2015-05-19
香妃墓周辺
07:30頃に目が覚める。ちょうど夜が明ける時間でカシュガルの朝は遅く、日没時間は22:00頃になり夜も遅い。カシュガルの朝は気温が15度以下になり少し冷えるが昼は30度前後まで気温が上昇して暑い。まだ乾燥しているから日本よりはマシである。
09:00頃、国際大バザールの近くで20路のバスに乗車する。運賃は1元で香妃墓で下車する。09:15頃、香妃墓に到着する。香妃墓は過去2回見物しているので、今回は入口のみの見物にしておく。それに入場料が30元に値上げされていたし・・・。
香妃墓の周辺は再開発中で更地や建設現場になっていた。2012年に訪れたときはすでに再開発が始まり民家が取り壊され更地へと変わりつつあった。3年もすれば商業街や賓館とかが乱立するのであろうか?
香妃墓から少し離れた路地を歩くと道路の両脇に胡楊の木が植えられシルクロードの雰囲気が出ている。
そして、路地を抜けるとイスラム墓地に出てしまった。地元民が墓地の中を通っているので通り抜け可能なようだ。自分も墓地を通り抜けて大きな通りに出る。バス停を見つけて20路のバスで東門古扎尔へ行き、ユースホステルへ戻る。
カラクリ湖行きチケット購入
14:10頃、カシュガル客運站(天南客運站)を訪れて、明日のカラクリ湖行きのチケットを購入しようとしたが窓口のおばちゃん曰く「明日のチケットは夕方5時からだよ」ということで出直そうとしたら、呼び止められて売ってくれた。
外国人だから夕方に来られても面倒だから売ってくれたのだろうか?漢族だとウイグル族との大人の事情で放置かな?明日09:30発車のタシュクルガン行きのバスで途中のカラクリ湖下車となる。運賃は35元だが、別で保険1元付けられていたので保険はいらないと伝えて保険無しにする。チケット購入時にはパスポート必須でチケットにパスポート番号が印字された。
ユースホステルへ戻る途中でカラクリ湖とタシュクルガンまでの食料として1個2元のナンを5枚購入しておく。カラクリ湖では宿と食事の問題があるので、とりあえずナンがあれば食事は何とかなる。水はユースホステルでお湯を補給しておくので大丈夫だ。
問題は宿とタシュクルガンまでの交通手段だ。宿は湖周辺のキルギス族が民泊の客引きをやっているようだが、営業許可取っていないので公安の取り締まり状況で民泊は不可だ。湖の景区内にボッタクリ宿泊施設があるらしいが・・・。まあ、最悪野宿だな。一応冬物の衣服あるし・・・。そして、タシュクルガンまでの交通手段はバスが通るので、それを捕まえるか白タクだな。
16:00頃、昨日開業した牛肉麺屋へ行く。昨日、牛肉麺の無料券をもらったので食べに来たというわけだ。
でも、無料券があるとはいえただ食いは申し訳ないので乾拌麺(12元/約240円)も注文して食べる。ウルムチからナンが主食だったので久しぶりの大食いである。
ユースホステルへ戻りWEB作成しているとドミトリーに中国人の姉ちゃん2人が新たに来た。このドミは男女混合だったのか。昨日、チャリダーの兄ちゃんが来ていたので8人ドミは半分の4人埋まったことになる。そして、外の廊下から「ハッ!ハッ!」と荒い息遣いが聞こえてくる。何かと思い廊下を見ると昨日の兄ちゃんがパンツ一丁でまた体操している。女性客がいるのに廊下でその行動はマズイだろ!日本では110番通報されても文句は言えないだろうが、中国ではどうなんだ?
本日の出費
項目
金額
備考
食費
22元
バス
35元
カシュガル→カラクリ湖
バス
2元
2元
合計
59元
2015-05-20
カシュガル→カラクリ湖
09:00頃、ユースホステルをチェックアウトする。09:20頃、カシュガル客運站(天南客運站)に到着する。タシュクルガン行きバスは09:30発車なので、すでに客でいっぱいだ。バスの隣にはタシュクルガン行きのワゴンが停車しており、おそらく次の便だろうか?
チケットの座席番号は1番であったが、実際は座席指定なしの自由席であったため一番後ろの真ん中というつまらない席になってしまうが、運ちゃんに一番前の補助席に座っていいか聞いてみたらOKだったので、一転して眺めのよい席を確保する。今日は途中のカラクリ湖で下車するが天気は曇りで条件は悪い。
発車時間の09:30を過ぎてもバスは出発しない。どうやら改札を済ましていない乗客がいるようで運ちゃんがおサルさんの乗客を捜す。30分遅れの10:00頃、バスが発車する。国道314号を走りカラクリ湖への道のりは約5時間の15:00前後に到着だろうか?
10:30頃、疏附県八里橋公安検査站に到着。自動小銃を携帯した公安が警備しており警備は厳重そうだ。ここで全員下車して身分証確認を行うがウイグル族のお姉ちゃん1人だけ下車せずに通過する。どういうことだ?身分証確認はパスポートを提示するだけで中身の確認は無し。他の乗客は1人だけ長時間拘束されてバスが待たされる。どうやら外国人には用はないらしい。待っている間にタバコを吸っている乗客がいるが吸い殻は路上にポイ捨てである。中国って孔子の生まれた国だよね?一体どういうことだ?20分ほど待たされて公安が拘束している漢族の兄ちゃんの荷物を降ろして兄ちゃんが公安に拘束されたままバスが出発する。何か問題があったらしい。
11:00頃、ガソリンスタンドで給油とトイレ休憩で停車する。ガソリン1Lがオクタン価93号6.29元(約126円)、軽油1Lが5.89元(約118円)となっていた。11:40頃、昼休憩のため烏帕爾郷(乌帕尔乡)で停車する。12:20頃、昼休憩を終えてバスが発車する。胡楊の並木道を走り抜けていくと徐々に風景が変わってくる。
蓋孜峡谷
13:00頃、荒涼とした山々が見えてきたので、どうやらパミール高原入口の蓋孜峡谷へ差し掛かったようだ。奥には雪山が見える。道は徐々に悪くなり工事区間が多い。
13:50頃、タシュクルガン→カシュガルのバスとすれ違う。さらに14:30頃、タシュクルガン→カシュガルのバスともすれ違う。雪山が近くなってきたので検問所が近いはずだ。14:35頃、蓋孜辺防検査站に到着する。
ここで全員下車して身分証確認を行う。中国人はロンリープラネット・シルクロードに記載されていたが身分証と辺防証が必要とあり、確かに辺防証も提示していた。ただし、パキスタンやタジキスタンへ行く中国人は身分証とパスポートを提示していた。外国人はパスポートのみの提示で台帳にパスポート番号とかを記入。特にパスポート確認以外は何も無しだが、武警の警備が厳しい。2007年に通ったときは警備は緩かったような記憶が・・・。
14:50頃、バスが出発する。ここから上り坂になり蓋孜峡谷からパミール高原へ向かう。途中で崖に激突したトレーラーが放置されていた。
15:30頃、タシュクルガン→カシュガルの4WDとすれ違う。営業許可証を掲げていたので一応バス扱いか?16:00頃、白沙湖を通過する。ここから工事区間が終わり道路状況がよくなり国道314号(カラコルム・ハイウェイ )をバスが走る。カラクリ湖までは残り35kmだ。
カラクリ湖で民泊
16:50頃、カラクリ湖南岸にある苏巴什村の入口に到着する。カシュガルから7時間の道のりで工事による悪路の影響で予想より時間がかかった。湖の脇にある景区の前で降りるつもりだったのだが、まだ観光シーズン前で人がいなかったので、そのまま降りたらエライ目に遭いそうな気がしたので運ちゃんが村の入口で降ろしてくれた。
ここで中国人旅行者1人も下車し、A先生と村へ向かうことになる。村への道を歩いているとすぐに地元のカザフ族のおっちゃんたちが声をかけてくる。食事付きで1泊100元とか提示してくるが、まずは村へ行ってから決めるので、とりあえず電話番号だけ聞いておく。ロンリープラネット・シルクロードによれば民泊で1泊40元ぐらいが相場のようだ。2ー3年ぐらい前の情報なのでインフレとか考慮すると実際はどうだか・・・。
村に到着すると予想通り招待所とかの宿泊施設はなしで民泊しか選択肢がない。で、当然ながら宿泊施設の営業許可は取っていないので公安にばれないようにしなければならない。地元民のキルギス族にとっては旅行客の民泊は貴重な現金収入源のひとつなので表向きは公安のいうことを聞いて、実際はばれないように営業中ということのようで、おっちゃんたちが声をかけてきたのでA先生が交渉して宿を決める。
A先生は外にテントを張るということで外の場所代を交渉。自分のテントだと1泊20元、大部屋だと1泊50元、1食20元という料金であった。自分はテント持参ではないので老板に交渉して40元にまけてもらう。家の前をヤクが通ったりとかなりのどかな村である。
外ではA先生がテントを張って寝床の準備をしている。
19:00頃、老板娘が夕飯を作ってくれたので夕食となる。当然カザフ料理なのだが名称不明。ご飯とカボチャ、ニンニクの芽、牛肉か羊肉を使ったカレーライスっぽい奴だ。かなり美味しく2杯食べてしまう。毎日、ナンや麺ばかり食べていたので新彊ウイグル自治区で一番の御馳走となった。
19:30頃、カラクリ湖まで散歩に出かけるが風が強い。おまけに雹が降ってきて、その後天気は雪に変わった。5月なのに雪が降るとは・・・。さすが標高3600mのカラクリ湖だ。
村を抜けて放牧地を通り湖の南岸を散歩する。放牧地は羊やヤクが放牧されておりのどかな光景だ。めちゃ寒いけど・・・。21:00頃、キルギス族の宿に戻るがA先生のテントが見あたらない。A先生は雪が降るほどの寒さには耐えられないようで大部屋に宿泊となった。まあ、外の寒さを考えれば建物内の方が絶対にいいだろう。テントで寝ていたら翌朝には冷凍肉へ変わってしまうだろう。
ちなみに今回の宿であるが電気、ガス、水道は来ていない。電気に関しては屋根に小さいソーラーパネルがありバッテリーで夜間の照明だけは使える。ガスはストーブで石炭やヤクの糞を燃やして代用。水道は100ー200m離れた共同井戸で、トイレはその辺の山とか窪地です。22:00頃、いつの間にか知らないキルギス族のおっちゃんとおばちゃんがおり。どうやら、客人のようだ。
本日の出費
項目
金額
備考
食費
0元
合計
0元