青海省非開放区の祁連 阿柔大寺・卓爾山・牛心山

チベット文化圏旅行記2016

西寧→祁連

06:50頃、ユースホステルをチェックアウトして36路のバスで西寧駅へ移動。07:35頃、駅前バスターミナルの西寧汽車客運中心に到着。

今日はバスで祁連へ移動する。祁連は青海省北部の祁連山脈南麓に位置する。西寧→祁連の運賃は58元、距離は288km。

08:00頃、バスへの乗車が始まる。比較的車内は平和そうだと思ったら、おっさんが豪快に音を出しゴミ箱に痰を吐こうとしている。運ちゃんが外で痰を吐くようにおっさんを外へ連れて行く。おサルさんも乗車しているのか。今回のバスは平和な野生の王国かな・・・。4分遅れの08:19にバスが発車、祁連到着は14:00頃になる。

まずは門源を目指してバスが走る。峠を登っていくが門源の菜の花観光の車が多く交通量が多い。そして、バスが良く揺れるのでゲロ吐きの乗客が多い。

10:55頃、門源の達板山観景台を通過する。

ちょうど菜の花の見頃で周囲は黄色に染まった菜の花畑が広がっている。道路脇は地元民の売店が並んでいる。蜂蜜を売っている売店もあるので地元民ではなく蜂客が売っているのだろう。

11:15頃、標高約2900mの門源の青石嘴汽車站に到着。トイレ休憩になる。
11:23頃、バスが発車し門源から祁連へ向かう。

しばらく門源の菜の花畑が続き祁連山脈へと向かう。

省道302号を西へと走るが道路はほとんどが片側2車線になっており田舎にしては道路が整備されすぎている。途中空港が建設中だったので先を見越しての道路整備だろう。阿柔大寺などの寺近くを通過して祁連県の県城が近づいてきた。

祁連に到着

13:45頃、バスターミナルの祁連県汽車站に到着。バスターミナルは標高約2700mに位置しており県城があるのが八宝鎮になる。八宝鎮は標高約2800mに位置しておりバスターミナルは八宝鎮の低い場所にある。祁連県は海北チベット族自治州に属しておりチベットのアムドと呼ばれる地域に含まれる。

央隆招待所

まずは宿探しだ。とりあえずバスターミナル近くの招待所から聞いていくが祁連は手強い。バスターミナル向かいの天境招待所は1泊100元とか舐めた金額を提示してくる。で、バスターミナルの隣りにある央隆招待所で聞いてみると1泊60元であったので老板娘に部屋を見せてもらう。

3畳ぐらいの部屋でトイレ・シャワーは共用になる。久しぶりの招待所の部屋だ。

一応部屋には液晶テレビと電気ケトルがありWi-Fiも使える。

トイレ・シャワーはこれ!シャワーと一体型の奴だが、とてもシャワーを使うきにはなれない。最低限の設備に近いな。1泊20元だろと言いたいが他を探すのも大変なので決まりだ。ここには3泊することにする。最大の難関である登記だがパスポートで何とかなった。本当は外人お断り宿だと思うが内緒にしておいてくれれば何事も無く3日後の朝には出て行く。

祁連県汽車站

14:20頃、バスターミナルの祁連県汽車站へ行く。バスターミナルは八宝鎮の新城の人民路と団結南路の交差点に位置している。

まずはバスの時刻表を確認だ。一番多いバスは西寧行き、次は張掖になる。他にも門源や西海などへのバスもある。最終バスは16:00発の張掖行きでバスターミナルは早く閉まってしまう。

こちらは運賃表で西寧行きは58元になる。これで次の移動計画が立てられる。

バス情報が手に入ったので祁連の街を歩いてみる。2014年にも訪れているのだが田舎にしては道路が広かったりと開発が結構進んでる。

乾拌麺

14:40頃、イスラム食堂で遅めの昼食に乾拌麺(10元/約170円)を食べる。やはり西北地域では麺料理が美味い。

再び祁連の街を歩いてみる。街の北側には丹霞地形の卓爾山(卓尔山)がそびえる。

街を出て南へ歩いて行くと牛心山が見える。牛心山はチベット仏教では聖山ともされている。

街の南は牛心山の山麓になっており祁連県の八宝鎮が一望できる。

さらに南へと歩くと牛心山に近づいてきたが雲が出てきて雷が鳴っているので街へ戻る。

祁連の路線バス

県城へ戻る途中でバス停を見つける。どうやら祁連でも路線バスが走っているようだ。いや、まだ走っているところを見ていないので、これから導入されるのだろう。2路線だけで新城と老城を走るのでバス停はほとんど共通している。一応覚えておきたいのは1路のバスターミナル最寄りの「一完小」くらいいかな。

街に戻ると八宝鎮の入口に祁連県博物館と天境大劇院の建物を見つける。博物館とボッタクリの娯楽施設が一緒になっているのか?

刀削麺

夕飯は刀削麺(8元/約136円)だ。食べたら招待所に戻って大人しくする。公安に見つかると面倒なので。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 180元 1泊60元×3
バス 1元 路線バス
合計 199元

朝から痰吐きうるさい

05:30頃に起きるが朝から招待所の宿泊客の痰吐きが酷い。よくそんなにもデカイ音を立てて痰が吐けるものだ。自分には到底真似できそうもない。

西海行きチケット購入

今日は朝から天気が良く青空が広がっている。標高が高いのでかなり冷え込んでいるが昼にはかなり暑くなるだろう。老板娘から「出て行ってくれ」とか言われなかったので大丈夫そうだ。

07:35頃、バスターミナルの祁連県汽車站で明後日の西海行きのチケットを購入する。運賃は50元、これで祁連からの脱出方法は確保した。

阿柔大寺

明後日のバスは確保したので中国農業銀行と新華書店のある八宝街と八宝路の十字路へ向かう。ここが祁連県で一番賑わっている場所になり阿柔大寺や俄堡古城への乗り合いタクシーの出発地点にもなっている。

まだ朝の早い時間帯で車が殆ど無かったがタクシーが1台だけ停車している。地元民のおばちゃん2人と運ちゃんがいるが発車しないので客待ちなのだろう。運ちゃんに阿柔大寺へ行くか聞いたら行くということで乗り合いタクシーで阿柔大寺へ向かう。運賃は7元、すぐに地元民のおばちゃんがもう一人乗車して乗客が集まり、07:55頃に出発。タクシーは90km/h以上で爆走していく。

08:20頃、阿柔大寺に到着。入口は地元民の売店が既に営業中で観光客も大勢訪れている。2014年に訪れた際は売店無し、観光客ほとんどいないという状態だったのに物凄い変貌ぶりだ。

おまけ入場券売場があり入場料20元。ついに有料化されてしまった。

阿柔大寺は1958年以前は僧侶が250人以上おり、そのうち活仏は16人いた。1958年以降は政治運動により破壊され寺は封鎖された。1962年に寺が再び開かれたときには僧侶は23人のみになっていた。1965年に文化大革命により再び寺は封鎖され僧侶たちは還俗させられ故郷へ帰された。1982年に寺が開かれた時には僧侶は23人いたが活仏はいなくなっていた。2008年10月時点では僧侶は37人おり、全員が阿柔部落の出身である。寺主は活仏の夏卜拉になる。

境内は中国人観光客が多く賑わっているが、いない方が撮影には好都合。なので、静かな場所を探して撮影していく。8基のチョルテンが並んでいるのが八宝如意塔になり2002年に建立された。

こちらはヤクの毛で作ったテントのようで地元民がお祈りしていた。経堂みたいな所かな?

内部はこんな感じで特に仏像は無しだ。

寺の建物は新しいので屋根は金色に輝いている。

境内の裏手にはタンカ台がある。

境内の外周部にはマニ車がありコルラできるようになっている。

まだ比較的新しい建物なので見た目は良いのだが電線が・・・。他の建物も同様で電線が結構邪魔である。電柱の地中化やってほしいような。

電線が入らないようにすれば雰囲気はとても良い!

これは大経堂の入口。静寂に包まれていそうなのだが、実は内部にはお金持ちの中国人観光客様たちが見物中である。人の流れが途切れるのを何分待ったことか・・・。

09:00過ぎになると団体の中国人観光客が立て続けにやってきて非常に賑やかになってきた。そして、おっちゃんたちがデカイ音を立てて痰を吐いたり手鼻をしている。2年前には静かであった阿柔大寺が中国人観光客が押し寄せる賑やかな立派な中国の観光地に発展した。痰吐きの音が鳴り響くような立派な観光地になり阿柔大寺も賑やかになったものだ。

10:30頃、阿柔大寺の裏山へ向かうが寺の門前を横切る省道304号を歩いて登れそうな場所へ向かう。そして、道路脇にはペットボトルが転がっている。

しかも、よく見るとそこら中に転がっている。これが中国の現実か・・・。

裏山へ通じる地元民用の道があったので登る。裏山からは阿柔大寺が一望できる。

もちろん阿柔大寺だけでなく周辺の草原も見渡せる。

そして、雰囲気ぶち壊しですが寺の門前には立派な片側2車線道路が通っています。道路ができたことにより観光客が押し寄せるようになったようだ。

祁連へ戻る

11:00頃、阿柔大寺の入り口に戻ってきた。ここでタクシーかバスが通るのを待つ。少なくとも昼ぐらいから門源や張掖方面からのバスが通り始めるので1時間待てば何とかなるだろう。

11:43頃、民楽→祁連のバスが通りがかり手を振って止める。念のため祁連までいくらか聞いて7元なので乗車。

12:10頃、祁連の県城へ到着。とりあえず中国農業銀行前のタクシー集結場所に戻る。タクシーと白タクの両方が待機中である。

乾拌麺

ちょうど昼時なので昨日のイスラム食堂で乾拌麺(10元/約170円)を食べる。

牛心山

食後は昨日に続き県城の南にある牛心山へ向かう。昨日通った道を進んでいく。天気は晴れで牛心山の山麓からは祁連の街が一望できる。

そして、牛心山の山麓では大規模な建設工事が行われている。おそらく牛心山の游客中心とか建設しているのだろう。来年あたりに完成して入場料を取るのだろうな。

道は途中で泥流の跡に変わり沢を登っていく。

かなり進んでくると羊の放牧に遭遇する。

更に登って行くと遠くの菜の花畑が見えてくる。

牛心山に近づいてきた。山頂にはまだ雪が残っている。

更に登り標高約3150mまで来ると祁連の街と卓爾山(卓尔山)が一望できる。

牛心山にかなり近づいて標高約3200mまで登ってきたが、これ以上は道がないので登るのは難しそうなので諦めることにする。

14:30頃、牛心山の山麓で放牧中の羊を見ながら休憩。近くで工事をしているのだが、どうも展望台を建設している様子だ。この羊達の放牧地も観光開発され観光客が押し寄せるようになるのだろう。きっと痰吐きの音で賑やかになるだろうな。開発が完了する前に来てよかったかもしれない。

山を下り祁連の街へと戻る。街に戻ってくると、こんな感じのハエがブンブン飛んでいるゴミ捨て場が・・・。祁連の街はハエが多くお世辞にも衛生環境は良くない。

おまけにマンホールの蓋は無いし。日本なら役所に苦情殺到のレベルだ。でも、これが中国では標準仕様のようだ。

乾拌麺

食堂を探しながら公安局の前を通るが特に呼び止められることもなし。夕飯は別のイスラム食堂で乾拌麺(10元/約170円)を食べる。今回は具材が多く青菜とキャベツの漬物が付いている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
バス 50元 祁連→西海
バス 7元 阿柔大寺→祁連
タクシー 7元 祁連→阿柔大寺
阿柔大寺 20元
合計 109元

卓爾山

07:10頃、招待所を出て卓爾山(卓尔山)へ向かう。今回は卓爾山の西側から入り東へ抜けるルートでいく。街の西へ歩いて行くはバスターミナルから300mくらい西にある玉林商務賓館は渉外賓館の看板が出ており外国人OKのホテルだ。渉外賓館の看板が確認できたホテルは祁連賓館と玉林商務賓館の2軒だけだ。探せば他にもあるだろう。

まずは祁連の街の西から卓爾山への道を歩いていく。まだ朝早いのに既に観光バスが次々と卓爾山へと走っていく。観光バスが走っていなければ静かな田舎の道なのだが・・・。これは嫌な予感がするな。

08:00頃、卓爾山西麓の入口になる麻拉河游客中心に到着。駐車場には既に多数の観光バスと自家用車が・・・。これは中国の有名観光地へ仲間入り確定だな。

入場料は60元、観光バスは20元。60元は高いだろ!車はいらないので入場券のみ購入。

景区の簡単な地図が出ていたが、卓爾山頂上を経由して東麓へ抜けられそうだ。歩いて卓爾山の頂上へ向かう。金持ち中国人観光客たちはバス乗り場に一列にお行儀良く並んでいる。いや、並ばされているのかな?係員が頑張って整理しているし。

頂上への道を歩いていくが徒歩で向かうのは自分一人だけ。中国人観光客は観光バスで頂上へ向かう。

08:21頃、単車の公安に呼び止められる。「道から外れるな」「景点以外行くな」と言われる。「真っ直ぐ行けばいいんでしょ」「他は興味ないから」「行っていい?」と言ったら「行っていいよ」になった。特にどこから来たかは質問されず。卓爾山周辺には見られては都合が悪い何かが隠されているのだろうか?それとも単に畑を踏み荒らされたくないからか?

再び上り坂を進んでいくが徒歩の観光客とすれ違ったのは1人だけ。公安のパトカーは3台もすれ違う。徒歩の観光客は少ないので目立つようだな。

08:40頃、標高約2970mの卓爾山風景区の入口に到着。2回目の入場券確認があり、再び上り坂を登っていく。

金持ちの中国人観光客はバスで次々と頂上へ向かうが徒歩だと祁連山脈の山々をゆっくりと見物できる。

この辺りが卓爾山の丹霞地形なのだが張掖の丹霞地形と比べると規模はかなり小さい。

千兵崖(烽火台)

09:15頃、標高約3100mの千兵崖(烽火台)に到着。千兵崖(烽火台)の土台の高さは9.3mあり、古代の軍事上の連絡手段のひとつである。敵軍が昼間に進入した際は煙、夜間は火による明かりで敵軍の進入を知らせた。この烽火台は西夏王国の烽火台址に復元されたものである。西夏滅亡後は李睍は祁連にまで落ち延び、この地に4つの烽火台を建設し、これはそのうちの一つである。

この千兵崖(烽火台)は観光客で大混雑しており登るのに時間がかかるが眺めはよい。卓爾山の北側の山々が一望できる。眺めはよいが人口密度高過ぎなので退散する。

卓爾山の頂上からは南にある牛心山が一望でき観光客で賑わっている。

こういった観光地だと記念撮影している観光客が多い。

頂上付近にはチョルテンもあり、ここも賑わっている。やかましいとも言うが・・・。

チョルテンからは眼下に祁連の街が広がっている。

卓爾山の頂上にはいくつか展望台になっている部分があり、南の牛心山が一望できる。

天気がよいので頂上付近の残雪も確認できる。

卓爾山東麓には拉洞台村の菜の花畑が広がっている。

卓爾山は丹霞地形でチベット語で「ゾンムマユマ(宗姆瑪釉瑪)」と呼び、美しい赤い皇后の意味を持つ。伝説では仙女の宗姆瑪釉瑪が祁連を訪れ美しい風景の魅了され、更に山の神である阿咪東索を愛するが、龍王の怒りに触れ宗姆瑪釉瑪は卓爾山、阿咪東索は牛心山になり祁連を見守っている。まあ、祁連には色々と伝説が残っているようだ。

卓爾山からの眺めは良いのだが、とにかく日差しが強い。日陰を探してしばし休憩。昼頃になると観光客がかなり減ってきた。昼食か次の目的地へ移動のようだ。

12:35頃、卓爾山風景区の入口に戻ってきた。ちょうど入口の所から牛心山が見えるので撮影によいと思い撮影する。

しかし、1分もすると誰も興味を示していなかった場所が中国人の撮影ポイントと化す。
何で邪魔すんねん!

卓爾山東麓を下りながら拉洞台村の菜の花畑を見物していく。

拉洞台村から卓爾山を見ると山というより丘に見える。

13:30頃、卓爾山東麓にある拉洞台游客中心に到着。

菜の花畑を見物しながらのんびり坂を下っていく。14:20頃、省道304号の近くまでやってきた。ここでしばらく休憩。14:40頃、省道304号に沿って祁連の県城へ向かう。

途中、祁連県人民政府の前を通過。政府の建物の裏は卓爾山になる。

中国はテストの結果が貼り出される

続いてテストの成績が貼り出されているのを発見。中国では学校のテストの成績が貼り出され公開されるようだ。でも、上位の優秀者の成績だけのようだ。日本だと成績表の流失とかが問題になったりするが、中国では公共の場で公開されるので流失とかは関係ないようだ。15:30頃、招待所に戻る。

夕飯はイスラム食堂で乾拌麺(10元/約170円)を食べる。このところ乾拌麺ばかり食べているが、夏の時期は牛肉麺は控えめになる。熱いスープの牛肉麺は暑い夏には・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 11元
卓爾山 60元
合計 71元

祁連→西海

08:00頃、招待所をチェックアウトして隣のバスターミナルへ移動。今日は西寧へ戻るが、そのまま西寧行きのバスに乗車するのではつまらないので西海経由で西寧を目指す。

バスは08:30発、祁連→西海で運賃50元、距離211kmになる。

08:15頃、バスに乗車して発車を待つ。席は自由で早い物勝ちで幸い最前列の席を確保。

5分遅れの08:35頃、バスが発車する。39人乗りで乗車率は9割程度で少し空席があるが途中で客を拾うから満席になるだろう。08:45頃、祁連の街中で客待ち停車。08:52頃、ようやく発車。祁連の街を出て牛心山西麓の省道204号を南東へと走る。

09:39頃、標高4120mある峠の大冬樹山垭口を通過。峠を越えると目の前には草原が広がる。

09:50頃、標高約3790mの草原で10分ほどトイレ休憩。

トイレの向かい側にはチベット人の売店があり観光客で賑わっている。

再びバスが走り始めるが大草原の中ではヤク優先の交通ルールになる。さすがの中国人でも車をヤクにぶつけたくないようだ。

夏の観光シーズンはチャリダーたちも各地で出没している。隊列を組んで西寧方面や祁連方面を目指す。

バスがひたすら西海へ向けて大草原を爆走していく。地平線近くに山が見えるが、それ以外は全て大草原が広がっている。

草原にはチベット人たちが放牧をしており草原の中にテントが点在している。10:37頃、標高約3400mの默勒鎮で2回目のトイレ休憩で10分ほど停車。

10:50頃、西海→祁連のバスとすれ違う。そして、ヤクの道路横断に遭遇。

11:20頃、熱水鎮を通過。土田舎なのに信号機のある交差点が1つある。12:10頃、料金所を通過して国道315号に入る。

そして、ヤクの道路横断だ。12:30頃、西寧→天俊のバスとすれ違う。

西海鎮

12:50頃、西海のバスターミナルに到着。バスターミナルの名称は原子城汽車客運站。知っている人は知っているが西海鎮は核兵器開発施設があった場所である。なので、西海鎮は原子城とも呼ばれている。西海鎮郊外にある核施設は核開発の役目を終え観光地として有料で開放されている。街の中には原子城紀念館が無料で開放されているのだが大人の事情で外国人お断りになっている。外国人には見られては都合の悪い内容のようだ。

今回は西寧へ行く途中なので、そのまま西寧行きチケットを購入。13:00発のバスで西海→西寧の運賃は25元、距離は104km。

バスに乗車して発車を待つ。4分遅れの13:04にバスが発車する。

15:25頃、西寧駅前のバスターミナルの西寧汽車客運中心に到着。

青海恒裕国際青年旅舍

予約しておいたユースホステルの青海恒裕国際青年旅舍(青海恒裕国际青年旅舍/Qinghai Hengyu International Youth Hostel)に到着。1泊50元(会員料金)で2泊する。既に予約時に10元支払っており残金90元を払おうとするが何故か80元になる。90元ではないかと確認したが謎の割引で残金は80元になり支払う。

部屋はチベット風10人ドミトリーで雰囲気は良好。

16:15頃、7路のバスでバスターミナルの南川西路客運站へ向かう。運賃は1元。

16:50頃、南川西路客運站に到着。自動券売機が導入されていたが二代身分証がなければ購入不可。外人使用不可なので窓口へ。明後日の09:00発、西寧→班瑪のバスチケットを購入。運賃は180.5元で結構高い。

17:00頃、32路のバスで西寧の中心街になる大十字へ移動。以前に利用したことのある大十字の理髪店で坊主にする。理髪代は15元、坊主にしたので例の寺へ行く準備は整った。あとは現地で公安の検問があるかだな。

土豆羊肉拌麺

夕飯はイスラム食堂で土豆羊肉拌麺(13元/約221円)を食べる。

ジャガイモ、ピーマン、羊肉が具材で麺に掛けて食べます。

西寧の地ビール

ユースホステルの隣にあるスーパーマーケットで黄河青稞ビール500ml(3元/約51円)を2本購入。西寧の地ビールで原料に麦だけでなく青稞を使っているのが特徴。苦味が少なく飲みやすい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
宿泊費 80元 残金:1泊50元×2
バス 3元 路線バス
バス 25元 西海→西寧
バス 180.5元 西寧→班瑪
理髪 15元
合計 322.5元

西寧駅

昼頃に西寧駅へ行ってみるが標高2200mの高地にある西寧でも夏は暑い。歩いているだけで汗が出てくる。まだ東京や大阪とは違い乾燥しているからマシだな。

西寧駅の巨大駅舎はいつ見ても凄いのだが列車の本数の割には過剰設備のような気も・・・。

今日も乾拌麺

昼食はイスラム食堂で乾拌麺(10元/約170円)を食べる。

ユースホステルへ戻る途中で饃を購入。ユースホステルで饃を食べながら地ビールの黄河青稞ビールを飲む。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.6元
合計 19.6元