シルクロード旅行記2015 ウルムチから天山山脈の世界遺産・天池へ

新疆ウイグル自治区ウルムチ

バスでトルファン→ウルムチ

09:00頃、近くの牛肉麺の店で朝食に牛肉麺(7元/約140円)を食べる。麺は昨日と同じで多めで頼んでおく。無料で麺を大盛りにしてくれるのはありがたい。

10:20頃、白駝青年旅舎をチェックアウトしてトルファン客運站へ向かう。10:40頃、バスターミナルのトルファン客運站に到着する。ウルムチ行きのチケットを購入しバスに乗車する。

運賃は45元でチケットにパスポート番号と名前を印字する。

10:50頃、バスが発車するが大型バスに乗客は自分を入れて11人だけだ。乗車率は3割ぐらいだろうか?ウルムチまでは静かな移動になりそうだ。通常ならバスで大河沿まで行きトルファン駅から列車に乗車なのだが、トルファンからウルムチへバスで移動したことがないので今回はバスに乗車した。

13:00頃、高速の料金所を過ぎると検問があり荷物を持って全員下車となる。トルファンの検問では自分だけノーチェックだったのでとぼけてそのまま降りずにいたら運ちゃんに呼ばれてバスを降りて自動小銃を持った武警にパスポートを提示する。

続いて建物内でパスポートの登記と荷物のX線検査を受けて再びバスに乗車する。登記と言ってもパスポートを機械で読みとるとかはせず顔写真の確認だけで外国人にはあまり用はないらしい。色々と大人の事情で警備が厳重になっている。

ウルムチ到着

13:25頃、ウルムチ南郊客運站に到着するが、ウルムチではバスターミナルから出るのにも手荷物検査が必須になっていた。警備が厳しくなっている。

まずはバスターミナルでバスの情報を確認するが長時間時刻表とかを撮影していると因縁を付けられそうなので早々に引き上げて、13:40頃、7路のバスに乗車して紅山のバス停へ向かう。運賃は1元だ。14:10頃、紅山で下車する。

新彊雷鳥国際青年旅舎

バス停から5分ほどで紅山公園の西側にあるユースホステルの新彊雷鳥国際青年旅舎に到着する。

予約しておいた部屋は4人ドミトリーで1泊35元(会員料金)だ。3泊予約してあり残金を支払う。部屋の様子から元々は賓館だったようだがトイレ・シャワーが共同なのでショボイ賓館を改装した感じだ。

14:30頃、近くの紅山市場のバス停から518路のバスで北バスターミナルの北郊客運站へ向かう。ウルムチ市内は慢性的な渋滞が酷く車の流れが悪い。おまけにそこら中に武警が自動小銃を持って警備している。重要だと思われる場所だと装甲車まで配備されている。ウルムチはそこまでしないと治安が維持できない状態のようだ。

ウルムチ北バスターミナル

16:20頃、百万庄のバス停で下車して5分ほど歩いて北郊客運站に到着するが、バスターミナルへ入るだけでも駐車場の小屋で自動小銃を持った武警が警備する二代身分証対応の自動開閉ゲートを通らなければならない。外人は武警にパスポートを提示してゲートの脇を通してもらう。

そして、バスターミナルの建物では手荷物のX線検査を済まして、ようやくチケット売場へたどり着ける。今日はバスの時刻と運賃を確認に来たが時刻表はなく運賃表しか見あたらなかった。

しかし、天池の最寄りのバスターミナル阜康への路線は確認できた。ネットの情報だと08:00からの運行のようなので朝一で行けばよいだろう。16:30頃、北郊客運站を離れ906路のバスで紅山へ戻る。

ビールとヨーグルト

17:30頃、ユースホステルの近くにあるショッピングモールの地下にある百盛超市でヨーグルト1.2kg(9.9元/約198円)、烏蘇ビール620ml(3.5 元/約70円)、康師傅鉱物質水1.5L(1.8元/約36元)、米酒248ml(2元/約40円)を購入する。そして、明日の朝食にウイグル族の店で2元のナンを2枚購入する。

これは烏蘇ビールで新疆ウイグル自治区の地ビール。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.2元
宿泊費 94.5元 1泊35元(会員料金)×3
予約時10.5元支払い済み
バス 45元 トルファン→ウルムチ
バス 3元
合計 170.7元

ウルムチ→阜康

06:50頃、起床するが天気は雨だ。しかも、かなり激しく降っている。ネットで天気予報を確認すると雨は降らないことになっている。中国の天気予報はあてにならない。08:10頃、紅山市場のバス停から518路のバスに乗車して北バスターミナルへ向かう。運賃は1元だ。08:40頃、百万庄のバス停で下車して、08:45頃、北郊客運站に到着する。

昨日は自動小銃を持った武警にパスポートを提示してバスターミナルへ入ったのだが、今日は公安にパスポートを提示して入るが、まだ時間が早いので武警が来ていないようだ。それと公安はパスポートの写真は確認せずにカンボジアビザだけ確認して返却してきた。パスポート確認の意味あるのか?

今日は天池へ行くので、まずは最寄りの阜康行きのチケットを購入してバスに乗車する。運賃は15元だ。

08:55頃、バスが発車する。この頃になると天気は晴れになり青空が広がっている。

阜康→天池

10:20頃、阜康汽車站に到着する。ここから天池行きのバスに乗り換える。バスターミナル前には天池行きボリタクが待機しているが、バスターミナルから天池行きのバスがある。運賃は5元で乗車時に運ちゃんに支払う方式だ。

10:30頃、バスというかワゴンが出発する。10:50頃、天池入口に到着する。まずは游客集散中心で入場券を買わなければならないのだが、入口では公安の身分証確認が・・・。そして、手荷物のX線検査もある。天池の治安はそれほど悪いのか?

天山天池

で、入場券は125元、専用観光バス90元で合計215元だ。滅茶苦茶高い・・・。入場料が滅茶苦茶高いだけありトイレはちゃんとしている。これでウンコ山盛りのニーハオトイレならブチ切れるところだ。

11:00頃、バスに乗車して天池へ向かう。さて、この先215元の価値がある風景が見られるか・・・。車内ではガイドのお姉ちゃんが天池の説明をする。11:20頃、バス乗り換え場所、カザフ民俗楽園に到着する。金持ちはここで50元の入場料を払ってカザフ民俗楽園を見物していく。すでに215元も巻き上げられてさらに巻き上げられるのは・・・。自分は金がないので次のバスへ乗り換える。

11:30頃、バスが発車してさらに奥へ向かう。車内ではガイドのお姉ちゃんによるカザフ族の説明とかがある。11:40頃、チェックポイントで公安が入場券を確認する。山道を上り昼頃、終点に到着する。

10分ほど歩いて天池の北端に到着する。湖と青空、雪の残る山々で景色は絶景だ。ただし、人が多すぎるので騒がしい。

天池の北端から遊歩道を歩いて南端を目指す。

15分も歩くと静かになり波の音が聞こえてくる。風はあるがTシャツでちょうどよい気候だ。

結構奥まで歩くが、13:30頃、来た道を引き返して、14:20頃、駐車場に戻りバスに乗車する。天池の風景は確かに絶景であるが入場料が高すぎるし、人が多すぎだ。それに天池を歩いてじっくり見るならウルムチからでなく、阜康で宿を確保して朝一で天池へ行くのがよいだろう。

うっかりウルムチからツアーに参加すると見物する時間や場所が限られた団体行動をしなければならないし、土産物屋に寄る可能性がある。まあ、帰りのバスが確保されているというのはあるが・・・。あとは景区内は天池以外は観光地は別で入場券が必要で、とにかく全ては銭という状態で、かなりの悪意が感じられる。

15:00頃、游客集散中心に到着して、阜康行きのワゴンを探すとすぐに2台停車しているのを見つける。運ちゃんたちはトランプ中でワゴンに乗って待っているようにとのこと。
阜康汽車站へのワゴンに乗車して客が集まるのを待つ。運賃は5元で15:20頃に出発。

15:40頃、阜康汽車站に到着する。パスポート確認と手荷物のX線検査を済ませてウルムチ行きのチケットを購入するが窓口のお姉ちゃんはパスポートの情報入力や中身を確認せずに発券する。外国人はどうでもいいのか?

ウルムチまでの運賃は15元で、15:50頃、出発する。少し空席があり途中で客を乗せるが定員オーバーになる。当然ながら身分証確認とかもしないので、これでは実名制の意味が・・・。警備は厳重そうに見えるのだが、実はかなりザルになっているような・・・。これなら実名制は必要ないだろ!

16:30頃、ウルムチ入口の検問所で身分証確認で全員下車と言いたいところだが、途中で乗せた客は車内に残してバスターミナルから乗車した客だけ下車して身分証を公安の端末で読み込む。途中で乗せたのが発覚すると都合が悪いのか?で、一応自分も下車してパスポートを提示するが登記はなく写真の確認だけで終了。

そして、検問所をすり抜けた客を乗せて再びバスが走る。検問所の意味ないだろ!ウルムチの警備体制は穴だらけのような・・・。17:20頃、ウルムチの北郊客運站に到着するが、バスターミナルから出るのにも手荷物のX線検査がある。ウルムチに爆発物が運び込まれるのを警戒しているのだろうか?でも、バスターミナルに到着する前に下車する客がいるので、これもあまり意味がない。906路のバスでユースホテル近くの紅山へ戻る。夜はネットで明後日の伊寧行きの切符を予約しておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
バス 30元 ウルムチ↔阜康
バス 10元 阜康↔天池
バス 90元 景区内バス
バス 2元 路線バス
鉄道 86元 ウルムチ南→伊寧
天池 125元
合計 352元

ウルムチ→南山牧場(西白楊溝)

08:40頃、人民公園の南にあるウルムチ市郊客運中心站にやってきた。このバスターミナルでは手荷物のX線検査はあったが公安や武警による身分証確認はなかった。おそらくウルムチ近郊の路線だけなので、あまり重要ではないということか?

今日はウルムチの南にある南山牧場へ向かう。南山牧場と言っても白楊溝(西白楊溝と東白楊溝)、菊花台など、いくつかの景区に分かれており、南山牧場と言えば一般的には白楊溝の西白楊溝を指す。

そして、南山牧場へ行くには一般的に天池と同様に紅山公園や人民公園とかの旅行会社でツアーに申し込むのだが、ツアーが嫌な場合はウルムチ市郊客運中心站から白楊溝行きのバスで自力で向かう。

まずは白楊溝行きのチケットを購入する。運賃は14元でパスポートを提示するがチケットにはパスポート番号とかは印字されていない。窓口のおばちゃんは端末にパスポートの情報を入力いていたのだが?バスは09:20発で少し待機となる。待合室で待機していると、カオス度の高い待合室にいかにも観光客という兄ちゃんや姉ちゃんが増えてくる。

そして、待合室の一角に旅行会社が南山牧場の入場券を販売しており、皆ここで入場券を購入しているので自分も購入しておく。南山牧場(西白楊溝)の入場券は20元だ。バスに乗車して出発を待ち、09:20頃、バスが発車する。乗客はほとんどが観光客で地元民は少ないが頻繁に乗り降りがあるので需要はあるようだ。

10:45頃、南山牧場の入口に到着する。入場券を買っていないとここで下車して購入することになる。全員がバスターミナルで入場券を購入しているので下車する者はいなかったが、ここで入場券が回収される。一部の乗客が「入場券くれないのか?」と聞いていたがバスターミナルで購入したのは代用券になるようで、管理会社が代用券を旅行会社に出して現金に交換するので回収しないといけないということであった。

10:55頃、白楊溝の駐車場に到着する。

ここから観光車、馬、徒歩のいずれかで奥へ進む。

草原にはカザフ族の移動式住居がいくつもある。

約1時間歩いて昼頃、西白楊溝にある南山牧場で一番有名な滝の天山一号瀑布に到着する。駐車場から直線距離で約4kmの場所で標高は約2200mだ。滝からの涼しい風が心地よい。

しかし、ゴミが多い・・・。一体どこの猿がポイ捨てしているのだ!滝ではカザフ族と思われる地元民の爺ちゃんがゴミ拾いをしていた。これは中国の大自然を守るためにウルムチ市内にいる武警を配置してポイ捨てする奴を銃殺した方がいいのでは?

12:40頃、峡谷を下っていく。

途中で馬で滝へ向かう金持ち中国人とすれ違う。

峡谷を下り草原へ出ると白いヤクを見つける。

14:00頃、駐車場に到着する。16:00頃、約9km歩いて省道109号から国道216号へ出る。省道と国道の合流地点には白楊溝行きのボリタクが数台待機していたが客はいない。

合流地点はボリタクの運賃がいるので少し離れたところでバスが来るを待つ。待っているとすぐ近くのゲル式商店のおそらくカザフ族と思われる老人が声をかけてきた。こんなところによそ者がいるのは明らかにおかしいから当然だな。白楊溝から歩いてきてウルムチ行きのバスを待っていることを伝えたら、今の時間はバスはなく夕方まで待たないとないということであった。

16:50頃、后峡からのバスが通り両手を降って止め乗車する。ウルムチまでの運賃は13.5元だ。18:10頃、ウルムチ市郊客運中心站に到着する。

18:30頃、ウルムチ南駅を訪れる。武警の装甲車が配備され警備は非常に厳重だ。

まずは駅の外にあるセキュリティチェックポイントで手荷物のX線検査とボディチェックを受けて敷地内へ入る。

続いて駅の隣にある亜欧酒店のカザフスタン行き国際列車の切符売り場を覗いてみる。すでに営業時間は終了していたが運賃表は貼りだされていた。

ウルムチ南→アルマトイは中国側車両804元、カザフスタン側車両は829元、ウルムチ南→アスタナは1094元であった。切符の販売時間は月水木土の10:00-13:00、15:30-18:00となっていた。

カザフスタン行き国際列車の情報は調べたので、続いて切符売場へむかう。切符売場でも手荷物のX線検査や身分証の確認がある。これでようやく切符売場に入れたが行列がすごい。これだと1時間コースかな?19:15頃、ようやく順番が回ってきた。昨日ネットで予約した明日の伊寧行きの切符をいつものことながら1分以内で切符を受け取れるはずが、窓口のおばちゃんが漢字表記はだめでパスポートの英文表記でないと発券できないと言ってくる。

この場合は今までの切符を見せればOKになるのだが、それでも決まりで発券できないと今回は手強い。奥からボスのおばちゃんがやってきたのでボスのおばちゃんにも今までの切符を見てもらいアピールする。すると一度窓口を閉めて周りのおばちゃんたちと相談する。窓口まで閉めて相談した結果は今回だけ発券するから次からは英文で登録するようにとのこと。まあ、何とか発券してくれた。

ウルムチは厳しすぎるが、ちゃんと業務をしている証拠でもあるので文句をいう対象ではない。むしろ、他の駅では英文で入力するのが面倒でパスポート番号だけとかで省略したり、一切入力しないとかもあり、いい加減な運用をしている方が問題だろうな。19:25頃、ウルムチ南駅を出てBRT1号線で紅山へ戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 9元
バス 14元 ウルムチ→白楊溝
バス 13.5元 国道216号と省道109号の合流地点→ウルムチ
バス 2元 路線バス
南山牧場(西白楊溝) 20元
合計 58.5元

シルクロード鉄道旅行記~ウルムチ・阿拉山口編

オーストラリア人がゲロを吐く

rp_sichouzhilu188.jpg真夜中に同じ部屋のオーストラリア人がゲロを吐いた。かなり苦しそうだがゲロを吐く音を聞かなかったことにして再び眠る。

0700頃に起床する。メールを確認してから朝のバザールを散歩する。

sichouzhilu189朝といっても凄く暑い。

sichouzhilu190ジュースが噴水のように噴出しているのですが、見ていると注文を受けると桶ですくって客が持参したペットボトルに入れていた。飲んだら確実にあたるだろう。

朝食に烤包子を食べて交通賓館へ戻る。寝ていたオーストラリア人が起きたが辛そうだ。話を聞くと昨日の夕食にやられたそうだ。昨日、ウルムチへ行くことを聞いていたので「今日ウルムチに行くの?」と聞くと「ウルムチに行かなければならない」と答えてきた。どうみてもウルムチへ行ける様な状態とは思えない。オーストラリア人が再び寝ている間に自分は交通賓館をチェックアウトする。

5805次 トルファン→ウルムチ

sichouzhilu193チェックアウトしてバスターミナルでバスに乗車。切符には発車時間が印刷されているが実際は満員になり次第の発車で20分ほど早く発車する。1100頃、トルファン駅に到着。

sichouzhilu191切符売り場へ行くと入口で站台票(入場券)を買って乗車してから补票(乗越精算)するように言われる。入口へ行くと列車が遅れていることが分かり、これが影響しているようだ。站台票で入って1150に約3時間遅れの5805次に乗車する。

sichouzhilu194乗車する際に1番ホームに停車していた軍の貨物列車を撮影するが周りは公安と兵士ばかりで運良く見つからずに済んだ。乗車してすぐに列车长办公席で补票しようとするが「発車してから」と言われ、荷物を運良く空いていた網棚に置く。車掌がアイスを食べているのを見ながら発車を待つ。

sichouzhilu192発車してすぐに补票をするが窓からの風で站台票が飛ばされる。トルファンの記念品を1つ失ってしまう。补票して気付いたが普通に切符を買うより2元も高くついてしまった。站台票1元、补票の手数料1元。列車が遅れていたのに何故2元も余計に取られなければならないのだろうか?金のことしか考えていない人民たちは何故か文句も言わずに补票をしている。

sichouzhilu195空いていた席に座りGPSで時間を確認していると隣の新疆人が「それどこの携帯?」と聞いてくるので「携帯じゃないよ。GPSだよ。」と答えると凄い珍しそうに見る。さらに「どこから来たの?」と聞いてくるので「日本だよ」と答えると「日本から来たのか!」と驚いている。周辺の乗客も驚いていたが対面の席に座っていた女性はやたらと驚いていた。

こちらも「北京か上海から来たの?」と聞くと「僕は新疆人だよ!」と答える。周りの乗客も皆、新疆人だった。「旅行で来たの?」とか色々話をしていると、やはりここでも「日本の1ヶ月の給料はいくら?」とか聞いてくる。「1ヶ月15~20万円だよ。でも1ヶ月の家賃は最低5万円だよ。」と答えると二重の驚きを見せている。確かに給料は中国と比べれば高いが家賃もその分高い。

新疆人は家賃の高さを気にしており「どうやって暮らすんだ?」とか周囲と話し合っている。さらに新疆人は日本のことも少し知っているようで日本の最高額紙幣が1万円札というのを知っていた。

sichouzhilu1961400過ぎ、ウルムチに到着。

新疆白樺林国際青年旅舎へ

sichouzhilu197今日の宿は新疆白樺林国際青年旅舎に決めているので8路のバスに乗る。ウルムチでは路線バスの案内は中国語とウイグル語で放送していた。中国と言ってもここは別世界だ。药材公司で59路に乗り換えて电信公司で下車する。

sichouzhilu198徒歩1分ほどで新疆白樺林国際青年旅舎に到着。1泊25元のドミトリーに宿泊することにする。10人部屋で扇風機が2つある。まあ、値段なりの部屋だろう。

sichouzhilu199近くに家乐福(カルフール)があるので買い物へ行く。 看板にはウイグル文字もある。ビールと水を購入するが水が特売で500mlで0.45元と激安だ。ウルムチでこの価格は凄すぎる。しかし、ここであることに気が付いた。家乐福など大手スーパーは価格、品揃えは確かに凄いのだが、扱っている商品が大手メーカーばかりで地元メーカーの物は少ない。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8.7元
宿泊費 75元 1泊25元×3
鉄道 13元 トルファン→ウルムチ
バス 2元 路線バス
バス 7.5元 吐鲁番→大河沿鎮
站台票 1元
合計 107.2元

長途汽車站へ行ってみる

sichouzhilu200暑さでやる気なしの状態で外へ出る気がしない。夕方になって長途汽車站を見に行く。発着するバスの状況を確認するためだが長途汽車站は伊寧行きのバスが主体であった。他にも库尔勒(コルラ)、若羌やカザフ国境に近い霍城、塔城へのバスがあった。今日はこの1ヶ所を調べるだけで体力を使い切った。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 6.75元
バス 2元 路線バス
合計 8.75元

国際大バザールを見物

sichouzhilu2010900頃に解放南路にある国際大バザールと二道橋市場を見物しに行く。

sichouzhilu202バザールは1000ぐらいから店が開くので早く来すぎてしまった。

sichouzhilu203それでも国際大バザールは観光客が記念写真を撮っているので観光地としてはかなり有名らしい。

sichouzhilu204バザールと言うだけあって服飾品、工芸品、食品など様々な物が扱われている。

sichouzhilu205中国語が無い広告があり中国であって中国で無いという感じ。

sichouzhilu206新疆ウイグル自治区でチェーン展開しているスーパー。もちろん酒は扱っていませんでした。

新疆ウイグル自治区博物館

sichouzhilu207昼頃に新疆ウイグル自治区博物館を訪れる。ここには楼蘭美女のミイラが展示されており30元の価値はありそうだ。

sichouzhilu208楼蘭美女を見たのは良かったが予想外の収穫もあった。トルファンで出土した三国志・呉国孫権伝が展示されていたのだ。これはマニアにとっては驚きだ。

sichouzhilu209新疆ウイグル自治区博物館

ケンタッキーで捕り物劇

sichouzhilu210夕方になり夕飯を食べた後にカルフールで涼んで帰り際にケンタッキーの前で捕り物劇に遭遇する。

sichouzhilu211何の容疑か知らないが男女2人組が逮捕されていた。

sichouzhilu212捕り物劇。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.5元
バス 5元 路線バス
新疆ウイグル自治区博物館 30元
合計 48.5元

南郊客運站、北郊客運站へ行く

sichouzhilu213今日はウルムチのバスターミナルの調査に赴く。0930頃に宿を出て104路の路線バスで水上楽園で下車。水上楽園の隣に南郊客運站はある。1010頃に 南郊客運站を調査開始する。主な路線はトルファン行きの路線で20~30分間隔で発車しているようだ。他にもコルラ、クチャ、ホータンなど南部へ向かう路線が主体になっている。ウルムチ駅からは915路、北郊客運站からは103の路線バスが行き来しているのでウルムチ市内での移動にも問題ないだろう。

sichouzhilu214103路の路線表。

sichouzhilu215ウルムチ駅から915路で南郊客運站へ行けます。ウルムチではウルムチ駅を火車南站と呼んでいるので注意が必要です。

sichouzhilu216南郊客運站を調査後は北郊客運站へ103の路線バスで向かう。1130頃、北郊客運站に到着するがあまり賑わっていない。

sichouzhilu217バスターミナル自体は新しく綺麗なのだが利用客は少ないようだ。路線を調べてみると北部へ行くバスが主に発着しているらしいが本数など詳細は分からずじまいだった。

sichouzhilu218ウルムチ駅からは906路で北郊客運站へ行けます。

阿拉山口、カシュガル行きの切符を購入

sichouzhilu219>1300頃、ウルムチ駅に到着する。阿拉山口とカシュガル行きの切符を買おうと思うのだが人が多すぎる。どうみても1時間コース確定だ。

sichouzhilu220列に並び切符の販売状況を確認する。阿拉山口行きは今日の切符でもまだ硬臥が残っているほど余裕があったがカシュガル行きは7/31でないと硬臥は残っていなかった。そうすると今晩の5801次でウルムチ発、明朝に阿拉山口に到着、日中にバスでウルムチへ帰るか、夜に列車でウルムチへ帰るのが良いだろう。

sichouzhilu221カシュガル行きは7/31の硬臥にするのが無難だろう。7556次は中国最長の普快なので硬座は危険すぎる。列に並び順番を待つがこの間に公安と割り込みを企む人民の戦いを見物することになる。窓口には列に並ばない人民が集まっており公安が追い払うがすぐにまた集まってくる。もちろん公安も黙ってはいないすぐに拡声器で威嚇しながら追い払う。しかし、牛糞に集るハエのように人民はすぐに戻ってくる。

終いには公安の1人が怒って実力行使で人民を追い払う。漢族、ウイグル族など関係なしに排除される。公安の奮闘のおかげで並んでいる人民は大助かりだが切符を購入した後も窓口周辺に居座っている人民も公安に容赦なく排除される。もちろん自分も切符購入後に釣銭を確認してたらすぐに出て行くようにいわれる。

カザフスタン行き国際列車の切符売り場

sichouzhilu2221430頃、ウルムチ駅の北隣にある湘友酒店を訪れる。

sichouzhilu223ここの1Fにはカザフスタンのアルマティ(阿拉木图)行き国際列車の切符売り場がある。

sichouzhilu224切符売り場 がどんなところか確認する為に潜入してみると切符売り場にはカザフスタン人と見られる外国人が数名いるが切符売り場は閉まっている。月、木、金、土が営業日で今日は火曜で営業はしておらず、外国人は困った表情で話をしている。

しかも、既に月曜の時点で土曜の硬臥、軟臥が売り切れているではないか!国際列車 の切符入手は難しいようだ。まあ、自分は切符を買うわけでは無く様子を見に来ただけで休みだったので人が少なく撮影が楽だった。ホテルの人の視線が冷たかったけど・・・。湘友酒店を出て建物の撮影をしていて気付いたが湘友酒店には亜欧賓館(亚欧宾馆)という看板があった。どちらが正式名称だ?

軍供客運站、長途汽車站、ウルムチ国際運輸汽車站

sichouzhilu2251445頃、ウルムチ駅から北へ徒歩5分程の所にある軍供汽車站に到着。ウルムチ駅に最も近いバスターミナルなのだが路線を調べると近郊の知らない場所へ行く路線しかない。コルラ、伊寧などの路線は無かった。どうやら、バックパッカーが利用するようなバスターミナルではなかったようだ。

sichouzhilu2261530頃、長途汽車站を再び訪れる。

sichouzhilu227一昨日来たのだが長途汽車站にはカザフスタンへの国際バスがあるとの情報があり確認の為に訪れる。

sichouzhilu228アルマティ(阿拉木图)行きの国際バスが無いか電光掲示板を見るが無い。偽情報だったと判断して外に出かえろうとすると長途汽車站の東に乌鲁木齐国际运输汽车站(ウルムチ国際運輸汽車站)の看板を発見する。

sichouzhilu229看板の側へ行くと路地の奥にバスが停車している。路地を入っていくとウルムチ国際運輸汽車站があった。入手していた情報はウルムチ国際運輸汽車站と長途汽車站が混同された間違った情報だったようだ。それにしても、こんな路地裏に国際バスターミナルがあるとは・・・。

肝心のカザフスタンへのバスはアルマティ (阿拉木图)行きが月曜から金曜まで1900発で運行されており、料金は360元もしくは45ドルとなっていた。他にも複数の国際バスが運行しているがここでは省略する。

5801次で阿拉山口へ

sichouzhilu230宿へ戻り1週間分の宿泊費を支払い2000頃にウルムチ駅へ向かう。宿に荷物を置いたままこれから阿拉山口へ行くのだ。

sichouzhilu2312100過ぎに改札が始まり列車に乗車する。今回は2階建て車両のSYZ25Bに乗車です。

sichouzhilu232今回は硬座を利用するのだが比較的空いていた。少々難点なのが冷房が効きすぎていることだ。定刻から4分遅れの2150に阿拉山口へ向けて発車する。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
宿泊費 175元 1泊25元×7
鉄道 57元 硬座 ウルムチ→阿拉山口
鉄道 170元 硬臥 ウルムチ→カシュガル
バス 6元 路線バス
合計 416元

阿拉山口に到着

sichouzhilu2330845頃、阿拉山口に到着するが硬座のほとんどの乗客は途中の駅で下車しており阿拉山口まで乗っている乗客は少ない。硬臥の乗客はそれなりにいるので、それなりに阿拉山口まで来る人はいるようだ。阿拉山口に到着です。この奥がカザフスタンです。

sichouzhilu234阿拉山口だとキリル文字が併記されています。

sichouzhilu235駅を出るとタクシーが集結しており客の争奪戦が始まっている。とりあえず駅周辺を調査するが国境の駅だから賑わっていると思っていたが全く違い普通の田舎町であった。国境の町といってもトラックが通過して、貨物駅があるだけであった。

sichouzhilu236変わった点は店や通りの標識にモンゴル語が表記されていることぐらいだろう。阿拉山口は蒙古族が多いようです。

sichouzhilu237左がカザフスタンで右が中国です。

sichouzhilu238駅前周辺に商店が集まっているだけで少し歩くと何もなく地平線まで見えてしまうほどの田舎なので0930にはもうやることがなくなってしまった。

ウルムチに帰る手段を探さなければならないのだが鉄道だと2145にならないと列車が無い。さすがに阿拉山口駅で12時間待ちはする気は無いのでバスターミナルが無いか探してみると阿拉山口汽車站があった。

sichouzhilu239しかも、カザフスタンとの国境を行き来する国際バスが停車している。阿拉山口と多斯蒂克を行き来しているようです。ウルムチからしか国際バスは無いと思っていたがこれは予想外だった。これなら、カザフスタンのビザを取得してから来ればよかった。肝心の料金と発車時刻を調べようとしたがどこにも表示されていない。運転手に直接払う方式なのだろうか?まあ、今はウルムチに帰らなければならない。

sichouzhilu240阿拉山口汽車站からは博楽への路線しかないようだ。これでバスターミナルといえるのだろうか?まあ、国際バスが運行しているからバスターミナルが辛うじてあるようだ。博楽への切符を買うが、ここで切符売り場のおばちゃんに釣銭10元をごまかされてしまう。今までバ スターミナルで騙されたことが無かったので安心していたが、中国では油断は禁物であった。1020頃にカザフスタンへ行く国際バスが発車して行くのを確認する。1030頃に博楽へ出発する。

バスでウルムチへ戻る

sichouzhilu241昼頃、博楽に到着するがバスはバスターミナルには行かないようで途中で降ろされ3路のバスで行くようにいわれる。バスターミナルまでは遠く無いようなので歩いていく。1215頃、博州客運總站に到着。

sichouzhilu242ウルムチ行きのバスを確認すると1230に出るようなので切符を購入する。切符代は100元もした。しかし、バスはわりと豪華な車両だ。1230に発車してウルムチへ向かう。途中でバスターミナルに寄りながらして1930過ぎにウルムチの長途汽車站に到着す る。阿拉山口からウルムチまで帰ってくるのは大変だったが乗り鉄の目標は達成できた。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 12元
バス 1元 路線バス
バス 12.5元 阿拉山口→博楽
バス 100元 博楽→ウルムチ
騙される 10元 阿拉山口汽車站のおばちゃんに釣銭ごまかされる
合計 135.5元

カザフスタン国鉄駐ウルムチ代表處へ行ってみる

sichouzhilu243せっかくウルムチにいるのでカザフスタンビザの申請場所になるカザフスタン国鉄駐ウルムチ代表處も確認してみることにした。事前調査で駅からの最寄のバス停は小西沟で昆明路30号にあるというので ユースホステルからは南湖小区で153路のバスで小西沟へ向かう。

sichouzhilu244風が無くて国旗がちゃんと確認できないが水色と黄色でカザフスタンの国旗であることが分かる。

sichouzhilu245小西沟から東へ向かい家乐福(カルフール)を通り過ぎて最初の大きな通りが昆明路だ。昆明路を南へ歩くと人口密度の高い場所を発見。あっさりとカザフスタン国鉄駐ウルムチ代表處に到着。遠くから様子を伺うが何故か武警がいない。大使館や領事館には武警が必ずいるのでビザを発給しているここにもと思っていたがここはいないようだ。安心して近づいて撮影開始だ!ここで気付いたのだが住所が事前の情報と違っていた。昆明路216号が正しい住所だった。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7.9元
バス 2元 路線バス
合計 9.9元

やる気無し

何か疲れてやる気無しです。外へ出ずに大人しくしています。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 4元
日用品 3元 石鹸
合計 7元

XPの再インストール

半年以上OSの再インストールをしていないので無線LANがタダで利用できるこの機会を逃すと何時再インストールできる機会に会うか分からないので今日やることにした。さらに使っているアプリも最新版にしようと事前にDLできるものはDLする。午後からXPを再インストールするが中国の回線速度が遅いのでパッチのDLに時間がかかり明日も再インストール作業だ。それにしても今日のウルムチの天気は珍しく雨だ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 5元
合計 5元

XPの再インストール完了

XPの再インストールとを完了させて、これで年末までは再インストールせずに済ませたい。

両替
JTBグローバルキャッシュ 中国建設銀行で引き出す 1500元(1元=16.5286円)

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元

明日はカシュガルへ移動

天気もよく観光に最適のウルムチだが今日もユースホステルでゴロゴロしている。明日はカシュガルへ移動するのだ。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 8元
合計 8元