郎木寺→若尔盖(ゾルゲ)
0500頃に起床する。外は真っ暗で様子はよく分からないが雨が降っているようだ。出発時間までに止んでくれれば良いのだが。今日はいよいよ四川省へと向う。でも、郎木寺で既に四川省側にも入っているか!若尔盖へ抜けて九寨溝と黄龍寺に近い川主寺まで行こうと思う。まあ、バスの運行状況が分からないので行き当たりばったりになる。
0630頃、郎木寺賓館を出て他の旅行者たちと同じように通りでバスが来るのを待つ。バスを待っていると後ろから日本語の会話が聞こえてくる。日本人バックパッカー2人組がいたので声をかけてみると2人も若尔盖まで行くとのこと。バスがやってきて一緒にバスに乗り込む。若尔盖まで 一緒に移動することになる。0700過ぎにバスは出発して四川省へ入り国道213号を南へ向う。
途中で村に寄ったり国道で客を拾ったりしながら0915頃に若尔盖到着。但し、バスターミナルの手前で乗客全員降ろされてしまう。運ちゃんにバスターミナルの場所を聞いて日本人3人と一緒に乗り合わせたイスラエル人3人でバスターミナルへ向う。
若尔盖→川主寺
バスターミナルで運行状況を確認すると川主寺、松藩へのバスは0600に既に出発しており明日までバスが無いがイスラエル人たちは松藩へ行くのでタクシーを使うことを提案したので料金しだいで利用することに賛成した。
こちらがバスの運行状況を確認している間にイスラエル人たちはタクシーの運ちゃんたちと交渉しており、その中に新たに上海人2人が加わり交渉している。こちらの日本人3人は1人が阿坝へ行くのでここで離脱して若尔盖で1泊する。合計7人が川主寺と松藩までの料金交渉を行い1人50元で交渉が成立する。
0930頃に車に荷物を積み込み出発する。出発するがすぐにガソリンスタンドで停車するが給油するかと思ったがタイヤがパンクしていた。タイヤ交換を終えて給油かと思えばガソリンが売り切れで対面のガソリンスタンド(見た目は只の個人商店)に行くが運ちゃんがここで車2台に分乗するように行ってくる。どうやら理由は重量オーバーでタイヤがパンクしたということだ。確かに定員ちょうどで各自それなりの重量の荷物を車の屋根に載せていたからパンクする可能性はある。
運ちゃんたちは荷物を川主寺行きと松藩行きに分けて出発しようとするが交渉を一手に引き受けていた上海人が松藩行きのイスラエル人3人の料金が1人50元から3人で200元になったことを告げてイスラエル人3人が騒ぎ始めるがいつの間にか上海人が車に乗り込み川主寺行きの乗り合いタクシーは出発する。上海人は交渉を一手に引き受けていたのにどうやらイスラエル人3人を見捨てていた。
乗り合いタクシーは川主寺へ向けて走るが1100頃に道路工事で通行止のために工事が終わるまで待つがイスラエル人3人を乗せたタクシーも後ろに いたので問題は解決したらしい。
国道213号は道路工事で通行止でご覧のような大渋滞です。この後も道路工事で未舗装の道や通行止めで足止めになったりしながら1340過ぎに川主寺到着。
宿を探す
とりあえず、川主寺には2泊するつもりで宿を探さなければならない。タクシーの中で同乗していた日本人バックパッカーと黄龍、九寨溝へ一緒に行くことを話していたので宿を探すが、どうも川主寺は安宿といえる宿が無さそうな雰囲気だ。川主寺を彷徨った末に2人部屋で1泊100元の部屋に宿泊することにする。寝床を確保した後は遅くなったが昼食を食べに行き明日の黄龍行きのバスの切符を購入する。
紅軍長征紀念碑を遠くから見ましたが入場料が60元と共産党関連の観光地では異例の高額入場料に驚く。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18元 | |
宿泊費 | 100元 | 1泊50元×2 |
バス | 20元 | 郎木寺→若尔盖 |
バス | 21元 | 川主寺→黄龍 |
タクシー | 50元 | 若尔盖→川主寺 |
合計 | 209元 |
川主寺→黄龍
0530頃に起床する。0630頃に日本人バックパッカーとともにバスターミナルへ向う。黄龍行きのバスは0650発だがバスターミナルに見当たらないので切符売場で聞くと綿陽行きのバスが黄龍経由ということを教えてもらう。綿陽行きのバスに乗車して、少し遅れて0700頃に川主寺を出発する。天気は曇りであったが山を登るにつれて雨になり雲の中に入り視界はほとんど無い状態で黄龍へ向う。0800頃、黄龍に到着する。
黄龍
入場券売場で200元もする入場券を購入して入口を通る。当然新しくできたロープウェイは金が勿体無いので券は買っていないので徒歩で4.3㎞離れた五彩池まで歩いていくことになる。
山の中を歩いていくと上り下りに道が分岐していたので上りの道を進んでいくが上りは森の中を通るので交流の水の流れは時々景観台みたいのがあるのでそこで見られるだけだった。どうやら行きはひたすら五彩池を目指して登って行き帰りに黄龍の絶景を見ながら降りて行くという経路のようだ。
天気は曇りで幸い雨は降っていなかったが山の天気なのでどうなるかは分からない。途中で休憩しながら0945頃、黄龍中寺に到着する。黄龍中寺に到着した時には天気は雨に代わりこれ以後出口まで傘を差して歩くことになる。
五彩池は黄龍古寺の裏にあるのでほぼ到着した状態だ。黄龍古寺と黄龍洞を見物して五彩池へ向う。
テレビで見た風景が目の前に広がっている。でも、テレビは晴れの日の映像だけど・・・。せっかく黄龍に来たのにこの天気です。
下山しながら黄龍の各見所を見物していくが雨が降っているのが残念でならない。
1300頃、黄龍の入口まで戻っきた。そのまま外へ出て周辺に川主寺行きのバスが無いか探してみるが、どうも見当たらない。駐車場で川主寺経由九寨溝行きのバスが停車していたので運ちゃんに聞いてみると川主寺に行くとのことで乗車する。
発車は1500なのだがぼったくりのレストランや土産物屋を利用する気は無いので車内で待つことにする。1時間半ぐらい車内で待ち1500になるがバスは出発しない。客と運ちゃんの会話を聞いていると1530頃に出発するよ うだったが結局乗客2人が遅刻して1550過ぎに出発して1700頃、川主寺に到着する。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 17元 | |
バス | 41元 | 川主寺⇔黄龍 |
黄龍 | 200元 | |
合計 | 258元 |
川主寺→九寨溝
0500頃に起床する。メール確認やニュースを見ながら過ごす。今日は九寨溝へ行くのだが相部屋の日本人バックパッカーは昼ぐらいに九寨溝へ行くというので0700過ぎに一足先に宿を出る。松藩→九寨溝のバスが0700に出発しているので、このバスを狙って道路脇で待機する。
待機中にぼったくりタクシーの運ちゃんが声をかけてくるが無視や「九寨溝まで20元で乗せろ」とからかってあげる。0730頃、道路脇で待っていると九寨溝行きのバスがやって来た。手を振り停車させて料金を聞いて乗車する。当初は満席で通路に座ると思っていたが白人4人と他に数人の乗客がいるだけで余裕で座れた。
バスは途中で地元民を乗せながら走る。九寨溝が近くなってきたので宿泊予定の九寨溝青年旅舎がどの辺りなのか外を見ながら確認していると目印の夢幻九寨を通り過ぎた。ここで降りても良いのだが、九寨溝のバスターミナルまで行くことにする。0920頃、九寨溝客運中心に到着する。
九寨溝青年旅舎へ
これが九寨溝青年旅舎の入口。HPでは九寨溝青年旅舎になっているが看板は「郎介の家」や「郎介之家」となっている。
ここから徒歩で約5㎞来た道を戻る。九寨溝の入口である九寨溝口を歩いていると日本人のおばちゃんたちが話をしていたので声をかけ少し話をして再び歩き始める。バックパックを背負っているので宿の客引きが寄ってくるが無視をする。さすがに1泊50元や80元ではこの貧乏旅行者の心は動かせない。
歩きながら朝食に林檎を食べてひたすら歩くが5㎞ぐらい歩くのは慣れているのだが、さすがにバックパックを背負っての5㎞は辛かった。1030過ぎにようやく九寨溝青年旅舎に到着する。ドミトリーが1泊30元なのでとりあえず3泊することにする。今日は九寨溝に到着してから天気が晴れたのだが今日は九寨溝を見物するのはやめておく。明日以降の晴れの日に見物することにする。
九寨溝の物価は高い
昼食を食べに行くが川主寺と同様に九寨溝の物価は非常に高い。その辺の食堂でも牛肉麺が10元もする。北京では3元で食べていたのに・・・。さらに値段の表示が無い店ばかりで怪しさ倍増である。これなら九寨溝青年旅舎で食事をするのが一番安全なようだ。九寨溝青年旅舎はちゃんとメニュー表があったし値段も他よりは安かった。老板が「うちは他よりは少し安くしているよ」と言っていたほどだ。
夕食に麻婆豆腐と鶏蛋炒飯を食べる。2品で11元だ。昼に行ってみたぼったくり食堂と比べると十分安く量もあり腹一杯になった。食後に明日の九寨溝で食べるための果物を買いに出かける。路上で桃や梨を買うが、ここの婆さんが釣銭をごまかすので文句を言うと渋々金を出してきた。梨と桃なら水分補給と糖分補給ができるので九寨溝の景区内で水、食料を更に酷いぼったくり価格で買う必要もないだろう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 40元 | |
宿泊費 | 90元 | 1泊30元×3 |
バス | 25元 | 川主寺→九寨溝 |
合計 | 155元 |
九寨溝へ向う
2日間有効の入場券にすると葉書の部分にバーコードと写真が印刷されます。
0700に起床する。少し寝坊してしまったがすぐに出発の準備を整える。確か九寨溝青年旅舎は朝方に九寨溝まで無料で車で送ってくれるのでフロントの小姐に聞いてみると「あと2人集まったら出発だけど乗る?」というのでもちろん乗ることにする。0720頃に出発して10分ほどで九寨溝の入口に到着する。
ぼったくりの入場券と景区内のバスの切符を購入する。入場券は2日間有効なのだが入場券売場の隣で写真撮影をして入場券に顔写真を撮影しないと2日有効にはならない。写真撮影を済ましていよいよ入場する。
九寨溝
0800に入場してバスに乗り込むとすぐに出発する。中間地点の諾日朗服務中心で右の道へ進み0840頃、原始森林に到着する。
原始森林を散策して1000頃、草海と天鵝海を散策する。原始森林は観光客で賑わっていたが草海と天鵝海は比較的観光客は少ないようだ。
天鵝海からバスに乗車して箭竹海へ向い1050頃到着。箭竹海と箭竹海瀑布を見物して道を戻りバスで熊猫海へ向う。5分ほどで熊猫海に到着。バス停から熊猫海まで桟道を約3㎞ほど歩く。
周りの風景を楽しみながら熊猫海瀑布、熊猫海を見物する。そのまま桟道を歩いて熊猫海から五花海、珍珠灘へ向う。
五花海を見物して桟道を約2㎞歩いて1250過ぎ、珍珠灘に到着。
かなり歩いて疲れているので昼食に梨を食べる。昼食後は珍珠灘瀑布を見物してバスで鏡海へ向う。
1325頃、鏡海に到着。ここはほとんど観光客がおらずバスを降りる人もいなかった。
長海
諾日朗服務中心は原始森林と長海への道の分岐点であり、ここで原始森林、長海へのバスに乗り換えたり、レストランや土産物屋で食事、買い物をしたりと景区内の重要拠点である。1340頃、長海へのバスに乗車する。長海までは約20分の道のりだ。山道を登っていき1405頃、長海に到着する。長海を見物していると時折日本語が聞こえてくる。やはり日本人観光客が訪れているようだ。長海を後にして桟道を歩いて五彩池へ向う。
1425頃、五彩池に到着するが、ここも長海と同じように観光客が大勢いる。素早く写真撮影を済ましてバス停へ向う。
1440頃、バスに乗車して諾日朗服務中心へ戻る。これで諾日朗服務中心から奥の原始森林、長海は見物終了である。後は諾日朗服務中心から入口に向って見物していくだけだ。
諾日朗瀑布から樹正寨
諾日朗服務中心からは桟道を歩いて1510頃、諾日朗瀑布に到着する。諾日朗瀑布は滝の幅が320mあり九寨溝で最大の幅を持つ滝である。この辺りはまだ観光客が多く写真撮影は人が入らないようにするのが難しく「人多すぎ」とか文句を言いたくなってしまう。
諾日朗瀑布から更に桟道を歩き1545頃、犀牛海に到着する。犀牛海は長海に次ぐ、九寨溝2番目の大きさの湖である。
老虎海、樹正瀑布、磨房を見物して1620頃、樹正寨に到着する。さすがに諾日朗服務中心から樹正寨まで歩いてくるのは疲れる。樹正寨から入口までは明日見物することにして今日はここでバスに乗車して入口へ向うがバス乗り場の混雑と並ぶことを知らない中国人で大混乱だった。
原始森林や諾日朗服務中心のバス乗り場には武警が警備しており皆並んで文明乗車をしていたが武警がいない樹正寨では中国人本来の姿である並ばず我先に乗る姿が見られた。バスの運ちゃんが「文明乗車」と言っても人民には聞こえないようで勢い余って転倒する人民もいた。
九寨溝を訪れるような富裕層の中国人でも本質は所構わず痰や唾を吐く出稼ぎ労働者と変わらないようだ。中国人本来の姿を見ながら1650に入口に戻ってきた。ここから更に1時間かけて約5㎞離れた九寨溝青年旅舎に徒歩で帰る。
九寨溝にもいる世界最強中国人観光客
草海近くで目撃した広東語を話す観光客。南方から観光に来たようだが桟道を外れて記念撮影をしていた。
広東語を話す観光客の仲間は禁煙区域なのに一服しています。原始森林が近くにあることを理解しているのでしょうか?。
桟道にはこういった「桟道から離れるな」という看板があるのですが・・・。
熊猫海で目撃した普通話を話す中国人観光客。桟道から降りてわざわざ熊猫海の間際で撮影のようです
1日かけて九寨溝を見物してきたのだが、大多数の観光客は節度を持って観光をしているがやはりここでも中国人観光客はやってくれました。禁煙のはずの森林でタバコを吸ったり、桟道から外れて撮影や弁当とやりたい放題です。中国が誇る世界遺産でも保護をするといった考えを持たない人民が紛れ込んでいるようです。
ご飯を食べるのは構わないが休憩所で食べようとは思わないのかな?この観光客たちも普通話を話してました。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 11元 | |
九寨溝 | 220元 | |
バス | 90元 | |
合計 | 321元 |
九寨溝を歩く
0650頃に起床する。朝食に鶏蛋麺を食べて0740頃、宿の車で九寨溝へ送ってもらう。九寨溝の入口近くには九寨溝の水と他の水の合流地点があります。色が違うのではっきり違いが分かります。左の青い水が九寨溝の水です。
九寨溝到着後はまず先に九寨溝客運中心で明日の松藩行きの切符を購入する。明日の0730発のバスだが座席番号がすで21番になっており九寨溝では2日前には切符を確保しないと危ないようだ。
0830頃、入口を通るがバスの切符を持たない徒歩の客は左端の入口から入場して桟道を進んでいく。桟道を歩いていくと桟道が川沿いに延びており川沿いに奥へ歩いていく。0950頃、荷葉寨に到着する。九寨溝は9つの寨があるから九寨溝と呼ばれるが荷葉寨はそのうちの1つである。現在の九寨溝には7つの寨しかなく残りの2つの寨は自然保護の為に移住してなくなったらしい。
1000過ぎ、盆景灘に到着。1030頃には芦葦海の黒角橋の脇を通り過ぎ1045頃、双龍海を通過。1110頃、樹正群海に到着。昨日の樹正寨まではあと少しのところまで来た。1125頃、磨房に到着する。ようやく昨日見物したところまで来た。
樹正寨を見物するがチベット人の集落というのは分かるのだが集落全体が土産物屋になっているようで特に見るべきものは無かった。
徒歩で九寨溝青年旅舎へ戻る
昼頃に樹正寨でバスに乗り入口へ向う。車内で入場券の確認があり、バスの切符は持っていなかったがうまく乗り切った。老虎海で日本人4人が乗車してきたので入口まで話をしながら過ごす。1215頃、入口に到着して景区の外へ出る。昨日と同様に九寨溝青年旅舎まで約5㎞の道程を1時間かけて歩いて戻る。途中で雨が降り出すがそれほど強くは無いので傘は差さずに済んだ。1330頃、九寨溝青年旅舎に到着する。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 21元 | |
バス | 29元 | 九寨溝→松藩 |
合計 | 50元 |