青海省ダライ・ラマの故郷へ潜入

チベット文化圏旅行記2016

大雨で遅れ

05:30頃、目が覚める。中衛を過ぎた所で蘭州まで約200kmの場所まで来たが列車が停車したまま動かない。この先の大雨で足止めを喰らっていた。既に2時間の遅れが発生しているようだ。06:00頃、列車が動き始める。天気の悪い中を列車が走るが遅れを取り戻すことは出来ないだろう。

12:30頃、軍用トラックなどの輸送列車に遭遇。

黄河を渡り蘭州が近づいてきた。

13:00頃、蘭州駅に到着。ほぼ全ての乗客が下車して、自分一人で1両占領となる。乗務員の会話から前後の車両の乗客を合わせ蘭州西まで乗客3人のみのようだ。全体だともう少しいるのだろうな。

蘭州駅での停車中にネットで高速鉄道の蘭州西→西寧の切符を購入しようとしたが西寧行きは夜の列車にならないと切符がない。こういう場合は途中までの切符を購入して車内精算に持ち込むしかない。ということで西寧の一駅手前の楽都南までの切符を購入。列車に大きな遅れが発生すると乗り換えが難しく切符購入のタイミングが難しい。

蘭州西駅

13:30に蘭州駅を発車して、13:49、250分遅れに蘭州西駅に到着。

電光掲示板に250分遅れと表示されているが4時間10分も遅れるとは・・・。

まずは切符売場へ移動して楽都南までの切符を受け取る。しかし、最新の高速鉄道対応の駅舎なのに窓口に群れが・・・。甘粛省の省都である蘭州の最新駅でなぜ一列に並んでいないのだ?最新設備なのに利用客はおサルさんが多い。

蘭州西駅の待合室は巨大の一言である。まだ駅舎の本格運用に入っておらず列車の本数が少ないので利用客が少なく空いている。

蘭州西→西寧

今回乗車するのは蘭州西→西寧のD2735次である。購入してある切符は蘭州西→楽都南、席が二等座で運賃40.5元だ。楽都南→西寧は車内精算して、終点の西寧まで乗り鉄という作戦だ。

14:53に改札が始まる。ホームへ向かうが何故か皆混雑しているエスカレーターへ進んでいく。階段の方が空いているのにどういうことだ?ホームでは既に列車が待機中である。

今回はCRH5Gでの編成で最高速度250km/hだ。

車内は2635次の出稼ぎ列車とは別世界だ。定刻通り15:08に扉が閉まり発車したと思ったら動かないぞ。7分遅れの15:15に発車する。

202km/hまで速度を出すが250Km/hは出さず。蘭新鉄路第二双線は250km/hまでの対応なのだが?

車内精算で西寧へ

16:00頃、ぼちぼち車内精算の補票をしようと思い端末を持った乗務員を探す。ちょうど乗務員の兄ちゃんが補票をしているのを見つけて声をかける。楽都南→西寧まで19.5元になる。車内精算なので内訳は運賃17.5元、手続費2元となる。これで西寧まで行けるようになり無事に補票作戦成功である。

楽都南駅を過ぎると最高速度を217km/hまで上げてきた。それでも、CRH5G本来の性能は最高速度250km/hなのでまだ余力がある。消化不良だな。

西寧駅

16:39に遅れて西寧駅に到着。地下通路を通り駅の路線バスターミナルへ移動。

バス停はこんな感じで乗車バトル中。お約束の展開だな。

なぜ一列に並べない?

17:00頃、36路のバスに乗車、運賃は1元。

河湟記憶青年旅舍

17:25頃、Qunar.comで予約しておいた河湟記憶青年旅舍(河湟记忆青年旅舍)に到着。外人OK宿ということであるがチベット関連で大人の事情を抱える西寧は公安が厳しくて本当に外人OKかは分からない。とりあえず大師兄と呼ばれている老板にパスポートを渡すとPCに情報入力し始める。外人OKであったが公安が厳しいので情報入力に時間が掛かる。やはり外人を泊める場合は公安に色々と言われているのだろう。

今回の部屋は1泊35元の8人ドミトリーに4泊する。8人野郎ドミで部屋の鍵はない。ドミトリーは狭いが各ベッドに照明とコンセントありだ。それと小型ロッカーもあり、Wi-Fiも使用可能だ。共用のトイレ・シャワーは特に問題なし。トイレの水はちゃんと流れるし、シャワーは熱いお湯がしっかり出る。予想以上に良さそうだ。

西寧の本屋

85路のバスで西寧の中心街になる大十字へ向かう。五中と西門のバス停が西寧の中心街になる。西寧書城へ行ってみるがロンリープラネット青海は古いのしか置いていない。

新華書店は19:00で閉店になっていた。明日出直すか。

白菜羊肉拌麺

夕飯はイスラム食堂で白菜羊肉拌麺(13元/約221円)を食べる。お馴染みの中華版スパゲッティだが今回の店は無料で麺大盛りOKである。貧乏人にはありがたい。今回は麺と具材が別々で出てきた。

麺に白菜と羊肉の炒め物を掛けておいしく頂きます。

牛肉拉麺

バスで宿近くまで戻るがまた腹が減ってきた。宿の近くのイスラム食堂で牛肉拉麺(7元/約119円)を2回めの夕飯で食べる。定番の麺料理だが牛肉入ってないよ!いや、牛肉のかけらが数個あった。インフレで牛肉減らさないと7元でやっていけないようだ。これなら牛肉無しでいいのでは?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 140元 1泊35元×4
鉄道 40.5元 二等座 蘭州西→楽都南
鉄道 19.5元 無座 楽都南→西寧
バス 3元 路線バス
合計 223元

ロンリープラネット青海

朝から雨で完全に遠出不可能。午前中に85路のバスで西寧の中心街になる大十字へ向かう。運賃1元で五中のバス停で下車。

昨日は閉店で入れなかった新華書店へ。ロンリープラネット青海は6月に発行された2016年版が置いてあった。新華書店は定価で店員の態度が悪いので本当は買いたくないのだが、アマゾン中国だと定価より安く買えるが北京からの発送だったので西寧まで4日かかるので今回は仕方なく新華書店で購入。

ロンリープラネット青海(59元/約1003円)は購入できたが相変わらず接客は・・・。小売業で書籍販売をしているというより愚民どもに教養を持たせるために販売してやっているいう感じだ。おまけに外は雨が降っているのに袋とかカバーは無しで書籍をそのままお持ち帰りである。この本屋はよく潰れないなと思ってしまう。雨降っているので85路のバスで速やかに帰る。

炮仗麺

昼食はイスラム食堂で炮仗麺(12元/約204円)を食べる。青海省の名物麺料理で、炮仗は爆竹を意味して短めの麺を爆竹に例えている。スープ無しの麺に煮込んだ数種類の野菜が載っている。

八一路客運站

夕方に八一路客運站にやって来た。西寧駅前に新バスターミナルの西寧汽車客運中心が出来たので去年と比べるとかなり空いている感じだ。運行するバスの本数も変わってしまったので時刻表がなくなっていた。バスターミナル近くのスーパーマーケットで食料を調達。列車やバスでの非常食として飴を多めに購入しておく。

牛肉麺

夕飯はイスラム食堂で牛肉麺(7元/約119円)を食べる。定番の麺料理だが牛肉のかけらが数個あるだけ。スープは清湯で透き通っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 39.8元
バス 2元 路線バス
書籍 59元 ロンリープラネット青海
合計 100.8元

西寧汽車中心站

08:30頃、36路のバスに乗車して終点の西寧駅へ移動。

09:05頃、西寧駅前広場東の新バスターミナルの西寧汽車中心站に到着。時刻表は電光掲示板で表示されているが撮影困難であった。時刻表はqh.bus365.comで検索可能なので問題は少ないだろう。

玉樹、ゴルムド、祁連、大武、共和、同仁など青海省各地へのバスから蘭州、西安、許昌など省外への長距離バスも多数運行されている。青海湖への旅游バスもある。

窓口は長蛇の列で1時間コースで並ぶつもりでないといけない。当日のチケット購入は自殺行為なので、遅くても前日にはチケット購入をしないと行けない。自動券売機だと1週間先まで購入可能なので窓口も同様と思われる。券売機は糞なのでパスポートには未対応なので外人は利用不可。09:45頃、明後日の祁連行きチケットを購入。購入時は身分証必要なし、バスは08:15発、運賃は58元。

西寧→大通

そのまま駅前広場西の公交汽車站で大通行きバスに乗車。隣にはダライ・ラマの故郷である平安行きバスも停車中。10:00頃、大通行きバスが発車、運賃は6元。

11:45頃、大通の中心街で下車する。大通を訪れた場合、普通は街のすぐ東の老爺山を登るのだが、自分は老爺山へ行かず西へと歩く。

今日の目的地は明長城遺址になる。街も中心にも標識はあるので実際に長城は存在しているのだろう。

明長城遺址公園

町外れの線路を越えると牌坊が見えてきた。ここが明長城遺址公園になり山の上を目指す。

山を途中まで登ると老爺山と建設バブル真っ最中の大通の街が一望できる。

12:40頃、山腹に土塁が見えてきた。これが明長城遺址ー大通段になる。

青海省にも明代の万里の長城が現存しているのだ。西寧近郊の万里の長城は明代中頃の嘉靖25年(1546)に建設が始まり西寧兵備副使の王継芳、周京などの官吏が建設の指揮をし、隆慶元年、隆慶6年、万暦元年、万暦2年、万暦24年(1596)に大規模な工事が行われ51年間掛けて西寧近郊の万里の長城が完成する。

その後、西寧近郊の万里の長城は清代に2度修復工事が行われている。「西寧府新志・建置」によれば雍正10年、乾隆10年に修復されている。万里の長城は清代には放棄されたと思っていたが、青海省では西寧防衛に必要だったようだ。

現在残っている明長城遺址ー大通段は明代の万里の長城で最も標高の高い所に位置しており、50.245kmが現存している。

万里の長城は文化財保護の観点から周辺に柵が設けられ立入禁止になっている部分が多くなっている。ここも柵があるのだが一部にまだ柵がない所があり抜け道になっている。ただ柵のない部分も塞がれるのは時間の問題だ。

山の上を通る万里の長城は観光用に整備されておらず明代の姿を留めている。

山の上に伸びる万里の長城は遠くに伸びており絶景とも言える。13:30頃、雨が降ってきたので明長城を離れる。14:10頃、老爺山までやってきた。入口のすぐ近くに大通→西寧のバス乗り場がある。ただ新バスターミナルが建設中らしく今後移転の可能性ありだ。14:15頃、西寧行きバスが発車、運賃は6元。15:45頃、西寧駅近くで全員降ろされる。

茄子炒肉蓋麺

夕飯は近くの麺屋へ。

茄子炒肉蓋麺(14元/約238円)を注文。麺の上にナスと牛肉の炒め物が載っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 2元 路線バス
バス 6元 西寧→大通
バス 6元 大通→西寧
合計 28元

西寧→平安

今日の西寧は朝から天気は晴れで遠出にはちょうど良さそうだ。宿を出て15分ほど歩くと八一路客運站に着く。途中おっさんやオバハンが道端で唾を吐いている。いつもの光景であるが西寧は女性の痰吐きや唾吐きに遭遇する確率が北京や上海と違い格段に高い。青海省の省都であってもおサルさんが大量に生息しているようだ。本来は文明国である中国がこのような野生の王国のはずはないのだが・・・。

07:30頃、八一路客運站の交差点から平安行きのバスに乗車。西寧-平安のバスはこの交差点が起点だったのだが西寧駅前に西寧汽車中心站が出来た影響で西寧駅前の公交汽車站が出発地点に変更となり、八一路客運站の交差点は途中の乗り場になっていた。平安までの運賃は5元でバスはノロノロ運転で客を乗せながら平安へと向かう。平安と言えばチベットの非常に徳の高い高僧の生まれ故郷だ。

08:35頃、平安に到着。平安驛駅前で降ろされる。駅前広場の中国銀行前から石灰窯(石灰窑)行きのバスが出ていたのだが、西寧行きバスの出発点に変わっている。石灰窯(石灰窑)から戻ってきたバスが駅前で客を降ろしているのは確認できたが乗車地点が見つからない。(帰ってきてから道路向かいになっていたことが判明)

周辺を歩いて探すが見つからないので、西寧方向へ歩いて戻り高速の入口付近で待っていると石灰窯(石灰窑)行きのバスが来た。10:00頃、石灰窯(石灰窑)行きのバスに乗車、紅崖村路口まで運賃は5元に値上がっていた。

ダライ・ラマ生家

11:00頃、標高約2600mの紅崖村路口で下車して橋を渡り坂道を上っていく。バスは更に奥の下河灘へと走っていった。

去年、地元民が通っていた抜け道からタクツェル(紅崖村)へ向かう。

急カーブの所からそのまま崖の方へ歩いて行く。

ここから細い地元民用の道があるので登っていく。

道を踏み外すとあの世行きなので要注意だ。

ひたすら登っていきます。

登っているとこういった景色が見られる。
山の中で遠くにチョルテンが見える。

11:30頃、抜け道から道路へ出る。抜け道は道路を歩くより10分は短縮できていると思う。

道路を歩くこと数分でダライ・ラマの故郷タクツェル(紅崖村)が見えてきた。11:40頃、標高約2800mのダライ・ラマ生家に到着。言わずと知れたチベット仏教最高指導者であるダライ・ラマ14世の生誕地である。土田舎の村なのだが電柱には何故か監視カメラが・・・。

過去2回訪れた時は門が堅く閉ざされていたのだが今回は何と門が開いているではないか!これは好機到来と考え中へ入る。

1回目訪問:青海省チベット文化圏旅行記2014夏4

2回目訪問:シルクロード旅行記2015その1

内部は家というよりチベット仏教の寺院といった感じだ。

これなんか個人宅というより完全に寺ではないか!

立派なマニ車もあります。奥の本殿からおっちゃんが出てきたので見物できるか聞いてみたらダメだった。「警察来的时候太麻烦」(警察来た時厄介)というので退散する。

やはり非開放区なのか?ダライ・ラマの故郷だから大人の事情で外国人には来てほしくないのか?その割にはダライ・ラマ生家は原型を留めないほど立派に改装されているようだが・・・。まあ、分かるように村の入口に外人お断りの看板でも立てといて欲しいな。

そういえば、あのおっちゃんはダライ・ラマ生家の鍵を持っていたという事は隣に住むダライ・ラマの甥の家族という事かな?

参考記事:ダライ・ラマ14世の生家を当局が「改修」、原形とどめず

このまま帰るのも勿体ないので裏からダライ・ラマ生家を見物。隣がダライ・ラマの甥の家になる。

これはタクツェルから見える風景。天気が良いと青空が広がっている。

11:55頃、標高約2800mのタクツェル(紅崖村)を出る。

再び地元民用の道を通り道を下っていく。

12:30頃、標高約2600mの紅崖村路口に戻ってきた。ちょうど遠くでバスのクラクションが鳴るのが聞こえたので、もうじき平安へ戻るバスが来るようだ。

1分ぐらいするとバスが来たので乗車する。平安までの運賃は5元。13:35頃、平安に戻ってきた。終点の平安驛駅前で降ろされるが、ここで新事実が判明。石灰窯(石灰窑)行きのバスを降りると、その場で新たな乗客が乗車している。そう今までの終点がそのまま出発地点になっていたのだ。要するに今まで駅前の中国銀行の前が出発地点だったのが、道路向かいの平安区中医医院の前になっていただけであった。

これが以前の出発地点の中国銀行前。西寧行きバスの出発点に変わっている。

こちらが中国銀行の道路向かいの平安区中医医院。

こんな感じでバスが待機中であった。灯台下暗しであった。

西葫芦炒肉蓋麺

遅めの昼食で駅前のイスラム食堂で西葫芦炒肉蓋麺(10元/約170円)を食べる。

道路陥没

14:15頃、西寧行きバスに乗車、運賃は5元。15:15頃、八一路客運站で下車する。宿へ戻る途中で道路が陥没しているところがあった。中国では道路陥没はよく見かけるが周囲を封鎖するとかはしない。一応カラーコーンみたいなのを置いているが、これではあまり意味は無いな。

擀拌麺

夕飯は近くの蘭州拉麺の店で擀拌麺(10元/約170円)を食べる。中華版スパゲッティで野菜と牛肉の炒め物が載っている。

擀拌麺を食べているとイベント発生。今日はいつものガキが小便とかの奴ではない。中国人の兄ちゃん2人組がイスラム教徒の蘭州拉麺の店で猪肉麺を注文している。猪肉麺と言っても猪ではない。中国語で猪肉は豚肉のことだ!

イスラム教ではブタは不浄の動物で禁忌とされている。当然ながら蘭州拉麺の店で豚肉は扱っていない。なのに、豚肉拉麺を注文とはアラーもビックリであろう。中国ではイスラム教がアルコールと豚肉は禁止というのは教えられていないようだ。これでは民族宗教問題が燻ぶるわけだ。中国人の兄ちゃん2人組が店から出て行くと店のおばちゃんたちは文句を言っていた。中国にISが侵入すると真っ先にこの手の中国人が血祭りにあげられそうだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
バス 5元 西寧→平安
バス 5元 平安→西寧
バス 5元 平安→紅崖村路口
バス 5元 紅崖村路口→平安
合計 40元

三国志遺跡 涿州&万里の長城 雲蒙山長城

北京旅行記2015

天安門広場・国旗掲揚式

安全検査04:20頃、天安門広場にやってきた。昨日に引き続き国旗掲揚式を見物だ。この時間でも既に安全検査には行列ができている。05:30頃に広場が開放されるのでそれまで待機となる。天気は晴れで気温は9度のようだ。空を見れば北京の星空が見える。隣ではおっちゃんがカップ麺を食べている。お湯はどこから調達したのだ?

05:05頃、爺さん2人が割り込みしようとするが、後ろに並ぶよう日本語で注意してあげる。「中国人が中国で割り込みしようと勝手だろ!」「小日本のくせに生意気だぞ!」と逆ギレされる恐れがあったが自分の前に並んでいたおっさんたちが参戦してきて「こいつの言葉はわからんが何いっちょるかは分かるぞ!」「わいらは3時半から並んどるんじゃ!」と爺さんたちを追い払う。

朝からというか日の出前からおサルさんたちとの割り込みバトルが発生するとは。天安門広場で文明旅游ができないってどういうこと?

05:20頃、検査場が開くが自分の左隣の列は実は入口ではなく保安に後ろへ並ぶように言われ観光客たちが騒ぎ始める。一方自分の右側は誰も並んでおらず入口ではないと思っていたのだが実は入口で保安が一声かけると遅れて並んでいた後ろの観光客たちが雪崩れ込む。遅れて来たのに得をして、早くから並んで大損する。夜明け前から興味深い光景だ。

天安門広場05:30頃、安全検査が始まり天安門広場へ。昨日よりは良い場所を確保できたがあと1mか2m移動したいところだ。明日もう一度かな。

国旗掲揚式06:18頃、天安門から国旗を持った衛兵が出てきた。

国旗掲揚式日の出の時刻である06:22に義勇軍進行曲が流れ国旗掲揚が始まるが一斉に中国国歌の大合唱にはならなかった。周囲では誰も歌っておらず撮影に大忙しだ。そして、厳重な警備をよく見ると警備の兄ちゃんの足元に消火器がある。これはテロというよりもチベット仏教の僧侶たちによる焼身自殺を警戒しているのだろうか?

三国志聖地 涿州遠征

838路のバス停06:45頃、前門のバス停から59路のバスに乗車。運賃1元、友誼医院で下車、3分ほど歩いて、06:55頃、天橋汽車站のバス停に到着。838路のバスで河北省涿州へ向かう。8年ぶりに涿州を訪れるが路線バスも変わり涿州行きは917路から838路に変わっていた。07:03頃、838路のバスに乗車して涿州へ向かう。運賃は通常は15元だが、もちろん838路も公交ICカードが使えるので割引で7.8元だ。

涿州駅08:50頃、涿州に到着。涿州駅近くの東方物理公司で下車して、まずは涿州駅へ。ここが路線バスの起点になっている。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)

09:00頃、涿州駅から4路のバスに乗車。運賃3元、盧家場村(卢家场村)にて下車。2007年以来になるが范陽盧氏宗祠の裏に片側4車線の道路が通っており物凄い変貌ぶりだ。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)09:40頃、范陽盧氏宗祠(盧植墓)に到着。ここは范陽盧氏の故郷になるが、劉備や公孫瓚の師匠である盧植先生の故郷でもあり盧植墓でもある。2007年訪問時は扉が閉まっていたが今回はちょうど地元民がトウモロコシを天日干ししており扉が開いていた。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)中に入ると爺ちゃんたちが井戸端会議や卓球をしていた。どうも廟というより集会所になっている感じだ。少し荒れ気味の范陽盧氏宗祠の奥へ進むと盧植墓がある。どうも手入れはされていない感じだ。

范陽盧氏宗祠(盧植墓)それでも貴重な三国志遺跡である。8年前は中へ入れなかったが今回は扉が空いており盧植墓を見物でき満足である。

涿州の路線バス10:00頃、離れ再び4路のバスに乗車して涿州駅へ戻る。運賃は3元だ。10:30頃、涿州駅に到着、駅前には劉備故里がある大樹楼桑村への3路と張飛廟と三義宮への7路のバスが停車している。
3路のバスに乗車する。大樹楼桑村までの運賃は4元だ。

劉備の故郷・楼桑村

玄徳路11:15頃、大樹楼桑村で下車する。降りた通りが玄徳路でまさに三国志聖地にふさわしい名称だ。

漢昭烈皇帝劉備故里碑以前記録しておいたGPSデータを頼りに漢昭烈皇帝劉備故里碑へ向かうが石碑がない。どうも誤差が発生していたようで周辺を探すが見当たらず地元民のおばちゃんに道を聞いて、11:45頃、漢昭烈皇帝劉備故里碑に到着。村の東西へ貫く玄徳路の北側に石碑はあった。

漢昭烈皇帝劉備故里碑以前のデータは600mも誤差が発生していたが今回は正確な座標を記録しておいたので次回以降は迷わないだろう。昼頃、大樹楼桑村を離れる。

「桃園の誓い」の舞台・三義宮

次の三義宮は直線距離で3.6kmの場所になるが3路のバスで涿州駅へ戻って7路のバスで行くか、徒歩で三義宮へ向かうか迷うが歩きながらバスを待っていたが3路のバスは来ずにそのまま徒歩で三義宮へ。

三義宮13:00頃、三義宮に到着する。入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

三義宮ここが三国志聖地の三義宮で、「桃園の誓い」の舞台になった場所だ。現在は道教寺院になっており劉備、関羽、張飛が祀られている。

三義宮他にも諸葛孔明たちの像もあり蜀の武将勢揃いと言った感じだ。

結義亭三義宮の片隅には桃園三結義の石碑があるのだが2007年に訪れた際は石碑だけだったのが今回は結義亭と命名された亭が出来ている。

張飛廟

張飛廟13:40頃、三義宮を出て張飛廟へ向かう。国道107号に出て、途中で線路を潜り、14:10頃、張飛廟に到着する。入場料は20元。

張飛廟ここは張飛の故郷とされており張飛廟があるのだが、更にここも「桃園の誓い」の場所とされている。まずは張飛廟を見物。

張飛墓廟には道士がいるので撮影できず。というか、長時間滞在しているとお布施を巻き上げられそうなので、裏の張飛墓へ移動。

張飛像殿内には張飛像が安置されている。

桃園三結義故里続いて張飛廟の向かい側が「桃園の誓い」が行われたとされる桃園三結義故里。

漢昭烈皇帝結盟故里入口には清の咸豊6年に建立された漢昭烈皇帝結盟故里の石碑がある。
「桃園の誓い」は三義宮と桃園三結義故里のどちらが本物だ?

結義亭で、ここには「桃園の誓い」を再現した劉備、関羽、張飛の像があるのだが、2007年当時は野ざらしだったのだが、今回は結義亭と名された亭が出来ていた。

張飛古井こちらは張飛が肉を隠していたとされる張飛古井。14:40頃、張飛廟を出て、14:55頃、国道に戻ってきた。15:00頃、7路のバスに乗車。運賃3元で涿州の市区へ戻る。

涿州にもカルフール

カルフール15:20頃、カルフールで食料の調達をする。何と涿州にもカルフールがあるのだ。田舎だと思っていた涿州だがかなり都会になっている。

鉄道で涿州→北京

15:45頃、涿州駅で北京西への切符を購入するため切符売場に並ぶが2人前のおっさんが何故か欧米人のパスポート2冊もって北京南ー上海虹橋のG列車の切符を往復で購入している。

旅行会社のパシリのようだが窓口まで来ておいて最終的な列車が決まっておらず電話で確認したりして後ろに行列が・・・。この場合ネットで予約して窓口で受け取ればよいのに・・・。予約の仕方知らないのか?というか、なぜ北京でなく涿州で欧米人の切符を購入するんだ?

K472次の切符16:10頃、ようやく切符を購入、手荷物検査でカルフールで購入したペプシを一口飲んで待合室へ。今回の列車は16:31発、昆明→北京西のK472次だ。席は硬座、運賃は12.5元だ。

涿州16:15頃、改札が始まりホームへ移動し列車の到着を待つ。

HXD3D16:27に列車が到着。客車を牽引する機関車はHXD3Dだ。

K472次の行先票16:31に定刻通り列車が発車する。

北京西駅17:26に北京西駅到着。階段が混雑しているので空いてくるまでホームに居座る。地下鉄7号線に乗車して虎坊橋下車し宿へ戻る。運賃は3元。

茄子肉丁麺

茄子肉丁麺夕飯は宿の近くで茄子肉丁麺(10元/約200円)を食べる。刀削麺に四角に切られた茄子と豚肉に炒め物と醤がかけられている。醤がスープ代わりで味は赤味噌に近い感じだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19.69元
鉄道 12.5元 硬座 涿州→北京西
バス 17.8元 路線バス
地下鉄 3元
張飛廟 20元
合計 72.99元

朝4時に天安門広場

03:30に起床するが同じドミの中国人の姉ちゃんたちも起きて準備している。姉ちゃんたちに一緒に行こうと誘われるが断って部屋を出る。一緒に行くの面倒だし。

天安門広場の検査場04:00頃、今日も天安門広場にやってきた。既に国旗掲揚式見物の行列ができているが、左の列は通れないので昨日同様、保安に並び直すように言われトラブルになるだろう。

誰も並んでいないで、自分は誰も並んでいない右側の場所を陣取る。ここがこの安全検査場の2カ所ある入口の1カ所である。もう1カ所は昨日並んでいた真ん中の場所で既に行列だ。

このまま約1時間半待機となるが物売りのおっちゃんが国旗の小旗を売っていたりと夜明け前から商売熱心だ。それと行列の中ではおっちゃんが痰吐いたりといつもの光景が・・・。文明旅游はどうなった?

誰も並んでおらずで、行列がかなり長くなったが自分の後ろには誰もいない。こちらも入口なのだが特に教える必要もないだろう。「小日本の言うことなんか信じられるか!ボケ!」と言われるのがオチだし。

誰も並んでおらず05:10頃、行列の最後尾がどの辺りかは確認できないが50m以上はあるだろう。でも、自分の後ろには誰もいない。

誰も並んでおらず05:20過ぎても後ろには誰もいない。代わりに行列に並んでいる観光客の視線が。どうやら一人で突っ立っているので不審に思われているようだ。

行列で、入口でない左側には4列ぐらいで行列が続いている。このあと絶対にトラブルになるよ。何で保安は事前に誘導しないのだろうか?それに先頭狙うなら前日の夕方とかに確認しておけば並ぶ場所間違わないだろうに。

後ろに行列ができた05:25頃、安全検査場が開いて自分の後ろに行列ができる。予想通りの展開。

そして、予想通り保安と左端に並んでいた観光客たちのトラブルが発生。大きな国旗持って来たりと気合いが入っているのに保安に後ろへ並ぶように言われている。もちろん大人しく言うことを聞く人たちではありませんから騒ぎます。

何で「ここ通れません」みたいな看板置かないのだろうか?ここの警備は雑踏警備の一種だろうから、ちゃんと導線確保しないとダメだと思うが。勤務時間外の事はどうでもいいという事かな。

公安が出てきて隣の入口に交互に通るということで騒ぎを収めていたが交互に順番守るかは怪しい。2日連続で同じトラブルが発生しているので毎日発生していそう。
案内看板立てた方がいいと思うのだが。

天安門広場05:30頃、安全検査が始まり天安門広場へ。天安門広場を走って場所取りへ向かうが、05:38頃、今日は何とか良い場所を確保できた。この夜明け前の時間帯しか天安門広場を走ることはできないだろう。昼間走ったら公安や武警に捕まるだろう。警備についている武警の側には消火器が置かれている。やはりテロかラマ僧の焼身自殺を警戒か?

今日の日の出は06:23だ。このまま待機になるが何やら天安門が霞んで見える。上を見上げると明けの明星とか星空見えず空が曇っている。これは撮影条件が悪い、やる気半減だ。まあ、今更帰るわけにもいかないし見物はしていく。待機していると最前列の見物客だけ公安の身分証確認が始まりパスポート提示。ビザ欄だけ確認して何事もなかったかのように返却。小日本には用はなかったようだ。

国旗掲揚式06:20頃、天安門から衛兵が出てきた。

国旗掲揚式06:23に中国国歌の義勇軍進行曲が流れ国旗が掲揚される。昨日同様で周囲に国歌を歌っている観光客はおらず。撮影している観光客は多数いる。

天安門広場国旗掲揚式が終わり引き上げるが天安門広場は既に観光客で大混雑だ。

地下鉄2号線09:50頃、上林国際青年旅舎をチェックアウトして前門から地下鉄2号線で鼓楼大街へ移動する。

北京爬梯国際青年旅舍

北京爬梯国際青年旅舍運賃は4元、10:35頃、鼓楼大街から20分ほど歩いて、10:55頃、北京爬梯国際青年旅舍(北京爬梯国际青年旅舍/Beijing Party Youth Hostel)に到着する。
Booking.comで予約しておいたので予約確認書みせて登記は問題なし。1泊49.6元で2泊する。

北京爬梯国際青年旅舍部屋は10人ドミトリーでトイレ・シャワー付きだ。トイレ・シャワーは共同でいいから別々の方が使い勝手がよいのだが。Wi-Fiは電波良好でネットの速度は問題なさそうだ。

一見すると普通のユースホステルかと思ったのだがこの後重大な事実に驚く。トイレ・シャワーのドアノブ壊れていたのだ。鍵かからずドアノブ回さず少し押すだけで扉全開です。これではウンコ中に誰か入ってくるというか、もうヤバイです。落ち着いて踏ん張れません。おまけにトイレ壊れておりタンクの蓋外されています。これではユースホステルというか農民工用の招待所じゃないか。はっきり言って失敗だ。

刀削麺

刀削麺昼食は近くの食堂で刀削麺(9元/約180円)を食べる。北京では炸醤麺を扱っている店が多いが刀削麺も多い。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
宿泊費 99.6元 1泊49.8元×2
地下鉄 4元
合計 117.1元

密雲県へ

04:30頃、起床して地下鉄の鼓楼大街駅へ向かう。空を見ると星が見えるので天気は晴れのようだ。外は少し肌寒いが天気予報だと昼間は気温が25度の夏日だ。この時期の北京は寒暖の差が激しい。

今日は北京の北西に位置する密雲県の雲蒙山長城公園を目指す。雲蒙山長城は万里の長城の一部で北京周辺の長城の中ではマイナーな部類に入るだろう。一般的には八達嶺長城、水関長城、居庸関、司馬台長城、金山嶺長城あたりが外国人が訪れる所であろう。

鼓楼大街駅05:30頃、地下鉄2号線に乗車、運賃は3元、東直門駅で下車する。東直門は路線バスターミナルの東直門枢紐站もありかなり重要な駅である。

980路快

980路東直門から密雲県まで移動だが980路と980路快のバスで行ける。

北京のおサルさんで、980路快は停車するバス停が少なく速いのだが、ご覧の通りバスには並べないおサルさんが群がってカオス度MAXだ。ここは中国の首都北京だよね?これどういうこと?永楽帝、乾隆帝ら明清の歴代皇帝たちはこの光景を見れば悲しむだろうな。おサルさんの群れに入る勇気はないので空いている980路のバスに乗車して密雲県へ向かう。運賃は公交ICカードで7元だ。

05:50頃、バスが発車する。いくつかのバス停に停車すると満席、通路に乗客が溢れるが、隣のおっさんがタバコ臭い。さらに後方では痰吐きと手鼻の音がする。北京の路線バスはここまでカオス度は高くなかったのだが北京は一体どうなってしまったんだ?

密51路08:00頃、密雲鼓楼で下車する。密雲鼓楼のバス停からは司馬台長城へ行く密51路のバスを確認する。この情報は後日役立つな。

バス停車場50-100mほど道を戻り交差点近くの停車場で西口外行きの密68路のバスに乗車、密雲県でも北京の公交ICカードが使えるようになっており支払いが楽だ。雲蒙山長城へのバスは本数が少なく他には密60、密65でも行ける。

09:00にバスが発車する。09:35頃、雲蒙山長城ちかくの栗林山庄で下車する。運賃は公交ICカードで2.5元だ。

万里の長城・雲蒙山長城

雲蒙山長城バス停からというか、バス停はなく降りたところから100mほど戻り雲蒙山長城公園(雲蒙山長城風景区)に到着する。入場料は25元だが陝西旅游年票を使い無料で見物なのだが入場券売場に誰もいない。冬季休業は11月からのはずだが?まあ、誰もいないのでは仕方ないのでそのまま奥へ行く。そのうち公園のおばちゃんとかに遭遇するだろう。

雲蒙山長城雲蒙山長城風景区は密雲水庫(ダム湖)の西、雲蒙山森林公園の東に位置しており、現存する万里の長城は北斉の天保2年(552)、天保6年(555)に建設され、明の朱元璋により修復、永楽帝も訪れている。

雲蒙山長城雲蒙山長城を登っていくが勾配がきつくかなり険しい。手摺りとかはないので落ちたら崖下へ直行というような感じだ。長城の上を歩けるが幅が狭いので注意して歩く。

雲蒙山長城11:05頃、四方楼に到着。

密雲水庫四方楼を登ると遠くに密雲水庫が見える。

雲蒙山長城四方楼には誰もいないので貸し切り状態で見物だ。ここから更に長城を登ると烽火台があるのだが、長城が険しくなっているので引き返すことにする。11:50頃、長城を降り始める。

12:40頃、密雲県へ戻る省道へ戻ってきた。北京の東直門までは直線距離で約73kmだ。ここで県城へ戻るバスを待つ。13:00頃、密60路のバスに乗車、終点の大劇院まで2.5元だ。

13:35頃、終点の大劇院で下車するというか、密雲鼓楼のバス停と同じ場所なので、すぐに東直門へ戻る980路快が来るが混んでるよ。乗車せずに次のバスを待つが1分もしないうちに980路が来た。停車するバス停が多いので乗客は少なく空いている。時間はかかるが空いているので乗車する。運賃7元で15:50頃、東直門枢紐站に到着。

回鍋肉蓋飯

回鍋肉蓋飯東直門からは地下鉄2号線で鼓楼大街移動しユースホステルへ戻る。夕飯は近くの食堂で回鍋肉蓋飯(14元/約280円)を食べる。日本では回鍋肉炒飯を食べたことがあるのだが、ここの回鍋肉は唐辛子が多く使われており激辛風味になっていた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
バス 19元 路線バス
地下鉄 6元
合計 39元

北京炮局工廠青年旅舍

北京炮局工廠青年旅舍10:30頃、北京爬梯国際青年旅舍をチェックアウトして鼓楼大街駅から地下鉄2号線で雍和宮駅へ移動。運賃は3元。雍和宮駅B出口から10分ほど歩いて、11:00頃、予約しておいた北京炮局工廠青年旅舍(北京炮局工厂青年旅舍/Beijing P.LOFT Youth Hostel)に到着する。2012年に宿泊しており3年ぶりになる。部屋は6人ドミトリー、1泊60元(会員料金)で2泊する。予約時に予約金を支払っているので残金108元支払う。

北京炮局工廠青年旅舍6人ドミトリーは少し狭めだ。各ベッドにはコンセントはあるが照明は無し、人数分の小型ロッカーがあるが鍵は掛けられないので歯ブラシや髭剃りの置き場所として利用かな。

北京炮局工廠青年旅舍で、床には洗面器や洗剤などが置いてあるので長期宿泊者・・・。いや、宿泊者ではなく住民が住んでいるいるようだ。Wi-Fiに関しては電波弱くて部屋では使えない。レセプション周辺の共有スペースでネットは使える。

西紅柿鶏蛋蓋飯

西紅柿鶏蛋蓋飯12:30頃、近くの食堂で西紅柿鶏蛋蓋飯(10元/約200円)を食べる。トマトと卵焼きがご飯に乗っている中国の家庭料理だ。

北京の交通マナー

横断歩道に駐車するカムリ食後に徒歩10-15分ぐらいの所にある北京孔廟と国子監へ向かうが、国子監街の入口の交差点で中国ならでは光景に遭遇する。交差点内でトヨタのカムリが路駐しているのだ。交差点内で更に横断歩道の上だ。首都の北京でも交通ルールは意味が無いようだ。いや、そもそも中国の法律では交差点や横断歩道上での路駐はOKなのかもしれない。日本では完全に取り締まり対象だ。

タクシーは客待ちで路駐しかし、よく見るとカムリの向こう側ではタクシーが路駐してトランク開けて運ちゃんが車磨いて客待ち中。交差点内に2台も路駐とは。タクシーの運ちゃんも何で交差点内で車磨くんだよ?渋滞になろうが関係ないということのようだ。

大気汚染酷い

北京孔廟13:45頃、北京孔廟に到着。入場料30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

北京孔廟北京孔廟は「先師廟」「宣聖廟」とも称され、孔子を祀る廟で元、明、清の歴代王朝により祭祀が行われてきた。創建は元の大徳6年(1302)、大徳10年(1306)に完成する。明、清では増築、修復が行われ現在に至る。

このまま孔廟と国子監を見物と思ったが何やら建物が霞んでいる。今日は大気汚染がひどくAQI指数は280を超えて重度汚染になっている。大人しくユースホステルへ引き上げる。

猫耳炒め

炒猫耳朵夕飯は炒猫耳朵(15元/約300円)を食べる。耳朵は耳を意味しており直訳すると猫耳炒めとなるが、残念ながら本物の猫耳ではない。猫耳朵は漢民族の伝統麺料理の一種で麺の形が猫耳のようになっているので猫耳朵と呼ばれている。店によって具材は変わるが今回は猫耳朵、青菜、トマトの炒め物だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25元
宿泊費 108元 1泊60元(会員料金)×2
合計 125元

山西省太原 崇善寺・万里の長城 娘子関

山西省旅行記2015

晋舎青年旅舎

09:30頃、宿をチェックアウトして許坦西街のバス停から812路のバスで太原駅へ向かう。運賃は公交ICカードで半額なので0.5元だ。

高層アパート百融居10:10頃、太原駅で下車する。eLongで予約しておいた晋舎青年旅舎(Jin Youth Hostel)へ向かう。Booking.comにも掲載されている宿だ。34F建て高層アパートの25Fにあるが一昨日場所を確認しておいたので迷わずに高層アパートの百融居の入口に到着。画像を見てもらうと分かるが看板とか出ておらず、通り沿いの手前の低層アパート脇にあるゲートを通り奥の高層アパート百融居2号楼へ行く。

グーグルマップで場所を表示しておいた。

高層アパート百融居エレベーターで25Fまで行き、10:20頃に到着。1泊40元で2泊するが宿代はeLongでためておいたキャッシュバックを使用しているので、今回も実質0元だ。

晋舎青年旅舎部屋は6人ドミトリーで各ベッドに照明とコンセント有り。少し小さいがロッカーもある。部屋の鍵は無しなので出入りは自由だ。共同のトイレ・シャワーは高層アパートのゲストハウスなのでトイレ・シャワー一体型だよ。洗濯機も一緒にあるよ。これは籠もられたりすると緊急事態時に困る。まあ、これは仕方ないな。でも、ちゃんと老板娘が掃除しているので衛生状態は大丈夫だ。これなら国慶節の避難先には使えそうだ。

まだ開業したばかりのようで客は少なく静かだ。25Fにあるので共有スペースからは太原の街が一望でき眺めは良好だ。徒歩10分圏内に太原駅、太原バスターミナル、スーパーマーケットの美特好(SPAR)から地元民用の食堂まで揃っているので長期滞在には非常に便利な立地だ。

太原文廟

太原文廟11:30頃、太原駅近くの太原文廟を訪れる。山西省民俗博物館にもなっており入場料は30元だが陝西旅游年票を使い無料で見物と思ったら、今日は月曜日で休館であった。

太原文廟の壁で立ち小便仕方がないので北隣にある崇善寺へ向かうが、おっさんが文廟の壁で立ち小便している。これは一大事である!中国人が尊敬する孔子を祀る文廟でこの様なことが起きるとは・・・。こういったおサルさんは太原駅前にいる武警に駆除してもらうしかないな。古代中国ではこの様なことは起きなかったはずだが、一体誰がこんな中国にしたのだ?

崇善寺

崇善寺11:50頃、崇善寺に到着、入場料は無料。

崇善寺崇善寺は宋代に創建され元の名称は宋延寿寺、明代に拡張され崇善寺と改称し皇家寺院となる。清の同治年間に火災で大部分が焼失し大悲殿のみが現存する。

崇善寺大悲殿は明代に建立され殿内には3体の菩薩像が安置されている。中央に千手千眼観音、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩があり明代の貴重な仏教芸術作品になる。しかし、大悲殿は撮影禁止である。

崇善寺

関羽像そして、境内には伽藍殿が有り関羽、関平、周倉の像が安置されている。

関羽関連の壁画伽藍殿や像は新しいのだが、殿内の壁に関羽に関する故事が描かれており一見の価値ありだ。境内は参拝客が途切れることはないが静かである。喧噪に包まれた太原駅が近いにも関わらず幽静である。13:00頃、崇善寺を離れる。

太原駅

太原駅13:15頃、太原駅にやってきた。ネットで予約しておいた明日の娘子関と明後日の大同行きの切符を受け取るため窓口に並ぶ。

太原駅切符売場混雑しているが切符売場では駅員のおばちゃんが目を光らせているのでおサルさんによる割り込みはなく平和だと思ったが、後ろのおっさんが密着してきて首に鼻息が・・・。割り込み防止か男同志なのかは知らないが密着は止めてほしい。13:35頃、切符を受け取る。

打鹵麺

打鹵麺宿へ戻る前に昼食に打鹵麺(8元/約160円)を食べる。打鹵麺は山西省の名物麺料理であんかけそばみたいな感じだ。手打ちの平麺にニラ、ネギ、卵などの具材が乗っている。スープは醤油系の薄口だろうか?これは美味い!

茄子肉絲麺

茄子肉絲麺夕飯は近くの食堂で茄子肉絲麺(8元/約160円)を食べる。注文を受けてから製麺機で麺を作り鍋へ麺を投入。細麺の上にナスと豚肉の細切りが乗っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 19元
バス 0.5元 路線バス
合計 19.5元

太原→娘子関

太原駅06:05頃、太原駅にやってきた。今日は万里の長城の関の一つである娘子関を訪れる。いつもの切符とパスポートの確認、手荷物のX線検査を済ませ待合室へ。

太原駅既に改札が始まっており自動改札機を通りホームへ移動。

6034次の行先票まずは行先票を撮影して乗車する。

6034次の切符今回の列車は06:30発、太原→石家荘北の6034次だ。席は硬座、運賃は9.5元だ。娘子関まで約4時間の乗り鉄である。定刻より1分早く列車が発車して乗り鉄が始まる。車両はエアコン無しの扇風機車両だが太原の朝は冷え込むので窓は閉まっている。乗車率は9割以上でほぼ満席だ。利用客は地元民が中心になっている様子だ。

09:30頃、陽泉に到着し、ほとんどの乗客が下車する。陽泉は太原の東に位置しており山西省中部の晋中で比較的大きな街だ。陽泉を過ぎると列車内は空いており3列シートを占領して寝ている乗客が現れる。

娘子関駅10:50頃、娘子関駅に到着する。駅を出るとボリタクが待機しているが駅前通りを東へ進む。ボリタクで固関長城へ行くことも可能だ。平日でも観光客がおり、とりあえず観光客について行けば娘子関に到着するだろう。

万里の長城・娘子関

娘子関入場券5分ほど歩いて万里の長城・娘子関に到着する。意外にも駅のすぐ近くであった。入場料は20元だ。

娘子関娘子関は山西省平定県の北東45kmの河北省との境界にある娘子関鎮に位置している。

娘子関北斉の天宝6年(555)に建設され、唐の太宗の妹である平陽公主が女性で構成された軍「娘子軍」を率いてこの地に駐屯したために娘子関と呼ばれるようになった。

娘子関現存するのは2つの大門と長さ650mの城壁になり、南門の額には「京畿藩屏」の四字が記されている。

平陽公主の像城楼には「天下第九関」の額があり、娘子関を守っていた平陽公主の像が安置されているが時代は不明だ。

娘子関関帝廟そして、娘子関には関帝廟があるのだが、金持ち中国人たちのガイドの説明を盗み聞きしていたら他の関帝廟と同じということであった。

娘子関関帝廟殿内には関羽、関平、周倉の像が安置されている。

娘子関関帝廟天井に玄天大帝の額があり光緒26年7月と記されているので清朝末期には関帝廟が有ることになる。で、関帝廟には抗日戦争のパネル展示があり、娘子関は百団大戦の主戦場であり日本軍により娘子関は陥落している。でも、百団大戦は勝利だそうだ。

娘子関続いて長城を登るのだがかなり急になっている。

娘子関足下に注意しながら登っていくが下を見るとほぼ真下に城楼が見えるほどの急な階段になっている。

娘子関途中で勾配が緩くなるというか長城の脇を農道が通っている。これだと遠回りすると入場券買わずに長城を歩けるようだ。どうも、長城は観光用に作られた感が強い。湖南省鳳凰の南方長城みたいな感じだ。

娘子関長城は途中で終わっており山道が続いているが立ち入り禁止になっている。ここからは下に見える娘子関が一望できる。

娘子関12:30頃、長城を下りて、もう一つの大門へ行く。

娘子関こちらには額に「娘子関」と記されている。

千年古樹大門の近くには樹齢1200年のエンジュの古木がある。

西紅柿鶏蛋刀削麺

西紅柿鶏蛋刀削麺13:20頃、娘子関を離れて、13:50頃、駅前通りの食堂で西紅柿鶏蛋刀削麺(6元/約120円)を食べる。今回はいつもの刀削麺とは少し違い麺の上に卵焼きとトマトが乗っている。西紅柿鶏蛋湯に麺が入っているという表現の方が適切かもしれない。で、値段の割に麺の量が多い。田舎だから物価が安いのか?

食後は駅周辺を探検。駅の西側が娘子関鎮の中心部で小さな街になっており食堂や商店があるので物資補給が可能だ。他には何もないので14:50頃、駅前に戻る。待合室は16:00から開くので1時間ほど駅前で待機となる。駅が開くのを待っていると太原や石家荘へ戻る観光客たちが駅に戻ってくるが駅が閉まっているので街の方へ暇つぶしに去っていく。

娘子関→太原

15:55頃、駅が開いたので窓口に並ぶ。利用客の少ない駅なので割り込みはなくバトルも発生せずに平和だ。16:00頃、窓口が開きネットで予約しておいた太原行きの切符を受け取る。

詔山4型(SS4)16:40頃、改札が始まりホームへ移動する。ちょうど詔山4型(SS4)が牽引する貨物列車が通過していく。この区間ではまだまだ詔山型が現役で活躍している。

和諧型電気機関車HXD3C16:44に6033次が入線してきた。客車を牽引しているのは和諧型電気機関車HXD3Cだ。この区間でも韶山型が消えつつあるのか。

6033次の切符16:51発、石家荘北→太原、6033次に乗車する。席は硬座、運賃は9.5元だ。定刻より2分早い16:49に列車が発車する。太原到着は21:16の予定だ。

6033次の行先票朝乗車した6034次が6033次になって太原へ戻るので行先票は朝と同じだ。

扇風機車両乗車率は1割ぐらいなので3列シート占領で昼寝中の乗客が見られる。乗務員も足を伸ばしてくつろいでいる。おそらくこの先の陽泉で太原行きの乗客が一気に乗車してくるのだろうが。まあ、それまでは平和ということだな。

18:04頃、陽泉に到着する。予想通り乗車率急上昇で混雑してくる。18:10に陽泉を発車する。乗車率は8割ぐらいで表面上は平和である。

太原駅21:16頃、太原に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14元
娘子関 20元
合計 34元