麗江→香格里拉
0900頃、宿を出て麗江客運站へ向かう。今日はシャングリラ(香格里拉)へ移動するのだ。麗江古城をひたすら南へ歩き0940頃、麗江客運站に到着して香格里拉行きの切符を購入する。バスは1000発で乗車すると最後列の席で自分は最後の切符だった。欧米人旅行客も乗車しており有名観光地へ向かうことを 再認識する。
1000にバスが発車するのだが今回は久しぶりの空調付きバスなのだが車内は暖かく空調を使う必要は無いのだが中国人は何故か空調を使いたがる。暑ければ窓を開ければよいのに・・・。無駄に空調が効いているのだがやたらとカビ臭い。
バスが拉市海の近くを過ぎて長江第一湾の近くを通る頃、何やら頭が痛く気持ち悪くなってきた。車酔いはしないので高山病かと思いGPSで標高を測ると標高2600mを越えている。自分は高山病にはなった事が無いので 「どうして、ここで高山病なのか?」と疑問を持つ。何故なら一昨日、長江第一湾へ行く時に同じ道を通っているのだ。そして、麗江に到着する前に六庫→蘭坪で標高3060mの峠を越えている。どうして、今日に限って高山病なのかと思いつつ頭が痛いのと気持ち悪いのを耐える。
昼頃に加水(冷却水補給)で休憩になり乗客たちは店で食糧調達やトイレへ行く。この頃には頭痛と吐き気が無くなり健康状態は一気に改善した。GPSで標高を測ると標高1800mだった。これなら高山病から回復するだろう。休憩が終わりバスは香格里拉を目指し再び山道を登っていく。
標高は3000mを越えているのだが高山病には全くならない。標高2600mで頭が痛くなったのに標高3000mでは不思議なことに何とも無いのだ。どうしてかと考えているとある事に気が付いた。カビ臭い空調が止まっているのだ。どうやら、頭痛と吐き気の原因は高山病ではなく、あのカビ臭い空調のようだ。標高3000mを越えると周囲には雪が残っており春はまだ訪れていないようだ。
迪慶蔵地国際青年旅舎
1410頃、香格里拉汽車客運站に到着する。ここから1路のバスで香格里拉での拠点にする迪慶蔵地国際青年旅舎まで行けるのだが無謀にも標高3200mの 高地なのに徒歩で向かう。さすがに標高が高い所なので息切れして苦しいし、おまけに通りにも雪が残っているほどの寒さだ。
バスに乗ればよかったと後悔しながら1450頃、迪慶蔵地国際青年旅舎に到着する。
お目当てのドミトリーだが会員は1泊15元だった。事前に調べた時は20元だったのだが閑散期だから安いのだろうか?この時はドミトリーには宿泊客はいなかった。
松賛林寺
1530頃、迪慶蔵地国際青年旅舎の前で3路のバスに乗車して松賛林寺へ向かう。松賛林寺は雲南省最大のチベット仏教寺院ということで香格里拉の定番観光地らしい。まあ、ネタとして見物しておいて損はないだろう。3路のバスに乗車したものの乗客はほとんどいない。観光客は自分だけで地元民も3人ぐらいしか乗車していない。途中でチベット仏教の坊さんが乗車したが、これで採算が取れるか疑問だ。松賛林寺の手前で入場券売場があり、ここで運ちゃんと坊さんに 「入場券買え!」と言われ無理やり降ろされてしまう。
30元の入場券を買う気は全く無いのでそのまま歩いて松賛林寺へ行こうと思ったが入場券売場のおっさんに因縁つけられそうなので、まずは山の斜面に見える「香格里拉」の文字へ歩いて向かう。牛、馬や豚の放牧地を通り1630頃、「香格里拉」の文字までそこそこ近づいた。
撮影を終えて次は松賛林寺へ向かうのだが遠くに松賛林寺が見えるので放牧地を通り丘を越えていく。1650頃、丘を登りきると松賛林寺が一望できた。
後は道に出て松賛林寺へ向かい1710頃、松賛林寺に到着する。入口には土産物屋があり観光客が買い物をしている。
そして、観光客は入口を自由に出入りし ており、どうやら入口は入場券がなくても入れるようだ。奥にある本堂とかは勝手に入れるかは不明だ。旅行記を読んでいる方の中には「入場券無しでは入れるか本堂まで行け!」とか思っている人もいると思うが、自分はチベット仏教の坊さんがバスの窓からゴミを投げ捨てたり、唾を吐いたりする光景を見て以来、チベット仏教に対して興味が著しく低下しているのでそこまでやる気が無いのだ。
徳欽行きの切符を購入
1725頃、3路のバスで県城へ戻る。香格里拉汽車客運站で明後日の徳欽行きの切符を購入、夕飯を食べて迪慶蔵地国際青年旅舎へ戻るとドミに新たに欧米人の男女2人がいた。夜になり2030頃に出かけていた欧米人2人が帰ってきた。そして、2100頃には寝てしまっていた。いままでユースホステルに泊まってきた限りでは欧米人の特徴としては夜遊びで深夜もしくは早朝に帰ってくるのだが、どうやら冬のシャングリラには遊ぶ所が無いらしい。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
宿泊費 | 30元 | 1泊15元×2 |
バス | 2元 | 路線バス |
バス | 47元 | 麗江→香格里拉 |
バス | 40元 | 香格里拉→徳欽 |
合計 | 137元 |
朝から・・・
0800頃に起床するが欧米人の男がいないと思っていたら女のベットで一緒に寝ていた。一緒に寝るなとは言わないが他人もいるドミなんだから少しは慎みを持たないのか?
独克宗古城
1100頃、昼食を食べてから独克宗古城を散歩してみる。土産物屋が並んでタルチョがあるのでチベットの雰囲気もあります。
まだ観光時期ではないので観光客はほとんどおらず土産物屋は開店休業状態かな。
百鶏寺
独克宗古城を見物していると百鶏寺の標識を見つけてちょっと見物してみる事にする。
山を登って行き1230頃、タルチョがはためく百鶏寺に到着する。
百鶏寺は元代に建立されたチベット仏教寺院なのだが文化大革命で破壊され最近になり再建が始まった。百鶏寺はチベット仏教寺院としては規模は小さいのだがタルチョの数がやたらと多い。タルチョ好きにとっては松賛林寺より楽しめるのかもしれない。
ゴンパの周辺をタルチョが取り囲んでおりチベット仏教の雰囲気はそこそこ楽しめる。
百鶏寺から香格里拉の街が一望できて眺めは格別に良い。独克宗古城へ戻る途中では放牧中の牛に遭遇する。
再び独克宗古城
独克宗古城に戻り散歩をしていると亀山公園の前にやって来た。公園といっても山頂にはゴンパがある。
更にすぐ近くには迪慶紅軍長征博物館があるのだが博物館の中に何故かゴンパがあった。
そして、チベットの坊さん、子供、兵士が仲良くしている像があるのだが何やら政治的意図を感じるのは気のせいだろうか?
亀山公園の麓には湧き水が流れており地元民が水を汲んだり水路で洗濯をしている。どうやら湧き水は飲めるらしい?
そして、茶馬古道の石碑があり、昔は雲南とチベットの交易の経路だったようだ。1400頃、宿に戻ると欧米人2人組は出て行った後で新たに日本人A氏がやって来た。麗江→香格里拉→大理と移動するようで、この寒い時期に香格里拉までやって来るとはかなりの兵の様だ。但し、A氏は体調を崩して熱を出しているそうだが見た目は元気そうだ。更に北京人が来ていたが夜に個室へと部屋を変更して出て行った。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 20元 | |
合計 | 20元 |