鉄道で漠河→ハルビン&ハルビン駅の伊藤博文暗殺現場

北極村から中国最北端駅・漠河駅へ

08:00頃、散歩に出かける。朝食に饅頭を購入するが、饅頭屋のおっちゃんが饅頭をビニール袋に入れる時に袋がなかなか開かないので息吹きかけて開ける。中国の衛生水準がよく分かる光景だ。日本で同じ事やったら苦情確定だ。

黒龍江(アムール川)黒龍江(アムール川)沿いを歩いて中国最北端とされる哨戒所の前を通過する。軍事管理区なので撮影はやめておく。対岸のロシアは人の気配が全くなく国境の緊張感は感じられない。でも、ロシアなので森の中に潜んで中国側を監視していると見るのが妥当だろう。

今日の北極村の日の出は03:44、日の入りは20:09になっている。夏至の頃は日の出が03:21、日の入りが20:22だ。北海道より北の北緯53度以北なので朝は涼しい。昼間は夏の気候で気温は30度前後まで上がる。

漠河行きのバス11:30頃、ユースホステルをチェックアウトして、ネットをしながら14:00の漠河行きのバスを待つ。13:40頃、バスが到着したので乗車して発車を待つ。バスの発着場所がユースホステルの前なので移動には便利だ。14:00にバスが発車して漠河へと向かう。漠河駅には15:30頃到着予定だ。

15:10頃、中国人民銀行漠河支行の対面の農貿市場の跡地に到着。ここが臨時客運站になっており空港へ行く客はタクシーに乗り換えていく。新バスターミナルが県城のどこかに建設中のようだ。

中国最北端駅・漠河駅

漠河駅15:30頃、漠河駅に到着。切符売場でハルビンまでの切符を受け取り待合室へ。15:42頃、ハルビン東からの列車が到着。

改札口改札が始まるのを待つが、すでに改札口には行列ではなく群れができている。どうやら乗車バトルに参戦するしかなさそうだ。

漠河駅16:00頃、乗車バトルが始まり割り込まれたり、後ろから押されたり、足踏まれたりと苦しい戦いを強いられるが、ホームへ出るとほとんど人はおらず乗車バトルは改札口のみですんだ。

漠河駅→ハルビン

漠河→ハルビン東の行先票まずはお約束の行先票の撮影。

漠河駅乗車する車両は加1なので増結車両のようで後方へ歩いていく。

K7042次そして、ホームがなくなり乗車口が開くのを待つ。

台車待っている間に25Gの台車を撮影。

列車内扉が開き乗車して楽勝で荷物置き場を確保して発車を待つ。車内放送は珍しく英語放送がある。欧米人の旅行客が多い列車なのか?

K7042次の切符今回乗車する列車は16:29発、漠河→ハルビン東のK7042次で明日の11:39にハルビン到着予定だ。席は当然ながら節約で硬座、運賃は152.5元、距離は1214km、約19時間半の乗り鉄だ。上野-札幌1214kmの北斗星とほぼ同距離になる。定刻通り16:29に列車が発車するが乗車率は2割ぐらいだ。漠河からの乗客はほとんどが寝台の硬臥を利用しているようだ。

3列シート占領乗客が少ないので3列シートを占領して寝ている乗客が多く見られる。まあ、この先は徐々に乗車率が上がり加格達奇までにはカオス度全開になるのだろう。

18:00頃、盒飯(弁当)の車内販売が始まる。値段は15元でボッタクリ。関林→ハルビンの移動の時に買った10元の盒飯と似たような内容と量なので完全にボッタクリだ。今回は車内で食べる食料を持っていないのでハルビンまでお茶だけで過ごす事になりそうだ。盒飯が5元とかに値下げされれば買うのだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
合計 3元

ハルビン到着

04:00頃に目が覚める。既に夜は明けて外は明るい。加格達奇でカオス度全開だと予想していたのだが乗車率は3割程度で3列シートを占領して寝ている乗客が多い。どうやらこの列車の利用客は少ないようだ。

04:45頃、訥河に到着し、ここで一気に乗車率が8割程度まで上がる。このままハルビンまで混雑した状態で移動のようだ。

ハルビン駅11:39頃、ハルビンに到着する。ハルビンの第一印象は蒸し暑い。

ハルビン北方国際青年旅舎

ハルビン北方国際青年旅舎駅から北西へ30分ほど歩いて、12:25頃、予約しておいた今日の宿のハルビン北方国際青年旅舎(哈尔滨北方国际青年旅舍/the north international youth hostel)に到着する。

1泊35元のエアコン無し12人ドミトリーで予約しておいたのだが、現在はないので45元の6人ドミトリーになるという。レセプションのお姉ちゃんが携帯に電話したけどつながらなかったというが、列車内だったので習慣で電源切っていたな。まあ今から他行くのも面倒だし、とりあえず2泊する。

ハルビン北方国際青年旅舎部屋は6人ドミトリーで狭いし、エアコン付いているけど電源コードがコンセントから外されているしリモコンもなく使わせないようになっている。代わりに扇風機があるけど室内は蒸し暑い。おまけに部屋には長期滞在者の野郎がいそうな気配がする。どうも、失敗した感がある。

西紅柿鶏蛋蓋飯

西紅柿鶏蛋蓋飯13:00頃、まずは昼食を食べに出かける。昨日の朝に食べた饅頭以来の食事で西紅柿鶏蛋蓋飯(9元/約180円)を食べる。トマトと卵を炒めてご飯の上に乗せている。中国の定番料理で美味い。

聖ソフィア大聖堂

聖ソフィア大聖堂14:00頃、ハルビンの一番の見所である聖ソフィア大聖堂に到着。有名観光地なので人多すぎ。

聖ソフィア大聖堂聖ソフィア大聖堂は1907年に建設が始まり1932年に完成したロシア正教の教会だ。

聖ソフィア大聖堂現在はハルビン市建築芸術館として公開されている。

入場券入場料は20元で見物するか悩む。

聖ソフィア大聖堂経験上、寺などの宗教建築が博物館になっていると、ことごとく見物後に後悔している。でも、内部の礼拝堂が気になるので、思い切って見物するが内部には礼拝堂はなかった。あるのは昔のハルビンの写真展示だけだ。

聖ソフィア大聖堂天井にシャンデリアとか昔の名残があるが、現在は教会ではなくただの博物館であった。

聖ソフィア大聖堂また、やってしまった。中国にはこんな諺がある。「不看後悔、看了更後悔」で意味は「見なければ後悔し、見ると更に後悔する」である。

冷麺

冷麺中国のボッタクリ観光地には最適の諺である。今回見事にこの諺に合致してしまった。15:00頃、雨が降ってきたのでユースホステルへ戻る。戻る途中に近くの食堂で冷麺(8元/約160円)を食べるが撫遠で食べた冷麺と比べるスープ薄いし麺にはコシがない。冷麺は専門店でないとダメだな。

ハルビンビール小麦王コンビニで冷えたハルビンビール小麦王500ml(3.5元/約70円)を買って飲みながらユースホステルへ向かうとあることに気がついた。

ハルビンの西成?

ハルビンの西成ここは撫順街という通りだが求人広告がやたらと多い。

ハルビンの西成というか、職業紹介所みたいなのが通りに集結しており農民工のおっちゃんたちも集まっている。

ハルビンの西成西成警察署の周辺みたいな所か?

夕方になり近くの理髪店で髪を切っておく。ハルビンは日本最北端の北海道稚内より北にあるが暑い!列車での移動で髪が洗えないことが頻発しそうなので今の内にさっぱりしておくが、体が洗えないと体臭で凄いことになるな。理髪代は10元(約200円)で安い。

夕飯に饅頭(0.8元/約16円)を5個購入しておく。今日は予算オーバーになってしまうが昨日食料を買っていないので・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 24.5元
宿泊費 83元 予約の残金1泊45元(会員料金)×2
鉄道 29.5元 硬座 ハルビン→牡丹江
聖ソフィア大聖堂 20元
理髪 10元
合計 157元

ハルビン東駅

ハルビン東駅06:20頃、撫順街のバス停から89路のバスでハルビン東駅へ向かう。運賃は1元だ。07:10頃にハルビン東駅に到着する。切符売場で昨日予約しておいた明日の牡丹江行きの切符を受け取るが朝から行列がすごい。

07:45頃、雷雨で足止めを喰らう。ハルビンにも地下鉄が開通しているのでハルビン東駅からハルビン駅まで行こうと思ったが、こちらの自動券売機も殺人的な行列で諦める。駅前で昨日買った饅頭の残りを食べながら雨が弱まるのを待つ。

89路バス08:20頃、雨が弱くなってきたので89路のバスでハルビン駅まで移動する。
運賃は1元だ。

南崗公路客運站

南崗公路客運站09:40頃、ハルビン駅に到着する。まずは駅前にあるバスターミナルの南崗公路客運站のバス運行状況を調査する。

南崗公路客運站時刻表

南崗公路客運站時刻表駅前のバスターミナルだけあって各地へのバスがある。

南崗公路客運站時刻表

南崗公路客運站時刻表ロシアのウラジオストク(海参崴)への国際バスも1日2本運行されているようだ。

ハルビン駅・安重根義士紀念館

安重根義士紀念館10:00頃、ハルビン駅へ行くが切符を買うわけではない。安重根義士紀念館を見物するのだ。駅舎の西側にある軟席候車室と商務旅行候者庁の間に安重根義士紀念館はある。入場料無料でパスポートを提示するだけでOKだった。

安重根義士紀念館安重根はハルビン駅で伊藤博文を暗殺したことで知られている。館内は主にパネル展示でガラス越しに伊藤博文暗殺現場を見ることができる。

安重根義士紀念館見学者はいるが駅前の人の数からすると見学者は非常に少ない。

安重根義士紀念館中国人に対してはあまり宣伝していないようで、この紀念館の存在自体を駅前の中国人たちが知っているかは怪しい。

ハルビン駅・伊藤博文暗殺現場

伊藤博文暗殺現場ガラス越しに伊藤博文暗殺現場を見ることができるのは紀念館の運営上で非常に重要だと思うのだがガラスの手入れがされておらず汚い。館内はしっかり清掃されているのにガラスが汚れたままでは正直言ってがっかりである。

侵華日軍第七三一部隊遺址

338路バス10:40頃、ハルビン駅西側の路地から338路のバスに乗車して終点の手前の新疆大街で下車する。運賃は2元(乗車時1元、下車時1元の変則的な支払い方)。

343路バス343路でも行くことができる。

侵華日軍第七三一部隊遺址新疆大街を歩いて12:10頃、侵華日軍第七三一部隊遺址に到着する。

侵華日軍第七三一部隊遺址旧日本軍の七三一部隊の本部があった場所だが、改修中で閉館していた。せっかく来たのに閉館中とは・・・。歴史資料館というよりも大規模なプロパガンダ施設として利用するのだろうか?完成後はぜひとも見物しておきたいので早期の完成が待ち遠しい。

カルフールでビール

カルフール再び338路のバスに乗車してハルビン駅へ戻り、近くのカルフールへ。この頃には天気は晴れに回復する。カルフールはハルビンの重要な物資補給場所だ。近くにはウォルマートもある。

金百利黒ビール今回は金百利黒ビール500ml(2.8元/約56円)を購入する。ちなみにコカ・コーラ600ml(2.5元/約50円)、ペプシコーラ600ml(2.9元/約58円)なので、これではビールを買ってしまう。

麻辣豆腐蓋飯

麻辣豆腐蓋飯ユースホステル近くの食堂で遅めの昼食に麻辣豆腐蓋飯(8元/約160円)を食べる。夕方に12306.cnで明後日の牡丹江→東京城の切符を予約しておく。まあ、予約しなくても大丈夫そうなのだが・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20.4元
バス 7元 路線バス
鉄道 4元 硬座 牡丹江→東京城
合計 137.5元