四川省閬中 三国志遺跡・張飛廟と閬中古城

四川省旅行記2016春

成都→閬中

09:20頃、ユースホステルをチェックアウトする。S先生が閬中へ行きたいようなので一緒に向かう。同じドミのM先生も閬中まで一緒に行動となる。新南門汽車站から28路のバスに乗車して一環路北四段站で下車。公交ICカードは残高不足だったので運賃は現金2元だ。

10:00頃、北門客運站に到着。相変わらずカオス度高い。

閬中までの運賃は93元。次のバスは11:20発なので1時間ほど待機となる。S先生とM先生は周辺の散歩へ行くということ外へ出て行き、11:00頃に戻ってくる。

11:20頃、乗車が始まる。11:30頃、約10分遅れでの発車となる。高速道路に入り東へとバスが走る。

13:30頃、高速道路の服務区でトイレ休憩になる。

閬中

15:00頃、バスターミナルの閬中客運中心に到着する。閬中の天気はあいにくの小雨だ。

とりあえずバス情報を確認しておく。成都、重慶、都江堰など基本的に四川省内各地へのバスが出ている。

バスターミナルからS先生とM先生を連れて塔山街を北へ歩いていく。10ー15分ほど歩いて行き、15:30頃、Booking.comで予約しておいた塔山賓館に到着。予約しておいたのは1泊90元の2人部屋なのだが、M先生が日帰りから急遽宿泊となったので老板娘に相談して1人部屋を確保。M先生の1人部屋は1泊60元になる。

部屋はテレビ、エアコン、電気ケトル付きになる。

部屋のトイレ・シャワーはとりあえず許容範囲内。WiーFiはちょっと電波弱めだがちゃんとつながる。で、登記はオンラインでパスポート情報を入力かと思ったら派出所まで届け出に行かないといけないということでパスポートが返ってくるまで待機になる。

そして、派出所の担当者不在だったなどで状況が二転三転して公安がわざわざ出向いてくるということになり待っていると、本当に公安2人が出向いてきた。で、閬中までの交通手段、閬中での行き先を聞かれる。とりあえず地球の歩き方を見せて観光客というのをアピールする。結局パスポートの顔写真、ビザ、入国スタンプのコピーをとるだけでOKであった。登記を済ますのに待たせたという事で老板に車で古城まで送ってもらう。

老板の話だと観光客は古城に泊まるのが一般的で新市街の開発区に宿泊するのは珍しいらしい。どうも、新市街の方に日本人3人が乗り込んできたので公安が驚いて様子を見に来たっぽい。

バスターミナルから古城までの交通手段がわかっていれば古城に宿を予約したのだが、今回は複数人だったのでバスターミナル近くに宿を取ってしまった。自分一人だったら徒歩で古城まで行ってしまうのだが・・・。

閬中古城

17:20頃、閬中古城に到着。

天気は雨なので今日は古城内の様子を確認するだけで明日本格的に見物ということにする。

夕飯は古城近くの食堂で羊肉麺(9元/約153円)を食べる。8路のバスで新市街へ戻る。夜は康定での宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
宿泊費 45元 1泊90元(割り勘)
宿泊費 33元 予約:康定貢嘎国際青年旅舍
バス 4元 路線バス
バス 93元 成都→閬中
合計 184元

閬中古城散策

07:30頃、賓館を出てS先生とM先生と共に6路のバスに乗車して市医院で下車し閬中古城へ向かう。昨日は小雨で観光には向かなかったが今日は晴れており観光にはちょうど良い。

閬中古城は四川省北東部、長江の支流である嘉陵江中域に位置しており巴蜀に現存する最大の古鎮である。閬中は三千年の歴史を持ち周代は巴国の都であり、唐代には「閬苑」が造営され、宋、元、明、清において拡張されてきた。閬中は西南地方統治における重要拠点でもあり、郡、州、府、道、軍治所が置かれ清代初期には20年間四川省の省都となった。

まだ朝の時間帯なので観光客は少ないが既に営業している土産物屋もある。閬中ではお酢を売っている土産物屋が多い。

大きな瓶での量り売りから小瓶まで売り方も様々だ。

張飛廟

08:15頃、張飛廟に到着。重要な三国志遺跡である。

入場料は58元で高いが他の観光地とのセットなら割引で少し安い。張飛廟は人気があるから単体でもボッタクリ料金に設定しているようだ。

まあ、他の所も一緒に見るのでセット券の120元の連票を購入。

閬中は三国時代に張飛が治めており配下の張達、范彊に殺害された場所でもあり、廟と墓が作られた。

廟には張飛像が鎮座している。

でも、この姿は普段思い浮かべる張飛の姿とは違う。

こちらは張飛の息子である張苞の像だが、どうもザコ武将にしか見えない。

墓亭にやってきた。ここが張飛墓になり蜀漢の頃に建立され清代に再建され、張飛像が鎮座している。

こっちの張飛像はイメージ通りの張飛だ。一目見て張飛と分かる。

張飛像の裏手が墓になる。

墓亭の左右には張飛を殺害した張達、范彊の像がある。

どちらが張達なのか、范彊なのかは不明だ。08:55頃、張飛廟を出る。

閬中県文廟

09:25頃、閬中県文廟にやってきた。入場料40元だがセット券の連票で見物。

文廟は孔廟とも呼び、儒教の孔子を祀る廟である。閬中には元々は保寧府文廟と閬中県文廟があり、県文廟は元々県城の北にあったが、明の崇禎年間に東門の外へ移され、清の咸豊元年(1850)に現在の場所に移された。2013年に全面修復が行われ現在に至る。

古い建物は残っていないようで全て新しい。奥の大成殿には立派な孔子像がある。09:45頃、閬中県文廟を出る。

貢院

09:55頃、貢院に到着。観光客でかなり賑わっている。

入場料55元だが連票で入場。貢院は科挙の試験場でイベントをやっていた。どうやら科挙の地方試験である郷試のイベントみたいだ。

10:10頃、貢院を出ると外でもイベントをやっている。

清代の役人の行列を再現しているようだ。

行列は貢院の隣りにある川北道署へ入っていった。

中天楼

10:20頃、中天楼に到着。入場料20元だが連票で入場。中天楼は閬中古城が一望できる楼閣で待ち合わせの目印にもなる建物で観光客でかなり賑わっている。

こんな感じで中天楼からは閬中を見渡せる。屋根ばかりなのだが・・・。

華光楼

10:40頃、華光楼に到着。こちらも楼閣で入場料20元だが連票で入場。

閬中の街並みが見渡せる。

それと閬中の脇を流れる嘉陵江が見える。11:00頃、中天楼でS先生と合流。M先生は昼までに賓館に戻るということでS先生とバス停へ向かう。8路のバスで新区へ戻る。

12:00頃、宿に戻るとM先生が戻っており、こちらも荷物をまとめてチェックアウトをする。10路のバスで閬中駅まで行く予定であったが老板に車で駅まで送ってもらう。今まで駅やバスターミナルなどに送ってもらうなんてほとんどなかったので驚きである。

昨日、公安に3人組をちゃんと閬中から追い出すように言われたのだろうか?老板に車で送ってもらうが、実は老板まだ閬中駅へ行ったことがないということで道を間違える。閬中駅はまだ新しく出来たばかりという事で場所を知らない地元民も多いようだ。

鉄道で閬中→成都

12:50頃、閬中駅に到着する。駅舎は新しく駅前はまだ工事中だ。老板にお礼を言って駅舎へ移動。まずは切符売場へ。一人一人で購入していると窓口のお姉ちゃんがぶちきれる可能性があるので成都までの切符を3人分まとめて購入。待合室は14:00頃に開くということで外で約1時間待機。

14:00頃、待合室へ移動する。入口でいつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませる。新しい駅舎なので待合室は広いし、当然だが自動改札でホームも高いので高速鉄道にも対応できるようになっている。

今回乗車する列車は15:09発、広元→成都のK9444次だ。席は硬臥代硬座、運賃49.5元になる。今回珍しく席が寝台を座席として利用する硬臥代硬座なので、ちょっと得した感じだ。

14:45頃、改札の先頭を陣取る。途中駅なので乗車バトルが予想されるので早めに手を打っておくということだ。駅員が出てくると改札が始まる前触れになり一斉に改札口に人が集まり混雑してくる。そして、駅員が自動改札機の使用方法を説明する。

14:55頃、改札が始まりホームへ移動し列車の到着を待つ。一応決められた乗車口番号に先頭で陣取っておくが、おそらく正確には停車できないだろうな。

列車が入線してくるが予想通り停車位置がずれる。幸い割り込みはなく先頭で乗車するが、やはり途中駅からなので既にカオス度が高い。何とか席を確保するが足下には農民工のおっちゃんたちのバケツが陣取っている。15:09に定刻通り発車する。

行先票を見る限りだと成都-昆明が主な運行経路で残りの経路は時間調整で運行している感じだ。

終点の成都までは約4時間半の乗り鉄になる。席が硬臥代硬座なので寝台車両だけど座席としての利用となる。硬臥代硬座にはあまり遭遇しないので得した気分だ。閬中からは結構乗客がいたのだが南充北駅でほとんどの乗客が下車して成都まで静かになる。

成都駅到着

19:30頃、成都駅に到着。19:45頃、28路のバスに乗車し、運賃2元、新南路站で下車する。

そして、交通飯店の敷地内にある熊猫夫人青年旅舍に戻ってきた。

eLongで6人ドミトリーを予約しておいたが満室で3人部屋に変更になった。料金は40元のままであった。

晩御飯はM先生とS先生が東道主で近くの食堂で醤肉絲、炒空心菜、麻婆豆腐を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0.5元
宿泊費 40元 1泊40元×1
鉄道 49.5元 硬臥代硬座 閬中→成都
バス 6元 路線バス
閬中古城 120元
合計 216元