シルクロード旅行記2015 西安碑林・世界遺産 小雁塔

西安城壁

西安城壁09:50頃、西安城壁の東門に当たる長楽門にやってきた。今日は長楽門から西安駅のある北側の城壁へ歩いていく。

入場料は55元だが陝西旅游年票を使えば1日1回無料で入場できる。月曜日でも城壁は観光客で人が多い。

西安城壁それと、この時期はツバメが多く飛んでいる。城壁を歩いていくが自転車を借りて回っている欧米人をよく見かける。チャリで城壁を回るのが流行なのか?

西安城壁城壁を歩くが天気が曇っていても結構暑い。

西安駅11:00頃、西安駅前に到着する。

西安駅駅前は公安の警備が厳しい。2000年代前半なんてこんな警備はなく自由だった。昼頃、駅近くの出入口から出て、611路のバスで戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
バス 2元 路線バス
合計 5元

Lenovoのスマホが届く

今日も天気は曇りで雨が降るようなので遠出は出来ない。注文しておいたスマートフォンの配送状況を確認すると一昨日北京から出荷され、すでに西安に荷物が到着して配達に出発しているようだ。これなら今日はスマートフォンが届くのを待つことにしよう。

荷物10:15頃、スマートフォンが鳴っているので出てみると配送業者の兄ちゃんからであった。宿にいるかの確認でこれから向かうという連絡であった。10:50頃、再び電話があり着いたから取りに来てとの連絡で外へ向かうと配送業者の兄ちゃんがおり名前と電話番号を確認、伝票にサインをして荷物を受け取る。一昨日注文したレノボのスマートフォンが届いた。

配達記録注文して3日で北京から西安へ荷物が配達されるというのは予想外に早かった。中国なので遅延や紛失なんて日常茶飯事だと思っていたのだが無事に届いた。配達業者が中国郵政でなく民間業者の順豊速運だったからか?

梱包箱届いたスマートフォンを早速開封してみる。まず袋を開けるとチャイナ・ユニコムの梱包箱が出てくる。梱包はちゃんとしているようだ。

伝票とか梱包箱を開けると製品の箱と伝票だ。

Lenovo A3600-d今回購入したのはLenovo A3600-dでLTE対応の低価格スマートフォンで購入価格は388元だ。

Lenovo A3600-d海外でも販売されているようなのだが、チャイナユニコムのサイトから購入しているので起動すると沃のロゴが出てくる。ソフトはチャイナユニコム専用にカスタマイズされているようだ。そして、選択できる言語は中国簡体字、繁体字、英語の3種類のみで中国国内仕様では英語以外の外国語がなくても当然だな。

SIMスロットはLTEと3GはマイクロSIMでGSMは通常のSIMカードのデュアルSIMだ。で、自分の持っているチャイナユニコムのSIMカードは通常のSIMカードなのでサイズが合わずGSMでしか使えない。まあ、マイクロサイズにカットすればよいのだが、A3600-dはWi-Fi端末として使えれば良いので特に現時点では問題ないと思ったら重大なことに気がついた。

Google Playが入っていない!代わりにLenovoStoreとかが入っている・・・。中国国内向けの端末は中国政府の嫌がらせでGoogle Playが入っていないのだ。中国人には影響ないけど、こちらには大きな影響が・・・。Lenovo糞だよ。まあ、持っているSONYのMT27iもまだまだ使えているし・・・。中国で端末を購入する時は要注意です。国内仕様はGoogle Playが入っていないと思ったほうがいいです。

昼頃になると小雨が降ってきた。遠出は出来ないので徒歩10分位のところにあるウォルマートへ買い物へ出かけ補給物資の調達をする。夜にqunar.comで6月7日の西安→昆明の切符と6月9日の昆明大脚氏国際青年旅舎の予約をしておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.3元
宿泊費 30元 昆明大脚氏国際青年旅舎
日用品 24.9元
鉄道 383元 硬臥 西安→昆明
合計 466.2元

西安都城隍廟

09:00頃、ユースホステル近くの西安都城隍廟を訪れる。まだ人の少ない門前町を通ると都城隍廟だ。

西安都城隍廟都城隍廟は明の洪武20年(1387)に建立され、南京、北京と並び当時の三大城隍廟の一つとされ、西北各省の城隍廟を統轄したため都城隍廟と称されるようになった。西安を護る神々は城隍老爺、関聖帝君(関羽)、九天聖母などである。
清の雍正元年(1723)に火災で焼失し、川陝総督の年羹尭が明代の秦王府を解体し資材を都城隍廟の再建に充てた。

西安都城隍廟その後は日中戦争時の1942年に日本軍の爆撃で被災、文化大革命では市場にされる。現在の建物は再建されたもので西安の主要観光地となっている。

西安都城隍廟まだ朝であるが参拝客は既にそこそこいるが、地元民のクソジジイどもが痰を吐いている。どう考えても都城隍廟で痰を吐くとかあり得ないだろ!クソジジイどもにとっては都城隍廟は信仰の対象ではなく痰壺程度の価値しかないようだ。

西安都城隍廟中国五千年の道徳はどこへ行ったのだ?礼儀と道徳の中国が崩壊していく・・・。朝から雰囲気台無しだ。

張学良公館

張学良公館09:40頃、都城隍廟を離れ、10:10頃、張学良公館に到着。張学良公館は西安事変の際に張学良、楊虎城、周恩来、宋慶齢、宋子文らが第二次国共合作を協議した場所である。

張学良公館11:00頃、雨が降ってきたので張学良公館を離れる。

城管ユースホステルへ戻る途中、回民街の一角で城管と公安が歩道を占拠していたイスラム食堂を撤去していた。中国では道路使用許可が下りるか知らないが、法律が機能していないので、やった者勝ちで不法占拠とかが横行しているが、城管も容赦なく取り締まるので庶民から相当恨みを買っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス 2元 路線バス
合計 9元

スマホがLTEで使えるようになる

朝から雨が降っている。今日も天気が悪いのだろうか?とりあえず、今日は博物館とかの屋内で見物の出来るところへ行くしかないかな?10:00頃、雨が止んだので出かける。軍資金が少なくなってきたので中国工商銀行のATMで現金を引き出しておく。

SIMカード11:00頃、チャイナユニコムの営業庁にやってきた。先日購入したレノボのA3600-Dを使用するのでSIMカードを標準からマイクロに交換してもらう。受付のおばちゃんにSIMカード交換を伝えて整理券をもらう。12人待ちなので1時間で順番がくるだろうか?とりあえず、展示されているスマートフォンを見ながら待っていると、予想より早く30分ほどで順番が回ってきた。整理券を発行してそのままどこかへ行ってしまった客が数人いたので早かったようだ。

LTEで、窓口のお姉ちゃんに標準サイズからマイクロにSIMカードを変更してもらうようにお願いすると、「先にSIMカッターを試す」ということで例の爪切りみたいなSIMカッターでSIMカードを切り抜く。レノボのA3600-Dに挿して動作確認をすると無事に動作してLTEの表示が出た。3分ほどで作業が終わり無料であった。本来はSIMカードの交換手続きをしないといけないのだろうが、手間やお金もかかるので、最初に保証外だが手間のかからないSIMカッターを試して、失敗したら本来の手続きなのだろう。SIMカードのサイズ変更の客なんかはSIMカッターで処理して新規の顧客に時間を割いた方が儲かるだろうし・・・。

シルクロード遺跡 世界遺産 小雁塔

世界遺産 小雁塔12:10頃、小雁塔に到着する。小雁塔は西安博物院の敷地内にあるので入場料無料だ。ただし、小雁塔に登る場合は別途30元必要だ。まずは入口でパスポートを提示して入場券をもらい中へ。

世界遺産 小雁塔小雁塔は707年に唐代の長安城内の荐福寺の仏塔として建立された。荐福寺は経典翻訳で有名で「長安三大訳場」の一つとして知られていた。2014年にシルクロードの一部分として世界遺産に登録された。観光客は小雁塔周辺に多く西安博物院には少ないといった感じだ。

西安博物院西安博物院は西安市の博物館で陝西省の陝西歴史博物館と比べると観光客は圧倒的に少なく空いているが展示物は青銅器、玉器、仏像があり展示内容はなかなかよい感じだ。14:30頃、小雁塔を出る。

西安碑林

西安碑林14:50頃、西安碑林博物館に到着。入場料は75元だが陝西旅游年票で1回だけ無料で入場券がもらえる。西安碑林博物館は元々は孔子をまつる文廟と碑林であり西安碑林は北宋の元祐2年(1087)に建立された。

西安碑林秦代や漢代から近代までの石碑が約4000点収蔵されており中国を代表する碑林である。

西安碑林この西安碑林の特徴は石碑の拓本が購入できるということだ。碑林内では常時拓本が取られており観光客が土産として購入している。

西安碑林そして、この拓本を取る作業も観光客の見物の対象になっている。

司馬芳残碑西安碑林の中には司馬芳残碑という西晋の頃の石碑がある。司馬芳は司馬懿の父親で、その生涯がこの石碑に刻まれている。

司馬芳残碑の説明かなり間接的ではあるが西安碑林にある三国志関連の石碑である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.7元
バス 2.5元 路線バス
ATM手数料 12.5元
合計 28.7元

世界遺産 漢長安城未央宮遺址

漢長安城未央宮遺址07:25頃、23路のバスで西バスターミナルの城西客運站へ向かう。
今日は朝から天気が良く晴れているので西バスターミナルの北約2kmの所にある世界遺産の漢長安城未央宮遺址へ向かう。08:00頃、西バスターミナルに到着し北へ向かう。08:30頃、漢長安城未央宮遺址に到着する。

漢長安城未央宮遺址漢未央宮は漢代の長安城があった場所である。現在の西安城壁は明代の長安であり、唐代の長安城は現在の城壁と同じ場所であるが規模は倍以上になる。この漢未央宮が最初のシルクロードの起点と言えるだろう。2014年にはシルクロードの一部として世界遺産に登録されている。

漢長安城未央宮遺址2007年に訪れた際は城壁や宮殿の基礎といった土塁が残っているだけで何もない場所であったが、今回訪れてみると公園へと整備途中であったが、残りは博物館を建設するだけのようで、すでに公園内は地元民の憩いの場となっていた。

漢長安城未央宮遺址どうやら大明宮国家遺址公園のように整備するようだ。そういえば周辺には畑や住宅があったような気がするが・・・。記憶違いか?それとも強制立ち退きか?

半坡博物館

半坡博物館09:45頃、漢長安城未央宮遺址を出て、10:30頃、西バスターミナルにある地下鉄1号線の漢城路から半坡へ移動する。運賃は4元で、11:00頃、駅近くの半坡博物館に到着する。

半坡博物館入場料は65元だが陝西旅游年票を使えば1日1回無料で入場できる。

半坡博物館半坡博物館は1954年に発掘された半坡遺跡を保存しており、半坡遺跡は約6000年前の新石器時代の集落跡である。

八仙宮

八仙宮12:10頃、半坡博物館から八仙宮へ向かう。13:20頃、八仙宮に到着する。

八仙宮入場料は3元でボッタクリの中国では良心的な料金設定だが、入口には乞食のおっちゃんたちが多数営業中だ。だいたい乞食の中には偽物も多いようだが、ここは片足がない障害者の乞食がひとりいるのが確認できた。他は五体満足なので職業乞食なのだろう。

八仙宮八仙宮は八仙庵とも呼ばれ、宋代に建立された道教の全真派の道観である。清の光緒26年(1900)に義和団事件で北京を逃れた西太后と光緒帝が西安へ逃れた際に八仙庵に滞在し、「玉清至道」の額を下賜し「勅建万寿八仙宮」に封じられる。これにより八仙宮と呼ばれるようになる。

八仙宮境内は参拝客はいるが人は少なく静かだ。比較的規模の大きい道教寺院なので道士が多い。観光地開発され建物は新しいが観光客は少なく穴場の観光地とも言えるだろう。

拉条干拌麺14:30頃、昼食に拉条干拌麺(9元/約180円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 2.5元 路線バス
合計 12.5元

曲江寒窯遺址公園

曲江寒窯遺址公園ウォルマート前から23路のバスに乗車して大雁塔で22路乗り換えて寒窯路西口で下車する。今日はまず曲江寒窯遺址公園を訪れる。08:45頃、曲江寒窯遺址公園に到着するが、09:00開園なので少し待つことになる。すでに観光客が数人待機しており多少は需要のある観光地のようだ。

09:00になり開園と同時に入場する。入場料は50元であるが陝西旅游年票を使い無料で見物する。曲江寒窯遺址公園は大雁塔の南東の曲江池の東端に位置しておりテーマパークの大唐芙蓉園や二世皇帝陵の近くにある。寒窯遺址は伝説によれば戯曲「五典坡」で王宝釧と夫の薜平貴が暮らしていた場所である。住居跡は西北地域でよく見られるヤオトンだ。

曲江寒窯遺址公園戯曲「五典坡」は簡単に説明すると唐末期に丞相・王允の三女・王宝釧が繍球招親により婿取りを行うが、婿に当たったのが長安城南東の五典坡に住む乞食の薜平貴であった。王宝釧は両親の反対する中、家を出て薜平貴へ嫁ぐ。

曲江池周辺で妖馬が出現し村人が襲われる事件が発生し村人たちは妖馬を恐れて農作業に出なくなる。唐王は妖馬討伐の英雄を募り武芸に秀でた薜平貴が妖馬を討伐し、唐王は大いに喜び薜平貴を後軍督府の職に封じる。

しかし、辺境での戦いが勃発し薜平貴は西涼へと赴く。王宝釧は一人で薜平貴の帰りを待ち18年後に薜平貴が凱旋し2人は幸せに暮らした。

曲江寒窯遺址公園公園として立派に整備され周辺には高級マンションが建ち並ぶが、2007年に二世皇帝陵を訪れた際は、この周辺は畑で何もない田舎であったが日本のバブルを上回る速度で開発が進んでおり、この変貌ぶりには驚くばかりだ。

二世皇帝陵

二世皇帝陵10:30頃、曲江寒窯遺址公園から約1kmの場所にある二世皇帝陵を訪れる。
秦の始皇帝の息子である胡亥の墓だ。

二世皇帝陵ここは去年訪れているので陵墓だけ見物しておく。

西安城壁

西安城壁10:50頃、曲江管委会のバス停から22路のバスで東門へ向かう。11:30頃、東門に到着。西安城壁は入場料55元だが陝西旅游年票を使い無料で入場。天気は晴れで暑いが城壁を歩いて西安駅へ向かう。

西安駅前12:30頃、西安駅までやってきたが、いつもなら三輪車とかのボリタクが屯していて酷い渋滞が発生しているのだが何故か駅前にはボリタクはおらず渋滞も発生していない。公安だか城管だかの浄化作戦でも行われたのか?

12:45頃、西安駅の切符売場で明日の昆明行きの切符を受け取るが農民工のおっちゃんに割り込みされる。後ろに並ぶように言ってみるがおサルさんが服を着ているだけなので無意味であった。唐代の長安でも割り込みは日常茶飯事だったのだろうか?

武警切符を受け取り切符売場を出るが駅前の城壁の下では自動小銃だかショットガンを持った武警が警備している。2007年にはこのような警備はなかったのだが・・・。日本ではありえない厳重な警備をしないといけないほど西安の治安は悪化しているのか?

ビャンビャン麺

biangbiang麺13:00頃、西安駅近くのビャンビャン麺の店でビャンビャン麺(9元/約180円)を食べる。13:45頃、地下鉄の五路口駅近くの公交ICカード販売所で公交ICカードを100元チャージしておく。14:30頃、西門近くのウォルマートで昆明までの食料を購入しておく。これで移動の準備は万端だ。

ウォルマートを出てユースホステルへ戻ろうとするが、出口で口笛を吹く音が聞こえてきた。中国で口笛の音を聞くと高確率でガキの小便なのだが、予想通りウォルマートの出入口でババアがガキを抱えて小便をさせていた。さすが中国、世界最強で格が違う。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 44.1元
バス 4元 路線バス
合計 48.1元

シルクロード旅行記2015 鉄道でコルラから西安へ

バインゴイル・モンゴル自治州博物館

バインゴイル・モンゴル自治州博物館10:00頃、宿から通りを南へ徒歩10分ほどの所にあるバインゴイル・モンゴル自治州博物館を訪れる。昨日、シルクロードマニアの老板と話した際に自治州博物館を見ておいた方がよいということで見学に来てみた。建物はかなり予算をかけているようで立派だ。やはりタリム盆地の石油などの天然資源に恵まれているので羽振りがよいのだろうか?入場料は無料で入口でパスポート確認と手荷物検査がある。

館内は撮影禁止であるが展示内容はシルクロード中心で楼蘭遺跡に重点を置いている様子だ。ロンリープラネット・シルクロードによれば楼蘭や米蘭からの出土品の7割がウルムチの自治区博物館とコルラの自治州博物館に保管されているそうだ。1Fはシルクロードの展示で、2Fは楼蘭遺跡の展示でミイラの展示もあり一見の価値ありである。それと魏、晋の頃の出土品もあり、説明によれば楼蘭は魏の勢力圏内だったようだ。

3Fはモンゴル自治州ということもあり、モンゴル族と清朝の関係やロシアとの戦いが中心である。ここではロシアは侵略者として描かれている。あと、どうでもよいことだが自治州博物館に赤い展示内容があった。赤い展示より出土品を展示した方がよいと思うのだが・・・。

コルラの博物館行きバスちなみにコルラ駅からは101路のバスで龍興苑小区(龙兴苑小区)下車になる。1時間ほどで見学を終えて宿近くのスーパーでインスタントラーメンを買い込んで西安までの食糧を確保する。

11:50頃、宿に戻ると老板がいる。駅で仕事のはずでは・・・。昼食で帰ってきているのか?まあ、老板は駅員なのに宿を経営しているのだから凄い。というか、中国では駅員の副業は認められているのか?

コルラ→西安2809km乗り鉄1日目

コルラ駅昼過ぎに宿をチェックアウトして、12:10頃、コルラ駅に到着。まず、駅前広場に入るのに手荷物のX線検査があり、続いてボディチェック、切符と身分証の確認があり、駅舎の入口で再び手荷物のX線検査と身分証確認があり、ようやく待合室へ入る。

コルラ→西安のK170次の切符今日は14:27発車、コルラ→西安のK170次で西安へ移動する。西安へは2809kmの距離を38時間51分かけて明後日の早朝05:18到着予定だ。切符は硬臥で運賃は507.5元(約10150円)だ。ちなみに日本の上野-札幌を結ぶ寝台特急北斗星は1214kmを走るので、K170次がどれだけ長距離だか分かるだろう。

コルラ駅待合室待合室を見る限り農民工のおっちゃんたちがやたらと多い。通路には尿素袋、肥料袋やバケツが無造作に置かれている。もし、硬座だったらカオス度MAXの車両でやばかっただろう。14:05頃、改札が始まる。いつもなら前もって先頭を確保するのだが、今回は硬臥なので荷物の置き場所とかをそれほど心配する必要はない。でも、乗客のほとんどが服を着たおサルさんだったので改札口は割り込みで大混乱だ。

HXD3C和諧型電気機関車まあ、列の5番目ぐらいだったので改札口はすぐに通過して歩いて車両へ向かう。乗車して荷物を置いたら先頭の機関車撮影へ向かう。天気は晴れで順光なので撮影条件は良いが、コルラ駅はホームが高いので機関車の台車が隠れてしまっている。これでホームが低ければ文句なしなのだが・・・。

換票証14:27に定刻通り列車が発車し、すぐに乗務員が切符を換票証と交換に来る。これで下車駅の手前で乗務員が切符へ交換に来るので寝過ごす心配がない。といっても、自分は終点までの乗車なので寝過ごしようがない。あとは西安到着まで寝て過ごすしかない。列車内ではやることがないのだ。窓が開けられれば風景を撮影できるのだが・・・。

インスタントラーメン昼食にインスタントラーメンを食べる。西安まではインスタントラーメンで乗り切る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.7元
合計 20.7元

コルラ→西安2809km乗り鉄2日目

朝になるとトイレや洗面台の水が出なくなっていた。水切れだ。通常の使用方法なら水切れは起きないのだが、この車両はメンテナンスが行われておらずトイレの水が流れたままになっているので水を著しく浪費する。ちゃんと故障部分を修理していれば、この様なことはないはずなのだが、チャイナクオリティでは修理なんてしないので、こういった問題が発生する。おかげで別の車両のトイレを使うことになる。

シルクロード河西回廊を東へ走り、08:35頃、万里の長城の嘉峪関長城が見えてきた。
嘉峪関が河西回廊で一番狭くなる場所だ。08:45頃、嘉峪関駅に到着して給水が行われトイレと洗面台が使えるようになる。

そして、列車が東へ走り張掖駅停車中に中国ならではのイベントが発生する。駅停車中はトイレが使用不可になるのでおばちゃんが洗面台でガキに小便をさせていたのだ!乗客に人が少なく服を着たおサルさんが多いとは思っていたが硬臥にもおサルさんが紛れ込んでいるとは・・・。そういえば、ここは孔子や孟子が生まれた国だよな。外国人からすれば孔子や孟子が生まれた国でこんな事が起きるなんて想像できないぞ!やはり偉大な某党の教育の成果なのだろうか?五千年の歴史を持つ中国のイメージが崩壊していく・・・。

武威駅14:25頃、武威に到着する。次はようやくシルクロード河西回廊を抜けて蘭州だ。

蘭州駅18:15頃、蘭州駅に到着する。ここで機関車の交換が行われる。

そして、再びイベントが発生する。また、母ザルが洗面台で子ザルに小便をさせている。子ザルは頻繁に「尿尿」いってうるさいし・・・。母ザルは小便させてすぐ子ザルに水飲ませるし・・・。これでは「尿尿」と子ザルがうるさいわけだ。もうさすが中国としかいいようがない。小日本にはとても真似できない。中国は世界最強だ!

19:00頃、乗警が身分証の確認にやってきた。乗客の身分証を端末に読み込ませていく。パスポートを提示すると乗警は中身を確認せずに行き先だけ聞いて返却してきた。外国人には用はないらしい。そういえば警備が厳しかった新彊ウイグル自治区では列車内での身分証確認が無かったのだが、これはどういうことだ?列車内での身分証確認は北京への直訴阻止が目的か?

コルラ→西安2809km乗り鉄3日目

04:30頃、起床するが既に朝のトイレ争奪戦が始まっている。どの車両もトイレ待ちの列ができている。自分のいる車両は水の止まらない壊れたトイレのおかげで、再び水切れになり洗面台やトイレは水が流れず使えない。おかげで隣の車両のトイレや洗面台を使う。
そして、また母ザルが洗面台で子ザルに小便をさせている。水が流れない洗面台だから誰も使えないので影響はないといえばないのだが外人にはこの光景は勘弁してほしい。夜が明ける前から世界最強の中国はレベルが高い。

西安駅定刻より5分早く05:13に西安駅到着。コルラ-西安、2809km、2泊3日の鉄道での移動が終わった。これでシルクロードの天山北路、天山南路、西域南道の旅が完了して出発地点の西安に戻ってきたというか中国へ戻ってきたといった感じだ。駅を出ると宿の客引きやボリタクの運ちゃんたちが待機しており、いつもの西安駅前で人が多い。

そして、早朝から痰吐き全開でまさに中国だ。バスはまだ動いていないのでしばらく待機となるが、待機しているとアイツ等がやってきた。乞食だ!乞食も早朝から営業中であった。耳が聞こえない様子であったが、この場合は十分な演技指導を受けている可能性が高く100元札を出すと耳が聞こえるようになることも否定できない。そういえば日本にもゴーストライターを使っていた演技力のある偽作曲家がいたな。

西安秦城小巷青年旅舍06:40頃、611路のバスで鐘楼と西門の間にある橋梓口(桥梓口)のバス停へ移動する。イスラム教徒の居住区である回民街に入り、07:10頃、回民街の中にある西安秦城小巷青年旅舍に到着する。まだ朝早いので閉まっているかなと思ったら開いていたの扉を叩かずに済んだ。今回はeLongで予約しておいたので登記は問題なく完了。1泊50元の4人ドミトリーに7泊する。

西安秦城小巷青年旅舍ドミトリー肝心の部屋であるが扉を開けての第一印象は野郎臭が酷い。この表現の難しい臭いは何なんだ?とりあえず扉は開けたままで荷物を出して滞在準備をする。臭いがなくなるとなかなかいい感じの部屋だ。4人部屋でも割と広めで設備も新しい。部屋に付いているトイレ・シャワーは掃除してあり綺麗だが、シャワーに破損箇所が・・・。Wi-Fiは部屋の中では繋がるけど回線自体が激遅で使いものにならない。

先客は3人おり2人すぐに出て行ったが宿泊客のモラルに問題有りだ。ベッドで寝タバコしているし、床に痰吐いているし野郎の客層には問題有りだ。09:30頃、西安名物のbiangbiang麺を食べに出かけるがユースホステルを出ると表の路地は市場とかしており人多すぎだ!

biangbiang麺朝食兼昼食にbiangbiang麺(13元/約260円)を食べる。ユースホステルへ戻りインターネットでチャイナユニコムのサイトからスマートフォンを購入する。購入したのはLenovo A3600-dで価格は388元(約7760円)だ。1週間以内には届くようだが本当に届くだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 350元 1泊50元×7
バス 1元 路線バス
スマートフォン 388元 Lenovo A3600-d
合計 754元

西安旅行記2

HP制作で休む

xian075漢中での三国志遺跡めぐりを終えたのでHP制作に励む。昼食を食べた後に何やら人口密度のやたらと高い場所を発見する。事件のにおいがするので近づいてみ ると予想通り男が手錠をかけられワゴン車に押し込まれているところだった。

xian076どうやら店の扉を破壊して公安に逮捕されたようだ。事件の原因については不明だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.81元
合計 19.81元

緑島国際青年旅舎

xian077昼前に湘子門国際青年旅舎をチェックアウトして西安駅近くの緑島国際青年旅舎に移動する。湘子門国際青年旅舎と緑島国際青年旅舎は同系列のようなので設備 には期待できそうだ。緑島国際青年旅舎に到着してドミトリーが空いてるか聞くと空いていたので泊まることにする。1泊40元で4人部屋でテレビまであった。設備などを考えると40元は妥当だが自分には少し豪華である。もう少しぼろくてよいので安い部屋に泊まりたい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.3元
宿泊費 40元
バス 1元 路線バス
合計 51.3元

西安七賢国際青年旅舎へ移動

緑島国際青年旅舎を0900頃にチェックアウトして西安七賢国際青年旅舎に移動する。やはり宿泊費を抑えるためには西安七賢国際青年旅舎がちょうどよい。今回は4人部屋でちょうど先に登記していた台湾人と同じ部屋になった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.8元
宿泊費 150元 1泊30元×5
バス 路線バス
合計 163.8元

兵馬俑へ行く

xian078今日は兵馬俑に行くことにした。0800頃に出発して、まずは西安駅で次の目的地の洛陽行きの切符を購入して駅前で游5のバスに乗車する。運賃は7元。約 1時間かけて0930頃に兵馬俑に到着。5年ぶりに兵馬俑に来たが綺麗に土産物街が整備されていた。入口も今月から新しくなったようでお知らせの看板が出ていた。入場料は90元と高い!泣く泣く支払い入場する。

xian079入場して歩いていくと旧入口があったが廃止されたわけではなく手荷物検査と入場券の再確認をしっ かりしている。そして、一号坑から順に見ていくが外国人が多い。日本人ツアー客も多く久しぶりに金持ち日本人を観察できた。もちろん白人観光客と土産物を売りつける地元民の激闘も面白い。

xian080兵馬俑には地元民は自由に出入できるようで兵馬俑のミニチュアの人形を必至に売っている。地元民も知恵があり白人の年寄りを狙い、年寄りの家族は地元民を追い払っている。

秦始皇陵

xian081昼頃に始皇陵を見学するが入場料40元はボッタクリだろう。正直言って山に登って終わりだった。他に見るべきものは無かった。

xian082始皇帝陵は登るだけ。

xian083登るだけで40元巻き上げられます。

秦陵地宮展覧館

xian084始皇陵から15分ほど歩いて1245頃に秦陵地宮展覧館到着。バスに乗っているときに見えたので気になってきてみた。秦陵地宮なんてあるので「地下宮殿の 一部でも発見されてたのか?」と思い15元払い入場するが騙されました!棺に始皇帝の蝋人形が納められています。

xian085人形と模型で始皇陵と地下宮殿を再現しているだけだった。

xian086規模は大きく客もかなり入っていたが遺跡があるわけでも無いので「やられた!」という思いだけが残りました。

ついでに華清池へ

xian0871330頃に華清池到着。入場料70元に驚く。外国人観光客は華清池が目当てのようだが自分にとっては華清池はどうでもよい。西安事件の舞台となった場所で蒋介石の部屋が見られればよいのである。華清池はついでに見物する。ここは楊貴妃のために作られた海棠湯。

xian088玄宗皇帝専用の蓮花湯

xian089星辰湯

xian090これが本命の西安事件の舞台になった五間廰。

xian091楊貴妃の風呂場なんかよりも蒋介石の執務室の方が見ごたえがある。

xian092華清池を訪れている金持ちの日本人観光客はここが西安事件の舞台になった場所と知っているだろうか?

xian093これが当時の弾痕

xian094護衛の詰め所だった桐陰軒

xian095歴史の転換点となったこの場所に日本人観光客はどれぐらい足を運んでいるだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
バス 16元 路線バス
兵馬俑 90元
秦始皇陵 40元
秦陵地宮展覧館 15元
華清池 70元
葉書 10元
切手 3元
合計 249元

HP作成で籠もる

昨日は入場料でかなり浪費してしまった。無駄な浪費を避けるために外に出ずにHP作成に励む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
合計 6元

西安駅前にNHKのカメラ発見

xian0961300過ぎに西安駅に行ってみると予想通りNHKのカメラがあった。中国鉄道大紀行の中継に向けてのカメラテストでしょうか?

xian097明日放送の中国鉄道大紀行の中継に向けてのカメラテストをしているようだ。カメラにはNHKのロゴが・・・

xian098周囲には もちろん多数の人民が見物している。ただ、中継者は見当たらなかったので夕方あたりにもう1度見に行ってみよう。

夕方にはNHKの中継準備が

xian099着々と中継準備が進んでいます。機材は中国郵政のトラックで運ばれています。

xian100NHKのロゴが・・・。ここで中継をやるのは確実だな。

xian1011700頃に再び西安駅へ行くと規制線の張られた区画をが見えるではないか!近くへ行くとNHKの文字がある。中国鉄道大紀行の中継準備が着々と進んでい るようだ。ここはやはり準備作業を撮影しなければ!カメラ小僧になって撮影しているとスタッフの方に「これに興味あるの?」と中国語で聞かれ返答すると、「日本の人ですか?」と聞かれてしまった。まあ、こんな所にいるカメラ小僧は不審人物と見られてもしょうがないだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
合計 6元

「関口智宏が行く中国鉄道大紀行」の中継を見に行く

xian102西安駅前にパラボラが設置されていました

xian103準備が着々と進んでいます

xian1041000頃に西安駅へ行くとNHKのパラボラアンテナがあるではないか!周辺にはカメラもある。カメラとパラボラはケーブルで接続されていました。人民が足を引っ掛けて信号途絶の危険性があると思うのだが・・・。

xian105で、肝心の関口さんは城壁の上にいた。中継が始まりしばらくすると関口さんが城壁から降りてきた。

xian106人民に紛れて中継を見物するが人民はどこのテレビ局なのか、何の番組の中継かも、もちろん関口さんのことも知らない。

xian107カメラ周辺には人民が大集結です。とりあえず、周囲の人民に「日本のテレビ局、日本の俳優、生中継」と教えてあげる。人民は興味津々で中継を見ている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.9元
鉄道 28元 硬座 西安→洛陽
合計 36.9元

西安旅行記1

無座で平遥から西安へ移動

xian001昼頃に宿を平遥駅へ向かう。駅前の売店に荷物を預けて時間をつぶそうと思っていたが強風で外は酷い埃でとても観光できる状態ではない。前方は黄色くなっているので黄砂なのだろう。駅で大人しく待つことにするが発車まで約8時間あるが入口の駅員に切符を見せるが無事に待合室に入れた。待合室に入って気付いたが水と食料を調達していなかった。水に関しては待合室に給湯器があったので代用できたが食料は諦めて西安まで我慢することにする。

待合室で7時間近く待つ間にまた見たく無い光景を見てしまった。婆さんが孫に待合室の床に小便をさせている。待合室にはトイレもあるのだが保護者の婆さんが正気なのかボケているかは分からないが何事も無かったかのようにしている。昆明のウォルマート以来の光景だった。

xian0021900過ぎになると待合室にフランス人の団体客が入ってくる。金持ちのフランス人は硬臥で西安まで行くのだろう。恐らく無座がどれほどの物かなど知らないのだろうな。1950頃に改札が始まり1番ホームで列車を待つ。2535次が入線してくるが予想通り車内は凄い状態だ。

列車に乗り込み2006に発車する。席は当然の如く無いのでトイレ脇の洗面台が空いていたので荷物を洗面台に置いて自分も洗面台に腰掛ける。日本では大垣行き臨時夜行で鍛えたが洗面台を荷物置き場と座席に使うのは初めてだ。日本の列車なら確実に怒られるが中国ではゴミ箱を椅子代わりにする乗客もいるので問題ないようだ。まあ当然のことながら硬座車両には身なりを整えた人から出稼ぎ労働者まで幅広い客層に占められているが地元民と思われる若い男性が「好像民工车」と言っていた。まさしくこの列車は民工車だ。

しかもこの混雑の中で車内販売が行われている。商魂たくましい。さらには車内で勝手にミネラルウォーターを2元で売り始める輩も現れる。普通は1元以下だろ!人の足元を見た酷い商売である。この まま洗面台に座って西安へ向かう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

無座で何とか西安到着

xian003結局一睡もできずに夜が明けてしまった。車内はゴミが散乱しており酷い状況だ。

xian004硬座車両の客は家畜と同じ程度にしか思われていないのであろう。

xian005洗面台に 座ったまま0735頃、西安に到着する。何とか荷物も盗まれずに済んだが無座での夜間移動は二度としたくない。

西安豊禾国際青年旅舎に宿泊してみる

xian006西安に到着して次は寝床を決めなければならない。駅前で地図を購入して9路のバスで豊禾路で下車。西安豊禾国際青年旅舎(西安丰禾国际青年旅舍)を目指す。難なく到着するが豊禾大酒店の中にユースホステルが入っている。フロントも同じで2枚看板で営業しているようだ。6人部屋のトミトリーを1泊40元で2泊することにする。料金表には書き直した後があり、どうも値上げしたようだ。以前は会員は30元だったような・・・。まあ、とりあえずは洗濯を体を洗う ことにする。幸いドミには他の客がいないので部屋に洗濯物を干しても文句を言われる心配は無い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.5元
宿泊費 80元 1泊40元×2
バス 1元 路線バス
日用品 1.5元
地図 2元
合計 99元

西安城内を巡る

xian007今日から本格的に西安観光を開始するのだが、まずは旧城内から見て行くことにする。まずは0915頃に西安駅から少し歩いた所にある八路軍西安弁事処紀念館に到着する。紀念館のすぐ隣には西安七賢国際青年旅舎(西安七贤国际青年旅舍)がある。ある種のマニアの方々には最高の立地だろう。明日はここに宿泊するので場所の確認をして八路軍西安弁事処紀念館を見学する。

xian008入口には国民革命軍の看板がありマニア心をくすぐります。

xian009入場券を買わずに入ったがどうやら無料で見学できるようだ。

xian010朱徳や劉少奇の部屋があり実は大物が滞在していた場所だった。

xian011

xian012紀念館には資料陳列館があり見学者は未来の共産党幹部になるために学習しているようだ。

鐘楼と鼓楼

xian013西安駅から611路のバスで鐘楼へ向かう。運賃は1元。1040過ぎ鐘楼に到着する。地下道に入場券売り場があり鐘楼と鼓楼のセット入場券(套票)を30元で購入。バラだとそれぞれ20元である。

xian015鐘楼に登ってみたものの資料展示はあるものの20元の価値があるかは・・・。

xian014時間帯によっては音楽の演奏もあるようだが時間が勿体無いので見ずに立ち去る。

xian016鐘楼を見て次は鼓楼へ向かう。日差しが強くて暑さでやる気が低下しているものの鼓楼で少し休憩する。楼閣の中は涼しく体力を回復させる。ここでも音楽演奏があるようだが待っている時間は無いので立ち去る。正直言って音楽演奏を見ていないので判断は難しいが30元払って鐘楼と鼓楼を見学する価値は無いと思う。10元なら払ってもよいだろう。

xian017

xian018鼓楼のすぐ近くはイスラム街になっており回族の店がたくさん並ぶ。

xian019化覚巷(化觉巷)は土産物街になっており外国人が多く訪れていた。

清真大寺へ

xian020化覚巷を歩くと清真大寺(モスク)に到着する。入場料25元を払い見学する。

xian021イスラム教のモスクなのだが普通の寺とあまり変わらない。

xian022でも、建築物は色々とある。

碑林博物館、小雁塔と大雁塔へ

xian023まだ昼過ぎなので碑林博物館、城外の小雁塔と大雁塔へ向かう。ちょっと金を使いすぎたので外から見るだけにしておく。

xian024碑林博物館45元、小雁塔18元、大雁塔25元なので結構高い。

xian025途中で南門や湘子廟などを見ながら碑林博物館へ行く。

xian026小雁塔は敷地内に西安博物院ができていた。看板見ると明日オープンのようだが入場料が50元とは・・・。

xian027大雁塔は入場料を値上げしたようで料金表に25と書かれた紙が貼られていた。

xian028大雁塔を見たので今日はこれで引き上げることにした。時刻は1500過ぎでまだ食事を取っていない。近くのスーパーでオレンジビール350mlで2.9元を1缶買ってこれを昼食代わりにする。西安に来てから暑さで食欲もなくなり代わりにビールばかり飲んでいる。ビールといってもフルーツ味のビールのみを飲んでいる。西安では主食がビールになる勢いだ。

なんといっても中国ではビールがコカコーラより安いという日本ではありえない現象が起きている。調べた限り だとコカコーラ350mlで2元前後で左のパイナップルビール(蓝马果啤)510mlが特売で1.65元で売られている。中国に来て以来普段飲まないビールやワインなどを飲んでみているが生涯で飲んだ酒の99%以上が中国で飲んでいるだろう。日本じゃ値段が高いし酒税を払う気が無いので飲んでいなかったが 中国のビールは安すぎる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.2元
バス 5元 路線バス
鐘楼鼓楼套票 30元
清真大寺 25元
合計 73.2元

西安七賢国際青年旅舎に宿泊

xian0290900過ぎに西安豊禾国際青年旅舎をチェックアウトして西安七賢国際青年旅舎へ向かう。場所は昨日確認しておいたのですんなり到着する。部屋も空いてお り1泊30元なのでとりあえず2泊することにする。部屋も四合院を利用したドミトリーで外国人が喜びそうな造りだ。何より驚いたのは中国のユースホステル でスタッフ全員がお揃いのポロシャツを着ていたことだ。今までのユースではスタッフは私服だったのでこれには驚いた。

楊虎城将軍紀念館へ

xian030荷物を部屋に置いて早速今日の目的地である楊虎城将 軍紀念館へ向かう。地図を見ると徒歩で行けそうなので歩いていくが迷いながらも約20分で到着。入場料5元払って見学をする。

xian031楊虎城は西安事件で張学良と共に蒋介石を軟禁して第二次国共合作を実現した救国英雄である。

xian032周恩来と楊虎城が会談した場所が現在紀念館として保存されている。

張学良公館も見学

xian033楊虎城紀念館の次は張学良公館へ向かう。

xian0341230過ぎ張学良公館に到着する。入場料10元を払い見学する。

xian035ここでは張学良と周恩来の会談が行われた場所で周恩来の部屋と張学良の部屋が保存されている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.4元
宿泊費 60元
バス 3元 路線バス
楊虎城紀念館 5元
張学良公館 10元
合計 92.4元

興慶宮公園に行ってみる

xian036今日は午前中に阿倍仲麻呂紀念碑がある興慶宮公園へ行ってみた。興慶宮公園は唐の玄宗皇帝によって造営された興慶宮の跡に造られた公園である。事前調査だと入場料が5元だったのだが実際は無料で中に入れた。

xian038まずは公園の南東にある阿倍仲麻呂紀念碑を見に行ってみるが紀念碑には落書きが・・・。

xian037阿倍仲麻呂は中国人にとってはどうでもよい人物のようです。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.7元
バス 2元 路線バス
合計 8.7元

大明宮遺址へ行く

xian039今日は大明宮遺址へ行ってみるが、まずはユースホステルの宿泊を延長せねばならない。フロントで「さらに10日間宿泊したいです。」と言ったら「3日分支払って明々後日にまた支払うのでいいですか?」と言われて了承する。まあ、いきなり10日延長と言われても途中で予定が変わったから返金と言い出すかもしれないから、とりあえず3日分なのだろう。3日分の宿泊費90元と追加の保証金10元の計100元を支払う。0900頃に徒歩で大明宮遺址へ向かう。途中 で西安駅を見物しながら大明宮含元殿遺址に到着するがあいにく工事中だった。

xian041どうやら大明宮含元殿を復元しているようだ。1年後ぐらいにボッタクリの入場料で公開されそうな雰囲気が周辺には漂っていた。復元されているのはほんの一部で周辺には普通に住民が生活している。

xian040大明宮があった場所にはいくつか石碑があるから分かったが石碑が無ければ大明宮の存在自体分からないだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.5元
宿泊費 90元 1泊30元×3
バス 1元 路線バス
合計 98.5元

漢長安城遺址

xian0420900頃に宿を出て漢長安城遺址へ向かう。現在ある城壁は唐代に築かれたもので漢代の長安は現在の城壁の西北に位置している。

xian043103路と234路のバスを乗り継いで最寄の大劉村(大刘村)へ向かうが途中で案内の看板のある場所で降ろしてもらう。看板を確認すると未央宮前殿遺址がすぐ近くにあるのが分かった。

xian044近くに小高い丘があり怪しいので西へ歩いていくと予想通り丘が未央宮前殿遺址であった。

xian045観光客はそれらしい人が2人いたが他 は地元民が山羊の放牧をしているだけであった。漢長安城遺址といっても城壁は見当たらず周辺は畑だけだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.5元
バス 4元 路線バス
切手 1元
合計 12.5元

杜陵から見て行く

xian046今日は西安の南郊外を当たってみることにする。目標は杜陵(漢宣帝陵 と王皇后陵)、漢献帝陵、秦二世皇帝陵の3ヵ所だ。0830頃に出発して102路で興慶公園北門で715路に乗換え終点の春臨村(春临村)まで行くが途中で秦二世皇帝陵の標識を発見する。

xian047秦二世皇帝陵の位置は確認できたので帰りによるとして0930頃に春臨村からさらに南へ向かい雁環路を東へ歩いていく。 途中で畑の中に怪しげな山を確認する。1030頃に漢宣帝陵の標識を発見する。ようやく杜陵の入口に到着する。

xian048ここで案内地図を見ると近くに明秦王墓があることが判明する。目標が1つ増えた。杜陵は雅森上林苑という公園になっており入場料5元を払い入場するが実は公園内にあるのは漢宣帝陵だけで周辺は有刺鉄線があるものの逃票し放題だ。

xian049

xian050杜陵から見た王皇后陵です。

xian051漢宣帝陵に登り王皇后陵と明秦王墓の位置を確認し1130頃に王皇后陵へ向かうが近道をするために有刺鉄線をくぐり外へ出る。

xian052昼頃に王皇后陵に登り、その後明秦王墓を目指し近道の為に再び有刺鉄線をくぐり雅森上林苑を通過していく。

xian0531245頃に明秦王墓の神道に到着。目の前の山が明秦王墓のようで進んでいくと管理人の爺ちゃんが登場!

xian054爺ちゃん曰く「神道からは墓に行けないから、外に出て墓の後ろから登りなさい」とのこと。確かに墓と神道の間に壁があるので裏手に回ることにする。1300頃、明秦王墓に登り王墓の上で休息する。次は漢献帝陵を目指す。

西安の漢献帝陵

xian055地図を確認しながら進み午前中に怪しいと思った山へ向かう。1330頃に山に登り周囲を確認すると近くに神道を発見!ここが漢献帝陵だ!陵墓の頂上ではカップルがいちゃついていたが不審な観光客に気付き話しかけてきた。
女「ここ誰の墓なんですか?」
自分「おそらく漢献帝陵です。」(微妙な発音で地図を見せながら説明)
女「中国人じゃないでしょう?」
自分 「中国人じゃないよ」
女「どこから来たの?」
自分「日本だよ」
女「えーっ!普通話で話しているじゃない。ちゃんと聞き取れているし。」
こんな所に日本人が現れるとは予想していなかったようで男の方は驚いたまま固まっていた。

xian056神道があるから陵墓には間違いないのだが・・・。本当に献帝の陵墓なのか?

xian057ただここで疑問が1つ出てくる何故西安に漢献帝陵があるのだろう?

xian058神道には石像はあるものの石碑は破壊され残骸の土台があっただけで詳しい由来は謎のままだ。

秦二世皇帝陵

xian059漢献帝陵から徒歩で約1時間半かけて1515頃に秦二世皇帝陵到着。しかし、門は閉ざされており人の気配が無い。門には料金と開館時間は表記されているが休日に関しては表記されていない。今日は休館日か?壁に穴でも開いていないかと周辺を探索するが駄目であった。

xian060諦めて門前で休息していると地元の爺ちゃん2人組が現れる。誰もいないはずだった門に話しかけると門が開く。

xian061中から管理人のおばちゃん登場!地元の爺ちゃん2人組はそのまま中に入って行き、自分はおばちゃんに見学したいことを伝える。許可が下りて入場料10元を払い見学。

xian062秦二世皇帝陵だけあって馬鹿の故事が人形を使って紹介されていた。秦二世皇帝陵は清の乾隆年間に建立された石碑があり、その後ろに土が盛ってある程度だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.3元
バス 7元 路線バス
雅森上林苑 5元
秦二世皇帝陵 10元
合計 28.3元

雨で部屋に籠もる

今日の西安は珍しく朝から雨である。雨の日は外に出ずに大人しくしているのが賢明である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
宿泊費 210元 1泊30元×7
合計 215元

霸陵へ向かう

xian063今日は前漢第5代皇帝文帝の霸陵を訪れることにする。1000過ぎに西安駅前から240路のバスで終点の狄寨へ向かう。1100頃、狄寨へ到着。

xian064徒歩で北へ向かうと1130頃に竇皇后陵が見えてきた。

xian0651140頃、竇皇后陵に到着。昼時なので饅頭を昼食に食べてから霸陵へ向かう。

xian066地図で見る限りだと霸陵は近くにあるのは分かるのだが竇皇后陵が高台にあり霸陵のある方向は崖で進めない。

xian067道を探しながら大きく迂回して1630頃にようやく霸陵に到着する。帰りは霸陵のすぐ近くで232路のバスで東門まで戻り102路に乗換え宿に戻る。

xian068これなら一旦西安市内に戻り232路で霸陵へ向かった方がよかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4元
バス 5元 路線バス
合計 9元

秦庄襄王墓を探す

今日は始皇帝の父である庄襄王の墓を見るべく1130頃に出かける。地図でおおよその位置は分かっていたが近くまで来てみると地図に書かれた道が無い。周 辺を歩いて道が無いか探していると陵墓らしき山が見えてきたが現場は住宅街で道が入り組んでおり陵墓へ続く道が見つからない。今日は一旦引き上げてGoogleEarthで確認して明日再挑戦することにする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4.3元
バス 2元 路線バス
合計 6.3元

秦庄襄王墓

xian069今日こそは秦庄襄王墓を見つけるべく0800頃に出発。102路のバスで終点の公園南路北口で下車。周辺の路地を探してみると何やら王墓の方へ人が流れていく路地を見つける。

xian070陝西省重点文物保護単位なのですが石碑が見事に倒されていました。

xian071周辺はマンションの建設ラッシュのようで路地を抜けると目の前に空き地があり秦庄襄王墓があった。

xian072王墓は柵では入れないようになっているようだが実際は柵が壊れており自由に出入りができた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
合計 10元

部屋に籠もる

今日は部屋に籠もってHP制作に励む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4元
合計 4元

漢中行きの切符を購入

xian073今日は西安駅へ漢中行きの切符を買いに行く。以前の予定では6/10にNHKの中国鉄道大紀行の中継があるので中継の様子でも見ようかと思っていたが、2007年版陝西年票が発売になるまで西安観光は控えているのでこのまま西安にいても仕方が無い。それに中国鉄道大紀行の中継が西安駅前なのかも分からない。なので予定を変更し て5/30から漢中、旬陽へ三国志関連の遺跡を見に行くことにした。予定では6/9までに西安に戻ることにしているがどうなることか・・・。

xian0740840過ぎ に西安駅の切符売り場に到着する。切符売り場はまだ空いており列に並ぶと5分ほどで順番が回ってきた。漢中行きの切符はあっさり購入でき窓口の駅員に「韓国人?」と聞かれたので「日本人!」と答えると駅員はちょっと驚いた感じで「中国語話せるの?」とか聞いてくるし妙に愛想良く応対してくれた。まあ、窓口 が空いていたから余裕があったのだろう。混んでいれば確実に釣銭は投げ銭で返されるだろうな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10.7元
鉄道 67元 硬座 西安→漢中
日用品 1.2元
合計 77.7元

西安駅周辺を散歩

午前中に西安駅周辺を散歩してきた。散歩といっても駅前バスターミナルの陝西省西安汽車站でバスの切符の価格を調べてみた。大体料金はこんな感じだ。漢中73元、崋山25元となっていた。漢中は鉄道のほうが安いがバスのほうが距離が短いようで早く着くようだ。明日はいよいよ漢中に出発だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元