7556次でウルムチ→カシュガル
昼に新疆白樺林国際青年旅舎をチェックアウトして59路と8路のバスを乗り継いでウルムチ駅へ向かう。1240頃、ウルムチ駅に到着。
ちょうど改札が始まる直前でタイミングよく待ち時間なしで改札口を通過する。
乗車して荷物を置きホームで周辺の様子を確認すると7556次は硬卧が1両しかない。これで切符の入手が難しい理由が分かった。1323に定刻どおり発車する。
トルファンを過ぎて鱼儿沟で機関車を交換して天山山脈を越える区間は重連運転で登っていく。
標高が上がっていくと草原が現れ始めて山には残雪が見えた。標高2900mを超えたところまでは確認したがすでのこの時は2300頃、明日に備えて就寝する。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 8元 | |
バス | 2元 | 路線バス |
合計 | 10元 |
アトシュの手前で機関車が故障
0700頃に起床する。重連だった機関車が1両になっておりカシュガルまでは機関車1両のようだ。アクス(阿克苏)では大量に乗客の乗り降りがあります。
途中ですれ違ったウルムチ行き7558次。硬座はいかにも地獄の非空調といった様子です。
天気が曇りだったので午前中は過ごしやすかったが午後になると窓からは熱風、砂が入り込んでくる。タクラマカン砂漠の洗礼を受けながらカシュガルを目指すが、1800過ぎに駅に到着したわけでもなく列車が停車する。何か問題が発生したらしい。
臨時停車の放送以外に何の説明も無いまま時間が過ぎていく。車内にいた中国鉄3人組が機関車故障の情報を仕入れてくる。 結局、救援の機関車が到着するまで約3時間立ち往生になってしまった。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
食費 | 0元 | |
合計 | 0元 |
ようやくカシュガル到着
予定だと昨日の1949にカシュガル着だった筈が0005頃に到着。既に周囲は真っ暗で市内へのバスも無さそうだ。駅前で安宿で1泊したい所だが朝には市内に移動するのでバスが動くまで駅で野宿だろう。
とりあえず出口へ向かうとバックパッカーの女性2人組に声を掛けられる。市内までタクシーで割り勘で行かないかと聞いてくる。ちょっと疑ったが大学生のバックパッカーのようだ。バックパッカー2組は其尼瓦克宾馆(チニワク賓館)へ行くといっていたので自分は色满宾馆を考えていたが一緒に其尼瓦克宾馆に行くことにする。話しながら出口へ向かうがこちらが日本人だとは知らずにちょっと驚いていた。
駅を出るとまだ 路線バスが走っており28路に乗車する。色満路の手前で降りて色満路を進む。其尼瓦克宾馆に到着すると彼女たちの連れが待っていた。彼女たちは既に部屋を予約してありここで分かれる。豪華な建物へ歩いていくので金持ちのようだ。自分はフロントのある建物へ入りドミトリーの空きを確認する。1泊35元で空き があったので迷わず4泊することにする。何とかカシュガルでの拠点を確保した。砂だらけの体を洗って、ついでに洗濯して寝たのは0200過ぎだった。
国際バスターミナル
0900頃に起床する。1230頃、エイティガール寺院をちょっと見てから国際バスターミナルであるカシュガル国際汽車站(喀什国际汽车站)へ行ってみる。
其尼瓦克宾馆からは徒歩で15分ほどで到着する。国際バスターミナルといっても普通の長距離バスターミナルだ。
キルギスやパキスタンへの国際バスの他にも ウルムチ、コルラ、クチャなどの路線も発着していた。切符売り場は比較的空いていたが料金表や運行表が見当たらない。探してみると料金表は見つかったが運行表はなかった。
カシュガル駅、カシュガル客運站
1430頃、真夜中に到着して周辺が全く分からなかったカシュガル駅へ到着。駅は大きかったのだが周辺は商店や宿が少なく閑散としていた。カシュガルといっても運行している列車の本数からいえば田舎の小さな駅と同等だ。
1530頃、カシュガル客運站に到着する。運行しているバスを確認してみるとホータ ン、タシュクルガンなどがあった。
天山蜂蜜を買おうと思ったが
以前NHKのハイビジョン特集「天山蜜に挑む-蜂客6000キロの旅-」という番組を見て天山蜂蜜を食べてみたいと思ったのだが、新疆ウイグル自治区まで来たのでスーパーで天山蜂蜜を探してみる。一応は天山蜂蜜があったものの本物の天山蜂蜜ではなかった。ラベルの原材料には蜂蜜以外に「葡萄糖」の文字 が・・・。天山蜂蜜に限らず蜂蜜全般に混ぜ物があり本物の蜂蜜は一部だけで値段が高い。他のスーパーでも同じ状況だ。本物の天山蜂蜜を買うには蜂客のもとを訪れて買うしかないようだ。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 20元 | |
宿泊費 | 140元 | 1泊35元×4 |
バス | 4.5元 | 路線バス |
合計 | 164.5元 |
国際汽車站、老城
1030頃、国際汽車站へ行き切符売り場でキルギスのオシュ行きのバスの運行状況を確認したら今日は既に出発しており月、水、金の朝出発ということが分かった。(翌日間違った情報だったことが判明する)国際汽車站から老城へ向かう途中でアトシュ客運站(阿图什客运站)を発見する。よく見ると看板に喀什国际汽车站と表示がある。どうやら国際汽車站が運営しておりアトス方面のバスが運行されているようだ。
1130頃、老城に到着する。観光バスが停車しており 観光客で賑わっているが老城の入口には券売所がある。古い住宅街を見物するだけで30元も払う気は無いのでその場を立ち去る。老城の周囲にはいくつか入口 があるがしっかり券売所があり住民がしっかりと監視している。でも、どこかに抜け道がありそうな雰囲気だ。まあ、老城以外にも古い町並みは残っているので 無理に見学する必要は無いだろう。
香妃墓
昼前に人民広場から20路のバスで香妃墓(阿巴克霍加麻扎)へ向かう。1215頃、香妃墓に到着。ここはイスラム教の寺院なのだが乾隆帝の寵愛を受けた香妃とその一族の棺が安置されているので香妃墓と呼ばれている。入場料は30元でちょっと高いが見ることにする。
他にも香妃歌舞果園が10元ミイラが5元 となっていたが香妃墓の30元だけにした。香妃や一族の棺が安置されている陵墓内は撮影禁止になっており、珍しく中国人(漢族)の観光客が大人しくしていると思っていたが、やはり1人が撮影をしている。しかし、怖いウイグル族のおっちゃんに叱られていた。
バザール
ここがカシュガル最大のバザールらしいので見物していくことにする。工芸品、食品、漢方薬から機械まで何でもありのバザールだ。観光客も結構訪れておりナイフや楽器を見ている観光客もいた。
カシュガルにもいる乞食
夕方に中国銀行へ両替に行く途中で人口密度の高い場所を発見する。近づくと病人の乞食がいる。ウイグル族の少年のようだが窮状を訴える紙がご丁寧にラミネート加工されてウイグル語と中国語で表記されていた。この乞食は白血病のようだが顔色は良く白血病のような重病とは思えないが何故か寄付する人が多く金はかなり集まっていた。
まあ、白血病といっても夜になれば健康になって家に帰るのだろう。で、翌日は白血病にかかって昼間は寝込むのだろう。でも、その場で100元寄付するとすぐに元気になるかも?カシュガルにもいるんですね。でもこの暑さでは掛け布団はいらないでしょう。本当に病気なの?
乞食を見物後は中国銀行で両替をするのだが両替をしている最中にウイグル族のおっさんが窓口の横に来る。人の金を狙っているのか割り込むのか知らないが危険なので後ろに並ぶように言ってみるが効果なし。他の客も同じように後ろに並ばず真横に来る。危険な状態の中 で両替を終えて銀行を出る。夕飯はカシュガルまで来たので羊肉串を食べる。食費が少し予算超過になるが新疆ウイグル自治区を離れればほとんど食べることはないだろう。
両替
中国銀行 100000円→6193.8元(1元=16.145円)
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 21.4元 | |
バス | 3.5元 | 路線バス |
香妃墓 | 30元 | |
合計 | 54.9元 |
国際汽車站でオシュ、ジャララバード行きを確認してみる
0900頃に昨日、一昨日と続き今日も国際汽車站を訪れる。切符売り場でパキスタンのジャララバード行きの国際バスの運行状況を聞いてみると運賃は55ドルか350元、毎日北京時間1200に発車とのことだった。
ついでにキルギスのオシュ行きも聞いてみると月、木の北京時間1000に発車とのことだった。昨日聞いたら月、水、金の朝と教えられており、再度確認すると月、木の北京時間1000に発車という答えだった。実際に切符を購入しても発車するまで安心できなさそうだ。
職人街を見てみるが
まだ涼しい時間帯なので「新・個人旅行」で紹介されていた職人街を訪れてみる。
工房とかがたくさんあるのかと思ったら土産物屋があるだけだ。職人街とは名ばかりのようだ。
エイティガール寺院の東側の方が工房がたくさんありこちらの方がまだ見ごたえがあった。
新疆ウイグル自治区では売り物のパンを客が素手で持っても良いようです。もちろん店の主人は怒りませんというか汚い紙幣を扱った手でパンを袋に入れてくれます。ウイグル族の衛生意識は漢族や日本人とも違うようです。
まあ、職人街以外にも見所はある。その辺を散歩すると色々と店があるので結構楽しめる。ただ、パンを素手でビニール袋に入れたりと衛生上問題のある光景を多数目撃することにもなる。どうもウイグル族の衛生意識は問題がありそうだ。
国際汽車站でタシュクルガン行きの切符
夕方に再び国際汽車站へ明日のタシュクルガン行きの切符を買いに行くが窓口で「明日の朝4番窓口で買うように」と言われる。理由はタシュクルガン行きのバスは国際バス扱いで国際バスの窓口である4番窓口でしか扱わず午前中だけ窓口が開いているというものであった。
西瓜の切り売りがありましたが腹を壊す確率が非常に高いので要注意です。
新疆ウイグル自治区で良く見かけるジュースの噴水。これをコップに入れて客が飲むのだが飲んだらあたりそうで危険だ。
明日の朝に切符が買えればタシュクルガンへ行くとして夕飯に羊肉串を食べる。カシュガルでは羊肉串は2.5元が相場のようだ。たまに5角があるが北京で見かけたほとんど肉のない羊肉串と同じだった。食後は周辺を散歩するが何故かカシュガルには歯医者が多い。しかもやたらと看板が目立つ。でも、日本で同じ看板で営業したらあまりにも個性的というか不気味で患者は来ないだろうな。
項目 | 金額 | 備考 |
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食費 | 14.5元 | |
合計 | 14.5元 |