モンゴル旅行記 国際列車でモンゴルから中国へ

モンゴル旅行記2016

ウランバートル駅

07:00頃、ゲストハウスのDanista Nomadsをチェックアウトしてウランバートル駅へ向かう。07:25頃、ウランバートル駅に到着。

ホームに列車が停車していたが、これは回送列車。

行先票見ても文盲なので解らず。

ホームにはベンチがあり待合室の代わりにもなっている。

こちらは駅舎。

駅舎内部を見物してみるが待合室にシャンデリアがあり豪華だ。待合室の奥には両替所があり既に営業中。切符売場だけでなく、駅舎の方にも両替所がある。レートは銀行より良い。

再びホームへ移動すると回送列車が出て行くところであった。

国際列車でモンゴル→中国

今回は08:30発、ウランバートル(Улаанбаатар)→北京(Пекин)の24列車で集寧南(Жинин)駅まで乗車する。4人コンパートメント寝台(КУПЕ)の9号車29番、運賃216650トゥグリク(約11456円/約722元)になる。

切符には「Jining」と印字されているが実際の停車駅は集寧南駅になる。

07:45頃、ウランバートル→北京の24列車が入線してきた。

食堂車はモンゴルの車両だが・・・。

その後ろに連結されているのは中国側の車両だよ。25Gで窓開けられん!最悪だ!風景の撮影不適だ。(後で気づいたが時刻表や切符にあるKJDが中国、RJDがロシア、MTZがモンゴルの車両を意味していた。)

昨日がモンゴル側の車両だったのだろう。おそらく窓開けられただろうな。高額の切符買ってこれか・・・。やってもうた!国境越えと台車交換しか楽しめん!

とりあえず行先票の撮影。

列車に乗車するが乗車口にはモンゴル側の駅員がおり切符を提示して乗車。車内に中国側乗務員がおり切符を渡す。中国国内とは違い換票証はもらえず。

乗車する車両はYW25Gなのだが普通の硬臥ではない。4人コンパートメント寝台で軟臥に近い仕様だ。同じコンパートメントはカナダ人2人と同室だが、英語ペラペラだが見た目はアジア人だ。

YW25Gだが定員36人というのは珍しいだろう。定員36人はかなり少ない。

コンパートメントにはAC220Vのコンセントが2つある。これで携帯などの充電が可能だ。

発車時間までに車内の設備を確認しておく。洗面台。

給湯器。

トイレは洋式でタンクに溜める方式で停車中も使用可能。

緑のボタンを押せば水が流れます。

あと時刻表もあるがモンゴル時間はサマータイムではない。設備は新しく良いとは思うが窓開けられないのは最大の欠点だな。中国国内仕様でゴミのポイ捨てをさせないためなのだろう。

08:30に定刻通り列車が発車する。08:45頃、寝台のシーツなどが配られる。中国国内のようにシーツなどはセットされておらず、自分で準備をする。

曇りだった天気が雨に変わり窓越しの風景撮影もダメになりつつある。急カーブが連続して最高の撮り鉄になりそうなのだがダメだな。

草原には放牧中の牛や馬たちもいるが、この天気では・・・。天気悪いし一眠りする。13:00頃、目が覚める。雨が止んで青空が見える。地平線まで草原か山だ。

13:00頃、モンゴルの食堂車へ行ってみる。途中で超金持ち専用の定員12名のRW25Gを通過。

メニュー表を一通り見てみるがボーズやホーショールといった定番モンゴル料理がない。で、牛肉の料理(15800トゥグリク)を注文。

実際に出てきたのがこれで牛肉を焼いたやつ。

あとはご飯と野菜。美味しいとは思うのだが値段が高い。ホーショールセット3人分注文できるな。食堂車は利用しなくて良さそうだな。

自分の車両へ戻る途中に軟臥の車両を通るのだが軟臥のコンパートメントは売れ残りがあるようで乗務員たちの世間話に利用されていた。他の硬臥でも乗務員がコンパートメントを利用している。自分の硬臥の方も4人用なのに3人だし国際列車は夏の観光シーズンでも人気はないのか?15:00頃になると青空と草原が地平線まで広がる。

ただ草原が広がるだけだ。

何もせずに外を見ているのではつまらない。コンパートメント寝台にはコンセントがあるのでノートパソコンを起動させて旅行記を作成する。同じコンパートメントのカナダ人2人はノートパソコンで映画見ながら爆笑中!コメディ映画か?

18:30頃、乗務員がモンゴルの出国カードと中国の入国カードと税関申告書を配りにきた。ザミンウードまであと少しのようだ。

ザミンウード駅モンゴル出国

19:45頃、国境のザミンウード駅に到着。ここでモンゴルの機関車と食堂車を切り離しになる。車両脇を迷彩服を来たモンゴルの軍人さんたちが歩いている。

19:55頃、2人の係官がやってきた。こちらは迷彩服ではない。プレートに「IMMIGRATION」とあるので入管職員だ。パスポートを回収していくが、そのうち職員が増えて6人の職員が1両の客車でお仕事中。パスポートを回収して次の車両へ移動していった。

外は軍人さんが巡回中。女性の軍人さんも警備に当たっている。もちろん、いかにも強そうな野郎も警備中。

20:10頃、「CUSTOM」と表記されたプレートをつけた税関職員が出国カードを回収。荷物を確認して中身は見ずに終了。
20:15頃、今度は肩に階級章を付けた兄ちゃんがやってきた。警察かな?
こちらも荷物を確認するが中身は見ずに終了。
20:40頃、車両が少し動いたので機関車の交換が完了したのだろう。

20:50頃、出国スタンプの押されたパスポートが返ってきた。あとは中国エレンホトへ移動だがなかなか発車しない。携帯の電源入れてみるとチャイナユニコムのGSMがアンテナ1本だが使える状態になっている。ウランバートルへ移動したときは列車内では圏外であったが、今回は使える状態だ。
21:33頃、列車が発車する。

モンゴル旅行終了

今回は初モンゴルでウランバートルだけであったが総括するとモンゴル旅行はおすすめだ。
良い点、悪い点に分けるとこんな感じだ

嬉しいモンゴル

  • 全体的にマナー良好で精神衛生上安心
  • モンゴル料理美味い!
  • ビール美味い!安い!
  • 野郎は朝青龍に見えてしまう
  • ゴミのポイ捨て少ない
  • ウランバートル市内でもゲルの住居がある
  • 首都でも青空と草原がある

残念モンゴル

  • 一部で唾吐きがあったが西成よりはマシ
  • マンホールの蓋がなかったりする
  • 雨降るとそこら中が水たまり
  • 英語表記少ない
  • 路線バス難易度高い
  • 歩行者の赤信号無視がちらほら
  • 西成でもよく見かけるが飲兵衛のおっさんが道端で寝ている

何といっても精神衛生上安心して旅行できる点が大きいだろう。

エレンホトから中国入国

ここからはモンゴル時間(サマータイム)から1時間遅れの中国時間へ切り替える。
東京、ウランバートルが12:00の時、北京が11:00ということになる。

20:52(モンゴル時間21:52)にエレンホト駅に到着。外は武警でいっぱいだよ。
20:57頃、まず検疫で体温測定から始まり、立て続けに税関職員の税関申告書回収、検疫官の質問、21:00に武警がパスポート回収。武警に行き先を聞かれるだけで荷物検査はなし。この時カナダ人2人組が中国語が少し話せることが判明。中国系カナダ人かなと思っていたがやっぱりそうだった。でも、中国でよく感じるオーラが全く無かったので、かなり前の世代に移住のようだ。

21:28に武警が多数乗車してきて担当車両へ移動。パスポート返却のようだ。
21:30頃、パスポート返却、エレンホトの入国スタンプが押され中国入国。入国審査は厳しくなく荷物検査すら無く行き先を聞かれただけであった。モンゴル出国の方が検査は厳しいな。

無事中国入国で一安心。カナダ人2人組も少し中国語が話せるということで中国語で会話。去年は日本へ行ったそうで、パスポートのスタンプ見せてもらったら大阪から入って福岡から出ていた。

21:33に台車交換で移動。モンゴルと中国は線路の幅が違うのでエレンホトで台車交換が必要になり乗客はそのまま缶詰だ。車庫を何度も行ったり来たりして車両を切り離していく。そして、ジャッキアップされた客車が見えてくる。

客車の下を台車が移動していく。乗客は缶詰で乗車したままだ。

22:00頃、イベント発生。欧米人の兄ちゃんたちが乗務員にトイレ使わせるように言っている。1人緊急事態のようだ。タンク式トイレの25Gは台車交換中は照明のみの電源になりトイレが使えない。これは便乗して外へ出る絶好の機会と思ったら、乗務員のおっちゃんが黒のゴミ袋を欧米人の兄ちゃんに渡してトイレへ連れて行く。何てこった!そうきたか!仲間の欧米人たちは苦笑いだ。外に出られると思ったが完全に缶詰にして一歩も外へ出さないようだ。

23:00頃、ジャッキアップの音が聞こえなくなり乗客のイビキぐらいしか聞こえなくなった。台車交換が終わり連結する準備に入ったのだろう。
23:30頃、連結作業が始まる。
23:53に客車が連結される。
23:58に連結作業が終わり車庫を出る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15800トゥグリク
合計 15800トゥグリク

エレンホト駅

00:07に再びエレンホト駅に戻ってきた。発車時間は01:20になる。ほとんどの乗客は寝ているが欧米人の一部がホームに降りて撮影中だ。駅の売店も営業しているのでビールを買いに行く乗客もいる。この停車時間中に各客車のケーブルを接続して電源を回復させる。
01:20に定刻通りエレンホトを発車する。集寧南駅まで一眠りだ。集寧南駅で下車なのだが中国の寝台の場合は下車駅が近くなると乗務員が換票証を回収しに来て乗客を叩き起こして換票証を切符に交換して下車できる。寝過ごさないためのシステムがあるのだが、国際列車の場合はそれがない。エレンホトの2つ先が集寧南駅だが、エレンホトを発車してすぐに乗務員が切符を返しに来てシーツなどを回収していった。国際列車は寝過ごす危険性が意外と高そうだ。

集寧南駅

05:00頃に起床する。外は明るくなり始めている。集寧南まであと1時間ほどだ。定刻より8分早く06:00に集寧南駅到着。下車したのは自分を含めて4人で全員外人だ。

ウランバートルからの国際列車とはここでお別れだ。最後に行先票を撮影。

外へ出ると早朝でもボリタクや宿の客引きが待ちかまえている。自分は切符売場へ直行するが集寧南駅は切符売場へ入るのにも身分証が必要になっている。

そして、切符売場の外や窓口には列車運休のお知らせが。洪水で運休のようだ。窓口に10分ほど並びフフホト東までの切符を受け取る。

集寧南→フフホト東

続いて切符と身分証の確認、手荷物のX線検査を済ませて待合室へ移動だ。待合室は早朝なので空いている。

早朝なので就寝中というのもある。

今回は10:35発、大同→包頭の6055次で集寧南→フフホト東を乗車する。エアコンなしの非空調列車、席は無座、運賃9.5元になる。もっと早い時間帯にフフホト東やフフホト行きの列車があるのだが、6055次は貴重なエアコンなしの非空調列車で窓が開けられる。おまけに運賃も安い!

集寧南駅では約4時間の待機となるが後ろでおサルさんがでかい音を立ててゴミ箱へ痰を吐いている。今日も中国アクセル全開だ!

10:10頃、改札口に並ぶというか群れになっているので群れの後ろにつく。10:20頃、改札が始まりホームへ移動。

ちょうどHXD3Cに牽引された列車が入線してきた。車両の状態からいかにも旧式車両というのがわかる。型式の確認は乗車バトルのため後で確認だ。

そして、多数の乗客が下車するが乗車バトルの主戦場となった乗降口には誰も並ばず群れができている。乗務員が「先下、后上」と叫ぶが馬の耳に念仏。アクセル全開だ!乗務員がブチ切れて怒鳴り声になりようやくおサルさんたちが言うことを聞くようになる。乗務員の近くにいた自分は後から群れに飛び込んだのに運良く早く乗車できた。

ようやく乗車するが車内は空いていた。席を確保して荷物置き場も確保する。全員座れるほどで乗車バトルの必要性はなかった。全員座れるのになぜ乗客同士で罵りあいをして乗車するのだ?

エアコンなしの非空調列車なので扇風機が現役。もちろん窓も開けられる。定刻通り10:35に発車する。乗客は地元民で車内に平和な時間が流れる。床はゴミだらけだけどね。ついでに開いている窓から器用に痰を吐いている猛者もいる。なかなかの上級者向けの列車だ。11:50頃、車内検札が行われ途中駅から乗車してきた地元民たちが車内精算をしている。文句言いながら嫌々払っているのだが。

13:18頃、フフホト東駅に到着。6055次の行先票。

車両はYZ25Bであった。なかなかお目にかかれない車両だ。

フフホト東駅

フフホト東駅から乗り換えになるので切符売場へ。窓口は空いており10分ほどで切符を受け取る。

13:30頃、切符を受け取り待合室へ。切符と身分証確認、手荷物検査は駅の規模の割に空いており待ち時間なし。待合室が大きいので駅舎の中を鳩が飛んでいる。

フフホト東駅にはマクドナルドが入っている。最近の中国では愛国心とかいう訳の分からない物のためにケンタッキーフライドチキンで営業妨害するのが流行っているらしい。米国への嫌がらせのひとつのようだがフフホト東駅ではマクドナルドが通常通り営業中で金持ちたちがお食事中だ。なぜデモが起きないのだ?駅には不特定多数が大勢集まってくるのでデモや抗議活動の効果覿面だろうに。

フフホト東→蘭州西

これから乗車する列車は15:45発、フフホト東→蘭州西の2635次だ。席は硬座、運賃130.5元になる。この列車は普快なのだが終点が蘭州駅ではなく、蘭州西駅というのが重要になってくる。蘭州西駅は新しくできた高速鉄道駅になるのだが普快の2635次の終点になっている。これは蘭州西駅で高速鉄道への乗り継ぎのために終点となっているのか?

15:05頃、改札口の先頭を陣取る。先頭を陣取ると後ろに荷物が置かれ乗車バトルの準備が始まる。既にホームには2635次が入線しており改札が始まるのを待つだけだ。

15:25頃、改札が始まり一番乗りでホームへ。

まずは行先票の撮影。

客車はYZ25Gで普通だな。

車内はまだ誰もいないがすぐに大混雑かな?定刻通り15:45に列車が発車する。蘭州西駅まで約17時間の乗り鉄になる。乗車率は4割ぐらいだがフフホト駅で満席になるのだろう。

そして、予想通りフフホト駅では人民の大軍が待ち受けていた。しかも並んでいないし。

カオス度急上昇!

金持ちから農民工まであらゆる客層が乗車してくる。銀川を経由して蘭州へ抜ける列車なので短距離から長距離まで幅広く需要があるのだろう。

フフホト駅で満席になり通路に無座の乗客があふれる。

8209次 包頭東→包頭東

17:55頃、包頭東駅に到着。向かい側のホームに時刻表には載っていない通勤列車の8209次、包頭東→包頭東が停車している。おまけにDF4Dが客車を牽引だ。

わずかな停車時間を利用して8209次の行先票を撮影。包頭東から包頭を一周して包頭東へ戻る列車だ。

通勤列車なので一般客は利用不可らしいが交渉次第では乗れるかも?

晩点約590分

思わぬ収穫があり列車に戻る。そして、更に収穫が・・・。広州→包頭のK597次が590分遅れの表示だ。あと10分で10時間遅れか・・・。恐ろしい遅れだ!乱闘騒ぎが起きても不思議がない遅れである。

包頭東、包頭と過ぎていくと下車する乗客が増えて乗車率が下がると思ったが間違えであった。到着する駅ごとに車内の状態が悪くなっていく。ホームには肥料袋とか持った集団がいたりと出稼ぎ列車確定である。

人多すぎである。

車内は無座切符の乗客であふれる。

夕飯時になると車内販売で盒飯が売られているが前の親子が15元の盒飯を購入していたが、ガキの方がこんな感じで残している。中国ではガキの頃から残すことを学習するのでおっさんになってからはもっと豪快に残すようになる。

21:30頃、自分も盒飯(15元/約255円)を食べるが猫の餌ですね。味を楽しむとかでなく、ただ食べるだけである。

食後は一眠りの前にトイレへ行くが既にウンコ山盛り。さすが中国!モンゴルの鉄道とは大違いで上級者向けだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
合計 15元

銀川 西夏王陵・南関清真大寺・承天寺塔

鉄道でフフホト東→銀川

06:20頃、ユースホステルをチェックアウトして農業大学北門のバス停から83路のバスに乗車する。終点のフフホト東駅まで運賃は1元だ。

フフホト東駅07:05頃、フフホト東駅に到着し、まずは駅舎の入口で身分証確認。といっても、駅員はパスポートの中身を確認せず。続いて待合室入口で切符だけ確認、一昨日はほぼスルー状態だったが、今日は切符の2次元バーコードを読み込んでいた。でも、身分証との照合は無し・・・。実名制の意味あるのか?手荷物のX線検査を済ませて待合室で待機となる。

K885次の切符今日は内モンゴル自治区から寧夏回族自治区へ移動する。乗車する列車は08:35発、天津→西寧のK885次で銀川までの684kmの乗り鉄だ。席は硬座、運賃は93元、所要時間は約9時間だ。

K885次の行先票席の確保できてはいるが途中駅からの乗車なので荷物置き場の確保が問題である。07:55頃、列車到着前に先に改札が始まり、乗車バトルは激しくはならずにすみそうだ。08:05頃、K885次が到着して乗車する。荷物置き場は確保でき一安心である。

HXD3C停車時間が長いので機関車の撮影へ向かうと機関車を切り離しており交換するようだ。和諧型電気機関車のHXD3Cから詔山型電気機関車のSS7Eへ交換となる。

SS7E08:40頃、5分遅れで列車が発車する。自分のいる車両は乗車率9割ぐらいで表面上は平和であったが隣の車両は無座の乗客が通路や連結部に溢れる民工列車仕様になっていた。一体どうなっているのだ?まあ、無座の乗客がこちらの車両へ流れてこないのでよいが・・・。

08:50頃、車内検札があるが乗務員6人で車内検札である。日本なら通常は1人、多くても2人だろうが、中国の場合は1人の時もあるが基本的に人数が多い。しかも、態度が横柄・・・。こんなにも人数必要ないだろとツッコミを入れたい。

14:00頃、いつの間にか天気が晴れから曇りに変わり砂埃が舞っている。砂漠の近くを走っているのだろう。これだと銀川も砂埃がひどいのだろうか?

烏海を過ぎるとイベントが発生。烏海で乗車してきたと思われる乗客のおっちゃんが乗務員の目を盗んでカップ麺やビールの販売を始める。もちろん列車内で勝手に商売するのは御法度であろう。以前、列車内で勝手に物品販売というのは貴州省で目撃したことがあるが、久しぶりにこのような勝手に商売というのに遭遇した。何でもありの中国、商魂たくましい。

寧夏回族自治区銀川

銀川駅17:50頃、銀川駅に到着する。8年ぶりの銀川駅は全く違う駅に変わっていた。ボロかった駅舎が新しい巨大な駅舎に変貌し駅前広場は綺麗に整備されている。でも、iPhoneとかの携帯電話売りの怪しげなおっちゃんたちが多数いた。

銀川駅バス停

銀川駅バス停まずは鼓楼近くの予約しておいたユースホステルへ移動しないと行けないので39路、45路、301路のいづれかのバスに乗車する。とらえず空いていた39路のバスに乗車、18:05頃、バスが発車する。

新城東バス停運賃は1元、18:20頃、新城東で下車して11路のバスへ乗り換える。18:30頃、11路のバスに乗車、運賃は1元で鼓楼で下車する。

銀川浮游国際青年旅舍

銀川浮游国際青年旅舍19:20頃、鼓楼のバス停から公園を突き抜けて徒歩1分ほどで銀川浮游国際青年旅舍(银川浮游国际青年旅舍/Flow Youth Hostel)に到着する。

銀川浮游国際青年旅舍1泊50元(会員料金)で6人ドミトリーで3泊する。部屋はエアコン無いけど各ベッドに扇風機がある。Wi-Fiの電波は良好だが回線自体は遅め。客層は欧米人が多めであった。

銀川は牛肉麺の店が多い

牛肉麺の店夕飯はもちろん牛肉麺だ。そこら中に回族の店があるので探すのは困らない。

牛肉麺銀川での牛肉麺は6元が相場のようだ。

牛肉麺で、牛肉麺一杯では足りないので別の店でもう一杯。それでも足りないので餅を買って夜食にする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.6元
宿泊費 90元 1泊50元×3ネット(予約残金)
バス 3元 路線バス
合計 108.6元

旅游バスで西夏王陵へ

公交旅游総站07:30頃、玉皇閣北のバス停から28路のバスに乗車。運賃は1元で、07:40頃、新月広場で下車。新月広場の隅に公交旅游総站があり、ここから游1の西夏王陵、游6の賀蘭山岩画行きなどのバスが出ており朝から観光客が集まっている。

しかし、観光客の集まる所には白タクの運ちゃんが獲物を狙って待ち伏せている。はっきり言ってしつこい。

西夏王陵行きの游1バス08:00頃、西夏王陵行きの游1のバスが到着。自分と近くの爺ちゃんがバスの到着に気付いていち早く乗車する。そして、他の観光客たちが5秒ぐらい遅れてバスに気付き、いつもの乗車バトルが発生する。誰も並ばず我先に・・・。乗客が運ちゃんにバスの運行時間を確認していたが、西夏王陵行きバスは08:30、09:30の2本、帰りは13:00、14:00の2本ということであった。

西夏王陵まで運賃8元08:30にバスが発車して西夏王陵へ向かう。運賃は8元だが、乗車率100%越えでラッシュ時の混雑だ。車内では車掌のおばちゃんが西夏王陵の入場券も販売していた。

西夏王陵

西夏王陵入場料10:00頃、西夏王陵に到着し入場券売場が大混雑しているので空いてくるのを待つ。入場料は75元、観光車20元の合計95元だが陝西旅游年票を使い割引の80元になる。

西夏博物館まずは観光車で西夏博物館へ移動。

西夏博物館西夏博物館を見物するが人多すぎで人口密度が高い。少しだけ見て3号陵へ向かう。

戦闘機上空を戦闘機が訓練で飛んでいるのでうるさい。西夏王陵の北隣は飛行場になっており訓練が行われている。

西夏王陵3号陵は西夏王陵で一番の見所になる陵墓だ。なので、観光客が多い。夏休み期間中だから特に多いのだろう。来る時期を間違えたようだ。

西夏王陵続いて観光車で1号陵と2号陵へ向かう。こちらはかなり離れた所にあるので観光客は少ない。

西夏王陵一緒に専用車で乗ってきた観光客ぐらいしかおらず比較的静かだ。

西夏王陵それに柵で囲われているので撮影時に人が映りこみにくい。

西夏王陵3号陵よりは1号陵と2号陵の方が雰囲気的には良い。

西夏王陵上空の戦闘機

中国軍戦闘機昼頃、駐車場に戻りバスの前で待機する。待っている間に上空を飛んでいる戦闘機を撮影する。

中国軍戦闘機本当は撮影禁止なのだろうけど、外国人が訪れる西夏王陵の隣に滑走路がある時点で国外向けにアピールするために戦闘機の訓練をしているのだろう。

中国軍戦闘機最新鋭機とか極秘の機体はこんな所では飛ばさないだろう。ここはどうでもいい旧型機が飛んでいるのだろう。

中国軍戦闘機まあ、遠慮なく撮影させてもらう。

12:45頃、游1のバスに乗車して発車を待つ。13:00頃、バスが発車して銀川市内へ向かう。運賃は8元。14:10頃、新月広場に戻り徒歩でユースホステルへ戻る。

牛肉麺

牛肉麺14:50頃、遅めの昼食に牛肉麺(6元/約120円)を食べるが具に豆腐が入っている。豆腐が入っているなんて珍しい!

銀川の地ビール・西夏ビール

西夏ビール食後はスーパーマーケットで西夏ビール600ml(2.5元/約50円)と饅頭2個(1.5元/約30円)を購入。

烩揪麺

烩揪麺夕飯は烩揪麺(10元/約200円)を食べる。烩麺の仲間だと思うがほぼ四角の短い麺に野菜の具と唐辛子の効いたスープが組み合わさっていた。スープの辛さが効いてなかなか美味い!

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 90元 1泊50元×3ネット(予約残金)
バス 1元 路線バス
バス 16元 旅游バス
西夏王陵 80元
合計 207元

南門

南門07:30頃、ユースホステルを出て周辺の探検に出かける。銀川の朝は涼しく行動にはちょうどよい。07:40頃、南門に到着。銀川の南門は天安門を模しており毛沢東の肖像画が掲げられている。07:50頃、南門から銀川南関清真大寺へ向かう。

銀川南関清真大寺

銀川南関清真大寺入場券08:05頃、銀川南関清真大寺に到着。入場料は10元。

銀川南関清真大寺銀川南関清真大寺は明朝末期に創建され400年近くの歴史を持つイスラム教のモスクである。文化大革命で破壊され、現在のモスクは1981年に再建され寧夏回族自治区最大規模のモスクである。

銀川南関清真大寺朝から観光客が訪れており銀川の主要観光地の一つになっているようである。観光客以外にもイスラム教徒の回族の巡礼者も訪れて記念撮影をしていた。巡礼者というより観光客に近い感じである。08:40頃、銀川南関清真大寺を離れる。

牛肉麺

牛肉麺08:45頃、イスラム食堂で牛肉麺(6元/約120円)を食べる。

承天寺

承天寺09:15頃、承天寺に到着する。入場料は20元、公園だけなら5元だ。塔には登らないので公園の入場券だけ購入。

承天寺塔承天寺は西夏王国の時代に創建されるが現在は承天寺塔が残るだけで公園となっている。承天寺塔は西塔とも呼ばれ、涼州(武威)護国寺、甘州(張掖)臥佛寺と共に西夏三大仏教勝地と称されている。

承天寺塔元々は西夏時代の古塔であったが1739年の地震で破損し1820年に修復されているが、基本的には西夏時代の風格が留められている。塔は11階建て八角形のレンガ塔、高さは64.5mになる。10:10頃、承天寺を離れる。

銀川汽車站

銀川汽車站11:15頃、銀川汽車站を訪れる。寧夏回族自治区の各都市と西安、蘭州、烏海などの長距離バスが出ている。バスターミナルの外では武警の装甲車が配置され、バスターミナル内は公安が警備に当たっており一見すると平和そうだが警備体制から推察すると何かがありそうだ。なので、時刻表とかの撮影はできそうもない。

銀川旅游汽車站

銀川旅游汽車站12:00頃、銀川旅游汽車站に到着。こちらは主に銀川近郊の路線が主体になっており、名称の通り周辺観光地へのバスもある。で、こちらも雰囲気的に撮影はできなかった。

拉麺

拉麺12:45頃、イスラム食堂で拉麺(5元/約100円)を食べる。今回は牛肉が入っていないので牛肉麺ではない。代わりに具には大根と豆腐が入っていた。

茄子拌麺

茄子拌麺夕飯はイスラム食堂で茄子拌麺(10元/約200円)を食べる。具材に茄子や青椒が使われ麺の上に乗っている。スパゲッティの親戚と言ったところか?食後は玉皇閣の北にある信義市場で饅頭4個(2元/約40円)を購入。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
バス 2元 路線バス
銀川南関清真大寺 10元
承天寺 5元 公園のみ
合計 40元

内モンゴル・フフホトからアルタン・ハーンの美岱召へ

フフホト東→薩拉斉

06:25頃、農業大学北門のバス停から83路のバスで終点のフフホト東駅へ向かう。06:55頃、フフホト東駅に到着し駅の入口で身分証確認を受けてから切符売場へ移動。いつもの通りに列に並び待っていると2つ隣の窓口で朝青龍似のおっちゃんと駅員のおばちゃんのバトルが発生。原因はどうやらおっちゃんが日付を間違えて切符を購入して改札口で追い返され乗車できずにブチ切れているようだ。待合室に入る前に切符と身分証の確認があるはずなのだが?

で、日付間違えておいてブチ切れているのだが、因縁付けられたおばちゃんはたまったものではない。応援のおばちゃん2人がさらに参戦して長期戦の気配が・・・。後ろの並んでいる利用客は迷惑そうにしている。

そして、バトルの場所がなぜか自分の並んでいる窓口に移ってくる。窓口の電光掲示板には「党員示範窓口」と表示されており、どうやら党員のおばちゃんがこの時間帯の責任者っぽい。というか、ここでバトルされると切符受け取れないのだが・・・。行列が長くなってきて党員のおばちゃんが隣の閉めている窓口で応対、こちらの窓口は別の駅員により販売業務再開。

07:30頃、約30分並んで12306.cnで予約しておいた薩拉斉と銀川行きの切符を受け取る。切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ移動と思ったら、手荷物のX線検査はいつも通りあったが、切符と身分証確認が切符だけの確認というか駅員は切符をちゃんと確認してしない。これでは日付が違っていても改札口まで行けてしまうな。

フフホト東駅かなりいい加減な業務のフフホト東駅だが新しい駅なので大きい。

マクドナルド

美国加洲牛肉面王待合室にはマクドナルドや美国加洲牛肉面王がある。

2461次の切符これから乗車する列車は09:10発、臨汾→包頭の2461次だ。席は硬座、運賃は16.5元、薩拉斉までの113kmを1時間18分で移動する。待ち時間の間にctripで美岱召の入場券を予約、支払いを済ましておく。30元の入場券だがネットでは25元で5元の節約である。

2461次の行先票09:00頃、改札が始まり列車に乗車する。

3列シート09:10に列車が発車し乗り鉄が始まる。包頭が終点なので乗車率はかなり低く3列シート占領で寝ている乗客が多い。10:30頃、薩拉斉駅に到着する。駅前通りを右(西)へ進み南北へ延びる大通りに出る。10:40頃、ここで北へ向かう6路のバスに乗車して美岱召へ。運賃は8元で、11:20頃、国道沿いの美岱召の牌坊に到着する。

美岱召

2007年に訪れたことがあるが田舎の村が駐車場と広場に変わっている!それにこんな立派な牌坊は無かったような・・・。美岱召にも物凄い開発の波が押し寄せていた。牌坊から10分ほど歩いて入場券売場に到着。入場料は30元だがctripで25元にて予約済みで予約のショートメッセージを窓口のおばちゃんに見せて入場券を受け取るはずだったのだが、ネット予約の観光客が訪れていないようで話がかみ合わない。

そして、おばちゃんがどこかへ電話して、そのまま入口へ行ってくれとなる。続いて入口の警備員にショートメッセージを見せるが、ここでも話がかみ合わず・・・。おばちゃんに入口へ行くように言われた事を伝えると警備員は面倒臭くなったようで、そのまま行っていいよになる。

美岱召まあ、何とか入場できたが、おばちゃんや警備員は予約番号を控えていない。弱肉強食の中国、騙す奴より騙される奴が悪い中国、やった者勝ち何でもありの中国、このままキャンセルされたらどうするんや?自分はそこまでやらないけど。

美岱召美岱召はモンゴル族のアルタン・ハーンにより明の嘉靖40年(1565)に大板升城として築城され隆慶6年(1572年)に大板升城にチベット仏教ゲルグ派の寺院である霊覚寺が建立されたのが美岱召の始まりである。

美岱召美岱召の特徴は寺院でありながら高さ5mの城壁に囲まれている点であり、寺院と城の機能を併せ持っている。

美岱召ちなみに「召」という文字は内モンゴル自治区では寺院を意味している。

美岱召美岱召は金国都城、明代城寺、蒙古草原第一寺とかの肩書でも売り出している。

美岱召城内というか境内には太后廟、ダライ廟、八角廟、西方仏殿などがある。

マニ車チベット仏教寺院なのでマニ車もある。

美岱召結構怖い仏像もあります。

美岱召こちらが城壁です。

白塔12:55頃、美岱召の裏山に見える白塔へ向かう。ロンリープラネット内蒙古によれば裏山の白塔はアルタン・ハーンの霊塔らしい。13:25頃、階段を登りきり霊塔に到着。

白塔でも、やたらと新しいというか、まだ整備中だ。説明の看板は見当たらず、これがアルタン・ハーンの霊塔なのかは不明だ。

白塔体力は消耗するがタルチョが風にはためいており一見の価値ありだ。14:00頃、国道沿いの牌坊へ戻り、14:20頃、6路のバスに乗車して薩拉斉へ向かう。運賃は8元で、15:00頃に薩拉斉到着。

刀削麺

刀削麺少し遅めの昼食でイスラム食堂で刀削麺(6元/約120円)を食べる。

中国のテーブルマナー

中国のテーブルマナーここまではいつもと同じなのだが今日は違った。先客のおっちゃんたちが帰った後の光景が凄かった。テーブルの上には大量の残された料理とビール瓶。そして、床には食べカスが散乱し酒瓶もある。

中国のテーブルマナーこのような食べ方は日本では批判の対象になるのだが、中国では伝統で出された料理を残すという習慣があり、このような豪快な食べ方になるのだ。

中国のテーブルマナーでも、最近は共産党が料理を残す食べ方をやめるように宣伝しているが、この状態では効果はないようだ。

薩拉斉→フフホト

K7910次の切符15:40頃、薩拉斉駅でフフホト行きの切符購入で列に並ぶが混雑している。16:15頃、ようやく切符が買え待合室へ。帰りの列車は17:58発、→フフホト東のK7910次だ。席は硬座、運賃は16.5元、所要時間は約1時間だ。

17:45頃、改札が始まるが誰も並んでいないので空いてからホームへ移動するが、ホームで「シーシー」という声が聞こえてきた。条件反射で声の方を見るとガキがババアに抱えられ線路へ放尿中であった。これ以上は何も言いますまい・・・。

K7910次まだ列車は到着していなかったので撮り鉄準備をするが逆光で条件が悪いので今回は練習という感じだ。

K7910次の行先票定刻通り17:58に列車が発車する。終点がフフホト東であったがほぼ満席だ。列車内は平和が保たれている。

フフホト駅19:10頃、フフホトに到着する。19:20頃、34路のバスに乗車して師範大学で下車、ユースホステルへ戻る。

青椒肉絲蓋飯と青菜拉麺

青椒肉絲蓋飯と青菜拉麺20:00頃、夕飯はイスラム食堂で青椒肉絲蓋飯(11元/約220円)と青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
鉄道 16.5元 硬座 薩拉斉→フフホト
バス 18元 路線バス
美岱召 25元
合計 82.5元

内蒙古博物院

内蒙古博物院08:30頃、師範大学のバス停から66路のバスに乗車する。運賃は1元で博物院まで移動。09:10頃、内蒙古博物院に到着。入場料無料、09:00開館であるが、夏休み中の土曜日なので既に入場券配布所には行列が・・・。人多過ぎなので身分証確認無しで入場券を配布しており予想より早く入館できた。しかし、1Fの人口密度がやたらと高い。まあ、幸いあまり興味のない恐竜、宇宙開発、天然資源の展示に人が集まっていた。宇宙開発は国威発揚で重要な展示のようで力が入っている様子だ。

内蒙古博物院2Fと3Fは人口密度が少し下がり見物しやすくなる。

内蒙古博物院玉器や青銅器などの展示や遊牧民の紹介があり、この辺は見る価値ありだ。
この辺は人形での展示。

内蒙古博物院青銅器の展示。

内蒙古博物院大ハーンの乗り物だったかな?

内蒙古博物院あと、いつものことですが赤い展示もあって共産党大活躍で解放後に民主改革しているそうです。ツッコミ所があるかは実際に展示内容を見てください。

牛肉麺

牛肉麺10:30頃、博物院を出て近くの万達広場のイスラム食堂で牛肉麺(9元/約180円)を食べる。

包頭の地ビール・雪鹿ビール

包頭産ビール食後はスーパーマーケットでビールと非常食を調達する。包頭産の雪鹿ビール330ml(1.6元/約32円)

内蒙古特産の奶酥内蒙古特産の奶酥400g(12.6元/約252円)

油菜蓋麺

油菜蓋麺夕飯は油菜蓋麺(10元/約200円)と蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 40.6元
バス 2元 路線バス
合計 42.6元

フフホト 席力図召・五塔寺・大召

包頭東→フフホト

包頭東駅08:00頃、宿をチェックアウトして包頭東駅へ移動する。まず、駅の外で身分証確認があり駅舎へ。身分証がなければ切符売場へすら入れない警備体制だ。続いて駅舎へ入り切符と身分証の確認、手荷物のX線検査がある。

改札口待合室へ入ると改札口に駅員2人がおり改札が始まるところであった。でも、乗客たちは2列に並んでいない。ある部分は4列、別の部分は5列、6列・・・。いや、列になっていないな。いつもの群になっている。

群の中に飛び込む勇気はないので群の隅に一応並ぶ。自分では並んでいるつもりだが、おサルさんたちからすると?なぜ並べないのだ?今では慣れてしまったこの光景だが学校でこんな中国は習った覚えはないのだが・・・。四大文明のひとつとして習い、優れた政治制度と文化を日本は中国から遣隋使と遣唐使で学んだのだが、これは一体どういうことだ?ある意味で「広告に偽りあり」じゃないか?

6056次の切符今回乗車する列車は08:33発、包頭→大同の6056次でフフホト(呼和浩特)へ移動する。席は硬座、運賃は9.5元、149kmの距離を3時間で走る。

6056次改札が始まりホームへ移動し包頭からの列車到着をカメラを構えて待つ。

6056次の行先票列車が到着して乗車しようとするが誰も並んでいないよ。カオス度が高いので行先票を撮影して乗車口のカオス度が下がるのを待つ。

扇風機車両カオス度が下がり乗車すると、そこは貴重な扇風機車両であった。08:33に定刻通り列車が発車しフフホトへ向かう。乗車率は8割ぐらいで荷物棚はほとんど空いている。完全に地元民用の足として運行されている様子だ。

列車内は一見平和そうに見えるがおサルさんが紛れ込んでおり通路へのゴミのポイ捨てが多い。唯一の救いは窓が少ししか開けられないのでスープの入ったカップ麺の容器を窓からポイ捨てというのができないということかな?でも、ペットボトルは窓からポイ捨てされているけど・・・。

HXD3D11:33に定刻通りフフホト駅に到着する。フフホト駅は改修工事が行われておりホームが2面3線だけが使用され他は閉鎖されていた。だからフフホト発着の列車が少なかったわけだ。フフホト駅の工事が完了するまではフフホト東駅がフフホトの玄関口ということか。

HXD3Cホームを歩きながら通過する列車や停車中の列車を撮影する。これは予想外の撮影天国だ。

T6307次の行先票同じホームにはフフホト→烏海西のT6307次が停車中。行先票を撮影しておく。

賓悦国際青年旅舍フフホト駅からは34路のバスに乗車して師範大学(师范大学)で下車し、12:40頃、賓悦国際青年旅舍(宾悦国际青年旅舍/International Binyue Youth Hostel)に到着する。2008年に宿泊して以来の7年ぶりの宿泊になる。

賓悦大酒店ここはユースホステルと言っても4つ星ホテルの賓悦大酒店の敷地内にある。
賓悦大酒店の副楼がユースホステルなのだ。だから服務員のお姉ちゃんたちも4つ星ホテルの従業員なので応対がしっかりしている。

賓悦国際青年旅舍予約しておいた1泊50元(会員料金)の4人ドミトリーに4泊する。中国のユースホステルでは老舗の部類に入るで設備は結構古くなっている。

賓悦国際青年旅舍テレビが未だにブラウン管なのには驚いたし、細かい所でガタが来ている感じだ。ドアノブのネジが緩んでいたのでドライバーで締め直しておく。なぜ客の自分が設備の修繕をしているんだ?部屋にはWi-FiとLANコンセントがあるのでネット環境は問題なし。

賓悦国際青年旅舍部屋にあるトイレ・シャワーは元が4つ星ホテルなのでユースホステルには珍しくタオルとかが置いてある。基本的にはフフホトへ来たら迷わずここに宿泊するのが上策であろう。

イスラム食堂

イスラム食堂13:30頃、昼食を食べに近くのイスラム食堂へ行く。ここのイスラム食堂も7年前と変わらずに健在だ。老板は変わっているかもしれないけど。

蛋炒飯昼食には蛋炒飯(8元/約160円)を食べる。ここの蛋炒飯は油少なめなので食べやすい。

蛋炒飯と青菜拉麺夕飯もイスラム食堂で蛋炒飯(8元/約160円)と青菜拉麺(7元/約140円)を食べる。やたらと腹が減って1日の食費を20元までと目標を立てているのだが空腹には勝てない。夜は12306.cnで16日の銀川行きの切符と明後日の薩拉斉行きの切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
宿泊費 180元 1泊50元×4 ネット予約の残金
バス 1元 路線バス
鉄道 16.5元 フフホト→薩拉斉
鉄道 93元 フフホト→銀川
合計 313.5元

席力図召

席力図召入場券今日はフフホトの主要観光地を廻る。08:00頃、赛罕区医院のバス停から38路のバスに乗車して大召で下車する。08:30頃、席力図召(延寿寺)を訪れる。入場料は30元。

席力図召席力図召は明の万歴13年(1585)に建立されたチベット仏教ゲルグ派の寺院である。「席力図」は「法座」を意味しており席力図召はダライ・ラマ3世とダライ・ラマ4世の法座である。清の康煕帝は「延寿寺」の名や経典などを下賜している。

席力図召(康煕帝御碑)境内には現在も康煕帝の御碑が保存されている。

席力図召入場券を買って見物を始めるが、ctripで安く買えたのではと思い確認したら、ctripでは28元で購入できた。この後に五塔寺と大召を見物するのでctripで入場券を購入しておく。これで牛肉麺1杯分の7元節約である。

席力図召席力図召は朝から団体観光客が賑わっており一部やかましい。境内はそこそこ広いのだが綺麗に開発された感がある。

席力図召しかし、殿内は古い状態が保たれており歴史が感じられる。やはり仏像は一見の価値ありだ。

席力図召で、どこかに内緒でダライ・ラマの写真でも飾っていないかなと思い探してみるが、やっぱり無かった。四川省のガンゼやリタンと違い取り締まりが厳しいのか?10:00頃、席力図召を離れて五塔寺へ向かう。

五塔寺

10:15頃、五塔寺に到着する。入場料は35元だが先ほどctripにて31元で購入しておいたのでレシート受け取って入場。

五塔寺五塔寺は正式名称を慈灯寺と呼び、境内にある金剛座舎利宝塔が五塔と呼ばれるため五塔寺の通称で呼ばれるている。五塔寺(慈灯寺)は1727年に建立され1732年に乾隆帝より「慈灯寺」の名を下賜されている。

五塔(金剛座舎利宝塔)は清の乾隆年間に建立され、高さ16.5m、レンガ造りの塔である。チベット仏教の寺院であるが僧侶はおらず博物館に近い感じで運営されているようだ。観光客はそこそこいるが団体客で溢れるということはなく比較的静かな観光地である。五塔寺は仏像が多いのだが、一般的なチベット仏教寺院のように暗い殿内に安置ということはなく、比較的明るい殿内に安置されている。
11:30頃、五塔寺を離れ大召寺へ向かう。

大召

アルタン・ハーン像大召は席力図召の近くなので道を戻るだけだ。11:45頃、大召に到着する。大召の前にはアルタン・ハーン像がある。

アルタン・ハーン像アルタン・ハーンは明代のモンゴルの英雄でフフホトを中心に一大勢力を築いている。

大召大召の入場料は35元だがctripだと32元だ。入場券売場でレシートを受け取り入場。

大召大召は漢名を「無量寺」と呼び、意味は「大きな寺」である。大召は明の万歴7年(1579)に建立され、明代は「弘慈寺」と呼ばれ、清の崇徳5年(1640)の修復後に「無量寺」の名が定められ現在に至る。大召はフフホトに建立された最初のチベット仏教寺院で内モンゴルでのチベット仏教の中心地となっている。

大召席力図召と並ぶフフホトを代表する観光地なので観光客が多く線香の煙が途切れることはない。

財神廟

財神廟13:10頃、大召を離れ南にある財神廟を訪れる。入場料無料である。

財神廟財神廟は清の雍正2年(1724)に建立されている。廟の規模は小さいが建物は古く歴史を感じさせる。

財神廟(関羽像)本殿には財神の比干の他に関羽の像も安置されている。

観音寺

観音寺13:30頃、さらに南の観音寺に到着する。入場料は無料。観音寺は清の嘉慶年間に建立され約200年の歴史を持つ。

観音寺200年の歴史を持つ寺であるが仏像から建物まで新しく巨大である。巨大仏像マニアは十分満足できる規模である。でも、撮影禁止である。境内には参拝客がそこそこおり、時折読経が聞こえてくる。

刀削麺

イスラム食堂14:00頃、観音寺を離れ寺近くのイスラム食堂で昼食に刀削麺(8元/約160円)を食べる。

刀削麺ここの刀削麺は珍しく細めに切られている。うどんみたいな感じだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
席力図召 30元
五塔寺 31元
大召 32元
合計 103元