山西省太原 晋祠・浄因寺(土堂大仏)・太原文廟

山西省旅行記2015

大同→太原

大同駅09:40頃、大同青年旅舎をチェックアウトする。華厳寺のバス停から大同駅までバスを乗り継いで行こうと思ったが、乗り換えのバス停が2つ先だったのでそのまま歩いて大同古城の外へ出る。古城の西側にある二医院のバス停から30路のバスに乗車。運賃は1元で10:15頃、大同駅に到着。

切符売場で予約しておいた太原行きの切符を受け取る。窓口が5つ開いていたので10分ほど並ぶだけで済んだが、前の姉ちゃんが朝の太原行きの切符を払い戻している。それは最初に狙っていた切符なのだが・・・。

いつもの切符と身分証の確認は珍しく駅員のおばちゃんがパスポートを確認している。手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。改札口には肥料袋が並んでおり乗車バトルの気配が立ちこめる。自分もまだ誰も並んでいない改札口の先頭を陣取って乗車バトルに備える。

太原行き切符今日は11:55発、大同→杭州のK891次に乗車し太原まで移動する。席は硬座、運賃は43.5元だ。

大同駅11:25頃、乗車バトルが始まる直前にイベントが発生する。改札が始まる前に老人や赤ん坊連れの乗客は先に乗車できるのだが、老人2人組が8月26日の切符で乗車しようとしていた。今日は9月26日、1ヶ月違うじゃないか!駅員が列車長呼んでその場で精算して乗車していたが日付を間違えて購入していたようだ。中秋節前だから早めに購入したつもりが実際は間違えていたようだ。どこまで乗車するかは知らないが年寄りに無座は耐えられるか?

大同駅改札が始まり先頭なので余裕でホームへ。後方の状況は確認していないが大体いつもの通りだろう。

大同→杭州 K891次の行先票行先票を撮影して乗車する。

列車内余裕で荷物置き場を確保して発車を待つ。杭州行きなので農民工のおっちゃんたちや無座の乗客が多くカオス度はやや高めだ。定刻より2分早く11:53に列車が発車する。太原までは約4時間の乗り鉄だ。

発車後間もなくして乗務員たちが乗客の荷物検査を始める。車内検札でなく荷物検査だ。乗客の荷物を勝手に開けて確認していくが、こちらの荷物まで勝手に開けようとする。何しとんねん!

日本なら問題になるが中国では乗客の荷物を勝手に開けるのは問題ないようだ。勝手に開けられるのは気分が悪いので自分で開けて中身を見せる。乗務員はポメラが気になったようで「これ何?」と聞いてくるので「電脳」と答えておくが値段まで聞いてきた。値段は関係無いやろが!

中国の鉄道は乗務員が乗客の荷物を勝手に開けなければならないほど治安上の問題があるのか?乗警は今回も拳銃を装備していた。表面上はいつもの中国だが8年前と比較すると明らかに治安に変化があるようだ。

太原の手前になるとカオス度急上昇でお盆や年末の帰省ラッシュのような混雑になる。通路の無座の乗客が溢れ、おまけに荷物棚に置けない荷物まで通路を塞いでいる。もう人多すぎでトイレにも行けません。

太原駅15:47、太原に到着して今回の宿も駅近くの晋舎青年旅舎へ。

晋舎青年旅舎

晋舎青年旅舎駅から10分の高層アパートの25Fにあり場所が分かり難いが一度覚えれば楽勝でたどり着ける。駅近くなので交通の便が非常に便利だ。16:15頃、晋舎青年旅舎に到着。

宿からの眺め今回は3泊で1泊40元、宿代はeLongで予約時に支払い済みだ。前回宿泊時に登記しているので登記は省略となった。太原の街を見ながら明日の計画を練っておく。

太原駅切符売場17:00頃、太原駅で鄭州行きの切符を受け取りに窓口に並ぶ。既に民族大移動が始まっているようで長蛇の列だ。で、15分ほどで順番が来たが自分が並んだ窓口は電光掲示板には「退票・售票窗口」と表示されているのに窓口のおっさんは「只能退票」(払戻だけ可)とかほざきやがる。退票だけなら電光掲示板の表示直せよ!

15分無駄にして隣の窓口に並び直す。30分並んでようやく鄭州行きの切符を受け取るが、隣の窓口は表示を直さないので窓口のおっさんはオウムのように「只能退票」を繰り返し言うだけだ。ある意味で典型的なチャイナクオリティとでも言うべきか?

西紅柿鶏蛋麺

西紅柿鶏蛋麺夕飯は西紅柿鶏蛋麺(7元/約140円)を食べる。麺の具材にトマトと卵焼きが乗っかっている。スープにもトマトが使われているようで赤っぽい。

磨菇油菜蓋飯

磨菇油菜蓋飯別の店で更に磨菇油菜蓋飯(8元/約160円)を食べる。キノコと油菜の炒め物がご飯の上に乗っかっている。キノコの食感と油菜が美味い。

夜に12306.cnで国慶節の大型連休明け10月8日の鄭州→北京西の切符を確保する。一昨日辺りから鄭州→北京西の切符の状況を確認していたが完売状態でキャンセルが出ても僅かの差で購入できず完売になっていた。切符の状況を確認していたら運良く6枚キャンセルが出て直ぐに購入。その後切符の状況を確認していたが8分後には再び完売になった。ネット上でも民族大移動の切符争奪戦が展開されていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1元 路線バス
鉄道 93元 硬座 鄭州→北京西
合計 93元

無料開放の晋祠

太原駅バス発車場所地図06:05頃、宿を出て太原駅へ。まずは発車場所を確認する。今日は世界旅游日で太原では晋祠(80元)、中国媒炭博物館(60元)が無料開放される。この機会は逃せないので太原駅前で308路のバスに乗車し晋祠へ向かう。運賃は2.5元だが公交ICカードで1.25元、06:20頃、308路のバスが発車する。程なくして車内は晋祠公園への観光客で混雑する。07:15頃、終点の晋祠公園の駐車場に到着。

晋祠博物館既に公園内は観光客だらけで民族大移動が始まっている。公園内の見物は後回しで、07:40頃、奥にある晋祠博物館に到着する。無料開放なので入場券売場には入場券受け取りの行列ができている。

晋祠の保安そして、晋祠博物館には警棒と盾を装備した調教師(保安)のお兄さんたちが警備に集まってきました。一般の観光客には関係ないのですが、ここまで重装備にしていないと一部のおサルさんたちを調教できません。おサルさんたちが暴れてどうやって調教されるのか見てみたい気もしますが平穏無事に晋祠を見物するのが最優先です。

晋祠博物館入場券08:00に開館し晋祠博物館の見物開始。既に観光客で溢れて大混雑だ。

晋祠博物館晋祠は西周の諸侯国である晋国の始祖・唐叔虞を記念して建立されている。創建は北魏より以前になるが、北斉、隋、唐、宋で拡張されてきた。中国で現存する古典園林の中で最も早く建設された皇家祭祀園林である。

晋祠博物館古代祭祀建築、園林、彫塑、壁画、碑刻芸術が一体となり三晋文化の集大成とも言われる。晋祠景区は晋祠公園と晋祠博物館に別れ晋祠公園は無料、晋祠博物館は入場料80元になる。

晋祠博物館一番の見所は聖母殿になり北宋の太平興国9年(984)に創建される。

晋祠博物館聖母殿とかは混雑しているので観光客の少ないところを中心に見物していく。

晋祠博物館世界旅游日の無料開放と中秋節、日曜日が重なり観光客が滅茶苦茶多い。各所に保安や特警が警備についており不測の事態(おサルさんたちの喧嘩)に備えているこの警備体制はこのまま国慶節の大型連休最終日の10月7日まで維持されるのであろう。
民族大移動は恐ろしい。

李世民たちの像晋祠博物館を出て駐車場へ向かう。途中に李世民たちの像を撮影。10:50頃、駐車場に戻り乗車バトルの群れに参戦し308路のバスに乗車。文明旅游どころではないのでいつもの我先にの乗車だ。

交通事故

交通事故太原市区に戻ると渋滞が起き始める。そして、前方で三輪バイクが乗用車2台に挟まれた事故だ。中国は交通事故が多い。

中国媒炭博物館の行列11:45頃、迎澤橋西で下車し道路向かいの中国媒炭博物館へ向かう。11:50頃、行列に並ぶが滅茶苦茶長い。普段は入場料60元だが今日は無料開放なので観光客が押し寄せている。12:05頃、行列が長いので諦めて碑林公園へ向かう。

碑林公園汾河の対岸へ渡り12:30頃、碑林公園に到着する。碑林があるけど特に興味を引かれる物は無し。

太原晋商博物館

太原晋商博物館13:00頃、碑林公園を出て迎澤公園にある太原晋商博物館へ向かう。途中、美特好(スパー)で食糧補給をして、13:45頃、太原晋商博物館に到着。入場料は無料だ。

太原晋商博物館太原晋商博物館は晋商(山西省の商人)専門の博物館だ。建物は晋商の邸宅である大院をイメージした作りで金が掛かっていそうだ。

太原晋商博物館館内は入口で山西省運城出身の関羽像がお出迎え。商売の神様としても崇められているので博物館の展示物でも賽銭があり人気は絶大だ。

太原晋商博物館展示物は晋商が使っていた物が多数展示されている。明や清の商業を知るには興味深い内容だ。14:30頃、太原晋商博物館を出て宿へ向かう。

宮爆鶏丁蓋飯

宮爆鶏丁蓋飯夕飯は宮爆鶏丁蓋飯(10元/約200円)を食べる。宮爆鶏丁は四川料理で中華料理の定番メニューのひとつである。ピーナッツ、唐辛子と四角に切った鶏肉、キュウリ、人参を炒めてご飯の上に乗せている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 3元 路線バス
合計 17元

浄因寺(土堂大仏)

06:45頃、太原駅前から615路のバスに乗車。運賃は0.5元、07:10頃、勝利橋東で下車し、3分ほど歩いて835支路のバスに乗り換える。終点の中北大学まで運賃は1元。

08:00頃、中北大学に到着し来た道を少し戻り脇を流れる汾河の橋を渡り南へ歩く。
土堂村に入り右手(西)に寺らしき建物が見える。あれが浄因寺であろう。

浄因寺小さな案内標識があり土堂村の中を歩いて、08:30頃、浄因寺に到着する。入場料は18元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

土堂大仏浄因寺の創建は北斉になり金、明で幾度も修復がされてきた。寺は山の崖下に位置しており外観が殿で内部が大きなヤオトンには高さ9mの大仏様が鎮座している。この大仏様は金の泰和5年(1205)に作られ晋陽第一土仏(土堂土仏、土堂大仏)と呼ばれている。

浄因寺他の殿内にはかなりの年代物の塑像が安置されており間近で見ることができる。

浄因寺奥の本殿と思われる建物には柵で保護された仏像がある。厳重な保護が施されているので金か明の仏像と思われる。

浄因寺崖の上へ石段が続いているが防災工事中で通行禁止になっていた。崖の上にも何かあるのか?

09:15頃、浄因寺を離れ中北大学へ向かう。09:45頃、中北大学のバス停から835支路のバスに乗車。運賃は1元、終点の勝利橋東で615路に乗り換え宿へ戻る。

尖椒豆芽蓋飯

尖椒豆芽蓋飯昼食は尖椒豆芽蓋飯(9元/約180円)を食べる。尖椒(青唐辛子を大きくしたような野菜)と豆芽(もやし)の炒め物をご飯に乗せている。

牛筋麺

牛筋麺夕飯は牛筋麺(5元/約100円)を食べる。牛筋麺と言っても「牛すじ」が入っている訳ではありません。
牛筋麺は中国中西部の漢族の麺料理で、きしめんぐらいの幅広麺になっており表面に泡の跡があり柔らかい食感が特徴だ。辣油、胡麻ダレなどをかけて混ぜてから食べる。3種類のタレが入っており甘めで美味い。やわらかい麺の食感もなかなか良い。牛すじが入っているのだと思っていたのだが実は違っていた。中華料理は奥が深い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 3元 路線バス
合計 22元

山西省民俗博物館(太原文廟)

太原文廟朝から天気が悪く小雨が降ったり止んだりだ。09:50頃、太原駅近くの太原文廟を訪れる。山西省民俗博物館になっており入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

太原文廟太原文廟の創建は北宋の太平興国7年(982)になり、元は太原府城西の水西関街にあった。金代、明代で修復と拡張が行われたが、清の光緒8年(1882)に汾河の氾濫により被害を受け、清の同治年間に火災で焼失した崇善寺の跡地である現在の場所に移された。境内の照壁と晋王府鉄獅子は明代の物になる。

太原文廟文廟なので孔子を祀る大成殿があるが内部には孔子に関する資料館になっており正面に孔子像がある。

太原文廟他の建物は山西省の気候風土や生活習慣などの資料展示になっている。境内には各地から収蔵した石像などが保管されており文物収蔵に力が入っているようだ。

太原文廟ただ通路にも古鐘が置かれていたりと手狭になってきている気配がする。

臨県小拉麺

臨県小拉麺10:30頃、早めの昼食に臨県小拉麺(8元/約160円)を食べる。臨県は太原の西に位置しており、そこの名物麺料理のようだ。具材に鍋で煮込まれた豚肉、ジャガイモ、豆腐干、タマネギ、白菜、ニラ、唐辛子、インゲン、生姜が入っている。この具材のスープが麺のスープになっている。日本の料理で例えると麺の具材に肉じゃがを使用しているような感じだ。具材が煮込まれて味が染みているので美味い。

今日は鄭州まで移動するので食料に饅頭を購入しておく。宿に戻り夕方まで待機させてもらう。

太原→鄭州

太原駅17:50頃、チェックアウトして太原駅へ移動。

武警駅前は自動小銃を装備した武警が警備中。

太原駅待合室18:00頃、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。自動改札機の前に農民工のおっちゃんが既に1人陣取っている。自分も先頭を陣取って乗車バトルに備える。椅子に座って待っているおっちゃんたちは痰吐いたり、手鼻噛んだりといつもの光景だ。いや、中国で痰吐きや手鼻がいつもの光景では困る。孔子や孟子たちが築いた中国のイメージを壊す行為はやめなければならないだろう。

1551次の切符今回の列車は19:30発、太原→連運港東の1551次で鄭州まで乗り鉄だ。席は硬座、運賃は69元、距離は577km、移動時間10時間37分だ。乗車距離は577kmで、日本で例えると東海道新幹線の東京-新大阪552.6kmより少し長いぐらいだが中国では短距離になる。18:25頃、一番乗りで並んでいた農民工のおっちゃんが何故かこちらの後ろに並んできた。先頭を陣取っていたのに何故後ろに並ぶ?これは自動改札機の使い方知らないとか?

自動改札機を研究中

自動改札機を研究中で、空いた自動改札機には別の農民工のおっちゃんたちが陣取って自動改札機の使い方を研究中。使ったこと無いようだ。

隣は誰も並んでいない18:45頃、駅員が改札口にやってきてまもなく乗車バトルが始まるが、何故か隣の自動改札機には誰も並んでいない。

自動改札機の前に誰もいないこの誰も並んでいない自動改札機も使えるのだが後ろの乗客たちは気付いていない。駅員に何故隣の自動改札機に誰も並んでいないのか聞いたら「俺も知らん」との返答。そして、駅員が隣の自動改札機も使えると言った途端に雪崩が発生。いつもの我先にか。

1551次の行先票18:50頃、乗車バトルが始まり先頭で自動改札機を通過。まずは列車の行先票を撮影しておく。

太原駅18:55頃、乗車し荷物の置き場を確保して準備万端だ。今回は3列シートの通路側なのでお湯の補給や深夜にウンコしにトイレへ行くのに都合がよい。程なくして列車内は混雑してくる。

19:30に定刻通り列車が発車する。列車内の状況は満席で無座の乗客が連結部に屯している。駅に停車するたびに混雑が酷くなりカオス度が上昇する。連結部だけでなく通路にも無座の乗客が溢れてカオス度MAXだ。夜食に饅頭を食べて寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

山西省太原 崇善寺・万里の長城 娘子関

山西省旅行記2015

晋舎青年旅舎

09:30頃、宿をチェックアウトして許坦西街のバス停から812路のバスで太原駅へ向かう。運賃は公交ICカードで半額なので0.5元だ。

高層アパート百融居10:10頃、太原駅で下車する。eLongで予約しておいた晋舎青年旅舎(Jin Youth Hostel)へ向かう。Booking.comにも掲載されている宿だ。34F建て高層アパートの25Fにあるが一昨日場所を確認しておいたので迷わずに高層アパートの百融居の入口に到着。画像を見てもらうと分かるが看板とか出ておらず、通り沿いの手前の低層アパート脇にあるゲートを通り奥の高層アパート百融居2号楼へ行く。

グーグルマップで場所を表示しておいた。

高層アパート百融居エレベーターで25Fまで行き、10:20頃に到着。1泊40元で2泊するが宿代はeLongでためておいたキャッシュバックを使用しているので、今回も実質0元だ。

晋舎青年旅舎部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント有り。少し小さいがロッカーもある。部屋の鍵は無しなので出入りは自由だ。共同のトイレ・シャワーは高層アパートのゲストハウスなのでトイレ・シャワー一体型だよ。洗濯機も一緒にあるよ。これは籠もられたりすると緊急事態時に困る。まあ、これは仕方ないな。でも、ちゃんと老板娘が掃除しているので衛生状態は大丈夫だ。これなら国慶節の避難先には使えそうだ。

まだ開業したばかりのようで客は少なく静かだ。25Fにあるので共有スペースからは太原の街が一望でき眺めは良好だ。徒歩10分圏内に太原駅、太原バスターミナル、スーパーマーケットの美特好(SPAR)から地元民用の食堂まで揃っているので長期滞在には非常に便利な立地だ。

太原文廟

太原文廟11:30頃、太原駅近くの太原文廟を訪れる。山西省民俗博物館にもなっており入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物と思ったら、今日は月曜日で休館であった。

太原文廟の壁で立ち小便仕方がないので北隣にある崇善寺へ向かうが、おっさんが文廟の壁で立ち小便している。これは一大事である!中国人が尊敬する孔子を祀る文廟でこの様なことが起きるとは・・・。こういったおサルさんは太原駅前にいる武警に駆除してもらうしかないな。古代中国ではこの様なことは起きなかったはずだが、一体誰がこんな中国にしたのだ?

崇善寺

崇善寺11:50頃、崇善寺に到着、入場料は無料。

崇善寺崇善寺は宋代に創建され元の名称は宋延寿寺、明代に拡張され崇善寺と改称し皇家寺院となる。清の同治年間に火災で大部分が焼失し大悲殿のみが現存する。

崇善寺大悲殿は明代に建立され殿内には3体の菩薩像が安置されている。中央に千手千眼観音、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩があり明代の貴重な仏教芸術作品になる。しかし、大悲殿は撮影禁止である。

崇善寺

関羽像そして、境内には伽藍殿が有り関羽、関平、周倉の像が安置されている。

関羽関連の壁画伽藍殿や像は新しいのだが、殿内の壁に関羽に関する故事が描かれており一見の価値ありだ。境内は参拝客が途切れることはないが静かである。喧噪に包まれた太原駅が近いにも関わらず幽静である。13:00頃、崇善寺を離れる。

太原駅

太原駅13:15頃、太原駅にやってきた。ネットで予約しておいた明日の娘子関と明後日の大同行きの切符を受け取るため窓口に並ぶ。

太原駅切符売場混雑しているが切符売場では駅員のおばちゃんが目を光らせているのでおサルさんによる割り込みはなく平和だと思ったが、後ろのおっさんが密着してきて首に鼻息が・・・。割り込み防止か男同志なのかは知らないが密着は止めてほしい。13:35頃、切符を受け取る。

打鹵麺

打鹵麺宿へ戻る前に昼食に打鹵麺(8元/約160円)を食べる。打鹵麺は山西省の名物麺料理であんかけそばみたいな感じだ。手打ちの平麺にニラ、ネギ、卵などの具材が乗っている。スープは醤油系の薄口だろうか?これは美味い!

茄子肉絲麺

茄子肉絲麺夕飯は近くの食堂で茄子肉絲麺(8元/約160円)を食べる。注文を受けてから製麺機で麺を作り鍋へ麺を投入。細麺の上にナスと豚肉の細切りが乗っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 0.5元 路線バス
合計 19.5元

太原→娘子関

太原駅06:05頃、太原駅にやってきた。今日は万里の長城の関の一つである娘子関を訪れる。いつもの切符とパスポートの確認、手荷物のX線検査を済ませ待合室へ。

太原駅既に改札が始まっており自動改札機を通りホームへ移動。

6034次の行先票まずは行先票を撮影して乗車する。

6034次の切符今回の列車は06:30発、太原→石家荘北の6034次だ。席は硬座、運賃は9.5元だ。娘子関まで約4時間の乗り鉄である。定刻より1分早く列車が発車して乗り鉄が始まる。車両はエアコン無しの扇風機車両だが太原の朝は冷え込むので窓は閉まっている。乗車率は9割以上でほぼ満席だ。利用客は地元民が中心になっている様子だ。

09:30頃、陽泉に到着し、ほとんどの乗客が下車する。陽泉は太原の東に位置しており山西省中部の晋中で比較的大きな街だ。陽泉を過ぎると列車内は空いており3列シートを占領して寝ている乗客が現れる。

娘子関駅10:50頃、娘子関駅に到着する。駅を出るとボリタクが待機しているが駅前通りを東へ進む。ボリタクで固関長城へ行くことも可能だ。平日でも観光客がおり、とりあえず観光客について行けば娘子関に到着するだろう。

万里の長城・娘子関

娘子関入場券5分ほど歩いて万里の長城・娘子関に到着する。意外にも駅のすぐ近くであった。入場料は20元だ。

娘子関娘子関は山西省平定県の北東45kmの河北省との境界にある娘子関鎮に位置している。

娘子関北斉の天宝6年(555)に建設され、唐の太宗の妹である平陽公主が女性で構成された軍「娘子軍」を率いてこの地に駐屯したために娘子関と呼ばれるようになった。

娘子関現存するのは2つの大門と長さ650mの城壁になり、南門の額には「京畿藩屏」の四字が記されている。

平陽公主の像城楼には「天下第九関」の額があり、娘子関を守っていた平陽公主の像が安置されているが時代は不明だ。

娘子関関帝廟そして、娘子関には関帝廟があるのだが、金持ち中国人たちのガイドの説明を盗み聞きしていたら他の関帝廟と同じということであった。

娘子関関帝廟殿内には関羽、関平、周倉の像が安置されている。

娘子関関帝廟天井に玄天大帝の額があり光緒26年7月と記されているので清朝末期には関帝廟が有ることになる。で、関帝廟には抗日戦争のパネル展示があり、娘子関は百団大戦の主戦場であり日本軍により娘子関は陥落している。でも、百団大戦は勝利だそうだ。

娘子関続いて長城を登るのだがかなり急になっている。

娘子関足下に注意しながら登っていくが下を見るとほぼ真下に城楼が見えるほどの急な階段になっている。

娘子関途中で勾配が緩くなるというか長城の脇を農道が通っている。これだと遠回りすると入場券買わずに長城を歩けるようだ。どうも、長城は観光用に作られた感が強い。湖南省鳳凰の南方長城みたいな感じだ。

娘子関長城は途中で終わっており山道が続いているが立ち入り禁止になっている。ここからは下に見える娘子関が一望できる。

娘子関12:30頃、長城を下りて、もう一つの大門へ行く。

娘子関こちらには額に「娘子関」と記されている。

千年古樹大門の近くには樹齢1200年のエンジュの古木がある。

西紅柿鶏蛋刀削麺

西紅柿鶏蛋刀削麺13:20頃、娘子関を離れて、13:50頃、駅前通りの食堂で西紅柿鶏蛋刀削麺(6元/約120円)を食べる。今回はいつもの刀削麺とは少し違い麺の上に卵焼きとトマトが乗っている。西紅柿鶏蛋湯に麺が入っているという表現の方が適切かもしれない。で、値段の割に麺の量が多い。田舎だから物価が安いのか?

食後は駅周辺を探検。駅の西側が娘子関鎮の中心部で小さな街になっており食堂や商店があるので物資補給が可能だ。他には何もないので14:50頃、駅前に戻る。待合室は16:00から開くので1時間ほど駅前で待機となる。駅が開くのを待っていると太原や石家荘へ戻る観光客たちが駅に戻ってくるが駅が閉まっているので街の方へ暇つぶしに去っていく。

娘子関→太原

15:55頃、駅が開いたので窓口に並ぶ。利用客の少ない駅なので割り込みはなくバトルも発生せずに平和だ。16:00頃、窓口が開きネットで予約しておいた太原行きの切符を受け取る。

詔山4型(SS4)16:40頃、改札が始まりホームへ移動する。ちょうど詔山4型(SS4)が牽引する貨物列車が通過していく。この区間ではまだまだ詔山型が現役で活躍している。

和諧型電気機関車HXD3C16:44に6033次が入線してきた。客車を牽引しているのは和諧型電気機関車HXD3Cだ。この区間でも韶山型が消えつつあるのか。

6033次の切符16:51発、石家荘北→太原、6033次に乗車する。席は硬座、運賃は9.5元だ。定刻より2分早い16:49に列車が発車する。太原到着は21:16の予定だ。

6033次の行先票朝乗車した6034次が6033次になって太原へ戻るので行先票は朝と同じだ。

扇風機車両乗車率は1割ぐらいなので3列シート占領で昼寝中の乗客が見られる。乗務員も足を伸ばしてくつろいでいる。おそらくこの先の陽泉で太原行きの乗客が一気に乗車してくるのだろうが。まあ、それまでは平和ということだな。

18:04頃、陽泉に到着する。予想通り乗車率急上昇で混雑してくる。18:10に陽泉を発車する。乗車率は8割ぐらいで表面上は平和である。

太原駅21:16頃、太原に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
娘子関 20元
合計 34元

山西省太原 崛囲山・竇大夫祠

山西省旅行記2015

崛囲山へ

並ばない中国07:00頃、許坦西街のバス停から824路に乗車。運賃は0.5元で終点の下元へ向かう。07:45頃、下元に到着し、ここで12支路のバスに乗り換える。下元は路線バスのターミナルになっているので人が多いボリタクも多い。バスを待っていると、いつもの我先にで乗車バトルの光景が見られる。なぜ並べないのだ?

08:00頃、12支路のバスが到着し乗車バトルが発生。今回は乗車バトルに参戦しおサルさんの群に飛び込み乗車する。08:55頃、呼延村で下車する。ここでほとんどの乗客が下車しており崛囲山への登山客だ。

関公廟

関公廟すぐ目の前に関公廟があったので見物するが内部は撮影禁止で山門だけの撮影になる。創建時期は不明で2012年に再建されたとあり、建物が全て新しいので昔から本当にあったのかも疑わしい。

崛囲山登山

崛囲山関公廟を出て崛囲山への山道を進む。今日は崛囲山にある多福寺を目指す。まずは山の上にある仏塔へ向かう。登山客が多く同じ方向へ歩いているので道に迷うことはない。途中で登山道の階段に入りひたすら階段を上る。

七層舎利塔09:55頃、山の頂上にある仏塔に到着する。ロンリープラネット山西によれば、この仏塔は宋代に建立された煉瓦造りの七層舎利塔だそうだ。

太原の街仏塔からは太原の街が一望できる。太原市内は霧だかスモッグで白くなっているが一昨日までの雨で空は奇跡的に青い。

崛囲山崛囲山の空は快晴で秋の青空だ。涼しい風が山の中を吹き抜けていく。

多福寺

多福寺10:10頃、多福寺に到着する。入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

多福寺多福寺は唐の貞元2年(786)に建立され、宋代末期に戦火により破壊されるが、明の洪武年間に再建される。

多福寺寺には僧侶はおらず博物館になっている感じだ。境内に畑があったりして野菜は自給自足か?

多福寺本殿の大雄宝殿に安置されている仏像がかなりの歴史がありそうで柵で覆われている。他の殿にも古そうな仏像があり雰囲気はなかなか良い。歴史を感じさせ一見の価値ありだ。11:30頃、多福寺を離れる。

北宋の名将・呼延贊の呼延村

呼延村12:40頃、呼延村のバス停に戻ってきた。バス停近くに石碑があったので見てみると、呼延村は宋代から呼延の名称を使い始め、伝説ではこの地が北宋の名将である呼延贊の牧場であったと伝えられている。村には呼延姓が多く村では呼延贊が崇拝されている。

呼延贊と言えば楊家将演義にも出てくる将軍で楊継業とも親しい人物である。呼延村という名称で呼延贊と関係があるのかと思っていたが、本当に関係があったとは!これは思わぬ収穫である。

13:00頃、12支路のバスが到着し乗車バトルになる。今回もおサルさんの群に飛び込みバスに乗車する。13:45頃、下元に戻り、14:00頃、1路のバスで太原駅へ向かう。

太原駅

太原駅14:30頃、太原駅に到着するが、駅前はカオス度やや高めだ。

太原駅前の武警そして、駅前には自動小銃を持った武警が警備している。そこまで重装備しないといけないほど太原の治安は悪いのか?切符売場の位置とかを確認したので駅前での調査は完了。

続いて明日の宿の太原晋舎青年旅舎の場所を確認しておく。住所からして高層アパートの25階なので、いつものパターンだと入口が分かり難い。周辺を歩いてみるとやはり看板とか出ていないので、それっぽい高層アパートの駐車場入口で保安のおっちゃんに聞いたら、やはりここであった。で、中に入り場所を確認する。

宿の場所を確認したのでバス停へ向かうが、職業斡旋のおっちゃんに「招聘保安」と言われる。周辺に誰もいなかったので明らかに自分に声をかけている。自分は中国の田舎者に見えるらしい。いつの間にか農民工の仲間入りをしていたようだ。今まで「打車」「住宿」「小姐」はあったが職業紹介は初めてである。15:25頃、駅前から812路のバスに乗車して宿へ戻る。

紅焼茄子蓋飯

紅焼茄子蓋飯夕飯はイスラム食堂で紅焼茄子蓋飯(10元/約200円)を食べる。ナスが美味い!

しかし、ここでイベント発生!後ろで注文していたおっちゃん3人組がビールを注文していた。おい!おい!ここは回族のイスラム食堂だぞ!当然ながら店の姉ちゃんにビール無いと断られる。ウルムチで同じイスラム教徒のウイグル族が暴動起こすのも無理ないなと感じる。このおっちゃんたちは学校でイスラム教徒は酒と豚肉はダメだと習っていないのか?

肉絲麺

肉絲麺食べ足りないので他の店で肉絲麺(8元/約160円)を食べる。ここの麺も手打ち麺なのだがイスラム食堂の麺とは少し違っており、うどんみたいな感じだった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 2.5元 路線バス
合計 20.5元

竇大夫祠

07:00頃、許坦西街のバス停から824路に乗車。公交ICカードなので運賃は0.5元で終点の下元へ向かう。07:45頃、下元に到着し、今日はここで12路のバスに乗車して、途中835路に乗り換える。

竇大夫祠09:05頃、終点の中北大学で下車して、09:10頃、竇大夫祠に到着する。入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

竇大夫祠竇大夫祠は春秋戦国時代の晋国大夫である竇犨を祀る祠であり、雨乞いの祈祷が行われていた場所でもある。祠の隣には保寧寺、観音閣、趙公館がある。

竇大夫祠現在の祠は宋の元豊8年(1085)に建立され、元の至元4年(1267)に再建され、明代、清代に渡り修復が行われてきた。竇犨は晋国の大夫を務め治水に大きな功績がある人物である。孔子が竇犨を訪れようとしたことで趙鞅に殺害され、孔子は竇犨の死を悲しみ晋国に足を踏み入れることはなかった。

竇大夫祠本殿の天井は八卦を表すように組まれており、元代の建築物になる。境内はそこそこ観光客があり太原の有名観光地のようだ。

保寧寺保寧寺は明代に建立されたが現存する建物は1つのみで関羽、関平、周倉の像が安置されており関帝廟と化している。

関羽像関羽、関平、周倉の像はかなりの年代物であり歴史を感じさせる。

関羽像像は明代の物で歴史的価値が高いようで殿内の像は柵で保護されている。

10:30頃、竇大夫祠を離れ、遅めの朝食に饅頭4個(2元/約40円)を購入して、11:00頃、835路のバスで市内へ向かう。途中で渋滞が酷いので徒歩で山西博物院へ向かう。

山西博物院

山西博物院入場券13:15頃、山西博物院に到着する。入場料は無料でパスポートを提示して入場券を受け取る。

山西博物院展示内容は主に晋商や仏教関連に力を入れている様子だ。

山西博物院他には青銅器も多く展示されていたが、メインは晋商や仏教関連だ。

三国時代の貨幣三国志関連に何かないかと探してみると、蜀、呉、晋の貨幣が展示されていた。館内は比較的空いておりゆっくり見物できるが見学者のマナーは悪い。ガラスケースに触っている場面を多々見かけガラスは指紋だらけで汚れている。ガラスケースは触らないように見ることはできないのだろうか?14:30頃、山西博物院を出て宿へ戻る。

家常豆腐蓋飯

家常豆腐蓋飯夕飯は近くの食堂で家常豆腐蓋飯(8元/約160円)を食べるが、皿にビニール袋が被せてある。中国では食器を洗うのが面倒でビニール袋を被せて盛り付けをしている店があるのだ。基本的に農民工のおっちゃんたちがよく利用している食堂だとよく見かける。

夜に12306.cnで明後日の太原-娘子関の切符と明々後日の大同行きの切符も予約しておく。それとeLongで大同での宿も予約と支払いをしておく。当初の予定では五台山へ行こうと思ったのだが五台山の景区内バスが清明節以降運行停止となっているので今回は見送る。でも、10月には復活するような情報もあるが、そこは中国なので当てにはならない。
五台山は来年まで様子見だな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 120元 1泊30元×4
鉄道 9.5元 硬座 太原→娘子関
鉄道 9.5元 硬座 娘子関→太原
鉄道 43.5元 硬座 太原→大同
バス 4元 路線バス
合計 201.5元

山西省太原 永祚寺(双塔寺)・唐槐公園

山西省旅行記2015

平遥駅へ

向かいの客桟に宿泊している団体客のおっちゃんたちの痰吐きの音で目が覚める。同じドミトリーの欧米人たちは不快な音には気づかず夢の中だ。今日は朝から雨が降っている。平遥を離れて太原へ移動するのだが雨に降られるとは・・・。金持ちの団体客のおっちゃんたちは電動カートで移動し雨の音だけが響く古城に戻る。

平遥駅昼前にユースホステルをチェックアウトする。小雨が降る中で古城西門へ向けて歩いていくが、ボリタクのおっちゃんたちがしつこい。12:15頃、平遥駅に到着。いつもの切符と身分証確認の後に手荷物のX線検査がある。

平遥→太原

K7808次の切符12:52発、K7808次、運城→大同行きで太原南駅へ移動する。席は硬座、運賃は15.5元だ。太原南駅は高速鉄道駅と機能しているがK7808次は珍しく太原と太原南の両方に停車する。次の宿は太原駅より太原南駅の方が近いので都合がよい。

しかし、列車遅延が発生している。まあ、ダイヤ通りに運行できないのはいつものことなので慣れてしまっている。湘南新宿ラインや中央線とかだと、「勘弁してくれよ!」と言いたくなるが、中国だと「あー、またか!中国だし・・・。」となってしまう。

K7808次12:55頃、改札が始まりホームへ移動する。

K7808次の行先票12:59列車が到着してすぐに乗車して荷物置き場を確保する。停車時間が短く荷物をおくとすぐに列車が発車する。太原南駅までは約2時間の道のりになる。

太原南駅

太原南駅14:30頃、太原南駅に到着する。ここから路線バスでの移動になるのでバス乗り場へ移動する。

バス停

バス停

バス停太原南駅からはバスは8路線出ている。ここからは824路のバスで許坦西街(许坦西街)へ向かう。

公交ICカードその前に太原の公交ICカードを購入しておく。バス乗り場の地下に服務処があったので聞いてみたらカードが買えるということで100元札出して購入する。太原では身分証が購入時に必要でパスポートを提示する。名前とパスポート番号を入力して、保証金30元、カード2元、残額68元をチャージする。記名式スイカに近い感じだな。

太原では1元バスは公交ICカードだと5割引きの0.5元なので、保証金とカードの合計金額32元なので32回以上乗車する場合は公交ICカードの方が得になる。

太原塢巢国际青年旅舍

太原塢巢国际青年旅舍15:10頃、許坦西街(许坦西街)のバス停で下車する。20-30m戻った所に二妹飯店というレストランがあるので、そこの路地を奥へ進むと突き当りの手前で太原塢巢国际青年旅舍(太原坞巢国际青年旅舍/Wuchao International Youth Hostel)に到着する。バス停から2分ぐらいの所にあった。

eLongで予約しておりチェックインは問題なく完了。Booking.comでも予約は出来たけどeLongでセールをしていたので今回もeLongで!1泊27元(eLongの特価)8人ドミトリーで5泊する。
支払いは貯めておいたキャッシュバックを使い実質0円。

太原塢巢国际青年旅舍肝心の部屋だが窓大きく広さはまあまあかな。エアコン無しだが扇風機は有りだ。各ベッドには照明やコンセントは無し。Wi-Fiの電波は良好、ネットも快適だ。共同のトイレ・シャワーは招待所レベルであった。トイレ・シャワーは一体型だよ。これ別々にしてくれないとシャワー使われたら30分は使えないってことだからな。

美特好16:00頃、小雨が降る中で周辺の探索へ出かける。西へ5分ぐらいの所にはスーパーマーケットの美特好があったので物資補給は問題なさそうだ。

洋葱炒肉蓋飯

洋葱炒肉蓋飯夕飯はイスラム食堂で洋葱炒肉蓋飯(10元/約200円)を食べる。玉ねぎと牛肉の炒めものがご飯の上に乗っている。炒めものの玉ねぎが美味い。

青菜拉麺

青菜拉麺蓋飯だけでは物足りないので別のイスラム食堂で青菜拉麺(8元/約160円)を食べる。この店は珍しく麺量が多い。スープは塩味が濃い目に効いている。
塩系ラーメンか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 0.5元 路線バス
公交ICカード 32元
合計 50.5元

雨で動けず

昨日から雨が降ったままで天気が悪い。
暑さもなくなり涼しくなっているので、どうやら山西省は季節が夏から秋へ変わったようだ。雨が降っていてはどこへも行けない。

河撈麺

河撈麺昼過ぎに近くの食堂で河撈麺(7元/約140円)を食べる。河撈麵は山西省、陝西省あたりで食べられている麺料理だ。柔らかめの麺にジャガイモ、唐辛子、玉子焼きなどの数種類の具材が乗っている。具材が多い点からすると臊子麺に似た印象を受ける。スープは少なめになっており拌麺にも近い感じかな。味は辛くなく具材が美味く麺の食感もよく食べやすい。

夕方はイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約160円)を食べて、帰りに近くの市場で饅頭6個(3元/約60円)を購入する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
合計 18元

白雲寺

07:10頃、宿近くの許坦西街のバス停から812路のバスに乗車して双塔寺北路へ向かう。
運賃は公交ICカードで0.5元。本来は812路のバスは許坦西街のバス停に停車しないが周辺の大規模など迂路工事の影響で臨時で停車するようになっている。812路は太原駅にも行くので利用価値は高い。

08:00頃、双塔寺北路で乗客全員が降ろされ、ここからは南東へ歩いて双塔寺へ向かう。双塔寺まで行くかと思ったが途中で運行中止になった。道路工事で寺まで行けないのか?双塔寺へ向かうが入口が見つからない。高徳地図で確認しながら歩くが白雲寺の標識が先に見えてきたので双塔寺は後回しにする。

白雲寺09:30頃、白雲寺に到着する。入場料は30元のはずなのだが、入場券売場はなく参拝客が自由に出入りしており無料になっていた。

白雲寺白雲寺(白雲禅寺)は唐代の名宰相である狄仁杰が母のために建立した千年古刹の禅寺である。明の崇禎13年(1640)に浄業庵、清の康熙2年(1663)に天澤和尚により大雄宝殿が建てられ、その後も拡張と修復が繰り返されるが、文化大革命により多くの建物が破壊される。2002年に再建が始まり現在に至る。

関羽像境内には何故か赤兎馬に乗った巨大関羽像がある。

関羽像そして、伽藍殿には関羽、関平、周倉の像がある。

白雲寺境内はそれほど広くないが清代の建物が一部残っている。太原市内では比較的規模の大きい寺院である。10:20頃、白雲寺を出る。

永祚寺(双塔寺)

永祚寺(双塔寺)11:05頃、双塔寺に到着する。入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。寺の門前近くには服装城があり衣料品満載のトラックが通ったりするので少々カオス度が高い。

永祚寺(双塔寺)双塔寺の正式名称は永祚寺と呼ぶ。双塔寺は太原市内南東に位置しており、妙峰禅師により明の万歴27年(1599)に創建された。境内に宣文塔と文峰塔の2つの仏塔があるため双塔寺と呼ばれている。

永祚寺(双塔寺)双塔寺は太原市内の主要観光地でもあるので観光客がそこそこいる。寺ではあるが僧侶はおらず博物館としての運営になっているようだ。

永祚寺(双塔寺)大雄宝殿は煉瓦づくりになっており内部はヤオトンのようになっている。

永祚寺(双塔寺)宣文塔と文峰塔は近くで見ると結構大きいし高さがある。

永祚寺(双塔寺)明代に2つの仏塔が建立されているが当時の建築技術の高さが伺い知れる。

宝賢堂集古法帖

宝賢堂集古法帖宣文塔と文峰塔を見物して、碑廊の宝賢堂集古法帖を見物していく。宝賢堂集古法帖には歴代王朝の碑が収集されているようなので、三国志関連で何かあるか探してみることにする。

呉の皇象の書

呉の皇象の書すると、三国志関連の碑がありました!まずは、呉の皇象の書。皇象は侍従、青州刺史を務めた人物、書家として知られ八絶とも称されていた。

後漢の張芝の書

後漢の張芝の書こちらは後漢の張芝の書。張芝は書家として知られ草書の達人で草聖とも称された。

司馬炎の書

司馬炎の書続いて司馬炎の書。

蔡琰と魏の鍾繇の書

蔡琰と魏の鍾繇の書こちらは蔡琰と魏の鍾繇の書。蔡琰は後漢の高陽郷侯である蔡邕の娘。曹操とは面識がある人物である。

鍾繇は鐘会の父親。書家の達人でもある。他にも書聖である王羲之とかのもある。ガラス越しで見ることになったが、おサルさんたちの落書きから守るためには仕方がない。しかし、これは意外な収穫であった。13:00頃、双塔寺を離れる。

建南汽車站

建南汽車站13:30頃、55路のバスに乗車して建南汽車站付近で下車する。建南汽車站は陽泉など東へのバスが発着している。

香菇油菜蓋飯

香菇油菜蓋飯腹が減ってきたので近くの食堂で香菇油菜蓋飯(9元/約180円)を食べる。シイタケと油菜の炒めもののご飯の上に乗せている。

唐槐公園

唐槐公園食後は建南汽車站の隣にある唐槐公園へ向かう。14:30頃、唐槐公園に到着。唐槐公園は狄村に位置しており唐の名宰相である狄仁杰の故郷でもある。

狄梁公故里碑の碑亭唐槐公園を入るとまずは狄梁公故里碑の碑亭があり、地元民の爺ちゃんたちが日向ぼっこをしている。爺ちゃんたちは撮影の邪魔なのだが、この石碑は新しいので重要度は低い。

狄梁公故里の石碑重要度が高いのは碑亭の東側にある狄梁公故里の石碑で、こちらは清代の石碑になる。

千年古樹の唐槐そして、公園の中程には狄仁杰の母が植えたと言い伝えられる千年古樹の唐槐がある。樹齢は1300年以上になるエンジュである。

狄梁公祠公園奥には狄梁公祠があり記念館になっておりパネル展示と狄仁杰像がある。

狄梁公祠ただし、開館が火曜から日曜の09:00-11:00、15:00ー17:00で開館時間が短い。15:30頃、唐槐公園を出て宿へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1.5元 路線バス
合計 19.5元