世界遺産 高句麗遺跡群&丹東・鴨緑江断橋

通化→集安

05:15頃、駅寝から眼が覚める。通化は04:23が日の出の時刻で、既に外は明るいが雨が降っている。天気が悪いと集安での行動に支障を来すので雨だけでもやんでくれればよいのだが。

4347次の切符07:20頃、改札が始まり乗車バトル開始となる。乗車口には列はなく群れが出来て我先にとなる。

列車内07:35発、通化→集安の4347次に乗車する。エアコンなしの列車なので運賃は安く8.5元だ。この頃には天気が晴れに回復する。

窓窓を開けて外の景色を見ながら集安へと向かう。今回は幸い窓からペットボトルやカップ麺の容器のポイ捨てには遭遇せずに済む。

集安

集安駅10:30頃、集安に到着する。駅前はボリタクの運ちゃんたちが待ちかまえていたが、駅前を通る6路のバスで集安市内へ移動しようと考えたが人が一杯なので乗車するのは諦めて徒歩で集安市内へ向かう。

集安客運総站

集安客運総站30分ほど西へ歩いてバスターミナルの集安客運総站に到着する。

集安客運総站運賃時刻表まずバスの時刻表を確認しておく。

集安客運総站運賃時刻表

集安客運総站運賃時刻表

鴻源旅館

続いて問題の宿探しだ。世界遺産の高句麗遺跡群を見物後は集安からバスで遼寧省丹東へと移動するので何とかバスターミナル近くで宿を確保しておかないといけない。とりあえず、バスターミナル隣の賓館からあたっていくが、外国人お断り以前に1泊200元とか高すぎで泊まれない。

鴻源旅館そして、4軒目の鴻源旅館は老板たちが麻雀中であったが部屋を見せてもらう。

鴻源旅館エアコン、トイレ、シャワーがあるので問題ない。バスターミナルからは徒歩2分ぐらいなので立地も良い。

鴻源旅館
1泊いくらか聞いてみると100元で高めなのだがおそらく他をあたると彷徨う気がするのでここに決める。
外国人OKだったので追い出される心配はなさそうだ。

犬肉ビビンバ

犬肉ビビンバ11:30頃、宿を確保したので世界遺産見物へと出かけるが、まずは食事である。旅館の3件隣に狗肉冷麺館があったので犬肉ビビンバ(狗肉拌饭)を注文する。値段は12元(約240円)だ。

犬肉ビビンバご飯と犬肉をしっかりとかき混ぜて食べ、犬肉パワーで高句麗遺跡を廻ります。

世界遺産 高句麗遺跡群 好太王碑

高句麗遺跡入場券昼頃、6路のバスに乗車して終点の太王碑で下車する。まずは好太王碑と太王陵を見物するが高句麗遺跡は4箇所が観光地として開放されており入場料はそれぞれ30元だが、4箇所セット券だと100元になる。全部見るつもりだったのでセット券を購入するが当日限りの有効になっていたの今日中に全て見物しなければならない。

好太王碑12:10頃、少々急ぎでの世界遺産観光で、まずは好太王碑から見物する。

太王陵

太王陵続いて太王陵だ。12:40頃、1.5kmほど離れた長寿王陵へ向かう。

長寿王陵

長寿王陵13:00頃、長寿王陵に到着する。

長寿王陵将軍墳とも呼ばれている。13:20頃、長寿王陵を離れ禹山貴族墓地へ向かう。

禹山貴族墓地

禹山貴族墓地13:40頃、禹山貴族墓地に到着する。ここは高句麗の古墓群になり古墓の1つが公開されており内部の壁画を見ることができる。夏のこの時期は古墓の石室は涼しく、ちょっとした休憩場所である。14:15頃、禹山貴族墓地を離れ集安市内へ戻る。

15:00頃、バスターミナルの集安客運総站で明日の丹東行きのチケットを購入する。丹東までは80元だ。丹東までのチケットが購入できたので、最後の丸都山城・山城下貴族墓地へ向かうが市内から路線バスで行けるのだがバスの発着場所が分からないので、とりあえず徒歩で向かう。市内を出て北へと歩いていると丸都山城行きのバスが通り過ぎる。

丸都山城・山城下貴族墓地

山城下貴族墓地15:50頃、丸都山城・山城下貴族墓地に到着する。

丸都山城修復工事と遊歩道の整備が行われていたが修復工事の現場は撮影禁止になっていた。これでは来た意味があまりないな。

丸都山城とりあえず丸都山城は見物できる所だけ見ておく。

山城下貴族墓地

山城下貴族墓地丸都山城に続いて山城下貴族墓地を見物して回る。17:00頃、丸都山城・山城下貴族墓地を離れ市内へと向かう。

冷麺

狗肉冷面城18:00頃、市内に戻り夕飯は昼の犬肉ビビンバの店の狗肉冷面城へ。

冷麺冷麺(10元/約200円)を食べる。やはり、専門店だと冷麺は美味い。犬鍋も食べたいが一人だと値段や量が・・・。

夜に明日の丹東での宿をeLongで予約しておく。とりあえず、1泊99元のそこそこの賓館にしておく。先払いなのでネットで決済まで済ましておく。おそらく外人お断りで追い出されることはないと思うのだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 31元
宿泊費 100元
宿泊費 99元 eLongで丹東の宿予約
バス 1元 路線バス
バス 80元 集安→丹東
高句麗遺跡セット券 100元
合計 411元

集安→丹東

集安→丹東のチケット07:00頃に旅館をチェックアウトしてバスターミナルへ移動。2-3分ほどで到着して待機となる。

集安→丹東のバス07:20頃にバスに乗車して発車を待つ。07:30にバスが発車して鴨緑江沿いに走る。

鴨緑江対岸の北朝鮮が見えるが天気は雨で丹東到着後の行動がどうなるか心配だ。

道路にフェンス途中、鴨緑江から離れ走って行く。遼寧省へ入り再び鴨緑江沿いを走るが道路脇には有刺鉄線の付いたフェンスが・・・。色々と大人の事情があるようだ。

丹東

12:40頃、丹東客運站近くで路地で全員が降ろされる。ここが終点のようだ。GPSがあるので大体の場所が分かっているので予約しておいた宿へ向かう。

嘉苑商務賓館13:00頃、予約していた嘉苑商務賓館に到着するが、改装工事中でeLongに出ていた画像とずいぶん違う。まあ、とりあえずレセプションのお姉ちゃんに予約しておいたことを伝えてチェックイン手続きをする。外国人OKの賓館だったのでパスポートのコピーをとって登記完了。

嘉苑商務賓館1泊99元の特価で出ていた部屋だが、部屋は広いしトイレ・シャワーもちゃんとしているしテレビとPCまである。

嘉苑商務賓館自分には豪華すぎる部屋なのだがキャッシュバックがあり実質安く宿泊できるので選んだ。宿は確保できたのでネットで明日の瀋陽行きの切符を予約しておく。

泡菜炒飯

泡菜炒飯14:30頃、遅めの昼食に泡菜炒飯(8元/約160円)を食べる。泡菜はキムチを意味してキムチ炒飯ということだ。せっかく北朝鮮との国境地帯を移動しているので冷麺や犬肉麺とかを食べておくのが良いだろう。

丹東駅14:50頃、丹東駅を訪れ切符売場で明日の瀋陽行きの切符を受け取るが、窓口の列におサルさんが割り込んでくる。もういつものことなので慣れてしまったし、並ぶように言っても理解してくれないので、おサルさんには関わらないようにしている。おサルさんたちの飼育係をしている某党の宣伝すら理解できないのだから、もう関わらないのが一番である。

毛沢東像丹東駅の駅前広場には毛沢東像がある。いつ、レーニン像みたいな目に遭うのか気になるのは自分だけか?

武警そして、近くには武警の車両が待機している。国境の町だから警備しているのか?

丹東客運站

虎山長城行きバス15:05頃、駅の斜め向かいにあるバスターミナルの丹東客運站を訪れる。虎山長城行きのバスが停車していたので撮影しておく。

虎山長城バス時刻表時刻表も有り1日8往復運行されているのが確認できた。気が向いたら行ってもいいかな・・・。でも入場料が60元もするからな・・・。

丹東客運站時刻表バスの運行状況を確認する瀋陽と大連を始めとして各地へのバスが出ている。

丹東客運站

丹東客運站

丹東客運站

丹東客運站

丹東客運站

丹東客運站

丹東客運站

丹東客運站

中朝友誼橋

中朝友誼橋15:30頃、中朝友誼橋を訪れる。ここは北朝鮮との国境貿易で一番重要なルートになっており貿易が最も活発であるが中朝友誼橋をトラックがたまに通るだけで活発とはいえない。そして、国境地帯の観光は長白や臨江と比べても最も賑わっており観光客が多い。

鴨緑江断橋

鴨緑江断橋入場券中朝友誼橋の隣には朝鮮戦争時にアメリカ軍の爆撃により破壊された鴨緑江断橋がある。入場料は30元で少々高めだが見物することにする。

鴨緑江断橋の像朝鮮戦争時には丹東、集安、臨江から中国軍が鴨緑江を渡っていったので、こんな像がある。

鴨緑江断橋

鴨緑江断橋

鴨緑江断橋橋は中国側だけ残っているので途中までしか行けない。北朝鮮側は基礎だけ残し撤去されている。

中朝友誼橋中朝友誼橋の方は武警に先導されて徒歩で北朝鮮側へ向かう観光客がいる。徒歩で渡れるのか?それとも特別料金で中朝友誼橋の観光か?

ウォルマート

ウォルマート17:00頃、ウォルマートで物資調達をするが、丹東のウォルマートは客が少なく潰れるのは時間の問題という状態であった。ウォルマートで売り場が閑散としている光景を見るのは初めてで正直驚いた。

酒で、今回は破れたバックパックのカバーを補修するためにテープを購入。それと、ブドウ味のカクテル330ml(6.5元/約130円)を購入して飲むが全く酔わない。ブランデーが入っているらしいが、本当にアルコールが入っているのだろうか?

冷麺

冷麺夕飯は賓館の近くにある食堂で冷麺(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.5元
宿泊費 343元 eLongで瀋陽の宿:予約1泊49元×7
鉄道 41.5元 硬座 丹東→瀋陽
日用品 2.9元
合計 409.9元

北朝鮮国境・長白

牡丹江客運站

牡丹江客運站07:30頃、駅前から16路のバスでバスターミナルへ向かう。運賃は1元。

牡丹江客運站時刻表08:00頃、牡丹江客運站に到着するがバスターミナルは新しくなっていた。

牡丹江客運站時刻表待合室は広めでカオス度は低く掃除もちゃんとしてある。

牡丹江客運站時刻表肝心のバス情報だが、東京城行きのバスは16元で客が集まり次第の発車になっており意外と本数が多いようだ。

牡丹江客運站時刻表他にも東寧、鶏西、林口、密山、綏芬河、綏陽へのバスも客が集まり次第の発車になっていた。

牡丹江客運站時刻表発車時刻が決まっているバスはハルビン、大慶、二道白河、ジャムス(佳木斯)、延吉などがある。

魚香炒飯

魚香炒飯09:20頃、スーパーマーケットの大潤発近くの食堂で魚香炒飯(8元/約160円)を食べる。

値段表値段表を見ると麺類は8元ぐらいからが相場かな?

値段表炒飯も8元、蓋飯は10元からのようだ。食後は大潤発で移動中の列車内で食べる饅頭(2個1元)を4セット購入。宿へ戻り出発の準備を整える。

昼前に宿をチェックアウトするが、老板娘に「鏡泊湖に行った?」と聞かれたので渤海国遺址へ行ってきたと答えたら、「牡丹江へ来たらみんな鏡泊湖へ行くよ」と不思議がられた。確かに駅前には旅行会社の鏡泊湖ツアー申込所がいくつもあるし、鏡泊湖へのバスが停車しているのも見かける。

牡丹江駅

武警の装甲車徒歩5分ほどで牡丹江駅へ到着。今日も駅前には武警の装甲車が配備されている。牡丹江は武警の装甲車が必要なほど治安が悪化しているのか?

待合室いつも通り駅入口で切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を受けて待合室へ。で、いつも通り外人には用はないようでパスポートの中身は確認されず・・・。何のために検査しているのだか・・・。

牡丹江→延吉

2168次の切符今日は16:24発、牡丹江→長春の2168次で黒龍江省を離れ吉林省の延吉まで移動する。席は硬座で運賃は21.5元だ。エアコン無しの非空調列車なので運賃は安い。予定だと延吉で駅寝して、明朝に延吉→白河→松江河へと列車を乗り継ぎ、松江河からバスで長白山の麓にある北朝鮮国境の長白へ行くのだが、予定通り行くかは未知数だ。

15:10頃、改札口の先頭を陣取り乗車バトルに備える。15:30過ぎになると改札口のカオス度が急上昇し始める。農民工のおっちゃんたちも並び始めて通路には肥料袋からバケツ、鍋など生活用品一式が並ぶ。

16:00頃、改札が始まりホームへ向かう。乗車して荷物置き場を確保して久しぶりの撮り鉄で再びホームへ。

DF11先頭へ行くと今回の機関車はDF11だ。

DF11機関車を手早く撮影して駅員に因縁付けられないようにする。

郵政車そして、機関車の後方に連結されていたのは郵政車、日本でいえば今は亡き郵便車だ。

郵政車ある意味で超貴重な車両である。ホームでの撮影を終えて車内へ戻るがエアコン無しで扇風機がまだ稼働していないのでサウナ状態だ。発車直前に扇風機が稼働し始めて、16:24に列車が牡丹江を発車し黒龍江省から吉林省へと向かう。車内は満席で通路に無座の乗客が溢れカオス度が高い。

水田水田とトウモロコシ畑の中を走り、16:55頃、寧安に到着。かなりの乗客が下車するが、乗車してくる乗客も多くカオス度全開になる。そして、窓からのゴミのポイ捨ても全開・・・。いや、まだビール瓶のポイ捨てがないから全開一歩手前かな?

17:40頃、東京城に到着し乗客の半分ほどが下車する。東京城を発車して乗車率はほぼ満席だが無座の乗客はいない。先ほどまでのカオス度全開が嘘のようだ。荷物棚には空きがあり東京城からの硬座での乗車でも何とかなりそうな雰囲気ではあるが、硬臥を確保しておかないと少々危険な冒険かもしれない。

カオス度は低下したが、車内販売が本格化したせいか、ヒマワリの種を食べる音が響くようになり、窓からのゴミのポイ捨ては酷くなる一方だ。夕飯時なのでカップ麺の容器も線路上を舞う。もちろんスープも一緒に飛び散りながらだ。偉大な古代中国の先人たちがこの光景を見たらどう思うだろうか?きっと嘆き悲しむであろう。こちらはこの光景に毎日ため息の連続だ。テレビに出てくる中国と違うのだが?ある意味でJAROに苦情の電話か?

19:50頃、天橋嶺に到着するが薄暗いのホームに大勢の群衆がいる。これはやばい。大量の荷物を持ったおっちゃんやらおばちゃんが乗り込んできて急激にカオス度全開になり、車内は滅茶苦茶やかましくなる。完全に農民工列車だ。

黒龍江省から吉林省へ

21:40頃、北朝鮮国境の町の図們に到着する。吉林省に入って最初の大きな駅だ。ここで機関車交換の為に20分ほど停車して延吉へ向かう。

延吉

延吉駅22:50頃、延吉に到着する。延吉は延辺朝鮮族自治州の州都になり結構大きな町らしい。

延吉駅駅の案内表示は漢字とハングルが表記されており朝鮮族の町というのが分かる。駅前は賓館などの宿が結構あるが今回は駅寝なのでスルーである。

延吉駅まずは切符売場へ行き、延吉から松江河までの通票が買えるか試してみたが、何か買えたのは延吉→白河と白河→松江河の切符であった。窓口のお姉ちゃんに「通票は白河で改簽(改签)が必要なはずでは?」、「これだと連程票(联程票)じゃないの?」と聞いてみるが通票と答える。で、発券手数料(异地售票)5元を徴収される。距離が短すぎるからダメなのか?それとも窓口のお姉ちゃんが通票に詳しくないのか?機会を見つけて長距離で通票の購入に挑戦してみよう。もちろん窓口はベテランのおばちゃんで!

切符切符購入後はそのまま待合室へ移動。まずは手荷物のX線検査があるが、この時間は列車が無いようで係員1人は起きていたが機械の操作担当者は夢の中にいたようでしばらく機械が動かず。

延吉で駅寝

待合室続いて待合室の入口で切符と身分証確認がある。ここのお姉ちゃんはパスポートの中身をちゃんと確認していた。たまたま暇な所にパスポート持った外人が来たから暇つぶしに見ただけか?

23:00頃、待合室は自分を含めて乗客6名、駅員のお姉ちゃん1名、掃除のおばちゃん1名という状態であった。延吉の次の列車は03:12発、長春→牡丹江の2167次で4時間列車がないということだ。それでもシャッター降ろさずに24時間駅になっている点を考えると大きな駅といえるだろう。自分が乗車する列車は05:19発、延吉→白河のK7538次だ。席は硬座で運賃は28.5元だ。それまでは饅頭を食べて旅行記を書くか寝ていることになる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
鉄道 28.5元 硬座 延吉→白河
鉄道 12.5元 硬座 白河→松江河
発券手数料 5元
バス 1元 路線バス
合計 59元

深夜の延吉駅

牡丹江行きの列03:00頃、牡丹江行き2167次の改札が始まる。とんでもない時間帯にも関わらず利用客が多く待合室が混雑している。欧米人も5人ほどいた。

延吉→白河

延吉駅05:10頃、改札が始まるが誰も並んでおらず我先にとホームへ向かう。自分は早朝から乗車バトルに参戦したくないので少し時間をおいてから改札口を通過する。

K7538次の切符延吉→白河のK7538次に乗車する。運賃は硬座で28.5元だ。車両は25Gだが新しくトイレはタンク式だ。

K7538次の行先票05:19発なのだが1分早い05:18に発車する。乗車率は3割ぐらいで空いている。これだとどう考えても赤字路線だ。しかも車両は新しいので大赤字になるだろ。なぜこの列車が運行されているのだ。

車窓延吉を出ると朝陽川で機関車を付け変えて進行方向を変え、更に龍井でも進行方向を変える。かなり大がかりなスイッチバックの路線だ。

白河

白河駅09:30頃、白河に到着する。駅を出ると長白山へのボリタクが多数待ちかまえていた。この列車の乗客は長白山へ行く観光客という事か!そうすると、列車は観光用として運行されているのだろう。だからトイレがタンク式の新しい車両ということか。

二道白河客運站

二道白河客運站09:40頃、駅から300mほど離れたバスターミナルの二道白河客運站を訪れる。

二道白河客運站運賃表

二道白河客運站運賃表バスの運賃と時刻表を確認するが本数は少なく利用価値は低い。鉄道の方が安くて便利だ。2008年に白河を訪れたが周辺は結構変わっていた。駅舎は新しくなり、駅近くのユースホステルは無くなり、白河の街へ移転したようだ。変わっていないのはバスターミナル前の通りを1路のバスが走っており街へ行けることぐらいか。

白河→松江河

待合室09:55頃、白河駅に戻り待合室へ。土田舎の駅でも切符と身分証確認、手荷物のX線検査はある。

4246次の切符これから10:27発、白河→通化の4246次に松江河まで乗車する。席は寝台を座席として扱う硬臥代座で運賃は12.5元だ。

行先票10:20頃、改札が始まり小規模の乗車バトルが始まる。いつもの事だが改札口には列は無く群れが出来た状態だ。1列に並んだ方が効率が良いと思うのだが・・・。

硬臥列車に乗車して発車を待つが今回は寝台の硬臥車両を硬座として利用する硬臥代硬座だ。10:27に定刻通り発車して森の中を走りながら松江河へ向かう。乗車率は2割ぐらいで空いており静かだ。

松江河駅12:35頃、松江河に到着する。

松江河駅駅前から1路の路線バスに乗車して客運站へ向かう。運賃は1元だ。

松江河客運站

松江河客運站ちょうど後の席にお姉ちゃんが運ちゃんにバスターミナルで降ろすように言っていたので乗り過ごすことなく無事到着する。バスターミナルといっても建物古く外観からは分かりづらい。

松江河客運站時刻表

松江河客運站時刻表バスの運賃と時刻表を確認して窓口で長白行きのチケットを購入しようとしたら、表にバスが停まっているから乗車して支払ってということであった。

松江河→長白

長白行きバス外に停車していた長白行きのバスに乗車して発車を待つ。13:00頃、運賃の徴収があり発車する。長白までの運賃は35元だ。

バス車内マンション建設ラッシュの松江河を出て長白山の西側を走るが高速道路が建設中で長白山周辺で開発ブームが訪れているようだ。

13:40頃、漫江鎮の入口でバスが停車して最後部座席の3人が待機していたミニバンに乗せられる。そして、乗客全員がシートベルト着用する。この先で交通取り締まりがあるそうで、その対策のようだ。漫江鎮を出るとミニバンの3人が戻ってきたので、取締区間を出たようだ。まあ、交通法規が機能していない中国らしいイベントであった。

長白で宿探し苦戦

16:00頃、鴨緑江沿いにバスが走り対岸に北朝鮮が見える。16:10頃、長白客運站に到着する。松江河から約3時間で長白に到着した。

さて、ここから宿探しをしなければならないのだが、北朝鮮国境の町という事を考慮すると外国人お断りの宿が多そうな気配がする。まあ、そこそこの賓館を選んでいけば何とかなるだろう。まずはバスターミナル周辺から宿探しをするが、バスターミナル斜め向かいにあるちょっと高そうな龍源商務賓館はスルーして旅店とかの安宿を当たっていくが、これが失敗の始まりであった。

旅店や賓館は尽く外国人お断りで、バスターミナルから県中心街まで10件以上廻るが全てダメであった。そして、どこも長白賓館へ行くように言ってくるが、長白賓館は1泊298元もするので避けたい。

龍源商務賓館再びバスターミナル近くまで戻ってきて、バスターミナル斜め向かいの龍源商務賓館(龙源商务宾馆)で聞いてみたら、1泊178元で外国人OKであった。2時間も長白の町をさまよって外国人OKの宿はすぐ傍にあった。

龍源商務賓館初めからここにしておけばよかった。北朝鮮国境の町なので外国人には来てほしくないというのは分かっていたが、ここまで嫌がられているとは・・・。

龍源商務賓館今までで一番高い部屋であったが設備は値段なりに揃っており、トイレ・シャワー付きでエアコン、テレビ、PC、電気ケトルもある。

北朝鮮国境の街

鴨緑江(対岸は北朝鮮恵山市)何とか宿を確保したので北朝鮮国境を散歩する。

鴨緑江(対岸は北朝鮮恵山市)歩道には北朝鮮側撮影禁止とあるが歩道が整備されているので観光客は気にせずに撮影している。

冷麺

冷麺夕飯は北朝鮮国境ということで冷麺(8元/約160円)を食べる。

豆腐蓋飯

豆腐蓋飯でも、冷麺だけでは足りず別の店で豆腐蓋飯(10元/約200円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 178元
バス 35元 松江河→長白
バス 1元 路線バス
合計 232元

長白客運站

長白客運站時刻表05:30頃に起床してバスターミナルへ向かう。長白客運站でバスの時刻表を確認して今日の予定を立てる。世界遺産の高句麗遺跡群がある集安を目指すのだが、バスで松江河へ戻り鉄道で通化を経由して集安へ行くルートにするか、バスで北朝鮮国境の鴨緑江に沿って臨江へ移動して、さらに集安行きのバスがあれば北朝鮮国境に沿って集安へ行くルートだ。

長白客運站運賃表バスの時刻表を確認すると松江河は本数があり移動は楽そうだ。しかし、臨江行きのバスが09:10にあるので北朝鮮国境沿いのルートで行くことにする。臨江までの運賃は54元だ。やはり、北朝鮮国境地帯は重要であろう。

北朝鮮国境・長白口岸

長白口岸3時間ほど時間があるので長白の北朝鮮国境を散歩する。まずはイミグレーションの長白口岸を訪れる。2008年に訪れて以来だ。まだ早朝なので国境は開いておらず静かだ。周辺で観光客が記念撮影をしているが、そこだけがうるさい。

撮影禁止の横断幕国境周辺はどうも撮影禁止になっており横断幕が掲げられている。

横断幕何でも撮影していて北朝鮮側から発砲された観光客がいるとか?嘘臭いな・・・。本当なら外交問題になるし鴨緑江沿いに公安や武警が頻繁に巡回するはずだし・・・。

鴨緑江(右奥が北朝鮮)それに撮影禁止なら歩道や展望所を何故わざわざ整備している。

鴨緑江そして、2008年に密輸とみられる不法越境を目撃した場所にやってきたが、樹木が少なく見通しが良くなっている。取り締まりを強化しているということか?

北朝鮮女性兵士

北朝鮮女性兵士国境地帯を歩いていると北朝鮮側で女性兵士たちが集まっているのが見える。

北朝鮮恵山観光客のために対岸を見渡せる展望所のような場所にやってきた。なので、団体の中国人観光客がバスで乗り付けて記念撮影をしている。

北朝鮮恵山

鴨緑江ここからは北朝鮮の恵山市がよく見える。

北朝鮮住民そして、川で洗濯している北朝鮮の住民も見られる。

長白→臨江

長白→臨江のバスチケット08:20頃、賓館に戻り出発の準備を整えてチェックアウトする。斜め向かいがバスターミナルなので徒歩30秒ぐらいで到着。今回も非常食は持っておらず、どこかで食堂によって食べていかないと苦しいだろう。それまではベトナムで購入したインスタントのベトナムコーヒーを飲んで凌ぐしかない。

臨江行きのバス09:10にバスが発車して臨江へ向かう。長白口岸の中朝友誼橋の下を潜り鴨緑江沿いの省道を走っていく。対岸の北朝鮮を眺めながらの移動である。臨江まで北朝鮮との国境に沿ってバスは走る。北朝鮮側には鴨緑江に沿って線路があるが貨物列車を一編成見かけただけで、ほとんど運行されていないようだ。でも、列車は見かけなくても駅が見えると金日成と金正日の肖像画が見える。

12:00頃、八道溝(八道沟)で武警の検問で停車して身分証確認が行われる。武警にパスポートを提示すると一旦預かりとなり、運ちゃんには動かないようにと指示だけして登記のためにパスポートを持って建物へ。3分ぐらいで登記が終わりパスポートが返却されバスが再び走り出す。

臨江→白山

13:20頃、臨江のバスターミナル裏の通りで乗客全員が降ろされる。ここが終点のようだ。トランクルームからバックパックを取り出すがカバーが破れているではないか!破れ具合からしてサルが無理に引っ張って動かしたようだ。これは後で補修しなければ・・・。

バスターミナルの臨江口岸客運総站へ移動してバスの時刻表を確認しようとするが電光掲示板が消えているので窓口のおばちゃんに集安行きのバスがあるか聞いてみるが集安行きのバスはなかった。

臨江→白山のバスチケットこうなると白山か通化へ抜けてバスの時刻を確認するしかないな。白山と通化から集安行きのバスが出ているのはロンリープラネット東北で分かっているので、とりあえず近い方の白山へ行くことにする。運賃は15元ですぐに発車ということで急ぐ。

白山行きバス13:30頃、臨江口岸客運総站を発車する。ほぼ満席で白山へとバスが走る。14:50頃、バスターミナルの白山公路客運総站に到着する。集安行きのバスがあるか確認するが朝と昼にあるだけで明日にならないとバスがなかった。ちなみに白山→集安の運賃は39元であった。

他のバス情報も確認するが窓口のおばちゃんの監視が厳しく電光掲示板の運賃時刻表は撮影できず。バスでの移動は諦めて本来の鉄道での移動に戻り、バスターミナルから200ー300mの所にある駅へ向かう。白山市→通化→集安へと鉄道で移動だ。しかも、通化で駅寝というおまけ付きだ。

白山→通化

白山市駅15:00頃、白山市駅に到着し、通化行きの切符を購入する。21:14発、6346次の切符を指定するので窓口の兄ちゃんにすぐの列車でないのか確認され、不思議がられる。切符にはパスポート番号は印字されているが、名前の入力は面倒なようで、「.」だけになっている。続いて待合室入口の切符と身分証確認、手荷物のX線検査になるが、ここでも駅員が切符を見て6時間も後の列車なので不思議がられる。

待合室で待機している間にbus365.comで集安へのバスを確認すると通化→集安の最終バスが18:00になっていたので、一番早い列車で通化へ行けば今日中に集安に到着できた可能性が高い。でも、到着が夜なので北朝鮮国境の集安も宿探しが非常に大変な事になりそうなので、通化で駅寝して集安に昼到着の方が安全策かもしれない。

6346次の切符今回の列車は21:19発、龍井→通化の6346次だ。席は無座、運賃は7元、60kmの距離を約1時間で走る。次の駅が終点なので車内は空いており無座でも楽勝で座れる。

行先票21:10頃、改札が始まり列車に乗車する。

通化駅22:30頃、通化に到着して駅の出口を出るとボリタクの運ちゃんたちが多数待ち構えている。

通化駅自分はそのまま切符売場へ行き明朝の集安行きの切符を購入する。運賃は8.5元だ。

駅前食堂の不味い冷麺

冷麺切符購入後は駅前でおそらく1件だけ営業していた食堂で、まずい冷麺(8元/約160円)を食べる。駅前は当然だが旅店から賓館まであり宿の数は揃っている。問題は外国人OKかどうかだが・・・。それと駅前の超市も営業していた。通化駅は24時間駅なので超市も24時間営業だろう。

通化で駅寝

23:00頃、通化駅の待合室へ。深夜の暇な時間帯なので公安がパスポート確認をちゃんとしていた。明日の朝まで8時間ほどの待機となるが、一昨日辺りも駅寝をしていたような気がする。まあ、昨日の宿代がかかり過ぎたので駅寝で節約だな。

先ほど冷麺を食べたのでウンコしたくなったのでトイレへ行くが誰もウンコ流してねえよ!全ての便器にウンコが残っているし、タバコの吸い殻があったりする。何で中国人はウンコ流さねえんだよ!ウンコの流し方を知らないのか?ウンコする前に先客のウンコを流す。

今日乗車する列車は07:35発、通化→集安の4347次だ。硬座でエアコン無しなので運賃は安く8.5元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
鉄道 7元 硬座 白山市→通化
鉄道 8.5元 硬座 通化→集安
バス 15元 臨江→白山
合計 38.5元

東北三省旅行記~中朝国境 臨江・長白・白河

6349次 無座で通化→臨江

dongbei_34407:00前に宿を出て通化駅へ向かう。今日は北朝鮮との国境にある臨江(临江)へ移動する。

dongbei_345待合室へ入ると既に人民で溢れていたがほとんどが吉林方面へ向かうので乗車する6349次の改札が始まる頃には待合室は空いていた。

dongbei_346列車に乗車して席を確保して発車を待つ。発車後は外の紅葉を眺めながらの旅だったが11:00を過ぎて臨江へ近づいてきた時に事件は発生した。「シーシー」という掛け声が聞こえてきた。今までの経験上この掛け声が聞こえてきた場合はガ キが小便をしている可能性が高い。

予想通り近くに赤ん坊を連れた人民がおり母親が通路でガキに小便をさせている。チンコから勢いよく小便が出されて通路が汚染されていく。そして、対面の席に座っていた姉ちゃんがガキが小便する光景を見ている。いや違う!ガキの小便を見ているのではない。ガキのチンコに釘付けになっている。確かに姉ちゃんには付いていないから珍しいのは分かるがガキのチンコを見るのでも少し自重してくれ。

dongbei_347こうして、この地域の人民たちが文明人ではない原始人という事を認識する事になった。列車の速度が落ちて臨江に到着間近になり荷物棚からバックパックを降ろして下車準備をするがガキが小便した通路は通れないので自然と出口は1ヶ所になるが、また「シーシー」という掛け声が聞こえてきた。

今度は父親が通路で はなく座席でガキに小便をさせている。もう呆れてしまうしかない。父親と母親が揃ってこれではこのガキも将来は同じように文明人にはなれないだろう。 11:30頃、臨江に到着する。

dongbei_348出口を出るとタクシーとバスの客引きが待機していた。長白行きのバスが停車していたのでこのまま長白へ移動する事も考えた が、やはり臨江の情報収集と中朝国境を見物をする事するが駅前には宿が数軒あるだけで雰囲気からして市の外れのようだ。ほとんどのタクシーが東へ走っていくのでそちらが市街地と判断して駅前の臨江大街(临江大街)を左(東)へ歩いて行く。

バスターミナルまで移動

dongbei_349臨江大街を東へ歩いて行くと臨江大橋に辿り着いた。橋を渡ると市街地になっており臨江がそこそこの規模である事が分かる。市街地に入ったのだが臨江の地図が無いので何処にバスターミナルがあるか分からないのだ。まあ、とりあえず歩いて行くことにする。市街地を歩いて行くと臨江市人民政府に到着する。どうやらここが市の中心部のようだ。そして、目の前をバスが通り過ぎたのでバスターミナルはもう少し先のようだ。

dongbei_350人民政府を通り過ぎて更に臨江大街を東へ歩くと 12:00頃、臨江口岸客運站に到着する。バスの状況を確認すると長白行きのバスがあったのでこれで長白まで行けそうだ。

dongbei_351バスの確認を終えて次は宿の確保だ。バスターミナル周辺には招待所や旅社がそこそこ揃っており今日は聚宝招待所に宿泊することにする。部屋は窓付きで1泊20元だ。登記の際におばちゃんにパスポートを提示するが何故か初めは日本人だと分からずにビザ発給地の内蒙古の人間だと思われていた。まあ、日本人が宿泊に訪れるなんて考えた事も無いだろうからな。

臨江の中朝国境

dongbei_35212:30頃、バスターミナルで明日の長白行きの切符を購入して中朝国境を流れる鴨緑江へ向かう。

dongbei_353市街地のすぐ南に鴨緑江が流れているのですぐに到着。鴨緑江の中洲の江心島へ渡り対岸の北朝鮮を見物する。

dongbei_354脱北者には食事や宿の提供をしてはいけないようだ。

dongbei_355江心島は公園になっており貸しボートで鴨緑江下りが出来るようなっている。そして、対岸の北朝鮮には北朝鮮人民たちが洗濯をしていたり体を洗っていたりと今までの中朝国境の中では一番北朝鮮人民を目撃する事が出来る。対岸に北朝鮮人民が多くいるということは、もしかしたら貸しボート屋のおばちゃんに頼むと噂に聞く人間サファリパークが出来るのかもしれない。人間サファリパークとは中朝国境で行われている観光でボートに米などの食料やタバコとかを積んで対岸の北朝鮮人民に物資を投げてそれを拾う北朝鮮人民を見て楽しむというものだ。

dongbei_356鴨緑江で洗濯をする北朝鮮人民たち

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18.9元
宿泊費 20元
バス 44.5元 臨江→長白
合計 93.4元

バスで臨江→長白

dongbei_35704:30頃に起床して出発の準備を整える。05:30頃には外が明るくなってきた。06:00頃、宿を出てバスターミナルの臨江口岸客運站へ移動する。 今日は臨江から長白まで中朝国境の鴨緑江沿いに移動する。中朝国境地帯でもかなり内陸部になるので脱北者を警戒してかなりの検問があると思うが、まあチベットじゃないので途中で追い返される事はないと思うのだが因縁つけられないように気をつけるしかないかな?でも、これはどうしようもないな。

dongbei_358今回のバス は辺境地域だからオンボロバスかと思っていたら意外にもエアコンと液晶テレビが付いてるバスであった。

dongbei_35906:30になりバスが発車するかと思っていたがまだ1人乗車していないようで切符と人数を確認して結局1人置いていく事になり3分遅れで発車する。鴨緑江に沿って東へバスは進み窓からは北朝鮮が見える。 所々で集落が見えるのだが住民たちはかなり粗末な小屋に住んでいるようだ。そして、北朝鮮側に鴨緑江に沿って線路がある。鉄道が通っているようだ。

dongbei_360鴨緑江沿いに北朝鮮を見ていると北朝鮮側の山は急斜面でも畑があったり集落の近くだと禿山やほとんど畑にされている山が多く見えた。この無理な耕作や薪として切り出されてで山の木々が無くなり少しの雨でも土砂崩れが発生しているようだ。これでは畑にしてもすぐに水害の被害に遭うだろうに・・・。

逆に中国側 の山は「封山育林区」の看板があったりして伐採を禁止している山があった。北朝鮮側でも人の住んでいない場所は山に木々があり紅葉真っ盛りで景色はなかなかの物だ。

dongbei_36110:00頃、北朝鮮側に集落でなく街が見えてきた。今までの集落の小屋と違い3階建てや4階建ての建物が見える。でも、人が見当たらない。この街には人が住んでいるのか?それとも、宣伝用に造られた無人の街か?

dongbei_36211:20頃、長白の入口までやってきた。対岸には北朝鮮の都市がある。そして、 ちゃんと人もいる。ここは人が住んでいる本物の北朝鮮の都市だ。12:00頃、長白客運站に到着する。予想していた検問は全く無かった。というか、兵士も いなかった。

二道白河行きのバスが・・・

dongbei_363長白に到着してまずは宿を探すが長白の街自体が小さいのでバスターミナル周辺には6件ぐらい宿があるぐらいだ。とりあえず、相場の確認をする為にバスターミナル前の旅店で一番安い部屋が1泊いくらか聞くと30元であった。部屋を見せてもらうと4人部屋であったので1ベット1泊いくらか聞くと10元なので、 どうせ客もいないだろうから1ベットで泊まろうとしたら1部屋でしか泊めたくないらしく交渉決裂。他を探す事にして結局バスターミナル近くの同順旅店に1 泊30元で宿泊することにする。

dongbei_36412:10頃、長白客運站で明日の二道白河行きの切符を買おうとしたら何と売り切れで仕方が無いので明後日の切符を買おうとしたら二道白河へのバスは偶数日のみの運行であった。結局3日後の切符を購入するが長白で2日余計に足止めになってしまった。

中朝国境の街・長白

dongbei_365長白の街は小さくバスターミナルのある長白大街に行政機関が集中して、1本南の白山大街に長白賓館や商業街がある。路線バスは当然走っていない。走らせるほど街は広くないし・・・。

dongbei_366長白の街

dongbei_367長白の街

dongbei_368ちょうど昼時なので高く無さそうな餐庁を探して、昼食にキムチ炒飯?(辣白菜炒饭)と玉米麺を食べる。朝鮮族の街なので料理もしっかりキムチや唐辛子が使われている。

dongbei_369玉米麺はスープが唐辛子で赤くなっていた。

中朝国境を見物

dongbei_37013:30頃、鴨緑江から北朝鮮を見物するが中国側から北朝鮮側へ荷物を担いで鴨緑江を渡る人間がいる。どうやら、密輸の様だがこれほど大胆に鴨緑江を渡るとは・・・。中国側も北朝鮮側も警備兵は見当たらない。

dongbei_371

dongbei_372そして、北朝鮮側では鴨緑江で洗濯をする住民たちがいる。因みに中国側には「覚醒剤の密輸販売、 密貿易は厳禁」という立て札がある。覚醒剤の密輸販売を禁止しているという事は中国政府も北朝鮮から覚醒剤が密輸されているという事を把握しているということか?

dongbei_373鴨緑江沿いに散歩をしながら北朝鮮を見ていると気になる看板が見えてきた。ハングルで表記されているので読めないが21の数字だけは分かる。これはワイドショーで紹介されていた「21世紀の太陽、金正日・・・」とかいうスローガンだろうか?

dongbei_37414:00頃、長白口岸に到着する。国門が見物できるようで入場券売場がある。入場料がいくらか聞いてみると10元だったが「韓国人か?」とか質問された。韓国人はお断りなのだろうか?それとも外国人お断りなのだろうか?

dongbei_375長白口岸には義烏商品城が建設されており将来的には貿易をする計画のようだ。でも、北朝鮮からは何を買うのだ?

dongbei_376国境に橋がかかっているが閉ざされている。

dongbei_377長白口岸周辺を見物していると北朝鮮側に駅があるのを見つける。駅には金日成の肖像画が掲げられているが列車は運行されているのか?

dongbei_378それと、北朝鮮側では珍しく車が走っているのが確認できた。それも、トラックや軍用車両の他に乗用車が走っていた。乗用車は幹部の車だろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
宿泊費 30元
バス 42.5元 長白→二道白河
合計 86.5元

宿を変えてみる

dongbei_37911:00頃、雨の天気の中で宿を出るが長白から出るわけではなく宿を変えるだけである。昨日見つけた雅林旅店で部屋が空いているか聞くと空いており部屋を見せてもらう。

dongbei_3801泊40元だったが「2日泊まるから」と交渉したら30元になったので宿泊することにする。

dongbei_381登記をして試しに領収書をくれるか聞くとちゃんと領収書をくれた。その場で領収書のスクラッチくじを削ると2元当たった。今まで領収書のくじにはイカサマで当たりなんか無いと思っていたが当たりくじがあった。

長白は超市が2軒しかないようだ

dongbei_382昼食に冷麺を食べてスーパーで買い物をするが長白には見た限りだとスーパーが2軒しかないようだ。

dongbei_383それにスーパーといっても個人商店に毛が生えた程度の規模だ。

dongbei_384

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 60元 1泊30元×2
合計 75元

北朝鮮を撮影

dongbei_385今日も対岸の北朝鮮見物です。

dongbei_38611:00頃、鴨緑江から北朝鮮を見物する。今日は川原に下りて北朝鮮を撮影するが住民たちはたまにこちらを見るがあまり気にしていない様子だ。どうやら撮影されるのには慣れてしまっている様だ。

dongbei_387おっさんたちが屯している。

dongbei_388そして、一昨日運び屋が密輸していた場所に来てみると北朝鮮側に監視小屋が2軒あるのを見つける。

dongbei_389運び屋は監視小屋の兵士に賄賂を渡して密輸をしていたという事だろうか?監視小屋には警備の兵士がいるのが確認できたが見る限りでは暇そうだ。

dongbei_390巡回中だろうか?

dongbei_391監視小屋

dongbei_392川原では兵士が洗濯をしており国境地帯の緊張感はあまり感じられない。というか、軍には物資が優先的に回ってくるはずだが、洗濯機は配給されないのだろうか?まあ、動かすための電力の問題もあるけど・・・。

北朝鮮は食糧不足なのに・・・

昼過ぎに餐庁で昼食に餛飩を食べるが先にいた客どもが料理を喰い残して出て行く。それも残し方が酷くほとんど食べていない料理まである。鴨緑江を挟んで飢えている人間がいるというのに中国人は食い切れないほど注文して残していく。でも、こいつらは朝鮮族か?朝鮮族なら同胞が飢えているのに気にせずに汚残しをするとは。まあ、日本人も食料を無駄にしている点ではあまり人様の事を批判できないが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
合計 9元

バスで長白→二道白河

dongbei_39305:30頃に起床して出発準備を整えて06:45頃に宿を出る。2分ほどでバスターミナルの長白客運站に到着するが改札は始まっておらず待つ事になる。

dongbei_39407:25に改札が始まりバスに乗車するが乗客のほとんどが朝鮮族のようで車内の標準語は中国語でなく朝鮮語だ。運ちゃんや車掌も朝鮮語で会話している。 中国であって中国で無い不思議な空間だ。バスは07:30に発車して二道白河へ向かう。

長白山の西側を北へと走るが道路の状況は悪く各所で工事が行われている。3年後くらいには立派な道路が開通しそうだが現時点では悪路が続く。長白山周辺は自然保護区になっているので途中で数ヶ所の検問所で停車するがバスは検査無しでそのまま通過する。検問所は木材の違法伐採を取り締まる為にある様だ。自然保護区内で10分ほどトイレ休憩があるのだがここで見たくない光景を目撃する。

乗客たちが道路に空き缶を投げ捨てたのだ。それだけではない。痰を吐いたり手鼻をかんでいるのだが乗客たちは朝鮮語で会話をしていた。朝鮮族でも自然保護区内でゴミのポイ捨てや痰を吐いたり手鼻をかんだりするのだ。自分の知る限りでは韓国人でこのような猿や原始人のような行為をした人には今まで遭遇した事は無い。同じ民族でも韓国人は文明人、中国の朝鮮族は猿、原始人であった。

このような現場に遭遇したら韓国人は中国の朝鮮族を同胞と思っているのだろうか?日本人の自分から見て韓国人と中国の朝鮮族は別であると思った。昼頃、二道鎮に到着して昼食で30分ほど休憩となる。13:00過ぎ、休憩が終わりバスが出発するが車掌が「白河で降りるのはいるか?」と聞いているので「駅の近くで降りる」と答える。というか、何処行きの切符が何枚売れたか把握していないのか?13:30頃、白河駅前に到着して降りる。

長白山望松国際青年旅舎

dongbei_396白河駅前に到着して今日の宿の長白山望松国際青年旅舎を探すが1分ほどで見つかった。

dongbei_397で、20元ドミに宿泊することにするが老板娘が「お客さんが誰もいないから標準間使っていいよ」とドミ料金で100元(会員80元)の標準間に泊まれる事になってしまった。国慶節の連休が終わり今年の長白山の観光シーズンは終了して客がいないようだ。

朝鮮料理

dongbei_39815:00頃、朝鮮料理の餐庁で昼食兼夕食に辣白菜炒飯と温麺を食べるが主食を2つも注文したので老板娘は不思議がっていた。

dongbei_399中国人だと普通は主食を2つ注文しないから不思議なんだろうが実は日本人が注文しているんだな。食後にスーパーでビールを買って宿へ戻る。宿に戻ると客が2人ほどおり、まだ長白山観光に訪れる観光客がいるようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.5元
宿泊費 60元 1泊20元×3
合計 74.5元

ネットが使えない

実は昨日からネットが使えない。ユースには無線LANがあるのだがADSLモデムまではネットワークの接続が出来ているのだが、その先につながっておらずネットが使えない状態なのだ。モデムのLINKランプが点灯していないのでモデムの先に問題があるようだが原因が分からずネットが使えない。

のんびり過ごす

dongbei_400昼食にもやし炒飯(豆芽炒饭)と温麺を食べるが朝鮮料理の店だったのでもやし炒飯にはキムチとかが付いてきたが、ここでも主食を2つ注文していたので奥では「あの客連れがいるのか?」とかいう声が聞こえてきた。ユースに戻り1400頃に駅で明後日の瀋陽行きの切符を購入してユースでHP作成をしながらテレビを見る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17元
鉄道 50元 硬座 白河→瀋陽
合計 67元

のんびり過ごす

ネットがつなげないのでテレビを見て過ごす。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

東北三省旅行記~集安 高句麗遺跡

6347次 無座で通化→集安

dongbei_31707:50頃、宿を出て通化駅へ向かう。今日は中朝国境の集安へ移動して好太王碑など見物する予定だが駅のX線検査で因縁つけられてバックパックの中身を出すが保安が気になっていたのはCD-RとDVD-RWのメディアだった。

爆弾にでも見えたのだろうか?おまけにバックパックに荷物を戻していると公安が勝手に人のデイバッグを持ち去って調べようとするので文句を言って阻止する。持ち主のいない所で調べる振りして毒品(薬物)とか仕込まれて冤罪で死刑にされては困るのでこの辺はしっかり注意しないといけない。

dongbei_318因縁つけられたおかげで改札は既に始まっており乗車したら車内に空席がほとんど無い。最後尾車両で何とか座る事が出来たが座れない乗客もいた。

dongbei_31911:30頃、集安に到着する。出口を出て駅前で宿を探そうと思ったら数軒あるだけだったので市街地まで 歩いて探す事にする。因みに駅前の通りには好太王碑のある太王-市内の路線バスが通っているので利用した方が楽である。

バスターミナル前の宿

dongbei_32012:30頃、バスターミナル前に到着する。さすがに市街地なので宿もそこそこ揃っているので数軒部屋を見るが外国人お断りで追い出される。しかし、シャワー・トイレ付きだと30元からあるのが分かった。結局宿泊することにしたのは登記無しで1泊20元のボロ部屋だ。とりあえず今日は荷物置き場として使えればよいので金を払ってすぐに外出する。

鴨緑江大橋

dongbei_32113:00頃、市内から太王行きのバスで終点まで乗車する。終点は好太王碑と中朝国境の鉄道橋への道分岐点になっている。まずは一番遠い鉄道橋から見物する事にして道路脇の線路を歩いて行く。

dongbei_322鉄道橋までは約4㎞あり途中で鴨緑江の堤防沿いに歩いて行く。堤防沿いからは北朝鮮が見え稼動している工場や道を歩いている北朝鮮の人民が見える。

dongbei_32314:15頃、鉄道橋の鴨緑江大橋までかなり近づいてきた。

dongbei_324鉄道橋には観光客がおり橋の中間地点まで行って記念撮影しているのが見える。中国側の国門を撮影して堤防から線路へ上がると国境警備をしていた自動小銃を担いだ武警に呼び止められた。武警が「何処から来たんだ?1人か?」と聞くので「1人だよ。そこから上がって来た」と階段を指差すと何やら武警は驚いた様子だ。

そして、武警が「何人だ?」と聞くので「日本人」と答えると又驚いている。武警は「来た道を戻ってくれ」と言うので、どうやらちゃんと入口で入場券を買ってからでないと見物できないようだ。でも、間近で鉄道橋を見物してしまったのだが・・・。

まあ、言われたとおりに堤防沿いを戻るが入場券売場がどこか確認するために堤防から線路を越えて公路に出て1440頃、バスが停車していた入口らしい場所に到着。売店があったり武警が警備しているのでここが入口 のようだ。入場券売場が見当たらないので周辺の様子を窺うと売店に入って売店から入場券をもって出てくる観光客がいる。

dongbei_325で、売店で「入場券いくら?」と聞くと売店のおっさんが「お前何人だ?」と聞くので「日本人だ」と答えると「駄目だ!駄目だ!」のそっけない返事が・・・。ここは日本人お断りの観光地で入場券を買う以前の問題であった。

だから武警は目の前に日本人が現れたのに驚いていたのか?というか、堤防に柵作って禁区にして入れないようにしておけよ。 徒歩で太王まで戻る事にするが途中で青石行きのバスとすれ違う。青石行きのバスを利用して鉄道橋の近くで降りたり、集安に戻るバスを拾って戻る事も出来そ うだ。

好太王碑、将軍墳

dongbei_32616:00頃、好太王碑に到着する。集安にある好太王碑など高句麗の遺跡は2004年に世界文化遺産に登録されており観光開発が進められている。

dongbei_3274ヶ所の遺跡がセットで100元。高い・・・。

dongbei_328好太王碑は広開土王の墓碑で倭国に関する記述もあり古代史が好きな人達にはかなり有名な墓碑らしい。

dongbei_32916:20頃、将軍墳(将军坟)に到着する。将軍墳は広開土王か息子の長寿王の墓と言われている。この2ヶ所は道路から見えるので金の無い貧乏旅行者でも遠くから見物できる。16:50頃、バスで市内へ戻る。因みに集安の路線バスには観光路線があるようだが国慶節の連休中でもバス停があってもバスは走っていなかった。客がいなくて廃止になったのか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.3元
宿泊費 20元
バス 2元 路線バス
合計 34.3元

国内城址

dongbei_33006:30頃、宿を出て市内に残る高句麗の城壁を見物する。天気は生憎の雨であったが小雨なので強行軍で城壁に沿って歩いて丸都山城へ向かう。高句麗の都は平時は平地に置かれ、有事の際には山城の丸都山城に都の機能を移していたらしい。

丸都山城

dongbei_331丸都山城は集安の北約2.5㎞に位置している高句麗の山城である。市内から徒歩で川沿いに歩いて行くと途中で1路の路線バスに追い越される。どうやら丸都山城までバスが運行されているようだがバスには乗らずに丸都山城へ向かう。07:30頃、丸都山城に到着する。

丸都山城の手前の橋の近くには1路のバスが停車しており市内から丸都山城まで行く事が出来るのを確認できた。丸都山城の麓には高句麗の古墓群である山城下貴族墓地があり、ここでは2ヶ所の遺跡が見物できるようだ。

dongbei_332駐車場へ行くと既に入場券売場が開いているようだ。と言っても入場券売場はテントに設置されておりまだ観光地としては整備途中のようだ。 07:40頃、1路のバスに乗車して市内へ戻るが乗客が6人ぐらいしかいない。

禹山貴族墓地

dongbei_33308:00頃、市内から徒歩で禹山貴族墓地へ向かう。場所は集安駅の北なので、まずは集安駅へ移動だ。集安駅に到着して通化行き切符を購入した後に駅舎の 隣にあるイミグレーションの集安口岸の脇の道から地元民に紛れて線路を渡り路地を抜けると禹山貴族墓地が目の前に見えてきた。

道路沿いに東へ歩いて行くと駐車場が見えてきて08:30頃、入口に到着する。駐車場には数台の車があり金持ち中国人が観光に来ているようだ。貧乏旅行者の自分は柵の外から見物である。市内へ戻りながら禹山貴族墓地を見物して09:30頃、快餐で朝食に炒飯を食べる。

6348次 無座で集安→通化

dongbei_33410:40頃、宿を出て太王行きのバスで駅前へ移動する。

dongbei_335集安駅は駅舎の隣にイミグレーションの集安口岸があり一応は出入国のカウンターはあるようなのだが北朝鮮行きの列車がないようなのでほとんど機能していないようだ。

dongbei_33611:50頃、改札が始まり列車に乗車する。今日は通化へ戻り明日は臨江へ移動する計画だ。本来の予定だと集安には2泊のつもりであったが早朝から丸都山城へ行ったので今日の通化行きの列車に間に合ってしまった。

dongbei_337列車が発車して暫くは車窓から北朝鮮が見えて集安を出ると山間部を走り続ける。

dongbei_338山は紅葉真盛りで景色はなかなかだ。しかし、対面に座っているガキが林檎の皮を窓からポイ捨てしている。まあ、百歩譲って自然分解される林檎の皮なら許すがガキが将来その辺の民工の様にビール瓶やカップ麺の空容器をポイ捨てしないか心配だ。15:15頃、通化に到着する。

国貿旅店部

dongbei_339駅を出て駅前の国貿旅店部で部屋を見せてもらい30元の窓付きの部屋に宿泊することにする。登記の際には宿のおっちゃんが「日本人は駄目だ」とか言っていたがおばちゃんが「中国語分かるから大丈夫だ」とか言って結局「1泊して朝出て行くから」と言ったら大丈夫だった。

dongbei_340で、この宿はトイレ・シャワー共同だが 掃除はされているようでこの種の安宿ではまあまあのレベルだ。

ワインと牛乳ビール

dongbei_34115:40頃、駅で明日の臨江行きの切符を購入して餐庁で餛飩と刀削麺を食べる。

dongbei_342そして、せっかく通化にいるのでスーパーで通化名産のワインを購入する事にするがスーパーで牛乳を使用したビールを見つける。今は乳製品はメラミン混入の問題で大打撃を受けているようでこのスーパーでは牛乳の安売りが始まっていた。各地でも牛乳の在庫処分が始まっているのだろうか?牛乳ビールは珍しいので敢えてワインと一緒に購入する。このビールもメラミン入りなのだろうか?

dongbei_343市場では葡萄が500g2.5元とかで売られているのだがバラバラになった葡萄が500g1元で売られていたので1kg購入するがバラの葡萄が1.9kgしかなかったので、おばちゃんが500g2元の葡萄を100g付けて2元になった。

約1ヶ月ぶりに体を洗う

17:10頃、宿に戻りシャワーを使う事にする。9/5にハルピンを出て以来ののシャワーだ。もちろん洗濯もするがズボンは一晩では乾きそうも無いのでやめておく。久しぶりにさっぱりして葡萄を食べながらHP作成に励むが22:00過ぎにトイレで糞をしていると人民が小便をしにきた。

そして、人民は小便を終えて水を流さずにトイレから出て行きやがった。どうして、人民はトイレで小便や糞を水で流すという事をしないのだろうか?「研究卫生」という標語も人民には理解できないようだ。まあ、これが中国人の衛生感覚なのだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.5元
宿泊費 30元
鉄道 8元 無座 集安→通化
鉄道 9元 無座 通化→臨江
バス 2元 路線バス
合計 59.5元

東北三省旅行記~図們・長春

中朝国境の図們

dongbei_27407:00頃、宿を出て中朝国境へ向かう。図們は中朝国境の都市として御馴染みの都市だ。国境貿易はほとんど無さそうだが国境観光はそこそこ賑わっているようで図們口岸の国門見物や友誼橋を途中まで歩けるようだ。でも、料金表示の無い入場券売場があるので有料のようだ。

dongbei_275図們口岸の国門

dongbei_276豆満江に架かる中朝友誼橋

dongbei_277図們の対岸にある北朝鮮の町は南陽と呼ぶようだが煙が上がっていたりするので人が生活している事は分かったがそれ以外にはこれといった発見は無かった。

dongbei_278最後に豆満江に架かる鉄道橋を見物するが、この時気づいたのだが豆満江の川岸は禁区になっているようで地元民以外は入れないようだ。監視カメラが複数設置されていた。

dongbei_279これは鉄道橋にある国門

dongbei_280図們は夜は真っ暗で何も分からなかったが国境の都市という事だけあって綺麗に整備されている。そして、ハングル文字の看板も多数ある。まあ、図們の人口の6割が朝鮮族という事らしいので当然だろう。

dongbei_28108:00頃、図們での目的である中朝国境見物を終えたので駅で長春行きの切符を購入して朝食に犬肉スープとご飯(狗肉汤饭)を食べる。

N166次 硬座で図們→長春

dongbei_282切符を買って朝食を食べて09:00頃、宿を出て駅へ移動。待合室にはそこそこ人がいるが混雑しているというほどではない。

dongbei_283N166次 図們→長春の切符

dongbei_284待合室

dongbei_28509:25過ぎに改札が始まり列車に乗車する。

dongbei_286発車は0944なのでまだ少し時間に余裕があるので機関車の撮影へ向かう。

dongbei_287列車が発車して長春へ向かうが窓際の席で無いので寝て過ごす事にするが車内の乗車率は100%を超えている。昼間の図們→長春の列車はN166次1本だけなのでこの混雑は仕方が無いだろう。18:50頃、約15分遅れで長春に到着する。

dongbei_288出口へ向かうとキセルの人民たちが次々と駅員たちに捕まって連行されて いる。自分の前を歩いていた人民の兄ちゃんも途中までの切符だったので駅員に首根っこを掴まれてあえなく御用となっていた。

隣の部屋で一発やっているようだ

駅周辺で宿を探すがシャワー付きの部屋は50元ぐらいからあるようだがちょっと高い。30元でシャワー付きなら文句は無いのだが・・・。で、結局は2畳半ほどの広さで1泊20元の部屋を見つけ泊まる事にする。トイレ共同なのだが部屋に窓が付いているのが決め手になった。

そして、20:00頃に近くのイスラ ム食堂で刀削麺と炒飯を食べて部屋に帰ると隣の部屋から女の喘ぎ声が聞こえてくる。隣の部屋で一発やっているようだ。しかも、壁が薄い石膏ボードなのでほ とんど防音効果が無い。テレビを見ていても喘ぎ声の方が五月蝿くて困る。せっかくお気に入りのドラマ聊齋志異を見ているのに・・・。何発やっても構わないが静かにやってくれ!結局、日付が変わる頃までやっていたので一発どころじゃなかったようだ・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 18元
宿泊費 20元
鉄道 44元 硬座 図們→長春
合計 82元

旧大和ホテル、偽満皇宮

dongbei_28906:10頃、宿を出て長春駅へ向かう。朝は冷え込んでいるが風が無いのでハイラルや満洲里と比べれば過ごしやすい。長春は見所が旧満州の建物ぐらいしか 思いつかなかったので朝早くから見て周れば1日で長春観光が終わりそうだ。当初の予定だと長春には3日滞在のつもりだったが季節は冬に向かっているので吉林省にも何時冬の到来があっても不思議は無いだろうから早く移動する事にする。

dongbei_290朝の長春駅と駅前にある旧大和ホテルの春誼賓館を見物するが人民たちが所構わず唾を吐いており耳障りな音が聞こえてくる。

dongbei_29106:50頃、偽満皇宮に到着する。偽満皇宮は1932年から13年の間、満州国皇帝・溥儀が暮らしていた皇宮だ。入場料は80元でぼったくりになっているが日本語案内だと団体料金の表記が「1割引」が「9割引」になっていたりしているがそのまま放置されているようだ。

dongbei_29207:30頃、長春駅に戻り明日のN188次の通化行きの切符を購入する事にする。初めは長春観光を終えてから切符を買おうと思ったがよく考えたら明日から国慶節の連休で民族大移動が始まるので今の内に切符を買っておいた方が良いと判断して窓口に並んで購入する。

長春軽軌に乗る

dongbei_29308:10頃、長春軽軌の撮り鉄をする。

dongbei_294長春には市内をバス以外にもトラムの類が走っているのだ。

dongbei_29508:25頃、軽軌に乗車して解放橋へ移動する。

偽満国務院

dongbei_29609:20頃、偽満国務院に到着する。ここは満州国の国務院が置かれていた場所で現在は吉林大学の施設になっている。

dongbei_297溥儀が松を植えた場所だそうだが今ある松は溥儀が植えた松だろうか?

dongbei_298偽満国務院と溥儀植松址に生える松。

偽満州八大部

dongbei_299偽満国務院をはじめとして文化広場から新民大街を南下していくと軍事部、司法部、経済部、交通部の行政機関址の建物が見られる。軍事部址。現在は吉林大学附属第一臨床学院になっている。

dongbei_300司法部址。現在は吉林大学白求恩医学部になっている。

dongbei_301経済部址。現在は吉林大学第三臨床医学院になっている。

dongbei_302交通部址。現在は吉林大学公共衛生学院になっている。

dongbei_303興農部址。現在は東北大学附属中学になっている。

dongbei_304民生部址。現在は吉林省石油化工設計研究院になっている。偽満国務院は一部が見物できるようになっているがそれ以外は病院だったり、大学だったりして建物の外観しか見ることが出来ない。

dongbei_305外交部だった建物は太陽会大飯店というレストランになっているので客として行けば中には入れる。1330頃、満州国時代の建物を見物し終わり一旦宿へ戻る。長春観光は1日で終わってしまった。長春は省都の割りには小規模であった。その代わりに人民の痰や唾を吐く割合が多く歩いていると道路のあちこちに吐かれた跡が残っている。

カルフールとウォルマート

dongbei_30614:00過ぎにカルフールとウォルマートへ行きインスタントラーメンとビールを購入する。で、この2店でも乳製品の売場を覗いてみるとカルフールは棚に 空きが目立つほど牛乳の撤去をしていた。当然客もいなかった。ウォルマートは牛乳は売っていはいるがやはり客は少ない。代わりにヨーグルトの販売に力を入 れておりそこそこ売れて入るようだ。牛乳が駄目だからヨーグルトで誤魔化すという考えだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.5元
宿泊費 20元
鉄道 32元 硬座 長春→通化
鉄道 2元 軽軌
バス 1元 路線バス
合計 71.5元

長春の乞食

dongbei_30709:00頃、長春駅前を散歩してみると乞食がやたらといる。撮影できたのは手無し女の乞食と足無し爺さんの乞食だ。

dongbei_308足無し爺さんの乞食は 「阿弥陀仏~」と音楽を流してしっかり営業活動をしている。音楽を流して営業活動をしているのでそれなりの設備投資が出来る金を持っているようだ。

dongbei_309撮影はできなかったが他にも出稼ぎで長春に来ていた兄がバイクとの交通事故で死んで遺体を故郷に運ぶために320元集めていた高校生ぐらいの兄ちゃんがいた。路上には死亡診断書や路上に転がって死んでいる兄の写真とか置かれていた。これが事実なら兄の死体の写真まで公衆の面前で公開するのは問題かと思うのだが・・・。

そして、もう一つが苗族の15歳の少女が歌って金を集めていたのだが、少女の場合は母親が学費の為に工芸品の行商をしていたがひき逃げに遭って母親の治療費に数万元が必要という内容であった。でも、マイクやスピーカーをちゃんと準備しているのはどうも・・・。それに、苗族は南方の少数民族だし長春で行商して儲かるのか?

あとは「腹減った5元くれ」「帰りのバス代6元くれ」といった内容がチョークで路上に書かれていて全国共通のいつもの乞食たちがいた。それにしても社会主義国家の中国には障害者年金や生活保護制度は無いのかな?社会主義国家には乞食はいない筈なのだが・・・。乞食見物を終えて快餐で早めの昼食に鶏蛋豆腐飯を食べる。

N188次 硬座で長春→通化

dongbei_310昼前に宿を出て長春駅へ向かう。今日は長春を離れて通化へ移動する。

dongbei_311今日から国慶節の連休が始まり民族大移動で長春駅はかなり混雑している。入口には人民が集結しており色々な意味で凄い事になっている。

dongbei_312人民の海に飛び込み入口を通過するが脇から割り込む人民がいるので混雑に紛れて人民に爪先で蹴りを入れるが安全靴で爪先は鋼鉄なので当然人民は痛がっている。

dongbei_313待合室も予想通りの混雑で人民で溢れている。乗車するN188次は14:40発で約2時間ほど待合室で待つ事になるが人民が改札口を通らず柵を超えて強行突破し駅員に追いかけられたりと面白い光景が見られた。

dongbei_31414:32頃に改札が始まり列車に乗車する。

dongbei_315隣のホームにはCRH5が停車しておりとりあえず撮影する。14:40頃、列車が発して通化へ向けて走り始める。車内は無座の乗客も降りかなり混雑している。そして、この時期には珍しい裸族が出現した。長春は朝は冷えるが長袖のTシャツに上着一枚着ていれば充分で昼間は暖かく過ごしやすい。でも、裸族が出現するほどの気温ではないのだが・・・。

日が暮れて1800を過ぎた頃に事件が発生した。裸族と乗客の喧嘩発生である。原因は不明だが口論になっている。 殴り合いになるかと期待していたが双方の連れが止めに入り喧嘩終了になってしまった。しかし、日が暮れても裸族がいるとは・・・。1枚着ないと寒いと思う のだが。

dongbei_3162215頃、通化に到着する。通化はこの地域の中心都市になっており下車する乗客も多い。出口を出てタクシーや宿の客引きを無視して宿を探す。
追加情報:帰国後に知ったのだが通化の何処かには核ミサイル基地があり中距離弾道ミサイルの東風3(射程約3100km)と東風21(射程約2150km)が配備されているらしい。照準はもちろん日本である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4元
宿泊費 20元
鉄道 8元 硬座 通化→集安
合計 52元

東北三省旅行記~綏芬河・牡丹江

綏芬河は冬だった

dongbei_23706:14頃、綏芬河に到着する。綏芬河は北風が吹き荒れる冬の天気になっていた。

dongbei_238まずは駅周辺で宿探しだが賓館や招待所、旅店が結構あるので相場確認の為に数軒覗いてみるとシャワー付きの部屋は50元くらいが相場のようだ。シャワー無しだと20-40元くらいであるのだが、今回は窓付きの部屋で30元の満意旅店に宿泊することにする。

他にも20元の安宿もあったのだが窓無し部屋だった。明日は朝一の列車で牡丹江へ移動なので黒河の時の様に寝坊しない為に窓付きの部屋を選んだ。窓付きの部屋なら日の出と共に目が覚めるので安心だ。

dongbei_23908:00頃、綏芬河駅で明日の4046次 綏芬河→牡丹江の切符を購入する。

dongbei_240綏芬河駅には国際列車の待合室もあるのでついでに覗いてみると内部にはイミグレーションがありロシア人が多数並んでいる。待合室といってもイミグレーションなので意味も無く長い間いると厄介な事になりそうなので立ち去る。

綏芬河口岸

dongbei_241綏芬河での目的は中露国境を見ることなので綏芬河口岸を目指し歩いていく。途中の道路標識に「国門」の表示もあり道に迷わずに10:00頃に到着するが綏 芬河口岸の隣にある貿易区は5路のバスが・・・。しかも、5路のバスの起点は綏芬河駅だった。

dongbei_242貿易区をちょっと見物して中露の国境線を撮影するが雪が降ってきた。強い北風に乗ってシベリアから運ばれてきたのだろうか?あまりにも寒いので10:30頃、5路のバスで市内へ戻る。夜になりテレビで天気予報を見ると明日のハルピンの予想最低気温は3度になっていた。早く東北部から脱出しなければ!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 17.5元
宿泊費 30元
鉄道 15元 硬座 綏芬河→牡丹江
バス 1元 路線バス
合計 63.5元

4046次 硬座で綏芬河→牡丹江

dongbei_24304:45頃、外が明るくなり始めて目が覚める。テレビを見ながら準備を整えて06:05頃、宿を出て駅へ向かう。

dongbei_244駅前では牡丹江行きのバスの客引きが「牡丹江、15元!牡丹江、15元!」と叫んでいる。列車と同じ料金にして客を奪うという算段のようだ。こんな所でも鉄道とバスの競争が発生していた。

dongbei_245駅に到着するとちょうど改札が始まる。

dongbei_246ホームに出ると満洲里から到着したばかりの4192次が停車している。この編成が牡丹江行き4046次に変わり06:34に発車するのだ。乗務員は交代していないので牡丹江で乗務終了なのだろう。列車に乗車して発車を待つが乗車率は半分くらいで空いている。

dongbei_247定刻通り06:34に発車して10:20頃、牡丹江に到着する。

宿を決めて牡丹江見物

dongbei_248牡丹江駅は中国の駅にしては珍しく出口が珍しく北出口と南出口の2ケ所ある。牡丹江の市街地は駅の南側にあるので南口を出て宿を探す事にする。周囲を見渡すと賓館や招待所などが見えるので宿は簡単に見つかりそうだ。とりあえず出口から右方向(西)へ歩いてみると招待所が数軒あり福龍海招待所に1泊する事にする。

dongbei_2491泊20元で試しに領収書くれるか聞いてみたら10元の領収書を2枚くれたが今までのスクラッチ付きの領収書と違い旅店業専用の領収書だった。

dongbei_250肝心の部屋は20元でテレビ・トイレ・扇風機付きで珍しく設備が整っている。但し、窓無しというのが欠点だが・・・。

dongbei_251他にもシャワー付きやネット環境付きの部屋もあったりした。

dongbei_252黒龍江省はシャワー無しの宿がやたらと多かったが牡丹江はシャワー付き、ネット環境付きの宿が目立っていた。11:40頃、駅で明日の七台河と図們行きの切符を購入する。牡丹江駅前にはハルピンや延吉などへのバスが集結しており客引きが行きかう人民に手当たりしだい声をかけていた。

dongbei_25312:45頃、牡丹江大橋に到着する。とりあえず牡丹江を見ておくが特にこれといった感動は無かった。

dongbei_254牡丹江

dongbei_255牡丹江大橋

dongbei_256牡丹江沿いにある江濱公園を歩いてみる。八女投江烈士群彫に到着する。八女投江烈士は抗日戦争時に牡丹江に身を投げた女性たちだ。

牡丹江にもカルフールが開店

dongbei_257牡丹江の中心街である太平路を歩いているとカルフールが開店間近なのを発見する。

dongbei_258地方都市の牡丹江にもカルフールが出店するという事は牡丹江は意外にも規模が大きいようだ。

dongbei_25914:00頃、カルフールの近くにある恐らく牡丹江で1番か2番の規模を誇るスーパーマーケットでインスタントラーメン(方便面)を久しぶりに購入する。最近は列車内では砂糖だけで乗り切っていたので気分転換に買ってみた。もちろんお得用の5個パックで1番安い5元のだ。

そして、もちろんメラミン混入で騒がれている 粉ミルクと乳製品の売場を見てみると予想通り全く客がいない。蒙牛や伊利の牛乳が山積だが不良在庫とかしている。中国人は誰も安全だとは思っていないようだ。でも、今まで飲んでいたのに危険と分かって急に飲むのを止めても今更遅いのではと思ってしまうのは自分だけだろうか?今は1袋(200ml前後)1元前後で売られているが在庫処分で半額の5角になれば自分は迷わず買うのだが・・・。でも、毎日は飲まないけど・・・。

dongbei_26015:00頃、昼食と夕食を兼ねてイスラム食堂で炒麺、餛飩、ご飯を注文するが、おばちゃんに「食べ切れないでしょ!」と言われるがしっかり全部食べきったし、まだ餛飩をもう1杯食べられる余裕がある。因みに中国では炒麺、餛飩、ご飯はどれも主食なので中国人はこの様な注文はしないらしい。自分から見れば餛飩はおかずなのだが・・・。

そうそう、このイスラム食堂はビールも注文できるようになっていた。そういえば黒龍江省のイスラム食堂はほとんどでビールの注文が出来るようになっていたな。黒龍江省のアラーは寛大なようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 20元
鉄道 32元 硬座 牡丹江→七台河
鉄道 20元 硬座 牡丹江→図們
合計 92元

N69次 硬座で牡丹江→七台河

dongbei_26105:45頃、宿を出て牡丹江駅へ向かう。今日の予定は七台河まで乗り鉄してから吉林省の図們へ移動する。

dongbei_26206:00頃、改札が始まり列車に乗車するが誰も1列に並んで乗車しようとしない。

dongbei_263定刻通り06:25に発車して11:00前に七台河に到着する。これで、黒龍江省の濱洲線、濱綏線の北側、つまり黒龍 江省の北側、チチハル、ハルピン、綏芬河から北側の路線の乗り鉄が完了した。

N70次 硬座で七台河→牡丹江

dongbei_264で、黒龍江省での目的が達成して牡丹江へ戻らなくてはならないのだが切符売場が混雑していて発車時間が刻一刻と迫ってくる。すると、駅員が拡声器片手に何か叫んでいるのでよく聞いてみると「牡丹江行きはこっちに並んで」と叫んでいる。ほとんどの人民はハルピン行きの切符を求めて並んでおり数人の人民が駅員 が指定した窓口で牡丹江行きの切符を購入しているので自分も並んで購入する。

dongbei_265でも、この窓口にもハルピン行きの切符を求めて人民が並んでいるのだ が・・・。これは駅員公認の割り込みってヤツだろうか?切符を購入して牡丹江行きの列車に乗車する。

dongbei_266牡丹江行きの列車といっても牡丹江から乗ってきたN69次が折り返しでN70次になっただけなので車両も乗務員も一緒だ。なので、乗務員は「あいつ何でまた乗っているよ」とか思っているのだろうな。

dongbei_267列車が発車してすぐに昼時になったので久しぶりに車内でインスタントラーメンを食べる事にする。

dongbei_268食後は外の景色を見ながら過ごすが途中駅から乗ってきた人民が「何処まで行くの?」とかお決まりの質問をしてくる。人民たちはどうしてやたらと人の事を聞こうとするのだろうか?答えるのが面倒なので無視しているとしつこく聞いてくる。そのうち諦めて大人しくなったと思ったら床に唾を吐きやがった。やはり猿と会話しなくて正解の様だった。1545頃、牡丹江に到着する。

2168次 硬座で牡丹江→図們

dongbei_269一旦は出口へ向かうが駅員が見当たらないので他のホームをちょっと覗いてみると次に乗車する2168次を発見する。

dongbei_270まだ改札が始まっていないのでホームには人気が無いと思ったら同じような事を考えて先回りしていた人民がいた。改札が始まる前に乗車して発車時間を待つ。

dongbei_271定刻通り1629に発車して吉林省図們 を目指す。牡丹江→図們の列車は1日1本しかないので比較的混雑している。

dongbei_27221:55頃、図們に到着する。

dongbei_273出口を出ると街灯はほとんど無く田舎町の雰囲気がする。真っ暗なので周辺の様子もよく分からないのでとりあえずは宿を探す事にする。駅前の通りを歩くと灯りのついた明月旅店の看板を見つけ1泊いくらか聞く事にするが店のおばちゃんたちは麻雀の真っ最中であった。部屋を見せてもらい1泊20元で泊まる事にするが登記は無かった。おばちゃんたちは日本人を泊めている事を分かっているのかな?

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 20元
鉄道 32元 硬座 七台河→牡丹江
合計 62元