山西省太原 永祚寺(双塔寺)・唐槐公園

山西省旅行記2015

平遥駅へ

向かいの客桟に宿泊している団体客のおっちゃんたちの痰吐きの音で目が覚める。同じドミトリーの欧米人たちは不快な音には気づかず夢の中だ。今日は朝から雨が降っている。平遥を離れて太原へ移動するのだが雨に降られるとは・・・。金持ちの団体客のおっちゃんたちは電動カートで移動し雨の音だけが響く古城に戻る。

平遥駅昼前にユースホステルをチェックアウトする。小雨が降る中で古城西門へ向けて歩いていくが、ボリタクのおっちゃんたちがしつこい。12:15頃、平遥駅に到着。いつもの切符と身分証確認の後に手荷物のX線検査がある。

平遥→太原

K7808次の切符12:52発、K7808次、運城→大同行きで太原南駅へ移動する。席は硬座、運賃は15.5元だ。太原南駅は高速鉄道駅と機能しているがK7808次は珍しく太原と太原南の両方に停車する。次の宿は太原駅より太原南駅の方が近いので都合がよい。

しかし、列車遅延が発生している。まあ、ダイヤ通りに運行できないのはいつものことなので慣れてしまっている。湘南新宿ラインや中央線とかだと、「勘弁してくれよ!」と言いたくなるが、中国だと「あー、またか!中国だし・・・。」となってしまう。

K7808次12:55頃、改札が始まりホームへ移動する。

K7808次の行先票12:59列車が到着してすぐに乗車して荷物置き場を確保する。停車時間が短く荷物をおくとすぐに列車が発車する。太原南駅までは約2時間の道のりになる。

太原南駅

太原南駅14:30頃、太原南駅に到着する。ここから路線バスでの移動になるのでバス乗り場へ移動する。

バス停

バス停

バス停太原南駅からはバスは8路線出ている。ここからは824路のバスで許坦西街(许坦西街)へ向かう。

公交ICカードその前に太原の公交ICカードを購入しておく。バス乗り場の地下に服務処があったので聞いてみたらカードが買えるということで100元札出して購入する。太原では身分証が購入時に必要でパスポートを提示する。名前とパスポート番号を入力して、保証金30元、カード2元、残額68元をチャージする。記名式スイカに近い感じだな。

太原では1元バスは公交ICカードだと5割引きの0.5元なので、保証金とカードの合計金額32元なので32回以上乗車する場合は公交ICカードの方が得になる。

太原塢巢国际青年旅舍

太原塢巢国际青年旅舍15:10頃、許坦西街(许坦西街)のバス停で下車する。20-30m戻った所に二妹飯店というレストランがあるので、そこの路地を奥へ進むと突き当りの手前で太原塢巢国际青年旅舍(太原坞巢国际青年旅舍/Wuchao International Youth Hostel)に到着する。バス停から2分ぐらいの所にあった。

eLongで予約しておりチェックインは問題なく完了。Booking.comでも予約は出来たけどeLongでセールをしていたので今回もeLongで!1泊27元(eLongの特価)8人ドミトリーで5泊する。
支払いは貯めておいたキャッシュバックを使い実質0円。

太原塢巢国际青年旅舍肝心の部屋だが窓大きく広さはまあまあかな。エアコン無しだが扇風機は有りだ。各ベッドには照明やコンセントは無し。Wi-Fiの電波は良好、ネットも快適だ。共同のトイレ・シャワーは招待所レベルであった。トイレ・シャワーは一体型だよ。これ別々にしてくれないとシャワー使われたら30分は使えないってことだからな。

美特好16:00頃、小雨が降る中で周辺の探索へ出かける。西へ5分ぐらいの所にはスーパーマーケットの美特好があったので物資補給は問題なさそうだ。

洋葱炒肉蓋飯

洋葱炒肉蓋飯夕飯はイスラム食堂で洋葱炒肉蓋飯(10元/約200円)を食べる。玉ねぎと牛肉の炒めものがご飯の上に乗っている。炒めものの玉ねぎが美味い。

青菜拉麺

青菜拉麺蓋飯だけでは物足りないので別のイスラム食堂で青菜拉麺(8元/約160円)を食べる。この店は珍しく麺量が多い。スープは塩味が濃い目に効いている。
塩系ラーメンか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 0.5元 路線バス
公交ICカード 32元
合計 50.5元

雨で動けず

昨日から雨が降ったままで天気が悪い。
暑さもなくなり涼しくなっているので、どうやら山西省は季節が夏から秋へ変わったようだ。雨が降っていてはどこへも行けない。

河撈麺

河撈麺昼過ぎに近くの食堂で河撈麺(7元/約140円)を食べる。河撈麵は山西省、陝西省あたりで食べられている麺料理だ。柔らかめの麺にジャガイモ、唐辛子、玉子焼きなどの数種類の具材が乗っている。具材が多い点からすると臊子麺に似た印象を受ける。スープは少なめになっており拌麺にも近い感じかな。味は辛くなく具材が美味く麺の食感もよく食べやすい。

夕方はイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約160円)を食べて、帰りに近くの市場で饅頭6個(3元/約60円)を購入する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
合計 18元

白雲寺

07:10頃、宿近くの許坦西街のバス停から812路のバスに乗車して双塔寺北路へ向かう。
運賃は公交ICカードで0.5元。本来は812路のバスは許坦西街のバス停に停車しないが周辺の大規模など迂路工事の影響で臨時で停車するようになっている。812路は太原駅にも行くので利用価値は高い。

08:00頃、双塔寺北路で乗客全員が降ろされ、ここからは南東へ歩いて双塔寺へ向かう。双塔寺まで行くかと思ったが途中で運行中止になった。道路工事で寺まで行けないのか?双塔寺へ向かうが入口が見つからない。高徳地図で確認しながら歩くが白雲寺の標識が先に見えてきたので双塔寺は後回しにする。

白雲寺09:30頃、白雲寺に到着する。入場料は30元のはずなのだが、入場券売場はなく参拝客が自由に出入りしており無料になっていた。

白雲寺白雲寺(白雲禅寺)は唐代の名宰相である狄仁杰が母のために建立した千年古刹の禅寺である。明の崇禎13年(1640)に浄業庵、清の康熙2年(1663)に天澤和尚により大雄宝殿が建てられ、その後も拡張と修復が繰り返されるが、文化大革命により多くの建物が破壊される。2002年に再建が始まり現在に至る。

関羽像境内には何故か赤兎馬に乗った巨大関羽像がある。

関羽像そして、伽藍殿には関羽、関平、周倉の像がある。

白雲寺境内はそれほど広くないが清代の建物が一部残っている。太原市内では比較的規模の大きい寺院である。10:20頃、白雲寺を出る。

永祚寺(双塔寺)

永祚寺(双塔寺)11:05頃、双塔寺に到着する。入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。寺の門前近くには服装城があり衣料品満載のトラックが通ったりするので少々カオス度が高い。

永祚寺(双塔寺)双塔寺の正式名称は永祚寺と呼ぶ。双塔寺は太原市内南東に位置しており、妙峰禅師により明の万歴27年(1599)に創建された。境内に宣文塔と文峰塔の2つの仏塔があるため双塔寺と呼ばれている。

永祚寺(双塔寺)双塔寺は太原市内の主要観光地でもあるので観光客がそこそこいる。寺ではあるが僧侶はおらず博物館としての運営になっているようだ。

永祚寺(双塔寺)大雄宝殿は煉瓦づくりになっており内部はヤオトンのようになっている。

永祚寺(双塔寺)宣文塔と文峰塔は近くで見ると結構大きいし高さがある。

永祚寺(双塔寺)明代に2つの仏塔が建立されているが当時の建築技術の高さが伺い知れる。

宝賢堂集古法帖

宝賢堂集古法帖宣文塔と文峰塔を見物して、碑廊の宝賢堂集古法帖を見物していく。宝賢堂集古法帖には歴代王朝の碑が収集されているようなので、三国志関連で何かあるか探してみることにする。

呉の皇象の書

呉の皇象の書すると、三国志関連の碑がありました!まずは、呉の皇象の書。皇象は侍従、青州刺史を務めた人物、書家として知られ八絶とも称されていた。

後漢の張芝の書

後漢の張芝の書こちらは後漢の張芝の書。張芝は書家として知られ草書の達人で草聖とも称された。

司馬炎の書

司馬炎の書続いて司馬炎の書。

蔡琰と魏の鍾繇の書

蔡琰と魏の鍾繇の書こちらは蔡琰と魏の鍾繇の書。蔡琰は後漢の高陽郷侯である蔡邕の娘。曹操とは面識がある人物である。

鍾繇は鐘会の父親。書家の達人でもある。他にも書聖である王羲之とかのもある。ガラス越しで見ることになったが、おサルさんたちの落書きから守るためには仕方がない。しかし、これは意外な収穫であった。13:00頃、双塔寺を離れる。

建南汽車站

建南汽車站13:30頃、55路のバスに乗車して建南汽車站付近で下車する。建南汽車站は陽泉など東へのバスが発着している。

香菇油菜蓋飯

香菇油菜蓋飯腹が減ってきたので近くの食堂で香菇油菜蓋飯(9元/約180円)を食べる。シイタケと油菜の炒めもののご飯の上に乗せている。

唐槐公園

唐槐公園食後は建南汽車站の隣にある唐槐公園へ向かう。14:30頃、唐槐公園に到着。唐槐公園は狄村に位置しており唐の名宰相である狄仁杰の故郷でもある。

狄梁公故里碑の碑亭唐槐公園を入るとまずは狄梁公故里碑の碑亭があり、地元民の爺ちゃんたちが日向ぼっこをしている。爺ちゃんたちは撮影の邪魔なのだが、この石碑は新しいので重要度は低い。

狄梁公故里の石碑重要度が高いのは碑亭の東側にある狄梁公故里の石碑で、こちらは清代の石碑になる。

千年古樹の唐槐そして、公園の中程には狄仁杰の母が植えたと言い伝えられる千年古樹の唐槐がある。樹齢は1300年以上になるエンジュである。

狄梁公祠公園奥には狄梁公祠があり記念館になっておりパネル展示と狄仁杰像がある。

狄梁公祠ただし、開館が火曜から日曜の09:00-11:00、15:00ー17:00で開館時間が短い。15:30頃、唐槐公園を出て宿へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1.5元 路線バス
合計 19.5元

三国志遺跡 王允墓&渠家大院・曹家大院

山西省旅行記2015

祁県へ

痰吐きの音で目が覚める。ドミトリーが古城の通りに面しているので朝の静寂なかで成金のおサルさんや地元のおサルさんたちの痰吐きの音がよく響いてくる。ここは世界遺産って分かっているのかな?

平遙→祁県のチケット07:00頃、古城の北にある平遥汽車站に到着。祁県行きのバスチケットを購入するが、08:50発の祁県行きのバスが最初のバスということであった。

酸辣米線

酸辣米線中途半端に時間が空くので古城内を散歩して、07:25頃、四川料理の食堂で酸辣米線(6元/約120円)を食べる。四川料理の食堂だったのでスープの唐辛子が滅茶苦茶効いており口の中が火事だ。四川料理を甘く見ると痛い目というか辛い目に遭う。

平遙→祁県

平遙→祁県のバス08:35頃、再び平遥汽車站へ。祁県行きのバスに乗車するが喬家大院と表示されているので喬家大院まで行くようだ。バスは既に乗客でほぼ埋まっている。

渠家大院

渠家大院09:30頃、祁県の駅前通り新建南路で下車する。09:55頃、 昭馀古城の渠家大院に到着。入場料は40元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

渠家大院祁県の県城にある清代古民居で規模はそこそこある。清の乾隆年間に晋中の豪商である渠氏により建てられ200年以上の歴史がある。周辺には渠氏最大の茶庄である長裕川茶庄などがあり渠家大院と共に公開されている。

渠家大院あまり整備はされていないので建物内は空になっているか鍵が掛けられている。特に資料展示とかもなく、そのまま建物を見物となる。

渠家大院明清民居の中では有名ではないようなので観光客はほとんどおらず管理人のおばちゃんたちがいるぐらいで敷地内は静か。10:40頃、渠家大院を離れる。

晋商老街渠家大院の前は晋商老街になっており古鎮として古い街並みが保存されている。

日本製品ボイコットの横断幕

日本製品ボイコットの横断幕晋商老街を散歩していると骨董品屋で面白いものを見つける。日本製品ボイコットの横断幕だ。「勿忘国耻 坚决抵制日货 从我做起」(国辱を忘れるな 日本製品ボイコット 私から始めよう)なんてあるのだが、こんな所で反日横断幕に出くわすなんて思わぬ収穫である。この骨董品屋の老板には是非とも頑張って日本製品ボイコットを実践してもらいたい。スマホや家電製品の買い替えの時に日本製の部品が使われていないか確認するのが大変だろうけど・・・。スマホなんかで日本の部品無しを探すのは至難の業だろうな。

まあ、とにかく日本製品ボイコット頑張ってくれ!自分は中国製品ボイコットとか絶対にありえないから!こちら生産国に関係なく品質と価格で選んでいるから。

三国志遺跡 王允墓

次は祁県の北西にある三国志遺跡の王允墓を目指すがグーグルマップに出てくる4路のバスが見あたらない。県城を出て国道沿いに西へ歩き、途中で郷道を北へ向かう。余所者が歩いているので村民たちがガン見でこちらを見ている。目を合わせると目を逸らすし・・・。何か後ろめたいことでもあるのかよ?

王允墓標識修善村、里村村と入り村の通りを西へと歩く。里村小学、里村中学、修善小学の前を通過して通りの突き当たりを右(北)へと歩くと修善村村民委員会に到着する。ここで王允墓の標識を見つける。

三賢善館そして、標識の近くには三賢善館とかいう記念館みたいなのがある。三賢善館は閉まっていたので王允墓へ向かう。

王允墓西へ歩くと左(南)にそれっぽい壁が見える。壁の方へ行ってみると案内板が見てきた。12:40頃、王允墓に到着する。グーグルマップは実際のGPS座標から東へ600mずれていた。

王允墓墓は整備中であったが日曜で工事は休みなので見物はできた。

王允墓王允はいわずと知れた後漢の司徒、貂蝉の養父で董卓殺害の首謀者である。王允は修善村が故郷であり死後に修善村に埋葬された。

13:00頃、王允墓を離れ祁県へ向かう。修善村には漢の光武帝の頃に活躍した温序の墓もあるが、興味が沸かずにスルーになる。村民にガン見されながら郷道を歩いてバスに遭遇することなく、14:15頃、国道まで戻ってきた。

バス停近くの双友包装厂のバス停から1路のバスに乗車するが運賃箱がない。後払いと思っていたら乗車してくる乗客は運賃を払わず下車しているではないか!どうやら祁県の路線バスは無料化されているようだ。だから長距離の4路は消えたのか?

14:50頃、祁県汽車客運站に到着するがバスターミナルは運用されていなかった。建物は完成しているが何故か運用されていない。路線バスの停車場として運用はされてはいるが・・・。

14:55頃、とりあえず国道で平遥方面へ向かうバスを止めるが高速に乗るバスだったので平遥は素通りという事で次のバスを待つ。15:00頃、介休行きのバスに乗車して平遥へ向かう。運賃は10元、15:30頃、平遥に到着し国道の交差点で降ろされる。バスターミナルには寄らないので国道から南へ1kmほど歩くと平遥古城の北門だ。

だが、この交差点は降車ポイントになっているので常にボリタクが待ち構えている。ボリタクの運ちゃんが声をかけてくるが「金無い」と返答したら「古城までの5元払えないのか!」とか文句言ってるし。ブチ切れているので無視しておく。

香菇炒飯

香菇炒飯16:00頃、古城近くのイスラム食堂で香菇炒飯(10元/約200円)を食べる。香菇は椎茸なので椎茸炒飯だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
バス 8元 平遥→祁県
バス 10元 祁県→平遙
合計 34元

平遙→太谷

向かいの宿の団体客のやかましい声で目が覚める。金持ちの団体客は朝から移動のようで電動カート待ちで外にいるがやかましい。まあ、目覚まし代わりにはなったので良しとするか。

平遙→太谷のチケット06:55頃、バスターミナルの平遥汽車站に到着する。太谷行きのチケットを購入してバスに乗車する。太谷までは15元だ。

平遙→太谷のバスバスは07:20発、太谷経由の晋中(楡次)行きだが時間になっても発車しない。時刻表通りに運行されない中国では遅れるのはいつものことだ。07:40頃、20分遅れでようやく発車する。

太谷汽車站

太谷汽車站09:05頃、太谷に到着するがバスターミナルには入らないので太谷汽車站近くで下車する。

太谷汽車站時刻表太谷汽車站の時刻表を確認しておくがバスは少ない。まあ、国道で待っていれば太原や平遥行きのバスがいくらでも通るので利用価値は低いだろう。

バス停太谷汽車站前のバス停からT01路のバスに乗車して県城へ向かう。運賃は1元で、09:50頃、購物中心のバス停で下車して徒歩5分ほどで無辺寺に到着する。入場料は太谷鼓楼とのセットで25元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

無辺寺

無辺寺無辺寺は県城の南寺街に位置しており、元は白塔村と呼ばれており、北周の建徳6年(557)に徒県が置かれていた。言い伝えでは「先有白塔村、后有太谷城」(先に白塔村があり、後に太谷城がある)と言われている。

無辺寺無辺寺の創建は西晋の泰始8年(272)で、無辺寺の名称は「仏法無辺」の意味から名付けられた。寺には白塔があり北宋の治平年間に修復され、「普慈寺」と改額される。北宋の元祐5年(1090)にも修復が行われ、現在の塔は宋代の風格を留めている。元、明、清代に修復が繰り返され、清の光緒年間の修復で旧名の「無辺寺」に戻る。

無辺寺境内は静かで観光客は少ない。僧侶はおらず管理人が住んでいるようだ。寺と言うより博物館になっている感じだ。

「亮剣」の撮影地そして、寺を出るとこんなプレートを見つける。この寺は伝説の抗日ドラマ「亮剣」の撮影地であった。「亮剣」はドラマに出てくる日本兵が全て日本語を話していることになっているのだが、その日本語のクオリティの酷さから一部の日本人にも知られている。10:40頃、無辺寺を離れ鼓楼へ向かう

太谷鼓楼

太谷鼓楼10:50頃、太谷鼓楼に到着する。陝西旅游年票を使い入場料は無料だ。

鼓楼の創建は明の万歴43年(1675)になり、清の康熙21年(1682)、乾隆26年(1761)、光緒34年(1908)などで修復がされてきた。現存する鼓楼にも明末清初の風格が残されている。

建物はかなり傷んでいるが当時の状態が留められているので歴史を感じさせる。

太谷鼓楼周辺周辺は古鎮の太谷古城として町おこしで売り出し中のようで観光開発が始まりつつある。現時点では古い街並みが残っているのだが5年後は土産物屋とレストランが建ち並んでいる可能性がある。

太谷鼓楼周辺古い街並みはカオス度が高いのだが、それが田舎の古い街並みの雰囲気を引き立てているともいえる。11:10頃、太谷鼓楼を離れる。

孔家大院(孔祥熙宅園)

孔祥熙宅園11:15頃、孔家大院の孔祥熙宅園に到着する。入口だけ見て終了。

刀削麺

刀削麺イスラム食堂で昼食に刀削麺(7元/約140円)を食べる。山西省といえば刀削麺が名物の麺料理だ。刀削麺と一口で言っても麺を削る料理人の腕で削り具合、太麺から細麺まで様々にある。この店は他の店より細目の麺が特徴だ。お好みで唐辛子とお酢を入れて食べます。

三多堂(曹家大院)

三多堂(曹家大院)11:55頃、T06路のバスに乗車する。運賃は1元、12:10頃、終点の三多堂(曹家大院)に到着する。入場料は72元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

三多堂(曹家大院)三多堂は太谷県城の南西5kmにある北洸村に位置しており、曹家大院とも呼ばれ、明、清代の豪商の太谷曹家の堂名である。三多堂の三多は邸宅内にある多子堂、多寿堂、多福堂を指している。三多堂の建設は明末清初になり邸宅には部屋数は277部屋になり、壁は厚く楼は高く砦の様になっている。

三多堂(曹家大院)太谷曹家は明末期から明国26年(1937)、約300年間に国内外大小640余りの酒造、運送、金融などを展開していた。大半は中国であるが、東京、パリ、ロンドン、モスクワなどにも進出していた。国内資産は1200万テールになり、37000人以上を雇用していた晋商の筆頭である。

三多堂(曹家大院)しかし、清朝末期の1900年に国立銀行が設立され票号といった銀行に相当する民間金融業が衰退し曹家も損失を出す。

三多堂(曹家大院)

三多堂(曹家大院)そして、張作霖などの軍閥台頭により曹家は東北部での財産を失い、日中戦争により日本軍が太谷を占領し曹家の繁栄は終わる。最終的には日本軍が曹家の家財を運び出していったという事です。

三多堂(曹家大院)三多堂は曹家の財力を物語っており広大な敷地に砦のような楼閣、分厚い壁で邸宅が囲まれている。

三多堂(曹家大院)建物内には古民家の家具が展示されており、収蔵点数はかなり多い。家財は日本軍が運び出したとなっているので、周辺から買い集めて展示しているのだろうか?

三多堂(曹家大院)

三多堂(曹家大院)で、ここも抗日ドラマの「亮剣」の撮影地になっていました。ここは山西省だから晋綬軍が戦っていた場所ですね。

14:00頃、三多堂を出て約1km北の国道108号へ向かう。14:15頃、国道108号に出て平遥方面のバスを待つ。しばらくして霊石行きのバスが通るが空席だらけなのに運ちゃんに無視される。14:40頃、平遥行きのバスに乗車、運賃は15元だ。15:30頃、平遥汽車站に到着するがボリタクの運ちゃんがしつこい。古城まで徒歩10分位なのに何でボリタクに乗る必要があるんだよ!ボリタクを回避して平遙駅へ向かう。15:45頃、平遙駅で明後日の太原南行きの切符を受け取る。

大碗麺

大碗麺16:00頃、駅前の食堂で大碗麺(5元/約100円)を食べる。注文を受けてから製麺機で麺を作り鍋へ麺を投入。手で引っ張って麺を作るのではないので拉麺ではない。まあ、日本のラーメン屋もほとんどは業者から生麺を仕入れているわけだし、これは自家製生麺といったところかな?おそらく醤油系のスープでトッピングに卵が乗っかっている。味玉付きといったところかな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
バス 15元 平遥→太谷
バス 15元 太谷→平遥
バス 2元 路線バス
合計 49元

平遥古城散歩

平遥古城07:20頃、平遥古城の散策に出かける。今日は遠出せずに古城内を歩く。喬家大院も考えたが大院はお腹いっぱいといった感じで次の機会に・・・。

平遥古城この時間だと店は閉まっているが観光客は結構外を歩いている。城壁に上れる南門は団体の観光客がかなり集まっておりやかましい。

平遥古城このまま10月の国慶節までは観光シーズンで賑わっているのだろう。朝食と昼食は昨日購入しておいた饅頭で乗り切る。

木耳鶏蛋蓋麺

木耳鶏蛋蓋麺夕飯は行きつけのイスラム食堂で木耳鶏蛋蓋麺(10元/約200円)を食べる。スパゲッティの親戚とも言える蓋麺。キクラゲと卵にピーマン、玉ねぎを加えて炒め麺の上に乗せている。キクラゲの食感が最高!

いつもの通り西門を通るが城壁に立ち小便の跡が・・・。世界遺産に立ち小便とは恐れいった。やはり武警を警備につけて中国の宝でもある平遥古城保護のためにおサルさんを駆除するのが一番のような気がする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
合計 10元

山西省平遥・王家大院

山西省旅行記2015

平遙古城は雨

朝から雨が降っている。これでは遠出ができない。今日は大人しく引き籠もるしかなさそうだ。

平遥古城天気が雨にもかかわらず通りは金持ちの中国人観光客で賑わっている。中国は抗日戦争勝利の式典で昨日から3連休なのだが雨なのに昨日より人出が多い。昼過ぎに腹が減ったので外へ出るが、平遙県署の前は人だらけだ。

蘑菇鶏蛋蓋飯

蘑菇鶏蛋蓋飯昼食は蘑菇鶏蛋蓋飯(8元/約160円)を食べる。キノコと卵の炒めものをご飯の上に乗せておりキノコが美味い。

青菜拉麺

青菜拉麺でも、蓋飯だけでは物足りないので隣のイスラム食堂で青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。手打ち麺と薄口スープの組み合わせが美味い。やはり麺は手打ちに限る。

平遥古城は天気が悪くても観光客だらけで株暴落の影響なんて感じさせない様子だ。お金持ちの旅行熱は株暴落でも影響なく熱いままの様子だ。

中国のアホ毛

豆芽花そして、平遥古城でよく見かけるのが四川省成都から流行りだした頭から生えた草の豆芽花だ。

豆芽花アホ毛の一種にしか見えないのだが各地で流行っているらしい。

豆芽花中国の事なので流行はすぐに過ぎ去るのだろうが、しばらくはどこへ行ってもアホ毛を見ることになるのだろう。

豆芽花主に女性がやっているのだが、中には野郎がアホ毛を生やしている。どう見てもアホだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22元
合計 22元

平遙→王家大院

平遙→王家大院のチケット06:55頃、バスターミナルの平遥汽車站にやってきた。今日はどこへ行くかはまだ決まっていない。霊石の王家大院、祁県の喬家大院、渠家大院のいづれかにしようとは思っている。とりあえず窓口の時刻表を確認して決める。早朝は五台山などの各地へのバスもあり結構人がいる。で、一番遠そうな王家大院へ行くことにする。運賃は17元、07:30発のバスだ。

平遙→王家大院のバスチケットには霊石とあるがバスには王家大院の表示がある。すでに先客2人がおり発車を待つがバスターミナルのおっちゃんに「こっちの車に乗ってくれ!」と先客2人と一緒に乗用車に乗せられ別の場所へ。

平遙→王家大院のバス10分ほど走ると別の王家大院行きのバスが待っており、こちらの3人が乗車するために先に乗車していた姉ちゃん3人組が次のバスということで降ろされ、こちらの3人が乗車し、07:15頃に発車する。高速を使うということで高速代2元追加で支払い高速をアクセル全開で爆走していく。

中国のバスは謎が多い。バスターミナルから時刻表にないバスに乗せられたりして移動するからだ。高速代は徴収されたがバスのチケットは普通に有効なので白バスではないようだ。

王家大院

王家大院入場券08:05頃、王家大院の駐車場に到着する。朝から金持ちの中国人観光客が押し寄せている。入場料は55元だがctripで予約をして支払いショートメッセージを受け取る。そのまま発券機に予約コードを入力して入場券を受け取る。これで入場料は4元節約の51元だ。

王家大院王家大院は山西省霊石県静升鎮に位置しており明清民居建築の集大成とも呼ばれる。霊石県四大家族之一が太原王氏の末裔である静升王家であり、明の万暦年間から清の康熙、雍正、乾隆、嘉慶の300年に渡り建設された邸宅が王家大院である。

王家大院王家大院はとにかく広い。王家の財力がどれだけ凄かったが示されている。昔の金持ちの邸宅はとにかく立派で明清建築の風格がしっかりと保たれている。

王家大院そして、金持ち中国人観光客がとにかく多い。連休中の土曜日なので特に多いのだろうがガイドに連れられた団体客が次々と押し寄せてくる。

王家大院入口付近は混雑しているので奥の方へ進むと観光客のいない静かな空間があったりする。王家大院の規模が大きいので観光客がいない場所もあるのだろう。

王家大院そして、中国なので有名観光地といえどもあの音が鳴り響く。観光客におサルさんが紛れ込んでおり痰を吐いている。王家大院のような有名観光地でも文明旅游ができない成金のおサルさんがいるのだ。

王家大院

王家大院いつもの通常運転の中国なのだろうが正直言って残念である。五千年の歴史を持つ中国に何でおサルさんが大量に生息しているのか不思議でならない。本来の中国は隋や唐の伝統を受け継いでいておサルさんは生息していないはずなのだが?

王家大院

王家大院城壁へ登ると王家大院が一望できるが日が照りつけて暑い。朝は涼しいが10:00以降は夏の暑さになる。

王家大院

王家大院城壁を歩いて邸宅を見るが改めて広いと認識する。

王家大院そして、この暑さになると裸族の兄ちゃんとかが出現する。それだけ暑いのだ。文明旅游どころでは無いらしい。他にも城壁には手鼻を噛んでいるおっちゃんもいるし色々な種類の観光客が訪れている。11:30頃、王家大院を出る。

静升文廟

静升文廟11:35頃、駐車場に戻ってきた。介休行きのバスが停車しているが、12:30発の平遥行きのバスはまだのようだ。時間があるので駐車場前にある静升文廟を見物していくことにする。入場料は10元だ。

静升文廟静升文廟は元の至元2年(1136)に建立され800年以上の歴史がある。見所のひとつが元代の彫刻の鯉魚躍龍門だ。登龍門が彫刻で表現されている。彫刻だけなら外にあるので入場料は不要である。

静升文廟建物は元代と明代が中心になるが清代に修復がされている。で、肝心の建物だが結構傷んでいる。全国重点文物保護単位に指定されているが保存状態はよくないようだ。

静升文廟大成殿の孔子像は風格があり、ここには力を入れている様子だ。

平遥行きのバス12:15頃、平遥行きのバスが駐車場へやってきた。ナンバープレートを見ると朝バスターミナルで最初に乗車したバスだ。12:30発車ということで運ちゃんは休憩でどこかへ行く。12:25頃、運賃徴収が始まる。平遥までは17元だ。12:35頃、予約だかしていた客の到着を待って発車する。高速には乗らずに一般道を爆走していく。13:50頃、平遥古城北門近くで下車する。

紅焼肉大碗麺

紅焼肉大碗麺駅近くの食堂で遅めの昼食に紅焼肉大碗麺(10元/約200円)を食べる。製麺機で作った麺を茹でて甘めのスープに投入。トッピングが紅焼肉になる。中国だと拉麺は手で伸ばした麺を指し、製麺機で作った麺は拉麺とは呼べない。手で伸ばしていないから当然だな。日本と違い拉麺を名乗れる基準が厳しいようだ。

1元ビール

QINGPAIビール食後はスーパーマーケットの家家利でQINGPAIビール320ml(1元/約20円)を購入する。コカ・コーラより安いので買ってしまう。夕飯は葱油拌麺(8元/約160円)を食べる。夜は次の目的地である太原での宿の予約と太原への切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
鉄道 15.5元 硬座 平遙→太原南
バス 19元 平遥→王家大院
バス 17元 王家大院→平遥
王家大院 51元
合計 121.5元

世界遺産 平遙古城・双林寺

山西省旅行記2015

臨汾鼓楼

臨汾鼓楼07:30頃、鼓楼にやって来た。鼓楼は大中楼とも呼ばれ臨汾中心部に位置している。創建時期は北魏まで遡るが現在の鼓楼は1987年に再建されたものになる。

バス停表示市の中心部にある鼓楼は当然交通の便も良い。バスは1路のバスで臨汾駅と臨汾西駅へ行ける。臨汾西駅が高速鉄道の駅になりバス停は高鉄站(高铁站)になる。

豆腐菜と油条

豆腐菜と油条09:00頃、朝食に豆腐菜(4元/約80円)と油条2本(1元/約20円)を食べる。

豆腐菜豆腐菜は河南省の料理で豆腐粉条菜とも呼ばれる。唐辛子の効いたスープに豆腐とトコロテンみたいなのが入っている。豆腐料理の一種かな?

丸子麺

丸子麺17:00頃、夕飯を食べに出かける。臨汾でよく見かける丸子麺(10元/約200円)を食べる。肉団子の乗った麺料理だ。いくつかの店で食べ比べてみよう。

衡水老白干ビール

衡水老白干ビール食後は衡水老白干ビール500ml(3.9元/約78円)を購入する。昨日は320ml缶の方を購入したが、おそらく中身は同じだろうが缶のデザインが違う500mlも購入してみた。飲んでみたら味は同じであった。しかし、夕方でも暑い時間帯に飲むビールは美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.8元
合計 75.2元

臨汾駅

臨汾駅08:30頃、ユースホステルをチェックアウトして、公交公司のバス停から11路のバスに乗車して臨汾駅へ移動する。運賃は1元、08:45頃、臨汾駅に到着。いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。駅員は小日本に関わりたくないようでパスポートの写真は見るが近くの公安には特に相談せず何もなかったかのように返却。北京での抗日戦争勝利の軍事パレードが明日行われるが田舎での警備は相変わらず形だけのようである。

臨汾→平遥

1096次の切符今日は10:07発、蘭州→太原の1096次に平遥まで移動する。席は硬座、運賃は21.5元、距離、約2時間の乗り鉄だ。

軍用トラック列車の到着が遅れており、10:00頃にホームへ移動。ホームの隣の線路には人民解放軍の輸送列車が停車している。でも、トラックとかばかりなので重要度は低そう。

東風4型10:05頃、1096次がオレンジの東風4型に牽引され入線してくる。そして、乗車バトル開始だ。とりあえず、列でなく群の後方に付いて乗車口へ。下車する乗客が多いので少し待つことになるが、おサルさんは待つということができないようで無理に乗車しようとして乗務員に制止される。躾のされた犬でもご飯は待てるぞ・・・。

乗客の下車が終わりおサルさんたちの乗車が始まる。列ではないので正しい表現かは疑問だが、おサルさんの割り込みが激しい。乗務員はやる気がないので並ばせようとしない。こんな状態なのでいつもの行先票撮影は平遥到着後だな。

10:15頃、乗車するが荷物棚の空きが少ない。荷物を通路に置くことは何とか避けたい。中国の鉄道ではガキが通路で放尿というイベントがあり、汚染水が床の荷物を襲うのだ。何とか荷物棚の空きを見つけて発車を待つ。15分遅れの10:22に1096次が発車する。列車の終点が山西省の省都・太原なので列車内は満席で通路に足が投げ出されていたりといつものカオス度だ。

行先票12:45頃、平遙駅に到着。乗車バトルで撮りそこねていた行先票を撮影しておく。

東風4型ホーム脇にはボロボロの東風4型が停車している。正統派の緑色であるが塗装が剥がれており廃車寸前といった感じだ。大連で1990年製造のようなので既に25年経過となるとやはり廃車も近いか?

平遥鄭家客桟国際青年旅舍

平遥鄭家客桟国際青年旅舍平遙駅を出ると宿の客引きとボリタクが待ち構えている。宿は予約済みなのでそのまま平遥古城内にあるユースホステルの平遥鄭家客桟国際青年旅舍(平遥郑家客栈国际青年旅舍)へ向かう。古城内にある主要観光地の県衙近くにあるので大体の場所は分かるが看板がボロくて分かり難かった。

平遥鄭家客桟国際青年旅舍13:30頃、暑い中で到着し登記する。1泊45元だがeLongでの予約時に宿泊費は溜めておいたキャッシュバックから支払ったので実質0元だ。部屋は5人ドミトリーで小さな窓が一つある。屋根裏部屋のようで天井に太い梁がある。エアコン付きで各ベッドにはコンセントが付いているが照明は無しだ。ロッカーはバックパックが入る大きめのがあるが一部は鍵が壊れている。

共同のトイレ・シャワーはアカン!2つあるトイレの1つは壊れて使用停止だ。この規模宿泊施設でトイレ一つはダメだろ!さっさと修理しろよ!シャワーは3つあるがカーテンで仕切っているだけなので兄貴と裸のお付き合いになってしまう。最悪だ・・・。はっきり言って招待所レベルだ。せめてトイレ・シャワーだけは整備しておいて欲しい。

平遥鄭家客桟国際青年旅舍建物自体は元は邸宅だったようなので古さが感じられ非常に雰囲気が良い。

平遥古城

平遥古城14:00頃、平遥古城を散歩するが暑い。
すぐにやる気が失せてしまう。

牛肉湯麺

牛肉湯麺14:10頃、古城内の食堂で昼食に牛肉湯麺(10元/約200円)を食べる。スープは濃い口で醤油か何かを使っているようだ。やはり古城内の食堂は基本的に高い。中には刀削麺6元とかの店もあるが基本は観光地価格で設定されている。

市楼腹ごしらえをしたので再び古城内を歩いて行く。

牛肉扯麺

牛肉扯麺しかし、腹減ったので今度は古城の外で食堂を探す。14:55頃、西門の通りでイスラム食堂を見つけ牛肉扯麺(7元/約140円)を食べる。幅広麺なのだが烩麺に似た感じだ。
スープは薄口になっている。やはり、観光地価格と言っても麺類は7元ぐらいでないとな・・・。

平遙汽車站

平遙汽車站15:30頃、平遥古城の北にあるバスターミナルの平遙汽車站を訪れる。

平遙汽車站運賃表時刻表は窓口のおばちゃんが怖いので撮影断念。運賃表だけの撮影にしておく。太原、介休、祁県などのバスがある。

バス停バスターミナルには102路と108路の路線バスがあり、108路のバスが平遙駅と高速鉄道の平遥古城駅へ行く。

家家利超市16:00頃、平遙駅近くにあるスーパーマーケットの家家利超市に寄ってみる。結構お客さんが入っており賑わっている。

平原県産の百士ビール

百士ビールここで百士ビール320ml(1元/約20円)を購入する。1元は激安だ!しかも山東省徳州市平原県が生産地になっている。平原県といえば劉備だ。先日の小麦王ビールに続いて百士ビールも劉備ファン公式ビールへ仲間入りか。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1元 路線バス
合計 19元

世界遺産 平遥古城

平遥古城06:50頃、平遥古城の散策へ出かける。平遥古城は言わずと知れた世界文化遺産である。昼間は観光客で賑わっているというかやかましい古城であるが、この朝の時間帯は涼しく、比較的静かで散策にはちょうどよい。

平遥古城まずは平遥県署を訪れてみる。県署は明や清の頃の行政の中心地で県庁や市役所に相当し警察の機能も持っていた。江戸時代の日本で例えると奉行所といったところだ。昼間は観光客だらけだが朝は静かで落ち着いた雰囲気だ。朝の落ち着いた古城の雰囲気を味わっていたのだが朝市とかが行われている通りだと人が多く賑わっている。

そして、観光客と地元民の痰吐きが酷い。世界遺産の平遥古城といえどもおサルさんが生息しているようだ。痰吐き何とかならないかな?あの痰吐きの音は本当に嫌だ!せめて人前でしないでくれ!痰吐きの光景を見る度に中国には中国人以外にも服を着たサルが生息していると思ってしまう。中国は文明人の中国人とおサルさんの差が激しい。

平遥古城続いて古城内で一番高い建物の市楼へ向かう。ここが古城の中心になるようだ。

平遥古城北門から城壁に沿って西門へ歩いていく。西門にたどり着くとおっちゃんが城壁に立ち小便をしていた。世界遺産に放尿するというのは滅多に見られない光景だ。いや、中国の世界遺産だとよく見かけるのかも知れない。これにはさすがに呆れてしまう。

立ち小便や野糞が日常の光景の中国でも、中国の宝ともいえる世界遺産の平遥古城に立ち小便はマズイだろう。某党の偉い人たちは何をしているのだろうか?しっかり取り締まりや調教をしないと中国の世界遺産が汚染されてしまうだろうが・・・。

五千年の歴史を持つ中国のイメージが崩壊していく。隋や唐代の中国はどこへ行ってしまったのだ?孔子や孟子たちもこのような中国の現状を悲しんでいるだろう。

麻辣麺

麻辣麺朝食に四川料理の食堂で麻辣麺(6元/約120円)を食べる。唐辛子が利いて辛いのだが辛すぎてスープの味が良く分からず。

衙門官舎

衙門官舎ユースホステルへ戻るとテレビは抗日戦争勝利の式典を生中継しており祝賀行事が盛り上がっているようだ。11:00頃、平遥鄭家客桟国際青年旅舎をチェックアウトする。
斜め向かいのeLongで予約しておいた衙門官舎に引っ越しする。1泊30元で6泊するがeLongで溜めておいたキャッシュバックを使い実質0元になる。

衙門官舎部屋は7人ドミトリーでエアコン有り、窓付きの屋根裏部屋だ。部屋は広めで各ベッドにコンセントが付いているので電源の確保は問題ない。でも、ベッドに照明はない。共同のトイレ・シャワーは古いが、まあ立地と値段を考えると仕方ないかな。早期の改修を望む。

衙門官舎元々が官舎になっていたので建物の雰囲気は非常に良い。

平遥県署昼頃、再び古城内の散策に出るが人多すぎだ!北京で習近平が軍事パレードで「同志們!」って叫んでいるのに観光客は平遥県署の前で記念撮影中。

平遥古城他の通りでも記念撮影や買い物に励んでおり、祝賀行事は臨時の休日程度の認識だろうか?臨時の休みで楽しく観光のようだ。

担担麺

担担麺12:45頃、四川料理の食堂で担担麺(5元/約100円)を食べる。

世界遺産 双林寺

双林寺入場券13:30頃、平遥汽車站で108路のバスに乗車する。運賃は3元で、108路は双林寺や高速鉄道の平遥古城駅へ行く。13:50頃、双林寺に到着。入場料は35元。

双林寺双林寺は平遥県城の南西6kmにある橋頭村にある。双林寺の元の名称は中都寺と呼び、創建年代は不明で北斉の武平2年(571)に修復される。宋代に双林寺へ改名する。

双林寺寺には二千以上の塑像があり、「華夏明珠」「東方彩塑芸術宝庫」とも称される。1997年に平遥古城と共にユネスコの世界文化遺産に登録されている。

双林寺寺は城壁で囲まれており一般的な寺とは少し様子が違う。境内には観光客がいるが平遥古城とは違い静かである。

双林寺殿内は撮影禁止になっており撮影できるのは殿外に安置されている仏像四体のみだ。殿内の仏像や塑像は一見の価値ありである。ただし、痛みが激しく彩色は落ちたり腕や足の無い塑像が多い。

双林寺伽藍殿そして、伽藍殿には関羽像が祀られており、関羽の活躍場面が塑像で再現されている。世界遺産に関羽像が入っているので関羽ファン必見であろう。でも撮影禁止である。

双林寺一通り見物し終えるが観光客のおっさんがスマホで話しながら手鼻を噛んでいる。世界遺産で手鼻はマズイでしょ。がっかりする光景を見せられてしまった。

鶏蛋拉麺

鶏蛋拉麺15:30頃、双林寺を離れ108路のバスで県城へ戻る。夕飯はイスラム食堂で鶏蛋拉麺(7元/約140円)を食べる。やはり麺は手打ちに限る!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 6元 路線バス
双林寺 35元
合計 59元