貴州省旅行記~準備

深圳到着

guizhou_00105:13定刻どおり深圳に到着する。3152キ㎞の長旅にも関わらずに時間通り到着というのは中国では奇跡に近いと言って良いくらいだ。それとも、やはり特快だとその辺の普快と違いダイヤの優先度が高く当たり前なのか?まあ、どちらにせよ無事に深圳に到着した。

福田口岸から出境してすぐに入境

guizhou_00206:30過ぎに地下鉄の運転が始まり皇崗まで移動して福田口岸から香港へ入境するのだが中国側のイミグレで「ビザが切れてる」とか言われるので5/30 の入国スタンプを指差してノービザで入った事を告げるとあっさり出国スタンプを押してくれて問題なし。まあ、中国と香港のスタンプばかりだから分かり難いのだろうな。でも、端末に最終入国日は表示されていないのかな?

中国を出て香港へ入り再び中国へ戻るのだが、以前ならMTRで羅湖へ移動して中国へ再入境するのだが今回は新たな経路を見つけることに成功した。新たな経路は香港のイミグレを出て左のバス乗り場へ降りると香港出境のイミグレカウンターへつながる階段があるのだ。前回、香港宿泊の時にこのバス乗り場を発見して「路線バスもあるんだ」と思っていたのだが、もしかしたらここからそのまま出境カウンターへ行けるのではないかと思い今回調べてみたら予想通りそのまま抜けられる事が分かった。

guizhou_003これで、今まで羅湖や皇崗から香港へ入っても一度MTRやバス で上水へ行かなければならなかったのが福田口岸だと香港へ入境してすぐに中国へ戻る事ができるのだ。

賽格電子市場

今回も深圳僑城旅友国際青年旅舎に宿泊することにして夕方に華強北路の賽格電子市場や賽格数碼広場などへ行ってみた。賽格電子市場などが集まる華強北路は秋葉原みたいな電脳街となっている。夕方に訪れた為に既に閉店している店舗も明日出直す事にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.2元
宿泊費 100元 1泊50元×2
地下鉄 13元
合計 121.2元

深圳の電脳街「華強北路」

guizhou_00510:05頃、地下鉄1号線で僑城東から華強路へ向かう。華強路駅に到着後はA出口を出ると電脳街の華強北路だ。香港で購入したオリンパスのFE-310があまりにも使い物にならない糞デジカメだったので代わりのデジカメを探すのだ。

で、この深圳の電脳街である華強北路周辺は他の電脳街と比べてどの程度なのかというとビル1棟で香港の高登電脳商場の規模を既に超えています。電子部品を扱う業者が入る電子城もいくつかあるのですが、電子城1つで秋葉原のラジオセンターとラジオデパートの数倍の規模を誇っています。はっきり言って規模に関しては半端じゃありません!但し、秋葉原のようにラオックスやソフマップみたいな大規模店舗は皆無で個人商店規模のPCパーツ店、携帯電話屋とかが多数あります。この辺は日本とは事情が違うようです。

guizhou_006そして、品揃えに関しては さすがに秋葉原には劣ります。まあ、これは個人商店規模の店ばかりなので売れ筋重視で品揃え重視というのができないという事なのでしょうか?まあ、品揃え に関しては北京の中関村や瀋陽の三好街も似たような感じですね。

それと、中古市場に関してはPCパーツの中古品は充実しているのですがデジカメの中古市場に関しては数件あるだけで発展途上といったところでしょう。さて、自分はデジカメを探すのだがソニーやキャノンはどこの店でも扱っているのだが意外な事に松下が少ないという事が分かってきた。これは中古デジカメでも共通しておりソニー、キャノンは種類が豊富だった。

guizhou_004さらに色々と調べているうちに携帯電話やデジカメの修理屋もかなりあることが分かってきた。日本なら壊れたらメーカー送りや買い替えだが、中国の場合は保証期間が過ぎていたり中古品とかは修理 屋に持ち込むようだ。さらに修理屋は二個一の携帯電話やデジカメも作っているので腕は確かなようだ。こうして、情報収集をしながらオリンパスの糞デジカメ FE-310を売却して松下のDMC-LZ8を購入した。因みにDMC-LZ8は中国製で日本未発売の型のようだ。

両替
JTBグローバルキャッシュ(HSBCで引き出す) 49453円→3000元 1元=16.48円

本日の出費
項目 金額 備考
地下鉄 6元
デジカメ 1680元 松下 DMC-LZ8
メディア 125元 SDHC4GB
合計 1811元

中国では車酔いする人民が多い

05:00頃に起床してビザが切れる27日までの予定を組み始める。深圳を出発する当日の朝に行動予定を立てるという我ながらかなり無茶な事をやっている。08:30頃、近くのスーパーで今日と明日の食料を調達して09:10頃、ユースホステルを出て234路のバスで深圳西駅へ向かうのだがバスの中で姉ちゃんがゲロを吐き始める。

どうも中国だとバスの中でゲロを吐く人民がやたらと多いのだが最近になって理由が分かってきた。理由はごく簡単なものだった。車に乗る 機会が少ないから簡単に酔って吐くというものだ。日本は車社会だから幼い頃から車に乗って車酔いとかに強くなっているから大人はそう簡単には酔わないのだが、中国はようやく車社会に入ったと言っても田舎では牛、馬、ロバが現役で車に乗る機会なんて滅多にない状態だ。

そんな田舎から深圳なんて大都会にやってきた人民では路線バスでも酔ってしまうのだ。田舎でもバスの中で吐いている人民はいつも見かけるし窓から頭出して吐く人民もいる。しかも、窓から頭出して吐かれると風圧で後ろの席にゲロが飛んでくるという二次災害も発生するのだ。自分も二次災害に巻き込まれた事が何度かある。もし、バスで吐いている人民を見かけたら確実にその人民は普段車に乗る機会のない田舎者だということを頭の片隅に覚えておこう。

K586次 硬座で深圳西→重慶北

guizhou_00710:10頃、深圳西駅に到着する。

guizhou_008ユースホステルを出るのが遅くなってしまったので10:38発の列車に乗るのに1010頃に到着ははっきり言ってかなり危険な状態だ。改札は始まっているだろうし荷物棚は確保できないだろう。荷物検査を終えて待合室へ入ると改札は既に始まっており乗客がホームへ向かっている。

自分も急いでホームへ向かい乗車するが予想通り荷物棚は一杯であり何処に荷物を置くか迷っていると乗務員が座席の下にバックパックの置き場所を確保してくれて何とか荷物は置けたが座席下、即ち床に置いているので重慶北までバックパックが無傷かという問題が残った。

guizhou_009そして、6分遅れの10:44に列車が重慶北 へ向けて発車する。今回、乗車した列車はK586次なのだが深圳西発なので民工御用達列車だと思っていたが少なくとも自分の乗車している10号車には天秤棒や尿素と書かれた肥料袋は見当たらなかった。

発車後暫くすると乗警(乘警)2人が乗客に対して挨拶をしている。そして、乗務員も床にゴミのポイ捨てをし ないようにとか、タバコは連結部でとか注意事項を説明している。何やらいつもと違い乗警と乗務員の士気が高い。この士気の高さを裏付けるように乗務員はこ まめに掃除をしたり、ちゃんと駅到着前に大声でお知らせをしている。乗警もちゃんと巡回をしていた。でも、内陸へ向かう列車だったので夜に身分証確認はなかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 2元 路線バス
合計 12元

党員先鋒崗は伊達じゃない

guizhou_01005:00頃、桂林の西にある三江に到着した頃に目が覚める。トイレへ行って用足しを済ませ、顔を洗うが車内はあまり汚れていない。これは奇跡に近い!いつもならゴミ捨て場のようになるのだが綺麗なままだ。でも、1人で3列シート占領して寝ていたり、足を通路に出している人民はいた。

そして、朝食にパンを 食べている時に気づいたのだが車内に「党員先鋒崗」とかいう旗が飾られている。どうやらこの列車の乗務員は共産党員のようだ。人民の模範となる共産党員として日夜勤務しているようだ。道理で士気が高いわけだ。共産党は腐敗が酷いようだが、ここはまだまだしっかりと人民の模範となっている。

でも、この列車の 乗務員たちは既にパンダ並の絶滅危惧種なのかもしれない。今までは「青年文明号」とかのプレートがついている列車は乗務員の士気が高いと認識していたのだが「党員先鋒崗」も同様に士気が高い事を学べた。こうして、「中国にはまだ人民の模範になる共産党員がいるんだ」と思いながらパンを食べる。

パンを食べ終わって糞がしたくなったのでトイレへ行くのだがトイレのドアを開けたら人民が脱糞中であった。「鍵掛けろよ!」と思ったが既に脱糞中の人民を見てしまった。気分は下降気味になりながら別のトイレへ向かう。

08:30頃、湖南省懐化に到着。あと11時間の乗り鉄だ。昼を過ぎた頃、新たな珍事件が発生した。斜め前の席のガキがトイレへ行きたくなったようだが生憎停車駅が近づき既にトイレに鍵がかけられていた。そこで、ガキの母ちゃんがペットボトルを手に取り小便をさせ始める。この光景に隣と向かいの席の姉ちゃんたちは何故か大喜びしている。で、幸いガキのチンコはペットボトルの口径より小さかったので飛び散ることなく無事に小便はペットボトルに回収されちゃんと処分された。

guizhou_01119:01に重慶北駅到着。深圳西から2041㎞の乗り鉄は終了した。

重慶国際青年旅舎

guizhou_012重慶北駅から141路のバスに乗車して朝天門へ向かう。因みに重慶を訪れる人は重慶北駅は龍頭寺火車站(龙头寺火车站)、重慶駅は菜園壩火車站(菜园坝火车站)と呼ばれているので覚えておくと便利だ。20:15頃、朝天門に到着する。バスターミナルの朝天門汽車総站(朝天门汽车总站)から西へ5分ほど歩くと重慶国際青年旅舎に到着する。

ここは5/1に正式開業したばかりのユースホステルなのでどんな物か調査の為に宿泊する事にする。立地条件は三峡下りの起点になる重慶港まで徒歩で15分ほどの場所でバスターミナルは徒歩5分でまずまずだ。とりあえず6人ドミトリーに3泊する事にして重慶での拠点を確保する。

既に夜になっており夕飯を食べに出かける。夕飯に鶏蛋炒飯を食べて帰りに古くなって叩き売られていたライチが500g2.5元だったので2元分購入する。ユースホステルに戻り今年最初のライチを食べる。22:00頃、ドミに白人さんが1名やって来たが英語で何か言っている。「yangshuo(陽朔)」とか言っておりよく考えたら陽朔で同じドミだった白人さんだった。こちらは全く覚えていなかったが向こうは覚えていた。まあ、こういう事もあるんだな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
宿泊費 90元 1泊30元×3
バス 1元 路線バス
合計 197元

バスターミナルでスリの捕り物劇


09:30頃、ユースホステルを出てバスターミナルの朝天門汽車総站へ行ってみる。ここは長距離バスターミナルだが路線バスのターミナルにもなっている。今日は重慶中国三峡博物館と桂園でも見物しようと路線バスに乗ろうとするのだがここで事件が発生する。

前方から男2人が走ってくる。前を走る男が何かをやらかして 逃げているようで追いかけてくる男がバスの車掌のようだ。「これは追いかけるしかない!」と判断して追跡を開始すると、周辺の住民も一斉に追跡を開始して事の顛末を見物しようとする。

そして、男に追いついた時には既に乗務員が手錠をかけて取り押さえていた。野次馬の人民が何事かと集まり様子を伺っていると女性がやって来てバックの中を確認したりしているのでどうやらスリが捕まったようだ。スリは乗務員に顔を叩かれているが袋叩きにはならずに近くの治安亭(交番みたいな所)に連行される。

それにしても、バスの乗務員でも手錠を持っているというのは驚きだ。でも、スリは多いからそれぐらいの装備がないと捕まえても逃げられてしまうから当然の装備なのだろうな。まあ、現金輸送車の警備員がショットガンを装備している国だから何でもありなのだろう。

桂園、曽家岩50号

guizhou_01310:30頃、朝天門からバスで上清寺へ移動する。何路のバスかは忘れたが、恐らく104路とかだと思うが・・・。上清寺で下車して徒歩5分ほどで桂園に到着する。

桂園は国共内戦が勃発する前に蒋介石と毛沢東が2回会談した場所である。去年訪れた時は有料だったのだが今年の3/26から無料になったのだ。無料化はここだけでなく共産党大会で博物館や紀念館を無料化しようという宣言を受けて三峡博物館や紅岩村革命紀念館など重慶の主だった博物館、紀念館も一斉に無料化されたのだ。おかげでインフレの激しい昨今、貧乏旅行者にはありがたい無料化だ。

こういう時だけは「やはり共産党が中国を統治するのが一番だな!」と思ってしまうが冷静に考えると「インフレ止めろ!」「資源の浪費をやめろ!」「環境破壊をやめろ!」という言葉が浮かんでくる。博物館無料化で人民の目を逸らさせる事はできるのか?でも、重慶では革命関連の観光地が14ヶ所無料化になっているのはありがたい。

guizhou_014周恩来弁公室。ここで重慶談判の間に周恩来は執務を執っていた。

guizhou_015入場券

guizhou_016桂園は見物した事があるので10分ほど見物して曽家岩50号へ向かう。11:05頃に曽家岩50号に到着する。ここは周公館と呼ばれた場所で日中戦争時に周恩来が執務を執っていた場所である。

重慶中国三峡博物館

guizhou_01711:30頃、大礼堂の対面にある重慶中国三峡博物館を訪れる。ここは通称「三峡博物館」として重慶の定番観光地となっている。ここも無料化されありがたく見物する。以前は入場料40元だったのでここの無料化はかなり凄い。

まずは入場券を貰わなければならないのだが窓口のおばちゃんに「身分証!」といわれ てパスポートを提示するがおばちゃん分かっていなかったので「パスポートですよ。これ見て!」といって期限切れだけどビザを見せるとすんなり入場券をくれた。

何時の時代かは分からないが関羽像が展示されている。

guizhou_018重慶周辺の出土物が展示されている。

guizhou_019古代の合葬墓も展示されている。

guizhou_020西南地方の少数民族についても展示がある。

guizhou_021これは風雨橋で有名な侗族。

guizhou_022さていよいよ見物だが重慶周辺の歴史と三峡について知る事ができるので三峡下りの前には是非見物しておきたい場所なのだが自分が三峡下りの時はまだ有料だった。石器、青銅器から三峡、西南地方の少数民族、抗日戦争まで幅広い展示内容になっている。

guizhou_023そして、重慶といえば重慶爆撃だ。抗日戦争の展示では日本軍の非道と如何にして勝利したかの展示がある中でどこぞの日本人が重慶まで慰霊に訪れたというパネルが展示されており、パネルの前にはメッセージノートが置かれていたの覗いてみると地震やオリンピックに関する模範的な書き込みが大多数であったが・・・。

guizhou_024これがメッセージノート。

guizhou_025

guizhou_026「杀死日本人(日本人殺す)」だそうです。

guizhou_027「中国万岁!日本右翼去死!(中国万歳!日本の右翼死ね!)」だそうです。

guizhou_028やはり、ありました。日本人に対する書き込みが・・・。「杀死日本人(日本人殺す)」「中国万岁!日本右翼去死!(中国万歳!日本の右翼死ね!)」「日本人该死!!!打死日本人(日本人は死ぬべき!!!日本人を殺せ)」だそうで、ご丁寧に挿絵付で日本人は豚になっている。

まあ、「日本の右翼死ね」は右翼限定なら日中国交回復時に毛沢東が「日本人民も被害者」というのと同じように一般国民と分けているから構わないが、「日本人殺す」は考えがかなり貧弱だ。まあ、実際に日本で暮らして酷い目にあったとかいうのなら分からなくもないが、日本に行った事もないような人民の書き込みだと井の中の蛙としかいいようがない。

極めつけは挿絵付の書き込みだが日本人は豚だそうだ。中国は豚の生産量、消費量世界一の豚大好き国家の筈だが・・・。大嫌いな日本人を大好きな豚に例えるのはどういう事なんだ?

guizhou_029もしかしたら、回族の書き込みか?それなら、イスラム教で豚は不浄の動物だから納得するが・・・。

特園中国民主党派歴史陳列館

guizhou_030あと忘れていたが桂園と曽家岩50号へ行く前に特園を訪れていた。特園は重慶談判の間に毛沢東が3度訪れ民主党派と会談を行っており、修復され5/12に対外開放された施設で中国民主党派歴史陳列館となっている。

中国は共産党の一党独裁なのだが実は民主党派と呼ばれている8政党があるのだ。でも、民主党派といっても共産党との関係は親分と子分の関係である。まあ、珍しいので見物しようと思ったが入場料は無料だが館内土足禁止で靴のカバーが5角になっていた。「おいおい、入場料無料と言っておいてそりゃないだろ!」と思いつつ外から見物するだけで終了となる。

guizhou_031特園は重慶談判の間に毛沢東が3度訪れ民主党派と会談を行っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.9元
バス 3元 路線バス
合計 18.9元

貴陽行きの切符を購入

guizhou_03210:00過ぎに朝天門のバスターミナルから503路のバスで重慶駅へ向かう。今日は明日の貴陽行きの切符を調達しなければならない。もちろん狙う切符は非空調の普快で条件に合うのは2301次の重慶-湛江だ。

guizhou_033列に並び10分ほどで切符を購入する。貴陽までは34元だ。切符は買えたのだが重慶駅はダフ屋が多すぎるというか窓口の目の前で「乌鲁木齐!乌鲁木齐!(ウルムチ!ウルムチ!)」と堂々と叫んでいる。重慶の公安はやる気無しのようでダフ屋は野放し だ。

カルフールでマンゴーを買う

guizhou_034昼頃に503路のバスで朝天門に戻り一旦ユースホステルで休んでからカルフールまで買い物に出かける。この時気づいたのだが重慶国際青年旅舎は入口が2ヶ所あり大通りの長濱路は裏口だったのだ。道理で見つけ時に「分かりにくい入口だなぁ」と思ったわけだ。で、正面の入口は古い街並みを再現した路地に面しているのだが、まだ開発途上で逆にこちらが裏通りではと思ってしまうぐらいだ。
guizhou_035正面から出てカルフールへ向かうが朝天門の周辺は路地が入り組んでいて自分がどの辺にいるのか把握しにくい。何とかカルフールに到着して食料調達を開始する。果物コーナーでは茘枝(ライチ)が500g3.98元、芒果(マンゴー)は 500g2.48元だ。今回はマンゴーを買う事にする。

マンゴーを買ってユースホステルへ戻り早速食べてみる。今までマンゴーなんて食べた事なかったのだが、甘いし食感もよいではないか!マンゴーがこんなに美味いものだとは知らなかった。恐らくもっと南の産地へ行けば安くて更に甘いマンゴーが食べられるのだろう。

マンゴーを食べていると老板が「あなたを見かけた事がある。磁器口に泊まった事あるでしょ?」と聞いてくるので何で知っているのかと思ったら磁器口のユースホステルの姉ちゃんだった。まあ、去年の国慶節の期間中住み着いていたし、その後も泊まりに行ったので変な日本人だと覚えていたのだろう。磁器口とこのユースホステルは何か関係がありそうというか老板が同一人物っぽい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9.7元
鉄道 34元 硬座 重慶→貴陽
バス 2元 路線バス
合計 45.7元

香港旅行記

紅磡駅から重慶マンションを目指す

etst01上海駅から九龍駅までの列車の旅も終え、無事に香港入境。次は九廣東鐵の紅磡駅から尖東駅に移動するのだが、実は九龍駅と紅磡駅は同じ駅なのです。中国から香港、香港から中国への列車は九龍駅に発着になっています。香港内を走る九廣東鐵は紅磡駅の発着となっており、同じ駅舎なのに名前が2つあります。ちなみに地下鉄にも九龍駅がありますがこれは別の場所です。

まずは、紅磡駅から移動する前に両替です。とりあえず駅構内に銀行でもないか探すが中国銀行の ATMを発見。他にも銀行はないかと探すが見当らず。ATMじゃ日本円を両替できないので、日本で申し込んでおいた国際キャッシュカードのJTBグローバ ルキャッシュを試しに使ってみた。ATMの表示は英語と中国語しかないので迷わず中国語を選択。とりあえず、500香港ドルを引き出す。続いて切符売り場に行くが、なんと切符売り場近くに両替所を発見!もう少し探しておくんだった。

気を取り直し、切符売り場へ行く。自動券売機の説明を読むがオクトパス(八達通)を買うことを思い出す。オクトパスはsuicaのような機能を持っており鉄道、バス、コンビニでも使える優れものだ。すぐに有人の切符売り場で購入。初めての購入の場合は最低150香港ドルが必要になる。内訳はオクトパスに50香港ドル、チャージ(充値)に100香港ドルである。購入の際、自分は 英語や広東語が話せないので中国語(普通話)で話しかけるとあっさり通じた。駅構内の放送も中国語が使われており、英語、広東語が分からない自分にはあり がたい。

紅磡駅で乗車して次の終点である尖東駅まですぐに到着。改札を出て駅の案内地図を確認。彌敦道に出るにはL2出口を目指し移動。L2出口を進むとなぜか地下鉄の尖沙咀駅の改札口に到着。駅の案内地図を見ると案内と出口表示も変わっている。尖東駅と尖沙咀駅は繋がっていることが判明。でも、尖沙咀駅の案内地図に重慶大厦(重慶マンション)が表示されているのでD1出口を目指す。

D1出口を出てすぐに宿の客引きが声をかけてくる。中国語で「不需要」と言って撃退。撃退後はそのまま重慶マンション目指し彌敦道を南へ歩く。途中で美麗都マンションの前で宿の客引き追われるがひたすら中国語で撃退。下手に日本語を喋ってしまうとどんな目に合わされるか分からない。そして、重慶マンションに到着。黒人の客引きに囲まれる。英語と日本語で話しかけてくる。日本人 バックパッカーと見破るとは侮れない。しかし、中国語だけで乗り切る。黒人の客引きも英語と日本語が通じないと分かると諦めて離れていった。

重慶マンションに突入!

jukei01重慶マンションに足を踏み入れ、まずは真っ直ぐ進むと案内図を発見。位置を確認してA座のエレベーターで7階へ、事前調査で候補に上げていた第一招待所に行ってみる。

jukei02入口におじさんがいたので部屋が空いているか聞いてみると空いていた。一泊いくらか聞くと100香港ドルなので重慶マンションの宿ではそんなに高くはないので部屋を見て決めた。とりあえず、3泊することを告げ300香港ドルを支払う。

dai1shotaijo01部屋は1号室、シングルで3畳あるかないかの広さで窓が付いており彌敦道に面した部屋だ。

dai1shotaijo02予想外なことに電話、TV、エアコンが付いていた。トイレ、シャワーは共同だった。

dai1shotaijo03領収書を見ると系列のB座7Fの紐育招待所の領収書だった。

重慶マンションで両替

ryogae01重慶マンションのもうひとつの売りは両替商だ。ということで、中国銀行などで為替レートを確認した後に重慶マンションの両替商を周ってみたのですが話しに 聞いていたのと違い銀行よりもレートが悪かった。

ryogae02入口周辺の両替商は評判どおりレートが悪いのですが奥のほうもダメ。円の両替は諦めて人民元を香港ドルに両替してみた。重慶マンションの堅成找換で100元→99香港ドルで1000元を両替。ちゃんと990香港ドル両替してくれた。

ryogae03だけど、人民元は香港でも 使える店が増えているので両替する意味があるのか疑問である。しかも、重慶マンションとは別の両替商で1元→1香港ドルの等価交換を見つけてしまう。

ビザ取得に出向く

香港に来たのはビザ取得が目的であり、事前調査で決めていた華世旅行社を訪れた。華世旅行社は重慶マンションから徒歩で10分ぐらいの近場にある。半年マ ルチビザを申請してもらうことにしたのだが受取が月曜の12時以降にとのこと。ちょうど土日を挟んでしまうので仕方がない。でも、一度の滞在期間30日の 外交部発給のビザよりも制限のない公安部発給のビザが入手できるのなら十分だ。
両替
JTBグローバルキャッシュ 500香港ドル 1香港ドル=16.568円
堅成找換 1000元→990香港ドル

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30香港ドル
宿泊費 300香港ドル
鉄道 3.9香港ドル
合計 303.9香港ドル

香港の物価高に苦しむ

star01香港の物価が高いことは認識していたが、あれほど高いとは思わなかった。交通機関はバスですら3~10香港ドルを超える高さ、地下鉄や九廣鐵路はとても利用できない。利用できるのは1.7香港ドルのスターフェリーと2香港ドルのトラムだけである。

star02まずは、スターフェリーで香港島に渡る。スターフェリーは安いので利用客も多い。

star03地下鉄なんか高くて乗れないから非常に助かった。船からの景色もなかなか良い。

香港島でトラムに乗る

tram02お金のないバックパッカーが香港島に来ても使えるお金がないので、トラムに乗車して観光するしかない。ということで、トラムに乗車して香港名物の道路に突き出た看板を見ながらの観光となった。トラムは運賃が一律2香港ドルと格安なのだが、欠点は速度が非常に遅いことだ。バスに追い抜かれるのは当たり前で、 自転車にも追い抜かれていた。この遅さのおかげで3回乗車しただけで香港島に昼に来ていたのが夕方になっていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12香港ドル
鉄道 6香港ドル トラム(電車)
フェリー 3.4香港ドル スターフェリー(天星小輪)
合計 21.4香港ドル

トラムで筲箕湾まで足を伸ばす

tram03今日もトラムでのんびり観光です。昨日はトラムで西の堅尼地城まで足を伸ばしていたが今日は東の筲箕湾まで足を伸ばした。10:00にセントラル(中環) に到着。

tram04トラムに揺られること約1時間で終点の筲箕湾に到着。すぐ近くで市場が開かれていたので見物しながら周辺を一回り。昼頃にトラムでセントラルに戻る。

孫中山紀念館を見学

sunzhongshan01香港に来て見学したい所が一箇所だけあったのだがようやく実現。

sunzhongshan02セントラルを歩いていると標識に「孫中山紀念館」の文字を発見!

central01標識の通り歩いていくがきつい上り坂や階段を登り、ついに孫中山紀念館に到着。

central02実は香港の孫中山紀念館は2006年12月に開館したばかり、迷わず10香港ドルを支払って入場。資料展示も充実しているが建物自体も1914年に建築され甘棠第と呼ばれている洋館である。

central03帰りはセントラルの路地の露店を見物しながらスターフェリーの埠頭へ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 35.8香港ドル
鉄道 4香港ドル トラム(電車)
フェリー 3.4香港ドル スターフェリー(天星小輪)
孫中山紀念館 10香港ドル
合計 53.2香港ドル

宿を変えてみる

kaikou0110:00に第一招待所をチェックアウトする。とりあえず、上の8階から次の宿を探してみた。8階の新亞賓館から部屋が空いているか聞いてみたが「空いていない」の返事。他も順に宿をあたりながら下の階へ移動していくが宿が閉まっていたり宿の人がいなかったりして1階まで来てしまった。続いてB座を9階あたりから聞いていくが同じく宿が閉まっていたり宿の人がいなかったりして徐々に下の階へ、宿の人がいても英語しか話せず、電話で経営者と中国語で交渉する も料金が高すぎたりする。4階の海港賓館で宿のおばちゃんが中国語で応対してくれたので、部屋、トイレ、シャワーを見せてもらい、すんなり100香港ドル で一泊することに決定。

海港賓館は部屋が狭い

kaikou02海港賓館の2号室に宿泊ですが部屋は一言で言うと狭いです。テレビとエアコン、窓は付いており狭い意外は問題なし、道路に面していないので第一招待所の1号室よりは静かなのが良い点です。

kaikou03火事の際は4階の階段に一番近い区画なので何とか助かりそう?

切手を買って釣銭取り忘れる

昼頃に近くの郵便局の自販機で切手を3香港ドル分購入するが釣銭を取り忘れる。2香港ドル硬貨2枚投入していたので1香港ドルのお釣りがあるのだが10香港セント硬貨1枚を1香港ドルと勘違いして90香港セントを置き去りに・・・。ああ、愚か・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25香港ドル
宿泊費 100香港ドル
切手 3香港ドル
その他 0.9香港ドル 切手のお釣り取り忘れる
合計 128.9香港ドル

重慶マンションの怪しげな宿に宿泊

e3f01海港迎賓館をチェックアウトして別の宿に移るのだが、海港迎賓館で領収書を貰っていないことに気付く。「やばい!」と思っていたがすんなり11:00に チェックアウト。おばちゃんは客に対する悪意はなく親切だった。今日も宿を移動で最初はB座16階中國招待所に泊まろうと訪ねたら宿のお婆ちゃんには中国語(普通話)が通じず、お婆ちゃんと一緒にいたおばちゃんが応対してくれるが「何日宿泊?

e3f02いくら出せる?」見たいな事を聞いてくるので「宿泊は1日、 100香港ドル」と返答すると、エレベーターで別の場所に案内される。この時、「案内していると言うことは100香港ドルで部屋があるんだな。80香港ド ルって言っておけばよかったな。」と後悔しながら付いて行くとB座からE座3Fへ。部屋に案内され見ると今までと違い広い部屋が出現。「この部屋100香 港ドルじゃないだろう」と思っているとおばちゃんが紙に金額書いて見せてくる。「HK$180」の文字が見えて、「もういい。必要ない」と言って帰ろうとすると「150、130、120、100」と値段を下げてきた。

e3f03100香港ドルまで下げてきたので泊まることに決定。100香港ドル支払って領収書をお願 いすると何故か出し渋る。どうしても領収書出さないのなら宿帳記入せずに警察沙汰にしようと思っていたら宿帳の記入がない。おばちゃんが鍵を渡してくると 結局は領収書を発行せずに部屋を出て行った。この宿は部屋が4室あるが看板もなく、どうやらここは中國招待所では無く営業許可を得ていない宿のようだ。

ビザを受取り、香港で銀行口座開設

ginko01宿を出て頼んでいた6ヶ月マルチビザを受取り、続いて中國銀行で口座開設をする。自分は英語と広東語が話せないので窓口の人と中国語と筆談で何とか手続きをする。パスポートと国際運転免許証を提出するが窓口の人が紙に「地址証明」と書いてきたので国際運転免許証の住所欄と中国語の説明欄をを指差して説明する。窓口の人は困った様子で別の窓口の人にパスポートと国際運転免許証を見せて相談している。しばらくすると端末を操作し始めたのでどうやら口座開設できそうだ。

書類に署名をしたり、職業を記入する。インターネットバンキングも必要か聞いてきたので、もちろん申し込んだ。色々と筆談や中国語で何とか乗り切 り口座開設終了。通帳とパスワードの書かれた書類などを受け取った。でも、キャッシュカードは無かった。本土と違い別申請らしい。一緒に申請しておけばよかった。

宿に戻ると部屋におばちゃんがいた

宿に戻ると部屋になぜかおばちゃんがいた。ちょっと驚くが何故か携帯電話の充電をしている。おばちゃんが名刺を渡してくれて、色々と話をするが「中国に行くならビザの手続き、宿、航空券も手配できるよ」とチラシを渡してきた。このおばちゃんは宿の経営だけでなく旅行に関することは何でもやっているようだ。 恐るべし香港人。おばちゃんが「明日は何時に出るの?」と聞いてくるので「7時か8時に出る」と答えると、おばちゃんが「朝に出るの?それなら鍵は机の上 に置いてくれれば、そのまま出てっていいから!」と言って部屋を出て行った。すぐに荷物を調べるが別に何も取られていなかった。やっぱり、E座3Fの4部 屋はおばちゃん個人で借りてる部屋のようだ。部屋に雑誌や炊飯器、洗濯機まであって生活感ありすぎ!重慶マンションの謎は奥深い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 38.1香港ドル
宿泊費 100香港ドル
ビザ 580香港ドル 6ヶ月マルチビザ
合計 718.1香港ドル

九廣東鐵で羅湖へ

lowu0106:50頃に重慶マンションを出発。0658に尖東駅から羅湖駅へ向けて列車は発車する。

lowu02羅湖駅に到着後は案内に従い進む。

lowu03羅湖側からの入口には両替商が一軒だけ営業しており他の店はまだ閉まっていた。

羅湖から深圳へ入境

lowu04羅湖からの出境はすぐに終わり、通路を進んでいくと通路が水路をまたいでおり、これが境界線のようだ。

lowu05次は本土への入境手続きである。
shenzhen02入境手続きもすぐに終わり、ようやく本土に入境した。税関でも申告するものがなくX線検査だけで終了。

shenzhen01出口を出てバスターミナル(长途汽车站)へ。

本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 34.8香港ドル
合計 34.8香港ドル