山西省太原 晋祠・浄因寺(土堂大仏)・太原文廟

山西省旅行記2015

大同→太原

大同駅09:40頃、大同青年旅舎をチェックアウトする。華厳寺のバス停から大同駅までバスを乗り継いで行こうと思ったが、乗り換えのバス停が2つ先だったのでそのまま歩いて大同古城の外へ出る。古城の西側にある二医院のバス停から30路のバスに乗車。運賃は1元で10:15頃、大同駅に到着。

切符売場で予約しておいた太原行きの切符を受け取る。窓口が5つ開いていたので10分ほど並ぶだけで済んだが、前の姉ちゃんが朝の太原行きの切符を払い戻している。それは最初に狙っていた切符なのだが・・・。

いつもの切符と身分証の確認は珍しく駅員のおばちゃんがパスポートを確認している。手荷物のX線検査を済ませて待合室へ。改札口には肥料袋が並んでおり乗車バトルの気配が立ちこめる。自分もまだ誰も並んでいない改札口の先頭を陣取って乗車バトルに備える。

太原行き切符今日は11:55発、大同→杭州のK891次に乗車し太原まで移動する。席は硬座、運賃は43.5元だ。

大同駅11:25頃、乗車バトルが始まる直前にイベントが発生する。改札が始まる前に老人や赤ん坊連れの乗客は先に乗車できるのだが、老人2人組が8月26日の切符で乗車しようとしていた。今日は9月26日、1ヶ月違うじゃないか!駅員が列車長呼んでその場で精算して乗車していたが日付を間違えて購入していたようだ。中秋節前だから早めに購入したつもりが実際は間違えていたようだ。どこまで乗車するかは知らないが年寄りに無座は耐えられるか?

大同駅改札が始まり先頭なので余裕でホームへ。後方の状況は確認していないが大体いつもの通りだろう。

大同→杭州 K891次の行先票行先票を撮影して乗車する。

列車内余裕で荷物置き場を確保して発車を待つ。杭州行きなので農民工のおっちゃんたちや無座の乗客が多くカオス度はやや高めだ。定刻より2分早く11:53に列車が発車する。太原までは約4時間の乗り鉄だ。

発車後間もなくして乗務員たちが乗客の荷物検査を始める。車内検札でなく荷物検査だ。乗客の荷物を勝手に開けて確認していくが、こちらの荷物まで勝手に開けようとする。何しとんねん!

日本なら問題になるが中国では乗客の荷物を勝手に開けるのは問題ないようだ。勝手に開けられるのは気分が悪いので自分で開けて中身を見せる。乗務員はポメラが気になったようで「これ何?」と聞いてくるので「電脳」と答えておくが値段まで聞いてきた。値段は関係無いやろが!

中国の鉄道は乗務員が乗客の荷物を勝手に開けなければならないほど治安上の問題があるのか?乗警は今回も拳銃を装備していた。表面上はいつもの中国だが8年前と比較すると明らかに治安に変化があるようだ。

太原の手前になるとカオス度急上昇でお盆や年末の帰省ラッシュのような混雑になる。通路の無座の乗客が溢れ、おまけに荷物棚に置けない荷物まで通路を塞いでいる。もう人多すぎでトイレにも行けません。

太原駅15:47、太原に到着して今回の宿も駅近くの晋舎青年旅舎へ。

晋舎青年旅舎

晋舎青年旅舎駅から10分の高層アパートの25Fにあり場所が分かり難いが一度覚えれば楽勝でたどり着ける。駅近くなので交通の便が非常に便利だ。16:15頃、晋舎青年旅舎に到着。

宿からの眺め今回は3泊で1泊40元、宿代はeLongで予約時に支払い済みだ。前回宿泊時に登記しているので登記は省略となった。太原の街を見ながら明日の計画を練っておく。

太原駅切符売場17:00頃、太原駅で鄭州行きの切符を受け取りに窓口に並ぶ。既に民族大移動が始まっているようで長蛇の列だ。で、15分ほどで順番が来たが自分が並んだ窓口は電光掲示板には「退票・售票窗口」と表示されているのに窓口のおっさんは「只能退票」(払戻だけ可)とかほざきやがる。退票だけなら電光掲示板の表示直せよ!

15分無駄にして隣の窓口に並び直す。30分並んでようやく鄭州行きの切符を受け取るが、隣の窓口は表示を直さないので窓口のおっさんはオウムのように「只能退票」を繰り返し言うだけだ。ある意味で典型的なチャイナクオリティとでも言うべきか?

西紅柿鶏蛋麺

西紅柿鶏蛋麺夕飯は西紅柿鶏蛋麺(7元/約140円)を食べる。麺の具材にトマトと卵焼きが乗っかっている。スープにもトマトが使われているようで赤っぽい。

磨菇油菜蓋飯

磨菇油菜蓋飯別の店で更に磨菇油菜蓋飯(8元/約160円)を食べる。キノコと油菜の炒め物がご飯の上に乗っかっている。キノコの食感と油菜が美味い。

夜に12306.cnで国慶節の大型連休明け10月8日の鄭州→北京西の切符を確保する。一昨日辺りから鄭州→北京西の切符の状況を確認していたが完売状態でキャンセルが出ても僅かの差で購入できず完売になっていた。切符の状況を確認していたら運良く6枚キャンセルが出て直ぐに購入。その後切符の状況を確認していたが8分後には再び完売になった。ネット上でも民族大移動の切符争奪戦が展開されていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
バス 1元 路線バス
鉄道 93元 硬座 鄭州→北京西
合計 93元

無料開放の晋祠

太原駅バス発車場所地図06:05頃、宿を出て太原駅へ。まずは発車場所を確認する。今日は世界旅游日で太原では晋祠(80元)、中国媒炭博物館(60元)が無料開放される。この機会は逃せないので太原駅前で308路のバスに乗車し晋祠へ向かう。運賃は2.5元だが公交ICカードで1.25元、06:20頃、308路のバスが発車する。程なくして車内は晋祠公園への観光客で混雑する。07:15頃、終点の晋祠公園の駐車場に到着。

晋祠博物館既に公園内は観光客だらけで民族大移動が始まっている。公園内の見物は後回しで、07:40頃、奥にある晋祠博物館に到着する。無料開放なので入場券売場には入場券受け取りの行列ができている。

晋祠の保安そして、晋祠博物館には警棒と盾を装備した調教師(保安)のお兄さんたちが警備に集まってきました。一般の観光客には関係ないのですが、ここまで重装備にしていないと一部のおサルさんたちを調教できません。おサルさんたちが暴れてどうやって調教されるのか見てみたい気もしますが平穏無事に晋祠を見物するのが最優先です。

晋祠博物館入場券08:00に開館し晋祠博物館の見物開始。既に観光客で溢れて大混雑だ。

晋祠博物館晋祠は西周の諸侯国である晋国の始祖・唐叔虞を記念して建立されている。創建は北魏より以前になるが、北斉、隋、唐、宋で拡張されてきた。中国で現存する古典園林の中で最も早く建設された皇家祭祀園林である。

晋祠博物館古代祭祀建築、園林、彫塑、壁画、碑刻芸術が一体となり三晋文化の集大成とも言われる。晋祠景区は晋祠公園と晋祠博物館に別れ晋祠公園は無料、晋祠博物館は入場料80元になる。

晋祠博物館一番の見所は聖母殿になり北宋の太平興国9年(984)に創建される。

晋祠博物館聖母殿とかは混雑しているので観光客の少ないところを中心に見物していく。

晋祠博物館世界旅游日の無料開放と中秋節、日曜日が重なり観光客が滅茶苦茶多い。各所に保安や特警が警備についており不測の事態(おサルさんたちの喧嘩)に備えているこの警備体制はこのまま国慶節の大型連休最終日の10月7日まで維持されるのであろう。
民族大移動は恐ろしい。

李世民たちの像晋祠博物館を出て駐車場へ向かう。途中に李世民たちの像を撮影。10:50頃、駐車場に戻り乗車バトルの群れに参戦し308路のバスに乗車。文明旅游どころではないのでいつもの我先にの乗車だ。

交通事故

交通事故太原市区に戻ると渋滞が起き始める。そして、前方で三輪バイクが乗用車2台に挟まれた事故だ。中国は交通事故が多い。

中国媒炭博物館の行列11:45頃、迎澤橋西で下車し道路向かいの中国媒炭博物館へ向かう。11:50頃、行列に並ぶが滅茶苦茶長い。普段は入場料60元だが今日は無料開放なので観光客が押し寄せている。12:05頃、行列が長いので諦めて碑林公園へ向かう。

碑林公園汾河の対岸へ渡り12:30頃、碑林公園に到着する。碑林があるけど特に興味を引かれる物は無し。

太原晋商博物館

太原晋商博物館13:00頃、碑林公園を出て迎澤公園にある太原晋商博物館へ向かう。途中、美特好(スパー)で食糧補給をして、13:45頃、太原晋商博物館に到着。入場料は無料だ。

太原晋商博物館太原晋商博物館は晋商(山西省の商人)専門の博物館だ。建物は晋商の邸宅である大院をイメージした作りで金が掛かっていそうだ。

太原晋商博物館館内は入口で山西省運城出身の関羽像がお出迎え。商売の神様としても崇められているので博物館の展示物でも賽銭があり人気は絶大だ。

太原晋商博物館展示物は晋商が使っていた物が多数展示されている。明や清の商業を知るには興味深い内容だ。14:30頃、太原晋商博物館を出て宿へ向かう。

宮爆鶏丁蓋飯

宮爆鶏丁蓋飯夕飯は宮爆鶏丁蓋飯(10元/約200円)を食べる。宮爆鶏丁は四川料理で中華料理の定番メニューのひとつである。ピーナッツ、唐辛子と四角に切った鶏肉、キュウリ、人参を炒めてご飯の上に乗せている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 3元 路線バス
合計 17元

浄因寺(土堂大仏)

06:45頃、太原駅前から615路のバスに乗車。運賃は0.5元、07:10頃、勝利橋東で下車し、3分ほど歩いて835支路のバスに乗り換える。終点の中北大学まで運賃は1元。

08:00頃、中北大学に到着し来た道を少し戻り脇を流れる汾河の橋を渡り南へ歩く。
土堂村に入り右手(西)に寺らしき建物が見える。あれが浄因寺であろう。

浄因寺小さな案内標識があり土堂村の中を歩いて、08:30頃、浄因寺に到着する。入場料は18元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

土堂大仏浄因寺の創建は北斉になり金、明で幾度も修復がされてきた。寺は山の崖下に位置しており外観が殿で内部が大きなヤオトンには高さ9mの大仏様が鎮座している。この大仏様は金の泰和5年(1205)に作られ晋陽第一土仏(土堂土仏、土堂大仏)と呼ばれている。

浄因寺他の殿内にはかなりの年代物の塑像が安置されており間近で見ることができる。

浄因寺奥の本殿と思われる建物には柵で保護された仏像がある。厳重な保護が施されているので金か明の仏像と思われる。

浄因寺崖の上へ石段が続いているが防災工事中で通行禁止になっていた。崖の上にも何かあるのか?

09:15頃、浄因寺を離れ中北大学へ向かう。09:45頃、中北大学のバス停から835支路のバスに乗車。運賃は1元、終点の勝利橋東で615路に乗り換え宿へ戻る。

尖椒豆芽蓋飯

尖椒豆芽蓋飯昼食は尖椒豆芽蓋飯(9元/約180円)を食べる。尖椒(青唐辛子を大きくしたような野菜)と豆芽(もやし)の炒め物をご飯に乗せている。

牛筋麺

牛筋麺夕飯は牛筋麺(5元/約100円)を食べる。牛筋麺と言っても「牛すじ」が入っている訳ではありません。
牛筋麺は中国中西部の漢族の麺料理で、きしめんぐらいの幅広麺になっており表面に泡の跡があり柔らかい食感が特徴だ。辣油、胡麻ダレなどをかけて混ぜてから食べる。3種類のタレが入っており甘めで美味い。やわらかい麺の食感もなかなか良い。牛すじが入っているのだと思っていたのだが実は違っていた。中華料理は奥が深い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 3元 路線バス
合計 22元

山西省民俗博物館(太原文廟)

太原文廟朝から天気が悪く小雨が降ったり止んだりだ。09:50頃、太原駅近くの太原文廟を訪れる。山西省民俗博物館になっており入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

太原文廟太原文廟の創建は北宋の太平興国7年(982)になり、元は太原府城西の水西関街にあった。金代、明代で修復と拡張が行われたが、清の光緒8年(1882)に汾河の氾濫により被害を受け、清の同治年間に火災で焼失した崇善寺の跡地である現在の場所に移された。境内の照壁と晋王府鉄獅子は明代の物になる。

太原文廟文廟なので孔子を祀る大成殿があるが内部には孔子に関する資料館になっており正面に孔子像がある。

太原文廟他の建物は山西省の気候風土や生活習慣などの資料展示になっている。境内には各地から収蔵した石像などが保管されており文物収蔵に力が入っているようだ。

太原文廟ただ通路にも古鐘が置かれていたりと手狭になってきている気配がする。

臨県小拉麺

臨県小拉麺10:30頃、早めの昼食に臨県小拉麺(8元/約160円)を食べる。臨県は太原の西に位置しており、そこの名物麺料理のようだ。具材に鍋で煮込まれた豚肉、ジャガイモ、豆腐干、タマネギ、白菜、ニラ、唐辛子、インゲン、生姜が入っている。この具材のスープが麺のスープになっている。日本の料理で例えると麺の具材に肉じゃがを使用しているような感じだ。具材が煮込まれて味が染みているので美味い。

今日は鄭州まで移動するので食料に饅頭を購入しておく。宿に戻り夕方まで待機させてもらう。

太原→鄭州

太原駅17:50頃、チェックアウトして太原駅へ移動。

武警駅前は自動小銃を装備した武警が警備中。

太原駅待合室18:00頃、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。自動改札機の前に農民工のおっちゃんが既に1人陣取っている。自分も先頭を陣取って乗車バトルに備える。椅子に座って待っているおっちゃんたちは痰吐いたり、手鼻噛んだりといつもの光景だ。いや、中国で痰吐きや手鼻がいつもの光景では困る。孔子や孟子たちが築いた中国のイメージを壊す行為はやめなければならないだろう。

1551次の切符今回の列車は19:30発、太原→連運港東の1551次で鄭州まで乗り鉄だ。席は硬座、運賃は69元、距離は577km、移動時間10時間37分だ。乗車距離は577kmで、日本で例えると東海道新幹線の東京-新大阪552.6kmより少し長いぐらいだが中国では短距離になる。18:25頃、一番乗りで並んでいた農民工のおっちゃんが何故かこちらの後ろに並んできた。先頭を陣取っていたのに何故後ろに並ぶ?これは自動改札機の使い方知らないとか?

自動改札機を研究中

自動改札機を研究中で、空いた自動改札機には別の農民工のおっちゃんたちが陣取って自動改札機の使い方を研究中。使ったこと無いようだ。

隣は誰も並んでいない18:45頃、駅員が改札口にやってきてまもなく乗車バトルが始まるが、何故か隣の自動改札機には誰も並んでいない。

自動改札機の前に誰もいないこの誰も並んでいない自動改札機も使えるのだが後ろの乗客たちは気付いていない。駅員に何故隣の自動改札機に誰も並んでいないのか聞いたら「俺も知らん」との返答。そして、駅員が隣の自動改札機も使えると言った途端に雪崩が発生。いつもの我先にか。

1551次の行先票18:50頃、乗車バトルが始まり先頭で自動改札機を通過。まずは列車の行先票を撮影しておく。

太原駅18:55頃、乗車し荷物の置き場を確保して準備万端だ。今回は3列シートの通路側なのでお湯の補給や深夜にウンコしにトイレへ行くのに都合がよい。程なくして列車内は混雑してくる。

19:30に定刻通り列車が発車する。列車内の状況は満席で無座の乗客が連結部に屯している。駅に停車するたびに混雑が酷くなりカオス度が上昇する。連結部だけでなく通路にも無座の乗客が溢れてカオス度MAXだ。夜食に饅頭を食べて寝る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
合計 14元

山西省大同 大同古城壁・華厳寺

山西省旅行記2015

大同青年旅舎

大同青年旅舎11:20頃、ユースホステルの大同子鼠丑牛国际青年旅舍をチェックアウトして、華厳寺の歩行街にある大同青年旅舎へ向かう。15分ほど歩いて、11:35頃、Booking.comで予約しておいた大同青年旅舎に到着する。

大同青年旅舎建物の3Fがユースホステルなのだが子供服店の入口に看板が出ている。店に入り進むと左手に階段があり3Fへ行けるようになっている。階段を上がるとレセプションだ。1泊35元で6泊する。登記は問題無しというかパスポート確認していない。大同は規制がかなり緩いようだ。

大同青年旅舎部屋は6人ドミトリーで各ベッドには照明やコンセントは無し。中型ロッカー(要南京錠)がある。部屋は狭めだ。部屋にトイレ・シャワーがあるが換気扇は付いていない。Wi-Fiの電波は良好でネットは問題なし。まあ、悪くはないが大同子鼠丑牛国际青年旅舍の方が広いし古民家を利用していたので良かったな。

大同古城昼過ぎに古城南門(永泰門)から2kmほど南にあるウォルマートへ買い出しへ出かける。大同古城内には鼓楼近くにコンビニはあるがスーパーマーケットは見当たらないのでウォルマートまで行かなければないらない。

ウォルマート

ウォルマートウォルマートで非常食を購入しておくがレジに並んでいるとイベントが発生する。隣のレジに並んでいるおっさんが会計が終わっていないので飲み食いしている。中国のウォルマートでは金払う前に商品の飲み食いというのがOKのようだ。

圧豆麺

圧豆麺ウォルマートで買い出しを済ませて、近くの食堂で圧豆麺(7元/約140円)を食べる。圧豆麺は大豆を麺の材料に使用しておりイスラム食堂とかで見る麺より黄色い。どちらかというと日本のラーメン屋で使われている太麺に近い感じだ。

渾源涼粉

渾源涼粉夕飯は渾源涼粉(6元/約120円)を食べる。涼粉は夏の食材で緑豆を使用したトコロテンのような食品で醤油、酢、辣油がかけられ豆、香草、豆腐干、ネギが乗っている。涼粉は各地で食べられている料理であるが渾源涼粉は大同の隣にある渾源の名物料理である。渾源は昨日登った恒山のある県である。腹一杯にはならないのでおやつ程度で食べておく感じだ。

獅舞盛世紅葡萄酒食後にウォルマートで安物ワインの獅舞盛世紅葡萄酒を購入する。1Lで12.5元だが砂糖は使われていないので一応本物か?売り場のおばちゃんに甘いやつを聞いたらこれを勧めてきたが確かに甘く飲みやすかった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 61.6元
宿泊費 210元 1泊35元×6
合計 271.6元

華厳寺

華厳寺07:50頃、ユースホステルを出てすぐ近くの華厳寺へ行ってみる。入場料は65元のボッタクリ設定になっているし・・・。

華厳寺華厳寺は遼の重熙7年(1038)に創建され、寺の名称は仏教教典「華厳経」から来ている。寺にある菩薩像は東洋のビーナスとも称されており華厳寺最大の見所である。おまけに寺の門前は広場になってきれいに整備されている。おそらく多くの住民が立ち退きをしていると思うのだが・・・。

九龍壁

九龍壁入場券08:20頃、九龍壁を訪れる。入場料は10元で良心的料金設定だ。

九龍壁九龍壁は明の洪武25年(1392)に明の初代皇帝朱元璋の子である朱桂の邸宅(代王府)に造られた照壁であり、北京の故宮にある九龍壁よりも25年早い。

九龍壁代王府は戦火により焼失してしまい九龍壁が代王府の遺物として残っている。現在、代王府の跡地で観光用に代王府の再建工事が行われている。

九龍壁九龍壁の全長は45.5m、高さ8m、厚さ2.02mになり、中国で最も早く最大規模を誇る瑠璃照壁である。九龍壁の特長は王府の九龍壁であるため龍の指は4本になっている。故宮の九龍壁は皇帝を表すので5本指の龍である。

代王府09:05頃、九龍壁を出て四牌楼から北へ向かう。九龍壁の北側では代王府の再建工事が進められており数年以内には観光用の巨大な代王府が完成するだろう。規模からして入場料は華厳寺を上回る100元コースか?

魁星楼09:15頃、魁星楼に到着。

五龍壁

五龍壁魁星楼の西にあるのが五龍壁で龍壁が残っている。

法華寺

法華寺09:40頃、東門(和陽門)近くの法華寺に到着。入場料は40元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

法華寺法華寺は名称の通り仏教教典「妙法法華経」から由来している。境内には明代の建てられた高さ18mの白色インド式仏塔があり、仏塔は微妙に傾いている。

法華寺境内の建築物はほとんどが新しく再建されたもので仏像や壁画など全てが新しい。

法華寺仏塔も修復されているので古建築目当てでの見物には向かない。

和陽門10:45頃、法華寺の東隣にある和陽門に到着。

東関華厳寺

東関華厳寺11:00頃、和陽門近くの東関華厳寺(小華厳寺、下華厳寺とも呼ばれる)を訪れる。創建は遼代の1062年になり900年以上の歴史を持つ古刹である。

東関華厳寺2009年に再建され建物は新しくなっている。以前は住民に占拠され住居、倉庫、豚小屋などとして利用されていた。再開発により寺として復活できたということだ。

打鹵麺

打鹵麺11:30頃、少し早目の昼食で打鹵麺(7元/約140円)を食べる。醤油系スープに具材がシイタケ、キクラゲ、卵焼き、トマトが入っている。具材が多く醤油系スープの味が良い。

大同古城壁

大同古城壁食後は再び東門(和陽門)へ戻り城壁にそって南門(永和門)へ向かう。2007年に大同を訪れた際はこのような立派な城壁はなく公園などもなかった。

大同古城壁大同古城は再開発により田舎から観光都市へ変貌しようとしているようだ。現在も古城内は再開発中で各所で古い住居は取り壊され新しい明清古建築の建物が次々と建設されている。この城壁もまだ完成しておらず城壁の西側ではまだ工事の真っ最中だ。

永和門12:30頃、南門(永和門)に到着する。この南門は門というより城塞になっている。幾つかの門があり中核になる門は永泰門であり地図だと南門は永泰門と表記されている。南京の中華門のような感じだ。13:00頃、ユースホステルへ戻る。

刀削麺

刀削麺18:30頃、夕飯は南門(永泰門)の近くにある麺屋で刀削麺(8元/約160円)を食べる。麺は当然美味いが醤油系スープの味が染み込んだ豚肉も美味い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
九龍壁 10元
合計 25元

雨の大同

大同古城朝から雨が降り始めて今日の大同古城の散歩は出来そうもない。

丸子豆麺

丸子豆麺09:30頃、古城内の食堂で丸子豆麺(10元/約200円)を食べる。大豆を使用した麺に肉団子(丸子)が乗っている。スープは醤油系だ。午後になり雨が止んで天気が回復してきた。

純陽宮

純陽宮14:00頃、華厳寺近くの純陽宮を訪れる。入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

純陽宮純陽宮は八仙の呂洞賓の号である純陽子から名称が来ている。創建は金末期から元初期になり、明の洪武4年に再建されており大同に現存する唯一の道教の一派である全真教の道教寺院である。

純陽宮建物は新しく2010年以降に再建されたようである。

善化寺

善化寺14:30頃、善化寺を訪れる。中には入らず外から見るだけにする。

善化寺の創建は唐の開元年間になり、創建当時の名称は開元寺であったが後晋の時期に大普恩寺に改名する。遼の保大2年(1122)に兵火により破壊され、金の天会から皇統年間にかけて再建される。明の正統10年(1445)に修復され善化寺の名称になる。

善化寺山門前には五龍壁がある。

圧豆麺

圧豆麺夕飯は圧豆麺(7元/約140円)を食べる。豆麺と同じ麺料理で濃口醤油スープと麺がいい感じで美味い。

ウォルマートでワイン

ウォルマート食後はウォルマートで食料調達だ。

赤霞珠干紅葡萄酒赤霞珠干紅葡萄酒750ml(12.5元/約250円)を購入する。

赤霞珠干紅葡萄酒アルコール度数は11.5%、生産地は山東省煙台だ。味は甘めのワインになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 33元
合計 33元

大同古城壁

大同古城壁入場券08:10頃、南門(永泰門)にやってきた。今日は大同古城壁を散策する。入場料は30元だ。

大同古城壁現存する大同古城壁は明の洪武5年(1372)に遼、金の城壁の基礎上に増築された。城壁の長さは7270m、高さ14m、4つの城門楼、4つの角楼、48の望楼があり特に北西角の乾楼が最も雄壮である。

大同古城壁現在の城壁は修復された城壁というか、新しく再建された城壁で元々あった明代の城壁は住民たちが城壁を破壊して煉瓦を自宅の資材に流用したり、土塁の部分に勝手にヤオトンを掘ったりと中国らしくやりたい放題であった。

大同古城2008年に市長が交代して就任した新市長により石炭開発一辺倒の政策から観光開発への転換が始まり城壁や古城内の寺院などの再建が始まる。城壁には10億元が投資されている。

大同古城壁きれいに再建された古城壁だが観光客は少ない。西安城壁は観光客が多いのだが、大同は城壁自体が有名ではないので観光客が訪れないのだろう。

大同古城壁しかし、城壁が復元され観光客が少なく貸し切り状態に近いので穴場ともいえる。

大同古城壁城壁を歩いて一周しようと思ったら西側の城壁がまだ建設中であった。あと1年ぐらいは工事だろうか?11:20頃、城壁を降りる。

大同のシューマイ屋

福兴斋烧麦11:45頃、昼食に焼売を食べるために古城南西にある福兴斋烧麦を訪れる。福兴斋烧麦はロンリープラネット山西に掲載されている焼売屋で古城内では一番有名らしい。地元民向けの店なので店内には価格表はなく直接聞く方式だ。

羊肉焼売今回は羊肉焼売(10元/約200円)を食べる。蒸籠に蒸したての8個の薄皮の焼売があり黒酢を付けて食べるが羊肉は美味い!

兎頭

兎頭夕飯は兎頭(6元/約120円)を食べる。漢字の通りでウサギの頭で原型を留めたまま出てきます。でも、何も言われなければ何かの動物の頭というところまでは分かるがウサギとは判別できない。大きさからして仔ウサギの頭でしょうか?小型の品種でしょうか?胴体は別の料理になるのかな?

兎頭は四川省、山西省、浙江省で食べられる漢族の料理だ。山西省では大同兎頭が有名のようだ。ウサギの頭を唐辛子、八角、桂皮、生姜などと一緒に数時間煮込む。

味は香辛料の味で肉の味はよくわからない。殆どが骨なので肉の部分は少なく食べられるのは頬肉、舌、脳みそ、眼球ぐらいになる。量の割に値段が高いので1回話のネタに食べれば十分という感じだ。

世界中にいる自称動物愛護団体や環境保護団体の活動家たちに狙われそうな料理だ。でも、ウサギじゃ寄付金集まらずビジネスにならないから、「ウサギはクジラではない」とか言ってスルーかな?

麻婆豆腐拌麺

麻婆豆腐拌麺兎頭では腹の足しにはならないのでイスラム食堂で麻婆豆腐拌麺(10元/約200円)を食べる。拌麺はスパゲッティの親戚みたいな麺料理だ。麺の上の具材が麻婆豆腐になっており、中華料理らしいスパゲッティと言ったところかな。夜は太原での宿をeLongで予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
宿泊費 120元 予約:1泊40元×3
古城壁 30元
合計 176元

大同市博物館

09:05頃、大同古城の中心にある四牌楼近くのバス停から38路のバスに乗車。運賃は1元で終点の大同大学で下車する。今日は大同大学の東にある大同市博物館へ向かう。

大同市博物館バス停から10分ほど歩いて、09:30頃、大同市博物館に到着。入場料無料でパスポートを提示して入場券を受け取る。

大同市博物館大同市博物館は元々は華厳寺にあったのだが移転して2014年に新館が開館した。はっきり言ってかなりの金をかけているようで大きい。

大同市博物館展示内容は恐竜の化石とかがあるのだが、やはり北魏に重点を置いた内容でかなり力が入っている。

大同市博物館北魏の展示物が多く見応えありだ。特に北魏の司馬金龍墓の出土品は一見の価値有りだ。

大同市博物館北魏以外には遼や金の展示品も多い。見学者は少なく静かに展示品を見ることができる。大同市内の穴場の観光地と言ってもよいだろう。11:15頃、大同市博物館を出て大同古城へ戻る。

羊雑麺

羊雑麺昼食は食堂で羊雑麺(9元/約180円)を食べる。麺の上に羊雑(羊ホルモン)が乗っており、このホルモンの食感が癖になりそう。北方地域の名物麺料理と言っても良いだろう。

什錦素麺

什錦素麺夕飯は什錦素麺(8元/約160円)を食べる。什錦とは色々な具材が入っているという意味になり、麺の具材にシイタケ、エノキ、生姜、ネギ、八角などが入っていた。醤油系スープで煮込んであり美味い!おまけで付いてくるキャベツの泡菜も美味い。泡菜といっても浅漬ぐらいの漬け込みになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
路線バス 2元 路線バス
合計 19元

華厳寺

華厳寺09:45頃、華厳寺にやってきた。昨晩雨が降ったので天気は快晴、青空で撮影には好条件だ。

華厳寺入場券入場料は65元でめちゃ高い。見物するか迷っていたけど見物することに。明後日は世界旅游日で華厳寺は無料開放されるのだが自分は太原へ移動するので無料開放の恩恵は受けない。

華厳寺華厳寺は大同古城内西部に位置しており、創建は遼の重熙7年(1038)になり遼代末期に兵火で焼け金代に再建される。明の宣徳、景泰年間、清の康熙年間に修復が行われている。

華厳寺2008年から2年2ヶ月の歳月と4億1000万元の費用をかけて修復工事が行われ荒れ寺から巨大寺院へと復活する。

華厳寺大雄宝殿などの古い建築物も残っているのだが境内には鼓楼、鐘楼などが再建されるが全て新しい建築物だ。

華厳寺境内は入場料が高いので観光客は少なく静かに見物ができる。

華厳寺簿伽教藏にやってきた。簿伽教藏は遼の重熙7年(1038)に建立され殿内には31体の遼代の塑像が安置されている。遼代彫塑之精品と称され特に合掌露歯脇侍菩薩が有名で東方のビーナスとして知られている。

大同古城スラム街華厳寺の隣には昔ながらの大同の街並みが残っているが屋根がビニールシートで覆われていたりとスラム街と化している。

大同古城スラム街大同古城は城壁が再建されたりと観光開発の真っ最中なのでここの住民たちはいずれ追い出されるのだろう。現在の大同古城は観光地化された部分とスラム街に別れて、ある意味で超格差社会である中国の縮図かもしれない。数年後には商業街に変貌している可能性ありだ。12:30頃、華厳寺を出る。

刀削麺

刀削麺昼食は刀削麺(8元/約160円)を食べる。醤油系スープが具材の豚肉に染み込んでいて美味い。

大同古城南門夕飯に饅頭を買いに出かけるが南門へ行くと何やらイベントの準備をしており内部から音が聞こえてくる。どうやら間近に迫った中秋節、国慶節の大型連休に備えてのイベント準備のようだ。民族大移動の足音が間近に迫ってきている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.9元
華厳寺 65元
合計 81.9元

山西省大同 懸空寺・恒山

山西省旅行記2015

大同→懸空寺

06:45頃、ユースホステルを出て東関汽車站へ向かう。朝から地元のおっちゃんたちが各所で痰を吐いている。朝から中国は絶好調である。

大同→懸空寺のチケット07:10頃、東関汽車站に到着し懸空寺行きのバスチケットを購入。
07:10発で運賃は30元だ。

今日は渾源の懸空寺へ向かう。当初の計画では渾源に宿泊というのを考えたのだがネットで予約できる外国人OK宿は最低でも1泊150元コースになってしまう。渾源に突撃して探せば安宿は有ると思うのだがウンコ山盛り共同トイレとか設備面が期待できないので、それなら早起きして大同からバスで懸空寺へ行くのがよいと判断した。

大同→懸空寺バスに乗車して発車を待つが、既に発車時刻を過ぎている。中国なので時刻表通りの運行ではなく客が集まり次第の発車だ。

07:20頃、バスが発車する。早速後ろのおっさんが窓を開け大きな音を立てて痰を吐いている。中国人だと思っていたが服を着たおサルさんが紛れ込んでいる。北魏の都だった大同におサルさんがいるとは雲崗石窟を造営してきた北魏の皇帝たちが悲しんでいるだろう。

途中で客が乗車してくるが通路に折りたたみの椅子に座るというパターンだ。要するに定員オーバーだ。交通法規無視もいつもの中国だ。渾源の手前で道路脇でトラックがひっくり返っている。運ちゃんわざわざ速度落として見物する。中国はこういった事故が多い。08:40頃、渾源の県城に到着し客を降ろしながら懸空寺へ向かうが工事渋滞にはまる。

懸空寺行きタクシー08:55頃、渾源県汽車站に到着し、ここで懸空寺行きの客は待機していたタクシーに乗り換える。工事渋滞の影響なのか不明だがバスは懸空寺まで行けないということであった。09:07にタクシーが客を乗せ次々に出発。客は自分とおばちゃん2人の合計3人だ。

懸空寺

懸空寺料金表09:20頃、懸空寺に到着する。入場料は125元でボッタクリだ。

懸空寺入場券しかも、125元の入場料の内訳が25元が入場券。

入場券100元が寺に登る代金らしい。入場料二重取りか?

懸空寺懸空寺は恒山の翠屏峰の崖にあり、創建は北魏の太和15年(491)になり1500年以上の歴史がある。崖に張り付くように寺が建立されており、唐代の詩人である李白が「壮観」と称え、明代の旅行家である徐霞客は「天下巨観」と賛している。寺は仏教、道教、儒教が一体になっており現存する寺院では中国で最も早い「三教合一」の寺院である。

懸空寺懸空寺を見物するが人多い。既に団体の金持ち中国人観光客が押し寄せている。寺の中を見るにも渋滞が発生しており並んで少しづつ進む。

懸空寺崖にへばりつくように建てられた寺にこんなに観光客がいて崩壊しないか心配である。これは入場制限しなくても大丈夫なのか?

懸空寺観光客多すぎでゆっくり撮影ができない。おばちゃんたち邪魔だし。

懸空寺一周して出入口へ戻ってきたが、いつのまにか渋滞がなくなり人が少なくなっている。これは撮影の機会到来だ。

懸空寺もう一周してゆっくり撮影する。

懸空寺

懸空寺人が少ないと急ぐ必要がないで色々と見ながら撮影ができる。

北魏桟道一通り見物して寺を出る。続いて景区内にある北魏桟道にやってきた。桟道といっても石碑があるだけで何もない。

霞客亭景区出口への途中で碑亭があり霞客亭とあり霞客遺跡の石碑がある。新しい碑亭であるが徐霞客を記念して建立されている。徐霞客は明代の旅行家、地理学者として知られている人物で懸空寺も訪れている。

懸空寺の壁懸空寺の前は省道203号が通っているのだが道路から懸空寺が見えないように壁で隠されている。

懸空寺の壁これは運ちゃんたちが懸空寺に気を取られて事故らないようにするためだろうか?昼頃、懸空寺を離れ徒歩で渾源の県城へ向かう。懸空寺から8路の路線バスで県城へ戻れるのだが工事渋滞でバスが来る気配がしない。省道203号を歩いて山を下るが途中で8路のバスに追い越される。やっちまったよ!まあ仕方ないのでひたすら歩く。

12:50頃、渾源の中心にある永安街と恒山路の交差点にある恒山国際酒店近くのバス停の薬剤公司に到着。8路のバスが停車している。ここから懸空寺と恒山へ行くことが可能だ。恒山への交通手段は確認したので大同へ戻ることにする。

刀削麺

刀削麺13:30頃、昼食に刀削麺(6元/約120円)を食べる。

渾源県汽車站

渾源県汽車站14:20頃、バスターミナルの渾源県汽車站に戻ってきた。

大同行きチケット大同行きのバスチケットを購入してバスが来るのを待つ。14:50発、運賃は25元だ。

渾源県汽車站時刻表まだ時間があるのでバスの時刻表を撮影しておく。14:35頃、大同行きのバスが来て乗車する。乗客10人乗車してすぐに発車。時刻表よりかなり早くの発車だ。発車して大同に向かうと思ったら別の大同行きのバスに乗り換えとなる。客をまとめて効率よくのようだが、時刻表でないのでいい加減ともいう。

ひっくり返ったトラック14:58頃、朝見かけたひっくり返ったトラックがまだ撤去されずに残っていた。

関帝廟

関帝廟16:10頃、大同古城の東で下車し徒歩で古城へ戻る。16:25頃、関帝廟を見物していく。入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物していく。

関帝廟大同古城の関帝廟は明代創建のようで廟内には清の光緒年間の石碑がある。清代の建築物を修復しているが新しい建築物もありきれいに整備されている。関帝廟再建の際に発掘された明代の仏像は大同市博物館で展示されている。

関帝廟関帝廟ではあるが名将祠や結義堂、武侯祠があり蜀の武将たちの像があり三国志に関連づけられた内容になっている。これは張飛と趙雲。

関帝廟これは武侯祠の孔明。

関帝廟壁画殿内の壁画は関羽以外の武将たちの故事も多くかなり力が入っているというか出来映えからして金がかかっていそうだ。これは三顧の礼。

パイナップル味の炭酸飲料夕飯は鶏蛋炒飯(7元/約140円)を食べて、食後はコンビニで燕京ビールのパイナップル味の炭酸飲料500ml(2元/約40円)を購入。アルコールが入っていないただの炭酸飲料なのだが酒の棚においてある。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 30元 大同→懸空寺
バス 25元 渾源→大同
懸空寺 125元
合計 195元

大同→渾源

06:30頃、老板娘に門を開けてもらい東バスターミナルの東関汽車站へ向かう。今日は五岳の一つである恒山へ向かう。天気は快晴で風も弱く登山には最適だ。06:50頃、東関汽車站に到着するが停電で窓口発券できず乗車して運賃を支払う。渾源までは25元だ。

バスが昨日と同じだったので運ちゃんがこちらのことを覚えており「昨日、渾源へ行って今日も行くのか?」と言ってくる。こちらは「今日は山登り」と返答。客が集まったので06:58にバスが発車する。

渾源8路のバス08:20頃、渾源の県城に到着。バスターミナルまで行くと8路のバス停が遠くなるので街中で下車。ボリタクが待機しているので無視して恒山国際酒店の方へ向かう。途中で食料に饅頭を購入して、08:35頃、恒山国際酒店近くの薬剤公司のバス停で8路のバスに乗車する。

渾源8路のバス乗客は観光客より地元民が多い感じだ。運賃は3元で、08:50頃、バスが発車する。

北岳恒山

恒山料金表09:20頃、恒山の南側の山門に到着。まずは入場券売場へ。入場料は47元(入山料17元+廟群30元)だ。ボリタク多数待機しているが無視。ロープウェイは上り90元であるがボッタクリなので利用せず。

恒山入場券なぜ入場券は入山料と廟群の2枚に分けているのだ?1枚のほうが管理が楽だと思うのだが。

恒山山門09:25頃、山門を通り北岳恒山への登山開始。廟群の入口まで5kmほど歩く。ボリタクだと廟群入口の停車場まで行ってくれる。

恒山10:25頃、廟群の停車場に到着。ここからが本当の恒山と言ってもよいだろう。停車場の近くには真武廟があるが、まだ廟群の中ではない。

恒山山道を登って行くと徐々に廟群が近づいてくる。10:50頃、廟群の白虚観に到着。ここから廟群の中だ。

恒山恒山は五岳のひとつで道教聖地でもある。明代、清代の建築物が険しい恒山の地形に残されており明や清の建築技術の高さが伺いしれる。

恒山恒山には小さな関帝廟があるのだが案内には創建時期の説明は無し。

恒山恒山は道教聖地でもあるが軍事上の要所でもあり、三国志関連では後漢の初平4年(193)に袁紹と黒山賊の張燕が恒山で戦っている。
でも、関帝廟以外に三国志に関連しそうな遺跡はなし。

恒山五岳のひとつであるので観光客がかなり多い。道教聖山で静かな山だと思っていたがうるさい。そして、各所で痰吐き、手鼻の音が鳴り響く。文明旅游中の金持ち中国人観光客の中に服を着たおサルさんが紛れ込んでいた。

恒山日本の日光あたりだと人とサルは見た目で区別が付くが、中国では服を着たおサルさんが中国語を話しているので文明人の中国人との判別がほぼ不可能である。

恒山おサルさんたちにとっては痰吐き、手鼻が文明旅游のようだ。ただし、痰吐き、手鼻は序の口で一番困るのは登山道に落ちているタバコの吸い殻だ。タバコのポイ捨てで山火事になったらどうするんだよ。中国人にとっての聖地で痰吐きや手鼻、タバコのポイ捨てなんて信じられん!恒山にも武警を配備して害獣駆除をした方がいいような気がする・・・。

恒山頂上石碑12:40頃、標高2016mの恒山頂上に到着。頂上には石碑があり標高2016.1mとある。これで五岳のひとつを制覇した。昼食に饅頭を食べて下山準備する。ここから恒山の裏道を通り山を下りていく。

恒山13:00頃、下山開始。ロンリープラネット山西によると裏側の登山道は道が険しいとあったが、急な階段であるが整備されており観光客はおらず静かである。

恒山裏側は入場券売場がないのでタダで見物する観光客は早朝に裏道から登山を開始していくらしい。

恒山14:00頃、白龍王堂に到着。これで道のりの半分くらいを歩いたようだ。

恒山白龍王堂からさらに山を下りていくと階段がやたらと急で狭くなる。整備されていると言ってもほとんどの区間は柵無しなので簡単に谷底に落ちてしまう。これは本当に危険だ。

恒山しかし、この険しい地形が作り出す風景は絶景である。危険だが恒山の裏側を歩く価値は有りだな。

恒山山門が見えてくると落石注意や通行禁止の標識が見え始める。標識を見るかぎり落石で死人が出ているようだ。通行禁止になっているようだが山頂には標識がなかったぞ。

恒山山門14:50頃、恒山の裏側(北)の山門に到着する。山門を下ったところにある后山照壁のバス停から2路のバスで県城へ戻れるのだがバスが来る気配がないので徒歩でバスターミナルへ向かう。

渾源→大同

大同行きチケット15:55頃、渾源県汽車站に戻ってきた。大同行きのチケットを購入、16:50発、運賃は25元だ。昨日と同じで時間は当てにならないので待っていると予想通りバスが来て乗車する。

16:12にバスが発車する。昨日と同じでロータリーで乗り換えなのだろう。で、ロータリーで待機していた大同行きのバスに乗り換える。客が集まり次第の発車なので待機となり、16:25頃、バスが出発する。17:30頃、大同の手前で渋滞にはまる。中国なので交通マナー最悪で渋滞でも我先にと対向車線へ突っ込み渋滞を更に悪化させている。はっきりいってアホである。

事故現場そして、我先にと走るので交差点で乗用車とトレーラーが接触事故を起こす。今日も中国は絶好調である。

羊雑麺

羊雑麺18:10頃、大同古城の東側で全員降ろされる。近くの食堂で夕飯に羊雑麺(9元/約180円)を食べる。羊雑は羊のホルモンの事で、羊ホルモン麺ということになる。麺の上に羊のホルモンが乗っかっており、これがなかなか美味い!臓物系が好きな人にはこれはおすすめだ。

夜は洗濯機借りて汚れたズボンなどを洗っておく。洗濯機使用料は5元。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
バス 25元 大同→渾源
バス 25元 渾源→大同
バス 3元 路線バス
恒山 47元
洗濯 5元
合計 117元

山西省大同 世界遺産 雲崗石窟

山西省旅行記2015

太原→大同

08:00頃、宿をチェックアウトする。5分ほど歩いて太原駅に到着し、いつもの切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。既に改札口には列ができている。08:15頃、自動改札機の列に並ぶ。

太原駅改札口太原駅の改札口は青の磁気切符の乗客は自動改札機に並んで、赤切符の乗客は有人改札口に並ぶ方式だ。自動改札機の方は一応列で並んでいるのだが、有人改札の方は列というか群れが形成されている。

K7804次の切符今回乗車する列車は、09:05発、太原→大同のK7804次だ。席は硬座、運賃は43.5元だ。

08:37頃、改札が始まるが2人前の農民工のおっちゃんがイベントを起こしてくれた。切符を自動改札機に通すまではよいのだが、まっすぐ進まずに何故か隙間を通り右隣の改札機を通り抜ける。・・・。アホや・・・。

おかげで隣の自動改札機は本来通るはずの乗客はゲートが閉まり通れず大渋滞が発生!
そして、こちらの自動改札機には農民工のおっちゃんの切符が取り残され自動改札機の警告音が鳴り響く。このままでは通れないので、透かさず自分がおっちゃんの切符を抜き取り自動改札機の上に放置!

前の兄ちゃんを進ませ自動改札機を通過する。兄ちゃんがおっちゃんの切符を回収していたが、農民工のおっちゃんは切符がないので自動改札機の前でさまよっていた。乗車バトル中なのでおっちゃんがどうなったかは知らん。おそらく兄ちゃんが切符を渡していると思うが・・・。

K7804次の行先票ホームで行先票を撮影して乗車する14号車へ。

列車内08:39に一番乗りで乗車する。まだ誰もいないので余裕で荷物の置き場所を確保する。程なくして乗客が次々と乗車してきて満席になる。

09:05に定刻通り列車が発車する。列車内は平和であるが通路には足が投げ出されている。相変わらずの中国であった。

09:30頃、乗務員と乗警が「三品検査」とかいいながら携帯式のスキャナーで危険物の検査を始める。ここまでいつもの光景なのだが乗警の装備を見て変化に気づく。乗警が拳銃を携帯しているではないか!今まで乗警が拳銃を携帯していたことはなかったのだが・・・。どうやら治安状況に変化があるようだ。

大同

東風7型(DF7)12:47に大同到着。ちょうど目の前に東風7型(DF7)が停車していたので撮影。

大同駅大同駅前はボリタクと宿の客引きのおばちゃんが多い。

バス停まずは路線バスを確認して、13:10頃、70路のバスに乗車する。運賃は1元、大同市委のバス停で59路のバスに乗り換える。運賃は1元、終点の鼓楼で下車する。

大同子鼠丑牛国际青年旅舍

大同子鼠丑牛国际青年旅舍大同古城内を5分ほど歩いて、14:00頃、関帝廟の斜め向かいにある大同子鼠丑牛国际青年旅舍(Datong Bravo Youth Hostel)に到着する。eLongで予約しておいたので登記は問題なし。Booking.comにも掲載されている宿だ。

大同子鼠丑牛国际青年旅舍1泊30元(eLongで先払い)で4泊する。建物は古民家を改造してユースホステルにしている。部屋は10人ドミトリーで思ったより部屋が広い。Wi-Fiの電波は良好でネットは問題なし。

共同のトイレ・シャワーは別々になっているのでシャワー使われても緊急事態時でも大丈夫だ。部屋の広さや設備、立地条件などを考えると久しぶりに当たりのユースホステルに巡り会えた。国慶節の避難先に予約しようと確認したが既に埋まっとるではないか!
やはりこちらが狙っている所は他人も狙っているということか。

関帝廟夕方になり夕飯を食べに出かける。斜め前が関帝廟なのである意味で最高の立地条件だ。

牛肉麺

牛肉麺夕飯は近くの食堂で牛肉麺(9元/約180円)を食べる。トッピングで鶏蛋を付けてもらう。日本で言えば味玉付きといった所かな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 2元 路線バス
合計 16元

世界遺産 雲崗石窟

06:45頃、古城内の散歩に出る。関帝廟の前では地元のおっちゃんが痰を吐いている。朝からいつもの中国である。

雲崗石窟入場券07:30頃、四牌楼のバス停から38路のバスに乗車。運賃は1元、途中で3路のバスに乗り換えて雲崗へ向かう。運賃は1元、08:15頃、雲崗に到着。5分ほど歩いて雲崗石窟の入場券売場に到着。既に金持ち中国人の団体客で溢れかえっている。入場料はボッタクリの125元だ。

霊巌寺08:30頃、開門したばかりのゲートを通り雲崗石窟へ。雲崗石窟には2007年に訪れているが大きく変貌している。霊巌寺が新しく再建されており全く別の場所になっている。こんなに新しく寺を再建したりするから入場料がボッタクリになるのだろう。

霊巌寺そして、以前は外から見るだけというのができたが、現在は入口がかなり離れた場所にあり入場券を買わないと見られないように貧乏人対策がされている。

雲崗石窟開門してすぐの入場なので先頭集団を追い抜いて石窟へ向かう。早く石窟まで行かないと金持ち中国人の観光客がイナゴの如く静かな石窟へ押し寄せてくるからだ。

雲崗石窟08:40頃、雲崗石窟へ一番乗りする。観光客はおらず警備員と掃除のおばちゃんぐらいしかいない。おそらく静かに撮影できるのは残り15分ぐらいであろう。

雲崗石窟この貴重な時間を有効に利用しなければならないので手早く撮影をしていく。もう、説明とかは読まずに後回しです。あとは中国人観光客が新しい寺に気を取られて石窟への到着が遅れるのを祈るだけです。

雲崗石窟撮影をしていくと主要な石窟が半分ほど修復工事で閉鎖されて見られなくなっている。これで125元取るというのは完全にボッタクリだよ。09:00頃、中国人観光客の姿が見え始めた。静かな石窟を撮影できるのはここまでである。

雲崗石窟雲崗石窟は大同の西16kmの武州山南麓に位置しており、石窟は山を開削しており東西1kmにおよぶ。現存する石窟は大小254になり、仏像は59000余りになる。元は霊巌寺と呼び北魏の和平元年(460)頃に石窟の造営が始まり、その後の王朝では楼閣の建築や修復が行われていく。2001年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

とりあえず静かな環境での撮影ができたので、朝食に昨日買っておいた饅頭を食べる。
既に周辺は平日にも関わらず金持ち中国人観光客で混雑している。

そして、いつものことであるがおっさんたちが痰を吐いている。雲崗石窟が世界遺産でも文明旅游はできないようだ。ほとんどの観光客は文明人として文明旅游をしているが、一部におサルさんが紛れ込んでおり痰吐きの音が世界遺産で響く。

世界遺産に抱きつく中国人観光客

石仏に抱きつく中国人観光客他にも石仏に抱きついて撮影とかも見られる。

石仏に抱きつく中国人観光客世界遺産に抱きついて撮影はOKなのか?

霊巌寺雲崗石窟は見終わったので出口へ向かうが、途中で再建された霊巌寺を見物するが建物巨大で仏像新しすぎる。

霊巌寺仏像は金ピカではないのだがデカイので金も手間もかかっているのだろう。これを作るために入場料がボッタクリなのか?

霊巌寺そして、霊巌寺は再建されているが修行している僧侶は一人も見かけなかった。宗教活動は行われていないようだ。これは「仏作って魂入れず」のような気がするのは気のせいか?昼頃、雲崗石窟を出る。昼食に饅頭を食べて、12:30頃、3路のバスに乗車する。運賃は1元、観音堂で下車する。

観音堂

観音堂観音堂は遼の重煕年間(1032-1056)に創建されるが、金による大同侵攻による戦火で消失する。明代、清代に修復が繰り返され、現存する建物は清の順治8年(1651)に再建されたものである。

観音堂入場料は10元だが入場券売場が見当たらないので中にある管理人の住居になっていそうな建物へ行き聞いてみる。ちょうど爺ちゃんたちが麻雀の真っ最中であったが婆ちゃんが観音堂の鍵を開けてくれた。で、入場料10元だが門票は無しだ。10元は婆ちゃんの懐か?

観音堂観音堂は名前の通り観音像が安置されているが、この観音像などが遼代の仏像で貴重なので柵で保護されている。柵がないと仏像が落書きに遭ったり、盗まれてしまうのだろう。なので、境内には監視カメラが設置されている。

観音堂龍壁

観音堂龍壁観音堂には龍壁があり明代の物になる。

南バスターミナルの新南汽車站

新南汽車站13:20頃、旅游1号線のバスに乗車する。運賃は2元、市内へ戻り11路のバスに乗り換え南バスターミナルの新南汽車站へ向かう。運賃は1元、14:50頃、新南汽車站に到着。

新南汽車站時刻表新南汽車站は主に南へのバスが出ているが北京行きのバスもある。

大同汽車站

大同汽車站15:00頃、28路のバスに乗車、運賃は1元で体育場で下車する。大同体育館の隣に大同汽車站がある。

大同汽車站時刻表

大同汽車站時刻表

大同汽車站時刻表まずは時刻表を撮影しておく。

東バスターミナルの東関汽車站

東関汽車站15:40頃、11路のバスに乗車する。運賃は1元、和陽南門で下車して徒歩10分ほどで東関汽車站に到着。

東関汽車站時刻表

東関汽車站時刻表バス情報を確認しておく。懸空寺行きのバスが運行されている。

刀削麺

刀削麺夕飯はバスターミナル近くの食堂で刀削麺(7元/約140円)を食べる。刀削麺は山西省名物の麺料理で大同が本場とも言われている。やはり本場の刀削麺は美味い!まあ、普通の刀削麺だけど大同で食べるから本場の味だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス 8元 路線バス
雲崗石窟 125元
観音堂 10元
合計 150元