雲南省昆明 西山龍門石窟・昆陽鄭和故里

国慶節なので避難生活

今日から1週間は国慶節の大型連休だ。今年の民族大移動は6億人規模になるようだ。なので、中国各地の観光地は人民で溢れかえり観光どころではなくなる。宿代も値上がりするので経験上、この時期は大人しく避難生活をするのが無難だ。

今日は昆明の天気は悪く雨が降ったりやんだりだ。ユースホステルに籠もり買いだめしておいたインスタントラーメンなどで過ごすが、ユースホステルにも国慶節の影響で普段見かけない中国人の家族連れが宿泊してガキが騒いでいる。とにかく嵐だかイナゴの大群だかが過ぎ去るまでの辛抱だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

動かざること山の如し

今日もユースホステルに籠もり過ごす。観光地へ行っても人民の海見るだけでつまらないしね。本当は靴洗って身動きがとれないだけなのだが。

で、国慶節の大型連休で宿の確保が難しいはずなのだが、なぜかドミトリーに空きがある。大脚氏の人気が落ちてきたのか?最近は競合店がタケノコのように昆明市内にも出来ているからな。一昔前なら競合店がほとんど無く大脚氏、Hump Hostel、茶花賓館とか定番宿が決まっていたからな。

今日も部屋に籠もっているけど大型連休中でも民族大移動でチェックアウトしていく中国人宿泊客がいる。しかし、なぜか床に掛け布団を放置してチェックアウトしていくおサルさんがいる。小皇帝だと片付けるとかが出来ないようだ。こういう風に片付けずに出ていくので掃除のおばちゃんが大変である。中国の家庭の躾や学校教育はどうなっているのだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

昆明メーターゲージ乗り鉄

06:40頃、潘家湾のバス停から61路のバスに乗車、運賃1.8元で火車北站で下車。06:55頃、昆明北駅に到着。

念のため乗車指南と時刻表を確認。

今日は昼過ぎまで乗り鉄になる。

駅に切符売場の看板があるが演出用の看板で切符売場は無い。実際は乗車して車内精算になる。

07:10頃、待合室が開いてホームへ移動。待合室と言っても手荷物検査のX線検査機があるだけで検査をしてそのままホームへ。

乗車バトルはないのでホームはとても平和だ。

7年ぶりのメーターゲージに乗り鉄である。まずは機関車の東方紅21を撮影。

こちらは東方紅21と雲南鉄路博物館。駅舎と博物館、現役の列車が揃っている鉄ちゃんのための昆河線だ。

発車までまだ時間があるがホームで記念撮影している乗客はいない。ぼちぼち乗車しておこう。

乗車する列車は昆明北→王家営の8861次、客車はYZM1になる。

列車に乗車。
乗客は少なく空席が目立つ。地元民も利用しているようだが、国慶節の大型連休中なので乗客のほとんどは家族連れ。車両は非空調で扇風機無しで窓が開けられる。非空調で扇風機無しというのが重要ポイントだ。

07:31に定刻通り発車する。車内精算で王家営までの切符を購入。運賃は2元。

08:35頃、王家営駅に到着。定刻より4分の早着だ。乗客は皆外へ出ていき引き続き乗り鉄するのは自分ひとりだけ。

王家営駅は一応駅舎はあるが客運用ではなく貨物用の事務所のようだ。

王家営から先にも線路は伸びているが、この先は貨物列車のみの運行だ。

折り返し運転になるので機関車の付け替えが行われる。連結作業を撮影。

連結作業が終わり地元民たちは扉が開くのを待っている。09:10頃、王家営→石咀の8862次に乗車。昆明北で8863次に変わる。09:20に定刻通り列車が発車。

石咀まで運賃2元。
運賃めっちゃ良心的で安い!乗客は地元民で空席が目立つ。

列車は昆明市内を走り中国では珍しい踏切を幾つか過ぎていく。

定刻より5分早着の10:25頃、昆明北駅に到着。駅舎と雲南鉄路博物館が一体化している時点で、この路線が博物館の一部として運用されているというのが感じられる。

ここで予想外の事態に遭遇する。連休の影響で昆明北駅から人民の大群が乗り込んできて満席になる。家族連れが多くやかましい。

10:35に定刻通り昆明北駅を発車。昆明市内を走っていくが車内はやかましく、地元民たちが窓から痰を吐いて旅情感は無しだ。

11:15頃、12分早着で終点の石咀駅に到着するが連休で観光客が多い影響で下車すると帰りは立ち席になってしまうので、そのまま乗車して発車を待つ。おかげで連結作業は見物できず。

11:50に定刻通り石咀を発車し昆明北駅へ向かう。車内精算で石咀→昆明北、8866次の運賃は1元。

で、本当は買う必要はないのだが記念品で昆明北→石咀、8863次の切符も発券してもらう。運賃は1元。

12:30頃、12分早着で終点の昆明北駅に到着。

ホームは家族連れの記念撮影の場となるが駅員のおばちゃんの追い出しに遭って撮影会終了である。

昆明北駅に戻ってきてメーターゲージ乗り鉄終了!

喧嘩だよ


遠くから罵りあいの声がする。声のする方を見ると駅前の通りで言い争いをしている。結構離れているのに言い争いの声が聞こえるのだが何を言っているのかは不明。野次馬も少し集まり遠くから見物だ。一体喧嘩の原因は何だ?

牛肉蒜苔炒飯

昼食は昆明北駅近くにイスラム食堂があったので食べていく。メニュー表を見ると炒飯、蓋飯は10元ぐらいになる。昆明でも最低10元必要になりそうだな。

今回は牛肉蒜苔炒飯(10元/約170円)を食べる。牛肉とニンニクの芽が具材となった炒飯だ。13:30頃、61路のバスに乗車、運賃1.8元、小西門のバス停で下車する。14:00頃、ユースホステルに戻ってきた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
鉄道 6元
バス 3.6元 路線バス
合計 24.6元

老干媽洋芋絲炒飯

今日も部屋に籠もって大人しく避難生活だ。朝食、昼食は買いだめしておいた河口バナナで耐える。夕飯はイスラム食堂で老干媽洋芋絲炒飯(9元/約153円)を食べる。中国の定番調味料の一つにもなる老干媽とジャガイモを使った炒飯だ。炒飯だけでは足りないので近くの市場で包子を夜食に買っておく。

寝る前に歯を磨くのだが洗面台では先客の兄ちゃんが歯を磨いているがコップを持っておらず蛇口に直接口をつけて口を濯いでいる。おまけに歯を磨き終わった後は蛇口を洗わず逃走。これが四千年、いや五千年の歴史が培った衛生概念か・・・。

で、兄ちゃんが直接口をつけていた蛇口とは知らずに他の客が洗面台を使っている。本当は教えてあげたいけど英語話せないので・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

昆明駅

08:45頃、昆明駅にやって来た。民族大移動は後半戦に突入して混雑を心配していたが駅前は通常の混雑で表面上は普段と変わりない。石林とかの観光地は罵声の飛び交う阿鼻叫喚の世界なのだろうが・・・。

駅前は普段と変わらず武警や特警で警備は厳重。

駅前での記念撮影も普段通り。

今日はネットで予約しておいた建水行きの切符を発券しに来た。まずは切符売場の様子を確認。こちらは自動券売機で列はできているが比較的空いている。勝手な偏見だが自動券売機の利用客は上手くIT化の波に乗っている部類に入るだろう。支付宝や微信で支払いが出来たりするレベルの人達だな。

奥の方は誰もいない自動券売機もあり混雑なしと言っても良いかも。でも、パスポート読取り機能がないので外国人利用不可だ。しかし、英語で「Automatic Ticket Area」とか案内がある。外人利用不可なのに英語表記があるってクソだわ!まあ、チャイナクオリティということか。

こちらはネット予約の利用客のための発券機。当然だがパスポート読取り機能は無しで外人利用不可なのだが英語表示が選択可能。アホじゃね。

だが学生証の読み取り機能があり学割切符の発券が可能。ほんの少しだけ進化している。

こちらは通常の窓口で相変わらずの混雑。勝手な偏見だが窓口に並んでいるのは自動券売機の使い方がわからない時代に取り残された利用客がほとんど。二代身分証を持っているのにわざわざ時間の掛かる窓口に並んでいる。まあ、日本で例えると自動券売機で乗車券は買えるが指定席券とかの購入の仕方が解らずみどりの窓口へ並ぶ人たちだな。

ハルビンビール小麦王

昆明駅から15分ほど歩いてカルフールへ寄る。

カルフールではハルビンビール小麦王330ml缶×6(9.9元/約169円)を購入。

ハルビンビールなのだが生産地は湖北省武漢でアルコール度数は3.6%。雪花や青島などと同様で中国各地で販売されている定番ビールだ。

土鶏米線

夕方になり雲県土鶏米線の店で土鶏米線(10元/約170円)を食べる。土鶏米線は雲南省の特産で、その中でも雲県土鶏米線が有名。鶏肉のぶつ切りとお好みの具材が載っており、鶏ガラスープがいい味を出している。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 41.5元
バス 1.8元 路線バス
合計 43.3元

牛肉炒飯

昼頃にイスラム食堂で牛肉炒飯(9元/約153円)を食べる。イスラム食堂ならどこでも扱っている定番料理になる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

麻辣豆腐蓋飯

昼頃にイスラム食堂で麻辣豆腐蓋飯(11元/約153円)を食べる。イスラム食堂ならどこでも扱っている定番料理になる。

市場で饅頭を買い込んで籠る。宿を2泊延長しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 80元
合計 91元

牛肉蘑菇蓋麺

夕方にイスラム食堂で牛肉蘑菇蓋麺(14元/約238円)を食べる。麺の上に牛肉とキノコ、ピーマンの炒め物が載った麺料理だ。炒飯より中華スパゲッティの蓋麺の方が美味いな。食後に市場で饅頭を買い込んで籠る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

翠湖公園

昼頃に翠湖公園へ行ってみる。翠湖公園は昆明の定番観光地だ。

ここは公園内にある蓮華禅院。

寺ということで内部を見物してみるが実際は寺ではなくフードコートになっていた。昔、ここに禅寺があったという事のようだ。

公園内を散歩して行くが公園というより庭園になっている。

明永暦帝殉国処碑

翠湖公園の東側の華山西路にあるのが明永暦帝殉国処碑だ。

清に降った明の将軍 呉三桂により永暦帝親子がこの地で殺害され明朝は完全に滅んでしまう。

民国元年(1912)に建立された石碑が明朝の最期を伝えている。

葱爆牛肉蓋麺

夕飯は近くのイスラム食堂で葱爆牛肉蓋麺(14元/約238円)を食べる。ネギ、牛肉、ピーマン、唐辛子が具材に載った中華スパゲッティだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
合計 16元

洋芋絲牛肉蓋麺

夕飯はイスラム食堂で洋芋絲牛肉蓋麺(14元/約238円)を食べる。食堂の親父に覚えられているようで注文するとすぐに麺打ちが始まる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
宿泊費 240元 40元×6
航空券 875元 昆明→ハノイ
合計 1119元

大観楼

22路のバスで大観楼へ向かう。運賃は1.8元、09:00頃、大観楼に到着。

まずは入場券売場へ。入場料は26元だがQunar.comでネット割引の23元の入場券を購入したので携帯に送られてきた予約番号などのショートメッセージを窓口で提示するとお姉ちゃんが端末叩いて処理、入場券を受け取り入園。

大観楼は昆明の南にある湖、滇池の湖畔にあり、明初期に沐英が西園を建設したのが始まりになる。清の康熙29年(1690)に大観楼が建設され、その後も亭や楼閣が建設されていった。

平日で空いていると思ったのだが意外と混雑して賑わっている。おまけに遠足で小学生たちが押し寄せている。混雑したところは避けて空いているところへいく。

空いている所は大観楼から離れており特に見所はなさそうだ。

大観楼周辺は庭園になっており楼閣、亭、廊下がある。

滇池の湖畔までやってきたが湖面には水草がかなり多い。

水草を回収している船があり、これは大量発生しているという事か?

遠くから大観楼を見物。
小学生の集団がいなくなっているので大丈夫なようだ。

大観楼までやってきたが観光客が多くて騒がしい。

観光客が写っていないと静かな雰囲気が出てくるのだが、実際は記念撮影に忙しい観光客たちで騒がしい。11:00頃、22路のバスで宿へ戻る。

牛肉麺

夕飯はイスラム食堂で牛肉麺(9元/約153円)を食べる。イスラム食堂の定番料理として不動の地位を持つ牛肉麺。どこで食べてもほぼ同じという安定した味なのでハズレは滅多にない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 3.6元 路線バス
大観楼 23元
合計 39.6元

昆明→昆陽

小西門バスターミナルから14路のバスに乗車して昆陽へ向かう。昆明近郊への短距離バスであるが公交ICカードが利用可能で運賃は16.2元。08:30頃、バスが発車

09:45頃、昆陽の晋寧客運站に到着。今日は鄭和公園が目的地であるがバスターミナルから約3kmの道のりだ。

GPSで現在位置を確認するとバスターミナルは昆陽の町の東はずれに位置している。バスターミナルからは路線バスで昆陽の中心街まで移動可能だが、歩いていくことにする。

大航海家・鄭和の故郷

東風路を西へしばらく歩いていくと正面に小さい山が見えてきた。あれが鄭和公園だ。公園が見えているので、あとは入口を探すだけだ。10:45頃、鄭和公園に到着。

階段を上ると鄭和像が滇池を見下ろしている。鄭和は昆陽出身の明の宦官で大航海家でもあり、永楽帝の命により7回も大船団を率いて東南アジア、インド、アフリカまで到達している昆陽の英雄である。

鄭和公園には鄭和故居、馬哈只墓の2つの史跡が残っている。まずは馬哈只墓から見物。馬哈只は鄭和の父親になり、昆陽には馬哈只墓が残っている。

墓はイスラム風の墓で立派だ。

墓碑は重要な遺跡のようなのでガラスで保護されている。

こちらは鄭和故居になり、ここが鄭和の故郷になる。当時の建物とかはないので、この故郷とされる場所に記念館が建てられている。

鄭和故居には石碑が残っており、この石碑が鄭和の生まれ故郷だというのを語っている。

碑亭にある石碑には「明三保太監鄭和故里」とある。

12:00頃、晋寧客運站に戻ってきた。昆明行きの14路のバスに乗車、運賃は16.2元ですぐに発車する。13:30頃、昆明の小西門バスターミナルに到着。

新疆牛肉拌麺

夕飯はいつものイスラム食堂で新疆牛肉拌麺(16元/約274円)を食べる。牛肉、ピーマン、玉ねぎ、キクラゲ、ニンニクの麺の上に載った中華スパゲッティだ。しかも、値段も少し高めなので高級品だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
バス 32.4元 路線バス
合計 48.4元

燜肉餌絲

今日は昆明の定番観光地の円通寺へ向かう。まずは寺へ向かう途中で朝食に燜肉餌絲(8元/約136円)を食べる。

円通寺

08:45頃、円通寺に到着。入場料は6元(約104円)だ。

円通寺は円通山南麓に位置しており、元の名称は補陀羅寺。創建は南詔国の頃になり1200年以上の歴史があり、元の延祐年間(1314ー1320)に拡張され円通寺に名称を改め清の康熙年間に再建された。円通寺は雲南の著名な禅宗古刹になる。

朝の時間帯なので観光客は少なく境内は静かだ。

奥の銅仏殿では信徒たちが読経しており独特の空間が広がる。欧米人観光客たちが訪れ、この読経に聞き入っている。
この銅仏殿だけ建物がタイ風になっている。南の方だと建築様式も変わってくるようだ。

牛肉麺

夕飯はいつもと違う場所のイスラム食堂で牛肉麺(10元/約170円)を食べる。今回は麺専門のイスラム食堂だ。牛肉麺もいつも食べるのと違い太麺でスープは牛骨と醤油のブレンドらしい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
円通寺 6元
合計 24元

やる気なし

市場で包子買って、ウォルマートでも食料買って籠る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.4元
合計 23.4元

西山風景区龍門

西バスターミナルの西部客運站へ移動して、6路のバスに乗り換え終点まで乗車。游客中心を過ぎたところが終点の高峣になり、観光客のほとんどは西山風景区へと歩いていく。一部は引き返して游客中心からバスで山を登っていく。

10:10頃、とりあえず自分も歩いて西山風景区へ向かう。西山風景区の入口にも入場券売場があったので入場料とかを確認。

ここは一気に山を登って時間短縮かな。ここで聂耳墓までのバスチケットを購入。12.5元で結構高いがバスはちゃんとした観光バス、10:40頃、バスにようやく乗車。

聂耳墓

11:00頃、聂耳墓に到着。聂耳は中国国歌の作曲者で昆明近郊の玉溪出身で中国では誰もが知っている音楽家らしい。1935年に日本滞在中に神奈川県藤沢市で海水浴中に水死する。

義勇軍行進曲の作曲者なので墓はかなり立派だ。聂耳像の後方に墓碑があり観光地の中では墓周辺は少し雰囲気が違う。

龍門石窟

聂耳墓の隣に龍門石窟の入場券売場があり入場料は40元。龍門石窟といえば河南省洛陽にある世界遺産の龍門石窟が有名だが、昆明にも龍門石窟がある。昆明の龍門石窟は滇池の西にそびえる西山に清の乾隆46年(1781)に造営され咸豊3年(1853)に竣工する。

崖に沿って石窟や楼閣があり昆明を代表する観光地となっている。

崖には書が彫られている。

崖の桟道を歩いていくと龍門が見えてくる。

龍門は混雑しているので先に奥へと進んでいく。

奥の方は空いているところもあり崖に彫られた書を見ながら桟道を進んでいく。

桟道からは滇池が一望できるが曇っており霞んでいる。

一通り見物して龍門へ戻る。相変わらず混雑しているが、これが龍門だ。ここが龍門石窟の一番の見所のようだ。

崖の桟道を歩いて入口へと戻っていく。

昼頃、龍門石窟の入口に戻ってきた。行きはバスで山を登ったが帰りは歩いて麓へ向かう。13:30頃、6路のバスに乗車。
14:00頃、西部客運站から148路のバスに乗車して宿へ戻る。

新疆拌麺

15:00頃、遅めの昼食でイスラム食堂で新疆拌麺(17元/約289円)を食べる。この新疆拌麺は中華スパゲッティの拌麺の中では最高峰に位置する。値段も高いが具材に牛肉、トマト、キクラゲ、玉ねぎ、ズッキーニが炒められて麺に載っている。

菊の御紋のドラ焼きが

食後にウォルマートで非常食調達でドリアンの飴とかを買ったのだが、中国で大丈夫かと思うドラ焼きがあったので一緒に購入しておいた。

中国で菊の御紋が入ったドラ焼きが売られたいたのだ。あんこ入りが2.6元(約42円)、カスタード入りが2.7元(約43円)だ。生産地は四川省成都なのだが菊の御紋の入ったドラ焼きを生産していて大丈夫なのか?菊の御紋は日本の皇室の・・・。反日暴動が起きたら真っ先に襲撃目標になりそうだな。まあ、消費者が菊の御紋を分かっているのかという問題もあるが。

ただ、菊の御紋が入ったドラ焼きが中国市場に出回っているということは、中国では菊の御紋について教えられていないということか?日の丸と旭日旗は誰でも知っているが菊の御紋は知らない。これは色々な意味で興味深い。

拌麺

夕飯はイスラム食堂で拌麺(10元/約170円)を食べる。
今回は味噌ダレがついているのが特徴だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 45.1元
バス 6.4元 路線バス
バス 12.5元 高峣→聂耳墓
龍門石窟 40元
日用品 29.9元
合計 133.9元

昆明→ハノイ

12:15頃、昆明長水国際空港に到着、チェックインカウンターへ向かう。
チェックイン手続きをするが預けた受託手荷物のバックパックが検査になり受託手荷物のシールを持って手荷物検査場へ。

係員の兄ちゃんが「PC入ってる?」と聞いてきた。ノートPCが検査対象のようだが中身は確認せず口頭でのやりとりで終了。リチウムイオンバッテリーがらみの検査だったようだ。受託手荷物のシールにハンコを押してもらいチェックインカウンターに戻り搭乗手続き完了。

保安検査場で列に並んで保安検査を済ます。手荷物や財布、携帯などをX線検査に通して、自分は金属探知機を通りブザー鳴らして保安のお姉ちゃんが携帯スキャナーで検査。で、お姉ちゃんにケツ触られたりする。仕事とは言え、ある意味セクハラじゃねえか?日本の一部地域に生息する特殊な趣味を持つブタはお姉ちゃんにケツ触られてブヒブヒ大喜びなのだろう。12:55頃、保安検査終了、搭乗口へ向かう。

空港内には色々とブランド品や雲南省の特産品を扱った土産物屋が並んでいる。搭乗口は65番まであり地方空港といえども規模は大きい。やはり中国は大きい!

搭乗口まで歩いていくが広いのでちょっとした運動になる。メタボ防止にはちょうどいい広さかな。昆明は田舎とか言われるけど空港は相当な広さだ。

かなり歩いて搭乗口に到着。当然まだ開いていないので待機となる。

ベトナム・ハノイへと向かう。直行便なのだがノンストップ便ではなく南寧経由になる。
2016/10/16 昆明14:45->15:50南寧16:50->16:40ハノイ
運賃はエコノミークラスで875元(約14875円)、2時間55分の移動予定だ。

ちょうどハノイ行きの飛行機が到着して、これから荷物を積み込むようだ。

14:15頃、搭乗開始となり機内へ移動、座席はこんな感じ。14:45頃、扉が閉まり定刻通り出発するが誘導路で止まったままで時間が過ぎていく。

15:11にようやく離陸。離陸後に水が配られる。

16:13に南寧呉圩国際空港へ着陸。約20分の遅れが発生しているようだ。

トランジットで国際線乗り換えなので乗り換え口で航空会社のお姉ちゃんがハノイ行きの乗客にトランジットカードを配っているので受け取り案内に従って歩いて行く。乗り換えと言っても同じ便なので直行便扱いになる。

そのまま乗り換え口を進むと3Fの出発ロビーに出る。あれ?そのまま出国カウンターではないのか?

出発ロビーから検疫、税関、イミグレーションへと進む。出国では特に因縁つけられずに出国手続き完了。そして、保安検査があり、機内で配られた水が没収される。同じように水を没収される乗客が多数発生している。一応国際線の直行便なのだがトランジットで出発ロビーに出て、再度保安検査とは予想外だ。

16:40頃、搭乗口に到着し待機となる。予定だと16:50出発だが大丈夫か?

16:48搭乗開始、16:55頃に着席。17:05頃、出発し南寧呉圩国際空港を離陸。機内サービスで水とサンドウィッチが配られる。サンドウィッチがショボイぞ・・・。

ハノイ・ノイバイ国際空港

ここからはハノイ時間で表記する。北京との時差は-1時間で東京時間19:00、北京時間18:00、ハノイ時間17:00という関係になる。

17:03にノイバイ国際空港に着陸。約20分遅れでベトナム・ハノイに到着である。17:14頃、扉が開き降機する。

まずはベトナム入国のためにイミグレーションへ向かう。ターミナルの端の方だったようでかなり歩いてイミグレーションの入国審査の列に並ぶ。5分ほどで順番が来て入国審査では入国カードとかは無く、そのままパスポートと乗ってきた飛行機の航空券を出すだけで入国スタンプが押される。15日のノービザ入国だが帰りの航空券とかは何も言われず。

続いてターンテーブルで受託手荷物のバックパックを回収。税関申告するものはないので、そのまま税関通過して到着ロビーに出る。17:35頃、無事ベトナム入国完了。到着ロビーは1Fになり、両替所、ファストフード店、SIMカード屋、ATMまで揃っている。あと、タクシーの運ちゃんが客引きしていた。

ハノイ市内へは、国際線の第2ターミナルから無料の連絡バスで国内線の第1ターミナルへ移動して、7番と17番バスで移動できる。あとちょっと高いがリムジンバスも運行されている。

今回はハノイ市内へは行かずノイバイ国際空港で1泊する。明日ハノイから香港へ移動するからだ。

とりあえず1Fは一通り見たので2Fへ移動。まずは2Fのトイレへ。さすが新しいターミナルだけのことはありきれいだ。ウンコやり逃げとかもなくちゃんと流されている。さすがベトナム!衛生的だ!

2Fのトイレ近くにはカプセルホテルっぽい宿泊施設がある。料金は空港なので高いだろうが仮眠することが出来る。宿泊施設の向かいには手荷物預かり所があるのだが係員暇そうにしている。他にも2Fにはレストランがあり食事可能だ。

続いて3Fへ移動。
ここは出発ロビーになりファストフード店が数件営業していた。

最後に4Fへ行く。
4Fはフードコートになっている。

4Fはファストフードではなくレストランでアオザイ着たお姉ちゃんがいたりして高そうな雰囲気だ。おそらく日本でブヒブヒ唸っているブタはお姉ちゃんに惑わされて引っかかってしまうかもしれない。

フードコートは金持ちの世界になっており自分には縁がないな。

こちらは4Fからみた3Fの出発ロビー。出発ロビーは結構広いのだが利用客はまだ少ないようで空いている。新しいターミナルなので、まだまだ処理能力には余裕があるようだ。

ノイバイ国際空港で1泊

17:55頃、出発ロビーでの寝床を確保。トイレ近くのベンチで横になれるようになっている。これで明日の朝まで約12時間半の待機だ。いや、ノイバイ国際空港で空港寝かな。

明日はジェットスターでハノイから香港へと移動する。20:00頃になると夜便の乗客で混雑してくる。22:00頃まで混雑して徐々に混雑が解消へ向かう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

ハノイで空港寝

00:00になり日付が変わる。バーガーキングが営業終了している。隣のstar cafeは営業しているな。他の店も閉まっていたり営業していたりする。自分は空港のベンチで寝る。ほとんど人がいないので寝床のベンチは自由に選べる。

05:00に起きる。
バーガーキングが営業しており早朝便の利用客に会わせて開店するようだな。06:00頃になると4Fのフードコートも明かりがついている店が多くなる。この時間になると食べるのには困らないようだ。

ハノイ→香港

07:25頃、チェックインカウンターに並ぶ。07:35からチェックイン手続きが始まる予定だが既に始まっており5分ほど並んでチェックイン完了。

07:35頃、イミグレーションに並ぶ。出国手続きは問題なく次の保安検査へ。保安検査では手荷物や財布などX線検査に通すが、自分は金属探知機を連チャンで鳴らして靴とベルトをX線検査に通して、ようやく金属探知機鳴り止む。

で、財布の中身確認があったがベトナム・ドンや米ドルは少ないので問題なし。もちろん抜き取りとかもないので大丈夫。ドンや外貨の大量持ち出しに警戒しているのか?07:50頃、無事出国手続き完了。

空路で出入国だとパスポートのスタンプに飛行機のマークが入っており陸路だと車のマークになる。ベトナムの出入国スタンプは一目見ただけで交通手段が分かる。

免税店見物しながら搭乗口へ移動。07:55頃、搭乗口に到着。

今回はジェットスターのBL678便でハノイ→香港へと移動する。
2016/10/17 ハノイ09:35->12:25香港
運賃はエコノミークラスで2083945ドン、約2時間の移動になる。

09:40頃、搭乗開始。既に出発時刻は過ぎて遅れが発生している。機内はLCCなので座席の間隔は狭くデブは座れないな。まあ運賃安いし移動するだけなら文句なしだ。09:50頃、扉が閉まり出発だが、機体が動き出したのは09:55になる。

ノイバイ国際空港は軍民共用空港なので戦闘機の格納庫が見える。

10:07に離陸して香港へ向かう。

機内は意外にも空席が目立ち、数えてみると20席以上空席が確認できる。LCCでこの空席は問題ではないか?自分の席の列は自分一人だけで残りは空席だ。

香港

この先は時差を+1時間にして北京時間で表記する。

12:40に香港国際空港へ着陸、12:45頃、降機。約20分遅れか。
12:55頃、空港内の新交通システムのホームに到着。新交通システムでイミグレーションまでターミナル内を移動。

13:05頃、イミグレーションに到着。出入国カードを記入するが隣の中国人のおばちゃんに出入国カードの代筆を頼まれ記入。老眼でパスポートの字が小さくて読めないらしい。おばちゃんは中国人に頼んでいるつもりのようだが、こちらは小日本なんだけど・・・。

13:10頃、イミグレーションの列に並ぶ。順番が来てパスポート、出入国カード、乗ってきた航空券を窓口に提出する。入国審査は問題なく、パスポートと出入国カードの2枚目が返却される。返却された出入国カードの2枚目が出国カードとなる。

そして、香港は入国スタンプが廃止されているのでスタンプ代わりに入国シート(入境標籤)も受け取る。この入国シート(入境標籤)は香港滞在中に持っていないといけない。一応持っていないといけない決まりのようだが実際はゴミ箱行きになっていることが多い。

13:20頃、イミグレーション通過、13:25頃、受託手荷物回収、税関通過し香港入国完了。13:35頃、エアポートエクスプレス(機場快線)に乗車して香港市区へ移動。130Km/hで走行していくが車内は快適で走行音が少なく静かだ。青衣、九龍、香港と停車していく。香港駅までの運賃は100香港ドルになる。自分は次の青衣までなので運賃は60香港ドル。

13:50頃、青衣で下車して東涌線に乗り換え、南昌駅で西鉄線に乗り換え、14:20頃、紅磡駅に到着。

東鉄線の羅湖行きに乗り換える。15:10頃、羅湖駅に到着。青衣→羅湖の運賃は40.5香港ドルなのだがエアポートエクスプレス(機場快線)からの乗り継ぎだと無料になっていた。

中国入国・深圳

改札を出てイミグレーションに並び香港出国。そのまま中国本土へ移動する。中国側イミグレーションでは入国拒否や別室案内とか因縁つけられずにいつも通り入国スタンプが押された。15:30頃、中国入国。そのまま深圳駅前から101路バスに乗車して運賃2元で康佳集団へ移動。

深圳僑城旅友国際青年旅舎

16:50頃、深圳僑城旅友国際青年旅舎(深圳侨城旅友国际青年旅舍/Shenzhen LOFT Youth Hostel)に到着。3人ドミトリーで1泊75元(会員料金)だが去年は70元だったので5元値上げしている。深圳は物価上昇が激しい。期限切れの会員カード(50元)を新しくしてもらい、今回は3泊する。

寝床は確保したので明日、明後日は深圳でどう過ごすかだな。また香港へ行ってこようかな。

今日はまだ何も食べていなかったので近くのスーパーマーケットで食料買って夕飯にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.9元
宿泊費 225元 1泊75元(会員料金)×3
バス 2元 路線バス
会員カード 50元 YHA CHINA会員カード
合計 296.9元
項目 金額 備考
鉄道 60香港ドル MTR
合計 60香港ドル

雲南省楚雄 彝人古鎮

雲南省旅行記2016

大理→楚雄

08:20頃、宿をチェックアウトして人民路口のバス停から崇聖寺三塔専線のバスに乗車。2階建てバスなので運賃は3元。09:20頃、終点の火車站で下車、大理駅に到着。いつもの切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

今日は大理から楚雄へ移動する。乗車する列車は10:04発、麗江→昆明のK9608次、席は硬臥代硬座、運賃は36.5元、距離175kmになる。硬臥代硬座なので寝台の硬臥の下段に4人座って座席扱いになる。

09:50頃、改札が始まりホームへ。

まずは行先票の撮影。

今回は改札の先頭を確保できず乗車口に並ぶが割り込みが発生して列は崩壊、実際は群れに飛び込む状態。

楚雄

定刻通り10:04に列車が発車。13:30頃、21分遅れで楚雄駅に到着。楚雄は楚雄彝族自治州の州都になり、そこそこの規模の都市だ。それでも大理に比べれば田舎だ。

まずは切符売場へ向かう。田舎の駅なので窓口は全部で3つだけだ。窓口全部開いていたが自動券売機の使い方が分からない利用客が列を作っており15分ほど並び明日の昆明行きの切符を受け取る。

駅前のバス停から運賃1元の1加路のバスに乗車。

駅前からは1加路、6路、13路のバスが出ている。14:20頃、兆順第一城のバス停で下車し歩いていく。

Qunar.comの罠が・・・

14:35頃、Qunar.comで予約していた雅典娜酒店に到着。酒店を名乗っているからそこそこの設備かと思ったら前台ではオバチャンが昼寝中・・・。これは招待所や旅社の前台と同じじゃねえか!とにかく登記をするが壁にある営業許可証に表記されている名称は酒店でなく旅社になっている。オバチャンが寝ている時点で怪しいと思ったがやはり旅社であったか。

部屋は1泊45元の2人部屋でトイレ・シャワー付きだ。

部屋にあるテレビは今時珍しいブラウン管テレビ。設備は古い。

楚雄彝族自治州博物館

15:00頃、楚雄彝族自治州博物館に到着。入場料無料、身分証不要で地元民が自由に見物している。

建物がいかにも彝族の博物館という力の入れようで、何となく展示内容が予想できてしまう。

展示内容は雲南省定番の茶馬古道だ。

馬幇たちが使っていた道具が収集され展示されている。

メインの展示はもちろん彝族である。彝族の民族衣装を中心に展示され力が入っている。

15:20頃、楚雄彝族自治州博物館を出る。バス停でバスを確認して次の彝人古鎮を目指す。

15:25頃、州博物館のバス停から5路のバスで彝人古鎮へ向かう。運賃は1元、16:00頃、彝人古鎮のバス停で下車。

とりあえずバス停でバス情報を確認。

彝人古鎮

彝人古鎮は楚雄で一番の観光地になる。古鎮を謳っているが実際は新しく作られた土産物屋、レストラン、宿泊施設が集まった観光商業街で外観が古鎮を模している。

彝人古鎮の内部には彝人部落という観光地があるのだが、ここは有料になっている。入場料は確認するのを忘れた。

彝人部落は名前の通り彝族の集落を再現しており内部に土産物屋やレストランがある。

あと酒の量り売りもやっていたりする。奥の方は入場券がないと入れないので何があるかは不明。

彝人古鎮を散歩するが、まあ何というか・・・。ここって本当に彝族の街を再現しているのか?どうも漢族の古鎮のような・・・。

土産物屋はミャンマーの翡翠が売られていたりして雲南らしいのだが、新しい建物ばかりで古鎮の名称を使うのはどうかと・・・。

臭豆腐砂鍋米線

彝人古鎮の米線屋で臭豆腐砂鍋米線(10元/約170円)を食べる。土鍋の米線に臭豆腐が入っており、なかなか美味く唐辛子入りスープで汗が吹き出る。

楚雄客運北站

17:15頃、彝人古鎮のバス停から5路のバスに乗車。運賃1元、北客運站のバス停で下車。17:30頃、楚雄駅近くにある北バスターミナルの楚雄客運北站に到着。

バス情報を確認する。昆明、禄豊、南華行きのバスが多い。利用価値が高いのは昆明へのバスだ。

昆明行きのバスさえ抑えておけば心配ないだろう。

宿追い出される

19:00頃、宿に戻ると店番のおっちゃんが「外人泊められない」と言って返金処理して追い出しにかかる。この時間になって追い出されるのは困るのだが、19:10頃、宿を追い出された。この時間では既に昆明行きの列車は無いし、最終バスは19:15で間に合わない。

仕方がないのでQunar.comで近くの外人OK宿を予約していく。慢悦酒店で今度はちゃんとした酒店だ。で、登記の段階でお姉ちゃんに「外人泊められない」と・・・。以前は外人OKだったけど公安局が厳しくて外人お断りになっているという事であった。Qunar.comに連チャンで騙された。

お姉ちゃんが派出所に1泊だけ出来るか確認の電話をしてくれたが、楚雄州賓館でないと外国人は泊められないということであった。保山も厳しかったが楚雄も厳しいな。雲南省は宿の確保は楽な感じだったのだが、外国人規制が雲南省でも厳しくなっているようだ。

楚雄駅前で野宿

6路のバスで20:40頃、楚雄駅に戻ってきた。今日は日本の駅前留学に対抗して、このまま駅前野宿になる。

楚雄駅は24時間駅ではないので待合室で寝るという駅寝が出来ず駅前野宿しか出来ない。06:10に切符売場と待合室が開くので約9時間の辛抱だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 8元 路線バス
合計 27元

楚雄→昆明

とりあえず02:00頃の楚雄駅前。賓館の看板は照明が消えている。

06:10頃、切符売場と待合室が開く。駅前野宿終了で、まずは切符売場で11:20発のZ8604次の切符を07:10発、Z8614次に変更(改签)する。この変更は1度しかできないので要注意だ。続いて切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

今回の列車は07:10発、楚雄→昆明のZ8614次、席は軟座、運賃52.5元、距離183kmになる。席が久しぶりの軟座になるのだが、軟座の車両だけの編成という贅沢な仕様だ。言い方を変えればボッタクリ編成だが・・・。

06:50頃、改札が始まりホームへ。まだ外は薄暗く日の出前で撮影には向かない。

車両はRZ25Tで最高速度は160km/hだ。

乗車すると軟座なので2列+2列になっている。

座席は硬座の直角とは違うし肘掛け付きの豪華仕様だ。

ゆったりとした座席で硬座とは比べ物にならない。

さらに足下には電源コンセントがある。

150Wまで供給できるのでノートPCも取りあえず使えるな。硬座とは世界が違う。

定刻通り07:10に楚雄駅を発車。25Tなので160km/h運転かと期待するがスピードは全く出ずにノロノロ運転だ。やはりカーブが多いので速度は出せないようだ。せっかくの25Tが宝の持ち腐れになっている。

08:45に昆明駅に到着。

ここで行先票を撮影しておく。

ついでに隣に停車していた南京-昆明の行先票も撮影。

昆明大脚氏国際青年旅舍

09:05頃、64路のバスに乗車、運賃0.9元、雲南日報社のバス停で下車する。昆明大脚氏国際青年旅舍(昆明大脚氏国际青年旅舍/Kunming Cloudland International Youth Hostel)に到着。国慶節の民族大移動の避難先としてBooking.comで予約しておいた。

1泊35元の8人ドミトリーに9泊する。寝床は確保したので民族大移動の嵐が過ぎるのを待とう。

ウォルマートで食料調達

昼過ぎにウォルマートへ買い出しへ行く。

インスタントラーメン買い込んで外へ出なくても大丈夫な状態にしておく。

素炒白菜蓋飯

夕飯は久しぶりにイスラム食堂で食べる。今回は素炒白菜蓋飯(11元/約187円)で白菜とピーマンの炒め物がご飯の上に載っている。白菜とピーマンの炒め具合がちょうどよく美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 50.4元
宿泊費 315元 1泊35元×9
バス 0.9元 路線バス
合計 366.3元

昆明北駅

13:10頃、潘家湾のバス停から61路のバスに乗車。運賃1.8元、火車北站で下車。13:35頃、昆明北駅にやってきた。

7年ぶりぐらいに訪れたのだが、博物館だった駅舎が建て替えられフランスが建設した当時の駅舎のイメージで新しい博物館兼駅舎に建て替えられていた。雲南鉄路博物館は展示内容拡充で閉館中であった。

昆明北駅から運行されていたメーターゲージの鉄道は運行中であった。

これがメーターゲージの時刻表。

帰りに今日も買い出しでウォルマートへ。

ペプシ2.5L(4.9元/約83円)で激安だったので購入しておく。ちなみにペプシ600mlが2.5元なので2本買うなら絶対2.5Lがお得だ。

夕方は近くの市場で河口産バナナ2kg(9元/約153円)を購入。雲南省にいるからにはフィリピン産とかの輸入品のバナナより河口産のバナナを買うべきであろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.2元
バス 2.8元 路線バス
合計 34元

雲南省大理 洱海一周&世界ジオパーク 蒼山トレッキング

雲南省旅行記2016

大理金玉縁中澳国際青年旅舍

雨降って天気悪いが昼前に大理沐府国際青年酒店をチェックアウトして大理古城の中を歩いて行く。

Qunar.comで予約しておいた大理金玉縁中澳国際青年旅舍(大理金玉缘中澳国际青年旅舍/The Jade Emu International Guesthouse)へ移動。Booking.comでも予約できるがQunar.comの特価で1泊16元だ。今回は7泊で宿泊費は予約時に支払い済み。Lonely Planet China2015年版にも掲載されており欧米人御用達宿である。

6人ドミトリー(共用トイレ・シャワー)を予約しておいたが、今回も8人ドミトリー(トイレ・シャワー有り)になる。ここはトイレ・シャワーの湿気が酷いとか文句言いたい放題なのだが、何故か長期宿泊してしまう。なんだかんだ文句を言っても、宿代安くて静かなのでちょうどいいという事だな。

昼食はいつもの快餐屋へ。おかず3品とご飯で5元(約85円)だ。

大理古城にスターバックス

食後に工事中だったスターバックスを見に行ったら営業していた。ついに大理古城にもマクドナルドに続いてスターバックスが進出した。ケンタッキーはいつ進出だ?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

崇聖寺三塔

09:20頃、崇聖寺三塔にやってきた。ここは大理の定番ボッタクリ観光地になり入場料は121元で貧乏人お断りになっている。なので、自分は入れないので外から見物だ。朝から金持ちの土豪観光客で賑わっており開発業者はボロ儲けのようだ。

とりあえず広場から三塔は見えるので中に入らなくても記念撮影は可能だ。昨日まで雨が降っていたので空気はきれいで遠くの建物もはっきり写っている。蒼山は雲に覆われてダメだけど。

三塔は富士山の写真を撮るのと似た感じで間近で撮るより遠くで撮った方がいいかもしれない。

南詔徳化碑

10:10頃、4路のバスに乗車、運賃2元、太和のバス停で下車。10:40頃、南詔徳化碑に到着。百度だと20元取られるみたいな情報があったが、入口には誰もおらず出入り自由。料金表とかもないので無料のようだ。

南詔徳化碑は名前の通り南詔国関連の遺跡になり太和城遺址の一部になる。太和城遺址は南詔国(737-779)の都城になり、南詔徳化碑は太和城にあり、石碑の高さ3.97m、幅2.46m、厚さ0.6mになり元々は約八千字の文字が刻まれていたが年月とともに風化し現在残っているのは776字になる。唐の大暦元年(776)に建立され南詔国の歴史が刻まれていた。

この太和城から滇藏茶馬古道が北へ伸びており麗江、シャングリラ、徳欽を経てチベットへ入る。石碑がなければ気付かないだろう。

残っている滇藏茶馬古道を北へ歩いていけば風陽邑(凤阳邑)の滇藏茶馬古道へとつながる。

こちらが南詔徳化碑になる。

碑亭が建てられ石碑が保護されているが文字はわずかに残るだけだ。

11:40頃、太和のバス停から4路のバスに乗車、運賃2元、紅龍井のバス停で下車して宿へ戻る。昼食は大理古城の快餐屋で野菜のおかず3品とご飯だ。これで5元、ご飯はお代わり自由。

将軍洞

12:55頃、人民路口のバス停から4路のバスに乗車、運賃2元、陽洱小区のバス停で下車。徒歩1分ほどの所にある外貿大楼のバス停で12路のバスに乗り換える。昆明の公交ICカードで運賃0.9元。

14:00頃、将軍洞に到着。入場料は良心的な2元だが地元民は無料のようで顔パスだ。観光客は遠回りすれば別の道から入ってタダで見物できるようだが・・・。

蒼山の麓にある将軍洞は将軍廟とも呼ばれ清代に建立される。明末清初に大理の人々が唐の将軍である李宓を記念して本主廟として建立した。李宓は唐朝の雲南都督兼侍御史であり、唐の天宝13年(754)に玄宗が李宓を総帥として南詔国征討に10万の兵を送る。天宝戦争と呼ばれる唐朝と南詔国の戦いが始まるが唐軍は惨敗し李宓も戦死してしまう。

参拝客が多く賑わっているのだが、将軍洞は参拝客だけでなく蒼山からの湧き水を汲みに地元民が多く訪れている。

本殿には多くの参拝客がお供え物を持ち込んでいる。

こちらでは蝋燭に火を灯している。

本殿には唐の将軍である李宓が祀られている。


そして、本殿前には爆竹を鳴らす場所が設けられており爆竹の持ち込みOKである。当然ながら将軍洞に爆竹の爆音が鳴り響きます。

将軍洞の裏手には崖に「龍泉」と刻まれた滝がある。

ネズミ大量発生

将軍洞に戻ってくるが将軍洞の前に鶏を絞める小屋があるのだが・・・。


小屋を見ると鼠が大量に発生している。絞めた後にきちんと片づけていないので鼠の餌が豊富で衛生状態が劣悪になっている。このような光景は今まで見たことがない。これが中国の衛生環境なのか?

そして、極めつけがこの鼠小屋の水道で地元民のおばちゃんが水を汲んでいる。いくら蒼山の湧き水といっても鼠小屋で汲むのは不衛生だろう。色々と病原菌のおまけが付いてくると思うぞ。

15:30頃、12路のバスに乗車、昆明の公交ICカードで運賃0.9元。15:45頃、市医院で下車してウォルマートへ。

非常食の飴と大理ビールV6 470ml(3元/約51円)を購入するが、レジ前で並んでいると後ろのおっちゃんが床に痰を吐く。ウォルマートにも痰吐きのおサルさんが来店するのか・・・。中国のウォルマートは色々な意味で凄い。日本では西友で買い物してもレジ前で痰吐きするおサルさんには遭遇したことがないぞ!

久しぶりに大理ビールV6を飲むが大理も秋に突入して涼しくなってきたので夏のように格別に美味いとは思わなくなってしまった。

ちなみにV6はアルコール度数2.5%だ。16:30頃、8路のバスで大理古城へ戻る。運賃は2元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.2元
バス 9.8元 路線バス
将軍洞 2元
合計 28元

洱海一周:大理古城→喜洲

08:10頃、宿を出て大理古城の西門へ向かう。西門の北側に洱源行きのバス停車場があり、喜洲古鎮へ向かうことが出来る。今日は天気がよいので洱海を一周してみる。まずは喜洲を目指し洱源行きのバスに乗車する。08:20頃、バスが発車、喜洲まで運賃は6元だ。国道214号を北へとバスが走る

喜洲古鎮

08:50頃、喜洲への分かれ道で下車して東へ歩く。下車地点にはボリタクのおっちゃんが待機中であったが素通り。09:00頃、省道221号を越えて喜洲古鎮に到着。入口では馬車が待機中で観光地の雰囲気が漂う。

入口には大理古城や下関へ戻るバスが待機中。帰りの交通手段は問題なし。

ここは喜洲古鎮の牌坊なのだが有料観光地の喜韵居への入口で古鎮の入口という訳ではない。

喜韵居の入場料はボッタクリの60元で貧乏人お断り。金持ちの土豪観光客が入場して見物していくが外から見る限り60元の価値があるかは疑わしい。

09:20頃、厳家大院博物館に到着。入場料は30元なので外から見物するだけ。厳家大院は百年以上の歴史があり清末期から民国初期にかけて完成した「三房一照壁」「四合五天井」「六合同春」と呼ばれる風格を持つぺー族伝統民居である。

厳家大院周辺が四方街と呼ばれる喜洲古鎮の中心街になり、四方街の中心にある牌坊が題名坊。この題名坊が喜洲古鎮の中心地といった所かな。

四方街に色々と店があるのだが雰囲気は悪くない。

建物は新しいのもあるが景観に溶け込んではいるので問題なさそうだな。

四方街周辺を散歩してみるが古い街並みが少し残っている。

通りから路地へ入っていく。路地は人がおらず静かで奥へと進む。

奥へ歩いていくと古民居の趙府に到着。個人宅だが入場料払えば見物できる。

他を歩いてみると古民居が結構残っている。古民居は政府の保護対象になっており勝手に取り壊し建て替えは出来ないようだ。

ここは喜洲古鎮の東にある東安門。古鎮の東の入口のようだ。

東安門周辺は外壁が剥がれた古い建物がいくつか残っておりなかなか雰囲気が良い。

迷路のようになった路地を歩いて整備されていない建物を見物していく。

再び観光用に整備された通りに戻ってきた。

喜洲粑粑

喜洲古鎮名物の喜洲粑粑(10元/約170円)を食べてみる。観光地価格で高く妥当な価格は5元ぐらいか?具材に肉が少し入っている。味は油餅より少し美味いぐらいで、話のネタに1度食べれば十分。

古鎮の入口へ戻るために土産物街を歩いて行く。

紫雲山寺

土産物街を過ぎると紫雲山寺の山門が見えてきたので見物していく。紫雲山寺は創建は明代になり斗母閣と呼ばれていた。斗母は道教の女神で龍漢年間の周御王の妃で「紫光夫人」とも呼ばれていた事から斗母閣は紫雲山とも呼ばれた。

現存する建築物は清代に建てられたものになり、道教、仏教、儒教が融合した建築物になる。

荒れ寺に近い状態なのだが、見物していると扉に蜀魏呉の文字を発見!

これは何かあると思い入ってみると関羽、関平、周倉の三像があり外からは分からず隠された関帝廟になっていた。

寺の奥にあるのが斗母閣になり、ここが紫雲山寺の本殿になる。

11:00頃、喜洲古鎮の西にある正義門にやって来た。ここが古鎮の西門になるようで目の前に省道221号が通っている。

喜洲→双廊

11:05頃、双廊行きのバスに乗車、双廊までの運賃は18元。省道221号を北へと走り蒼山と稲刈り中の田圃を眺めながら双廊へ向かう。

11:20頃、洱海の北にある江尾の手前でバス乗り換えになる。この先の道路工事でバスが通れないので待機していた白タクで双廊まで移動になる。

ここでバスとお別れだ。

乗客全員が白タクに乗り換え双廊へ移動。

双廊古鎮

11:50頃、双廊の北側の入口に到着。双廊古鎮と言うが実際は土産物屋、レストラン、宿が並ぶ観光街で古鎮という雰囲気は感じられない。ちょうど双廊古鎮は下水道工事の真っ最中で通りは穴だらけだ。

一応は古鎮を名乗っているので古戯台がある。だが、古戯台と言っても老人たちの集会所と化している。

双廊の北から南へ歩いていくが新しい建物ばかりで古鎮というより、ただの観光街になっており観光客で賑わっている。

12:15頃、双廊魁星閣にやってきた。双廊魁星閣は清の光緒3年(1877)に建立され、民国24年(1935)に修復される。
双廊で数少ない古建築だろう。

双廊の全景で洱海に面した街でそこそこの規模だ。

こちらは双廊最大の観光地になる南詔風情島。洱海にある小さな島で双廊から船で渡る。入場料は50元。

双廊→挖色

13:00頃、双廊の南側の入口に到着。双廊から挖色はバスが走っていない。正確には双廊から大理駅へのバスが1本走っているようだが実用的ではない。他にも洱海を一周する観光バスが走っているのだが、道路工事の影響なのか走っておらず。で、白タクの運ちゃんに聞いてみると「挖色へは行かない」とか乗車拒否、下関までの長距離でないとやる気なしなのか?まあ、双廊から約12km環海公路を歩いて挖色へ向かう。

14:50頃、双廊と挖色の境界まで来たようだ。

洱海沿いに環海公路をひたすら歩いて行く。

15:10頃、鹿鵝山遺址に到着。鹿鵝山遺址は新石器時代の遺跡になるが近くには観音閣があり観光客もそこそこいる。

こちらが観音閣から見る洱海。

挖色→下関(大理)

15:45頃、挖色に到着。

挖色は古鎮ではなく洱海の景色を楽しむ所のようだ。

洱海沿いに環海公路を南へ歩いていくと大理(下関)行きのバスが停車しているのを見つける。15:50頃、下関(大理)行きのバスに乗車、運賃は11元。バスがすぐに発車して洱海沿いに南へ走る。

途中で洱海に浮かぶ小普陀と呼ばれる小さな島の近くを通過。小普陀は挖色の一番の見所になる。

挖色→下関(大理)の景色はなかなか良く見応えありだ。

17:00頃、大理駅近くの大理汽車客運站に到着。17:20頃、支2路のバスに乗車。昆明の公交ICカードを使い運賃は0.9元、市医院のバス停で下車してウォルマートへ。ワイン買ってから8路のバスで大理古城へ戻り洱海一周が完了。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 47.3元
バス 6元 大理古城→喜洲
バス 18元 喜洲→双廊
バス 11元 挖色→大理(下関)
バス 2.9元 路線バス
合計 85.2元

大理古城散策

今日は昨日に続き天気が良い。土曜日で各地から金持ち土豪観光客が押し寄せているのかと思ったら意外にも空いている。

夏休みが終わり9月になると観光客が減ってくるようだ。土産物屋街は空いており前に進むのが楽だ。夏休み中は人多すぎで歩くのも大変であったが、かなり平和になってきたようだ。

この辺も青空がよく見えて平和だ。

大理古城の南門までやって来た。夏休み中は団体の観光客で溢れていたが、土曜日の昼時でもこの状態。信じられないくらい平和な光景だ。

南門の楼閣から見る大理の街と蒼山は天気が良いと見応えあり。天気が悪いと蒼山が雲に覆われてダメだけど。

こちらは角度を変えて、城壁、一塔寺、蒼山が見える。天気が良くても蒼山の山頂部分は雲がかかっている。山の天気は変わりやすいようだ。

これは大理古城内部になる。天気が良いので遠くに三塔が見える。

大理の地酒

快餐屋で昼食食べて宿へ戻り昨日購入しておいた雕梅酒158ml(4.5元/約76円)を飲んでみる。雕梅酒は大理ペー族自治州洱源県特産の梅酒になり大理の地酒といったところかな。アルコール度数は26%で中国酒の中では低めになる。味の方はあまり辛くはないが少量でも結構酔う。

こちらは青梅酒158ml(5元/約85円)で同じメーカーの梅酒だ。アルコール度数は22%になる。この2種類の地酒は日本で言えばワンカップの日本酒に相当する感じかな?地酒飲んで酔ったのでそのまま寝込む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

蒼山トレッキング

08:00頃、宿を出て崇聖寺三塔へ向かう。今日は蒼山をトレッキングするので崇聖寺三塔近くから登山を始める。崇聖寺三塔に沿って蒼山へ向かう。途中で饅頭屋のおっちゃんが電動スクーターで移動販売していたので豆沙包3個(3元/約51円)を購入して朝食に食べる。

崇聖寺三塔を過ぎると集落がなくなり山道の盤山公路になる。

09:00頃、山道を歩いていると前方で御犬様たちが行く手を阻んでいる。御犬様たちとしばらく対峙していると、御犬様たちが徐々に後退していく。そして、入場券売場に到着。

御犬様たちは番犬だったようでおっちゃんが出てきて一喝され大人しくなる。入場券を買おうとしたが、入場券売場の鍵を持ったのがまだ来ていないということで足止め。

09:10頃、鍵持ったおっちゃんが出勤してきて入場券購入。入場料は40元。蒼山は世界ジオパークに認定されている。

再び蒼山の山道を進んでいく。

10:45頃、標高2600mの白雀寺に到着。

寺の詳細は不明だが本堂の仏像は立派だ。

寺の裏手にある牌坊が雲游坊で、ここが分かれ道になる。牌坊の奥が玉帯雲游路になり進めば梅溪、桃溪、中和寺へと抜ける。牌坊を通らずそのまま山道の盤山公路を登っていくとテレビの中継局がある小岑峰(4092m)、玉局峰(4097m)の洗馬潭へ行き着く。ここではそのまま山道の盤山公路を登っていく。

天気が良いので蒼山がよく見える。山頂部分は雲が出ているがそれでも山頂部分が隠れていないのでかなり天気は良い。

誰もいない山道をひたすら登っていく。

13:20頃、標高3200mまで登ってきた。麓は標高2000mになるので高低差1200mを登ったことになる。ここまで登ってくると洱海がよく見える。

崇聖寺三塔も遠くに一望できる。三塔の隣に大きな空き地があるので何やら新たな大規模開発の気配が漂う。高級住宅地か観光施設でも建設されるのだろう。

山道を更に登っていくが誰も居ないのにゴミのポイ捨てが酷い。

日本の富士山も似たような状況であるが、蒼山にも人の姿をしたおサルさんが生息しているようだ。蒼山は世界ジオパークなのだが・・・。やはり武警がおサルさんを害獣駆除するしかないだろうな。

13:50頃、山道の盤山公路と遊歩道の分かれ道までやって来た。ここで盤山公路は終わりになり車はこれ以上進めない。車をチャーターした観光客はここから遊歩道を歩いて小岑峰(4092m)、玉局峰(4097m)の洗馬潭へ向かうことになるので、ここで運ちゃんたちは客が戻ってくるまで待機となる。

ここからまだ標高差が約900mもあるので今からだと日没前に戻ってくる自信がない。玉局峰(4097m)の洗馬潭まで行けばロープウェイで麓まで降りられるが、それなら初めからロープウェイで登った方が楽だしな・・・。大人しく引き返して雲游坊から中和寺を目指そう。

洱海を眺めながら山道を下っていく。

玉帯雲游路

15:35頃、雲游坊まで戻ってきた。ここから遊歩道の玉帯雲游路を通り桃溪、中和寺へと向かう。

遊歩道と言っても道は細く薄暗い。途中では草が道が覆われ獣道に近い区間もある。道を踏み外せば谷底だ。

15:50頃、梅溪に到着。前方から白人さんたちがやって来る。中和寺まで道は通っているようだな。

溪谷に掛かる橋を渡り梅溪を越えていく。

桃溪

16:20頃、桃溪に入る。対岸の桟道を見る限りだと、かなり深い溪谷で奥まで進まないと溪谷を越えられないようだ。

溪谷の奥へと進むが崖に沿って作られた柵のない桟道を進んでいく。谷底はかなり深く怖くて下は確認できない。

足元に注意しながら桟道を進み溪谷の奥へと向かう。

16:30頃、ようやく桃溪の奥に到着。ここからはちゃんと整備された道になっており比較的安全になる。

桟道の道幅は広く、転落防止の柵もあり一気に溪谷を下る。

でも、所々で落石注意の看板が出ているので注意は必要だ。

桃溪を通過すると洱海周辺が一望できる。ここからの眺めはなかなか良い。

崇聖寺三塔も遠くに確認できる。

中和寺

17:05頃、前方から人の声が聞こえてきた。中和寺にようやく到着。中和寺は南詔国(738-902)の頃に創建され、明の嘉靖年間(1522-1566)に再建される。現在の残る建築物は清の光緒年間に建てられた物になる。

中和寺の隣には中和索道がありリフトで麓まで降りられる。金持ちはリフトで昇り降りしていく。

貧乏人の自分は登山道を歩いて降りていく。

18:05頃、登山道を抜けて中和村に到着。舗装された道を下っていくと、ちょうど元世祖平雲南碑の近くに出る。とりあえずトレッキング完了で無事に帰ってきた。蒼山のトレッキングはかなり疲れるのでロープウェイで一気に上へ登って歩いて降りてくるのが良いだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.9元
蒼山 40元
合計 50.9元

粑肉餌絲

今日も天気が良いのだが昨日の蒼山トレッキングで足痛くて思うように動けず。昼頃、昼食食べにようやく外へ出る。巍山料理の食堂で巍山名物の粑肉餌絲(8元/約136円)を食べる。餅に似た食感の餌絲は結構癖になる。

古城を歩いていると小包配達中の電動三輪を見かける。荷物満載で屋根にまで載せているが、もし日本で同じことしたらパトカーや白バイに呼び止められてしまうだろう。交通ルールがあってないような中国だから出来ることだな。

洋人街までやって来たが、乞食が営業中だ。

でも、この乞食は初顔だな。普段は別の場所にいるのか?そういえば、9月になってから乞食が少なくなっている。夏休み中にいつも同じ場所で見かけた乞食たちの姿が消えている。これは城管に大理古城から追い出されたのか?それとも観光客が押し寄せる夏休み中に外地の乞食たちが出稼ぎで遠征に来ていたのか?

当西蒙阿依伦白葡萄酒

ウォルマートで購入したワインを飲んで一眠り。今回のワインはウォルマートのプライベートブランドで当西蒙阿依伦白葡萄酒750ml(19.8元/約336円)になる。

スペインからの輸入品でカスティーリャ・ラ・マンチャ州産になり白ブドウ品種のアイレン(阿依伦)を使用している。
アルコール度数は11.5%でちゃんとしたワインだ。同じ価格帯の中国産になると水、砂糖、アルコールといった混ぜ物がされているのがあるので輸入品でちゃんとしたワインは凄い。スペインのワインは製造コストが安いのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
合計 13元

崇聖寺三塔

07:55頃、崇聖寺三塔を訪れる。今日は早めに出てきたので雲のない蒼山を背景に三塔を見物する。

ちなみに崇聖寺三塔の入場料は121元でボッタクリ、ネットだと入場料は88元でほんの少し安くなっているのだが・・・。三塔の他にあるのは新しく建設された巨大寺院の崇聖寺だ。でも、入口で様子を窺う限り僧侶のいる気配はなく観光用の寺院になっているようだ。

餌絲屋の選び方

朝食は餌絲屋で粑肉餌絲(10元/約170円)を食べる。看板に巍山粑肉餌絲とあるので本場の味であろう。

餌絲を食べる時は看板に巍山や大理白族風味とかある地元民の店は経験上ハズレが少ない。逆に北方面食の看板のある店やイスラム食堂はハズレが多い。北方面食の看板のある店は北方人の麺屋なので刀削麺とかは美味いが雲南の餌絲は微妙で、イスラム食堂だとスープが牛肉麺と同じだったりするので餌絲を食べているはずだが牛肉麺の感覚が・・・。
もちろん粑肉は豚肉だから扱っていない。なので、地元民の餌絲屋が一番良いだろう。

09:30頃、宿に戻るが雲のなかった蒼山が雲に覆われている。1時間ほどで雲に覆われてしまうとは・・・。蒼山の天気は変わりやすい。

一根麺

昼食は巍山名物の一根麺(12元/約204円)を食べる。長い一本の麺だけで作られた麺料理だ。

一見すると普通の太麺なのだが切れておらず一本の麺だけになっている。巍山名物なので粑肉も入っている。

風花雪月ビール

食後は超市で風花雪月ビール470ml(4.8元/約82円)を購入。

以前購入したことがあるが、今回のはラベルが新しくなっている。

アルコール度数は2.5%で変わっていないのでラベルだけ変えたのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 34.8元
合計 34.8元

鉄道で雲南省から四川省綿陽へ三国志遺跡巡り

雲南省旅行記2016

昆明駅

04:14頃、昆明駅に到着。

まずは切符売場へ行くが、04:30から販売開始でまだ閉まっている。

5分ほど待つと切符売場が開く窓口は1つしか開いておらず。05:00にようやく複数の窓口が開いて客をさばき始めるが基本的に自動券売機の使い方がわからない人たちやネットで予約といった事が出来ない人たちなので、列車番号や発車時刻とかを把握しておらず窓口で行き先だけ告げて目的地への列車を探してもらうので時間がかかる。

05:25頃、ようやく切符を受け取り、切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ移動。これから約4時間の待機となる。

昆明→成都

まだ早朝なので待合室にはほとんど人はおらず平和だ。

今回の列車は09:52発、K1140次の昆明→成都、席は硬座で運賃は141.5元になる。四川省成都へは西周りの成昆鉄道でなく東周りの貴州省六盤水を経由していく。成都には08:29到着、所要時間22時間37分、距離は1133kmになり、東周りだと成都まで3時間ぐらい余計に時間がかかる。

朝食に売店でカップ麺を購入、駅の売店なので少し高めの5元だ。

07:00過ぎになると徐々に混雑し始めるが列車の本数が多いので待合室から溢れるようなことはない。

08:25頃、改札口の先頭を陣取る。

09:20頃、改札が始まりホームへ移動。行先票を撮影して一番乗りで乗車。

まだ誰もいない車両だが数分後には満席になる。満席なら良いが最悪は阿鼻叫喚の世界になるので要注意だ。

定刻より3分遅れの09:55に列車が発車する。一眠りして目が覚めると既に昼頃で曲靖駅に到着する。30分ぐらいの遅れになっているが中国では列車遅延は当たり前。

曲靖でかなりの乗客が下車して乗車率は7割ぐらいになる。この先の乗車率がどうなるかwww.12306.cnで確認してみると、六盤水で硬座が700枚以上残っている。これだと成都まで空席がかなり発生した状態で平和に乗り鉄出来そうだ。曲靖駅を発車して次は宣威駅の停車だ。宣威までは平地が多く景色にはあまり面白味がないので昼寝する。

13:20に宣威駅到着。30分ほどの遅れだったのが、8分の早着になっている。遅れを取り戻すのはよいのだが、チャイナクオリティでダイヤがいい加減だ。宣威を過ぎると山岳地帯に入っていくがトンネルが多い。たまに見える山岳区間ならではの風景は見応えありだ。車内は空席が目立ち3列シートを一人で占領して昼寝中の乗客もいる。

16:14に六盤水駅到着。雲南省から貴州省六盤水までやってきたが、時刻表だと16:50着なのだが36分も早着。遅れが多いのにあり得ないような早着。ダイヤ編成いい加減では?六盤水駅は四川省方面、雲南省方面、貴陽方面の三方からの路線が交差する要衝なのだがホームに売店とかはない。

17:05に定刻通り発車する。機関車を交換して進行方向が逆になり四川省へ向かう。

19:31に昭通駅到着し、再びに雲南省に入った。列車は9分早着で順調に成都へ向かっている。乗車率は5割くらいで横になって寝ている乗客が多い。昭通は標高2000mに位置しており、この先は標高が下がっていき四川省宜賓、内江を経て成都平原に行き着く。

老害が騒ぐ

20:50頃、イベント発生。ボケた爺さんが寒いから空調の温度上げろと騒ぎ始める。乗務員の兄ちゃんが温度調整をするが老害は機嫌が悪いようで乗務員の兄ちゃんに難癖を付けている。勝手な想像だが老害はこのまま寝ると寒さで漏らしてしまうのだろうか?自分はTシャツなのだが・・・。

で、こちらは撮影させてもらうが大人の事情で途中で撮影中断。最終的には列車長のおばちゃんたちまで登場して老害を静める。個人的にはドブ川にでも沈めればいいと思うのだが・・・。乗務員は老害対応もしないといけないので大変だ。

21:30頃、腹が減ったので車内販売でカップ麺を購入。6元で駅より1元高い。

23:00過ぎになると寝ている乗客や燃え尽きてしまった乗客が多くなり車内は静かになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

成都駅到着

日付が変わり四川省へ入り宜賓を通過する。乗車率は3割ぐらいで車内は平和。

05:45頃、資陽駅に到着。あと2時間ほどで四川省成都に到着だ。乗車率は3割以下で寝ている乗客がほとんどで通路の足が出ていたりして平和だ。

08:07頃、終点の成都駅に到着。22分の早着で中国では滅多にない大幅な早着だ。

駅前では新兵の送り出しが行われている。日本で同じようなことやったら自称平和団体から自衛隊へ抗議殺到だ。

08:30頃、まずは地下鉄1号線に乗車。新南門駅まで公交ICカードで運賃は1.8元。

朝のラッシュで車内はすし詰め状態。おまけにドア付近の中国人は自分の下車する駅でない限りどかない。なので、停車駅ごとにアメフトの如く押しのけて下車するという光景が見られる。さらに乗車してくる中国人は下車する乗客がいても乗車しようとする。ようするに普段の中国である。係員の誘導には従っているようには見えないし・・・。

08:42頃、省体育館駅に到着。ここで自分も下車するために人民の波を押しのけて越えていく。ラッシュ時間の地下鉄は要注意だ。少し休んで体力を回復させて、09:02頃、省体育館駅で新しく開業した地下鉄3号線に乗り換え新南門駅へ移動。09:07頃、新南門駅に到着。

熊猫夫人青年旅舍

駅を出ると目の前がバスターミナルの新南門汽車站で、3分ほど歩いて、09:15頃、Booking.comで予約しておいた成都熊猫夫人青年旅舍(Chengdu Mrs Panda Hostel)に到着。1泊40元の6人ドミトリーでとりあえず2泊する。

で、まだドミトリーが空いていないということで待機。昨日は満室だったようだ。Lonely Planet China2015年版に紹介されているだけのことはあり繁盛している。ドミトリーが空いて寝床を確保。部屋は以前と変わらない6人ドミトリー。ベッドにコンセント、照明有りで問題無し。もちろんWi-Fiもちゃんとつながる。

土豆絲蓋飯

昼食は近くの食堂で土豆絲蓋飯(12元/約204円)を食べる。蓋飯は炒飯と並ぶ定番の御飯系料理だ。明後日の綿陽まで切符と宿を予約しておく。

魚香茄子

夕飯は近くの食堂で魚香茄子(10元/約170円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
宿泊費 80元 1泊40元×2
宿泊費 7.2元 予約:綿陽蒲公英国際青年旅舍
鉄道 18.5元 硬座 成都→綿陽
地下鉄 1.8元
合計 130.5元

武侯祠

朝から天気が悪い。これでは遠出はできないの籠るしかなさそうだ。14:50頃、新しく開通した地下鉄3号線で武侯祠へ行ってみる。新南門駅から高升橋駅で下車して15分ほど歩いて武侯祠に到着。

平日でも入口には観光客が溢れている。入場料は60元だが自分は年間入場券を使い入場する。

まずは劉備像を見物。

続いて奥の武侯祠へ。この辺りは団体さんで混雑している。

廟内の諸葛孔明の像を見て

最後に劉備の墓を見物してユースホステルへ戻る。

夕飯は魚香茄子(10元/約170円)、土豆絲(8元/約136円)とレバーの炒め物を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
地下鉄 3.6元
合計 21.6元

成都→綿陽

朝から雨が降っている。09:50頃、ユースホステルをチェックアウト。10:00頃、新南門駅から地下鉄3号線に乗車。運賃1.8元、省体育館駅で地下鉄1号線に乗り換え火車北站(成都駅)で下車。

10:25頃、まず成都駅の切符売場へ。相変わらず人多い。窓口のおばちゃんと農民工のおっちゃんのバトルも発生しているし・・・。自分の身分証1枚だけで仲間の切符まで購入とかダメでしょ。綿陽行きの切符を受け取り、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。

今回は第一候車室で待機になる。

待合室の雰囲気からして乗車バトルにはならない感じだ。比較的平和な移動になりそうだ。

11:10頃、改札口の先頭を陣取る。

今回の列車は12:13発、成都→江油のK9544次だ。途中の綿陽までの乗車で、席は硬座、運賃18.5元、距離は115kmになる。

11:30頃、改札が始まりホームへ移動。乗客が少ないので乗車バトルはなく平和。

まずは行先票の撮影。どうやら成都-揚州がメインで成都-江油は空いた時間を利用して運行されているようだ。

列車に乗車するが、今回珍しく乗務員から身分証提示を求められる。パスポートを提示するが写真欄を確認せず返却、二代身分証だけちゃんと確認しており外人は用無しのようだ。定刻通り12:13に列車が発車し綿陽へ向かう。車内はほぼ満席だが平和だ。

綿陽

14:00に綿陽駅到着だが雨が結構降っている。

蒲公英国際青年旅舍

駅前から40路のバスに乗車。運賃2元、南山寺のバス停で下車する。バス停から10分ほど歩いてユースホステルのある126文化創意園が見えてきた。中へ入り5分ほど歩いて予約しておいた蒲公英国際青年旅舍(蒲公英国际青年旅舍/Pu Gong Ying International Youth Hostel)に到着。

昔工場だった建物をユースホステルに改装している。1泊36元(会員料金)で今回は2泊、予約時の残金を支払う。

部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明、コンセント有り。エアコン、人数分の中型ロッカーもある。Wi-Fiは問題なく繋がる。

共用のトイレ・シャワーはトイレに問題有りだ。3つあるトイレは2つは扉がなくてカーテン、1つは扉あるけど鍵壊されている。これだとうっかり開けたら先客がウンコ中というのに遭遇しそうだ。ある意味で上級者向けトイレだ。シャワーの方は問題なくちゃんとお湯が出る。

共用スペースは書籍が多数置かれておりのんびり出来そう。雰囲気的には良いのに、なぜトイレがあんな状態なんだ?まあ共用のトイレが嫌な場合はトイレ・シャワー付きの部屋しておけば良いだろう。

中国のマンホール

夕飯を食べに出かけるが歩いていると壊れたマンホールの蓋が・・・。

中国はマンホールの蓋が壊れていたり、無かったりというのが多い。特にセメントだかコンクリで作られた蓋は安物で耐久力が無いようで、すぐに壊れてマンホールに穴が開く。日本だったら役所の電話鳴りっぱなしだよ!中国だから放置なんだな。人が落ちようと問題ないようだ。

熊拿豆腐

夕飯は食堂で熊拿豆腐(12元/約204円)と米飯(1元/約17円)を食べる。熊拿豆腐は四川料理の一つになり豆腐を油で黄色く揚げて、豚肉やキクラゲ、白菜と炒めている。夜に国慶節の連休後の切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
宿泊費 64.8元 1泊36元(会員料金)×2
地下鉄 1.8元
バス 2元 路線バス
合計 81.6元

綿陽三国志遺跡巡り

08:20頃、三国志遺跡巡りのため出かけようとすると、レセプションのお姉ちゃんに声をかけられる。どうも、昨日のお姉ちゃんがオンラインの住宿登記のビザ情報をノービザで登録して派出所から問い合わせがきたようだ。お姉ちゃんのスマホでビザと入国スタンプの写真を撮って派出所に送る。どうやらMビザを免签证(ノービザ)の免(Mian)と勘違いしたようだ。

08:30頃、南山寺のバス停に到着。綿陽のバス停はどれぐらいでバスが来るか表示されているので親切である。綿陽は結構IT化が進んでいる。

08:43に100路のバスに乗車、運賃2元で安昌橋へ向かう。

安昌橋のバス停で下車、44路のバスに乗り換える。運賃2元、09:10頃、西山人行地道のバス停で下車。

道路沿いに標識が出ているので迷わず西山公園の入口に到着。西山公園は約9年ぶりの再訪問である。

立派な牌坊を通り、三国志遺跡の蔣恭侯祠、蔣琬墓、営盤嘴へ向かう。

蔣恭侯祠

09:25頃、まず蔣恭侯祠に到着。ここは蔣琬を祀っているのだが外には蔣琬像がある。蔣琬は諸葛亮亡き後の蜀を支えた重臣である。

蔣恭侯祠の内部は小さな資料館になっている。とくに蔣琬を祀っているという訳ではなさそうだ。

蔣琬墓

蔣恭侯祠の隣にあるのが蔣琬墓になる。

山門をくぐり奥へ進むと蔣琬墓がある。清の道光29年に建立された墓碑が残っており、「漢大司馬蔣恭侯墓」と記されている。ちゃんと立派な墓が残っており、ここは重要な三国志遺跡だ。

更に墓の裏側には清の光緒年間に建立された墓碑がある。

営盤嘴の石碑は撤去か?

西山公園に残る三国志遺跡で最後に訪れるのが姜維、蒋琬、諸葛瞻が駐屯していた営盤嘴なのだが公園の案内図には出ているのだが、そこは農園になっていた。

2007年に訪れた際は林の中を通った覚えがあるのだが、どうもかなり変わってしまったようだ。

林の中へ入り営盤嘴の石碑を探してみるが見当たらない。ここが営盤嘴というのは公園の案内図からも分かるのだが肝心の石碑がない!

これは農園を作るときに撤去されてしまった可能性があるな。どこか別の場所に移転なら良いのだが・・・。

営盤嘴まで来たが石碑は断念だ。

鶏湯米粉

11:10頃、西山人行地道から44路のバスに乗車、運賃2元、11:45頃、海棕路で下車する。
昼時なので米粉屋で昼食を食べる。

今回は鶏湯米粉(7元/約119円)を注文。鶏ガラスープに昆布やタケノコ、鶏ガラが入っている。

綿陽博物館

13:00頃、綿陽博物館を訪れる。綿陽博物館は新館に移転しており富楽山公園の富楽堂の脇にある。以前の漢平陽府君闕があった旧館は綿陽科技館に変わっている。

まずはパスポートを提示して入場券を受け取る。

新しいだけの事はあり内部はかなり広い。展示内容は羌族の展示に力が入っている感じだ。

綿陽で羌族のイメージはないのだが・・・。それと赤い展示が珍しくなかった。

三国志テーマパーク富楽山公園

13:30頃、綿陽博物館の脇にある富楽山公園にやって来た。富楽山公園も重要な三国志遺跡というか三国志テーマパークだ。まずは諸葛亮、蔣琬、費禕、董允たちの蜀漢四英像。

続いて関羽、張飛、趙雲、黄忠、馬超の五虎上将像。

こちらは涪城会館。富楽山は劉備と劉璋が対面した場所であり三国志演義の名場面である「涪城の会」の舞台となっている。

内部は「涪城の会」が再現されている。

富楽山で劉璋が劉備を歓待しているが、この後に劉璋は蜀を明け渡すハメになるのだが・・・。

続いて龐統智献三策の像だ。龐統が劉備に蜀攻略の策を献じる場面が再現されている。

どうも龐統が腹黒く見えてしまう像だ。

富楽山公園の頂上にあるのが富楽閣だが工事中で入れず。

最後に富楽山公園の正門を出て近くにあるのが桃園三結義の劉備、関羽、張飛たちの像だ。これで綿陽での三国志遺跡巡りは完了。

聖水寺

14:55頃、21路のバスに乗車、エアコン無しで運賃1元、安昌橋のバス停から33路のバスに乗り換える。エアコン無しで運賃1元、終点の聖水寺のバス停で下車。

16:00頃、聖水寺に到着。山門への階段には乞食が営業活動中。いるだろうと思っていたが本当にいるとは・・・。

綿陽市内で一番大きな寺で山門に臨済の文字があるので臨済宗の寺院のようだ。

聖水寺は唐の咸通年間(860-874)に創建され、宋代に興慈禅院と呼ばれたが寺の裏山から泉が湧き出し為に「聖水寺」と呼ばれるようになる。「中川第一禅林」とも称される千年古刹である。

参拝客が多く大量の線香や紙銭が焚かれているため境内は煙や灰が多い。

ご覧の通り大量の線香が焚かれているがゴミもかなり散らかっている。これではご利益はあるのだろうか?

聖水寺の見所は階段の塑像だろう。新しいのだがかなり力が入っている。

千年古刹なのだが各所で工事が行われ拡張中である。16:45頃、33路のバスに乗車、運賃1元で安昌橋のバス停にて下車。19路のバスに乗り換え、運賃2元で南山寺のバス停へ移動。17:30頃、ユースホステルへ戻る。夜は明日の成都行きの切符と宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.8元
宿泊費 76.19元 予約:熊猫夫人青年旅舍
鉄道 18.5元 硬座 綿陽→成都
バス 11元 路線バス
合計 123.49元

綿陽→成都

07:30頃、ユースホステルをチェックアウトしてバス停へ。南山寺のバス停から100路のバスに乗車、運賃2元で終点の火車客站へ移動。08:15頃、終点の火車客站で下車して、まずは綿陽駅の切符売場へ。

08:20頃、窓口に並んで成都行きの切符を受け取るのだが窓口2つしか開いておらず長蛇の列。

自動券売機は待ち時間0分なのだが、使い方が解らない時代に取り残された多数の人民が窓口に並んでいる。窓口のおばちゃんまで果てしなく遠い。08:50頃、ようやく切符を受け取り待合室へ。

いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室で待機だ。綿陽駅は高速鉄道対応駅になっているので待合室は広く、改札口は自動改札機になっている。でも、成都行きの乗客で混雑している。

今回の列車は10:16発、西安→成都のK879次に乗車だ。綿陽→成都の距離は115km、席は硬座、運賃18.5元になる。

09:40頃、自動改札の先頭を陣取り乗車バトルの備えは準備万端だ。

10:06に改札が始まるが列車が未到着で足止め。10:10頃、列車が到着してホームへ移動。まずは行先票を撮影。

続いて乗車。次の徳陽に停車したら終点の成都なので車内は比較的空いている。定刻通り10:16に列車が発車する。

12:03に成都駅到着。12:20頃、成都駅前西側の路線バスターミナルから34路のバスに乗車。運賃1.8元、12:35頃、一環路北四段站で下車。

Booking.comで予約しておいた成都老宋国際青年旅舍(成都老宋国际青年旅舍/Hello Chengdu International Youth Hostel )に到着。Lonely Planet China2015年版に掲載されているユースホステルだ。チェックインは問題なし。

部屋は1泊30元の8人ドミトリー、各ベッドに照明、コンセントあり。エアコン付きの部屋。部屋に付いているトイレ・シャワーは湿気が溜まっているが許容範囲内。お湯はしっかりと出る。WiーFiは問題なく繋がる。

排骨鋪蓋麺

昼食は近くの食堂で排骨鋪蓋麺(11元/約187円)を食べる。鋪蓋麺は重慶名物の麺料理だが座布団みたいな四角い麺が特徴。

特色白味骨湯炒手

夕飯は特色白味骨湯炒手(12元/約204円)を食べる。炒手は四川省でよく見かけるがワンタンの事である。豚骨スープに入っておりワンタンとスープの味が絡み合って美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26.5元
宿泊費 30元
バス 3.8元 路線バス
合計 60.3元

熊猫夫人青年旅舍に戻る

10:10頃、老宋国際青年旅舍をチェックアウトして、10:15頃、地下鉄3号線の前鋒路駅から新南門駅へ移動。運賃1.8元で10:30頃に到着。駅から3分ほど歩いて熊猫夫人青年旅舍に到着。

部屋はいつもの8人ドミトリーで予約時に支払い済み。

香菇滷肉米線

昼食は香菇滷肉米線(10元/約170円)を食べる。米線は雲南省が有名だが四川省でも米線の店が結構ある。

麻婆豆腐

夕飯は四川省にいるので麻婆豆腐(10元/約170円)と米飯(1元/約17円)を食べる。その辺の食堂でも麻婆豆腐は山椒が効いた辛さで美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21元
鉄道 36.5元 硬座 大理→楚雄
鉄道 52.5元 硬座 楚雄→昆明
地下鉄 1.8元 路線バス
合計 111.8元

朝から雨で籠る

朝から天気は雨で外に出られない。これでは食事に出かけるのも一苦労だ。昼食は昨日、欧米人のお姉ちゃんから貰った月餅を食べて乗り切る。

14:30頃、防空訓練のサイレンが鳴り響く。今日は満州事変の発生日なので毎年恒例の秋の反日祭りである。雨が降っているので防空訓練はやらないと思ったが天気は関係ないようだ。地下鉄駅周辺の一般市民は強制的に防空訓練参加で駅へ避難だろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
合計 11元

成都→昆明

12:45頃、地下鉄3号線の新南門駅から成都駅へ向かう。運賃1.8元、13:10頃、火車北站で下車。

まずは成都駅の切符売場へ。13:35頃、昆明行きの切符を受け取る。

切符と身分証の確認、手荷物検査を済ませて待合室へ。今回乗車するK165次は成昆鉄道を通り昆明へ行くはずなのだが、攀枝花-広通北が土砂崩れで不通になっており、貴州省六盤水経由に変更になっている。

13:50頃、待合室は相変わらずの混雑。

とりあえず改札口の先頭を陣取る。

乗車する列車は14:57発、西安→昆明のK165次、席は硬座で運賃は138.5元だ。今回は経路変更で距離が1100kmから1133kmになる。

14:40頃、K165次に遅れが発生して14:57発から16:00発になる。1時間近く遅れるなら、もっと早く列車遅延情報出せるだろうに・・・。列車遅延の原因も公表されず相変わらずチャイナクオリティだ。

15:45頃、改札が始まりホームへ移動。

まずは行先票を撮影。

続いて乗車。今回のK165次は成都を発車したら臨時の経路変更により停車駅無しで昆明へ向かう。ある意味でZ列車だな。車内は空いており昆明行きの乗客のみで、その他の乗客は成都で皆下車して払い戻しか列車変更になっている。1時間21分遅れの16:18に列車が発車する。次は終点の昆明だ。

20:20頃、内江駅に停車。本来の停車駅ではないので乗客の乗り降りは無しだ。

23:00過ぎになると乗客の殆どが寝ている。今回は経路変更で乗客が少ないので1人でボックス席占領とか当たり前なので横になって寝ている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
鉄道 138.5元 硬座 成都→昆明
地下鉄 1.8元
合計 155.3元

列車内足臭い

深夜になりほとんどの乗客が横になり寝ているが車内に異臭が漂う。凄い足臭いのだ。自分も足臭いけど、この臭気には到底及ばない。明らかに数日洗っていない臭いが漂っている。この異臭で寝ることは不可能である。

眠れないので乗客の観察だ。ある意味で雑伎団並みの体勢で寝ていたりする。自分には到底真似できない。

04:10頃、昭通駅を通過。06:45頃、六盤水駅に到着。08:40頃、宣威駅に到着。この時間になると寝ている乗客は少なくなるが痰吐きの音が頻繁に響くようになる。日本では遭遇することの難しい乗車環境である。09:40頃、曲靖駅を通過。

11:15頃、昆明駅に到着。そのまま切符売場へ直行し、大理までの切符を購入する。

昆明→大理

大理までの列車は11:55発、昆明→麗江のK9682次、昆明→大理の距離は358km、今回の列車は座席無しの寝台列車なので硬臥上段、運賃は97.5元になるが、切符には「05車下016号上鋪」と記されている。5号車下16番上段という意味だが、これは2階建て車両か?

発車時間が30分切っているので切符と身分証確認、手荷物検査を済ませて急いで改札口へ向かう。既に改札が始まっていると思っていたら遅れが発生していた。急がなくても大丈夫であった。

でも、このK9682次を逃すと次の大理行きの列車は夜までなくバスでの移動になってしまう。硬臥で運賃97.5元で高いのだが昆明→大理のバスは運賃110元、所要時間約4時間、さらにバスだと西バスターミナルまで移動しないといけないので、昆明駅→西バスターミナルの移動時間とか考えると、所要時間に大した差はなく、まだ寝台でも列車で移動した方が楽で少しだけ安く済む。

2階建て寝台車両

12:20頃、改札が始まり先頭でホームへ移動。

まずはいつもの行先票を撮影。

で、今回初めて2階建て寝台車両に遭遇。車両はSYW25だ。

さっそく乗車するが滅茶苦茶狭い。

硬臥なのだが2階建て車両なので寝台は2段になっている。連結部近くだけ寝台は3段だ。そして、2階建て寝台車両SYW25の最大の特徴は荷物棚が無く、通路の補助席が一つだけ!さらにカートで車内販売が出来ない!なので、非常に使い勝手が悪い。何で2階建て寝台車両なんて開発したんだ?

定刻より45分遅れの12:40に発車する。12:50頃、乗務員が切符を換票証に交換しに来た。換票証に交換することで下車駅が近くなると切符と交換しにくるの強制的に起こされ寝過ごすことがないので一眠りだ。

17:40頃、乗務員が換票証を切符に交換しに来た。大理まであと少しだ。

18:05に大理駅到着だが天気は雨だ。

ここで2階建て寝台車両とはお別れだ。まずは切符売場で予約しておいた楚雄行きの切符を受け取っておく。

大理沐府国際青年酒店

18:20頃、8路のバスに乗車、運賃2元で大理古城へ向かう。19:10頃、終点の六十医院で下車。
バス停の斜め向かいにBooking.comで予約しておいた大理沐府国際青年酒店(大理沐府国际青年酒店/Dali Mufu International Youth Hotel)がある。初めて大理を訪れる人はバス停の目の前で便利だろう。客層は欧米人多めで賑わっている。レセプションでの登記は問題無しだ。

部屋は1泊19元の特価で出ていた8人ドミトリーだ。部屋は少し狭めだが窓があるのでちゃんと外気を取り込める。大型ロッカーもあり60Lぐらいのバックパック収納可能だ。各ベッドには照明、コンセント有り。Wi-Fiは問題無く使用できる。共用のトイレ・シャワーは少し狭いが別々に分かれている。夜は明日の宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
宿泊費 19元
宿泊費 112元 予約:大理金玉縁中澳国際青年旅舍
鉄道 97.5元 硬臥 昆明→大理
バス 2元 路線バス
合計 235.5元

雲南省大理 茶馬古道の巍山古城・諾鄧古鎮

雲南省旅行記2016

大理→巍山

09:40頃、ユースホステルをチェックアウトする。人民路口のバス停から4路のバスに乗車。運賃2元で荷花村のバス停で下車、2路のバスに乗り換える。昆明の公交ICカードを使い運賃0.9元。10:40頃、客運南站のバス停で下車。

今日は南バスターミナルの大理興盛客運站から巍山へ移動する。

窓口は相変わらずの混雑だ。

自動券売機は誰もいないので巍山行きのバスチケットを購入しようとするが巍山は表示されているが購入できず。近くの係員のおっちゃんが短距離は非対応だと一言。非対応なのに巍山が表示されているのはどういうこと?チャイナクオリティだな。

仕方ないので窓口で巍山行きバスチケットを購入。大理(下関)→巍山の運賃は15元、客が集まり次第の出発だ。

チケットに印字されたナンバーのバスを見つけて乗車して待つ。

11:05頃、バスが発車する。山道を走り峠を越えて巍山へと爆走していく。

巍山イ族回族自治県

12:30頃、バスターミナルの巍山汽車客運站に到着。

まずはバス情報を確認するが大理行き以外は昆明と南澗県へのバスが少しある。

残りは近郊の農村へのバスだけだ。

運賃表を見るとほとんどが近郊へのバスだけとわかる。

巍山古城を歩いて予約してあるユースホステルへ向かう。

高徳地図を確認しながら古城を南へ20分ほど歩いていく。

雲上的日子青年旅舍

13:00頃、予約しておいたユースホステルの雲上的日子青年旅舍(云上的日子青年旅舍/Beyond The clouds Youth Hostel)に到着。ここはYHA Chinaの加盟店だ。老板が外出中だったので先に部屋に案内されチェックインは老板が帰ってきてからということになる。

部屋は8人ドミトリーできれいに片づいている。各ベッドにコンセントは無くOAタップが代わりにあり電源は何とか確保できる。照明は有ったり無かったりだ。中型ロッカーがあるが5個しかないので早い者勝ちだ。Wi-Fiは問題なし。

共用のトイレ・シャワーは一体型の奴だが許容範囲内。シャワーのお湯の出は良好。

共用スペースには書籍が多数ある。もちろん中国語である。

周辺の様子はこんな感じ。

巍山古城1日目

14:40頃、巍山古城を散歩してみる。大理古城よりは静かであるが巍山イ族回族自治県の県城にあるので古鎮にしては車や電動スクーターが多い。

巍山古城の中に巍山イ族回族自治県人民政府がある。

巍山古城を歩いているとこんな貼り紙を見つける。巍山から兵隊へ行く人員の名簿が公開されている。わざわざこんなもの貼りだすなんて・・・。日本ではあり得ない光景だ。

中国の自称平和団体の人たちから「若者を戦場へ送るのか!」と抗議殺到じゃないか?
いや、中国に日本みたいにそのような平和団体が存在するのか?某国が日本の軍国主義復活とか騒いでいるが、こんな名簿公表している国と比べると日本なんて平和ボケだよ。

巍山古城の北の牌坊までやって来た。

牌坊の近くには「茶馬古道重鎮蒙化」の記念碑がある。巍山も茶馬古道の一部だったようだ。腹減っているので説明は明日読もう。

餌絲

16:00頃、イスラム食堂で餌絲(8元/約136円)を食べる。牛肉がそこそこ載っており牛肉麺より肉が多そうだ。

17:00頃、ユースホステルに戻るが老板はまだ外出したまま。いつ帰ってくるんだ?

18:30頃、老板が帰ってきてようやく登記する。予約時に10元支払い済みなので1泊25元(会員料金)×4の残金90元を支払う。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 90元 残金:1泊25元×4
バス 2.9元 路線バス
バス 15元 大理(下関)→巍山
合計 122.9元

巍山古城2日目

08:30頃、巍山古城を歩くが朝から痰吐きの音が鳴り響いている。爺さんだけでなく婆さんまで痰吐きをしている。おっさんの歩きタバコも酷いし、巍山のマナーはかなり悪いようだ。

08:45頃、巍山古城南の楼閣になる星拱楼に到着。

星拱楼は文筆楼とも呼ばれ、明の洪武23年(1390)に建設され、清の康熙50年(1711)に再建され、咸豊7年(1857)に崩壊するが咸豊10年(1860)に杜文秀パンゼーの乱での左参軍の馬国忠により再建される。

文廟

09:15頃、文廟にやってきたが山門でオバハンが痰を吐いている。文廟は孔子を祀る中国人にとって非常に重要な場所のはずなのだが・・・。現代中国では孔子は無用の長物と化してしまったようだ。孔子を祀る文廟の山門で痰吐きとは孔子もびっくりだろう。

巍山文廟は明の洪武年間(1368ー1398)に建立され、万暦40年(1619)に再建される。清の咸豊、同治年間(1851ー1874)に杜文秀のパンゼーの乱で蒙化を守る反乱軍の将軍である李芳園、馬国忠たちにより修復と拡張が行われる。

建物は新しく再建されたようで古さは感じられない。

廟内にある古木が文廟の歴史を物語っている。

文廟は立派に整備され雰囲気は良好だ。

大成殿には孔子像が祀られているが参拝客はおらず、外で管理人のおばちゃんが廟内を掃除しているぐらいだ。

粑肉餌絲

10:20頃、遅めの朝食で文廟近くの食堂で粑肉餌絲(7元/約119円)を食べる。粑肉は扒肉とも表記したりするが、粑は本来は米偏なのだが大理や魏山では火偏になっている。
だが火偏での漢字は存在しない。
西安のBianBian麺と同じで誰かが勝手に作った非公式の漢字なのだろう。

南詔博物館

10:35頃、南詔博物館を訪れる。2015年10月1日に開館した新館で新しい。

南詔国の展示が中心になっているが重要な出土品は昆明へ持って行かれているようで展示品は少ない。

南詔国以外では少数民族の展示がありイ族が中心になっている。

あとは粑肉餌絲や一根麺といった魏山の食べ物が紹介されている。南詔博物館は珍しく赤い展示がなく普通の博物館になっている。

拱辰楼

昼頃、魏山古城の中心部にある拱辰楼にやってきた。拱辰楼は2015年1月3日に火災で焼失しており、再建工事の真最中であった。外観の工事はほぼ完了しており内装工事が残っているようだ。

茶馬古道重鎮蒙化

12:15頃、魏山古城北の牌坊へやってきた。

昨日の「茶馬古道重鎮蒙化」の石碑を再度確認。魏山は古くは蒙化と呼ばれ南詔国発祥の地になる。蒙化はミャンマーやインドへの通商の要道になり「茶馬古道重鎮」となっていた。清代の「普洱府志」によれば、唐代にできた茶馬互市により交易が盛んになり、茶馬古道の滇藏古道、滇川古道、滇緬古道は全て蒙化を通っていた。

この3本の交易路は「三進三出」と呼ばれ、「三進」の第一は勐海、思茅、普洱、鎮沅、景東を通り蒙化へ入る経路。第二は耿馬、双江、臨滄、雲県、公郎を通り蒙化へ入る経路。
第三は風慶、犀牛渡、茶房寺、鼠街を通り蒙化へ入る経路。

「三出」の第一は隆慶関、雲南驛、南華、昆明、成都、西安を経て北京へ至る経路。第二は瓦房哨、下関、剣川、麗江、中甸(シャングリラ)、ラサ、ネパール、インドへの経路。
第三は三鶴、江橋、漾濞、永平、保山、騰沖、芒市(潞西)、畹町、ミャンマーへの経路。唐代から1960年代まで茶馬古道は交易路として利用されていた。

大理ビールV8

超市で冷えた大理ビールV8 575ml(4元/約68円)を購入。標高1700mの魏山は昼でもまだ暑いので冷えたビールは貴重だ。

アルコール度数は2.5%で少し低めだ。14:20頃、疲れてユースホステルへ戻り寝込む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.5元
合計 21.5元

燜肉餌絲

09:25頃、朝食に燜肉餌絲(7元/約119円)を食べる。昨日は粑肉の方を食べたのだが、燜肉より巍山名物の粑肉の方が美味いな。

南薫橋

今日は巍山古城から3kmほど離れた所にある圓覚寺へ向かう。09:50頃、古城の南側で南薫橋を見つける。1999年に修復されているようだが巍山に古くからある吊り橋のようだ。

さすがに吊り橋を渡るのは危険な気がするので見るだけにしておく。

玄龍寺

山道を登って行き、10:45頃、玄龍寺に到着。

玄龍寺は玄珠観とも呼び、創建は南詔国の頃になり、明の永暦10年(1656)に再建され、清の同治年間に戦乱により破壊され、光緒年間に再建される。

小さな寺で修復はされているが古そうな感じだ。

僧侶はおらず地元民の婆ちゃん2人が管理人をやっているようだ。

龍華寺

続いて隣の龍華寺を見物。こちらも小さな寺で明朝の文官だか将軍が祀られている。

参拝客はおらず地元民がいるぐらいだ。

僧侶はおらず境内に茶館があるようで地元民が集まり麻雀をやっていた。

寺というより地元民の憩いの場のようだ。

11:15頃、龍化寺を離れ山道を歩いていく。

圓覚寺

11:30頃、圓覚寺に到着。

寺には「维护祖国统一 维护民族团结 维护社会稳定」のスローガンが掲げられている。「祖国統一、民族団結、社会の安定を守る」という意味になるが、はっきり言ってこんなアホなスローガンは寺には関係ないだろう。

日本の寺にこんな横断幕掲げていたら「住職キチガイ?」とか思われるだろうな。中国は寺にもこんなスローガンを掲げないといけないほど必死になっているようだが、それだけヤバイ状態なんだな。

圓覚寺は明の成化年間(1465-1487)に蒙化府土知府の左氏により建立され、万暦年間に修復されるが破壊され、天啓2年(1622)に再建、清の康熙年間に修復される。

寺には僧侶はおらず管理人のおっちゃんとおばちゃんがいるだけだ。

参拝客はおらず境内は静かで雰囲気は良く騒がしい観光地の寺とは全く違う。12:10頃、圓覚寺を離れ山を降りる。

武宣王府

12:30頃、武宣王府に到着。

詳細は不明。

楽堡ビール

13:00頃、巍山古城に戻ってきた。超市で楽堡ビール500ml(4元/約68円)を購入。

アルコール度数3.1%でデンマークのTuborgブランドのビールだが大理ビールが生産している。味はすっきりしており昨日飲んだ大理ビールV8と同じような・・・。

回鍋肉蓋飯

夕飯は回鍋肉蓋飯(10元/約170円)を食べる。ホイコーローの豚肉とニラがしっかり炒めてあり美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
合計 25元

巍山古城4日目

朝のうちに明日の諾鄧古鎮での宿を予約しておく。09:00頃、巍山古城を散歩。

巍山古城は雰囲気はまずまずなのだが電動スクーターが古城内を縦横無尽に走ったりしているので危険である。一応進入禁止の柵があるのだが役立たずである。

一根麺

朝食は巍山名物の一根麺(8元/約136円)を食べる。一根麺は1本の麺で作られた麺料理になる。巍山名物だが西安とかでも一根麺は食べられる。

食後は古城を北へと歩いて行く。

建物の屋根に草が生えているのは本当の古建築のようで、この辺は古鎮のいい雰囲気が出ている。

北壇寺

10:10頃、巍山古城の北にある北壇寺を訪れる。北壇寺は明の崇禎15年(1642)に建立された古刹である。

寺の規模は小さいが地元民が常駐して井戸端会議中。

本殿に描かれた壁画はなぜか三国志の名場面が多数描かれている。

「桃園の誓い」「三顧の礼」「空城の計」などお馴染みの場面が描かれている。

督郵が鞭で打たれる場面まで描かれている。なぜ三国志が描かれているのかは不明だ。10:35頃、北壇寺を離れ巍山古城へ戻る。

汆湯餌絲

11:30頃、餌絲屋へ行くが粑肉が売り切れだったので汆湯餌絲(8元/約136円)を注文。

汆湯は「さっと茹でる」というような意味があり挽き肉とネギが具材の餌絲だ。巍山古城の餌絲屋は昼過ぎぐらいには閉店の所が多く営業時間が短い。

16:00頃、再び巍山古城を散歩。

夕方になっても、まだ結構暑い。

古城内の土産物屋には竹細工が結構あるが売れている様子はない。

古城の中心にある拱辰楼にやって来た。再建工事は今年中には終わるのだろうか?

燕京鮮啤

夕飯に饅頭食べて、食後に冷えた燕京鮮啤595ml(4元/約68円)を飲む。

アルコール度数3.6%の生ビールになる。燕京ビールなのだが生産地は雲南省昆明で、ちょっと微妙だな。燕京ビールなら北京でないとな・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
宿泊費 3元 予約:大理諾鄧驢窩驛国際青年旅舍
合計 28元

巍山→大理

07:40頃、ユースホステルをチェックアウト、朝の巍山古城を通り抜けてバスターミナルへ向かう。

08:00頃、バスターミナルの巍山汽車客運站に到着。大理(下関)までのバスチケットを購入するが窓口のおばちゃんは世間話に忙しく接客対応最悪で、投げ銭、投げチケットだよ。

巍山→大理(下関)の運賃は15元、客が集まり次第の発車だ。

バスに乗車して出発を待つ。利用客は地元民ばかりで観光客は小日本1匹だけである。

08:08頃、バスが発車する。

09:25頃、大理興盛汽車客運站に到着。

09:35頃、客運南站のバス停から21路のバスで華端市場へ移動。昆明の公交ICカードは使用できるが割引無しの1元。

大理→雲龍

09:40頃、華瑞市場のバス停で下車して大理快速汽車客運站に到着。自動券売機で大理(下関)→雲龍のバスチケットを購入。

支払いは支付宝にのみ対応なのでスマホでQRコードを読み取って決済。

バスは10:50発、大理(下関)→雲龍の運賃は39元。ハエがやたらと多い待合室でしばらく待機となる。

待ち時間を利用してバスの運賃時刻表を確認しておく。

10:35頃、ボロバスに乗車して発車を待つ。10:45頃、運ちゃんのチケット確認が始まるが、後ろのおサルさんが窓から豪快に痰を吐いている。今日も野生の王国は絶好調、さすが中国だ。

10:50頃、雲龍に向けてバスが発車する。乗客は地元民ばかりだ。

西へと高速道路を走り永平県から山道へ入っていく。12:05頃、トイレ休憩で10分ほど停車。

再び山道を走っていく。

14:00頃、雲龍県の県城へ入りバスターミナルの雲龍客運站に到着。

まずはバスの確認。昆明行きのバスが午前中に2本あるが、基本は一番本数が多い大理(下関)行きだ。大理行きを抑えておけば何とかなるな。

バスターミナル前からは4路のバスが諾鄧古鎮へ行くようだ。バスターミナルが「客运站」で諾鄧古鎮が「千年白族诺邓」になる。ただし、バスが来る気配が全く無い。県城では1路のバスを1台しか見かけていない。