シルクロード旅行記2015 西安碑林・世界遺産 小雁塔

西安城壁

西安城壁09:50頃、西安城壁の東門に当たる長楽門にやってきた。今日は長楽門から西安駅のある北側の城壁へ歩いていく。

入場料は55元だが陝西旅游年票を使えば1日1回無料で入場できる。月曜日でも城壁は観光客で人が多い。

西安城壁それと、この時期はツバメが多く飛んでいる。城壁を歩いていくが自転車を借りて回っている欧米人をよく見かける。チャリで城壁を回るのが流行なのか?

西安城壁城壁を歩くが天気が曇っていても結構暑い。

西安駅11:00頃、西安駅前に到着する。

西安駅駅前は公安の警備が厳しい。2000年代前半なんてこんな警備はなく自由だった。昼頃、駅近くの出入口から出て、611路のバスで戻る。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 3元
バス 2元 路線バス
合計 5元

Lenovoのスマホが届く

今日も天気は曇りで雨が降るようなので遠出は出来ない。注文しておいたスマートフォンの配送状況を確認すると一昨日北京から出荷され、すでに西安に荷物が到着して配達に出発しているようだ。これなら今日はスマートフォンが届くのを待つことにしよう。

荷物10:15頃、スマートフォンが鳴っているので出てみると配送業者の兄ちゃんからであった。宿にいるかの確認でこれから向かうという連絡であった。10:50頃、再び電話があり着いたから取りに来てとの連絡で外へ向かうと配送業者の兄ちゃんがおり名前と電話番号を確認、伝票にサインをして荷物を受け取る。一昨日注文したレノボのスマートフォンが届いた。

配達記録注文して3日で北京から西安へ荷物が配達されるというのは予想外に早かった。中国なので遅延や紛失なんて日常茶飯事だと思っていたのだが無事に届いた。配達業者が中国郵政でなく民間業者の順豊速運だったからか?

梱包箱届いたスマートフォンを早速開封してみる。まず袋を開けるとチャイナ・ユニコムの梱包箱が出てくる。梱包はちゃんとしているようだ。

伝票とか梱包箱を開けると製品の箱と伝票だ。

Lenovo A3600-d今回購入したのはLenovo A3600-dでLTE対応の低価格スマートフォンで購入価格は388元だ。

Lenovo A3600-d海外でも販売されているようなのだが、チャイナユニコムのサイトから購入しているので起動すると沃のロゴが出てくる。ソフトはチャイナユニコム専用にカスタマイズされているようだ。そして、選択できる言語は中国簡体字、繁体字、英語の3種類のみで中国国内仕様では英語以外の外国語がなくても当然だな。

SIMスロットはLTEと3GはマイクロSIMでGSMは通常のSIMカードのデュアルSIMだ。で、自分の持っているチャイナユニコムのSIMカードは通常のSIMカードなのでサイズが合わずGSMでしか使えない。まあ、マイクロサイズにカットすればよいのだが、A3600-dはWi-Fi端末として使えれば良いので特に現時点では問題ないと思ったら重大なことに気がついた。

Google Playが入っていない!代わりにLenovoStoreとかが入っている・・・。中国国内向けの端末は中国政府の嫌がらせでGoogle Playが入っていないのだ。中国人には影響ないけど、こちらには大きな影響が・・・。Lenovo糞だよ。まあ、持っているSONYのMT27iもまだまだ使えているし・・・。中国で端末を購入する時は要注意です。国内仕様はGoogle Playが入っていないと思ったほうがいいです。

昼頃になると小雨が降ってきた。遠出は出来ないので徒歩10分位のところにあるウォルマートへ買い物へ出かけ補給物資の調達をする。夜にqunar.comで6月7日の西安→昆明の切符と6月9日の昆明大脚氏国際青年旅舎の予約をしておく。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 28.3元
宿泊費 30元 昆明大脚氏国際青年旅舎
日用品 24.9元
鉄道 383元 硬臥 西安→昆明
合計 466.2元

西安都城隍廟

09:00頃、ユースホステル近くの西安都城隍廟を訪れる。まだ人の少ない門前町を通ると都城隍廟だ。

西安都城隍廟都城隍廟は明の洪武20年(1387)に建立され、南京、北京と並び当時の三大城隍廟の一つとされ、西北各省の城隍廟を統轄したため都城隍廟と称されるようになった。西安を護る神々は城隍老爺、関聖帝君(関羽)、九天聖母などである。
清の雍正元年(1723)に火災で焼失し、川陝総督の年羹尭が明代の秦王府を解体し資材を都城隍廟の再建に充てた。

西安都城隍廟その後は日中戦争時の1942年に日本軍の爆撃で被災、文化大革命では市場にされる。現在の建物は再建されたもので西安の主要観光地となっている。

西安都城隍廟まだ朝であるが参拝客は既にそこそこいるが、地元民のクソジジイどもが痰を吐いている。どう考えても都城隍廟で痰を吐くとかあり得ないだろ!クソジジイどもにとっては都城隍廟は信仰の対象ではなく痰壺程度の価値しかないようだ。

西安都城隍廟中国五千年の道徳はどこへ行ったのだ?礼儀と道徳の中国が崩壊していく・・・。朝から雰囲気台無しだ。

張学良公館

張学良公館09:40頃、都城隍廟を離れ、10:10頃、張学良公館に到着。張学良公館は西安事変の際に張学良、楊虎城、周恩来、宋慶齢、宋子文らが第二次国共合作を協議した場所である。

張学良公館11:00頃、雨が降ってきたので張学良公館を離れる。

城管ユースホステルへ戻る途中、回民街の一角で城管と公安が歩道を占拠していたイスラム食堂を撤去していた。中国では道路使用許可が下りるか知らないが、法律が機能していないので、やった者勝ちで不法占拠とかが横行しているが、城管も容赦なく取り締まるので庶民から相当恨みを買っている。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 7元
バス 2元 路線バス
合計 9元

スマホがLTEで使えるようになる

朝から雨が降っている。今日も天気が悪いのだろうか?とりあえず、今日は博物館とかの屋内で見物の出来るところへ行くしかないかな?10:00頃、雨が止んだので出かける。軍資金が少なくなってきたので中国工商銀行のATMで現金を引き出しておく。

SIMカード11:00頃、チャイナユニコムの営業庁にやってきた。先日購入したレノボのA3600-Dを使用するのでSIMカードを標準からマイクロに交換してもらう。受付のおばちゃんにSIMカード交換を伝えて整理券をもらう。12人待ちなので1時間で順番がくるだろうか?とりあえず、展示されているスマートフォンを見ながら待っていると、予想より早く30分ほどで順番が回ってきた。整理券を発行してそのままどこかへ行ってしまった客が数人いたので早かったようだ。

LTEで、窓口のお姉ちゃんに標準サイズからマイクロにSIMカードを変更してもらうようにお願いすると、「先にSIMカッターを試す」ということで例の爪切りみたいなSIMカッターでSIMカードを切り抜く。レノボのA3600-Dに挿して動作確認をすると無事に動作してLTEの表示が出た。3分ほどで作業が終わり無料であった。本来はSIMカードの交換手続きをしないといけないのだろうが、手間やお金もかかるので、最初に保証外だが手間のかからないSIMカッターを試して、失敗したら本来の手続きなのだろう。SIMカードのサイズ変更の客なんかはSIMカッターで処理して新規の顧客に時間を割いた方が儲かるだろうし・・・。

シルクロード遺跡 世界遺産 小雁塔

世界遺産 小雁塔12:10頃、小雁塔に到着する。小雁塔は西安博物院の敷地内にあるので入場料無料だ。ただし、小雁塔に登る場合は別途30元必要だ。まずは入口でパスポートを提示して入場券をもらい中へ。

世界遺産 小雁塔小雁塔は707年に唐代の長安城内の荐福寺の仏塔として建立された。荐福寺は経典翻訳で有名で「長安三大訳場」の一つとして知られていた。2014年にシルクロードの一部分として世界遺産に登録された。観光客は小雁塔周辺に多く西安博物院には少ないといった感じだ。

西安博物院西安博物院は西安市の博物館で陝西省の陝西歴史博物館と比べると観光客は圧倒的に少なく空いているが展示物は青銅器、玉器、仏像があり展示内容はなかなかよい感じだ。14:30頃、小雁塔を出る。

西安碑林

西安碑林14:50頃、西安碑林博物館に到着。入場料は75元だが陝西旅游年票で1回だけ無料で入場券がもらえる。西安碑林博物館は元々は孔子をまつる文廟と碑林であり西安碑林は北宋の元祐2年(1087)に建立された。

西安碑林秦代や漢代から近代までの石碑が約4000点収蔵されており中国を代表する碑林である。

西安碑林この西安碑林の特徴は石碑の拓本が購入できるということだ。碑林内では常時拓本が取られており観光客が土産として購入している。

西安碑林そして、この拓本を取る作業も観光客の見物の対象になっている。

司馬芳残碑西安碑林の中には司馬芳残碑という西晋の頃の石碑がある。司馬芳は司馬懿の父親で、その生涯がこの石碑に刻まれている。

司馬芳残碑の説明かなり間接的ではあるが西安碑林にある三国志関連の石碑である。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 13.7元
バス 2.5元 路線バス
ATM手数料 12.5元
合計 28.7元

世界遺産 漢長安城未央宮遺址

漢長安城未央宮遺址07:25頃、23路のバスで西バスターミナルの城西客運站へ向かう。
今日は朝から天気が良く晴れているので西バスターミナルの北約2kmの所にある世界遺産の漢長安城未央宮遺址へ向かう。08:00頃、西バスターミナルに到着し北へ向かう。08:30頃、漢長安城未央宮遺址に到着する。

漢長安城未央宮遺址漢未央宮は漢代の長安城があった場所である。現在の西安城壁は明代の長安であり、唐代の長安城は現在の城壁と同じ場所であるが規模は倍以上になる。この漢未央宮が最初のシルクロードの起点と言えるだろう。2014年にはシルクロードの一部として世界遺産に登録されている。

漢長安城未央宮遺址2007年に訪れた際は城壁や宮殿の基礎といった土塁が残っているだけで何もない場所であったが、今回訪れてみると公園へと整備途中であったが、残りは博物館を建設するだけのようで、すでに公園内は地元民の憩いの場となっていた。

漢長安城未央宮遺址どうやら大明宮国家遺址公園のように整備するようだ。そういえば周辺には畑や住宅があったような気がするが・・・。記憶違いか?それとも強制立ち退きか?

半坡博物館

半坡博物館09:45頃、漢長安城未央宮遺址を出て、10:30頃、西バスターミナルにある地下鉄1号線の漢城路から半坡へ移動する。運賃は4元で、11:00頃、駅近くの半坡博物館に到着する。

半坡博物館入場料は65元だが陝西旅游年票を使えば1日1回無料で入場できる。

半坡博物館半坡博物館は1954年に発掘された半坡遺跡を保存しており、半坡遺跡は約6000年前の新石器時代の集落跡である。

八仙宮

八仙宮12:10頃、半坡博物館から八仙宮へ向かう。13:20頃、八仙宮に到着する。

八仙宮入場料は3元でボッタクリの中国では良心的な料金設定だが、入口には乞食のおっちゃんたちが多数営業中だ。だいたい乞食の中には偽物も多いようだが、ここは片足がない障害者の乞食がひとりいるのが確認できた。他は五体満足なので職業乞食なのだろう。

八仙宮八仙宮は八仙庵とも呼ばれ、宋代に建立された道教の全真派の道観である。清の光緒26年(1900)に義和団事件で北京を逃れた西太后と光緒帝が西安へ逃れた際に八仙庵に滞在し、「玉清至道」の額を下賜し「勅建万寿八仙宮」に封じられる。これにより八仙宮と呼ばれるようになる。

八仙宮境内は参拝客はいるが人は少なく静かだ。比較的規模の大きい道教寺院なので道士が多い。観光地開発され建物は新しいが観光客は少なく穴場の観光地とも言えるだろう。

拉条干拌麺14:30頃、昼食に拉条干拌麺(9元/約180円)を食べる。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 10元
バス 2.5元 路線バス
合計 12.5元

曲江寒窯遺址公園

曲江寒窯遺址公園ウォルマート前から23路のバスに乗車して大雁塔で22路乗り換えて寒窯路西口で下車する。今日はまず曲江寒窯遺址公園を訪れる。08:45頃、曲江寒窯遺址公園に到着するが、09:00開園なので少し待つことになる。すでに観光客が数人待機しており多少は需要のある観光地のようだ。

09:00になり開園と同時に入場する。入場料は50元であるが陝西旅游年票を使い無料で見物する。曲江寒窯遺址公園は大雁塔の南東の曲江池の東端に位置しておりテーマパークの大唐芙蓉園や二世皇帝陵の近くにある。寒窯遺址は伝説によれば戯曲「五典坡」で王宝釧と夫の薜平貴が暮らしていた場所である。住居跡は西北地域でよく見られるヤオトンだ。

曲江寒窯遺址公園戯曲「五典坡」は簡単に説明すると唐末期に丞相・王允の三女・王宝釧が繍球招親により婿取りを行うが、婿に当たったのが長安城南東の五典坡に住む乞食の薜平貴であった。王宝釧は両親の反対する中、家を出て薜平貴へ嫁ぐ。

曲江池周辺で妖馬が出現し村人が襲われる事件が発生し村人たちは妖馬を恐れて農作業に出なくなる。唐王は妖馬討伐の英雄を募り武芸に秀でた薜平貴が妖馬を討伐し、唐王は大いに喜び薜平貴を後軍督府の職に封じる。

しかし、辺境での戦いが勃発し薜平貴は西涼へと赴く。王宝釧は一人で薜平貴の帰りを待ち18年後に薜平貴が凱旋し2人は幸せに暮らした。

曲江寒窯遺址公園公園として立派に整備され周辺には高級マンションが建ち並ぶが、2007年に二世皇帝陵を訪れた際は、この周辺は畑で何もない田舎であったが日本のバブルを上回る速度で開発が進んでおり、この変貌ぶりには驚くばかりだ。

二世皇帝陵

二世皇帝陵10:30頃、曲江寒窯遺址公園から約1kmの場所にある二世皇帝陵を訪れる。
秦の始皇帝の息子である胡亥の墓だ。

二世皇帝陵ここは去年訪れているので陵墓だけ見物しておく。

西安城壁

西安城壁10:50頃、曲江管委会のバス停から22路のバスで東門へ向かう。11:30頃、東門に到着。西安城壁は入場料55元だが陝西旅游年票を使い無料で入場。天気は晴れで暑いが城壁を歩いて西安駅へ向かう。

西安駅前12:30頃、西安駅までやってきたが、いつもなら三輪車とかのボリタクが屯していて酷い渋滞が発生しているのだが何故か駅前にはボリタクはおらず渋滞も発生していない。公安だか城管だかの浄化作戦でも行われたのか?

12:45頃、西安駅の切符売場で明日の昆明行きの切符を受け取るが農民工のおっちゃんに割り込みされる。後ろに並ぶように言ってみるがおサルさんが服を着ているだけなので無意味であった。唐代の長安でも割り込みは日常茶飯事だったのだろうか?

武警切符を受け取り切符売場を出るが駅前の城壁の下では自動小銃だかショットガンを持った武警が警備している。2007年にはこのような警備はなかったのだが・・・。日本ではありえない厳重な警備をしないといけないほど西安の治安は悪化しているのか?

ビャンビャン麺

biangbiang麺13:00頃、西安駅近くのビャンビャン麺の店でビャンビャン麺(9元/約180円)を食べる。13:45頃、地下鉄の五路口駅近くの公交ICカード販売所で公交ICカードを100元チャージしておく。14:30頃、西門近くのウォルマートで昆明までの食料を購入しておく。これで移動の準備は万端だ。

ウォルマートを出てユースホステルへ戻ろうとするが、出口で口笛を吹く音が聞こえてきた。中国で口笛の音を聞くと高確率でガキの小便なのだが、予想通りウォルマートの出入口でババアがガキを抱えて小便をさせていた。さすが中国、世界最強で格が違う。

本日の出費
項目 金額 備考
食費 44.1元
バス 4元 路線バス
合計 48.1元