統一鉄道・夜行列車でフエ到着&世界遺産 阮朝王宮
統一鉄道でフエへ
05:30頃に目が覚める。外は田園風景が広がっており列車は田舎を走っている。列車は70kmぐらい出ており結構速い。
しかし、車内の揺れが激しい。これは車両が古いからか?それとも、線路の状態が悪いのだろうか?
ベトナム列車のトイレ
夜が明けているので他の乗客が起き始める前にトイレへ行ってウンコをするのだが、ベトナムの鉄道のトイレは、やっぱり紙はなしだ。紙の持参は必須だ。
そして、ウンコをしたら水を流さなければならないのだが、水を流すレバーがない。代わりに備え付けのホースで水を流すのだ。これだと大きく的を外してもちゃんと流せるので安心だ。
ベトナムの某隣国の鉄道のトイレみたいに水が流れない、何故か大きく的を外してウンコだらけということがないのだ。
ベトナムのミネラルウォーター
これは昨日ハノイ駅を発車する前に乗務員が配っていたミネラルウォーター。キャップの部分にフィルムがあり蓋が未開封というように分かるようになっている。
これはベトナムの某隣国のように水道水を入れただけの偽物があるということなのだろうか?まあ、こういった細かい対策をしているのは良いことだ。
古都フエ到着
08:48に定刻通りフエ駅に列車が到着する。駅の出口では駅員が切符の確認と回収をしていたのだが、自分は切符を記念品としてもらった。おそらく切符は領収書としても使えるだろう。
下車した欧米人たちは街の方へ歩いて行く。自分も街の方へ歩いて行くが日本語のうまいタクシーの運ちゃんに声をかけられる。日本人宿のサニーホテルを勧められるが、サニーホテルはWEBで問い合わせたが返事がなく、他の宿を予約済みなので断って駅前の通りを歩いて市街地へ行く。
パクリ?Google Thanh Xuan Hotel
40分ほどフォーン川沿いに歩き2つ目の橋のチャンティエン橋の交差点で右(南)へ歩き、09:30頃、5つ星のImperial Hotelの南隣にあるGoogle Thanh Xuan Hotelに到着する。
何やら突っ込みどころのある名称なのだが、ベトナムでは問題ないらしい。
レセプションの姉ちゃんは英語ペラペラなのだが、自分は英語がわからないので英語が右耳から入って左耳から出て行く状態だ。
1泊104000ドン(5ドル)で3泊するので合計312000ドンなのだが、ここで問題が発生する。
姉ちゃんがパスポートを担保に預かろうとしているので、パスポートを返してもらう。
で、パスポートを預けないので1000ドン追加になって合計313000ドンになった。
おいおい!ベトナムではパスポートの差し押さえは問題ないのかよ?日本でやったら問題になるぞ!
ここで姉ちゃんに戦いを挑むか考えたが、よくよく考えてみると1000ドンは約6円だ。1000ドンで戦っても時間の無駄と精神的に疲れるだけなので、何もなかったことにしておく。肝心の部屋は8人ドミトリーでトイレ・シャワー付きでさらに珍しくテレビ付きだ。
世界遺産 阮朝王宮
入場料は105000ドン(約630円)で少し高めだが、某国のボッタクリ入場料と比べればまだまだ良心的だ。
阮朝王宮はベトナム最後の王朝である阮朝の王宮跡で1993年にユネスコの世界文化遺産に登録された。
現在ある建物は復元されたもので、元々の建物はベトナム戦争などで失われている。
そのため敷地内の殆どは草地になっているが王宮の復元作業が進められており工事箇所も多い。
そして、この広大な敷地でやかましい声が聞こえてきた。そう、ベトナムの隣国からやかましい集団が来ていたのだ。あれだけ離れた所にいるのに、声のデカさでどこの国の人間かがすぐ分かる。
しかし、もう少し静かに見学するとかしてくれないか?まあ、無理だな・・・。楽しそうにポーズを撮って記念撮影しているし・・・。このやかましい集団とは逆に進み静かに見物することにする。
東の顕仁門から出て道の向かい側にあるフエ宮廷骨董博物館へ向かう。
阮朝の宮廷で使用された陶器などが収蔵されている。内部は撮影禁止だったので外だけの撮影というか、入場券は阮朝王宮とのセットになっているのだが入場券の確認は無し。
14:00頃、その辺の食堂で遅めの昼食を食べるが、とりあえずメニュー表に書いてあったのを勘で選んでみたら、野菜炒めが出てきた。値段は45000ドン(約270円)だ。
ベトナムのテレビ
宿に戻りベトナムのテレビ番組がどんなものか見てみるが、NHKの国際放送が映った。
あと、中国時代劇の包青天がやっていた。中国と仲が悪くてもドラマは放送している。まあ、日本も韓流ドラマを放送しているし似たようなものかな?
サイゴン行きの切符を購入
夜になりフエ駅に25日のサイゴン行きの切符を買いに行く。夜でも窓口には列ができていたが某国のような割り込みとかはなく無事に購入できた。
エアコン付きハードベッド2段目(Nằm cứng điều hoà tầng 2)で運賃は853000ドン(約5118円)だ。ちなみに切符に名前とパスポート番号を印字するのでパスポート必須である。
GPSデータ
あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていた等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- フエ駅
- N 16°27’23.38″
- E107°34’43.17″
- Google Thanh Xuan Hotel
- N 16°27’56.58″
- E107°35’30.10″
- 阮朝王宮
- N 16°28’02.80″
- E107°34’45.74″
- フエ宮廷骨董博物館
- N 16°28’16.07″
- E107°34’55.49″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 110000ドン | |
宿泊費 | 313000ドン | 1泊104000ドン×3泊+1000ドン |
鉄道(フエ→サイゴン) | 853000ドン | |
阮朝王宮 | 105000ドン | |
合計 | 1381000ドン |
世界遺産ティエンムー寺&英雄ファン・ボイ・チャウ墓
ファン・ボイ・チャウ像
07:30頃、チャンティエン橋の近くにあるファン・ボイ・チャウ像を訪れる。
ファン・ボイ・チャウはベトナム独立運動の英雄で日露戦争後に日本へ訪れたことのある人物であり、医師の浅羽佐喜太郎との交流は有名である。
朝食はフエ料理ブン・ボー・フエ
フォーン川沿いに散歩をしているとシクロのおっちゃんに旧市街観光を誘われるがボッタクられるのが嫌なので断り川沿いに散歩する。
フエ駅近くの食堂でフエ名物のブン・ボー・フエを食べる。値段は30000ドン(約180円)だ。
米麺料理なのだがでかい豚肉が入っており、さらにサラダ付きだ。生野菜はA型肝炎とかの心配もあるが予防接種をしてあるので大丈夫だろう。肉がでかいので食べ終わったら値段が変わっているのではと心配したが、30000ドンで大丈夫であった。
フォーン川の鉄橋近くで撮り鉄
08:30頃、フエ駅近くのフォーン川の鉄橋で、08:48フエ駅着の列車を撮影するために張り込む。すると、鉄橋を管理しているベトナム国鉄のおっちゃんが来たので、「シンチャオ」と挨拶したら「Train!Train!」と返してきてくれた。
どうやら、撮影OKのようだ。社会主義国だとダメな場合が多いがベトナムは鉄ちゃんに寛容なようだ。
しかし、列車が定刻通りに来ない。どうやら遅れているようだ。約30分経過してベトナム国鉄のおっちゃんが「Train!Train!」と教えてくれ列車が近づいてきた。
そして、線路から少し離れた所でカメラを構えていたら、おっちゃんが線路の間近で撮影させてくれた。ベトナムは撮り鉄に優しい国のようだ。
世界遺産ティエンムー寺
フエ駅近くの鉄橋から40分ほど歩き、10:30頃、世界文化遺産ティエンムー寺(Chùa Thiên Mụ)に到着する。
主に欧米人が多いのだが、日本人の団体やハングルを話す団体もいた。
これだけ観光客が訪れているのに入場料無料というのはなかなか凄い。
ファン・ボイ・チャウ記念館
11:00頃、ティエンムー寺を離れ来た道を戻りながらフエ駅へ向かう。ボリタクの運ちゃんに声をかけられるが当然断る。ひたすら歩いてフエ駅まで戻り、さらに近くの踏切を渡りファン・ボイ・チャウ通りを南下していき、12:10頃、ファン・ボイ・チャウ記念館に到着する。
記念館にはベトナムの英雄ファン・ボイ・チャウの墓があり、そして、墓の近くには「東遊運動が生んだ日越友好之碑」がある。
フエのスクーター軍団
昼食を食べてから宿に一旦戻ってから、チャンティエン橋を渡り旧市街へむかう。フエにもスクーター軍団がそこら中で走っており道路を横断する時は中国と同様に注意しないといけない。
ベトナムで貴重な手数料無料ATM
旧市街にあるEXIMBANKのATMで2000000ドンを引き出す。
フエのスーパーマーケット
ATMで現金を引き出したらチャンティエン橋のすぐ近くにあるCo.op martで買い物をする。おそらく旧市街で一番大きなスーパーマーケットだろう。
店内にはリュックとかは持ち込み禁止で入口で預ける方式だ。これは中国のスーパーマーケットと似たような感じだ。まずは、相場をちょっと確認してみる。
500mlのペプシコーラが特売で5700ドン(約34円)、通常でも6000ドン(約36円)だ。
午後の紅茶は350mlのミルクティーで9100ドン(約54円)、330mlの缶ビールが8300ドン(約54円)で結構安い。
夜になり21:00頃になり、8人ドミトリーに欧米人の姉ちゃんがやって来た。ドミトリー一人で貸切状態かと思っていたのだが、そうはならなかった。というか、今日はもう誰も来ないと思ってベッドを散らかしていたのだが姉ちゃんが来たので急いで片付ける。それにしても、ドミトリー男女混合だったのかよ!
GPSデータ
あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていた等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- フエ駅
- N 16°27’23.38″
- E107°34’43.17″
- Google Thanh Xuan Hotel
- N 16°27’56.58″
- E107°35’30.10″
- ティエンムー寺
- N 16°27’08.49″
- E107°32’42.14″
- ファン・ボイ・チャウ記念館
- N 16°27’05.28″
- E107°34’56.88″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 130500ドン | |
合計 | 130500ドン |
統一鉄道・夜行列車でフエ→ホーチミン
朝は統一鉄道を撮り鉄
08:30頃、フエ駅近くの鉄橋へ向かい今日も撮影をする。昨日は列車が遅れていたが今日は到着後すぐに貨物列車が通過する。
そして、狙っていた旅客列車は今日も30分ほど遅れて通過する。
撮り鉄を終えて旧市街へ向かうがフォーン川の橋を渡った所で踏切が閉じており列車が来るようだ。
すぐに撮影体制に入るが逆光で条件が悪い。とりあえず貨物列車を撮影する。
フラッグタワー
旧市街の阮朝王宮のお堀に沿って歩きフラッグタワーの近くにやってきた。遠くからでも分かるベトナム国旗だが、近くに来るとその大きさが本当に大きいというのが分かる。
バゲットは貧乏旅行に必須
今日は夜行列車でホーチミンへ移動するので旧市街にあるスーパーマーケットで食料の買い出しをする。
購入したのはフランスパンのバケットだ。1本3800ドン(約22円)で値段が安いので、ベトナム旅行では重要な食料になること間違いなしだ。これは中国での貧乏旅行で活躍する饅頭に相当する貴重な食料だろう。
夜に列車でホーチミンへ移動するのでそれまでDaiVietビールを飲んで出発の準備をする。ちなみにDaiVietビールは日本へ輸出されイトーヨーカドーやセブン-イレブンで販売された実績もあるビールだ。
統一鉄道・夜行列車でフエ→サイゴン
18:00頃、Google Thanh Xuan Hotelをチェックアウトする。スタッフの兄ちゃんが「See you!」とかめっちゃ陽気に送り出してくれた。チェックイン時にパスポートを預かろうとしたのはちょっとよろしくないがそれ以外は料金相応、問題なしで、こちらが英語を話せなくてもスタッフの対応も良かった。
18:35頃、フエ駅に到着する。乗車する列車のSE7は19:55発なので1時間半ほど駅の待合室で待機となる。待合室と言っても切符売場と同じ建物で目の前に切符購入の列がある。
みな整然と並んで切符を購入している。
列に並ばない隣のジャイアニズムの国とは全く違う。待合室も平和で隣のジャイアニズムの国みたいに床に痰吐いたり、ゴミのポイ捨てもない。
19:35頃、改札口が開き乗客が一斉にホームへ移動するが切符の確認は無しで誰でもホームへ入れる状態だ。
10分遅れの19:57に列車が到着するが乗車時は誰も列に並ばずホームは大混乱だ。ちょっと残念な光景だが、ここは強行突破で乗車だ。
乗車時には切符の確認はなく自分の寝台へ向かう。今回も寝台はエアコン付きハードベッドの2段目BnLT2(Nằm cứng điều hoà tầng 2)で運賃は853000ドン(約5118円)になる。
ちなみにホーチミンの駅名は昔の都市名のままで、サイゴン駅になっている。
5分遅れの20:00に列車が発車してサイゴンへ向かう。発車後に乗務員が切符と行き先の確認に来たので切符を見せて車内検札は終了。フエ→サイゴン1038kmの旅が始まったが今日はもう寝ることにする。
GPSデータ
あくまで参考データです。
グーグルマップとGPS座標にズレが生じます。
実際に使用してデータが違っていた等の苦情は受け付けませんのであしからず!
- Google Thanh Xuan Hotel
- N 16°27’56.58″
- E107°35’30.10″
- フエ駅
- N 16°27’23.38″
- E107°34’43.17″
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 19000ドン | |
合計 | 19000ドン |