N328次、硬座で襄樊→漢口
07:00過ぎに宿を出て襄樊駅へ。駅の入口では考案の身分証確認が行われていたが、汚い格好をしているとはいえいかにも旅行者の自分は何も無く侯車室 へ。いかにも「農民工です!」という人民は公安に並ばされていた。
07:45頃、改札が始まり列車に乗車する。今回はN列車(管内快速)に乗車する。 しかも2階建て車両で空調付き!座席も硬座とはいえ民工御用達の緑の車体の緑皮車とは格が違う。07:59定刻より1分早く列車が発車する。久しぶりのN 列車は快適な旅を提供してくれた。
乗客の質も多少は良いようでタバコは連結部で吸っており、痰や唾は洗面台で吐き、手鼻も洗面台で噛んでいる。ちゃんと場所を選んでしているのは進歩が見られる。
遅れるよりは良いのだが早く発車して早く到着するのは問題無しなのか?
漢口駅前で子供のスリ達に遭遇!
漢口駅から武漢探路者国際青年旅舎へ向かうべく10路のバスに乗車し青年路で584路に乗換えて螃蟹甲で下車するのだが、路線バスのバスターミナルでは 10路のバス停が見当たらない。どうやら10路のバスは漢口駅前の通りから出ているようだ。
この時に異変に気付いたのだが、左手に子供の手が当たったのだ。しかも、軍資金の入った上着の左ポケットの近くだ。スリだろうか?確証が無いのでこの時は子供をそのまま無視したが背後とポケット付近をに警戒するようにして通りに移動する際に再び左手に子供の手が当たった。この時は上着の左ポケットに子供の指先が入っていたのを確認したので捕まえる。
子供のスリは漢族ではなくウイグル系の子供だった。これで最初の子供(こっちは漢族?)もやはりスリだという事が分かった。どうやら漢口駅は子供のスリ達が活動しているようだ。で、このウイグル系の子供のスリは何か言っているが、何を言っているのか全く分からない。公安へ引き渡すために首を掴んで引っ張って行こうとすると謎の人民A(これは漢族だと思う)が仲裁に入ってくる。しかし、人民Aが何を言っているかも自分の中国語能力では理解できなかったが「子供だから許してやれ」とでも言っているのだろう。
ここであることを思い出した。子供や病人の乞 食は常に親方が監視しているということだ。このウイグル系の子供のスリにも親方がいるのだろう。そうすると、この人民Aが親方だろうか?手下が危ないので救出に来たのか?そうなると、無理に公安に引き渡そうとすると実力行使で妨害してくるかもしれないし、武器を隠し持っていることも考えられる。
こちらの身も危ないのでウイグル系の子供のスリを解放する。しかし、解放して終わりという訳には行かない。ここで撮影開始である。ウイグル系の子供のスリの後姿を撮影していると気付いて棒を持って襲い掛かってくるではないか!相当機嫌が悪いらしい。もちろん、こちらも機嫌が悪い。せっかく解放したのだ からありがたく感謝してもらわなくては困る。まあ、HPに写真を掲載するけど・・・。因みにこの時ポケットに入っていた軍資金は203元5角である。
武漢探路者国際青年旅舎
ウイグル系の子供のスリが襲い掛かってきたので漢口駅を離れ通りを歩くとバス停を発見!10路のバスも走っている。更に乗換のバス停の青年路には603路も停車する。10路と603路のバスを待っていると603路が先に来たので603路に乗車するが運賃が1.2元と中半端な運賃設定だ。青年路で584路に乗換えて螃蟹甲で下車するが雨が降ってきた。
ちょっと探すのに手間取ったが14:30頃、武漢探路者国際青年旅舎に到着する。ここは6人ドミトリーが会員 で1泊35元だ。とりあえず3泊することにして11/6以来の洗濯と体を洗うことができた。
デジカメの画像が吹っ飛ぶ
最近デジカメの調子がおかしかったのだが、またSDカードの画像が読めなくなっている。せっかくの子供のスリの画像が・・・。ファイル復旧を試みるがSD カードをセクタ単位で検索するので時間が掛かる。検索速度から見て3日で復旧できない気配だ。とりあえず今日はこれで寝る。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
宿泊費 | 105元 | |
バス | 2.7元 | 路線バス |
日用品 | 2.5元 | 石鹸 |
合計 | 124.2元 |
データ復旧諦めるが奇跡が
08:00頃に起床する。SDカードの復旧作業はまだ続いている。既に12時間過ぎたが1週間掛かりそうな作業速度だ。11:30頃、諦めてSDカードをフォーマットする。せっかくの子供のスリの画像が消えた。往生際が悪いのだが、もう一度ファイルの復旧作業を試しにしてみると・・・。
何と消えたはずのファイルが検出されているではないか!フォーマットしたのにどういうことだ!しかも処理速度も速い。ありえない奇跡が起きた。普通はフォーマットなんかしたらもう駄目な筈なのにどういうことだ?とにかくこれで消えた画像は復旧できたがデジカメとSDカードの寿命が近づいているようだ。
武漢は物価が高い
昼食を食べに出かけた際に気付いたが、周辺の餐厅ではカップ麺と同じ大きさの容器をどこも使っているのだがテイクアウト用だけでなく食べていく客にも使用している。咖喱牛肉炒饭(4元)を昼食に食べたがはっきり言って量は少ない。食器を洗うのが面倒だからという理由だけで、容器を使うのは如何なものだろう。容器はゴミになるし資源の浪費と環境破壊を引き起こすだけだ。
咖喱牛肉炒饭では満腹にならずイスラム食堂で牛肉拌面(5元)を頼んだらちゃんと皿に 盛って出てきたし量も普通だ。牛肉麺とかはここも容器に入れて出てくるがちゃんと皿に盛って出す料理は量も普通だった。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16.2元 | |
合計 | 16.2元 |
赤壁行きの切符を購入
10:00頃、宿を出て武昌駅へ向かう。今日は明日の赤壁行きの切符を購入するのだが34路のバスに乗車するも渋滞が酷いし、車内は大混雑だ。それにバス停に停車するたびに大きな荷物を抱えた人民が後ろのドアから乗車しようとする。しかも車内は一杯で乗れないのに無理に乗ろうとするのでドア付近の乗客たちと一緒に足で蹴って乗せないようにする。そして、渋滞は特に武昌駅が工事中で駅前が酷い。正直言って歩いたほうが楽であった。武昌駅では漢口駅で子供のスリに遭遇していたこともあり警戒しながら售票厅へ向かう。
赤壁には非空調の2161次で行くつもりだったが售票厅に掲げられた横断幕を見てD149次も赤 壁に停車することを知る。2161次なら9元、D149次なら37元だ。自分はD列車にはまだ乗車したことが無い。鉄としてはやはり乗りたい!でもD列車 は軟座しかない。軟座の切符は買わないと決めているのだが・・・。
悩んだ末に特例で予定変更してD149次の切符を買うことにするが電光掲示板で切符の販売状況を確認するとD149次、2161次の両方が売り切れになっている。これでは赤壁に行くことすらできない。しかし、今までの経験上では電光掲示板で売り切れになっていても実はまだあるということがあったので試しに窓口で聞いてみたら、やはり赤壁行きの切符はあった。何とかD149次の切符を購入するが、人民鉄路は本当に切符を売る気あるのか?
武昌駅前の航海汽車客運站を調査
切符を購入したので黄鶴楼でもみて宿に戻ろうと思ったが駅前にバスターミナル「航海汽車客運站」を見つける。運行しているバスを調べるため航海汽車客運站にちょっと寄ってみる。
バスが湖北省各地へ出ているのはもちろんだが、海南島の海口へのバスもある。長距離バスも半端ではない!安全性は分からない が・・・。
とりあえず運賃表を撮影するが近くの人民がカメラを珍しそうに見ている。ちゃんと撮れているか画像を確認していると人民が覗き込んできたりする。そんなにもデジカメが珍しいのか?中国人でもCanonやSONYの高いデジカメを持っているぞ!武漢にはデジカメが未だに珍しい田舎者がいるようだ。
辛亥革命博物館
ここは中国の歴史で重要な場所であり辛亥革命で中華民国の設立を宣言した場所だ。
博物館前には孫文像があり観光客で賑わっている。しかし、写真撮影をする自分にとっては観光客は邪魔である。人が写っていない写真を撮るため数分間、博物館の前で待機 する。人気の観光地だと撮影にも苦労する。撮影を終わらせ館内を見物しようと思ったら11:30で終わっていた。午後は14:30から開館となっている。 ここで待っているほど暇ではないので見物するのはやめて黄鶴楼へ向かう。
黄鶴楼
入場料が50元なので外から見るだけにする。それに今の黄鶴楼は1985年に再建されたものだ。おまけにエレベーター完 備らしいので雰囲気台無し!見物する価値は到底感じられない。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
鉄道 | 37元 | 二等座 武昌→赤壁 |
バス | 1元 | 路線バス |
合計 | 52元 |