バルコル
1500頃、遅めの昼食にジョカンの近くにあるトゥクパの店へ行く。今日は晴れているが風が強く埃が舞っており近くの山やポタラ宮が埃で霞んでいる。
トゥクパを食べ終えてバルコルを歩く。いつもと同じで公安と武装警察が警備している。
ラモチェ近くで武装警察
1600過ぎにラモチェ周辺を散歩していると巡回中の武装警察に遭遇。武装警察の勇姿を後ろから撮影する。
ラサではチベット語を話すべし
1750頃、バナクショーホテルの対面にあるチベタンレストランで肉菜炒飯(8元)を食べる。メニュー表にはチベット語でも表記されているが何と読むかは分らず。で、出て来たのは漢字の通りで肉と野菜の炒飯であり少しカレー味がした。
会計の時に「谢谢」でなく「トゥジェチェ」と言ったら店の姉ちゃんが滅茶 苦茶嬉しそうにしていた。やはり「ありがとう」を言う時はチベット人には「トゥジェチェ」と言わなければいけないだろう。「谢谢」だと「何や漢族!とっとと出て行きやがれ!」と思っているのだろう。チベットでは中国語ではなくチベット語でなければいけないな。
ユースホステルへ戻る時に遠くに見えるポタラ宮を撮るが埃で霞んでいる。
この時期に新たな日本人登場
今朝、A先生がダラムサラへ向け出発して日本人は自分ひとりになったと思ったら、2200頃、新たに日本人女性が1人やって来た。このB女史は入境証無しで上海から列車で来たという事だが、中国語が話せないので切符を買う際に紙に書いてラサ行きの切符を買ったとの事で驚きである。それと入境証を確認しない上海鉄路局はやる気無しのようだ。
でも、ラサに来た時期が悪すぎる。既に公安が外国人の追い出しを始めており長くは滞在できない。短期間で充分ラサ観光が出来るだろうか?心配である。でも、自分もラサから追い出されるので人の事を心配している場合ではないな。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16元 | |
合計 | 16元 |
ジョカン近くの路地
ジョカン周辺にはまだチベットの古い建物が残っており散歩するにはちょうど良い。
途中でちょっとチベット人の家を覗いたりするがこういう雰囲気があと何年残るのか気になる所だ。
出来れば100年後もチベット人の建物を残してもらいたいが中国政府がどうするかは?
ジョカンの五体投地
巡礼者はジョカンの周りのバルコルをコルラしているが建物の屋上には武装警察が警備しており何かを警戒している。
ポタラ宮の五体投地
1050頃、ポタラ宮で五体投地を撮影する。巡礼者が熱心に五体投地をしているがその後ろのポタラ宮広場の国旗掲揚台には五星紅旗が・・・。
ラサビールとヨーグルト
1100過ぎにジョカン近くのトゥクパの店へ行く。朝食兼昼食を済ませてスーパーでラサビール(3.5元)とヨーグルト(2元)を購入する。ユースホステルへ戻ると昨日上海から来たB女史が置手紙を残して別の宿へ引っ越していた。置手紙に書かれていた情報にはヤクホテルはパーミット無しは宿泊拒否とあった。やはり、外国人への締め付けは厳しくなっている。
ジョカン周辺を散歩
1500頃、ジョカン周辺を散歩する。路地には「热烈庆祝西藏民主改革50周年!」(チベット民主改革50周年を熱烈に慶祝する)や「维护祖国统一,维护 民族团结,维护西藏稳定!」(祖国統一を守り、民族団結を守り、チベットの安定を守る)と書かれた横断幕がある。
モスクの前には回族がたくさんいるが、モスクの近くでは武装警察が警備していた。
彩色が新しいのもあれば色が薄れた古いのもある。そして、路地には監視カメラがある。
武装警察をストーカーしてみる
1520頃、路地を巡回する武装警察を発見する。後ろからこっそり撮影しつつストーカーしてみる。武装警察をストーカーしてみるとある事が分った。武装警察が通り過ぎるとほとんどのチベット人が武装警察の方を見ている。チベット人を見る限り武装警察への視線は暖かくない。冷たい視線だ。老若男女問わずにチベット族が武装警察に対して悪い感情を持っている事が感じ取れる。
ジョカン周辺の市場
1540頃、ジョカン周辺の市場を見物してみる事にする。ここは家具屋かな?箪笥や葛籠に相当するのかな?
路地には肉屋の露店が並んでおりお好みの大きさに切って貰って買う事ができる。路地には肉屋以外にも野菜や果物も売られている。
まずは肉屋を見てみる。そして、チベットならではでバターが売られている。
続いて雑貨屋街だが、ここは鍋から電池、靴などが売られているが蹄鉄も売られているのだ。さすが遊牧民のチベット人だ!
平和そうな市場ですが右には自動小銃を持った武警が4人、後方の建物の屋上にも武警がいます。
バター茶は生活必需品なのだがバターがでかい。量り売りと言ってもでかい。大人買いで丸ごと一個買ってみたいものだ。
続いて肉屋の通りにやって来たが、肉は段ボールの上に置いてあるだけで、地面に置いてあるのと変わらない。
日本なら衛生上問題ありだと思うが中国では全く問題ないらしい。肉は必要な大きさに切って天秤で量り売りである。
そして、山羊の頭や原型を留めた肉もある。山羊の頭も食べるようだ。美味しいのか?
ジョカンの巡礼者
左のお婆ちゃんはマニ車を2つ回している。ある意味で最強かも?
巡礼者は多いので被写体には困らないが撮影のタイミングが難しい。巡礼者が多いので被写体との間に民族衣装を着ていないどうでもよいおっさんが入ったりする。
北京人と大連人が五月蝿い
ドミに北京人のおっさんと大連人の兄ちゃんがいるのだが声がでかくで五月蝿い。おまけに北京人は夜になりヒマワリの種を食べている。食べているだけなら構わないが床には種の皮が散乱している。まあ、おサルさんだから仕方が無いかな?いや、ヒマワリの種はハムスターの餌だからおサルさんではないな。でも、ハ ムスターでもないな。溝鼠かな?
恐らくヒマワリの種を食べる人民の9割くらいが溝鼠(普通の人民)で1割以下がハムスター(共産党幹部とか金持ち)といった所だろう。そして、大連人はやたらと1人で歌を唄っている。日本だと精神を病んでいる人と思われても不思議が無い程度だ。まあ、この大連人に限らず中国では突然大声で唄い出す人民が多いのだ。所構わず痰を吐くと並んで、突然大声で唄い出すは中華民族五千年の伝統か?
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16.5元 | |
バス | 1元 | 路線バス |
合計 | 1元 |
激流中国に出ていたホテル
1000頃、西蔵大学の近くでNHKの激流中国 第6回「チベット 聖地に富を求めて」に出ていたホテルの雅鲁藏布大酒店を見つける。このホテルのオーナーは漢族で激流中国を見る限りでは良く言えば「強力な指導力がある」、悪く言えば「チベット人を扱き使う、チベット人から骨董品を買い叩き高く売りさばく」と言った所だ。
ノートPCの電源ケーブルが断線
昨日、ノートPCのACアダプタの電源ケーブルが断線した。ACアダプタは先月、昆明で購入して約1ヶ月で電源ケーブルが断線した。DELLのACアダプタを買ったつもりであったが偽物だったようだ。さすが中国品質だ。中国の景気が低迷しないようにすぐに壊れるように作っておいて次の消費に繋げる様だ。
買い替えによって内需拡大だ!GDP年8%成長に一歩近づいたぞ!という事で、新しい電源ケーブルを買いに行くが20元とか、25元とかのぼったくり価格だ。どうみても、5-15元なので値切って12元で購入。でも、99%ぼったくられていそう。こうして、中国の内需拡大に貢献した。
でも、断線した電源 ケーブルはゴミになりそう。そうすると、また中国の環境汚染が・・・。何時になったら中国は壊れない製品を作ることが出来るのだろうか?ゴミの減量、環境保護は出来るのか?
今日の武装警察
今日は朝から武装警察の輸送トラックを10台以上見かけた。兵員増強をして不測の事態に備えるつもりだろうか?そして、ジョカン周辺では昨日は武装警察がいなかった場所にまで新たに人員配置をしており徐々に戒厳令下に近づきつつある。既に事実上の戒厳令下かも?
チベット人は年末休みに入っている
明後日がチベット暦の新年でチベット人の店が年末年始の休業に入り始めている。通っていた数軒のチベット人の店は休みで全滅であった。仕方が無いので回族のイスラム食堂で夕飯を食べる。
夜のポタラ宮
2000頃、ポタラ宮へ向かう。ポタラ宮広場から夜のポタラ宮を撮影するが公安と武装警察がやたらと多い。特に今回は私服の公安が多い。私服の公安なら周囲に気が付かれないように活動するのが目的だと思うが、何故か無線機の音量最大で「ここに公安がいまっせ!」と教えている。なのでポタラ宮を撮影していると背後で公安が行ったり来たりして監視されているのが分かる。
撮影を早めに済ませてユースホステルに戻る事にするが北京東路では道路がほぼ閉鎖され交差点でゴミが燃やされている。一体何事かと思っているとそこらじゅうで爆竹や花火が打ち上げられている。テレビ局のインタビューに答えている人もいる。チベット暦の大晦日は明日の筈だが既に年越しが始まっているのか?
猛者の日本人が登場
ユースホステルに戻るとドミに新たに日本人のS先生がやって来た。この時期に蘭州から鉄道に乗ってパーミット無しでやって来たと言う。しかも、軟臥だ!蘭州では切符売場でパーミットが無くても普通に切符を売ってくれたとの事だ。規制が強化されていると思っていたのだが蘭州駅はやる気無しのようだ。
しかし、この時期 にラサへ来るとは凄い!更にS先生は夏河出身のチベット人とチベット語と英語で会話をしている。凄すぎや!でも、ラサの状況が緊迫してきているようでラサに来て以来初めて公安のお部屋訪問があった。でも、公安は一言も話さずに部屋の中を確認して出て行ってしまった。何かを警戒している・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 7元 | |
PC用品 | 12元 | 電源ケーブル |
合計 | 19元 |
チベット暦の大晦日
朝からジョカンへ行くが武装警察が多い。どれぐらい多いかと言うとラサに来た当初と比べて2倍以上と言って良いだろう。それに今日初めて公安までが催涙弾 を装備して警備しているのを見た。大晦日という事で市場を見て周るが半分くらいの店が閉まっており、それほど賑わっていなかった。今日は青稞啤酒(7元)を購入する。今まで購入したビールの中で最も高いビールだ。
大晦日の夜は何も無し
今日はチベット暦の大晦日なのだが夜になってから昨日のように北京東路で花火や爆竹が鳴る事は無かった。代わりに他の場所で花火が打ち上げられている。そ して、武装警察の巡回が強化されていた。ジョカンでも公安と武装警察の厳重な警備が敷かれ、ジョカン周辺は事実上の戒厳令下である。それにしても、何故昨日は花火や爆竹を鳴らしていたのだろうか?
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 26元 | |
合計 | 26元 |
初詣にジョカン
昨晩は雪が降ったようだ。左のスーパーは去年のチベット騒乱で焼き討ちに遭っている。
今日はチベット暦の新年なので0930頃、初詣のつもりでジョカンへ向かう。昨晩は雪が降っていたようで道路に少し雪が残っている。ジョカンでは巡礼者が列を作って並んでおり、どうやら中には入れるようだ。
1010頃、自分も並んでジョカンを見物する事にする。しかし、この行列は普段よりも長いので待ち時間も長かった。しかも、並んでいるのはほとんどがチベット人だが至る所で割り込みが発生したり、チベット人のおっさんたちは痰を吐いたり、手鼻を噛んでいる。行動が漢族と変わらない・・・。
こんなのを見たらフリーチベットとかどうでもいいと思ってしまう。チベット人も偉大な中華民族のひとつなのだろう。いや、実際は偉大な中華民族の家畜以下の存在だろう。1200頃、ようやくジョカン内部に入る事が出来て見物する。無料で見物ができるのはありがたいのだが、やたらと人がいるので10分ぐらい見物して退散する。
ノルブリンカ
1230頃、106路のバスでノルブリンカへ向かう。今日はチベット暦の元旦という事でノルブリンカと西蔵博物館は無料開放となっているのだ。ノルブリンカは無料開放という事で予想通り人が多い。まあ、ダライ・ラマが夏の離宮として使っていたから人が多いのは当たり前だな。それに世界文化遺産にも登録されているし・・・。まずは格桑頗章を見物する。内部は撮影禁止になっていたのと坊さんがいた。
ここは達丹明久頗章で、1954年に建設が始まり1956年に完成しダライ・ラマが住んでいた。内部には仏堂、修行室、経堂、客室、寝室などがある。
西蔵博物館
1330頃、西蔵博物館を見物する。西蔵博物館は通常展示は無料展示に向けて休み中らしいが、「西蔵今昔」という展示だけはやっているのだ。「西蔵今昔」という題からして共産党のチベット統治の正当性を訴える内容の様な気がする。
内部へ入り展示内容を見るとチベットの歴史について説明はしているが中国の歴代王朝の立場からの内容だ。そして、予想通りありました!共産党によるチベット解放!しかも、映像で共産党によるチベット解放を説明しています。それを見学者たちが熱心に見ています。見学者はこの映像を信じるのかな?
ここはチベットの歴史と農奴社会についての展示
そして、チベットの農奴社会がいかに過酷で悲惨であったかを念入りに説明するパネルがある。指を切られたりした農奴、飢饉と病気で路上に横たわる子供など農奴社会がいかに過酷かを訴えている。
他にも農奴に使われた刑具が展示されており、いかに農奴が非人道的な扱いを受けてきたかを訴えている。
農奴社会のチベットがいかに封建的で遅れた社会であるかを説明しているのに対して、共産党のチベット解放後の展示は照明がやたらと明るい。農奴解放後の明るい社会という事か?もう、この時点で何か見えない力を感じる。
そして、チベット人に相当恨まれていそうな笑顔でチベット視察をする胡錦濤の写真や青海チベット鉄道の写真とかがある。
ビデオカメラ、固定電話、冷蔵庫・・・。チベット人が豊かになったと言いたいらしい。
更にチベットが豊かになった事を強調するパネルがある。ビデオカメラ、固定電話、冷蔵庫・・・。経済が豊かになったのは分かるが、普及率はどうなっているの?
北京人のおっさんが痰を吐く
1500頃、ドミに北京人のおっさんが帰ってきてヒマワリの種を食い始める。食べるのは別にかまわないが種の皮が床に散乱している。ちゃんとゴミ箱に捨て ろよ!まあ、ハムスターの餌を喰う溝鼠か。そして、1900頃に北京人のおっさんがゴミ箱に痰を吐いた。
床に吐かないだけましだろうか?いや、ニューヨークやパリでゴミ箱に痰を吐いたらサル扱いかもしれない。自分はニューヨークやパリへ行った事はないけど・・・。サル扱いは可哀想かな?北京人だから北京原人にしておこう!
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 7元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
合計 | 9元 |
ジョカン
昼過ぎにS先生とチベット人の店へ茶を飲みに行く。ミルクティーを飲みながらS先生はチベット人と話しをしたり写真を撮ったりしている。1330頃、ジョカンへ行くがチベットの正月休みのようで閉まっている。
下密院
1400頃、ユースホステルの近くにある下密院を見物する。入口には催涙弾を装備した武装警察が門番代わりに警備していた。
木如寺
1420頃、下密院の隣にある木如寺を見物する。ここでS先生の知り合いの若い僧侶の部屋を訪れる。バター茶をご馳走になるが、外で他の僧侶や住民が雑談をしている。どうやら、若い僧侶の事が心配で遠回しに「早く出て行ってくれ!公安に見つかると面倒!」と言っている様だ。
それとも、見た目から外国人と分かるS先生は問題外として、見た目から人民になっている自分の事を「何や、あの中国の犬は!何しに来やがった!」と思っているのかもしれない・・・。
僧侶に別れを告げ部屋の外へ出る。木如寺はゴンパであるが敷地内には住居がありチベット人が普通に生活をしている。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 22元 | |
合計 | 22元 |