牡丹江客運站





魚香炒飯


昼前に宿をチェックアウトするが、老板娘に「鏡泊湖に行った?」と聞かれたので渤海国遺址へ行ってきたと答えたら、「牡丹江へ来たらみんな鏡泊湖へ行くよ」と不思議がられた。確かに駅前には旅行会社の鏡泊湖ツアー申込所がいくつもあるし、鏡泊湖へのバスが停車しているのも見かける。
牡丹江駅


牡丹江→延吉

15:10頃、改札口の先頭を陣取り乗車バトルに備える。15:30過ぎになると改札口のカオス度が急上昇し始める。農民工のおっちゃんたちも並び始めて通路には肥料袋からバケツ、鍋など生活用品一式が並ぶ。




17:40頃、東京城に到着し乗客の半分ほどが下車する。東京城を発車して乗車率はほぼ満席だが無座の乗客はいない。先ほどまでのカオス度全開が嘘のようだ。荷物棚には空きがあり東京城からの硬座での乗車でも何とかなりそうな雰囲気ではあるが、硬臥を確保しておかないと少々危険な冒険かもしれない。
カオス度は低下したが、車内販売が本格化したせいか、ヒマワリの種を食べる音が響くようになり、窓からのゴミのポイ捨ては酷くなる一方だ。夕飯時なのでカップ麺の容器も線路上を舞う。もちろんスープも一緒に飛び散りながらだ。偉大な古代中国の先人たちがこの光景を見たらどう思うだろうか?きっと嘆き悲しむであろう。こちらはこの光景に毎日ため息の連続だ。テレビに出てくる中国と違うのだが?ある意味でJAROに苦情の電話か?
19:50頃、天橋嶺に到着するが薄暗いのホームに大勢の群衆がいる。これはやばい。大量の荷物を持ったおっちゃんやらおばちゃんが乗り込んできて急激にカオス度全開になり、車内は滅茶苦茶やかましくなる。完全に農民工列車だ。
黒龍江省から吉林省へ
21:40頃、北朝鮮国境の町の図們に到着する。吉林省に入って最初の大きな駅だ。ここで機関車交換の為に20分ほど停車して延吉へ向かう。
延吉




延吉で駅寝

23:00頃、待合室は自分を含めて乗客6名、駅員のお姉ちゃん1名、掃除のおばちゃん1名という状態であった。延吉の次の列車は03:12発、長春→牡丹江の2167次で4時間列車がないということだ。それでもシャッター降ろさずに24時間駅になっている点を考えると大きな駅といえるだろう。自分が乗車する列車は05:19発、延吉→白河のK7538次だ。席は硬座で運賃は28.5元だ。それまでは饅頭を食べて旅行記を書くか寝ていることになる。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 12元 | |
| 鉄道 | 28.5元 | 硬座 延吉→白河 |
| 鉄道 | 12.5元 | 硬座 白河→松江河 |
| 発券手数料 | 5元 | |
| バス | 1元 | 路線バス |
| 合計 | 59元 |
深夜の延吉駅

延吉→白河




白河

二道白河客運站


白河→松江河





松江河客運站


松江河→長白


13:40頃、漫江鎮の入口でバスが停車して最後部座席の3人が待機していたミニバンに乗せられる。そして、乗客全員がシートベルト着用する。この先で交通取り締まりがあるそうで、その対策のようだ。漫江鎮を出るとミニバンの3人が戻ってきたので、取締区間を出たようだ。まあ、交通法規が機能していない中国らしいイベントであった。
長白で宿探し苦戦
16:00頃、鴨緑江沿いにバスが走り対岸に北朝鮮が見える。16:10頃、長白客運站に到着する。松江河から約3時間で長白に到着した。
さて、ここから宿探しをしなければならないのだが、北朝鮮国境の町という事を考慮すると外国人お断りの宿が多そうな気配がする。まあ、そこそこの賓館を選んでいけば何とかなるだろう。まずはバスターミナル周辺から宿探しをするが、バスターミナル斜め向かいにあるちょっと高そうな龍源商務賓館はスルーして旅店とかの安宿を当たっていくが、これが失敗の始まりであった。
旅店や賓館は尽く外国人お断りで、バスターミナルから県中心街まで10件以上廻るが全てダメであった。そして、どこも長白賓館へ行くように言ってくるが、長白賓館は1泊298元もするので避けたい。



北朝鮮国境の街

冷麺

豆腐蓋飯

| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 18元 | |
| 宿泊費 | 178元 | |
| バス | 35元 | 松江河→長白 |
| バス | 1元 | 路線バス |
| 合計 | 232元 |
長白客運站


北朝鮮国境・長白口岸




北朝鮮女性兵士


北朝鮮恵山
長白→臨江


12:00頃、八道溝(八道沟)で武警の検問で停車して身分証確認が行われる。武警にパスポートを提示すると一旦預かりとなり、運ちゃんには動かないようにと指示だけして登記のためにパスポートを持って建物へ。3分ぐらいで登記が終わりパスポートが返却されバスが再び走り出す。
臨江→白山
13:20頃、臨江のバスターミナル裏の通りで乗客全員が降ろされる。ここが終点のようだ。トランクルームからバックパックを取り出すがカバーが破れているではないか!破れ具合からしてサルが無理に引っ張って動かしたようだ。これは後で補修しなければ・・・。
バスターミナルの臨江口岸客運総站へ移動してバスの時刻表を確認しようとするが電光掲示板が消えているので窓口のおばちゃんに集安行きのバスがあるか聞いてみるが集安行きのバスはなかった。


他のバス情報も確認するが窓口のおばちゃんの監視が厳しく電光掲示板の運賃時刻表は撮影できず。バスでの移動は諦めて本来の鉄道での移動に戻り、バスターミナルから200ー300mの所にある駅へ向かう。白山市→通化→集安へと鉄道で移動だ。しかも、通化で駅寝というおまけ付きだ。
白山→通化

待合室で待機している間にbus365.comで集安へのバスを確認すると通化→集安の最終バスが18:00になっていたので、一番早い列車で通化へ行けば今日中に集安に到着できた可能性が高い。でも、到着が夜なので北朝鮮国境の集安も宿探しが非常に大変な事になりそうなので、通化で駅寝して集安に昼到着の方が安全策かもしれない。



駅前食堂の不味い冷麺

通化で駅寝
23:00頃、通化駅の待合室へ。深夜の暇な時間帯なので公安がパスポート確認をちゃんとしていた。明日の朝まで8時間ほどの待機となるが、一昨日辺りも駅寝をしていたような気がする。まあ、昨日の宿代がかかり過ぎたので駅寝で節約だな。
先ほど冷麺を食べたのでウンコしたくなったのでトイレへ行くが誰もウンコ流してねえよ!全ての便器にウンコが残っているし、タバコの吸い殻があったりする。何で中国人はウンコ流さねえんだよ!ウンコの流し方を知らないのか?ウンコする前に先客のウンコを流す。
今日乗車する列車は07:35発、通化→集安の4347次だ。硬座でエアコン無しなので運賃は安く8.5元だ。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 8元 | |
| 鉄道 | 7元 | 硬座 白山市→通化 |
| 鉄道 | 8.5元 | 硬座 通化→集安 |
| バス | 15元 | 臨江→白山 |
| 合計 | 38.5元 |






































18:30頃、また腹が減ってきたので醤油炒飯(8元/約160円)を食べる。ちょっと銭を使いすぎになっている。やはり元高とか関係なく物価が高くなっている。












12:40頃、渤海国上京龍泉府遺址を出て興隆寺へ向かう。13:10頃、興隆寺に到着する。入場料は20元。
金代と清代において再建され、金代では「石仏寺」、清代では「興隆寺」と呼ばれた。




関聖殿は清の咸豊5年(1855)に建立され、幾度か修繕されてきたが2012年の修繕で現在の姿になる。春秋を読む関羽像の両脇には関平と周倉が控えています。










































駅前のバスターミナルだけあって各地へのバスがある。





































部屋は10人ドミトリーで25元(会員料金)だ。


































07:25頃、愛輝に到着する。ほとんど村に近い小さな町の南に璦琿歴史陳列館がある。バスは町の中心部と歴史陳列館の前を通る。この璦琿歴史陳列館を見学すると中国のロシアに対する本心が分かる。歴史陳列館は09:10開館なので近くの黒龍江(アムール川)で対岸のロシアを眺め町を歩いてみる。

























































































































































