ベトナム・中国陸路国境越え(モンカイ・東興)

ザーラムバスターミナル

07:15頃、ホステルをチェックアウトする。1泊5ドル×8泊で合計40ドルになるがドン払いかなと思っていたらドル払いOKであったのでドルで支払っておく。

今日はベトナム・ハノイから沿海部の国境モンカイから中国の東興へ陸路国境越えをする。通常ハノイから陸路で中国へ行く場合は旅行代理店で友誼関経由南寧行きのバスチケットを手配するのだが、今回は時間、手間、お金のかかるモンカイを目指す。07:45頃、1番バスに乗車してザーラムバスターミナルへ向かう。

ザーラムバスターミナル08:10頃、ザーラムバスターミナルに到着しモンカイ行きのチケットを購入するが、Lonely Planet Vietnam,Cambodia, Laos &Northern Thailandによればモンカイまでの運賃は260000ドンで所要時間は8時間だ。とりあえず窓口のおばちゃんに聞いてみるとモンカイ直通はなくハロン湾のあるバイチャイ(Bai Chay)で乗り継ぐようだ。まあ、とにかくモンカイ行きのチケットを購入する事にする。

500000ドン札を渡し釣り290000ドンであったので運賃は210000ドンである。なぜロンプラの情報より50000ドン安い?毎年インフレで物価上昇のベトナムなら運賃値上げのはずだが?

ハノイ→モンカイ

バス車内窓口にはすでに途中のハロン湾のバイチャイ(Bai Chay)行きのバスの運ちゃんが待機しており、運ちゃんに連れられボロバスに乗車。そして、チケット回収。半券もらえると思ったがもらえなかった。写真撮っておくの忘れた。てっきりヒュンダイあたりの大型バスかと思ったら中国の田舎を走っている中型バスと同じであった。

バス満員08:15頃、ハノイのザーラムバスターミナルを出発。客はあまり乗車しておらず渋滞の中をノロノロ運転で客を乗せながら走り満員になる。バスはボロバスでエアコンほとんど効かずに車内はサウナ状態で乗り心地は悪い。これだと8時間でモンカイに到着するだろうか?国境が閉まる前に到着してくれないと。

ハロン湾11:15頃、とうとうサウナ状態のボロバスのエアコンが機能しなくなり窓全開にする。入ってくるのは生暖かい風だがかなりマシになった。この頃、モンカイまで直線距離で約150kmの地点までやってきたが、運ちゃんの運転がかなり荒い。70km/hぐらいで爆走してトレーラーやトラックを次々と追い越すが対向車線のトラックと何度もぶつかりそうになる。そして、ハロン湾が見えてきた。

バイチャイバスターミナル12:15頃、ハロン湾のバイチャイ(Bai Chay)のバスターミナルに到着。ここで全員降りているので運ちゃんに聞いてみたら、運ちゃんは「MONG CAI OK!」と一言。そして、自分だけ車掌のおっちゃんに連れられてバスターミナル前の国道で通りすがりのHAI PHONG-MONG CAIと表示されたモンカイ行きのバスに乗せられる。

車掌のおっちゃんがモンカイ行きの車掌のおっちゃんに50000ドン渡していたので、これがハロン湾→モンカイの運賃のようだ。しかし、Lonely Planet Vietnam,Cambodia, Laos &Northern Thailandだとハロン湾からモンカイは90000ドンとあるのだが・・・。
なぜこれほど料金が違うのだ?謎だ!

モンカイ行きバスモンカイ行きのバスはちゃんとエアコンが効いており涼しい。モンカイまでは直線距離で約115kmだ。今日中に中国入国できるか?15:00頃、モンカイまで約60kmの地点で休憩となる。約3時間でハロン湾から50kmほど進んで、モンカイとの中間地点になるが進むペースが遅い。頻繁に乗客の乗り降りがあるのでスピードが出ないのだ。

モンカイ到着

モンカイバスターミナル16:50頃、ようやくモンカイに到着する。

モンカイ運賃時刻表バスの情報を確認するとハノイ行きは160000ドンとある。う~ん、ぼられたのか?でも、ディエンビエンフーとラオカイのバスは行きと帰りで運賃が違っていたという例もあるしな・・・。

モンカイ運賃時刻表まあ、とにかくバス情報を確認するが運賃時刻表が紙で貼りだされていたりするのでインフレで運賃変更が多く発生しているのかもしれない。

モンカイ運賃時刻表バスターミナルを出るとボリタクの運ちゃんたちが待ち構えているが通りに出てGPSを頼りに東へと歩く。モンカイの街は結構賑やかな感じであったが、イミグレーション周辺は空きテナントが多くゴーストタウン化している。

ベトナム・モンカイ出国

モンカイのイミグレーション17:20頃、ベトナム側モンカイのイミグレーションに到着。

モンカイ通行料5000ドン建物脇で通行料5000ドンを支払い出国手続きの列へ並ぶ。17:28頃、イミグレーションを出て中越友好橋を渡る。

中国・東興入国

東興口岸橋の中間線が国境で中国側へ入り時間も1時間早くなり北京時間になる。中国側イミグレーションの東興口岸へ入り入国カードを記入して入国カウンターに並ぶ。18:50頃、中国へ入国する。

東興のユースホステル

多米踏沙国際青年旅舍出口を出るとボリタクの運ちゃんたちが多数待機していたが、そのまま素通りして5分ほど歩いて、19:05頃、入口が分かり難いユースホステルの多米踏沙国際青年旅舍(多米踏沙国际青年旅舍/Dormi International Youth Hostel)に到着する。

多米踏沙国際青年旅舍とりあえず1泊で部屋は1泊34元(会員料金)の4人ドミトリーだが自分一人で貸切状態。しかし、部屋にはエアコンがなく扇風機しかない!冬は問題ないだろうが夏はヤバイ。おまけにネットにつながらなかった。Wi-Fiにはつながったがルーターから先につながらずネットが使えなかった。どうも失敗した感じがする。

肉絲伴麺19:30頃、夕飯を食べに出かける。肉絲伴麺(6元/約120円)を食べて、露天でライチ1.5kg(10元/約200円)を購入してユースホステルへ戻る。明日は南寧へ移動かな?

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 40ドル 1泊5ドル×8
合計 40ドル
項目 金額 備考
バス 7000ドン 路線バス
バス 210000ドン ハノイ(ザーラム)→モンカイ
合計 217000ドン
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 34元 会員料金
合計 50元

東興口岸

今日も朝から晴天で汗が吹き出るほど暑い。08:15頃、国境の東興口岸へ行く。すでに国境は開いておりベトナムへ出国する人たちで混雑している。入口では両替屋のおばちゃんたちも営業中だ。

東興口岸国境の開いている時間は北京時間08:00ー20:00なので結構長い時間開いているようだ。

清代の国境石碑口岸近くにある清代の国境の石碑と友好橋を見物して、08:50頃、東興関帝廟を見物する。

東興関帝廟

東興関帝廟鐘が2011年鋳造だったので新しく建てられた関帝廟のようだ。東興関帝廟の歴史は不明だが城隍もまつられているので城隍廟も兼ねているようだ。おそらく元々あった古い関帝廟を建て直したのだろう。

東興関帝廟規模は小さいが関羽、関平、周倉の像がある。

関羽像関羽像は春秋を読んでいるやつだ。

桃園の誓い壁画廟内の壁画には桃園結義とかがある。

両替屋ユースホステルへ戻る途中で東興口岸前の交差点にある両替屋に寄ってみる。おそらく東興口岸近くで正式な両替屋はここだけであとは無許可の両替屋のおばちゃんたちだろう。窓口の兄ちゃんは昼寝中だったがレートを聞いてみる。レートは100元→340000ドンということで、河口の両替屋とほぼ同じだ。ここのレートを基準におばちゃんたちと交渉というのもありだろう。

ユースホステルへ戻るが部屋の鍵が壊れて10分ぐらい格闘するが鍵が壊れており老板は鍵を壊して扉を開ける。今回は本当に失敗した感がある。

1路バス10:25頃、ユースホステルをチェックアウトして東興口岸前の交差点から1路のバスに乗車してバスターミナルの東興汽車客運站へ向かう。運賃は1.5元。東興の市街地は8年前と違い、マンションやビルが並んでおり、もの凄い発展ぶりだ。

東興→南寧

東興汽車客運站10:45頃、東興汽車客運站に到着する。

東興汽車客運站時刻表まずは東興から各地へのバス情報を確認する。

南寧行きチケット続いて、南寧行きのバスチケットを購入。発車時間は11:20、運賃は68元、南寧までは182km、南寧の江南客運站まで直通だ。南寧行きのバスは直通以外にも防城を経由するバスもあり、南寧の江南客運站以外のバスターミナル行きのバスもある。

南寧行きバス出発まで待合室で待機するが、発車時刻の11:20になってもバスが来ない。バスが遅れており11:40頃にバスが到着し乗車する。11:50頃、30分遅れでようやく発車する。

南寧到着

江南客運站15:50頃、南寧の江南客運站に到着する。ここから先はどこへ行くかはまだ決めていない。東興のユースホステルでネットが使えなかったので、何も決められていないのだ。

41路バスとりあえず路線バスの確認をすると41路のバスが南寧駅へ行くのが確認できた。

江南客運站時刻表続いて長距離バスの状況を確認する。

江南客運站時刻表

長寿の郷・巴馬へ

巴馬行きチケット16:30の巴馬行きのバスがまだあるので巴馬行きのチケットを購入する。
運賃は115元だ。巴馬は長寿の郷として有名で観光地として人気らしい。時間まで待合室で待つが発車時刻の16:30になってもバスがこない。

ワゴンそして、改札口でおっちゃんが巴馬行きの乗客を呼び始めた。ようやく出発のようだ。巴馬行きの乗客が集められるが、集まったのは自分を含め6人だけでワゴンに乗せられて安吉客運站へ移動する。巴馬行きは江南客運站からでなく安吉客運站から出るようだ。

安吉客運站時刻表17:10頃、安吉客運站に到着する。運ちゃん曰く18:00の巴馬行きのバスに乗車とのこと。ここで状況が理解できた。

安吉客運站時刻表16:30の巴馬行きの客が少ないので安吉客運站の巴馬行きに振り替えたということか。時間があるので安吉客運站のバス運賃時刻表を確認しておく。

巴馬行きのバス17:55頃、改札が始まり、18:05に巴馬行きのバスが発車する。今回のバスは中国のバスにしては設備が良くかなりランクが高い。しかも、珍しくミネラルウォーターが配られた。でも、乗車率は5割ぐらいで予想外に空いている。人気観光地でも夏は暑すぎてオフシーズンか?高速道路の広昆高速を北西へと爆走して、19:40頃にサービスエリアでトイレ休憩。雲南省のサービスエリアと違いトイレなどの設備はかなり劣る。百色から高速を降りて山道を走り、22:10頃、巴馬に到着する。

夜の巴馬に到着

巴馬チケット売り場は閉まっているがバスターミナルの巴馬汽車総站で下車。この時間でも他地域からのバスが到着しており、暗闇の中でボリタクの運ちゃんたちが獲物を狙って多数待機中。ボリタクを無視してバスターミナルを出て左(西)へと通りを歩く。高そうなホテルのネオンが多く、巴馬は意外と観光開発が進んでいる気配がする。

巴馬得哥国際青年旅舍

巴馬得哥国際青年旅舍GPSを頼りに歩いて、22:40頃、川沿いにあるユースホステルの巴馬得哥国際青年旅舍(巴马得哥国际青年旅舍/Bama Dege International Youth Hostel)に到着する。予約なしでもドミトリーは空いており1泊30元(会員料金)で3泊する。

巴馬得哥国際青年旅舍部屋は8人ドミトリーだと思っていたら2人部屋であった。宿泊客が少ないから、とりあえず2人部屋に入れておくということかな?設備はトイレ・シャワー付きだがエアコンの代わりに扇風機だよ。冬は問題ないだろうが夏はキツイな。夜も遅いので外へ出ずに寝ることにする。今日食べたのは飴だけだよ。明日はちゃんとご飯を食べよう。

本日の出費
項目 金額 備考
宿泊費 90元 1泊30元(会員料金)×3
バス 1.5元 路線バス
バス 68元 東興→南寧
バス 115元 南寧→巴馬
合計 274.5元

東南アジア旅行記2015-ラオス・中国・ベトナム陸路国境越え

ラオス・中国ビザラン

近距離バスターミナル

06:00にルアンナムターの防災無線だろうか?時報、ニュース、歌で目が覚める。これは日本に例えると湯沢町や片品村とかの田舎の防災無線で朝6時に時報とNHKニュースを放送するようなものだ。日本なら「朝からうるせーよ!」と苦情殺到だろうが、ラオスでは問題なくちょうど良い目覚ましのようだ。

06:30頃、新市街の短距離バスターミナルへ行く。新市街の北にあるゲストハウスからナイトマーケット前を通り過ぎ新市街の南東にある短距離バスターミナルまで徒歩5-10分だ。新市街はそれほど小さい。ルアンナムターのバスターミナルは旧市街の長距離バスターミナルと新市街の短距離バスターミナルに分かれる。

昨日、長距離バスターミナルの状況を確認しておいたので、今日は短距離バスターミナルを確認しておく。早朝だったので、まだ窓口は開いていなかったがミニバンが数台停車しており、地元民も数人待機しているのでバスターミナルはやっているようだ。とりあえず窓口には「Boten25000」と表示されているので運賃は分かった。時刻表らしい表はあったのだがラオス語だけで英語はなく内容不明だ。

一旦ゲストハウスに戻りPDFで購入しておいたロンリープラネットでルアンナムターのバスを確認する。中国国境のボーテン行きは、08:30から1日6本あるようだ。07:30頃、ゲストハウスをチェックアウトして短距離バスターミナルへ移動する。窓口でボーテン行きのチケットを買おうとしたら発車時間が、11:00ということであった。

ルアンナムター→ボーテン

ボーテン行きのミニバンは停車してはいるが運行本数が減っていた。利用客が少ないようだ。まあ、トゥクトゥクで旧市街の長距離バスターミナルへ移動するのも人数が集まらないと高いし面倒だし・・・。ボーテン行きのチケットを購入してのんびり待つことにする。ボーテンまでの運賃は25000キープ(約425円)だ。

それにしても、なぜ旧市街と新市街の両方にバスターミナルを設置しているのだ?外国人観光客なんか皆新市街へ移動してしまうし、バス自体の運行本数も少ないから一つにまとめた方が維持費とか安くすむだろうし。トゥクトゥクのおっちゃんが儲からなくなるからか?中国からの国際バスは長距離バスターミナルに発着しており利便性がかなり悪い。

08:00になると短距離バスターミナルのテレビからタイの国王賛歌が聞こえてきた。ラオスの北部でもタイのテレビが放送されていた。08:30頃になるとムアンシン行きの欧米人たちが集まっている。

出発時間の11:00になるがミニバンが発車する気配がない。やはりラオス時間で遅れるのだろう。

そして、窓口のおっちゃんが声をかけてきた。ようやく出発のようだがボーテン行きの所に停車しているミニバンでなく、その近くに停車しているボロ車がボーテン行きの車であった。

11:25頃、自分を含め客5人でボーテンへ向かう。ラオスの田舎道を走り中国国境へと向かう。11:52頃、途中の村で地元民2人が降りる。続いて上り坂で中国ナンバーのクレーン車が立ち往生している脇を通過する。11:59に再び途中の村で乗客2人を降ろし、乗客は自分1人になった。ボーテン近くになると道路沿いのレストランで水や食料を降ろしており宅配業も兼ねているようだ。

ラオス・中国陸路国境越え

12:35頃、ボーテンのイミグレーション前に到着する。イミグレーションに入り出国カウンター向かう。列はできていたが、ほとんど待ち時間なしで順番がやってきた。出国カードを出すのを忘れていたが、何も言われずに出国スタンプを押される。

12:45頃、ラオス側イミグレーションを出る。外には両替屋のおっちゃんが待機中ですぐに声をかけてきた。とりあえず、ラオス・キープ→人民元の両替レートを聞くと、1350キープ→1元であった。元々両替する必要がないので、そのまま行こうとしたら1320キープ→1元に下げてきた。それでも、銀行レートより悪い。両替は断って徒歩で中国側へ向かう。

12:50頃、国境の標識に到着する。7年ぶりのラオス・中国国境である。

徒歩で中国・モーハンから入国

国境の石碑を撮影しようと準備をしていると中国側からやかましい集団がやってきた。まあ、この集団が消えるまで待機となるが、とにかくやかましい!そんなにでかい声出さなくても聞こえるだろうに・・・。トラックの行き交う音しかしない国境が中国の喧噪の中へと入る。

ポーズ決めて記念撮影なんかしていなくていいから早くラオスへ行ってくれ!7年前は中国人観光客なんていなかったのだが、時代は大きく変わった。でも、マナーは変わっていないような・・・。やかましいので先に中国へ行きラオスへの帰りに石碑を撮影することにする。

国境を越えて中国へ入ったので時間も1時間早くなる。ラオス時間の13:15から北京時間の14:15に変わる。中国側イミグレーションの磨憨口岸に入り出入国カードに記入していると係官がやってきた。

窓口が暇なようで先にパスポート見せてくれということであった。入国待ちの列というか人がいないので入国手続きはすぐに完了。税関には誰もおらず検査なしで通過。検疫は見あたらなかったので、いつの間にか通過していたようだ。

14:25頃、中国側イミグレーションの磨憨口岸を出る。外には両替屋のおっちゃんたちが待機しており、両替レートは1320キープ→1元ということであった。確認だけなので両替を断っていたら1300キープ→1元まで下げてきた。

磨憨客運站

磨憨口岸から10分ほど坂を下って歩くと右手にバス乗り場の磨憨客運站が見えてきた。

ウドムサイ行きのバスを確認するが今日はすでに12:30のバスが出た後であった。

バスの時刻表兼運賃表を確認するとビエンチャン、ルアンパバーン、ルアンナムターだけでなく麻薬地帯と知られたゴールデントライアングル(金三角)行きの国際バスまであった。

バスターミナルを出るとモンラー(勐腊)行きのミニバンが前を通過していった。まだ時間がそれほど遅くないのでラオス側ボーテンでウドムサイ行きの車を探しに、再び磨憨口岸へ向かう。

モーハンの両替屋

今度は来た方向を戻るので坂を上っていくと右手に両替屋がある。

ちゃんとした店舗の両替屋は磨憨ではここだけかもしれないので、念のためレートを確認しておく。1元→1299キープで最初に提示しているレートだと、ここが一番高い!

ラオスへ戻る前に近くの商店で康師傅(康师傅)の水1.5L(3元/約60円)と氷紅茶500ml(3元/約60円)を購入する。国境地帯の辺境なので輸送費の関係で値段は少し高めだが、ラオスで同等の物を買うよりは少し安い。

徒歩で中国出国

14:56頃、中国側イミグレーションの磨憨口岸に戻ってきた。右側の出国者用入口前には両替屋のおばちゃんたちが多数待機している。念のために、おばちゃんたちに両替レートを確認してみると、おばちゃんによっては1元→1250キープや1280キープと開きがあった。

確認だけなので断ってイミグレーションの建物へ入ろうとすると1元→1300キープを提示してきたが、とりあえず手持ちのキープは何とかなっているので建物に入ったら「いくら希望?」とか聞いてきた。もう少し行けるのかな?でも、1元→1300キープはルアンパバーンで両替するよりレートは良い。

中国側の出国カウンターへ向かうが、先に検疫カウンターを通過した際に係官はいるのだが素通りしても何も言われず。出国カウンターは係官1人だけで何も言われず出国スタンプを押される。ただし、パスポートの顔写真と何度も確認される。さっき入国したのに出国するので別人と疑われたか?

15:09にイミグレーションの建物を出てラオス側イミグレーションへ向かう。いつの間にか税関も素通りしていたようだ。暇だと税関検査する時間が十分とれるから係官のやる気があると思っていたが、暇すぎてやる気なしで係官不在のノーチェック素通りといったところだろうか?

国境の石碑に再びやって来た。ここで時刻が1時間遅くなり北京時間15:15からラオス時間14:15に変わる。国境はやかましい集団がおらず静かに時間が流れている。

ラオス・中国ビザラン完了

たまに中国とラオスを往来するトラックが行き来したりするが、この時は静かであった。

14:25頃、ラオス側ボーテンのイミグレーションに入る。入国カウンターではパスポートだけ提出で入国カード記入なしで、14:25頃、ボーテンからノービザ入国。

イミグレーションの出口には運ちゃんたちが待機中でウドムサイまで人数が集まれば1人50000キープ、チャーターだと300000キープということであった。集まるまでイミグレーションの出口で運ちゃんたちと待機である。

ボーテン→ルアンナムター

15:20頃、景洪からのルアンナムター行き国際バスが通りかかり乗客を乗せているので乗車してルアンナムターに戻ることにする。ウドムサイに行くつもりがルアンナムターへ戻ってしまった。国境までビザランをしに来ただけであった。まあ、このまま待っていても人数集まらないだろうし、ボッタクられるのも困るし・・・。

15:44頃、国際バスが出発する。運賃は25000キープだ。人民元だと20元ということであった。バスには空席があるが何故か人参やセロリとかの野菜が大量に積まれていた。ラオスでも野菜は売っているのだが、中国で買ったほうが安いのか?

ボーテンは中国企業が開発をしているが正直言って鬼城というゴーストタウンに近い。仮に国境で1泊する場合は必ず中国側の磨憨に宿泊した方がまだましだ。宿、食堂、商店がそれなりにある。何よりバスターミナルがあるのでバスチケットさえ押さえれば翌日にラオスのルアンナムター、ウドムサイ、ルアンパバーンに行ける。もちろん、昆明や景洪へも抜けられる。

17:00頃、ルアンナムターの長距離バスターミナルに到着するが長距離バスターミナルには入らず一部の客を降ろして再び走り始める。客を降ろしながら新市街へ向かい、17:20頃、ナイトマーケット脇のラオス外商銀行(BCEL)の前で下車する。

昨日、旧市街の長距離バスターミナルからトゥクトゥクで新市街へ移動した際もここで降ろされた。てっきり、旧市街の長距離バスターミナルが終点だと思っていたが新市街まで運行していた。運ちゃんに中国へ戻るバスが毎日、銀行の前を通るのか聞いたら、07:30にナイトマーケット脇の銀行前を通るということであった。

そして、バスは残りの客を乗せて出発していった。そういえば、終点はどこなんだ?聞くのを忘れた!まあ、国際バスが新市街まで走ってくれることが分かっただけ収穫だな。

DokchampaHotel

今日の宿は南へ徒歩1分ほどの所にあるDokchampa Hotel(占芭大酒店)にする。

1人部屋で60000キープ(約900円)だが、昨日のゲストハウスとは全く格が違って、部屋キレイだし、設備もちゃんとしている。ここは当たりのようだ。客層は欧米人と中国人が多いようだ。ホテル内は英語はもちろんだが漢字表記も多い。

18:00頃、Dokchampa Hotelの向かいにある旅行代理店で明日のウドムサイ行きのバスチケットを購入する。トゥクトゥクで旧市街の長距離バスターミナルまでのピックアップ付きで60000キープ(約900円)だ。バスは08:30発車なので、07:30までに旅行代理店集合ということになった。

18:10頃、夕方なのだがモーニングマーケットでバナナを2房購入する。1房8000キープ(約120円)で合計16000キープ(約240円)だ。

物価の高いラオスだとバナナが中国の饅頭の代わりと言ったところだろうか・・・。それにしても、ルアンナムターの観光地図だと市場の名称がモーニングマーケットなのに夕方までやっているのは一体・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6元
合計 6元
本日の出費
項目 金額 備考
食費 16000キープ
宿泊費 60000キープ
ミニバン 25000キープ ルアンナムター→ボーテン
バス 25000キープ ボーテン→ルアンナムター
ミニバン 60000キープ ルアンナムター→ウドムサイ
合計 186000キープ

ルアンナムター→ウドムサイ

トゥクトゥクでバスターミナルへ

07:20頃、Dokchampa Hotelをチェックアウトして向かいの旅行代理店へ行く。

すでにピックアップのトゥクトゥクが待機しており、これで長距離バスターミナルまで移動するのだろう。

バスのチケットを旅行代理店のお姉ちゃんに見せると、やはりこのトゥクトゥクに乗車となった。まだ人数が集まっていないので、それまでにバスの料金時刻表を撮影しておく。

バスターミナルまでトゥクトゥクの送迎付きなのでバスターミナルの運賃表より20000キープほど高くなっているが十分利用価値がある。時刻表にはベトナム・ディエンビエンフーやタイ・バンコク行きがあるが、かなりハードな移動になることは確実だ。

07:35頃、欧米人たちが集まって、自分を含めて11人で長距離バスターミナルへ向かう。

ルアンナムター→ウドムサイ

08:10頃、旧市街の長距離バスターミナルに到着し、そのままウドムサイ行きのバスに荷物を載せる。バスの席は早い者勝ちなので皆荷物を席において確保していく。

08:30頃、時刻表通りにバスが発車してウドムサイへ向かう。山道を爆走しながら、11:30頃、ウドムサイバスターミナルに到着する。

今日の移動はここまでなので、バスターミナルの向かいにあるウドムサイゲストハウスに宿泊するが失敗であった。

部屋は1泊80000キープ(約1200円)だが、トイレの水は桶で流す方式であった。おまけにWi-Fiなしでこの料金はボッタクリだ。もう少し歩いて探せば良かった。

ウドムサイ新バスターミナル

14:00頃、ゲストハウスから国道を南へ歩いて行く。7kmほど歩いて、15:55頃、ウドムサイ新バスターミナルに到着する。

ルアンパバーン→ルアンナムターの移動時に見つけたので確認しに来たのだ。

町からかなり離れた不便な所に新バスターミナルがあり、移動はトゥクトゥクでないとキツイだろう。新バスターミナルと旧バスターミナルの運賃時刻表があったが、ビエンチャンやルアンパバーン行きは新バスターミナルからの発着になっているので、利用時は注意が必要だ。

とりあえず、情報は集めたので近くの売店でペプシ500ml(5000キープ/約75円)を購入する。今日はこれが夕飯になった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5000キープ
宿泊費 80000キープ
合計 85000キープ

ラオス・ベトナム陸路国境越え

ベトナム・ディエンビエンフー行きチケット購入

06:50頃、ゲストハウスの向かいにあるウドムサイバスターミナルへ行く。今日はラオスからベトナム・ディエンビエンフーへ向かう。窓口には欧米人が数人おり窓口が開くのを待っている。

07:00になりチケット販売が始まる。ディエンビエンフーへのチケットは95000キープだが手持ちのキープがないのでタイ・バーツで支払いを試みる。ルアンパバーンでレートを確認した時は40バーツ=10000キープだったので、380バーツ=95000キープになる。で、窓口でバーツ払いをしようとしたら、「400バーツ!」とか言っている。足元見られているようだ。

人民元で支払いを試みたら、1元=1200キープで今までで一番レートが悪い。ウドムサイでは人民元でのレートが良いと聞いていたのだが・・・。とりあえず、窓口のおっちゃんに「ちょっと待って!」とお願いして一旦窓口を離れて考えることにする。

バーツで支払っても良いと思うのだが、そういえばラオスのATMで現金を引き出したことがないな。おそらく、タイやベトナムみたいに引き出し手数料がかかるのだろうが・・・。まあ、手数料高くても引き出してみるか。ということで、近くのBCELのATMで100000キープを引き出す。

手数料は20000キープであった。1回の引き出し限度額は1000000キープかな?ATMはラオス語、英語以外に中国語があったので自分にとっては引き出しは簡単であった。しかし、ここにも中国の影響が・・・。

ディエンビエンフー行きのチケットを購入して、ゲストハウスに戻り荷物をまとめて、07:40頃、チェックアウトする。

ラオス・ウドムサイ→ベトナム・ディエンビエンフー

バスターミナルでバスを待っていると、07:45頃、ディエンビエンフー行きバスが到着する。バスに乗り込み発車を待つが席は自由で早い者勝ちとなっている。席は満席でかなり狭い。欧米人は4人乗車しており、残りは地元民か?08:25頃、チケットの確認が行われ、08:42頃、12分遅れでバスが発車する。

時刻表だとディエンビエンフーまで7時間で到着らしいが・・・。当てにはならないな!途中で客や荷物を載せて定員オーバーでバスは走る。山の中で道路状況はかなり悪い。ほとんどが未舗装もしくは舗装が剥がれた区間だ。

そして、乗客の質もかなり悪い。中国同様に痰吐きが酷い。中国の裏庭と称される事もあるラオスだが、まさに中国化している。

11:30頃、ムアンクアに到着する。ムアンクアを過ぎると勾配とカーブがきつくなり本格的な山岳区間に入るが、道路はおおむね舗装されており路面状況は幾分ましだ。ただし、勾配とカーブの連続で2つ前の席の婆さんがゲロを吐きまくっているので飛沫を浴びないように窓は閉めきりにする。

12:30頃、昼休憩で30分ほど停車する。食堂はフォーとかを出しているようだがラオス語のメニュー表には、10000や15000の数字が並ぶ。一人あたりのGDPが3000ドル台のラオスにしては、やはり物価は高い。

もちろん、自分は食べずに飴と水だけにしておく。この辺境では食べた後にウンコしたくなったら確実に野糞確定だ。おまけにあたって下痢ピーピーになったら大変なんて物ではないだろう。

ラオス側PANG HOKのイミグレーション

13:07にバスが出発して山道を爆走していくが、途中で欧米人のチャリダーとすれ違ったり追い越したりする。この山岳地帯の国境を自転車で越えるというのは凄すぎる!13:51頃、ラオス側PANG HOKのイミグレーションに到着し、バスを降りて出国窓口へ。

PANG HOKのイミグレーションはベトナム政府が建設費を15億ベトナム・ドン(約900万円)出しているようで記念碑があった。ベトナムにとってもこの国境が重要だからお金を出したのだろう。
それだけ貿易で稼げる国境ということなのだろう。

出国手続きは外国人から先に処理が始まり、パスポートを提出する。


オンライン化されていないようで台帳記入してパスポートに出国スタンプを押して処理完了。

14:03頃、バスに乗車して、14:08にバスが出発。

ラオス・ベトナム国境の緩衝地帯をバスが走って行くがすれ違う車両はなかった。

ベトナム側TAY TRANGのイミグレーション

14:17頃、ベトナム側TAY TRANGのイミグレーションに到着し、入国カードなしで窓口にパスポートを提出する。ここでも外国人のパスポート処理から始まるが、ここの係官は英語ペラペラでディエンビエンフーからのハノイ、サパなどのバス情報など旅行者が必要な情報を説明してくれた。

自分は全く英語が分からないので理解できずだけど・・・。欧米人たちにはこの説明が非常に好評の様子であった。他にも係官の兄ちゃんが外貨のベトナム・ドンへの両替をしており、レートはどうなのか不明だが欧米人たちは不要になったラオス・キープを両替していた。

両替はイミグレーションとしてのサービスか、係官の兄ちゃんの副業かは不明だが、ボロボロのラオス・キープを欧米人たちは処分できたので結構うれしそうであった。まあ、ピン札のラオス・キープなら記念品にいいかもしれないが、ボロボロじゃ、レート悪くても処分した方がよいだろうな。

そうそう、ベトナム側のパスポート処理はオンラインであった。自分のパスポートが処理されているときに担当係官が英語ペラペラの係官に何かを確認している。

「40day」とか言っていたのでノービザ入国30日ルールに引っかからないかの確認だったようだ。自分は前回のベトナム出国から40日以上経過しているので問題なくパスポートを受け取りイミグレーションの出口へ向かうが検疫や税関検査はなく出口でパスポートの確認のみであった。

出口で2分ほど待機するとバスがベトナム側に入国し、待機していた乗客が乗車する。ベトナム側のイミグレーション前にはフォー屋が一軒あった。係官たちの行きつけの食堂か?国境越えのチャリダーには貴重な補給場所だろう。

バスが出発しディエンビエンフーへ向かう。道路状況は悪く舗装が剥がれている部分が多い。雨季になるとかなりの悪路になるのだろう。

山道を抜けて平地へ入ると水田が広がっている。

ここからは道路状況は良くなりバスのスピードはさらに上がっていく。

ディエンビエンフーバスターミナル

15:45頃、ディエンビエンフーのバスターミナルにほぼ時刻表通りでラオス・ウドムサイから7時間ほどで到着した。

バスを降りるとハノイやハロン湾へのバスの客引きから宿の客引きまで大勢押し寄せてくる。欧米人たちが客引きに囲まれている間に自分は荷物回収に動く。

続いてバスの運行状況を確認するとラオカイ行きの寝台バスがあるではないか!ディエンビエンフーで1泊する事を考えていたが寝台バスで一気にラオカイもありかもしれない。しかし、中国での経験上では寝台バスは非常に臭く過酷な移動になる。

しかも、ラオカイまでは山岳区間で道は険しい・・・。

まあ、ベトナムの寝台バスがどのようなものか試しに実験台になってみよう!ということで、17:30発のラオカイ行き寝台バスのチケットを購入する。料金は210000ドン(約1260円)だ。

発車まで時間があるのでバスターミナル近くの食堂でフォー・ガー(30000ドン/約180円)を食べる。

寝台バスでディエンビエンフー→ラオカイ

栄養補給が済んでバスターミナルへ戻ると寝台バスが停車しているのでバックパックを預けて車外で待機となる。バスにはやたらとハングル文字があるので韓国の中古車か?

17:20頃、チケットの確認と乗車が開始となる。今回の自分の寝台は3列の真ん中上段最前列だ。窓際でないのは不満であるが最前列なので場所としては良い方だ。ウンコしたくなったらすぐに運ちゃんに声をかけられるからな!

17:38に8分遅れでバスが発車する。ラオカイまでの夜行寝台バスの旅が始まりだ。谷底に落ちずに無事ラオカイに到着するだろうか?そういえばラオカイまで何時間かかるか聞いていないな・・・。夜明け前の到着はできれば勘弁してほしいな。

バスは運ちゃん2人、車掌?1人の3人態勢だ。道路状況は舗装されており問題はなさそうだ。ただし、水牛優先になっているようだ。

そして、途中で客を乗せて通路にも客が・・・。定員オーバーのような気がする。19:10頃、トイレ休憩で停車する。19:20頃、バスが出発する。

両替
ATMで引き出し2069円→120000キープ(10000キープ=172.5円)

本日の出費
項目 金額 備考
バス 95000キープ ラオス・ウドムサイ→
ベトナム・ディエンビエンフー
ATM手数料 20000キープ
合計 115000キープ
本日の出費
項目 金額 備考
食費 30000ドン
バス 210000ドン ディエンビエンフー→ラオカイ
合計 240000ドン

ベトナム・中国陸路国境越え

ラオカイ到着

03:30頃、サパに到着するが雨が降っている。気候が変わってきているようだ。05:00頃、ラオカイ駅の南にあるラオカイバスターミナルに到着する。

まだ夜は明けておらず周囲は真っ暗だが、バスターミナルは宿の客引きやバイクタクシーのおっちゃんたちで賑わっている。とりあえずまずはラオカイのバスの運行状況を確認する。

ハノイ、ディエンビエンフー、バックハーなど各地へのバスが運行されており利便性は非常に高い。

そして、ラオカイ-サパのバス運行案内を見つける。これを読むとバスターミナルの向かい200-300mの所にあるラオカイの駅前広場からサパ行きのバスが運行されており、運賃は1人28000ドンだ。バス情報を集めたら次はどうするかだ。国境へ行っても、まだ国境は開いていないし・・・。

国境が開くのが、07:00だからまだ時間があるが、05:45頃、国境へ向かうことにする。まずはラオカイ駅前のフォー屋でベトナム料理の食べ納めにフォー・ガー(30000ドン/約180円)を食べる。

ベトナム・ラオカイから陸路出国

06:00頃、国境へ向け歩き始める。あたりは明るくなり歩きやすくなってきたが車の通行量は増えてきたので注意しなければならない。

06:25頃、ベトナム・ラオカイのイミグレーションに到着。イミグレーションの建物は開いていたが窓口はまだ閉まっている。

しかし、イミグレーション内の両替屋のおっちゃんは営業中で話しかけられたので、とりあえず参考のためにレートを聞いてみると10000ドン→3元ということであった。とりあえず、出国カウンターの前に地元民が屯しているので一緒に待つことにする。この待ち時間を利用してモーハン口岸で余計にもらっておいた中国の出入国カードに記入しておく。

07:00に窓口が開くが検疫や税関検査はなしでパスポートを窓口に提出する。出国カードは入国時にもらっていないのでなしだ。パスポートに出国スタンプが押され、07:05にベトナム・ラオカイのイミグレーションを出る。

すでにおばちゃんたちが国境の橋を急いで渡って中国へ向かっている。

急ぐ必要はないが自分も急いで橋を渡るが、橋の中間地点が国境線なので、ここでは一度止まり中国へと入る。ここからは時間が1時間早まり、ハノイ時間の07:07に国境線を越えて、北京時間の08:07に変わる。

08:08に中国側イミグレーションの河口口岸に到着する。荷物満載の行商のおばちゃんたちはすでに外にある専用の窓口に並んでいる。

中国・河口陸路入国

自分は建物に入り入国窓口へ行こうとするが、係官に呼び止められ検疫カウンターでパスポート情報を入力する。続いて入国カウンターの外国人窓口に並ぶが、外国人窓口でも地元のおばちゃんが並んでいる。窓口分ける意味あるのか?地元民のおばちゃんたちが並んでいるけど一応「外国人」と表示された窓口に並ぶと列を整理していた係官の姉ちゃんがパスポートの確認をする。

そして、自分の番が来てパスポートと出入国カードを提出する。地元民のおばちゃんたちはパスポートでなく通行証なので20秒ぐらいで処理が終わるのだが、外国人のパスポートだとビザ情報の入力やカメラで顔を撮影したりするので時間がかかる。後ろのおばちゃんが文句言っているので、窓口の看板を指さして「ここは外国人窓口って書いてあるぞ!両脇の地元民用の窓口に並べよ!」と言っておく。

入国手続きが完了して次は税関検査だが、珍しく係官がおり荷物のX線検査を受ける。そして、バックパックの中身を見せるように言ってきた。といっても、ノートPCの下に何があるかということなので、中国で買った道路地図と観光地の入場券が入った袋を見せて、検査は30秒足らずで終了。本当は他にもチベットの高僧・・・。

08:19頃、河口口岸の建物を出る。とりあえず、ボロ宿の湘中招待所へ行く。老板はまだ寝ていたが起こして30元の部屋を確保する。上級者向けの超ハイクオリティな部屋で早速電池の充電やネットで夕方の河口北→大理の列車の切符などを予約する。まあ、ここは宿泊でなくトイレ、荷物置き場と充電とかの準備で使うだけである。

河口汽車客運站

11:15頃、旧バスターミナル跡地付近から路線バスで新バスターミナルの河口汽車客運站へ向かう。運賃は1元。

11:25頃、河口汽車客運站に到着する。

バスの情報を確認すると、旧バスターミナルの頃より路線がかなり増えて便利になっている。

シャングリラ行きの路線があったのだが、客が集まり次第のようなので集まらなければキャンセルということもあるのだろう。これはバスというよりミニバンとかでの乗り合いタクシー方式で、大きな町で何度も乗り換えて行く方式のような気がする。

昼頃、旧バスターミナル跡地へ戻り、紅河の対岸のベトナムを見物して散歩である。

河口のおねえちゃんたちのいる市場を通っていく。旧バスターミナル跡地は高層ビルが建設中で辺境の街にも不動産開発の波が押し寄せている。

市場近くの10元食べ放題の自助餐で昼食を食べるが、あまり食べ過ぎておばちゃんから追加料金徴収されたり出入り禁止になると困るので気付かれないようにご飯だけお代わりして食べまくる。でも、地元民のおっちゃんたちは遠慮なく喰いまくっていたな!

14:00頃、招待所を出て、14:10頃、旧バスターミナル跡地から路線バスで河口北駅へ移動する。運賃は2元だ。

鉄道で河口北→大理

14:25頃、河口北駅に到着するが切符売り場に行列が出来ている。河口北駅はまだ新しい駅なのだが自動券売機は設置されていない。設置されていても外国人は使用不可だから意味ないけど・・・。

行列が出来て混雑しているのだが、切符を購入しようとしている客は行き先だけ窓口のお姉ちゃんに伝えて、列車番号はもちろんだが、発車時間とかも決まっていないので条件に合う切符を購入するのに時間がかかっている。予めインターネットで調べるとか予約購入するとかいうことをしないのだろうか?

この駅には自動券売機はないのだが、自動券売機で簡単に購入している人たちと窓口で行き先しか伝えられないない人たちを見ていると同じ中国人なのにこのオーラの違いは何だと思ってしまう。同じ国籍でも住む世界が違うということなのか?弱肉強食の中国の一面を映しているのかもしれない・・・。

約30分並んで今朝インターネットで予約購入した河口北→大理のK9690次の切符を受け取る。発券自体は1分もかからなかった。

続いて待合室へ向かうが、まずは入口でお約束の切符と身分証の確認だ。田舎の駅だと外国人は見なかったことにしてパスポート確認せずに待合室へ行けるのだが、国境地帯の駅ということなのか、駅員がちゃんとパスポートを確認している。

切符と身分証の次は手荷物のX線検査だ。これはいつも通り通過するが、続いて公安のパスポートと切符の確認があり、スマートフォンでパスポートと切符を撮影する。最後に駅員が切符に鋏を入れて、さらに駅員と一緒にいる別の公安がパスポートと切符の確認する。

15:00頃、待合室に入り待機となる。河口北駅の駅員と公安はやる気があるようだ。それとも、今は全人代の会期中だから特別にやっているだけか?

15:30頃に改札口の先頭を陣取っておく。周囲の様子からしてお行儀よく乗車するような人たちには見えないので、先に手を打っておく。改札口が混雑してくると隣の婆さんが床に痰を吐いた。やはり、ここは中国だ。ベトナムやタイとは違う。

16:05頃、乗車が始まり乗客がホームへ一斉に雪崩込む。自分は先頭なので悠々とホームを歩くが後方には秩序はなくカオス状態があるだけである。

今回は大理までの硬座の切符が売り切れであったので寝台の硬臥で大理へ向かう。

16:22に定刻通りK9690次が発車する。硬臥の車内は乗客が10人ほどで非常に静かだ。おそらく昆明到着までには全ての寝台が埋まるのであろう。硬座の方はホームですでにカオス状態だったので、車内もカオス状態なのだろう。

発車後に乗務員が切符と換票証を交換に来た。これで、下車する駅の前で換票証を切符に交換しに来てくれるので寝ていても起こされ寝過ごすことがない。蒙自まではほとんどの区間がトンネルになっており、列車はトンネルをひたすら走っていく。

蒙自へ到着する前の17:30頃、かなり早いが眠ることにする。24時間でラオス・ウドムサイ→ベトナム・ディエンビエンフー→ラオカイ→中国・河口へと強行軍で移動したので疲れた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30000ドン
合計 30000ドン
本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 30元
鉄道 206.5元 河口北→大理
鉄道 34元 大理→麗江
バス 4元 路線バス
合計 284.5元

東南アジア旅行記2015-中国からベトナムへ

フェリーで神戸→上海1日目

神戸港ポートターミナル

09:00頃、三ノ宮駅に到着する。三ノ宮駅前が新鑑真に乗船する前にATMで現金を引き出したり、コンビニで食料を買い込んだりできるの最後の補給場所になる。

補給を済ませたらポートライナーに乗車して2駅目のポートターミナルで下車する。乗車時間は6分ぐらいで、ここが神戸ー上海を結ぶフェリー乗り場だ。駅を出てポートターミナルの2Fへ移動して乗船手続きを済ます。予約しておいた2等和室の往復運賃を現金34000円支払う。

10時頃から検温や出国手続きが始まるので40分ほど待機となる。ポートターミナルの状況だが工事中の区画が多いのだが、正直言って何もない。コンビニやATMが存在しない都会の中の田舎だ。

10:00頃に検温が始まり続いて出国手続きが始まるが出国カウンターは2つだけ開いており空港と比べるとかなり寂しい。パスポートに出国スタンプを押してもらい出国手続きを済まし、続いて税関検査でパスポートの確認だけをする。出国時で税関検査を受けるのは初めてだが特に申告するものはない。ちなみに100万円相当の現金を持ち出す場合は届け出が必要だ。

税関検査を済ました所でトラブルが発生する。日本人のおっさん一人が税関検査を無視して通り過ぎて行き税関職員に呼び止められるというか、税関職員が追いかけて連れ戻すが、おっさんは大声で税関職員に文句を言っている。

出国時に税関検査は滅多にないので税関検査を受けるのがお気に召さないようだ。おっさんが喚くので2人体制の税関業務はストップしてしまう。乗客全員が税関検査を受けているのに何で税関検査を嫌がるのだ?出国時でも税関検査があることは税関のWEBサイトにも書いてあるぞ!何か見られると都合の悪い物でも持ちだそうとしているのか?

まあ、見物していても時間の無駄なので自分は新鑑真に乗船する。部屋は2等和室なのだが乗客は自分一人で貸切状態だ。

出港は11:00なのでデッキに出て外の状況を確認していると、先ほど税関で喚いていたおっさんが船員と一緒に乗船していく。あれから結構時間が過ぎているので税関で足止めを喰らっていたようだ。おっさんの後に乗船する乗客が見当たらなかったので、最後まで税関検査を嫌がっていたようだ。

この状況からして手荷物全検査された可能性は非常に高いだろう。最初から大人しく税関検査受けていればパスポートの確認だけで済んだのだろうに・・・。11:00頃、神戸港を出港して上海へ向かう。

新鑑真は瀬戸内海を航行

神戸港を出てから明石海峡大橋、瀬戸大橋を通過して瀬戸内海を航行していく。

17:00頃になると夕焼けの海を見ることが出来るが外はかなり寒い。瀬戸内の夕日は暖かくなってからでないと見るのはしんどい。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。

神戸港(ポートターミナル)
N 34°40’49.17″
E135°12’11.53″

フェリーで神戸→上海2日目

船酔いで寝込む

朝から船酔いだ。長崎の五島列島沖を通過した頃から揺れが酷くなり完全に寝込む。この日は朝食を食べただけで翌日まで飲食なしで寝ているだけだ。

フェリーで上海到着、列車で雲南省昆明へ

上海港到着

朝になりすでに陸地が見え長江を航行している。途中で艦艇が停泊しているのが見える。上海港到着は11:00の予定で現在はちょうど9時だ。まだ時間があるのでゆっくりと準備をする。

10:30頃、上海港に到着するが手続きが終わるまでは下船はできないのいで、しばらく待機となる。上海の天気は曇りで対岸の東方明珠塔は霞んでいる。

地下鉄で上海南駅へ

10:55頃、下船しバスでフェリーターミナルのビルへ移動し入国手続きをする。窓口は1つだけしか開いておらず長蛇の列だ。入国手続きは無事に済み、11:25頃、上海港国際客運中心の外へ出た。下船から約30分での中国入国だ。

徒歩で地下鉄12号線の国際客運中心駅まで移動するが、途中で街路樹に痰を吐くおっちゃんに遭遇する。何てことだ。中国入国から約10分で痰吐きに遭遇するとは・・・。約1ヶ月ぶりの痰吐きの音であった。これから上海南駅まで移動するのだが、上海南駅までの運賃は4元だ。

11:40頃、地下鉄に乗車して大連路で4号線に乗り換え、宝山路で3号線に乗り換え、12:30頃、終点の上海南駅に到着する。

地下鉄の改札口を出て、上海南駅へ移動する。

上海南駅で切符受け取り

まずは荷物などのX線検査を受けてから切符売場へ向かう。

設置前の新しい自動発券機があったが外観からはパスポート読み取り機能はなさそうだ。ネットで切符を購入しても自動券売機にはパスポート読み取り機能がないので外国人は窓口のおばちゃんたちと戦わなくてはならない。

ということで、窓口で予約番号を書いたメモとパスポートを出して切符を受け取る。
幸い混雑はしていなかったので問題無しだ。

雲南省昆明まで列車で2泊3日

今回乗車する列車は18:35発、上海南→昆明のK79次だ。2泊3日で雲南省昆明まで2660kmの長旅だ。まだ発車まで5時間以上あるので待合室で待機となる。

待合室の入口では切符と身分証の確認をしており、上海南駅の駅員はしっかりしているようで、ちゃんとパスポートを確認していた。やはり大都市の駅だとしっかりと仕事している。

17:50頃、待合室に列が出来始めたので並んで改札が始まるのを待つが既に列は崩壊して割り込みが・・・。

18:10頃、改札が始まるが何故か両隣の改札口に変更になり大混乱に陥る。何で変更なんかするんだ?1番乗りしていた白人さんは何が起きたか理解していない様子であったが遅れながらも隣の改札口へ向かう。自分も改札口を通過して7番線へと向かう。乗客はエスカレーターで降りようとして長蛇の列が・・・。

しかし、脇に階段があるのを見つけ誰もいない階段を下りてホームへ向かう。階段は誰もいないのに何故エスカレーターを使うとするのだろうか?中国人の行動心理は理解不能だ。

K79次の車両には「大理号旅游文化列車」と表示されている。

18:15頃、乗車して切符と換票証を交換する。これにより寝ていても目的地の手前で乗務員が換票証と切符を交換しに来て起こしてくれるので寝過ごす心配がない。切符を換票証に交換したら次は荷物の置き場所を確保する。

今回は昆明までの2泊3日の長旅なので座席の硬座ではなく寝台の硬臥(日本のB寝台に相当)で移動する。年寄りには2泊3日の硬座は過酷なので久しぶりに硬臥となる。

18:35に定刻通り上海南駅を発車し昆明へ向けて走り始める。2泊3日2660kmの寝台列車の旅の始まりだ。車内放送で音楽が流れ雰囲気満点である。日本にはない車内音楽は中国の鉄道の特色である。久しぶりの硬臥は思いの外快適だ。

車内放送の音楽が流れるだけでうるさい話し声は聞こえない。硬座と硬臥の差がこれほどとは思いもしなかった。快適な鉄道旅行は寝台車に限るようだ。今頃、硬座の車両はいつも通りのカオス状態なのだろう。

ちょうど夕飯時なので盒飯の車内販売が始まる。盒飯は簡単にいえば弁当だが、ぶっかけ飯やネコまんまの場合もある。この列車の盒飯はコンビニ弁当みたいな感じで値段は20元で結構高い。

20:35頃、杭州東駅に到着する。杭州東駅は高速鉄道も発着する大きな駅なのだが、2007年に旅をしたときは結構ボロい駅だったのだが、何やら物凄く立派な駅に変貌している。中国の発展の速度は速い。

杭州東駅を発車して列車は南へと走る。この時間になると寝ている乗客が多くなってくる。21:00過ぎになりボチボチ寝ることにする。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

上海港国際客運中心
N 31°14’57.95″
E121°29’34.28″
国際客運中心駅
N 31°15’06.98″
E121°29’34.89″
上海南駅
N 31°09’15.92″
E121°25’34.07″
本日の出費
項目 金額 備考
鉄道 488.5元 上海南→昆明
日本でネット予約
地下鉄 4元
合計 492.5元

鉄道で上海南→昆明

列車は湖南省を西へ走る

07:30頃に起床する。GPSで確認すると列車は湖南省あたりを走っているようだ。

車内ではちょうど朝食に車内販売が始まる。米線や稀飯(おかゆ)、饅頭を売っているが値段は15元(約300円)で結構いい値段をする。

外は霧が出ており遠くが見えないので周辺の状況はよくわからない。わかっているのは田舎を走っていることぐらいだ。外の霧の景色を眺めていると車内で乗務員が清掃を始める。乗務員がこまめに清掃をするので車内は清潔に保たれている。

中国では列車の運行中に車内清掃をするのが一般的で清掃をしないと乗客の質にもよるが車内はゴミだらけになってしまう。乗客の一人一人がゴミをゴミ箱に捨てれば乗務員の負担が軽減されるのだが、乗客はその様なことを考えていないのだろう。

株洲に到着する。株洲は湖南省の地方都市だが滋賀県の地方スーパーの平和堂が出店している。しかも、スーパーではなく高級百貨店としてだ。2012年の反日暴動では襲撃に遭っているが頑張って営業しているようだ。株洲は鉄道の要衝でもあり各地からの列車が通るのだ。

09:00頃、株洲を発車して西へと向かう。10:40頃、娄底に停車、11:15頃、漣源に停車して西へ向かう。周囲の状況は徐々に丘陵地帯から山が増え始めて山間部に入り始めたようだ。
11:30頃、盒飯の車内販売が始まる。盒飯は20元(約400円)で高い。どれくらい高いかというと20元もあればイスラム食堂で牛肉麺と炒飯が食べられる金額になる。まあ、食堂車で食べるともっと高くなるけど・・・。

午後になるとトンネルが多くなり山間部に突入したようだ。ポメラとGPSの電池がなくなってきたので車内で充電をするがコンセントが数少ないのでいつも塞がっているのだが、ハノジ型のコンセントは開いているので変換アダプタを使って充電をする。

しかし、変換アダプタなんか使うので乗客の注目を集めてしまう。まあ、変換アダプタなんて普通は持っていないからなあ・・・。

昼食は盒飯

14:45頃、湖南省最後の停車駅である懐化に到着する。停車時間が15分ほどあるのでホームでは、おっちゃんやおばちゃんたちが盒飯、カップめん、飲料などを売っており乗客が降りて購入している。

自分も遅めの昼食に盒飯を購入する。盒飯でも駅で売っているから駅弁みたいな感じかな?値段は10元(約200円)で車内の盒飯の半額だ。半額といってもまだ高めなのだが、まあ駅でこの価格は妥当だろう。

それで、肝心の盒飯だが、作りたてのようでまだ暖かく量的には日本のコンビニ弁当と同じぐらいで味も悪くない。唐辛子が程良く利いている。

でも、炒め物の油が多いが、まあ中華料理だから仕方ないか。ご飯は長粒種で粘りけは少ない。総合的には味も値段も妥当だ。ただ、作りたてを販売できるのなら日本の駅弁みたいに地域の特産品を使うと面白いと思うのだが、中国で駅弁というのは無理かな?

15:00頃、懐化を発車して湖南省から次の停車駅のある貴州省玉屏へ向かう。15:30頃、公安の身分証確認が始まった。いつもなら夕方か夜になってからなのだが、今日は早めだ。

公安にパスポートを提示すると、「う~ん」と唸りながらしっかり中身を確認している。そして、公安がしっかり確認しているので周囲の乗客の視線もパスポートへ。ビザの欄を確認したら、そのままパスポート返却で終了。しっかり確認しているので質問してくるのかなと思ったが、やはり外国人には関わりたくないのかな?

16:55頃、貴州省最初の駅である玉屏に到着する。ここでは、その場で盛りつける盒飯を販売していた。でも、快餐みたいなぶっかけ飯ではなくおばちゃんが「鶏腿○○」と叫んでおり、でかい鶏のもも肉が盛りつけられた弁当であった。

これはある意味で駅弁ということか?
値段を聞き忘れたがなかなか興味深い。
日本みたいにご当地駅弁で売り出せば面白いと思うのだが、中国に駅弁文化があればなあ・・・。

17:00頃、玉屏を発車して、少数民族で有名な凱里へ向かう。17:20頃、夕飯時なので盒飯の車内販売が始まる。値段は20元(約400円)で中身はお昼のと同じなので、駅で買った方がいいかな?それに駅で買った方が駅弁の雰囲気もあるし・・・。

凱里の盒飯は外れ

18:55頃、ミャオ族などの少数民族で有名な凱里に10分ほど停車する。ホームでは盒飯の販売があり、玉屏で売られていた盒飯と似たような感じで鶏のもも肉が盛られている。値段は20元(約400円)で結構高めだが試しに買って食べてみる。

19:10頃、凱里を発車して西の貴陽、昆明へと列車は走る。車内で購入した盒飯を食べるが正直言ってあまり美味くない。懐化で買った10元の盒飯の方が美味かったぞ!

どうも駅で売られている盒飯は当たり外れがあるようだ。今日はもう寝ることにする。明日は時刻表通りなら7時前に昆明到着だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30元
合計 30元

新路線を乗り鉄・昆明→河口北

昆明到着

03:45頃、雲南省の宣威に到着する。昆明には06:57到着予定なので、まだ3時間ほどある。洗面台へ顔を洗いにいくと先客の兄ちゃんが顔を洗っている。隣で自分も顔を洗うが先客の兄ちゃんが蛇口に直接口を付けて口を濯いでいる。

そして、口を濯いだらそのまま立ち去ってしまった。おいおい、蛇口洗えよ!いや、蛇口に口付けんじゃねえよ!さらに連結部でタバコを吸っているおっさんは痰を吐いているし・・・。夜が明ける前から今日も中国はアクセル全開のようだ。

04:00頃、列車は宣威を発車し、次の停車駅の曲靖へ向かう。乗務員が曲靖で降りる乗客を起こして切符と換票証を交換している。切符と換票証を交換することによって寝過ごしを防止するのだ。

05:00頃、曲靖に到着し数名の乗客が下車していく。そして、乗務員が二度寝して寝過ごす乗客がいないか車内の確認もしている。

05:10頃、曲靖を発車すると車内の照明がつき、車内放送も始まる。これで寝ていた乗客も起き始める。次は終点の昆明だ。切符と換票証を交換して昆明到着を待つ。

07:01に2泊3日かけてK79次で上海南駅から昆明駅に到着する。まずは切符売場へ行きネットで予約しておいた河口北行きの切符を受け取る。河口北行きの切符は硬座がまだ300枚以上残っていたのでネットで予約購入しなくても大丈夫そうだ。

切符を受け取ったので次に待合室へ向かう。駅前の広場には夜明け前でも武警が自動小銃を持って警備している。どうやら2014年のテロ事件以降は24時間体制で警備しているようだ。

待合室までに切符とパスポートの確認とX線検査があり、07:30頃、待合室に到着する。昆明からは、09:32発のK9832次で河口北へ向かう。

昆明-河口の鉄道は昆明北-河口のメーターゲージの営業運転が停止していたが、2014年12月10日から新たに標準軌で昆明-河口北の路線400kmが営業運転開始となっている。これでベトナム国境の河口まで鉄道でいけるのだ。

鉄道で昆明から河口へ

改札が始まるまで約1時間半の待機だ。

09:05頃、改札が始まり乗車する。

車両に付いている行先票は麗江、大理、昆明、河口北と表示されている。車両の編成が硬座2両で残りが硬臥と軟臥になっているので昆明-大理-麗江が主路線で昆明-河口北は副路線という感じのようだ。

09:32に定刻通り昆明駅を発車する。とりあえず自分のいる硬座車両は満席になっている。外の天気は雨だが、河口も雨だろうか?

そして、発車から6分でタオルの実演販売が始まった。中国の鉄道は車内販売は飲食物だけでなく、日用雑貨の実演販売がある。今まで遭遇したのが、タオル、靴下、歯ブラシ、偽札識別の紫外線ライト、記念硬貨、ベルトなどがある。この実演販売は中国の鉄道旅行での名物といってもよいだろう。

昆陽、玉渓、通海と列車は南へ走るが路線は単線で列車交換待ちが何度もあった。玉渓まで以前からあった線路のためかそれほど速度が出ていないが、玉渓から南は線路を新規に敷設した線路なので列車の速度は上がり、通海を過ぎると110kmほど出ている。

13:05頃、建水に到着する。下車する乗客が多かったが、それ以上に乗車する乗客が多く少数民族のおばちゃんやお婆ちゃんが雪崩込んでくる。駅舎も田舎の中では規模は大きい。

13:10頃、建水を発車する。車内は少数民族の色合いがかなり濃くなってきた。13:45頃、蒙自北に到着する。紅河ハニ族自治州の州都なので、比較的駅が大きく下車する乗客と乗車する乗客が多い。

14:00頃、蒙自北を発車するが駅の南側の駐車場にバスが数台停車して人が集まっているのが見えた。蒙自市内へ行くバスだろうか?駅から市内への交通手段はありそうな気配だ。まあ、ボリタクも確実にいるだろうな。

14:15頃、蒙自に到着する。下車する乗客は少ないが乗車してくる乗客が多い。蒙自には駅が2つあるが必要なのか?

14:18に発車するが駅前が工事中で市内へのバスがあるか確認できなかった。まあ、乗客が多数いるのでボリタクとか何らかの交通手段はあるのだろう。蒙自から南はトンネルの区間が長くなり山岳地帯を一気に抜けていく。8年ほど前にバスで昆明から河口へ行ったときは1日掛かりで山岳地帯を越えていたが列車はトンネルを一気に走る。

14:55頃、トンネルを抜け屏辺に到着するがホームの長さが足りず一部の乗客は前の車両から下車する。すぐ脇で新ホームを建設中で駅が完全に完成する前に旅客列車の運行が始まったようだ。14:58に屏辺を発車し再び長いトンネルの中を走り終点の河口北へ向かう。

河口北駅に到着

15:46頃、昆明から400km走り河口北駅に到着する。

駅を出ると人が多いのでボリタクの運ちゃんが「ラオカイ!サパ!」と声をかけてくる。ボリタクは無視して路線バスを探す。

駅から河口の町への移動は路線バスで行くのだが人が多過ぎて最初に待機していた4台のバスには乗車できずにバスが来るのを待つことになる。GPSで駅から河口の街までは3kmほど離れているので最悪歩いて行けばよいのだが、他の乗客と一緒にバスを待つ。

バスが来て乗車しようとするがバス停がないので誰も並ばず我先にとなる。バス停があっても意味ないか・・・。バスで河口の県城へ向かう。運賃は2元だ。

17:00に老客運站に到着するが、7年ほど前に訪れた時あった旧バスターミナルは無くなりビルが建設中であった。新バスターミナルが出来たのは知っていたのだが、河口で不動産バブルが発生しているとは思わなかった。

でも、ビルの建設現場のすぐ近くにはお姉ちゃんたちがいる土産物市場が昔と変わらずにあった。

まずは宿を探さないといけないので昔の記憶を頼りに河口の街を歩く。

そして、以前泊まったことのある湘中招待所に到着する。

1泊30元の一人部屋なのだが、小姐の連れ込みは別途20元徴収と紙がはられている。

17:00頃、宿は確保したので国境の河口口岸へ行くが、まだベトナムとの国境は開いていた。ベトナム・ドンを持っていれば今日のうちに国境を越えても良かったのだが、明日両替してからベトナムへ渡ろう。

橋の向こうのベトナムの様子を見てから、夕飯に10元食べ放題の快餐へ行く。

GPSデータ

あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていたとか、公安に捕まった等の苦情は受け付けませんのであしからず!

昆明駅
N 25°01’02.74″
E102°43’11.87″
河口北駅
N 22°31’56.38″
E103°58’24.39″
湘中招待所
N 22°30’36.37″
E103°57’32.62″
河口口岸
N 22°30’29.82″
E103°57’47.32″
本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
宿泊費 30元
鉄道 70.5元 昆明→河口北
日本でネット予約
バス 2元 路線バス
合計 112.5元