T216次 硬座で敦煌→トルファン
昼に宿を出て莫高窟行きのバスで敦煌駅へ向かう。途中で客を拾いながら進むので1時頃に敦煌駅到着。
T216次は0816発なので、まだ7時間も時間がある。待合室で待っているのは別に良いのだが暇でしょうがない。周辺の様子を伺っていると敦煌駅の駅員は女性ばかりで男がいない。公安の3人は男なのだが駅員が女性ばかりとは珍しい。まあ、隣に建設中の駅舎が完成すれば駅員も増員されるだろうから今の体制は仮なのだろう。
いよいよ乗車します。特快なので良い座席がかなり期待できます。
1930頃になって改札が始まる。改札を通過して列車に乗り込むが硬座車両は1両だけしかない。この珍しい編成の硬座車両に一番乗りをする。かなり混雑すると予想していたが予想に反して空席が目立つ。
この豪華な車両と旅行客の中をおなじみの尿素の袋を持って民工のおっちゃん登場です。
特快の硬座なので車内は綺麗になっている。硬座といっても利用客は旅行客が9割以上で今までの硬座とは全く違う。しかし、やはりいました。特快でも民工の人が乗車しています。でも、ウルムチ行きだから何しに行くのかな?石油施設に出稼ぎ?特快に民工が乗車すると周りは観光客ばかりで凄い不釣合いに見えてし まいます。
2015に定刻より1分早く発車する。発車してしばらくすると「列车长办公席」に硬卧に补票する乗客が集結している。一昨日には既に売り切れのはずだったのが余っているのだ。おかげで硬座の乗客の約半分が硬卧へ移っていき硬座は空席だらけになる。2110過ぎに最初の停車駅「瓜州」に到着すると大雨で線路が寸断されたと放送が入り3時間ほど停車する。おまけにエアコンが効きすぎていて少々寒い。非空調車で暑さには慣れていたがエアコンの寒さには 弱くなっていた。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 13.5元 | |
バス | 3元 | 路線バス |
合計 | 16.5元 |
5時間遅れでトルファン到着
砂漠だと少しの雨でも洪水になるようで日付が変わってからようやく瓜州を発車する。この頃には乗客は寝ているのだが特快の硬座車両で信じられない光景を目にすることが出来た。座席3つ占領して横になる乗客が続出しているのだ。特快の硬座車両でこんな光景は見たことありません。
やはり硬卧へ大量移動があったのが原因でしょうか?それだけ空席があるので自分は座席2つ占領させてもらって少しだけ眠った。
朝になり哈密に到着すると地元民が乗り込んできていつもの混雑に戻る。約5時間遅れの1301にトルファン到着。
トルファン駅前では用心してバスを探す
出口を通り外に出ると予想通りだがバスやタクシーの客引きが待ち構えていた。ただ、違うのはウイグル族などが多く漢族が少ないことだ。用心して周辺を注意深く見ると長距離バスはあるが路線バスは見当たらない。
周囲を見渡していると何族かは分からないがタクシーの運ちゃんが声をかけてくる。中国語と英語を巧みに使っているがこちらは無視する。タクシーの運ちゃんは「外国人でしょ!アメリカ人3人も一緒だ!」と言ってくる。タクシーには列車を降りたときに見かけた外国人3人がトランクに荷物を入れている。敦煌でタクシーは使ってならないことを再学習したので運ちゃんは信用せず無視する。アメリカ人3人組はいくら払うか知らないが鴨になったようだ。
駅周辺を歩くが招待所、旅館はあるが路線バスのバス停は無い。トルファン駅からトルファン市内までは40㎞離れておりトルファン駅は郊外の大河沿鎮にあるのだ。駅に戻りトルファン市内へ向かうタクシーを捜さなければならないかと思っていると、謎の兄ちゃんが「トルファンに行くのかい?ワゴンに乗らない?」と聞いてくるので料金を聞くと7.5元なので迷わず乗車する。
周りをゆっくり見てみると駅前にはウルムチ、コルラな どへ行くバスが停まっている。ただ、コルラ行きはバスでなくワゴンだ。「あのワゴンで本当にコルラまでいけるのか?」と心配するほどだ。少しすると中国人旅行客も乗車してきた。さらに謎の兄ちゃんが中国人旅行客にパンフレットを見せながらツアーの売込みをしている。謎の兄ちゃんは旅行会社の兄ちゃんだった。
ワゴンが出発するがすぐに停車して「ツアーの貸切になったのでバスターミナルからトルファンに行ってくれ!ごめん!」とか旅行会社の兄ちゃんが言ってきて大河沿汽車客運站で降ろされる。普通なら怒る所だが無料でバスターミナルまで乗せてくれたので特に怒らずにバスターミナルでトルファン行きの切符を買いバスに乗車する。
通路に荷物と子供は日本では問題ありだろうな。中国は問題無さそうだ。
バスは満員になり次第発車で旅行客と地元民が乗り込んでくる。1400過ぎ、満員になり出発するが通路には荷物と子供で通ることが出来ない。満員でなく定員超過という表現が合っていそうだ。
交通賓館の日本語ガイドは危険!
>1500頃にバスターミナル(吐鲁番地区客运中心)到着。宿や長距離バスの客引きを無視して目の前にある交通賓館に入ると早速おっちゃんが声をかけてきた。1泊いくらか聞くと料金表を指差してくる。ドミトリーがあるか聞くとあるとのことなので部屋を見せてもらい4人部屋を1泊25元で3泊することにする。
フロントで登記をしていると先ほどのおっちゃんが何人か聞いてくるので「日本人」と答えると日本語で話しかけてきた。このおっちゃんは日本語が出来るのだ。部屋に戻る際も付いて来て「どこ行くか決めたの?」「いつまでトルファンにいるの?」などと話しかけてくる。さらに「2Fが旅行社になっているから 今からちょっと予定決めしょう」とか言って2Fの吐鲁番假日旅游公司に寄る。このおっちゃんは交通賓館の2Fの吐鲁番假日旅游公司の日本語ガイドだったのだ。
で、この日本語ガイドの説明を聞いてみると「今日は今からなら交河故城、カレーズ、蘇公塔を見て、明日はアスターナ古墓、ベゼクリク千仏洞、高昌古城、火焔山へ行こう」と話をやたらと進めようとする。料金を聞いてみると入場券は自分で買って、車代などで390元と言ってくる。どうも胡散臭いのでその場で決断せず保留すると「ちょっと考えて4時にここに来て決めましょう」と言ってくる。
1600に再び2Fの吐鲁番假日旅游公司を訪れるとこちらの考え聞 かずに話しを始める。そこで話の途中で「高いから他の旅行会社に相談してみる」というと日本語ガイドは「そっちはいくらで考えているの言ってみて」と言ってくるがこちらは相場が分からないので「もうやめにしよう」と言って吐鲁番假日旅游公司を出る。どうも胡散臭いのでよく調べてからにしようと判断したが、後にこの吐鲁番假日旅游公司の日本語ガイドを信用しなくて良かったと確信する。
ドミトリーにイタリア人が来た
夕方は交通賓館の前にある新拓商城(バザール)を見物する。やはり新疆ウイグル自治区はイスラム文化圏だ!今までの中国の市場と全く雰囲気が違う。夕飯に烤包子(小麦粉の皮に羊肉、玉ねぎの入った春巻みたいな物)を食べる。そして、トルファンに来たのだからトルファン葡萄を食べなくてはならない。500gで3元の葡萄を1㎏購入する。
宿に戻ると4人部屋に新たに荷物が増えている。1人増えたようだ。インターネットで情報収集と明日の行動予定を考えていると2100頃に相部屋の白人さんが帰ってきた。この白人さんは中国語が話せるイタリア人だった。そのため、中国語での会話で意思疎通が出来たため非常に友好的に接することが出来た。但し、自分はインチキ中国語しか話せない。
お互い中国語で意思疎通が出来たのでイタリア人が「明日何時に起きるの?」と聞いてくるので「7時に起きるよ」と答えると、「明日の朝7時に電話しないといけないのだけど僕の携帯は目覚まし機能が無いから7時に起きたら起こしてくれない?」と言うので「いいよ!起きたら起こしてあげるよ」と返答する。もっとも自分も目覚まし時計は持っていないが7時なら起きているだろう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 14元 | |
宿泊費 | 75元 | 1泊25元×3 |
バス | 7.5元 | 大河沿鎮→吐鲁番 |
合計 | 96.5元 |
新拓商城でバザール見物
0704起床。ちょっと寝坊したがイタリア人がぐっすり眠っているので起こしてあげる。どこかへ電話をしているがこちらは今日の予定を考える。0900頃にイタリア人がバックパックを担いで出て行った。自分は少ししてから新拓商城へ出かける。
新拓商城を散歩するが日用品から羊肉、果物まで何でも揃っている。
新疆での主食になりそうな烤包子。羊肉と玉ねぎが入っている。1個5角。
朝食に昨日食べた烤包子を買って食べながらバス停へ向かう。この烤包子は1個5角が相場なのだが店によっては1個1元で吹っかけてくるが「いらない」というとすぐに5角で売ってくるので極悪な商売というほどでは無さそうだ。
ただし、問題がひとつだけある。素手でビニール袋に入れるのだ。最近で汚染されて紙 幣を触っている手で袋で入れるのは問題だと思う。北京や上海と比べると衛生に関する考えには問題ありかもしれない。
カレーズ民俗園でガイドを頼む
102路のバスで終点の西門で降りてカレーズ民俗園へ向かう。1030頃、カレーズ民俗園に到着。入場料40元払って入場する。トルファンでは数少ない路線バスで行くことの出来る観光地で来てみたが前評判とかは一切調べていおらず、まずは博物館を見学する。
館内を見学していると無料でガイドが案内すると誘ってきたが聞いても完全に理解出来ないので断るがガイドもこちらがインチキ中国語を話すので「韓国人ですか?」と聞いてくるので「日本人です」と答える。すると何人かのガイドが何故か無料の案内を売り込んでくる。中国語がある程度理解できる日本人なので鴨に見えたのかもしれない。
その内の1人がカレー ズ以外の観光地も案内すると言うので「タクシー代がない」と一言言うと「路線バスと自転車で行ける所だけだから」というので色々聞いてみると套票(セット 入場券)を買ってくれれば交河故城と葡萄溝を無料で案内するとのこと。そういうことか!套票が売れれば給料になるという歩合制なのね。
本物のカレーズを使ってカレーズの掘る現場を再現したりとかなり力が入っています。
干し葡萄の生産現場も見られます。路線バスと自転車だけで行ける所なら頼んでもよさそうだ。ということでガイドを頼むことにする。ガイドのカレーズの説明を聞きながら館内を見学する。しかも、珍しく話しを聞いても大体理解できた。
1100頃にカレーズ民俗園から交河故城へ向かうのだが、ここで予想外の事態が発生。自転車が一台しかない。で も交河故城まで3㎞ぐらいなので別に歩いても問題は無い。ガイドが自転車を押しながら一緒に歩いていく。歩きながら話をするがガイドは陳さんという女性で新疆師範大学の学生だそうだ。
話しながら歩いていると通り過ぎる車を呼び止めて運転手と話を始める。少しすると車に乗るように言われ乗るがガイドは自転車で後から追いかけるから交河故城まで先に行くように言われる。どうやらこの車に乗っている4人組は河南からの旅行客のようだ。車はゆっくり走るがガイドとの距離は離れていく、旅行客と話をすると新疆観光をしているそうでカシュガルまで行くらしい。さすがにガイドが自転車で追いかけるのが大変そうなので途中で引き返し、自転車をトランクに積み無理やり6人乗車して交河故城へ向かう。
交河故城
1140頃、交河故城に到着。旅行客4人組の1人は交河故城は見ないようでガイドに連れられ旅行客3人組と一緒に交河故城を見学する。ガイドと旅行客3人組の会話を聞いていると、どうやら車に乗せてもらう条件として無料の案内をするようだ。ただし、ガイドも無料で案内するだけでなく手持ちの団体客用の入場券を割引価格で販売していた。お互いにうまく利用しあっている。
交河故城は古代の城塞都市なのだが今では廃墟と化しているが観光客で賑わっている。ガイドの話を聞きながら交河故城を歩く。
旅行客3人組とガイドは同じ河南の人なので方言で話したりとこちらは何を話しているか理解できないが結構楽しく交河故城を見学できた。駐車場に戻ると待っていた1人は土産物屋で寛いでいた。再び6人乗車の窮屈な状態で市内へ向かう。途中交差点に警官がいるとガイドが隠れて 交差点を通過するという結構危ないこともしている。ちょうど昼時なので1人がナンを購入する。
昼食で嫌いな黄瓜が
市内に戻ると行き先が違うので車を降りてお礼を言う。車に乗せてもらっただけでも助かったのだがナンを1枚お土産に貰った。それにしても、今まで河南人は痰や唾ばかり吐いている人ばかりだったのに旅行客4人組とガイドは河南人でも全く違っていた。やはり車で旅行するような富裕層と大学で勉強するようなエリートは一般の河南人とは全く違う人種で礼儀正しい。自分が以前イメージしていた礼儀正しい中国人そのものだ。
次は葡萄溝へ向かうのだが昼時なので昼食を食べてから行くことにする。ガイドに「明日はトルファンのどこを見るの?」聞かれ、「高昌古城と火焔山とか」と答えると「郊外はやめたほうがいいよ。遠いし交通費も掛かる。見てもつまらないよ。」などと予想外の答えが返ってくる。普通ならここで「車を安く手配できるから明日行きましょう!」と売り込んでくる筈だ。このガイドはその辺の金儲けしか考えていないガイドとちょっと違う。
市内は路線バスで移動ということなのでバスに乗るのだが何故か自分だけバスに乗りガイドは自転車で移動という変な状況になっている。まあ、路線バス自体遅いので大して離れることは無かったが言われたバス停で降りる。結構移動距離があったので自転車で追いかけるのならバス代払ってあげて一緒に移動すべきだったと後悔する。ガイドがまだ追いつかないので目の前の超市で飲み物を購入する。
ちょうどガイドが追いついたので飲み物を差し出すと「これは嫌いなのだから換えてもらいましょう!いくらで買ったの?」と聞かれ「3元」と返答する。超市でミネラルウォーター2本に交換してもらう。やはり水が一番良いようで高い物は浪費と考えているようだ。
で、昼食なのだが近くの食堂に案内される。ここは普通の中華料理の店だ。ガイドは箸を持参しており割り箸は使わないようだ。これは環境保護で箸持参なのか、それとも割り箸にも衛生状態など危険なことがあるのだろうか?どちらにせよ感心させられた。料理はガイドにお任せしたところ黄瓜肉絲と西紅柿鶏蛋湯を注文していた。自分の嫌いな黄瓜の料理が注文されてしまった!
貰ったナンと一緒に食べながら話をするがガイドが「吃饱了」というので自分も「吃饱了」と食べ終わろうとしたら「まだ残っているから全部食べるように!」と言われてしまう。黄瓜肉絲を表情を変えずに食べるのは大変だ。自分にとっては拷問に等しい。何とか全部食べて店を出る。
近くにガイドが働 いている吐鲁番阳光旅行社あるので自転車をそこに置きに行く。この時、ガイドが旅行会社で働いているとはじめて知った。今までカレーズ民俗園で働いている と思っていた。大学生で旅行会社でバイトか社員か知らないが働いているのは凄い。しかも、导游证(ガイド許可証)も持っているのだから更に凄い!相当努力しているはずだ。吐鲁番阳光旅行社で少し休憩してから5路のバスで葡萄溝へ向かう。
葡萄溝は葡萄尽くし
1415頃、葡萄溝景区の入口に到着する。葡萄溝の地図を見ると微妙な日本語もあるがかなり広い。ガイドの話だと入口から葡萄溝まで8㎞ほどあるそうで移動手段を考えるということで入口の建物で少し待つ。しばらくすると呼び声がして外へ出ると車が1台停まっている。車に乗車するように言われガイドと一緒に乗車する。
今回も無料案内するということで乗せてもらったようだ。今回の旅行客は3人組の山東人らしい。この旅行客3人組、こちらが日本人だと知ると「この車、トヨタだよ!」と言う。確かにトヨタだ。しかもクラウンじゃないか!この旅行客3人組、かなりの金持ちのようだ。色々話をしていて中国語を学んだことを言うと、やはり南京大虐殺の事を聞かれました。すると、ガイドが「ここで話すことじゃない」などと気を使ってくれる。他の2人も「聞くこと無いでしょ」などと言う。まあ、こちらは聞かれても問題ないしむしろ聞かれることは大歓迎だ。ということで、「自由に言ってください。問題ないですよ。」と返答する。
まあ、話をしながら葡萄溝へ向かうとガイドが「あの山が火焔山ですよ!葡萄溝は火焔山の西にあるんですよ」と言う。旅行客3人組も「西遊記知っているだろ?」とか聞いてきて西遊記の話をする。葡萄溝に到着すると駐車場のあるレストランに車を停め葡萄棚の下で葡萄、干し葡萄、ハミ瓜、西瓜、羊の串焼きなどを食べながら「今の日本の首相は誰?」「靖国神社に行ったことある?」とか色々日本の事を聞かれる。
話しながら食べるのは良いが「この料理の代金は割り勘なのだろうか?」と思いながらいくらの出費になるか心配する。料理をやたらと注文するので結局食べきれず打包(持ち帰り)にしてもらうことにする。 で、いくら払うのかなと考えていると旅行客のおっちゃんの1人が店員に300元払っている。支払いが済み葡萄溝を見学する。
地図にあるとおり葡萄溝は火焔山の麓にあるのでわざわざ火焔山だけ見に行く必要はありません。
さすがトルファンといえば葡萄が特産なので葡萄棚の下に歩道がある。もちろん、土産物屋もたくさんあるが干し葡萄が一番多い土産物のようだ。値段は500gで30元ぐらいからのようだ。葡萄溝は入場料60元なのだが葡萄が収穫される夏の時期は、まさにトルファンの食を満喫するのに最高の場所だ。おまけに目の前が火焔山だ。葡萄溝にはいくつか景区があるようだがつまらない所もあるようで全部は見る必要は無いようだ。
干し葡萄は物にもよりますが500g30元ぐらいからです。普通の葡萄が500g3元ぐらいなので干し葡萄は手間と時間がかかるだけあって値段は10倍になっています。
旅行客3人組が土産物屋で品定めをしている間にガイドが「ウルムチに行くなら今日あの人たちもウルムチに行くから一緒に乗せてもらったら?」と聞いてくる。トルファンからウルムチは車の移動が一般的で列車だと駅まで行くのでも時間が掛かり面倒だからだ。でも、自分はガイドに「鉄道が好きだから車はだめなんだ。宿代も明後日までの分を払ってあるから。」と答える。
仮に車で行くことを言ったら乗せてもらうように交渉するつもりだったのだろうか?再び車に乗車して葡萄溝を出て高昌北路で降ろしてもらう。金持ち旅行客3人組にお礼を言って分かれる。
1730過ぎに202路の路線バスに乗車する。ガイドは途中で降りて旅行会社に戻るので、ここで入場券代100元(交河故城、葡萄溝)をガイドに支払う。色々お世話になってガイドがバスを降りる際に何度もお礼を言う。
1800頃、交通賓館に戻る。今日は色々な意味で凄いトルファン観光になった。ガイドは旅行客の車を無料案内を条件にタクシー代わりに使い、団体入場券も売りさばく。さらに葡萄溝での食事代は金持ち旅行客3人組が支払って、こちらは一切お金を払っていない。タダで葡萄、ハミ瓜などを食べてしまったのだ。ガイドの交渉能力は凄すぎる。
自分もガイドに支払ったのは入場券代100元だけだ。あとは差し入れのミネラルウォーターだけだ。7時間近くも貧乏日本人旅行客1人を相手にして入場券代100元の売り上げだけだ。あと、交河故城で河南人の旅行客たちにも団体券売っていたな。労力とか考えるとこれで利益が出るのだろうか?
高昌古城や火焔山などに行くのを言ったら「やめた方がいい」「つまらない」と言ったりと普通なら「鴨がかかった」と大喜びで契約をとるはずなのだが・・・。今回は大当たりのガイドをめぐり合えたよう だ。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 18.5元 | |
バス | 4元 | 路線バス |
坎尔井民俗園 | 40元 | |
セット入場券 | 100元 | 套票L線(葡萄溝、交河故城) |
合計 | 162.5元 |
トルファン地区博物館
昼頃にトルファン地区博物館へ行ってみる。ここにはアスターナ古墓群からの発掘品やミイラが展示されている。撮影禁止になっているのですが団体客が入るときは監視が付いているのですが自分1人だけだと展示室には誰もおらず撮影し放題だった。これはアスターナ古墓群出土の唐代の女性のミイラ。
蘇公塔、郡王府
1300頃に博物館から6路の路線バスで蘇公塔へ向かう。運賃は5角。蘇公塔は清の乾隆年間に建立された塔だが現在は立ち入り禁止らしい。入口まで来てみたがどうも入場料40元の価値があるとは思えない。
すぐ近くの群王府は入場料20元だったがここもどうも入ると後悔しそうな気がしたので外から写真だけとって交通賓館へ戻る。
途中バス停への道のりで白人さんの旅行客に蘇公塔への道を聞かれ教えてあげる。どうやら欧米人にも有名な観光地らしい。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 13.5元 | |
バス | 1元 | 路線バス |
トルファン地区博物館 | 20元 | |
合計 | 34.5元 |