四川省の世界遺産 楽山大仏・峨眉山&芭石鉄道

四川省旅行記2016春

峨眉山→楽山

昨日から雨が降っているが、今日も雨だ。予定では報国寺とか見物してから楽山へ移動しようと思ったが、これでは見物は無理だな。まあ、楽山で宿を予約しているのでとにかく移動だ。

09:45頃、宿をチェックアウトして徒歩2分ほどの峨眉山旅游客運中心へ移動するが折りたたみ傘壊れる。楽山行きチケットを購入してバスに乗車する。楽山までの運賃は11元。

10:00頃、バスが発車する。乗客は自分を含め4人。10:19頃、成昆鉄路の峨眉駅の近く、北西にある名山広場站で客が乗り込んでくる。

肖壩旅游車站

楽山まで客を拾いながら走り、10:50頃、バスターミナルの肖壩旅游車站(肖坝旅游车站)に到着する。

まずはバス情報を確認しておく。時刻表を見ると成都と峨眉山行きのバスは多そうだ。

峨眉山行きは報国寺(报国寺)と表記されているのが峨眉山旅游客運中心へ行くバスだ。

続いてバス停で路線バスを確認する。1路と2路は楽山市の北にある楽山聯運汽車站(乐山联运汽车站)、8路は楽山大仏の観光フェリーが出ている楽山港、13路が楽山大仏(乐山大佛)へ行くバスだ。

10:58頃、8路のバスに乗車。運賃1元、11:10頃、海棠公園站で下車する。雨が降る中、来た道を400m-450m戻ると道の向かい側にユースホステルが見えてきた。

楽山海韵国際青年旅舍

11:20頃、ユースホステルの楽山海韵国際青年旅舍(乐山海韵国际青年旅舍/Leshan Haiyun International Youth Hostel)に到着。YHA Chinaの加盟店だがQunar.comで予約しておいた。1泊35元で3泊、既に予約時に料金は支払い済みで登記は問題なし。料金表見ると飛び込みだと8人ドミトリー50元になっているのでネットで予約したほうが良さそうだ。

部屋は8人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント、小物を置く台、仕切りのカーテンもある。部屋はかなり広めでエアコン、洗面台、電気ケトルがある。人数分の中型ロッカーもある。Wi-Fiは電波良好でネットは問題なし。共用のトイレ・シャワーは許容範囲内だ。

香菇炖鶏麺

12:30頃、近くの麺屋で香菇炖鶏麺(9元/約153円)を食べる。シイタケと煮込んだ鶏の骨付き肉が具材に載っている。長時間煮こまれているので骨は柔らかくそのまま食べられる。スープは鶏ガラのようで透明であっさり系だ。

楽山港

雨が降っているので宿に戻るが、14:30頃、雨が止んだので楽山市内の調査に出発。15分ほど歩いて楽山港に到着。楽山大仏の観光フェリーがここから出ており70元もする。

一昔以上前は楽山港から岷江を下り宜賓や重慶へのフェリーがあったようだが、現在は姿を消し楽山大仏の観光フェリーのみになる。

15:20頃、楽山港の路線バスを確認しておく。8路が肖壩旅游車站(肖坝旅游车站)、9路と12路が楽山客運中心站(乐山客运中心站)へ行く。15:25頃、運賃1元で9路のバスに乗車して客運中心站(客运中心站)へ移動。

楽山客運中心站

15:55頃、バスターミナルの楽山客運中心站(乐山客运中心站)に到着。

バス情報を確認するが距離表しか見当たらず。自動券売機があったので芭石鉄道の犍為県(犍为县)行きのバスがあるか確認すると犍為県行きのバスが運行されていた。

路線バスは3路が高速鉄道の楽山駅(高铁乐山站)と楽山大仏(乐山大佛)、9路と12路が楽山港、21路が高速鉄道の楽山駅(高铁乐山站)と楽山聯運汽車站(乐山联运汽车站)へ向かう。16:05頃、21路のバスに乗車、運賃1元、聯運汽車站(联运汽车站)で下車する。

楽山聯運汽車站

16:25頃、バスターミナルの楽山聯運汽車站(乐山联运汽车站)に到着。

バスを確認すると時刻表があった。近郊へのバスが多いようだ。芭石鉄道の犍為県(犍为县)行きのバスは10分間隔の運行のようだ。予約サイトの四川汽车票务网だと芭石鉄道の嘉陽(嘉阳)行きもあるのでバスターミナルの時刻表は古いようだ。

路線バスは21路が高速鉄道の楽山駅(高铁乐山站)と肖壩旅游車站(肖坝旅游车站)、1路が肖壩旅游車站(肖坝旅游车站)へ行く。

楽山にもあるウォルマート

16:40頃、1路のバスに乗車、運賃1元、土橋街で下車。3分ほど歩いて、17:00頃、ウォルマートに到着。楽山にもウォルマートがあった。しかも泊まっているユースホステルから直線距離で約400mだ。

ウォルマートで折りたたみ傘を買おうとしたがダサイタマな柄物しかない。なぜシンプルな黒の折りたたみ傘がないのだ?傘は他で買えばいいか。

今回はウォルマートでライチが売られているのを見つける。海南省海口産、500gで13.8元(約235円)になる。いよいよライチの季節に入ったようだ。まだ値段が高いが6月になれば広東省産が流通し始めて流通量が増えて価格も下がるだろう。

ウォルマートで購入したのはフランスパン(3.5元/約57円)を2本。

傘は露天で購入。25元(約425円)の安物なので1年持てばいいほうかな?

鶏湯紹子麺

夕飯は鋪蓋麺の店で鶏湯紹子麺(10元/約170円)を食べる。鋪蓋麺は麺が四角く伸ばされているのが特徴の重慶名物の麺料理だ。スープは鶏ガラ系のようで透明であっさり味だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
バス 4元 路線バス
バス 11元 峨眉山→楽山
25元
合計 66元

世界遺産 楽山大仏

07:45頃、ユースホステルを出て、海棠公園のバス停から13路のバスに乗車。運賃1元、楽山大仏(乐山大佛)へ移動。

08:20頃、楽山大仏の北門に到着。入場料は90元になるが、2009年から90元のままでやっているようだ。まあ、値上げしたら反発を招くだろうからな。

楽山大仏は唐の開元元年(713)に貴州の海通和尚により岷江の水害を治めるために、弥勒菩薩の大仏を作り始めた。海通和尚が亡くなると工事は一時中断するが、開元27年(739)に剣南節度使の章仇兼瓊による寄付により工事が再開されるが、その後中断される。貞元元年(785)に西川節度使の韋皐により工事が再開され、貞元19年(803)に大仏が完成する。

1996年に峨眉山とともに世界遺産に登録されている。

08:35頃、凌雲寺に到着。

凌雲寺の創建は唐代になり楽山大仏が開削される前から存在している。唐の開元元年(713)、大仏開削時に寺が拡張され、その後修復が繰り返されてきた。

08:50頃、楽山大仏を見物。間近で見ると本当に大きい。

大仏の脇には成金や土豪といった金持ちの観光客で溢れている。

続いて大仏の足元へ桟道になっている階段を降りるのだが、観光客が多いので混雑している。

この階段は途中に撮影ポイントがあるので記念撮影をする観光客が多い。大仏だけ撮影なら問題にならないのだが、ポーズ取られたりして撮影すると渋滞が発生する。

大仏の足元に到着。

足元から見る楽山大仏の迫力はすごい。

こちらは階段を降りてくる観光客。この急な階段が大仏の足元へ行く唯一のルートのようだ。

大仏は岷江に面した場所にあるので、観光船で見物する金持ちたちもいる。09:30頃、楽山大仏を離れる。

麻浩崖墓

10:00頃、麻浩崖墓に到着。麻浩崖墓は後漢の頃の古代墓になる。後漢の頃に四川で流行した墓で山に穴を掘って墓としたために崖墓と呼ばれた。麻浩崖墓は凌雲山と烏尤山の間の崖に分布しており、数は500余りになる。

ここも楽山大仏の一部で世界遺産なのだが観光客はほとんどいない。ほとんどの観光客は楽山大仏のみ見物して帰ってしまうようだ。

この様に後漢の古代墓が公開されており観光客がほとんどいないので世界遺産を独り占めできる。

そして興味深いのが、この古代墓には「荊軻刺秦」という壁画がある。荊軻が秦王の政(始皇帝)を暗殺しようとする場面を描いている。暗殺は失敗してしまい荊軻は殺されてしまう。この事件が後漢の古代墓に壁画として描かれている事は興味深い。10:30頃、麻浩崖墓を離れる。

烏尤寺

10:40頃、烏尤寺に到着。烏尤寺も楽山大仏景区の観光地の一つになる。

こちらも観光客は殆どおらず静かだ。

山の上にあるが寺の規模は大きめだ。羅漢堂が五百羅漢が見どころだろう。11:05頃、烏尤寺を離れ山を降りる。

楽山→峨眉山

11:20頃、烏尤寺のバス停に到着。11:25頃、運賃1元で13路のバスに乗車して肖壩旅游車站へ移動する。12:00頃、バスターミナルの肖壩旅游車站(肖坝旅游车站)に到着。

昨日、雨で報国寺などを見物せずに楽山へ移動したので、11元で報国寺(报国寺)へのチケットを購入、次のバスは12:30なので待機となる。バスの行き先が報国寺(报国寺)になっているが、実際に到着するのは峨眉山の麓の峨眉山旅游客運中心になり、これが峨眉山行きのバスになる。

12:22頃、バスに乗車して発車を待つ。12:30頃、バスが発車する。13:20頃、峨眉山旅游客運中心に到着。

報国寺

13:35頃、報国寺に到着。

入場料は8元で比較的良心的な料金設定た。

報国寺は元々は会宗堂と呼ばれ、明光道人により明の万歴43年(1615)に建立される。その後、清の順治年間に聞達禅師により修復が行われ、康煕42年(1703)に報国寺と改名される。

峨眉山の麓にある寺では一番有名らしい。

報国寺には宿もあり観光客が宿泊できるようになっている。英語でも表記されているようなので外国人もOKかな?料金設定は8元から880元まで幅広い。安い部屋というかドミトリーは大雄宝殿とか古い建物で僧坊だな。14:10頃、報国寺を離れる。

伏虎寺

14:30頃、伏虎寺に到着する。入場料は6元。

伏虎寺は唐代に心庵禅師により創建された千年古刹になる。

観光客は多いが山の中なので雰囲気は良い方だ。

境内は比較的広めだ。14:55頃、伏虎寺を離れる。

善覚寺

15:40頃、善覚寺に到着。明の万歴年間になり道徳禅師により創建され、当時は「降龍院」と呼ばれ、清代初期に元亨禅師が修行する。康煕年間に「善覚寺」の名を下賜される。

寺の規模は小さめだが大雄宝殿に信徒が集まり読経していた。15:50頃、善覚寺を離れる。

素炒竹笋

16:15頃、バスターミナルの峨眉山旅游客運中心まで戻ってきた。少し早目の夕食にレストランで素炒竹笋(15元/約270円)と米飯(2元/約36円)を食べる。あと消毒済みのラッピングされた食器(1元/約18円)を使うが、衛生的な環境で消毒されたのかは不明だ。

素炒竹笋はタケノコ炒めになり、ネギ、生姜、ニンニクと一緒に炒められている。峨眉山の登山道では地元民たちがタケノコを売っていいたので旬の野菜のようだ。

峨眉山→楽山

16:50頃、峨眉山旅游客運中心で楽山行きのチケットを購入。運賃11元で次のバスは17:00発車だ。

バスに乗車すると車内が物凄く汗臭い!エンジン止めているので乗客のおっちゃんたちの汗の臭いが車内に充満している。16:57頃、エンジンが掛かりエアコン全開になり、悪臭が徐々に消えていく。17:00頃、バスが発車する。18:05頃、楽山のバスターミナルの肖壩旅游車站(肖坝旅游车站)に到着。運賃1元の1路のバスに乗車してユースホステルへ戻る。

ユースホステル近くのウォルマートで処分品の康師傅の茉莉蜜茶550ml×4(2元/約34円)を購入する。

賞味期限が1ヶ月を切っているので激安だ。

夜になりSDカードスロットの壊れたポメラDM100をUSB接続で今日のファイルを回収しようとしたらエラーが出てテキストファイルが消えやがった!今日一日の行動記録が・・・。今日の日記は写真の撮影時刻、GPSデータ、自分の記憶を元にして一から書き直している。

22:00頃、下のベッドの中国人のおっさんがうるせえ。白人さんが夢の中なのに、気にもせずデカイ声で電話してやがる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 3元 路線バス
バス 11元 楽山→峨眉山
バス 11元 峨眉山→楽山
楽山大仏景区 90元
報国寺 8元
伏虎寺 6元
合計 149元

楽山→犍為

今日は朝から霧が出ている。ただの霧か、PM2.5などたっぷりの毒霧かは・・・。07:25頃、海棠公園のロータリーにやってきた。ロータリーの湖宿泊所のバス停から1路のバスに乗車して聯運車站へ向かう。

今日は犍為県の芭石鉄道を調査しに行く。調査と言っても今回は行き方と乗り方を調べる簡単なものだ。芭石鉄道は嘉陽小火車とも呼ばれるナローゲージの鉄道だ。蒸気機関車が現役で走っており海外でも知られており情報も多い。

07:45頃、バスターミナルの楽山聯運汽車站に到着。

犍為行きのチケットを購入、運賃は17元である。

07:52頃、バスが発車する。乗車率は3割ぐらいでかなり空いている。途中で客や配達の荷物を拾いながら国道213号を南へと走る。

犍為汽車站

09:20頃、バスターミナルの犍為汽車站(犍为汽车站)に到着。犍為に2つあるバスターミナルの1つになり、もう一つは北門車站である。

まずはバス情報を確認。

犍為→三井

09:30頃、バスターミナル対面のバス停へ。路線バスも確認しておく。

バス停前に三井行きバスが停車していたので乗車。とりあえず三井まで行くことにする。三井まで運賃4元。09:35頃、北門汽車站を通過。10:15頃、終点の三井に到着。

芭石鉄道

バスの発着場所近くには游客中心があり、観光案内の地図もある。話には聞いていたがかなり観光地化されている。どうも訪れるのが遅かったようだ。10年前なら昔ながらの田舎の姿を見られたのだろう。

300mほど離れた芭石鉄道の躍進駅へ向かうと、ちょうど蒸気機関車が入線してきて、10:30発の芭溝行き観光列車の乗車が始まる。

ホームの向かいには立派な駅舎がある。

駅には地元民が利用する普通客車の運賃表があり1駅5元とあり石溪-黄村井の全区間に乗車すると40元になる。

観光列車は乗車せずにまず撮影だ。

10:30に芭溝行き観光列車が1両編成で発車していく。この観光列車の運賃は片道80元、往復130元になっていた。調子こいて値上げしている。

まあ、観光列車は今回の目的ではない。GPSデータの収集と普通列車への乗車だ。やはり乗車するなら地元民が乗車する普通列車だな。次の列車は13:00のようだが駅や游客中心には時刻表がない。これは観光客を何としてもボッタクリの観光列車に乗車させるための作戦か?それともダイヤ改正でもするのか?

次の列車まで2時間半待機となる。その間に石炭輸送の電気機関車を撮影しておく。

12:45頃、観光列車が帰ってきた。1両編成なので物足りないな。

これは芭石鉄道の行先票。

12:55頃、石溪駅からの列車が入線してきた。

地元民や物好きな少数の観光客に混じって普通客車に乗車する。

客車ごとに乗務員のおばちゃんがおり運賃を徴収してくる。
終点の黄村井までは35元だ。

13:00頃、黄村井行きの普通列車が発車する。4両編成のうち1両は観光用客車だ。

車内は乗車率100%で大混雑。足元には卵など食料品が置かれている。

途中駅で地元民が降りていくのを期待して乗り鉄です。

途中のスイッチバックを行う蜜蜂岩駅には動かなくなった蒸気機関車が展示されている。放置とも言うが・・・。

のどかな田舎の風景を見ながら乗り鉄をしていくが、いつの間にか地元民が下車して座れるようになる。

14:00頃、芭溝駅に到着。駅舎には芭蕉溝とも表記されている。ここでほとんどの観光客が下車する。

14:10頃、終点の黄村井駅に到着。機関車の付け替えが行われ作業完了後にすぐ発車となる。

黄村井→石溪は運賃40元だ。黄村井駅から帰りは乗客少なく空席が目立つ。芭溝駅でも乗客が少なく確実に座れる状況だ。この時間は帰る観光客が少ないようだ。

途中駅ではホームが無かったりするが地元民の利用が多い感じだ。

仙人脚駅では観光客車の観光客が下車する。機関車が蒸気を噴き出して走行し撮影会が始まる。観光客が再び乗車して再び通常走行だ。15:20頃、躍進駅に到着。乗客のほとんどが下車する。ここで観光用客車を切り離す。15:27頃、躍進駅を発車。

15:40頃、石溪駅に到着。しばらく蒸気機関車は機関庫に籠もっている。よく見ると水と石炭の補給をしている。

補給が終わり機関庫から出てきて客車に連結される。16:15頃、石溪駅を離れる。3分ほど歩いて犍為への道に出ると、ちょうど三井→犍為のバスが来て乗車する。犍為まで運賃2元。

16:45頃、北門車站外校のバス停で下車する。

北門車站

犍為に2つあるバスターミナルの一つである北門車站に到着。

まずはバス情報を確認。

楽山行きは楽山客運中心站と楽山聯運汽車站行きの2つがあり、今回は17:00発車の高速を使う楽山客運中心站行きのチケットを購入。

運賃20元、17:00頃、犍為汽車站からの楽山行きのバスが来て乗車する。高速道路を快調にバスが北へと爆走していく。

そして、隣のオバハンの痰吐きも絶好調。おっちゃんでなくオバハンの痰吐きというのがポイントだ。中国は毎日ネタを提供してくれてありがたいのだが、たまには痰吐き以外のネタを提供してほしい。

楽山→宜賓のチケット購入

18:00頃、バスターミナルの楽山客運中心站に到着。自動券売機で明日の宜賓行きのチケットを購入しておく。

窓口だとおサルさんの割り込みがあったりするので、自動券売機が使えるときは、なるべく券売機を利用する。おサルさんたちは自動券売機には寄りつかないので高確率で空いている。

今回の券売機は現金非対応でスマホでの支付宝の支払いのみ対応だ。こういう時に中国の携帯番号持っていて良かったと思う。

18:20頃、客運中心站のバス停から9路のバスに乗車。運賃1元、夕方のラッシュで渋滞が酷くノロノロ運転だ。18:45頃、海棠公園で下車する。

鶏湯双打麺

夕飯は重慶名物の鋪蓋麺の食堂で鶏湯双打麺(10元/約180円)を食べる。この四角いのが鋪蓋麺の特徴で麺じゃないようだけど麺料理だ。スープは透明な鶏ガラ系であっさりしており美味い。

ユースホステルへ戻ると部屋の窓全開でエアコン稼働中だ。中国のエアコンは部屋だけでなく地球全体を冷やせるようだ。エアコンの排熱はどうなるんだ?ベッドで読書している中国人の兄ちゃん教えてくれよ!

というか窓閉めてエアコン稼働させろよ。電気代と資源の無駄だろうが!中国には節約という概念はないようだ。テレビでは「节能」「环保」という省エネ、エコを意味する単語が出てくるが、右の耳から入って左の耳から出て行き、頭の中には「浪費」という単語が留まっているようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
鉄道 35元 躍進→黄村井
鉄道 40元 黄村井→石溪
バス 2元 路線バス
バス 17元 楽山→犍為
バス 20元 犍為→楽山
バス 4元 犍為→三井
バス 2元 石溪→犍為
バス 61元 楽山→宜賓
合計 191元

四川省の世界遺産 峨眉山トレッキング

四川省旅行記2016春

都江堰→峨眉山

08:00頃、宿をチェックアウトする。08:25頃、バスターミナルの都江堰市客運中心に到着。

今日は峨眉山へ向かうが峨眉山市にはバスターミナルが2つあり峨眉山景区近くの峨眉山旅游客運中心と峨眉山市郊外の峨眉山市城北客運站になる。都江堰からバスは郊外の峨眉山市城北客運站行きになる。チケットには「峨眉山」と印字されておらず「峨眉」と印字されているので峨眉山市城北客運站行きとなるようだ。峨眉行きのバスはまだ到着していないので少し待つことになる。

08:45頃、バスが来て09:00発の峨眉行きのバスに乗車する。今回はチケットを2日前に自動券売機で購入しておいたので眺めの良い最前列席になる。ただし事故った場合はあの世行きの確率が高い席だが・・・。

09:00に定刻通りバスが発車、峨眉客運中心まで約3時間の道のりになる。乗客は10人で半分以上の席が空いている。いつもの途中で客を乗せながらの運行だな。成灌高速に入り、まずは成都方面へ向け爆走していく。09:25頃、郫県で高速を降りて一般道を走っていく。09:35頃、郫県客運中心に到着。ここで峨眉行きの乗客が乗車してくる。09:40頃、郫県客運中心を出発する。10:00頃、再び高速道路に入り爆走する。

11:10頃、眉山服務区でトイレ休憩になる。11:20頃、高速を爆走して峨眉へ向かう。11:45頃、高速を降りる。12:00頃、夹江客運中心に到着する。

峨眉山市到着

12:25頃、峨眉山市城北客運站に到着。ボリタクの運ちゃんたちが待ちかまえていたが、そのままやり過ごす。

まずバスの運賃時刻表を確認する。さて、峨眉山へ移動しようとするが現在地がよくわからないので、GooglePlayが入っていないレノボの糞スマホで高徳地図を確認する。峨眉山市城北客運站は市内でなく市の北の外れに位置していた。そうすると、まず市内へ移動になるので路線バスを確認すると11路のバスで高速鉄道の峨眉山駅まで移動できる。

バスターミナルの斜め向かいのバス停で11路のバスを待つ。12:50頃、城北客運站から11路のバスに乗車、運賃1元で終点の高鉄広場站(高铁广场站)へ移動する。峨眉山駅まで行けば峨眉山景区への路線バスもあるだろうし最悪徒歩でも行ける。ちなみに終点の1つ手前の高鉄站(高铁站)は峨嵋山駅の南口(裏口)でほとんどの乗客は降りないので要注意。

高速鉄道の峨嵋山駅

13:15頃、終点の高鉄広場站(高铁广场站)に到着。目の前は高速鉄道の峨眉山駅で新しいデカイ駅舎がある。

13:20頃、高鉄広場站-伏虎寺站の5A路のバスに乗車する。5A路のバスが峨眉山景区行きになり、13:25頃、5A路のバスが発車。運賃1元、13:35頃、旅游車站(旅游车站)で下車する。

徒歩2分ほどでバスターミナルの峨眉山旅游客運中心(峨眉山旅游客运中心)に到着。報国寺汽車站、旅游汽車站とも呼ばれている。

バスの情報を確認するが峨嵋山景区の観光バスと成都、楽山、重慶などのバスが運行のようだ。

この峨眉山旅游客運中心には峨嵋山景区の入場券185元と観光バス90元のチケットが販売されている。ここから観光バスで一気に峨嵋山景区の奥にまで行ける。

峨嵋山3077客桟

13:45頃、eLongで予約しておいた峨嵋山3077客桟(峨眉山3077客栈/Mt.emei Hostel 3077)に到着。Booking.comでも予約できる外国人OK宿だ。1泊30元のドミトリーに3泊するが予約時に支払い済みである。

部屋の鍵はオートロックのパスワードで開けるタイプになる。部屋は4人ドミトリーで各ベッドにコンセントと電気毛布が付いている。

部屋にはエアコン、テレビ、電気ケトルがあるので一通り揃っている。Wi-Fiは問題なく使える。共用のトイレ・シャワーは少々古めだ。シャワー室は鍵壊れとる・・・。お湯はガンガン出るので、まあ問題なしかな?

客桟には酒吧やレストランも併設されているが宿泊客以外も対象にしているようで酒吧は結構大きい。宿より酒吧やレストランが本業か?

麓からの峨嵋山登山は難易度高

14:50頃、周辺調査を開始。まずは迎賓広場にやってきた。

広場で峨眉山景区の入場券や、ロープウェイ、観光バス、寺の入場券の料金一覧表を確認する。寺の入場券以外は全てボッタクリの料金設定だ。

15:40頃、雷音寺の手前にある峨嵋山景区の入場券売場にやって来た。この先は2日有効の185元の入場券を購入しないと進めない。今日はここまでだな。

ここは徒歩の観光客が利用するのだが案内表示を見ると雷音寺→金頂 52kmとある。峨嵋山の頂上まで徒歩だと52kmもあるのだ。入場券売場のおばちゃんにも聞いてみたが本当に52kmあるということだった。1日で歩いて行くのは不可能だ。2日でも頂上にたどり着けるか怪しい・・・。

これは雲南省徳欽の雨崩村へ行くのと同じように宿に荷物預けて軽装で登山でないと苦しいな。ロンリープラネット四川・重慶を読む限りだと峨嵋山景区内には清音閣景区、雷洞坪景区、金頂景区の3箇所に宿が集まっているが金頂景区が頂上に一番近いので宿代も一番高くなる。雷洞坪景区で1泊して金頂へアタックする観光客が多いようだ。

体力が無かったり、時間が無い場合は麓から観光バスで雷洞坪景区へ行きロープウェイで頂上の金頂景区へ行き、歩いて雷洞坪景区まで降りてくるようだ。徒歩で52kmは自分にはできそうもないので観光バス使うしかないな・・・。

在来線の峨眉駅

バスターミナルの峨眉山旅游客運中心から景区路を下り名山路との交差点近くにある峨眉山旅游度假区站(天下名山)のバス停へ移動。16:20頃、8路のバスに乗車して峨眉山市の東にある峨眉駅へ向かう。

運賃2元、16:45頃、峨嵋火車站(峨嵋火车站)で下車する。峨眉駅は在来線の駅になり世界有数の山岳路線の成昆鉄路の駅になる。まあ、峨眉駅は山岳区間の入口にすぎないけど・・・。

羊雑米線

夕飯は西昌料理の食堂で羊雑米線(10元/約170円)を食べる。

米線は雲南名物だと思っていたが西昌も米線が名物のようだ。西昌は牛や羊のホルモンを使った牛雑米線と羊雑米線が名物のようだ。今回は羊雑米線なので羊ホルモン米線と言ったところかな?スープはホルモンを煮込んだだけで味はあっさり系になる。唐辛子の味付けや脂っこい味付けに飽きている場合は結構いけるだろう。

食後は近くにあるスーパーマーケットで金威ビール500ml(1.99元/約34円)と処分品のジュースを購入。お釣りで元、角より下の補助通貨単位の分は飴玉で返ってきた。

峨眉駅近くの旅博広場には上游型蒸気機関車が屋外展示されている。いや、野ざらしともいうかな・・・。

保存状態はあまり良くない。せっかくの貴重な蒸気機関車が。

18:20頃、8路のバスで天下名山のバス停まで戻り歩いて宿へ。宿へ戻るとドミトリーに中国人2人がいた。2日かけて徒歩で峨眉山の山頂を目指すそうだ。自分は2日で山道50km以上は歩ける自信がない。

明日の準備をしていると中国人1人が洗濯物を干し始めた。部屋で洗濯物干すのは自分もやる時があるので別に構わないのだが、部屋で洗濯物絞るのはやめてくれ。窓の所で絞って水を外へ捨てるとかなら分かるのだが、ゴミ箱の上で絞って水をゴミ箱に捨てるというのは・・・。

まあ、駅や列車内でカップ麺の容器がスープ入りでゴミ箱に捨てられているのを頻繁に見るので中国人は水などの液体をゴミ箱に捨てる習性があるようだ。あまりゴミに水分が多いと焼却炉の温度が上がり難いのだが・・・。それ以前に焼却処分しているかという問題もあるが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.9元
バス 6元 路線バス
合計 18.9元

世界遺産 峨眉山へ

04:50頃、起床する。同じドミの中国人2人も起きて出発の準備をしている。2人は峨眉山頂上の金頂景区まで登山するということだ。50km以上の道のりを徒歩で制覇しようとは・・・。

05:40頃、宿を出て徒歩2分ほどで峨眉山旅游客運中心(报国寺客运中心とも呼ばれる)に到着。既に窓口には列ができている。峨眉山景区185元の入場券と景区内のバスチケット90元を購入。観光客の足元見てボッタクリだ。

峨眉山景区の入場券は2日間有効、バスは当日有効になる。

報国寺→雷洞坪

05:50頃、雷洞坪行きバスに乗車する。バスは06:00から運行だが客が集まったバスは先に発車していく。早朝でもかなり混雑している。06:04頃、客が集まり発車する。今日の日の出は06:11、日の入りは19:54になり日の出前の出発となる。

06:10頃、黄湾を通過。06:45頃、バスの冷却水補充とトイレ休憩になる。バスが多数停車して冷却水の補充をしている。

売店があるので朝食を購入する観光客も多い。そして、人口密度の高いところなので朝から豪快に痰吐きをしているおサルさんたちがいる。朝から世界遺産 峨眉山に痰吐きの音が響きわたる。今日も中国絶好調のようだ。07:00頃、バスが出発する。

零公里車站

07:05頃、零公里車站に到着。ここがバスの観光客の入口になりバスを一度降りて入場券の確認になる。入場券を買っていない場合は、ここで入場券購入となる。

再びバスに乗車して発車を待つ。入口には武警が配置され警備に当たっている。他の場所でも警備しないとゴミやタバコのポイ捨てされるだろうな。07:20頃、バスが発車する。

峨眉山登山開始

07:55頃、標高約2400mの雷洞坪車站に到着。ここからは徒歩になる。

天気は晴れで青空が見え登山には最適だろう。

天気は良いのだが早朝06:00に麓を出発したのに登山道は人民の海と化している。そして、痰吐きやゲップの音が聞こえてくる。ここは世界遺産 峨眉山なのだが・・・。世界遺産の感動でなくガッカリ感、やってもうた感が漂っているのは気のせいか?

08:20頃、ロープウェイの金頂索道のある接引殿に到着。標高約2500mになる。ロープウェイには金持ちの成金や土豪たちが群がっておりカオス度が高い。

接引殿には登山道を行く観光客だけが見物して裏手の登山道へと進んでいく。

08:40頃、登山道を登り始める。登山道は観光客が少なく静かな環境が広がっていた。これが本当の峨眉山だな。

09:20頃、標高約2860mの太子坪に到着。太子坪は寺院になり売店が2軒ほどある。寺院や売店には宿があるが外人OKかは?

金頂景区

09:55頃、ロープウェイの金頂索道の上の乗り場がある金頂景区に到着。ここに来ると観光客が多くなり痰吐きの音が響き始める。ここは世界遺産 峨眉山なのだが・・・。

金頂景区は峨眉山山頂付近に位置しており金頂は3077m、万仏頂は3099mになる。景区内には華藏寺、臥雲庵、接引殿、洗象池などがある。万仏頂は工事中で立ち入り禁止になっていた。

ここはロープウェイ乗り場近くの金頂大酒店で成金や土豪といった金持ちが宿泊するホテルだ。峨眉山頂上の金頂に近いので料金も当然高い。

10:20頃、臥雲庵を見物。臥雲庵は標高3064mに位置しており、創建は唐、宋の頃になり、明の嘉靖年間に性天和尚により再建される。寺の名の由来は寺の外が白雲に包まれており雲の中に寝ているようなので「臥雲庵」と呼ばれるようになった。

明代末期に寺は荒れ果て、清の康熙2年(1663)に伏虎寺の僧である可聞が兵部侍郎の哈点や文武官員の援助を受けて再建する。庵の屋根は錫の瓦で覆われ日の出の際に銀色の光を放ち「銀頂」とも称される。

峨眉山頂上

10:45頃、峨眉山頂上の金頂に到着。

眼下には雲海が広がっている。

しかし、峨眉山の頂上は虫が多い。ユスリカみたいな虫が大量に発生しており撮影の障害になる。5月の峨眉山は虫が多いのか?

こちらは華藏寺になり峨眉山頂上の金頂景区で一番大きな寺だ。

観光客が熱心にお参りしているが、ほとんどはロープウェイで来た金持ちだ。登山道を歩いて来た巡礼者はほとんどいないだろう。

この華藏寺の大雄宝殿を見物するが内部は撮影禁止だ。金ピカの新しい仏像があり熱心にお参りしている観光客がいるが、どうも銭の臭いが漂っている。表面上は仏教だが中身は・・・。

11:45頃、金頂景区を離れ下山する。下山する観光客は多めで戻りの登山道は少々やかましい。

12:30頃、接引殿に戻ってきた。

ロープウェイで降りてきた成金や土豪といった金持ちが登山道を降りるのでやかましい。

で、こういう人口密度の高い所ではゴミのポイ捨ては基本である。

カップ麺の容器が登山道にポイ捨てされているのが中国らしい。

12:55頃、雷洞坪車站に戻ってきた。バスのチケット売場で雷洞坪からの運賃を確認すると一番近い万年寺でも40元、麓の報国寺は50元になる。これだと片道で購入していると高くつくな。初めから往復で購入しておいて正解であった。

ここからバスで万年寺車站へ移動する。13:00頃、万年寺行きのバスに乗車。続いて団体客が乗り込んできて定員オーバーになり先の乗車していた夫婦2人が降ろされた。おばちゃん文句言いながら仕方なく降りていた。しかし、文句言いながらでもよく降りたな。中国なのでそのまま殴り合いの喧嘩になると思ったが・・・。やはり20人以上相手では勝てないと思ったか?13:05頃、バスが発車する。13:38頃、零公里車站を通過。

13:42頃、バスの水補給で休憩となる。13:55頃、バスが発車する。

14:20頃、万年寺車站に到着。万年寺車站からのバス料金を確認。

14:30頃、万年寺の検票口から再入場して登山開始。

万年寺へ向けて参道を登っていく。途中に幾つかの集落があり土産物屋や宿があったりする。万年寺の手前で抜き打ちの入場券チェックが行われており、皆入場券を準備している。文句言っている観光客もいたけど・・・。逃票で見物している観光客がいるのだろう。

万年寺

15:10頃、万年寺に到着。入場料は10元。

万年寺は峨眉山市黄湾郷万年村に位置しており、東晋の隆安5年(401)に創建され当時は普賢寺と呼ばれた。唐代に慧通禅師により再建され白水寺、宋代には白水普賢寺と呼ばれていた。明の万歴28年(1600)の再建時には万暦帝より「聖寿万年寺」の額を下賜され万年寺と呼ばれるようになる。

無梁磚殿の創建は明の万歴28年(1600)になり万暦帝が母の為に建立した。

峨嵋山の主要観光地になり多くの観光客がお参りに訪れている。

境内は広めだが山門近くは人で賑わっているが奥の方へ行くと静かになってくる。

建物は古いものが多いので雰囲気的には良い。15:50頃、万年寺を離れる。

登山道を下って行くと野生の猿たちが観光客を待ち構えている。

そして、観光客たちから荷物を強奪していく。

野生の猿は観光客が近づいても全く怖がっていない。道のど真ん中に居座っている。

白龍洞

16:05頃、白龍洞に到着。白龍洞は白龍寺とも呼ばれ、明の嘉靖年間に別伝禅師により創建される。寺の後ろには白龍二洞があり、伝説によれば白娘子が修行した事から白龍洞と呼ばれるようになった。清朝初期に寺が再建され、康熙41年に康熙帝より祖元大師に金剛経の一部と聯語を賜る。

現在の白龍洞は清朝末期に建てられたもので、民国27年(1928)に破壊され1953年、1980年に修復される。16:25頃、白龍洞を離れる。

16:35頃、清音閣に到着。ここまで来ればバス乗り場までもう少しだ。16:45頃、清音閣を離れる。

17:20頃、五顕崗車站に到着。バスの運賃を確認。

麓の報国寺へ戻る観光客で混雑しているというか、団体客と個人客が入り乱れてバス争奪戦となり修羅場と化している。観光客が帰る夕方は鬼門だ。何とか改札口のおっちゃんに声をかけてバスを確認して、17:25頃、麓の報国寺行きのバスの乗車する。17:30頃、バスが発車する。17:43頃、黄湾車站を通過。17:50頃、峨眉山旅游客運中心に到着。

今日一日だけで思った。世界遺産 峨眉山はバスだと平日の朝一番でも頂上を目指す人民の海に飛び込むということ。片道50km以上だが早朝出発で2日、3日かけて山頂を目指したほうが自然を満喫できるだろう。

熊掌豆腐

夕飯は近くのレストランで熊掌豆腐(15元/約270円)と米飯(2元/約36円)を食べる。熊掌豆腐は四川料理のひとつになり、直訳すると「熊の手豆腐」だが残念ながら本物の熊の手は入っていない。

薄切りの豆腐を油で炒めて黄色く表面を揚げる。あとは豆板醤やニラなどと一緒に煮て完成。外見は麻婆豆腐の豆腐が揚げ豆腐に変わった感じ。この揚げ豆腐が熊の手に似ているから熊掌豆腐と呼ばれている。

唐辛子控えめなので辛くなく食べやすく美味い。洗面器で出て来たご飯をお代わりして満腹である。夜は楽山での宿を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
宿泊費 105元 予約:楽山海韵国際青年旅舍
バス 90元 峨眉山景区観光バス
峨眉山景区 185元
万年寺 10元
合計 407元

世界遺産 峨眉山トレッキング2日目

06:10頃、峨眉山旅游客運中心にやってきた。

既に人多い。おそらくほぼ全員が雷洞坪車站まで行って峨眉山頂上の金頂を目指すのだろう。今日は昨日最後にバスに乗った五顕崗車站(五显岗停车场)まで行って清音閣から雷音寺へのトレッキングを再開する。窓口で五顕崗車站までのチケットを購入しようとするが、片道は販売しておらず往復だけと言われる。おいおい、五顕崗車站とか他では峨眉山旅游客運中心(報国寺車站)までの片道販売していて逆ルートは販売してないのかよ?この辺はチャイナクオリティだ。

雷音寺

予定変更で下りルートから上りルートで雷音寺から清音閣への道を上っていくことにする。

06:45頃、入場券売場の雷音寺售票站にやってきたが早朝で誰もおらず、そのまま通過。逃票やり放題だな。今日の天気は曇りで涼しいが登山道を歩いているとTシャツでも汗が吹き出て暑い。夏は暑すぎて登山は無理だな。

雷音寺

07:00頃、雷音寺に到着。創建は15世紀の明代になり創建時は観音堂と呼ばれた。15世紀中頃に大足の宝頂寺の僧侶が住み雷音寺と名が変わる。16世紀中頃には解脱庵とも呼ばれた。

明代創建の古刹であるが建物はそこまで古くはない。寺の規模は小さく尼僧が数人いたので尼寺か?

07:15頃、雷音寺を離れ山の中を進んでいく。

純陽殿

07:50頃、標高約900mの純陽殿に到着する。宋代には既に存在しており峨眉山最大の道教寺院(道観)になる。1585年に再建され呂仙行祠と呼ばれ、1633年に四川監察御史により修復され純陽呂祖殿と呼ばれた。清初期に荒れ果てるが、乾隆年間から嘉慶年間にかけて仏堂と元の純陽殿として再建された。

小さな寺で少し見るだけで十分である。08:10頃、純陽殿を離れる。

聖水閣

08:43頃、聖水閣に到着。地図には神水閣と表記されているが、聖水禅院の額が掲げられている。

聖水閣は聖水禅院、神水閣とも呼ばれ水や泉があることから寺の名が来ており、創建は隋、唐の頃になる。聖水禅院は元の大峨寺、勝峰庵などの古寺院の跡にあり1980年代に再建された。現在は20人ほどの尼僧の道場となっている。峨眉山では比較的新しい寺院になり規模はそこそこだ。

ここで観光客のおっちゃんたちと遭遇するが寺の境内で痰を吐いている。これは仏罰が下るだろう。いや仏罰より武警に連行してもらった方がいいな・・・。何で中国だと寺院なのに平気で痰吐く観光客に遭遇するんだ?09:10頃、聖水閣を離れる。

中峰寺

09:40頃、標高約750mの中峰寺に到着。途中で道を行き過ぎて5分ほど無駄にした。

中峰寺の創建は西晋になり、創建当時は乾明観と呼ばれ道教寺院(道観)であった。峨眉山六大古寺の一つに挙げられる。東晋の頃に明果禅師により道教寺院から仏教寺院へと改めて、中峰寺へと改名する。南宋の紹興年間(1131ー1162)に密印禅師が住職となり増修築が行われる。その後は別峰禅師が寺を引き継ぎ更に拡張される。

10:10頃、中峰寺を離れる。10:13頃、検票口があり入場券確認がある。この先に広福寺、清音閣がある。

広福寺

10:35頃、広福寺に到着。ここは小さな寺院で静かだ。

10:45頃、広福寺を離れる。

清音閣

10:50頃、清音閣に到着。昨日の場所まで戻ってきた。この清音閣から峨眉山頂上の金頂までは万年寺を通るルートと仙峰寺を通るルートの2つがある。万年寺の方が主要ルートになり観光客が多い。

昨日は万年寺から清音閣へ来たので、今日は仙峰寺のルートを歩く。歩くと言っても清音閣から仙峰寺までは21kmの距離がある。さすがに仙峰寺までは歩けないので、6km離れた洪椿坪を目指す。

峡谷の桟道を歩いて奥へ進んでいく。

チベットモンキー

11:40頃、自然生態猴区に到着。峨眉山には野生のサルが生息しており、ここは保護区になる。峨眉山に生息しているサルはチベットマカクでチベットモンキーとも呼ばれている。まあ、一般の観光客に紛れて痰吐きやゴミのポイ捨てするおサルさんも峨眉山には出没するが・・・。

で、この峨眉山のサルなのだが一応野生なのだが、保護区の入口で餌が売られており観光客に餌付けされてしまっている。なので、人を恐れずに観光客の菓子や土産物などを強奪しており襲われている観光客もいた。正直言って日光のサルより始末が悪い。

日本では野生動物に餌を与えてはいけないのが当然であるが、中国では餌が売られて餌付けされてしまっている。野生動物への接し方が日本とは根本的に違うようだ。

自然生態猴区を通過して登山道を進んでいき、12:05頃、万縁橋を渡る。

洪椿坪

12:20頃、標高約990mの洪椿坪に到着する。洪椿坪は峨眉山市黄湾郷龍門村に位置しており、創建は清の乾隆47年から55年(1782ー1790)になる。千仏禅院とも呼ばれている。

雨が降ってきたので、これ以上先へは進めない。それに次の仙峰寺まで15kmもある。12:40頃、洪椿坪を離れ来た道を戻る。途中で雨が止むが、そのまま来た道を戻る。13:50頃、清音閣に戻ってきた。清音閣から五顕崗車站(五显岗停车场)へ向かう。

五顕崗→峨眉山旅游客運中心

14:20頃、五顕崗車站に到着。20元で峨眉山旅游客運中心(峨眉山旅游客运中心)へのチケットを購入。峨眉山旅游客運中心は報国寺車站(报国寺车站)とも呼ばれている。

今日は早めに引き上げてきたので混雑はそれほど酷くない。14:25頃、バスに乗車して発車を待つ。14:40頃、客が集まり発車する。

15:00頃、峨眉山旅游客運中心(峨眉山旅游客运中心)に到着するが、一部の乗客が行き先が報国寺車站(报国寺车站)と呼ばれているから報国寺(报国寺)へ行くのだと思っていたようで騒ぎ始める。そりゃそうだよな、峨眉山旅游客運中心なのに報国寺車站とも呼ばれていたら報国寺のすぐ近くだと思うよな。

実際は徒歩10分ぐらい歩かないといけないしな・・・。紛らわしい名称にするからトラブルになるんだよな。自分は腹減っているので、さっさと下車してご飯を食べに行く。

平菇肉片

少し早めの夕食兼遅めの昼食に平菇肉片(20元/約340円)と米飯(2元/約34円)を食べる。観光地なので観光客向けのレストランしかないので、どこの店も消毒済みの食器が置かれている。この消毒済みの食器は1元になる。

平菇肉片はヒラタケと豚肉の炒め物になる。生姜、ニンニク、唐辛子も入っている。ヒラタケは味に癖がないので炒め物で食べると美味い。

米飯の方は御覧の通りの容器で出てきた。多いように見えるが実は大した量は入っていない。まあ、ご飯は2元で食べ放題なのでお代わりしておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
バス 20元 五顕崗車站→峨眉山旅游客運中心
合計 43元