ラオス・中国ビザラン
近距離バスターミナル
06:00にルアンナムターの防災無線だろうか?時報、ニュース、歌で目が覚める。これは日本に例えると湯沢町や片品村とかの田舎の防災無線で朝6時に時報とNHKニュースを放送するようなものだ。日本なら「朝からうるせーよ!」と苦情殺到だろうが、ラオスでは問題なくちょうど良い目覚ましのようだ。
06:30頃、新市街の短距離バスターミナルへ行く。新市街の北にあるゲストハウスからナイトマーケット前を通り過ぎ新市街の南東にある短距離バスターミナルまで徒歩5-10分だ。新市街はそれほど小さい。ルアンナムターのバスターミナルは旧市街の長距離バスターミナルと新市街の短距離バスターミナルに分かれる。
昨日、長距離バスターミナルの状況を確認しておいたので、今日は短距離バスターミナルを確認しておく。早朝だったので、まだ窓口は開いていなかったがミニバンが数台停車しており、地元民も数人待機しているのでバスターミナルはやっているようだ。とりあえず窓口には「Boten25000」と表示されているので運賃は分かった。時刻表らしい表はあったのだがラオス語だけで英語はなく内容不明だ。
一旦ゲストハウスに戻りPDFで購入しておいたロンリープラネットでルアンナムターのバスを確認する。中国国境のボーテン行きは、08:30から1日6本あるようだ。07:30頃、ゲストハウスをチェックアウトして短距離バスターミナルへ移動する。窓口でボーテン行きのチケットを買おうとしたら発車時間が、11:00ということであった。
ルアンナムター→ボーテン
ボーテン行きのミニバンは停車してはいるが運行本数が減っていた。利用客が少ないようだ。まあ、トゥクトゥクで旧市街の長距離バスターミナルへ移動するのも人数が集まらないと高いし面倒だし・・・。ボーテン行きのチケットを購入してのんびり待つことにする。ボーテンまでの運賃は25000キープ(約425円)だ。
それにしても、なぜ旧市街と新市街の両方にバスターミナルを設置しているのだ?外国人観光客なんか皆新市街へ移動してしまうし、バス自体の運行本数も少ないから一つにまとめた方が維持費とか安くすむだろうし。トゥクトゥクのおっちゃんが儲からなくなるからか?中国からの国際バスは長距離バスターミナルに発着しており利便性がかなり悪い。
08:00になると短距離バスターミナルのテレビからタイの国王賛歌が聞こえてきた。ラオスの北部でもタイのテレビが放送されていた。08:30頃になるとムアンシン行きの欧米人たちが集まっている。
出発時間の11:00になるがミニバンが発車する気配がない。やはりラオス時間で遅れるのだろう。
そして、窓口のおっちゃんが声をかけてきた。ようやく出発のようだがボーテン行きの所に停車しているミニバンでなく、その近くに停車しているボロ車がボーテン行きの車であった。
11:25頃、自分を含め客5人でボーテンへ向かう。ラオスの田舎道を走り中国国境へと向かう。11:52頃、途中の村で地元民2人が降りる。続いて上り坂で中国ナンバーのクレーン車が立ち往生している脇を通過する。11:59に再び途中の村で乗客2人を降ろし、乗客は自分1人になった。ボーテン近くになると道路沿いのレストランで水や食料を降ろしており宅配業も兼ねているようだ。
ラオス・中国陸路国境越え
12:35頃、ボーテンのイミグレーション前に到着する。イミグレーションに入り出国カウンター向かう。列はできていたが、ほとんど待ち時間なしで順番がやってきた。出国カードを出すのを忘れていたが、何も言われずに出国スタンプを押される。
12:45頃、ラオス側イミグレーションを出る。外には両替屋のおっちゃんが待機中ですぐに声をかけてきた。とりあえず、ラオス・キープ→人民元の両替レートを聞くと、1350キープ→1元であった。元々両替する必要がないので、そのまま行こうとしたら1320キープ→1元に下げてきた。それでも、銀行レートより悪い。両替は断って徒歩で中国側へ向かう。
12:50頃、国境の標識に到着する。7年ぶりのラオス・中国国境である。
徒歩で中国・モーハンから入国
国境の石碑を撮影しようと準備をしていると中国側からやかましい集団がやってきた。まあ、この集団が消えるまで待機となるが、とにかくやかましい!そんなにでかい声出さなくても聞こえるだろうに・・・。トラックの行き交う音しかしない国境が中国の喧噪の中へと入る。
ポーズ決めて記念撮影なんかしていなくていいから早くラオスへ行ってくれ!7年前は中国人観光客なんていなかったのだが、時代は大きく変わった。でも、マナーは変わっていないような・・・。やかましいので先に中国へ行きラオスへの帰りに石碑を撮影することにする。
国境を越えて中国へ入ったので時間も1時間早くなる。ラオス時間の13:15から北京時間の14:15に変わる。中国側イミグレーションの磨憨口岸に入り出入国カードに記入していると係官がやってきた。
窓口が暇なようで先にパスポート見せてくれということであった。入国待ちの列というか人がいないので入国手続きはすぐに完了。税関には誰もおらず検査なしで通過。検疫は見あたらなかったので、いつの間にか通過していたようだ。
14:25頃、中国側イミグレーションの磨憨口岸を出る。外には両替屋のおっちゃんたちが待機しており、両替レートは1320キープ→1元ということであった。確認だけなので両替を断っていたら1300キープ→1元まで下げてきた。
磨憨客運站
磨憨口岸から10分ほど坂を下って歩くと右手にバス乗り場の磨憨客運站が見えてきた。
ウドムサイ行きのバスを確認するが今日はすでに12:30のバスが出た後であった。
バスの時刻表兼運賃表を確認するとビエンチャン、ルアンパバーン、ルアンナムターだけでなく麻薬地帯と知られたゴールデントライアングル(金三角)行きの国際バスまであった。
バスターミナルを出るとモンラー(勐腊)行きのミニバンが前を通過していった。まだ時間がそれほど遅くないのでラオス側ボーテンでウドムサイ行きの車を探しに、再び磨憨口岸へ向かう。
モーハンの両替屋
今度は来た方向を戻るので坂を上っていくと右手に両替屋がある。
ちゃんとした店舗の両替屋は磨憨ではここだけかもしれないので、念のためレートを確認しておく。1元→1299キープで最初に提示しているレートだと、ここが一番高い!
ラオスへ戻る前に近くの商店で康師傅(康师傅)の水1.5L(3元/約60円)と氷紅茶500ml(3元/約60円)を購入する。国境地帯の辺境なので輸送費の関係で値段は少し高めだが、ラオスで同等の物を買うよりは少し安い。
徒歩で中国出国
14:56頃、中国側イミグレーションの磨憨口岸に戻ってきた。右側の出国者用入口前には両替屋のおばちゃんたちが多数待機している。念のために、おばちゃんたちに両替レートを確認してみると、おばちゃんによっては1元→1250キープや1280キープと開きがあった。
確認だけなので断ってイミグレーションの建物へ入ろうとすると1元→1300キープを提示してきたが、とりあえず手持ちのキープは何とかなっているので建物に入ったら「いくら希望?」とか聞いてきた。もう少し行けるのかな?でも、1元→1300キープはルアンパバーンで両替するよりレートは良い。
中国側の出国カウンターへ向かうが、先に検疫カウンターを通過した際に係官はいるのだが素通りしても何も言われず。出国カウンターは係官1人だけで何も言われず出国スタンプを押される。ただし、パスポートの顔写真と何度も確認される。さっき入国したのに出国するので別人と疑われたか?
15:09にイミグレーションの建物を出てラオス側イミグレーションへ向かう。いつの間にか税関も素通りしていたようだ。暇だと税関検査する時間が十分とれるから係官のやる気があると思っていたが、暇すぎてやる気なしで係官不在のノーチェック素通りといったところだろうか?
国境の石碑に再びやって来た。ここで時刻が1時間遅くなり北京時間15:15からラオス時間14:15に変わる。国境はやかましい集団がおらず静かに時間が流れている。
ラオス・中国ビザラン完了
たまに中国とラオスを往来するトラックが行き来したりするが、この時は静かであった。
14:25頃、ラオス側ボーテンのイミグレーションに入る。入国カウンターではパスポートだけ提出で入国カード記入なしで、14:25頃、ボーテンからノービザ入国。
イミグレーションの出口には運ちゃんたちが待機中でウドムサイまで人数が集まれば1人50000キープ、チャーターだと300000キープということであった。集まるまでイミグレーションの出口で運ちゃんたちと待機である。
ボーテン→ルアンナムター
15:20頃、景洪からのルアンナムター行き国際バスが通りかかり乗客を乗せているので乗車してルアンナムターに戻ることにする。ウドムサイに行くつもりがルアンナムターへ戻ってしまった。国境までビザランをしに来ただけであった。まあ、このまま待っていても人数集まらないだろうし、ボッタクられるのも困るし・・・。
15:44頃、国際バスが出発する。運賃は25000キープだ。人民元だと20元ということであった。バスには空席があるが何故か人参やセロリとかの野菜が大量に積まれていた。ラオスでも野菜は売っているのだが、中国で買ったほうが安いのか?
ボーテンは中国企業が開発をしているが正直言って鬼城というゴーストタウンに近い。仮に国境で1泊する場合は必ず中国側の磨憨に宿泊した方がまだましだ。宿、食堂、商店がそれなりにある。何よりバスターミナルがあるのでバスチケットさえ押さえれば翌日にラオスのルアンナムター、ウドムサイ、ルアンパバーンに行ける。もちろん、昆明や景洪へも抜けられる。
17:00頃、ルアンナムターの長距離バスターミナルに到着するが長距離バスターミナルには入らず一部の客を降ろして再び走り始める。客を降ろしながら新市街へ向かい、17:20頃、ナイトマーケット脇のラオス外商銀行(BCEL)の前で下車する。
昨日、旧市街の長距離バスターミナルからトゥクトゥクで新市街へ移動した際もここで降ろされた。てっきり、旧市街の長距離バスターミナルが終点だと思っていたが新市街まで運行していた。運ちゃんに中国へ戻るバスが毎日、銀行の前を通るのか聞いたら、07:30にナイトマーケット脇の銀行前を通るということであった。
そして、バスは残りの客を乗せて出発していった。そういえば、終点はどこなんだ?聞くのを忘れた!まあ、国際バスが新市街まで走ってくれることが分かっただけ収穫だな。
DokchampaHotel
今日の宿は南へ徒歩1分ほどの所にあるDokchampa Hotel(占芭大酒店)にする。
1人部屋で60000キープ(約900円)だが、昨日のゲストハウスとは全く格が違って、部屋キレイだし、設備もちゃんとしている。ここは当たりのようだ。客層は欧米人と中国人が多いようだ。ホテル内は英語はもちろんだが漢字表記も多い。
18:00頃、Dokchampa Hotelの向かいにある旅行代理店で明日のウドムサイ行きのバスチケットを購入する。トゥクトゥクで旧市街の長距離バスターミナルまでのピックアップ付きで60000キープ(約900円)だ。バスは08:30発車なので、07:30までに旅行代理店集合ということになった。
18:10頃、夕方なのだがモーニングマーケットでバナナを2房購入する。1房8000キープ(約120円)で合計16000キープ(約240円)だ。
物価の高いラオスだとバナナが中国の饅頭の代わりと言ったところだろうか・・・。それにしても、ルアンナムターの観光地図だと市場の名称がモーニングマーケットなのに夕方までやっているのは一体・・・。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 6元 | |
合計 | 6元 |
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 16000キープ | |
宿泊費 | 60000キープ | |
ミニバン | 25000キープ | ルアンナムター→ボーテン |
バス | 25000キープ | ボーテン→ルアンナムター |
ミニバン | 60000キープ | ルアンナムター→ウドムサイ |
合計 | 186000キープ |
ルアンナムター→ウドムサイ
トゥクトゥクでバスターミナルへ
07:20頃、Dokchampa Hotelをチェックアウトして向かいの旅行代理店へ行く。
すでにピックアップのトゥクトゥクが待機しており、これで長距離バスターミナルまで移動するのだろう。
バスのチケットを旅行代理店のお姉ちゃんに見せると、やはりこのトゥクトゥクに乗車となった。まだ人数が集まっていないので、それまでにバスの料金時刻表を撮影しておく。
バスターミナルまでトゥクトゥクの送迎付きなのでバスターミナルの運賃表より20000キープほど高くなっているが十分利用価値がある。時刻表にはベトナム・ディエンビエンフーやタイ・バンコク行きがあるが、かなりハードな移動になることは確実だ。
07:35頃、欧米人たちが集まって、自分を含めて11人で長距離バスターミナルへ向かう。
ルアンナムター→ウドムサイ
08:10頃、旧市街の長距離バスターミナルに到着し、そのままウドムサイ行きのバスに荷物を載せる。バスの席は早い者勝ちなので皆荷物を席において確保していく。
08:30頃、時刻表通りにバスが発車してウドムサイへ向かう。山道を爆走しながら、11:30頃、ウドムサイバスターミナルに到着する。
今日の移動はここまでなので、バスターミナルの向かいにあるウドムサイゲストハウスに宿泊するが失敗であった。
部屋は1泊80000キープ(約1200円)だが、トイレの水は桶で流す方式であった。おまけにWi-Fiなしでこの料金はボッタクリだ。もう少し歩いて探せば良かった。
ウドムサイ新バスターミナル
14:00頃、ゲストハウスから国道を南へ歩いて行く。7kmほど歩いて、15:55頃、ウドムサイ新バスターミナルに到着する。
ルアンパバーン→ルアンナムターの移動時に見つけたので確認しに来たのだ。
町からかなり離れた不便な所に新バスターミナルがあり、移動はトゥクトゥクでないとキツイだろう。新バスターミナルと旧バスターミナルの運賃時刻表があったが、ビエンチャンやルアンパバーン行きは新バスターミナルからの発着になっているので、利用時は注意が必要だ。
とりあえず、情報は集めたので近くの売店でペプシ500ml(5000キープ/約75円)を購入する。今日はこれが夕飯になった。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 5000キープ | |
宿泊費 | 80000キープ | |
合計 | 85000キープ |
ラオス・ベトナム陸路国境越え
ベトナム・ディエンビエンフー行きチケット購入
06:50頃、ゲストハウスの向かいにあるウドムサイバスターミナルへ行く。今日はラオスからベトナム・ディエンビエンフーへ向かう。窓口には欧米人が数人おり窓口が開くのを待っている。
07:00になりチケット販売が始まる。ディエンビエンフーへのチケットは95000キープだが手持ちのキープがないのでタイ・バーツで支払いを試みる。ルアンパバーンでレートを確認した時は40バーツ=10000キープだったので、380バーツ=95000キープになる。で、窓口でバーツ払いをしようとしたら、「400バーツ!」とか言っている。足元見られているようだ。
人民元で支払いを試みたら、1元=1200キープで今までで一番レートが悪い。ウドムサイでは人民元でのレートが良いと聞いていたのだが・・・。とりあえず、窓口のおっちゃんに「ちょっと待って!」とお願いして一旦窓口を離れて考えることにする。
バーツで支払っても良いと思うのだが、そういえばラオスのATMで現金を引き出したことがないな。おそらく、タイやベトナムみたいに引き出し手数料がかかるのだろうが・・・。まあ、手数料高くても引き出してみるか。ということで、近くのBCELのATMで100000キープを引き出す。
手数料は20000キープであった。1回の引き出し限度額は1000000キープかな?ATMはラオス語、英語以外に中国語があったので自分にとっては引き出しは簡単であった。しかし、ここにも中国の影響が・・・。
ディエンビエンフー行きのチケットを購入して、ゲストハウスに戻り荷物をまとめて、07:40頃、チェックアウトする。
ラオス・ウドムサイ→ベトナム・ディエンビエンフー
バスターミナルでバスを待っていると、07:45頃、ディエンビエンフー行きバスが到着する。バスに乗り込み発車を待つが席は自由で早い者勝ちとなっている。席は満席でかなり狭い。欧米人は4人乗車しており、残りは地元民か?08:25頃、チケットの確認が行われ、08:42頃、12分遅れでバスが発車する。
時刻表だとディエンビエンフーまで7時間で到着らしいが・・・。当てにはならないな!途中で客や荷物を載せて定員オーバーでバスは走る。山の中で道路状況はかなり悪い。ほとんどが未舗装もしくは舗装が剥がれた区間だ。
そして、乗客の質もかなり悪い。中国同様に痰吐きが酷い。中国の裏庭と称される事もあるラオスだが、まさに中国化している。
11:30頃、ムアンクアに到着する。ムアンクアを過ぎると勾配とカーブがきつくなり本格的な山岳区間に入るが、道路はおおむね舗装されており路面状況は幾分ましだ。ただし、勾配とカーブの連続で2つ前の席の婆さんがゲロを吐きまくっているので飛沫を浴びないように窓は閉めきりにする。
12:30頃、昼休憩で30分ほど停車する。食堂はフォーとかを出しているようだがラオス語のメニュー表には、10000や15000の数字が並ぶ。一人あたりのGDPが3000ドル台のラオスにしては、やはり物価は高い。
もちろん、自分は食べずに飴と水だけにしておく。この辺境では食べた後にウンコしたくなったら確実に野糞確定だ。おまけにあたって下痢ピーピーになったら大変なんて物ではないだろう。
ラオス側PANG HOKのイミグレーション
13:07にバスが出発して山道を爆走していくが、途中で欧米人のチャリダーとすれ違ったり追い越したりする。この山岳地帯の国境を自転車で越えるというのは凄すぎる!13:51頃、ラオス側PANG HOKのイミグレーションに到着し、バスを降りて出国窓口へ。
PANG HOKのイミグレーションはベトナム政府が建設費を15億ベトナム・ドン(約900万円)出しているようで記念碑があった。ベトナムにとってもこの国境が重要だからお金を出したのだろう。
それだけ貿易で稼げる国境ということなのだろう。
出国手続きは外国人から先に処理が始まり、パスポートを提出する。
オンライン化されていないようで台帳記入してパスポートに出国スタンプを押して処理完了。
ラオス・ベトナム国境の緩衝地帯をバスが走って行くがすれ違う車両はなかった。
ベトナム側TAY TRANGのイミグレーション
14:17頃、ベトナム側TAY TRANGのイミグレーションに到着し、入国カードなしで窓口にパスポートを提出する。ここでも外国人のパスポート処理から始まるが、ここの係官は英語ペラペラでディエンビエンフーからのハノイ、サパなどのバス情報など旅行者が必要な情報を説明してくれた。
自分は全く英語が分からないので理解できずだけど・・・。欧米人たちにはこの説明が非常に好評の様子であった。他にも係官の兄ちゃんが外貨のベトナム・ドンへの両替をしており、レートはどうなのか不明だが欧米人たちは不要になったラオス・キープを両替していた。
両替はイミグレーションとしてのサービスか、係官の兄ちゃんの副業かは不明だが、ボロボロのラオス・キープを欧米人たちは処分できたので結構うれしそうであった。まあ、ピン札のラオス・キープなら記念品にいいかもしれないが、ボロボロじゃ、レート悪くても処分した方がよいだろうな。
そうそう、ベトナム側のパスポート処理はオンラインであった。自分のパスポートが処理されているときに担当係官が英語ペラペラの係官に何かを確認している。
「40day」とか言っていたのでノービザ入国30日ルールに引っかからないかの確認だったようだ。自分は前回のベトナム出国から40日以上経過しているので問題なくパスポートを受け取りイミグレーションの出口へ向かうが検疫や税関検査はなく出口でパスポートの確認のみであった。
出口で2分ほど待機するとバスがベトナム側に入国し、待機していた乗客が乗車する。ベトナム側のイミグレーション前にはフォー屋が一軒あった。係官たちの行きつけの食堂か?国境越えのチャリダーには貴重な補給場所だろう。
バスが出発しディエンビエンフーへ向かう。道路状況は悪く舗装が剥がれている部分が多い。雨季になるとかなりの悪路になるのだろう。
ここからは道路状況は良くなりバスのスピードはさらに上がっていく。
ディエンビエンフーバスターミナル
15:45頃、ディエンビエンフーのバスターミナルにほぼ時刻表通りでラオス・ウドムサイから7時間ほどで到着した。
バスを降りるとハノイやハロン湾へのバスの客引きから宿の客引きまで大勢押し寄せてくる。欧米人たちが客引きに囲まれている間に自分は荷物回収に動く。
続いてバスの運行状況を確認するとラオカイ行きの寝台バスがあるではないか!ディエンビエンフーで1泊する事を考えていたが寝台バスで一気にラオカイもありかもしれない。しかし、中国での経験上では寝台バスは非常に臭く過酷な移動になる。
まあ、ベトナムの寝台バスがどのようなものか試しに実験台になってみよう!ということで、17:30発のラオカイ行き寝台バスのチケットを購入する。料金は210000ドン(約1260円)だ。
発車まで時間があるのでバスターミナル近くの食堂でフォー・ガー(30000ドン/約180円)を食べる。
寝台バスでディエンビエンフー→ラオカイ
栄養補給が済んでバスターミナルへ戻ると寝台バスが停車しているのでバックパックを預けて車外で待機となる。バスにはやたらとハングル文字があるので韓国の中古車か?
17:20頃、チケットの確認と乗車が開始となる。今回の自分の寝台は3列の真ん中上段最前列だ。窓際でないのは不満であるが最前列なので場所としては良い方だ。ウンコしたくなったらすぐに運ちゃんに声をかけられるからな!
17:38に8分遅れでバスが発車する。ラオカイまでの夜行寝台バスの旅が始まりだ。谷底に落ちずに無事ラオカイに到着するだろうか?そういえばラオカイまで何時間かかるか聞いていないな・・・。夜明け前の到着はできれば勘弁してほしいな。
バスは運ちゃん2人、車掌?1人の3人態勢だ。道路状況は舗装されており問題はなさそうだ。ただし、水牛優先になっているようだ。
そして、途中で客を乗せて通路にも客が・・・。定員オーバーのような気がする。19:10頃、トイレ休憩で停車する。19:20頃、バスが出発する。
両替
ATMで引き出し2069円→120000キープ(10000キープ=172.5円)
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
バス | 95000キープ | ラオス・ウドムサイ→ ベトナム・ディエンビエンフー |
ATM手数料 | 20000キープ | |
合計 | 115000キープ |
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 30000ドン | |
バス | 210000ドン | ディエンビエンフー→ラオカイ |
合計 | 240000ドン |
ベトナム・中国陸路国境越え
ラオカイ到着
03:30頃、サパに到着するが雨が降っている。気候が変わってきているようだ。05:00頃、ラオカイ駅の南にあるラオカイバスターミナルに到着する。
まだ夜は明けておらず周囲は真っ暗だが、バスターミナルは宿の客引きやバイクタクシーのおっちゃんたちで賑わっている。とりあえずまずはラオカイのバスの運行状況を確認する。
ハノイ、ディエンビエンフー、バックハーなど各地へのバスが運行されており利便性は非常に高い。
そして、ラオカイ-サパのバス運行案内を見つける。これを読むとバスターミナルの向かい200-300mの所にあるラオカイの駅前広場からサパ行きのバスが運行されており、運賃は1人28000ドンだ。バス情報を集めたら次はどうするかだ。国境へ行っても、まだ国境は開いていないし・・・。
国境が開くのが、07:00だからまだ時間があるが、05:45頃、国境へ向かうことにする。まずはラオカイ駅前のフォー屋でベトナム料理の食べ納めにフォー・ガー(30000ドン/約180円)を食べる。
ベトナム・ラオカイから陸路出国
06:00頃、国境へ向け歩き始める。あたりは明るくなり歩きやすくなってきたが車の通行量は増えてきたので注意しなければならない。
06:25頃、ベトナム・ラオカイのイミグレーションに到着。イミグレーションの建物は開いていたが窓口はまだ閉まっている。
しかし、イミグレーション内の両替屋のおっちゃんは営業中で話しかけられたので、とりあえず参考のためにレートを聞いてみると10000ドン→3元ということであった。とりあえず、出国カウンターの前に地元民が屯しているので一緒に待つことにする。この待ち時間を利用してモーハン口岸で余計にもらっておいた中国の出入国カードに記入しておく。
07:00に窓口が開くが検疫や税関検査はなしでパスポートを窓口に提出する。出国カードは入国時にもらっていないのでなしだ。パスポートに出国スタンプが押され、07:05にベトナム・ラオカイのイミグレーションを出る。
すでにおばちゃんたちが国境の橋を急いで渡って中国へ向かっている。
急ぐ必要はないが自分も急いで橋を渡るが、橋の中間地点が国境線なので、ここでは一度止まり中国へと入る。ここからは時間が1時間早まり、ハノイ時間の07:07に国境線を越えて、北京時間の08:07に変わる。
08:08に中国側イミグレーションの河口口岸に到着する。荷物満載の行商のおばちゃんたちはすでに外にある専用の窓口に並んでいる。
中国・河口陸路入国
自分は建物に入り入国窓口へ行こうとするが、係官に呼び止められ検疫カウンターでパスポート情報を入力する。続いて入国カウンターの外国人窓口に並ぶが、外国人窓口でも地元のおばちゃんが並んでいる。窓口分ける意味あるのか?地元民のおばちゃんたちが並んでいるけど一応「外国人」と表示された窓口に並ぶと列を整理していた係官の姉ちゃんがパスポートの確認をする。
そして、自分の番が来てパスポートと出入国カードを提出する。地元民のおばちゃんたちはパスポートでなく通行証なので20秒ぐらいで処理が終わるのだが、外国人のパスポートだとビザ情報の入力やカメラで顔を撮影したりするので時間がかかる。後ろのおばちゃんが文句言っているので、窓口の看板を指さして「ここは外国人窓口って書いてあるぞ!両脇の地元民用の窓口に並べよ!」と言っておく。
入国手続きが完了して次は税関検査だが、珍しく係官がおり荷物のX線検査を受ける。そして、バックパックの中身を見せるように言ってきた。といっても、ノートPCの下に何があるかということなので、中国で買った道路地図と観光地の入場券が入った袋を見せて、検査は30秒足らずで終了。本当は他にもチベットの高僧・・・。
08:19頃、河口口岸の建物を出る。とりあえず、ボロ宿の湘中招待所へ行く。老板はまだ寝ていたが起こして30元の部屋を確保する。上級者向けの超ハイクオリティな部屋で早速電池の充電やネットで夕方の河口北→大理の列車の切符などを予約する。まあ、ここは宿泊でなくトイレ、荷物置き場と充電とかの準備で使うだけである。
河口汽車客運站
11:15頃、旧バスターミナル跡地付近から路線バスで新バスターミナルの河口汽車客運站へ向かう。運賃は1元。
バスの情報を確認すると、旧バスターミナルの頃より路線がかなり増えて便利になっている。
シャングリラ行きの路線があったのだが、客が集まり次第のようなので集まらなければキャンセルということもあるのだろう。これはバスというよりミニバンとかでの乗り合いタクシー方式で、大きな町で何度も乗り換えて行く方式のような気がする。
昼頃、旧バスターミナル跡地へ戻り、紅河の対岸のベトナムを見物して散歩である。
河口のおねえちゃんたちのいる市場を通っていく。旧バスターミナル跡地は高層ビルが建設中で辺境の街にも不動産開発の波が押し寄せている。
市場近くの10元食べ放題の自助餐で昼食を食べるが、あまり食べ過ぎておばちゃんから追加料金徴収されたり出入り禁止になると困るので気付かれないようにご飯だけお代わりして食べまくる。でも、地元民のおっちゃんたちは遠慮なく喰いまくっていたな!
14:00頃、招待所を出て、14:10頃、旧バスターミナル跡地から路線バスで河口北駅へ移動する。運賃は2元だ。
鉄道で河口北→大理
14:25頃、河口北駅に到着するが切符売り場に行列が出来ている。河口北駅はまだ新しい駅なのだが自動券売機は設置されていない。設置されていても外国人は使用不可だから意味ないけど・・・。
行列が出来て混雑しているのだが、切符を購入しようとしている客は行き先だけ窓口のお姉ちゃんに伝えて、列車番号はもちろんだが、発車時間とかも決まっていないので条件に合う切符を購入するのに時間がかかっている。予めインターネットで調べるとか予約購入するとかいうことをしないのだろうか?
この駅には自動券売機はないのだが、自動券売機で簡単に購入している人たちと窓口で行き先しか伝えられないない人たちを見ていると同じ中国人なのにこのオーラの違いは何だと思ってしまう。同じ国籍でも住む世界が違うということなのか?弱肉強食の中国の一面を映しているのかもしれない・・・。
約30分並んで今朝インターネットで予約購入した河口北→大理のK9690次の切符を受け取る。発券自体は1分もかからなかった。
続いて待合室へ向かうが、まずは入口でお約束の切符と身分証の確認だ。田舎の駅だと外国人は見なかったことにしてパスポート確認せずに待合室へ行けるのだが、国境地帯の駅ということなのか、駅員がちゃんとパスポートを確認している。
切符と身分証の次は手荷物のX線検査だ。これはいつも通り通過するが、続いて公安のパスポートと切符の確認があり、スマートフォンでパスポートと切符を撮影する。最後に駅員が切符に鋏を入れて、さらに駅員と一緒にいる別の公安がパスポートと切符の確認する。
15:00頃、待合室に入り待機となる。河口北駅の駅員と公安はやる気があるようだ。それとも、今は全人代の会期中だから特別にやっているだけか?
15:30頃に改札口の先頭を陣取っておく。周囲の様子からしてお行儀よく乗車するような人たちには見えないので、先に手を打っておく。改札口が混雑してくると隣の婆さんが床に痰を吐いた。やはり、ここは中国だ。ベトナムやタイとは違う。
16:05頃、乗車が始まり乗客がホームへ一斉に雪崩込む。自分は先頭なので悠々とホームを歩くが後方には秩序はなくカオス状態があるだけである。
今回は大理までの硬座の切符が売り切れであったので寝台の硬臥で大理へ向かう。
16:22に定刻通りK9690次が発車する。硬臥の車内は乗客が10人ほどで非常に静かだ。おそらく昆明到着までには全ての寝台が埋まるのであろう。硬座の方はホームですでにカオス状態だったので、車内もカオス状態なのだろう。
発車後に乗務員が切符と換票証を交換に来た。これで、下車する駅の前で換票証を切符に交換しに来てくれるので寝ていても起こされ寝過ごすことがない。蒙自まではほとんどの区間がトンネルになっており、列車はトンネルをひたすら走っていく。
蒙自へ到着する前の17:30頃、かなり早いが眠ることにする。24時間でラオス・ウドムサイ→ベトナム・ディエンビエンフー→ラオカイ→中国・河口へと強行軍で移動したので疲れた。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 30000ドン | |
合計 | 30000ドン |
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 10元 | |
宿泊費 | 30元 | |
鉄道 | 206.5元 | 河口北→大理 |
鉄道 | 34元 | 大理→麗江 |
バス | 4元 | 路線バス |
合計 | 284.5元 |