四川省旅行記2016春
康定行きチケット購入
08:30頃、新南門車站で今日の康定(ダルツェンド)行きのチケットを購入する。
バスを選択して携帯の電話番号を入力して支払い方法は支付宝を選択する。
券売機は現金非対応なので画面に表示されたQRコードをスマホで読み込んで支付宝で支払う。日本でいえばおサイフケータイに近い感じかな?
今回は10:00発、運賃149元、距離444kmになるが、直線距離では約210kmなのでかなり大回りして走るようだ。ユースホステルへ戻り荷物まとめて出発準備を整えて、09:40頃、成都熊猫夫人青年旅舍をチェックアウトして隣のバスターミナルへ。
成都→康定
定刻通り10:00にバスが発車する。今日から再びいつも通りの一人旅になる。
成都を出るとバスは高速道路を南西へと爆走し、2時間も走ると風景は都会から山へと変わる。
13:45頃、石棉の料金所で高速を降りて石棉県から省道211を北西へと峡谷に沿って走る。康定までは直線距離でまだ約100kmある。
休憩場所は工場跡を改造して食堂や売店が営業している。14:45頃、康定へ向けて出発する。省道211から国道318へ入り康定へバスが走る。
18:05頃、バスターミナルの康定汽車站に到着、天気は小雨だ。成都から標高約2400mの康定まで約8時間の道のりであった。康定市は甘孜チベット族自治州の州都でダルツェンドなどとも呼ばれている。
康定貢嘎国際青年旅舍
バスターミナルから2分ほど歩いて予約しておいたユースホステルの康定貢嘎国際青年旅舍(康定贡嘎国际青年旅舍/KangdingKonkaInternationalYouthHostel)に到着する。
1泊30元(会員料金)の8人ドミトリーに2泊する。既に予約時に一部支払っているので残金を支払う。部屋は2014年に宿泊した時と同じ8人ドミトリーだ。
康定汽車站の運賃時刻表
寝床を確保したので康定汽車站へ向かう。とりあえずバスの運賃時刻表を確認しておく。
康定は早朝にバスの発車が集中しており、どの路線も夕方には明日のチケットはほぼ完売だ。
自分は明後日の巴塘行きチケットを購入する。06:00発車で運賃154元だ。巴塘行きは同時刻に3本のバスが運行されるので人気路線のようだ。
そして、康定汽車站の恐ろしい所は早朝6時に20本ものバスが設定されているところだ。一斉に20台のバスが発車となると乗客の数が凄いことになり自分のバスを探すだけで一苦労だ。
抄手
巴塘行きのバスが確保できたので近くの食堂で抄手(15元/約270円)を食べる。抄手はワンタンに似た食べ物になり、あっさりスープにワンタンみたいな抄手が入っている。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 15元 | |
宿泊費 | 27元 | |
バス | 149元 | 成都→康定 |
合計 | 191元 |
雪が降っていた康定
朝から冷え込みが厳しい。外を見ると山の上には雪が残っている。
昨晩は康定でも雪が降っていたようだ。もう4月下旬になるのに・・・。
観音閣
10:40頃、跑馬山の麓にある観音閣を訪れる。小さなチベット仏教の寺院であるが地元民と観光客が訪れている。
もちろんマニ車もあります。10:50頃、観音閣から南無寺へ向かう。
南無寺
11:10頃、南無寺(ラモ・ ツェリン・ゴンパ)に到着。南無寺は康定の城区から少し外れた場所にあり、康定有数規模のチベット仏教寺院になる。
11:30頃、南無寺を離れすぐ近くの金剛寺(ドルジェ・ダク・ゴンパ)へ行ってみるが、こちらは本格的に工事中だったので外だけ見て終了。
大肉麺
昼食は城区の食堂で大肉麺(13元/約221円)を食べる。スープは醤油系で唐辛子少なめだが山椒、八角が入っており辛さが唐辛子だけのスープとは微妙に違う。具材は小さめの豚の角肉がいくつか入っている。
昼食後は康定の城区を散歩するが雨が降ってきたのでユースホステルへ引き上げる。天気が悪いのでこのまま明日の準備をして早く寝よう。明日は早朝6時出発で標高4000m以上の高地を通るの体調は万全にしておこう。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 26元 | |
合計 | 26元 |
康定→巴塘
04:50頃、起床して出発の準備を整える。他の部屋でもバスで移動の宿泊客たちは起きて出発準備中だ。老板たちは寝ているのでベッドのシーツや枕カバーを籠に放り込んで勝手に出ていく準備完了。宿の猫だけが既に起きて「ニャー!ニャー!」鳴いて宿泊客を見送っている。
05:30頃、ユースホステルをチェックアウト。徒歩2分ほどでバスターミナルの康定汽車站に到着。既に各地へ向かう乗客たちで大混雑だ。手荷物のX線検査と改札を済まして巴塘行きのバスを探す。
06:00発車のバスは20台あり乗客たちが暗いバスターミナルを右往左往しながら自分のバスを探す。自分は運良くすぐに巴塘行きのバスを見つけ乗車する。今日の康定の日の出は06:34でまだ外は暗い。
06:00になり各地へのバスが発車し始めるが、巴塘行きのバスは動く気配がない。運ちゃんたちが改札を通らずに乗り込んできた乗客からチケットを回収して人数確認をしている。なぜ改札通らず乗車するのだ?
06:10頃、巴塘行きのバスが発車する。外が少し明るくなってきて周囲の状況もわかるようになってきた。ここでイベントが発生。最前列の乗務員席におっちゃんが勝手に座っており、乗務員に自分の席に戻るようにとっちめられる。まあ、このぐらいのイベントなら大したことないな。巴塘までどんなイベントが待ち受けているやら・・・。
康定を出て国道318号の山道を登り標高3000mを越えてくると白銀の世界に変わる。4月下旬でも季節はまだ冬で春の気配がない。07:10頃、標高4100mを越えてきた。ここまで来ると立ち往生しているトラックが出始める。どうやらスリップして登れなくなっているようだ。そして、タイヤチェーンの装着でバスが停車する。道路が凍結してこの先は登れないようだ。07:23頃、バスが凍結道路を登り始める。
07:28頃、標高約4300mのチョルテンがある峠を越えるが渋滞で停車する。
どうやら交通規制のようだ。この間に外で雪景色を撮影するが寒い。四川省とはいえ富士山より高い標高4200mぐらいだと冬の北海道だ。
待っている間に乗客たちは外に出て時間をつぶす。08:15頃、交通規制が解除される。そして、玉樹→成都のバスとすれ違う。青海省玉樹からのバスが運行されており、昨日玉樹を出発したのだろう。
かなりの台数が車列を作って峠を越えようとしていた。09:00頃、雪がなくなりタイヤチェーンを外して走るが緊急事態発生だ。ウンコしたくなってきた。運ちゃんに「トイレ行きてー!漏れる!」と伝えるともう少し待てとのこと。
09:30頃、新都橋でトイレ休憩になるが有料1元ニーハオトイレは既に列が・・・。幸いすぐに順番が来たので漏らさずに済んだ。ちなみに今回のニーハオトイレは水流れません。穴が開いているだけです。
09:40頃、バスが発車して新都橋から雅江への道を進んでいく。再び山道を登り始めると山肌が雪化粧してきた。標高は3700mを越えて富士山より高くなる。
11:20頃、雅江を過ぎて4kmほどの所の雅江驛站で昼休憩になる。自分はまたウンコしたくなったので有料の1元ニーハオトイレへ。先客たちがケツ丸出しでブリブリやピーピーなど大合唱しながら脱糞中だ。自分もブリブリとウンコしておく。今回のニーハオトイレは水洗式で一定時間ごとに水が流れ全員のウンコを流していく。
とりあえずすっきりしたので外で風に当たる。標高約2800mの高地なので風が心地よく天気は晴れで日差しが強くTシャツでちょうど涼しい感じだ。つい3時間ほど前は雪の積もる真冬の世界だったのだが、すごい変貌ぶりだ。
11:50頃、バスが発車し国道318号を走り次の中継地点の理塘へ向かう。理塘までは直線距離で約70kmだ。この辺りからはチベット自治区ラサを目指す中国人チャリダー軍団を多数追い越していく。
レーダー施設?
14:00頃、理塘の手前約10km地点の交通警察の検査站に到着。理塘県には入ったようで、あと少しで理塘の町だ。
巴塘
老巴塘客桟
共用のトイレ・シャワーはとりあえず許容範囲内。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 12元 | |
宿泊費 | 50元 | 1泊25元×2 |
トイレ | 2元 | |
合計 | 64元 |
巴塘を散歩
白タク集結場所
康寧寺
今度は本殿の扉が開いているので帽子を取って内部を見物。既に地元民が五体投地しながらお祈りしている。本殿を隅から見ていくとパンチェン・ラマの写真があり、高僧たちの写真があります。
そして、例の写真がやはりありました!ダライ・ラマの大きな写真が2枚飾られていました。こっそりでなく堂々と飾られています。本殿以外でもダライ・ラマの写真が飾られており、4枚までは確認できました。おそらく他の所にも飾られているのでしょう。
10:40頃、康寧寺を離れる。とりあえず、巴塘の見所は康寧寺だけで、あとは理塘へ行くだけになってしまった。宿代は今日の分も払ってしまっているので巴塘の街を歩く。
茶馬古道
排骨麺
チョルテン
麻婆雲呑
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 39元 | |
合計 | 39元 |