赤峰→正藍旗



さて、正藍旗に到着後に宿が確保できるかの問題がある。正藍旗で分かっている外国人OKの宿はロンリープラネットChinaにも掲載されていた正藍旗で一番高いと思われる元上都夏宮大酒店だけだ。eLongで確認すると1泊300元以上でとても泊まれない。世界遺産があるので外国人OKの宿が多ければよいのだが・・・。
09:20頃、老府鎮近くで公安の進京検査站で検問。公安と武警による身分証確認があるがパスポートの中身を確認するだけで登記は無し。数名の乗客の身分証だけ1度回収され少し待つが問題はなく、09:30頃にバスが発車する。進京検査站とあったので北京へ行く人間の監視か?
河北省へ入り渋滞

15:10頃、康煕帝の像がある御道口を過ぎると渋滞を抜けた。周辺には草原とかの観光地があり、渋滞の原因は観光客が草原へ押し寄せたからか?

15:50頃、多倫車站に到着する。多倫から正藍旗までは国道520号を西へと走る。途中、元上都遺址の南を通り正藍旗へ入る。
正藍旗



イスラム食堂


宿追い出される
宿へ戻ると老板娘が公安に因縁付けられたようで外人宿泊不可だと・・・。パスポートの登記をしたことがないという時点で怪しいなとは思っていたが、やっぱりダメであったか・・・。で、老板娘が外国人OKの上都賓館と匯力商務賓館を教えてくれたのだが、バスターミナルから離れていて1泊300元とかで高いよ。完全に外人からボッタクる気満々だよ。このままボラれるのは嫌なので考える。


| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 11元 | |
| 宿泊費 | 188元 | |
| 宿泊費 | 20元 | 予約金:賓悦国際青年旅舍 |
| 合計 | 219元 |
バスチケット購入


タクシー半日チャーター
とりあえず、バスターミナル近くでその辺を走っているタクシーを止めて運ちゃんのおばちゃんに元上都遺址まで昼までの半日チャーターで交渉すると行きたがらない。代わりに仲間の運ちゃんたちに連絡して元上都遺址まで半日チャーターで行ってくれる運ちゃんを探してもらう。
元上都遺址まで行ってくれる運ちゃんは見つかったが半日チャーターは150元とのこと。ロンプラの記事だと包車100元とあるので、繁忙期でも少し下げてほしい。おばちゃんにロンリープラネット内蒙古を見せて100元で何とかならないか聞いてもらうが、片道60元と待ち時間があるから下げられないということで、泣く泣く150元で運ちゃん手配。
08:00頃、手配したタクシーが到着して元上都遺址へ向かう。運ちゃんにこの辺りのタクシーは元上都遺址へは行きたがらないのか聞いてみたら、待ち時間が無駄で街中を流していた方が稼げるらしいそうだ。
世界遺産 元上都遺址












正藍旗のフビライ広場へ


正藍旗→桑根達来


16:05頃、桑根達来鎮に到着し国道上で降ろされる。GPSを確認すると駅まで直線距離で1kmほど離れている。街中で降ろしてくれるのはよいのだが、駅の場所が分かっていないとボリタクの餌食になる可能性が高い。GPSを頼りに歩いていくと鉄道の信号機が見えてきた。線路沿いに来たようで駅に近づいているようだ。

桑根達来→包頭東
切符売場でネットで予約しておいた切符を受け取り、駅前で草原を見ながら待機。ちなみに集寧南から通遼は集通鉄路という地方鉄路会社の運営になっている。


20:00頃、外が冷えてきたので待合室で待機するが小さい田舎の駅なので待合室の人口密度が高い。そういえば入口での切符と身分証の確認はなかった。田舎では実名制は意味無しか?人口密度は高いがとりあえず座れた。
21:00頃、公安の身分証確認があるが外人のパスポートには用はないので中身は確認するがすぐに返却され何もなかったことに・・・。隣の兄ちゃんがこちらが日本人だと知ると「中国人は好きか?」と聞いてくるので「もちろん好き」と答えておく。古代中国人限定ですけどね。目の前の現代中国人の痰吐きのおっちゃんを好きになれというのは無理な話だ。
で、この兄ちゃんはやたらと「恨」を使い日本に対して色々と文句があるようだ。正直言ってこちらに言われてもね・・・。文句あるなら首相官邸へ行って来れ。デモするなら警視庁警備部警備一課に問い合わせてねと言いたいけど聞き流しておく。


| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 8元 | |
| 鉄道 | 91元 | 硬座 桑根達来→包頭東 |
| 鉄道 | 9.5元 | 硬座 包頭東→呼和浩特 |
| バス | 25元 | 正藍旗→桑根達来 |
| タクシー | 150元 | 半日チャーター |
| 元上都遺址 | 50元 | |
| 自転車 | 10元 | |
| 合計 | 293.5元 |
包頭東
05:26にフフホト東駅に到着する。列車内は乗客が少なく途中駅でかなり下車しており乗車率は3割以下のようだ。
偽賓館に引っかかる


財神廟



妙法禅寺(呂祖廟)



刀削麺


時刻表を撮影しておこうと思ったが近くにバスターミナルのおばちゃんがいるので因縁付けられそうなのでダメだというか、武警まで常駐しているので無理であった。包頭はバスターミナルに武警が警備しなければならないほど治安上の問題があるのか?
偽賓館から銭取り戻す

おねえちゃんにeLongの予約確認書を見せて聞いたら「ここだよ」とのこと。同じ建物に同じ名前の賓館があるけどと聞いたら、「うちはここだけ」との答えが、このパターンは・・・。どうやら騙されたようだ。
同じ建物に偽の賓館があり、そちらに引っかかってしまったようだ。日本で言うと歌舞伎町で目的の嬢のいる店へ行こうとして客引きに別の店へ連れて行かれて引っかかってしまうというのに近いな。
これはマズい。銭を取り戻さなければ!とりあえず、本物の賓館のお姉ちゃんに偽の賓館があることを伝え偽物の方へ戻る。ちょうどエレベーターにジジイがいたので文句言って100元の退銭を要求。ジジイが応対できないようでボスのババアが登場。
ババアにeLongの予約確認書見せて、ジジイが予約確認書見てここだと答えていたが実際は違うことを伝え100元の退銭を要求。ババアは朝来てもう昼だから50元まで返すと言うが、こちらとしては何言うとんねんなので、しつこく100元の退銭を要求。
ババアは上のランクの部屋に交換とかいって部屋を見せるが30元レベルの部屋はいらないので、しつこく退銭を言っていたら80元返金すると言ってきた。でも、こちらは100元返してもらわないと・・・。100元の返金言ってたらババアは切れ気味になってきた。でも、外人相手にトラブルが長引くと面倒なのは分かっているようだ。最終的には嫌々100元返金してきた。

設備が全く違い、本物の方が格上だ。でも、商務賓館の割に設備は古め。しかも、Wi-Fi無いし、LANコンセントが代わりにあったけど・・・。偽物が多い中国だが同じ建物に偽の賓館があるとは・・・。精神的消耗が大きかったが勉強にはなった。中国は何でもありだ。13:00頃、包頭東駅で12306.cnで予約しておいたフフホト行きの切符を受け取る。
蛋炒飯
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 食費 | 16元 | |
| 宿泊費 | 88元 | |
| 合計 | 104元 |






