シルクロード旅行記2015 西安碑林・世界遺産 小雁塔

西安城壁

西安城壁09:50頃、西安城壁の東門に当たる長楽門にやってきた。今日は長楽門から西安駅のある北側の城壁へ歩いていく。

入場料は55元だが陝西旅游年票を使えば1日1回無料で入場できる。月曜日でも城壁は観光客で人が多い。

西安城壁それと、この時期はツバメが多く飛んでいる。城壁を歩いていくが自転車を借りて回っている欧米人をよく見かける。チャリで城壁を回るのが流行なのか?

西安城壁城壁を歩くが天気が曇っていても結構暑い。

西安駅11:00頃、西安駅前に到着する。

西安駅駅前は公安の警備が厳しい。2000年代前半なんてこんな警備はなく自由だった。昼頃、駅近くの出入口から出て、611路のバスで戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
バス 2元 路線バス
合計 5元

Lenovoのスマホが届く

今日も天気は曇りで雨が降るようなので遠出は出来ない。注文しておいたスマートフォンの配送状況を確認すると一昨日北京から出荷され、すでに西安に荷物が到着して配達に出発しているようだ。これなら今日はスマートフォンが届くのを待つことにしよう。

荷物10:15頃、スマートフォンが鳴っているので出てみると配送業者の兄ちゃんからであった。宿にいるかの確認でこれから向かうという連絡であった。10:50頃、再び電話があり着いたから取りに来てとの連絡で外へ向かうと配送業者の兄ちゃんがおり名前と電話番号を確認、伝票にサインをして荷物を受け取る。一昨日注文したレノボのスマートフォンが届いた。

配達記録注文して3日で北京から西安へ荷物が配達されるというのは予想外に早かった。中国なので遅延や紛失なんて日常茶飯事だと思っていたのだが無事に届いた。配達業者が中国郵政でなく民間業者の順豊速運だったからか?

梱包箱届いたスマートフォンを早速開封してみる。まず袋を開けるとチャイナ・ユニコムの梱包箱が出てくる。梱包はちゃんとしているようだ。

伝票とか梱包箱を開けると製品の箱と伝票だ。

Lenovo A3600-d今回購入したのはLenovo A3600-dでLTE対応の低価格スマートフォンで購入価格は388元だ。

Lenovo A3600-d海外でも販売されているようなのだが、チャイナユニコムのサイトから購入しているので起動すると沃のロゴが出てくる。ソフトはチャイナユニコム専用にカスタマイズされているようだ。そして、選択できる言語は中国簡体字、繁体字、英語の3種類のみで中国国内仕様では英語以外の外国語がなくても当然だな。

SIMスロットはLTEと3GはマイクロSIMでGSMは通常のSIMカードのデュアルSIMだ。で、自分の持っているチャイナユニコムのSIMカードは通常のSIMカードなのでサイズが合わずGSMでしか使えない。まあ、マイクロサイズにカットすればよいのだが、A3600-dはWi-Fi端末として使えれば良いので特に現時点では問題ないと思ったら重大なことに気がついた。

Google Playが入っていない!代わりにLenovoStoreとかが入っている・・・。中国国内向けの端末は中国政府の嫌がらせでGoogle Playが入っていないのだ。中国人には影響ないけど、こちらには大きな影響が・・・。Lenovo糞だよ。まあ、持っているSONYのMT27iもまだまだ使えているし・・・。中国で端末を購入する時は要注意です。国内仕様はGoogle Playが入っていないと思ったほうがいいです。

昼頃になると小雨が降ってきた。遠出は出来ないので徒歩10分位のところにあるウォルマートへ買い物へ出かけ補給物資の調達をする。夜にqunar.comで6月7日の西安→昆明の切符と6月9日の昆明大脚氏国際青年旅舎の予約をしておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.3元
宿泊費 30元 昆明大脚氏国際青年旅舎
日用品 24.9元
鉄道 383元 硬臥 西安→昆明
合計 466.2元

西安都城隍廟

09:00頃、ユースホステル近くの西安都城隍廟を訪れる。まだ人の少ない門前町を通ると都城隍廟だ。

西安都城隍廟都城隍廟は明の洪武20年(1387)に建立され、南京、北京と並び当時の三大城隍廟の一つとされ、西北各省の城隍廟を統轄したため都城隍廟と称されるようになった。西安を護る神々は城隍老爺、関聖帝君(関羽)、九天聖母などである。
清の雍正元年(1723)に火災で焼失し、川陝総督の年羹尭が明代の秦王府を解体し資材を都城隍廟の再建に充てた。

西安都城隍廟その後は日中戦争時の1942年に日本軍の爆撃で被災、文化大革命では市場にされる。現在の建物は再建されたもので西安の主要観光地となっている。

西安都城隍廟まだ朝であるが参拝客は既にそこそこいるが、地元民のクソジジイどもが痰を吐いている。どう考えても都城隍廟で痰を吐くとかあり得ないだろ!クソジジイどもにとっては都城隍廟は信仰の対象ではなく痰壺程度の価値しかないようだ。

西安都城隍廟中国五千年の道徳はどこへ行ったのだ?礼儀と道徳の中国が崩壊していく・・・。朝から雰囲気台無しだ。

張学良公館

張学良公館09:40頃、都城隍廟を離れ、10:10頃、張学良公館に到着。張学良公館は西安事変の際に張学良、楊虎城、周恩来、宋慶齢、宋子文らが第二次国共合作を協議した場所である。

張学良公館11:00頃、雨が降ってきたので張学良公館を離れる。

城管ユースホステルへ戻る途中、回民街の一角で城管と公安が歩道を占拠していたイスラム食堂を撤去していた。中国では道路使用許可が下りるか知らないが、法律が機能していないので、やった者勝ちで不法占拠とかが横行しているが、城管も容赦なく取り締まるので庶民から相当恨みを買っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス 2元 路線バス
合計 9元

スマホがLTEで使えるようになる

朝から雨が降っている。今日も天気が悪いのだろうか?とりあえず、今日は博物館とかの屋内で見物の出来るところへ行くしかないかな?10:00頃、雨が止んだので出かける。軍資金が少なくなってきたので中国工商銀行のATMで現金を引き出しておく。

SIMカード11:00頃、チャイナユニコムの営業庁にやってきた。先日購入したレノボのA3600-Dを使用するのでSIMカードを標準からマイクロに交換してもらう。受付のおばちゃんにSIMカード交換を伝えて整理券をもらう。12人待ちなので1時間で順番がくるだろうか?とりあえず、展示されているスマートフォンを見ながら待っていると、予想より早く30分ほどで順番が回ってきた。整理券を発行してそのままどこかへ行ってしまった客が数人いたので早かったようだ。

LTEで、窓口のお姉ちゃんに標準サイズからマイクロにSIMカードを変更してもらうようにお願いすると、「先にSIMカッターを試す」ということで例の爪切りみたいなSIMカッターでSIMカードを切り抜く。レノボのA3600-Dに挿して動作確認をすると無事に動作してLTEの表示が出た。3分ほどで作業が終わり無料であった。本来はSIMカードの交換手続きをしないといけないのだろうが、手間やお金もかかるので、最初に保証外だが手間のかからないSIMカッターを試して、失敗したら本来の手続きなのだろう。SIMカードのサイズ変更の客なんかはSIMカッターで処理して新規の顧客に時間を割いた方が儲かるだろうし・・・。

シルクロード遺跡 世界遺産 小雁塔

世界遺産 小雁塔12:10頃、小雁塔に到着する。小雁塔は西安博物院の敷地内にあるので入場料無料だ。ただし、小雁塔に登る場合は別途30元必要だ。まずは入口でパスポートを提示して入場券をもらい中へ。

世界遺産 小雁塔小雁塔は707年に唐代の長安城内の荐福寺の仏塔として建立された。荐福寺は経典翻訳で有名で「長安三大訳場」の一つとして知られていた。2014年にシルクロードの一部分として世界遺産に登録された。観光客は小雁塔周辺に多く西安博物院には少ないといった感じだ。

西安博物院西安博物院は西安市の博物館で陝西省の陝西歴史博物館と比べると観光客は圧倒的に少なく空いているが展示物は青銅器、玉器、仏像があり展示内容はなかなかよい感じだ。14:30頃、小雁塔を出る。

西安碑林

西安碑林14:50頃、西安碑林博物館に到着。入場料は75元だが陝西旅游年票で1回だけ無料で入場券がもらえる。西安碑林博物館は元々は孔子をまつる文廟と碑林であり西安碑林は北宋の元祐2年(1087)に建立された。

西安碑林秦代や漢代から近代までの石碑が約4000点収蔵されており中国を代表する碑林である。

西安碑林この西安碑林の特徴は石碑の拓本が購入できるということだ。碑林内では常時拓本が取られており観光客が土産として購入している。

西安碑林そして、この拓本を取る作業も観光客の見物の対象になっている。

司馬芳残碑西安碑林の中には司馬芳残碑という西晋の頃の石碑がある。司馬芳は司馬懿の父親で、その生涯がこの石碑に刻まれている。

司馬芳残碑の説明かなり間接的ではあるが西安碑林にある三国志関連の石碑である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.7元
バス 2.5元 路線バス
ATM手数料 12.5元
合計 28.7元

世界遺産 漢長安城未央宮遺址

漢長安城未央宮遺址07:25頃、23路のバスで西バスターミナルの城西客運站へ向かう。
今日は朝から天気が良く晴れているので西バスターミナルの北約2kmの所にある世界遺産の漢長安城未央宮遺址へ向かう。08:00頃、西バスターミナルに到着し北へ向かう。08:30頃、漢長安城未央宮遺址に到着する。

漢長安城未央宮遺址漢未央宮は漢代の長安城があった場所である。現在の西安城壁は明代の長安であり、唐代の長安城は現在の城壁と同じ場所であるが規模は倍以上になる。この漢未央宮が最初のシルクロードの起点と言えるだろう。2014年にはシルクロードの一部として世界遺産に登録されている。

漢長安城未央宮遺址2007年に訪れた際は城壁や宮殿の基礎といった土塁が残っているだけで何もない場所であったが、今回訪れてみると公園へと整備途中であったが、残りは博物館を建設するだけのようで、すでに公園内は地元民の憩いの場となっていた。

漢長安城未央宮遺址どうやら大明宮国家遺址公園のように整備するようだ。そういえば周辺には畑や住宅があったような気がするが・・・。記憶違いか?それとも強制立ち退きか?

半坡博物館

半坡博物館09:45頃、漢長安城未央宮遺址を出て、10:30頃、西バスターミナルにある地下鉄1号線の漢城路から半坡へ移動する。運賃は4元で、11:00頃、駅近くの半坡博物館に到着する。

半坡博物館入場料は65元だが陝西旅游年票を使えば1日1回無料で入場できる。

半坡博物館半坡博物館は1954年に発掘された半坡遺跡を保存しており、半坡遺跡は約6000年前の新石器時代の集落跡である。

八仙宮

八仙宮12:10頃、半坡博物館から八仙宮へ向かう。13:20頃、八仙宮に到着する。

八仙宮入場料は3元でボッタクリの中国では良心的な料金設定だが、入口には乞食のおっちゃんたちが多数営業中だ。だいたい乞食の中には偽物も多いようだが、ここは片足がない障害者の乞食がひとりいるのが確認できた。他は五体満足なので職業乞食なのだろう。

八仙宮八仙宮は八仙庵とも呼ばれ、宋代に建立された道教の全真派の道観である。清の光緒26年(1900)に義和団事件で北京を逃れた西太后と光緒帝が西安へ逃れた際に八仙庵に滞在し、「玉清至道」の額を下賜し「勅建万寿八仙宮」に封じられる。これにより八仙宮と呼ばれるようになる。

八仙宮境内は参拝客はいるが人は少なく静かだ。比較的規模の大きい道教寺院なので道士が多い。観光地開発され建物は新しいが観光客は少なく穴場の観光地とも言えるだろう。

拉条干拌麺14:30頃、昼食に拉条干拌麺(9元/約180円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 2.5元 路線バス
合計 12.5元

曲江寒窯遺址公園

曲江寒窯遺址公園ウォルマート前から23路のバスに乗車して大雁塔で22路乗り換えて寒窯路西口で下車する。今日はまず曲江寒窯遺址公園を訪れる。08:45頃、曲江寒窯遺址公園に到着するが、09:00開園なので少し待つことになる。すでに観光客が数人待機しており多少は需要のある観光地のようだ。

09:00になり開園と同時に入場する。入場料は50元であるが陝西旅游年票を使い無料で見物する。曲江寒窯遺址公園は大雁塔の南東の曲江池の東端に位置しておりテーマパークの大唐芙蓉園や二世皇帝陵の近くにある。寒窯遺址は伝説によれば戯曲「五典坡」で王宝釧と夫の薜平貴が暮らしていた場所である。住居跡は西北地域でよく見られるヤオトンだ。

曲江寒窯遺址公園戯曲「五典坡」は簡単に説明すると唐末期に丞相・王允の三女・王宝釧が繍球招親により婿取りを行うが、婿に当たったのが長安城南東の五典坡に住む乞食の薜平貴であった。王宝釧は両親の反対する中、家を出て薜平貴へ嫁ぐ。

曲江池周辺で妖馬が出現し村人が襲われる事件が発生し村人たちは妖馬を恐れて農作業に出なくなる。唐王は妖馬討伐の英雄を募り武芸に秀でた薜平貴が妖馬を討伐し、唐王は大いに喜び薜平貴を後軍督府の職に封じる。

しかし、辺境での戦いが勃発し薜平貴は西涼へと赴く。王宝釧は一人で薜平貴の帰りを待ち18年後に薜平貴が凱旋し2人は幸せに暮らした。

曲江寒窯遺址公園公園として立派に整備され周辺には高級マンションが建ち並ぶが、2007年に二世皇帝陵を訪れた際は、この周辺は畑で何もない田舎であったが日本のバブルを上回る速度で開発が進んでおり、この変貌ぶりには驚くばかりだ。

二世皇帝陵

二世皇帝陵10:30頃、曲江寒窯遺址公園から約1kmの場所にある二世皇帝陵を訪れる。
秦の始皇帝の息子である胡亥の墓だ。

二世皇帝陵ここは去年訪れているので陵墓だけ見物しておく。

西安城壁

西安城壁10:50頃、曲江管委会のバス停から22路のバスで東門へ向かう。11:30頃、東門に到着。西安城壁は入場料55元だが陝西旅游年票を使い無料で入場。天気は晴れで暑いが城壁を歩いて西安駅へ向かう。

西安駅前12:30頃、西安駅までやってきたが、いつもなら三輪車とかのボリタクが屯していて酷い渋滞が発生しているのだが何故か駅前にはボリタクはおらず渋滞も発生していない。公安だか城管だかの浄化作戦でも行われたのか?

12:45頃、西安駅の切符売場で明日の昆明行きの切符を受け取るが農民工のおっちゃんに割り込みされる。後ろに並ぶように言ってみるがおサルさんが服を着ているだけなので無意味であった。唐代の長安でも割り込みは日常茶飯事だったのだろうか?

武警切符を受け取り切符売場を出るが駅前の城壁の下では自動小銃だかショットガンを持った武警が警備している。2007年にはこのような警備はなかったのだが・・・。日本ではありえない厳重な警備をしないといけないほど西安の治安は悪化しているのか?

ビャンビャン麺

biangbiang麺13:00頃、西安駅近くのビャンビャン麺の店でビャンビャン麺(9元/約180円)を食べる。13:45頃、地下鉄の五路口駅近くの公交ICカード販売所で公交ICカードを100元チャージしておく。14:30頃、西門近くのウォルマートで昆明までの食料を購入しておく。これで移動の準備は万端だ。

ウォルマートを出てユースホステルへ戻ろうとするが、出口で口笛を吹く音が聞こえてきた。中国で口笛の音を聞くと高確率でガキの小便なのだが、予想通りウォルマートの出入口でババアがガキを抱えて小便をさせていた。さすが中国、世界最強で格が違う。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 44.1元
バス 4元 路線バス
合計 48.1元

シルクロード旅行記2015 鉄道でコルラから西安へ

バインゴイル・モンゴル自治州博物館

バインゴイル・モンゴル自治州博物館10:00頃、宿から通りを南へ徒歩10分ほどの所にあるバインゴイル・モンゴル自治州博物館を訪れる。昨日、シルクロードマニアの老板と話した際に自治州博物館を見ておいた方がよいということで見学に来てみた。建物はかなり予算をかけているようで立派だ。やはりタリム盆地の石油などの天然資源に恵まれているので羽振りがよいのだろうか?入場料は無料で入口でパスポート確認と手荷物検査がある。

館内は撮影禁止であるが展示内容はシルクロード中心で楼蘭遺跡に重点を置いている様子だ。ロンリープラネット・シルクロードによれば楼蘭や米蘭からの出土品の7割がウルムチの自治区博物館とコルラの自治州博物館に保管されているそうだ。1Fはシルクロードの展示で、2Fは楼蘭遺跡の展示でミイラの展示もあり一見の価値ありである。それと魏、晋の頃の出土品もあり、説明によれば楼蘭は魏の勢力圏内だったようだ。

3Fはモンゴル自治州ということもあり、モンゴル族と清朝の関係やロシアとの戦いが中心である。ここではロシアは侵略者として描かれている。あと、どうでもよいことだが自治州博物館に赤い展示内容があった。赤い展示より出土品を展示した方がよいと思うのだが・・・。

コルラの博物館行きバスちなみにコルラ駅からは101路のバスで龍興苑小区(龙兴苑小区)下車になる。1時間ほどで見学を終えて宿近くのスーパーでインスタントラーメンを買い込んで西安までの食糧を確保する。

11:50頃、宿に戻ると老板がいる。駅で仕事のはずでは・・・。昼食で帰ってきているのか?まあ、老板は駅員なのに宿を経営しているのだから凄い。というか、中国では駅員の副業は認められているのか?

コルラ→西安2809km乗り鉄1日目

コルラ駅昼過ぎに宿をチェックアウトして、12:10頃、コルラ駅に到着。まず、駅前広場に入るのに手荷物のX線検査があり、続いてボディチェック、切符と身分証の確認があり、駅舎の入口で再び手荷物のX線検査と身分証確認があり、ようやく待合室へ入る。

コルラ→西安のK170次の切符今日は14:27発車、コルラ→西安のK170次で西安へ移動する。西安へは2809kmの距離を38時間51分かけて明後日の早朝05:18到着予定だ。切符は硬臥で運賃は507.5元(約10150円)だ。ちなみに日本の上野-札幌を結ぶ寝台特急北斗星は1214kmを走るので、K170次がどれだけ長距離だか分かるだろう。

コルラ駅待合室待合室を見る限り農民工のおっちゃんたちがやたらと多い。通路には尿素袋、肥料袋やバケツが無造作に置かれている。もし、硬座だったらカオス度MAXの車両でやばかっただろう。14:05頃、改札が始まる。いつもなら前もって先頭を確保するのだが、今回は硬臥なので荷物の置き場所とかをそれほど心配する必要はない。でも、乗客のほとんどが服を着たおサルさんだったので改札口は割り込みで大混乱だ。

HXD3C和諧型電気機関車まあ、列の5番目ぐらいだったので改札口はすぐに通過して歩いて車両へ向かう。乗車して荷物を置いたら先頭の機関車撮影へ向かう。天気は晴れで順光なので撮影条件は良いが、コルラ駅はホームが高いので機関車の台車が隠れてしまっている。これでホームが低ければ文句なしなのだが・・・。

換票証14:27に定刻通り列車が発車し、すぐに乗務員が切符を換票証と交換に来る。これで下車駅の手前で乗務員が切符へ交換に来るので寝過ごす心配がない。といっても、自分は終点までの乗車なので寝過ごしようがない。あとは西安到着まで寝て過ごすしかない。列車内ではやることがないのだ。窓が開けられれば風景を撮影できるのだが・・・。

インスタントラーメン昼食にインスタントラーメンを食べる。西安まではインスタントラーメンで乗り切る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.7元
合計 20.7元

コルラ→西安2809km乗り鉄2日目

朝になるとトイレや洗面台の水が出なくなっていた。水切れだ。通常の使用方法なら水切れは起きないのだが、この車両はメンテナンスが行われておらずトイレの水が流れたままになっているので水を著しく浪費する。ちゃんと故障部分を修理していれば、この様なことはないはずなのだが、チャイナクオリティでは修理なんてしないので、こういった問題が発生する。おかげで別の車両のトイレを使うことになる。

シルクロード河西回廊を東へ走り、08:35頃、万里の長城の嘉峪関長城が見えてきた。
嘉峪関が河西回廊で一番狭くなる場所だ。08:45頃、嘉峪関駅に到着して給水が行われトイレと洗面台が使えるようになる。

そして、列車が東へ走り張掖駅停車中に中国ならではのイベントが発生する。駅停車中はトイレが使用不可になるのでおばちゃんが洗面台でガキに小便をさせていたのだ!乗客に人が少なく服を着たおサルさんが多いとは思っていたが硬臥にもおサルさんが紛れ込んでいるとは・・・。そういえば、ここは孔子や孟子が生まれた国だよな。外国人からすれば孔子や孟子が生まれた国でこんな事が起きるなんて想像できないぞ!やはり偉大な某党の教育の成果なのだろうか?五千年の歴史を持つ中国のイメージが崩壊していく・・・。

武威駅14:25頃、武威に到着する。次はようやくシルクロード河西回廊を抜けて蘭州だ。

蘭州駅18:15頃、蘭州駅に到着する。ここで機関車の交換が行われる。

そして、再びイベントが発生する。また、母ザルが洗面台で子ザルに小便をさせている。子ザルは頻繁に「尿尿」いってうるさいし・・・。母ザルは小便させてすぐ子ザルに水飲ませるし・・・。これでは「尿尿」と子ザルがうるさいわけだ。もうさすが中国としかいいようがない。小日本にはとても真似できない。中国は世界最強だ!

19:00頃、乗警が身分証の確認にやってきた。乗客の身分証を端末に読み込ませていく。パスポートを提示すると乗警は中身を確認せずに行き先だけ聞いて返却してきた。外国人には用はないらしい。そういえば警備が厳しかった新彊ウイグル自治区では列車内での身分証確認が無かったのだが、これはどういうことだ?列車内での身分証確認は北京への直訴阻止が目的か?

コルラ→西安2809km乗り鉄3日目

04:30頃、起床するが既に朝のトイレ争奪戦が始まっている。どの車両もトイレ待ちの列ができている。自分のいる車両は水の止まらない壊れたトイレのおかげで、再び水切れになり洗面台やトイレは水が流れず使えない。おかげで隣の車両のトイレや洗面台を使う。
そして、また母ザルが洗面台で子ザルに小便をさせている。水が流れない洗面台だから誰も使えないので影響はないといえばないのだが外人にはこの光景は勘弁してほしい。夜が明ける前から世界最強の中国はレベルが高い。

西安駅定刻より5分早く05:13に西安駅到着。コルラ-西安、2809km、2泊3日の鉄道での移動が終わった。これでシルクロードの天山北路、天山南路、西域南道の旅が完了して出発地点の西安に戻ってきたというか中国へ戻ってきたといった感じだ。駅を出ると宿の客引きやボリタクの運ちゃんたちが待機しており、いつもの西安駅前で人が多い。

そして、早朝から痰吐き全開でまさに中国だ。バスはまだ動いていないのでしばらく待機となるが、待機しているとアイツ等がやってきた。乞食だ!乞食も早朝から営業中であった。耳が聞こえない様子であったが、この場合は十分な演技指導を受けている可能性が高く100元札を出すと耳が聞こえるようになることも否定できない。そういえば日本にもゴーストライターを使っていた演技力のある偽作曲家がいたな。

西安秦城小巷青年旅舍06:40頃、611路のバスで鐘楼と西門の間にある橋梓口(桥梓口)のバス停へ移動する。イスラム教徒の居住区である回民街に入り、07:10頃、回民街の中にある西安秦城小巷青年旅舍に到着する。まだ朝早いので閉まっているかなと思ったら開いていたの扉を叩かずに済んだ。今回はeLongで予約しておいたので登記は問題なく完了。1泊50元の4人ドミトリーに7泊する。

西安秦城小巷青年旅舍ドミトリー肝心の部屋であるが扉を開けての第一印象は野郎臭が酷い。この表現の難しい臭いは何なんだ?とりあえず扉は開けたままで荷物を出して滞在準備をする。臭いがなくなるとなかなかいい感じの部屋だ。4人部屋でも割と広めで設備も新しい。部屋に付いているトイレ・シャワーは掃除してあり綺麗だが、シャワーに破損箇所が・・・。Wi-Fiは部屋の中では繋がるけど回線自体が激遅で使いものにならない。

先客は3人おり2人すぐに出て行ったが宿泊客のモラルに問題有りだ。ベッドで寝タバコしているし、床に痰吐いているし野郎の客層には問題有りだ。09:30頃、西安名物のbiangbiang麺を食べに出かけるがユースホステルを出ると表の路地は市場とかしており人多すぎだ!

biangbiang麺朝食兼昼食にbiangbiang麺(13元/約260円)を食べる。ユースホステルへ戻りインターネットでチャイナユニコムのサイトからスマートフォンを購入する。購入したのはLenovo A3600-dで価格は388元(約7760円)だ。1週間以内には届くようだが本当に届くだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 350元 1泊50元×7
バス 1元 路線バス
スマートフォン 388元 Lenovo A3600-d
合計 754元

シルクロード旅行記2015 鉄道で西安から西寧・青海省ダライ・ラマの故郷へ

四川省から西安到着

日付が変わった頃、ようやくエアコンの温度を下げたようで涼しくなってっきた。裸族もいなくなり普通の民工列車になった。深夜になると通路で寝ている乗客がいたり、寝ている乗客のことは考えずにスマートフォンでイヤホンせずにドラマを見ている乗客や賭けトランプに興じている乗客がいたりするのでかなりのサバイバル環境であることには変わりない。

06:15頃、宝鶏に到着する。ここでかなりの乗客が下車する。どうやら、ウルムチ行きの列車に乗り換えるようだ。06:28に列車が発車する。

08:43、西安到着。まずは切符売場でインターネットで予約購入しておいた4月2日の西安→西寧の切符を受け取る。

続いてバス停へ向かうがおサルさんが多く乗車バトルが各所で発生している。並べよ!09:15頃、乗車バトルで103路のバスに乗車する。乗車バトルは何とかくぐり抜け座席を確保したが、目の前のおっちゃんが頻繁にゲップをしている。朝から精神的打撃が大きい。玉祥門で下車する。ICカードで運賃は0.5元だ。

秦園青年旅舍(Warriors Youth Hostel)

09:50頃、Booking.comで予約しておいた秦園青年旅舍(秦园青年旅舍/Warriors Youth Hostel)に到着する。

部屋は8人ドミトリーで1泊25元だ。地下室のドミトリーであるがWi-Fiは使えるし、共同のトイレ・シャワーも許容範囲内で料金を考えると十分な設備だ。

陕西旅游年票を購入

10:15頃、ユースホステルを出て陕西旅游年票一卡通の購入に出かける。去年購入した店へ行ってみると、煉瓦の壁で覆われており再開発で閉店していた。仕方がないのでその辺を探していると超市で「旅游年票」の文字を発見!店のおっちゃんに聞いてみたら在庫があったので購入する。

値段は98元だ。これがあれば西安市内の主だった観光地が無料もしくは割引料金で見物できる。陝西省以外の観光地でも無料で見られる所があるので持っていて損のない一枚だ。

西安での目的のひとつは旅游年票の購入なので、今日はユースホステルへ戻り洗濯と靴を洗う。靴が臭ってきており、このまま悪臭を放っているとドミトリーを追い出される可能性があるので靴を徹底的に洗う!靴が乾くまでは事実上行動不能なので西安では情報収集と物資補給のみかな?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.2元
宿泊費 75元 1泊25元×3
バス 0.5元
陕西旅游年票一卡通 98元
合計 195.7元

鐘楼書店でロンリープラネットを購入

昨日洗った靴が乾くまで行動不能なので、昼頃にサンダルで鐘楼へ向かう。鐘楼の東200-300mの場所に新華書店の系列店である鐘楼書店があり、ガイドブックを立ち読みして情報収集をする。

地球の歩き方を列車のトイレで便器へ落下という事故をやらかして、紙媒体での西域へのガイドブックがないのでロンリープラネットを探す。今後の計画についてはシルクロードを西へ進み新疆ウイグル自治区のウルムチ、トルファン、カシュガル、そして、パミール高原のタシュクルガンを目指す。

そのため、Lonely Planet:丝绸之路を購入する。定価は69元だ。新華書店は店員の態度が悪いので本当は購入したくなかったのだが、かといってアマゾンだと値段が安くても日本みたいに翌日や翌々日到着というのは期待できないので、仕方なく購入した。

これで、物資補給は完了し、あとは靴が乾くのを待つだけだ。サンダルでは遠出できないし格好がみっともない。中国でおばちゃんがパジャマで出歩いているのと似たようなものだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30元
ロンリープラネット丝绸之路 69元
合計 99元

雨で動けず

一昨日洗った靴がまだ乾かず今日も遠出ができない。09:30頃、サンダルで外へ出るが天気は曇りで雨が降りそうな気配だ。近くの安定門まで行ってみたものの雨が降り始めたのでユースホステルへ戻り部屋で大人しくする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
合計 23元

鉄道で陝西省→青海省

西安駅

※HDDデータが吹き飛んだために画像はございません!
05:45頃、起床して出発準備を整える。今日から新彊ウイグル自治区のウルムチ、カシュガル、ホータンを目指して鉄道でのシルクロード旅行の開始である。計画では天山北路、天山南路、西域南道を巡る。

06:15頃、ユースホステルをチェックアウトする。雨はやんでいるが天気は曇りだ。sa金橋のバス停から103路のバスで西安駅へ向かう。運賃はICカードで0.5元だ。朝の通勤ラッシュが始まる前なので道路は空いており、06:50頃、西安駅に到着する。

入口でいつもの切符と身分証確認、荷物のX線検査を受けて待合室へはいるが駅員はパスポートの中身までは確認せずだ。外国人には関わりたくないのか?それとも外国人はどうでもよいということか?待合室に入るが改札口はすでに列ができている。これから乗車するのは、07:30発の西寧行きZ273次だ。今回初めてZ列車に乗車するのだが、正直言ってあまり鉄分補給にはならない。

直達特快のZ列車は2004年頃に登場した当時は特快のT列車より上の最上級の列車で、始発駅から終点まで停車駅なしのノンス トップもしくは停車駅1駅のみで、夜発車で翌朝到着といったダイヤで北京-上海などの大都市間を結んでおり、主な客層は金持ちやビジネスマンであり、日本 でいえばブルートレイン+ビジネス特急みたいな感じかな。当時は最上級の列車であったが、現在は途中の停車駅が増えて直達特快とはいえないダイヤで特快のT列車と同等の扱いになっている。

Z273次も西寧まで停車駅がいくつもあり隴西とかの田舎駅にも停車する。これでは快速のK列車と同等といってもいいぐらいだ。はっきりいってZ列車の存在価値がなくなりつつある。そして、改札口には発車時刻遅延の表示が・・・。15分遅れの07:45発のようだ。

07:38に改札が始まるが、これだと発車時間がさらに遅れるような・・・。改札口の乗車バトルを突破して乗車するが、すでに荷物棚は一杯だ。しかし、座席下に荷物を置くのは避けなければならない。座席下はガキの小便やおサルさんたちの痰、手鼻などで汚染される可能性が高い。荷物棚にカップ麺が置かれている場所を見つけカップ麺をどけてバックパックの置き場を確保する。

バックパックを荷物棚に載せている間に列車が発車する。07:30発が予想通りさらに遅れて29分遅れの07:59の発車であった。終点の西寧までは892km、約10時間の旅だ。定刻通りなら17:40に西寧到着だが約30分の遅れは取り戻せるか?まあ、蘭州あたりの停車時間を削れば楽勝だろうな。Z列車なので車両は25Tで最高速度160km/hまで出せるので停車時間を削る以外でも十分遅れは取り戻せるだろう。

西寧到着まで乗り鉄が十分楽しめると思ったのだが、GPSの感度が悪く測位できない。
これでは現在位置や速度がわからない。25Gとかの他の車両ではGPSが問題なく使えたのだが、25TだとGPSの信号が受信できない。

2009年に青海チベット鉄道でラサへ行ったときも25Tの車両でGPSが使えなかった。どうも、25Tの車両はGPSの電波を通さない仕様のようだ。窓ガラスも25Gとかとは別物を使用しているようだ。これは意図的にGPSが使えないようにしているのか?それとも偶然使えないだけか?

宝鶏に09:35頃到着する。ホームに降りてGPSを試してみると問題なく測位できた。そして、発車間近になり乗車するが、車内では信号ロストでGPSは使えなかった。やはり、25TはGPSの電波を通さない仕様のようだ。

09:45頃、列車が発車するが、30分遅れでの運行だ。宝鶏を出発して徐々に山が多くなりトンネルの区間が多くなってきた。曇りだった天気は晴れに変わり風景も徐々に変わってくる。11:00に天水到着。

天水はシルクロード遺跡で世界遺産の麦積山石窟や三国志遺跡の街亭古戦場などがあるが今回は素通りする。11:05に列車が天水を発車する。12:00頃、盒飯の車内販売が始まる。値段は、いつもの通りで20元(約400円)のボッタクリ価格だ。日本のコンビニ弁当と大して変わらないのに20元は高い。

この頃になると外の風景は乾燥地帯に変わり山に木は生えておらず西域の風景になってきた。12:33に隴西到着。12:38頃、隴西を発車する。

この時に意外なことに気がつく。客車の乗降口でGPSを試してみたら信号を受信して測位できたのだ。どうやら、客車内のガラスと乗降口のガラスは違う種類のようだ。客車内のガラスはUVカットとかの仕様で、たまたまGPSの電波が遮断されているのか、それとも大人の事情でGPSの電波を遮断する仕様にされているのか?乗降口から座席に戻るがGPSは信号ロストして測位できない。13:35に定西到着し、13:38に発車する。

15:06頃、蘭州に到着する。甘粛省の省都なので半分ほどの乗客が下車する。停車時間が長いのでホームへ降りてみる。この時期の蘭州はまだ寒いと思っていたが意外にも暖かい。ホームでは幾つものワゴンがありカップ麺や飲み物などが売られている。

15:21に蘭州を発車する。16:39頃、海石湾に到着して、16:42頃、列車が発車する。
次は終点の西寧になる。

17:47頃、7分遅れで西寧に到着する。西寧駅は新駅舎になり昔の駅より規模が大きくなっている。しかも、出口には自動改札機が導入されており、最先端の設備を導入しているようだ。

出口を出るが、まず目に付くのが武装警察だ。しかも、数多いし自動小銃まで持って警備している。西安駅では公安だけで武警はいなかったが、西安よりはるかに田舎の西寧で自動小銃を持ってまで警備する必要があるのか?一体何を恐れているのだ?18:08頃、西寧駅の隣にできた公交汽車站から1路のバスに乗車して大什字で下車する。運賃は1元だ。

理体青年旅舎

18:30頃、青海省政府近くの民主路まで歩いて、eLongで予約しておいた青海行青年旅舎に到着する。1泊35元で3泊する予定であったが、外人お断りのユースホステルで宿泊拒否され別のユースホステルを案内され追い出される。とりあえず20分ほど歩いて案内された理体青年旅舎へ行き1泊40元の6人ドミトリーを3泊することにする。

すでに夜になっているので夕飯を食べに出かける。近くにイスラム食堂があるので牛肉麺(7元/約140円)を食べるが、まだ物足りないので別のイスラム食堂で乾伴麺(9元/約180円)を食べる。これでもまだ物足りないのでさらに別のイスラム食堂で乾伴麺(10元/約200円)を食べる。これでようやく食べた気になった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
宿泊費 120元 1泊40元×3
バス 1.5元 路線バス
合計 147.5元

ダライ・ラマの故郷

西寧→平安→タクツェル(紅崖村)

※HDDデータが吹き飛んだために画像はございません!
06:30頃に起床して、06:55頃、30路のバスに乗車して康楽で下車しいて八一客運站へ向かう。運賃は1元だ。

07:10頃、バスターミナルの八一客運站の交差点から平安行きバスに乗車する。平安までの運賃は5元だ。乗車時は誰も並ばずに乗車バトルに突入しているが、確実に座れる状態だったので自分は乗車バトルには参戦せず後ろからバトルを見物しながら乗車する。なぜ確実に座れるのに乗車バトルをしているのだろうか?まあ、ある意味で安定の中国だ。

08:20頃、平安に到着。平安驛の駅前広場の近くから石灰窯行きのバスが出ているが、先に朝食と昼食に油餅を購入しておく。1個2元(約40円)で3個購入する。

ダライ・ラマの故郷タクツェル(紅崖村)までは直線距離で約25kmだ。前回、タクツェル(紅崖村)を訪れたときは手前の集落までしかバスが行かなかったが、今回は運ちゃんに聞いてみたらタクツェル(紅崖村)への分かれ道を通るということであった。運賃は4元だ。
09:45頃、タクツェルへの分かれ道に到着し下車する。バスはさらに奥の集落へと走っていった。ここからタクツェルまではひたすら坂を上る。

タクツェルの手前で分かれ道があり、この脇道がダライ・ラマの生家への近道だ。

脇道を歩くとダライ・ラマ生家が見えてきた。

ダライ・ラマ生家

10:40頃、ダライ・ラマの生家に到着する。

門は閉ざされ中へ入ることはできない。

そして、このド田舎に何故か監視カメラが2台設置されていた。一体このド田舎で何を監視するのだ?何を恐れているのだろうか?

裏の畑の小道を登り内部の様子をうかがうが建物は新しく整備されており古さは感じられない。ちなみに隣の家はダライ・ラマの親戚の家で生家を管理しているらしい。

周辺を歩いてみるが訪れる時期が早すぎたので畑は耕し始めたばかりで、谷には雪が残っており草も生えていない。

4月とはいえタクツェルは標高2800m付近の高地だ。タクツェルに春が訪れればかなりよい景色が見られるだろう。

タクツェルは非開放区のようなので公安に見つかると面倒なので、昼頃に坂を下り来た道を戻りながらバスが来るのを待つ。

13:45頃、ようやくバスが通りがかり、平安行きのバスに乗車する。運賃は3元だ。14:30頃、平安に到着、平安驛の駅前広場から西寧行きのバスに乗車する。バスがすぐに発車し客を乗せながら西寧へ向かう。西寧までの運賃は5元だ。
15:40頃、八一路客運站に到着する。

夕飯はユースホステル近くのイスラム食堂2軒で乾伴麺(9元/約180円)と乾拉(8元/約160円)を食べる。夜は中国鉄路客戸服務中心で明後日の西寧→蘭州の切符を予約購入する。当初の予定では明々後日に蘭州へ移動しようと考えていたが天気が悪いので予定を切り上げて蘭州へ移動する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
バス 10元 西寧↔平安
バス 4元 平安→タクツェル(紅崖村)への分かれ道
バス 3元 石灰窯→平安
バス 2元 路線バス
鉄道 32.5元 西寧→蘭州
合計 74.5元

西寧汽車站

※HDDデータが吹き飛んだために画像はございません!
07:00頃、起床するが天気は曇りで雨が降りそうだ。いや、雪が降りそうな寒さだ。08:20頃、西寧駅を訪れる。駅の隣にある公交汽車站は路線バスと長距離バスのバスターミナルになっている。公交汽車站の中に西寧汽車站が入っているのだ。長距離バスの時刻表があったので撮影しておいたが、どうも別の場所に西寧汽車站の新バスターミナルを建設するようなので数年後には路線バス専用のバスターミナルになりそうだ。

西寧駅は新駅舎になり巨大で便利になったが、なぜかまだ建設されていない地下鉄の案内があったりと混乱を招くような表示がある。そして、今日は駅前に武警がいない。今日は休みか?

08:30頃、昨晩インターネットで予約購入した蘭州行きの切符を受け取るため切符売場へ行く。入口で保安のボディチェックを受けて列に並ぶが自動券売機は空いている。中国人は二代身分証を持っているのに、なぜわざわざ行列に並んで切符を買うのだ?自動券売機なら時間もかからず楽だろうに・・・。で、行列に並んでいるとおサルさんが割り込みをしてきた。まあ、いつもの中国だな。そして、割り込みのおサルさんを追い出す。

09:00頃に一度全ての窓口が閉まる。どうやら人員交代のようだが、行列が一気に増えて最後尾は1時間待ち確実の状況だ。自分の順番が近くなると窓口で割り込みをしようとするおサルさんが現れる。後ろに並ぶようにいうが1時間以上並びたくないらしい。

そこでおサルさんに二代身分証を持っているから空いている自動券売機なら簡単に購入できることを教えてあげるが、何故か自動券売機では買いたくないらしい。自動券売機で購入できるのに、わざわざ行列に割り込んで切符を購入しようとするおサルさんの行動パターンは理解不能だ。

09:15頃、切符を受け取り切符売り場を出るが入口で公安が身分証確認をしている。そして、駅前広場には自動小銃を携帯して武警が巡回している。どうやら、公安や武警は9時から勤務開始のようだ。

高原明珠

09:40頃、公交汽車站から5路のバスに乗車して紙坊街で下車して南西へ歩く。11:00頃、高原明珠に到着する。高原明珠は西寧で一番高い建物で展望台だ。上海の東方明珠塔の西寧版で形も東方明珠塔によく似ている。こういった現代建築の展望台とかには興味はないのだが訪れてみた。「だったら行くなよ!」とかいうツッコミはご容赦を・・・。

何でここに来たかというと陝西旅游年票が使えるから来たのだ。通常は入場料50元なのだが陝西旅游年票を使うと1回だけ無料で見物できるのだ。

で、この展望タワーに上がってみたが天気が悪いので西寧の街は一望できず・・・。おまけに天気が悪いからといって観光客は清明節前日の土曜日なのに自分と親子連れ2人の合計3人だけ・・・。

これはどう考えても赤字経営だろ!数年以内に廃墟になる気配がする。バブル崩壊後の日本みたいになりそうなというか、このままだと夕張とかにあったテーマパークの二の舞になるだろう。それでも箱物建設に走る中国は、この先大丈夫か?

金塔寺

昼頃、高原明珠最寄りの西山一巷のバス停から40路のバスに乗車する。運賃は1元だ。40路のバスは西寧駅行きだったので、5路のバスより40路に乗車して来れば歩く距離が短くすんだ。

11:40頃、高原明珠を離れる。五中のバス停で下車して、宏覚寺街にあるチベット仏教寺院の金塔寺を訪れる。西寧の中心部近くにある寺なので外からだと寺というのが分かりにくいが入口付近にルンタや線香を売る店があるので何とか見つけた。金塔寺は明の万暦12年(1612)に建立され西寧市内に残る数少ないチベット仏教寺院である。13:00頃、イスラム食堂で乾拉麺(8元/約160円)を食べてユースホステルへ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21元
バス 3元 路線バス
合計 24元

陝西省旅行記2014秋5 シルクロード世界遺産 張騫墓

漢中三国志遺跡

バスで勉県→漢中へ

09:00頃、ホテルの聚仙楼大酒店をチェックアウトしてバスターミナルの勉県汽車站へ向かう。

勉県汽車站ではバスの時刻表と運賃を確認する。

漢中行きのバスは10分間隔で運行されており、窓口で切符は買わずに乗車して運賃を払う方式だ。漢中までの運賃は10元だ。

勉県汽車站からは四川省行のバスもあり、成都、綿陽、広元へのバスがある。

漢中行きのバスに乗車し、09:15頃、バスが出発するが、車内の雰囲気が北京や上海のバスとは全く違い完全に田舎のバスだ。

乗客の中国語は何を言っているのか全く分からないし、雰囲気が上海や北京の中国人とは全く違う。田舎者のオーラが出ているというか床に唾吐いたりと行動が田舎者、いや、おサルさんだ。
別の意味でレベルが高い。

10:10頃、40kmの道のりを約1時間かけて漢中のバスターミナルである漢中汽車站に到着する。

漢中のホテル・御庭酒店

まずは、宿を確保しなければならないのだが、eLongでホテルを予約してあるのでホテルを目指す。念のため路線バスで行けるかバスターミナル近くの石馬路のバス停でバスを確認するが、どのバス停なのか分からない。

仕方ないので徒歩で漢中駅の北へ向かう。後で分かったのだが石馬路のバス停から106路で鉄路医院のバス停で下車すれば徒歩3分ほどで辿りつけた。それと106路のバスは漢中駅前も通っており人民路のバス停で下車すれば漢中駅にもいける。

陸橋を越えて、10:40頃、ホテルの御庭酒店に到着するが、フロントでパスポート提示すると服務員のお姉ちゃんが老板娘を呼んでいる。おまけに「韓国人?」と訊かれる。おいおい、さっきパスポート確認していただろう。

何やら外国人お断りの気配が漂ってきた。老板娘がフロントに来て何やら確認している。で、老板娘が「先に派出所で登記してきて!」とか言ってくる。おいおい!派出所への登記はホテル側が通常はやる事だろう!

どうも、自分が初めて来た外国人のような気配が・・・。派出所の場所なんか知らないし、公安に説明する中国語力もないので老板娘に一緒に来てもらうように頼んで、老板娘の車で派出所へ向かう。駅へ向かう陸橋を越えた所にある派出所に到着するが、ここはバスターミナルから歩いて来た時に通りすぎた所であった。

派出所で老板娘が公安に説明するが何故か日籍華人とか説明している。自分はコテコテの日本人なのだが・・・。公安がどこかに電話で確認してパスポートのビザと写真の部分のコピーを取って派出所での登記は完了する。

12:00頃、派出所から戻り、ようやく宿泊できる。しかし、老板娘はさらに公安局のどこかにパスポートのビザと写真の部分のコピーを提出しに行くことになる。出入境関連の部署だろうか?

宿泊する部屋は1泊91元の1人部屋だ。料金表には136元とか表示されているのでネットでの予約は重要だ。部屋は思ったよりも広く、テレビが液晶だし、トイレ・シャワーが広い。部屋の壁紙が剥がれている所があるが掃除はちゃんとしてある。Wi-Fiも使えるし、勉県のホテルより格段に設備が良い!これで、1泊91元なら文句はない!

魏延が馬岱に斬られた古虎頭橋

13:00頃、鉄路医院のバス停から106路のバスで漢中汽車站のある石馬路のバス停で下車する。13:20頃、古虎頭橋に到着するが、工事中で外からしか石碑を覗けない。少々残念ではあるが仕方がない。

古虎頭橋は諸葛亮の死後に反乱を起こした魏延が馬岱に斬られた場所だ。漢中の中心部にありバスターミナルの漢中汽車站の対面に位置している。三国志遺跡で最も都会にある遺跡でもある。

古漢台

古虎頭橋のすぐ近くにある中心広場のバス停から9路のバスに乗車して古漢台で下車する。14:00頃、古漢台を見物する。

古漢台は劉邦が漢王を名乗った場所だ。現在は漢中市博物館になっており無料で見物できる。ただし、パスポート必須である。

張嶷墓碑

古漢台の碑林には蜀に仕えた張嶷の墓碑があるので探してみると、しっかりと残っており健在であった。

勉県張魯城遺址の場所

そして、展示物を見物していると漢中の仏教遺跡の地図に張魯城遺址が掲載されているではないか!勉県の古陽平関の奥の山にあるという情報を以前に入手していたが、奥は奥でもかなり奥地で小砭河という僻地の周辺のようだ。徒歩では無理だし、勉県からボリタクでも行けるか怪しいほど奥地にある。

劉邦の飲馬池

14:50頃、古漢台の南東にある飲馬池を訪れる。飲馬池は紀元前206年に劉邦が漢中に駐軍した際に、この池で馬に水を飲ませたという故事が残っている。

韓信の拝将壇

15:15頃、拝将壇にやってきた。
拝将壇の入場料は20元で高い!見物してみるとパネル展示が少しあって、他には韓信の像と石碑があるだけだ。これで20元はボッタクリではないか?

2007年に訪れた時は地元民の公園であったが、2014年に訪れたら観光客用の施設となって地元民はいなかった。

これは地元政府が拝将台の使用権とかを開発業者に売ったのかな?

GPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

勉県汽車站
N 33°09’20.38″
E106°40’29.37″
漢中汽車站
N 33°05’02.02″
E107°01’21.92″
御庭酒店
N 33°05’44.53″
E107°01’23.69″
古虎頭橋
N 33°04’57.37″
E107°01’23.28″
古漢台
N 33°04’18.53″
E107°01’44.25″
飲馬池
N 33°04’12.42″
E107°01’52.96″
拝将壇
N 33°03’58.67″
E107°01’36.74″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.9元
宿泊費 293元 91元×3
バス 10元 勉県→漢中
バス 4元
拝将壇 20元
合計 341.9元

シルクロード遺跡・世界遺産 張騫墓

漢中→城固

08:30頃、鉄路医院のバス停から106路のバスでバスターミナル近くの石馬路のバス停へ向かう。今日は2014年に世界遺産に登録された城固の張騫墓を訪れる。

08:45頃、バスターミナルの漢中汽車站に到着し城固行きのバスのチケットを購入。運賃は8.5元だ。

バスに乗車する前にバスの時刻表を確認しておく。漢中汽車站からは西安や宝鶏など陝西省内のバスの他に四川省、重慶、甘粛省へ伸ばすも出ている。

08:50頃、城固行きのバスが出発する。出発時に乗客は自分を含めて3人だけだったが、途中で客を乗せながら城固へ向かう。

城固汽車站

09:50頃、バスターミナルの城固汽車站に到着し、まずはバスの時刻表を確認する。

陝西省内の路線はもちろんだが北京、上海、深圳、蘇州、南京といった長距離バスも運行されている。

張騫広場の張騫像

バスターミナルのすぐ近くにある張騫広場の張騫像を見物する。

張騫広場の脇にバス停があり路線バスを確認するが張騫墓行きのバスはないようなので、10:15頃、徒歩で張騫墓へ向かう。

世界文化遺産 張騫墓(張騫紀念館)

張騫墓は城固の県城から西へ3kmほどの場所に位置しており、案内標識もあるので問題なくたどり着けそうだ。11:05頃、張騫墓に到着する。

張騫墓は張騫紀念館としても運営されている。張騫墓の入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

張騫は前漢の武帝の命により匈奴討伐の為に匈奴の西にいる大月氏と同盟を結ぶために西域へ赴き、当時、漢が知らなかった西域の情報を持ち帰り、後のシルクロードの交易に大きな影響を与えている。

2014年に世界文化遺産に登録されたが観光客は少なめだ。

ゆっくり静かに見物でき張騫墓は穴場の世界遺産だ。

しかし、静かな世界遺産にも、あの不快で不衛生な音が響いてきた。そう、痰を吐くサルどもがいたのだ。張騫墓の前で三匹のサルが痰を吐いている。

ここは世界遺産で中華民族の偉大な先人が眠る墓だぞ!中国の素晴らしい歴史を感じていたのに、この三匹のサルのおかげで台無しだ。それにしても、どうして中国では毎日、痰や唾を吐くサルに遭遇するのだ?孔子の教えを受け継ぐ本当の中国人に未だに出会えていない。

一体どこに行けば孔子や孟子の教えを守る中国人に会えるのだろうか?張騫も墓の中で嘆いているだろう。中国が痰吐きのサルで溢れていることに・・・。

12:30頃、張騫墓を離れて、城固の県城へ向かう。13:10頃、城固の県城に戻ってきた。
城固中心を南北に通る労働路で、13:25頃、5路のバスに乗車し上元観へ向かう。上元観まで運賃は4元だ。

途中、張騫像のある張騫広場の前で時間調整の停車をして、城固汽車站の前を通過していく。14:30頃、上元観に到着するが、ロンリー・プラネット陝西によると上元観古鎮があるそうなのだが案内標識とか一切ない。

とりあえず百度地図に上元観古鎮が出ていたので、その場所へ行ってみるが明清建築の古い建物は見あたらない。周辺を歩いても中途半端に古いボロ家屋しか見あたらない。

情報不足のまま来てしまったので、これ以上無駄に歩いても意味がないので、15:05頃、漢中行きのバスに乗車する。漢中までの運賃は5.5元だ。15:10頃、バスが漢中へ向けて出発する。16:00頃、バスターミナルの漢中汽車站に到着する。

GPSデータ

あくまで参考データです。

実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

漢中汽車站
N 33°05’02.02″
E107°01’21.92″
城固汽車站
N 33°08’43.08″
E107°19’26.14″
張騫墓
N 33°09’31.13″
E107°17’27.98″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
宿泊費 8元 ネット予約金:西安雁影国际青年旅舍
バス 8.5元 漢中→城固
バス 5.5元 上元観→漢中
バス 6元
合計 36元

張良廟行き失敗!石門桟道で引き返す

漢中→留壩

07:10頃、まだ夜明け前だがバスターミナルの漢中汽車站にやってきた。今日は漢中の北の留壩(留坝)にある張良廟へ向かう。留壩(留坝)までの運賃は18.5元だ。バスは07:50発車なので乗車して待つ。

07:50頃にバスが留壩(留坝)へ向けて出発する。留壩(留坝)まで88km、約2時間の道のりだが、隣のおっさんの体臭が酷い。この納豆を酷くしたような臭いは何なんだ。一体何日風呂に入っていないんだ?

バスが留壩(留坝)へ向けて爆走するかと思ったら5分ほどで停車して、運ちゃんが朝食に油条を購入している。おいおい!何しとんねん!さっさと留壩(留坝)へ行けよ!中国の長距離バスの水準がよく分かる一幕である。日本で同じ事をしたら問題になるだろう。

そして、隣の体臭の酷いおっちゃんは小餅を購入して食べているのだが食べ終わったら袋を床に投げ捨てた。サル死ねや!何で中国のイメージを壊すような事を目の前でするんだよ!

人が張良廟へ行って中国の歴史の凄さを感じようとしているのに・・・。こんなサルが中国にいるなんて張良も泣いているだろう。

工事渋滞で張良廟行き失敗

08:40頃、石門桟道の近くで工事渋滞にはまる。片側交互通行なのだが対向車線が空いていると後続車がそのまま突っ込んでいきバックして帰ってくる。自分の事しか考えていないので渋滞を酷くしている。

そして、コンクリートミキサー車が突っ込んでいったが、しばらくすると対向車のクラクションを浴びながらバックして帰ってくる。はっきり言って馬鹿である。中国人にはこんなにも馬鹿が多いのか?

五千年の歴史があり伝統と格式を持ち、孔子、孟子、杜甫や李白といった偉人を輩出していおり、深い教養や知識を持っているのが中国人のはずなのだが・・・。一体どうなっているのだ?

10:10頃、ようやくバスが動き始めた。10:30頃、再び渋滞にはまる。

石門桟道

今日の張良廟行きは完全に失敗だ。これだと留壩(留坝)に着いてもすぐに引き返すことになるな。11:10頃、留壩(留坝)行きを諦めてバスを降り徒歩で引き返す。渋滞の車列が延々と続いており車は全く動かない。

石門ダムのダム湖沿いの国道を戻っていくが、この辺りが石門桟道で、楚漢戦争で劉邦軍が通ったり、三国志では諸葛亮が北伐で通った場所だ。ダム湖の対岸には桟道が復元されており石門桟道風景区となっているが入場料が80元でボッタクリだ。2007年に訪れたことがあるが、80元の価値はない。12:50頃、河東店に到着し、102路のバスで漢中汽車站へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.9元
宿泊費 8元 ネット予約金:西安雁影国际青年旅舍
鉄道 54.5元 西安→洛陽
バス 18.5元 漢中→留壩
バス 3元
合計 36元

漢中から西安へ戻る

08:25頃、ホテルをチェックアウトして鉄路医院のバス停から106路のバスに乗車して、石馬のバス停で101路のバスに乗り換え、08:45頃、終点の高客站で下車する。今日はバスターミナルの漢中高速客運汽車站(略称:高客站)から西安へ移動する。

漢中高速客運汽車站は西安行きのバスが一番多く出ており、約20分間隔で運行されている。上記の時刻表を見ればわかるが他にも上海や深圳などの長距離バスも数多く運行されている。

まずは切符売場で西安行きのバスのチケットを購入するが、運賃は94.5元で西安行きは西バスターミナルの城西客運站と南バスターミナルの城南客運站の2つがあり、南バスターミナルの城南客運站行きのバスの切符を購入する。09:10発のバスですぐに改札が始まる。

バスに乗車して、定刻通り09:10にバスが出発する。西安までは274km、約4時間の道のりだ。乗車率は約9割で高速道路に入り、まずは秦嶺山脈へ向けて爆走していく。今日のバスは車内が静かで平和だ。

見た目が床に痰を平気で吐きそうなおっちゃんが乗車しているが幸い昼寝しているので、このまま西安まで寝ていて欲しい。

途中サービスエリアでトイレ休憩の停車をして、秦嶺山脈を越えていき、12:45頃、西安の南バスターミナルの城南客運站に到着する。

西安雁影国際青年旅舍

近くのバス停から401路のバスに乗車し大雁塔南広場のバス停で下車し5分ほど歩くとユースホステルの西安雁影国際青年旅舍(西安雁影国际青年旅舍/Yan Ying international Youth Hostel)に到着する。1泊40元(会員料金)の4人ドミトリーをネットで予約しており残金を支払う。

部屋の状況はベッドにコンセントや照明がないので使い勝手が悪く、部屋の照明が暗い。部屋にトイレとシャワーが付いているがドミトリーなら共同のトイレとシャワーでも十分なのだが・・・。Wi-Fiは部屋まで信号が届かずバーでしか使えないのが痛い。

西安駅で洛陽行きの切符を受け取る

大雁塔南広場のバス停から30路のバスに乗車して、15:00頃、西安駅にやって来た。切符売場で铁路客户服务中心で予約購入しておいた明後日の洛陽行きの切符を受け取り、41路のバスで大雁塔南広場へ戻る。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

漢中高速客運汽車站
N 33°04’41.83″
E107°02’58.49″
城南客運站
N 34°11’13.91″
E108°55’59.28″
西安雁影国際青年旅舍
N 34°13’03.76″
E108°57’48.39″
西安駅
N 34°16’42.05″
E108°57’30.70″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.8元
宿泊費 72元 1泊40元×2 ネット予約の残金
バス 94.5元 漢中→西安
バス 4元
合計 186.3元

金庸武侠小説の舞台・終南山

08:00頃、大雁塔南広場のバス停から500路のバスで南五台へ向かう。南五台までの運賃は3元だ。

今日は金庸武侠小説の舞台にもなっている終南山へ向かう。
それと終南山は三国志演義で馬超との戦いで曹操に氷の城を進言した夢梅道士が隠棲していた場所でもある。

終南山はいくつかの風景区に分かれており南五台が風景区のひとつになっている。
そして、終南山は世界ジオパークにも登録されている。500路のバスは大混雑しており、これなら始発の西安駅から乗車した方が良かったかもしれない。
09:00頃、南五台に到着し、そのまま徒歩で南の山の方へ向かう。09:20頃、南五台風景区の入口に到着する。入場料は50元で、ここから10km離れた駐車場まで観光車で向かう。

徒歩でも行くことは出来るのだが山中で一泊することになる可能性が高いので往路だけ観光車を利用する。観光車と言ってもワゴンだけど・・・。観光車は4人以上だと1人20元で、客が集まり次第の出発となる。

09:30頃、客が5人集まりワゴンが出発する。山道を登っていき、10:00頃、駐車場に到着する。ここからは徒歩で山を登っていく。

南五台風景区

ここは紫竹林と呼ばれる南五台で最も古い千年古刹。南五台は終南山の中でも仏教聖地として位置づけられており、山中に寺院がいくつかある。

南五台の山の上からの風景で、ここは標高1600mくらいの場所だ。南五台は終南山の一部なので奥にある主峰は標高2604mにもなる。

南五台にある寺院は古い建物で歴史を感じさせるのだが、観光開発の波が押し寄せており各地で工事が行われていた。

古い寺院が観光開発で建て替えられてしまう可能性が高いような・・・。

12:30頃、終南山を徒歩で降りていくが、南五台景区の入口までは約10kmの道のりだ。

15:00頃、南五台景区の入口に戻ってきた。南五台景区の入口から4-04路のバスで長安区へ戻ることができるが、景区入口から1kmほど更に戻ると南五台のバス停があり500路のバスで西安駅まで戻ることが可能だ。

ただし、最終バスの時間に要注意だ。バス停は関中民俗博物院の入口付近にある。

関中民俗博物院(关中民俗博物院)は明清古民居を収蔵している博物館で、明代や清代の古民家が移築されているらしい。入場料が120元で滅茶苦茶高く見物には勇気がいる。陝西旅游年票を使うと半額になるのだが、それでも60元だ。今回は入口だけの見物にしておく。

500路のバスが来るのを待っていたが来る気配がなく、4-04路のバスが3本くらい通過していった。待っていても時間の無駄になりそうなので、16:00頃、4ー04路のバスに乗車して長安区へ向かう。

とりあえず終点の長安客運公司まで行くことにする。運賃は3.5元だ。16:50頃、長安客運公司に到着し、すぐ近くの樊家什字のバス停から500路の区間車に乗車して西安市内へ戻る。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

南五台風景区
N 34°01’12.94″
E108°58’01.01″
関中民俗博物院
N 34°01’48.01″
E108°58’02.87″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 7.5元
ワゴン 20元
南五台 50元
合計 91.5元

陝西省旅行記2014秋4 漢中三国志遺跡

三国志聖地の勉県へ

西安から三国志遺跡の勉県へ

06:00頃、起床して出発の準備をする。同じドミトリーの中国人はまだ夢の中だ。廊下から英語が聞こえてくる。どうやら、欧米人の姉ちゃんたちも出発の準備をしているようで、朝の列車かバスで移動なのだろう。

準備を整えていると、同じドミトリー中国人が起きた。どうやら起こしてしまったようだ。と思ったらトイレへ行った。小便で目が覚めただけのようだが、Tシャツとパンツだけでトイレへ行くのはよくないだろ!

廊下は欧米人の姉ちゃんたちが出発の準備でいるんだぞ!Tシャツと赤ブリーフの野郎がうろついてたら、どう考えても変態だろ!朝から勘弁してくれよ。孔子や孟子たちが築いた伝統と格式ある中国が崩れていく・・・。

07:00頃、ユースホステルをチェックアウトして南門のバス停から46路のバスで西安の南バスターミナルの城南客運站へ向かう。今日は西安から漢中の勉県へバスで移動する。勉県は諸葛孔明や馬超の墓などの三国志遺跡が多数ある三国志ファンにとっては重要な場所だ。

07:40頃、南バスターミナルの城南客運站に到着する。まずは服務台へ行き、先日、自動券売機で購入した勉県行きの切符のお釣り0.5元が払ってもらえるか聞いてみたら、ちゃんとお釣り払い戻してくれた。

まあ当然だな!この服務台で釣り銭を受け取るという面倒な手続きの原因は、城南客運站の自動券売機は1元未満の釣り銭に対応しておらず、西安→勉県の運賃が109.5元なのだが、自動券売機では110元で購入となっている。

しかし、バスの切符の画像を見れば分かるのだが明細は票价108元、站务费1.5元となっているが、合計110元となっている。0.5元の差額が発生しており、自動券売機には「0.5元(5角)の釣り銭必要な人は服務台へ」と案内があるのだ。

釣り銭を受け取ったので待合室でバスを待つが、思ったより早く着いたので、まだ08:00発の勉県行きのバスが待機している。これなら09:10発でなく08:00発の勉県行きのバスでもよかったかな?

勉県のホテル

09:00頃、改札が始まり、09:10にバスが発車する。漢中の勉県まで約4時間半、315kmの道のりだ。バスはおそらく今までで一番豪華なバスでトイレ付きだ。

バスは高速道路を漢中へ向けて爆走し、10:00頃、秦嶺山脈の山岳区間へ入ってく。11:05頃、寧陝服務区でトイレ休憩となる。11:15頃、バスが出発して再び秦嶺山脈を爆走していく。13:50頃、バスターミナルの勉県汽車站に到着する。

いつもなら宿探しが始まるのだが、今回はeLongでホテルを予約してある。勉県には2007年に訪れたことがあるが外国人お断りの宿が多かったので、外国人でも大丈夫そうな所を初めから抑えておけば追い出されることもないと思い予約したのだ。

通りの和平中路を西へ歩き、勉県人民政府を通り過ぎて、14:00頃、予約していた聚仙楼大酒店に到着する。

部屋は1泊98元の1人部屋で4泊する。料金表には1人部屋は200元と表示されていたので、飛び込みだと足元を見られるようだ。

肝心の部屋だが設備が結構古い。テレビがブラウン管テレビだし、壁紙剥がれてるよ。招待所と比べれば悪くはないが、ホテルとしてはダメだな。

まあ、寝るのには問題ないし、外国人OKなので追い出される心配はないので、存分に三国志遺跡をめぐることが出来る。でも、1泊98元は高いよ!

勉県武侯祠

14:45頃、和平中路から3路のバスに乗車する。運賃は2元だ。15:00頃、武侯祠で下車する。武侯祠は諸葛亮を祀っているのだが、勉県武侯祠は中国で最も古い武侯祠だ。

観光開発されて駐車場や賓館があり、2007年に訪れた時とは大きく変わっていた。入場料も値上げされ足元を見られて60元になっている。

平日でも観光客が多くうるさく雰囲気台無しだが、団体客のいない所へ行けば静かな空間が広がっている。

「泣いて馬謖を斬る」など壁画とかもあったりして孔明ファンには嬉しい。

大殿には孔明の像がある。16:00頃、武侯祠を出て徒歩で馬超墓へ向かう。武侯祠から馬超墓までは遊歩道が整備されており観光整備が進んでいる。

馬超墓

16:10頃、馬超墓に到着する。

馬超墓は綺麗に整備されており、2007年に訪れた時は野ざらしの墓碑と塚だけだったのが、墓碑はガラスで保護されたり、立派な塚に変わっていたりと随分と馬超の待遇も改善されたものだ。

ちなみに馬超墓は入場料20元みたいなのだが、武侯祠から遊歩道を通って行ったら裏口から無料で見られた。

恐らく国道側の正面から入ると入場料を取られるのだろう。武侯祠から来る客は殆どいないから裏口には門番はいないのか?

漢征西将軍馬公超墓の墓碑

馬超墓と国道を挟んで対面にあるのが漢征西将軍馬公超墓の墓碑だ。馬超墓があるのに対面になぜかあるもう一つの馬超墓の墓碑だ。

この墓碑は清の乾隆年間に建立されたもので、2007年当時はゴミ捨て場になっていたが、今回訪れたら碑亭が作られて整備されていた。

漢丞相諸葛武侯墓

馬超墓から東へ100mほどの所にあるのが漢丞相諸葛武侯墓の墓碑だ。馬超墓の近くになぜかある武侯墓だ。武侯墓といっても墓碑がひとつあるだけなのだが、一体なぜ武侯墓があるのかは不明だ。
墓碑もかなり風化しているので建立された年代は不明だ。墓碑は野ざらしで荒れ放題で、馬超墓のような碑亭もなく待遇は劣悪だ。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安湘子門国際青年旅舍
N 34°15’15.58″
E108°56’23.79″
城南客運站
N 34°11’13.91″
E108°55’59.28″
勉県汽車站
N 33°09’20.38″
E106°40’29.37″
聚仙楼大酒店
N 33°09’19.22″
E106°39’56.00″
勉県武侯祠
N 33°09’09.73″
E106°37’51.03″
馬超墓
N 33°09’20.02″
E106°38’09.08″
漢征西将軍馬公超墓
N 33°09’13.45″
E106°38’11.49″
漢丞相諸葛武侯墓
N 33°09’14.67″
E106°38’18.30″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.2元
宿泊費 392元 1泊98元×4
バス 5元 路線バス
武侯祠 60元
合計 474.2元

三国広場の諸葛亮像

08:15頃、和平中路の東にある三国広場を訪れる。三国広場には諸葛亮像があるが、広場ではおばちゃんたちの集団が太極拳やダンスをしている。他には特にない。

それよりも、5路バスが武侯墓行きから定軍山東門行きになっていた。元々は5路が武侯墓行きだったのだが、武侯墓へは2路のバスで行けるようになっていた。

勉県の路線バスは1路、2路、3路、5路、6路、8路が運行されており、運行本数は3路が一番多く、次に1路、2路となるが、5路、6路、8路は運行本数が少ないので要注意だ。

馬超像と古陽平関

08:35頃、3路のバスに乗車して終点の水磨湾へ向かう。運賃は2元だ。水磨湾は古陽平関がある場所だ。

09:00頃、水磨湾に到着、目の前に馬超像がある。馬超像はとても格好良いのだが周りに電線があって撮影には向かない。せっかくの馬超像が・・・。

すぐそばの廃止されたガソリンスタンドの脇から吊り橋を渡るが、手入れされていないようで板が腐っている。吊り橋を渡ると古陽平関に到着だ。

古陽平関は前漢の蕭何が築いた蜀と漢の境界にある軍事上の要所だ。

馬超が諸葛亮の命を受けて陽平関の守備についているのだが、現在は復元された陽平関が三国志の舞台であったことを物語っている。陽平関の目の前は畑と農村があるだけの田舎だが、すぐ近くに国道が通っているので車のクラクションがうるさい。

国道はもちろん四川省へ続いており、成都までつながっている。勉県の観光案内図によると古陽平関の奥の山の上に張魯城遺址があるのだが正確な場所や距離が不明なので今回は探索はやめておく。

漢諸葛武侯読書台

09:40頃、古陽平関から漢諸葛武侯読書台へ向かう。吊り橋を渡り国道へ戻るが吊り橋に「危橋禁止通行」の表示があった。吊り橋から100mほど勉県側に戻ると古陽平関への案内標識があった。現在は吊り橋ではなく、こちらから古陽平関へ行かないといけないようだ。

国道を300mほど戻ると北側の丘に漢諸葛武侯読書台が見えてきた。といっても、ほとんど木に隠れているので初めて訪れる場合は見つけにくいだろう。

09:50頃、漢諸葛武侯読書台に到着する。石碑が2つあるが1つは勉県人民政府が建立したもので新しくそれほど価値があるとは思えない。価値がありそうなのは中華民国の頃に建立された石碑の方だろう。

諸葛孔明の墓・武侯墓

10:15頃、水磨湾から3路のバスで勉県へ戻る。運賃は2元だ。10:30頃、勉県の県城に到着し、和平中路にあるバス停から2路のバスを待つが来る気配がない。

11:15頃、徒歩で武侯墓へ向かい橋を渡り漢江を渡るが橋は車が通れないようになっている。そして、橋を渡りきると目の前の十字路を2路のバスが横切った。なぜ2路のバスが来ないか分かった。

橋が老朽化して車が通れなくなり、下流の新しい定軍大橋を通っていたのだ。これではいくら待っても2路のバスが来るわけがない。というか、バス停の表示を直せよ!チャイナクオリティに騙された。2路のバスは三国広場のある和平中路の東側で待たなければいけない。

昼も近くなってきたのでイスラム食堂で蛋炒飯を食べて、2路のバスに乗車する。終点の武侯墓に、12:30頃、到着する。武侯墓は諸葛亮の墓で三国志聖地だが、入場料が70元で完全に足元を見られた料金設定になっている。武侯祠と比べると観光客は少なく比較的静かだ。

これは山門。

三顧の礼とかの壁画。

ここは本殿にあたる大殿。

これが武侯墓の墓碑で明の万暦年間と清の雍正年間の2つの墓碑がある。

武侯墓の墓塚。

定軍山

14:20頃、定軍山の西の入口に到着する。観光開発はされているが、まだ入場料無料だ。長いこと放置されているような気配があり開発が止まっているようだ。開発業者の資金切れか?

定軍山を登っていくと廃墟と化した陣営があったりと荒れているが、定軍山の中心にやってくると農家楽とかがあり道路も通っており観光客がそこそこいる。2007年に定軍山を登ったときは道路は途中までしかなかったような・・・。

漢諸葛武侯井と督軍台

15:00頃、定軍山の石碑が見えてきた。ロンリー・プラネット陝西によれば山の上に新たな石碑が建立されているとあったので、ここのようだ。

そして、漢諸葛武侯井に到着する。なんと定軍山の石碑ではなく、全く知らない三国志遺跡に到着する。でも、綺麗に整備された井戸はあるけど、石碑の状態を見ると新しい感じがする。建立された年月もないし、由来の説明も何もないので、どうも、町おこしで勝手に遺跡を作ったような感じがする。

他にも督軍台とかいうのまであるが、古定軍山の石碑は見つからなかった。

黄忠刀劈夏侯淵

定軍山を降り始めると、黄忠が夏侯淵を斬る場面の像を見つける。

しかし、三国志テーマパークを途中まで開発したけど放置され荒れてしまうのは勿体無い。まあ、放置されたおかげで無料のままで見物ができるから別にいいかな?

15:30頃、定軍山を降りて、16:15頃、武侯墓まで戻り2路のバスに乗車する。
運賃は2元だ。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

古陽平関
N 33°08’51.41″
E106°36’35.00″
漢諸葛武侯読書台
N 33°09’01.35″
E106°36’45.72″
武侯墓
N 33°07’34.33″
E106°38’59.32″
定軍山西入口
N 33°06’52.42″
E106°39’08.57″
漢諸葛武侯井
N 33°06’46.94″
E106°39’44.34″
定軍山北入口
N 33°07’21.06″
E106°39’52.84″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.2元
バス 8元 路線バス
武侯墓 70元
合計 101.2元

張魯娘墓

07:00頃、起床してトイレでウンコしたら詰まりやがった。今までトイレが詰まるトラブルに遭遇した事がなかったのに詰まるとは・・・。初日からトイレの流れが悪いなとは思っていたのだが、とうとう詰まった。仕方ないので服務員のおばちゃんに助けを求める。

服務員のおばちゃんが吸盤の奴を持ってきて流れるようにしてくれる。助かった!
ありがとう!服務員のおばちゃん!

08:50頃、和平中路の西にある1路のバスの出発地点である勉県医院のロータリーの南で温泉行きの6路のバスに乗車する。運賃は2元だ。ここは6路と8路のバスの出発地点になっている。6路は張魯娘墓のある光明村、8路は諸葛亮制木牛流馬処の黄沙鎮に行く。

09:00頃、6路のバスが発車するが、県城の中心部を東西に横切る和平中路を通らず国道を通っていく。通りで和平中路のバス停に6路の案内が出ていても6路のバスが通らないわけだ。勉県のバス案内は要注意だ。

国道を通り県城の東で和平中路に入り、三国広場の前を通過していく。09:45頃、終点の光明村に到着する。7年ぶりに訪れたので道に少し迷ったが道を思い出し左へカーブしていく舗装された道路から前方の未舗装の道を進み集落脇を通り山の上に登っていく。

荒れた道教寺院があり奥へ進み、09:55頃、張魯女墓に到着する。張魯女墓は張魯の娘である琪瑛の墓だが文物保護単位の石碑にある説明には墓は西晋に建てられたとある。張魯女墓は手入れされておらず荒れ放題だ。

10:15頃、張魯女墓からバスの発着地点に戻る。10:30頃、6路のバスに乗車し勉県の県城を目指す。6路のバスは約30分間隔で運行されているようだ。

諸葛亮制木牛流馬処

11:15頃、勉県の県城に戻り、8路のバスに乗り換える。黄沙鎮までは3.5元だ。11:20頃、バスが出発し国道で道路工事の渋滞にはまる。12:20頃、黄沙鎮で下車し、バス停から50mほど歩いて右側に見えてきたのが諸葛亮制木牛流馬処だ。

道路沿いに面しているので8路のバスが目の前を通り過ぎていく。ここが諸葛亮が木牛流馬を作らせた場所とされており、清の同治年間建立の石碑が残されている。

碑亭の天井の梁には屯田兵や木牛流馬の絵が描かれており雰囲気を盛り上げてくれる。

劉備称漢中王設壇処

13:00頃、諸葛亮制木牛流馬処から楊修墓のある柳営村へ徒歩で向かうが、正確な場所が分からないので、とりえず道沿いにある墓を確認しながら向かう。楊修墓はレンガ工場に土の採取で消滅の危機にあったようなのだが、詳細な位置情報がなかったので断念して旧州村へ向かう。

橋近くのガソリンスタンドから南へ向かい突き当たりを右(西)へ向かうと劉備称漢中王設壇処があるのだが、自分は間違えて左(東)向かい30分くらい時間を無駄にする。

15:10頃、旧州村の劉備称漢中王設壇処に到着するが門が閉まっている。管理人が近くに住んでいるらしいのだが見つからず外から見物するだけにする。外から覗いた限りだと内部は清の光緒年間に建立された石碑はあるが荒れ放題で廃墟状態だ。

で、撮影していると村人の視線が痛い。恐らく「あ~、また三国志オタクが来てるよ!」とか思っているのだろう。15:50頃、劉備称漢中王設壇処を離れ国道へ出て1路のバスに乗車して勉県の県城へ戻る。運賃は2元だ。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

6路、8路のバス発着点
N 33°09’14.36″
E106°39’47.63″
張魯女墓
N 33°07’21.70″
E106°46’25.22″
諸葛亮制木牛流馬処
N 33°08’16.45″
E106°47’45.96″
劉備称漢中王設壇処
N 33°09’03.14″
E106°42’19.04″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.9元
バス 9.5元 路線バス
合計 29.4元

三国志遺跡 天蕩山

08:00頃、勉県の県城から解放路をひたすら北へ向かう。今日は曹操軍の陣営があった天蕩山を目指す。勉県の県城から見える塔のある山が天蕩山で、勉県の県城から4-5kmほどの距離がある。

大きな目印があるので塔を目指して歩いていけばよい。解放路を北に歩いて行き踏切を渡る。踏切周辺は畑があり開けているので撮り鉄にいいかもしれない。集落を通り過ぎて左(西)へ進むと広い道に行き着き天蕩山の牌坊が見えた。

天灯禅寺

天蕩山の牌坊を通り山を登っていき、09:00頃、天蕩山の中腹にある天灯禅寺に到着する。天灯禅寺は工事中の場所が多く、どうやら観光開発中のようだ。

でも、三国志に関連したものは一切ない。10:00頃、天蕩山の塔までやってきたが工事中で塔には登れず天蕩山を降ることになる。

中国は鉄道事故現場の写真で安全啓発

天蕩山を降りて勉県の県城へ戻る途中の踏切で撮り鉄をする。踏切には安全啓発のために事故写真を載せた看板があるが、事故現場の写真がそのまま載せてある。

これは文章で説明するよりも死体が転がっている写真とかを載せないと理解できずに平気で線路上を歩くということか?日本で同じ内容の看板立てたら抗議殺到の内容だ。


貨物列車を1編成撮影しておくが、長時間踏切に居座っていると踏切を警備しているおっちゃんに文句言われそうなので退散する。
11:30頃、勉県の県城に到着する。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

天灯禅寺
N 33°11’15.40″
E106°39’59.12″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 24.4元
合計 24.4元

陝西省旅行記2014秋2 三国志遺跡・五丈原

陝西旅游年票

古城青年旅舎へ移動

深夜にウンコしたくなったのでトイレへ行くが、まだしていないウンコがすでに便器にある。どこぞのサルがウンコやり逃げしやがった!こういう中国は勘弁してくれ!何でウンコ流さないんだよ!

08:30頃にユースホステルの西安七賢国際青年旅舍(西安七贤国际青年旅舍/QIXIAN (7SAGES) YOUTH HOSTEL)をチェックアウトして、今日の宿の古城青年旅舎(Ancient City youth hostel)へ向かう。古城青年旅舎は地下鉄の北大街駅の近くなのでバスを使うほどの距離ではないのでそのまま徒歩で向かう。

08:50頃、古城青年旅舎に到着する。YHA Chinaで1泊35元(会員料金)の6人ドミトリーを予約しており、ネットで先に支払った学の残額31.5元を支払う。

ちなみに料金表のドミトリーは1泊60元になっているので飛び込みでなくネットで事前に予約しておいたほうが良い。チェックインの際にレセプションに何故か西安湘子門国際青年旅舍の伝票とかが置いてある。

後でわかったのだが、西安湘子門国際青年旅舍と古城青年旅舎は姉妹店のようだ。肝心の6人ドミトリーだが今まで西安で宿泊した宿で一番綺麗で広い部屋だ!ユースホステルというよりホテルに近い感じだ。

トイレ・シャワーも綺麗に掃除されている。今回西安で宿泊した宿では一番設備が良い!もちろんレセプションのお姉ちゃんの愛想も良い。欧米人の宿泊客もいるのだが西安七賢国際青年旅舍ほど多くはない。

客層はバックパッカーは少なめの感じで羽振りの良さそうな中国人が多めだ。料金の割に設備が充実しているので追加で3泊することにする。

岐山臊子麺

夕飯に陝西省の名物料理の岐山臊子麺(岐山臊子面)を食べる。7.5元(約135円)で値段も手頃だ。

陝西省の料理というと水餃子が有名だが麺料理も数多くある。

陝西旅游年票を購入

夕方、ユースホステルの近くを歩いていると、旅游年票の貼り紙をしている店を発見する。店のおばちゃんに旅游年票があるか聞いたらあったので購入する。鐘楼郵局では外人には売ってくれなかったが、ここでは普通に定価の98元で売ってくれた。

ここ数日、いくつかの郵便局を廻っていたが、どこも売り切れで「鐘楼郵局へならまだあるかも」と言われて半分諦めていたが思わぬ所で陝西旅游年票を購入できた。

それで、陝西旅游年票について説明しておくが、陝西旅游年票は陝西省各地の観光地が無料もしくは優待価格で入場できるというものだ。2014年版は陝西省112ヶ所、陝西省以外500ヶ所の観光地が対象となっている。価格は98元で結構高いのだが、西安城壁54元、鐘楼35元、鼓楼35元、大明宫国家遗址公園60元が無料で見物できるので西安だけで元が取れる。

特に大明宫国家遗址公園は2014年に世界文化遺産に登録されているので見ておく価値はあるだろう。他にも鉄ちゃんにとって聖地とも言える遼寧省調兵山の鉄嶺鉄煤蒸汽機車(铁岭铁煤蒸汽机车景区)が無料になっているので侮れない。ほかにも三国志関連の観光地もあったりするので、持っていて損はないだろう。

ユースホステルに戻って夜になり、廊下にある机を占領してWEBサイト作成をしているのだが、共同シャワーを使った中国人宿泊客がパンツ一丁で廊下を歩いて目の前を通過し部屋へ戻っていった。

もう泣きたくなってくるよ!ここは欧米人が宿泊しているユースホステルだよ。農民工のおっちゃんたちが宿泊する招待所じゃないんだよ。孔子が草葉の陰で泣いているよ。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

古城青年旅舎
N 34°16’15.83″
E108°56’29.12″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 31.5元 ネット予約の残額
宿泊費 105元 1泊35元×3
食費 17.5元
陝西旅游年票 98元
合計 252元

高家大院

09:30頃、鼓楼近くの回民街にある高家大院を訪れる。入場料は15元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

高家大院は明、清代の四合院建築で400年以上の歴史があり、明の崇禎帝より高一族が賜った邸宅だ。

イスラム教徒である回族たちの回民街の中に残る貴重な四合院建築だ。

内部は静かで回民街の中にあるとは思えない雰囲気だ。

イスラム街の回民街

10:10頃、高家大院を出てイスラム街の回民街を見て回る。

回民街はイスラム教徒の回族が多く住んでおり西安を代表する観光街になっている。レストランや土産物屋が多数あり賑わっている。

こんな感じで飴を引き延ばしていたり、色々と日本では見られない料理が並んでいる。

でも、観光地価格で高いので見てるだけにしておく。西安で8元が相場の牛肉面が10元とか15元はボッタクリだろ!貧乏人には厳しい場所だ。

10:30頃、鼓楼を見物する。入場料は35元だが陝西旅游年票を使い無料で見物するが雨が降ってきて、早々にユースホステルへ戻る。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

高家大院
N 34°15’52.28″
E108°56’19.75″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
合計 23元

三国志遺跡・五丈原

五丈原の諸葛亮廟

05:30頃、同じドミトリーの中国人が出発の準備をしており目が覚める。ずいぶん早い出発だなと思いつつ2度寝をする。中国人が出ていったが部屋の照明がつけっぱなしになっている。他の中国人2人は夢の中で起きていない。

照明消して出ていけよ!電気の無駄だろうが!

07:10頃、北大街のバス停から103路のバスで西バスターミナルの城西客運站へ向かう。今日は三国志聖地の五丈原を目指す。

07:45頃、西バスターミナルの城西客運站に到着し蔡家坡行きのバスのチケットを購入する。運賃は38.5元で購入時に身分賞の確認がありパスポートを提示する。バスの切符に印刷された発車時間が18:00前と表記されており、18:00までのバスに自由に乗車できる。

バスに乗車して出発を待ち、08:00頃に発車する。乗客は自分を含め4人だけだ。バスは珍しく綺麗で運ちゃんや乗務員も制服を着ており、その辺の長距離バスとは大きく異なっている。

高速道路に乗り蔡家坡へ一気に爆走かと思ったら料金所の手前で渋滞にはまる。

乗務員が前方に同じ蔡家坡行きのバスがあるから乗り換えるようにと前方のバスまで高速道路を歩く。料金所まで来ると、何と濃霧で通行止めとなっており渋滞の原因が分かった。

08:30頃、料金所に停車していたバスに乗り換え発車を待つ。09:50頃、バスが出発する。高速道路は封鎖されたままなので、迂回して咸陽から高速道路へ入り爆走していく。

12:15頃、蔡家坡汽車客運站に到着する。

まずはバスの情報を確認すると時刻表と運賃表があった。

五丈原や諸葛亮廟の表示がないので五丈原へは陝汽行きのバスに乗車して五丈原の入口で降りるしかなさそうだ。まあ、念のためチケット売場で五丈原行きバスがあるか聞いてみたら諸葛亮廟行きがあった。運賃は3.7元だ。諸葛亮廟行きのバスがあるとはかなり便利になったものだ。

鶏坡村(鸡坡村)行きのバスが諸葛亮廟まで行く。12:15頃、バスが出発して途中で客を乗せながら、12:50頃、諸葛亮廟に到着する。

地元民のババアが線香をしつこく売りつけてくるが無視する。諸葛亮廟の山門の前はトウモロコシの天日干しの場所と化していた。感動半減である。

諸葛亮廟の入場料は35元だ。

魏延像

馬岱像山門をくぐると魏延と馬岱の像が出迎えてくれる。

そして、本殿に諸葛亮の像があるがガラスケースで保護されており、撮影しても写り込みが・・・。

そして、孔明の脇には王平と関興、張苞と廖化の像がある。

本殿の裏手には諸葛亮衣冠塚がある。14:30頃、諸葛亮廟を出て五丈原を降りて近くの公路へ出て蔡家坡行きのバスを待つ。

15:15頃、バスに乗車する。蔡家坡まで運賃は2.5元だ。途中で高速鉄道の岐山駅に寄り、15:35頃、蔡家坡汽車客運站に到着して、2路の路線バスに乗車する。運賃は1元だ。

16:00頃、蔡家坡駅に到着し、西安行きのチケットを購入する。運賃は17.5元でバスの半分以下だ。

乗車する列車は16:36発、宝鶏→連雲港東の1148次だ。発車直前に切符を購入しているので当然ながら座席指定なしの無座切符だ。まあ、連雲港東までの長距離列車なので、かなりのカオス状態が予想される。

16:25頃、改札が始まりが改札口はおサルさんたちが並ばないので大混雑だ。おまけに痰を何度も吐くおサルさんまでいる。ホームへ向かい、おサルさんたちと一緒に並んで列車の到着を待つ。ホームには調教師の駅員さんがおサルさんたちを強制的に並ばせている。

列車が到着するとおサルさんたちは待てないようで我先にと乗車口へなだれ込み列が崩壊しカオス状態になる。調教した犬なら餌をやる時に、ちゃんと待てるのに、中国のおサルさんたちは駅員さんたちの調教が足りないようだ。
サルの群に飛び込んで無理に乗車する必要はないので、おサルさんたちの生態観察をしながら待つことにする。自分は6号車の無座切符なのだが、6号車の乗車口にやたらと唾を吐くおサルさんがおり一緒の車両だと精神衛生上悪いので隣の5号車から乗車する。

カオス状態を予想していたが意外にも空席があり席に座れた。そして、3分遅れの16:39に蔡家坡を発車する。途中で楊凌で停車して満席となり、自分は無座なので席がなくなる。楊凌を発車して再び西安へと列車が走る。

18:35頃、西安駅に到着。約2時間の乗車であった。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

城西客運站
N 34°16’29.93″
E108°52’10.44″
蔡家坡汽車客運站
N 34°19’07.14″
E107°36’43.95″
蔡家坡駅
N 34°19’21.61″
E107°35’41.21″
諸葛亮廟
N 34°15’49.44″
E107°37’21.95″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
鉄道 17.5元 蔡家坡→西安
バス 38.5元 西安→蔡家坡
バス 3.7元 蔡家坡→諸葛亮廟
バス 2.5元 五丈原の麓の公路→蔡家坡
バス 2元 路線バス
諸葛亮廟 35元
合計 114.2元

大明宮国家遺址公園

10:30頃、西安駅の北にある大明宮国家遺址公園を訪れる。大明宮国家遺址公園は2014年に世界遺産に登録されている。

かなり広い公園なので一日潰す覚悟できたのだが天気が曇りというかPM2.5の影響で空が灰色で視界も悪い。まともな写真が取れそうもないので退散する。

刀削麺

昼食はイスラム食堂で刀削麺(8元/約148円)を食べる。

西安で撮り鉄

昼食後は西安駅近くの高架橋で撮り鉄。高架橋は線路げゴミを投げ込めないようにフェンスが厳重に張られており金網が写らないようにコンデジで何とか撮影する。

でも、西安のPM2.5は酷いようで視界が悪く西安駅が霞んで見える。

ウォルマートで中国の物価調査

鐘楼近くのウォルマートで買い物をする。

そして、物価調査をするが1Lの果汁100%のウォルマートのPB飲料が11.8元(約212円)でかなり高い。これだと容量は少ないが日本のローソンストア100で買う果汁100%飲料の方が安い。

続いて康師傅の緑茶2.4元(約43円)とジャスミン茶2.5元(約45円)でお茶系の飲料は日本より安いだろう。

しかし、中国のペットボトル入りのお茶は基本的に砂糖が入っている。砂糖なんか入れていたら糖尿病になるだろうが!

茶系飲料でも値段が高いのがミルクティーだ。原材料のコストが掛かっているのと欧米の飲み物というイメージがあるので高いと思われる。統一のアッサムミルクティーや康師傅のミルクティーが3.7元(約66円)だ。

缶ビールの価格については青島ビール2.5元(約45円)、ウォルマートのPB品が2元(約36円)になっている。日本よりビールがはるかに安い!味についてはウォルマートのPB品は苦いので嫌い!

瓶ビールになると容量が多いのでお得感が更に増してくる。地元メーカーの地ビール2.15元(約38円)、青島ビール3.1元(約55円)で格安です。ビール好きには天国です。

そして、ウォルマートの食料品売場で貧乏バックパッカーにとって重要なのがパン売場にある処分品を集めた棚だ。

この棚には消費期限が迫ったパンが4割引きで売られている。中国ではパン等の洋食は高級品なので価格が高くは手が出しづらい。しかし、処分品となると貧乏バックパッカーでも手が出せるようになる。毎日、炒飯や牛肉麺など食べている自分にとっては貴重な存在だ。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

大明宮国家遺址公園
N 34°17’23.79″
E108°57’33.89″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.6元
バス 1元 路線バス
日用品 6元
合計 30.6元

西安城壁

西安の交通マナー

朝のラッシュ時間帯に地下鉄北大街駅の交差点で西安の交通マナーを観察してみた。西安は外国人が多数訪れる観光都市なのだが意外にも交通マナーが良くない。この状況を欧米人に見られても大丈夫なのか?

ユースホステルを移動

09:45頃、古城青年旅舎(Ancient City youth hostel)をチェクアウトして鐘楼のバス停から35路のバスに乗車して朱雀門(小南門)で下車する。10:10頃、豆漿面湯国際青年旅舍(豆浆面汤国际青年旅舍/DJMT Universal Guest House)に到着する。

今回は少し長めの10泊となるが部屋は1泊45元の4人ドミトリーだ。

西安城壁 南門(永寧門)

11:15頃、南門(永寧門)を訪れ、今日は西安城壁を見物する。西安城壁は中国に現存する城壁でも保存状態がよく最大規模を誇る。西安城壁は隋の開皇2年(582)に建設が始まり五代、宋、金、元を経て明の洪武年間に唐の長安城の基礎上に周囲13.74kmの城壁が築かれた。

入場料は54元だが陝西旅游年票を使い無料で入場する。陝西旅游年票だと西安城壁に1日1回入場できる。

南門(永寧門)→西門(安定門)

西安城壁は徒歩で1周することも可能だが、レンタルサイクルもあり自転車で城壁の上を走ることも出来る。レンタルサイクルは東西南北それぞれの門で借りることができ、どの門でも返却可能だ。

城壁を歩いていると欧米人はグループでレンタルサイクルを借りて城壁を走っているのをよく見かけた。自分は金欠なので徒歩で南門(永寧門)から西門(安定門)へ向かう。

今日は天気が晴れで珍しく青空が見える。でも、遠くは靄がかかっておりPM2.5の濃度は高いのだろう。城壁の上を歩いていると10月下旬でも結構暑く半袖でちょうどいいくらいの暑さだ。

13:45頃、西門(安定門)に到着する。

ウォルマートで靴を購入

西門(安定門)近くのウォルマートで靴(129元/約2300円)を購入する。

今履いている靴は穴が開いており限界のようだ。本当は日本でちゃんとしたのを探したいのだが靴がもうダメなので、1年履ければ良いと考えて靴を購入した。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

南門(永寧門)
N 34°15’10.56″
E108°56’32.32″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.3元
バス 1元 路線バス
129元
合計 144.3元

シルクロード遺跡・世界遺産 大明宮国家遺址公園

世界遺産 大明宮国家遺址公園

09:15頃、西安駅の北にある世界遺産の大明宮国家遺址公園を訪れる。先日は天気が曇りだったので早々に退散したが、今日は天気が晴れなので見物することにする。

09:30に游客服務中心で陝西旅游年票を使い入場券を受け取る。通常は入場料60元だが陝西旅游年票を使えば1回だけ無料の入場券を受け取れる。陝西旅游年票は98元で、すでに鼓楼や西安城壁などを見物しているので、今回の大明宮国家遺址公園で元は取れた。

今回は無料だが2014年に世界遺産に登録されているので、来年以降はどうなるか怪しい。中国だと世界遺産に登録されれば翌年値上げというパターンが基本だ。

丹鳳門遺址博物館

丹鳳門遺址博物館の前には世界遺産のロゴがしっかりと設置されている。まずは丹鳳門遺址博物館を見物する。丹鳳門の遺跡の上に博物館が建てられており巨大な門の跡を見ることができ唐王朝の国力が伺い知ることができる。

10:30に御道広場でアトラクションがある。観光客のために毎日やってるっぽい。

含元殿遺址

続いて含元殿遺址を見物する。

ここで唐の玄宗など歴代皇帝が外国からの使節団などと謁見したりしており、唐王朝の政治の中心地とも言える場所だ。

世界遺産の大明宮国家遺址公園はとにかく広い。含元殿の他にも宣政殿、紫宸殿、蓬萊殿、含涼殿、玄武殿等がある。有料の場所だけでなく無料の場所まで細かく見て回ったら1日使い果たしてしまうだろう。

世界遺産の遺跡公園としては本当に凄いが、2007年に訪れた時は公園はまだ建設中で周辺には貧民街が広がっていたが、全て取り壊して綺麗に公園となっている。この当時から世界遺産登録を目指して住民を追い出したのだろうか?中国だとチンピラ雇って住民追い出しとか不動産開発だとよくあることだし・・・。

13:30頃、大明宮国家遺址公園から西門ヘ向かい、ウォルマートで買い物してユースホステルへ戻る。

西安の乞食

ユースホステルへ戻る途中で乞食に遭遇する。両腕がなく歩道に脚で文字を書いている。字は非常に上手く、この芸で稼いでいるようだ。周囲には見物人が結構おり1元札とかを置いている。

中国には、こういった障害者の乞食が多いのだが、中国政府から障害者年金とかもらっていないのか?社会主義国だから医療福祉制度が充実しているはずなのだが・・・。社会主義国は名ばかりなのか?

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

大明宮国家遺址公園
N 34°17’23.79″
E108°57’33.89″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.4元
バス 1.5元 路線バス
合計 29.9元

陝西省旅行記2014秋1

宝鶏

鉄道で甘粛省天水→陝西省宝鶏へ移動

07:20頃に起床して出発準備を整える。07:50頃、1週間滞在したユースホステルの天水小梦想青年之家をチェックアウトする。水道がほとんど使えないに等しい状態で設備面ではユースホステルとしては問題ありだが老板は親切で良かった。

今後はトイレ・シャワーの水周りが改善されることを期待したい。天水で貴重なユースホステルなのだから・・・。

08:20頃、天水駅に到着し、入口で切符と身分証の確認があったが、駅員はパスポートの中身を確認せずに返してきた。続いて公安の身分証確認があったが、外国人は対象外のようで、そのまま手荷物検査へ進むように指示される。中国人は全員並ばされているので、一人だけ身分証確認なしで手荷物検査へ進む奴を何者だという感じで見ている。

今日は09:27発、コルラ-西安のK170次で宝鶏へ移動する。

待合室(候车室)で改札が始まるのを待つが、天水駅では珍しく事前に駅員が待合室にいる乗客の切符を確認して列車が到着したら、そのまま乗客はホームへ移動する方式であった。いつもなら改札口が割り込みするおサルさんたちでカオス状態になるのが、今回は改札口にカオス状態が発生しなかった。

09:15頃、寝台の乗客が並んでいる改札口が開いて寝台の乗客だけホームへ移動となる。硬座の乗客は後になるが、自分は寝台の乗客が並んでいる区画にいたので、そのまま一緒にホームへ移動する。

中国ではガキの小便に警戒する

ホームにはすでに列車が到着しており、すぐに乗車できた。荷物の置き場所も無事に確保でき、09:28に定刻通り宝鶏へ向けて列車は発車する。宝鶏までは約2時間半の道のりだ。

車内は宝鶏まで平和に過ごせるかと思ったが前の席の保育園児か幼稚園児ぐらいのガキ2人がうるさいし、床にゴミを散らかしたりしておサルさんとなっている。母ザル2人は注意やゴミを片づけることもなく世間話に忙しそうだ。

この場合は周囲の大人が注意すべきなのだが、自分が注意すると「小日本のくせに生意気だぞ!」と袋叩きに遭う可能性が非常に高いので不快指数上昇中でも我慢しなければならない。

そして、追い打ちをかけるように右隣のおっちゃんはゲップしているし、今回はおサルの列車に乗車してしまったようだ。まあ、今更だがこれぐらいのことは中国では正常な日常だ。

それと、ガキ2人がうるさい事は、まだ大した問題ではない。本当に恐ろしいのは、このガキ2人がウンコや小便をしたくなった場合だ。中国伝統の又割れズボンを穿いているので、トイレへ行かずに目の前、もしくは列車の通路でウンコや小便をする危険性がある。

日本ではウンコや小便はトイレでするのが一般的だが、中国の場合はトイレ以外の場所でもウンコや小便をしている光景を日本より遙かに高い確率でよく見かける。基本的に中国では近くにガキがいる場合は要注意だ。

そして、親が「シーシー」と掛け声を始めたら小便が始まった合図で緊急事態である。
小便がこちらへ流れてこないか警戒しなければならない。12:10頃、宝鶏駅に到着する。

駅を出て宿を探さなければならないのだが、宝鶏にはユースホステルがない。とりあえず招待所を順番に聞いていくが、どこも外国人お断りで追い出される。大体部屋まで見せてくれて登記の段階でパスポートを出すと、招待所のおばちゃんたちはパスポートを見たことが無いようで説明をしなければならない。

で、目の前に外国人がいるのが分かっても日本人という所まで理解できていない。パスポートに日本国って漢字で表記されていても何故か分かっていない。こうして何度も追い出されていると、ちょっと高くても如家酒店や7天连锁酒店とかの全国チェーンのビジネスホテルとかに行ったほうが快適で楽なような気もするのだが、あえてボロい招待所へ行くのが、やはりバックパッカーだろう。

そして、今回行き着いたのが宝鶏駅の北にある順安招待所だ。駅から徒歩5分で立地条件は良いが、ここも外国人お断りの招待所なのだが、服務員のおばちゃんが老板娘を呼んでくれて交渉の結果が内緒で宿泊となった。

1泊60元のトイレ・シャワー付の部屋だが汚い。シャワーなんかとても使える状態ではない。ネットで予約すれば1泊100元ぐらいで润之轩宝鸡大酒店とかの3つ星ホテルに宿泊できるのだが・・・。

13:30頃、宝鶏駅でインターネットの铁路客户服务中心で予約購入しておいた明日の宝鶏→西安の切符を受け取る。

宝鶏の街を散歩しながら炎帝祠へ向かう。

炎帝祠

14:20頃、炎帝祠を訪れる。

炎帝は三皇五帝の一人であり神農氏とも呼ばれ中華民族の祖先である。

宝鶏は炎帝の故郷であり、炎帝を祀っているのが炎帝祠で宝鶏市内の主要観光地である。

金台観

15:30頃、金台観を訪れる。

金台観は元朝末期に創建された道教寺院で太極拳の創始者と言われる張三豊が数十年修行していた場所である。入場料は30元の表示が出ていたが、期間限定で10元だった。

金台観の建物は新しくなっているが道教寺院の雰囲気は保たれている。道士も複数常駐しているようで、ちゃんとした道教寺院として運営されているようだ。

金台観の麓には太極拳の創始者と言われる張三豊の像がある。

GPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

天水駅
N 34°34’00.40″
E105°53’40.26″
宝鶏駅
N 34°22’26.06″
E107°08’52.34″
順安招待所
N 34°22’32.86″
E107°08’45.88″
炎帝祠
N 34°22’30.72″
E107°07’50.23″
金台観
N 34°22’47.27″
E107°08’52.07″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 60元
食費 15元
炎帝祠 3元
金台観 10元
合計 88元

西安ゲストハウス巡り

鉄道で宝鶏→西安

07:20頃に起床して出発準備を整える。08:40頃、招待所を出て宝鶏駅へ向かう。今日は宝鶏から西安へ移動する。08:45頃、宝鶏駅に到着し、入口で切符と身分証確認を受ける。宝鶏駅の駅員はやる気があるようで、ちゃんとパスポートの中身を確認していた。

これから乗車する列車は09:49発、4920次の宝鶏-西安で宝鶏が始発、西安が終点の地元民向けの列車だ。カオス状態になると面倒なので早めに改札口に並んで待機をする。早めに並んだが自分は3番目になる。

09:15頃、改札が始まるがおばちゃんの姿をしたおサルさんが割り込んできたので日本語と中国語で後ろに並ぶように注意する。おサルさんは言葉が理解できたようで後ろに並んでくれたが、列の一番後ろではなく自分のすぐ後ろに並びやがった。予想外の展開だが、中国はある意味で期待を裏切らない。

ホームへ移動して列車に乗車する。宝鶏-西安の短距離列車なのでボロボロの緑の塗装の緑皮車かと思ったら、快速列車で使われる紅皮車であった。行先票を見ると煙台-西安の表示もあり、煙台-西安がメインの運転で宝鶏-西安はサブの運転のようだ。

車内は始発駅なので当然きれいである。問題は西安までこの状態を維持できるかだが・・・。荷物の置き場所を確保したらホームへ降りて機関車の撮影である。客車を牽引する機関車は詔山7型だ。

09:49に定刻通りに西安へ向けて発車する。車内は空席があり珍しく平和だ。車内放送で音楽が流れ平和な一時が訪れる。

12:19に西安到着。

これから今日の宿を目指す。今日の宿はeLongで予約したユースホステルの西安三朵青年旅舍だ。西安駅から9路のバスに乗車して豊禾路(丰禾路)で下車する。

西安のゲストハウス

蔚蓝花城という住宅地のマンションの6階に西安三朵青年旅舍はあった。

一応マンションはオートロックになっています。何だかユースホステルという表現よりもゲストハウスという表現のほうが良さそうな感じだ。

部屋は1泊30元の畳部屋ということなのだが、実際は共有スペースに敷いてあるマットであった。まあそんなもんだろうな。中国では畳がどういう物か理解されていないようだ。

で、共有スペースで寝泊まりなのだが、マット2人、ソファー2人の計4人で利用となるが、床にタバコの吸殻が散乱している。掃除には力を入れていないようだ。1泊で十分かな・・・。

4G携帯のSIMカードを契約する

とりあえず宿は確保したので、14:30頃、鐘楼へ向かう。15:00頃、鐘楼に到着する。まずは郵便局の鐘楼郵局で陕西旅游年票を購入しようとするが、窓口のおばちゃんに外国人販売不可ということで追い返される。まあ、他の所へ行って買うしかなさそうだ。

続いて携帯電話を購入するためにチャイナ・ユニコム(中国联通)の店やその辺の携帯電話屋を見て回るが、西安中心部の鐘楼周辺の店は混雑している。端末の値段や契約条件を確認してみたが、SIMフリー端末があるので、とりえずSIMカードさえあれば大丈夫だろうという結論になり、ゲストハウスの近くにあるチャイナ・ユニコムの店舗で4G携帯の基本料毎月8元のプランに加入する。

関連記事:中国4G携帯電話のSIMカードを契約する

GPSデータ

あくまで参考データです。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

宝鶏駅
N 34°22’26.06″
E107°08’52.34″
西安駅
N 34°16’42.05″
E108°57’30.70″
西安三朵青年旅舍
N 34°17’00.77″
E108°54’45.72″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 30元
食費 12.5元
バス 1.5元 路線バス
携帯電話SIMカード 50元 チャイナ・ユニコム
合計 94元

西安駅近くのゲストハウスへ移動

11:30頃にゲストハウスの西安三朵青年旅舍をチェックアウトする。チェックアウトと言っても老板たちは出かけており、誰も居ないので勝手に出ていくという方式だ。西安駅に移動して、昼頃にeLongで予約したゲストハウスの西安金針菇青年旅舍(西安金针菇青年旅舍/Xi’an Enoki Youth Hostel)があるビルの西苑大厦に到着する。

宿の看板とかがないので、ビルの内装工事をしていたおっちゃんに聞いてみたらエレベーターと階段で行けると教えてくれて西安金針菇青年旅舍に到着する。ビルの一室をゲストハウスとしており、8人ドミトリーで1泊40元だ。

ドミトリーはちゃんと掃除されており問題なしだ。トイレ・シャワー・洗面台は別々になっているので使い勝手も少し良さそうだ。でも、もう少し綺麗に掃除してほしいな。まあ、西安駅から直線距離で約500mという立地条件を考えると文句はあまり言えない。

西安名物biangbiang麺を食べる

14:00頃、ゲストハウスのあるビルの1階に西安名物biangbiang麺の店があったので食べに行く。

biangbiang麺は幅広麺でうどんのように歯ごたえのある麺だ。

ただし、biangbiang麺は味だけでなく、発音や表記方法が風変わりなので西安名物としての知名度を得ている感がある。biangという発音は標準語の普通話には存在しておらず西安方言のようだ。

漢字は非常に複雑な表記なのだがUnicodeにも収録されていないので文字入力が出来ない。現在使用されている漢字の元となる康煕字典にも収録されていないので、いつ頃考えだされたのかもはっきりしない。
今回食べるbiangbiang麺は10元(約180円)だ。唐辛子、トマトソース、青菜が乗っかっておりスープはない。

甘粛省からは牛肉麺ばかり食べていたので、このbiangbiang麺は今までとは全く違う食感の麺だ。うどんのように歯ごたえのある麺で美味い!

蒜蘸麺を食べる。こちらは8元(約148円)で少し安い。

蒜蘸麺も西安名物で幅広麺をすり潰したニンニクと唐辛子のスープで食べる。これも美味い!陝西省は色々な麺があり50種類くらいあるらしいので毎日違う麺を食べられそうだ。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安金針菇青年旅舍
N 34°16’35.13″
E108°57’44.58″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 40元
宿泊費 3.5元 ネット予約
西安七賢国際青年旅舍
(西安七贤国际青年旅舍)
食費 23.8元
バス 1.5元 路線バス
合計 68.8元

鐘楼近くの上級者向けユースホステルへ移動

11:00頃にユースホステルの西安金針菇青年旅舍(西安金针菇青年旅舍/Xi’an Enoki Youth Hostel)をチェックアウトする。

西安駅に移動して、611路のバスに乗車して鐘楼で下車する。バス停から5分ほどでeLongで予約したユースホステルの西安尘客青年旅舍(Xi’an Chenke Youth Hostel)があるビルの吉慶大厦(吉庆大厦)に到着するが、ビルの看板とかが出ていなかったので少し迷った。

巴厘岛假日酒店や巴厘岛酒店のといったホテルの看板があるビルが吉慶大厦(吉庆大厦)だ。昨日と同様で雑居ビルで入口がどこにあるのか分らない。とりあえずビルの周りを確認すると网吧の看板の下辺りにビルの奥へ行く暗い入口があるではないか!

かなり上級者向けの場所に宿がありそうな気配というか、ビルの12階に宿がある時点でもう確定なのだが、とにかく凄い場所にありそうだ。まあ、香港の重慶マンション経験者とかなら、これぐらいは大した事はないだろう。

ビルの住民が出入りする入口を通ると更に奥へ道が続いている。外見はホテルとかが入っているビルなので綺麗であったが、外から見えない内部はかなりボロボロなビルだ。

ユースホステルはビルのC座12Fにあるので、案内表示に従い奥へ進むが、住民が窓から捨てたゴミとかが上から落ちてくる可能性があるので壁伝いに進む。一番奥の突き当りを左へ曲がるとC座の入口がありエレベーターがあった。エレベータは三菱って書いてあるけど、かなりボロボロというか、横揺れがあるけど大丈夫か?本当に三菱のエレベーターですか?

西安尘客青年旅舍

ちゃんとメンテナンスされているか怪しいエレベーターで一番上の12階へ行き、1207室の西安尘客青年旅舍(Xi’an Chenke Youth Hostel)に到着する。部屋は6人ドミトリーで1泊35元だ。

かなりボロいビルだったので、部屋も重慶マンション以上に凄いのかと思っていたらドミトリーは意外にも片付いていた。トイレ・シャワーはまだまだ掃除が足りない感じであった。

今日も西安名物biangbiang麺を食べる

今日も西安名物のbiangbiang麺を食べ行く。

今日は新民街にあるbiangbiang麺のチェーン店の本店で食べる。大盛りで11元(約198円)だ。昨日の店とは違いスープが少しあった。

夕飯はbiangbiang麺のチェーン店の支店で食べる。

biangbiang麺は美味い!横浜の中華街とかでbiangbiang麺は食べられないのかな?

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安尘客青年旅舍
N 34°15’43.31″
E108°56’46.37″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 35元
宿泊費 3.5元 ネット予約
古城青年旅舍
(古城青年旅舍)
食費 22元
バス 1.5元 路線バス
合計 62元
>

小南門近くのユースホステルへ移動

10:00頃にユースホステルのの西安尘客青年旅舍(Xi’an Chenke Youth Hostel)をチェックアウトする。鐘楼のバス停から、35路のバスに乗車して小南門で下車する。

バス停から5分ほどでeLongで予約したユースホステルの豆漿面湯国際青年旅舍(豆浆面汤国际青年旅舍)(DJMT Universal Guest House)があるビルに到着する。事前に携帯のSMSでネット屋の看板のあるビルという案内があったのですぐに見つける。

「豆浆面汤」という看板もあったので迷わずに到着する。
でも、雑居ビルの4階にあるユースホステルである。ちゃんと掃除しているか気になるが、まずはレセプションへ!

料金表を見るとドミトリーは1泊50元になっており、ネットで予約したほうが少し安くなる。部屋は1泊45元のドミトリーで予約しておいたが、部屋は意外にも2人ドミトリーであった。でも、部屋はビルの端で間取りが四角でなく三角形となっている。そして、問題のトイレ・シャワーだが、ここは比較的しっかりしている。
昼食は近くの食堂で11元(約198元)の岐山臊子麺(岐山臊子面)を食べる。岐山臊子麺は西安の郊外にある岐山県の郷土料理だ。

「臊子」とは肉のみじん切りというような意味を持ち、肉や野菜がみじん切りになり唐辛子がふんだんに使用されている。唐辛子の辛さが効いていて美味い!

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

豆漿面湯国際青年旅舍
N 34°15’12.92″
E108°55’54.35″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 45元
食費 25.9元
バス 1元 路線バス
合計 71.9元

西安の人気定番ユースホステルへ

09:00頃にユースホステルの豆漿面湯国際青年旅舍(豆浆面汤国际青年旅舍/DJMT Universal Guest House)をチェックアウトして、小南門バス停から、608路のバスに乗車して終点の西安駅で下車する。

西安城壁の内側を歩いて、10:10頃、西安七賢国際青年旅舍(西安七贤国际青年旅舍/QIXIAN (7SAGES) YOUTH HOSTEL)に到着する。YHA Chinaで1泊35元(会員料金)の12人ドミトリーを予約しておいたが、実際の部屋は6人ドミトリーであった。

まあ、部屋の人数は特に気にしておらず、むしろ50人ドミトリーとか100人ドミトリーとかがあった方が記録に挑戦で面白い。西安七賢国際青年旅舍は人気定番ユースホステルなので欧米人が多い。2007年に宿泊した時は空いていたのだが、今はとにかく繁盛しており宿泊客が多い。

昼食は西安名物の11元(約198円)のbiangbiang麺を食べる。

牛肉麺が8元で食べられるので11元のbiangbiang麺は高級品だ。

11:30頃、ユースホステルの隣にある八路軍西安弁事処紀念館へいく。日中戦争中に共産党の事務所が置かれた場所で周恩来が滞在していたこともある場所だ。

西安の定番観光地でもあり観光客で賑わっていた。四合院様式の建物は修復されているとはいえ歴史を感じさせて、なかなかよい雰囲気だ。パネル展示が充実しているのだが真っ赤かな内容で・・・。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

西安七賢国際青年旅舍
N 34°16’30.86″
E108°56’59.90″
八路軍西安弁事処紀念館
N 34°16’27.77″
E108°56’59.19″
本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 31.5元 ネット予約の残額
食費 27元
バス 0.5元 路線バス
合計 59元

青海省チベット文化圏旅行記2014夏1

フェリーで大阪→上海1日目

大阪港で新鑑真に乗船

20140617-001上海行きフェリーの新鑑真に乗船するためコスモスクエア駅にやって来た。ここから大阪港国際フェリーターミナルへ行くのだが、時刻はまだ朝7時なので無料シャトルバスはない。

20140617-002事前に調べた情報だと2番バス乗り場のようだが大阪港国際フェリーターミナルへのバス時刻表は釜山行きフェリーのしかない。上海行きフェリーのバス時刻表は見当たらない。

20140617-003バスの時刻がわからないので徒歩で大阪港国際フェリーターミナルへ向かう。800mほどの距離だが幸い大阪港国際フェリーターミナルまでは案内表示が何箇所もあるので迷うことはないだろう。

20140617-004それと、コスモスクエア駅の駅前交番の隣にあるセブン-イレブンは最後の補給地点になるので忘れずに立ち寄ること!
フェリーのチケット代を乗船手続き時に支払う場合、ここのATMで現金を降ろし損なうと大変なことになる。食料や飲料も3日分購入しておくことをオススメする。船内の物価は高いです。

20140617-00507:30に大阪港国際フェリーターミナル到着。まだ開いていないと思ったら開いていて中国人客が2人いた。7時位から開いているのかな?

9時から乗船手続きが始まって予約していた新鑑真の往復チケット34000円を現金で支払う。ここは現金払いだけなので足りなかったらコスモスクエア駅のセブン-イレブンのATMまで戻らないといけない。

20140617-006乗船手続きが始まる頃には団体の中国人観光客とかでフェリーターミナルは混雑している。そして、大人買いされた炊飯器やメリーズパンツ、さらにはウォシュレットまで新鑑真に積み込まれていくのを目撃する。

20140617-007船室は2等和室で一番安い。16人部屋のようだが、自分を含めて利用客は日本人3人だけで、無駄に広い部屋になった。

20140617-00811:00に新鑑真は大阪港国際フェリーターミナルを出港。上海まで2泊3日の船旅が始まる。

フェリーで大阪→上海2日目

船酔いで寝込む

20140618-0016時頃に起きると既に船は長崎県の沖合に達しており、夜のうちに関門海峡を通過していた。天気は曇りで白波が見え船が結構揺れて船酔いで寝たきり状態だ。何もできずに1日が過ぎていく。

20140618-002

フェリーで大阪→上海3日目

上海に上陸!中国の旅が始まる!

20140619-0016時頃、甲板に出てみると停泊している船が何隻か見えてきた。GPSを確認すると上海まで残り120kmになっておりかなり近くまで来たようだ。波は収まり揺れが少なくなったが、海上に発泡スチロールなどのゴミが見られるようになってきた。水の色も茶色に濁っており長江に入ったようだ。

20140619-002そして、船がたくさん見られるようになると尖閣諸島でお馴染みの中国海警の船が見えてくる。この辺の奴は沿岸部用の小型艦だろうか?

20140619-00314時頃に上海国際フェリーターミナルへ到着して下船する。乗客が少ないので入国審査のカウンターは2箇所だけで運用していた。両替所はなくフェリーターミナルのスターバックスは閉まったままだ。

上海国際フェリーターミナルから旅順路を北に歩き、東長治路を東に歩くと地下鉄12号線の国際客運中心駅が2013年末から開業しているので、ここから今日の宿、Shanghai Blue Mountain Youth Hostel Hongqiao(上海蓝山虹桥国际青年旅舍)へ向かう。

地下鉄12号線、4号線、2号線を乗り継いで北新泾で下車する。北新泾駅から徒歩5分ほどでShanghai Blue Mountain Youth Hostel Hongqiao(上海蓝山虹桥国际青年旅舍)に到着。

20140619-0041泊50元の8人ドミトリーをBooking.comで予約しておいたのだが、予約取りすぎて満室だったので65元のトイレ・シャワー付8人ドミトリーを1泊50元で代わりに提供となった。
飛び込みで来た兄ちゃんは本日満室でお断りを受けていた。

20140619-005ユースホステルの近くにスーパーがあったので歯磨き粉とかを購入する。カルフールやウォルマートに匹敵する規模なのだが夕方なのに客がほとんどいなかった。このままだと半年以内に潰れるだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 100元 1泊50元×2
ユースホステル
会員証
50元
飲料 4.5元
地下鉄 4元
歯磨き粉 13.9元
ATM手数料 3元
合計 175.4元

上海でいきなり雨で足止め

雨で足止め

20140620-001朝から雨で外に出られない。せっかく魯迅公園にでも行ってこようと思っていたのだが、ユースホステルで大人しく一日を過ごししかなさそうだ。と思っていたら、夕方頃に曇になるし…。一日無駄になってしまった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

上海駅へ

20140621-001昼にユースホステルをチェックアウトして上海駅へ向かう。

20140621-002駅南広場の東にある切符売り場でインターネットで予約しておいた西安行きの切符を受け取る。

20140621-003

20140621-004出発は15:52で3時間ほど上海駅の待合室で待つ。

20140621-005昔と違い高速鉄道の待合室以外にも自動改札機が導入されていたが、自動改札機で引っかかる乗客が多発しており有人改札の方が圧倒的に速く処理している。おばちゃんのハサミの方が効率がよい。

20140621-006今回乗車したのはT138次で特快だ。特快なのでランクは上なのだが寝台ではなく座席の硬座なので車内は常に席のない無座切符の乗客で通路があふれている。いきなり上級者向けの列車旅行になってしまった。

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 4元
合計 4元

夏の西安

20140622-001朝に西安に到着したが梅雨の上海と違い真夏の西安が待っていた。暑くてたまらない。

20140622-002早く移動しないと熱中症になるので、西安駅前の路線バス情報を確認。

20140622-003今日の宿は西安城壁の内側にあるXi’an Your Tour International youth hostel(西安悦途国际青年旅舍)だ。

20140622-004城壁の中と言っても西南の角に近い。駅前から251路のバスにて含光門で下車。

20140622-005西安が予想以上の暑さだったので西安駅で6月24日の西寧西行きの切符を買って脱出準備をする。鐘楼、鼓楼を外から見てムスリム街の回民街とモスクの清真大寺を見物する。

20140622-006

20140622-007

20140622-008パイナップル味のノンアルコールビールを飲んで夕飯に炒飯を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 90元 1泊45元×2
食費 7元
飲料 4.5元
切符 119元 西安→西寧西
バス代 4元
清真大寺 25元
合計 249.5元

ICカード購入

20140623-001昨日のニュースでシルクロードが世界遺産に登録されたそうだ。西安の大雁塔も世界遺産に登録されたので見に行ってみる。その前に西安駅の南にある地下鉄の五路口駅の近くで公共交通カードを購入する。

20140623-002日本のSuicaやPasmoみたいなカードで西安のバスや地下鉄などで使える。カードは18元するのだがバスにのるたびに小銭の心配をする必要がなくなるし、エアコン付きの2元バスが1元で乗れたりと割引もあるので西安に長期滞在する人にはオススメだ。

地下鉄持ち込み禁止物

20140623-003

20140623-004地下鉄の五路口駅にあった禁止事項の看板。危険物、ペットとかの持ち込み禁止はわかるが、物乞い禁止のマークが有るのは乞食が出没するということか?日本では考えられない看板だ。

世界遺産 大雁塔

20140623-005大雁塔にやってきた。昨日、世界遺産に登録されたばかりで観光客で溢れているかと思いきや、猛暑の影響なのか比較的空いていた。入場料50元でぼったくり価格なので外から見るだけにしておく。世界遺産登録で調子に乗って来年辺り値上げしても不思議なさそう。中国なのであり得るな。

20140623-006青龍寺は唐代の寺なのだが、坊さんはおらず公園になっていた。一部の建物は有料になっていた。来て損した。

20140623-007西門の外にある丝绸群雕と呼ばれる西安を出発するシルクロードのキャラバン隊の彫像。30度超えの暑さで歩くのが嫌になってくる。

20140623-008夕飯に炒飯を食べてビールを飲む。

本日の出費
項目 金額 備考
公共交通カード 18元
食費 12元
バス代 5.5元
合計 35.5元

列車で西安→西寧、12時間の旅

20140624-00108:30頃、西安駅に到着。西安駅の駅員はやる気があるようで駅の入口で切符と身分証の確認をしている。しかし、外国人はどうでもよいようで自分の時は切符だけ確認してパスポートは確認せず。

20140624-002今日は西安から西寧へ移動する。乗車する列車はK2187次で西安を09:52に発車だ。改札口で場所取りして待つが改札が始まると割り込みの嵐。列車の中は床にヒマワリの種と空き缶、ペットボトルが転がっている。車内はデッキ以外は禁煙だが自分の前でタバコを吸っている奴がいる。

マナーは最悪だが、いつもの中国だった。途中の天水を過ぎると車内が空いてきた。
三列シートで通路に足を出して横になるお馴染みの光景も出てきた。22:15に西寧西駅に到着する。約12時間の旅が終わったと思っていたら、西寧西駅から市内へ行く最終バスに乗り遅れた。

西寧西駅は西寧駅が新駅舎建設中のため閉鎖しているので完成するまでのつなぎとして使われているので、招待所や売店もほとんど最小限の臨時で拡張された駅なのだ。
というか、この先どうしよう。

本日の出費
項目 金額 備考
バス代 0.5元
合計 0.5元

陝西省旅行記~五丈原・乾陵編

K918次 硬座でラサ→西寧

shan3xi_0010900過ぎにユースホステルを出て徒歩で公交公司へ向かう。0920頃、武装警察が警備する公交公司に到着する。89路のバスに乗車して1010頃、ラサ駅に到着する。

shan3xi_002K918次の切符

shan3xi_003旅客健康登记卡

shan3xi_004ラサ駅は相変わらずの厳重な警備体制でX線検査で公安がバックパックの中身が怪しく見えたようで中身を見せるが金属製品はノートPC、コップ、盒飯の容器ぐらいだったので結果的には問題無し。改札時間を待っているとユースホステルのドミで一緒だったアムドのチベット族3人組に遭遇する。2人が蘭州へ帰り、1人は見送りという事であった。

shan3xi_005改札が始まりホームへ出て列車に乗り込む。既に車内はかなり混雑している。

shan3xi_006荷物の置き場所は確保できたので外へ出て機関車の撮影へと向かう。

shan3xi_007青海チベット鉄道の機関車といえば米国ゼネラル・エレクトリック社製NJ2型ディーゼル機関車だ。通常はNJ2型が3重連なのだが必要車両数が納入されていないのか購入できていないのか知らないがNJ2型2両+DF4D1両の編成になっていた。

shan3xi_008青蔵鉄路は硬座でも換票がある。

shan3xi_009定刻通り1120に発車するが車内は結構混んでいる。無座の乗客は居ない筈なのだが自分の足元には無座のチベット族のガキがいる。何やら硬座特有のサバイバルに突入しそうな雰囲気が・・・。発車後に乗務員が健康カード(健康登记卡)を回収しに来るが、回収の際に車内の写真撮影は禁止だと言われる。


そして、足元にいる無座のチベタンのガキだが、身長を誤魔化して切符無しで乗車していた様で乗務員に精算する様に言われて親共々連行される。1825頃、世界で最も高い所にある駅であるタングラ峠(唐古拉)を通過して鉄道の世界最高地点のタングラ峠(唐古拉山口)を越えてチベット自治区から青海省へと入る。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 1元 路線バス
合計 1元

西寧に到着

shan3xi_0100100頃、ゴルムドにに到着する。ここで機関車交換の為に約20分ほど停車する。ここで一眠りして、0800頃に起きる。0820頃、青海湖を通過して1155頃、西寧に到着する。切符売り場で西安行きの切符を購入して待合室の売店で荷物を預けてタール寺の状況を調査しに向かう。

タール寺は平穏無事?

shan3xi_0111400頃、西寧体育館の近くのバス停・管理站から湟中行きのバスに乗車する。途中で客を乗せながらのんびり走るので1530頃、タール寺に到着する。

shan3xi_012タール寺は武装警察が警戒しているのかと思っていたのだが予想に反して平穏無事で武装警察はいなかった。ラサとは全く状況が違っていた。

shan3xi_013タール寺をちょっと見物するが表面上は特に緊張感は無い。

shan3xi_014大経堂では坊さんが問答をやっており普段通り修行をしているといった感じだ。敢えて言うなら観光客が少ない事ぐらいだ。湟中の街中では坊さんが普通に歩いておりラサでは考えられないほど自由になっている。でも、裏ではどうなっているか・・・。 1600頃、西寧行きのバスに乗車して1730頃、西寧に到着する。

L176次 硬座で西寧→西安

shan3xi_015L176次 西寧→西安の切符

shan3xi_0161800頃、イスラム食堂で夕飯を食べて西寧駅へ向かう。1900頃、西寧駅に到着する。改札は既に始まっており売店で荷物を回収して改札口を通過、そのままホームへ向かい乗車する。

shan3xi_017切符は3号車になっているのだが3号車は閉鎖されており、どうやら客が少ないので座席指定でも空いている席に座らされて自由席扱いらしい。定刻通り1925に発車して西安へと向かう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
鉄道 57元 硬座 西寧→西安
バス 1元 路線バス
バス 11元 西寧⇔湟中
荷物保管 6元
合計 88.5元

トイレ糞塗れで西安到着

shan3xi_0180800過ぎに宝鶏駅に停車中に目が覚める。宝鶏駅を発車して糞をしにトイレへ行くのだが、トイレは凄い事になっていた。人民の糞が山盛りになっているのだ!トイレの水は一応流れるのだが糞は山盛りの状態だ。

そして、便器の外にも人民の糞が・・・。仮に日本ならこういうトイレは使わないのだが、ここは中国だ!このまま糞をせずに出ると西安到着までに確実に漏らす!ここは山盛りの糞を見なかった事にして糞をする。

shan3xi_019しかし、便器の外に人民の糞があるのはどういう事なのだろうか?それにちゃんと便器の穴に糞をしていれば線路に糞が投下されて山盛りにはならないのだが・・・。1010頃、西安に到着する。611路 のバスで鐘楼へ移動する。

西安鐘楼国際青年旅舎

shan3xi_020鐘楼で下車して郵便局の建物内に西安鐘楼国際青年旅舎があるのだが入口が隅にあり少々分かり難い。

shan3xi_021しかし、ドミは空いており10人ドミが会員料金で1泊30元だ。

ひき逃げ事件発生

shan3xi_0221415頃、鐘楼から603路のバスに乗車して青龍寺へ向かう。1520頃、終点の青龍寺で下車して青龍寺へ向かうが途中でひき逃げ事件が発生する。路上に血だらけの兄ちゃんがおり野次馬が大勢集まっている。そして、救急車が到着して血だらけの兄ちゃんが運ばれて行った。路上には血の跡が残り公安が到着して現場検証を始めていた。

青龍寺

shan3xi_0231600頃、青龍寺に到着する。

shan3xi_024ここは隋代に創建され弘法大師空海が密教を学んだ寺として知られているようだ。入場料は10元だが外から見物するだけにしておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.9元
宿泊費 60元 1泊30元×2
バス 4元 路線バス
ユースホステル会員証 50元
合計 159.9元

L7353次 硬座で西安→蔡家坡

shan3xi_0250800頃に起床する。寝坊した!今日は三国志ファンの聖地である五丈原へ行くつもりであったが寝坊した。予定では既に列車に乗っている筈だったのだが・・・。

shan3xi_0260900頃、西安駅へ行き五丈原に最も近い蔡家坡への切符を購入する。

shan3xi_027発車は1212なので駅の待合室で昼寝しながら改札が始まるのを待つ。 1140頃、改札が始まり列車に乗車する。定刻通り1212に発車して1415頃、蔡家坡に到着する。

shan3xi_028蔡家坡駅を出て五丈原行きのバスを探すが路線バスとボリタクしか見当たらない。

shan3xi_029駅前から2路のバスが汽車站へ行くのを見つける。バスには乗らずに歩いて行く事にして駅を出て右(西安方向・東)へ歩いて途中の地下道から線路を越えて蔡家坡の南側へ出る。東西に伸びる通りを2路のバスと宝鶏からのバスが行き来 しているので汽車站に近づいているのは間違いないだろう。

五丈原

shan3xi_030バス停の標識を確認しながら通りを東へ進むと蔡家坡汽車客運站に到着する。1440頃、バスターミナル到着である。

shan3xi_031事前の情報では陝汽行きのバスが五丈原を通過するという事なので車掌のおばちゃんに聞いてみたら五丈原の脇を通るとの事で陝汽行きのバスに乗車する。運賃は2.5元。

shan3xi_032乗客が集まって発車して1500頃、五丈原らしい丘が見えてきた。そして、道路標識にも「諸葛亮廟(诸葛亮庙)」とあり、ここで下車してひたすら歩いて行く。

shan3xi_033前方に五丈原が見える。

shan3xi_0341540頃、諸葛亮廟に到着する。

shan3xi_035ついに三国志聖地である五丈原へやって来た。普段は入口だけ見て帰る自分だが今日は入場券を買って諸葛亮廟を見物する。

shan3xi_036入口の山門には魏延と馬岱の像があり、「この組み合わせはマニアを意識したものか?」といきなりマニアの心を捉えている。(孔明の死後に魏延は馬岱に斬られている)

こちらは魏延。

shan3xi_037馬岱。

shan3xi_038諸葛孔明。

shan3xi_039諸葛亮衣冠塚。

shan3xi_040建物のほとんどは清代の物であるが廟は徐々に拡張されているようで「三国志で村おこし」は確実の様である。廟を一通り見物して五丈原からの眺めを楽しむが曇っていて遠くが見えない。

shan3xi_041五丈原を降りて麓には諸葛泉があったのだが泉とは名ばかりでゴミ捨て場と化していた。「人民よ。三国志で村おこしする前にお猿さんから人に進化する必要があるんじゃないか?」と文句を言いたくなる光景であった。孔明が草葉の陰で泣いているぞ!

shan3xi_042

バスで蔡家坡→西安

shan3xi_0431630頃、バスを拾って蔡家坡汽車站へ戻る。行きは2.5元だったが帰りは2元だった。ぼられたのか?

shan3xi_044蔡家坡汽車站へ戻り西安行きの切符を購入してバスに乗車するが切符代は25.2元になっている。0.2元は站務費となっているのだが、切符を買わなければ25元で西安まで行ける。で、乗客のほとんどは切符を買っていない。さすが中国!切符を買わないほうが安く済む。正直に買うと高くつく。これじゃあ、初めから切符売る必要ないじゃん!

バスの発車時間は1650だが、いつもの事ながら客が集まらないので1700頃に出発して、更に高速の入口で再び客が集まるのを待つ。運ちゃんは落花生を喰いながら同じく客待ちしている運ちゃん仲間と世間話・・・。仕事やる気無しだ。結局、客が集まらないまま1720頃、西安へ向けて高速を走るが高速道路で客を拾いながら走るので危ない!

中国は日本と違って高速道路にバス停は無い。でも、どこからともなく人民が高速道路に侵入してバスをヒッチハイクするのである。なので、何時でも何処でもバスは急停車で危ない。因みに高速道路では人民はバスをヒッチハイクするだけではない。地元の農民が高速道路で勝手にりんごやみかんの直売をしているのだ。中国は何でもありである。1900過ぎに城西客運站に到着する。252路のバスに乗り換えて鐘楼へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
鉄道 15元 硬座 西安→蔡家坡
バス 2元 路線バス
バス 4.5元 蔡家坡→五丈原
バス 25.2元 蔡家坡→西安
合計 76.7元

陝西歴史博物館

shan3xi_0451000頃、西安駅へ行き明後日の杭州行きの切符を購入して、大雁塔の近くにある陝西歴史博物館へ行く。

shan3xi_0461130頃、陝西歴史博物館に到着する。ここも去年から無料化されたのでパスポートがあれば入場券を貰い見物する事が出来るのだ。

shan3xi_047展示内容は陝西省の歴史が中心なので秦、漢、唐の展示物が非常に多い。

shan3xi_048そして、展示物はかなり重要な物があるようで館内は武装警察が巡回しているほどの厳重な警備だ。

shan3xi_049まあ、それだけ展示物が凄いという事だな。自分にはさっぱりであったが・・・。

shan3xi_050

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31.8元
鉄道 93元 硬座 西安→杭州
バス 3元 路線バス
合計 127.8元

城西客運站→乾県高速汽車站

shan3xi_0510755に目が覚める。又寝坊した。昨日、西安駅前でバス代45元の乾陵、茂陵、法門寺、咸陽博物館のツアーを見つけて何時に出発するかを聞いたら 0700-0800に出発すると聞いていたのでツアーに参加するつもりであったが見事に寝坊した。仕方が無いので自力で乾陵か茂陵へ行くことにして鐘楼から252路のバスで西安城外の西にある城西客運站へ向かう。

shan3xi_0521000頃、城西客運站に到着して乾陵のある乾県か茂陵の近くを通る興平行きのバスを探すが両方ともある。とりあえず、乾県行きの切符を購入する。高速と普通の2種類あったが奮発して高速の切符を購入する。

shan3xi_0531015頃、バスが出発して高速道路を爆走して1120頃、乾県高速汽車站に到着する。

乾陵

shan3xi_054乾県の街から乾陵までは3路のバスがあるという情報を入手していたので乾県の街を歩くと街の北側から3路のバスが出ているのを見つける。3路のバスに乗車して乾陵まで移動する。途中で懿徳太子墓(則天武后の孫)と泰平公主墓(則天武后の孫)を通り過ぎて1230頃、乾陵に到着する。

乾陵は中国で唯一の女帝である則天武后と唐の第3代皇帝高宗の陵墓である。入場料は45元だが秦始皇陵の時みたいに陵墓の登って終わりのような気がするので外から見るだけにする。

shan3xi_055乾陵の次は懿徳太子墓へ行くがここは入場料が30元で素通り、そして、泰平公主墓は40元でここも外から見るだけにする。

shan3xi_056乾陵博物館になっている永泰公主墓。

人民の集まる所に事件・事故あり

shan3xi_0571430頃、乾県の街に戻りバスターミナルを探していると、やたらと人口密度の高い場所がある。この場合は事件か事故というのが相場だ。近寄って様子を窺うとタクシーが荷台付きのバイクに追突している。まあ、中国ではよくある光景だろう。それにしても野次馬の数が多いな。

shan3xi_058事故現場を離れ乾県汽車站を見つける。ここは高速を走るバスはなく、普通のボロバスが運行しているようで西安行きのバスもあった。バスに乗る前に回族のイスラム食堂で遅めの昼食に炒飯を食べる。

1530頃、西安行きのバスに乗車してのんびり西安へと向かう。途中で漢の武帝の陵墓である茂陵の近くを通るが、さすがに降りて歩いて行く気は無いのでそのまま西安へと戻る。1715頃、西安の城西客運站に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.2元
バス 19.5元 西安→乾県
バス 15元 乾県→西安
バス 2.5元 乾県→乾陵
日用品 8.9元
合計 69.1元

内モンゴル旅行記~硬座・無座鉄道強行軍編

1814次、硬座でチチハル→包頭

neimenggu161昼に陽光招待所を出てチチハル駅へ向かう。列車は1742発なので約5時間半も侯車室で待つことになる。1730頃に改札が始まり列車に乗り込む。

neimenggu162チチハルで降りた乗客が多かったようなので車内は比較的空いていたが硬座なのですぐに乗車率100%になる。1742に定刻どおり発車して包頭までの1808㎞の旅路が始まる。今回の列車もフフホト→チチハルで乗車した1816次と同じように乗務員が次の駅を案内している。

これなら1816次と同様に1814次も乗務員の質は期待できそうだ。トイレに用足しに行くと乗務員に声をかけられる。よく見ると1816次に乗車した時の乗務員ではないか!どうやら、こちらのことを覚えていたようだ。特に日本人ということを伝えていなかったが、停車時間の長い駅でホームをうろついて撮影をしていたり、真夜中でもホーム降りたりしていたので「鉄が乗車しているよ!」というような感じで覚えていたのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

包頭到着

neimenggu163夜が明けて内モンゴルの草原、砂漠を走り続けるが外は雪化粧している。砂漠に入ると風で巻き上げられた砂が窓の隙間から入ってくる。おかげで車内は砂埃だらけになる。1600過ぎ、集寧南に到着するが包頭までは残り323㎞ある。集寧南は発車するとすぐに日が落ちて夜になる。1900前にフフホトに到着、 ここでほとんどの乗客は降りて車内は比較的空いてくる。2050過ぎ、終点の包頭に到着する。

neimenggu164すぐに今日の宿探しを始めるが客引きは無視して相場を確認すると駅前は一人部屋で35元前後のようだ。既に夜なのでゆっくりと探すことは出来ないので包頭鉄路賓館でまずは部屋を確認すると4人ドミトリーで1泊18 元だったので宿泊することにする。

ドミには先客がいたがこの中国人は「どこから来た?」「何をしている」とかしつこく質問してくる。こちらが「日本人だ」 と答えても通じずに内モンゴルのどこからか来たのだと思い込んで「モンゴル族か」とか更に聞いてくる。こちらの素性をあまり話しすぎると翌朝に荷物が丸ごと無くなっていそうなので聞こえない振りをして無視をする。バックパックはパックセーフを使って防犯対策をしてから食事に出かける。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 18元
合計 30元

包頭駅へ

neimenggu1650600頃に起床する。まだ、ドミにいる中国人3人は寝ている。幸い荷物は無くなっておらず早々に出発準備を整えて包頭鉄路賓館をチェックアウトする。

neimenggu166包頭駅ではまずは神木北行きの切符を購入するが始発→終点でも無座切符だった。

neimenggu167今回の包頭→神木北の距離は207㎞。

neimenggu168侯車室で改札を待ち、駅員が0800に改札を始めるというので並んで待っていると後ろのおっさんが「成吉思汗陵へ行くのか?」と聞いてくるので「もう見て きた」と答えたら、おっさんが「自分もこれから成吉思汗陵へ行くんだ。東勝で降りればいいのか?」とか「どこからバスに乗ればいいんだ」とか聞いてくるので教えるが自分の中国語力が不足しているためにうまく通じず。

neimenggu169しかし、前で聞いていた地元民が話に加わり説明してくれ無事解決。おっさんは「あんた韓国人か?」と聞いてくるので「日本人です」と答えると一斉に周辺の注目を浴びる。ここでは日本人は相当珍しいようで、ほとんど珍獣扱いである。改札が始まり乗車してすぐにホームに降りる。

neimenggu170先頭車両を撮影して後は発車を待つだけである。

4695次で包頭→神木北

neimenggu1710815に定刻どおり発車し黄河を渡り1020頃、東勝に到着する。

neimenggu172列車は少し遅れているようだが神木北には1246定刻どおり到着する。ついに内モンゴ ル自治区を抜けて陝西省へ入った。改札を出ると予想通りタクシーとバスが待機していた。神木北駅→神木駅へ移動しなければならないのでバスとタクシーを探すがタクシーの運ちゃんたちが寄って来るので「神木駅までいくらだ?」と聞くと「こっちだ!こっちだ!黑车(白タク)に乗りな」という。

「神木駅までいくらだ?」と再度聞いても「荷物置いて!」とか明確に答えない。さらに「神木駅までいくらだ?」と聞いてようやく「40元」と、ぼり料金を提示してくる。初めに聞いた時点で「黑车(白タク)に乗りな」と近くに公安がいるのにそのままいう時点で無視するべきだった。他の運ちゃんたちも白タクだがおばちゃんが 「10元」というのでこの白タクに乗る。客が4人集まり出発する。

神木駅

1330頃、神木駅に到着する。10元を払うが駅では自分だけが降りた。すぐに售票処へ行くが既に今日の切符の販売は終了していたが入口で站台票(入場 券)を買って乗車後に補票(精算)するようにといわれる。ダフ屋を無視して入口で站台票を買おうとするが1400から販売だから並んで待つように言われる。

すでに侯車室は満杯で大混雑だ。切符の販売が早く終了してしまうのなら包頭で購入しておくべきだったと後悔しても後の祭りであった。改札が始まり暫くするとようやく站台票の販売が始まる。站台票を購入して改札を通るが站台票は回収されてしまう。せっかくの記念品が・・・。

4903次、無座で神木→西安

neimenggu173ホームに出て、まずは補票をするために12号車へ向かう。

neimenggu17412号車で補票をして加3に乗車する。加3というのは通常の編成に更に増結された車両を意味しており3両目の増結車両ということだ。

neimenggu175補票をする時点で既に座って西安へ行くことを諦めていたが奇跡的に席がまだ少し空いていた。こうして無座にもかかわらず西安まで座っていくことが可能になった。西安までは773㎞の道程だ。

キセル乗車の農民が捕まる

席を確保していつの間にか列車は発車していたが車内は大混雑だ。そして、4903次の乗客の質は酷く、ほとんどが猿もしくは原始人であった。床に痰、唾を 吐き、禁煙でもダバコを吸う。乗務員が注意というか説教しても内容が理解できないようでタバコを吸っている。ゴミも床に散乱して乗務員が清掃するそばから ゴミを床に捨てている。明らかに意図的なポイ捨てだ。このような光景を目撃すると中国人がますます嫌いになってしまう。(深圳市民は除く)

普段なら車内を撮影したいところなのだが、この混雑と乗客の質の悪さから撮影した場合、翌朝までに荷物が丸ごと無くなっていそうな雰囲気なので断念する。こうして気分が 落ち込んで西安へ向かうが突如として状況が変わる。乗務員たちが検札をしていると1人の農民だか民工だかのおっさんが乗務員に引きずられてきた。よく見る と乗務員の手には破れた切符が・・・。話を聞いているとどうやら古い切符で潜り込んだらしい。

農民は乗務員たちに囲まれ緊迫した雰囲気が辺りを漂い始める。何やら面白そうなことになってきた。乗務員たちの説教と「60元」という金額が車内に響き渡り農民が嫌々ながら60元を支払う。60元を支払い農民は解放されるが不機嫌そうな表情で去っていった。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 40元 無座 包頭→神木北
鉄道 85元 無座 神木→西安
站台票 1元
タクシー 10元
合計 136元

西安到着

neimenggu176結局、農民や民工たちに荷物が盗まれないか心配で一睡も出来なかった。0550頃、西安に到着する。西安はまだ夜が明けずに真っ暗だった。

neimenggu177こんな早朝なのに、この大混雑とは・・・。

neimenggu1780600になっても西安は夜が明けず。

neimenggu179早朝はまだ空いています。

neimenggu180この時間にユースホステルに行っても今日の宿泊の扱いにしてくれるかも疑わしいので、まずは明日の重慶行きの切符を購入しに售票厅へ向かう。切符は5分も掛からずに購入できたが0645まで駅前で時間を潰すが夜明け前なのに右手の無い障害者の乞食にたかられるが603路バスで南門へ移動する。

それにしても 夜明け前から乞食が活動しているとは・・・。0700過ぎ、西安書院国際青年旅舎に到着する。ここで10/20以来のシャワー兼洗濯をする。きっと周囲には異臭を放っていたのだろうな。

ドミトリーには就職活動中の中国人大学生が・・・

今回宿泊した部屋は前回同様の4人ドミトリーだ。既に3人宿泊客がおり1人が日本人バックパッカー、2人が中国人大学生だ。日本人バックパッカーはラサ経由でネパール、インドへ抜けるようだが、チベットは既に冬でヒマラヤの国境越えは出来るのか?大学生2人は就職活動で西安に来ており新聞やニュース(参考1,2,3) で知った中国人大学生の就職活動の様子が実際に見ることが出来た。

朝、夕の食事は1.6元のインスタントラーメンだけで過ごしており経費節減の為に本当に 激貧生活を送りながら就職活動をしていた。中国では上の階層に属する大学生でも厳しい生活をしながら就職活動をしているとは・・・。一昔前とは全く状況が 変わってしまっている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.78元
宿泊費 20元
鉄道 53元 硬座 西安→重慶
バス 1元 路線バス
合計 87.78元