世界遺産 平遙古城・双林寺

山西省旅行記2015

臨汾鼓楼

臨汾鼓楼07:30頃、鼓楼にやって来た。鼓楼は大中楼とも呼ばれ臨汾中心部に位置している。創建時期は北魏まで遡るが現在の鼓楼は1987年に再建されたものになる。

バス停表示市の中心部にある鼓楼は当然交通の便も良い。バスは1路のバスで臨汾駅と臨汾西駅へ行ける。臨汾西駅が高速鉄道の駅になりバス停は高鉄站(高铁站)になる。

豆腐菜と油条

豆腐菜と油条09:00頃、朝食に豆腐菜(4元/約80円)と油条2本(1元/約20円)を食べる。

豆腐菜豆腐菜は河南省の料理で豆腐粉条菜とも呼ばれる。唐辛子の効いたスープに豆腐とトコロテンみたいなのが入っている。豆腐料理の一種かな?

丸子麺

丸子麺17:00頃、夕飯を食べに出かける。臨汾でよく見かける丸子麺(10元/約200円)を食べる。肉団子の乗った麺料理だ。いくつかの店で食べ比べてみよう。

衡水老白干ビール

衡水老白干ビール食後は衡水老白干ビール500ml(3.9元/約78円)を購入する。昨日は320ml缶の方を購入したが、おそらく中身は同じだろうが缶のデザインが違う500mlも購入してみた。飲んでみたら味は同じであった。しかし、夕方でも暑い時間帯に飲むビールは美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.8元
合計 75.2元

臨汾駅

臨汾駅08:30頃、ユースホステルをチェックアウトして、公交公司のバス停から11路のバスに乗車して臨汾駅へ移動する。運賃は1元、08:45頃、臨汾駅に到着。いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。駅員は小日本に関わりたくないようでパスポートの写真は見るが近くの公安には特に相談せず何もなかったかのように返却。北京での抗日戦争勝利の軍事パレードが明日行われるが田舎での警備は相変わらず形だけのようである。

臨汾→平遥

1096次の切符今日は10:07発、蘭州→太原の1096次に平遥まで移動する。席は硬座、運賃は21.5元、距離、約2時間の乗り鉄だ。

軍用トラック列車の到着が遅れており、10:00頃にホームへ移動。ホームの隣の線路には人民解放軍の輸送列車が停車している。でも、トラックとかばかりなので重要度は低そう。

東風4型10:05頃、1096次がオレンジの東風4型に牽引され入線してくる。そして、乗車バトル開始だ。とりあえず、列でなく群の後方に付いて乗車口へ。下車する乗客が多いので少し待つことになるが、おサルさんは待つということができないようで無理に乗車しようとして乗務員に制止される。躾のされた犬でもご飯は待てるぞ・・・。

乗客の下車が終わりおサルさんたちの乗車が始まる。列ではないので正しい表現かは疑問だが、おサルさんの割り込みが激しい。乗務員はやる気がないので並ばせようとしない。こんな状態なのでいつもの行先票撮影は平遥到着後だな。

10:15頃、乗車するが荷物棚の空きが少ない。荷物を通路に置くことは何とか避けたい。中国の鉄道ではガキが通路で放尿というイベントがあり、汚染水が床の荷物を襲うのだ。何とか荷物棚の空きを見つけて発車を待つ。15分遅れの10:22に1096次が発車する。列車の終点が山西省の省都・太原なので列車内は満席で通路に足が投げ出されていたりといつものカオス度だ。

行先票12:45頃、平遙駅に到着。乗車バトルで撮りそこねていた行先票を撮影しておく。

東風4型ホーム脇にはボロボロの東風4型が停車している。正統派の緑色であるが塗装が剥がれており廃車寸前といった感じだ。大連で1990年製造のようなので既に25年経過となるとやはり廃車も近いか?

平遥鄭家客桟国際青年旅舍

平遥鄭家客桟国際青年旅舍平遙駅を出ると宿の客引きとボリタクが待ち構えている。宿は予約済みなのでそのまま平遥古城内にあるユースホステルの平遥鄭家客桟国際青年旅舍(平遥郑家客栈国际青年旅舍)へ向かう。古城内にある主要観光地の県衙近くにあるので大体の場所は分かるが看板がボロくて分かり難かった。

平遥鄭家客桟国際青年旅舍13:30頃、暑い中で到着し登記する。1泊45元だがeLongでの予約時に宿泊費は溜めておいたキャッシュバックから支払ったので実質0元だ。部屋は5人ドミトリーで小さな窓が一つある。屋根裏部屋のようで天井に太い梁がある。エアコン付きで各ベッドにはコンセントが付いているが照明は無しだ。ロッカーはバックパックが入る大きめのがあるが一部は鍵が壊れている。

共同のトイレ・シャワーはアカン!2つあるトイレの1つは壊れて使用停止だ。この規模宿泊施設でトイレ一つはダメだろ!さっさと修理しろよ!シャワーは3つあるがカーテンで仕切っているだけなので兄貴と裸のお付き合いになってしまう。最悪だ・・・。はっきり言って招待所レベルだ。せめてトイレ・シャワーだけは整備しておいて欲しい。

平遥鄭家客桟国際青年旅舍建物自体は元は邸宅だったようなので古さが感じられ非常に雰囲気が良い。

平遥古城

平遥古城14:00頃、平遥古城を散歩するが暑い。
すぐにやる気が失せてしまう。

牛肉湯麺

牛肉湯麺14:10頃、古城内の食堂で昼食に牛肉湯麺(10元/約200円)を食べる。スープは濃い口で醤油か何かを使っているようだ。やはり古城内の食堂は基本的に高い。中には刀削麺6元とかの店もあるが基本は観光地価格で設定されている。

市楼腹ごしらえをしたので再び古城内を歩いて行く。

牛肉扯麺

牛肉扯麺しかし、腹減ったので今度は古城の外で食堂を探す。14:55頃、西門の通りでイスラム食堂を見つけ牛肉扯麺(7元/約140円)を食べる。幅広麺なのだが烩麺に似た感じだ。
スープは薄口になっている。やはり、観光地価格と言っても麺類は7元ぐらいでないとな・・・。

平遙汽車站

平遙汽車站15:30頃、平遥古城の北にあるバスターミナルの平遙汽車站を訪れる。

平遙汽車站運賃表時刻表は窓口のおばちゃんが怖いので撮影断念。運賃表だけの撮影にしておく。太原、介休、祁県などのバスがある。

バス停バスターミナルには102路と108路の路線バスがあり、108路のバスが平遙駅と高速鉄道の平遥古城駅へ行く。

家家利超市16:00頃、平遙駅近くにあるスーパーマーケットの家家利超市に寄ってみる。結構お客さんが入っており賑わっている。

平原県産の百士ビール

百士ビールここで百士ビール320ml(1元/約20円)を購入する。1元は激安だ!しかも山東省徳州市平原県が生産地になっている。平原県といえば劉備だ。先日の小麦王ビールに続いて百士ビールも劉備ファン公式ビールへ仲間入りか。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1元 路線バス
合計 19元

世界遺産 平遥古城

平遥古城06:50頃、平遥古城の散策へ出かける。平遥古城は言わずと知れた世界文化遺産である。昼間は観光客で賑わっているというかやかましい古城であるが、この朝の時間帯は涼しく、比較的静かで散策にはちょうどよい。

平遥古城まずは平遥県署を訪れてみる。県署は明や清の頃の行政の中心地で県庁や市役所に相当し警察の機能も持っていた。江戸時代の日本で例えると奉行所といったところだ。昼間は観光客だらけだが朝は静かで落ち着いた雰囲気だ。朝の落ち着いた古城の雰囲気を味わっていたのだが朝市とかが行われている通りだと人が多く賑わっている。

そして、観光客と地元民の痰吐きが酷い。世界遺産の平遥古城といえどもおサルさんが生息しているようだ。痰吐き何とかならないかな?あの痰吐きの音は本当に嫌だ!せめて人前でしないでくれ!痰吐きの光景を見る度に中国には中国人以外にも服を着たサルが生息していると思ってしまう。中国は文明人の中国人とおサルさんの差が激しい。

平遥古城続いて古城内で一番高い建物の市楼へ向かう。ここが古城の中心になるようだ。

平遥古城北門から城壁に沿って西門へ歩いていく。西門にたどり着くとおっちゃんが城壁に立ち小便をしていた。世界遺産に放尿するというのは滅多に見られない光景だ。いや、中国の世界遺産だとよく見かけるのかも知れない。これにはさすがに呆れてしまう。

立ち小便や野糞が日常の光景の中国でも、中国の宝ともいえる世界遺産の平遥古城に立ち小便はマズイだろう。某党の偉い人たちは何をしているのだろうか?しっかり取り締まりや調教をしないと中国の世界遺産が汚染されてしまうだろうが・・・。

五千年の歴史を持つ中国のイメージが崩壊していく。隋や唐代の中国はどこへ行ってしまったのだ?孔子や孟子たちもこのような中国の現状を悲しんでいるだろう。

麻辣麺

麻辣麺朝食に四川料理の食堂で麻辣麺(6元/約120円)を食べる。唐辛子が利いて辛いのだが辛すぎてスープの味が良く分からず。

衙門官舎

衙門官舎ユースホステルへ戻るとテレビは抗日戦争勝利の式典を生中継しており祝賀行事が盛り上がっているようだ。11:00頃、平遥鄭家客桟国際青年旅舎をチェックアウトする。
斜め向かいのeLongで予約しておいた衙門官舎に引っ越しする。1泊30元で6泊するがeLongで溜めておいたキャッシュバックを使い実質0元になる。

衙門官舎部屋は7人ドミトリーでエアコン有り、窓付きの屋根裏部屋だ。部屋は広めで各ベッドにコンセントが付いているので電源の確保は問題ない。でも、ベッドに照明はない。共同のトイレ・シャワーは古いが、まあ立地と値段を考えると仕方ないかな。早期の改修を望む。

衙門官舎元々が官舎になっていたので建物の雰囲気は非常に良い。

平遥県署昼頃、再び古城内の散策に出るが人多すぎだ!北京で習近平が軍事パレードで「同志們!」って叫んでいるのに観光客は平遥県署の前で記念撮影中。

平遥古城他の通りでも記念撮影や買い物に励んでおり、祝賀行事は臨時の休日程度の認識だろうか?臨時の休みで楽しく観光のようだ。

担担麺

担担麺12:45頃、四川料理の食堂で担担麺(5元/約100円)を食べる。

世界遺産 双林寺

双林寺入場券13:30頃、平遥汽車站で108路のバスに乗車する。運賃は3元で、108路は双林寺や高速鉄道の平遥古城駅へ行く。13:50頃、双林寺に到着。入場料は35元。

双林寺双林寺は平遥県城の南西6kmにある橋頭村にある。双林寺の元の名称は中都寺と呼び、創建年代は不明で北斉の武平2年(571)に修復される。宋代に双林寺へ改名する。

双林寺寺には二千以上の塑像があり、「華夏明珠」「東方彩塑芸術宝庫」とも称される。1997年に平遥古城と共にユネスコの世界文化遺産に登録されている。

双林寺寺は城壁で囲まれており一般的な寺とは少し様子が違う。境内には観光客がいるが平遥古城とは違い静かである。

双林寺殿内は撮影禁止になっており撮影できるのは殿外に安置されている仏像四体のみだ。殿内の仏像や塑像は一見の価値ありである。ただし、痛みが激しく彩色は落ちたり腕や足の無い塑像が多い。

双林寺伽藍殿そして、伽藍殿には関羽像が祀られており、関羽の活躍場面が塑像で再現されている。世界遺産に関羽像が入っているので関羽ファン必見であろう。でも撮影禁止である。

双林寺一通り見物し終えるが観光客のおっさんがスマホで話しながら手鼻を噛んでいる。世界遺産で手鼻はマズイでしょ。がっかりする光景を見せられてしまった。

鶏蛋拉麺

鶏蛋拉麺15:30頃、双林寺を離れ108路のバスで県城へ戻る。夕飯はイスラム食堂で鶏蛋拉麺(7元/約140円)を食べる。やはり麺は手打ちに限る!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 6元 路線バス
双林寺 35元
合計 59元

山西省洪洞 明代監獄・関帝楼・蒲県東岳廟

山西省旅行記2015

城北公交站

城北公交站07:20頃、公交公司のバス停から20路のバスに乗車する。運賃は1元、07:35頃、終点の城北公交站に到着。

城北公交站時刻表すぐ近くの北バスターミナルの城北客運站へ行きまずはバス情報を確認。

臨汾→洪洞

臨汾→洪洞のチケット広勝寺行きのバスに乗ろうとしたがバスがまだ来ていないということで、先に出る洪洞行きのチケット9元を購入してバスに乗車する。

臨汾→洪洞のバス07:45頃、バスターミナルからの乗客は自分一人で客を拾いながら洪洞へ向かうというか、バスターミナルの外にある20路の終点のバス停近くで客待ちになる。バスターミナルの意味ないような・・・。

客待ちしていると広勝寺行きのバスが来て客待ちの停車。他の古県行きのバスとかもバスターミナルを出るとここで客待ちの停車をしている。これならバスターミナルで乗車する必要はなかったな。

08:15頃、バスが発車する。予定だと洪洞は広勝寺の後に寄るつもりだったのだが、このまま先に洪洞へ行く。08:40頃、洪洞県城の南の外れ、澗橋北路と飛虹東街の交差点で降ろされる。ここが終点だ。

ロンリープラネット山西を確認すると、このまま澗橋北路(涧桥北路)を道なりに北へ行くと東へ向かう玉峰中大街に変わり古槐路との交差点近くに広勝寺行きのバス乗り場があるが、先に洪洞の県城を見ていく。

大士庵

大士庵高徳地図で洪洞の県城に関帝廟があるのを見つけたので行ってみる。09:00頃、まずは関帝廟近くの大士庵を見物する。庵の説明とかがないので歴史は不明だが建物は古そうだ。

大士庵仏像は新しくなっており観光用に整備が進んでいるようにも感じる。

大士庵本堂では地元民のおばちゃんたちが読経しており観光用というより地元民用の庵であった。

関帝廟続いて関帝廟なのだが有料で入場料40元になっている。これは高い・・・。料金表を見ると明代監獄とセットのようなので、まず近くの明代監獄へ行ってみて見物するか判断する。

明代監獄(蘇三監獄)

明代監獄09:30頃、明代監獄に到着する。洪洞の街の中心にある観光地で結構観光客がいる。現代中国の監獄なら色々な意味で非常に興味が有るのだが、昔の監獄にはあまり興味が・・・。

明代監獄入場券まあ、1箇所20元という計算になるな・・・。関帝廟のため仕方なく40元の入場券を購入する。

明代監獄明代監獄は別名を蘇三監獄と呼び元は県衙の一角であった。明の洪武2年(1369)に建設され600年以上の歴史がある。京劇「玉堂春」などで有名な蘇三がこの監獄に入れられていたので蘇三監獄とも呼ばれている。明代の監獄なのですが修復されており結構綺麗。

獄神廟監獄には獄神廟があり囚人たちも祈っていたようです。この獄神廟の左にある洞が死囚洞で、ここから遺体が外へ搬出されたそうだ。

蘇三像蘇三が収監されていた牢には蘇三像がある。

黒牢他にも死刑囚が入れられていた黒牢にも像がある。

蝋人形こんな感じで明代の刑罰を蝋人形で再現しています。09:50頃、明代監獄から関帝廟へ向かう。

関帝楼(関帝廟)

関帝廟09:55頃、再び関帝廟にやって来た。

関帝廟洪洞の関帝廟は創建時期は不明、元代に再建され明、清代では修復を繰り返してきた。現存する正殿は元代の建築物、東西の廂房は清代、その他は明代の建築になる。

関帝廟現存する建物は関帝楼、献殿、正殿、廂房、鐘楼、鼓楼になり全国重点文物保護単位に指定されている。楼閣があるので廟は関帝楼とも呼ばれている。

関帝廟正殿には関羽、関平、周倉の三像がある。

関羽

関平

周倉この殿内には三像以外は何もない。入場料を取っている割にはかなり質素な作りだ。
三国志の名場面を描いた壁画とかを期待していたのだが・・・。まあ、殿内は静かで古い建物と関羽像が歴史を感じさせてくれる。10:20頃、関帝廟を離れる。

広勝寺

広勝寺行きバス10:30頃、広勝寺行きバスに乗車する。運賃は3元、10:50頃、終点の広勝寺近く広場に到着する。広場から5分ほど歩くと水路が見えてくる。珍しく七色の水でなく透明な水が流れる水路だ。

広勝寺11:00頃、広勝寺の下寺に到着する。広勝寺は上寺と下寺に分かれており入場料は55元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

広勝寺広勝寺は後漢の建和元年(147)に建立され、建立当時の名称は倶盧舍寺と呼び、阿育王塔院とも呼ばれた。北周の保定2年(562)、唐の大暦4年(769)に修復され、唐の代宗から広勝寺の名を賜る。名称には「広大于天、名勝于世」の意味が込められている。千年古刹なのだが僧侶は見あたらず、どうやら博物館に近い形態で運営されている様子だ。僧侶はいないが仏像は多数安置されている。

山西名泉11:35頃、下寺から上寺へ向かう。山西名泉と表記された水路の水源地を通る。
水源地は柵で囲まれ立ち入り禁止になっている。ゴミが一つもなく正に名泉に相応しく湧水が湧き出ている。そして、水源地から上寺へ向けて山道を登るがゴミだらけで、ある意味でいつもの中国である。柵の中はゴミ一つ無い世界だが柵の外はゴミ溜めで中国が凝縮された光景であった。

広勝寺11:50頃、広勝寺の上寺に到着し、陝西旅游年票を使い境内へ。上寺は山の上にあり仏塔が目印になる。

広勝寺仏塔は飛虹塔と呼ばれ明の正德10年(1515)から嘉靖6年(1526)に建立された八角十三層の仏塔で高さ47.31mになり、瑠璃塔の中では中国最大規模になる。

広勝寺境内にはいくつかの殿があるが工事が行われており観光整備が進められている様子だ。

広勝寺

広勝寺殿内には多数の仏像が安置されておりかなり古そうだ。

臨汾行きバス12:50頃、下寺を出て山を下りバス乗り場へ向かう。13:05頃、広場近くで臨汾行きバスに乗車する。13:15頃、バスが発車、運賃は10元だ。

14:15頃、臨汾の城北客運站に到着、そのまま20路のバスに乗り換えるが、乗客のオバハンがアイスを食べ終わって棒を通路へポイ捨てする。さすが安定の中国で観光客が飽きないように様々なイベントを提供してくれる。うれしくないイベントだけど・・・。バスの運賃は1元、公交公司のバス停で下車してユースホステルへ戻るが天気が崩れ雨が降ってきた。

韮菜木耳蓋飯

韮菜木耳蓋飯15:30頃、近くの食堂で昼食兼夕飯に韮菜木耳蓋飯(7元/約140円)を食べる。ニラとキクラゲの炒めものがご飯の上に乗っており、これが美味い!蓋飯は大都市だと10元以上するのだが田舎だと値段が安い。やはり中華料理最高!自分は日本食が恋しくなることがないので毎日中華料理が食べられる環境は居心地が良い。中国では味千ラーメンや吉野家の値段を見ただけで真っ青になるので日本食は全く恋しくならない。

ハルビンビール小麦王と小麦王ビール

ハルビンビール小麦王と小麦王ビール食後はスーパーマーケットで特売品の缶ビールを2本購入。ハルビンビール小麦王330ml(2元/約40円)と小麦王ビール500ml(1.8元/約36円)なのだがメーカーが別々なのにパッケージデザインが酷似しているようなのは気のせいか?
味の方はハルビンビール小麦王がやや辛口、小麦王ビールは辛味はない。

ちなみに生産地はハルビンビール小麦王が四川省資陽、小麦王ビールは山東省徳州市平原県だ。ハルビンビールはハルビン産が飲みたいな!小麦王ビールは平原県産なのだが、「平原県といえば劉備じゃないか!」ということで個人的には小麦王ビールを贔屓にしたい。劉備ファン公式ビールにしてもいいぐらいだ。値段も安いし!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.2元
バス 9元 臨汾→洪洞
バス 3元 洪洞→広勝寺
バス 10元 広勝寺→臨汾
蘇三監獄 40元
合計 75.2元

臨汾→蒲県

06:50頃、公交公司のバス停から20路のバスで城北汽車站へ行こうとするが、07:10頃、臨汾駅近くのバスターミナルから出ている蒲県行きのバスが通りがかったので乗車する。蒲県までの運賃は15元だ。

今日は蒲県東岳廟を目指す。蒲県までは約1時間の距離で少し遠出だ。問題は蒲県の県城から東岳廟まで5kmぐらい離れていることなのだが・・・。ロンリープラネット山西だと県城からボリタクで東岳廟まで15元らしいが高い。蒲県に近づいてくると左前方の山の上に廟が見えてくる。あれが東岳廟なのだろう。そして、道路左側に東岳廟の看板が見えた。

蒲県汽車站

蒲県汽車站08:25頃、蒲県汽車站に到着。

蒲県汽車站時刻表

蒲県汽車站バスの情報を確認してから来た道を戻る。

東岳廟

東岳廟の標識バスターミナルから出ると山の上に東岳廟が見えるので向かう。省道を約900m戻ると先ほどの東岳廟の標識が見えてきた。

東岳廟登山階段08:40頃、省道沿いの東岳廟登山階段に到着。ここから東岳廟まで階段で上れる。心臓破りの階段をひたすら上る。まだ朝の時間帯なので涼しいからいいが、昼頃は暑くて登る気は起きないだろう。

東岳廟09:05頃、山の上にある東岳廟に到着する。入場料35元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

東岳廟東岳廟は東岳大帝黄飛虎を祀る廟である。創建年代は不明であるが蒲県誌には「唐貞観以来」の記述があるので遅くても唐代創建のようである。

東岳廟廟内には金泰和6年(1206)の石柱があり800年以上前には相当の規模を誇っていたようである。

東岳廟元の大徳7年の地震で破損し、元の延祐5年(1318)に行宮大殿、献亭、楽楼、東西、十王府、寝宮、禅院などが完成する。明代、清代で修復が繰り返され現在に至る。

東岳廟行宮大殿には東岳大帝黄飛虎が祀られている。黄飛虎は封神演義でおなじみの人物で殷王朝の重臣だったが周に降った人物だ。でも、殿内は撮影禁止である。

東岳廟代わりに天井に雷震子らしき像がある。

像で、こちらは進撃の巨人に出てくる巨人か?でも、この像はチンコがついてるから巨人ではなさそうだ。

東岳廟廟内には道教の七十二司の様々な神々が廟を囲むように祀られている。

東岳廟ヤオトンみたいな洞に神様が祀られている。

東岳廟神像の表情は様々で仏像とかの類が好きな人たちには楽しめるだろう。

東岳廟とにかく神像の数が多い。

東岳廟七十二司なので72人の神様が祀られているが実際は神様の配下もいるので300以上の像があるだろう。

東岳廟廟内は観光客が少なく静かに見物できる。たまに参拝客が突いた古鐘の音が境内に鳴り響く。

東岳廟廟内の奥には地獄があり塑像で地獄が再現されている。

東岳廟十王府には十八層地獄が塑像により再現されている。鋸で切られる罪人、石臼でひかれて犬の餌になる罪人、鍋で煮られる罪人とかがある。日本ではネコ鍋が流行っているが地獄では人鍋が流行っているらしい。でも、十王府は撮影禁止である。

関羽と曹操で、これは東岳廟の中で見つけた三国志関連の壁画。曹操が関羽に赤兎馬を贈る場面だ。

11:00頃、東岳廟を出て山を下りバスターミナルへ向かう。帰りは登山道ではなく道路を歩いていくが遠回りであった。登山道が最短経路であった。

臨汾へ

臨汾行きチケット11:30頃、蒲県汽車站に到着し、臨汾行きのチケットを購入。運賃は16元で、行きより1元高い。まあ、行きはバスターミナルでなく途中から乗車だったので安かったのか?

臨汾行きバス11:45頃、バスが発車する。乗車率100%の満員だ。

臨汾汽車站13:20頃、臨汾汽車站に到着する。バス情報を確認しようとしたが時刻表の前でバスターミナルのおっちゃんがお茶飲んでおり撮影できず。バスターミナルを出て近くの臨汾駅へ移動し切符売場へ。12306.cnで予約しておいた明後日の平遥行きの切符を受け取る。

褲帯麺

褲帯麺13:50頃、昼食に褲帯麺(9元/約180円)を食べる。褲帯麺は陝西省の麺料理で褲帯麺の俗称が西安でよく見かけるやたらと難しい漢字のbiangbiang麺である。ただし褲帯麺とbiangbiang麺は厳密には製法が微妙に違うようであるが幅広麺であることには変わりない。

褲帯麺今回の店は麺とタレが別々で出てきた。麺にタレをお好みでつけて食べるという方式だ。タレに入っているトマトがいい感じで美味い。

衡水老白干ビール

衡水老白干ビール食後はスーパーマーケットで衡水老白干ビール320ml(2.9元/約58円)を購入。河北省の白酒メーカー衡水老白干の子会社が生産しているビールだ。ここは山西省なのだが河北省の地ビールも流通している。味はやや辛口だが辛味はすぐに消える。

青菜炒飯

青菜炒飯夕飯は近くの食堂で青菜炒飯(6元/約120円)を食べる。臨汾は結構物価が安くて食費は節約できる。

ドリアン

ドリアン食後はスーパーマーケットへ行ってみるとビールの特売品がなくなっている。昨日が最終日だったようだ。しかし、処分品のドリアン310g(3.1元/約62円)を購入。処分品なので古くなってきているのだろう。早速食べてみる。果物の王様と呼ばれるドリアンを初めて食べてみるが美味いのかよくわからない。マンゴーの方が美味いような気がする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23.9元
バス 15元 臨汾→蒲県
バス 16元 蒲県→臨汾
合計 54.9元

山西省臨汾 三皇五帝の堯廟・古城大院

山西省旅行記2015

運城駅前の関羽像

運城駅09:00頃、ユースホステルをチェックアウトして地鉱大楼のバス停から12路のバスで運城駅へ向かう。

関羽像09:25頃、運城駅に到着し黄金関羽像の撮影。今気付いたが関羽が乗っている馬は赤兎馬だな。赤でなく黄金だったので気付かずにいた。

そして、駅前には装甲車と武警がいる。運城に来たときはいなかったのだが・・・。9月3日の抗日戦争勝利の式典に備えて田舎の運城でも警備が強化されているのだろう。まあ、運城は田舎といっても中心の塩湖区だけでも人口50万人以上なので日本の仙台や相模原に匹敵する田舎だ。管轄している周辺の県級市までいれると513万になるので日本とは田舎の基準が違いすぎる。警備の強化は分かるが天津港の爆発を考えると駅前の警備より薬品倉庫の抜き打ち検査の方が重要だと思うが・・・。

運城→臨汾

切符売場でネットで予約しておいた切符を受け取り待合室へ移動。いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査があるが、今回は駅員が珍しくパスポートを確認しているがビザ欄を見ていたので名前が切符は漢字、ビザはローマ字表記で違っているので駅員考え込むが特に質問もなく何事もなかったかのように返却する。聞いてくれればパスポートの署名欄を見てもらうのだが・・・。まあ、抗日戦争勝利の式典が近く警備が強化されても外人は用無しということのようだ。

4628次の切符今回乗車する列車は11:00発、運城→臨汾の4628次だ。席は硬座、運賃は18.5元、距離133km、所要時間2時間2分だ。始発から終点までの乗車だが途中駅は侯馬の一駅だけという列車だ。

10:35頃、改札が始まりホームへ移動して乗車と思ったら、まだ列車が到着しておらず待機になる。北京からのK603次が折り返し4628次になるのだが到着が遅れている。

並ばない乗客10:40頃、K603次が到着し乗客を降ろしてようやく4628次に乗車となるが誰も並んでいない。

4628次行先票乗車バトルに参戦する気は無いので行先票を撮影したりバトルを観戦しながら空いてくるのを待つ。

10:50頃、ようやく乗車する。臨汾までの二駅だけの運行なので利用客は地元民で一応列車内は平和だ。無座客は当然おらず全員が座れている。なのになぜ並ばず乗車バトルをしているのだ?

11:00発だが6分遅れで発車する。田舎の路線で和諧号が走らないので線路はロングレールとかではないので継ぎ目が多くいい具合に「ガタンゴトン」と振動が来て眠くなる。

臨汾

臨汾駅13:04頃、2分遅れで臨汾に到着する。とりあえず、駅周辺の様子だが壷口瀑布の看板が目立ち旅行会社が多いようだ。やはり臨汾は壷口瀑布への拠点となっているようだ。

臨汾浪迹青年旅舍

臨汾での宿はbooking.comで予約しておいた臨汾浪迹青年旅舍だ。まずは宿を目指して臨汾の街を歩く。GPSを頼りに歩いていくとアパート群の中に到着する。どうも違う気がする。

仕方ないので電話して聞いてみるが、こちらの中国語が下手なのでほとんど通じない。電話の向こうから「広東人」と聞こえてくる。どうやら広東省の田舎者だと思われている。まあ、何とか目印になる場所を聞いて再び移動開始。

市骨科医院と如家酒店市骨科医院と如家酒店の近くということなので高徳地図で確認しながら骨科医院と如家酒店の前にやってきた。

市骨科医院と如家酒店再び電話すると市骨科医院と如家酒店の間にある交通運輸執法局(交通运输执法局)の中に入り奥に行くとあるということであった。

交通执法「交通执法」とかある敷地内か?どうも庶民から恨みを買っている「城管执法」の仲間にしか見えないのだが・・・。

交通执法の敷地内「なぜ行政機関の敷地内に?」と半信半疑で敷地の奥へ入ると確かに奥に看板が見える。

臨汾浪迹青年旅舍看板の方へ歩いて行く。

臨汾浪迹青年旅舍15:00頃、臨汾浪迹青年旅舍に到着する。で、老板たちは火鍋を食べに行っており不在で1ヶ月ぐらい宿泊している兄ちゃん・・・。いや、住み着いている兄ちゃんが老板が帰ってくるまで応対してくれる。

15:30頃に老板たちが帰ってきて登記と宿泊費225元(1泊45元×45元)を支払う。老板たちが「今までどこの国へ行ったの?」とか言いながらパスポートを見ていると、あのスタンプを見て固まる。あの国の出入国スタンプ「中華民国」だ!ようするに台湾のスタンプなのだが、中華民国はこの世には無い事になっている中国大陸なのだが、現実には中華民国は存在しているので某政府が言っていることと現実の違いに老板たちは困惑している。

臨汾浪迹青年旅舍とりあえず、部屋に案内してもらうが6人部屋で予約しておいたが空いているので4人部屋に変更になってしまった。まあ、ランクが上がることになるので別に問題はないが・・・。部屋は4人ドミトリーだがエアコン無し、扇風機付きになる。まあ、思っていたより暑さは厳しくないので扇風機でも十分である。Wi-Fiの電波は良好でネットの速度も問題なしだ。共同のトイレ・シャワーは2つあるが一体型の奴なので使い勝手が悪い。トイレとシャワーが別々になっていればよいのだが・・・。

担担麺

担担麺16:00頃、朝から何も食べていないので近くの食堂で担担麺(6元/約120円)を食べるが、今まで食べたことのある担担麺とはずいぶん違う。具が殆ど無いし、スープも微妙な味だ。やはり貧乏人向けだと値段なりの中身ということなのだろう。

魚香茄子飯

魚香茄子飯担担麺だけでは満腹にならないので別の食堂で魚香茄子飯(9元/約180円)を食べる。ご飯の上に魚香茄子が乗っており蓋飯みたいな感じだ。魚香茄子は四川料理の一つで麻婆茄子に近い料理だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 225元 1泊45元×5
バス 1元 路線バス
合計 64元

三皇五帝の堯廟

臨汾の朝は涼しく過ごしやすい。07:45頃、ユースホステル近くの公交公司のバス停から11路のバスに乗車する。運賃は1元で臨汾駅を経由して堯廟汽車站のある終点の堯廟公交站で下車する。08:25頃、バスターミナルの堯廟汽車站でバス情報を確認するが時刻表は無し。運賃表は窓口のおばちゃんの所にあり撮影断念。主に侯馬や襄汾、吉県、郷寧、河底、翼城など南部、西部へのバスがあるようだ。

堯廟08:35頃、バスターミナル近くの堯廟を訪れる。入場料は50元だが陝西旅游年票を使い無料で見物。

堯廟牌坊牌坊を潜り奥へ進んでいく。

堯廟牌坊の額には「文明始祖」とあるがこれは非常に複雑な心境だ。教科書通りの隋や唐の中国なら堯が先祖で納得なのだが、痰吐きや割り込みの現代・・・。現状では堯が現代中国の始祖とは考えにくい。

堯廟堯廟は三皇五帝の一人である堯を祀る廟である。

堯廟現在残っている建物は主に清代の建築物になるが堯を祀る大殿の広運殿は1998年に火災で焼失し再建されたものである。

神農

禹堯を祀る廟であるが禹や舜を祀る殿もある。

堯廟参拝客はそこそこで線香や果物などのお供え物を供えたりしている。比較的静かに見物することができる。10:00頃、堯廟を出る。この頃になるとかなり暑くなってくる。

堯帝故居

堯帝故居11:00頃、堯帝故居に到着するが閉まっている。外から中の様子を確認するが、どうも整備中のようだ。どうしようもないので来た道を戻る

大雲寺

大雲寺11:55頃、堯廟汽車站から11路のバスに乗車する。運賃は1元、12:10頃、鼓楼南で下車する。

大雲寺12:20頃、山西師範大学近くの大雲寺に到着する。入場料は無料で現在は寺でなく臨汾博物館になっている。大雲寺(鉄佛寺)は唐の貞観6年(632)に創建され、仏塔が残っている。

12:40頃、大雲寺を離れて鼓楼南のバス停へ戻る。12:50頃、11路のバスに乗車。運賃は1元、13:20頃、中大街口で下車する。

古城大院

古城大院南へ歩いていくと復元された城壁が見えてきて、13:40頃、古城大院に到着。入場料10元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。古城大院は臨汾周辺にあった古民居を移築して展示している博物館だ。

張氏民居まずは張氏民居から見物する。

張氏民居

張氏民居張氏民居は元は魏村にあり清の光緒年間に建てられた四合院建築の邸宅である。

吉氏民居続いては吉氏民居である。

吉氏民居吉氏民居は元は土門鎮東澗北村にあり、清朝末期に建てられた砦式ヤオトン建築である。

吉氏民居一見すると四合院建築のように見えるが内部はレンガでヤオトンのように作られている。

吉氏民居居住と防御の両方を兼ね備えた造りである。

劉氏民居最後は劉氏民居である。

劉氏民居劉氏民居は元は土門鎮亢村にあり、「世済書院」と称されている。

劉氏民居清の康熙36年(1697)に村民の劉顔柱などが寄付を募り書院を建築し、郷村書院建築之精品とも呼ばれる。

小麦王ビール

小麦王ビール14:50頃、古城大院を出る。ユースホステルへ戻る途中でスーパーマーケットを見つけて昼食を調達。処分品のパンと特売の小麦王ビール500ml(1.8元/約36円)を購入。暑い夏に冷えたビールはダメ人間に最適の飲み物だ。おまけに値段がコーラより安い!

土豆絲蓋飯

土豆絲蓋飯夕飯は土豆絲蓋飯(7元/約140円)を食べる。ジャガイモの炒めものがご飯の上に乗っている中国の定番料理だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
路線バス 3元 路線バス
合計 21元