シルクロード旅行記2015 鉄道で嘉峪関から上海へ

嘉峪関で引き籠り

インスタントラーメンノートPCが使えないのでやる気なしで部屋に引きこもる。早く日本へ戻りPCを復旧させないと・・・。夕方になり明日の上海行きの準備のために近くのスーパーでインスタントラーメンを今麦郎と康師傅のそれぞれ5袋セットで7.5元(約150円)の低価格帯のを買い込んでおく。3セット購入して22.5元(約450円)だ。これで上海までの食糧は確保した。

牛肉麺駅や列車内で盒飯とかを買うと1食で20元の出費になってしまうので、これで結構節約できるだろう。夕飯は牛肉麺(6元/約120円)を食べる。夜になり上海のユースホステル明堂人民広場青年旅舎をネットで予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.5元
宿泊費 5.5元 ネット予約金
(明堂人民広場青年旅舎)
合計 34元

鉄道で嘉峪関→上海

嘉峪関駅06:40頃、金葉賓館をチェックアウトして1路のバスで嘉峪関駅へ向かう。運賃は1元で07:10頃、嘉峪関駅に到着する。いつもの切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ。

待合室そして、いつも通り駅員はパスポートの中身は確認せずで切符の実名制は外国人には意味がないように思える。

嘉峪関→上海の切符今日は08:01発、伊寧→上海のT206次で上海へ向かう。上海到着は明日の17:46になる。この伊寧-上海の列車は4700kmを走り、おそらく中国最長距離の列車と思われる。

換票証07:50頃、改札が始まり列車に乗車する。車両は25Kで最高速度は140km/hだ。08:01に定刻通り発車して上海へ向かう。今回は日本のB寝台に相当する硬臥で運賃は542.5元(約10850円)だ。結構な出費になるが上海まで硬座で行く自信がない。

発車後すぐに乗務員が切符を換票証と交換にやってくる。これで下車駅の手前で乗務員が切符と換票証を交換にやってくるので寝ていても叩き起こされて寝過ごすことがない。自分は終点まで乗車なので換票証に交換しなくてもよいのだが、乗務員が乗客を把握するのに必要なのだろう。

そして、朝の時間帯なので麺の車内販売が行われている。値段は10元で量の割に高めだが、列車内は物価が高いので仕方がない。

黄砂と祁連山脈列車は135km/hで南東へ走る。南に祁連山脈が見えるが砂埃で霞んでいる。黄砂が発生しているのだろうか?

万里の長城10:30頃、張掖を過ぎたところで万里の長城と5kmほど平行して列車が走る。すぐ間近に万里の長城が見えるのだがテレビで見る八達嶺のような煉瓦を積み上げ長城でなく朽ち果てた土塁なので気づかない可能性が高い。

蘭州駅15:55頃、蘭州に到着する。停車時間が長いのでホームでタバコを吸う乗客やカップ麺や弁当を買う乗客がいる。

行先票16:12に8分遅れで蘭州を発車する。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 1元 路線バス
合計 1元

4時間半遅れで上海へ

鄭州駅07:50頃、鄭州に到着するが、55分ぐらい遅れているようだ。

鄭州駅上海到着までに遅れは取り戻せるか?10:20頃、商丘を過ぎたところで遅れが1時間10分に拡大していた。優先順位が高いはずの特快なのだが遅れが悪化している。定時運行する気あるのか?

12:18に徐州到着。遅れは2時間13分に拡大していた。特快なのにこの遅れは何だ?やる気あるのか?

そして、さらに乗務員が発車時間未定とか言っており、当然ながら乗客が騒ぎ始める。
原因は線路補修作業をしているためで線路に問題が発生したようだ。普段からちゃんと補修作業しておけよ!JR北海道とどちらがマシだろうか?

昼寝しながら気長に待っていると携帯が鳴っている。振り込め詐欺かと思って出てみると明日乗船する新鑑真のフェリー会社からの確認の電話であった。11時までに国際フェリーターミナルへ遅れずに来るようにとのことであった。

15:00頃、再び携帯が鳴るので出てみると、今度は予約しておいたユースホステルの明堂人民広場青年旅舎からであった。到着が何時になるかという問い合わせだったので、列車が遅れているので21-23時くらいに上海到着と答えておく。

16:00頃、蚌埠に到着、16:10に発車するが、遅れは4時間9分に拡大している。4時間以上の遅れなので乗客の中には次の南京で他の列車に乗り継ぐ予定だったのに間に合わないというのが続出。乗客たちが乗務員に購入していた次の列車の切符を変更したいと問い合わせていた。

17:50頃、長江を越えて、17:57に南京到着。遅れは3時間58分になる。無錫を過ぎた辺りから車内清掃が始まる。枕カバーやシーツなどの回収が行われながら停車駅で乗客が降りていく。日本と違い中国の鉄道は乗客が乗ったままでも清掃が行われる。これは終点が近いからというわけではない。途中何度も清掃が行われている。そうしないと車内はゴミ溜めと化してしまうのだ。それほど乗客のマナーは劣悪なのだ。

上海駅22:23頃、4時間37分遅れで上海に到着する。乗務員曰くこれほどの遅れはこの列車では初めてだそうだ。上海駅から地下鉄1号線に乗車して人民広場で下車する。運賃は3元だ。

明堂人民広場青年旅舎人民広場の南東へ歩き、23:00頃、明堂人民広場青年旅舎に到着する。部屋はドミトリーで1泊55元(会員料金)だ。YHA Chinaの公式サイトから予約してあるので、ネットで支払ってある予約金を差し引いた49.5元を支払う。部屋は4人ドミトリーで窓なしだ。

上海万博開催直前の2010年に宿泊したことがあるのだが、この時は結構良かった感じなのだが、今回は状況が違った。通路にトイレの臭いが漂っているし、トイレは小の方の水が流れずに設備がかなり劣化している。これは一体どうしたことだ?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 49.5元
地下鉄 3元
合計 52.5元

新鑑真で大阪へ

フェリーで上海から大阪へ

インスタントラーメンとビール08:00頃に起床して近くのスーパーでインスタントラーメン5袋セット(7.9元/約158円)とビール(1.6元/約32円)を購入して出発の準備を整える。10:00頃、明堂人民広場青年旅舎をチェックアウトする。人民広場から地下鉄8号線に乗車して曲阜路で地下鉄12号線に乗り換え国際客運中心で下車する。運賃は3元だ。

国際フェリーターミナル駅から5分ほど歩いて、10:45頃、国際フェリーターミナルに到着するが、出発ロビーが地下に変わっている。去年の12月は1階だったのに工事で地下に変更されていた。出発ロビーは団体客で賑わっているというかやかましい。そんなに大声で話さなくても聞こえるだろうに・・・。

11:15頃に出国手続きを済ませ専用バスで埠頭へ移動する。フェリーターミナルが工事中だったので今回は施設利用料とかの徴収はなかった。

新鑑真11:30頃、新鑑真に乗船する。部屋はいつもの2等和室だが、今回はギターを持った欧米人1人と同室であった。

金持ち中国人観光客12:15頃、船が出航する。デッキにはツアー客の中国人が溢れており楽しそうに記念撮影をしている。夜には東シナ海の波に揉まれて船酔いでダウンするのに・・・。

中国艦艇そして、黄浦江を下っていると人民解放軍だか中国海警だかの新型艦艇が建造中であった。しかも、1隻とかではない!数えただけで7隻も建造中であった。

中国艦艇上海だけでこの建造数だと、青島や大連なども入れれば艦艇の建造ペースはもの凄いことになるだろう。性能はわからないが数だけだと日本、ベトナム、フィリピンはかなり不利なのではないだろうか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 25.3元
地下鉄 3元
合計 28.3元

新鑑真2日目

東シナ海朝から船がよく揺れている。外の天気は雨だ。船内のテレビは天気が悪く信号の受信状態が悪くBS放送はほとんど映らない。08:00に朝食の放送があったので、最初は混雑しているので少し時間をあけてから2Fのレストランへ行くが、今回の新鑑真は状況が違った。

レストランは中国人のツアー客で溢れ大混雑して戦場と化していた。行列に並んでお粥(稀飯)、焼きそば(炒麺)、包子などを1人1皿で受け取っていくが、中国人のおばちゃんが焼きそばのおかわりに来たり、包子を勝手に持っていこうとして乗務員に制止されていた。

おいおい!これから日本へ旅行しにいくのに、その行動はまずいだろう!ツアー客の中に完全にお上りさんというか、おサルさんが紛れ込んでいるようだ。ちなみにお粥はおかわり自由です。

11:00過ぎになりテレビがようやく映るようになる。外の天気は雨だがBS放送の信号が受信できる程度まで回復しているようだ。そして、意外なことに船が結構揺れているのに船内が静かになっていない。経験上だとこの程度の揺れだと中国人ツアー客たちは皆船酔いでダウンして船内は静かになるのだが、今回のツアー客は船酔いでダウンしていない!同じ部屋の欧米人は朝から寝たきりなのだが・・・。

13:30頃、昼食にインスタントラーメンを食べるのだが、洗面所にある給湯器の近くで鍋に麺を入れて準備していると、中国人の兄ちゃんがやってきて給湯器のお湯で鍋を洗っている。自分と同じようにインスタントラーメンを食べているようだが、鍋を洗ったお湯を給湯器の脇にあるゴミ箱に捨てた。

この場合は残った麺だけをゴミ箱に捨てるべきであろう。すぐ後ろには洗面台があるのだが・・・。やはり中国人にはお湯をゴミ箱の捨てるという特徴があるようだ。
もし、カップ麺のスープとかをゴミ箱に捨てているアジア人がいたら高確率で中国人だろう。今回の新鑑真は民工列車に近い感じだ。

洗濯物17:00頃、シャワーでも使おうかなと思いシャワー室へ行くと中国人のおばちゃんがいる。なぜ男性シャワー室におばちゃんがいるのだ?おばちゃんは男性シャワー室にある洗濯機を使いに来ていた。おいおい!女性シャワー室にも洗濯機はあるだろ?勘弁してくれよ!で、船内の通路にある手すりは物干し竿代わりになっており洗濯物が・・・。

新鑑真には日本で爆買いをする金持ち中国人の団体観光客御一行様が乗船しているはずなのだが、なぜ農民工フェリーになっているのだ?

新鑑真で大阪到着

新鑑真07:45頃、レストランで朝食を食べて部屋へ戻るが途中の通路にヒマワリの種が散乱している。掃除する乗務員の身にもなれよ!爆買いする金持ち中国人のツアー客は日本でマナーを守れるか?

大阪港国際フェリーターミナル08:10頃、大阪港に到着し検疫所の職員が乗船してきて体温検査を受ける。この時、日本のパスポートを所持している乗客は自分を含め6人いることがわかる。でも、コテコテの日本人は自分を含め2人だけで残りは後から日本のパスポートを取得した人たちのようだ。欧米人は今回全部で5人乗船していた。

部屋に戻り下船まで待機となるが、部屋の扉を09:30頃、下船して入国カウンターへ。外国人は全員入国時に両手人差し指の指紋をスキャンされていた。ついでに日本人も指紋のスキャンをしておけば指名手配犯が引っかかるのではないか?まあ、自称人権活動家、人権団体や人権派弁護士とかいうのが騒ぐのだろうけど、後ろめたいことがなければ問題ないはずだ!

パスポートに入国スタンプが押され税関検査へ。税関では全員荷物検査を受けていたので荷物全検査かと思ったら一部だけで、東南アジアの状況を色々と聞かれ5分ほど雑談状態になる。まあ、雑談しながら長期旅行者から現地の情報を吸い上げているのだろうか?
10:00頃、コスモスクエア駅行きの無料送迎バスに乗車して5分ほどで駅到着。さて、早くノートPCの復旧をしなければ・・。

日本で一番中国に近い街

大阪府西成区

50円自販機ある意味日本で中国に最も近い大阪府西成区にやってきた。西成を歩くと50円自販機が目に付く。このご時世では100円自販機でも貴重なのに西成には50円自販機があちこちにある。

10円もあるしかも、よく見ると10円で販売されている物まである。もはや、あり得ない世界である。

スーパー玉出そして、大阪に来るとよく目にするのがスーパー玉出だ。激安スーパーでもあるが、ほとんどの店舗が24時間営業なので玉出が近くにあればコンビニのお世話にはほとんどならずに済む。

西成警察署西成を歩いてやってきたのが西成警察署だ。ある意味で日本で一番ハードな警察署である。昼間でも玄関には警杖を持った警官が警戒しており守りが固められていた。警察署周辺にはホームレスや日雇い労働者が集結しており、その光景を目にすると中国にいるような錯覚に陥る。

さらに救急車が複数台巡回しているし、通りには「福祉」「生活保護」といった看板がやたらと目に付く。西成は想像以上に中国に近いというかヤバすぎる雰囲気が漂っている。
そして、西成では痰吐きの音を聞く確率が高い。立ち小便禁止の看板があったりするが、すぐ脇でおっちゃんが立ち小便していた。日本では痰吐きの音なんて滅多に聞かないし立ち小便にも遭遇しないと思ったが、西成は別格のようだ。やはり中国に一番近い街だ。

西成の火災現場

西成区火災現場15:20頃、3畳間の部屋から外を見ると黒煙が空に上っている。黒煙の量からして火事のようだ。

西成区火災現場野次馬根性で様子を見に外へ出ると、近所の住民も外に出ているし消防車のサイレンも聞こえてきた。


現場近くへ行くと旅館から煙が出ており消火活動が行われている。周辺は消防、警察、野次馬が集まっている。そして、外国人観光客もいる。西成のドヤ街は今では外国人観光客が集まる安宿街に変貌している。火事の現場からは炎が吹き出したり電線から火花が出たりしており消火活動のために周辺への立ち入りが規制される。夕方のニュースをみると火事の原因は放火であった。

シルクロード旅行記2015 張掖丹霞と世界遺産・嘉峪関

※HDDデータ消失により一部画像はございません

張掖丹霞国家地質公園

七彩丘陵景区

07:00に同じ敷地内の職業学校のラッパで目が覚める。職業学校なのに時報がラッパというのは・・・。本当は人民解放軍の駐屯地では?今日は張掖の西にある張掖丹霞国家地質公園へ向かう。昨日、同じドミトリーのスイス人が丹霞をかなり勧めていたので行ってみることにする。ロンリープラネットにも出ていたので行き方もすぐに分かった。

07:10頃、ユースホステルを出て4路のバスで汽車西タンへ行こうとしたがバスが来る気配がないので徒歩で向かうことにする。途中で餅と饅頭の店で饅頭(0.5元/約10円)4個を朝食に購入。今日の天気は晴れで遠出にはよい条件だ。朝の冷え込みはまだ厳しいけど・・・。まあ、天気の心配はもうしなくても大丈夫だろう。

07:40頃、張掖汽車站に到着する。張掖汽車站は蘭州、敦煌、西寧、武威などの長距離バスから周辺の短距離バスが出ているバスターミナルだ。汽車西站とも呼ばれている。チケット売場で窓口のお姉ちゃんにロンリープラネットを見せて張掖丹霞国家地質公園へのチケット購入する。運賃は10元で粛南行きのバスで南台子で下車のようだ。

08:00発だが5分遅れで出発する。乗車率は3割ぐらいなので途中で客を乗せながら走る。09:00頃、交差点に張掖丹霞国家地質公園の北門の大きな看板が見えるが通行止めになっている。最寄りの入口はまだ先ということでバスがそのまま走り、09:05頃、西門の入口で下車する。標識が出ていたので省道213号から南への通りを歩くとゲートが見えてきた。

09:15頃、張掖丹霞国家地質公園の七彩丘陵景区(彩色丘陵景区とも呼ばれる)の西門に到着する。

入場料は入場券の門票が40元、公園内のミニバスの観光車が20元の合計60元(約1200円)だが、門票は40元から100元への値上げの足音が近づいているようだ。

観光車に乗車して発車を待つ。09:25頃、観光車が出発して3分ほどで1カ所目の景点に到着。

坂道を5分ほど上ると目の前に丹霞地形の大パノラマが広がっている。

スイス人が勧めていただけのことはある。確かにこの景色は凄い!

10:20頃、停車場に戻り観光車を待つ。10:25頃、観光車が来て乗車し次の景点へ向かう。

3分ほどで2カ所目の景点に到着。2カ所目から3カ所目の景点は遊歩道でつながっていたので徒歩で移動。

ここの見所は七彩屏(彩色丘陵)で丘陵の丹霞地形が虹のようになっている。

11:15頃、3カ所目の景点の停車場に到着し観光車を待つ。

11:20頃、観光車がやってきたので乗車する。11:30頃、観光車が出発し3分ほどで最後の4カ所目の景点に到着する。

11:52頃、観光車で西門へ向かうが11人乗りに大人15人、子供2人乗せて走る。定員オーバーだが中国では問題なしのようだ。12:00に西門に到着し、張掖行きのバスが通る省道213号へ向かう。ゲートから省道への通りは賓館や食堂が数軒あり昼時ということもあり食堂にはそこそこ客が入っている。

賓館は外見はそこそこ良さそうなのだが休憩の鐘点房が100元とかホッタクリ料金のところがある。まあ、観光地なので強気の料金設定なのだろう。賓館の中には外賓接待点(外宾接待点)の表示があり外国人OKのところもある。料金は外国人OKの営業許可取るのに色々と接待とかで経費がかかっていると思うので高いだろう。

省道213号で張掖行きのバスを待つが、12:15頃、白タクの運ちゃんが張掖まで10元で行くと声をかけてきた。だいたいこの場合は要警戒なのだが、客に観光車で一緒だったおっちゃんとおばちゃんがいたのとりあえず大丈夫そうだし運賃もバスと同じだったので利用する。12:55頃、張掖汽車站の近くに到着する。運賃は10元。近くに牛肉麺の店があったので昼食に牛肉麺(5元/約100円)を食べる。

大佛寺

13:15頃、23路のバスに乗車して西夏国寺で下車する。運賃は1元で13:20頃に到着する。

西夏国寺は大佛寺のことで張掖市内での一番の観光地で入場料は41元だ。

大佛寺は西夏の崇宗永安元年(1098)に創建され、元の名称は「迦叶如来寺」であり、明の宣徳帝に「宝覚寺」の名を賜り、清の康煕帝より「宏仁寺」の名を賜るが、寺に釈迦牟尼涅槃像があるために大佛寺と呼ばれるようになった。

大佛寺の面積は60000平方メートル以上あり、中国最大規模で最も保存状態のよい西夏皇家寺院である。大佛殿には身長34.5mの釈迦牟尼涅槃像があるのだが内部は撮影禁止になっていた。涅槃像は一見の価値ありだが撮影禁止というのが痛い。

木塔

14:40頃、大佛寺を出て木塔へ向かう。14:45頃、木塔に到着する。

木塔は北周に創建され、隋の開皇2年(582)に再建され唐以降の歴代王朝でも修復が行われてきたが、清代末期に大風で倒壊し、現在の木塔は民国15年(1926)に再建されたものである。入場料は21元だが、どうも見物するほどのものではなさそうだ。

鐘鼓楼

15:25頃、鐘鼓楼に到着する。張掖の中心部にあり鼓楼とも鎮遠楼とも呼ばれる。

鐘鼓楼は明の正徳2年(1507)に建てられ河西回廊に現存する最大の鼓楼である。

ユースホステルへ戻る途中にスーパーで生姜を使った飲料の西涼姜飲(2.8元/約56円)を購入。生姜飲料なのだが麦芽とホップも使用しておりノンアルビールと思ったがかなり甘い。夕飯は麻辣麺(5元/約100円)を食べる。夜にインターネットで明後日の張掖→嘉峪関の切符を予約購入するが、無座切符しか残っていなかった。明後日の乗り鉄はキツイかも・・・。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.8元
バス 10元 張掖→南台子
バス 1元 路線バス
白タク 10元 南台子→張掖
鉄道 37.5元 張掖→嘉峪関
張掖丹霞国家地質公園 60元
大佛寺 41元
合計 176.3元

謎の黒水国へ

07:50頃、起床して準備を整える。スイス人は今日出発で西寧へ戻るそうだ。08:10頃、ユースホステルを出て、08:45頃、張掖汽車站近くの天源小区のバス停から16路のバスに乗車する。運賃は4元だ。

今日は張掖の北西約15kmにある黒水国遺址を訪れるが、バスがユースホステルの前を通過している。市内まで行かずにユースホステルの前で待っていればよかった。09:30頃、終点の明永郷に到着し、3km北にある国道312号へ歩いていく。

10:25頃、国道に出る。300mほど張掖方向へ戻った道路脇に黒水国遺址の境界を示す標識を見つける。ほとんど字が消えかかっているが、この周辺が黒水国遺址のようだ。

黒水国漢代建築遺址

さらにここから畑のあぜ道を南へ歩いていく。2kmほど歩いて、11:25頃、黒水国遺址に到着する。

ここは黒水国漢代建築遺址で漢代の建物跡になるが周辺は畑で正直言って何もない。黒水国は祁連山脈から流れる黒河(黒水)のほとりにあった国で詳細は分かっていない謎の国である。遺跡の場所は張掖市甘州区明永郷下崖村の国道312号の南北に分布している。漢代の古墓、建築址や城壁址、明代の城壁址が残っている。

ここから南東へ約1.7km歩いて、もうひとつの黒水国遺址である黒水国南城遺址に到着する。

ここは明代の要塞だった場所で城壁が残っている。

この要塞は元は西夏王国の城として築城され、その後は元朝の頃には更に規模が拡張された。明代になり14世紀中頃に黒河の流れが変わり南城は放棄された。

12:40頃、黒水国南城遺址を離れて張掖市内へ戻るため東へ約2km歩く。黒水国遺址はあと2ヶ所ぐらいあるようだが場所がはっきりしないのと体力的に持ちそうもないので今回はここまで。

13:10頃、16路のバスが通る道路に出た。バスが来る気配がないので、そのまま北へ歩いて国道312号のT字路まで来た。14:00頃、下崖村から16路のバスに乗車、張掖市内まで運賃は3元だ。14:20頃、終点で下車する。

張掖汽車南站

14:30頃、張掖汽車站近くのロータリーから3路のバスに乗車して汽車南站で下車する。
運賃は1元だ。14:45頃、南バスターミナルの張掖汽車南站に到着。

張掖汽車南站は南古、民楽など近郊のバスが多いが蘭州、西寧、敦煌など長距離バスも出ている。馬蹄寺へのバスが08:30に出ているので馬蹄寺への旅行客にとっては重要度が高い。

張掖汽車東站

14:55頃、9路のバスで汽車東站へ向かう。運賃は1元だ。15:20頃、汽車東站で下車する。東バスターミナルの張掖汽車東站は蘭州、金昌、山丹などの東部へのバスが出ているが一番利用客が少ないバスターミナルだ。まあ、利用価値はそれほど高くはなさそうだ。15:30頃、張掖汽車東站を離れユースホステルへ戻る。夕飯は牛肉麺(5元/約100円)と麻辣粉(5元/約100円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 10元 路線バス
合計 23元

鉄道で張掖→嘉峪関

09:30頃、ユースホステルをチェックアウトする。4路のバスに乗車する。運賃は1元。工商銀行で1路のバスに乗り換え張掖駅へ移動。運賃は1.5元で、10:15頃、張掖駅に到着する。

まずは切符売場でインターネットで予約購入した嘉峪関行きの切符を受け取る。行列はできていなかったが、おっちゃんが窓口のおばちゃんと戦闘中で5分ほど待つことに・・・。その間に自動発券機ではお姉ちゃんが楽勝でネットで予約購入した切符を受け取り去っていった。

自動発券機にパスポート読み取り機能があれば自分も待たずに済むのに・・・。画面に英語メニューがあるのに何故パスポート読み取り機能がないのだ!戦闘が終わりようやく切符を受け取り、いつもの切符と身分証確認、手荷物のX線検査を終えて待合室へ。身分証確認では駅員はパスポートの中身を確認せず。張掖では外国人はどうでもよいようだ。

今日は嘉峪関へ移動するが乗車する列車は、11:32発の宝鶏→アクス、K1661次で運賃は37.5元だが、座席は久しぶりにできれば避けたかった無座だ。無座は座席指定のない切符で良くいえば自由席、悪くいえば立ち席だ。

短距離の無座ならそれほど問題ないが、1000km、2000km以上の長距離夜行列車とかになると日本の大垣臨時夜行を遙かに上回るサバイバル仕様になるので体力、精神の両方を激しく消耗する。ある意味では中国の鉄道で最上級の切符だ。

11:20頃、改札が始まりホームで列車の到着を待つ。11:25頃、K1661次が1番ホームへ入線してきた。機関車は赤いHXD3Dだが、赤だからといって3倍の性能があるわけではない。

列車が到着し乗車するが、予想はしていたが荷物の置き場もないカオス状態だ。とりあえず車両連結部で嘉峪関まで中国人の行動観察をしながら過ごす。11:32に定刻通り列車が発車する。嘉峪関まで223km、2時間41分の移動だが、この民工列車はなかなかレベルが高い。

例えばカップ麺を食べ終わった後に容器をゴミ箱やゴミ袋に捨てるのだが中国人は容器の中にスープが残った状態でもゴミ箱やゴミ袋に捨てるのだ。中国人がスープを残すということはかなり不味いのか健康悪い成分でも入っているのだろうか?おかげでゴミ袋からスープが漏れ出て乗務員が掃除するのが大変だ。乗務員のおばちゃんがブチ切れながら掃除していた。日本の旅番組とかで紹介される中国とはずいぶん違う。この列車の場合は洗面台で麺が詰まらないようにスープを捨てるか、線路への垂れ流しのトイレへスープを捨てるべきであろう。

駅やバスターミナルの待合室や他の列車内でも同様の光景を頻繁に目撃することができるので、カップ麺の容器をスープが残ったままで捨てるというのは中国人の特徴のようだ。もしかしたら上流階級の中国人は違うかもしれないので、主に農民工の特徴かもしれない。まあ、もし海外でスープの入ったカップ麺の容器をゴミ箱に捨てているアジア人がいたら中国人の可能性が非常に高いだろう。そのうち日本でもよく見かける光景になるかも?

14:12に嘉峪関到着。嘉峪関駅での停車時間が長いので乗客はホームに降りてカップ麺などの食料を調達している。中国の駅ではホームに売店もあったりするが、基本はワゴンに商品を積んでホームの各所で待機しており、列車が到着するとカップ麺や飲み物、弁当の販売が始まる。

駅前で嘉峪関へ行く4路のバスに乗車する。運賃は1元で長距離バスターミナルの嘉峪関汽車站近くの社会矛盾大調解中心で下車する。何やら凄い名称のバス停だ!

嘉峪関での宿はeLongでバスターミナル近くの金葉賓館(金叶宾馆)を予約してあるのでそこへ向かう。ただし、問題があり外国人OKなのか分からない。武威で外人お断りを喰らっているのでちょっと心配だ。

15:10頃、バスターミナル斜め向かいの金葉賓館に到着する。レセプションでの登記は問題なくでき外国人OKであった。よく見るとレセプションに2つ星の表示がされている。
星付きホテルであった。あと、料金表がネットでの料金とは違っていた。部屋は1泊100元3人部屋で4泊なので400元支払う。今までで一番高いホテルだ!

で、肝心の部屋だがはっきり言って設備は古い。トイレ・シャワーは古めで、テレビはブラウン管だし・・・。部屋の広さは普通かな?まあ、立地条件はバスターミナルの斜め向かいなので申し分なしだ。3人部屋で1泊100元なので1人だと高いが3人なら十分安い。部屋の利用案内を見たら英語の案内があったので外国人OKのホテルであった。

で、何でわざわざ1泊100元もする馬鹿高いホテルに宿泊するのかというと、eLongのキャッシュバックがあるからだ。キャッシュバック対象の宿の宿泊日から30日以内に申請するとeLongのアカウントにキャッシュバックされるので次に利用するホテルが先払いの場合に溜まっているキャッシュバックで支払いができるのだ。

それで、今回は4泊予約してありキャッシュバックの金額は392元になる。支払った金額は400元でキャッシュバックが392元だと実質の宿泊費が8元になる。1泊2元になるということだ!中国でこんなうまい話は考えにくいのだが数日後に本当にキャッシュバックがあるかの結果がわかる。
(後日、本当にキャッシュバックされた)

16:00頃、嘉峪関汽車站を訪れバス情報を確認する。敦煌、トルファン、ウルムチ、蘭州などのバスがあり当然重要度は高い。路線図は撮影出来たが運賃時刻表は電光掲示板で目の前にバスターミナルのオバちゃんがおり因縁付けられそうな気配がするので撮影は断念。

遅めの昼食で牛肉麺(5元/約100円)を食べる。で、珍しく玉子付きであった。他の店だと牛肉麺は6元のところばかりだったので5元の店は嘉峪関だと貴重なようだ。昼食後は理髪店で髪を切る。10元(約200円)だ。

スーパーで黒ビール(1元/約20円)とコーンの缶詰(2元/約40円)の特売品を購入する。安い理由は消費期限が近いのと缶がボコボコになっているからだ。黒ビールは何やらコーヒーみたいな味でビールの味がしない。泡も少ないし本当にビールか?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12.5元
宿泊費 400元 1泊100元×4
バス 5.5元 路線バス
理髪 10元
合計 428元

世界文化遺産 嘉峪関

08:00頃、賓館を出て近くの市場で饅頭6個(4元/約80円)を買い込んで4路のバスで嘉峪関へ向かう。運賃は1元だ。08:30頃、嘉峪関のある終点の関城景区で下車する。嘉峪関は世界文化遺産に登録されている。入場料は繁忙期は120元だが閑散期で60元であった。

嘉峪関は万里の長城の西の端にある要塞で明の洪武5年(1372)に建設が始まり、嘉峪山の西麓に建設されたため嘉峪関と命名された。東の山海関より9年早い建設であった。嘉峪関が置かれた場所は南は雪に覆われた祁連山脈、北は起伏の激しい黒山に挟まれており、祁連山脈から黒山までの間は約30kmしかなく、河西回廊で最も狭まった場所で、「河西第一隘口」と称される。

明の征西大将軍の馮勝が河西回廊を明の支配下に置いた後に、この地で関の建設が始まり168年の時を経てシルクロードの要所に強固な要塞が完成した。嘉峪関は三重の城郭で守られ要塞の中に、さらに要塞があるという構造で防御に優れ難攻不落の要塞であった。

嘉峪関の中には関帝廟がある。

明の正徳元年(1506)の建立され明代、清代において河西回廊で最大規模の関帝廟であった。

廟内には関羽や赤兎馬にまつわる壁画があり、三国志の名馬面がみられる。現在の関帝廟は1998年に再建されたものである。

嘉峪関は閑散期で観光客が少ないので各所で修復工事が行われていた。夏の観光シーズンに向けての準備であろう。

09:50頃、嘉峪関楼に登る。嘉峪関楼は嘉峪関の西側の楼閣で、ここから西は嘉峪関の外になり、長城はなくなり狼煙台だけになる。シルクロードはここからさらに西へ続いておりキャラバン隊が敦煌、ハミ、トルファン、ウルムチへと向かった。

嘉峪関の外では観光客が楽しそうに記念撮影をしている。ポーズを決めて記念撮影しているので中国人だろう。あ、ここは中国だったな!

10:00頃、嘉峪関の西側に出る。

少し西に離れたところに清の嘉慶14年に建立された「天下雄関」の石碑がある。

ここから西は荒野が広がり、荒野の中を国道312号が西へと延びている。

10:15頃、嘉峪関から延びる西長城と呼ばれる万里の長城の沿って南へ約7kmの場所にある万里長城第一墩へ向かうが8年前の2007年に訪れたときと違い嘉峪関景区は柵に囲まれ国道へ出られないようになっていた。逃票対策と長城の保護の為のようだ。

しかし、少し歩く車両の出入口が開いており、そこから国道312号に出て万里長城第一墩への道へ入る。途中、万里の長城を貫く蘭新鉄路を貨物列車が通過していった。

11:40頃、万里長城第一墩の入口に到着する。

入場料は21元で、電動カートがあったのだが有料なので入口からさらに2kmほど歩いて行く。

12:00頃、万里長城第一墩に到着する。万里長城第一墩は別名を討賴河墩とも呼び、嘉峪関の両翼長城の南端に位置する墩台であり、明代の万里の長城最西端の墩台でもある。

長城第一墩は明の嘉靖18年(1539)に粛州兵備道の李涵により建設される。北の嘉峪関まで約7.5kmの距離があり、長城第一墩が位置するのは脇を流れる討賴河の高さ56mの崖の上である。12:35頃、万里長城第一墩を離れ嘉峪関へ向かう。

13:00頃、万里の長城と線路が交差する地点まで戻る。この線路は氷河のある鏡鉄山へ続く線路で2007年に訪れた時は非電化区間であったが、今回は電化区間になっていた。線路が万里の長城を突き抜けているのだが、線路には柵はない。万里の長城に柵があり登れないようにしてある。

通常は線路にも柵があるはずなのだが、旅客列車が1日1往復、残りは貨物列車という土田舎の路線なので柵は必要ないようだ。というか、周辺は荒野で人が住んでいないので柵は不要だな。すぐ近くに踏切があり監視員が常駐しており踏切は24時間閉じたままで、車が通る時だけ手動で開けてくれるという通常の踏切とは逆の動作になっている。

13:45頃、国道312号と蘭新鉄路の陸橋にやって来た。列車の撮影をしようと場所を探したら、明らかに撮影ポイントになる場所のフェンスが破られているのを見つける。どうやら中国にも鉄オタが存在するようだ。

ちょうどよい場所なので敗れたフェンスから貨物列車を撮影する。

蘭新鉄路は貨物列車は多いが旅客列車が少ないので1時間ほど陸橋で撮影をする。

14:50頃、再び嘉峪関へ向かう。車両用のゲートが開いたままなので、そこから景区へ入り嘉峪関へ歩いて行く。ゲートには誰も居ないので出入り自由だ。これだと逃票し放題じゃないのか?

15:20頃、嘉峪関に戻って来たが天気が徐々に悪くなってきた。

どうやら、黄砂のようだ。17:50頃、4路のバスで市内へ戻る。運賃は1元だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13元
バス 2元 路線バス
嘉峪関 60元
万里長城第一墩 21元
合計 96元

懸壁長城

07:30頃、4路のバスで関城景区へ向かう。運賃は1元で、07:50頃、関城景区に到着する。今日は嘉峪関の北7.5kmほどの場所にある懸壁長城へ向かう。天気は晴れだが昨日の黄砂の影響で遠くの祁連山脈はよく見えない。昨日の朝は雪山がはっきり見えたのだが・・・。

とりあえず道なりに北へと歩いていく。道路標識には懸壁長城があるので迷わずに行けそうだ。途中の分かれ道で左(北西)へと進んでいくと人民解放軍のトラックが隊列を組んで走り去っていく。

09:30頃、懸壁長城に到着する。入場料は21元だ。

懸壁長城は嘉峪関から北へ約7.5kmの場所に位置している。シルクロードと万里の長城が交差する場所であり、その歴史は明の嘉慶19年(1540)に粛州兵備道の李涵によって築かれたところから始まる。長城は黒山の山麓に築かれ鉄壁の懸空ともいわれ、懸壁長城と呼ばれるようになった。他にも険しい地形にあるため西部八達嶺とも称される。

懸壁長城は観光客は少なく静かでゆっくり見て廻ることができる。
黒山の山麓に沿って急勾配の懸壁長城を登っていく。長さは1kmほどでそれほど長くはないが階段がきつく疲れる。

長城を登っていると東側に人民解放軍の射撃場があり射撃訓練をしている。さきほどのトラックは射撃場へ向かっていたようだ。10:20頃、懸壁長城を離れる。

万里の長城に沿って嘉峪関を目指すが風が強くなり砂埃が酷い。

長城に沿って歩いていると途中で長城が消滅していた。そのまま南へ歩くと嘉峪関が見えてきた。昼頃、嘉峪関に到着し、4路のバスで市内へ戻る。運賃は1元。

HDDデータ吹っ飛ぶ

ホテルへ戻ってHPのノートPCをいじっていると何やら調子が悪い。以前から動作が不安定で怪しいとは思っていたが1年近くOSの再インストールをしていないので調子が悪くても当然だろう。

仕方がないのでOSをリカバリーすることにするが、リカバリーの途中でエラーが出てリカバリーに失敗してしまう。再度リカバリーを試みても復旧せずPCが再起不能に・・・。
これは緊急事態だ!HDDの中には画像データやWEBサイトのデータとかが入っているのだ。いろいろ試してもエラーが出て復旧しない。

このままでは旅が続けられないので急遽予定変更で日本へ戻ってノートPCを直すことにする。17:00頃、嘉峪関駅へ行き明後日の上海行きの切符を購入する。賓館へ戻ってからは上海→大阪のフェリーの予約や補給物資をアマゾンで購入したりと忙しい。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 4元 路線バス
懸壁長城 21元
鉄道 542.5元 嘉峪関→上海 硬臥
合計 582.5元

シルクロード旅行記2015 鉄道で河西回廊の武威へ

※HDDデータ消失により画像は一部のみになります

西寧→蘭州

07:10頃、ユースホステルをチェックアウトし十一中のバス停から16路のバスに乗車して西寧駅へ向かう。運賃は1元だ。今日の天気は曇りで寒い。今日は西寧から蘭州へ移動するが、清明節で民族大移動が発生する。まあ、5月1日の労働節の民族大移動と比べると大したことはない。清明節は日本でいえばお盆とかに相当する祝日なので基本的には墓参りに出かける人が多い。

07:40頃、西寧駅に到着する。朝の時間帯なので武警はまだ警備についていない。まずは入口で切符と身分証の確認、荷物のX線検査を受けて待合室へ移動する。西寧駅の待合室は一言でいうと巨大だ。北京南駅のようにでかい待合室、改札口には自動改札機が導入されており、まさに最新設備の駅だ。

でも、最新設備の駅に農民工のおっちゃんたちがいたりして待合室はかなりアンバランスだ。肥料袋、天秤棒、バケツは・・・。おまけにおっちゃんたちは床に痰吐いているし・・・。想定している客層と実際の客層は合っているのだろうか?

今回、蘭州まで乗車するのはラサ→重慶北を結ぶT224次で青海チベット鉄道の車両なのでこの列車を選んだ。09:18発で蘭州までは2時間53分、216kmの旅で運賃は硬座で32.5元だ。待合室で1時間ほど待機となるが、清明節で臨時列車が増発されていたので駅は混雑していると思ったのだが意外にも空いていた。

09:00頃、改札が始まり、今回は西寧からの乗客が少なかったので乗車バトルの発生はなかったが、農民工のおっちゃんたちは自動改札機を使ったことがないようで切符を自動改札機に通さずバスのICカードと同じように改札機にタッチしている。磁気切符は、それでは通れないのだが・・・。待合室の放送で青色の切符は改札機に差し込むように言っているのだが聞いていないようだ。

ホームへ降りて列車へ乗車するが乗車口では切符だけでなく身分証確認が行われていた。09:18に定刻通り発車して蘭州へ向かう。車内は一見すると綺麗なのだが、床やトイレがかなり傷んでいる。2006年夏に青海チベット鉄道の運行が開始されて8年以上経つので経年劣化が進んでいるようだ。あまりメンテナンスはしていないのか?

蘭州へ到着するまでGPSを試してみる。西安→西寧のZ273次での移動時に25Tの車内でGPSが使えなかったので、同じ25Tの車両なのでGPSが使えるかの確認だ。同じ25Tといっても、こちらはタングラ峠を越える高地仕様なので別物だが・・・。

で、GPSを試してみたら問題なく信号を受信して使用できた。2009年にラサへ行ったときはGPSが全くだめだったのだが、この車両では使えている。これは一体どういうことだ?
やはり窓ガラスが怪しい。使用している窓ガラスに何かあるようだ。11:46に蘭州到着。

まずはbooking.comで予約しておいた蘭州河馬公園青年旅舎(兰州河马公园青年旅舍/Hippo Park Youth Hostel)へ向かわなければならない。五泉山公園の近くというのは分かっているので、バスで五泉広場まで行けばよいのだが、とりあえず駅前通り(火車西路)を西へ歩いていく。

13:00頃、五泉広場に到着して5分ほど歩き、五泉派出所を過ぎたところで派出所と超市の間にあるアパートの駐車場へ入ると予約確認書にあった住所に到着。やっぱり予想はしていたがアパートの一室をゲストハウスにしているようだ。看板が出ていないので看板ぐらい出しておかないと外国人は辿り着くのが難しいぞ!

で、予約確認書には何階なのか表記されていなかったので電話して聞いてみたら2階ということで、13:10頃、蘭州河馬公園青年旅舎に到着する。アパート自体は結構年数が経過していそうだが、ユースホステルは2015年の今年に開業したばかりなので内装は新しい。
部屋は8人ドミトリー、1泊40元で3泊する事にする。周辺にはコンビニ、スーパーから牛肉麺の店まで一通り揃っている。

14:00頃、五泉広場へ行き139路のバスに乗車して、14:40頃、中山橋で下車する。運賃は1元だ。

日曜日なので黄河に架かる中山橋は観光客でにぎわっている。中山橋を渡り、14:50頃、白塔山公園に到着する。

白塔山公園の頂上には白塔寺がある。

山を登って行くと眼下に黄河と蘭州の街が一望できる。

法雨寺

山の中腹には法雨寺があり、参拝客で賑わっている。

法雨寺は清の乾隆年間に建立された寺院だ。

白塔寺

15:40頃、白塔寺に到着するが工事中で境内へは入れず。白塔寺はチベット仏教寺院で明の正統13年(1448)に鎮守甘粛内監の劉永誠が白塔古刹遺シの上に白塔寺を再建し、清の康煕55ー61年(1716ー1722)に甘粛巡撫の綽奇興が修復する。寺には高さ18mの白塔がある。

山を降りて行くと地元民が爺ちゃんたちが生演奏でカラオケをやっている。これは中国の大きな公園だとよく見かける光景だ。17:00頃、中山橋のバス停から15路のバスで五泉広場へ戻る。運賃は1元だ。

17:30頃、夕飯に牛肉麺(6元/約120円)を食べる。蘭州といえば牛肉麺だ。蘭州に来たからには牛肉麺を食べて置かなければならない。ユースホステルに戻るが同じドミトリーのおっちゃんの痰吐きが酷い。おっちゃんはノートPCを持っていたりして結構凄いのだが、中身が農民工のおっちゃんであった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
宿泊費 120元 1泊40元×3
バス 3元 路線バス
合計 135元

蘭州→永登→連城

朝から雨が降っている天気予報だと1日曇りなのだが・・・。おまけに同じドミトリーのおっちゃんは朝から痰吐き全開で、こちらは朝から精神的にやられっぱなしだ。痰吐きのおっちゃんと関わりたくないので雨が降っていても外へ出かける。というか、外へ避難だ。まあ、外でも痰吐きに遭遇するので意味ないのだが・・・。

で、外へ出ようとするが扉が開かない。鍵を開けようとしても、何故か内側なのに鍵穴がある。どうやら室内なのに鍵で扉を開けなければならない。老板に鍵を開けてもらい外へ出る。

鍵が掛かった状態で火事になったら逃げられないな・・・。雨が降っているが今日は昨秋に行こうとして失敗した連城の魯土司衙門旧址に再挑戦する。07:50頃、五泉広場から18路バスに乗車して西バスターミナルのある公交集団で下車する。
運賃は1元だ。

08:15頃、西バスターミナルの蘭州汽車西站に到着するが、連城行きのバスが、ちょうど08:15発で逃してしまう。仕方がないので永登行きのバスに乗車する。運賃は27元だ。

08:45頃、バスが発車する。2時間ぐらいで永登に到着だろうか?蘭州を出ると高速道路に入りバスは爆走しながら北西へ向かう。

10:30頃、永登汽車站に到着するがバスターミナルには古い時刻表しかなく、窓口ではチケットの販売はしておらず、運賃や発車時刻はバスの運ちゃんや車掌のおばちゃんに直接聞かなければならなかった。永登は上級者向けのバスターミナルのようだ。

連城行きのバスは11:30発車で運賃は15元だ。11:30になりバスが発車するが乗客は自分を含め5人のみだ。なので、途中で客を乗せながら走る。

魯土司衙門旧址

14:10頃、連城に到着。天気は雨から曇りに変わっていた。連城はバスターミナルがないようで連城の中心で降ろされる。ちょうど降ろされた場所に魯土司衙門旧址の看板が出ており、そのまま南へ200mほど歩いて魯土司衙門旧址に到着する。

入場料は20元だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。

魯土司衙門旧址は中国に現存する明清代の土司庄園で最大規模になる。土司とは古代中国における辺境少数民族の有力豪族に授けられた世襲制の官職であり、中国の王朝が土司を通じて間接統治をする仕組みになる。簡単に言えば朝貢の一つともいえる。

そして、魯土司衙門旧址は魯氏の邸宅になり、明の洪武3年(1370)に建設され土地面積は50000平方メートル、建築面積は10000平方メートルになり、現在残っている土地面積は40000平方メートル、建築面積は9000平方メートルになる。建築様式は北京の王公府第を模して建設され「西部小故宮」とも称される。

この連城の魯土司は各地の土司の中で最高の位を持ち、正三品の官位になる。魯土司は明の永楽年間に武功を挙げ永楽帝から魯の姓を賜り19代に渡り世襲してきたが、清朝から中華民国になり土司が廃止され、国共内戦を経て中華人民共和国が成立すると最後の魯氏は人民法廷で死刑となる。まあ、粛清されたということか?

現在は邸宅が保存され博物館となっている。入口にはゲートがあり勝手に入れないようになっているのだが、景観が損なわれているような・・・。

門には絵が残っているがかなり傷んでいる。よく言えば古さが感じられる。

ここは大堂で裁判が行われていた場所。

清代の法廷を再現している。

建物は残っているが調度品は一切残っていないので、魯氏が死刑になった時あたりで全て没収されたか略奪されたのだろう。

残っている建物はかなり傷んでおり床が抜けそうな場所もあるほどだ。修復するとなると多額の予算をつぎ込まないとダメだろうな。でも、修復となると観光開発も始まるのだろう。

魯氏の位牌があったりするけど、この辺は新しく作られた物だろう。

16:00頃、海石湾行きのバスに乗車する。連城を出たところで運賃徴収のおばちゃんが乗り込んで来るが、おばちゃん何言ってるのかわからない。運賃徴収しているで、とりあえず20元札出しておく。お釣りが13元返ってきたので運賃は7元のようだ。

海石湾へ向かう途中で蘭州→連城のバスと複数回すれ違う。蘭州の西バスターミナルからはこれほど運行されていないのだが・・・。そして、1台のバスに蘭州東部の表示が・・・。どうやら東バスターミナルからも連城行きが運行されていたようだ。これなら最初から東バスターミナルへ行けばよかった。

17:15頃、窑街に到着し海石湾行きのバス乗り換えになる。さっき払った7元は窑街までの運賃であった。海石湾行きのバスは運賃5元であった。これなら窑街から蘭州行きのバスに乗車した方がよかったかな?

17:50頃、海石湾のバスターミナルである紅古区汽車站に到着する。連城へ行くのにやたらと時間、労力、金を費やした。やはり一番よいのは蘭州から直通バスに乗車だ。17:55頃、紅古区汽車站から蘭州行きのバスに乗車する。運賃は25元だ。19:50頃、西バスターミナルの蘭州汽車西站に到着する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
バス 27元 蘭州→永登
バス 15元 永登→連城
バス 7元 連城→窑街
バス 5元 窑街→海石湾
バス 2元 路線バス
鉄道 46.5元 蘭州→武威
合計 109.5元

中山橋と黄河

07:30頃、起床する。今日の天気は昨日と違って晴れだ。08:00頃、五泉広場から15路のバスに乗車して中山橋で下車する。運賃は1元。

朝の中山橋と黄河を見物して、137路のバスに乗車して七里河橋で下車する。運賃は1元。

甘粛省博物館

09:30頃、甘粛省博物館に到着、入場料は無料なので窓口でパスポートを提示して入場券を受け取り見学する。

化石やシルクロードに関連した展示から赤い展示内容まであるが、シルクロードに関する展示をみておけば十分かな?ある意味で赤い展示も必見だろうか?

この辺はシルクロードの展示で絹製品や陶器。

シルクロード遺跡から出土した壁画。

経典や西夏時代に印刷された西夏文字の活字印刷物。

通常なら抗日戦争の展示になるのだが甘粛省では国民党軍との戦いが全面に出されている。

11:10頃、甘粛省博物館を出て七里河橋のバス停から137路のバスで蘭州駅へ移動する。運賃は1元。12:10頃、蘭州駅に到着し切符売場で昨晩インターネットで予約購入した明日の武威行きの切符を受け取るが窓口には相変わらずの行列・・・。

自動券売機やネット予約の発券機には行列はなく待ち時間なしだ。二代身分証を持っているのに何故わざわざ行列に並んで切符を購入する?おまけに窓口のおばちゃんに喧嘩売って別の窓口へ行くおっちゃんもいたりするし・・・。

こちらは自動券売機や発券機の操作方法はわかっているのだが、パスポート読取り機能がついていないので発券出来ず・・・。おまけに何故か外国人使用不可なのに自動券売機や発券機には英語メニューがある。どう考えてもアホだろ!チャイナクオリティの代表格と呼べるシロモノだ。切符受け取り後は昼食に牛肉麺(6元/約120円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
バス 3元
日用品 5.5元 歯磨き粉
ATM手数料 12.5元
合計 36元

鉄道で蘭州→武威

06:15頃、ユースホステルを出て五泉広場のバス停から33路のバスで蘭州駅へ向かう。
運賃は1元。06:35頃、蘭州駅に到着し、切符と身分証確認、手荷物のX線検査を済まして待合室へ移動する。

朝の時間帯なので待合室は空いておるが、ゴミ箱に痰を吐いているおっちゃんはいる。当然ながら手鼻をかんでいるのもいる。人が少なくてもこの手のおっちゃんは必ずどこにでもいるようだ。

今日はZ6201次、蘭州→武威に乗車する。座席は硬座、運賃は46.5元、303kmの道のりだ。

06:50頃、改札が始まるが乗客が少ないので乗車バトルは発生しなかったが、乗客は自動改札機に慣れていないせいで混雑している。自分は誰も使っていなかった自動改札機を通って先に行く。中国の自動改札機は日本のとは違って反応がやたらと遅い。切符を入れて1-2秒待たないと切符が出てこないし、切符を取らないと扉が開かない。

それにしても乗客たちは誰も通っていない自動改札機があるのに何故わざわざ行列のできている自動改札機に並ぶ?列車に乗車して発車時間を待つだけだが発車まで20分ほど時間があるので撮影に出かける。

先頭の機関車は韶山7型のSS7Eだ。そして、客車は25Tなのだが行先票を見ると、この編成は蘭州-武威を1日2往復だけしかしていない。おまけに午前の1往復は停車駅なしで蘭州-武威を運行している。まさに途中駅なしの直達特快のZ列車なのだが、この短距離では意味がないような・・・。

さらに車両の25Tはまだ新しく乗客も少なく自分の乗車している車両は乗車率は5割ぐらいで空席が目立つ。後ろの方の車両は乗客がおらず空車の気配すらする。これならわざわざ25Tの新車を投入せずに22とかのボロ車両で十分ではないだろうか?この編成は絶対に赤字だろう。

07:18に3分遅れで蘭州を発車する。武威には10:18到着予定だ。蘭州を発車したのはよいがノロノロ運転で07:36頃に新しく建設中の蘭州西駅を通過する。これだと最高速度160km/hの25Tは宝の持ち腐れだ。

それと、GPSを試してみたらこの25Tの編成では問題なく測位でき使えた。08:15頃、列車の速度が上がり始め150km/h以上になった。ようやく、25T本来の性能を発揮し始める。

08:50頃、外の景色が変わり始め、外には雪が積もっている・・・。蘭州を出たときは曇りだったのだが、どうやら雪が降っているようだ。天祝を通過すると完全に雪景色となる。天祝は標高2400m以上の高地なので4月でも雪が降り積もっている。これだと武威の天気が心配だ。この後の張掖、嘉峪関、敦煌もどうなっているのか・・・。

山岳区間に入りトンネルが多くなるが標高が下がり始め標高2000m以下まで降りてきた。この頃になると雪は見えなくなり天気晴れで青空が見える。さっきまで天気を心配していたが問題なさそうだ。

定刻より7分早く10:11頃、武威に到着する。武威駅は市街地の南に位置しており、eLongで予約しておいた龍辰賓館(龙辰宾馆)は市街地にあるので、まずは駅前から1路のバスに乗車して客運中心で下車して南関西路を西へ歩く。

龍辰賓館に到着するが外人お断りの宿であった。老板の話だと規制が厳しいらしい。仕方がないので他を探すが招待所とかは撃沈しそうな気配がするのでそこそこの賓館を探してみる。

客運中心の南にある宗泰賓館(宗泰宾馆)で聞いてみたらトイレ共同の69元の部屋があるということで2泊することにする。外国人お断りか心配であったがとりあえず大丈夫であった。でも、明日の朝になるまでは油断できない。とりあえず、寝床は確保したので、まずはバスターミナルの武威客運中心へ行きバスの状況を確認する。

武威のバスターミナル

武威客運中心は長距離バスターミナルなので蘭州、敦煌、天水などへのバスが出ている。客運中心から東へ1分ほどの所にあるのが武威市公用型汽車站で、ここは周辺の農村へのバスが出ている。天梯山石窟へ行く哈渓鎮へのバスもここから出ている。

海藏公園

12:10頃、客運中心近くから5路のバスに乗車する。運賃は1元で金沙郷へ向かう。ロンリープラネットによれば金沙郷には古刹の海藏寺があり、それっぽい公園の前で下車する。

海藏公園の入場料は2元で公園の北門を出ると海藏寺の山門だ。海藏公園には涼州区県級文物保護単位の袁克子老宅と天仙宮があるが、袁克子老宅は非公開で天仙宮だけ見物できる。天仙宮は道教寺院で財神廟とも呼ばれている。

海藏寺

12:45頃、海藏公園の北門を出て海藏寺に到着する。

入場券売場があったのだが誰もいないので、そのまま見物する。

海藏寺は晋代に建立され1700年以上の歴史がある河西回廊の古刹だ。宋、元、明、清に渡り修復が繰り返されてきた。明の成化年間に大規模な修復があり現存する建物の大部分が明代に建てられたものである。

元朝の時にチベット仏教サキャ派サキャ・パンディタが涼州を訪れた時に海藏寺など涼州四大寺に修繕資金を寄付しており、これによりチベット仏教寺院になるが、現在はチベット仏教に関係する建物が見当たらないので仏教寺院のようだ。

南城門

13:30頃、海藏公園を出て5路のバスで市内へ戻る。運賃は1元で西涼汽車站で下車する。14:00頃、新西涼客運站に到着するが廃墟しかなかった。バスターミナルはなくなっていた。14:15頃、8路のバスで南城門の近くに到着する。

ここが武威で一番賑やかな場所のようで復元された涼州の城門がある。

西夏博物館

14:40頃、西夏博物館に到着。

西夏王国に文物を収蔵している博物館で入場料は無料だ。

規模は大きくないが西夏専門の博物館なので興味のある人は楽しめるだろう。

武威文廟

西夏博物館の北隣にあるのが孔子を祀る武威文廟だ。

入場料は30元で、武威文廟は涼州最大の文廟だ。

武威文廟は明の正統2-4年(1437-1439)に建立され「隴右学宮之冠」とも称され、儒学院、孔廟、文昌宮の三部分からなる。

15:30頃、武威文廟を離れる。

大雲寺

16:10頃、大雲寺に到着する。

大雲寺は西夏王国の護国寺であった。入場料は5元だが正直言って5元の価値はなく、僧侶はおらず一応博物館で見所は鐘楼だが、ただの荒れ寺であった。

鐘楼には古鐘が残っている。

周辺地域が再開発中なので観光用の寺に再開発しそうな雰囲気だ。

鳩摩羅什寺

16:45頃、鳩摩羅什寺に到着する。ここは入場料無料なので助かる。

鳩摩羅什寺は涼州最古の仏教寺院であり、東晋から後涼(38-403)にかけて建立され鳩摩羅什が17年に渡りこの地で経典の翻訳に従事した。

現在の寺は再建されたもので古い建物は残っておらず、新たに観光開発中であった。

数年後には仏教テーマパークになりそうな雰囲気が・・・。
17:10頃、鳩摩羅什寺を離れる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15元
宿泊費 138元 1泊69元×2
バス 5元 路線バス
海藏公園 2元
武威文廟 30元
大雲寺 5元
合計 195元

武威→天梯山石窟

朝から隣の部屋から痰吐きの音が頻繁に響いている。そして、廊下からも痰吐きの痰吐きの音が響く。ウンコしにトイレへ行くとすでにウンコやり逃げされているし・・・。何で中国人はウンコ流さないんだ?賓館の設備はそこそこよいのだが客層がおサルさんや北京原人になっているようだ。

07:30頃、武威市公用型汽車站へ行き哈溪行きのバスに乗車する。今日は武威から南50kmの場所にある天梯山石窟へ向かう。天梯山石窟へ行くのが武威での最大の目的である。天気は晴れで遠出には条件がよい。

07:50頃、バスが発車して客を拾いながら哈溪へ向かう。運賃は10元(約200円)だ。一番前の席に座っているので景色は文句なしでシルクロードの景色が広がっている。事故った時は地獄へ一番乗りの席だろうけど・・・。

09:15頃、天梯山石窟との分かれ道の天梯山路口で下車する。標高2000mほどの場所で気温はかなり低く周辺には雪が積もっている。

ここから約2km歩くと天梯山石窟の入口に到着する。

目の前に見える黄羊河水庫のダム湖を見ながら天梯山石窟への道を歩いて行く。

09:50頃、天梯山石窟に到着する。入場料は30元(約600円)だが陝西旅游年票を使い無料で見物する。天梯山石窟は観光客があまり訪れないようで、管理人のお姉ちゃんが無料で案内をしてくれた。

まずは天梯山石窟陳列館を見学して、天梯山石窟へ向かう。石窟は1958年にダムの黄羊河水庫が建設されたときに一部がダム湖に水没するため壁画や石仏の移設工事が行われた。石窟から取り出された壁画や石仏は蘭州の甘粛省博物館と敦煌に移設され保管、展示されている。そのため現在、見学できる石窟は第13号窟の一つのみである。

石窟の入口は扉で閉ざされており管理人のお姉ちゃんが扉を開ける。盗掘などによる破壊から守るためだろうか警備は厳重で観光客が来たときだけ扉が開かれ普段は鍵を掛けた状態だそうだ。トンネルとダム湖の桟道を通り石窟に到着する。

石窟には唐代に作られた高さ28mの釈迦仏があるが、頭部は文化大革命で破壊され現在ある釈迦仏の頭部は復元されたものということであった。

そして、釈迦仏はダム湖の水による浸食を防ぐために周囲に堰を作り保護されている。

天梯山石窟はシルクロード遺跡のひとつで敦煌の莫高窟、天水の麦積山石窟、蘭州の炳霊寺石窟などの仏教石窟の仲間といってもよい。

五胡十六国北涼から明代にかけて造営された石窟で唐代に作られた高さ28mの釈迦仏のある石窟が最大のもので現在唯一見学ができる石窟の第13号窟だ。敦煌莫高窟ほどではないが河西回廊を代表する仏教石窟だ。

第13号窟から更に奥へ桟道が続いているが、この先は非公開となっており立ち入ることは出来ない。現在は第13号窟と背後に広がる黄羊河水庫の景色のみ見ることが出来る。

10:50頃、天梯山石窟を離れ来た道を戻る。11:20頃、天梯山路口に到着して武威へ戻るバスを待ち、11:25頃、武威行きのバスに乗車する。運賃は10元(約200円)だ。バスは山道を100km/h以上で爆走して武威へ向かい運転がかなり乱暴だ。

12:30頃、武威駅の近くまで戻ってきた。信号待ちでバスが停車しているとすぐ近くで新バスターミナルが建設中であった。12:35頃、武威市公用型汽車站に到着し賓館に戻るが予定より早く武威での目的が達成してしまったので午後は部屋に籠もるかと考えたが、賓館のチェックアウト時間が13:00になっているので予定変更で張掖へ移動可能だ。賓館の伝票も元々は2泊のはずなのだが、1泊になっているのでこのままチェックアウトして張掖へ向かうことにする。

鉄道で武威→張掖

12:55頃、賓館をチェックアウトして、13:00頃、客運中心のバス停から17路のバスに乗車して武威駅へ向かう。運賃は1元(約20円)だ。ちなみに17路のバスは武威駅と武威南駅を結ぶ路線だ。

13:05頃、武威駅に到着し切符売場へ向かう。張掖行きの切符を購入する。購入できたのは14:05発、蘭州→張掖のZ6207次、席は硬座で40.5元(約810円)だ。

発車1時間前でも硬座の切符が購入できたので混雑していないのだろう。まあ、運行区間が半端なので需要がないのだろう。朝から何も食べていないので駅前広場で小餅(1元/約20円)を2つ購入する。

13:25頃、切符と身分証確認、手荷物のX線検査を終えて待合室へ。13:50頃にホームへ移動するが切符の確認はなかったので改札なしであった。13:56頃、Z6207次が到着する。

乗客がそれほどいないので乗車バトル無しで問題なく乗車する。定刻より1分早い14:04に列車が発車する。張掖までは244km、2時間半の移動になる。車内は予想通り混雑しておらず空席はあるが乗車率は9割ぐらいだろうか?14:43頃、金昌に到着するが、ここでかなりの乗客が下車して乗車率は5割ぐらいになる。14:46頃、金昌を発車して荒野を走っていきシルクロードの雰囲気が出てくる。

16:10頃、山丹に到着するが目の前に軍用車両を乗せた貨物列車が停車している。トラックとかはそのまま乗せられているが一部の車両はカバーが掛けられている。一体何が隠れているのかな?

山丹を出ると万里の長城と平行して張掖へ向かう。車窓から万里の長城が見えるのでシルクロードを西へ進んでいるのが実感できる。16:41頃、張掖に到着する。

駅前から1路のバスに乗車するのだが誰も並ばないカオス状態なのでバスを3本見送って空いてくるのを待つ。バス乗り場はバスが到着すると大混乱だ。ちゃんと並べよ!空いてきて確実に座れるようになってから乗車する。運賃は1.5元で工商銀行で下車し4路のバスに乗り換える。運賃は1元で、18:00頃、化肥廠(化肥厂)で下車する。

さらに道なりに1-2分歩いてユースホステルの張掖七彩丹霞国際青年旅舍(张掖七彩丹霞国际青年旅舍/Zhangye Qicai Danxia International Youth Hostel)に到着する。部屋は4人ドミトリーで1泊25元(会員料金)だ。

部屋には先客でスイス人がおり夕飯を一緒に食べに行こうと誘われ出かける。近くのスイス人行きつけの食堂で麻辣麺(5元/約100円)を食べるが英語の出来ない自分はスイス人との会話に苦戦する。スイス人は英語、ドイツ語、フランス語など複数の言語が話せるから凄い。スイス人は西寧や敦煌へ行ってきたようで張掖には丹霞地形を見るために来たそうだ。丹霞地形は見たほうがいいらしい。これはちょっと調べる必要があるな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.6元
宿泊費 75元 1泊×3
バス 20元 武威↔天梯山路口
バス 1元
鉄道 40.5元 武威→張掖
合計 150.1元

シルクロード旅行記2015 鉄道で西安から西寧・青海省ダライ・ラマの故郷へ

四川省から西安到着

日付が変わった頃、ようやくエアコンの温度を下げたようで涼しくなってっきた。裸族もいなくなり普通の民工列車になった。深夜になると通路で寝ている乗客がいたり、寝ている乗客のことは考えずにスマートフォンでイヤホンせずにドラマを見ている乗客や賭けトランプに興じている乗客がいたりするのでかなりのサバイバル環境であることには変わりない。

06:15頃、宝鶏に到着する。ここでかなりの乗客が下車する。どうやら、ウルムチ行きの列車に乗り換えるようだ。06:28に列車が発車する。

08:43、西安到着。まずは切符売場でインターネットで予約購入しておいた4月2日の西安→西寧の切符を受け取る。

続いてバス停へ向かうがおサルさんが多く乗車バトルが各所で発生している。並べよ!09:15頃、乗車バトルで103路のバスに乗車する。乗車バトルは何とかくぐり抜け座席を確保したが、目の前のおっちゃんが頻繁にゲップをしている。朝から精神的打撃が大きい。玉祥門で下車する。ICカードで運賃は0.5元だ。

秦園青年旅舍(Warriors Youth Hostel)

09:50頃、Booking.comで予約しておいた秦園青年旅舍(秦园青年旅舍/Warriors Youth Hostel)に到着する。

部屋は8人ドミトリーで1泊25元だ。地下室のドミトリーであるがWi-Fiは使えるし、共同のトイレ・シャワーも許容範囲内で料金を考えると十分な設備だ。

陕西旅游年票を購入

10:15頃、ユースホステルを出て陕西旅游年票一卡通の購入に出かける。去年購入した店へ行ってみると、煉瓦の壁で覆われており再開発で閉店していた。仕方がないのでその辺を探していると超市で「旅游年票」の文字を発見!店のおっちゃんに聞いてみたら在庫があったので購入する。

値段は98元だ。これがあれば西安市内の主だった観光地が無料もしくは割引料金で見物できる。陝西省以外の観光地でも無料で見られる所があるので持っていて損のない一枚だ。

西安での目的のひとつは旅游年票の購入なので、今日はユースホステルへ戻り洗濯と靴を洗う。靴が臭ってきており、このまま悪臭を放っているとドミトリーを追い出される可能性があるので靴を徹底的に洗う!靴が乾くまでは事実上行動不能なので西安では情報収集と物資補給のみかな?

本日の出費
項目 金額 備考
食費 22.2元
宿泊費 75元 1泊25元×3
バス 0.5元
陕西旅游年票一卡通 98元
合計 195.7元

鐘楼書店でロンリープラネットを購入

昨日洗った靴が乾くまで行動不能なので、昼頃にサンダルで鐘楼へ向かう。鐘楼の東200-300mの場所に新華書店の系列店である鐘楼書店があり、ガイドブックを立ち読みして情報収集をする。

地球の歩き方を列車のトイレで便器へ落下という事故をやらかして、紙媒体での西域へのガイドブックがないのでロンリープラネットを探す。今後の計画についてはシルクロードを西へ進み新疆ウイグル自治区のウルムチ、トルファン、カシュガル、そして、パミール高原のタシュクルガンを目指す。

そのため、Lonely Planet:丝绸之路を購入する。定価は69元だ。新華書店は店員の態度が悪いので本当は購入したくなかったのだが、かといってアマゾンだと値段が安くても日本みたいに翌日や翌々日到着というのは期待できないので、仕方なく購入した。

これで、物資補給は完了し、あとは靴が乾くのを待つだけだ。サンダルでは遠出できないし格好がみっともない。中国でおばちゃんがパジャマで出歩いているのと似たようなものだろう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 30元
ロンリープラネット丝绸之路 69元
合計 99元

雨で動けず

一昨日洗った靴がまだ乾かず今日も遠出ができない。09:30頃、サンダルで外へ出るが天気は曇りで雨が降りそうな気配だ。近くの安定門まで行ってみたものの雨が降り始めたのでユースホステルへ戻り部屋で大人しくする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
合計 23元

鉄道で陝西省→青海省

西安駅

※HDDデータが吹き飛んだために画像はございません!
05:45頃、起床して出発準備を整える。今日から新彊ウイグル自治区のウルムチ、カシュガル、ホータンを目指して鉄道でのシルクロード旅行の開始である。計画では天山北路、天山南路、西域南道を巡る。

06:15頃、ユースホステルをチェックアウトする。雨はやんでいるが天気は曇りだ。sa金橋のバス停から103路のバスで西安駅へ向かう。運賃はICカードで0.5元だ。朝の通勤ラッシュが始まる前なので道路は空いており、06:50頃、西安駅に到着する。

入口でいつもの切符と身分証確認、荷物のX線検査を受けて待合室へはいるが駅員はパスポートの中身までは確認せずだ。外国人には関わりたくないのか?それとも外国人はどうでもよいということか?待合室に入るが改札口はすでに列ができている。これから乗車するのは、07:30発の西寧行きZ273次だ。今回初めてZ列車に乗車するのだが、正直言ってあまり鉄分補給にはならない。

直達特快のZ列車は2004年頃に登場した当時は特快のT列車より上の最上級の列車で、始発駅から終点まで停車駅なしのノンス トップもしくは停車駅1駅のみで、夜発車で翌朝到着といったダイヤで北京-上海などの大都市間を結んでおり、主な客層は金持ちやビジネスマンであり、日本 でいえばブルートレイン+ビジネス特急みたいな感じかな。当時は最上級の列車であったが、現在は途中の停車駅が増えて直達特快とはいえないダイヤで特快のT列車と同等の扱いになっている。

Z273次も西寧まで停車駅がいくつもあり隴西とかの田舎駅にも停車する。これでは快速のK列車と同等といってもいいぐらいだ。はっきりいってZ列車の存在価値がなくなりつつある。そして、改札口には発車時刻遅延の表示が・・・。15分遅れの07:45発のようだ。

07:38に改札が始まるが、これだと発車時間がさらに遅れるような・・・。改札口の乗車バトルを突破して乗車するが、すでに荷物棚は一杯だ。しかし、座席下に荷物を置くのは避けなければならない。座席下はガキの小便やおサルさんたちの痰、手鼻などで汚染される可能性が高い。荷物棚にカップ麺が置かれている場所を見つけカップ麺をどけてバックパックの置き場を確保する。

バックパックを荷物棚に載せている間に列車が発車する。07:30発が予想通りさらに遅れて29分遅れの07:59の発車であった。終点の西寧までは892km、約10時間の旅だ。定刻通りなら17:40に西寧到着だが約30分の遅れは取り戻せるか?まあ、蘭州あたりの停車時間を削れば楽勝だろうな。Z列車なので車両は25Tで最高速度160km/hまで出せるので停車時間を削る以外でも十分遅れは取り戻せるだろう。

西寧到着まで乗り鉄が十分楽しめると思ったのだが、GPSの感度が悪く測位できない。
これでは現在位置や速度がわからない。25Gとかの他の車両ではGPSが問題なく使えたのだが、25TだとGPSの信号が受信できない。

2009年に青海チベット鉄道でラサへ行ったときも25Tの車両でGPSが使えなかった。どうも、25Tの車両はGPSの電波を通さない仕様のようだ。窓ガラスも25Gとかとは別物を使用しているようだ。これは意図的にGPSが使えないようにしているのか?それとも偶然使えないだけか?

宝鶏に09:35頃到着する。ホームに降りてGPSを試してみると問題なく測位できた。そして、発車間近になり乗車するが、車内では信号ロストでGPSは使えなかった。やはり、25TはGPSの電波を通さない仕様のようだ。

09:45頃、列車が発車するが、30分遅れでの運行だ。宝鶏を出発して徐々に山が多くなりトンネルの区間が多くなってきた。曇りだった天気は晴れに変わり風景も徐々に変わってくる。11:00に天水到着。

天水はシルクロード遺跡で世界遺産の麦積山石窟や三国志遺跡の街亭古戦場などがあるが今回は素通りする。11:05に列車が天水を発車する。12:00頃、盒飯の車内販売が始まる。値段は、いつもの通りで20元(約400円)のボッタクリ価格だ。日本のコンビニ弁当と大して変わらないのに20元は高い。

この頃になると外の風景は乾燥地帯に変わり山に木は生えておらず西域の風景になってきた。12:33に隴西到着。12:38頃、隴西を発車する。

この時に意外なことに気がつく。客車の乗降口でGPSを試してみたら信号を受信して測位できたのだ。どうやら、客車内のガラスと乗降口のガラスは違う種類のようだ。客車内のガラスはUVカットとかの仕様で、たまたまGPSの電波が遮断されているのか、それとも大人の事情でGPSの電波を遮断する仕様にされているのか?乗降口から座席に戻るがGPSは信号ロストして測位できない。13:35に定西到着し、13:38に発車する。

15:06頃、蘭州に到着する。甘粛省の省都なので半分ほどの乗客が下車する。停車時間が長いのでホームへ降りてみる。この時期の蘭州はまだ寒いと思っていたが意外にも暖かい。ホームでは幾つものワゴンがありカップ麺や飲み物などが売られている。

15:21に蘭州を発車する。16:39頃、海石湾に到着して、16:42頃、列車が発車する。
次は終点の西寧になる。

17:47頃、7分遅れで西寧に到着する。西寧駅は新駅舎になり昔の駅より規模が大きくなっている。しかも、出口には自動改札機が導入されており、最先端の設備を導入しているようだ。

出口を出るが、まず目に付くのが武装警察だ。しかも、数多いし自動小銃まで持って警備している。西安駅では公安だけで武警はいなかったが、西安よりはるかに田舎の西寧で自動小銃を持ってまで警備する必要があるのか?一体何を恐れているのだ?18:08頃、西寧駅の隣にできた公交汽車站から1路のバスに乗車して大什字で下車する。運賃は1元だ。

理体青年旅舎

18:30頃、青海省政府近くの民主路まで歩いて、eLongで予約しておいた青海行青年旅舎に到着する。1泊35元で3泊する予定であったが、外人お断りのユースホステルで宿泊拒否され別のユースホステルを案内され追い出される。とりあえず20分ほど歩いて案内された理体青年旅舎へ行き1泊40元の6人ドミトリーを3泊することにする。

すでに夜になっているので夕飯を食べに出かける。近くにイスラム食堂があるので牛肉麺(7元/約140円)を食べるが、まだ物足りないので別のイスラム食堂で乾伴麺(9元/約180円)を食べる。これでもまだ物足りないのでさらに別のイスラム食堂で乾伴麺(10元/約200円)を食べる。これでようやく食べた気になった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 26元
宿泊費 120元 1泊40元×3
バス 1.5元 路線バス
合計 147.5元

ダライ・ラマの故郷

西寧→平安→タクツェル(紅崖村)

※HDDデータが吹き飛んだために画像はございません!
06:30頃に起床して、06:55頃、30路のバスに乗車して康楽で下車しいて八一客運站へ向かう。運賃は1元だ。

07:10頃、バスターミナルの八一客運站の交差点から平安行きバスに乗車する。平安までの運賃は5元だ。乗車時は誰も並ばずに乗車バトルに突入しているが、確実に座れる状態だったので自分は乗車バトルには参戦せず後ろからバトルを見物しながら乗車する。なぜ確実に座れるのに乗車バトルをしているのだろうか?まあ、ある意味で安定の中国だ。

08:20頃、平安に到着。平安驛の駅前広場の近くから石灰窯行きのバスが出ているが、先に朝食と昼食に油餅を購入しておく。1個2元(約40円)で3個購入する。

ダライ・ラマの故郷タクツェル(紅崖村)までは直線距離で約25kmだ。前回、タクツェル(紅崖村)を訪れたときは手前の集落までしかバスが行かなかったが、今回は運ちゃんに聞いてみたらタクツェル(紅崖村)への分かれ道を通るということであった。運賃は4元だ。
09:45頃、タクツェルへの分かれ道に到着し下車する。バスはさらに奥の集落へと走っていった。ここからタクツェルまではひたすら坂を上る。

タクツェルの手前で分かれ道があり、この脇道がダライ・ラマの生家への近道だ。

脇道を歩くとダライ・ラマ生家が見えてきた。

ダライ・ラマ生家

10:40頃、ダライ・ラマの生家に到着する。

門は閉ざされ中へ入ることはできない。

そして、このド田舎に何故か監視カメラが2台設置されていた。一体このド田舎で何を監視するのだ?何を恐れているのだろうか?

裏の畑の小道を登り内部の様子をうかがうが建物は新しく整備されており古さは感じられない。ちなみに隣の家はダライ・ラマの親戚の家で生家を管理しているらしい。

周辺を歩いてみるが訪れる時期が早すぎたので畑は耕し始めたばかりで、谷には雪が残っており草も生えていない。

4月とはいえタクツェルは標高2800m付近の高地だ。タクツェルに春が訪れればかなりよい景色が見られるだろう。

タクツェルは非開放区のようなので公安に見つかると面倒なので、昼頃に坂を下り来た道を戻りながらバスが来るのを待つ。

13:45頃、ようやくバスが通りがかり、平安行きのバスに乗車する。運賃は3元だ。14:30頃、平安に到着、平安驛の駅前広場から西寧行きのバスに乗車する。バスがすぐに発車し客を乗せながら西寧へ向かう。西寧までの運賃は5元だ。
15:40頃、八一路客運站に到着する。

夕飯はユースホステル近くのイスラム食堂2軒で乾伴麺(9元/約180円)と乾拉(8元/約160円)を食べる。夜は中国鉄路客戸服務中心で明後日の西寧→蘭州の切符を予約購入する。当初の予定では明々後日に蘭州へ移動しようと考えていたが天気が悪いので予定を切り上げて蘭州へ移動する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 23元
バス 10元 西寧↔平安
バス 4元 平安→タクツェル(紅崖村)への分かれ道
バス 3元 石灰窯→平安
バス 2元 路線バス
鉄道 32.5元 西寧→蘭州
合計 74.5元

西寧汽車站

※HDDデータが吹き飛んだために画像はございません!
07:00頃、起床するが天気は曇りで雨が降りそうだ。いや、雪が降りそうな寒さだ。08:20頃、西寧駅を訪れる。駅の隣にある公交汽車站は路線バスと長距離バスのバスターミナルになっている。公交汽車站の中に西寧汽車站が入っているのだ。長距離バスの時刻表があったので撮影しておいたが、どうも別の場所に西寧汽車站の新バスターミナルを建設するようなので数年後には路線バス専用のバスターミナルになりそうだ。

西寧駅は新駅舎になり巨大で便利になったが、なぜかまだ建設されていない地下鉄の案内があったりと混乱を招くような表示がある。そして、今日は駅前に武警がいない。今日は休みか?

08:30頃、昨晩インターネットで予約購入した蘭州行きの切符を受け取るため切符売場へ行く。入口で保安のボディチェックを受けて列に並ぶが自動券売機は空いている。中国人は二代身分証を持っているのに、なぜわざわざ行列に並んで切符を買うのだ?自動券売機なら時間もかからず楽だろうに・・・。で、行列に並んでいるとおサルさんが割り込みをしてきた。まあ、いつもの中国だな。そして、割り込みのおサルさんを追い出す。

09:00頃に一度全ての窓口が閉まる。どうやら人員交代のようだが、行列が一気に増えて最後尾は1時間待ち確実の状況だ。自分の順番が近くなると窓口で割り込みをしようとするおサルさんが現れる。後ろに並ぶようにいうが1時間以上並びたくないらしい。

そこでおサルさんに二代身分証を持っているから空いている自動券売機なら簡単に購入できることを教えてあげるが、何故か自動券売機では買いたくないらしい。自動券売機で購入できるのに、わざわざ行列に割り込んで切符を購入しようとするおサルさんの行動パターンは理解不能だ。

09:15頃、切符を受け取り切符売り場を出るが入口で公安が身分証確認をしている。そして、駅前広場には自動小銃を携帯して武警が巡回している。どうやら、公安や武警は9時から勤務開始のようだ。

高原明珠

09:40頃、公交汽車站から5路のバスに乗車して紙坊街で下車して南西へ歩く。11:00頃、高原明珠に到着する。高原明珠は西寧で一番高い建物で展望台だ。上海の東方明珠塔の西寧版で形も東方明珠塔によく似ている。こういった現代建築の展望台とかには興味はないのだが訪れてみた。「だったら行くなよ!」とかいうツッコミはご容赦を・・・。

何でここに来たかというと陝西旅游年票が使えるから来たのだ。通常は入場料50元なのだが陝西旅游年票を使うと1回だけ無料で見物できるのだ。

で、この展望タワーに上がってみたが天気が悪いので西寧の街は一望できず・・・。おまけに天気が悪いからといって観光客は清明節前日の土曜日なのに自分と親子連れ2人の合計3人だけ・・・。

これはどう考えても赤字経営だろ!数年以内に廃墟になる気配がする。バブル崩壊後の日本みたいになりそうなというか、このままだと夕張とかにあったテーマパークの二の舞になるだろう。それでも箱物建設に走る中国は、この先大丈夫か?

金塔寺

昼頃、高原明珠最寄りの西山一巷のバス停から40路のバスに乗車する。運賃は1元だ。40路のバスは西寧駅行きだったので、5路のバスより40路に乗車して来れば歩く距離が短くすんだ。

11:40頃、高原明珠を離れる。五中のバス停で下車して、宏覚寺街にあるチベット仏教寺院の金塔寺を訪れる。西寧の中心部近くにある寺なので外からだと寺というのが分かりにくいが入口付近にルンタや線香を売る店があるので何とか見つけた。金塔寺は明の万暦12年(1612)に建立され西寧市内に残る数少ないチベット仏教寺院である。13:00頃、イスラム食堂で乾拉麺(8元/約160円)を食べてユースホステルへ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21元
バス 3元 路線バス
合計 24元

シルクロード長距離バス旅行記 ~タシュクルガン・タクラマカン砂漠編

タシュクルガン行きの切符を買う

sichouzhilu2840845頃、国際汽車站に到着するが国際バスの切符売り場はまだ閉まっていた。0950に窓口が開き切符を購入する。1200発だが満員になったらすぐに出発とのことだが中国で時間前に乗客全員集まるかは疑問だ。

sichouzhilu2851045頃、チニワク賓館をチェックアウトする。1100頃、国際汽車站に到着する。パキスタンの吉尔吉特(Gilgit)行きの国際バスに乗車してタシュクルガンまで行くようだ。荷物を爺さんが車内に運んでくれて時間まで待つ。既にこの時点で乗客のほとんどが集まっていた。しばらくすると荷物を運んだ爺さんが2元を要求してくる。別に運ぶのを頼んだのではないので払わず無視する。他の客もほとんどが払わなかった。

sichouzhilu2861153に乗客全員が集まり出発する。出発して間もなく後ろから訛りのある日本語が聞こえてくる。外国人同士で日本語で会話しており、ちゃんと意思疎通が取れている。どこの国の人か気になったがそのままにして外の景色を見る。この外国人たちは途中の休憩で台湾系アメリカ人とパキスタン人と判明する。

盖孜公安検査站

sichouzhilu2871430頃、盖孜公安検査站に到着する。ここで乗客全員降車して身分証確認が行われる。

sichouzhilu288以前は身分証確認がなかったようで公告によれば今月から始まったようだ。

sichouzhilu289身分証確認の間にカナダ人やアメリカ人たちは周辺を撮影している。周辺には雪山があり撮影には確かに良い。全員の身分証確認が終わり1500頃に出発する。

カラクリ湖

sichouzhilu2901600過ぎにカラクリ湖に到着する。

sichouzhilu291ここで休憩になり旅行客とパキスタン人たちは写真撮影やカザフ族から民芸品を買っている。カラクリ湖は標高3600mに位置する世界で2番目に高い湖だそうだ。カラクリ湖には観光客が大勢訪れており賑わっている。台湾系アメリカ人は「明日カラクリ湖で宿泊する」といっていたが既に十分撮影もできたし別に宿泊しなくても良いのではと思った。

sichouzhilu292この時、日本語を話す外国人がパキスタン人だと判明する。彼はアジスと名乗っていた。カラクリ湖を出発してタシュクルガンへ入るがGPSは標高4082mを表示する。多少の誤差があるにしても4000mを越えた後は道を下っていき途中でタジキスタンへ向かう卡拉斯口岸への道を通り過ぎる。

タシュクルガン

sichouzhilu2931800頃、タシュクルガンに到着する。

sichouzhilu294バスは交通賓館に停車して乗客のほとんども交通賓館に宿泊する。自分も4人部屋のドミトリーが15元なので泊まる事にする。荷物を置いて周辺の調査に出かける。まずは石頭城を調査してみるが観光客はそこそこいるが入場料が16元と微妙な料金設定だ。

sichouzhilu295紅其拉甫路を南に歩いてみる。タシュクルガンの町外れには検問所がありこれ以上は進めないようだ。諦めて戻ると日本語を話す台湾 系アメリカ人とパキスタン人のアジスに遭遇する。どうやら色々と見て回っているようだ。交通賓館へ戻ると4人部屋に新たに3人のパキスタン人が来た。4人 部屋を1人で占領かと思ったがパキスタン人3人と日本人1人になってしまった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16元
宿泊費 15元
バス 63元 カシュガル→タシュクルガン
合計 94元

石頭城

sichouzhilu2960800前、石頭城を訪れる。券売所は閉まったままなのでそのまま入っていくが運悪く石頭城で管理人に遭遇してしまう。仕方なく16元を払おうと思ったが嫌がらせで100元札で支払う。管理人は小銭を持っていなかったので更に嫌がらせで早くするように急かす。管理人がパキスタンルピーで釣銭を出そうとする ので文句を言って結局管理人の家まで行って釣銭を受け取る。

sichouzhilu297しかし、ここでは終わらない。管理人の家で入場券をよこすように要求する。「今は入場券がない」というのでしつこく要求すると管理人に連れられ入場券売り場へ戻るが渡されたのが入場券ではなく入場証明だった。入場券は印刷されていなかったのだ。 ここで更に「どうして入場券がないんだ。入場券買えって言ったじゃないか!」と追い討ちをかける。

管理人が切れ気味になってきたのでこのあたりで嫌がらせはやめて石頭城の見物をする。タシュクルガンで唯一の観光地といわれる石頭城だが特に見ても感動はなかった。この頃に雨が降り始めて夏なのにやたらと寒くなってきた。

カシュガルへ戻る

sichouzhilu2980900頃にバスターミナルへ行くが既に午前のバスは満席で午後のバスは北京時間5時発と言われるが切符の販売はしていなかった。仕方ないので交通賓館へ戻りHP作成をして時間を潰す。1100頃、昼飯を食べようと外へ出ると台湾系アメリカ人に遭遇。カラクリ湖へ行くはずがまだタシュクルガンにいる。バスは夕方まで無いと教えて一緒にバスターミナルへ行き切符を買おうと思ったが閉まっていた。昼休憩か?

ここで台湾系アメリカ人が「タクシーだとカシュガルまで80元だから、あと2人集めて行こう」と提案してきた。確かにここに夕方までいても確実にバスに乗れるかは分からないのでカシュガルへ行く人民か旅行客を探すことにする。バスターミナルの出入り口で台湾系アメリカ人が人民の一人に声を掛けている。カシュガルへ行く人民だった。この人民もバスでカシュガルへ戻るつもりだったがバスターミナルが閉まっているのを見て一緒に行くことになった。

人民はタクシーの集結場所を知っており一緒に行く。集結場所といっても町の中心地だった。ここで運ちゃんに2人がカシュガル、1人がカラクリ湖へ行くことを告げると乗るように言ってくる。あと1人は運ちゃんが探してきてくれて出発となった。

sichouzhilu299道中は運ちゃんと台湾系アメリカ人がネタ切れになることなく話しを続けており、話の中で台湾系アメリカ人が弁護士で年収25万ドルということが分かった。さすが弁護士高収入だと思ったが運ちゃんたちは25万ドルが人民元でいくらになるかは知らなかった。まあ、知らないほうが幸せかな?1300頃、カラクリ湖に到着して台湾系アメリカ人と分かれる。

sichouzhilu3001400頃、盖孜公安検査站に到着。身分証確認をしてカシュガルへ向かう。

sichouzhilu3011600頃、色満賓館に到着。80元を支払い運ちゃんたちと別れる。色満賓館では20元ドミトリーに1泊することにする。噂には聞いていたが共同トイレは本当に汚かった。1700頃、カシュガル客運站で明日のホータン行きの切符を購入する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 16.1元
宿泊費 20元
バス 92.5元 カシュガル→ホータン
バス 2元 路線バス
タクシー 80元
石頭城 16元
合計 226.6元

カシュガル→ホータン

sichouzhilu3020830頃、色満賓館をチェックアウトする。

sichouzhilu3030900前にカシュガル客運站に到着しホータン行きのバスに乗車する。切符には座席番号があったが席は自由だった。

sichouzhilu3040930過ぎに出発する。ほぼ定刻どおりだ。途中でバスターミナルに寄りながらホータンへ向かう。

sichouzhilu305土漠に出ると100㎞/h以上で飛ばして行く。

sichouzhilu306道中は土漠だけでなくある程度の規模の町に差し掛かると胡楊林の中を走り抜けます。ほとんどが土漠と町を通過するの繰り返しでしたが1300頃に状況は大きく変わる。

sichouzhilu307人民解放軍の車列とすれ違うのだが、これがとんでもなく長い大名行列になっていた。恐らく100台 以上の規模でノロノロ運転で車列の後ろを一般車両が続いていた。普段は交通ルール無視の中国人がおとなしく追い越しをせずに運転をしていた。

相当、人民解放軍が怖いらしい。そして、10分後ぐらいに自分が乗るバスも人民解放軍の車列に捕まってしまう。車列の後ろにくっついてノロノロ運転で走る。しばらくして人民解放軍の車列は別の道を行ったので再び100㎞以上で飛ばして行く。

sichouzhilu308途中通過する町ではバザールが開かれていたりするのでそれを見ながら走っていく。

sichouzhilu3091800頃にホータンに到着する。

ホータンは宿の確保が難しい

sichouzhilu310ホータンに到着して宿探しを始めるが予想以上に苦戦する。招待所、旅館、旅社ではことごとく断られ、賓館でも「外国人は止められない。外国人用の賓館に行ってくれ」と言われる。外国人が泊まりそうな賓館は高いので避けていたがとりあえず2件当たるが1泊140元と高かったり、身なりを見て「部屋がない」と追い出される始末だ。

sichouzhilu3113時間ホータン市内を彷徨って15件以上断れている。事前の調査では楽勝だと思ったが安宿は全て「公安局が・・・」と同じ答えで 断ってきた。どうやら公安が厳しく取り締まっているようだ。結局、バスターミナルである和田公路客運中心の交通賓館で1泊100元の部屋に宿泊することに なる。今回の旅で一番高い部屋だ。部屋は100元に相当する綺麗な部屋だったがトイレの流れとシャワーのお湯の出がいまいちだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 15.1元
宿泊費 100元
バス 1元 路線バス
合計 116.1元

ホータン河を見に行く

sichouzhilu3120800頃、交通賓館から徒歩でホータン河へ向かう。グーグルアースで調べると距離は5~6㎞なので徒歩でいけないこともない。バスもあるようなのだがどのバスがホータン河を渡るのかが分からない。途中で東郊客運站を発見して発着するバスを確認する。

sichouzhilu313ニヤ(民丰)など近場のバスが発着しているがニヤ行きは1100発の一本だけになっていた。コルラ、ウルムチ、カシュガルなどの長距離は客運中心から発着と分けているようだ。でっかいバスターミナル作ってひとつにまとめたほうが効率よさそうなのだが・・・。東郊客運站を後にして道沿いに歩く。

sichouzhilu3140900頃に玉龍大橋に到着する。ようやくホータン河を見ることが出来た。

sichouzhilu315川岸では玉探しをしている地元民が見かけられた。自分は玉探しをせずに写真撮影である。撮影後に河に手を入れてみるとホータン河の水はやはり雪解け水なので冷たかった。

sichouzhilu316帰り際にウイグル族のおっちゃんが玉を売りつけに来たが無視して10路のバスでバザールへ向かう。バザールはまだ時間が早かった為にやっておらず諦めて交通賓館へ戻る。

砂漠公路を通りホータン→コルラ

sichouzhilu317昼に交通賓館をチェックアウトしてバスターミナルの和田公路客運中心で1300発コルラ行きのバスに乗車する。バスはエアコン無しなので発車直前まで外で待機する。1300過ぎに発車するがいつもの通り途中で客を拾いながらのノロノロ運転だ。

sichouzhilu318いくつかのバスターミナルで休憩しながら2100頃ようやくニヤ (民豊)に到着する。ニヤ(民豊)からは沙漠公路に入るが石油輸送で国家の重要道路であるにもかかわらず道路状態はあまり良くない。道路状態が良くないが運ちゃんは構わずにバスを80㎞以上で飛ばして行く。

本日の出費
項目 金額 備考
バス 1元 路線バス
バス 160元 ホータン→コルラ
合計 161元

塔中で休憩してコルラへ

sichouzhilu3190000過ぎ、沙漠公路の中間地点である塔中に到着する。

sichouzhilu320深夜で周囲の様子は分からないが餐厅は客が大勢見受けられる。砂漠のど真ん中で深夜にもかかわらず賑わっているとは、石油が採掘されると想像以上に潤うようだ。

sichouzhilu3210730過ぎにコルラに到着するがバスターミナルでなく、どこか分からない道路で下ろされる。乗客は皆、タクシーで駅へ向かっているが自分はバスターミナルへ行かなければならない。不本意ながらその辺のへぼタクシーでバスターミナルへ行くがすぐに到着する。気合を入れれば歩いていけない距離ではなかった。泣く泣く5元支払う。どうもタクシーがらみだといつも損している様な・・・。

コルラ→クリチャリク

sichouzhilu3220800前にチャルクリク(若羌)行きの切符を購入。昨日は食事をしていないので葡萄と桃を購入して待合室で食べる。1日ぶりの食事の後に糞をしにトイレに行くが予想通りの扉無し。順番待ちをしているとある重大なことに気が付く。何と糞をした人民のほとんどが流さずにやり逃げをしているのだ。次に糞をする 人民が流したり、流さずにそのまま脱糞してやり逃げして便器に糞がたまるという光景が見られた。やはり、中国ではトイレで水を流すをいう習慣はないらしい。で、自分は人民の糞を流してからようやく用足しである。0900頃、バスに一度乗車して1000直前まで外で待つ。

ウイグル族の老太太に財布を掏られる

sichouzhilu3231000になり定刻どおりバスは発車するが、隣に座ったウイグル族の老太太が曲者だった。ホータン(和田)→コルラ→チャルクリク(若羌)と強行軍だったためうっかり1時間ほど居眠りをしてしまう。途中でウイグル族の老太太が下車をして1600過ぎ、チャルクリク(若羌)到着時に財布がないことが発覚する。

初めは落としたと思ったが座席周辺にはない。やはり掏られた。運ちゃんに公安を呼んでもらい、一緒にパトカーに乗車して派出所へ直行する。まずは公安の質問にインチキ中国語で答え、状況説明をする。財布は掏られたがパスポートは無事であったため身分確認がすぐに出来たので椅子にしばらく座って待つ。

運ちゃんは公安に呼ばれて外でかなりの時間だが話をしている。事件が発生すると運ちゃんにも罰則でもあるのだろうか?話が終わると派出所の2階で運ちゃんと 自分の供述調書の作成である。運ちゃんの供述調書はすぐに完成したので運ちゃんは帰ることが許された。

自分は覚えている単語を駆使して状況説明をする。公安も3人ぐらいで話を聞いて理解をしてくれたので公安からの質問も分かりやすかったので意思疎通は何とかできた。本当は通訳がいたほうが良いのだろうけ ど、この田舎じゃどうしようもないし、幸いこちらがある程度中国語が分かるので時間が掛かるが供述調書作成にはそれほど問題はなかった。質問の中には日本の住所、学歴とかの他に「民族は大和族で良いのか?」とか聞かれたりしながら調書作成が行われる。

で、作成された供述調書の確認をする。まあ、閲読に関しては以前受験したHSKで閲読だけは7級だったので問題なく調書の内容は大体理解できた。1900頃、調書に署名、捺印をして被害届けは受理された。

sichouzhilu325この後は泊まる所を聞かれて、まだ決めていないのとお金がないので安い所でないと泊まれないことを伝えるとパトカー(中国のパトカーは日本と違い無線機が 搭載されていなかった)に乗せられてバスターミナルである若羌客運站にある康達賓館に送り届けられる。宿の人は公安に連れて来られた日本人にちょっと驚い ていたが公安の事情説明を聞いて理解してくれた。

宿の登記が終わると公安が帰るのでお礼を言って分かれた。恐らく明日には若羌の公安のほとんどが日本人がスリに遭った事を知っているのだろう。若羌の人民も知っているだろうな!それと、被害届けのコピー貰うの忘れてた。まあ、貰っても何にもならないけど・・・。今回は良い勉強が出来たと思っておこう。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 15元
バス 74元 コルラ→チャルクリク
タクシー 5元
スリ 1000元 ウイグル族の老太太に財布を掏られる
合計 1114元

若羌→石棉矿

sichouzhilu3260800過ぎに若羌客運站で青海省方面のバスを探すが切符の価格表には記載がない。窓口で聞くと外に停まっているバスが青海省方面のバスだと教えてもらう。バスの乗客に聞くと青海省方面へ行くと言うのですぐに康達賓館に戻り荷物を持って出ようとするがフロントに誰もいない。大声で呼んでも反応無し。しょうがないのでそのまま出てバスに向かう。

sichouzhilu327バスには行き先が石棉矿となっており運ちゃんにどの辺りまで行くか地図を見せながら聞くと依吞布拉克まで行くことが判明する。運賃は100元なので、そのまま乗車する。この時、運ちゃんが乗客に韓国人が1人いると教えてくれた。韓国人バックパッカーは英語が話せるが 中国が話せなかったが意思疎通は何とかできる。道中の良い仲間になりそうだ。

sichouzhilu328さらにもう1人韓国人がおり、こちらはコルラかニヤ方面へ行くそうだが、妙に日本の地名を知っており中国語と日本語を交えて今まで日本に10回以上観光に行っていると語り始めた。0930頃に出発するが給油したり客を拾ったりして 若羌を出たのは結局1000過ぎになってしまう。途中で米蘭に立ち寄り乗客をさらに乗せ定員超過で未舗装の山道へ入っていく。

sichouzhilu329未舗装といっても国道315の表示がある。

sichouzhilu330しかし、国道といっても干上がった川底を走ったりともはや国道とは呼べない道路状況であった。この悪路を突き進み3900m以上の峠を越えていく。

sichouzhilu3311600頃になり石棉矿に到着。埃が舞う道路を進み客を降ろしながら1630過ぎに依吞布拉克に到着。

韓国人バックパッカーと夕飯

運ちゃんが韓国人バックパッカーと一緒に宿に案内してくれて明朝0900に青海省方面のバスが発車と教えてくれた。部屋に荷物を置いて韓国人バックパッ カーと地図を見ながらどこへ行くとか話をしていると、パキスタンから入国して天津から飛行機で帰るとのこと。

パキスタンではK2のトレッキングをしてきたとか言っておりかなりの兵のようだ。夕飯を一緒に食べに行くがメニューが読めないようで自分に一任され肉丝面と酸辣土豆丝を食べる。食後は依吞布拉克を散 歩するが何もない田舎だった。

石棉矿はアスベスト採掘現場だった

sichouzhilu332グーグルアースで旅の経路を作成しているときに重大なことに気がついた。石棉矿がアスベスト採掘現場だったのだ。普通なら石棉(日本語だと石綿)=アスベストで気付くはずなのだが時すでに遅し!すでにアスベストの採掘現場脇をバスで通過しており、埃と一緒にアスベストを吸い込んでしまっている。

30年後ぐらいに肺の病気を発症して死亡するのが確定しただろう。依吞布拉克の人民はアスベスト採掘現場と工場の危険性を知っているのだろうか?もし、新疆ウイグル自治区と青海省を結ぶ国道315号を通るのなら経路変更をすることを強くお勧めする。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
宿泊費 10元
バス 100元 若羌→石棉矿
合計 117元

シルクロード鉄道旅行記~カシュガル編

7556次でウルムチ→カシュガル

sichouzhilu246昼に新疆白樺林国際青年旅舎をチェックアウトして59路と8路のバスを乗り継いでウルムチ駅へ向かう。1240頃、ウルムチ駅に到着。

sichouzhilu247ちょうど改札が始まる直前でタイミングよく待ち時間なしで改札口を通過する。

sichouzhilu248乗車して荷物を置きホームで周辺の様子を確認すると7556次は硬卧が1両しかない。これで切符の入手が難しい理由が分かった。1323に定刻どおり発車する。

sichouzhilu249トルファンを過ぎて鱼儿沟で機関車を交換して天山山脈を越える区間は重連運転で登っていく。

sichouzhilu250鱼儿沟からは機関車は重連で天山山脈を越えていきます。

sichouzhilu251標高が上がっていくと草原が現れ始めて山には残雪が見えた。標高2900mを超えたところまでは確認したがすでのこの時は2300頃、明日に備えて就寝する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
バス 2元 路線バス
合計 10元

アトシュの手前で機関車が故障

sichouzhilu2520700頃に起床する。重連だった機関車が1両になっておりカシュガルまでは機関車1両のようだ。アクス(阿克苏)では大量に乗客の乗り降りがあります。

sichouzhilu253途中ですれ違ったウルムチ行き7558次。硬座はいかにも地獄の非空調といった様子です。

sichouzhilu254天気が曇りだったので午前中は過ごしやすかったが午後になると窓からは熱風、砂が入り込んでくる。タクラマカン砂漠の洗礼を受けながらカシュガルを目指すが、1800過ぎに駅に到着したわけでもなく列車が停車する。何か問題が発生したらしい。

臨時停車の放送以外に何の説明も無いまま時間が過ぎていく。車内にいた中国鉄3人組が機関車故障の情報を仕入れてくる。 結局、救援の機関車が到着するまで約3時間立ち往生になってしまった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 0元
合計 0元

ようやくカシュガル到着

sichouzhilu2557556次の換票証。

sichouzhilu256予定だと昨日の1949にカシュガル着だった筈が0005頃に到着。既に周囲は真っ暗で市内へのバスも無さそうだ。駅前で安宿で1泊したい所だが朝には市内に移動するのでバスが動くまで駅で野宿だろう。

とりあえず出口へ向かうとバックパッカーの女性2人組に声を掛けられる。市内までタクシーで割り勘で行かないかと聞いてくる。ちょっと疑ったが大学生のバックパッカーのようだ。バックパッカー2組は其尼瓦克宾馆(チニワク賓館)へ行くといっていたので自分は色满宾馆を考えていたが一緒に其尼瓦克宾馆に行くことにする。話しながら出口へ向かうがこちらが日本人だとは知らずにちょっと驚いていた。

駅を出るとまだ 路線バスが走っており28路に乗車する。色満路の手前で降りて色満路を進む。其尼瓦克宾馆に到着すると彼女たちの連れが待っていた。彼女たちは既に部屋を予約してありここで分かれる。豪華な建物へ歩いていくので金持ちのようだ。自分はフロントのある建物へ入りドミトリーの空きを確認する。1泊35元で空き があったので迷わず4泊することにする。何とかカシュガルでの拠点を確保した。砂だらけの体を洗って、ついでに洗濯して寝たのは0200過ぎだった。

国際バスターミナル

sichouzhilu2570900頃に起床する。1230頃、エイティガール寺院をちょっと見てから国際バスターミナルであるカシュガル国際汽車站(喀什国际汽车站)へ行ってみる。
sichouzhilu258其尼瓦克宾馆からは徒歩で15分ほどで到着する。国際バスターミナルといっても普通の長距離バスターミナルだ。

sichouzhilu259キルギスやパキスタンへの国際バスの他にも ウルムチ、コルラ、クチャなどの路線も発着していた。切符売り場は比較的空いていたが料金表や運行表が見当たらない。探してみると料金表は見つかったが運行表はなかった。

sichouzhilu260まあ料金表が見つかっただけでもここでの調査は良しとしよう。

カシュガル駅、カシュガル客運站

sichouzhilu2611430頃、真夜中に到着して周辺が全く分からなかったカシュガル駅へ到着。駅は大きかったのだが周辺は商店や宿が少なく閑散としていた。カシュガルといっても運行している列車の本数からいえば田舎の小さな駅と同等だ。

sichouzhilu2621530頃、カシュガル客運站に到着する。運行しているバスを確認してみるとホータ ン、タシュクルガンなどがあった。

天山蜂蜜を買おうと思ったが

以前NHKのハイビジョン特集「天山蜜に挑む-蜂客6000キロの旅-」という番組を見て天山蜂蜜を食べてみたいと思ったのだが、新疆ウイグル自治区まで来たのでスーパーで天山蜂蜜を探してみる。一応は天山蜂蜜があったものの本物の天山蜂蜜ではなかった。ラベルの原材料には蜂蜜以外に「葡萄糖」の文字 が・・・。天山蜂蜜に限らず蜂蜜全般に混ぜ物があり本物の蜂蜜は一部だけで値段が高い。他のスーパーでも同じ状況だ。本物の天山蜂蜜を買うには蜂客のもとを訪れて買うしかないようだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 20元
宿泊費 140元 1泊35元×4
バス 4.5元 路線バス
合計 164.5元

国際汽車站、老城

sichouzhilu2631030頃、国際汽車站へ行き切符売り場でキルギスのオシュ行きのバスの運行状況を確認したら今日は既に出発しており月、水、金の朝出発ということが分かった。(翌日間違った情報だったことが判明する)国際汽車站から老城へ向かう途中でアトシュ客運站(阿图什客运站)を発見する。よく見ると看板に喀什国际汽车站と表示がある。どうやら国際汽車站が運営しておりアトス方面のバスが運行されているようだ。

sichouzhilu2641130頃、老城に到着する。観光バスが停車しており 観光客で賑わっているが老城の入口には券売所がある。古い住宅街を見物するだけで30元も払う気は無いのでその場を立ち去る。老城の周囲にはいくつか入口 があるがしっかり券売所があり住民がしっかりと監視している。でも、どこかに抜け道がありそうな雰囲気だ。まあ、老城以外にも古い町並みは残っているので 無理に見学する必要は無いだろう。

香妃墓

sichouzhilu265昼前に人民広場から20路のバスで香妃墓(阿巴克霍加麻扎)へ向かう。1215頃、香妃墓に到着。ここはイスラム教の寺院なのだが乾隆帝の寵愛を受けた香妃とその一族の棺が安置されているので香妃墓と呼ばれている。入場料は30元でちょっと高いが見ることにする。

他にも香妃歌舞果園が10元ミイラが5元 となっていたが香妃墓の30元だけにした。香妃や一族の棺が安置されている陵墓内は撮影禁止になっており、珍しく中国人(漢族)の観光客が大人しくしていると思っていたが、やはり1人が撮影をしている。しかし、怖いウイグル族のおっちゃんに叱られていた。

sichouzhilu266香妃墓の隣にあるイスラム墓地

sichouzhilu267加満清真寺

バザール

sichouzhilu2681300頃、バザール(喀什中西亚国际贸易市场)に到着。

sichouzhilu269工芸品を扱う店では観光客と店員の値切り交渉が見られた。

sichouzhilu270ここがカシュガル最大のバザールらしいので見物していくことにする。工芸品、食品、漢方薬から機械まで何でもありのバザールだ。観光客も結構訪れておりナイフや楽器を見ている観光客もいた。

カシュガルにもいる乞食

sichouzhilu271夕方に中国銀行へ両替に行く途中で人口密度の高い場所を発見する。近づくと病人の乞食がいる。ウイグル族の少年のようだが窮状を訴える紙がご丁寧にラミネート加工されてウイグル語と中国語で表記されていた。この乞食は白血病のようだが顔色は良く白血病のような重病とは思えないが何故か寄付する人が多く金はかなり集まっていた。

まあ、白血病といっても夜になれば健康になって家に帰るのだろう。で、翌日は白血病にかかって昼間は寝込むのだろう。でも、その場で100元寄付するとすぐに元気になるかも?カシュガルにもいるんですね。でもこの暑さでは掛け布団はいらないでしょう。本当に病気なの?

乞食を見物後は中国銀行で両替をするのだが両替をしている最中にウイグル族のおっさんが窓口の横に来る。人の金を狙っているのか割り込むのか知らないが危険なので後ろに並ぶように言ってみるが効果なし。他の客も同じように後ろに並ばず真横に来る。危険な状態の中 で両替を終えて銀行を出る。夕飯はカシュガルまで来たので羊肉串を食べる。食費が少し予算超過になるが新疆ウイグル自治区を離れればほとんど食べることはないだろう。

両替
中国銀行 100000円→6193.8元(1元=16.145円)

本日の出費
項目 金額 備考
食費 21.4元
バス 3.5元 路線バス
香妃墓 30元
合計 54.9元

国際汽車站でオシュ、ジャララバード行きを確認してみる

0900頃に昨日、一昨日と続き今日も国際汽車站を訪れる。切符売り場でパキスタンのジャララバード行きの国際バスの運行状況を聞いてみると運賃は55ドルか350元、毎日北京時間1200に発車とのことだった。

ついでにキルギスのオシュ行きも聞いてみると月、木の北京時間1000に発車とのことだった。昨日聞いたら月、水、金の朝と教えられており、再度確認すると月、木の北京時間1000に発車という答えだった。実際に切符を購入しても発車するまで安心できなさそうだ。

職人街を見てみるが

sichouzhilu272まだ涼しい時間帯なので「新・個人旅行」で紹介されていた職人街を訪れてみる。
sichouzhilu273工房とかがたくさんあるのかと思ったら土産物屋があるだけだ。職人街とは名ばかりのようだ。

sichouzhilu274土産物屋街が観光用で職人街ということのようだ。

sichouzhilu275路地に入ると金物工房とかが見られます。

sichouzhilu276工房

sichouzhilu277エイティガール寺院の東側の方が工房がたくさんありこちらの方がまだ見ごたえがあった。

sichouzhilu278正式名称は知らないがパンも5角で売っている。

sichouzhilu279新疆ウイグル自治区では売り物のパンを客が素手で持っても良いようです。もちろん店の主人は怒りませんというか汚い紙幣を扱った手でパンを袋に入れてくれます。ウイグル族の衛生意識は漢族や日本人とも違うようです。

sichouzhilu280まあ、職人街以外にも見所はある。その辺を散歩すると色々と店があるので結構楽しめる。ただ、パンを素手でビニール袋に入れたりと衛生上問題のある光景を多数目撃することにもなる。どうもウイグル族の衛生意識は問題がありそうだ。

国際汽車站でタシュクルガン行きの切符

夕方に再び国際汽車站へ明日のタシュクルガン行きの切符を買いに行くが窓口で「明日の朝4番窓口で買うように」と言われる。理由はタシュクルガン行きのバスは国際バス扱いで国際バスの窓口である4番窓口でしか扱わず午前中だけ窓口が開いているというものであった。

sichouzhilu281西瓜の切り売りがありましたが腹を壊す確率が非常に高いので要注意です。

sichouzhilu282新疆ウイグル自治区で良く見かけるジュースの噴水。これをコップに入れて客が飲むのだが飲んだらあたりそうで危険だ。

sichouzhilu283明日の朝に切符が買えればタシュクルガンへ行くとして夕飯に羊肉串を食べる。カシュガルでは羊肉串は2.5元が相場のようだ。たまに5角があるが北京で見かけたほとんど肉のない羊肉串と同じだった。食後は周辺を散歩するが何故かカシュガルには歯医者が多い。しかもやたらと看板が目立つ。でも、日本で同じ看板で営業したらあまりにも個性的というか不気味で患者は来ないだろうな。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 14.5元
合計 14.5元

シルクロード鉄道旅行記~ウルムチ・阿拉山口編

オーストラリア人がゲロを吐く

rp_sichouzhilu188.jpg真夜中に同じ部屋のオーストラリア人がゲロを吐いた。かなり苦しそうだがゲロを吐く音を聞かなかったことにして再び眠る。

0700頃に起床する。メールを確認してから朝のバザールを散歩する。

sichouzhilu189朝といっても凄く暑い。

sichouzhilu190ジュースが噴水のように噴出しているのですが、見ていると注文を受けると桶ですくって客が持参したペットボトルに入れていた。飲んだら確実にあたるだろう。

朝食に烤包子を食べて交通賓館へ戻る。寝ていたオーストラリア人が起きたが辛そうだ。話を聞くと昨日の夕食にやられたそうだ。昨日、ウルムチへ行くことを聞いていたので「今日ウルムチに行くの?」と聞くと「ウルムチに行かなければならない」と答えてきた。どうみてもウルムチへ行ける様な状態とは思えない。オーストラリア人が再び寝ている間に自分は交通賓館をチェックアウトする。

5805次 トルファン→ウルムチ

sichouzhilu193チェックアウトしてバスターミナルでバスに乗車。切符には発車時間が印刷されているが実際は満員になり次第の発車で20分ほど早く発車する。1100頃、トルファン駅に到着。

sichouzhilu191切符売り場へ行くと入口で站台票(入場券)を買って乗車してから补票(乗越精算)するように言われる。入口へ行くと列車が遅れていることが分かり、これが影響しているようだ。站台票で入って1150に約3時間遅れの5805次に乗車する。

sichouzhilu194乗車する際に1番ホームに停車していた軍の貨物列車を撮影するが周りは公安と兵士ばかりで運良く見つからずに済んだ。乗車してすぐに列车长办公席で补票しようとするが「発車してから」と言われ、荷物を運良く空いていた網棚に置く。車掌がアイスを食べているのを見ながら発車を待つ。

sichouzhilu192発車してすぐに补票をするが窓からの風で站台票が飛ばされる。トルファンの記念品を1つ失ってしまう。补票して気付いたが普通に切符を買うより2元も高くついてしまった。站台票1元、补票の手数料1元。列車が遅れていたのに何故2元も余計に取られなければならないのだろうか?金のことしか考えていない人民たちは何故か文句も言わずに补票をしている。

sichouzhilu195空いていた席に座りGPSで時間を確認していると隣の新疆人が「それどこの携帯?」と聞いてくるので「携帯じゃないよ。GPSだよ。」と答えると凄い珍しそうに見る。さらに「どこから来たの?」と聞いてくるので「日本だよ」と答えると「日本から来たのか!」と驚いている。周辺の乗客も驚いていたが対面の席に座っていた女性はやたらと驚いていた。

こちらも「北京か上海から来たの?」と聞くと「僕は新疆人だよ!」と答える。周りの乗客も皆、新疆人だった。「旅行で来たの?」とか色々話をしていると、やはりここでも「日本の1ヶ月の給料はいくら?」とか聞いてくる。「1ヶ月15~20万円だよ。でも1ヶ月の家賃は最低5万円だよ。」と答えると二重の驚きを見せている。確かに給料は中国と比べれば高いが家賃もその分高い。

新疆人は家賃の高さを気にしており「どうやって暮らすんだ?」とか周囲と話し合っている。さらに新疆人は日本のことも少し知っているようで日本の最高額紙幣が1万円札というのを知っていた。

sichouzhilu1961400過ぎ、ウルムチに到着。

新疆白樺林国際青年旅舎へ

sichouzhilu197今日の宿は新疆白樺林国際青年旅舎に決めているので8路のバスに乗る。ウルムチでは路線バスの案内は中国語とウイグル語で放送していた。中国と言ってもここは別世界だ。药材公司で59路に乗り換えて电信公司で下車する。

sichouzhilu198徒歩1分ほどで新疆白樺林国際青年旅舎に到着。1泊25元のドミトリーに宿泊することにする。10人部屋で扇風機が2つある。まあ、値段なりの部屋だろう。

sichouzhilu199近くに家乐福(カルフール)があるので買い物へ行く。 看板にはウイグル文字もある。ビールと水を購入するが水が特売で500mlで0.45元と激安だ。ウルムチでこの価格は凄すぎる。しかし、ここであることに気が付いた。家乐福など大手スーパーは価格、品揃えは確かに凄いのだが、扱っている商品が大手メーカーばかりで地元メーカーの物は少ない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.7元
宿泊費 75元 1泊25元×3
鉄道 13元 トルファン→ウルムチ
バス 2元 路線バス
バス 7.5元 吐鲁番→大河沿鎮
站台票 1元
合計 107.2元

長途汽車站へ行ってみる

sichouzhilu200暑さでやる気なしの状態で外へ出る気がしない。夕方になって長途汽車站を見に行く。発着するバスの状況を確認するためだが長途汽車站は伊寧行きのバスが主体であった。他にも库尔勒(コルラ)、若羌やカザフ国境に近い霍城、塔城へのバスがあった。今日はこの1ヶ所を調べるだけで体力を使い切った。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.75元
バス 2元 路線バス
合計 8.75元

国際大バザールを見物

sichouzhilu2010900頃に解放南路にある国際大バザールと二道橋市場を見物しに行く。

sichouzhilu202バザールは1000ぐらいから店が開くので早く来すぎてしまった。

sichouzhilu203それでも国際大バザールは観光客が記念写真を撮っているので観光地としてはかなり有名らしい。

sichouzhilu204バザールと言うだけあって服飾品、工芸品、食品など様々な物が扱われている。

sichouzhilu205中国語が無い広告があり中国であって中国で無いという感じ。

sichouzhilu206新疆ウイグル自治区でチェーン展開しているスーパー。もちろん酒は扱っていませんでした。

新疆ウイグル自治区博物館

sichouzhilu207昼頃に新疆ウイグル自治区博物館を訪れる。ここには楼蘭美女のミイラが展示されており30元の価値はありそうだ。

sichouzhilu208楼蘭美女を見たのは良かったが予想外の収穫もあった。トルファンで出土した三国志・呉国孫権伝が展示されていたのだ。これはマニアにとっては驚きだ。

sichouzhilu209新疆ウイグル自治区博物館

ケンタッキーで捕り物劇

sichouzhilu210夕方になり夕飯を食べた後にカルフールで涼んで帰り際にケンタッキーの前で捕り物劇に遭遇する。

sichouzhilu211何の容疑か知らないが男女2人組が逮捕されていた。

sichouzhilu212捕り物劇。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
バス 5元 路線バス
新疆ウイグル自治区博物館 30元
合計 48.5元

南郊客運站、北郊客運站へ行く

sichouzhilu213今日はウルムチのバスターミナルの調査に赴く。0930頃に宿を出て104路の路線バスで水上楽園で下車。水上楽園の隣に南郊客運站はある。1010頃に 南郊客運站を調査開始する。主な路線はトルファン行きの路線で20~30分間隔で発車しているようだ。他にもコルラ、クチャ、ホータンなど南部へ向かう路線が主体になっている。ウルムチ駅からは915路、北郊客運站からは103の路線バスが行き来しているのでウルムチ市内での移動にも問題ないだろう。

sichouzhilu214103路の路線表。

sichouzhilu215ウルムチ駅から915路で南郊客運站へ行けます。ウルムチではウルムチ駅を火車南站と呼んでいるので注意が必要です。

sichouzhilu216南郊客運站を調査後は北郊客運站へ103の路線バスで向かう。1130頃、北郊客運站に到着するがあまり賑わっていない。

sichouzhilu217バスターミナル自体は新しく綺麗なのだが利用客は少ないようだ。路線を調べてみると北部へ行くバスが主に発着しているらしいが本数など詳細は分からずじまいだった。

sichouzhilu218ウルムチ駅からは906路で北郊客運站へ行けます。

阿拉山口、カシュガル行きの切符を購入

sichouzhilu219>1300頃、ウルムチ駅に到着する。阿拉山口とカシュガル行きの切符を買おうと思うのだが人が多すぎる。どうみても1時間コース確定だ。

sichouzhilu220列に並び切符の販売状況を確認する。阿拉山口行きは今日の切符でもまだ硬臥が残っているほど余裕があったがカシュガル行きは7/31でないと硬臥は残っていなかった。そうすると今晩の5801次でウルムチ発、明朝に阿拉山口に到着、日中にバスでウルムチへ帰るか、夜に列車でウルムチへ帰るのが良いだろう。

sichouzhilu221カシュガル行きは7/31の硬臥にするのが無難だろう。7556次は中国最長の普快なので硬座は危険すぎる。列に並び順番を待つがこの間に公安と割り込みを企む人民の戦いを見物することになる。窓口には列に並ばない人民が集まっており公安が追い払うがすぐにまた集まってくる。もちろん公安も黙ってはいないすぐに拡声器で威嚇しながら追い払う。しかし、牛糞に集るハエのように人民はすぐに戻ってくる。

終いには公安の1人が怒って実力行使で人民を追い払う。漢族、ウイグル族など関係なしに排除される。公安の奮闘のおかげで並んでいる人民は大助かりだが切符を購入した後も窓口周辺に居座っている人民も公安に容赦なく排除される。もちろん自分も切符購入後に釣銭を確認してたらすぐに出て行くようにいわれる。

カザフスタン行き国際列車の切符売り場

sichouzhilu2221430頃、ウルムチ駅の北隣にある湘友酒店を訪れる。

sichouzhilu223ここの1Fにはカザフスタンのアルマティ(阿拉木图)行き国際列車の切符売り場がある。

sichouzhilu224切符売り場 がどんなところか確認する為に潜入してみると切符売り場にはカザフスタン人と見られる外国人が数名いるが切符売り場は閉まっている。月、木、金、土が営業日で今日は火曜で営業はしておらず、外国人は困った表情で話をしている。

しかも、既に月曜の時点で土曜の硬臥、軟臥が売り切れているではないか!国際列車 の切符入手は難しいようだ。まあ、自分は切符を買うわけでは無く様子を見に来ただけで休みだったので人が少なく撮影が楽だった。ホテルの人の視線が冷たかったけど・・・。湘友酒店を出て建物の撮影をしていて気付いたが湘友酒店には亜欧賓館(亚欧宾馆)という看板があった。どちらが正式名称だ?

軍供客運站、長途汽車站、ウルムチ国際運輸汽車站

sichouzhilu2251445頃、ウルムチ駅から北へ徒歩5分程の所にある軍供汽車站に到着。ウルムチ駅に最も近いバスターミナルなのだが路線を調べると近郊の知らない場所へ行く路線しかない。コルラ、伊寧などの路線は無かった。どうやら、バックパッカーが利用するようなバスターミナルではなかったようだ。

sichouzhilu2261530頃、長途汽車站を再び訪れる。

sichouzhilu227一昨日来たのだが長途汽車站にはカザフスタンへの国際バスがあるとの情報があり確認の為に訪れる。

sichouzhilu228アルマティ(阿拉木图)行きの国際バスが無いか電光掲示板を見るが無い。偽情報だったと判断して外に出かえろうとすると長途汽車站の東に乌鲁木齐国际运输汽车站(ウルムチ国際運輸汽車站)の看板を発見する。

sichouzhilu229看板の側へ行くと路地の奥にバスが停車している。路地を入っていくとウルムチ国際運輸汽車站があった。入手していた情報はウルムチ国際運輸汽車站と長途汽車站が混同された間違った情報だったようだ。それにしても、こんな路地裏に国際バスターミナルがあるとは・・・。

肝心のカザフスタンへのバスはアルマティ (阿拉木图)行きが月曜から金曜まで1900発で運行されており、料金は360元もしくは45ドルとなっていた。他にも複数の国際バスが運行しているがここでは省略する。

5801次で阿拉山口へ

sichouzhilu230宿へ戻り1週間分の宿泊費を支払い2000頃にウルムチ駅へ向かう。宿に荷物を置いたままこれから阿拉山口へ行くのだ。

sichouzhilu2312100過ぎに改札が始まり列車に乗車する。今回は2階建て車両のSYZ25Bに乗車です。

sichouzhilu232今回は硬座を利用するのだが比較的空いていた。少々難点なのが冷房が効きすぎていることだ。定刻から4分遅れの2150に阿拉山口へ向けて発車する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
宿泊費 175元 1泊25元×7
鉄道 57元 硬座 ウルムチ→阿拉山口
鉄道 170元 硬臥 ウルムチ→カシュガル
バス 6元 路線バス
合計 416元

阿拉山口に到着

sichouzhilu2330845頃、阿拉山口に到着するが硬座のほとんどの乗客は途中の駅で下車しており阿拉山口まで乗っている乗客は少ない。硬臥の乗客はそれなりにいるので、それなりに阿拉山口まで来る人はいるようだ。阿拉山口に到着です。この奥がカザフスタンです。

sichouzhilu234阿拉山口だとキリル文字が併記されています。

sichouzhilu235駅を出るとタクシーが集結しており客の争奪戦が始まっている。とりあえず駅周辺を調査するが国境の駅だから賑わっていると思っていたが全く違い普通の田舎町であった。国境の町といってもトラックが通過して、貨物駅があるだけであった。

sichouzhilu236変わった点は店や通りの標識にモンゴル語が表記されていることぐらいだろう。阿拉山口は蒙古族が多いようです。

sichouzhilu237左がカザフスタンで右が中国です。

sichouzhilu238駅前周辺に商店が集まっているだけで少し歩くと何もなく地平線まで見えてしまうほどの田舎なので0930にはもうやることがなくなってしまった。

ウルムチに帰る手段を探さなければならないのだが鉄道だと2145にならないと列車が無い。さすがに阿拉山口駅で12時間待ちはする気は無いのでバスターミナルが無いか探してみると阿拉山口汽車站があった。

sichouzhilu239しかも、カザフスタンとの国境を行き来する国際バスが停車している。阿拉山口と多斯蒂克を行き来しているようです。ウルムチからしか国際バスは無いと思っていたがこれは予想外だった。これなら、カザフスタンのビザを取得してから来ればよかった。肝心の料金と発車時刻を調べようとしたがどこにも表示されていない。運転手に直接払う方式なのだろうか?まあ、今はウルムチに帰らなければならない。

sichouzhilu240阿拉山口汽車站からは博楽への路線しかないようだ。これでバスターミナルといえるのだろうか?まあ、国際バスが運行しているからバスターミナルが辛うじてあるようだ。博楽への切符を買うが、ここで切符売り場のおばちゃんに釣銭10元をごまかされてしまう。今までバ スターミナルで騙されたことが無かったので安心していたが、中国では油断は禁物であった。1020頃にカザフスタンへ行く国際バスが発車して行くのを確認する。1030頃に博楽へ出発する。

バスでウルムチへ戻る

sichouzhilu241昼頃、博楽に到着するがバスはバスターミナルには行かないようで途中で降ろされ3路のバスで行くようにいわれる。バスターミナルまでは遠く無いようなので歩いていく。1215頃、博州客運總站に到着。

sichouzhilu242ウルムチ行きのバスを確認すると1230に出るようなので切符を購入する。切符代は100元もした。しかし、バスはわりと豪華な車両だ。1230に発車してウルムチへ向かう。途中でバスターミナルに寄りながらして1930過ぎにウルムチの長途汽車站に到着す る。阿拉山口からウルムチまで帰ってくるのは大変だったが乗り鉄の目標は達成できた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
バス 1元 路線バス
バス 12.5元 阿拉山口→博楽
バス 100元 博楽→ウルムチ
騙される 10元 阿拉山口汽車站のおばちゃんに釣銭ごまかされる
合計 135.5元

カザフスタン国鉄駐ウルムチ代表處へ行ってみる

sichouzhilu243せっかくウルムチにいるのでカザフスタンビザの申請場所になるカザフスタン国鉄駐ウルムチ代表處も確認してみることにした。事前調査で駅からの最寄のバス停は小西沟で昆明路30号にあるというので ユースホステルからは南湖小区で153路のバスで小西沟へ向かう。

sichouzhilu244風が無くて国旗がちゃんと確認できないが水色と黄色でカザフスタンの国旗であることが分かる。

sichouzhilu245小西沟から東へ向かい家乐福(カルフール)を通り過ぎて最初の大きな通りが昆明路だ。昆明路を南へ歩くと人口密度の高い場所を発見。あっさりとカザフスタン国鉄駐ウルムチ代表處に到着。遠くから様子を伺うが何故か武警がいない。大使館や領事館には武警が必ずいるのでビザを発給しているここにもと思っていたがここはいないようだ。安心して近づいて撮影開始だ!ここで気付いたのだが住所が事前の情報と違っていた。昆明路216号が正しい住所だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.9元
バス 2元 路線バス
合計 9.9元

やる気無し

何か疲れてやる気無しです。外へ出ずに大人しくしています。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4元
日用品 3元 石鹸
合計 7元

XPの再インストール

半年以上OSの再インストールをしていないので無線LANがタダで利用できるこの機会を逃すと何時再インストールできる機会に会うか分からないので今日やることにした。さらに使っているアプリも最新版にしようと事前にDLできるものはDLする。午後からXPを再インストールするが中国の回線速度が遅いのでパッチのDLに時間がかかり明日も再インストール作業だ。それにしても今日のウルムチの天気は珍しく雨だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
合計 5元

XPの再インストール完了

XPの再インストールとを完了させて、これで年末までは再インストールせずに済ませたい。

両替
JTBグローバルキャッシュ 中国建設銀行で引き出す 1500元(1元=16.5286円)

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

明日はカシュガルへ移動

天気もよく観光に最適のウルムチだが今日もユースホステルでゴロゴロしている。明日はカシュガルへ移動するのだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元