしてくれるのだ。
もちろん、刈り取った大麻は彼らがきちんと乾燥して焼却処分してくれるそうだ。但し、彼らは焼却処分の時に誤って煙を吸ってしまうらしい。
古城の市場は楽しめる
古城内には2ヶ所ほど市場があるのだが観光地化された古城に飽きたら市場へ行ってみる事をお勧めする。大理古城は観光地化されているとはいえ地元民が生活をしているので路地へ入ると観光地とは世界が違うのだ。
市場は地元民の生活観が溢れ観光地の大理とは別の雰囲気が楽しめて豚の頭が転がっていたりして面白い。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 11.9元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
合計 | 13.9元 |
古城三友客桟へ移動
0900頃、四季客桟を出て古城内に新しくできた大理古城風的顔色国際青年旅舎へ向かうが雨が降ってきた。復興路を北に進み北門の手前に大理古城風的顔色国際青年旅舎がある。ドミトリーがあるか聞いてみたらドミトリーは無かった。どうやらここは珍しくドミの無いユースのようだ。
仕方ないので南門の近くにある古城三友客桟を目指す事にする。復興路を北から南へ歩いて行くが途中では客引きがわざわざ英語で声をかけてくるが無視する。中国人ではないと見破る眼力は凄いが金になるか眼力は無いようだ。
1000頃、古城三友客桟に到着する。4人ドミトリーに1泊15元で宿泊する。ここはトイレの水が流れなくウジが湧いている上級者向けのニーハオトイレなのが問題点だがシャワーはちゃんとお湯が勢いよく出る。まあ、ドミはニーハオトイレなので欧米人はトイレ付きの2人 部屋や3人部屋とか宿泊する傾向がある。
10ヶ月ぶりにM先生と再会
ドミには先客に日本人2人が滞在しているのだが、その内の1人は去年の国慶節前に成都の観華青年旅舎のドミで一緒だったM先生であった。偶然とはいえM先生に再会するとは奇跡である。M先生には文殊院のレストランに数人で夕飯を食べに連れて行ってもらったりと世話になっている。
で、今回も昼食にお勧めの場所に連れて行ってもらった。値段はちょっと高いが料理は美味い!食後は古城内の市場を見物したり、西門の外にある三月街の市へ連れて行ってもらう。自分は土曜に三月街で市が開かれているのを知らなかったので、これはかなり新鮮であった。M先生は色々と知っている。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 27.5元 | |
宿泊費 | 60元 | 1泊15元×4 |
合計 | 87.5元 |
昆明行きの切符を買いに行く
昼頃、M先生に護国路の洋人街の牌坊近くの快餐へ連れて行ってもらい昼食を食べる。ここは数軒の快餐があり4元や5元でご飯食べ放題なのだ。大理にもこういった地元民用の店だと安く食事を済ます事ができる。食後は8路のバスで大理駅へ行き7日の昆明行きの切符を購入する。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 15.9元 | |
鉄道 | 35元 | 硬臥代硬座 大理→昆明 |
バス | 3元 | 路線バス |
合計 | 53.9元 |
天気が悪い
朝から天気が悪い。というより、深夜から雨が降っていた。今日は月曜なので沙坪のバザールでも見に行こうと思ったのだがこの天気ではやめておいた方が良さそうだ。夏の大理は暑くなく過ごしやすいのだが天気が変わりやすくて雨が降ったり雷雨だったりする。でも、一日中雨が降るわけではなく午後は止んだりという天気である。
午後は古城内を散歩
午後は曇りだったので古城内を散歩してみるが観光客は相変わらず多い。そして、今日は半袖だと肌寒いくらいなのに腹出し族に遭遇してしまった。でも、腹出し族といってもかなり控えめである。
土産物屋でつまらないと思いがちだが屋根に草が生えていたりと建物は古いので貴重だ。
南門は相変わらず観光客で賑わっている。大理に来たらここで記念写真を撮るのが定番のようだ。
蒼山は雲に覆われているが一塔がよく見える。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
合計 | 18元 |
今日も雨
昨夜から雨が降り続けて今日も朝から雨で止んだりしているがこれではどこにも行けない。昼食と夕食は護国路の洋人街の牌坊近くの快餐で済ます。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 8元 | |
合計 | 8元 |
イスラエル人とニーハオトイレで糞・・・
0700頃に起床してHP作成をしたりして過ごすが1000頃、糞をしにニーハオトイレへ行く。糞をしていると誰かの足音が聞こえてきた。そして、長期滞在しているイスラエル人のおっちゃんがやって来た。イスラエル人は隣にしゃがんで糞をし始める。そう、日本人とイスラエル人がニーハオトイレで仲良く並んで糞をしているのだ。恐らく世界でも珍しい光景だろう。
そして、糞をしているとイスラエル人が「今何時?」と英語で聞いてくるので「知らない」と中国語で 答える。するとイスラエル人は中国語で「今何時?」と聞いてきた。でも、自分は本当に知らないので「知らない」と答える。糞をし終わりニーハオトイレを後 にする。今日はイスラエル人とニーハオトイレで一緒に糞をするという伝説を打ち立てた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 10.9元 | |
宿泊費 | 15元 | |
合計 | 25.9元 |